コラム「スポーツ編」
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掲載日2011-09-14
この原稿は『新潮45』2009年12月号に書いたものです。拙著『続スポーツ解体新書』(財界展望社)にも、大きく手を加えて収録したのですが、最近再び東京が2020年の五輪招致に立候補したので、前回落選した東京の事情を振り返るため、原点版として雑誌発表時のままの原稿で“蔵出し”します。さて「震災からの復興」をテーマに再度立候補した東京は、マドリッド、ローマ、イスタンブール、バクー、ドーハ……との招致合戦に勝てるのか?本命マドリッドが強そうで……五輪招致よりも、もっと重要なことが日本のスポーツ界にはありそうだが……。

東京五輪招致落選。国際政治の追い風は吹かず。今後は日本のスポーツ環境を整えるべし。

「何か、大きな力が働いたとしか思えない」
  2016年のオリンピック開催都市がリオデジャネイロに決定したことについて、石原東京都知事は、そう語った。コペンハーゲンIOC総会での敗北直後には「敗因はわからない」と茫然自失気味に悔しさをにじませてた知事も、一夜明けると冷静さを取り戻したのか、「正解」を口にした。そう。「大きな力」が働いたのだ。

 オリンピックにそのような「力」=「国際的政治力学」が働くのは、関係者のあいだでは周知の事実で、その「大きな力」を引き寄せることが招致運動だったはずだ。

 もちろん石原都知事も、そんなことくらいは百も承知だった。だからこそ04年のアテネ五輪、08年の北京五輪、14年のソチ冬季五輪など、各大会の招致に成功した世界的スポーツ・コンサルタント会社と億単位の契約を交わし、万全の体制で臨んだはずだった。

 そこで、「東京にも五輪招致成功の可能性があるかもしれない……」と判断した小生も、招致反対派から賛成派に転じた。転向した理由は、あと三点ほどあり、それは後述するとして、どうせ招致できないとわかっていて招致運動をするほど愚の骨頂はない。

 昨年開催された北京五輪では、一番最初に招致に名乗りをあげたニューヨークが一週間後に早々と立候補を取り下げた。その時点で中国を国際社会に引きずり出そうとする「大きな力」が働いたことは誰の目にも明らかだった。にもかかわらず人工島に地下鉄を通したいと考え、「史上初の海の五輪」で立候補に踏み切った大阪は、まさしく愚の骨頂だった。

 のちに「中東の(疑惑の)笛」で有名になったクウェート・ハンドボール協会会長でアジア・オリンピック評議会会長のアハマド王子を接待し、「私が30票は確保する」と約束した言葉に大阪五輪招致委の関係者は喜んだが、結果は北京44票、トロント20票、パリ15票、イスタンブール17票。大阪はわずか6票。初回投票で落選。北京は第2回投票で早々と過半数を獲得し、「予定通り」開催地に選ばれた。

 アハマド王子の約束は……などと今更いっても仕方ない。東京は、そんなアハマド王子に昨年10月、学術・文化・教育・スポーツに大きく貢献し、日本とクウェートの親善関係を推進したとして、日本体育大学から名誉博士号を授与した(もちろん東京都が働きかけた、とは言ってませんが)。

 そうして大阪での「約束」も水に流し、北京五輪アジア予選ハンドボールの「疑惑の笛」以来、ぎくしゃくしていた日本との関係修復にも努めた。マァつまらないことかもしれないが、いろいろとやっておかねばならないこと(政治)に、東京はきちんと対処したのだ。

 少々古い話を引っ張り出すが、1964年の東京五輪招致を決めたときは、当時のアベリー・ブランデージIOC(国際オリンピック委員会)会長に「プレゼント攻勢」を仕掛けた。受け取る側のアメリカ人建設会社社長ブランデージ氏も、それを悪いことだとはまったく認識していなかった。

 国際的親睦団体であるIOCの役員が、関係者からプレゼントを受け取るのは当然と思ったのか、引退後の自叙伝にも、東京五輪招致委員から「素晴らしい柿右衛門の壺」や、自分が趣味にしていた「象牙の根付けのコレクション」をもらったことで個人博物館を開館できたことを、何の臆面もなく堂々と開陳している。

 もっとも東京も、開催が決定していた1940年大会が第二次大戦でヘルシンキに変更され(さらに中止となり)、戦後最初に名乗りをあげた1960年大会ではローマに敗れるなどの辛酸を舐めている。その経験を踏まえての東京五輪、さらに札幌冬季五輪(1972年)での「プレゼント攻勢」だったのだ。

 おまけにそのときは「敗戦国の国際社会復帰」という大義名分もあり、ローマ(イタリア)の次、そしてミュンヘン(ドイツ)よりも先に、「大きな力」を味方にすることもできた。プレゼントは、その「力」の動きをコンファームする手段だったといえる。

