10月1日(火)
孫崎享『アメリカに潰された政治家たち』(小学館)をベッドに持ち込み部分再読。というのは石破茂氏が首相になったから。石破氏は田中角栄の薫陶を受け石橋湛山を保守リベラルとして評価。アジア版NATOはリベラルとは言えないが日米地位協定の見直しなどアメリカとぶつかる可能性は低くないので過去に「アメリカに潰された人たち」をおさらい。いやアメリカに潰される前に日本の右翼政治家たちに潰されるかも?しかし自民党右翼は何故親米なのかなあ?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。石破氏の早期解散=前言撤回はアメリカ=自民右翼に潰されないようにするためか?防災省はいつ出来る?数日前の酷暑をすっかり忘れさせる秋風が涼しげに吹く。これを解散風と呼ぶのか?政治は混迷。年金からも保険金を差っ引く政治って最低ですね。そもそもすべての元凶はジャーナリズムの弱体化かもしれませんね。ワン。終日机の虫。コツコツコツと書き下ろし原稿と格闘。晩メシは石破新総理の記者会見を見ながら。そもそもアレを記者会見と呼ぶことがオカシイですね。もうコロナ禍も心配せず記者たちが離れて座る必要もないはずだし質問しっきり&回答も答えっきりのモノローグ合戦でダイアローグのない言葉の空中散歩。言葉は空中に消え去るばかり。ジャーナリストたちはこんな堕落した記者会見を先ず改めるべきでしょうね。
10月2日(水)
『アメリカに潰された政治家たち』読み続ける。この本は首相官邸前で広がった民主党の野田政権に対する大きなデモの広がりから書き始められてます。3・11で甚大な被害が出た福島第一原発の大事故から1年3ヶ月しか経たず事故の後処理の目途もまったく立っていないにもかかわらず民主党の野田首相は大飯原発3&4号機の再稼働を許可したことに対する反発が起こり大勢のデモへと発展したわけですが石破新首相もこのときの野田首相と同様「誰かさん」の言うことを聞かないと「潰されてしまう」のでしょうか?ワン。ベッドを出て黒兵衛との散歩は後回し。RKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマは少々捻った話題で最近は野球選手を何故「さん付け」で呼ぶようになったのか?という話。以前は長嶋も王も張本や野村にしても誰もが(テレビもラジオも)呼び捨てにしていた。アナウンサーや野球解説者はもちろん子供たちも「長嶋が好き」「王のホームランはスゴイ」と野球選手を呼び捨てにするのが普通だった。それに変化生じたのは1981年にタイガースを引退して江本猛紀さんから。34歳で解説者となってマスコミで活躍し始めた彼は法政大学の大先輩で活躍中の山本浩二や田淵を初め野村や星野などを呼び捨てにするわけにはいかず試合の解説では山本選手星野投手などと「肩書き」を付けキャンプなどでは「山本さん」「星野さん」と「さん付け」で呼んだ。ファンはその頃流行し始めた「カケフ・コール」のように選手を読み捨てにする習慣があったが徐々に「さん付け」が浸透。最近の「オオタニさーん」で一気に野球選手を「さん付け」で呼ぶようになった…という話。そもそも野球選手だけでなく作家・俳優・女優・歌手・落語家・漫才師・棋士…等は「呼び捨て」にするが普通。それは彼らと彼女らの名前がブランドとして通用しているからだろう。「大谷さん」は「さん」を含めてブランドになったのかな?ワン。ラジオを終えて夏の残暑と秋の涼風の入り混じったなか黒兵衛と散歩。終日デスクワークは最後の書き下ろし本をコツコツと。晩メシのあと昼間NHK-BSでやっていたR・レッドフォードとブラッド・ピットの『スパイゲーム』を録画で楽しんでいるとベイルートでヒズボラが出てきたりしたあと新たな展開…と思ったところでプッツンと切れる。ヨメハンが『虎に翼』を入れすぎていたのか!?まぁエエか。どうせ最後はハッピーエンドのハリウッド映画みたいだから(>_<)
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『スパイ・ゲーム』 中国やレバノンで活躍するアメリカのスパイの映画。ロバート・レッドフォードとブラッド・ピットの政治色抜きのハリウッド映画
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『101匹わんちゃん』 生まれて初めて映画館で観劇した映画ですね。いやアニメか。映画は『日本誕生』かな
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10月3日(木)
孫崎享『アメリカに潰された政治家たち』(小学館)再読了。田中角栄・小沢一郎・鳩山由紀夫…がアメリカに潰されたというのは理解できるけど岸信介もというのはやはり以前読んだときと同様驚きですね。アメリカ(CIA)は日米安保条約をヒドイ片務的条約から少しはマシな双務的条約に変えた岸内閣を日本のメディアや政党や大衆を動かして潰させたわけですからコワいですね。日米地位協定には触らせなかったわけですから石破新首相がソレに触れようとるときはナニがどのように動くのか見極める必要がありますね。いや早期解散と裏金議員公認を言い出した石破首相ですから地位協定見直しも引っ込めるかも…ワン。ベッドを出て今日も夏の残暑の蒸し暑さと秋風の涼風の入り混じったケッタイナ気候のなか黒兵衛と散歩。ワン。今日も終日デスクワーク。最後の書き下ろし原稿とシコシコと取り組む。晩メシは孫たちが興味を持ちだした古事記(八岐大蛇)の映画(日本誕生)を見せていいかどうかのチェック。1959年の三船敏郎主演東宝オールスター総出演で名匠稲垣浩監督の3時間に及ぶこの大作映画は小生が小学2年生の時だったか親父に連れられて京都の美松映画館で見た初めての映画。2本目は4年生の時だったかウチの電器屋で働いていた職人さんに連れられてトニー・ザイラーの『白銀は招くよ』。3本目はディズニーの『101匹ワンちゃん大行進』だった。60年以上前にことも憶えてるモノですね。『日本誕生』を見ている途中に明日『オプエド』にリモート出演してくれる成城大学の山本敦久教授が「近くに来たから」と我が家にクルマで立ち寄ってくれて岩波の『思想』10月号を届けてくれた。早速寝る前に「特集:スポーツ論の現在」をベッドで読み出す…と興味津々。山本教授のポストスポーツ論・三苫薫のサッカーの身体の動きの言語化・町田樹教授のスポーツ技術の限界論…等コレは机に向かってノートを取りなら読まねば…。
10月4日(金)
