コラム「スポーツ編」
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掲載日2004-03-22 
この原稿は、『スポーツヤァ!』64号(2003年4月4〜17日号)に掲載されたロバート(ボブ)・ホワイティング氏との対談です。
ホワイティング氏の新刊「THE MEANING OF ICHIRO」(WARNER BOOKS)が発売されたことと、イラク戦争開戦一周年を『記念』して、ここに蔵出しします。
<戦争とスポーツ>
PERSON
Robert Whiting
Robert Whiting
玉木 今日は、世界で最も傲慢な国の最も謙虚な人物と一緒に、「戦争とスポーツ」「アメリカと日本」というテーマで語り合いたいと思います。
ホワイティング(以下・ボブ)ハイ、よろしく(苦笑)。

玉木 ボブさんは、今回の戦争をどのようにとらえてますか? 
ボブ それは、難しい質問。石油の利権のための戦争という人が多いけど、そうとも言い切れない。ブッシュを初め、ラムズフェルドやライスなど、アメリカの閣僚は本気で「正義」のための戦争だと思ってやってる。
玉木 自分勝手なお節介・・・。
ボブ そうですね。日本でプレイする「ガイジン選手」も、いつも「自分が正しい」と思ってる(苦笑)。ただし、イラクから化学兵器や核兵器が見つからなかったら大変なことになると思うけど。

玉木 僕は、先日、スポーツ・ジャーナリスト養成塾でこの戦争について質問を受けて、「阿呆と悪の戦争」と答えた。
ボブ どっちが阿呆ですか(苦笑)。
玉木 想像にまかせます(笑)。
ボブ ブッシュにリーダーとしての資質があるかどうかは疑問。でも、政治家としてのセンスは悪くない。でないと大統領にまでなれない。ただ、海外の事情や文化には無知で、スピーチは下手。演説はブレアにまかせるべきですね(苦笑)。

玉木 ブッシュもサダムもどっちもどっちで、多くの人々に災難をまき散らしてますが、ゴアが大統領だったら、今回の戦争は始まらなかったでしょう?
ボブ それはわからない。9・11のあと、事情は大きく変わった。サダムの側にいるスパイが化学兵器の情報をもたらしたはずで、大統領がその情報と証拠を持ちながら何もしなかったら、大統領の義務を果たさなかったことになる。そのことがわかればインピーチ(弾劾)の対象となるほどの出来事ですから、大統領としては動かないわけにはいかないですよ。

玉木 なるほど。元アメリカ空軍情報部のボブさんの意見として拝聴します。
ボブ 玉木さんらしい嫌味だな(苦笑)。
玉木 嫌味ついでに、もうひとつ。イラクの化学兵器がなかなか発見できないのは、本当は既に見つかっているのに、メイドインUSAのシールをはがすのに時間がかかっているからかもしれない。
ボブ なるほど、面白い意見(苦笑)。イラン・イラク戦争のときは、アメリカはイラクを支援しましたからね。

玉木 ボブさんをいじめる気はないですから、嫌味はやめます(笑)。フランスは「反戦」の側でイイカッコしてるけど、イラクに原子力発電所の技術を与えたのはフランスですよね。世界第二の石油埋蔵量を誇る国が原子力発電所を造る理由は一つしかないのに、フランスは石油採掘権と引き替えに、そういう危険なことを平気でしている。
ボブ そう。事情は戦争の側も反戦の側も複雑です。アメリカには闘う理由があるといっても、軍隊というのはアメリカン・フットボールのチームと似ている。練習ばかりしていると欲求不満になって、本当の試合をしたくなる(苦笑)。

玉木 かつて日本の「精神野球」を唱えた飛田穂洲は「野球の神髄は試合でなく練習にある」といっていた(笑)。
ボブ そう。アメリカの軍隊も日本のスポーツ精神論を学ぶべきですね(苦笑)。
玉木 冗談はさておき、アメリカのスポーツには今回の戦争と同様の「アメリカ中心主義」というか、MLBやNBA、NFLやNHLが世界の頂点のスポーツであるという考えがありますよね。
ボブ そのとおりですね。

玉木 MLBも単なる国内大会にワールドシリーズなどという名称を使ってる。
ボブ それは、ちょっと違う。僕も最近知ったんだけど、ワールドシリーズが最初に行われたとき、「ワールドなんとか」という新聞社がスポンサーになったらしい。それで「ワールドシリーズ」という名称になったということが、インターネットのあるサイトに出ていた。
玉木 ほんと? だったら、かつて「読売日本サッカークラブ」の「日本」が日本テレビを意味したようなもの?

