11月1日(火)
朝起きて久しぶりに黒兵衛と散歩。何日ぶりやろ…と思いながら出かけようとしたら生憎の雨。しゃーないな。カッパ着てずぶ濡れになって散歩済ませて久しぶりに机の上の整理。郵便物の整理。うわっ。川淵三郎さんから『独裁力』(幻冬舎新書)なんて本が届いてる。avexからは佐渡裕指揮シエナ・ウィンドオケの『タルカス』と辻井伸行クンのピアノのなんと(!)LPレコードが届いてる。最近はレコードが流行か。まぁデジタルよりアナログのほうがクオンティティは上ですよね。昼前に東海道線で品川へ。タクシーでお台場フジテレビへ。『グッディ!』初のスタジオ生出演。東京五輪3会場見直しについて昨日の『オプエド』での討論を踏まえて五輪の方針が決まってないのに会場選びができるのか?と話す。MCの安藤優子さん初め出演者は共感してくれる。被災地復興五輪という考えは平和運動の五輪精神に合致するという部分を村井宮城県知事に聞いてもらえなかったのは残念。番組終えてテレビ局の手配してくれたクルマで爆睡帰宅。いろいろやることあるけど明日からは少々ゆったりスケジュールになるので読書。『2020年東京五輪の黒いカネ』(宝島社)なんて本をチェック。今日の混乱する事態をナカナカ上手く言い当てている。しかし…ウトウト。晩飯食ってまたウトウト。ベッドではいしいしんじさんの現代語訳『義経千本桜』。めっちゃおもろいと思いながら爆睡。
11月2日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。2020東京五輪の会場選びの問題点を話す。要は昨日も書いたとおり五輪は何のためにするイベントか?(平和運動のためにするイベント)どんな大会にするのか?(組織委がそれを打ち出していないのが問題)という話をする。ラジオのあと黒兵衛と散歩。そのあと部屋の片付けと掃除。古雑誌やら不要の書類やら段ボールやらを処理。ふうう。そのあと仕事机の上を整理。ナカナカ片付かん。昼飯食ったあとも延々と机の上や引き出しを整理。どうして仕事が忙しくなると仕事部屋が汚くなるのかなぁ?と思いながらせっせせっせと片付け&掃除。夕方になって大船の喫茶店へ。名古屋から出てきた日本福祉大学の先生方と打ち合わせ。来年度から誕生するスポーツ科学部の客員教授を務めさせてもらう。スポーツとは何か?スポーツ文化とは何か?といったことを若い学生さんに伝授したい旨伝える。帰りに駅ビル内ルミネの書店アニールに寄って定期購読『チャップリン』5巻と6巻を買う。『キッド』と『犬の生活』。売り場を見るとエラ・フランシス・サンダースという女性の『誰も知らない世界のことわざ』(創元社)が目に入りぱらぱら眺めるとめっちゃ面白そう。「豚の背中に乗っている」とはアイルランド語で「すべてが順調にいっている」ことだそうな。日本のことわざでは「猫をかぶる」が選ばれていた。同じ著者の『翻訳できない世界のことば』(同)とともに購入。ついでに中右瑛『浮世絵で見る!お化け図鑑』(パイインターナショナル)を衝動買い。漫画家志望の孫のために。ちょっと早いかな。おまけに自分用にマックス・テグマーク『数学的な宇宙
究極の実在の姿を求めて』(講談社)も面白そうだったので購入。ちょっと難しいかな。帰宅後晩飯。久しぶりに孫と風呂のあと瞼がくっつきそうになったので10時過ぎに早々とベッドへ。結構忙しい一月でしたなぁ。ZZZZZZZZZZ。
11月3日(木)
明治節。文化の日。朝起きて孫も一緒に黒兵衛の散歩。原稿締め切りも大学の授業もテレビ出演もない日。カレンダーに何も書いてない日を探すと25日ぶり。ということは仕事部屋の掃除の日。午後からはJリーグ最終節の試合を見る。レッズが年間1位。フロンターレは後半ガンバに逆転される。どっちもいい試合でした。Bリーグも時々地上波かせめてNHK-BSで放送されるようにならないと辛いですね。ニュー・メディアだけに頼っていてはファンは増えないのでは?1試合1千〜2千人の観客で1万人以上収容の有明アリーナは無駄にはならいのかな?ねえ川淵さん。晩飯のあとはウィスキー&オペラ。久しぶりに『バラの騎士』『トゥーランドット』『リゴレット』などの名シーンを飛ばし鑑賞。ゆっくりした日は久しぶり。日本文学全集の『仮名手本忠臣蔵』(松井今朝子・現代語訳)がオモシロイ。
