ナンヤラカンヤラ
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2003年 11月12月

BOOK
『最後のマリア・カラス』
『最後のマリア・カラス』
写真・木之下晃:文・なかにし礼『最後のマリア・カラス』(響文社)
写真・木之下晃:文・なかにし礼『最後のマリア・カラス』(響文社)

2012年1月1日元旦(日)
あけましておめでとうございます。鎌倉から見える富士山は薄く霞みながらも綺麗な姿を見せている年明けです。今年もよろしくお願い申しあげます。

1月1日(日)つづき
穏やかな元旦。黒兵衛を連れて散歩のあと午後からは長男も年越しライヴを終えて合流。家族6人+甥っ子+黒兵衛が勢揃いして白味噌雑煮とお節料理で何やらいろんなことが起こりそうな1年の最初を祝う。年賀状読む。懐かしい人・頑張ってる人・お世話になった人…いろいろ。うわっ。カメラマンの木之下晃さんから新年早々マリア・カラスの写真集(カラス最後のコンサートとなった日本での様子を撮った『最後のマリア・カラス』響文社)が届く。若い人より年取った人のほうが元気なのはイカンなぁ(苦笑)。ニューイヤー・コンサートにもチャイコフスキーのワルツが登場。『マーラーの交響曲』にマーラーの生きてる時代にニューイヤー・コンサートがあればマーラーの交響曲によく使われたレントラー(ワルツのプロトタイプの古い3拍子の舞曲)をマーラーが指揮させろ…と言うのではないか…とか…レナード・バーンスタインがラヴェルの『ラ・ヴァルス(ザ・ワルツ)』を指揮すると言いだして主催者が困った話(バーンスタインは指揮する前に他界)などを書いたけど(オモシロイから読んで下さいね)…世の中は変わるものですね…。明日に備えて早寝の元旦。

DVD
『十三人の刺客』
『十三人の刺客』
『十三人の刺客』
『十三人の刺客』

1月2日(月)
朝4時45分起き。若い頃に徹夜で起きてたことはあるけど正月三が日でこんなに時刻に早く起きたのは生まれて初めてのことかな。迎えのハイヤーに乗って文化放送へ。『吉田照美のソコダイジナトコ』生出演。とはいえ照美さんは正月休み。なんでやねん!!とはいえ唐橋ユミさんと二人っきり(~o~)。2012年ロンドン五輪についていろいろ喋る。放送のあとスタッフの皆さんやユミさんと新年会。わいわいがやがやラジオ放送の大ケッサク失敗譚やスタッフの男達の結婚できない症候群についていろいろ歓談。まぁ早く結婚して長く後悔するか…遅く結婚してすぐに後悔するか…だけの違いでしょうけどね。前者のほうが強い免疫ができるかも…。タクシーで帰宅。アッチャー。戸塚の手前で箱根駅伝渋滞。しかしコレは考えれば考えるほど日本のスポーツにとっての意義が見当たらないイベントですね。東日本の大学とマスコミにとってだけは意義があるのでしょうけど。帰宅後年末に途中まで見た映画『十三人の刺客』の続きを見る。う〜ん。三池崇史監督は天才過ぎるのか…。しかしチョット理屈が勝ちすぎたかなぁ。そのあと家族全員で大船観音へ初詣。大船観音の英文解説を読むと戦没者の鎮魂のために建立に尽力した人物としてJapanese traditional Nationarist Mitsuru Toyamaの名前が出てたのに日本文には出てないのは何故?などと思いながら曹洞宗の観音に家族安泰商売繁盛を祈ったあといろいろお年玉がわりの新年の買い物。福袋は売り切れました…という紙片を何度も見つけたけどいくら安いと行っても中味のわからない買い物をする人の心理だけは理解できない。ということは俺が少数派?買い物のあとTSUTAYAに寄って長女の中高時代の同級生のジュンちゃんの店へ(何度名前を聞いても憶えられない)。美味しいほうれん草レバー炒めなどを食べながらビールとワインで乾杯。帰宅。長い一日やったなぁ。

DVD
『ニッポン無責任時代』
『ニッポン無責任時代』
『無責任遊侠伝』
『無責任遊侠伝』
『クレージー大作戦』
『クレージー大作戦』

1月3日(火)
ぐっすり朝寝。とはいえ8時前には目が覚める。歳のせい?朝から昨日TSUTAYAで借りてきたクレージー・キャッツの映画三昧。『クレージー大作戦』『ニッポン無責任時代』『無責任遊侠伝』3本連続で見ても飽きない愉しさ。嗚呼お正月。植木等も谷啓もサイコーですね。しかも高度成長時代の日本社会へのタイム・スリップが楽しめます。さらに浜美枝の美貌と台詞演技の巧さにも脱帽。あっという間に夕方。長女のBFも美味しいチャーシューを持ってきてくれて家族全員でワイワイガヤガヤDVDの映画やオペラ見ながらすき焼きパーティ。嗚呼お正月。

1月4日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』電話出演。テーマはロンドン五輪イヤー。次女は昨日から仕事。長女は今日から仕事。俺は明日から仕事始め(自分で決めてるだけでラジオは既に2度もやってますけどね・笑)。その準備をチョイと済ませたうえで黒兵衛は長男にまかせて夕方から女房と一緒に逗子の朋友S夫妻宅へ新年の御挨拶。S夫人の美味しい手料理と美味しいワインと楽しい話とオペラのDVDで正月休みの締めくくり。満足満足。さあ明日から仕事やでぇ。楽しく遊んだ日は書くことが少ないなぁ(笑)。ということは最近は心から楽しく遊ぶ機会が少なかったちゅうこっちゃな(苦笑)。まぁ人生そんなもんか……。正しい正月を過ごしたちゅうこっちゃな……。

DVD
『坂の上の雲 第3部』
『坂の上の雲 第3部』
BOOK
『坂の上の雲 全8巻』(文春文庫)
『坂の上の雲 全8巻』(文春文庫)
トル・ゴタス『なぜ人は走るのか:ランニングの人類史』(筑摩書房)
トル・ゴタス『なぜ人は走るのか:ランニングの人類史』(筑摩書房)

1月5日(木)
さぁ机に向かっての仕事。とりあえず4月からの中日栄文化センター『オペラ講座』新シリーズの企画を書く。テーマは「プッチーニがオペラに描いた女性像と恋愛像」我ながら面白そうなタイトル。その中味を午前中に仕上げて午後からは4月からの栄文化センターでのもう一つの新講座『オリンピックから「世界」が見える』の中味を書き始める。国際政治経済の動向をオリンピックの歴史と現状から眺めてみるという講座。これまで『スポーツ・ジャーナリズム』の講座は何度か開催したことがあったけどこーゆー企画は初めて。『東京オリンピック』『民族の祭典』『白い恋人たち』と言ったビデオも使ってオリンピックを解説。ロンドン五輪が決まった舞台裏(イラク戦争との関係)や東京五輪招致の可能性とドーハ(カタール)との招致合戦の行方…等も解説するつもり。上手くいけば一冊の本になるな…と調子に乗っているところへ昨年末に某新聞社から書評の依頼があった書籍『なぜ人は走るのか ランニングの人類史』(筑摩書房)が届く。何気なくパラパラと読み始めたらメッチャオモシロクて止まらん。いかんいかん仕事の順番が狂う。と思ったらあっという間に夕方。床屋の…いや美容院の予約時間になったので根岸のLorenceへ。さすがに新年の美容院は空いてる。タイガース・ファンのマスター・ジュニアとメッシやなでしこの話。晩飯ドラマ劇場は録画してまだ見てなかったNHK『坂の上の雲』の203高地。カネかけただけあって秀逸な戦闘シーンは評価するけどこの企画(明治の日本人は素晴らしかったというコンセプト)はいったい誰が考えたんかなぁ……。

DVD
『黄金の七人1+6エロチカ大作戦』
『黄金の七人1+6エロチカ大作戦』
『黄金の七人』
『黄金の七人』
『続・黄金の七人レインボー作戦』
『続・黄金の七人レインボー作戦』
『新・黄金の七人7×7』
『新・黄金の七人7×7』