ボブ そうらしいです。「世界一決定戦」という意味じゃなかったという。
玉木 でも、いまのアメリカ人の意識としては野球界の「世界一」だと?
ボブ そうですね。
玉木 そんななかで「世界一」を争うと自認しているMLBに、日本は野球選手を奪われ続けている。アメリカの植民地状態というか・・・。
ボブ それは、あまり心配することないですよ。日本には優秀な野球選手が大勢いる。彼らをきちんと育てるシステム、プロのファーム制度を作れば、トップの選手がアメリカに渡ってもレベルは落ちない。いまでもメジャーで活躍できる選手は30人くらいいるし、日本の野球のレベルは非常に高いですよ。ただ、高校野球や大学野球で選手という資源を使い潰したり、アマチュアとプロの指導者の交流がまだまだ少なかったりで、いまのままではうまくいかないでしょうけど。

BOOK
Robert Whiting『The Meaning Of Ichiro』
Robert Whiting
『The Meaning Of Ichiro』

玉木 そうなんですよね。野球の「アメリカ中心主義」を語ると、どうしても日本の野球界の矛盾や腐敗した構造のほうに話が向かわざるを得ない。「傲慢なアメリカ」よりも「腐敗した日本」の構造改革の話になる。ただ、サッカーのように海外に出た選手がワールドカップの日本代表として戻るならいいけど、野球の場合はアメリカに奪われるだけで・・・。
ボブ 本当なら今年の2003年からワールドカップの計画がありましたよね。
玉木 そう。スーパー・ワールドカップという名称の4年に1度の国別対抗戦。MLBの選手も参加できる3月に行い、第1回大会はアメリカ、2回目は日本で開催することも決まっていたと日本野球連盟の山本英一郎会長から聞きました。

ボブ けど、9・11の事件でつぶれた。
玉木 山本会長からもそう聞きましたけど、アメリカのやる気があまりなかったんじゃないですか。それに、日本のプロ野球界も積極的じゃなかった。オリンピック競技から野球がなくなるかもしれないということに関しても、アメリカ人やMLB関係者は関心が低いですね。
ボブ そう。ほとんどのアメリカ人は、オリンピックに野球があることも知らないですよ。
玉木 やっぱりMLBがすべて、なんだ。
ボブ 将来の日本のプロ野球は、MLBに参加すればいいのではないですか?
玉木 どういうこと?

ボブ 御存知の通りMLBは、ナ・リーグとア・リーグがそれぞれ、東地区、中地区、西地区に分かれてペナントレースを行っています。そこに、5〜6球団で日本地区として加わる。ほかの日本のチームは、メジャーではなく、現在アマチュアのチームも加えて、「日本リーグ」をマイナーリーグとして行えばいい。
玉木 そういう意見は初めて聞くけど・・・面白そうですね。ちょっと、「傲慢な国の謙虚なアメリカ人」に丸め込まれたような気にもなりますが・・・(笑)。

ボブ そう。アメリカ人の高等戦術(笑)というのは冗談だけど、162試合のうちの半分をアメリカで行い、残り半分を日本でやる。そうすれば伝統の巨人阪神戦も残るし、外国人選手枠もなくなる。日本の選手もメジャーの選手組合に入る。選手の年俸も上がりますよ。
玉木 代理人に関するくだらない規制もなくなるし、裏金を使うチームにはペナルティが課される。もちろん、チームに企業名はつけられないし、将来的には韓国や台湾のチームも加わって東アジア地区にも発展できる。

ボブ そう。それに、テレビ放映権の収入も増える。MLBはビジターのチームにも収入が分配されるから、利益は上がると思いますよ。
玉木 MLBにも問題はあるといっても、日本のプロ野球よりはよっぽど優れた組織で、ディスクローズされてるし、全球団がフェアな立場に立てますから、それは将来の方向として面白い意見ですね。でも、実際問題として可能ですか?
ボブ 不可能じゃない。アメリカ人は、変化を恐れませんから(笑)。けど、現在の旅客機のままでは、ちょっとしんどいかもしれない。何年か前にMLBの開幕戦を東京でやったとき、カブスの選手は時差ボケと疲れに悩まされたみたいで、調子があがらなかった。HSSTのようなジェット機が開発されて、ロサンジェルスと東京が5時間以内の距離になれば問題ないけど、9・11の後は開発が止まったし、いまのままでは選手会は反対するかも。でも、日本野球の将来の問題として考えるのは悪くないでしょう。