11月4日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと毎日新聞コラム「時評点描」原稿書き。オリンピックについて。オリンピックは世界選手権やワールドカップと違って「スポーツによる世界平和の実現」という理念があることを忘れてはならない…という内容。五輪選手は「平和復興の戦士」であり単なるスポーツ選手ではないはずだからボート・カヌー会場は長沼にするべきでしょう…という原稿を書いて午後からは取引先の出版社やテレビ局や新聞社へマイナンバーの書類送付。こーゆー事務雑務にはうんざりしますねえ。しかしやらねば…。晩飯のあとは今日もウィスキー&オペラ。ヴェローナ野外劇場の『蝶々夫人』『トスカ』。チェドリンス&ライモンディ…いいですねえ。仮名手本忠臣蔵は山崎街道&一力茶屋。菅原伝授手習鑑も義経千本桜もおもしろかった。歌舞伎ノベライゼーション。おもしろい。
11月5日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩…と思たら今日はトレーナーさんが来るとか。散歩サボって雑務。取引先の出版社やテレビ局やいろいろの会社へマイナンバーの通知。その書類作りにうんざり。午前中ずっとかかって午後からは領収書の整理。これまたうんざり。BGMはバーンスタインのNYフィル時代の名演。ニールセンやシベリウスの交響曲に満足。やっとウンザリする雑務から音楽で解放された気分。ところが神戸のMさんから平尾誠二さんの葬儀についての連絡。平尾さんの遺言に従ってラグビー・トップリーグが終わるまで何もしないらしいけどエライさんがシャシャリ出てきてイロイロ動き出したらしい。まぁシャーナイですね。野球U-23の試合でも見るか…とパナマ戦を見てると逆転負け。良くないことの続く一日。晩飯のあとテレビのチャンネルを回すと市川準監督の『トキワ荘の青春』をやってたので見る。市川監督らしい静かな雰囲気。寺田ヒロオさんの役が本木雅弘さん。私は『スポーツマン金太郎』の大ファンでした。でも寺田さんは時代から取り残されてゆく…。ちょっと悲しい映画ですね。風呂のあとはオペラ&ウィスキー。ワイマール歌劇場のワーグナー『ラインの黄金』。どこぞの貧乏会社の事務所が舞台のような現代演出。最後の額縁に入ったワルハラの城は面白かった。ウィスキー余市。旨い。そう言えば平尾さんと神戸のバーで徹夜でシングルモルトのボトル1本空けたなあ…。俺の肝臓はまだ大丈夫。俺も含めて残るのはくだらん人間ばっかりか…。
11月6日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩。秋晴れの好天…は気持ちよいけど今日も雑務。マイナンバーなんて制度を考えたのは誰だ!?と言いたくなる。そう言えば携帯電話もiPadもパソコンも世の中不便になるばかり。ちょっとは便利になったと思えるのはe-mailくらいか…と思ってたら何やらサーバーの調子がおかしいのかパソコンの調子がおかしいのかiPad
には入ってるメールがパソコンには入らない。今日は日曜。どうせ今に直るはずと無視して野球のU-23選手権対メキシコ戦を見る。大接戦…かえお最後の最後にメキシコにエラーが出て日本がサヨナラ勝ち。これで明日はオーストラリアと決勝戦。しかし巨人は何で選手を出してへんのか?監督は巨人の斉藤雅樹二軍監督やのに…。午後からせっせせっせとマイナンバー書類作り。自分のマイナンバーを覚えてしまう。小生の番号は平和ですねえ。チャンタの人はいるのだろうか?純チャン三色イーペイコウとか。こーゆーギャグは最近通じなくなったかな。そーいえば子供たちと全然麻雀をやらなくなったなあ…と思いながら晩飯は大船駅ビルのイタリアンへ。ビール飲んでワイン飲んでピザ食うてパスタ食うて帰るとe-mailがまだ使えへん。どーやらサーバーの事情らしいけど…こりゃ困った…寝るほかない。
11月7日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩。昨日の午後から絶不調だったe-mailがまだ使えない。サーバーの問題らしいけど…イライラしても仕方ないのでU-23野球世界選手権決勝を見る。日本代表見事に逆転勝ち。10-3で快勝。2ホーマーも素晴らしかったけど相手のオーストラリアはエラーで自滅。守備力の差の勝利ですね。
11月7日(月)つづき
午後から東海道線で品川へ。山手線で浜松町へ。徒歩でAVATTA STUDIOへ。『ニューズ・オプエド』生出演。ニューヨークからのNYシティ・マラソンと米大統領選の上杉隆レポートが入る。半世紀前に宇宙中継と騒いでケネディ暗殺のニュースを見たときから進化しましたねえ。オプエドでもNYからの中継がパソコンを使ってできるのですから…というのはともかくトランプがここまで残るとは…冗談にも程がありますよねえ。スタジオのゲストはパラスポーツ写真家の越智貴雄さんとパラスポーツ・ライターの星野恭子さん。先月スイスのチューリヒで行われたサイバスロン競技大会(動力付き補助機械を用いたパラリンピック)を越智さんが取材してきたので写真と動画で見せていただく。驚きの連続。まったく歩けない人が外部骨格(ロボットスーツのようなもの)を使って石畳の上を歩いたり電動車椅子で階段を昇り降りしたり脳波を感知して電子ゲームを動かしたり…。この大会は4年に一度のビッグ大会(次回は東京?)として開かれるらしい。様々な電動サポート器具(ロボット・スーツ)の開発が進んでいますからこの大会は将来大きく進化するでしょうねえ。
