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1月1日(月)元旦
新年あけましておめでとうございます。小生はこれから年賀状作りです。年賀状って新年になって書くものですよね(違うか・笑)。

1月1日(月)元旦つづき
佐吉の散歩と年賀状作りと宛名書きで新年1日目は夜が更ける・・・。なんちゅう1年のスタートや。

1月2日(火)
どこまで続く宛名書き・・・。夕方になって餓鬼どもが集まり大賑わい。去年は全部で8人(4ペア)やったけど今年は7人(3ペア+1人)。そうや。男はそうやって成長するもんや(笑)。ともかく大人数で大パーティ。次女のBFがつくってくれたテリーヌが美味い!「もり山」さん特製のおせちも美味い!シャンパンもワインも美味い!食事のあとは大麻雀大会。あかん。年に1回やと勘が鈍い。大負け。その仕返しにBlack Jackで親をやって全員をいじめる。わははははは。

1月3日(水)
麻雀大会のつづきは勘が戻って楽勝。「もり山」さん特製の鯛と蟹がめちゃ美味い。餓鬼どもが潮を引いたように帰って行く。静かになった。エエ正月やったで。

1月4日(木)
仕事始め。まずは今春河出書房から出版予定の『世界指揮者列伝』の校正。音楽評論家の平林直哉さんとの共著。アバドもアーノンクールも評価してないし文句を言われるやろなぁ。

1月5日(金)
朝だけで仕事を済ませて昼からはお隣さん(平家物語に出てくる瀬尾太郎の末裔と小生が呼んでる老翁夫妻)と酒パーティ。これで今年の正月気分は完全に幕。

1月6日(土)
朝の佐吉の散歩で側溝の蓋に躓いたところで佐吉に引っ張られてズッテンゴロリン。土砂降りのなかで倒れて左足首を挫く。傘の骨を折っただけで足の骨は折れてへんと思うけど痛い。まいったな。夕方の散歩はパスして夕刊を見たら朝日の一面トップに「スポーツ総合誌苦境」の記事。俺のコメントはボツ(笑)。そら日本のスポーツジャーナリズムのあり方まで書いたら朝日自身の問題になるしなあ・・・。「自分のことを棚に上げた」記事のなかでは(スポーツ総合誌の当事者を除けば)「自分のことを棚に上げた」評論家のコメントしか載せられへんのやろなぁ。しっかしこの記事はアカンで。記事を書いた記者がスポーツにもスポーツジャーナリズムにも何の愛情も持ってない。それらがどうあるべきかという考えもないのんやから(けっして小生のコメントがボツになったから言うのではありませんが・笑)。こういう記事の書き方を「他人事(ひとごと)ジャーナリズム」とでもいうのんやろな。「平凡パンチ」や「GORO」の廃刊とは意味が違うのに・・・。日本のジャーナリストのスポーツとスポーツジャーナリズムに対する認識はこの程度・・・というたら身も蓋もないけどコレは断じて大新聞の一面を飾る記事やないで。トホホ。

1月7日(日)
うわっ。朝起きたら左足首がぼわあ〜んと腫れあがってる。痛うて階段が降りられへん。まいったなぁ。痛みの具合からして骨には異常ないと思うけど・・・とりあえず湿布薬の上から保冷剤をぐるぐる巻き。クソ野良犬の佐吉のせいやで・・・と恨んだら文春から『CREA』2月号が届いてナント佐吉の写真が出とる。『ただの犬』で撮ってくれたカメラマンの服部さんのおかげ。しかしNYやシロガネーゼの「セレブ犬」と一緒の雑誌に載るとは・・・(苦笑)。新年直後は部屋にこもることにしてたので仕事に支障はないけど21日までに治らんと指揮者デビューがワヤやで(笑)。夜は久々に酒抜き。食事がすぐに済む。そういえばピート・ハミルが禁酒をしたら時間がいっぱいできたというようなエッセイを書いてたけど確かにそうかもしれん。小杉泰『興亡の世界史6イスラーム帝国のジハード』(講談社)読み進む。しかし痛い。クソッ。