玉木 日本の野球界の指導者たちは、そういうことを誰も考えない・・・。
ボブ そうですね。MLBのチームの関係者は、毎晩寝るときには、どうすればチームが強くなるか、どうすれば素晴らしいチームになるか、ということを考えてる。けど、日本のプロ野球関係者は、どうすれば親会社が儲かるか、ということしか考えませんよね(苦笑)。
玉木 日本のプロ野球がMLBの「日本地区」として加わる、という意見を、ナベツネさん(渡邊恒雄ジャイアンツ・オーナー)が聞いたら、どう思うかな。

ボブ 2年前、『タイム』にイチローの記事を書くとき、ナベツネさんに取材申し込みをした。そのときファックスで僕の意見を書いたら、返事が来ました。あなたは日本の野球をわかってない。野球協約を読めば、そんなことは不可能だとわかるはずだ。日本のプロ野球では、別のリーグを作ったり、別のリーグに加わったりすることはできないと・・・(苦笑)。
玉木 笑っちゃいますね(笑)。自分こそ新しいリーグを作るぞといって、他のチームを脅したくせに。
ボブ ほんと、そうですよね。でも、側近の人が処理したのかもしれませんから、それがナベツネさんの意見だと断定することはできないけど。

玉木 ボブさんは、ナベツネさんの家庭教師をしていましたよね。
ボブ そう。30年くらい前、上智大学に留学していたとき、僕は政治学の勉強をしていて自民党の派閥政治の研究をしていた。だから、政治学の教授を通して中曽根さん(中曽根康弘元首相)などにインタビューしたりもしていた。そんなときに、ナベツネさんがワシントン支局長としてアメリカに渡ることになって、誰かアメリカ人の学生で英会話を教えてくれる人はいないかということで、教授の紹介で僕が教えることになったんです。
玉木 そのころのナベツネさんというのは、どんな人でした?

ボブ 凄く勉強家だった。勉強の虫といえるほど。麹町の彼のマンションに通ったけど、彼の書斎の本棚には西ドイツの政治と経済とか、いろんな本がいっぱい並んでいた。当時、彼は総理大臣の佐藤栄作を批判していて、あるとき佐藤総理の奥さんがナベツネさんの奥さんに現金を渡そうとしたけど、受け取らなかったという。そして彼は中曽根さんを日本のJFK(ケネディ)だと評価して、自民党の汚い政治から抜け出すのは彼だ、といっていた。そういう話を聞いて、僕も、凄く新鮮だと思ったし、日本の未来はよくなると思ってましたよ。
玉木 ところが・・・。
ボブ そう。何も変わらない。がっかりしてる。いまのナベツネさんのやってることには。

玉木 彼は野球を好きだったの?
ボブ 相撲は好きだったけど、野球には興味がなかった。巨人のオーナーになるなんて夢にも思わなかったでしょう。
玉木 いまも、野球をさほど重要なものとは思ってないんでしょうね。日米関係や国際経済に影響を与えるほどのものとは思ってもいない・・・。
ボブ 玩具でしかないんでしょうね。かつては全学連の運動をして、エネルギッシュで、情熱家で、理想に燃えてる素晴らしい人だと思ってた。いまのような権力者になるとは思わなかった(苦笑)。まあ、中曽根さんも総理になるためにはカネが必要で、カネを集めるうちに人間は変わっていく。それが人生ですね。

玉木 とつぜんヘミングウェイのような悟りを開かないでよ(笑)。今度の松井のヤンキース入りでは、レンタル契約を主張するとか、ヤンキースの放映権を手に入れようとしたとか、いろいろ裏で動いたようなことも報道されたけど・・・。
ボブ それについては、ヤンキースの副社長のアフターマンに訊きました。彼女は日本語もできて、ダン野村の交渉を手伝い、ソリアーノの交渉をきっかけにヤンキース入りしたんだけど、3年のレンタル契約とか放送権とか、そんな話はまったくなかったといってました。そういう話はありえない、と。だって、松井はFAを得て自由になった。そこに読売の入り込んでくる権利はまったくない、と。そのとおりでしょう。