11月8日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩。昨晩途中で起きて『2020年東京五輪の黒いカネ』(宝島社)を一気に読了。そうか。五輪特需は豊洲新市場ともお台場カジノ構想ともつながるのか…。眠い。午前中いろいろ仕事を処理。来週再度宮城県登米市を訪れ市民運動をしている人々と一緒に現地から長沼ボート場での五輪ボート&カヌー競技開催を訴えることにする。世界選手権やWカップは世界一を競う競技大会ですがオリンピックは平和運動であり五輪選手は平和復興の戦士ですからアスリート・ファーストという言葉の意味も自ずと変わってくるはずですからね。午後から『アサヒ芸能』連載原稿執筆。U-23野球W杯で日本代表チームが優勝したことと将来の世界の野球はどーなる?という内容。しかし監督が斉藤雅樹巨人二軍監督なのに何故巨人の選手はいなかったのでしょうねえ?夜はニュース見ながら晩飯。眠い。10時前に池澤夏樹個人選集の『日本文学全集』の『女殺し油の地獄』を読みながら寝てしまう。
11月9日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。U-23野球W杯に優勝した日本代表チームの話をする。はてさて「二軍」での活躍が「一軍」へのエネルギーになるものかどうか…はわかりませんが…。MCの桜井さんは博多駅前の道路陥没現場から出演。大変な事故だったけどけが人ゼロでよかったですね。黒兵衛と散歩のあと雑務を処理してアメリカ大統領選の開票結果を気にしながら東海道線で新橋へ。トランプ・リードとはいえカリフォルニアなどの大票田が開いたらクリントンが…と思ってるうちにNYタイムスがトランプ勝利の確率70%以上と報道。ふ〜ん。政治破綻者vs人格破綻者の闘いは後者が勝つのか…。かつてフランスの大統領選をワル対バカの闘いと評したフランス人がいたけど世界の政界は沈没してますね。日本も含めて…。銀座東武ホテルで『iichiko
Next100委員会』の後援会。いろんな企業からいろんな人が20人ほど集まって勉強会。2020東京五輪の本質的とスポーツの本質的問題について講演。終わって銀座YAMAHAで久しぶりに映画のDVDを何枚かかって帰宅。しかし見る気になれず。トランプ大統領のニュースにかじりつく…。
11月10日(木)
朝起きて少し早めに黒兵衛と散歩。トランプ・アメリカはTPPもパリ協定も脱退するのか…。中露の対米姿勢はどう変わるのか?北朝鮮は?とイロイロ思いを巡らせながら東海道線で新橋へ。安倍政権がTPP批准を急ぐのは北方4島の対露交渉でアメリカに文句を言わせないためなんでしょうかねえ…。地下鉄で参院議員会館へ。ゴルフ改革会議出席。五輪のゴルフ会場問題について、少し遅れて松沢成文議員も来られて霞ヶ関カンツリー倶楽部から若洲ゴルフリンクスへの変更を主張する有効な方法論を話し合う。猛暑で2万人の観客の輸送手段もなく高級クラブでレガシーも残らない(誰も自由にプレイできない)おまけに警備費や高速道路占用レーン使用料とうに多額の費用がかかる霞ヶ関より若洲のほうが五輪に向いてることは明らかで一日も早い変更を決定しないと近い将来大問題になることは明白だが会場決定の不透明さから組織委の責任問題になりかねないのをどうするか?森会長の首を取ることが目的ではなく霞ヶ関の五輪の不適切性を多く人に知らせることこそ大事だからマスコミをもっと動かすべし…何日か前のTBS『ビビット!』で石田純一氏が五輪はや最高のコース(霞ヶ関)でやるべきと熱弁したらしい。霞ヶ関が最高のコースなのは誰もがわかっている。しかし五輪には不適切で不可能なのだ。そのことを訴えるべし…といろいろ話すうちに霞ヶ関カンツリー倶楽部が日曜日に女性は(家族会員であっても)プレイできないことが判明。そんな女性差別をしているコースでは五輪にはやっぱり不適切だと新たな問題が明らかとなる。アトランタ五輪でオーガスタを会場にしてゴルフを五輪競技にする動きがあったが女性を会員から排除していたこと(当時)が判明。ゴルフの五輪参加を断念した過去がある。そんなこんなにもかかわらず霞ヶ関での五輪ゴルフを推し進めようとしている人達にはよほど大きな利権があるのかな?