1月8日(月)
くそっ。足首の腫れが引かへん。チクショー。根性で治すぞ。高校サッカー。ナカナカ面白かった。けど毎年思うことやけど(大学受験直前の)こういう時期に高校生のスポーツ・イベントが(昨日の高校ラグビーも)可能やということが理解できひん。夜フィギュア・スケートのショウを見てたら荒川静香さんが『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」でマイケル・ボルトンの歌を使ってた。ひょっとして去年の秋に小生が教えてあげたからやろか・・・。それにしてもこういうアイス・ショウで「技術解説」は必要なんやろか?日本人はまじめやな。

1月9日(火)
医者に行くかどうか迷うがやめる。医者に行けば必ず骨折といわれるに違いない。そしてギプスや。それはレントゲンの技術が発達した結果で昔なら捻挫やヒビや突き指で済んだことが今では全部骨折になる。昔なら「骨折」も知らずに治ったんやから今でも治るはずと結論づけて冷湿布と保冷剤を足首にぐるぐる巻きにして仕事に専念。ほれ見てみい。夕方になったら劇的回復。少し跛を引くだけで階段も上り下りできるようになった。要は根性やで(笑)。ホンマは医者が嫌いなだけやけど(爆)。しかし早よう酒が飲みたい!

1月9日(火)つづき
関西のテレビ局から出演依頼の電話。「足は大丈夫ですか?」「座ってるだけなら大丈夫やわ」「それやったら新年早々エエネタに使えますな」関西の奴はコワイ。まぁオレかってすでにネタにしとるんやけど。

1月10日(水)
ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートの録画を見ようと思ったら入ってへん!なんでやねん!前半だけはナマで見てメータもコンマスのヒンクさんも楽しそうやったのに・・・。新国の『ドン・カルロ』ハイライトは入ってる。ハードディスク録画ちゅうのはワケがわからんで。まぁ間違いは人間のほうなんやろけど・・・。

1月10日(水)つづき
何人かの読者の方から捻挫骨折の治療法をいろいろお教えいただきありがとうございます。根性でだいぶ治ってきましたので御心配なく。それと『スポーツ・ヤァ!』の廃刊に伴うスポーツ・ジャーナリスト塾の今後についてもいくつか問い合わせをいただきました。いまは第4期実践塾生を継続的に第1期玉木塾として続けており高野孟氏の主宰するHP『ざ・こもんず』に塾生の原稿を掲載するべく鍛えているところですが今後についてはまったく未定です。これまでは養成塾(基本講義)と実践塾(原稿執筆)という二段構えで4年間続けてきましたが養成塾を開くには「教室」が必要で養成塾抜きには実践塾は開けませんのでどうしょうかな・・・と思ってます。とりあえずは養成塾で話してきたことを一冊の本にすることでしょうな・・・。

1月11日(木)
足を引きずりながら昼間久しぶりに街へ出て気づいたこと。

  1. 老人が多い。
  2. 見たい映画のDVDが安い。多い。けど見る時間がないのでティム・バートン2本買うにとどめる。
  3. 塩野七生さんの『ローマ人の物語XV完結編 ローマ世界の終焉』が出てる(今頃発見)。8巻目くらいまでは通して読んだんやけどなぁ。10巻目までは買うたんやけどなぁ。と思いながら買う。他に団野村『交渉力』宮本一夫『中国の歴史01神話から歴史へ』も。

家に帰って『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』を見ながら夕食。最近のディズニーよりはずっとエエ。というても『美女と野獣』くらいまでしか見てへんのやけど。

1月12日(金)
ちょいと原稿を処理して今年初めての「213」へ。相方は朋友のS君と編集者のA君。相次ぐバラバラ殺人から不二家の話題からイスラームの問題まで情報交換・・・というか大雑談大会。最近ある本で知って面白いと思った言葉“euphoria”をご両人とも知っていた。さすがインテリやな。足に悪いと思いながらリキュールを飲んでしまう。けどウスクベ(スコッチ・ウィスキーのケルト系元祖)だけは我慢。