玉木 でも、なぜか日本ではそういう報道が行われた。あたかも、読売がまだ松井にからんで動いてるかのような。
ボブ そうですね。
玉木 去年の12月、僕はプロ野球選手会の『明日のプロ野球を考える会』という催しに呼ばれて、その席で「我々の敵はナベツネです」と発言した。そして、この発言を記事に書いてくれと、百人ほどいたマスコミ関係者に訴えた。けど、フジテレビの『スポルト』しか報じてくれなかった。また、日本のプロ野球選手がMLBに渡るのは北朝鮮の独裁者から逃れる「脱北者」のようなものだ、とも発言した。松井のメジャー入りは金正日の側近による「脱北」であり、こういう独裁政権は崩壊しなければいけない、ともいった。けど、無視されましたね。

ボブ つまらない話だ、みんな知ってることだ、と思ったんじゃないの(笑)。
玉木 (苦笑)アカデミー賞の授賞式ではマイケル・ムーアのブッシュ批判が世界中に報じられたけど、アメリカのほうが言論の自由や報道の自由が認められてるようにも思えますよ。
ボブ でも、今回のマリナーズとアスレチックスの東京での開幕戦が中止になったとき、シアトルのある新聞に、馬鹿な記事が出た。日本人はみんな戦争に反対しているから、大リーグの選手が日本に行けば命が危ない、と。まあ、頭の悪い記者が二日酔いで書いたんだろうけど、アメリカの言論にも馬鹿馬鹿しいものはありますよ(笑)。そもそも、戦争だからといって東京でのメジャーの試合を中止すること自体がおかしいのにね。

玉木 選手にかかる保険金が高くなりすぎて中止されたと聞いたけど。
ボブ それなら理解できる。けど、戦争だから危険だという意見はおかしい。
玉木 そのとおりですね。戦争のたびに、いろんなスポーツができなくなる。ということは、スポーツを行うということは、それだけで平和の側に与する行為なわけで、いま、僕は「スポーツをやりたいから戦争には反対だ」という一見幼稚にも思える意見が、じつは事の本質を突いてるんじゃないか、と考え始めてるんです。そういう意見こそ、複雑な国際政治とか、国家間の利害を超えることができるんじゃないかと。一方で、サダム・フセインや金正日もサッカー・チームやスポーツ選手を抱えているわけで、ソルトレイク冬季五輪の開会式にアメリカの兵士によってWTC(ワールド・トレーディング・センター)の星条旗が持ち込まれたことも含めて、スポーツの場からの一切の政治が排除できないものかと・・・。

ボブ そういう意見は初めて聞きました。でも、その意見は、じっさいのスポーツマンこそ口にすべきでしょう。
玉木 「スポーツをやるために」とはいわなかったけど、かつてのモハメド・アリの徴兵拒否は筋が通ってましたよね。話し方も話の内容も、ブッシュより格段に高級だったし(笑)。
ボブ アリは真のヒーローですよ。彼は軍隊に入ったところでベトナムに行かされることなどなかった。でも、チャンピオンベルトを剥奪され、逮捕されても、自分の信念を貫いた。それにメキシコ・オリンピックの表彰式で、星条旗に向かって黒い手袋をはめた拳を突き上げたカルロスとジョンという二人のメダリストにも、僕は凄く感動した。もしもの話だけど、松井やイチローがMLBの開幕のときに、星条旗に背を向けたら、凄く強いインパクトになるでしょうね。

玉木 そのとおりだろうけど、それを周囲の人間が期待するのは筋違いで・・・。
ボブ ええ。もちろん、そのとおり。ただ、そういう自分自身のオピニオンを持つスポーツマンは、日本ではごく少数でしょ。アメリカでも多くないと思うけど。
玉木 それは事実ですね。
ボブ これは政治の話じゃないけど、フロリダで松井に、近鉄のローズのことを訊きました。四球攻めで王貞治の55ホーマーを抜けなかった。それをどう思うか、と。そしたら彼は「両方の気持ちが理解できる」と答えた。記録を抜きたかったローズ、抜かせたくなかったダイエーのコーチ。どっちの気持ちもわかると。
玉木 優等生の答えだな(笑)。