1月6日(金)
いろいろ原稿書いていろいろメールで送る。そーいえば今年の正月は今年で定年…という賀状が何通か届いた。差出人は俺が駆け出しの頃からの担当者。同年齢。そーゆーもんか。こっちはまだ10年は働くつもりで意識としては20歳代と変わらんつもりやけど…そーいえば年末の東海テレビ特番で御一緒した板東英二さんは今も空き時間があれば全部仕事で埋めてくれと事務所のマネージャーに言ってるとか。今年72歳。フリーランサーとサラリーマンの違い。一長一短でしょうけどね。夕方黒兵衛と散歩。まだガキン子やな。きちんと歩きよらへん。身体は佐吉と同じくらいになったのにコレは躾がタイヘンやな。人間の子供と一緒かな。晩飯ドラマ劇場は昨日に続いてNHK『坂の上の雲』奉天会戦。ナカナカの迫力。カネかけよったなぁ。あ。最終回の日本海海戦が録画できてへん。なんでやねん。まいったなぁ…とはいえこのまま見ずに済ませても何の支障もないところがテレビ・ドラマのイイトコロでありナサケナイトコロかも…。ええわい。司馬遼太郎の文庫で読も。あ。そういえば司馬遼太郎の『燃えよ剣』やら『大阪侍』やらを読んで面白がってた20歳代の時「そんなん今から読んでたら老後の楽しみがなくなりまっせ」と言うた友人がいたなぁ。ということはそろそろ司馬遼太郎を読んでもええ歳か…いやいやマダマダ…仕事仕事…。夜WOWOWでやってた『黄金の七人1+6エロチカ大作戦』見てしまう。怪盗集団が大活躍する黄金の七人シリーズとは無縁。睾丸を3個持った男がロッサナ・ポデスタ他ラテン系美女にモテまくるエロチック・コメディ。これもまたイタリアの伝統?そーいえばイタリアのTVのニュース番組やクイズ番組の司会者はみんなこのパターン(濃いめのグラマラスな美女+チョイと情けない小さな男性)。日本のTVも同じ?歌の国・恋の国・美味の国は似てる?

DVD
『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』
『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』

1月7日(土)
「トシを取ると原稿を書けなくなる」若いときに世話になった大先輩のライターが口癖のように言ってた。書きあげた原稿はけっして悪くないのだが若いときのようにスラスラ書けなくなったという。それは自分に対する批評眼が増すからだろう…てなことばかり頭に浮かぶのも原稿が遅くなる一因かも。締切までにまだ余裕があるとはいえ何故か焦る。トシをとるとせっかちにもなるらしい。いや若いときもせっかちだったが自分のことを見つめなかった。トシとると暇があったら自分を見つめてばかりいる。しかもナルシスとは全然異なる眼で(笑)。いやナルシスは老人趣味だった?そーいえば昔『BRUTUS』に連載を書いていた35歳頃その雑誌を見た70歳前のオヤジが「近頃の若いモンはこんな老人趣味の雑誌を読むのか」と目を丸くした。納得。モノマニア=自己愛=ナルシスト=老人趣味…かな。イヤそーではなくて俺が若いということか(笑)。イヤイヤ年齢とは関係なくモノマニア=ナルシスト=変人ということか…(爆)。原稿が書けんのでテレビのスイッチをひねると…ギョギョギョオオオー!!渥美清が京都上賀茂の焼餅屋の神馬堂さんにおる。そーいえば以前神馬堂さんに寄ったとき『男はつらいよ』に映った店の写真が飾ってあった。その映画や…と最後まで見てしまう。小生は寅さんの映画はアノゆったりしたペースと江戸っ子のミエがどーも苦手で昔からあんまり好きになれなかったけど近しい人が出てると見ることができた。あ。オヤジに自動車の運転を教えてくれた若旦那が焼餅焼いてる。そのとき俺は小学生。懐かしい。東京人の仁左衛門が京都人のエエ味出してる。後半は鎌倉。昔のあじさい寺(明月院=十数年前に京都から新しい和尚が赴任して紫陽花を京都風に人工的にアレンジする前の山寺風の寺)や江ノ電と江ノ島まで出てきて興味津々。あ。寅さんはこんなふうに愉しむのか…。箱根駅伝と一緒やな。しっかしストーリーはやっぱりあんまりコミットできませんでした。とはいえ初めて寅さんシリーズに興味を持てたのでWOWOWでやってた沢田研二や都はるみが出てくる映画も予約録画しました。見ることになるのはいつ…?夕方から新宿初台オペラシティのタケミツホールへ。

1月7日(土)つづき
オペラシティのタケミツホールで山下洋輔さんプロデュースのニューイヤー・ジャズ・コンサート。今年は初夢ヴァイオリンと題してアン・アキコ・マイヤースのサマータイムやらモーツァルトやら。すっごく豊かに良く響く音色でいかにも音楽が大好きなミュージシャンであることがわかる柔らかい演奏。洋輔さんのソロも今回ばかりはちょっとクラシック寄り?(笑)しっかしジャズ・トランペッターのウィントン・マルサリスが書いたモーツァルトVn協奏曲のカデンツァは悪くはないけどチョイと遠慮気味でもっと大胆に遊んでほしかったなぁ…と少しガッカリ…と思てたら演奏後にお邪魔した楽屋で洋輔さんのほうから先にそのことが口を衝いて出た。ジャズマンというのは皆さん真面目でチョイと気弱みたい(失礼)。とはいえ素晴らしい新年最初のコンサートに満足満足。終演後のパーティ(というか山下家と隣家=アン・アキコさんのお母さんの実家のほのぼの御近所パーティ)に出て相倉久人御夫妻やら題名のない音楽会のプロデューサーヤラと歓談。あ。モーツァルトの指揮をした指揮者の本名徹次さんに御挨拶し損ねた。今年の2月洋輔さん70歳のバースデイ・コンサートを聴きにハノイまで行くか…。しっかしアン・アキコさんは大きいお腹でじつに見事な演奏。拙著『マーラーの交響曲』の「第八番千人の交響曲」のテキストのゲーテの「ファウスト」の解説でも書いたとおり…「の」ばっかりの悪文やなぁ…というのはさておき…女は強いのですよ。なにしろ胎内に新しい生命を宿すのですから…。湘南新宿ラインで強い人=女房とビールを飲みながら帰宅(笑)。満足満足(音楽に…です)。善き音楽が善き人から生まれるとは限らないけど善きコンサートは善き人でなければ生まれない気がするなぁ…。

DVD
『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』
『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』
『男はつらいよ 旅と女と寅次郎』
『男はつらいよ 旅と女と寅次郎』

1月8日(日)
午前中黒兵衛&孫と散歩したあと沢田研二と田中裕子が出演してる『男はつらいよ』を見る…がヤハリこのリズムに付いていけず。録画DVDを飛ばして都はるみさんの出てる寅さんを見始める…がヤハリ…。仕方がないので仕事部屋に籠もって読書(笑)。井上俊・菊幸一編著『よくわかるスポーツ文化論』ミネルヴァ書房。これはスポーツについて考えるヒント満載の教科書。考えて…考えるうちに…頭の中は横へ進んで…昔黒柳徹子さんの司会するNHKの音楽番組に出演したとき(199X年頃)控室で同室になった玉置宏さんと宮川泰さんが次のような会話をしていたことを思い出す。「昔は還暦過ぎると凄いジジイだと思っていたけど自分がなってみるとそうでもないねえ」「まったく。そのとおり…」それから10年ぐらい経ってお二人とも鬼籍に入られた。そしてそろそろ自分がそーゆー年齢に近づいてきた…なんてことを思い出したのは昼食後某TV局で自分の出演したヴァラエティ番組をやることになってたから。もちろん昼食後はソレを見ずに自室で仕事。自分の出た番組は一人で見て考えたり反省したりしなければ…ねぇ。夕方から大相撲初場所。あ。琴奨菊負けよった。大関2場所目のジンクス?そんなんあったかな?若荒雄は白鵬に善戦。負けはしたけど生意気な相撲取りらしいエエ顔してる。今後期待。東京へ出てきた甥っ子のライターがNHK出版の仕事で『大河ドラマ歴史ハンドブック平清盛』の仕事して正月に一冊本を持ってきたので晩飯時に第1回放送を見てみる。う〜ん…。映画なら2時間ちょっとで描くところを大河ドラマは約1時間×50回で描く。う〜ん…。ま。時々見るか。船は迫力ありそうやから。夜東京のホテルへ。