1月13日(土)
兵庫県立芸術文化センター(PAC) へ佐渡裕指揮PACオーケストラのマーラー『交響曲第6番悲劇的』を聴きに行く。大感激!佐渡節ロマンチシズム炸裂!しかもオケも大熱演。演奏前の佐渡の解説も音楽用語を一切使わずにわかりやすくて抜群。しかしそれ以上に感激したのは聴衆の質の良さ。おそらくマーラーなどはじめて聴く人が半分くらいで御近所から集まったと思われる大多数の人が「今日は演奏に1時間20分くらいかかる大曲ですから覚悟してください」(佐渡)という音楽に素直に耳を傾ける。最終楽章でデッカイ木槌(ハンマー)が打ち下ろされたときには近くに座っていたおばちゃんが「ケラケラケラ」と声をあげて笑った。けど2度3度と打ち鳴らされると深刻な顔つきに。まさに佐渡のタクトとマーラーの音楽にどっぷり素直にはまった様子。これで4千円〜千円の料金は素晴らしい。終演後楽屋に行って佐渡にブラヴォー!聞けば明日は昨秋のPAC開館以来の聴衆が50万人を突破した記念式典があるとか。おまけにその数字は1年間で兵庫県の全中学校の全生徒を招いた学習コンサートの入場者は加えてないとか。さらに秋からの2007〜8年新シーズンの定期会員券も発売間もなく3000の予定枚数を完売したとか。佐渡人気もあるやろけど兵庫県のPACは素晴らしい活動ぶりやで。

1月13日(土)つづき
コンサートのあと京都へ。夕食は四条切通上がるの『金星』で。相変わらず美味い!そのあと酒肆『G』へ。毎年干支と歌会始のお題にちなんだ創作カクテルをつくるママに今年のテーマに沿った「月の砂漠」と「ウリ坊」というカクテルを飲ませてもらう。さっぱりした名作。「月の砂漠」はブラック・ウォッカで夜の暗さ。卵のリキュールで月。真っ黒のウォッカなんて初めて飲んだ。

1月14日(日)
母親の三回忌で大椿山六道珍皇寺へ。今年は法事にはいつも顔を出してくれるWさん夫妻に加えて昔両親がやってた電器屋で働いてくれたMさんが来てくれる。小生の小学生から中学生時代にボクシングのやり方・ラジオの製作・オートバイや四輪の運転の仕方そしてクラシック音楽の面白さを教えてくれた兄貴的存在との40年ぶりの再会。法事とはこういうものなんや。親の功徳のおかげやな。和尚の素晴らしいお経を聞いたあと高台寺そばの『川太郎』で食事。子供のときに修理した電器コタツや扇風機を届けたら石原裕次郎や浅岡ルリ子や美空ひばりがいたのでびっくりした昔の電器屋の得意先。美味しい鴨料理とともにWさんやMさんと山ほどの昔話。サケが生まれ故郷の川に戻った気分。ほなあとは死ぬだけかい。死ねへんところが人間のほうがサケより辛くてオモロイところなんやろなあ。ちょっとしんみり。

1月15日(月)
いろいろ仕事を済ませて夜は今年初めての『鮨処もり山』へ。高野孟さん夫妻とバッタリ。高野さんの主宰するインターネット・ジャーナリズム『ざ・こもんず』に小生のスポーツジャーナリスト塾生の原稿掲載を始めさせていただいた御礼を言ったあと昨年のNYオペラ・ツアーの報告。高野さんは前日まで台湾ツアー(小生のNYツアーと同じ中日栄文化センター主催)で政府要人とも面会とか。そういえば台湾高雄に建設されるオペラ・ハウスのコンペの最終選考に竹山聖さんの設計が残ってるはず。コンペに勝って建設が進んでオレの演出で『忠臣蔵』やってくれへんかなあ。しかし次の日曜日に予定されてる小生にとっての新年最初の大イベントまであと1週間を切ったなぁ。ちょっとびびってきたなぁ。エライことになったなぁ。何するかって?いや大胆すぎることに手を出してしもて恥ずかしいて今は書けまへんわ。