11月11日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと雑務少々してから大船駅へ。上野東京ラインで大宮へ。大宮法人会主催の公開講演会。浦和はレッズの試合などで何度か訪れたが大宮は初めて。駅の大きさ&エキナカの充実&人の多さに仰天。キョロキョロしてしまってまるでこっちが田舎者。主催者の方に埼玉では浦和はワシントン大宮はニューヨークと説明される。言われた意味は理解できたが喩えが少々大胆すぎるでしょう…と笑顔を浮かべながらも心の中で呟く。会場のホテルで観光協会の女性に挨拶されてこの方がなんと柔道の道上伯のお嬢さんだとか。フランス・ボルドーに移住してオランダやアメリカでも柔道を指導。1964年東京五輪柔道無差別級金メダリストのへーシンクを派遣し指導したことでも有名。世界に柔道を普及した柔道家はフランス柔道の父と言われる川石酒造之助にしろブラジリアン(グレーシー)柔術の基礎を築いた前田光世にしろ講道館は嫌っているが彼らこそ柔道を世界の広げた素晴らしい柔道家として6年前のNHK-Eテレ『歴史は眠らない(全4回)』で放送した。そのテキストを(少々講道館と軋轢を生じながらも)書いてレポーターとして出演したことを道上伯氏のお嬢さんも御存知だったのかもしれない。ゆっくりお話はできなかったが挨拶されただけでも光栄でした。講演はオリンピックとは何か?スポーツとは何か?を中心に1時間半話させていただいて無事終了。湘南新宿ラインで大船へ。帰宅してサッカー練習試合オマーン戦。時々野球の対メキシコ戦。まぁどっちもやりたいようにやれたみたいですがサッカーに時折見られた不用意なパスをカットされたケースはサウジアラビアなら失点につながってましたね。しかし大谷はバッターとしてもホンマにスゴイですねえ。
11月12日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと『アサヒ芸能』連載執筆。祝日があるため締め切りが早くなり来週火曜が今週土曜に。ただし月曜の朝でもイイと言われていてそーゆー余裕のあるときは書けないモノで読書。池澤夏樹個人編集日本文学全集で文楽や歌舞伎(曽根崎心中・女殺油地獄・菅原伝授手習鑑・義経千本桜・仮名手本忠臣蔵)を楽しんで読了したあと能を読み出したらコレが面白い。能だけは何度見ても面白いと思ったことがないのに「松風」も「卒塔婆小町」もまるでワーグナー『パルジファル』の世界…なんて言い方は能に失礼なんでしょうが彼岸と此岸を交流する幽玄の世界が少しはわかったような気がした。ちなみに薪能で火入れ式などというものを行うようになったのは1964年の東京五輪の聖火の点灯を能関係者が見たのがきっかけだと故野村萬之丞は言ってたなぁ。彼が生きててくれたら日本ももう少しは面白くなっていたのに…。良い人はみんな早死にするなあ…。俺は長生きするのか…。次女の旦那が挨拶に来て長男夫婦も挨拶に来てみんなで『鮨処もり山』へ。まぁみんな長生きして幸せになってくれ…と心から思う。
11月13日(日)
朝黒兵衛と散歩のあと『アサヒ芸能』の原稿を仕上げる。午後になって3日前にお会いした柔道家道上伯氏のお嬢さんから宅急便が届く。中身は本(眞神博『へーシンクを育てた男』文藝春秋)とボルドーの赤ワイン(道上伯が暮らした土地のワインで彼が選んだと写真入りラベルが付いている)。ありがとうございます。さっそく読ませて飲ませていただきます。夜は野球。大リーグのボールを使いづらそうにする投手がいるなあ。個人差があるのは何が原因かな。それにしても大谷はスゴイ。
11月14日(月)
朝黒兵衛と散歩のあと短いコラム1本書いて夕方から浜松町へ。AVATTA SUTUDIOで『ニューズ・オプエド』MC出演。今日のゲストは笹川スポーツ財団上級研究員の玉澤正徳さん。そして先月29・30日に行われたSPJ(Sport
Policy for Japan)で最優秀賞を獲得した立教大学松尾ゼミB班の6人のメンバー。彼らには番組の後半部分を使って最優秀賞に輝いたプレゼンテーションを再演してもらう。テーマは『特別支援学校におけるスポーツ活動の定着促進〜スポーツを身近な存在へ〜』。本番のプレゼンでは舞台の上で大きなスクリーンを背景に立って動いて(カルロス・ゴーンかビル・ゲイツ)のようなプレゼンを披露してくれたが今回は3人座って3人立って前方のモニターを見ながら動かずのプレゼン。さぞかしやりにくかったと思うけどそれをモノともせず障害者のスポーツの機会をいかに増やせるかという素晴らしい発表をしてくれた。正直言って小生は彼らを最優秀賞にするのには反対していたのだが今日聞き直して十分最優秀に値する内容だと再認識しました。今年6回目で全国から21大学54チームが参加したSPJも来年以降さらに発展してほしいけど『オプエド・ノーボーダー・スポーツ』も最大限協力していきたいと思います。
11月15日(火)