ベッドの読書は岩波書店『思想』10月号の「特集スポーツ論の現在」。ビッグ・データの蓄積とAIによる分析の結果アスリートのやるべきことはほぼ決定されるようになったとか。アスリートのやるべき事はそれが出来る身体を作ることとそれが出来る技術を身に付ける事とソレが出来る身体の動かし方を身に付けること。サッカー界のスーパートップの三苫薫の意見によればサッカー・ボールを足で扱う基礎技術は幼少年時にほぼ身に付けられていて歳を経てから新たに身に付けることは不可能で後は身体を作る事と身体の動きを身に付ける事だと言う。そしてその身体と身体の動きはビッグ・データとAI分析の結果を前提に監督が考えた戦略と戦術と作戦(選手の動き)に従うものでなければならないという。昔のように体育会系上意下達的(暴力的)根性論に縛られていたスポーツマンの身体はトップアスリートとなった現在も新たな束縛を受けているのだ。元フィギュスケート選手の町田樹はスポーツの技術は限界に達していて新たな「面白さ(驚き)」を創出する(アスリートを「科学的束縛」の不自由さから解放する)にはルールの変更しかないと言う。しかし…新しいルールの下でも明日リーつにはまた新たな「身体の束縛(不自由さ)」が生じるのだろう。ワン。「現代最先端のスポーツ論」を読み考え続けて少々寝不足でベッドを出て黒兵衛と散歩。秋風の涼風は爽やかだけど残暑はしつこい(>_<)。結局…アスリートやスポーツマンが「身体の束縛(不自由さ)から解放されるにはスポーツから勝敗をなくす以外にないのかな?勝敗を無視したら幼稚園児の運動会のように楽しさ溢れるイベントになるはずだが…ワン。終日そんなことを考え続けて書き下ろし原稿に向かい夕方からの『ニューズ・オプエド』はスポーツライターの小林信也さんと岩波『思想』で三苫薫や町田樹との座談会でオモシロイ意見を引き出した成城大の山本敦久教授。いろいろ現代のスポーツの「疎外されたアスリート」について語り合ったあとの結論は「スポーツには勝敗以外に面白いことが山ほどあり我々はそれを語り続けよう」…興味ある人は以下のURLへ。https://op-ed.jp/
10月5日(土)
岩波『思想:スポーツ論の現在』読み続ける。スポーツとジェンダーの問題もモチロン取り上げられていて読み応えがある。スポーツ関係者必読の一冊。取り上げられてないテーマはスポーツ・ベッティング(賭博)についてかな。ワン。雨止みの間隙を突いて黒兵衛と散歩。小生の子供の頃からの晴れ男ぶりは健在で外出しようとすると雨が止みます(笑)ワン。昨日メッツがブリュワーズ相手に見せた大逆転劇の9回をTV観戦したけどメジャー選手のポストシーズンでの気合いの入れ方はハンパではないですね。あらゆるデータを駆使して最後は気合いの勝負?いや気合いや根性もデータ化されているのでしょうね。終日デスクワーク。夕方からはTBS『報道特集』を見ながら早い晩メシ&酒。夜のテレ東の若冲特集(若冲の絵が新たに発見されたこと)がけっこう面白く見てしまった。岩波『思想』を手にしてベッドへ。
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『羅生門』 コノ映画がカンヌ映画祭の最高賞を取れたのは字幕スーパーだったから…なんて悪口を言う人もいました。確かに日本語の録音は聞き取り難いですね
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10月6日(日)
岩波の『思想:スポーツ論の現在』読み続ける。この本は結構売れているらしい。三苫薫と町田樹のおかげだろう。ここに野球選手が加わらないのが日本野球の限界かな?大谷やダルビッシュは無理にしても日本野球の問題点を語れる野球関係者がいないのは残念。かつては森祇晶さんと岩波の『世界』で対談したこともあったけどナニを喋ってもプロ野球や高校野球を牛耳っているメディアには蛙の面に小便ですからね。週刊現代で箱根駅伝を痛烈に批判した原晋さんの意見も共催してるメディアは無視ですからね。日本の経済までも停滞させているのは日本のスポーツを牛耳っているメディアのせいと言えるかもしれません。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。昨日書き忘れたけど国民体育大会(国体)から国民スポーツ大会(国スポ)に名称を変えての佐賀大会の開会式はやり方をガラリと変えて(県別入場行進を県別入場アピールに変えて)ナカナカ興味深かったですね。ワン。散歩は早々と引き上げてドジャースvsパドレスのプレイオフ第1戦。大谷の3ランは素晴らしいけど日本野球がメジャーの凄さ素晴らしさの後塵を拝してばかりでいいのでしょうかねえ?プロ野球をもっと素晴らしいものにするために現在の企業野球を脱皮する方法を誰も考えずメジャーの下部組織(マイナーリーグ)のままで日本の野球人は満足するのでしょうか?嗚呼。日曜日もコツコツとデスクワークの充実した生活(苦笑)。なぜか我が家のアンテナの調子が悪くNHK-BSの『ベルリンフィル・ワルトビューネ』を見ることができないので晩メシ後の映画劇場は宇能鴻一郎の芥川賞作品が原作で勝新太郎・本郷功次郎・藤村志保・江波杏子・志村喬などが出演した1962年作品『鯨神』。最近宇能鴻一郎氏の訃報に接して見直したくなったが黒澤明の『羅生門』以上に台詞が聞き取りにくいことを思い出して少々残念。筋書きはメルヴィルの『白鯨』とあまり変わらないですね。対象が「巨大神」となるとそうならざるを得ないのかな?宇野氏のポルノ小説も『鯨神』の延長か?
10月7日(月)
岩波『思想:スポーツ論の現在』で町田樹教授の「スポーツをめぐる技術的進歩史観の転回」を読む。ナルホド。多くのスポーツは「技術的限界」に近づいているかもしれないですね。しかしソレは悩むべき問題と言えるかどうか…。所詮スポーツは存在しなくても人間の「生」にとって重要な問題ではないという起点から考えればアカデミズムの深い考察もジャーナリズムの空騒ぎも人間にとってさほど大きな問題とは言えないでしょう。となると現在世界的に多くのスポーツが存在している理由は何かというと…経済的問題と人間の健康問題に絞られるのかもしれない。詰まるところ?勝った負けたと騒ぐじゃないよ〜ということかもしれない。ワン。ベッドを出てドジャースvsパドレス戦を録画して黒兵衛と散歩。雲古をさせて早急に帰宅。うむううう…ダルビッシュの投球はスゴイですねえ。ソレを打ち返す打者も凄いけど外野の観客席にまでグラヴを伸ばして打球を掴み取る野手もまたスゴイですね。こんなスポーツを見ていると勝敗なんてどーでもイイですね。ところがドジャースが負けていることでか(?)騒ぎ出した観客がいる。野球よりも応援しているチームが好きな観客はスポーツ・ファンとは言えない…と言うのは簡単だけどそーゆー勝敗争いがベースに存在しているから素晴らしいプレイが生まれるのかも…とは言えロジャー・エンジェル(アメリカのベースボールライター)の言葉は忘れてはならないですね。「ベーブ・ルースと言えどベースボールより偉大ではない」。いろいろデスクワークのあと神奈川テレビで吉本新喜劇見て笑いながら晩メシ。衆院選へと突き進む政界は「スポーツ=経済」のことに全く触れない限り経済政策は不毛に終わるでしょうね。ただし政治家が「スポーツ=経済」と捉えるとスポーツの狭いままの利益を独占しているメディアとの軋轢が生じるでしょうが…。
10月8日(火)
岩波『思想:10月号:スポーツ論の現在』で女性スポーツの問題を読み進む。日本では女性スポーツがほとんど無視されている現実がある。はっきり言ってコレは「女性スポーツの問題」ではなく「日本社会の女性問題の貧弱さの問題」ですね。それを「女性スポーツ界を改善する」ことによって「日本社会の女性問題の改善」につなげようとする動きが必要でしょうね。女性高校野球を無視する高野連や女性野球を無視するプロ野球をマスメディアが牽引しているのは最悪ですね。こんなところにも日本のジャーナリズムの貧弱さが露呈してますね。ワン。ベッドを出て小雨のなか黒兵衛と散歩。自称晴れ男には小雨などモノともしないのだ。ワン。終日書き下ろし原稿書き。しかし近年のスポーツ論の難しさに悩む。アカデミズムの問題提起の難解さを本筋を曲げずにジャーナリズムの大衆性に置き換えて解説しなければ…ということですよね。ふうううう。仕事に根を詰めると酒がまずくなると思えるのは何故?原稿が上手く書けていないからかな?BSフジ『プライムニュース』での佐藤優氏の「石破茂・君子豹変肯定論」は面白かった。「石破+野田」で新政党内閣誕生論も興味深いですね。そのとき立民左派は右派に雪崩れ込むらしいけど自民右派は右翼政党として切り離されるのか?国民民主は新政党に加わるだろうけど維新はどうする?消滅?明日衆院解散かぁ…。