1月9日(月)
朝文化放送へ。『吉田照美ソコダイジナトコ』生出演。この早朝番組を「聞いてますよ」と言ってくれた方に最近次々と出逢った。テレビのヴァラエティ番組に出演したときのゲストの一人やら…御近所さんやら…洋輔さんのコンサートで出逢ったスタッフやら…。ラジオというメディアはスミに置けないもののよう。原発の中間貯蔵施設(何が「中間」じゃ!)やら…橋下大阪府知事の職員採用制度やら…について話す。20年ほど前に入社希望者が激増した吉本興業で面接をする入社希望者を選抜するための入社筆記試験(一般常識と国語と英語と数学やったかな?)を創った男がいた。その男は試験終了後に総務部の社員が試験の成績の良かった順に1番から30番までを合格者としたことにカンカンに腹を立てていた。「なんで1・10・20・30…と飛び飛びに合格にせんかったんや!1番から10番まではおんなじような人間やないかぁ!上から順に採ったら試験した意味がないやないかぁ!それにビリの人間は合格にして面接する価値はあるやろぉ!そんなことも説明せんとワカランのかぁ!」これを聞いた小生は吹き出したけど橋下市長も大阪府市職員採用試験にコノ方式を導入してみては?きっと独創性豊かなオモロイ人間が集まりまっせ。帰宅後仕事ごちゃごちゃ。女子サッカーの澤選手がFIFAバロンドールを取りそうやというのでいくつかメディアからの電話取材に答える。「黄金のボール(バロンドール)」はメソポタミア文明以来のフットボール(太陽の奪い合い)のナンバーワン・プレイヤーに相応しいタイトルです。昼間江ノ島水族館に行ってきたという長女&BF&次女&孫たちが戻ってきて晩飯は『スター・ウォーズ』や『未知との遭遇』のDVD見ながらワイワイガヤガヤ。成人の日が早くなって小正月も早まった?

1月10日(火)
朝早よ起きる癖が付いたのか5時に目覚める。仕方ないので(笑)せっせと早朝から仕事。共同通信のチョット長い名物コラム「現論」を書ききる。取りあげたテーマは2020年の東京五輪招致やけど主張はマスメディアのスポーツ支配。コレはコレから死ぬまでの(オーバーかな・笑)俺の最後の生涯のテーマになりそうな気配。日本のクロス・オーナー・シップ(TV・新聞・ラジオが資本でつながってること)のなかでスポーツ・ジャーナリズムが機能せずスポーツが宣伝に利用され消費され続けていること…をどうすれば改善できるのか…は難題やけどとにかく原稿を書きあげてヤッホーと思たら「うわっ!」早くも10時。集中したのはエエけどアサメシマエとはイカンかったなと思いながら朝飯を食って原稿を読み直したら「うわっ!」書き直した最終原稿を送らずソノ前の下書きを送ってしもてるやないか!昔は400字詰め原稿用紙に万年筆で書いた原稿を担当編集者が自宅まで取りに来たもんやけど…なんて思い出しても仕方ない過去を思い出しながら慌ててメールで原稿を送り直し。ふううーっ。うわっ。テレビつけたら澤選手がメッシと並んでる!すごいなぁ。何せ「バロンドール(黄金のボール)=太陽」を手にした女やからねえ。天照大神みたいなモンです(笑)。午後からは読書。トル・ダコス『なぜ人は走るのか』筑摩書房。何せ400頁の大部のうえ全頁に線を引きまくりノートに書き写しがあるほどの中味充実オモシロ本。なかなか読了しないけどコレを読んでるときは至福の一時。なるほど人間は走る人なんですねえ。ホモ…なんて言うんやろ?ホモ・ハシリンス…ホモ・ハシランセ…(笑)。後半に出てくるかなぁ。しかしオリンピック草創期におけるマラソンの記述は面白かったなぁ。走ってる途中でワイン飲んどるもんなぁ(爆)。晩飯はNHKクロ現特番で世界経済のお勉強をしながら。国家より投機マネーが強い世界…「責任者出てこーい!」という人生幸朗師匠の至言を思い出す。政治が無茶苦茶の今こそボヤキ漫才は復活すべし。爆笑問題みたいに教養アリゲやない誰か関西庶民派の若手漫才師が「責任者出てこーい」のボヤキを復活せんかいなぁ?

1月11日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』電話出演。澤穂希選手と佐々木監督と日本女子サッカーのトリプル受賞の話。中西サンが言ってたけど確かに日本人が最も誇るべきはフェアプレー賞受賞かもしれませんね。東京へ。寄って『マーラーの交響曲』売れ行きチェック。うわっ。紀伊國屋書店は渋谷が売り切れ。新宿も残部1冊。売れるのは嬉しいけど置かれてないのは…。しかし本の面白さは著者(私!)が保証しますがマーラーがこれほど売れるとは…。そーいえば先週の洋輔さんのコンサートで話した『題名のない音楽会』のプロデューサーが言うてたけど佐渡さんがベルリン・フィルを指揮した番組はショスタコーヴィチの週より武満徹の週のほうが視聴率が良かったとか。クラシック・オタクやクラシック・ファンやクラシック専門家的感覚と素人の音楽ファンの感覚をかなり違うようでショスタコの『革命』より武満のほうが取っ付きにくいと思うのは前者的感覚のよう。マーラーが「難しい」と思うのも同様で(小生の拙著はソレを打破したつもりですが)映画音楽にも映画にもなってるマーラーには多くの素人の音楽ファンが興味を抱いてくださったようです。さて『マーラーの交響曲』は『ベートーヴェンの交響曲』が記録した重版7刷を超えるかどうか!?いやベストセラーになるか…!?皆さん!トラヌタヌキの皮算用に頭を巡らせている阿呆な男に御協力を!!(笑)。書店の寄ったあとFM東京へ。坂本龍一さんのお嬢さんの坂本美雨さんがMCを務める『ディア・フレンズ』2本収録。同い年の龍一さん(のほうが早生まれですが)とは確か1回札幌でお会いしたかな…。小生の娘たちと同世代の美雨さんのリードで1本はスポーツライターとしてオリンピックやパラリンピックのことを喋る。もう1本は音楽評論家としてマーラーやオリンピックの芸術祭について喋る。こーゆー番組に招かれるのは楽しい。放送は来週かな。収録を終えて東京駅近辺でNHKのスタッフと来週の『週刊ニュース深読み』打合せ。プロ野球とメジャーの関係について…。そろそろマスメディアでマスメディアがスポーツを支配運営してはいけない(スポーツ・ジャーナリズムに徹すべし!)…という話ができるようになってきたか…。NHK会長の同名の松本正之さん!よろしく!(笑)。