朝黒兵衛と散歩のあと雑務をイロイロ処理してから東海道線で東京へ。東北新幹線でくりこま高原へ。登米市の皆さんに合流。『復興オリンピック・パラリンピックを長沼ボート場に歓迎する市民・団体の会』が主催する決起集会に参加。登米市長は所用で不参加(代わって夫人が参加)だったが県会議長・市会議員・宮城県ボート協会会長・登米市ボート協会会長他数々の県市の要人と市民約300人が参加され次々と挨拶されたあと小生が『オリンピックとは何か?』という演題で講演。オリンピックとはワールドカップや世界選手権とはまったく性質が違う平和運動であり被災地である長沼ボート場で五輪の主要競技であるボート競技を実施してこそ2020東京オリパラの意義が明確になるから登米市の皆さん頑張ってください…とメッセージを送る。最後に全員でシュプレヒコール。終わってから主要なメンバー世話人の皆さんと仙台牛(登米牛)のしゃぶしゃぶ(コレがめっちゃめっちゃ美味しかった)をつつきながら何とか長沼にオリパラを招けないものかいろいろ話し合う。今月中に4者(都・組織委・政府・IOC)会議は結論を出すが…登米市民は盛り上がってますよ。夜ニュースで日本がサウジに勝ったことを知る。よし。本田外しは正解ですね。最後の失点は惜しいなぁ。うわっ。オーストラリアがタイと引き分け。混戦になりそうやナァ。
11月16日(水)
朝宮城県登米市のホテル・グランヴィアで目覚めてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。MCの桜井さんが北九州の朝に肉うどんを食べるイベント会場からの出演で九州の肉も美味しいでしょうが宮城の仙台牛(登米牛)の味は格別という話をしたあと長沼ボート場の五輪招致が盛り上がってる話をしたあと現地の世話人の方のクルマで送られてくりこま高原駅へ。東北新幹線で東京経由大船で帰鎌。1本短いコラム原稿を書いたあと日本vsサウジ戦のVTRを見る。原口&大迫イイですねえ。久保をもう少し見たかったなあ。夕方は大相撲。豪栄道イイですねえ。どこまで走るのかな?遠藤も復活で相撲人気も復活かな。夜は久しぶりに『Flat』でアジアン・テイスト夕食。韓国朴政権はどこまで持つのか?明日の大受験の一日を控えて大騒ぎ。平昌冬季五輪は大丈夫かな…なんて心配する以前に東京五輪の心配をするべきでしょうねえ。
11月17日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩。最近の黒兵衛はめちゃめちゃ健康的。排泄物の量が半端じゃない。しかも定期的にキチンと光り輝く堅い見事なモノが6〜7本出る。C'est
la Vie.コレが良き人生哉。C'est la Vie en caca.久しぶりにゆっくりする一日。郵便物の整理。かなり前に佐渡裕さんから絵本が届いていた。佐渡裕・原作&はたこうしろう・絵『はじめてのオーケストラ』(小学館)。佐渡さんの娘さん(みーちゃん=美月ちゃん?)が初めてお父さんの指揮する演奏会へ行ってベートーヴェンの第九交響曲を聴くというお話。子供演奏会デビューは楽しいものでウチの長女はチャイコフスキーの『悲愴』。退屈してたけど『くるみ割り人形』のアンコールには大喜びした。次女は…忘れた。ロッシーニのオペラ『シンデレラ』に連れて行ったかな。長男は…忘れた。孫はつい最近メンデルスゾーンのVn協。出だしだけは喜んだけどあとは退屈しまくり。まぁ何か残ったはず。佐渡さんからはトーンキュンストラー・オーケストラとのライヴ録音『ブルックナー交響曲第4番ロマンチック』も届いていたので早速拝聴。ライヴで力を発揮する佐渡さんならではのブルックナーですね。先の『英雄の生涯』やハイドンの『交響曲6番《朝》7番《昼》8番《晩》』も面白かったけど早くマーラーを聴きたいなあ。昨日大船ルミネ内の書店アニールで注文していた本受け取ったので中身をチェック。古城庸夫『幻の東京オリンピックの夢にかけた男〜日本近代スポーツの父・岸清一物語』(春風社)この人物のことはやっぱりしておかないと行けませんからね。渡邉陽子『オリンピックと自衛隊1964〜2020』(並木書店)タイトルが面白いので買ったけど…自衛隊の宣伝色が強そう。浜田幸絵『日本におけるメディア・オリンピックの誕生
ロサンゼルス・ベルリン・東京』(ミネルヴァ書房)高価な本(7千円!)だけど資料として充実している。読まねば。小笠原博毅・山本敦久『反東京オリンピック宣言』(航思社)「スポーツ・科学・思想・哲学・社会学などの研究者16人による根源的な異議申し立て〜開催を返上・中止せよ」と帯に書かれている。それは不可能としてもあらゆるオプエド(Op-Ed=Opposite
Editorial=反対の説)は読んでおかねば。夕方は大相撲。豪栄道イイですねえ。遠藤はイマイチ気合いが足りんなぁ。