10月9日(水)
『思想:スポーツ論の現在』で『eスポーツの身体論−コンピュータに媒介される拡張身体の経験』(田中彰吾東海大教授)を読む。面白い。小生はeスポーツをスポーツの一種と認めながらもその価値を従来のスポーツと同等に扱うのには反対という考えだがアバターのもたらす仮想空間での拡張された身体については興味深く捉えている。《被験者にVR内でアバターを通じて現実の身体とは異なる身体イメージを実験参加者に経験させることで参加者の自己感に変化をもたらす》という。仮想現実での出来事が現実世界に影響を与えるのだ。《VR内で四歳児のアバターに同一化する錯覚を経験させるとその結果として現実の物体サイズの知覚に歪みが生じ子供が知覚しているかのようにより大きく物体を知覚する》ようになるという。また《スーパーマンのように飛ぶことができ両腕で子供を抱き上げて助けるという「ヒーローの身体」を経験すると現実世界においても他人が落としたペンを拾ってあげるという類の援助行動増える》という。さらに《VR内で実験参加者の肌の色を変えて異人種のアバターに同一化する錯覚を経験させると潜在的な人種差別的バイアスが低減するとの報告も見られる》という。ホンマカイナと言いたくなるほど面白い記述だが《拡張身体-拡張自己の経験は「現実とは何か」「私とは何か」という哲学的な問いを広く誘発せずにはおかない》ですね…なるほどオモシロイ。現在eスポーツ(戦闘や格闘技のeゲーム)にのめり込んでいる若者たちは自己の身体や心を錯覚し始めているのかな?ワン。ベッドを出て黒兵衛との散歩は後回し。RKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマは岩波書店の『思想』というお堅い月刊誌が創刊100年を超えて初めてスポーツをテーマに取り上げたという話題。eスポーツを取り上げても良かったが話がややこしくなるので三苫薫・町田樹の両氏の話を中心に現在のスポーツがビッグデータとAI分析の結果「限界に達しているかも?」という話をする。将来的にはルールの変更で限界を回避?という話でサッカーも後半になればボールが3個に増えたりして…という町田教授の話をするとMCの田畑竜さんが最近のエアホッケーでもプラスチックのパックが何個も出てきますからね…と言ったのは面白かった。まさに限界に達したゲームの限界を超える面白さとはそーゆーことかもしれませんね。ラジオのあと黒兵衛と雨のなかを散歩。秋雨は冷たいですね。我が身世にふるながめせしまに…などが思い出されて早々に帰宅。終日デスクワークです。ふううう。
10月10日(木)
旧体育の日。1964年東京オリンピック開会式が行われた日。やはりこの日は晴れますね。ベッドのなかでの読書は岩波『思想:スポーツ論の現在』から「思想を生きるコーチの道−栗山茂樹とフィル・ジャクソン」(佐良土茂樹日体大教授)野球やバスケの監督の言葉(著書)がローマ帝国皇帝のマルクス・アウレリウスの『自省録』や『四書五経』と較べられて語られるのを読むのは初めてでした。両監督とも選手に読書を勧め栗山監督はファイターズへの入団2年目の大谷翔平に渋沢栄一の『論語と算盤』を渡したそうです。ナルホド。『栗山ノート』を読んでみようかな。ワン。ベッドを出て1964年東京オリンピックの空よりは少しばかり雲の多い秋空の下黒兵衛と散歩。東京五輪開会式記念日(祝日)を日曜と隣接する日に移動させるのはイケマセンね。五輪アナリストの春日良一さんも言ってたけど意味不明の祝日はあの素晴らしい一日を忘却することに外なりませんからね。過去の抹殺は未来を誤りますね。ワン。終日デスクワーク。
明日の『オプエド』はサッカー・ジャーナリストの大住良之&後藤健生両氏に決定。テーマは『森保ジャパンの強さは本物か?』を語り合います…と書いているのは11日の午前中。日本代表がアウェーでサウジを2−0に破りダイジェストを見たあとです。綺麗なゴールと堅い守り。大住どんな問題点を提示されるかな?どんな問題点を提示されるかな?
10月11日(金)
『ニューズ・オプエド』のあと被団協(日本原水爆被爆者団体協議会)のノーベル平和賞受賞を知りました。サッカー日本代表がアウェーでサウジに勝ったことも嬉しかったけどソノ数万倍の価値ある勝利と喜びですね。しかし反戦と核廃絶に向けてここから頑張りましょう!!
10月11日(金)元に戻って……
ベッドでの読書は岩波『思想』をチョイとお休み。結構内容的にハードでベッドで疲れますからね。気分を変えて気楽に文春文庫の『野球小説傑作選12人の指名打者』。何度も読んだ最高にオモシロイ野球小説集。冒頭のジェームズ・サーバー『消えたピンチヒッター』は1打席だけ登場した実在のメジャー選手をモデルにしたケッサク。逆転優勝を決める重要な試合に身長1m未満の打者を走者満塁で代打に起用した監督は四球押し出しを狙ったが…ハテサテ…という抱腹絶倒の話。ウイルバート・L・シュラムの『馬が野球をやらない理由』もメジャーの打者として大活躍する「馬」の話で小生の大好きな一編だが新聞記者が新聞社の名前で登場。「ヘラルド」の他に「ワールド」が登場するがナルホドこの新聞社が最初に両リーグの優勝決定戦のスポンサーになったので「ワールド・シリーズ」と命名されたのですよね。それは「世界一決定戦」という意味ではなかったのですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。夕方からの『ニューズ・オプエド』はサッカー・ジャーナリストの大住良之&後藤健生の両氏を迎えてサッカー談義。サウジに勝った日本代表の話や現代最先端サッカーに対する批判の批判などメッチャ面白いですから。見て聴いてみて下さい。https://op-ed.jp/
10月12日(土)
山本を初めとする投手陣の見事な頑張りでドジャース勝ちましたけど好投しながら2本塁打で敗れたパドレスのダルビッシュは無念だったでしょうね。でも素晴らしい好ゲームでした。
10月12日(土)つづき
『12人の指名打者』で『消えたピンチヒッター』や『馬が野球をやらない理由』と並んで小生が大好きな一編は『新米審判』です。マイナーからメジャーに昇格した新米審判がマイナー時代に因縁のあった内野手が優勝のかかった大勝負の最後の一戦でダブルプレイを誤魔化して「アウト」にする。観客も誰もが優勝決定と思ってグラウンドに雪崩れ込んできたなかで一人新米審判に二塁塁審だけが両手を横に広げて「セーフ!」のポーズ…サテ…どうなる?というオモシロイ話。昨年の高校野球神奈川県決勝で同じようなダブルプレイにセーフの判定をした二塁塁審がいたとき小生は即座にこの短編を思い出した。まぁ…その判定が某高校への贔屓目からの甲子園優勝につながったという人もいましたが…高校野球の結果などはどーでもイイですね。小説の結果はもっと爽やかです。ワン。ベッドを出て黒兵衛との散歩を早く済ませてドジャースvsパドレス戦を見る。感想は先に書いたとおり。大谷の日本のメディアの大騒ぎとは無縁に素晴らしい試合。ナイスゲームでした。終日デスクワークのあと晩メシは『報道特集』を見ながら…と思ったらTBSがクダラナイお笑いタレントの面白くもない番組をやっていて他のチャンネルも見たい番組が全く存在しなかったので久し振りにDVDを並べた棚の川島雄三監督のコーナーに手が伸びて『しとやかな獣たち』を見る。いやぁコレは凄い映画ですね。川島監督は『幕末太陽伝』が最高傑作と言われているけどコノ映画の台詞のテンポとカメラワークも最高ですね。若尾文子・伊藤雄之助・山岡久乃・山茶花九…他全出演者の演技も見事で新藤兼人の素晴らしい台本の台詞をスピーディにこなして高度成長期(1962年)戦後日本の世相をブラックユーモアとして鮮やかに描いているのはスゴイですね。45歳で早逝した川島雄三監督の作品を改めて見直したくなりました。
