オリンピックのサッカー3位決定戦の試合で、韓国が日本に2−0で勝利したあと、韓国のミッドフィルダー朴鍾佑が、オリンピアン(オリンピック出場選手)としては絶対にやってはならない行為をやってしまった。
既にスポーツ紙などの日本メディアにも報じられているが、朴鍾佑は「独島は我々の領土」とハングル文字で書かれた手書きのボードを掲げたのだ。
これは、大会会場で大会期間中の政治宣伝行為を禁じた五輪憲章に違反した重大な行為。またスポーツの現場に政治を持ち込むという、スポーツを侮辱した、スポーツマンとして恥ずべき最低の行為である。
この行為に対してIOC(国際オリンピック委員会)は当該選手の表彰式への出場禁止を、韓国オリンピック委員会に求める処置を下したが、これは、それだけで幕を引けるような小さな事件ではない。
IOCが、さらに毅然とした重い処分が下さなければ、今後政治的主張を企むスポーツ選手が、自らの表彰式出席を諦めることと引き替えに、さらに過激な政治的主張を、オリンピックという最高に効果的な宣伝の場で主張する可能性が残ってしまうだろう。
今回の事件に関しては、サッカーの国際試合での政治的アピールを禁じているFIFA(国際サッカー連盟)も調査に乗り出すらしい。が、日本政府とJOC(日本オリンピック委員会)は、韓国政府と韓国オリンピック委員会に対して、韓国選手がオリンピックを冒涜して政治利用したことと、竹島が韓国領であるという歴史的事実と異なる主張をオリンピックの場で行ったことに対して、厳重に抗議するべきだろう。
また、日本政府は、この行為が単に若い一選手の行為とは考えにくく、元KOC(韓国オリンピック委員会)の理事でもある李明博大統領の竹島不法上陸と連動した計画的行為の疑いがあることについても、重大な懸念を表明するべきだろう。
韓国のサッカー選手たちは、この「手書きボード」だけでなく、3位決定戦の試合後に、巨大な韓国国旗をピッチ上に広げた。これも、入場行進に用いられる国旗以上の大きさの国旗を持ち込んではならないという五輪憲章に違反した行為だという。
いろんな方法で国威発揚に利用されるのは、オリンピックの、また、スポーツの宿命とはいえ、明らかなルール違反を犯した韓国サッカー選手のオリンピックとスポーツに対する冒涜は、けっして許される行為ではないだろう。
また、世界中の人々とともにオリンピックを平和に成功させたいと願っている日本国民にとって、さらに、歴史的事実と異なる主張をオリンピックという場で主張された日本国民と日本政府にとって、これは、断じて看過できる問題ではない。
日本のマスメディア(スポーツ・ジャーナリズム)は、この問題をもっと大きく取りあげ、スポーツが政治的不可侵であることの重要性と、オリンピックが平和運動であることを再確認し、スポーツとオリンピックを冒涜して犯して平気な韓国政府、韓国メディアに対して、厳重に反省を促すべきだろう。
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FIFAは9月15日をメドに、何らかの制裁処分を発表し、それを受けてIOCも、何らかの処分を発表するそうです。 |