1月12日(木)
新幹線で大阪へ。少しだけ早く着いたので毎日放送隣にあるジュンク堂&丸善書店へ。うわっ。表紙を前に向けて棚に並んでる『マーラーの交響曲』が1冊しかない。他の本に較べてペコンと奥にへこんでる。やっぱり売れてるんやなぁ。マーラーの本が…しかも新書としては決して手軽でない分厚い本が…何でこないに売れるんやろ?とちょっと首をひねりながらもやっぱり嬉しい…と思いながら『ちちんぷいぷい』今年初めての生出演。番組の今年のテーマが「今年は思い切って……」というのでチョイト派手に大向こうウケを狙って思い切って「復学」と書く。実際何年か前に小田嶋雄志先生に大学中退30年くらい経った者が今でも復学可能か?と訊いたら「教授会で承認されたらOK」と言われチョイト真剣に考えたことがある。けど続けて「君に卒業証書なんか必要ないじゃないか」とも言われた。しかし大学を卒業して研究生活や教育生活に入るのにはなぜか憧れがある。まぁ色々我慢ができずに無理でしょうけどね(苦笑)。うわっ。『ぷいぷい』の名物コーナー「昨夜のシンデレラ」でアナウンサーの西サンが突然『マーラーの交響曲』を紹介してくれた。以前も紹介してくれたのはコノ本の交響曲「大地の歌」の章で李白の「春日酔起言志(春の日の酔いから起きて志を言う)」を解説するときに「昨夜のシンデレラ」に登場するオモシロイ酔っぱらいの大阪のオッチャンを紹介してるからやったけど今回はナンデ…?と思たらナントほろ酔い気分で曾根崎あたりを歩いてた親子が「いつもマーラーやブルックナーを聴きながらウィスキー飲んでまんねん」…。エエなあ。ソレこそ最高のクラシック音楽との接し方やなぁ。そーゆー人がけっこう多いから拙著が売れてるのかもしれん。難しい大学教授の解説なんか無視して…あっ…復学ヤッパリヤメトコ(笑)。往復の新幹線で『なぜ人は走るのか』読み継ぐ。うむ。この素晴らしい本の最大の欠陥はナチス・ドイツのスポーツ政策やベルリン五輪に詳しく触れてないこと…かな?

CD
『森進一ベスト★ベスト』
『森進一ベスト★ベスト』
太田裕美『木綿のハンカチーフ』
太田裕美『木綿のハンカチーフ』
『東京五輪音頭』
『東京五輪音頭』
南正人『回帰線』
南正人『回帰線』
南正人『ファースト・アルバム』
南正人『ファースト・アルバム』
『西田佐知子歌謡大全集』
『西田佐知子歌謡大全集』
『青江三奈のすべて』
『青江三奈のすべて』
石川セリ『翼・武満徹ポップ・ソングス』
石川セリ『翼・武満徹ポップ・ソングス』
『21世紀の子供の歌』
『21世紀の子供の歌』
笠置シヅ子『買物ブギ』
笠置シヅ子『買物ブギ』

1月13日(金)
朝から読書。松原隆一郎『ケインズとハイエク』講談社現代新書。読んだきっかけは著者が武道家で『武道を生きる』NTT出版や『思考する格闘技』廣済堂出版などの著書に接していたから。そんな著者の本職の著作が『マーラーの交響曲』と同時発売だったので読みたいと思っていたらやっとページを開く時間ができたので…しかし…うむむむむぅ…難しい…。二人の経済学者の人生の歩みには興味が持てたけど…経済論は…むむむむむ…。経済学はドレモコレモなんでこないに難しい書き方になるんやろ…金儲けする人が誤魔化すためか(笑)…所詮は現実実体経済と関係ないことを誤魔化すためか(爆)…なんて邪推してしまう。まだホーキングの宇宙論のほうがよっぽど現実的ですね…せっかく武道家でTVでも2度ばかり一緒になった人やからもっとわかりやすく常識的に書いてくれるかと思たのに…俺の頭が悪いのか…HBS卒業のS氏に訊いてみよ。CDジャーナル・ムックの『この歌が好き!ニッポンの歌100』の原稿を書いて(「恍惚のブルース」「買い物ブギ」「東京五輪音頭」「六甲おろし」「女の溜息」「恋の十字路」「木綿のハンカチ」「愛のフィナーレ」「海と男と女のブルース」「ケンタウロスの子守唄」「死んだ男の残したものは」…など42曲を選んで)送稿。この企画一人で100曲選んで『日本の歌』で1冊にできるなぁ…。晩飯TVヴァラエティ劇場は東海テレビが昨年末に名古屋周辺地方で放送した『美女が集まる!学べる!スポーツバー』のDVDが送られてきたのでソレを見ながら。3時間以上の収録が1時間弱に編集されてるのでもったいないとも思たけど良くまとまってる。バーのマスターを務めたマスダオカダのオカダさんも適任。深夜番組としては全国ネットが可能なくらい…というか最近この手のバーが舞台のチョイ大人向きのヴァラエティがありませんからね。東海テレビさん第2作も呼んで下さいね(笑)。小生は本物のバーボンのロック飲みながらウンチク垂れるだけで申し訳ないですけど…(爆)。

DVD
『ショウ・タイム』
『ショウ・タイム』
BOOK
及川佑介『松本幸雄と「籠球研究」(昭和9〜11年)日本バスケットボール史の一齣』(叢文社)
及川佑介『松本幸雄と「籠球研究」(昭和9〜11年)日本バスケットボール史の一齣』(叢文社)

1月14日(土)
朝から家の「資料倉庫」の整理…といっても単なる押し入れですけど確定申告の季節の到来に備えて古い申告書やら領収書やらを整理。けっこう時間がかかるけどこーゆーこともしなければ…Ce'est la vie.ほんまはChe ce'est la ce'est la.といきたいけどそーもいかん。いや若いときけっこうソレで過ごしてきたツケがまわってきたかな…。もう一段新たに最後のロケット・エンジンに火を付けるためにも本や資料の整理をしなければ…とほほ…と思いながらもマーラーを聴きながら単純労働。これが人生…ですね(爆)。郵便物の整理をしていると本が送られてきていて及川佑介『松本幸夫と「籠球研究」(昭和9〜11年)日本バスケットボール史の一齣』(叢文社)というのがあった。松本幸雄といえば関西学院などでバスケットボールの指導にあたりバスケ関連の翻訳書を多く書いた日本バスケ史の重要人物。小生はバスケ史を少々勉強したときに知ったけどあまり一般的には知られてない人物。へええ。こーゆー人物を取りあげるのか…と興味を持ったら著者は国士舘の大学院で小生が10年ほど前に教壇に立ってたときの教え子だった。うむ。「教える」という行為は面白いモンですね。そうか。去年はアメリカにバスケットボールが生まれて120周年か。マサチューセッツYMCA体育教師のジョン・ネイスミスが考案したのですよね。教え子の本なら早速読まねば。晩飯映画劇場はBSのどこかのチャンネルで偶然見つけたロバート・デ・ニーロとエディ・マーフィの異色コンビによる刑事物コメディ『ショウ・タイム』。派手なカー・アクション爆発アクションもあって理屈抜きに面白いんじゃないですか。

BOOK
増田俊也『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(新潮社)
増田俊也『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(新潮社)
井上ひさし『日本語教室』(新潮新書)
井上ひさし『日本語教室』(新潮新書)

1月15日(日)
小正月。病院勤務休みの次女が子連れで本屋へ行くと言うのでホナ俺も。横浜そごう内の紀伊國屋書店へ。うわっ。『マーラーの交響曲』が棚に置かれてない。店員に訊くといろいろ調べてくれたあと「売り切れです」。なんと。「1週間くらいで追加注文が入る予定」だとか。孫に絵本を買って横浜ジョイナス内のリブロ書店へ。こっちは表紙を表に向けて並んだ棚に拙著が1冊だけあった。よしよしと表紙を撫でてやる(笑)。良い読者に買ってもらいなさいよ。孫より可愛いかも(爆)。大船へ戻って昼食のあとついでのついでに鎌倉へ足を伸ばして島森書店へ。ここは平積み残部3冊。以前島森書店大船店にいたOサンなど見知った人がいたら売れ行きを訊いてみようと思たけどいないので井上ひさし『日本語教室』増田俊也『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』購入。ほかにも仕事用に読まねばならないので最近売れてるスポーツマンの書いたとされる本を数冊買うが恥ずかしいので題名は秘す(笑)。中味をパラパラ見ただけでツマラナイ人生訓を集めたものとわかりましたからね。でも最近のスポーツ本の傾向を知るために読まねば。帰宅して井上ひさしさんの本を読み出すと面白くて止まらん。言葉(日本語)を通した日本論。スポーツ(身体)を通しては可能か…?