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『幕末太陽傳』 川島雄三監督の代表作。物語は江戸落語ネタを中心にフランキー堺・石原裕次郎など大活躍。左幸子と南田陽子の大格闘大喧嘩はミモノです
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10月13日(日)
文春文庫の『12人の指名打者』ではやはり神吉拓郎氏の見事な解説『文化としてのあえリカ野球−序説』の素晴らしさも指摘しておかねばならない。この一文に感激した小生は新潮文庫『9回裏二死満塁 素晴らしき日本野球』を編纂したとき正岡子規・夏目漱石・虫明亜呂無・埴谷雄高・大下弘・小林秀雄・草野進・沢木耕太郎…氏らの文章と共にこの神吉氏の一文も選んだ。野球が見事なアメリカ文化であるという一つの証拠として神吉氏は英国人と仏蘭西人の野球嫌いを上げている。《貴族的なクリケット競技を見事に大衆化してしまったような野球を受け入れるのは彼ら(英国人)にとって矜持の問題》なのだ。また《仏蘭西人にとっても同様でジャズは悪くないが野球とアメフトは…という不思議な好き嫌いが見られるのは(略)野球を始めたところで所詮は米国人の風下に立つしかないという劣等感と妬ましさが働いてる》というわけだ。ならば日本人の《野球好き》はどういうわけかと言うと外国人が日本人を《模倣の天才》と評するように自動車・カメラ・時計・ビール・ウイスキー・ワイン・電気製品…など外国製品の模倣から始まった日本文化が外国とも肩を並べて受け入れられ評価されるようになったのと同様に野球も…というのが神吉氏分析でナルホドけっこう面白いが土俵はあくまでも外国(米国メジャーリーグ)にあって日本人はその風下に立つことに「劣等感」も「妬ましさ」も感じず「矜持(プライド)」を傷つけられた意識もないのですね。嗚呼。ベッドを出て黒兵衛と散歩。天高く馬肥ゆる秋。明治時代にキリスト教と聖書が日本に伝えられたときマタイ伝が東北地方でベストセラーになったそうです。馬太伝と訳されていたからだそうです。ホンマカイナ。ワン。澄み切った青空の下で午後から町内対抗地域運動会を見に行く。昼寝が長すぎて綱引きが見れずリレーだけだったが面白かった。運動会は素晴らしい日本の文化ですね。あ。これも模倣&改造文化ですね。晩メシは川崎雄三監督の代表作『幕末太陽伝』を見ながら。石原裕次郎の高杉晋作を初め小林旭・左幸子・南田陽子・岡田眞澄・フランキー堺…など日活スター総出演。ほとんどが20歳代で若さ溢れる見事な時代劇。DVDのボーナスで入ってる白井佳夫氏がしかしする座談会がメッチャ面白かった。1960年代の品川から始まって幕末を描いた時代劇の最後を川島監督は再び現代に戻したかったけど俳優が集まらず諦めたとか…残念。しかし川島雄三はスゴイ監督ですね。おまけに日本も元気な時代の元気な社会でしたね。
10月14日(月)
『12人の指名打者』の表紙の絵はベン・シャーンなんですね。3年前に日本経済新聞で「野球とアート」の連載をしたときにも選ばせてもらいました。ベン・シャーンの「ハンドボール」と題した絵は10年前に日経で「スポーツする身体」と題した10回連載を書いたときに選びました。ベン・シャーンの絵は絵のなかに溢れる空気感がイイですね。動的な空気も静的な空気も描かれていて空気は実際には描かれてないのに空気が見えます。画家の力ってスゴイですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。秋の爽やかな空気を満喫。この秋の空気の爽やかさを絵にするにはナニを描けばいいのかな?小生にはわかりません。画家じゃないので。ワン。ドジャースvsメッツの試合を見たあと終日原稿書き。日本の野球は「米国の核の傘」と同様「メジャーの傘」の覆われてしまったようですね。嗚呼。デスクワークで椅子に座り続けるのは良くないので一週間ほど前から夕方30分ほど一人で早歩きの散歩をするようにしてるけど昨日地域の運動会見物でかなり歩いたので今日はお休み。ヨメハンに庭の木の剪定を手伝わされる。精神労働(原稿書き)も疲れるけど肉体労働も疲れますね。シャワーのあと晩メシは川島雄三監督の名作『洲崎パラダイス赤信号』を見ながら。その前にDVDのボーナス映像にあった生前の小沢昭一氏が川島監督について語ったトークショウを見る。メッチャ面白かった。50〜60年代の日本映画は皆さん楽しく「面白半分 Half Serious」で創っていたのですね。良い時代でしたね。『洲崎パラダイス』も素晴らしい映画…だけど半分観たところで月曜はTVKの吉本新喜劇の日だったことを思い出して。藍ちゃん・オクレさん・ツジモトの舞台に変更。ヨシモトも水準を保ってますね。オモシロイです。
10月15日(火)
今日からベッドの読書もSPJ(Sport Policy for Japan=スポーツ政策学生会議)に参加する学生たちの論文を読む。何しろ63ゼミの参加があるから寸暇を惜しんで熟読・再読する必要がある。毎年言えることだがタイトルの付けたがイマイチ上手くない。アカデミックな論文調で読ませよう・読んでもらおうというジャーナリスティックなサーヴィス精神に欠ける。大学のゼミ生のやることだから仕方ないのかもしれないが…どんな論文でも面白さがないと読んでもらえないだろうしタイトルを見ただけで面白そうと思わせて読んでもらわないとイケナイと思うのは小生がマスコミ育ちのせいか?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。秋風は爽やか。温暖化で冬がなくなり秋だけになるのも悪くはないかと思うのは「冬はまた夏がマシじゃといいにけり」という人間の身勝手か?ワン。終日ゼミ学生の論文読み。むむむむ…皆さん真面目だなぁ…もっとブッ飛んだ発想はないんかいなぁ…と思いながら…時々オモシロイものが…イグノーベル賞的なのがありますねえ。いいですねえ。しかし最近はこーゆーのは(俺の選ぶのは)大賞にならないのですよねえ(笑)。晩メシはサッカーW杯予選日本vsオーストラリア戦を見ながら。5バックでガチガチに守られたらナカナカ崩せないですね。オウン・ゴール同士の引き分け。ホームの引き分けは本当はダメだけど貯金もあることだし後学のための材料としての引き分けとして…まぁ。ヨシとしましょう。
10月16日(水)