 1998年の長野冬季五輪では、その経験が堤義明という一人の人物に引き継がれた。日本体育協会副会長、スキー連盟会長、JOC(日本オリンピック委員会)会長等々……日本スポーツ界の要職に就いた彼は、自ら経営する冬季リゾート施設(スキー場やホテル)のある長野に冬季五輪を招致し、新幹線建設や高速道路の国によるインフラ整備を企図した。

 そのために彼は、まずIOC本部のあるローザンヌのオリンピック博物館建設に協力。三十社余りの日本企業から(1社1億円といわれる)寄付金を募り、のちにIOCから勲章を授与され、博物館の大きな石に個人名が刻まれるほどの「貢献」をした。

 さらに招致委員会の帳簿を焼き捨てなければならないほどの使途不明金(長野県・市の税金)を使い、その結果、欧米の有力都市を破って開催都市に選ばれた(投票は4回。落選した順にアオスタ=イタリア、ハカ=スペイン、エステルスンド=スウェーデン、ソルトレークシティ=アメリカ)。

 このときの長野の「手法」を真似たソルトレークシティは、続く2002年の冬季五輪招致にたった1回の投票で過半数を得て大勝利。くわえて1996年夏季大会にアテネを破って選ばれたアトランタ(オリンピックのビッグスポンサーであるコカコーラ社の本社のある都市)でも、招致活動を巡る「問題」が指摘されるようになり、その結果、現在のように投票権を持つ委員の招致立候補都市への訪問が禁じられ、評価委員会が事前調査を報告書にまとめるなど、IOCで様々な「改革」が施された。

 それによって、招致合戦で「実弾」「袖の下」「アンダーテーブル」……が飛び交っていた状況は影を潜めたという。話が横道に外れたついでに書けば、かつてIOCの「袖の下」は「ファーストクラス・チケット本位制」といわれ、招致立候補都市は「来週の会議に御家族でお越し下さい」と、突然航空券を送りつける。「そんなに急には伺えない」と委員が返事すると、「会議の日程は改めます。航空券はそのままに……」で、それを何度も繰り返す。

「柿右衛門の壺」から「ファーストクラスのチケット」への変化も興味深いが、それはさておき、裏の動きが(完全に…とは言えないまでも)封殺された結果、「大きな力」の働きは、より強くなった。

 2008年に北京を国際社会に招き入れようとした「力」のため、立候補を見合わせたニューヨークは、続く2012年大会の招致に予定通り立候補。しかし当選確実との慢心があったうえ、同時多発テロによって招致運動が疎かになり、さらに02年のソルトレークシティ冬季五輪で「グラウンドゼロの星条旗」を登場させ、多くのIOC委員がアメリカのナショナリズムに辟易とさせられた。そのためニューヨークは投票で早々と敗退。

 北京大会が何らかの事情(たとえば第二の天安門事件)で突然開催不可能になった場合を怖れたIOCが緊急代替地として立候補を要請した(といわれている)パリが本格的に立候補して人気を集め、第二次大戦前(1900年と1924年)の開催しか経験のないパリ――近代オリンピックの父・ピエール・ド・クーベルタン男爵の母国の首都――での開催は「大きな力(IOC幹部の総意)」になった……はずだった。

 ところが毎大会約1千億円前後の放送権料を支払っているにもかかわらず、「北京の次」との「予定」を覆されたアメリカが反旗を翻し、イラク戦争に反対したフランスの首都での開催に反対。猛烈なロビー活動を仕掛けた結果、本命パリはわずか4票差で敗れ、アメリカとともにイラク戦争を闘ったイギリスの首都ロンドンが2012年のオリンピック開催地に選ばれたのだった。

 今回シカゴが、1996年のアトランタ大会以来の大本命といわれ、オバマ大統領夫妻の出席にもかかわらず1回目の投票でわずか18票しか獲得できず、最下位で姿を消したのは、前回のアメリカの動きに対するIOCの意趣返しとの声もある。

 もっとも、シカゴはデイリー市長の側近が競技場建設予定地の一部を買い占めていたことが暴露されたり、USOC(アメリカ五輪委)がIOCに無断で新しいスポーツ専門テレビ局の開設を進めるなど、IOCの怒りを買い、ベルリンで行われた世界陸上の舞台裏では、緊急に交代した招致委員長がIOC委員への謝罪と弁明に追われていたという。

 それだけにシカゴの落選は、表面的には驚きを「演じ」て大統領夫妻に敬意を表するIOC委員が多かったが、さほどのサプライズでもなかったという。

 恐るべきは、そんなシカゴに大統領まで引っ張り出させたIOCの「力」と「技」である。おそらく事情に少々疎いミシェル夫人を通じて「可能性は高い」とでも囁いた関係者が存在し、夫の大統領を動かさせたのだろう。

 が、「ホワイトハウスと国務省のすべての力を使って成功させる」と力説し、シカゴ市民のみならず国民の期待を高めたうえで、無惨にも最下位落選となった責任(というか「力」のなさ)は、今後大きく大統領周辺を揺さぶるのでは……?