1月16日(月)
朝文化放送『吉田照美のソコダイジナトコ』生出演。ニュースのキイワードで「オーソドックスとヘテロドックス」という言葉を選び我々ヘテロドックス(異端派)の人間はオーソドックス(正統派)にキチンとしてもらわないと活躍できない…という話をしようと思ったが少々ワカリニクイかと思いキイワードを「責任者出てこーい!」に変更。照美サンはすぐに人生幸朗の言葉だとワカッタが唐橋ユミさんは人生師匠を知らず。とほほ…淋しいけど仕方ないか。DVD出てるのかな?けど大学入試のセンター試験から東電まで「責任者出てこーい!」の言葉は復活させるべきですね。帰宅して雑務処理。昼飯食いながらセルジオ・レオーネのマカロニ・ウェスタン『夕陽のギャングたち』を見始める。レオーネならではのこってりネチネチした映像顔面ドアップに思わず吹き出す。ジェームズ・コバーンもロッドスタイガーもレオーネならではの演技。音楽はもちろんエンニオ・モリコーネ。ドッカンドッカン火薬が爆発する革命家とギャングの変な映画(笑)。やりたい放題やなぁ。しっかし長すぎるでぇ…で途中から録画。部屋に戻って仕事。晩飯時にレオーネの続きを…というのはイタリア豪華客船横転事故のニュースを見てしまい失念。乗客の誰もがちょうど100年前のタイタニック号みたい…と語っていたがナルホド映画は自分の経験のように語れるもののようですね。

MOVIE
『ALWAYS 三丁目の夕日'64』
『ALWAYS 三丁目の夕日'64』

1月17日(火)
朝わざわざ有楽町へ。東宝本社試写室で新作映画『ALWAYS三丁目の夕日'64』を見る。試写会へは常に都心へ出たついでに寄ることにしていたけどコレは1964年の東京五輪がテーマ。しかも今日が3D試写の最終日ということでわざわざコレだけのために都心へ。しかし…3Dはどーでもよかったですね。冒頭で空から見た東京タワーがグイイイイイーンと飛び出してきたときはウワアアーッと若干思ったけど…せやからどないやっちゅうねん。途中鈴木オートの大将が漫画チックに怒るところと五輪のマークを空に描いたジェット機の飛行と最後の字幕処理が立体的ではありましたが…せやからどないやっちゅうねん。立体映画は昔もシネラマその他いろいろあったけどすべて廃れた。今再び騒いでるのは経済的事情だろうけど作品的には意味がないことを確認。その作品的には前作前々作と同様パターン化された60年代の人物像でそれなりに楽しめるのは確かだけど第1作で戦争の臭いが残っていたのが消えて行く過程が明確でないのが残念。隣の席の女性は泣いていたからあざとく泣かせる映画テクニックは上々。しかし小生が最も期待して見に行った東京オリンピックの様子は残念ながらリアリティが薄すぎた。せめてカラーテレビで開会式のシーンくらい見たかったけどIOCとの権利関係から無理なんやろなぁ。ならばもっとオリンピックよりも日常生活が大切…というメッセージでも良かった。市川昆監督の記録映画『東京オリンピック』には開会式会場で選手の入場行進を無視して愛を語り合ってる(ように見える)外国人カップルや和服ねんねこ姿で子供のトイレの世話をする母親の姿などが映し出されていた。そんな映像はなくて「本当の幸福とは…」なんて語られても(小生には)リアリティが感じられなかった。まぁ娯楽映画ですからイイですけど…それにしては長すぎますね。それにヤッパリNHKアナウンサーが「もしも世界平和というものが存在するならそれはこのような風景のことをいうのではないでしょうか」と絶叫した閉会式は映像を入れてほしかったなぁ。アニマルのレスリング(若い人はワカッタかなぁ?)も女子バレーも映像ナシやからなぁ…残念。試写のあと続けて『麒麟の翼』の試写も見ようかと思たけど疲れたので来週に延期。眼鏡の上の眼鏡をかけて映画を見るのは疲れるでぇ。代わりに銀座の書店や山野楽器やヤマハ楽器に寄って拙著をチェック。うわっ。どこにも『マーラーの交響曲』が並んでへん。早よ重版ができてほしいなぁ。帰宅してコツコツと仕事。そう。人間コツコツが大切。東京オリンピックの時代のように…。

1月18日(水)
朝RKB毎日『中西一清スタミナラジオ』電話出演。一昨日の文化放送でも取りあげた米長邦雄永世棋聖がコンピュータに将棋で負けたことを取りあげる。囲碁がアジア大会の正式競技でチェスやコントラクト・ブリッジも五輪正式競技に採用されるべく名乗りをあげてるけどコンピュータが勝つ競技はスポーツではないということですね。スポーツの基本は「精神という小さな理性」ではなく「身体という大きな理性」(ニーチェ)ですから。七里ヶ浜方面の病院へ。いつもとは違う行き方をしたくなって大船からモノレールで西鎌倉へ。そのあと20分ほど歩く。運動にはいいかもしれないが風景は田舎でなく都会でなく幹線道路と言うには狭い道をクルマが多く走っているのであまり愉快ではない。最後に心臓破りの坂道を登り切ったところに病院。そのとき海が見えた光景は悪くなかったけど切り通しの道で左右が山。視野がさほど広くなくちょっと残念。主治医の先生相手に血圧とランニングとマーラーとTPPの話をしてヒト月に一度の病院通い終了。帰りは江ノ電+JR。モノレールも悪くないけど山中より海のほうが風景はいいかな。帰宅後仕事雑務処理+調べ事色々のあと夕方久しぶりに『213』へ。某新聞記者から最近落合博満長谷部誠長友佑都なでしこ等々スポーツマンの書いた本が売れていることについて取材を受ける。古くは大松博文『俺についてこい』金田正一『やったるでえ』のスポ根物から川上哲治『悪の管理学』広岡達朗『海軍式野球』のサラリーマン組織論物を経て最近は自己啓発物に変化した経緯を世の中の変化と『ニーチェの言葉』が売れた影響とともにビールを飲みながら喋る。途中江本孟紀『プロ野球を10倍楽しく見る方法』なんて裏舞台暴露物なんてベストセラーもありましたけどどれも「スポーツの本」とは呼べない物…というのが共通。落合氏には日本シリーズのピッチャー山井を完全試合目前で交代させたことだけで1冊野球の本を書いてほしかったなぁ。『采配』ではたった3ページで済ませているけど「自己啓発本」でなく「野球本」ならアレだけを発展させて1冊は優に書ける面白い内容があるはずやから…。他にスポーツ談義や音楽談義で楽しく酒飲んで微酔い気分で帰宅。ウイッ。

