3月1日(日)
朝起きてベッドで自分の本『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』を読み直す。なかなか面白い。文章のリズムも悪くない…と自画自賛。阿呆ですね。しかしこーゆー本を上梓すると一人でも多くの人に読んでほしいと思ううえ次の一冊にも早く手をつけたくなる。まぁボチボチ。そー言えば昨日澁沢龍子さんから本の御礼の葉書が届いた。「面白く同感しつつ拝読しました」と書かれたうえに小生の引用した「橋本治の文章は素晴らしい!」「虫明亜呂無も嬉しい!」そしてオリンピックについては「私は菊村到の『二度やるのはバカだ』派です」には笑いながら納得。山下洋輔さんからも「その通りだあ!」「タマキスト体質を再確認」と嬉しいメールをいただきました。そして静岡県知事の川勝平太さんからは新刊『ベルク「風土学」とは何か
近代「知性」の超克』(藤原書店)という興味深い本とともに「合点がいくところが多く大いに啓蒙されました」「次の一冊!楽しみにしています」との手紙をいただいた。皆さんありがとうございます。ここに無断で引用させていただいてチョイと宣伝に使ったこと御容赦。黒兵衛と散歩のあと東京マラソンTV観戦。大迫選手の「ハンパない粘りの走り」は見事だったけどこの日本新記録でも世界では80位くらいで上位選手のほとんどがエチオピアとケニア。これは「遺伝」の結果と言うよりも「文化」の結果だと『人種とスポーツ』(中公新書)に書いてありましたね。その面白い本の紹介は拙著にも書きました。終日デスクワーク。『フォーラム8』のPR誌連載原稿執筆。チョイと苦労。そりゃ当然ですね。仕事ですから。ふううう…っと書きあげてヨメサンと一緒に大船駅へ。ルミネ内の書店『アニール』で何冊か本を注文。小生の本も平積みで販売されていたので店長さんはいなかったけどヨロシク!と挨拶してヨメハンと一緒に『鮨処もり山』へ。いつもお世話になっているので拙著をプレゼント。さすがにお客さんは少なかった(鎌倉市でも新型コロナの感染者が出て市役所職員にも感染が疑われてますからね)。けど常連客のゴルフ関係者の方がいて何年か前に小生が全ゴルフ団体の新年講演会に招かれたときの事務局の方だったとかでスポーツの話とかオリンピックは可能か?とかイロイロ話しながら美味しい鮨と酒に満足。しかしオリンピックどころじゃないですね。
3月2日(月)
朝ベッドのなかで昨日買った本を読み始める。町田康『しらふで生きる 大酒飲みの決断』(幻冬舎)これがマジめっさ面白い。30年間毎日飲み続けた酒をやめた話。何もやめなくてもイイのに…と思うがやめてこれだけの本が書けるのならばやめてもイイのかな?他に酒をやめてエッセイを書いたので有名なのはピート・ハミル。ノーマン・メイラーの友達で一緒にボクシングを見たりモハメド・アリの物語を書いたり『幸せの黄色いハンカチ』の原作者でもあるけど彼の断酒エッセイは何だか健康的すぎて(酒をやめると有意義な時間が増える…とか)あまり面白くなかった。町田康は違う。禁酒なんてコトを考えた自分をキチンと「狂気の沙汰」と捉えているところがスゴイ。だったら私も狂気の沙汰に走ろうかしら…などと思ってしまう。ケケケケケと笑い転げながらベッドから出て黒兵衛と散歩。オモロイ本を読んだあとは雨のなかの散歩も楽しい。体操は中止して昨日書いた原稿の推敲作業。昨日書いた原稿が面白くなくて書き直そうとしたがなかなか上手く書き直せない。他人の本を読んで面白くて気分が良いのと自分の原稿を書くのとはまったく違う作業なんですね。当たり前か。何とか送稿して夕方から東海道線で新橋へ。ゆりかもめで日の出へ。ノーボーダー海岸スタジオで『ニューズ・オプエド』アンカー出演。今日のゲストは作家でスポーツライターの小林信也さん。特別に上杉隆ノーボーダー社主も参加して新型コロナウィルスの感染とオリンピックについて思い切り話し合う。安倍首相が「ここ1〜2週間が(感染拡大阻止の)勝負」と言ったのは是が非でも聖火リレーを行いたいからだという。聖火リレーさえ行えればスポンサーからの収入が相当確保できるらしい(上杉情報)。中止も延期も視野に入れて対処法を考えるべしという意見で小林さんと意見が一致。センバツは無観客試合で行うのが高校野球として当然…という点でも意見が一致。高校生を見世物にするほうが間違ってますからね。イロイロ話してアフター・トークも楽しくビデオに撮ってもらって次の打ち合わせに行く小林さんのタクシーに同乗させてもらって新橋経由で帰宅。ビール&夕食&風呂のあと焼酎呑みながら『しらふで生きる』よむ。うむ。酒を呑みながら禁酒断酒の本を読むのもオツなものですナァ。
3月3日(火)
雛祭り。雛というのは「小さい・可愛い」ということで「鄙(田舎)」とは違うのですね。鄙の反対語は都。「都は人をむなしゅうするところなり」とは確か宇治拾遺物語で読んで憶えた一文です…なんてことを思い浮かべたのは町田康『しらふで生きる』をケタケタ読み続けてるからか。町田康訳の宇治拾遺の『こぶとり爺さん』や『舌切り雀』はサイコーでしたからね。そのことについては拙著『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』の「ドナルド・キーンとイチロー」と題したエッセイでも取りあげています。ナンノコッチャ?と思われた方は是非ともご購入のうえ御一読を!などと思いながらベッドから出て黒兵衛と散歩。終日デスクワーク&雑用。請求書を作成することを雑用と言ってはいけないですね。これで食ってるわけですからね。夕方フジテレビより電話。新型コロナウィルス蔓延のなかセンバツをどうすればいいか?そもそも高校野球は見世物ではなく高校生の部活なんだから無観客試合は当然。試合数が多すぎる高校野球ですから中止廃止でもイイくらいですね。晩飯映画劇場はカトリーヌ・ドヌーヴの『終電車』。ナチスに支配されたフランスの劇場を何とか守ろうとする女性の話。じつはこの映画は3日ほど前からチョコチョコ見続けていてマダ終わらない。新型コロナウィルスのニュースを見てしまうから。仕方ないですね。今月20日に始まる五輪聖火リレーはどうする?スポンサーからカネを集めたりTV局が登板を組んでる関係でやめられない…なんて本末転倒ですね。本来はエケケイリア(刀の柄にかけた手を止める=休戦)を伝える使者なんですから。
3月4日(水)
朝起きてベッドのなかで町田康『しらふで生きる』読み続ける。断酒(狂気)vs飲酒(正気)の戦い。最初の設定が間違っていない(正しい)ことが嬉しい。酒好きの小生は「正気」なのだ。しかし「狂気」に生きるほうが面白いかも…?!ベッドから出て黒兵衛と散歩。黒兵衛も狂気か?ワン。本棚の本の背表紙で爪研ぎをする虎太郎は明らかに狂気だな。ニャン。人生は猫のほうが面白そうなのは漱石によって証明済み?しかし最後は桶の水に落ちて溺れ死に。それもまた狂気の結末ですね。終日デスクワーク。途中大阪毎日放送『ちちんぷいぷい』から電話。センバツ高校野球の無観客試合について。正式発表は夕方だが高校の部活動なら見世物扱いをしない無観客試合が当然ことと答える。夕方の毎日新聞社(主催者)と高野連の正式発表をテレビでチェック。開会式は中止。甲子園練習も中止。無観客試合とし大会中も視野に入れて最終決定を改めて10日に発表するとのこと。共同通信&毎日新聞&産経新聞&中日新聞から感想とコメントを求める電話。センバツに選ばれてる高校の野球部員が甲子園で試合をできるのは嬉しいと思う。が他の高体連所属の高校スポーツ大会がすべて中止されているのに野球だけが開催という事実を改めて問い直し来年度以降は高野連も高体連に所属して新聞社(毎日と朝日)の主催を考え直したり年間の多すぎる試合数を見直すなど改革と取り組んでほしい…と答える。晩飯のあとはTBS『ひるおび!』担当者から電話。同じテーマで打ち合わせ。新聞社が主催者となって高校野球だけを他の高校スポーツと分けて特別扱いするのは良くないですよね。娯楽の少なかった時代(大正&昭和)に人気のあった高校野球を娯楽の対象として盛りあげた過去は見直すべき時期のありますね。
3月5日(木)