 一方、オバマ大統領夫妻の参加に加えて、鳩山首相、ブラジルのルラ大統領、スペインのカルロス国王と、各国首脳が出揃った(出揃わさせた?)IOCが、より大きな権威を手にして「勝利した」というわけである。

 石原都知事が要望していた皇太子ご夫妻や高円宮妃殿下の参加は、宮内庁が勝利の見込みのない舞台に出せないと判断したのか、石原都知事の根回しが下手だったのか、事情は判然としないが、とにかく不参加に終わった。

 が、今回の会議でもデンマーク王室が関係し、我が国の皇室とヨーロッパ皇室との関係を考えるなら、招致の成否とは関係なく、今後の日本の皇室外交を考えるうえでも出席されたほうが良かったのではないか、とも思われる。

 それはさておき、シカゴの次に落選したのが東京となったが、一回目の投票でシカゴが落選した時点で、「大きな力」の歯車はリオデジャネイロの当選へと着実に回転し始めていた。いや、もっと早い時期から線路を敷く作業は始まっていた。

 昨年6月4日、IOCは一次審査の結果を公表し、オリンピック立候補都市を7都市から4都市に絞った。その時点での1位は東京で評価点は(10点満点で)8.3。2位マドリッド8.1。3位シカゴ7.0。最下位リオの評価点は6.4で一次選考落選のドーハの6.9よりも低いものだった(他にプラハ=チェコ、バクー=ロシアが落選)。

 この時点で「大きな力」が動き始めたことは確実で、その中心になったのは、かつて世界のスポーツ界で権勢を恣にしたプリモ・ネビオロIAAF=世界陸上競技連盟前会長(イタリア=故人)、ジョアン・アヴェランジェFIFA=国際サッカー連盟前会長(ブラジル人)、ファン・アントニオ・サマランチIOC前会長(スペイン人)の3人を頂点とする「ラテン・スポーツ・マフィア」と呼ばれる人脈に通じるものだった。

 一時は彼らの「力」があまりにも突出したために忌避され、2004年の五輪招致レースで本命といわれたネビオロの母国イタリアのローマが、アテネに敗れる波乱もあった。が、世界のスポーツ界の「意思」はだいたい「ラテン系」対「アングロ・サクソン系」対「アメリカ」の力関係によって決すると言われている。

 その他の地域から「綱引きレース」に参加する場合は、どれかの勢力を味方につける必要があり、今回の東京はラテン勢力と手を結び、味方につけようと考えたようだ。

 韓国と争った2002年サッカーW杯招致のときも、日本はアベランジェFIFA会長(当時)と手を組み、アングロ・サクソンのブラッターUEFA(欧州サッカー協会)会長(当時・現FIFA会長)と手を組んだ韓国に対抗。ブラジルをはじめとする中南米ラテン系地域には多くの日本人移民も暮らしているので、この戦法自体は自然で間違ったものとは思えない。

 1956年に「南半球初の五輪開催」をメルボルンと争い、ブエノスアイレスが21対20と惜敗して以来、ブエノスアイレス、ブラジリア、リオ等南米諸都市は毎回のように五輪招致に敗退を繰り返しており、東京が最大の敵をシカゴと想定し、リオやマドリッドを応援するラテン勢に、敗れた場合の東京応援を依頼したのは、決して誤った選択ではなかっただろう。

 しかし前述のように、シカゴが自滅して早々に消え去った時点で東京の戦略はすべて瓦解した。という以上にIOC総会の前、マドリッドとリオのあいだで先に敗れた都市が残った都市を応援する「ラテン同盟」が結ばれた時点で、東京の戦略は崩壊した。と同時に「大きな力」はゆっくりと着実に動き出した。

 IOCの評価委員による最終報告では、東京の施設や計画が「ハイ・クォリティ(高い質)」と評価されたが、リオは(ほとんどの施設がまだ工事すら手をつけられてない時点で!)「ベリー・ハイ・クォリティ(とても高い質)」と評価された。

 今年の6月ごろには、ブラジルのルラ大統領がフランスからジェット戦闘機39機を総額約300億円で購入。サルコジ仏大統領はリオ五輪開催支持を表明した。フランス語は英語とともにオリンピックの公用語で、クーベルタン男爵の母国は旧フランス語圏植民地の国々に、現在でも多大な力を有している。

「大きな力」をコンファームする動きも加わり、治安の悪さ、犯罪発生率の高さ、2014年W杯開催との二重の負担……といったマイナス要因は吹き飛び、かわって、南米初の五輪開催は、アラブ、アフリカ圏へオリンピックの道を拓く……、海外からの旅行者受け入れはカーニヴァルで充分経験済み……、アメリカ・ニューヨークと時差がない(テレビ中継にタイムラグの生じない)……、バイオ(サトウキビ)燃料で環境にも配慮……といった非常にわかりやすいメッセージが、サンバのリズムに乗って踊り出した。