1月15日(月)つづき
祝!佐吉の散歩復活!あんまりひっぱらんといてくれよ。

DVD
『ティム・バートンのコープスブライド』

『ティム・バートンのコープスブライド』

CD&BOOK
『映画「パフューム」オリジナル・サウンドトラック』

『映画「パフューム」オリジナル・サウンドトラック』

パトリック ジュースキント『香水(パフューム)〜ある人殺しの物語』池内紀・訳(文春文庫)

パトリック ジュースキント『香水(パフューム)〜ある人殺しの物語』池内紀・訳(文春文庫)

マーラー『交響曲9番』レナード・バーンスタイン指揮ベルリン・フィル

マーラー『交響曲9番』レナード・バーンスタイン指揮ベルリン・フィル

BOOK
小杉泰『興亡の世界史06イスラム帝国のジハード』

小杉泰『興亡の世界史06イスラム帝国のジハード』

1月16日(火)
小杉泰『興亡の世界史06イスラーム帝国のジハード』読了。「社会は国家よりも大きい」この一文は衝撃的やった。そしてイスラームは「社会革命」やったんや。いま我々の国ではいろんな「社会問題」が次々と噴出してるけど政府が「国家の問題」として対処しようとしてるのは間違いやな。そうか。「ラケット」という言葉はアラビア語(ラハト=手のひら)が語源なんや。「ジハード」は「奮励努力」という意味なんや。ほな将来「スポーツのジハード」なんてのを唱えられるかも・・・。もちろんそれは「勝つこと」やなく「奮励努力すること」が目的になるはず。夜ティム・バートンの『コープスブライド』を見ながら食事。バートンはホンマにエエなあ。優しいなぁ。けどメイキングも凄かったなあ。人形をちょっとずつ動かして撮影する風景に感激。CGはアカンで。しかし次の日曜日がコワイ・・・。「213」の常連でクラリネット吹いてるSさんがわざわざ楽譜を届けてくれたけどソレ見たら余計にわけわからんようなった。トホホ。読者の皆さんこの文章意味不明かもしれませんが御容赦。

1月17日(水)
先日の朝日新聞の「スポーツ総合誌苦境」という記事に対する「何か」が書かれてないかと思って今日送られてきた『Number』を開いたらやっぱりあった。編集長名で休廃刊した他の2誌とは異なり『Number』の売り上げは「堅調」で朝日に「抗議を行い」「誠意ある回答」を求めてるという。まぁ朝日の記事はエエ加減やったからなぁ。そういえば休刊(事実上廃刊)になった『スポーツ・ヤァ!』の編集長もゲラの段階で見せてもらって「事実と違う」とカンカンに怒って「読む気にもならんかった」というてた。取材に1時間近く応じた小生にも何の連絡もない。コメントをボツにした連絡もないし掲載紙も送って来ん。記事もエエ加減なら事務処理もエエ加減やで。しかし『Number』の「堅調」が事実やとするならめでたいことやけど「スポーツが描く人間ドラマに迫りたい」という「創刊に際して掲げたナンバーの思いは、今も変わることはありません」というのはちょっと気に入らんなぁ。それやったら“スポーツ・ユーフォリア”(スポーツ多幸症)を醸成するだけやで。満州事変や二・二六事件のときの「前畑がんばれ」になってしまうで。“スポーツ・ジャーナリズム”も基本方針に加えてほしいなあ・・・。売れてりゃエエってもんやないろ・・・。

1月17日(水)つづき
今日は塾生の原稿チェックと電話指導以外は終日「棒振り」の稽古(笑)。ワーグナーは仰山音符を書いとって頭がまわらへんなぁ(爆)。夜NHKの『クローズアップ現代』でオーケストラ(文化団体)の窮状と再建策を取り上げてた。解説の堺屋太一さんはさかんにJリーグの地域密着をモデルケースとして語ってた。面白かったけどN響や読響のことも取りあげてほしかったなあ。N響のスポンサーがNHKということは俺らの視聴料?

