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DVD
『東京五輪音頭』
『東京五輪音頭』

10月1日(土)
朝石巻のホテルで目覚めて少し周囲を散歩。そして朝食のあと今日の講演の内容原稿を作成。昼寝を挟んで読書のあと講演原稿をブラッシュアップして夕方第6回武道フェスティバルの特別講演。演題は「あなたはオリンピックとは何か?と訊かれて答えられますか?」普仏戦争に敗れた19世紀のフランスでイギリス留学帰りの教育者クーベルタン男爵がプロシアに復讐するのではなく世界平和を願ってオリンピックを始めた話をきっかけに第1回大会からオリンピックの歴史を語る。途中映画『東京五輪音頭』を見てもらって1964年当時の東京(汚穢都市と呼ばれてた!)の雰囲気を知ってもらったあと現代のオリンピックの問題点(ドーピング問題や安倍マリオ問題)を語る。そのあと懇親会。亀山石巻市長とボート競技の宮城県長沼ボート場への変更や石巻の聖火台からの聖火リレーについて語り合う。どっちも震災からの復興事業として是非とも成功させたい…で意見は一致。その後の懇親会二次会では柔道の指導者として来られていた五輪銀メダリストの田辺陽子さんや日本アスリート会議理事としてこられていたリオ・パラリンンピック帰りの車椅子バスケの根木慎志さんや剣道世界一で大阪府警の木和田大起さんらと歓談。楽しい一夜。

10月2日(日)
朝起きてホテルの朝食のあと柔道剣道空手道の講師の皆さんと一緒に石巻市総合体育館へ。武道フェスティバルの子供たちを相手にした武道クリニックの開始。さらに今年は文化ブースが設けられて書道・華道・茶道のパフォーマンスが実施された。オリンピックにもかつては芸術競技があり現在は文化プログラムがあることを思うとこれは素晴らしいこと。小生も体育館に隣接する武道場でデッカイ筆で墨痕鮮やかに「武道の街石巻」と書いた石巻高校書道部のパフォーマンスや石巻市立桜坂高校茶道部の野点を味わう。結構なお点前でした。そして柔道剣道空手道の子供たちへの指導を少々見学したあとY先生の車に乗って東京都の職員の方2名とともに長沼ボート場を視察。石巻からはクルマで40分程度。緑豊かななかに広々と静かな湖面が広がっていた。これはいろいろな使い方を考えることのできるナカナカ面白い施設ですよ。

10月2日(日)つづき
宮城県の長沼ボート場とその10倍以上の広さのある長沼フートピアを視察したあと東北新幹線古川駅まで送っていただく。古川市は平成の市町村大合併で今では大崎市になったらしいが吉野作造の出身地だとか。心の中で民本主義万歳と唱えて東北新幹線で東京へ。東海道線で大船へ。帰鎌。風呂入って土産の日本酒を飲みながらヤルヴィ指揮N響の奏でるロシア音楽。なるほどN響は日本を代表するオーケストラかもしれないが日本一のオケが放送交響楽団とは情けない。寝よ。

BOOK
『日本語のために (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 30』(河出書房新社)
『日本語のために (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 30』(河出書房新社)

10月3日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと部屋にこもってせっせせっせと原稿書き。1本音楽のコラムを仕上げるがもう1本のPR誌の原稿は捗らず。そもそも捗らずという漢字を知らない(パソコンで変換されないとわからない)から捗るはずもない…などと事象よりも文字が大事という言語論を頭に浮かべながら夕方から酒。そのうち風呂。そのうち寝る。ベッドで読む池澤夏樹個人編集日本文学全集第35巻『日本語のために』はめっちゃ面白い。まさか日本文学全集で憲法を読むとは……。

CONCERT
『昔の音は偉かった 其の弐』
『昔の音は偉かった 其の弐』

10月4日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと東海道線で品川へ。東海道新幹線で新大阪へ。タクシーでシンフォニー・ホールへ。毎日放送主催のコンサート『昔の音は偉かった其の弐』の音楽解説者として出演。まずは打ち合わせとリハーサル。MBSアナウンサーの古川圭子さん河田直也さんタレントのくっすんらと舞台へ。指揮は松沼俊彦さんでオケは関西フィルハーモニー。ピアノは沼光絵理佳さん。曲目はスッペ「軽騎兵序曲」ロッシーニ「ウィリアム・テル序曲」オッフェンバック「天国と地獄」ショパンの太田胃散の前奏曲や羽生結弦のバラッドなどが前半。スッペで浅草オペラの話。ロッシーニで誕生日(閏年の閏日)やトリュフのグルメの話。オッフェンバックでパリのモーツァルトと浪花のモーツァルト(キダタローさん)の話。ショパンで「綺麗なお花畑の中に大砲が隠されている」と評したシューマンの話などをする…ことにする。後半はイケメン・ヴォーカル・グループのル・ヴェルヴェッツが加わりカンツォーネの「ヴォラーレ」やラヴェルの「ボレロ」など。アンコールはJ・シュトラウスの「こうもり」…でいろいろしゃべりをチェックして本番も楽しく終えて…ふううう。記念撮影をいろいろしたあとディレクターのH氏などと打ち上げをして大阪泊。