BOOK
『私が愛した大河ドラマ』(洋泉社歴史新書)
『私が愛した大河ドラマ』(洋泉社歴史新書)
DVD
『夕陽のギャングたち』
『夕陽のギャングたち』

1月19日(木)
朝からコラム1本仕上げる。昼飯映画劇場でセルジオ・レオーネ監督『夕陽のギャングたち』を見る。コレはメッチャ長い作品(3時間以上かな?)でちょこちょこと3日か4日に分けてやっと見終わったけどレオーネ節が炸裂しただけで退屈な映画でした。コノ映画のダンディズムは過去の遺物になりましたね。しかしロッド・スタイガーがパヴァロッティにソックリの顔してることには驚き(笑)。彼の主演した映画『質屋』を見直したいけどDVDがナンデないのかなぁ…。昔マストロヤンニの『異邦人』と2本立てで京都の美松という映画館で見てどっちも感激したんやけど…。明日は桐蔭横浜大学でマラソン・ランナーの有森裕子サンを迎えての特別授業だから明日締切の原稿も書いて…と意気込んだところへ『私が愛した大河ドラマ』(洋泉社歴史新書)が送られてきたのでパラパラ見始めたらコレが面白い。小生は15人の執筆者の1人として「日本で初のテレビっ子」の経験から大河ドラマ第1回『花の生涯』以来『赤穂浪士』『太閤記』『源義経』と見続けた(その後見なくなり『秀吉』で復活した)その経験を書いたが軍事ジャーナリストである田岡俊次氏が『北条時宗』を取りあげた「神風伝説と歴史ドラマの役割」やなぜ「古代史大河ドラマ」がないのかを考察した遠山美都男氏の「大河ドラマと日本古代史」や橋田壽賀子・脚本の『おんな太閤記』をとりあげて大河ドラマが「史劇」から「ホームドラマ」に大転換した流れを書いた末國善己氏の『大河ドラマの変遷から見る日本の世相』など興味深い原稿がたくさん並んでいて時を忘れて読み耽って完読…と思たら…うわっ!!晩飯前。そうか。ダルビッシュ大リーグと契約か…。ニュースでは誰もが喜んでる様子やなぁ。日本の野球ファンに対する裏切り…半年で尻尾を巻いて帰ってくる…などと非難された野茂渡米の時とは大違いやなぁ。あのときガンバレというコメントを新聞に出したのは自慢やないけど俺くらいやったもんなぁ…とはいえ日本のプロ野球は…いや日本のマスメディアに支配された「セミプロ企業野球」の未来はどうなるのか…?

1月20日(金)
一面銀世界。まいったな。これ以上雪が降ったら今日明日の仕事が…と心配しながら午前中原稿書き。ダルビッシュのレンジャーズ入りをマクラにして毎日新聞スポーツ欄『時評点描』のコラム。日本のプロ野球はアメリカ・メジャーの下部組織(マイナー)と化したか?…を書きあげて午後大船へ。幸い雪は止む。友人が駅ビルのルミネのなかにある書店で『マーラーの交響曲』を注文して購入してくれたら第2刷だったとかで本屋にどれくらい新たに並んでるのか…と見に行ったら見当たらない。店員さんに増刷分が入ったのでは?と訊くと注文分しか入らなかったとか。う〜ん…。本が並ばんと売れまへんがな。まぁマーラーやしな…そんなに爆発的には無理か。ベストセラーやなくてロングセラーに期待しよ。夕方桐蔭横浜大学へ。小生の特別授業スポーツ・トーク第3弾は乙武洋匡サン・たむらけんじ(たむけん)に続いてマラソンの有森裕子サンがゲスト。「走る」ということについての有森さんのプロ根性トークが炸裂。昨今の日本長距離界の低迷にも喝!そうか。バルセロナに続くアトランタの2度目のメダルのときは既にマラソンランナーとしてのプロ宣言を意識してソノためには是非ともメダルを!と思て走ってたのか…サスガやな。プロの何たるかがよくわかった。すべて納得の素晴らしいお話で…有森さんホントにありがとうございました。小生が時間があればお酒でも誘いたかったのですが明日の朝が早いので失礼して渋谷のホテル泊。

DVD
『ディスカバリー・チャンネル エア・ジョーズ−ホオジロザメ飛空地帯』
『ディスカバリー・チャンネル エア・ジョーズ−ホオジロザメ飛空地帯』
『ディスカバリー・チャンネル エア・ジョーズ2』
『ディスカバリー・チャンネル エア・ジョーズ2』
CD
アンナ・ネトレプコ『メトロポリタン歌劇場ライヴ』
アンナ・ネトレプコ『メトロポリタン歌劇場ライヴ』
ダニエル・ホープ『ロマンティック・ヴァイオリニスト』
ダニエル・ホープ『ロマンティック・ヴァイオリニスト』
『マーラー:交響曲第1番』
『マーラー:交響曲第1番』
BOOK
中野剛志『TPP亡国論』(集英社新書)
中野剛志『TPP亡国論』(集英社新書)
中野剛志『国力とは何か−経済ナショナリズムの理論と実践』(講談社現代新書)
中野剛志『国力とは何か−経済ナショナリズムの理論と実践』(講談社現代新書)
渡邉頼純『TPP参加という決断』(ウェッジ)
渡邉頼純『TPP参加という決断』(ウェッジ)

1月21日(土)
朝7時半NHK入り。『週刊ニュース深読み』生出演。ダルビッシュとレンジャーズの契約が成立されたことを受けて日米プロ野球の違いを論議。小生は選手の人材供給リーグとしてマイナーリーグ化した日本のプロ野球をメジャー化させる(極東地区リーグとしてアメリカ・メジャーリーグの一部とする)案を述べる。これはリーマン・ショック以前にMLBも考えていたこと。桂文珍師匠が「いやあ主旨はわかりますが第二次大戦の敗戦以来アメリカの支配下に…ということでんなぁ」と当然のツッコミ。「私も日本人としては悩んだんですけどメジャーのほうがイイ組織なんですよ」実際アメリカ・メジャーの一員となると親会社の宣伝手段としてのプロ野球なんて認められませんからね。ましてやマスメディアが球団を所有するなんて野球にとってもジャーナリズムにとっても許されないことですしね。自由報道協会のジャーナリスト上杉隆氏が言ってるようにクロスオーナーシップ(新聞もテレビも同じ資本)が許されなくなるだけでもTPP参加の価値はある(メディアとジャーナリズムを正常化する道筋ができる)…という意見と同様に野球をまともな文化にするため(メディアの支配から解放するため)だけでもメジャーの傘下に入るのは日本のスポーツ文化のためにも得策に思える。ただしMLBが極東リーグだけに特別例外条項を作らなければ…の話やけど…。とはいえ「自由貿易は民主主義を滅ぼす」という中野剛志氏の「新立憲主義」(EUのようなやり方)に反対する主張を読むとTPP参加賛成は躊躇われるし…。難しい…。帰宅するとユニヴァーサルからCDが送られてきていた。チョン・ミュン・フン指揮ソウル・フィルのマーラーの『巨人』を聴く。少々温和しい演奏やけどお隣の国はクラシック音楽界でも頑張ってるな。我が国はこのジャンルでもマスメディア(NHK)の年間20億円近い「手厚い保護(支配)」から自立しないとぬるま湯のなかで堕落してしまうでしょうね。他にネトレプコのメト・オペラ名シーン寄せ集めやダニエル・ホープのヴァイオリン(ブルッフのV協や小品)が面白かったけどホープの伴奏でアンネ=ゾフィ・フォン・オッターが歌ったブラームスの『宗教的な子守唄』はしみじみとエエなぁ。夜はBSフジの『アニマル・プラネット』でホオジロザメのドキュメンタリー。海中から空中に飛び跳ねてオットセイを食べるエア・ジョーズの迫力に驚嘆。

1月22日(日)
何か知らん雑用に追いまくられる日曜日。黒兵衛とゆっくり散歩にも行きたいがなぜかそーゆー時間が取れん。時間の使い方が下手なんでしょうね。しかしヨメハンや娘たちを見てるともっと時間の使い方が下手糞に思えてイラッとすることが多い。「コーヒー豆をミキサーで粉にしてから湯を沸かすんやなくて湯を沸かすスイッチを入れてからコーヒー豆をミキサーに…」「はいはい。そんなことで血圧あげんといて…」あっという間に大相撲の時間。把瑠都の優勝はオメデトウと言いたいけど言葉も笑顔も態度も…相撲取りらしくなくて…稀勢の里相手に立ち合いで跳んだことよりもソッチのほうが問題やで…つまり日本文化としての相撲を体現していないコトこそ問題…と思てたら奥さんの素晴らしい和服姿ですべてを許す気になりました。あの和服姿は桟敷席で正座してたのかなぁ…。「和」の美しさが漂っていました。しかし今場所の隠岐の海はどないしたんや…と思いながら夜は都心のホテルへ。