ボブ 続けて僕は、巨人に入ったときの背番号55の意味を訊いた。彼は、その意味を「知ってる」と答えた。だから僕は、「だったら何故56をつけたいといわなかったの?」と続けて訊いた。
玉木 めっちゃ鋭い質問やなあ(苦笑)。
ボブ 彼は、「そこまで考えませんでした」といった。日本では、出る杭は打たれる、というわけでしょうね(笑)。
玉木 まあ、そういう風潮はまだまだありますね。松井に対しても、「日本のプロ野球を裏切った男を、あまり取りあげるべきでない」なんてテレビで公然とった評論家がいるくらいですから。
ボブ ほんと? ジーザス・クライスト! そんな意見の人、いまでもいるの? パーセンテージはどのくらい?

玉木 年齢によって違うでしょうけど、50歳以上には、まだ多いかもしれません。そういう間違った意見をただしていくのがスポーツ・ジャーナリストの仕事なのに、テレビマンは平然と流しているわけですから、戦争とスポーツということでも、スポーツマンの行動を期待する以前に、まずスポーツ・ジャーナリストが確たる意見を持つべきでしょうね。
ボブ 僕が『菊とバット』を初めて書いたときは、アメリカで最も売れない本は日本の本と野球の本といわれてた(笑)。だから日本では売れたけど、アメリカではあまり売れなかった。けど、次の『和をもって日本となす』を書いたときは、ジャパン・アズ・ナンバーワンといわれた時代で、アメリカ人の日本に対する興味は格段にあがって、ロジャー・エンジェルなどのおかげで野球の本も売れるようになって、日本でもアメリカでもベストセラーになった。この二冊は、日米文化の比較論だけど、主に日本野球の紹介と、日本でプレイしてる「ガイジン選手」の話。いま書いてる新しい本が売れるかどうかはわからないけど、編集者は、日本でプレイしてるアメリカ人のことなんかどうでもいいから、イチローや松井や新庄のことを書け、という(笑)。時代は変わってますよ。日本でプレイしたいというメジャーリーガーも凄く多くなった。たしかにアメリカ人は、政治でもスポーツでもアメリカが世界の中心と考える面を持ってる。けど、門は閉ざしてないですよ。いろんな意見のなかで、時代とともに変化もしてる。

玉木 そうなんだなあ(苦笑)。むしろ閉ざしてるのは日本だし、意見もいいにくいし、変化もしない。今日は謙虚なボブさんに丸め込まれたみたいだけど(笑)でも、松井やイチローや野茂が、金正日のために金メダルを目指す北朝鮮の選手と同じと思えるようなアメリカ中心主義のプロパガンダに利用されたりはしないようにと、祈りたいですね。
ボブ はい。そんなことになったら、アメリカ人として玉木さんに謝ります。

    ******

自分で書くのもナンですが、こんなに面白い対談が『スポーツヤァ!』には載っています(というか、こんな企画を取りあげてくれます)。近々行われるヤンキース対デビルレイズの東京ドームでの開幕戦では、ホワイティング氏と一緒に観戦に行き、その観戦対談が『スポーツヤァ!』に掲載される予定。「蔵出し」で掲載されるのは、おそらく2年後以降ですから、どうか書店で『スポーツヤァ!』をお買い求めください。

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2020年東京オリンピック・パラリンピック開催決定記念講座 「オリンピック」とは何か?〜その意義と意味を考える 2020東京オリンピック・パラリンピックで日本はどう変わる?

オリンピックは[スポーツ+政治」。東京五輪2020で日本はどんな政治的メッセージを発信するのか!?

体育からスポーツへの大転換の時代――スポーツ・ジャーナリズム、スポーツ・ジャーナリストに求められることは?

『NIPPONスポーツ宣言2013』への賛同署名を求めます

2020年東京五輪を開催する意義とは…?

東北楽天日本一/3・11から11・3へ/スポーツの存在理由示した

1964年東京五輪聖火台を被災地へ!

読売・朝日・毎日が支配する野球界の不可思議な構造は、いつ終わる?!