10月5日(水)
朝大阪のホテルで目覚めてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。先週末の石巻での武道フェスティバルに書道・華道・茶道が加わったことと視察した長沼ボート場の話をする。オアズマンたちのほとんどが嫌ってる東京の海水のコースよりも復興五輪と連動した長沼の方がよほどイイことを話したあと新幹線で帰鎌。東北&関西と旅が続いたあとのたまった手紙や新聞を処理。仕事の電話もいろいろ処理。夜は新刊の文庫をプレゼントするためにアジア料理の『FLAT』とクロちゃんのバー『Kurocks』へ。

10月6日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩のあとYANASEのPR誌の原稿書き。書くことを決めたあと締め切り予定を1週間ほど過ぎての執筆のためかスラスラスラと書き進む。我々の仕事は考える時間が長いほどいいのだと新た得て納得。そーいえば高校時代の生物の教師が論文の書き方を教えてくれたことがある。少しずつ書くのではなく一気に書き上げて机の中に仕舞っておく。1週間ほどして取り出して読み直すと何と馬鹿なことを書いてるかと気づき一気に書き直す。そしてまた仕舞い込む。また1週間ほどして取り出して…それを何度も続ける…と良い論文に仕上がるそうな。ジャーナリズムとアカデミズムは同じに語れないが似ているかもしれない。今日の原稿は午前中に書き上げて昼飯昼寝のあと読み直して書き直して完成。1週間は待てないけれど1昼寝くらいは間を置いた方が良いようだ。部屋も片付けや雑用をこなしたあと晩飯はサッカーを見ながら。W杯予選イラク戦。イラクの積極的な動きに対して日本代表はモタモタ…。清武・原口はよく走って見事。本田は早く代えたほうがいい…と思ってたら後半同点にされて試合終了寸前にやっと勝ち越し。いつまで経っても堂々とは闘えない日本代表ですね。ホームでコレか…。情けない…。

DVD
『とむらい師たち』
『とむらい師たち』
BOOK
野坂昭如『とむらい師たち』(講談社文庫)
野坂昭如『とむらい師たち』(講談社文庫)
DVD
『おくりびと』
『おくりびと』
BOOK
小川勝『東京オリンピック「問題」の核心は何か』(集英社新書)
小川勝『東京オリンピック「問題」の核心は何か』(集英社新書)

10月7日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと東海道線で新橋へ…と思ったけれどオリパラのメダリストたちのパレードに巻き込まれることを恐れて湘南新宿ラインで渋谷へ。パレードを見たい気もあったけれどロンドン対語のを見たから今回は録画でイイか…と思いながら渋谷からタクシーで六本木ヒルズのテレビ朝日へ。『ワイドスクランブル』生出演。久しぶりに会ったデーブ・スペクターさんとCM中に冗談を交わしたあと2020年五輪会場について話す。有明アリーナは不要ですね。もしも作っても1万5千人のキャパは不要。VリーグにもBリーグにも大きすぎます。IOCが(入場料欲しさに)必要と言っても仮説で対処するかメディアの発達で不要だと将来の五輪のためにも反論するべきですね。それを建設業界とグルになって大きな建造物を造ろうとする元主将は最悪でしょう…とまでは喋らなかったがいろいろ喋ってパレードの終わった銀座山野楽器やYAMAHAで買い物。久しぶりにバーンスタインのDVDやら安売り映画のDVDやらCDやらを買いまくり。喫茶店で少々読書。小川勝『東京オリンピック「問題」の確信は何か』集英社新書。次回(17日)ニューズ・オプエドにゲスト出演してもらうので…面白いですね。そして乃木坂のグッチ裕三さんの店『うまいぞお』へ。産経新聞のS氏とサケ&サカナ&メシ&野球の話&スポーツの話で楽しい一夜。帰宅後今日買ったばかりのDVD映画・野坂昭如原作・藤本義一脚本・三隅研次監督・勝新太郎主演『とむらい師たち』を見始めるとあまりの面白さに最後まで見てしまう。カツシンそれに伊藤雄之助…イイですねえ。

DVD
『泳ぐひと』
『泳ぐひと』
CD
『ストラヴィンスキー:春の祭典』
『ストラヴィンスキー:春の祭典』
『Tchaikovsky / Stravinsky: Violin』
『Tchaikovsky / Stravinsky: Violin』
MAGAZINE
『JAZZ VOCAL COLLECTIONアニタ・オデイ』
『JAZZ VOCAL COLLECTIONアニタ・オデイ』
DVD
『朝比奈隆+シカゴ交響楽団1996年アメリカ公演』
『朝比奈隆+シカゴ交響楽団1996年アメリカ公演』
BOOK
『公認野球規則2016年度版』(ベースボール・マガジン社)
『公認野球規則2016年度版』(ベースボール・マガジン社)
日本オリンピック・アカデミー・編著『JOAオリンピック小事典』
日本オリンピック・アカデミー・編著『JOAオリンピック小事典』
早稲田大学スポーツナレッジ研究会・編『スポーツ・ファン・マネジメント』(創文企画)
早稲田大学スポーツナレッジ研究会・編『スポーツ・ファン・マネジメント』(創文企画)
木田元/須田朗『基礎講座 哲学』(ちくま学芸文庫)
木田元/須田朗『基礎講座 哲学』(ちくま学芸文庫)