MOVIE
『麒麟の翼』
『麒麟の翼』

1月23日(月)
早朝文化放送へ。『吉田照美ソコダイジナトコ』生出演。自民党と民主党は合併してしまえ…それからTPP・消費税・議員定数…等々の主張を整理して分裂しろ…日本のプロ野球はアメリカ・メジャーリーグに入れてもらえ!…中学体育の授業での武道必修は実技だけでなく歴史も学べ…など喋ったあと有楽町の東宝試写室へ。東野圭吾原作『麒麟の翼』を見る。う〜ん。これは映像も脚本もTVドラマですね。カメラアングル・カット割り・カットバック・編集・台詞・俳優のキャラ・音楽・その入り方・主題歌…等々すべてがテレビ的。つまり映像は平凡。物語説明は懇切丁寧。但し矛盾点有り。しかし途中でコーヒーを淹れたりトイレに行ったりしながら見ても問題ないドラマでした。けっしてTVドラマが悪いとかレベルが低いという気はないけど真っ暗の中の大スクリーンで見るのはツライ。御当地(日本橋)のウンチク(麒麟の翼)に現代的課題(派遣会社の若者・大企業の横暴・教師と父親の力不足)を嵌め込んでそんな中でも懸命に生きる人間(父親・派遣社員の若者・その恋人・刑事の家族)を肯定的に描く…といった形式は松本清張以来の社会派ミステリーのパターン。しかし現代的課題に対する踏み込みが浅いのは映画の責任?原作の責任?原作読んでないからわからんけどエンターテインメントとしてはこんなもんでいいのか…なぁ…?

1月23日(月)つづき
東京往復の車内で読んだ増田俊也『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(新潮社)が面白うて止まらん。帰宅後も読み続ける。イカンイカン他の本の書評を書かなアカンのに頭が違う方向へ向いてシモタ。シモタことした。あっ。なるほど。関西弁で「シモタ」という言い方は「シマッタ」の短縮形か。それだけのことか。雪か。明日は一日中家のなかやからかまへんけど…エライさぶい雪なこっちゃなぁ…と久々に京都弁で書いてみました。

1月24日(火)
ウンウンウンウン…いくら唸っても原稿が書けん。原因はいろいろあるけど最大の原因は締切日がまだ2〜3日先であること。尻に火がつかんと脳細胞が働かん。そこで仕事の方向を変えるべくハンドルを切って週末名古屋でのオペラ講座のレジュメ作り。「レジュメ」とは自分で書いてても何のコトやらピンと来ん。「シラバス」と同様大学用語でしょうね。とはいえ「梗概」と書いたら余計に通じない気もするし…仏語和語英語混じってヤヤコシヤヤコシヤヤコシヤヤコシああヤヤコシ…というのは服部良一作曲笠置シズ子の歌です。あ。彼女がコノ歌(買い物ブギ)を歌てる(「うとてる」と読んで下さい)様子はYouTubeで見ることができるけど(http://www.youtube.com/watch?v=anC1B1ONq2o)「わしゃ○○○で聞こえまへん。わてホンマによう言わんわ」のあとマダ歌が続いて別の店のオバハンに買い物する品物を書いたメモを渡すと「わしゃ△△△で見えまへん」と続く。こんな言葉が使われていた時代のほうが何かに付け大らかだったような気もするが…。レジュメを書きあげて孫と風呂入って晩飯映画劇場は…と思たら晩飯のおかずが金目鯛の煮付け。これを食べながらリビングで映画見て…というのはシンドイのでダイニングでワイワイガヤガヤ喋りながら晩飯。最近1日1本の映画…の目標が崩れてるなぁ。若いときは1日1冊読書なんてのも実践してたなぁ。歳取ってもう充分蓄積できたから…と言うようになったらオシマイでしょうね。生涯インプット。あ。英語や。

1月25日(水)
朝RKB毎日『中西一清スタミナラジオ』電話出演。ダルビッシュ大リーグ入りと日本野球の未来(MLBの組織に入れ!という我が持論)を話す。ダルビッシュ有という名前は正しくはダルビッシュ・セファット・ファリード有というらしく姓の「ダルビッシュ・セファット」は「スーフィズム(イスラム神秘主義)の修行僧(托鉢僧)のような」という意味らしい。また「有(ゆう)」という名前にはイスラム教シーア派の開祖「アリー」の名前が兼ねられていていて「有(アリー)ファリード」という名前で「比類なきアリー」という意味になるらしい…ということを『げたにれの “日日是言語学”やたらにコトバにコーデーする、げたのにれのや、ごまめのつぶやきです。』というホームページで興味深く読んだ。http://ameblo.jp/nirenoya/entry-10222867264.html
しっかし「ダルヴィッシュ有」という名前も素晴らしけど「超B級言語学者」を自称する「げたのにれのや」という人物も凄いですねえ。ダルビッシュをきっかけに暇さえあったらこのホームページを読んでます。ふ〜ん。「サマンサタバサ」ってそーゆー言葉か…。昼前新幹線で大阪へ。毎日放送隣のジュンク堂書店に寄ると『マーラーの交響曲』が売り切れで置いてない。『ケインズとハイエク』は第2刷が並んでるのに…とほほ。淋しいモンです。『ちちんぷいぷい』生出演。今年から毎日放送の解説者になった遠山さんとダルビッシュについて喋ったりロンドン五輪について喋ったり。遠山さんナツカシイなぁ。昔安芸の阪神キャンプでお会いしましたよねぇ。サブロー師匠や月亭八光さんや未知やすえさんや松井愛さんとわいわいがやがやの3時間。ビーフシチューが美味しかった。ロンドン五輪目指してウィンドサーフィンやってる女子高校生も凄い。既に五輪出場を決めた近代五種の女子選手もガンバレ!帰りの新幹線で『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』を熱中して読んでると男性に話しかけられてオヤッと思たら中高時代の同級生野球部のIクン。懐かしいなぁ…でいろいろ話して名刺交換したら某会社の社長サン。ナンカ知らんけど俺のまわりは社長でいっぱいやなぁ(笑)…でお互いの子供の話をしたりして(そーゆー歳になりました・爆)再会を約束して新横浜で別れる。

DVD
『あしたのジョー』
『あしたのジョー』

1月26日(木)
やっとの思いでコラム原稿書きあげる。朝からウダウダ机の前に座り続けて…ああでもないこうでもない…でようやく完成して気が付けば夕方。う〜ん。ホンマに文章というのはオカシナもんで周期的にスランプが訪れる。とはいえスランプのときに書いた原稿の出来が悪いわけではない。もちろんスランプで悩めば出来が良くなるわけでもない。スラスラ書けるときの原稿の中味が良いわけでもない。良し悪しとは関係なく書くのに時間がかかってしまうスランプのときが必ず定期的に訪れる。そういうときは待つ以外にない。スランプが終わる時を待つほかない…と小林秀雄との対談で豊田泰光氏が言っている。小林秀雄はその言葉を名人の言葉として高く評価している。そーゆーもんのよーだ。晩飯映画劇場は映画版『あしたのジョー』。白木財閥の葉子さんはドヤ街出身やったっけ?ウルフ金串は白木ジム所属やったっけ?という以外はすべて漫画通り。原作漫画を映画の絵コンテとして制作したと思えるほど逆光の使い方まで漫画と同じ。ちばてつやと高森朝雄(『少年マガジン』連載時に『巨人の星』と原作者がカブルから梶原一輝が別名を使ったんですよね)の『あしたのジョー』へのスタッフ&キャスト全員のオマージュ映画。白洲次郎の…いや…伊勢谷友介の力石徹はそっくりでしたね。漫画『あしたのジョー』の大ファンで漫画単行本の解説を書かせてもらったことを光栄に思てる人間としては文句はない映画。けど映画作品としてはもっと冒険してほしかったなぁ…。漫画(劇画か…どっちでもエエけど)を読んだときと同じレベルの想像力を働かすことができない映画はやっぱり(厳しく言えば)作る必要がないと思う。愉しませてはもろたけど…名作劇画だけに映画化の結果がエンターテインメントだけでは淋しい。原作漫画を読んでない人がコノ映画見たらドンナに矢吹丈が好きな役者たちが頑張ってもアホクサイ映画に感じられたのではないか?