今朝もまた朝起きてベッドのなかで町田康『しらふで生きる』読み続ける。いや読みふける。そのうち疑問が頭をもたげる。俺は何故この何の役にも立たない屁の突っ張りにもならない本を読み続けるのか?もちろん面白いからだがそれだけか?そこでシェイクスピアの有名な台詞が頭に浮かぶ。「ハムレット様。何をお読みで?」「言葉だよ。言葉。言葉」原文は“Word,word,word”。なるほど。『ギケイキ』や『パンク侍』などなど町田康のいろんな本はこの台詞がぴたりと当てはまりますなぁ。ベッドから出て仕事部屋で朝飯のパンとコーヒー食べたあとRKB毎日放送『インサイト・コラム』電話出演。センバツ無観客試合について。今年のコロナ騒動をきっかけに見世物化した高校野球を部活に戻したほうがイイですね…といったことを話す。以前こういったことを原稿に書いたら毎日新聞は載せてくれたけど朝日新聞は没にされましたね。黒兵衛と散歩のあと準備をして東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』スタジオ生出演。
3月5日(木)つづき
番組の始まる前に『ひるおび!』に一緒に出演した感染症の先生に「オリンピックは大丈夫でしょうかねえ?」と訊ねるとアッサリと「大丈夫ですよ」との返事。「SARSもそうでしたけど暖かくなって湿度があがればコロナウィルスもどこかへ消えてなくなりますよ。5月末には終息宣言というスケジュールになるでしょう」思わず心の中でホンマカイナと呟いたら「私はよく楽観的すぎると言われますけどね」ただしコノ先生は無観客試合でもセンバツ開催に反対。「今が拡大期ですから地方から一箇所に集まってまた地方に戻るというパターンはよくない」という。高野連はどーゆー結論にするのかな?『ひるおび!』本番は無観客。一般の見物人がいないのでスタッフが目立つ。小生はコノ騒ぎを機会に高野連は高体連に加わってほしいとかスポーツ関連のことをイロイロ話して番組終了。担当ディレクターと恵さん八代さんに拙著『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』をプレゼントして局の手配してくれたタクシーで帰鎌。夜と朝のベッドでの読書時間が長いせいかクルマのなかで爆睡。雑用イロイロのあと晩飯後もフロ&9時のニュースを見て早々にベッドへ。『しらふで生きる』読み耽る。楽しくケタケタ笑いながら読む本の存在することは嬉しいが自分が阿呆になりはしないかと心配。ウンベルト・エーコもチョコチョコ読まねばと思いながら睡魔に負けてZZZZZZZZZ……
3月6日(金)
今朝もまたベッドのなかで「ハムレット様。何をお読みで?」「言葉。言葉。言葉」としか言いようのないほど面白い町田康『しらふで生きる』を読み耽る。それほど面白い本だからもちろんボールペンなど持たない。つまり側線など引かない。ここは重要だアトからすぐに重要な箇所が解るように線を引いておこうなどとは思わない。ユヴァル・ノア・ハラリとかウンベルト・エーコとかの本とは違うのだ。しかしオヤ?と線を引きたく思うシーンに出くわした。著者が幸福論を展開して幸福を感じるのは相対的なモノで絶対的幸福なんてモノはないと書いている箇所で「あるとしたら悟りか発狂か死」だが「いずれも経験したことがないのでよくわからない」と書かれていたが酒をやめようと思ったのは「発狂した」からではなかったのか?マァいいや。最後まで読んでから考え直しましょう。ベッドから出て朝飯のあと黒兵衛と散歩。フト頭に浮かんだのは昨日感染症の先生が言った「新型コロナウィルスも暖かくなって湿度があがる5月末頃には消えてなくなる」という言葉。そのとき冬が到来する南半球は大丈夫なんでしょうかねえ?こーゆー疑問を感染症の先生と会話しているときにすぐに思いつかなければいけませんね。ワン。歳を取ると頭の回転のフットワークも鈍くなるのかな?終日デスクワーク。雑用イロイロ。晩飯はチコちゃんと共に。バスケットボールのゴール裏のバックボードはなぜあるのか?という話が取りあげられたけどソレは2年前くらいに『ひるおび!』でスポーツのクイズ特集をやったときに取りあげましたよ。まぁかまへんけど。それに生まれたてのバスケットボールはチームの人数が5人ではなく20人とか30人とかもっと人数が多かったはずですよ。まぁエエけど。扨。新たなクルーズ船を含めてアメリカに広がりつつある新型コロナウィルスはどーなるのかな?あっ。「扨」という漢字は「さて」と読みます。町田康さんの文章にはこーゆーオモロイ気取りが随所に出てくるのですよね。風呂入って寝よ。
3月7日(土)
今朝もまたまた『しらふで生きる』をベッドのなかで読み耽る。あと少しで読了するのが惜しい。こういう本は珍しい。ミステリーなら早く結末を知りたくなる。つまり読み終わりたくなる。なのにいつまでも読んでいたくなるのは中身を読んでるのではなくwordを読んでいるからだろう。例の「ハムレット様…言葉。word…」のことだ。こういう本は音楽に近い。生前のカルロス・クライバーがウィーン国立歌劇場と来日してR・シュトラウスの『ばらの騎士』を上演したときは1幕が済んだときにモウ3分の1も終わってしまったぁ嗚呼もっと長く続いてほしいと思ったモノだ。都はるみの日生劇場コンサートに行ったときも「女の海峡」「千年の古都」と続いたときに嗚呼もうすぐ「あなたの隣を歩きたい」でアンコールは「好きなった人」でオシマイか…と思ったモノだ。モノゴトにはすべて終わりがある。心に残るオワリをいくつか語れるのは良いことですね。町田康氏の文章が音楽的なのは元パンクロック歌手という経歴と関係があるのかな?などと考えながらベッドから出て黒兵衛と散歩。今日も終日デスクワーク&雑務。喋ったことがいつの間にか本にされるというので印税も入らないのに校正をしなければならなくなったり(変なことが文字になってたらイヤですからね)大学での講演のために何枚もの書類に名前や交通経路を書き入れて判子を押したり…雑用はオモロナイなぁ…。昼飯食いながらカトリーヌ・ドヌーヴ主演『終電車』の最後を見る。ナチスに支配されたパリで劇場を死守する女優にして支配人の話。劇場を守るのに必死だったため恋をできなかった悲劇…。映画はやはり途切れ途切れに見てはダメですね。せっかくのドヌーヴの熱演も少々興醒め。もちろん私のせいです。
3月7日(土)つづき
午後から面白くもない雑用……と思いながらも仕事が進んだのは午後からびわ湖ホールで4年かけて上演されたワーグナー『ニーベルンクの指環』の最後『神々の黄昏』が午後1時からyutubeで生中継されたから。新型コロナの影響で無観客上演となったミヒャエル・ハンペ演出沼尻竜典指揮の舞台をパソコンで見聴きしながら仕事を続行。いかにもハンペらしい自然の風景(ライン川と周囲の山々が大きな部屋から大きな窓越しに見える舞台づくり)と京都市交響楽団の熱演に感激。ジークフリートがハーゲンに殺される最終幕(第3幕)の大詰めからは仕事部屋を離れてダイニングのiPadでヨメサンと一緒に観劇。すべての地上の建物や天上のワルハラの城が崩れて燃え落ちて溢れ出るライン川に呑み込まれるラストシーン(ブリュンヒルデの自己犠牲と愛の復活のテーマ)までを楽しんだ。音も画面も小さくて細かくは判断できなかったけど沼尻さんの指揮はタップリと劇的で素晴らしかったし歌手陣も見事!誰もいない客席に向かってカーテンコールを続けるキャスト全員にiPadの画面に向かって大拍手を送りました。この舞台と演奏はDVD化されるそうです。
3月7日つづきのつづき
第1幕だけで2時間!休憩時間を入れると上演時間は6時間という『神々の黄昏』をyutube堪能したあと晩飯。そのあとテレビをイロイロ見ているとNHK-BSで『独占告白・渡邉恒雄・吉田茂から中曽根康弘・昭和政治の舞台裏』なんて番組をやっていたので見てしまう。元共産党員が小生の生まれた年に読売新聞社に入社して政治記者となり社主にまで…。長生きして周りの人が全部死んでるから言いたい放題…と思える箇所もあったけど…鋭いヤリ手の人物であったことは確か。マダ後半があるらしいからすべての感想はそのあとで。兵役を終えて上智大学に通っていたR・ホワイティングさんがナベツネ氏の英語の家庭教師をした話や野球にはまったく興味がなかったのに野球に口出しする話は出てくるのかな?