 しかも、その中心になったのは、世界のスーパースターであるペレだった。ラテン・パワーの一員として最後までリオと争うほど善戦したマドリッドも、サッカー界のヒーローであるラウル・ゴンザレスが招致に尽力した。前回招致を決めたロンドンにもベッカムがいた。東京(日本)には、残念ながら、それほどまでに国際的に有名なアスリートは存在しなかった。

 くわえてペレの所属していたサンパウロ州のサントス、リオのフラメンゴ、フルミネンセ、ヴァスコ・ダ・ガマ、ボダフォゴなど、ブラジルには国際的にも名前の知れたサッカーチームが数多く存在する。それらは、子供から参加できるチーム(少年サッカーチーム)を組織し、バレーボールチームやバスケットボールチームの組織も存在する(他に、ボートやボクシングのクラブも)。

 スペインにもラウルが小さい頃(13歳)から育ったアトレティコ・マドリッド(のユースチーム)や現在所属しているレアル・マドリッドが存在し、最近日本のハンドボールの宮崎大輔選手が入団したアルコベンダスなど、ハンドボール、バスケットボール、水球、バレーボールなどのスペインリーグも盛んに行われ、それらの多くは、市民の参加できるスポーツクラブと一体化している。

 これらのスポーツクラブのトップ選手が招致活動に動き、クラブの会員が招致運動に動く。そういう運動のなかから市民の五輪招致支持率90%のマドリッド、77%のリオといった数字が生み出されるのだ。東京がいくら幟を立て、パンフレットを配り、都民応援団を組織して運動を盛りあげてもIOC調査で59%(東京独自調査で70%)の数字が精一杯だったのは、プロも市民も巻き込んだ「スポーツクラブ」の存在の差といえるのだ。

 市民のスポーツクラブが発達しているヨーロッパに対して、日本のスポーツといえば学校体育と企業内クラブとプロ興行がほとんどで、東京には高額の会費を支払ってメタボ予防に励んだり、ビジネスのエネルギーを蓄えるためのスポーツクラブは存在しても、一般人からプロまでがスポーツに挑戦する(あるいは楽しむ)スポーツクラブは、ほとんど皆無といっていい。

 そんな「スポーツ・コンシャス(スポーツに対する関心)」の低い社会のなかで、環境問題は「ポイント・オブ・ノーリターン(引き返し不可能)寸前でスポーツにとっても重要な課題……」と石原都知事が主張しても、「IOCは国連ではない」といわれれば返す言葉もない。また、8キロ圏内にほとんどの競技施設を配置した選手本位の計画と主張したところで、「南米初……」の主張と肩を並べるほどインパクトのある主張とはいえなかった。

 多くの東京都民が、東京の二度目の五輪招致を支持せず、失敗しても残念とも思わなかったのは、オリンピックに関心がなかったのではなく、スポーツそのものが常に身近に存在していないからなのだ。しかし、冒頭に書いたように、それでも私は東京の五輪招致を支持しつづけた。

 それは、二度目の東京五輪をきっかけに、東京(日本)にもスペインやブラジル、さらにフランスやイギリス、イタリアやドイツにあるような「スポーツクラブ」が数多く生まれるきっかけにならないか、と考えたからだった(それに、築地の魚河岸の豊洲への移転計画が、東京五輪招致とは無関係なものになったことも大きかった)。

 新しいオリンピックの開催で、改めて「スポーツとは何か?」という問いかけが始まり、それは、若者に体力をつけさせるため強制的に教育として行わせる「体育」とはまったく異なるもので、誰もが自由に楽しむことができるものである、という認識が広がる……。そして、ただ興行として見せるだけのスポーツを応援するのではなく、多くの人にサポートされたスポーツクラブが数多く生まれ、市民のクラブとして発展する。そうしたなかでこそ世界一流のアスリートも育ち、「体育の日」「国民体育大会」「日本体育協会」といった名称の変更(「スポーツの日」「国民スポーツ大会」「日本スポーツ競技団体連合」等)とともに、全国各地に市民スポーツクラブが生まれれば……。

 しかし、それはやはり順序が逆で、そのような国内の改革は、オリンピックを招致する以前に、あるいは、その運動と同時に行われるべきだったのだろう。まず体育と企業内クラブと興行スポーツ中心の日本のスポーツのあり方が改められ、誰もがスポーツを楽しむ権利(スポーツ権)を認められる社会づくり(スポーツクラブづくり)が先でなければ、どんな都市が何度招致に立候補したところで、オリンピック開催に対する市民や国民の広範な支持を得ることはできないだろう。