1月17日(水)つづき
夜中に長男が成人の祝いを取りにひょっこり現れる。現金な奴っちゃ(笑)。「おまえ楽譜のド頭にCに縦線が入ってる記号って何か知っとるか?」「2分の2拍子でしょ」「知ってるやないか」「誰に訊いとるんじゃい。一応ミュージシャンでっせ」なるほど。年取ったら子供に訊こ。

1月18日(木)
日曜のコンサートのリハーサルでオペラシティへ。いやぁ顔は笑てても足は震えますなぁ。おまけにまだちょっと痛い。そのあとフジテレビへ。土曜日の『めざましテレビ』の録画撮り。テーマは星野ジャパン。「213」へ寄ったらクラリネット奏者のSさんが来たので楽譜を借りた御礼に日曜のコンサートの招待券を渡してワーグナー談義。震えた足を癒す。

BOOK
森谷公俊『興亡の世界史01アレクサンドロスの征服と神話』

森谷公俊『興亡の世界史01アレクサンドロスの征服と神話』

1月19日(金)
朝起きたら足首がちょっと痛い。昨日のリハーサルで指揮台の上で跳んだからかな(笑)。せっかく治りかけてたのにムリはあかんな。痛い足を引きずって大阪へ。『ちちんぷいぷい』生出演。そうか。私立中学の受験科目が4教科(国算理社)から3教科(国算理)へ変わってきてるらしい。進学校の灘中なんか既にそうやという。社会(歴史地理)をなくしたらアカンで。教養と常識がなくなってしまうで。それでアアイウ人物が・・・とは言いとうないけど。往復の新幹線で森谷公俊『興亡の世界史01アレキサンドロスの征服と神話』(講談社)読み出したら止まらへん。このシリーズは現代社会との接点を明確に意識してて面白い。

1月20日(土)
なんか子供のときの明日は運動会・・・という気分。ワクワクドキドキ。仕事が手につかん。夜次女とBFが「凄い金目鯛が手に入った」と言いながら我が家へ。金目鯛のしゃぶしゃぶで前夜祭。確かにめちゃ美味い。ワクワクドキドキを忘れて熟睡。

1月21日(日)
オペラシティ・タケミツホール空爆大成功!わっはっはっは。東フィルの「午後のコンサート・序曲がなければ始まらない」で司会進行役を務めたのだがその役得としてワーグナーの『ローエングリン第3幕への前奏曲』を指揮してしまったのだ!しかもアンコールの余興ではない。インターミッションの後の2部の初っ端。やおら指揮台に跳び乗ってタクトを振り上げ聴衆が何をするのかと思ったところで中断。ゆっくり上着を脱いで再び指揮棒を振り上げたところでまた中断。今度はネクタイをはずしてな〜んだギャグかと思わせたところで♪パパパパア〜ンと本格演奏を始めたのだ!わずか4分とはいえアウフタクトもロマンチックな中間部もばっちりでホルンとトロンボーンとチューバも大爆発!最後にジャンプまで決めていやはや中学生の頃からの夢が叶いました。トイレで出逢った楽団員の方から「ドイツの巨匠のようなタクトでしたよ。いまから本格的に勉強しても遅くないですよ」などと言われて御世辞とわかりながらも嬉しかった。東フィルの皆さん本当にありがとうございました。指揮者の金聖響さんを完全に食ったな・・・なんて思ってたらその後のR・シュトラウスの『ばらの騎士組曲』やショスタコの『祝典序曲』が凄い演奏!さすがはプロ(当たり前か)。昨年も『東京五輪行進曲』を振らせてもろたけど50年も生きてるとエエこともある。来年はヴェルディやな・・・なんてはしゃぎすぎはいけませんな。

1月21日(日)つづき
コンサートのあと青山の『ポンテ・ヴェッキオ』へ。聖響さん(と夫人)に次のスケジュールが入ってたのは残念やったけど馬鹿娘2人とそのBFどもと打ち上げ。口の悪い娘どもからも「指揮良かったよ」といわれてちょいとデレエッとしてしまう。ウニのキッシュやスズキのカルパッチョやイカ墨のスパゲッティがメチャクチャうまかった。しかし疲れた。指揮者ってタイヘンなんやな。