3月8日(日)
朝起きると雨。雨の日曜日は何故か不快。そう言えば『雨の日曜日』という歌があってそれを聴くと自殺者が…あ。それは『暗い日曜日』だった…なんて思いながらベッドから出てレインコート着て黒兵衛と散歩。気分が下がるのは雨のせいばかりではなくコロナウィルスのせいもあるのかな。暖かくなったら消える…というのは根拠のない楽観主義とWHOは言ったけど…ならばオリンピックは?終日デスクワーク。遠藤利明さんと馳浩さんが編著者となった『スポーツフロンティアからのメッセージ−新時代につなげたい想い』(大修館)の小生が登場している部分の校正作業など。午後からは昨日に引き続きびわ湖ホールでの無観客ライヴ中継ワーグナー『神々の黄昏』をYuTubeで見ながら仕事やらテレビやらイロイロ。ミヒャエル・ハンペの演出は素晴らしいですね。名古屋ウィメンズ・マラソンは雨のなか好記録が出ましたね。womenの発音はウィメンではなくウィミンだと中学時代に倣ったんですけど…ま。エエか。無観客大相撲は新鮮でもありイロイロ発見もあるけど寂しくもあり。観客がいれば白鵬の取り口にブーイングが出たかな?夜7時『神々の黄昏』がようやく素晴らしい幕切れ。誰もいない客席に向かって何度もカーテンコール。最後に京都市交響楽団のメンバーが全員笑顔で舞台に上ってきたので大拍手!この大曲をやりきったのはさぞや嬉しかったでしょうね。晩飯のあとNHK-BSでメイクアップ・アーティストとして2度のオスカーを受賞したカズ・ヒロさんがオードリー・ヘップバーンの若い時代と老境の顔を現代アートとして創り出す作業のドキュメンタリーを見る。数日前にアンディ・ウォーホルの顔を作ったドキュメンタリーも見たがイヤァ実に素晴らしいスーパーリアリズムの作業ですね。風呂のあとN響のバロック音楽という珍しい演奏を聴きながら『しらふで生きる』読了。コノ本を読むと無性に酒が呑みたくなって焼酎と赤ワインに手をつける。町田康氏が最後に大伴旅人の『酒を讃むる歌』の断酒版パロディを13首書いてマトメとされていたので小生も1首。ソクラテスアリストテレスもプラトンもみ〜んなお酒で大きくなった。『饗宴』と訳されているシンポジオン(シンポジウムの語源)とは酒宴のことでしたからね。
3月9日(月)
ヨーロッパ&アメリカの新型コロナ・ウィルスによる感染拡大が止まらない。おまけに長期化しそう?どうする東京オリンピック?…いつもはベッドのなかで様々な本(世の中とは関係ない本)を読むのを楽しみとしていたけどベッドのなかでもこんなことを思い浮かべるようになるほど「危機」は迫ってきているのか?…などと思いながらベッドから出て黒兵衛と散歩。梅もすっかり散ってしまったなかでチョイと身体を動かして(スクワット40回など)デスクワーク開始。夕方の『ニューズ・オプエド』今日のゲストはスポーツ・ジャーナリストの生島淳さん。もちろんテレビの楽屋や雑誌の座談会などで何度かお会いしたけどゆっくり話をするのは初めてなのでその準備も…。イロイロ雑務をこなして東海道線に乗ったところがiPadに昨日赤入れ(文字の訂正)をしてFAX送稿した校正ゲラが届いてないとのメール。ナンデヤネン。それは今晩改めて送ることにして『ノーボーダー海岸スタジオ』へ。
3月9日(月)つづき
『ニューズ・オプエド』でゲストの生島淳さん&(株)ノーボーダー社主の上杉隆さんを交えて本番。大相撲大阪場所の無観客試合の様子を相撲ジャーナリストの荒井太郎さんに大阪から電話レポートしてもらったり生島さんと名古屋ウィメンズ・マラソンの結果や厚底シューズや駅伝とマラソンの関係を話してもらったり…そして後半は新型コロナとオリンピック延期or中止問題を語り合ったが気仙沼出身の生島さんが避けて通れないのは(もちろん小生にとってもだが)「復興五輪」というお題目について。震災後&原発事故後の東北の現状では復興五輪との言葉もうつろに響くのは確か。昨日のTBS『サンデー・モーニング』でも素晴らしいレポートをしていたし今朝の東京新聞「考える広場」でも語られていたが聖火の通る道路だけは綺麗に整備されても一歩脇道に入ると立ち入り禁止で手つかずのままだったり…。そこへ新型コロナウィルス禍が襲いかかってきたわけだが生島さんも家族と故郷を失った人間としてどんな五輪になってほしいか何とも言えないと…。スポーツに関するもっと楽しい話をしたかったが現状では無理ですね。生島さん!また出演してくださいね…ということで番組終了。その後の雑談VTR収録にも参加していただいて小生も帰鎌。TBS『ひるおび!』スタッフと明日の番組の電話打ち合わせのあとベッドへ…。新型コロナとの戦いは長期戦?政府有識者会議の委員から年を越すかも…との発言も出たということはオリンピックはどうなる?フジテレビがギリシャのオリンピアの町が聖火の採火式の延期を言いだしたと報道したので少々いろいろな人に確認するが裏は取れず。地方議会や村人の声のよう。ギリシャ政府はOlympic
Flame(聖火)を提供することで相当額の収入を得ているはずですからね。とにかく「炎」は提供するはずですね。
3月10日(火)
雨。ベッドから出て黒兵衛と散歩を早めに切りあげて準備して大船駅へ。東海道線で新橋へ。雨のなかタクシーを待つ長い行列を横目にTV局が手配してくれたタクシーに乗って赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。新型コロナウィルスの世界的蔓延について。プロ野球の公式戦開幕とJリーグの再開が4月へと延期されたが中林美恵子さんによるとアメリカでもスポーツイベント(NBAやMLB)の開催問題が持ちあがってきたとか。オリンピックの開催についてのリスクヘッジも何通りか(3か月延期、1年or2年延期、分散開催、中止…etc)を考えているはず…考えていないわけがない…などイロイロ話す。番組前に司会の恵さんから前回出演の機会に拙著『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』をプレゼントしたことの御礼を言われる。「まだ少ししか読んでないけど左ぎっちょという言葉が鞠打(ギッチョウ)から生まれたなんて知らなかったですよ。メッチャ面白い」とオホメの言葉をいただく。それを隣で耳にした中林さんに「そんな本を出されたのですか?」と訊かれたのでDodgersやSouthpawの意味なんかからSportsを考えた本なんですよと答える。アメリカ生活の長い彼女も意味を知らない英語だったようで少々エッヘン気分(^_^;)。TV局の手配してくれたタクシーのなかで弁当食べて爆睡しながら帰宅。チョイと仕事のあと晩飯は中村芝翫の京都旅の番組で明智光秀のレポートを見ながら。うん。頭のよすぎる人間は天下人にはなれないのですね。ベッドで柳田國男『酒の呑みようの変遷』読みながら寝る。昔の日本人がどんなふうに酒宴を催し不味い酒を酔うためを目的に呑んでいたか…だから最近の日本人も酔っ払って小間物屋を広げる(ゲロを吐く)という面白いお話。酒をやめた町田康さんは読んでるかな?
3月11日(水)
朝ベッドを出たらアメリカ人の某友人から電話。ウォールストリート・ジャーナルに面白い記事が出たよ。電話を切るとすぐに夕刊フジの記者から電話。東京オリパラ組織委の理事で電通顧問の高橋治之氏がオリンピック中止はないと発言。秋への延期もない(アメリカのプロスポーツとの関係)。あるなら1〜2年先への延期と発言したとか。電通でスポーツ界を牛耳った黒幕の発言だけに観測気球としてはかなり重い発言だがアメリカのテレビ局に対して腰が引けた発言はオリンピックの理念やスポーツの理想やアスリート・ファーストとは無縁のいかにも広告代理店出身者のあまりにもリアリスティックな発言ですね。まぁオリンピックをはじめとするスポーツで大儲けしている人物はこの程度のことしか言えないのでしょうねえ。
3月11日(水)つづき
朝の電話の嵐のあと黒兵衛と散歩をして日常的デスクワーク。途中ジャーナリストやスポーツライターの何人かと電話で情報交換&討論。東京オリオパラ組織委の元電通高橋治之氏の五輪2年延期論を検討。その頃福島原発ではトリチウム汚染水のタンクが満杯になって海洋放出が始まる。それに徹底抗戦する福島の漁業関係者。五輪招致で原発は
under controll と言った安倍首相の「ウソ」が露呈する?そんななかで「復興五輪」の開催は不可能と言うほかないだろう。秋(3か月延期)も不可能。1年後に延期も不可能(既に多くのスポーツの予定が決まっている)。そして2年後がフクシマ問題…となると中止しかないのかもしれない。1940年紀元2600年を記念して開催する予定だった東京オリンピックが日中戦争(日支事変)の泥沼化で返上(代替地となったヘルシンキ大会も第二次大戦の勃発=ソ連軍の侵略で中止)。19年後の1964年に東京(日本)素晴らしい戦後復興五輪を開催したのだが…今歴史は繰り返すという言葉が頭に思い浮かんでしまうのは悲しいですね…。大相撲の無観客興行を見て朝乃山の強さに拍手。しかしプロ興行を無観客でやるのはオカシイですね。無観客で行うことを検討していた春のセンバツ高校野球は中止の決定。甲子園出場が決定していた高校生たちはさぞかし残念で悔しいことと思うけど高体連加盟のスポーツ大会は軒並み中止。野球(高野連)だけが特別扱いされてよい理由はどこにもない。春は毎日新聞社・夏は朝日新聞社とマスメディア(ジャーナリズム)がまるでプロの興行のように高校スポーツを主催して高校生の試験期間に練習や予選をやらせることこそオカシナ事態。今回の「センバツ中止」をキッカケにそんな根本問題も話し合われればイイのだけど…。
3月12日(木)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。テーマはもちろんセンバツ中止とオリンピック延期の可能性について。昨日の本欄に書いたような内容を喋らせていただいたあと朝飯食って黒兵衛と急いで散歩。準備して東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。しかしタクシーのなかで某新聞記者から電話。NBA(アメリカのプロバスケットリーグ)ユタ・ジャズの中心選手がコロナウィルスに感染。NBAの全試合の中断決定との情報。思わずエエエーッと叫んでしまったがコレは大問題ですねぇ。アメリカがコロナ蔓延が続くとなると東京オリンピックの7月開催はほぼ不可能。延期を模索しても秋開催はアメリカの放送局がOKしない。1年後の来年8月は世界陸上がオレゴン州ユージーンで開かれるがコレを東京五輪にしてオレゴン世陸を23年に延期できれば…でなければ中止ですね。2年後は福島原発のトリチウム汚染水問題が大きくなるし…司会の恵さんに可能性としては開催・延期・中止のどれが可能性としては高い?と訊かれ…今のままではチ・ュ・ウ・シとしか言えない…と答える。毎年世界のどこかでメガ・スポーツ・イベントが目白押しとなった昨今…事故の対応としての延期というのは本当に難しいですね。局のタクシーで帰宅。文化放送『斉藤一美ニュースワイドsaidori』電話出演のあとフジテレビ『Live