DVD
『あしたのジョー劇場版』
『あしたのジョー劇場版』
BOOK
高森朝雄&ちばてつや『あしたのジョー』(講談社)
高森朝雄&ちばてつや『あしたのジョー』(講談社)

1月27日(金)
書評原稿1本仕上げるはずがメールや電話のやりとりやら校正作業やら読書やらでナカナカ書けん。やっぱり書評原稿というのは本を読んだときにすぐ書かんとアキマセンね。締切が先やからと先延ばしにしたらマタ読み直さなあかん。考えを組み立て直さなあかん。物事は何かに付けタイミングが大事。はっはっは。最近のスポーツ本みたいに単純な原理に行き着いてしもた。最悪やなぁ(笑)。増田俊也氏が『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』で見事に描いた木村政彦が生きてたとしてサッカー日本代表キャプテン長谷部誠の『心を整える。』の担当編集者がアノ「柔道の鬼」に本を書かすことになったらどんな内容になるんやろ?鍋料理にウンコを入れてみんなに食わせた話はカットですね(笑)。東条英機暗殺計画の真相について喋らせる…ことはせんやろな。それを書かせるような編集作業がなくなってスポーツ本はお手軽自己啓発本に堕したんやろね。清武英利氏の『「巨人軍改革」戦記』にしてもナベツネ批判はあっても日本のメディア全般のスポーツ支配に関する問題とそれに対する批判には踏み込んでませんからね。あ。増田氏の本も清武氏の本もどっちも同じ出版社や。やっぱり本は編集者でなく著者のモノですね。当たり前のことですが。ならばもしも生きていたら…木村政彦より彼の師匠で石原莞爾とも交流があり東条暗殺を企てた牛島辰熊が自ら書く本こそ読んでみたいなぁ。晩飯アニメ劇場は『あしたのジョー劇場版』。アニメの動きがギクシャクしすぎている難はあるけどやっぱり矢吹丈は劇画の人物ですね。改めて劇画を読み直しとなった。ホセ・メンドゥーサとの世界タイトルマッチの控室でリングに出る直前のジョーが葉子さんの方の手をかけたところで『少年マガジン』の連載は「次号に続く」でした。そこで当時俺が下宿してた世田谷明大前の安アパート近くにあった喫茶店にたむろしていた常連の大学生やサラリーマンとジョーが葉子さんにキスするかしないかで100円賭けて俺は丸儲け。世界戦前に矢吹丈がキスなんてするわけないですよね。しかし燃え尽きる直前ならしてもよかったか…。梶原一騎はさせませんよね。

1月28日(土)
書評原稿1本仕上げるはずがメールや電話のやりとりで…昨日と一緒やな(苦笑)。おおーっと気付けばお昼近く。新幹線で名古屋へ。中日栄文化センターでオペラ講座。全6回のニーベルンクの指環シリーズ第4回は『ジークフリート』。『トリスタンとイゾルデ』と無限旋律の解説を挟んで予定時間を5分オーバーでなんとか抜粋の舞台をDVDで愉しんでいただく。終了後『マーラーの交響曲』の臨時即売サイン会。先月5冊しか持ってこなかったので買えなかった方のために6冊用意したらマタマタ買えない人が出てしまった。すいません。本屋さんで買って下さい。講座を終えて別の講座を担当してる高野孟さんと中日新聞の方々と新年会。美味しい鳥料理に舌鼓を打ちながら民主党のテイタラク&原発問題&オリンピック等々喋って食って飲んで名古屋泊。

1月29日(日)
朝名古屋から新幹線で来鎌。昼テレビで大阪国際女子マラソン観戦。いま男子マラソンは2時間3分台の世界記録が出て歴代ベスト10が塗り替えられている。その10人のうち9人がケニア。残る1人がエチオピア。東アフリカ勢の身体的特徴が何か…という話を大学に来てくれた有森さんにしたところが「それを言っちゃぁオシマイでしょ」といわれた。さらにピシャリと「関係ありません」とも。そう言えば『なぜ人は走るのか』にも長距離界のケニア勢の台頭は貧困からの脱出が第一因と書かれていた。子供たちに走らなくてもいい生活をさせるために走る…と。有森さんくらいの根性の持ち主が出てきたら日本の長距離界も復活する…という意見は正しいと思う。それに箱根駅伝みたいに選手を潰すバカげたイベントを廃止して大阪国際女子マラソンのような男女別エリート・レースに公道を使うことを止めて諸外国と同じように市民レースとエリート・レースを合体させて…。改革案はいっぱいあるな。既成勢力の利権が絡み合うて前進でけへんのは政界もスポーツ界も一緒やな。優勝者重友選手の2時間23分23秒はそれほど騒ぐ記録かな…。福士は1万m走るときと同じ気持ちで42.195キロを走り抜いたほうがエエのと違うかなぁ。出来るかどうかはともかくそのくらいのスピードでないと2時間20分を切る選手が次々と出始めた世界レベルから取り残されるで。明朝のラジオ出演に備えて晩飯後都心のホテルへ。ぶるるるる!うおっさぶ!震えるで。

1月30日(月)
朝文化放送『吉田照美のソコダイジナトコ』スタジオ生出演。昨日の本欄にも書いた「それを言っちゃあオシマイよ」という言葉を中心にいろいろ喋る。しかし富士山近辺も揺れれば大阪までつながった永田町近辺も激動が始まったみたい。日本全体が本格的動乱期に入った?それは新たな揺籃期?やっと新しいことが生まれるの?とにかく過去の整理が始まった気配。団塊の世代の皆さんも当然「過去」ですね。急いで帰宅して某新聞の書評原稿を一気に書きあげる。午後からいろいろ事務処理(邪魔くさいけど秘書がおらんモンで…とほほ)のあと晩飯は久しぶりに『213』へ。某編プロ社長(という言い方でエエのかな?笑)と歓談痛飲快食。音楽やら東京オリンピックやら武道の話やらで仕事の売り込み(笑)。おまけにちょっとした手違いで飲み代食い代まで出してもらう。Yサンすいません。次回は必ず小生が…。

BOOK
柴田治三郎・編訳『モーツァルトの手紙』(岩波文庫)
柴田治三郎・編訳『モーツァルトの手紙』(岩波文庫)
キャサリン・サンソム『東京に暮す 1928−1936』(岩波文庫)
キャサリン・サンソム『東京に暮す 1928−1936』(岩波文庫)
吉田渉吾・他『よくわかる平清盛の真実』(KKベストセラーズ)
吉田渉吾・他『よくわかる平清盛の真実』(KKベストセラーズ)

1月31日(火)
本棚の整理をしていたら棚の奥から岩波文庫の『モーツァルトの手紙上・下』なんて文庫が出てきた。パラパラ読むと面白い。昔(高校生のときやったかな)読んだときはコンスタンツェへの恋文ばっかりが印象に残ったけど父親に対して結構真面目な手紙をいっぱい書いてるんや。マーラーの次はモーツァルトをヤレというミューズのお告げか?しかし『スポーツ・ジャーナリズム』やら『東京オリンピック』が先やろな…。モーツァルトと一緒にキャサリン・サンソム『東京に暮す1928-1936』なんて岩波文庫も出てきた。イギリス外交官夫人が接触した昭和初期の日本。《和食と洋食の最大の違いは和食の基が酢で洋食の基が脂だということです》ふ〜ん。どのページめくってもオモシロイ。そこへ甥っ子から『よくわかる平清盛の真実〜日本の英雄になるはずだった男』(KKベストセラーズ)なんて本が送られてきた。ふ〜ん。最近はこんな本を書いてるのか。オモシロイやん…などとページをめくってるとアッという間に晩飯時。雑用と本を読むだけの一日は太陽が早く動くらしい。昨日に続いて『213』へ。NHKのスタッフ3人と歓談痛飲快食。2晩続けての『213』は久しぶりやなぁ…。血圧上がるかなぁ…なんて思いながら呑むのは酒に対して失礼ですよね(笑)。

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