10月8日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩…と思ったら今日はトレイナーさんが来てくれるとかでさっそく部屋の整理と雑務処理。ところが昨日本屋で買った木田元/須田朗『基礎講座 哲学』(ちくま学芸文庫)を読み出すと面白くて止まらなくなる。BGMはコレも昨日ディスクショップで買ったストラヴィンスキー『春の祭典』。テオドール・クルレンツィス指揮ムジカエテルナの演奏。この演奏家はコパチンスカヤのヴァイオリン(チャイコフスキーVn協)のバックを聴いてスゴイと思って買ったけど…イヤァ凄い。演奏は進化するもんですね。午後からは真面目に部屋の整理。BGMはアニタ・オデイ。ジャズ・ヴォーカルではミルドレッド・ベイリーと並んで好きな歌手。昨日産経のSさんからもらった本2冊ー『JOAオリンピック小辞典』『スポーツ・ファン・マネジメント』を読み出すとまた止まらなくなって結局部屋の整理は中途半端。イカンイカンと掃除に戻ったけど『2016年度版公認野球規則』なんてのも読み出すと面白い。野球の規則も年々変わってますねえ。晩飯前にビール飲みながら朝比奈隆指揮シカゴ交響楽団の『ブルックナー交響曲第5番』を聴き始めてスゴイ!と思ったら孫が寂しそうにしてる。名探偵コナンが見たいとかで一緒にコナン2回分の録画を見直す。悪徳金貸しを殺したのは誰か?幼稚園児には少し難しかったかな。飯&風呂のあと何故か爆睡。起きてウィスキー飲みながら映画『泳ぐひと』。昨年スポーツ・アンソロジーを編むときに候補作として読んだトム・チーバーの小説が原作。主演はバート・ランカスター。最初から最後まで海パン姿。高級住宅地の家のプールを泳ぎ繋いで自宅に戻るという珍しいアメリカン・ニュー・シネマ。不倫も詐欺も親子の断絶もイロイロあって最後に衝撃の瞬間。原作よりも面白かった。

DVD
『新平家物語』
『新平家物語』
モーツァルト『フィガロの結婚1980年日本公演』
モーツァルト『フィガロの結婚1980年日本公演』
『チャップリン公式DVDコレクション(2)モダンタイムス』(アシェット・コレクションズ・ジャパン)
『チャップリン公式DVDコレクション(2)モダンタイムス』(アシェット・コレクションズ・ジャパン)
『チャップリン公式DVDコレクション(3)街の灯』(アシェット・コレクションズ・ジャパン)
『チャップリン公式DVDコレクション(3)街の灯』(アシェット・コレクションズ・ジャパン)
『チャップリン公式DVDコレクション(4)ライムライト』(アシェット・コレクションズ・ジャパン)
『チャップリン公式DVDコレクション(4)ライムライト』(アシェット・コレクションズ・ジャパン)

10月9日(日)
朝雨のなかを黒兵衛と散歩。帰宅すると雨が止む。まぁ人生そんなもんです。午前中は『題名のない音楽会』でバッティストーニと東フィルのイタリア音楽を楽しんだあと(彼のイタリア・オペラは最高ですね)ホームページの原稿作り。昼飯のときにモーツァルト『フィガロの結婚』1980年東京上野文化会館でのウィーン国立歌劇場来日公演。DVD2枚組9千4百円は高いと思ったけどプライ・ヴァイクル・ヤノヴィッツ・ポップ・バルツァ・ツェドニク・リドル…というスゴイ歌手陣に加えてカール・ベーム指揮というので買ってしまう。いやぁ演奏はすごいもんです。隅から隅までモーツァルトの美しい響き。たいしたもんです。ちょいと昼寝してから映画でお見るか…そう言えばチャップリン全集を買っているのに『独裁者』『モダン・タイムス』は見たけど『街の灯』『ライムライト』はまだ…とはいえ昔見ているから一昨日買った『新平家物語』を選ぶ。溝口健二監督。主演は若き市川雷蔵。上賀茂下鴨両神社や昭和30年の京都の風景もちらりと現れてなかなかの迫力。面白かった。映画以外は出版社やいろいろな取引会社へマイナンバーの通知手続き。コピーをとって糊で貼り付けて…ああ邪魔くさ。イライラした一日をオペラと映画が癒やしてくれました。