『夏の大甲子園祭』 陽気(やうき)の所為(せゐ)で神も気違(きちがひ)になる――夏目漱石『趣味の遺伝』より

2020東京五輪招致成功!それは体育からスポーツへの大転換!しかし……。

オリンピックは「外交力」の勝負!/東京五輪がどうなろうと、招致結果にとらわれず……。

オリンピックって何?――オリンピックの存在意義

プロ野球「飛ぶボール事件」の本質

新しいネット・スポーツメディア誕生!!

日本のバレーは「お家芸」だから弱体化?

猪瀬都知事「失言」後の「東京五輪招致」に必要なことは?

「長嶋茂雄ラストショー(最後の賞?)」後の日本プロ野球の未来は?

民主主義がスポーツを生んだ

スポーツは本来「暴力」とは対極にある

五輪招致の今こそスポーツ行政改革を!

柔道は日本の生んだ「反暴力」のメッセージを含むスポーツ/日本人は今こそ、スポーツ(柔道)の真の理解を!

今も体罰肯定論が横行:我が国の体育教育は異常だ

桜宮高校事件をきっかけとした新しい体育教育への提言

くたばれ!箱根駅伝!大学スポーツ否定論

2020年東京五輪で、オリンピックとパラリンピックの合体を!

60年代のスポーツ――その「光」と「陰」と…

2020年東京オリンピックは「初音ミクと團十郎」!?

左投手はなぜサウスポーと呼ばれるのか? スポーツ文化の重要性

メディアの「文化(スポーツ)支配」の危険性

共同通信社・編『心の聖地 スポーツ 闘いの記憶』岩波書店・刊(1,800円+税)

「オリンピック」って何?〜東京五輪招致にとって大切なことは…

韓国サッカー選手の「愚行=五輪政治利用行為」を、日本政府とメディアは絶対に看過するな!

ロンドン五輪「メディア革命」の行方/2020年東京招致〜私はこう考える

対談・スポーツで語る新世紀 第1回 ゲスト・猪谷千春(IOC委員)「オリンピックの描き出す人類と地球の未来」

対談・スポーツで語る新世紀 ゲスト・ェ仁親王「日本のスポーツの未来を憂える」

プロ野球人気を拡大するには…

チーム作りは誰のため?

国連スポーツ保障理事会(S保理)北朝鮮非難決議

東京マラソンで考えたこと

メディアとスポーツ 求められる批判者(ジャーナリズム)の視点

オリンピックから「世界」が見える

東京オリンピック〜戦後日本のひとつの美しい到達点

NPB(日本のプロ野球)はマイナーリーグ?

被災地に聖火を!

SPORTSその世界●近鉄バファローズ監督・西本幸雄

スポーツを知らない権力者にスポーツが支配される不幸

新潟にプロ野球新球団誕生か!?それを計画するプロ野球人は誰?

女子スポーツの発展は男子スポーツも支える

「体育」では「体づくり」だけでなく「スポーツの歴史・文化」も教えてほしい。

東京五輪招致落選。国際政治の追い風は吹かず。今後は日本のスポーツ環境を整えるべし。

「記録の神様」宇佐美哲也氏への感謝

「時代」はヒーローを産む 斎藤佑樹投手は「どんな時代」の「どんなヒーロー」か…?

何のための五輪招致か?

冬季五輪の「変貌」は、オリンピック全体の「大変化」につながるのか?

歌やスポーツとともに震災からの復興を!

「スポーツ基本法」を御存知ですか?

相撲は現代スポーツになりえない!?

震災とスポーツ

ジャーナリズムとアカデミズムの狭間で

スポーツの教科書を作りたい!

世界一お馬鹿なスポーツ 「ビアポン」を知ってますか?

「球団」と「球場」どっちが大事?

『60年代のスポーツ』――その光と影と……

1974年10月14日――長嶋茂雄がバットを置いた日

スポーツ中継・スポーツ番組作りの「プロ」になっていただくために

美しい「JUDO」が見たい!

スポーツが現代人に教えてくれること――グローバルに考えてローカルに行動

賭博は「悪」か? 「必要悪」か?

日本のサッカーの弱点は…?

人類最古の文明に生まれた人類最大の文化(フットボール)は、人類生誕の地(アフリカ)で、新たな時代を拓く

スポーツにおける日本人のオカシナ常識

「野性味」は「体育教育」から生まれない

日本サッカー青春時代の闘い

「日本のスポーツ政策」は、まだ生み出されていない

「自民党=政府」でなくなった「二大政党制」の時代に、「スポーツ政策」を構築するのは誰?