News It!』電話録音出演。もちろんいずれもコロナウィルスとセンバツ・オリンピック問題。ふうっとイロイロ仕事したあと大相撲大阪無観客場所。高安は休場。昨日の土俵上での痛がり様では無理。御嶽海が元気なのか貴景勝に元気がないのか…。夜メールをチェックしていると名古屋の中日文化センターが今月いっぱいすべての講座の休講を決定したとか。小生のオペラ講座ももちろん休講。講演や講座の中止はこれで3つ目。まぁ今はシャーナイですね。
3月12日(木)つづき
NHK7時のニュースでギリシャ・オリンピアでの採火式の中継を見て驚いた!いつからこんな儀式をでっち上げるようになったのか!?聖火(Olympic
FLame)はプロメテウスが神々から人類に与えたものとして古代オリンピックでも燃やされていたらしいが近代オリンピックでは1928年のアムステルダム五輪で燃やされたのが最初。その後1936年ベルリン大会でギリシャからベルリンまでの聖火リレーが行われるようになった(ヒトラー・ナチスはそれを第二次大戦で機甲師団が東欧を侵略するスパイに用いたらしい)。以来オリンピック大会ごとにギリシャ・オリンピアで灯された聖火が開催地まで運ばれるようになったがこんな儀式が行われるとは知らなかった。「聖なる採火の儀式」は元々非公開で映画やニュース映像や写真で見せられていたのはすべてリハーサルだと聞いていた(1964年の東京五輪もそうだと聞いていた)。それをIOCや東京五輪関係者もいるなかで仰々しく公開で行うとは…聖火にもスポンサーがついたせいか?なるほど「伝統」というものは新たに創られるモノなのですね。
3月13日(金)
朝ベッドから出るなり夕刊フジの記者から電話。トランプ大統領の五輪1年延期発言について。世界水泳&世界陸上などスポーツの世界的目がイベント目白押しのなかで可能性は低いが中止の経済的損失を考えるとリアリスティックな意見と言えると答えて黒兵衛と散歩。じつは近代オリンピック(IOC主催の競技大会)がオリンピアードと呼ばれる4年間の最初の年(閏年)以外に開催されたことが1度だけある。それは1906年のアテネ国際競技会。この大会は1896年の第1回アテネ五輪が成功裏に終わったにもかかわらず第2回パリ大会第3回セントルイス大会が万国博覧会の付属物となって盛りあがらなかったことへの反省から「アテネ中間オリンピック大会」として正規のオリンピック大会に数えられて4年に1度の「中間オリンピック」として常にアテネで開催継続される予定でいた。がギリシアの政変により2回大会以降の開催が不可能になると同時に第4回ロンドン五輪以降のオリンピックが盛りあがるなかで「中間オリンピック」の開催を求める声も消えて1948年のIOC総会でオリンピック競技大会は各オリンピアード(4年間)の初年に1度だけと決定され「アテネ中間オリンピック大会」の名称も消されて「アテネ国際競技大会」となったという(大修館書店『スポーツ大事典』より)だから今年の東京五輪を延期するにはオリンピック憲章の改訂がひつようとなるのだけど…そんなことくらいオチャノコサイサイですね。IOCはアスリート・ファーストでなくマネー・ファーストの組織ですからね。終日デスクワーク。拙著を手渡ししようと思っていた人と逢えなくなって郵送の宛名書きをしたり雑務イロイロの一日。無観客大相撲は御嶽海が朝乃山を撃破。御嶽海は結構調子の好不調が激しい力士だけど朝乃山の快進撃に目覚めたかな?晩飯はチコちゃんと共に。リチウム電池の解説で元素の周期表が出てきて懐かしい。まだ憶えてまっせ。水兵リーベ僕の船波があるし(H,He,Li,Be,B,C,N,O,F,Ne,Na,Mg.Al.Si)まではどの学校でも一緒だと思うけど最後のP,S,Cl,Arがわれわれの学校では「(煙草の)ピースで狂ったアラール」と憶えましたね。アラールというのはカナダ人のカトリック神父の校長。酒好きでキャバレー通いをしていて遠足などのバスの車中ではマイクを握って生徒の前で♪デーオ!ミゼデエエエオ…カムミソタリマンタリミバナ〜ナ…とバナナ・ボートを熱唱する面白い神父でイイ先生でしたね。そんな校長の影響か…学校でウィスキー・パーティやって無期停学になった同級生もいましたね。私はセーフでしたけどね(汗)。良い学校でしたね。半世紀前の古き良き時代の出来事ですねぇ…?
3月14日(土)
朝ベッドで吉田健一『酒談義』(河出書房新社・日本文学全集所収)読み出す。2度目だけど町田康『しらふで生きる』を読んだため無性に「酒を愛でる書」を読みたくなった。スコッチはスコットランドの地酒をイングランドのエドワード7世が欧州に広めたらしい。いわばendemicからpandemicへの変化か…などと考えてしまうのも新型コロナのせい?起きて冷たい雨のなかを黒兵衛と散歩。サッサと引きあげてデスクワーク。困った。オリンピックの記事が書きづらくて仕方ない。開催?延期?中止?…が解りませんからね。わかっているのはIOCも組織委も延期に向けた観測気球を打ち上げたってことだけ。カナダのIOC委員パウンド氏とバッハ会長のやりとりも組織委の高橋理事と森会長のやりとりもどっちも白々しい芝居ですねえ。大の大人が失言で「延期論」を口にするわけないですからね。悩んでも仕方のないときはどこかに何らかの手がかりがないものかと書物を漁る。坂上康博他『スポーツの世界史』(一色出版)新井博(スポーツの歴史と文化』(道話書院)などオリンピックやスポーツの歴史の勉強にはなるけど当面の原稿書きの手助けにはならず。こーゆーときは諦める。まだ明日の日曜がある…で大相撲観戦。昨日鶴竜を見事に破った徳勝龍。今日は貴景勝相手にイイトコなし。炎鵬は鶴竜にイイトコなし。御嶽海は白鵬にイイトコなし。急に観客のいない客席が一層寒々しく見えてきた。おまけに安倍首相のライヴ記者会見も具体的な内容のない空々しいもの。
3月14日(土)つづき
大船駅ビル内の書店『アニール』へ注文していた本を取りに行く。ウォルフガング・ベーリンガー『スポーツの文化史 古代オリンピックから21世紀まで』(法政大学出版局)それにヤマザキマリ『オリンピア・キュクロスT〜W』(集英社)ついでに町田康『人生パンク道場』『パンク侍斬られて候』(角川文庫)前者は某編集者から『しらふで生きる』のキッカケとなる「人生相談」があると一部をコピーして送ってもらい読んだ結果あまりの面白さに全部読みたくなったから。健康上酒をやめろと医者に言われ相談者が家の中で隠れて酒を飲むための「酒の隠し方を伝授してほしい」と言う相談者に向かって断酒する前の町田氏がこう答えている。〈酒の一杯も飲めぬ索漠たる人生のなかにも一抹の滋味香味のようなものを感じることができるようになる(略)それができる人を真の意味で達人という〉…これって断酒したあとの町田氏の言葉と同じですね。ただしまだ断酒していない町田氏は次のように続ける〈回答はこれでおしまいです。私はこれから妻の目を盗んで納戸にビールを飲みに行ってきます。去年のお中元が隠してあるのです。うひひひひ。いひひひ……〉達人よりも酒飲みのほうがイイ人間に思えるのは私だけ?ヨメサンと一緒に駅ビル内のレストラン「さぼてん」の豚カツで晩飯。もちろん生ビールと日本酒「天青」で乾杯、美味い!けどお客さんはガラガラ。ウィルスの影響は小さくないですね。
3月14日(土)つづきのつづき
大船駅ビル「ルミネ」内の書店『アニール』で本を何冊か購入。すると店長さんに平積みされている小生の拙著『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』の何冊かにサインを頼まれた。喜んで!店頭に平積みされているのですからね。断ることなんてできません。おまけに店長さんは小生の『プロ野球大事典』(新潮文庫)以来のファンとのことで昔から持っておられた同書を持ち出されてサインを求められた。こちらも喜んで!30年前からのファンがすぐ近くの書店の店長さんになられてるというのは何の因果か知りませんがこれほど嬉しいことはないですね。喜んでサインさせていただきます。こちらこそありがとうです。
3月15日(日)
朝ベッドのなかでヤマザキマリ『オリンピア・キュクロス』TとU読破。『テルマエ・ロマエ』と同じように今度は風呂好きのローマ人ではなく古代オリンピックに関係する古代ギリシャ人がオリンピックに浮かれる東京にタイム・スリップするもの…と思って読み出したらさにあらず。1964年の東京五輪の真っ最中に現れてアベベや円谷と一緒に走り出す。しかも「国の期待」に押し潰され自傷して瀕死の円谷の前にも現れて運動(スポーツ)のあり方に疑問を投げかける。それだけでなく手塚治虫までが古代ギリシャで壺絵を描いてる主人公の前へ現れて漫画(自己表現)の神髄を伝授。レスリングの達人でもあったプラトンもソクラテスとともに現れ……この作品はただの漫画やおまへんでえ!と驚嘆&大喜びして朝飯と黒兵衛と散歩のあとVとWも読破。ナント古代ギリシャの壺絵描きの主人公は2020年に出現。1964年に現れて世話になったギリシャ研究家の孫がオリンピックを目指すアマレスラーとして挫折。その子供が五輪を目指すよりも観衆を喜ばせるプロレスに魅力を感じ…とプロアマ問題からスポーツの本質論まで展開。いやあ。巻末の養老孟司氏や中村勘九郎との対談も含めてヤマザキマリという漫画家はただもんではおまへんでぇ。
3月15日(日)つづき