10月10日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩。52年前の今日は東京オリンピックの開会式。ハッピー・マンデーでなくても10月10日は記念すべき日なのだ。それを「体育の日」と奇妙な名称の国民の祝日にしたのを「スポーツの日」に改めようという動きが進んでいる(はず)。オリンピックで行われるスポーツには体育だけでなく知育も徳育も含まれていますからね。そのスポーツを体育だけに限定するのは明らかに誤訳。そこからいろいろな誤解も出てくる。さて今国会での改正はなるか?などと考えながら散歩を終えて東海道線で品川へ。新幹線で新大阪へ。毎日放送へ行く前に久しぶりに隣の「丸善ジュンク堂」に寄ると面白そうな本2冊が目に飛び込む。高橋安幸『根本睦夫伝 プロ野球のすべてを知っていた男』集英社&國重惇史『住友銀行秘史。SさんやOさんは2冊の中に出てくるのかな?と思いながら購入。そのあと文庫売り場へ。拙著『9回裏2死満塁素晴らしき日本野球』新潮文庫が。2列で縦に並べられていてそれぞれ1冊ずつしかアラヘン。売れてると喜ぶべきやけどもっと並べてください…と祈りながらMBSへ。『ちちんぷいぷい』生出演。体育の日の話やら琵琶湖の絶景やらトランプとクリントンの話やら…楽しくわいわいで新幹線で帰鎌。NHKの体育の日特集で石巻の聖火台に火が点るのを見る。この聖火台は返さずに2020年の聖火の出発点にしましょうね。メシ&フロ&明日のTBS『ひるおび!』電話打ち合わせのあとウィスキー飲みながら『Bernstein eflections』というドキュメンタリーを見る。作曲家バーンスタインの素晴らしい一面をとらえた映画。samuraナントカという偽物といかに違うかがよくわかった。

10月11日(火)
朝黒兵衛と散歩のあと東海道線で新橋へ。タクシーでTBSへ。『ひるおび!』生出演。東京五輪2020のために建設する海の森ボート・カヌー競技場を宮城の長沼ボート場へ移す件について。海の森のままでいいという鈴木元副都知事と選手の立場からは戸田ボートコースに隣接する彩湖がいいとする武田さんと復興五輪を推進するうえで長沼がいいとする小生がイロイロ話す。3者ともどちらかと言えば…という条件付き。IFやIOCの突きつける条件なんかぶっ飛ばすくらいのアイデアを出さなければ…リオの観客席もコースの片側だけでそれほど大きなものじゃなかったんだから。帰宅して午後から原稿書き。小池五輪改革の件でイロイロ電話がかかってきて原稿に手がつかない。仕方ないので原稿は明日の午前中まで待ってもらうことにして晩飯食いながらサッカーW杯予選オーストラリア戦。よしっ!試合開始早々先制点…と思ったらハリル監督は引き分け狙い?これは…ちょっと…采配に問題があるのでは…と思ってるとTBSから電話。明日も『ひるおび!』に出演を…で五輪水泳会場の「アクアティクス・センター」について電話で打ち合わせのあと早々にベッドへ。

DVD
『Bernstein Reflections』
『Bernstein Reflections』

10月12日(水)
午前4時過ぎに目覚まし時計で飛び起きて『アサ芸』の連載原稿を書く。せっせせっせと頑張って7時半に仕上げて朝飯食ったあとRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。今月1日に書店に並んだ拙著『9回裏2死満塁素晴らしき日本野球』について思い切り話させていただく。超我田引水だけど面白い本は一人でも多くの人に読んでほしいですからね。でラジオのあと黒兵衛と散歩して一息入れて東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ行く途中車中で毎日放送『ちちんぷいぷい』に電話でコメント。やはり2020五輪会場変更問題について。TBS『ひるおび!』も五輪水泳会場について。元日本代表水泳選手の長崎宏子さんと建築エコノミストの森山高至さんとアレコレ喋る。生観戦以上の4K3Dパブリック・ビューイングは4年後には可能だと思うのですが…。番組を終えてタクシーで帰宅。車中爆睡。帰宅したあとも爆睡しながらレナード・バーンスタインの作曲家としてのドキュメンタリー映画『Bernstein Reflections』を見始めるとあまりの面白さに眠気が覚める。作曲家というのはこういう感性と思考なんですねえ。誰かさんのように壁に頭をぶつけたりはしないのですよねえ。晩飯はクライマックスシリーズを見ながら。大谷選手…いや投手。スゴイですねえ。凄すぎますねえ。感服しきったあと映画を1本。リリアン・ギッシュ主演『八月の鯨』。爺と婆の映画。生きるというのは辛いなかにも良いことがある…長生きしても同じ生。生老病死は等しく艱難辛苦と極楽浄土が同居してるのですね。良い映画でした。