冬の五輪は「自然」との闘い

長嶋茂雄・著『野球は人生そのものだ』 不世出の野球人の述懐

貴乃花親方は理事に若すぎる?

ジャーナリズムとアカデミズムの狭間で

民主党政権で日本のスポーツは変わるか?

2016年五輪はリオに決定。東京に欠けていたものは何か?

東京五輪招致の真の敗因

「熱帯の日本」は「ウィンタースポーツ」もできる不思議な国?

2016年、東京五輪・パラリンピック招致〜玉木正之氏「東京五輪に賛成する理由」-前編-

政党マニフェストに見るスポーツ政策──「日本のスポーツ政策」は、まだ生み出されていない

開発と規制の狭間で

WBCよりも大切なこと

ON時代の真の終焉

2016年東京にオリンピックがやってくる?

2016年東京五輪開催の可能性

野茂英雄投手の功績と日本球界の課題

「いまこそタイガース・ファンを辞めるべきではないか」と悩む男の弁明

日本にスポーツジャーナリズムは存在するのか?

野茂の功績と日本球界の課題

人類は4年に一度夢を見る

水着で「言い訳」をしたのは誰?

世界史のススメ

『玉木正之のスポーツジャーナリスト養成塾』夏期集中講座

Jack & Bettyは駅の前

五輪とは死ぬことと見つけたり

セールスマンの死

日本人野球選手のMLBへの流出が止まらない理由

深い衝撃

大学はスポーツを行う場ではない。体育会系運動部は解体されるべきである。

スポーツニュースで刷り込まれる虚構 <森田浩之・著『スポーツニュースは恐い 刷り込まれる〈日本人〉』NHK出版生活人新書>

メディアのスポーツ支配にファンが叛旗

スポーツと体育は別物

岡田vs玉木 ドイツW杯特別対談第5回(最終回)「W杯守備重視の傾向は今後も続く?」

岡田vs玉木 ドイツW杯特別対談第4回 「ブラジルは何故ロナウドを使い続けた?」

岡田vs玉木 ドイツW杯特別対談第3回 「個人のサッカーの差がこんなに大きかったとは…」

岡田vs玉木 ドイツW杯特別対談第2回「世界のランクBからAへ昇るには…」

岡田vs玉木 ドイツW杯特別対談第1回「追加点を取るという国際的意識に欠けていた」

巨人の手を捻る

中日ドラゴンズ監督・落合博満の「確信」(加筆版)

300万ヒット記念特集・蔵出しの蔵出しコラム第2弾!

300万ヒット記念特集・蔵出しの蔵出しコラム第1弾!

「朝青龍問題」再考

大相撲の改革の契機に

“日本のサッカー”は“現代日本”を現す?

スポーツとは合理的なもののはずなのに……

世界陸上と日本のスポーツの未来

デデューの「復帰」に学ぶ「カムバック」に必要なもの

特待制度は「野球の問題」か?

学校はスポーツを行う場ではない!

動き出すか?球界の真の改革

東京オリンピック〜戦後日本のひとつの美しい到達点

日本スポーツ界における「室町時代」の終焉

「水泳ニッポン」は復活するのか?

スポーツはナショナリズムを超えることができるか?

「歴史の重み」による勝利は、いつまで続く?

スポーツ総合誌の相次ぐ「廃刊・休刊」に関して考えられる理由

廃刊の決まった『スポーツ・ヤァ!』をなんとか継続できないものか!?

日本の野球選手はなぜアメリカを目指すのか?

日本のプロ野球と北海道ファイターズに未来はあるか?

私の好きな「スポーツ映画」

東京・福岡「五輪招致」のナンセンス?

政治と格闘した宿命のチャンピオン〜モハメド・アリ

日本のスポーツ界は「中田の個人の意志」を前例に

「求む。新鋭ライター」〜玉木正之の「第5期スポーツ・ジャーナリスト養成塾夏期集中講座」開講のお知らせ

1個のボールが世界の人々を結ぶ

「型」のないジーコ・ジャパンは大丈夫?

社会はスポーツとともに

「日本サッカー青春時代」最後の闘い

スポーツは、学校(教育の場)で行われるべきか?