11月18日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩。非日常の日々が続くと日常に戻りたくなる。しかし日常が戻ると非日常を求めたくなる。天邪鬼。昨晩夜中に目覚めたので文藝春秋の上山真一(東京都特別顧問・慶大教授)vs片山善博(前鳥取県知事・同教授)の対談を読む。要は五輪のグランド・デザインを描ける人がいなかったというわけですね。森-武藤の組織委の体制がオリンピックやスポーツに無知だった。おまけに自分のどこが無知だったかを知らなかったということですね。いや自分が無知だと知っていれば修正も可能なんでしょうが…。そー言えば週刊文春で飯島勲という人が《都議会のドンは必要悪》と書くと同時に(日本の政治と社会は成熟しませんねえ)森喜朗氏のことを《国際スポーツ界の指導者たちとこれほど人脈を築いた政治家は空前絶後だぜ。「世界のモリ」と評価しなくちゃおかしいだろ》と書いていた。コネさえできればイイ…という日本の政治家を評価してどーするんですかねえ。グランド・デザインなど不要でゼネコンさえ儲ければイイということか…。午後から1本通信社の原稿を書いて送稿。来週のオペラ講座に向けてヴェルディを勉強。『第1回十字軍のロンバルディア人たち』『イェルサレム』『ジョヴァンナ・ダルコ(ジャンヌ・ダルク)』のDVDを見ながら永竹由幸さんの本『ヴェルディのオペラ全作品の魅力を探る』(音楽之友社)で勉強。こーゆーときが一番楽しい。オリンピックを考えるのも楽しいことのはずなのに…。
11月19日(土)
昨晩深夜身体に悪寒が走る気がしたが朝になって水洟ずるずる。マイッタ。完全に風邪ひいたな。締め切りの相次ぐときとはいえひとまず治さねば。昼過ぎまで寝込んだあと夕方大船へ。風邪薬とマスクを買って浜松町のAVATTA
SUTUDIOへ。ネットTV『上杉隆の続週刊リテラシー』に出演。前からの約束は守らねば…仕事は休めない…というのがフリーランサーの大鉄則。水洟を押さえながら2020東京五輪の不備についていろいろ話して帰宅。帰りに酒屋へ寄って日本酒ハリこんで贅沢して久保田の萬壽を買う。これが一番風邪に効くはず。晩飯掻き込んで萬壽呑んで熱い風呂に入って治れと祈りながら寝る。
11月20日(日)
風邪は治らず。黒兵衛との散歩を放棄して朝飯のパン食って風邪薬服んだあと寝直す。熟睡。昼飯にうどん食って薬服んで再度ベッドへ。爆睡。我ながらよく寝る。寝る子は育つ。今頃育ってどないすんねん。晩飯食いながら孫と一緒にダーウィンが来たを見て薬服んでまたベッドへ。よく寝る。最近よほど疲れてたのか…そうとも思えんのやけど爆睡。
11月21日(月)
フッカツ!と言いたいところがどーも中途半端。そんなこと言っとれんので長田渚左さんに頼まれていた『スポーツゴジラ』の原稿を書き出す。平尾誠二について。書いてると涙が出そうになる。おまけに鼻水も。平尾とはめちゃめちゃ真剣にスポーツ論も闘わしたけど冗談も仰山言い合ってたもんなあ。昼飯挟んで何とか書き上げたけど文字量多過ぎ。締め切りを一日延ばしてもらうことにして今日もAVATTA
SUTUDIOへ。『ニューズ・オプエド』MC生出演。今日のゲストは49歳でプロになり最近初優勝を果たしたプロゴルファーでノーボーダー所属の田村尚之さんとサッカー・ジャーナリストの大住良之さん。番組開始と同時にクラッカーを鳴らして紙吹雪。田村さんのツアー初優勝(富士フイルムシニアチャンピオンシップ)をお祝いして肋骨の軟骨を骨折しながら優勝した話を聞く。これぞ怪我の功名?大住さんにはサッカー日本代表がサウジに勝ってグループ2位となったことを解説していただく。サウジ、オーストラリア、イラク、UAEとまだまだ混戦が続くので1位にならず2位になったところで緊張感を保てたのは良かったとのこと。オーストラリアと引き分けたタイは実力向上と共に国王逝去で気合いが違っていた。本田はもう要らないのでは?と訊くとイヤイヤまだまだ…でも選手の入れ替えが進むのは少々遅すぎた…と。いろいろ話して番組終了。今月から毎月最終週はMCを長田渚左さんにやってもらうことになったので長田さんが来週のために見学。原稿入稿が送れたことを詫びて帰宅。また鼻水が出てきた。シャーないなあ。寝よ。
11月22日(火)
朝起きて黒兵衛とのさんのはまだ身体が重いのでパスして『スポーツゴジラ』原稿書き。ゴゴイチで完成させて送ったあと北國新聞原稿書き。夕方から大相撲。うわっ。稀勢の里強い。白鵬と真っ向宇勝負で白鵬を圧倒。これはひょっとすると…。
11月23日(水)
朝早く起きて『アサ芸』連載原稿書き。夜の中静かだと思えば今日は休日。勤労感謝の日などというわかりにくい名前の祝日にせず新嘗祭にすればいいのに…と思いながら原稿書き。そー言えば体育の日をスポーツの日に変える話はどーなってしまったのか…と思いながらなおも原稿書き。昼飯前に完成させて送稿。昼飯&昼寝のあとJリーグチャンピオンシップ川崎フロンターレvs鹿島アントラーズ見る。いい試合。Jは確実にレベルアップしてますね。万年2位の川崎に肩入れして見るが0-1で敗戦。攻めがチョット単調だったか。いや鹿島のディフェンスが良かったか。続けて大相撲。うわっ。稀勢の里が鶴竜も倒す!これはひょっとすると…。石浦見逃した。きちんと見てみたい力士ですね。それより早く風邪を治さねば。日本酒かっくらって寝る。最近日本酒を風邪薬代わりに呑んでいるがビールやウイスキーは小便にしかならないけど日本酒は雲古になるという古今亭志ん生の残した言葉に納得。