 コペンハーゲンのIOC総会では石原都知事と並ぶ森喜朗元首相の姿が何度かテレビの画面に映し出された。日本体育協会の会長として(日本ラグビー協会の会長でもある)招致運動に一役買われたのだろう。が、スポーツ団体という非政府組織の長に現役の国会議員(しかも元首相)を迎えるのは明らかに不可解で、その国会議員が政権政党議員の場合は、税金の「配付元」と「受取人」がイコールになる。政権政党でなくなると、そのスポーツ団体は、政権と敵対することになる。

 自由民主党が常に政権政党の時代は、日本のスポーツ団体も自民党に擦り寄り「予算獲得」に動くほかなかったのかもしれない。また、人気のあるオリンピック選手やスポーツ選手が自民党から出馬したり、自民議員を応援するなかで、ナショナルトレーニングセンター 等の施設を「獲得」してきた。

 が、もはや、そういう時代ではあるまい。東京の五輪招致再立候補を(あるいは他の都市の立候補を)考える前に、根本的に問い直し、考え直すべきは、日本のスポーツのあり方だろう。日本のスポーツを、プロも、アマも、野球も、オリンピック・スポーツも、どのような組織に改編すべきか……。

 夏季五輪を二度以上開催した都市は(予定も含めて)アテネ、パリ、ロンドン、ロサンゼルスのわずか4都市。ところが二度目の招致に立候補して失敗した都市は、ストックホルム、アムステルダム、ベルリン、ヘルシンキ、メルボルン、ローマ、モスクワ、それに今回の東京が加わり8都市(日本では札幌が冬季五輪の二度目の招致にも失敗している)。

 それだけ「夢をもう一度」と思う都市が多く、オリンピックが夢多きものであるのは事実のようだ。今回小生が二度目の東京五輪招致に賛成したのも、ルーツは小学六年生のときに日本列島を席捲した東京オリンピックの素晴らしい記憶に動かされてのことだった。

 ほんの15年前までは銃を握りしめて行軍したり、泥水に半身を浸からせて眠っていた父親たちの誰もが、開会式の行進を見て大粒の涙を流し、閉会式を中継したNHKのアナウンサーが「もしも世界平和というものが存在するなら、それはこのような光景のことを言うのでしょう」と絶叫した1964年の東京オリンピックのような美しい大会が、二度と実現するとは思わない。

 が、そのときの興奮と感動の記憶がスポーツライターという仕事を選ばせたのは嘘偽りのないところで、2度目の東京五輪を見届けて引退するのも悪くない、との気持ちも胸に湧いた。

 が、やはり、そんな個人的感情を抱いての五輪招致は、動機が不純だったと(個人的に)反省しなければならない。ならば「東京」はどうだったか? 五輪東京招致に力を入れた人々は、どうだったか?

 冒頭に書いたオリンピックを動かす「大きな力」とは、「国際政治」である。しかし、いざ大会が始まると、行われるのは「スポーツ」である。改めて検証するには紙幅が足りなくなったが、過去のオリンピックの舞台で、スポーツは政治に勝ち続けてきた。政治に負けたかに見えて、勝ち残ったのはスポーツだった。これだけは確かである。だから日本も、政治的にオリンピックを招致することばかりを考えるのでなく、今後は、まず国内のスポーツのあり方を考え直し、その環境を整え、そこから改めてオリンピック招致のあり方も考えるべきではないだろうか。

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清原を呑んだ薬物汚染/球界が講ずべき処方箋

「体育の日」が「スポーツの日」に変わる! ようやく「誤訳」が改められる

2020東京五輪ゴルフ開催コース「霞ヶ関CC決定」に“慶応人脈”の暗躍

ロシア国家ぐるみのドーピングが発覚――どうすればスポーツの世界から「ドーピング」はなくなるのか?

2020年東京オリンピック・パラリンピックを開催する“意義”を忘れはならない!

石巻に設置された旧国立競技場聖火台/格闘術が武道に進化する民主主義とスポーツの関係

スポーツ庁で日本のスポーツと社会の大変革/スポーツ庁は東京五輪最高のレガシー(遺産)となれるか?

復活できるか?ラグビー人気

スポーツと体育はまったく別物である……ということを御存知ですか?

高校野球から「軍事色」の消えるのはいつ?

新国立競技場に毎月P・マッカートニーを呼べますか?神宮外苑に戦艦大和が出現する!建設費も維持費もドンブリ勘定

2020年東京オリンピックの新種目は?野球&ソフトボールも見たいが、綱引も面白そう

日本人はスポーツを知らない。その大問題に気づかなければ……

「女性のスポーツ」を学ぼう!

東京五輪開催の目的は、スポーツ立国の実現にあるはずだが……

高校野球の本質を考えよ――タイブレークに疑問……高校生に娯楽の主役を演じさせるナンセンス

『週刊アサヒ芸能』新連載! NIPPONスポーツ内憂内患 第1回 「スポーツとは何か?」という問いに貴方は答えられますか?

スポーツとは言えない箱根駅伝に、大騒ぎするな!

高校野球問題の本質を考えよ

「朝日新聞問題」の元凶は、甲子園!?