常識を貫いた男・野茂英雄(日本人ヒーロー/1995年大リーグ新人王獲得)

「玉木正之のスポーツ・ジャーナリスト養成塾第4期GW期集中講座」開講のお知らせ

最近のプロ野球は面白くなった!

人生に「アジャストメント」は可能か?

「栄光への架け橋だ!」は、五輪中継史上最高のアナウンスといえるかもしれない。

スポーツの「基本」とは「ヒーロー」になろうとすること?

2005年――「2004年の奇蹟」(選手会のスト成功)のあとに・・・

アジアシリーズ日韓決戦レポート『日本の野球はどのように進化したか?』

2005日本シリーズに見た「短い闘い」と「長い闘い」

イーグルス1年目をどう総括する?

スポーツとは経験するもの? 想像するもの?

阪神電鉄VS村上ファンド――正論はどっち?

高校野球の「教育」が「暴力」を生む

『スポーツ・ヤァ!玉木正之のスポーツ・ジャーナリスト実践塾』進塾希望者への筆記試験

ナニワの乱痴気

スポーツが開く未来社会

タイガースって、なんやねん 第10回「星野監督・阪神・プロ野球/それぞれの未来」

タイガースって、なんやねん 第9回「この先は、どんな時代になるんやねん?」

タイガースって、なんやねん 第8回「ミスター・タイガースはおらんのか?」

タイガースって、なんやねん 第7回「誰がホンマのファンやねん?」

タイガースって、なんやねん 第6回「関西は「豊か」やからアカンのか?」

タイガースって、なんやねん 第5回「星野さんは、コーチやなくて監督でっせ」

タイガースって、なんやねん 第4回「球団職員にも「プロの仕事」をさせまっせぇ」

タイガースって、なんやねん 第3回「星野監督は当たり前のことをする人なんや」

タイガースって、なんやねん 第2回「今年のトラにはGMがおりまっせ」

タイガースって、なんやねん 第1回「今年はバブルとちゃいまっせ」

「関西・甲子園・タイガース」=バラ色の未来――あるタクシードライバーの呟き

第V期スポーツジャーナリスト養成塾夏期特別集中講座・配布予定資料一覧

失われた「野球」を求めて――「楽天野球団」は「新球団」と呼べるのか?

浜スタから金網が消えた!

わたしが競馬にのめり込めない理由(わけ)

プロ野球ウルトラ記録クイズ

島田雅彦vs玉木正之 対談 『北朝鮮と闘い、何がどうなる?』

野球は、なんでこうなるの?

投手の真髄――PITCHING IN THE GROOVE

「球界第二次騒動」の行方は?

2005年日本スポーツ界展望〜「真の新時代」の到来に向けて

日本のスポーツの危機

野球は「学ぶもの」でなく、「慣れ親しむもの」

ライブドア堀江社長インタヴュー「落選から西武買収まで、すべて話します」

球団・選手「金まみれ」の甘えの構造

地域社会に根ざすスポーツ

新球団『東北楽天ゴールデンイーグルス』に望むこと

闘いはまだまだ続く

中日ドラゴンズ監督・落合博満の「確信」

奇蹟は起きた!

さようなら、背番号3

プロ野球ストライキと構造改革

「メディア規制法」とスポーツ・ジャーナリズム

黒船襲来。プロ野球維新のスタート!

パラリンピックを見よう! 日本代表選手を応援しよう!

アテネ大会でオリンピック休戦は実現するか?

「NO」といえるプロ野球

プロ野球選手が新リーグを創ってはどうか?

買収がダメなら新リーグ

「逆境こそ改革のチャンス!」

あの男にも「Xデー」は訪れる・・・

F1― それは究極の男の遊び

「戦争用語」ではなく「スポーツ用語」を

スポーツは国家のため?

阪神優勝で巨人一辺倒のプロ野球は変わりますか?

「高見」の論説に感じた居心地の悪さ

原稿でメシを食ったらアカンのか?

アメリカ・スポーツライティングの世界

<戦争とスポーツ>

長嶋野球の花道と日本球界の終焉

スポーツを知らない権力者にスポーツが支配される不幸

ニッポン・プロ野球の体質を改善する方法

草野進のプロ野球批評は何故に「革命的」なのか?

理性的佐瀬稔論

新庄剛志讃江――過剰な無意識

無精者の師匠、不肖の弟子を、不承不承語る

誰も知らないIOC

日本のスポーツ・メディア

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