ベッドから出て朝食のあと黒兵衛と散歩。帰宅して庭でスクワットをしていると霙(みぞれ)が降ってきた。太陽は出ているのに変な天気。雨じゃないから狐の嫁入りではなく狸の婿入りか?終日デスクワーク。日曜にもかかわらずメディアのいくつかから五輪開催の行方の問い合わせ。IOCも組織委も中止となると酷い赤字を抱えることになるから何とか延期したい方向で調整中のようですね。1年後はやはりWBCと世界水泳と世界陸上があるから無理か?2年後は有力だが…福島トリチウム汚染水が…しかし某取材源から有力情報。IOCが五輪をアスリートたちにとっての最高レベルのの大会であるという位置づけを放棄。あくまでも世界平和のための親睦大会のような位置づけへの変更を打ち出す?そうすれば世界選手権とのバッティングもさほど大きくならず1年延期も可能?はたして…。無観客大相撲は炎鵬の八艘跳びに大拍手。舞の海以来の小兵の大技ですね。ニュース見ながら晩飯。風呂のあと日本酒チビチビ飲みながらN響のベルリオーズ『幻想交響曲』。指揮はベネズエラの新星ディエゴ・マテウス…ということはデュダメルに次ぐエル・システマの出身か? ベネズエラのクラシック音楽教育はスゴイですねぇ。演奏は凄いなぁと感心するところと平凡だなぁと思うところが交互に出てきて…まぁイイでしょう。寝よ。
3月16日(月)
朝起きてベッドのなかでヴォルフガング・ベーリンガー『スポーツの文化史』読み始める。新型コロナウィルスでスポーツ界がどーなるかわからないときこそ勉強のときですからね。ベッドから起きて黒兵衛と散歩に行こうとしたらTBS『ひるおび!』月曜担当者から電話。急遽新型コロナウィルスによるオリンピックへの影響の話題を取りあげるという。諒解してとりあえず黒兵衛と散歩。チョイと短めにして準備して東海道線で新橋へ。タクシーでTBSへ。元JOC職員でオプエド仲間の春日良一さんも一緒。オリンピック原理主義者の(これは褒め言葉です)春日さんは例によって五輪予定通り開催論を展開。小生は延期論も視野に入れて準備しないとイケナイという立場で発言。政治評論家の田崎史郎さんにもしもオリンピックが延期されれば安倍首相の自民総裁4選はありますか?と訊くとアッサリないですよとの返事。政治スケジュール的には安倍首相の任期満了の1年後の9月までの延期がリミットか?しかし水泳と陸上の世界選手権とかぶるはダメだし2年後は福島原発トリチウム汚染水で復興五輪どころではなくなるし…世界陸上と世界水泳とオリンピックを合体させる?イロイロな可能性(不可能性?)を話し合って局のクルマで帰宅。財界展望社『ZAITEN』の連載原稿に手をつけるが進まず。早く寝て明朝早く起きて仕上げることにして晩飯映画劇場はトロイ・ドナヒュー主演『遠い喇叭』。ナツカシイナァ。スザンヌ・プレシェットとダイアン・マクベインの小生が小学生の頃の人気TV女優も出演。映画はチョイと先住民との交流を意識したアメリカ・インディアンと騎兵隊の戦い。それ以上に『サーフサイド6』『サンセット77』『ハワイアン・アイ』『ボナンザ』『ローハイド』の懐かしの世界。トロイ・ドナヒューとサンドラ・ディーの『避暑地の出来事』なんていうポスターを見るだけで少年は胸をどきどきさせた映画もありましたね。今見れば…ぜ〜んぜんでしょうが。
3月17日(火)
朝4時に起きて原稿書くつもりが爆睡。6時起きて机に向かうが書けず。う〜んんんむむむ…書けん時は書けないですね。半分仕上げて黒兵衛と散歩。帰って机に向かうとTBSディレクターから電話。またもや急遽『ひるおび!』でオリンピック延期論を取りあげるので来られないか?まぁ…原稿も進まないし…取材のつもりで…大急ぎで準備して東海道線で新橋へ。タクシーでTBSへ。途中某通信社の某記者に連絡。ギリシャが海外からの入国者を2週間隔離決定で成果の引き継ぎ式に向かう吉田沙保里さんや野村忠広さんの入国も微妙…とか。某広告代理店の某氏にも電話で情報を聞くがどーやらギリシャでの儀式(引き渡し)は不可能かも?とのこと。TBSのスタッフにも情報を伝えて五輪延期論をイロイロ話すが…延期論の声が高まるなか延期したときの費用の増加を考えるとこれも開催都市(東京)と開催資金保証国(日本)にとっては苦しい選択になりそう。それをできるだけ小さくするには1年後2年後でなく数か月後の秋開催への延期が理想だがアメリカNBCが五輪の放映権を高額(1500億円?)で取得としていてMLBのワールドシリーズやNBA・NHLの開幕がある秋への延期は不可能ちわれている…が田崎史郎さんに自民党幹部の某氏がだったら1500億円でその放映権を買えば?と言ったとか…。経済効果が32兆円と言われている東京オリパラ開催。私はその数字の意味がわかりませんが結局はカネかぁ…。寂しい話やネェ。局のクルマで帰宅してチョイと休んで必死に原稿を仕上げて送稿。五輪延期論・強行開催論・中止論…の渦巻くなかで縮小開催論の原稿を書く。1928年のアムステルダム五輪のあとクーベルタン男爵はこう言った。「もしも輪廻というモノが存在して百年後に生き返れたら私は自分が必死になって作り上げたオリンピックを今度は叩き潰すほうにまわる」…カネ・カネ・カネ…のオリンピックにクーベルタン男爵も早くからウンザリしていたのでしょうねぇ。縮小五輪…それがクーベルタン男爵の希望かも…。うわっ!阿武咲が素晴らしい相撲で白鵬を土俵下に突き落として撃破!勝負審判の親方も巻き添えを食ってひっくり返るほど見事な一番に大拍手のあと簡単な食事を摂って迎えのクルマに乗って東京汐留日本テレビへ。辛坊治郎さんの司会する深夜番組『深層NEWS』生出演。共演はオリンピック原理主義者(笑)春日良一さん。番組を終えて辛坊さんが滅茶滅茶面白かったと言う「論争」を展開。結論は東京五輪は今年7月予定通りに開催で同じだけどその中味は…来週月曜の『ニューズ・オプエド』にも春日良一さんに出演していただきますのでそちらを御覧ください(^0^;)
3月18日(水)
朝起きて黒兵衛と散歩に出て帰ってきたところでTBSから電話。『ひるおび!』に今日も出演しほしいとのことで慌てて準備。髭剃って大至急大船駅へ。電車に飛び乗ってiPadでメールをチェックしていたところが電車が武蔵小杉に到着と場内アナウンス。慌てて東海道線でなく湘南新宿ラインに乗ってしまったことに気づきどーするか迷った末に武蔵小杉で横須賀線に乗り換え。ところが人身事故の影響で品川駅で停車。お急ぎの方は山手線で…との放送が流れてそれなら高輪ゲートウェイ駅の見物も兼ねて乗り換え…とも思ったが1か月ほど前同じようなケースで乗り換えて結局横須賀線のほうが早かったことを思いだし横須賀線に乗ったままにしていると案の定横須賀線が早く動き出した。JR東日本はもう少し案内を正確に…と思いながら新橋からタクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。テーマはもちろん新型コロナウィルス。フランス在住の御近所さんが眼科に通ってるパリの総合病院でコロナ対策のため眼科が閉鎖されるかも…という情報も話して感染の中心がヨーロッパに移ったこと…ユーロ(サッカー欧州選手権)とコパアメリカ(サッカー南米選手権)が来年延期を決めたことで東京五輪の1年延期はほぼ消えた(来年のスポーツのスケジュールがギチギチ!)ことなどを話す。東京五輪は延期でも中止でもなく…縮小開催か中止しかなくなったか…?いろいろ話したあとTBSの手配してくれたタクシーで帰宅。いろいろ仕事して晩飯。すると明日も『ひるおび!』に…とTBSディレクターから電話。柔道の溝口さん&水泳の宮下さんと一緒とかで電話でイロイロ打ち合わせのあと朝日放送『正義のミカタ』のディレクターから電話。約1年ぶりの出演を了承して打ち合わせ。こんなにテレビ出演が続くのは国立競技場の設計見直し問題の時以来だから2年ぶりか?講演は今月3本潰れた。シャーナイですね。
3月19日(木)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・コラム』電話出演。麻生財務大臣が今年の東京五輪を「呪われた五輪」と言った故Tについて2つの意味で残念だったと話す。1つは麻生大臣が五輪は40年ごとに「呪われてる」と言って1940年の札幌冬季五輪東京五輪が戦争で行えなかったこと。その40年後がモスクワ五輪で西側諸国がボイコットしたことをあげた。が東京五輪のさらに40年前1900年のパリ五輪はクーベルタン男爵の悲願の自国フランス(パリ)での開催となったのに万国博覧会の添え物として半年にわたって五月雨式に開催され誰も注目しなかった。これも加えないと完璧な「40年周期呪われ説」にならないのだ。さらに2つ目は…では「今年の呪われた五輪」になって「呪った」のは誰か?ということ。正解はクーベルタン男爵。生前自分の創った五輪を「ぶっ潰す」と言いましたからね。詳しくは2日前(17日)の本欄をお読みください。ラジオのあと黒兵衛と散歩して準備して東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。柔道の溝口さん&水泳の宮下さんと一緒に『ひるおび!』生出演。月曜から4日続けて出演というのは初めてかな?国立競技場の建て替え問題の時も3日続けてが最長でしたからね。元オリンピアンのスポーツ選手は「五輪の予定通り開催」を一番に主張。五輪の1年か2年の延期はダメ。延長は4年計画で準備してマラソンで言えば40キロ地点に近づいたときにモウ10キロ走れ20キロ走れと言われても走れないとのこと。そのとおりですよね。おまけに延期は新たに出費が嵩む…などいろいろ話して局のタクシーで帰宅。ちょいとデスクワーク。短いコラムを書いて大相撲。うわっ。白鵬の破れかぶれの張り手に耐えて正代が見事な勝利。これは凄い!明日は少々ゆっくりと…と思ってビール呑みながら久し振りにレヴァイン指揮メトのヴェルディ『ドン・カルロ』(ドミンゴ&フレーニ&ギャウロフetc)やムーティ指揮スカラ座の同じ演し物(パヴァロッティ&コーニ&ラミイetc)やマリア・カラスのハンブルク・コンサートを楽しんでいるとTBSの『ひるおび!』ディレクター氏から電話。えっ!?明日も!?シャーナイなぁ…じゃなくて仕事に呼ばれることはありがたいこと。風呂入ってプロ野球やJリーグとのウィルスに対する最近の動向を調べたあとベッドへ。
3月20日(金)
朝起きて新たなニュースが飛び込んでくる。世界陸連会長のセバスチャン・コーが東京五輪秋への延期もアリと発言したとか。アメリカのTV局との関係を無視して今の事態は「すべてのケースが考えられる」とのこと。五輪2大会の金メダリストで中距離世界記録保持者でイギリス下院議員でロンドン五輪招致委員会委員長でロンドン五輪組織委員会委員長で世界陸連会長で近い将来のIOC会長候補のこの発言は極めて重いですねえ…。MLBやNFLやNBAやNHLやアメリカのテレビ局の事情もぶっ飛ばせるならこの「秋への延期論」は極めて有力ですよ!