1月22日(月)
うわっ。金聖響さんが自分のHPでオレの指揮を「絶賛」してくれたはる!本気で転職を考えようかな(笑)。http://blog.eplus.co.jp/seikyo/

CD
『ニューイヤー・コンサート2007:メータ&ウィーン・フィル』

『ニューイヤー・コンサート2007:メータ&ウィーン・フィル』

『オッフェンバック・ロマンティーク』

『オッフェンバック・ロマンティーク』

1月22日(月)つづき
手紙の整理をしたらユニヴァーサルからCDが届いててメータ指揮ウィーン・フィルのニューイヤーのアルバムがもう届いてた。物凄い早さやな。演奏はサイコーにご機嫌。最近のメータは大人やな。何年か前に100万枚以上売れたニューイヤーのCDを買うた人はコッチを買い直さんとウィンナ音楽の良さがわからんで。ほかに『オッフェンバック・ロマンティーク』と題したアルバムも楽しかった。ミンコフスキはいつもオモロイな。さらに『プリンセス&プリンスon theアイス』なんて題したアルバムもあってコレは明らかにフィギュアスケート人気の便乗商法。ところが大好きなバス歌手ギャウロフの歌う『黒い瞳』が入っててコレは素晴らしかった。サーシャ・コーエンもこの迫力満点の歌声では滑れへんやろけどさすがの名唱やな。ギャウロフは昔来日してTV番組の『オーケストラがやってきた』に出演したとき『黒田節』を歌ってその凄さにマイッタ。どっかに録音残ってへんかなぁ。あれは美空ひばりの『トスカ』と競う名唱やで。

1月23日(火)
あかん。頭の中がまだワーグナーや。仕事にならん。しゃあないし本を読む。河合祥一郎『謎解き「ハムレット」名作のあかし』(三陸書房)。面白い!カート・ヴォネガットが来日して講演したときの「ハムレット論」を思い出す。シェークスピア○引き落とし●ワーグナー。なんのこっちゃ。

1月24日(水)
朝から金沢へ。「21世紀美術館」にちょいと寄ってから音楽堂で金聖響指揮OEK(オーケストラ・アンサンブル金沢)と大阪音大によるモーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』のドレスリハを見せてもらう。いやぁモーツァルトは素晴らしい。モーツァルト○はたき込み●ワーグナー。なんのこっちゃ。

1月24日(水)つづき
リハのあと聖響さんや歌手の方たちと金沢のサカナを食べに。わいわい歓談。関西弁の乱れ飛びに関東育ちのA編集者は目を白黒。とくに姫路弁は強烈。河内・和歌山がおらんでよかった(笑)。そのあとA氏と二人で片町にある故・山口瞳氏が愛したというイタリアン・レストラン・バー『倫敦屋』へ。なかなか味のある古い作りの店でグラッパを味わう。山口瞳氏と懇意だったというマスターもなかなかの粋人。「最近は音楽堂と21世紀美術館を訪れる人のほうが兼六園を上回ったんじゃないかな」とか。恥ずかしながら色紙を差し出されたので『知魚楽』と書く。いつも借用してる荘子の言葉です。

1月25日(木)
金聖響さんへのインタヴュー。ワーグナーのことは忘れてベートーヴェンの交響曲「5・6・7番」について。聖響さんの話はめちゃめちゃ面白い。ベートーヴェン○寄り切り●ワーグナー(上手投げかな?・なんのこっちゃ・笑)。聖響さんの話の面白さのヴォルテージを下げずに本にせねば。帰りの飛行機まで時間が空いたのでA氏と馬鹿ッ話をしながらビールを痛飲。編集者とのこういうひとときは貴重。頭の中が整理される。ビールのせいではないと思う(たぶん・笑)。