日本のスポーツ界の発展を妨げてるのは……?

日本のスポーツ界の現状と課題

「オリンピズム(オリンピックの理念)」を理解せず、2020年を迎えられるのか?

サッカー映画『ネクスト・ゴール』の素晴らしさ〜世界最弱のサッカー・チームが「夢の1勝」をあげるまでの人間ドラマ

ドイツW杯優勝はブンデスリーガの勝利!

日本のスポーツ界はサッカーを見習え!

日本のスポーツ文化とワールドカップ

今、日本で最高のスポーツマンは、やっぱり浅田真央さんである!

新国立競技場は本当に建設できるのか?

野球が五輪競技に復活?! そのときはスピードアップの7イニング制?

2020年東京オリンピック・パラリンピック開催決定記念講座 「オリンピック」とは何か?〜その意義と意味を考える 2020東京オリンピック・パラリンピックで日本はどう変わる?

オリンピックは[スポーツ+政治」。東京五輪2020で日本はどんな政治的メッセージを発信するのか!?

体育からスポーツへの大転換の時代――スポーツ・ジャーナリズム、スポーツ・ジャーナリストに求められることは?

『NIPPONスポーツ宣言2013』への賛同署名を求めます

2020年東京五輪を開催する意義とは…?

東北楽天日本一/3・11から11・3へ/スポーツの存在理由示した

1964年東京五輪聖火台を被災地へ!

読売・朝日・毎日が支配する野球界の不可思議な構造は、いつ終わる?!

『夏の大甲子園祭』 陽気(やうき)の所為(せゐ)で神も気違(きちがひ)になる――夏目漱石『趣味の遺伝』より

2020東京五輪招致成功!それは体育からスポーツへの大転換!しかし……。

オリンピックは「外交力」の勝負!/東京五輪がどうなろうと、招致結果にとらわれず……。

オリンピックって何?――オリンピックの存在意義

プロ野球「飛ぶボール事件」の本質

新しいネット・スポーツメディア誕生!!

日本のバレーは「お家芸」だから弱体化?

猪瀬都知事「失言」後の「東京五輪招致」に必要なことは?

「長嶋茂雄ラストショー(最後の賞?)」後の日本プロ野球の未来は?

民主主義がスポーツを生んだ

スポーツは本来「暴力」とは対極にある

五輪招致の今こそスポーツ行政改革を!

柔道は日本の生んだ「反暴力」のメッセージを含むスポーツ/日本人は今こそ、スポーツ(柔道)の真の理解を!

今も体罰肯定論が横行:我が国の体育教育は異常だ

桜宮高校事件をきっかけとした新しい体育教育への提言

くたばれ!箱根駅伝!大学スポーツ否定論

2020年東京五輪で、オリンピックとパラリンピックの合体を!

60年代のスポーツ――その「光」と「陰」と…

2020年東京オリンピックは「初音ミクと團十郎」!?

左投手はなぜサウスポーと呼ばれるのか? スポーツ文化の重要性

メディアの「文化(スポーツ)支配」の危険性

共同通信社・編『心の聖地 スポーツ 闘いの記憶』岩波書店・刊(1,800円+税)

「オリンピック」って何?〜東京五輪招致にとって大切なことは…

韓国サッカー選手の「愚行=五輪政治利用行為」を、日本政府とメディアは絶対に看過するな!

ロンドン五輪「メディア革命」の行方/2020年東京招致〜私はこう考える

対談・スポーツで語る新世紀 第1回 ゲスト・猪谷千春(IOC委員)「オリンピックの描き出す人類と地球の未来」

対談・スポーツで語る新世紀 ゲスト・ェ仁親王「日本のスポーツの未来を憂える」

プロ野球人気を拡大するには…

チーム作りは誰のため?

国連スポーツ保障理事会(S保理)北朝鮮非難決議

東京マラソンで考えたこと

メディアとスポーツ 求められる批判者(ジャーナリズム)の視点

オリンピックから「世界」が見える

東京オリンピック〜戦後日本のひとつの美しい到達点

NPB(日本のプロ野球)はマイナーリーグ?

被災地に聖火を!

SPORTSその世界●近鉄バファローズ監督・西本幸雄

スポーツを知らない権力者にスポーツが支配される不幸

新潟にプロ野球新球団誕生か!?それを計画するプロ野球人は誰?

女子スポーツの発展は男子スポーツも支える

「体育」では「体づくり」だけでなく「スポーツの歴史・文化」も教えてほしい。

東京五輪招致落選。国際政治の追い風は吹かず。今後は日本のスポーツ環境を整えるべし。

「記録の神様」宇佐美哲也氏への感謝

「時代」はヒーローを産む 斎藤佑樹投手は「どんな時代」の「どんなヒーロー」か…?

何のための五輪招致か?

冬季五輪の「変貌」は、オリンピック全体の「大変化」につながるのか?