10月13日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと東海道線で新橋へ。タクシーで衆議院第一議員会館へ。ゴルフ改革会議出席。2020年東京五輪のゴルフ会場(埼玉県の霞ヶ関カンツリー倶楽部)がいかに不適切な選択か…ということについてイロイロ話し合う。参院予算委員会で質問に立った松沢成文さんも参加。遠藤前五輪担当大臣も霞ヶ関は疑問と言っている。U氏の裏情報によれば森組織委会長も「霞ヶ関は(電通の)タカハシが勝手に決めただけで自分は都営の若洲ゴルフリンクスが良いと思ってる」と言ったらしい。空気は変わってきた。丸川五輪担当大臣は2万5千の観客を収容できるのは霞ヶ関…と参院で答弁したけど全員熱中症で倒れますね。イヤそもそも2万5千人ものギャラリーを運ぶ手段(鉄道と駅)が完備していない。高級ゴルフコースにはクルマで行く人ばかりですからね。会場の若洲への変更を小池都知事に進言することにして会議を終えて帰宅。いろいろ仕事をしたあと夜は焼き鳥の『との山』へ。共同通信社のO氏と歓談。2020五輪について。今まともに組織委批判ができるのは東京新聞中日新聞それに地方紙(共同配信)だけですからね…。イロイロ話してちょいと酔って明日のテレ朝『ワイドスクランブル』の電話打ち合わせを終えてフロ&ネル。小野俊太郎さんから新刊が届いていた。『「里山」を宮崎駿で読み直す 森と人は共生できるか』(春秋社)この著者の本はすべて面白く勉強になる。読まねば。

10月14日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩のあとタクシーで大船駅へ…と思ったら携帯電話を忘れたことに気づき大慌てでUターン。不便な世の中になったものだ…と思いながら携帯を持って大船駅から東海道線で新橋へ。タクシーでテレビ朝日へ。『ワイド・スクランブル』生出演。建築エコノミストの森山高至さんと一緒。いつも(TBS)と違うところ(テレ朝)で逢うのは何か違和感。しかし五輪ボート・カヌー会場の宮城県長沼移転についていろいろ話す。これはIOCのアジェンダ20+20でも奨励していることで日本に最高のボート競技場があるなら東京から離れてるなんてことは理屈にならないはずですよね。ましてや世界ボート競技連盟のロラン会長が突然日本にやって来て東京湾海の森水上競技場を「ベスト」と断言するのも不思議。Youは何しに日本へ?いや…Youは誰に呼ばれて突然日本へ?海の森でやりたい人たちが呼んだとしか考えられませんね。そもそも海の森を会場に選んだ経緯を発表しないというのもおかしな話ですね。テレビ出演を終えて帰宅。いろいろ仕事したあと新潮文庫の編集担当者たちと『9回裏2死満塁 素晴らしき日本野球』の出版打ち上げミニ・パーティ@『鮨処もり山』美味しいお寿司に舌鼓しながら野球談義は楽しいものです。それにしても大谷はスゴイ!帰りに駅前のクロちゃんのバー『Kurocs』に寄ってアイリッシュ・ヰスキーで仕上げ。ヰの時のほうがアイリッシュには似合ってますね。楽しい一夜でした。

10月15日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと東海道線で東京へ。東北新幹線でくりこま高原へ。駅まで迎えに来てくださった登米市の「水上競技場を歓迎する市民の会」の副会長さん(宮城県フェンシング協会の会長さんでもある)のクルマに乗せてもらってて長沼ボート場へ。別に小池東京都知事のスケジュールに合わせたつもりはないが夕方からの「市民の会」に出席するのにどーせならと時間を合わせて様子を見に行く。

10月15日(土)つづき
快晴日本晴れの長沼ボート場は青空の下のに大勢の人。広々としたスペースに『東京五輪を登米市長沼ボート場に!』にというアーチと地元の人々。アーチは2週間前に訪れたときはなかった。早業。頑張ってる。登米市長さんや副市長さんやボート協議関係者に挨拶。訊けば動員をかけたわけでもないのにどんなボートの競技大会よりも大勢の人が集まったとか。そのうち小池都知事と村井宮城県知事が審判塔から降りてきたので御挨拶。「○○さんから話は聞いております」と言うと都知事は笑顔。まぁそれ以上は無理ですね。何のこっちゃわからん人はもう少しお待ちください。囲みの記者会見のあと地元テレビ局の人と今夜の「市民大会」の話や打ち合わせをしてクルマで仮設住宅へ。選手村分村用の住宅に改築したモデルルームを見学。これは仮設ではなくトヨタ・ホームの本格的住宅ですね。トイレは我が家より綺麗な最新式。天井も2m40cm以上!1週間の突貫工事で造ったとか。登米市の職員の人からイロイロ話を聞いたあとホテルで一休みして午後6時から「東京五輪・パラリンピック水上競技場を歓迎する市民の会」の市民大会に参加。約300人の市民が集まってホテルの宴会場は満員。地元市議や県議や宮城県ボート協会長や地元選出小野寺議員なども並んで熱い熱気のなかでオリンピックとは何か?スポーツとは何か?とい話を1時間させていただき質疑応答も1時間。たとえ五輪会場が来なくてもこの運動を続け長沼ボート場を大きく育て復興に寄与するように…と結ぶ。皆さん理解してくださり見事なおもてなし。打ち上げは仙台牛&地酒。美味!仙台牛はほとんどが登米産らしい。素晴らしい人々の熱心な活動で本当に長沼にオリパラが来れば良いと確信。登米泊。