CD
『アリア・カンティレーナ』

『アリア・カンティレーナ』

1月26日(金)
エリーナ・ガランチャのCDを聴く。このメゾ・ソプラノはナカナカやなぁ。ライナーにも書いてあったけど最近はオッター、バリトリ、コジェナー、カサロヴァ・・・となるほど素敵なメゾが勢揃い。サルスエラやシンデレラ(ロッシーニ)からオクタヴィアン(R・シュトラウス「ばらの騎士」)まで歌いこなすガランチャを聴きながらナカナカ仕事の整理がつかんなぁ・・・ナカナカ原稿が書けんなぁ・・・と思てたらあっという間に夕方。名古屋へ。

1月27日(土)
東海テレビ『スーパーサタデー』生出演。給食費を払わん親の態度が理解不能。最近の事件はすべて親のせい?ゲストは山本昌投手。今シーズンは200勝に挑戦(あと9勝)。けどあと少しで500試合登板と3000イニングというのも凄い。何しろ1試合平均6イニングは確実に(リリーフ登板を除いた先発だけならおそらく7イニングは確実に)投げる投手なんやから。そのことを言うと山本昌さん自身も気づいてなかったようで「我ながら凄いですね」と笑顔。

1月27日(土)つづき
東海テレビのあとホテルでちょいと休んで栄中日文化センターで『オペラ講座』。今回のテーマは『ボリス・ゴドゥノフ』ロシアは昔も(ソビエト時代も含めて)今も(奇妙な暗殺事件も含めて)変わるらんなぁと思いながら「成駒屋!」じゃなかった「菩理寿屋!」と声をかけたくなるネステレンコの絶唱と名演技を堪能。そのあと文化センターの幹部と講師をしてる高野孟さんと一緒に新年会。最終近くの新幹線で帰宅。

1月28日(日)
本ホームページの左下に「玉木塾入り口」というバナーが誕生しました。これは『スポーツ・ヤァ』の廃刊に伴いそこで展開していたスポーツジャーナリスト実践塾を引きついだ「玉木塾」の塾生(と講師)のみが入れるコーナーです。一般の読者の皆さんには利用してもらえないのですが「玉木塾」も「サイバー化!」したということで今後の展開につなげたいと思っています。というようなことで今日も新幹線に乗って大阪へ。「のぞみ」のマイレッジつくってほしいなぁ。

1月29日(月)
関西テレビ『痛快エブリデイ!男がしゃべりでどこが悪いねん』生出演。いやはや桂南光さんの司会で男が喋りまくる番組は面白すぎてついつい聞き役になってしまう。ざこば師匠・桂きん枝・中田ボタン・大平サブロー・・・の濃い面々のトークは凄い。関東ではやれへんのやろけど(笑)。帰宅して「玉木塾」の掲示板をチェック。よっしゃ!「サイバー塾」は機能し始めたかな・・・。

1月30日(火)
コラム3本。疲れた。そうか「星野ジャパン始動」か。実績・人気・集金力・東京六大学閥。ほかにはいないもんな。けど彼を「誰」が選んだんや?やあっぱりナベツネか?(笑)次期巨人監督の布石か?それとも「アマチュア」の「団長」のO氏か?かつて東海大学の原辰徳が日本代表に参加して早稲田の岡田彰布が参加しなかったときにO氏にそれのことを質したら「天皇陛下の賜杯を争ってるときに他の試合になんぞ出られるか!」と机を叩いて怒鳴られた。時代は変わった?考えが変わった?どっちゃでもええけど未来のヴィジョンはナシ・・・。

1月31日(水)
コラム1本仕上げてから六本木の三枝成彰氏の事務所へ。玉木版『忠臣蔵外伝〜討ち入り心中』上演の打ち合わせ。いよいよこっちも始動か・・・スポーツライティングとのバランスをどうしょうかな・・・。打ち合わせのあと渋谷「タワーレコード」に寄ってから朋友たちとの新年会へ。ホッケやアスパラの北海道料理が美味かった。

1月31日(水)つづき
「タワーレコード」では『ハムレット』を買うつもりでいたら隣に『ブルース・ブラザース・ドキュメンタリー』があったので即座に買った。それを見てから寝る。面白かった。ジョン・ベルーシはダン・アイクロイドに教えられるまでブルースなんて知らんヘビメタ派やったんや。

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