3月20日(金)つづき
朝起きて黒兵衛と散歩して最高の影響力を持つセバスチャン・コーの延期論をいろいろ調べて東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』スタジオ出演。他のゲストは野球の槙原寛己さんとサッカーの福田正博さん。新型コロナウィルスとプロ野球&Jリーグの公式戦開幕と再開について話し合う。現状から考えてゴールデンウィークの頃にスポーツが正常に戻れば社会に元気が出るという考えで一致。さらに東京五輪が日本のウィル筋状ではなく外国(欧米&アフリカ南米)の事情で秋または1年後に延期されればオリパラ期間中にも公式戦が組めるのでは…という考えも。関係ないけれど小生は槙原さんが新人として巨人入りしたときに雑誌『GORO』の記者として取材している。そのとき足の大きさに注目して裸足のアップの写真をグラヴィアページに載せたら巨人の広報から抗議されて以後取材禁止に。その後何度も繰り返された出入り禁止の初体験が槙原投手の取材だったとは今の槙原さんは知らないだろうなぁ。局のクルマで帰宅。道路は結構混んでいて1時間半以上かかる。3連休初日。誰もが公共交通機関を使いたがらずクルマで出かけてるからかな。帰宅のあとチョイとデスクワークして大相撲。朝乃山が白鵬に刃が立たなかったことを見て東海道線で品川へ。ガラガラで客の少ない新幹線で新大阪へ。ガラガラで客のいない駅のタクシー乗り場からタクシーで中之島のリーガロイヤルへ。ガラガラのフロントでチェックインして明日のABC朝日放送『正義のミカタ』出演に備えて台本チェックのあとベッドで『スポーツの世界史』(一色出版)読みながら寝る。この本に書かれている各国のスポーツ史の基礎知識はナカナカ面白く勉強になりますね。
3月21日(土)
大阪ABC朝日放送近くのリーガロイヤル・ホテルで目覚めてシャワーを浴びて朝飯に家から持参したカツサンド食べてヤクルト飲んで(最近毎朝ヤクルト飲んで腸を活性化させてます・笑)歩いて朝日放送へ。『教えて!ニュースライブ正義のミカタ』生出演。東京五輪の延期or中止の可能性についてやIOCの政治家嫌い&そのくせ政治家を利用することやIOCはアスリート・ファースト等の理想論を語るのは上手いが実はマネーファーストで動いてることなどイロイロ話す。呪われた五輪を呪ったのは生まれ変わったクーベルタン男爵(19日の本欄参照)で世界一を決める大会は世界選手権世界一の国を決める大会はW杯で五輪は将来的に平和と友好の高いに…と主張。番組を終えてメイクを落としながら宮崎哲弥さんや藤井聡さんや高橋洋一さんと歓談するなか五輪を延長すれば期間にもよるが1兆円程度の追加費用が必要となるかも…と言うと藤井さんはじめ誰もが新型コロナによる経済落ち込み対策費用と考えれば「屁でもない(ほど安い)費用」と言えるらしい。なるほど。トランプが100兆円と言うのに安倍政権のカネの使い方はみみっちいですね。一気呵成に投入するのでなくちょいちょい漸次投入するのは第二次大戦で失敗した日本の兵力起用法ですね。イロイロ情報をもらって客の少ない新幹線で爆睡するなか品川経由帰鎌。チョイとデスクワークのあと大相撲。朝乃山は鶴竜にも負けたか…この一番は取り直しでもイイと思いますけどね。ヨメサンの誕生祝いに長女もやって来て『鮨処もり山』へ。大正からシャンパンのお祝い。ありがとうございます。新型コロナで人出の減ったお寿司屋さんの美味しいお寿司とお酒でワイワイ。ま。年に1回ですからね。
3月22日(日)
朝起きて長女と一緒に黒兵衛と散歩。久し振りにゆっくりした朝。黒兵衛もゆっくりした気分なのか雲古を3回もする。それも大量に。紙袋は5袋も使う。まぁシャーナイ。これが自然の営み。Aiboにはできないこと。ワン。はたしてオリンピックは自然の営みか?人工の産物か?マァ走るだけ泳ぐだけ競うだけなら自然の産物でしょうがイベントとなると経済(人工)の産物と言うほかないのでしょうねえ。終日デスクワーク。1週間TVの仕事が続いて手つかずになっていたイロイロ片付けモノを。夕方から大相撲。朝乃山が貴景勝を破って大関確定かな。3場所で32勝。33勝をあげないと…などと大相撲をデジタルに語るのは間違いですな。無観客場所は結局白鵬の優勝。オリンピックまでやりたいと言ってた白鵬は延期になった五輪のスケジュールに合わせるのかな?TVで神送りの儀式まで見ることができたのは良かったですね。オリンピックもゼウスとオリンポスの神々を出すべきですね。大相撲が終わったあとTBSのスタッフから電話。さて五輪の延期はどこに落ち着くのか?秋に?翌年に?2年後に?too
big to fail となった五輪に中止はないのかな?
3月23日(月)
朝ベッドのなかで『スポーツの世界史』で勉強。未来のスポーツはeスポーツを発展させたドローンの空中戦?それがスポーツと呼べるのか?ベッドから出て黒兵衛と散歩のあとイロイロ準備して東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。新装なったスタジオで『ひるおび!』生出演。さしたる変化は見られないけどカメラが4K対応になったとか。本当にそんな高画質テレビが必要なのかどうか?私にはわかりません。新型コロナウィルスに関して大阪と兵庫の往来自粛を大阪府知事が呼びかけた裏には厚労省の?データがあったとか。対応を打たないと爆発的感染に繋がることを数字で表現したデータ。それを大阪の吉村知事は公開して往来自粛を決めたとか。どうして?にする必要があったのか?お上のやることは意味不明。後半は春日良一さんと高野進さんと一緒にオリンピック延期論。中止を絶対に避けたい日本政府&東京都&組織委&IOC&各国NOC…はたしてアスリートの意見は?まとまらないのだろうなあ。番組を終えて局の用意してくれたタクシーでいったん帰宅。途中毎日新聞と共同通信の電話取材を受けてイロイロ資料を整理して再び東海道線で品川へ。山手線で浜松町へ。途中高輪ゲートウェイという珍妙な名称の駅を通過する。近未来の駅は味気ないですね。浜松町から徒歩5分。新しい「ノーボーダー芝大門スタジオ」で『ニューズ・オプエド』生放送。ゲストは『ひるおび!』で一緒だった春日良一さんとスポーツライターの上野直彦さん。やはりオリンピックの延期問題やオリンピックの本質論を語る。麻生財務相は「呪われたオリンピック」と言ったけど…そんなこと言ったら40年周期の第二次大戦での中止(東京→ヘルシンキ&ロンドン五輪)や冷戦による西側諸国のボイコット(モスクワ五輪)だけでなくすべてのオリンピックが呪われてますね。第一次大戦での中止(ベルリン五輪)もあったし万博の添え物になったり(パリ五輪&セントルイス五輪)ゲリラ黒い九月の標的になったり(ミュンヘン五輪)トラテロルコの大虐殺があったり(メキシコ五輪)アフリカ諸国がボイコットしたり(モントリオール五輪)スエズ動乱やソ連のハンガリー侵攻でボイコットする国が出たり(メルボルン五輪)1964年の東京五輪も直前になってインドネシアと北朝鮮の選手団が追い返されたり…。すべての危機を乗り越えて開催されてきたと春日さんは言うけどすべての五輪が呪われているとも言えますね。いやそもそも人類の(進化の)歴史が呪われてるのかな?今年の東京五輪が2年後に延期されれば福島第一原発の海洋放棄はどーなるのかな?