CD
マスカーニ:オペラ『イリス(あやめ)』
マスカーニ:オペラ『イリス(あやめ)』

10月16日(日)
登米のホテルで朝起きると市民の会のスタッフの方が「これをオリンピックの選手方にも食べていただこうと思ってます」と仙台牛の入った芋っこ汁を持ってきてくださる。これがまた美味い。「これなら外国の選手も喜ぶでしょう」「ハイ」…でくりこま高原駅まで送っていただいて東北新幹線で帰京。そのまま渋谷オーチャード・ホールへ。アンドレア・バッティストーニ指揮東京フィルでマスカーニのおぺら『イリス(あやめ)』鑑賞。ナルホドこれはダフネの日本情緒異国版なんですね。京都・大阪と言った言葉が人名になっている珍しいオペラ。おもしろかった。

10月17日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。東京五輪ボート会場を宮城県長沼ボート場へ移転することが(日本のスポーツにとっては)ベストだと思うという話をする。さて…どうなるか。番組終わって銀座YAMAHAでCDやDVDを少し渉猟したあと浜松町から芝公園のAVATTA SUTUDIOへ。『ニューズ・オプエド』生出演。今日のゲストは長田渚左んと小川勝さん。元スポニチ記者で今はフリーランサーのスポーツライターである小川さんは最近『東京オリンピック「問題」の核心は何か』(集英社新書)という興味深い本を出版されて絶対に話し合いたいと思っていた人物。以前出版された『オリンピックと商業主義』(同)も名著ですごく参考にさせていただいた。長田さんが編集長を務める面白い雑誌『スポーツゴジラ』(都営地下鉄で無料配布)の最新号(第32号)にも小川さんは偶然2020年に向けての『自主財源と情報提供』と題した記事を書かれていてオリンピックの「諸問題」についていろいろ3人で話す。しかしボート会場は長沼に持ってきてほしいなあ…。番組のあとMCアシスタントの川島のり子さんと長田渚左んと近くの青魚専門料理店で軽く食事。途中で上杉隆氏も加わり「諸問題」の改善を約束した上で長田渚左さんにツキイチのMCを了解していただく。『ニューズ・オプエド』の月曜スポーツは来月から第4週が長田さんの仕切りとなりますのでご期待ください。帰宅していろいろテレビの電話打ち合わせのあとベッドへ。

10月18日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと今日もTBSへ。『ひるおび!』スタジオ生出演。小池都知事とバッハIOC会長のトップ会談が何をもたらすか…。ボート会場の宮城県長沼移転は…?カネがかかっても東北で復興五輪を行うことが大事!ではないのか?TBSを出て隣のBZタワーの毎日放送東京支局へ。『ちちんぷいぷい』に東京から生出演。小池・バッハ会談をいる。小池都知事がバッハ会長とトップ会談できたのは良かったけど…相当釘も刺されましたね。都・政府・組織委・IOCで4者会議を行うことになったけど作業部会となってはダメですね。小池都知事が直接公開で森組織委とやり合えれば別ですが…といろいろ感想を口にしたあとテレビ朝日へ。『モーニングショウ』のVTR取材を受けたあと神田一橋へ。一橋大学大学院で働いている人々相手に特別授業。高校の1年後輩で一橋大教授の佐山展生さん(かつて村上ファンド事件のときにホワイトナイトとして登場した人物?)のプロデュースでスポーツ論の授業。2時間近く喋って近所の洋食屋さんへ。美味しいエビフライをご馳走になって帰宅、長い1日でした。

Blu-ray
ロッシーニ:オペラ『イタリアのトルコ人』
ロッシーニ:オペラ『イタリアのトルコ人』
DVD
プロコフィエフ:オペラ『賭博師』
プロコフィエフ:オペラ『賭博師』
ジョルダーノ:オペラ『アンドレア・シェニエ』
ジョルダーノ:オペラ『アンドレア・シェニエ』
Blu-ray
ヴェルディ:オペラ『二人のフォスカリ』
ヴェルディ:オペラ『二人のフォスカリ』
CD
『カルミナ・ブラーナ』
『カルミナ・ブラーナ』
『ラフマニノフ交響曲全集&交響的舞曲』
『ラフマニノフ交響曲全集&交響的舞曲』
『ローマ三部作《祭・噴水・松》』
『ローマ三部作《祭・噴水・松》』

10月19日(水)
朝4時半起きで『アサヒ芸能』連載原稿執筆。ナントカ書き上げてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』に電話出演。小池バッハ会談で長沼ボート場の可能性がまだまだ残ったことを話したあと東海道線で新橋へ。タクシーで六本木ヒルズのテレビ朝日へ。『ワイドスクランブル』生出演。久しぶりにスポーツ・コンサルタントで元JOC職員で長崎宏子さんの旦那の春日良一さんと御一緒。東京五輪のボート会場に海の森競技場を推奨する春日さんに対して宮城県長沼ボート場を推す小生がイロイロ噛み付く(笑)。意見は違ってもスポーツの基本知識のある人と話すのは楽しい。テレビ出演のあと久しぶりに渋谷のタワーレコードへ。ラフマニノフの交響曲をあまり聴いていないので聴いてみようと思いオーマンディ指揮フィラデルフィア管の3枚組CD購入。バッティストーニ指揮東フィルのレスピーギ『ローマ三部作/祭・噴水・松』とインマゼール指揮のオルフ『カルミナ・ブラーナ』も。他にドミンゴが張る飛んで歌うヴェルディ『二人のフォスカリ』やカウフマンの歌うジョルダーノ『アンドレア・シェニエ』(どちらもパッパーノ指揮コヴェントガーデン歌劇場)それにロッシーニ『イタリアのトルコ人』(ジェノヴァ・フェリーチェ歌劇場)やプロコフィエフ『賭博師』(ゲルギエフ指揮マリインスキイ歌劇場)のDVDを衝動買い。テレビの仕事が続くと何故かCDやDVDを衝動買いしてしまう。嬉しいやらトホホ…やら…。そのあと西新宿のハイヤット・リージェンシーへ。コニシベステム工業さん主催の講演会。木工ボンドなどで有名な会社でボンドの携帯用ストラップなどをいただく。これはレアもの。うれしい。オリンピックと日本のスポーツについて1時間半ほど話して帰宅。ちょいと疲れた。