11月24日(木)
うわっ。朝起きると一面銀世界。風邪はどーやら治った気配だが朝からテレビ局新聞社通信社からいろいろ電話。東京五輪のボート・カヌー会場が東京湾の海の森水上競技場に決定しそう…だという。が面白いことに誰がそう言ったの?という質問に答えられる記者はなし。おかしな情報。観測気球?とはいえ東京都は海の森水上競技場に決定したと「誰もが」言ってるらしい。今朝の東京新聞の一面が面白かった。海の森の維持費が年2億円の赤字だとか。負のレガシー決定的。カネがかかっても長沼で五輪を…というのは復興五輪の趣旨に合う。何のための五輪か?赤字の施設が残ってもゼネコンが潤い都庁職員の天下り先が増えればそれでイイと言うことか?午後から毎日放送『ちちんぷいぷい』電話出演。そんなことをイロイロ喋る。TBS『ひるおび!』からも電話。明日の出演…は残念ながらボツ。東京五輪2020はどんな五輪になるのでしょうねえ?森さん教えて!五輪問題を電話でイロイロ片付けながら週末オペラ講座の準備。BGMはユニヴァーサルから送られてきた新垣隆『交響曲《連祷》』『ピアノ協奏曲《新生》』う〜ん……よーわからん。時折綺麗な響きはあるけど…現代に交響曲は可能か?何度か聴き直してみよ。それよりリサ・バティアシュヴィリのヴァイオリンのチャイコフスキーとシベリウスの協奏曲が良かった(バックはバレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリン)。それに女流チェリストのアリサ・ワイラースタインによるショスタコーヴィチのチェロ協奏曲も面白い(バックはエラス=カサド指揮バイエルン放送響)。最近のクラシック界の女性演奏家はレベル高いですねえ。大相撲は…うわっ。稀勢の里が日馬富士にも勝った。これはひょっとすると…。優勝の行方は明日からの豪栄道vs3横綱の勝負の行方が鍵ですね。
11月25日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩。昨日の銀世界はあっさりと姿を消して日常の光景。散歩のあと日常の雑務(メール・チェック&郵便チェック&新聞整理etc)をこなす。明日のオペ楽座の最終予習をして夕方から新幹線で名古屋へ。鶴舞(名古屋ネイティヴの方は「つるみゃあ」と発音されるらしい)という場所にある日本福祉大学の大学院学舎へ。来年4月から客員教授としてお世話になるスポーツ科学部の藤田紀昭学部長と対談。「スポーツを考える〜スポーツの見方がスポーツを支える」というテーマで愛知県のタウン・スポーツ誌『スタンダード愛知』に掲載予定。野球やサッカーやラグビーやF1を現場で見た問いの経験…テレビで見るときの想像力の大切さ…等についてイロイロ話したあと近所にある豚カツ肉料理の『気晴亭』へ。名古屋で肉料理と言えばこの店!と言われるくらい有名な店だそうでナルホドしゃぶしゃぶも豚カツも肉のひつまぶしもコースのどれもこれも美味しかった。美味に舌鼓打ちながら日本福祉大学(名古屋ネイティヴの方はニップクと呼ぶそうな)の5人の先生方とスポーツの話。楽しいひととき。うわっ。稀勢の里が栃ノ心に負けた。彼のトリコボシの悪癖は何とかならんもんかいなあ。名古屋泊。
11月26日(土)
名古屋のホテルで目覚める。ホテルの朝食バイキングは常にサラダとオムレツとハムやベーコンの洋食と決めていたが生卵が何やら美味しそうで白飯にピッタリとか何とかの宣伝文が書いてあったので和食にする。白飯にちりめんじゃこをかけて生卵をまぶして食べるとこれが大正解。おかずは焼き鰯とミニきしめん。それにサラダ。満足満足…で金山の名古屋ボストン美術館へ。「ボストン美術館所蔵俺たちの国芳私の国貞」展を見る。なかなか面白かった。団十郎は今も昔も顔が同じなんですね。「Skull & Tatoo
The Cool Guy髑髏彫物伊達男」「Ghsts & Phantoms異世界魑魅魍魎」「Samurai Warrior天下無双武者絵」「Triangle
of Love三角関係世話物」「Kabuki Stars Collection千両役者揃続絵」「That's Entertainment痛快機知娯楽絵」「Edo
girls Collection今様江戸女子姿」「Four Seasons Leisure Guid四季行楽案内図」「Glamor & Style当世艶姿考」…と分類されたタイトルも面白く展覧会を楽しめた。これは完全にOne
Pieceまで続く日本大衆劇画の原点ですね。なるほど猿之助がOne Pieceを舞台にかけるのも納得で歌舞伎役者は今も江戸時代を生きている…と言った中村勘九郎の言葉を思い出した。展覧会を楽しんだあと栄へ。中日文化センターでオペラ講座「知られざるヴェルディ」第2回は第3作『ナブッコ』で大成功したあと2匹目のドジョウを狙った『イ・ロンバルディ=第1回十字軍のロンバルディア人』や『ジョアンナ・ダルコ=ジャンヌ・ダルク』や『アッティラ』。なるほどヴェルディが成長して徐々に『トロヴァトーレ』や『椿姫』に成長する様がわかりますね…と講義をしながら納得。講座を終えて名古屋駅のゑびすバーでちょいとビールとおつまみでお疲れさん。このバーはツマミ(〆鯖や鯛のマリネ)も旨い…と満足したあと新幹線で帰鎌。孫に国芳の髑髏絵のマグネットをお土産。イイ漫画家になるんだよ。物書きなんて全然儲からないからね(苦笑)。風呂&寝る。