ベッドで読んでいた学生たちの論文のなかに非常に面白い指摘を発見。今週の土日が最終審査ですので内容をここに書くわけにはいきませんが将来のスポーツに関する素晴らしい指摘がありました。審査が終わったら本欄にも書きますが最近の学生もナカナカやりますね。ブラーヴォです!ワン。ベッドを出て黒兵衛との散歩は後回し。RKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマはスポーツの判定とビデオ・コンピュータ判定について。オリンピック・サッカーのスペイン戦。細谷のオフサイドは「待ち伏せ」したわけではないのでオフサイドではないはずが馬鹿な映像機械判定は背負っていたディフェンダーより足が少し出ていた判定したことで主審がオフサイドと認定。とはいえ「三苫の1ミリ」を認定したのも現代テクノロジーの結果。来年から米メジャーもストライク/ボールの判定にビデオとコンピュータの導入実験を始めるらしいけど…どー思いますか?という話。スポーツに最も早くビデオ判定を取り入れたのは大相撲だけど最近の大相撲は同体取り直しが減ったのが残念ですね。ワン。黒兵衛と散歩のあと終日デスクワークはもちろんスポーツ政策会議に応募した大学ゼミ生たちの論文読み。みんな真面目な論文が多いですね。現在のスポーツ界を痛烈に批判して改善策を提案するような政策提案は…ないなぁ…まぁいくつかオモシロイのはあったけど。晩メシはプロ野球CSを見ながら。ホークスはやっぱり強いですね。ベイスターズは勢いに乗ってますね。しかし東京ドームの人工芝の汚さには閉口しますね。メジャーの球場の芝が美しいだけにマイナー感を憶えてしまうのは残念ですね。嗚呼。
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『今年のスーパームーン』 スーパームーンを旅客機が横切った瞬間です。ウチのの御近所のアマチュア・カメラマンさんが撮影しました。見事ですね
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10月17日(木)
ベッドのなかでのスポーツ政策学生会議の学生の論文チェックは一応終了。全76本中小生がオモシロイと判定したものは5本。他にプレゼンテーションを聞いてみたいと印を付けたものが5本。ま。数的にはこんなものでしょうね。予選のプレゼン発表は土曜日に明治大学で。ダイナミックなイグノーベル賞級の企画はなかったけれどチョイとワクワクした気分で聞きに行けるのは悪くないですね。ワン。ベッドを出て少々蒸し暑いけど時たま心地好く吹く秋風のなか黒兵衛と散歩。選挙ポスターが張り出され選挙カーが横を通る。選挙運動が代議士の仕事とは思えないけど本人たちは必死なのでしょうね。最近の選挙でつまらないのは少しでも尊敬できると思える人が存在しないこと。政治家の劣化と政治の劣化。困ったことですね。ワン。終日デスクワークは学生の論文の整理と再読。パソコンに向かうことが少なく印刷物を読んでばかりいるとコレが肩凝りかな?と思える自覚症状を感じる。小生の自慢はコレまで肩凝りと頭痛を経験しなかったこと。頭痛はまだだけど肩凝りは歳相応に出てきたかな?午前中はチョイとドジャースvsメッツを見て晩メシ時はジャイアンツvsベイスターズを見ながら。横浜の勢いはイイ感じですね。2人のエースで連敗した巨人は立て直せるか?それにしても人工芝の汚い東京ドームは何とかしてほしいですね。
10月17日(木)つづき
ベッドに入る前に見ることのできたスーパームーンは真ん丸で大きく黄金色に輝いていて美しかったですね。なるほどオスカー・ワイルドが書いているように人間(芸術家)が自然を真似るのではなく自然が人工(人間の芸術)を真似るのですね。こーゆー逆転の発想…好きですねぇ。
10月18日(金)
ベッドのなかでSPJ(スポーツ政策学生会議)で一番注目したモノを読み直す。本欄の原稿を書いているのは月曜朝のドジャースvsメッツを見ながらなのでその中味を明かすが(最優秀賞等の結果は日曜に既に出ているので)それは立命館大学の学生による「スポーツベッティングにおける安全性の向上を図る」と題した研究発表。日本のスポーツを対象にした賭けで6〜7兆円のカネが海外で動いてる現実を捉えてソレを日本でも運営しようとするときに依存症や八百長の危険性をどうすれば避けられるかという研究発表で賭けの対象から勝敗の要素を取り除くというもの。例えばバスケの試合では3ポイント・シュートが何本出るかを予想するようなベッティングの実施でスポーツの見方をスポーツの勝敗からスポーツの本質的な面白さに導くというモノ。ウン。コレは何度読んでも素晴らしい狙いですね。野球ではどのイニングに得点が入るか…とか投手を両チームで合計何人使うか…とかイロイロ考えられますよね。ベッドのなかで他にも面白そうな企画の原稿をチェック。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。夏がぶり返したかな?ワン。デスクワークはSPJのことをいったん忘れて雑誌『ZAITEN』の連載「今月のスポーツ批評」を書く。タイトルは「アカデミズムがスポーツを真剣に取り上げる時代が来た!」として岩波書店の月刊哲学雑誌『思想』が創刊百年以上の今年の10月号で初めて「スポーツ論の現在」という特集を組んだことを取り上げる。世界思想社の年間PR誌『世界思想』も創刊50年以上の今年の春号で「特集スポーツ」を取り上げましたからね。最早スポーツは勝った負けたと騒ぐだけでなくビッグデータ・VR空間・AI・アバター・ベッティング・ジェンダー・経済論…などとともに考える対象になったわけですね。週末はSPJの審査に関わるため都心へ。風呂に入って早目にベッドへ。
10月19日(土)
朝起きて黒兵衛との散歩を早めに済ませてSPJ(スポーツ政策学生会議)に出場する全国36大学76ゼミ401人の学生たちによるレポートを再確認。小生がAランクを付けた5大学(立命館大・日体大・武庫川女子大・明治大・びわこ成蹊スポーツ大)の資料等を確認して鞄に詰めて大船駅へ。東海道線と中央線で御茶ノ水駅へ。予想していた雨がすっかり晴れたので気分良く徒歩で明治大学リバティタワーへ。2日間お世話になる笹川スポーツ財団のT氏が迎えに出てくれて一緒に開会式に出席。以前教壇に立たせてもらった立教大のM教授や神奈川大のO教授や桐蔭横浜大K教授に挨拶したり久し振りにお会いした山口大のN教授・江戸川大K教授などに挨拶のあと10に分かれた教室で8時限目まである学生のプレゼンテーションのなかから7つを選んで順々に聞かせてもらう。ところが一番期待してた立命館大のスポーツベッティングのプレゼンテーションで何故か(!)小生が最高に期待していた部分(バスケの3ポイント数などを賭けの対象にする部分)を学生たちが話さなかったのでプレゼンテーションが終わったあと2人の学生を相手にモーレツ講義(抗議?!・笑)。ベッティングからスポーツの見方を変える=勝敗よりも面白いスポーツの本質の見方に変えるという部分が如何に革命的か(!)ということに残念ながら学生たちは気付かなかったようで10分以上立ち話。この教室で審査員を務めていた順天堂大のW教授に話しかけられて彼女は以前ラグビーの故・平尾誠二氏と最も仲の良かった関西ラグビー協会会長の故・M氏の秘書だったとか。ということは小生と平尾氏と一緒に何度も会ったことがあるとかで懐かしかった。いろんな人と出会ったり学生からイロイロ刺激を受けたりの一日でした。
10月20日(日)