CD
『ソロ〜無伴奏チェロのための作品集』
『ソロ〜無伴奏チェロのための作品集』
『カルメン・ファンタジー/ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番』
『カルメン・ファンタジー/ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番』
BOOK
玉木正之『平尾誠二 八年の闘い 神戸製鋼ラグビー部の奇蹟』(ネスコ出版)
玉木正之『平尾誠二 八年の闘い 神戸製鋼ラグビー部の奇蹟』(ネスコ出版)

10月20日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。昨日のテレ朝に続いて春日良一さんと御一緒。元宮城県知事の浅野史郎さんも御一緒。バッハ・森蜜月会談。森プロデュース(?)のバッハ・安倍会談などについて語る。すべては森組織委会長の思惑通り?それにしてもバッハ会長の書道の上手さに感服…と思ったら自ら書かれたのはほんの一部なんですね…。でやろなあ(>_<)。自宅へ帰るタクシーのなかでラグビーの平尾誠二さんの死去を知る。享年53。マイッタ。今年3月に一緒に仕事してあまりにも痩せた容貌に愕然としたから正直言って長くはない…とは思っていたけど…ショック。神戸製鋼の初優勝以来続いた交流に感謝。呆然として涙も出ない。平尾さんの活動していたSCIX世話人のMさんに連絡していろいろ情報をいただく。とりあえずは家族葬の邪魔をせず…しかし辛い。神戸製鋼V7のあと『平尾誠二7年間の闘い』(ネスコ出版)を上梓して故寛仁親王に誉められて一緒に喜んだ思い出などが走馬燈のように甦る。合掌。

10月20日(木)つづき
午後連合通信の原稿書き。テーマを東京五輪ボート・カヌー会場からミスターラグビー逝去に代えて書き上げる。ふうううー。郵便物の整理をしていたらエイベックスとユニヴァーサルからCDが届いていた。ヴァイオリニストの服部百音さんのショスタコーヴィチVn響1番。バックはグリバエフ指揮ベルリン・ドイツ響。なかなかの迫力です。アリサ・ワイラースタインのチェロ独奏。コダーイの無伴奏チェロ・ソナタも良かったけど文化大革命のときにチベット付近に送られた中国の作曲家盛宗亮がヨーヨー・マのために書いた『中国で聞いた7つの歌』が面白かった。ネマニャ・ラドロヴィチのヴァイオリンとヴィオラによるバッハ作品集も面白かった。ちょっと理屈っぽすぎる気もするけど…。晩飯と風呂のあと報道ステーション見てると松尾雄治さんが平尾さんの型にはまらないラグビーの先進さを喋っていて思わず落涙。そー言えば平尾さんとのインタヴューで「ミックス・ジュース・ラグビー」とか「科学的根性」とか「完成したら壊すジグソーパズル・ラグビー」とかイロイロ2人で新しい言葉を考えたなあ…。合掌。

10月21日(金)
朝起きて短いコラム原稿1本仕上げて東海道線で新橋へ。タクシーで六本木ヒルズのテレビ朝日へ。小池vs森の政治闘争と五輪ボート場について話す。結局は東京湾の海の森に戻ることに?レガシー・ゼロでもええのんかい?そー言えばある海外資本の会社のエライさんが私たちはIOCにはカネを出しません。FIFAにも。彼らは結局マフィアですからね…と言っていた。マフィアでもイイ大会にしてくれればイイのやけどねぇ。テレビではそんなことは喋れませんが(苦笑)宮城県長沼ボート場でナントカ…と話して帰宅。途中に鳥取県で震度6弱の地震を知る。帰宅して毎日放送『ちちんぷいぷい』電話出演。地震で30分ほど予定より遅れる。イロイロ喋って明日の名古屋オペラ講座のレジュメ作り。映像の用意。明日からの新しいテーマはヴェルディの知られざる作品。まずは第1作の『オベルト』と失敗作喜劇と言われている第2作の『一日だけの王様』。晩飯の前後に何度か孫の『妖怪ウォッチ』に邪魔されながらも映像を見て予習。未熟な作品とか失敗作とか言われていてもさすがはヴェルディ。ナカナカ面白い。