3月24日(火)
朝ベッドのなかで自著『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』を読み返してみる。面白い!ホントに面白い!この本は売れてほしいなあ…と思う以上に一人でも多くのひとに読んでほしいなあ…と思う。けど…まぁ…いい本って売れないんですよね…と自虐的に自分に言い聞かせて(苦笑)ベッドから出て朝飯のあと黒兵衛と散歩。チョイとゆっくりする一日。午前中に連合通信&午後に北國新聞の連載コラムを書く。夜になって新聞社などから慌ただしく電話。安倍バッハ会談で東京五輪の「1年程度の延期」が「決定」されたとか。「遅くとも2021年夏までに開催することで合意」したらしい。これって何の「決定」なのか?安倍総理とバッハIOC会長の「任期切れ(9月)までにはオリンピックをやりましょうね」という合意なんでしょうねぇ。オリンピック大会は第1回アテネ大会から今日までずっと政治的に動いてきたり政治に振り回されてきたわけで政治と無縁の大会など1回もなかったわけですからね。コロナウィルスによる「延期」も政治がらみというわけですね。嗚呼。夜TBSやフジテレビから相次いで電話。明日は少々忙しくなりそう。今日連載を処理しておいて良かったなぁと一息ついてベッドへ。
3月25日(水)
朝起きて朝食のあと少々急いで黒兵衛と散歩。イロイロ準備して東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。政治評論家の田崎さんから「玉木さんのほうが年上だと思っていた」と言われショック。就学生の頃から老けて見られていたけど田崎さんの2歳年下です。コロナウィルスの世界的パンデミックと安倍バッハ会談+トランプ大統領の政治的判断+選挙的判断でオリンピックの「1年程度の延期」が決定されたことについて柔道家の溝口紀子さんやデーモン閣下らと語る。しかし詳しい日程はまだ出ていないわけでアスリートは落ち着かない困惑の日々が当分続きそうですね。番組のあと『ニュース23』のVTR収録。コロナの終息はまだ誰にもわからないわけで政治的延期について喋る。局の手配してくれたタクシーで帰宅する車中で毎日放送『ちちんぷいぷい』に電話出演。オリンピック延期について誤解を怖れず言うなら「金で済む話」。五輪費用の増加と考えずウィルスによる経済対策と考えてほしいと語る。帰宅してイロイロ仕事したあと軽い夕食を摂って迎えのタクシーに乗ってフジテレビへ。久し振りに『プライム・ニュース』生出演。MCの反町とも久し振り。ゲストの連合の神津里季生会長と自民党の後藤茂之政調会長代理とは初対面だが立憲民主党の逢坂誠二政調会長はお久しぶり。以前ニセコ町長時代には綺麗に晴れ上がった北海道の青空の下の羊蹄山の前でTV対談させていただいたことがあった。ホント。あの頃はある意味イイ時代でしたねえ。番組では東京オリンピックの1年延期についていろいろ話させていただく。最後のまとめにスポーツは政治とは無縁でいられるがオリンピック大会(巨大なスポーツ大会)は第1回大会以来すべて政治そのものだったと話す。フジテレビの用意してくれたタクシーでコンビニよってもらってビール買って飲みながら帰宅。
3月26日(木)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・コラム』電話出演。東京五輪の1年程度延期について本当ならIOCは安倍首相との会談など不要のはずでましてや政治権力からの要望など聞く必要もないはずなのにIOCもリアリズムで動いているのですね。米大統領選の邪魔はせず総理と会長の任期前に五輪をやることで一致。しかしコロナは続くよいつまでも…おカネはかかるよどこまでも…。いつまで続くのかな?そー言えば隣人のフランス人から見事にフランス的エスプリの効いた漫画が何枚も送られてきた。千手観音の元祖である手が何本もあるヒンズー教の女神が一生懸命何本もの手を洗っていたり…ルーヴルが閉館で暇になったモナリザは足を伸ばして休んでいたり……ミケランジェロの天地創造の神がアダムに手を伸ばしている絵(映画『E.T.』の指タッチの元になった絵)では神がアダムにアルコール消毒液を手渡していあたり……ワインの栓抜きが運動不足で体操をしていたり……などなど近々本HPで公開しますので乞御期待。今日はちょっとゆっくりと終日デスクワーク。昼飯時にNHK-BSでクリント・イーストウッド監督の『父親たちの星条旗』をやっていてチラッと見ると見直したくなったので晩飯後映画劇場でDVDを見直す。うん。少しラストが常朝かもしれないけど素晴らしい映画です。芥川龍之介『ある日の大石内蔵助』などに繋がる英雄を必要とする社会と英雄に祭り上げられる人物のギャップの話ですね。そこに戦争(政治)が存在すると悲劇は倍加。コロナウィルスが元凶とはいえ政治的に決められた五輪延期によってヒーローの悲劇が倍加することだけは避けてほしいですね。小池都知事は週末の外出を控えて…と「お願い」したけど「お願い」でいいのかな?もう少し科学的「証拠」も必要なのでは?
3月27日(金)
朝起きてベッドのなかで『スポーツの世界史』勉強。イスラムや韓国のスポーツの歴史など非常に興味深い。ベッドから出て朝食&黒兵衛と散歩。東京は満開だというのに家の近所の桜並木や公園の桜はイマイチ。木によって3分咲きから7分咲きとバラツキが激しい。葉桜までチラホラ。昨年と一昨年の台風塩害の後遺症かな?ちょっとゆっくりした一日。机の上とコンピュータのなかを整理。ドーデモイイことかもしれませんが「中」という漢字は「中心」という意味ですから「コンピュータのなか」とうときは「内」という漢字を使うべきなんですね。でも「内」は「なか」とはナカナカ読みませんから平仮名で「なか」と書くことを20歳代の『GORO』の記者時代に校閲の方から学びました。そう言えば『GORO』のスタッフからは原稿の書き方や記事の構成から漢字や平仮名や片仮名の使い方まで多くのことを学びました。今のネット記者たちはどこで勉強するのでしょうかねえ?昨日の『父親たちの星条旗』に続いてイーストウッド戦争2部作『硫黄島からの手紙』を見ようと思ったけど孫がやってくるというので中止。平塚から一人で電車に乗ってやってくるというので大船まで迎えに行ってやる。一人旅と言うほどオーバーなモノではないが18分間の電車ひとり乗りは初めてとかで緊張で顔が引きつっていた(笑)。もうすぐ笑4だというのに情けないナァと笑いながら御褒美に本屋で『マンガ日本の歴史』の1&2巻を買ってやる。孫の長女は父方の田舎の静岡へ。次男の赤子は神奈川の自宅で両親と。それぞれコロナ避難と言うべきか。本屋で近くの本棚に目を移すと高島航『国家とスポーツ』(角川書店)という本見つける。『岡部平太と満洲の夢』という副題を見てすぐに購入。嘉納治五郎と喧嘩(?)して満洲に飛び出して現地でスポーツ活動し1964年の東京五輪でも影響を及ぼした岡部平太という存在を知ったのは確か山口昌男の『挫折の昭和史』(岩波書店)だったかな?ちょっと記憶がアヤフヤだが「挫折」したけど凄く面白い人物という印象が残っているのですぐに購入。帰宅して孫と一緒に『チコちゃん』を見ながら晩飯。魚の絵を描くとき何故頭が左側にあるのか?という回答を「ワカラナイ」としたのは5歳のチコちゃんには仕方のないことかもしれないけどソレは人間が眼球を動かすときには左から右へ動かすほうが自然だからなんですね。だから陸上競技は左回り(観客が近くの選手を左から右へ終えますからね)。競馬は右回り(観客が馬場の内側にいたことが多かったですからね)が多い。それは小さい数字から大きい数字へ左から右へ並べることにつながる(森田真生『数学する身体』新潮社)にもつながるんですね。しかしオリンピックまでアト1年。いや。モウ1年。何が起こるのか誰にもわかりませんね。わかっているのは最近世界的スポーツ・イベントが多くなりすぎたと言うことだけですね。
3月28日(土)
朝起きて孫と一緒に黒兵衛と散歩。昨日は塩害被害を心配した桜だったが今日は多くの枝が美しく開花。今朝の暖かさが良かったのか詳しく見ると開花していないまま葉桜のなった部分もあるけど美しくはんなり(花なり)と満開と言っていいでしょう。ワン。朝の情報番組に出ていた森喜朗組織委会長のスケジュールに関する言葉「来週中には何らかの結論を…」を受けて何人かのスポーツ関係者に電話。結論は「待つ以外ない」けど「今年と同じ来年7月24日開幕」案が濃厚とのこと。まぁ待つほかないか。NHK『視点論点』のディレクターから番組収録延期の電話。やっぱり日程が決まらないと仮定では喋れませんからね。日本福祉大学の関係者からは5月23日のシンポ樹無を中止にしたとのメール。これで講演やシンポの中止は7件目。フリーランサーにとっては辛いですねぇ。5月9日の京都龍谷大での講演とシンポはどーなるのかな?イロイロ仕事したり本読んだり孫と将棋をしたり…の一日。晩飯後映画劇場は孫と一緒に『飛べバージル』。子供の時にアフリカで捕らえられて優しい研究者の女性から手話を教えられたチンパンジー(バージル)が米空軍の実験−核戦争に耐えてどこまで飛行機を操縦できるか?−の材料に使われようとするが優しい担当兵士の導きもあって他のチンパンジーと一緒に大脱走。最後はバージルが何匹かのチンパンジーと共に逃げ出すという話。字幕映画と核戦争が話題のため小3のガキには少々難しかったかもしれないが最後にバージルがセスナを操縦して離陸して飛び立つシーンには感動した様子。小生にとっては5度目くらいの映画だがチンパンジーが脱出し始めるシーンで空軍の警備員らがバスケの試合に熱中していて見逃してしまうシーンを思い出して「スポーツ映画」の一種として面白かった。『黄金の7人7×7』でユーロ・サッカーの決勝を利用して7人の悪党が造幣局に忍び込み偽札ではない本物のお札を印刷して手に入れるシチュエーションと同じですね。スポーツのビッグ・イベントではどこの警備もゆるむものなんですね。コロナの広がりは尋常ではない様子。来年夏には大丈夫なのかな?