朝7時起き。昨晩笹川スポーツ財団(SSF)のスタッフがメールで送ってくれたSPJ(スポーツ政策学生会議)予選通過6ゼミの資料をチェック。一橋大「ウォーキングで引きこもりを解決」亜細亜大「環境配慮特化型フィットネスジムの提案」山口大「アウトドア観光におけるユニバーサルツーリズムの再考」横浜桐蔭大「スポーツの"見る"に着目した産後ケアの提案」亜細亜大「フラッグフットボールで発達障害を克服」立教大「中山間地域の耕作放棄地を活用したプレイパークづくりで日本を元気に」。正直言って少々ダイナミックさに欠けるかな?全体でeスポーツを取り上げたゼミは一つだけ。スポーツベッティングは2つ。女性のスポーツを取り上げたゼミはいくつかあったけどトランスジェンダー問題はゼロ。パラリンピックスポーツもゼロ。このあたりが少々残念…と思いながら朝食と黒兵衛の散歩を手早く済ませて東海道線と中央線で大船からお茶の水へ。昨日に続いて明治大学リバティタワーへ。そこで決勝に残ったゼミのプレゼンテーションを午前3ゼミ午後3ゼミ拝聴。その間SSFのスタッフと相談して笹川スポーツ財団賞は日体大の「プラスチック(人工芝)ゴミの海洋流出汚染削減計画」に決定する。また昨日のプレゼンで惜しくもずっこけた(笑)立命館大学の学生たちとは今日もいろいろスポーツベッティングについて話し合う。後でスポンサーのPWC賞に選ばれたことがわかってヨカッタ。関係者が昨日は不参加でプレゼンを聞かず書類審査で決定したのが良かったみたい(爆)。夕方になって最優秀賞(亜細亜大=発達障害とフラッグフットボール)が決定するなど様々な賞の発表と表彰式や記念撮影を終えて長い一日が終了。各賞の結果や表彰式の様子はスポーツ政策学生会議・日本スポーツ産業学会・笹川スポーツ財団のホームページに近々掲載されるので覗いてみてください。記念撮影の後スポンサーの一つであるフォーラムエイトのスタッフのSさんに挨拶して会場をあとにしてヨメハンと待ち合わせして久し振りに大船の『鮨処もり山』へ。実は今日は45回目の結婚記念日なのだ。美味しいお寿司で細やかなお祝い。我ながら永く続いたモノですね(笑)。
10月21日(月)
ロサンジェルス・ドジャースがニューヨーク・メッツを破ってワールドシリーズはドジャースvsヤンキースの激突になりましたね。両者の対決のワールドシリーズは1981年以来43年ぶりだそうですがその43年前の第1戦を小生はヤンキー・スタジアムで見ているのです!!雑誌『GORO』の仕事でニューヨークからモントリオールに渡りヤンキースvsアスレチックス&ドジャースvsエクスポスの試合を見た後モントリオールのホテルで浪人中の長嶋茂雄さんに直撃ロング・インタヴューを成功させてニューヨークへ戻ってヤンキースvsドジャースの一戦を見たのでした!!もちろんチケットは持っていなかったので路上のダフ屋から購入。最初100ドルと吹っ掛けられたが粘り強く交渉。50ドルまで値下げさせることに成功。現在と較べれば格安。3階席の最上段とは言え振り向けば夜のマンハッタンが輝いて見えて最高でした。試合はヤンキースが勝ってフランク・シナトラの『ニューヨーク・ニューヨーク』を一緒に歌って気分もサイコー。ところが深夜の12時近くまで残っていた観客は全員マイカーで地下鉄に乗るのは俺一人。当時のニューヨークの深夜の地下鉄は明らかにヤク中と思える男や涎を垂らした人物や裸に革ジャン姿の酔っ払いなどなど…完全にヤバいと思って静かに車両を移動するとポリスが乗っていて涙が出るほど嬉しかったことを憶えています。ポリスには「オマエはバカか!?」と呆れられたけどマァ無事でいたのでイイ想い出となりました。しかしその頃のニューヨークは怖かったですね。ロバート・ホワイティングさんにもヤンキー・スタジアムへ行くなら2階席からスナイパー(狙撃銃)で狙い撃ちされない席に座れと真剣に言われたくらいでしたからね(>_<)でも素晴らしい想い出となりました( ^o^)ノ
10月21日(月)つづき
昨日お茶の水近辺を歩き回って疲れたのかベッドでは爆睡。黒兵衛との散歩で何となく足が軽快なのも昨日歩き回ったおかげか?ドジャースがメッツに勝ってヤンキースとのワールドシリーズになったことは先に書いた。43年前の同一カードを見た小生は深夜のNYの地下鉄で九死に一生を得る体験をしたのだがその試合でアメリカ国歌を歌ったのはメトロポリタン歌劇場の名バリトン歌手ロバート・メリルだった。と書いてもピンとこない人が多いだろうが彼はオペラ界の大歌手。ヤンキースタジアムでノーマイクのナマ声か?と思わせる声を朗々と響かせたのは素晴らしかった。TVでドジャースのリーグ優勝を見たあと『ZAITEN』の連載校正。ベンチでタブレットを見つめてデータを確認する大谷はひょっとしてAIの優秀なアバターと言えるのかもしれませんね。夜は日本シリーズ巨人vs横浜。牧の見事な一撃で横浜が日本シリーズ進出!日本テレビはどうしてすぐに三浦監督のインタヴューも流さず放送をメジャーの試合に変えたのかな?そんな依怙贔屓は巨人の選手も迷惑でしょうし日本のプロ野球を馬鹿にしてますよね。
10月22日(火)
ベッドのなかで『世界思想 特集スポーツ』の稲見昌彦・東京大学先端科学センター教授へのインタヴュー『超人スポーツ 身体×テクノロジーで社会を変える』を再読。というのは昨日イロイロ考えた末に「大谷翔平はAI(ビッグデータの分析結果)にとっての最優秀アバターではないか」と考えるようになったので何か参考になる指摘はなかったかと思ったから。仮想現実(VR)の世界のAIが主導権を握ってリアルの世界のアバターとなった大谷に指示を送る。この「逆転」こそ未来の理想的人間の姿なのか?稲見教授は言う。「身体というのはどれだけ技術が進んだとしても唯一の物理的存在でありリアルなのです。そのかけがえのないものである自分の肉体と楽しみながらつき合っていく一つのきっかけがスポーツなのではないかと思っています。より長くつき合うためにはトレーニングではなく敢えてスポーツというエンターテインメントを使うことが重要なのではないかと思います」確かにそうかもしれない…しかし徹底的のトレーニングを積んで最高のフィジカルを手に入れた大谷はAI(ビッグデータ)のアバターと化してAIの指示に従って動くことによってエンターテインメント(楽しみや喜び)はオーディエンス(観衆)に譲ったのかもしれない。しかし「アバター大谷」もワールドシリーズ出場を得て嬉しそう(楽しそう)でしたね。それがコンピュータ社会の与える褒賞なのかな?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。黒兵衛がデッカイ雲古を捻り出す。それこそリアルですね。ワールドシリーズのチケットが最安値で16万円。最高値が380万円。転売されたで売りに出された座席は1千万円以上!!…というのはリアルではないですね。黒兵衛が雲古の出来ない場所はリアルじゃないのでしょうね。ワン。
10月22日(火)つづき
黒兵衛と散歩のあと終日デスクワークは43年前にヤンキー・スタジアムで見たヤンキースvsドジャースの資料整理。当時のパンフレット(3ドル)やヤンキースのイヤーブック(2ドル50セント)などが本棚から見つかりました。それにダフ屋から50ドルで買った15ドルの3階席最上段の入場券も。懐かしいですね。この年のワールドシリーズのパンフレットは25年前の同じカードのワールドシリーズ=ニューヨーク・ヤンキースvsブルックリン・ドジャース戦で起きた大記録=ヤンキースのドン・ラーセン投手の完全試合を特集して漫画(アメリカン・コミック)のドキュメンタリー付き。その試合に出場していたキャッチャーのヨギ・ベラや後にヤンキースの監督となったビリー・マーチンなどのインタヴューも載っているが面白いのは完全試合の最後の27人目の打者として見逃し三振したドジャースのデイル・ミッチェル選手のコメント。"I didn't strike out!"(俺は三振してない!最後の1球はボールだった!」と言ってるのだ。選手がこういうコメントを堂々と口にしてソレを25年後のワールドシリーズのパンフレットに載せるアメリカというのは小生は好きですね。今年のワールドシリーズはどんな展開になるのか?小生は小久保監督の福岡ホークスvs三浦監督の横浜ベイスターズの日本シリーズのほうに注目しますけどね。周東・近藤・山川も宮崎・牧・森敬斗も頑張れ!