歌やスポーツとともに震災からの復興を!

「スポーツ基本法」を御存知ですか?

相撲は現代スポーツになりえない!?

震災とスポーツ

ジャーナリズムとアカデミズムの狭間で

スポーツの教科書を作りたい!

世界一お馬鹿なスポーツ 「ビアポン」を知ってますか?

「球団」と「球場」どっちが大事?

『60年代のスポーツ』――その光と影と……

1974年10月14日――長嶋茂雄がバットを置いた日

スポーツ中継・スポーツ番組作りの「プロ」になっていただくために

美しい「JUDO」が見たい!

スポーツが現代人に教えてくれること――グローバルに考えてローカルに行動

賭博は「悪」か? 「必要悪」か?

日本のサッカーの弱点は…?

人類最古の文明に生まれた人類最大の文化(フットボール)は、人類生誕の地(アフリカ)で、新たな時代を拓く

スポーツにおける日本人のオカシナ常識

「野性味」は「体育教育」から生まれない

日本サッカー青春時代の闘い

「日本のスポーツ政策」は、まだ生み出されていない

「自民党=政府」でなくなった「二大政党制」の時代に、「スポーツ政策」を構築するのは誰?

冬の五輪は「自然」との闘い

長嶋茂雄・著『野球は人生そのものだ』 不世出の野球人の述懐

貴乃花親方は理事に若すぎる?

ジャーナリズムとアカデミズムの狭間で

民主党政権で日本のスポーツは変わるか?

2016年五輪はリオに決定。東京に欠けていたものは何か?

東京五輪招致の真の敗因

「熱帯の日本」は「ウィンタースポーツ」もできる不思議な国?

2016年、東京五輪・パラリンピック招致〜玉木正之氏「東京五輪に賛成する理由」-前編-

政党マニフェストに見るスポーツ政策──「日本のスポーツ政策」は、まだ生み出されていない

開発と規制の狭間で

WBCよりも大切なこと

ON時代の真の終焉

2016年東京にオリンピックがやってくる?

2016年東京五輪開催の可能性

野茂英雄投手の功績と日本球界の課題

「いまこそタイガース・ファンを辞めるべきではないか」と悩む男の弁明

日本にスポーツジャーナリズムは存在するのか?

野茂の功績と日本球界の課題

人類は4年に一度夢を見る

水着で「言い訳」をしたのは誰?

世界史のススメ

『玉木正之のスポーツジャーナリスト養成塾』夏期集中講座

Jack & Bettyは駅の前

五輪とは死ぬことと見つけたり

セールスマンの死

日本人野球選手のMLBへの流出が止まらない理由

深い衝撃

大学はスポーツを行う場ではない。体育会系運動部は解体されるべきである。

スポーツニュースで刷り込まれる虚構 <森田浩之・著『スポーツニュースは恐い 刷り込まれる〈日本人〉』NHK出版生活人新書>

メディアのスポーツ支配にファンが叛旗

スポーツと体育は別物

岡田vs玉木 ドイツW杯特別対談第5回(最終回)「W杯守備重視の傾向は今後も続く?」

岡田vs玉木 ドイツW杯特別対談第4回 「ブラジルは何故ロナウドを使い続けた?」

岡田vs玉木 ドイツW杯特別対談第3回 「個人のサッカーの差がこんなに大きかったとは…」

岡田vs玉木 ドイツW杯特別対談第2回「世界のランクBからAへ昇るには…」

岡田vs玉木 ドイツW杯特別対談第1回「追加点を取るという国際的意識に欠けていた」

巨人の手を捻る

中日ドラゴンズ監督・落合博満の「確信」(加筆版)

300万ヒット記念特集・蔵出しの蔵出しコラム第2弾!

300万ヒット記念特集・蔵出しの蔵出しコラム第1弾!

「朝青龍問題」再考

大相撲の改革の契機に

“日本のサッカー”は“現代日本”を現す?

スポーツとは合理的なもののはずなのに……

世界陸上と日本のスポーツの未来

デデューの「復帰」に学ぶ「カムバック」に必要なもの

特待制度は「野球の問題」か?

学校はスポーツを行う場ではない!

動き出すか?球界の真の改革

東京オリンピック〜戦後日本のひとつの美しい到達点

日本スポーツ界における「室町時代」の終焉

「水泳ニッポン」は復活するのか?

スポーツはナショナリズムを超えることができるか?

「歴史の重み」による勝利は、いつまで続く?

スポーツ総合誌の相次ぐ「廃刊・休刊」に関して考えられる理由

廃刊の決まった『スポーツ・ヤァ!』をなんとか継続できないものか!?

日本の野球選手はなぜアメリカを目指すのか?

日本のプロ野球と北海道ファイターズに未来はあるか?

私の好きな「スポーツ映画」

東京・福岡「五輪招致」のナンセンス?