3月29日(日)
朝起きてベッドのなかで『スポーツの世界史』勉強。そうか。インドはホッケー以上にクリケットとサッカーの国なんですね。英帝国スポーツ文化の世界拡散はまるで○○○○○○○のようですね。起きて霙(みぞれ)と霰(あられ)と雪のなかを孫と一緒に黒兵衛と散歩。徐々に雪が激しくなってクロが雲古をしたら家に慌てて引き返す。満開の桜の文字通りの桜吹雪も乙なモノです。とはいえ朝から雪見酒ともいかないのでデスクワーク。途中某週刊誌と某通信社から電話。東京五輪の約1年延期でユーロ(欧州サッカー)コパアメリカ(南米サッカー)とのバッティング問題はどーなるのか?23歳以下の年齢問題はどーなるのか?…と訊かれてもワカラナイとしか言えませんよね。24歳以下まで延ばしたところで五輪とユーロやコパアメリカとぶつかる選手はどっちを選択するのか…と言われればソリャ後者でしょう。五輪はサッカーをやめた方がイイのかな?他にもヤメるほうがイイ競技はいくつかありますよね。Too
big to failになった五輪を縮小するのは生前に「生まれ変わったら五輪をぶっ潰す」と言っていたクーベルタン男爵もきっと望むところ。明日の『ニューズ・オプエド』で春日良一さんと大住良之さんに訊いてみましょう。晩飯映画劇場で孫に『老人と海』を見せてやろうと思ったらどこにもない。誰が持っていったんや!?仕方ないので『ダーウィンが来た!』これが面白かった。干満の差が激しい北米の湾に集まる無数の鳥たち。自然はスゴイですね。続けて久し振りに『日曜美術館』絵本作家スズキコージのダイナミックな路上パフォーマンスに感激。孫も刺激受けたみたい。で風呂入ってニュース見てベッドへ。日本も欧米と同じパンデミックの渦に巻き込まれるのか?
3月30日(月)
朝ベッドのなかで『スポーツの世界史』勉強。イスラム世界。ムハンマドは若い何人目かの奥さんと徒競走なんかをやってたのですね。イスラムの女性がスポーツをするとき肌を見せてもいいか布で覆うべきかはクルアーン(コーラン)には何も書かれていないのですね。この本にはイロイロ興味深いことが書かれています。起きて孫と一緒に黒兵衛と散歩。何度もやるうちに孫も黒兵衛の雲古の掴み方が上手くなってきた。何事も反復練習が大事ですナァ。終日デスクワークのあと夕方から東海道線で新橋へ。一駅戻って浜松町へ。徒歩5分の「ノーボーダー芝大門スタジオ」で『ニューズ・オプエド』アンカー出演。今日のゲストはサッカー・ジャーナリストの大住良之さんと元JOC職員げんきなアトリエ主宰者の春日良一さん。春日さんは『オプエド・スポーツ』初の2週連続ゲスト!東京五輪問題が旬ですからね。大住さんはJリーグや諸外国サッカーリーグの中止で「失業中」とか。そー言えば写真家のロバート・キャパが第二次大戦が終わったあと「戦場カメラマン
ただいま失業中」と書いた名刺を配っていたとか。別の戦争はすぐに始まったけどサッカーは?大住さんによれば来年夏の五輪開催もユーロとコパアメリカとは支障がないとのこと。ただW杯予選の最終局面と五輪を同時に闘うのは不可能なので森保監督は五輪の監督から少し手を引くことになるだろうとのこと。番組の最中にヴィッセル神戸の酒井高徳選手がCOVID19に感染したとのニュースが飛び込む。阪神の藤波選手なども含めてウィルスの蔓延は確かに爆発寸前のようですね。
3月30日(月)つづき
『ニューズ・オプエド』番組後半に参院議員で元神奈川県知事の松沢成文サンが電話出演。安倍首相の東京五輪の1年延期案を大批判。組織委の7月開催も大批判。それはバッハIOC会長の任期も含めて政治的に決められたことでしかなく来年7月に新型コロナのパンデミックが収まっている保証はどこにもない。さらに来年7月に開催しようとすれば予選その他の準備を考えれば今年中に新型コロナの完全終息が必要。それは不可能では?ということで東京オリパラを思い切って2024年に延期。パリ大会ロス大会も順々に玉突き状に遅らせば欧州の現状を見てパリのためにもいいのでは…?との意見を展開。春日さんも2024年のパリ大会が前回からの百周年に当たるからパリは延期を嫌がるだろうけど来年の東京開催がまでにパンデミックが収まらないと東京五輪は中止になってしまうからそれを避けるための一案としては松沢氏の意見に賛成とか。さてどーするのが最善策か…IOCと組織委の1年延期論もコロナ次第の一か八かのギャンブル提案と言えそうですね。最後に大住さんが提言。スポーツ大会は絶対に開催するんだという姿勢で動くと間違いを犯しかねない。まずは新型コロナを終息させることが第一義。スポーツはそのあとに。だから今は待たねば…。元々延期するなら2年後の2022年にと主張していた春日さんも大賛成。そのとおりですね。ただ2年後は福島第一原発のトリチウム汚染水の海洋投棄問題が浮上して震災復興五輪としては難しいでしょうが…。帰宅して晩ご飯の前にヨメハンが買ってきた芥川龍之介『蜘蛛の糸』を小3の孫に声を出して読ませる。学校が休みなら本を読まねば。天国に繋がる蜘蛛の糸が切れてしまったのはカンダタが何を失敗したからなのか…?芥川の短編はガキにうってつけですね。
3月31日(火)
朝ベッドのなかで『スポーツの世界史』勉強。なるほど。中国のスポーツはミッション・スクールから始まったのですね。中国戦国時代(紀元前5〜3世紀)の斉の国の臨?(りんし)という都で流行っていた「?鞠(とうきく)」という遊びが中国サッカーの源流らしい。それはFIFAも認めているとか。どんな遊びだったのかな?日本の飛鳥時代の打毬(ちょうきゅう)とは違うのかな?中国4千年の歴史はナカナカですなぁ。ベッドを出て朝飯のあと孫と一緒に黒兵衛と散歩。漫画家志望の孫に龍之介の『蜘蛛の糸』の漫画家を嗾(けしか)けると乗ってきた。ヨシヨシ。終日デスクワーク。午後遅く某紙記者から北京五輪400mリレー銀メダリスト(ジャマイカのドーピング発覚で銅から昇格)の塚原さんが新型コロナに感染していることを知る。2〜3か月ほど前に『ひるおび!』で御一緒したがとうとう身近な人にも感染者が出てきましたね。そー言えば昨日の『ニューズ・オプエド』で志村けんさんの新型コロナ感染死を取りあげたけど春日さんも大住さんもクレイジー・キャッツ派でドリフの前の世代。アシスタントの小林厚妃さんはドリフターズも知らない(もちろんドリフがビートルズの来日公演で前座を務めたことも知らない)志村けんソロ・コメディアン世代でした。ドリフターズをいかりや長介が率いる後の固定メンバーになる前には小野ヤスシやジャイアント吉田(後にドンキー・カルテットを結成)や坂本九や木の実ナナらも参加していたらしい。漂流する者たち(ドリフターズ)という意味だからメンバーの出入りは当たり前でしょうね。志村けんと加藤茶の髭ダンスがマルクス・ブラザースからのパクリだと知る人も少なくなったでしょうね。夕方埼玉のFM放送局FM
NACK5電話出演。MCの大野勢太カさんとは久し振りの会話。拙著『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!」を絶賛していただいてありがとうございます。東京五輪の1年延期について新型コロナ蔓延の現状を見れば1年延期で上手くいくかどうか危うい…という話もして松沢成文参院議員の2024年延期開催論も紹介。そもそも1年延期は安倍総理&バッハ会長の任期がらみの政治決定ですからね。そー言えば東京都の前々都知事が立候補時に安倍総理が応援演説の来たとき「五輪が東京に来たら安倍さんは長期政権ですよ」と笑顔で語りかたのを横目で見て鼻白んだのを憶えている。長期政権は実現したけどマサカこんな形の幕引きになるとは思わなかったでしょうねぇ。脚本家の宮藤官九郎さんも感染したとか。どこまでつづく……??????
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