11月27日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩。家に帰るとイロイロ電話。29日の東京五輪4者会談について情報やら質問やら。小池都知事の思惑は上手く動かないみたいですね。明日の月曜から水曜朝までの原稿の締め切りが5本もあるのでなんとか2本分の下書きを処理。明日から忙しくなりそうな気配。
11月28日(月)
朝起きて黒兵衛との散歩はパスしてせっせせっせと原稿書き。某書店PR誌の少し長めの原稿とYANASEのPR誌の原稿と共同通信社の明日の4者会談を前提にした予定稿(下書き)を送稿。今日は『ニューズ・オプエド』はおやすみ。というより今月から第4月曜日のMCは長田渚左さんにやってもらうことになった。毎週1回東京へ出てネットTV出演というスケジュールはかなり辛いですからね。夕方原稿書く合間にパソコンで『ニューズ・オプエド』を開くと長田さんが見事にMCを務めてる。当たり前ですよね、フジテレビで10年近くMCを務めたプロですからね。ゲストは元東京ヴェルディ社長の坂田信久さんとノンフィクション・ライターの木村元彦さん。長田さんらの主宰してる日本スポーツ学会が今年の大賞に選んだ今西和男さん(元サンフレッチェ広島や岐阜FCでGMを務め多くの名選手を育てた人物)について話してる。今西氏については木村さんが最近『徳は孤ならず』(集英社)という見事な評伝を書いた。俺もゲストで呼んでほしかったなあ。
11月29日(火)
朝黒兵衛と散歩のあとアサヒ芸能の連載原稿を書いて送稿。高野連が女子マネージャーの甲子園での練習のお手伝いを人工芝のあるところだけでユニフォームを着なければ許可してくれた…というお涙ちょーだいの素晴らしい決断を下してくれたこと…を思いっきり皮肉っぽく批判。高野連は女子マネージャーをか弱い女性のお手伝いさんと考えてるのでしょうかねえ?高野連は女子800mや女子マラソンを女子には過酷と考えていたアナクロ男性の時代の域をまだ超えてないようですねえ。女子野球を甲子園で開催することなど夢にも考えてないのでしょうねえ。午後から東京赤坂へ。毎日放送東京支社で東京五輪のための4者協議を見ながら『ちちんぷいぷい』出演。スタジオにいるみんなが森組織委会長を「一番エライ人」と思ってしまうところが今回の騒動の第一の原因と言えるでしょうね。結局宮城県長沼ボート場移転はならず。登米市の人達は残念だろうけど事前キャンプに力を入れて全国区の名前を獲得した将来につなげてほしい。しかし小池都知事の政治的アピールも少々やり過ぎと思えるけど組織委会長がもっと真っ当な人物(きちんとハッキハキと自分の考える五輪論を話せる人)ならこんな騒動にはならなかったはず…と思うのは小生だけではないはずだ。毎日放送を終えてテレビ朝日へ。『スーパーJチャンネル』で同じく4者協議について語る。東京都も施設を造ったあとの赤字組織を「天下り」に使おうなどと思わずサッサと民間に運営させればイイ…と話してスタジオを出たあと近くの喫茶店で明明後日のBSフジ『プライムニュース』のスタッフと打ち合わせ。こっちもやっぱりオリンピックだが選手強化と日本のスポーツについて。うん。政治ではなくスポーツの話題を喋りたいですね。帰宅するとJリーグ・チャンピオンシップ後半戦。うわっ。浦和がPK決めた。攻めていたのは鹿島だけど浦和のディフェンスが良かったですねえ。勝負弱い浦和が勝負強くなったというのは本当みたいですねえ。
11月30日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。2020東京大会会場決定のための4者会談について話す。もっと早くやればよかったものを…IOCが出てこなくても日本国内だけでやれなければならないものを…と愚痴になる。黙ってればゼネコンとそれと癒着した政治家が勝手にする。問題提起をしてもスポーツのことは脇に置かれて政治問題にしかならない。困ったこっちゃ…と喋ったあと同様の問題を短い評論にして共同通信に送稿。ふううう。これで原稿の締め切りは一段落。午後からは入稿した原稿の校正やら部屋の整理やら請求書の発行やら。いろいろ雑務はあるものですね。夕方から久しぶりにビール飲みながらヴェルディのオペラ。次のオペラ講座のために『群盗』や『海賊』を勉強。原作はシラーやバイロンなのにいまいち物語が単純。音楽は面白いけど…まだ『リゴレット』の域には達してませんね。人間は成長するけどヴェルディほどの天才でも遅々たるものなんですね。
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