10月23日(水)
何故か昨晩はベッドで爆睡。自分でもどーゆー疲れが溜まっているのかわからないけど。眠るのは良いことです…と書きながらシェイクスピア『ハムレット』の台詞を思い出す。「死は眠りに過ぎぬ」多分そうなんでしょうね。ワン。ベッドを出て黒兵衛との散歩は後回し。RKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマは連日本欄に書いた43年前に小生がニューヨーク・ヤンキースタジアムで見た1981年のワールドシリーズ"ヤンキースvsドジャース"について。ZOOM出演ですからスタジオにいるMCの田畑竜介さんやアシスタントの田中みずきさんにも当時ダフ屋から50ドルで買った15ドルのチケットや3ドルのパンフレットを見せることが出来たのはラジオとは言えリアルな雰囲気になって良かったですね。しかし当時アメリカで最も危険な街と言われたニューヨークのサウスブロンクスを深夜一人で歩いて周囲のJunkieたちに襲われずよく生還できたものです。29歳と若かったから出来たことでしょうね。ワン。ラジオのあと黒兵衛と散歩。やはり秋は良い季節ですね。日本の秋を地球温暖化で夏に吸収させてはイケマセンね。原稿書きはネットの野球専門ホームページ『スラッガー』で始める新連載『Baseball Oldies and Nowadays 野球今昔物語』を書く。第1回のテーマはもちろん1981年のワールドシリーズについて。あれは小学館の若者雑誌『GORO』の仕事でモントリオールにおられた長嶋茂雄さんへのロングインタヴューを成功させたあとニューヨークへ行ったのでした(その時のインタヴューは今も文春文庫の『定本・長嶋茂雄』で読めます)。泊まったニューヨークのホテル「チェルシー」も汚い安宿だったけどコッポラやセックス・ピストルズの定宿で俺が飛び込みで行くとノーマン・メイラーがいつも使っている部屋が空いてると言われた。ホンマカイナ。部屋は机の引き出しに砂がザラザラしていたりだったけど小さなロビーにはピカソの絵が何枚も架けられていた素晴らしいホテルでした。原稿は野球のことだけでソコまでは書けなかったけどワールドシリーズを見てサウスブロンクスでの恐怖も含めてイイ体験でした。
10月24日(木)
ベッドのなかで1981年のワールドシリーズのパンフレットやヤンキースのイヤーブックを読み直す。どちらも最もページを割いているのは1956年(25年前)のワールドシリーズでのドン・ラーセン投手の完全試合について。このときのワールドシリーズの相手もドジャースだったのですよね。でも日本のメディアはこのワールドシリーズ唯一の大快挙については全く触れませんね。今年山本投手がヤンキース相手に完全試合を(ノーヒットノーランでもイイけど)やり返したらこの歴史的事件を取り上げるのかな?過去を無視して現在を語るだけでは未来はないですよね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。秋なのに猛暑がぶり返したような暑さ。小さい秋も見つからず。ワン。昨日書いたネット・メディア『スラッガー』の新連載『Baseball Oldies and Nowadays 野球今昔物語』の第1回原稿を読み直して少々手直ししてメール送稿。「43年前のワールドシリーズ:ヤンキースvsドジャースは素晴らしい美しさのなかにも危険がイッパイ。内野3階席最上段の入場券はダフ屋価格で50ドル(正価は15ドル)だった」と超長いタイトルを付けたけど大丈夫かな?明日の『ニューズ・オプエド』に大リーグ評論家の福島良一さんの出演が決定。ヨッシャー!メジャー野球の過去を知ってる者同士楽しく語り合いましょう。晩メシはドラフト会議の中継を見ながら。NPB(日本野球)のドラフトはまだ抽選なんて馬鹿なことをやってるんですね。完全ウェーバー制にしてFAの権利獲得期間を短くすべきですね。少なくとも選手の人生を弄ぶ籤引きを見世物にしちゃイケナイですよね。嗚呼。第1回のドラフトの時このテレビ中継は興味を惹くけど問題があるから朝日にやらせようとNPBの会議で決めたという話をUさんやSさんなど複数の関係者から聞いたことがあります。今年はTBSでしたけどね。
10月25日(金)
本欄で何度か紹介した小生の『Slugger スラッガー』への原稿『玉木正之のベースボール今昔物語/ダフ屋で買った50ドルのチケット・摩天楼の中の球場・治安最悪の帰り道……43年前のドジャースvsヤンキースのワールドシリーズと時代の情景』はココにアップされてます→https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=87674#goog_rewarded
Yahoo newsでも読むことができます→https://news.yahoo.co.jp/articles/262d34853a07b95c5f89aa3575b9e5965d2d67e1
どちらでも当時のパンフレットを見ることができますよ。
10月25日(金)
この日の『ニューズ・オプエド』は大リーグ評論家の福島良一さんとドジャースvsヤンキースのワールドシリーズについて。43年前のバレンズエラが大活躍したシリーズやその25年間のワールドシリーズ唯一のヤンキース・ドン・ラーセン投手による完全試合の話などイロイロ喋ってます。しかし福島さんも言ってたけど現在のメジャーの試合の入場料は完全に異常ですねぇ。小生がアメリカでよくメジャーの試合を見ていた頃は外野席が50セントか1ドルでワールドシリーズ内野の安い席は15ドルでしたからね。そんな話や他にもイロイロまだ聞けますよ。https://op-ed.jp/
10月26日(土)
昨夜は爆睡でベッドでの読書はパスした後ベッドを出てNHK-BSでメジャーのワールドシリーズ。朝食摂りながらオープニング・セレモニーを観た後ビデオ録画して黒兵衛と急いで散歩を終わらせて録画を早送りで見直してから現実ナマの試合に追いついて観戦。いやぁ面白い試合でしたねぇ。サヨナラ満塁ホーマーですからねえ。ドジャース・ファンにはサイコーのゲームでしたね。いやベースボール・ファンにとってもナイス・ゲームでしたね。昼飯のあと庭仕事をチョイとやってラグビー観戦。オール・ブラックスには日本のラグビーはまだまだ歯が立ちませんね。もっと下部組織やリーグワンから整えないと…。晩メシは日本シリーズを見ながら。強い福岡に横浜が最終回に食らいついて面白かったですね。横浜のショートの森敬斗はイイですねえ。しかし試合時間は長すぎますね。サッカーなでしこは韓国に快勝でスポーツの秋満載満艦飾ですね。
10月27日(日)
ベッドでの読書は小生も連載を書いている『スポーツゴジラ』第64号。小生が参加できなかった「スポーツを語り合う会」の講演録が掲載されていて興味深かった。それは特集『スポーツで繋ぐアフリカ版甲子園−野球で平和をつくる』というもの。講演者は一般財団法人アフリカ野球ソフト振興機構(J-ABS)の友成晋也さん。「甲子園」という言葉を無批判的に使われていることに少々引っかかったが(笑)アフリカのガーナやタンザニアや南スーダンで野球を広めて民主主義を広め平和を創る力を育てようという姿勢は素晴らしい。友成さんは2021年のニューズウィーク誌「世界が尊敬する日本人100」に選ばれたとか。応援したいですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあとワールドシリーズTV観戦。山本投手のクレヴァーな投球術は見事。ドジャースは2連勝したけど大谷の亜脱臼とヤンキース・ジャッジの超不振は心配ですね。いろいろ雑務を処理したあと午後から選挙へ。自民党が何処まで議員数を減らすか?野党が新しい政策実行能力を示すことが出来るか…興味深い選挙ですね。投票率は伸びるのかな?投票から帰宅してテレビをつけるとNHK-BSで「大戦国史」という番組をやっていたので見てしまう。徳川家康がオランダ商人と組みカトリックのスペインと組んだ石田三成軍を破った関ヶ原の合戦とか大坂の陣とか世界史の中に位置づける戦国時代はけっこう面白かったですね。ヴェルディのオペラ『ドン・カルロ』の時代のオランダ(フランドル地方)を支持したカルロとハプスプルクの威厳を守ろうとしたフェリペ2世の争いの時に日本の戦国時代も無関係ではなかったのですね。晩メシは日本シリーズを見ながら。やっぱり福岡ホークスは強いですね。あそこで筒香が3ランホーマーを打っていたら…と言っても仕方ないですね。衆院選開票状況も見ながら…予想通り自民は大敗。立憲民主&国民民主躍進。令和奮闘。政局の大騒ぎはこのくらいにしてキチンと民主主義の政治をしてほしいですね。民主主義の基本は多数決と少数意見の尊重だと言うことを再認識しましょう。少数意見の尊重とは少数議員の政党にもキチンと意見を言う機会を与える&討論の時間を与えるということですよね。少数だからといって国会での発言時間が短いのは民主主義政治とは言えないことを誰もが認識すべきですね。