政治と格闘した宿命のチャンピオン〜モハメド・アリ

日本のスポーツ界は「中田の個人の意志」を前例に

「求む。新鋭ライター」〜玉木正之の「第5期スポーツ・ジャーナリスト養成塾夏期集中講座」開講のお知らせ

1個のボールが世界の人々を結ぶ

「型」のないジーコ・ジャパンは大丈夫?

社会はスポーツとともに

「日本サッカー青春時代」最後の闘い

スポーツは、学校(教育の場)で行われるべきか?

常識を貫いた男・野茂英雄(日本人ヒーロー/1995年大リーグ新人王獲得)

「玉木正之のスポーツ・ジャーナリスト養成塾第4期GW期集中講座」開講のお知らせ

最近のプロ野球は面白くなった!

人生に「アジャストメント」は可能か?

「栄光への架け橋だ!」は、五輪中継史上最高のアナウンスといえるかもしれない。

スポーツの「基本」とは「ヒーロー」になろうとすること?

2005年――「2004年の奇蹟」(選手会のスト成功)のあとに・・・

アジアシリーズ日韓決戦レポート『日本の野球はどのように進化したか?』

2005日本シリーズに見た「短い闘い」と「長い闘い」

イーグルス1年目をどう総括する?

スポーツとは経験するもの? 想像するもの?

阪神電鉄VS村上ファンド――正論はどっち?

高校野球の「教育」が「暴力」を生む

『スポーツ・ヤァ!玉木正之のスポーツ・ジャーナリスト実践塾』進塾希望者への筆記試験

ナニワの乱痴気

スポーツが開く未来社会

タイガースって、なんやねん 第10回「星野監督・阪神・プロ野球/それぞれの未来」

タイガースって、なんやねん 第9回「この先は、どんな時代になるんやねん?」

タイガースって、なんやねん 第8回「ミスター・タイガースはおらんのか?」

タイガースって、なんやねん 第7回「誰がホンマのファンやねん?」

タイガースって、なんやねん 第6回「関西は「豊か」やからアカンのか?」

タイガースって、なんやねん 第5回「星野さんは、コーチやなくて監督でっせ」

タイガースって、なんやねん 第4回「球団職員にも「プロの仕事」をさせまっせぇ」

タイガースって、なんやねん 第3回「星野監督は当たり前のことをする人なんや」

タイガースって、なんやねん 第2回「今年のトラにはGMがおりまっせ」

タイガースって、なんやねん 第1回「今年はバブルとちゃいまっせ」

「関西・甲子園・タイガース」=バラ色の未来――あるタクシードライバーの呟き

第V期スポーツジャーナリスト養成塾夏期特別集中講座・配布予定資料一覧

失われた「野球」を求めて――「楽天野球団」は「新球団」と呼べるのか?

浜スタから金網が消えた!

わたしが競馬にのめり込めない理由(わけ)

プロ野球ウルトラ記録クイズ

島田雅彦vs玉木正之 対談 『北朝鮮と闘い、何がどうなる?』

野球は、なんでこうなるの?

投手の真髄――PITCHING IN THE GROOVE

「球界第二次騒動」の行方は?

2005年日本スポーツ界展望〜「真の新時代」の到来に向けて

日本のスポーツの危機

野球は「学ぶもの」でなく、「慣れ親しむもの」

ライブドア堀江社長インタヴュー「落選から西武買収まで、すべて話します」

球団・選手「金まみれ」の甘えの構造

地域社会に根ざすスポーツ

新球団『東北楽天ゴールデンイーグルス』に望むこと

闘いはまだまだ続く

中日ドラゴンズ監督・落合博満の「確信」

奇蹟は起きた!

さようなら、背番号3

プロ野球ストライキと構造改革

「メディア規制法」とスポーツ・ジャーナリズム

黒船襲来。プロ野球維新のスタート!

パラリンピックを見よう! 日本代表選手を応援しよう!

アテネ大会でオリンピック休戦は実現するか?

「NO」といえるプロ野球

プロ野球選手が新リーグを創ってはどうか?

買収がダメなら新リーグ

「逆境こそ改革のチャンス!」

あの男にも「Xデー」は訪れる・・・

F1― それは究極の男の遊び

「戦争用語」ではなく「スポーツ用語」を

スポーツは国家のため?

阪神優勝で巨人一辺倒のプロ野球は変わりますか?

「高見」の論説に感じた居心地の悪さ

原稿でメシを食ったらアカンのか?

アメリカ・スポーツライティングの世界

<戦争とスポーツ>

長嶋野球の花道と日本球界の終焉

スポーツを知らない権力者にスポーツが支配される不幸

ニッポン・プロ野球の体質を改善する方法

草野進のプロ野球批評は何故に「革命的」なのか?

理性的佐瀬稔論

新庄剛志讃江――過剰な無意識

無精者の師匠、不肖の弟子を、不承不承語る

誰も知らないIOC

日本のスポーツ・メディア

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