10月28日(月)
ベッドで井沢元彦×千葉きよかず『コミック版逆説の日本史 戦国三英傑編』(小学館)を再読。昨日NHK-BSで見た『大戦国史』が面白かったのでベッドに持ち込んだ。井沢さんの切り口は面白いけど世界史との関係の記述は希薄。過去の歴史は捉え方によって様々に変わるものですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。朝にメジャーのワールドシリーズがないと気楽に散歩が出来ていいですね。ワン。終日デスクワークは書き下ろし原稿執筆&本HPの原稿作り。ふううう。晩メシはTVK(テレビ神奈川)で吉本新喜劇を見ながら。毎回様々なシチュエーションと同じギャグの繰り返しで笑いの水準を維持しているのは見事ですね。お笑いタレントが騒ぐだけのTV番組はドーデモイイですね。続けてNHKで『映像の世紀バタフライエフェクト』を見る。今回の『二つの敗戦国ドイツさまよえる人々』はナカナカ強烈な印象の番組でしたね。ナチスの戦争犯罪のあと戦後になってドイツ人が東欧の人々から復讐される。暴力の連鎖。さらに東欧から強制送還されたドイツ人は同じドイツ人からの差別に苦しむ。しかしドイツ政府もチェコ政府もそれらの不当な暴力の存在を認めて謝罪してるのはなかなか見事ですね。ロシアは?さらにイスラエルのアラブ人に対する暴力は?来週は日本の敗戦後がテーマ。見なければ。
Kindle |
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『ちくま11月号』筑摩書房 今号も斎藤美奈子・保坂正康・蓮實重彦・斎藤真理子…ら各氏の連載&白井聡氏らの書評&山本義隆氏の自著紹介等いろいろ面白いです
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10月29日(火)
ベッドでの読書は昨日筑摩書房から送られてきた『ちくま11月号』。蓮實重彦さんが隔月連載の『些事にこだわり』で『令和日本の官僚たちはなぜ形而上学的な「認識」の語彙を涼しい顔で乱発しているのか』というタイトルで東大卒の元国税庁長官や元兵庫県知事のみならず都庁の課長だか部長や新聞記者までが「認識」という言葉の乱発を嗤って(嘆いて?)おられるのを読んでかつて山本夏彦氏も「認識」と言わずに「承知」と言えとエッセに書かれていたのを思い出した。簡単な言葉を使う人ほど正直に本音で話してますよね。斎藤美奈子さんの連載『世の中ラボ』の『ギャンブル大国・日本が生んだ依存症の実態』も面白かった。《借金と嘘。これがギャンブル地獄であがいている人間の見まごうことない二大症状です》と書いている作家で精神科医の帚木蓬生氏の『やめられない-ギャンブル地獄からの生還』(集英社文庫)はIRに大反対しながらもスポーツ・ベッティングを肯定的に考えてる小生も読まなければ。他に山本義隆氏の『物理学の誕生-山本義隆自選論集1』も読んでみたいですね。《天文学に対するガリレイの評価は相当に水増しされている》らしいので。そうか。ガリレイは宇宙の大法則を発見したケプラーをわざと無視していたのか…頭の良さそうな人の世界でも石が流れて木の葉が沈むことは少なくないのですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。人間年齢90歳に近い黒兵衛は歩くのは元気で糞切れも良いのに小水を少々垂れ流すようになった。コレが老化というものか。気をつけよう。ワン。ワールドシリーズはドジャースの3連勝。ワールドシリーズでは3連敗からの4連勝はないのですね。日本シリーズは3度もあるのにナンデかな?第2戦でのドジャースのリリーフ投手の1球セーヴは珍しいですね。プロ野球では打者に1球も投げない0球セーヴが2人いますね。ワンポイントでリリーフ投手と代わったあと再びマウンドに戻った投手が1試合で勝利投手とセーヴの記録を二重に記録したナンテのもありましたね。第1戦のドジャース・フリーマンの延長戦逆転満塁サヨナラホームランも凄かったけどプロ野球には「代打逆転満塁サヨナラ釣り銭なし優勝決定ホームラン」なんてのがありましたね…とそんなことに気付いて明日のラジオで話すネタを調べながら終日デスクワーク。「釣り銭なしホームラン」は小生の師匠である宇佐美哲也氏の命名ですよね。晩メシは日本シリーズを見ながら。横浜が東の力投でやっと1勝。さぁココから強いホークスを虐めることが出来るかな?
10月30日(水)
ベッドで井沢元彦『コミック版逆説の日本史 戦国三英傑編』の秀吉を読む。なるほど。秀吉は本当は稗吉。豊臣の臣は(天皇に対する)臣下の臣だったのですね。このあたり『逆説の日本史』の本編で読んでるはずなのにすっかり忘れている。孫に推薦できるかどうかをチェックしているはずの漫画の読書が改めて自分の勉強。そういうもんですね。ベッドを出てRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマは昨日ワールドシリーズをきっかけに調べて本欄にも書いた「1球セーヴ」「0球セーヴ」「1試合に一人の投手が勝利&セーヴ」「代打逆転満塁サヨナラ釣り銭なし優勝決定ホームラン」などの話。野球の記録というのは無尽蔵に面白いものが出てくるものですね。ラジオのあと小雨のなかを黒兵衛と散歩。雨粒が冷たい。すっかり秋ですね。ワン。帰宅後ワールドシリーズTV観戦。タマにはヤンキースも勝ちますよね。しかし観客がドジャースの右翼手ベッツの捕ったファウルフライの腕を掴んでグラヴをこじ開けてボールを取り出したのには驚いたなぁ。英語では野球を観ることをTake in the Ballgame(野球に参加)と表現するけどコレはやり過ぎ。観客は退場処分。翌日の試合観戦も出入禁止処分が出たとか。当然ですね。終日デスクワークは請求書書きやら新しい仕事先へのマイナンバーの書類書きやら…少々ウンザリ。物書きとしてこーゆー書類は昔は一切書かなかったもので請求書を初めて書いたのは40歳を過ぎてからかな…。マイナンバーだのインボイスだの…困ったことです…と思いながらやっているからプリントアウトして書き間違え発見。ウンザリ(>_<)。晩メシは日本シリーズを見ながら。すごい!横浜があの強いホークスから2勝目。頑張ってますね。しかしTBSの日本シリーズ中継と同時にフジテレビがワールドシリーズのダイジェストを放送するのは如何なものか!?日本球界の発展よりアメリカ球界の発展を日本のメディアが願っているとすれば大谷の新居を放送したこと以上にヒドイ話ですよね。
10月31日(木)
ベッドで井沢元彦+千葉きよかず『コミック版逆説の日本史 戦国三英傑編』(小学館)読了。家康はやはり大人なのですね。という以上に信長秀吉のあとの「後出しジャンケン」はやっぱり強いのかな?孫にも読ませることにしましょう。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。すっかり秋の気配ですね。ワン。録画しておいたワールドシリーズ(WS)は松井秀喜元ヤンキースWS-MVPの始球式からヤンキースがジャッジのホームランなどで5点先制したところまでを見て今日はヤンキースの勝ちだなと思って仕事を始めるとネットの速報で何とドジャースが同点に。録画を見直すとジャッジはじめヤンキース選手に信じられないエラーの連発。最後に逆転したドジャース・ロバーツ監督の投手起用も見事でドジャースの勝利!!面白いシリーズでしたね。しかしスポーツ新聞のタイトルから"ワールド"シリーズと名付けられた最終連戦に勝ったチームを「世界一」と呼ぶのは如何なものか?…ま。どーでもいいか。明日の「オプエド」で小林信也さんと話し合いましょう。もちろん1年間プレイしてきたメジャーリーグで最後の優勝を決めたドジャースは見事でした。怪我や病気や様々な不幸に襲われた選手が次々と出たチームの優勝は嬉しさ大爆発ですね。しかし日本シリーズの放送と同時間にワールドシリーズを放送したフジテレビは本当にヒドイですね。CSに勝利した横浜三浦監督のインタヴューもせずにプツンと打ち切った日本テレビと同様日本のメディアは日本の野球の発展よりもアメリカの野球文化を応援してるのですかね?…と思ったらNPBがフジテレビの日本シリーズ取材証を没収したとか。当然ですよね。
10月31日(木)つづき
デスクワークは本ホームページの更新原稿をbitさんのスタッフに送る。bitさん毎月の更新よろしく。感性は週明けで結構ですよ(^_^)晩メシは日本シリーズを見ながら。ナント横浜投手陣が猛打のホークスをまたまた完封。ジャクソンの好投も牧のスリーランも見事でした。今年はワールドシリーズも日本シリーズも前評判の劣っていたチームが勝つのかな?
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