Blu-ray
ヴェルディ:オペラ『オベルト』
ヴェルディ:オペラ『オベルト』
ヴェルディ:オペラ『一日だけの王様』
ヴェルディ:オペラ『一日だけの王様』

10月22日(土)
朝起きて東海道線で品川へ。新幹線で名古屋へ。栄中日文化センターでオペラ講座の新シリーズは「知られざるヴェルディ」。第1回は「アイーダ」の凱旋行進曲の場面をちょいと抱け楽しんだあとヴェルディ第1作の『オベルト』と『一日だけの王様 偽のスタニスラオ』を楽しむ。後者はまるでロッシーニですけどナカナカオモシロイ。前者はまだまだ未熟とはいえヴェルディらしさ満載。受講生の皆さんに有名でないオペラでも結構楽しんでもらったあと『9回裏2死満塁』と『彼らの奇蹟』まで買っていただきありがとうございました。そのあとチョイと駅前でゑびすビールをひっかけて帰宅。往復の新幹線は爆睡。疲れてるのかなあ。日本シリーズ広島勝利。大谷攻略は見事ですね。

10月23日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩。久しぶりに落ち着いた日曜の朝。とはいえ仕事部屋はぐじゃぐじゃ。午前中かけて整理&大掃除。なかなかはかどらん。とほほ。午後も大掃除の一日。マイッタ(>_<)。先週は毎日テレビ出演があったから仕事部屋は大荒れ。原稿書いたあとはほったらかし。しゃーないなあ。夕方にようやく仕事部屋が片付いて…同時に仕事する気がなくなって日本シリーズ。広島強い!代打大谷への攻めは完璧。広島のキャッチャー石原はMVPですね。気が早すぎる?Eテレのウィーン・フィル公演を楽しむ。指揮はメータと小澤征爾。コレ…ドレスコードを決めた(ドレスアップしないと入れない)コンサート?音楽は良かったけどそーゆーのは嫌いですね。まぁ自分が行かなければイイだけの話ですが…。

10月24日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩のあとせっせせっせと原稿書き。午後もせっせせっせと原稿書いたあと東海道線で新橋へ。山手線で浜松町へ。徒歩でAVATTA SUTUDIOへ。『ニューズ・オプエド』生出演。ゲストは産経新聞論説委員でもあり笹川スポーツ財団理事でもある佐野慎輔さん。そして笹川スポーツ財団が後押しして生まれて今年で6回目になったSport Policy for Japanの今年の代表幹事・早大3年の中園さんと副幹事帝京大3年の和田さん。このSport Policy for Japanは全国の大学生のゼミがスポーツ企画を競い合う大会。今年も様々な企画を21大学54チームが参加して競い合う。小生も審査員として参加。今年は今月29&30日に明治大学駿河台キャンパスで開催。コレは結構面白い企画ですので皆さん注目してください。

10月25日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと東海道線で新橋へ。タクシーでTBSへ。『ひるおび!』生出演。小池都知事が世界水泳連盟の幹部と会ったことを取り上げて東京五輪水泳会場の妥当性について話す。しっかし国際水連の幹部が水泳関係の建築家を連れてきたのはおっかしいですねえ。ひょっとして工事入札にも入り込みたい?そー言えばかつて東京&札幌五輪を行ったときのIOC会長のブランデージはシカゴの建設会社の社長で結構五輪の建設で儲けたそうな…。今は電通もゼネコンも金儲けしたい連中でイッパイ。上前のほしい政治家でイッパイ。思惑イッパイの五輪。ユベロスが1984年ロス五輪で税金を1ドルも使わず大会開催に成功したのはロスの他に開催希望都市がないほど五輪が危機に陥ってたからでしょうね…とまでは話せないけどチョイと話して帰宅。北國新聞とアサヒ芸能の連載原稿を書いて日本シリーズ。大谷サヨナラヒットでファイターズ勝利。ここまでスター一人が前に出るチームは最終的にはキビシイか…。

10月26日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』は昨日のうちにSport Policy for Japanの話を録音。今年は29・30日の2日間神田駿河台の明治大学で行われ21大学54チームが独自に考えたスポーツ政策を発表して競い合い小生は審査員を務める旨宣伝したので東海道線に乗って品川へ。新幹線で新神戸へ。兵庫県市長議会正副議長会研修会で講演。2020年五輪に向けてまずスポーツとは何かをわかってほしいという話をする。バレーボールとはどういう意味か?ドッジボールとはどういう意味か?それはロサンゼルス・ドジャースのつながる意味がある…なんて誰も知りませんからね。スポーツの勉強をしないとオリンピックどころではないですよね。ねえ。森さん。まさか組織委員長はスポーツとは何か?と訊かれて答えられないなんてことはないでしょうねえ。往復の新幹線車中で爆睡半分。あとの半分は池澤夏樹個人編集日本文学全集第10巻の能・狂言・歌舞伎集に収められた『菅原伝授手習鑑』を読み出すと面白くて止まらない。そうか。寺子屋の段に辿り着くまでにコンナ展開があったのか。知らなんだ。おもろい。三浦しおんさんの現代語訳もイイ。帰宅して日本シリーズ。中田&レアードの長打攻勢でファイターズ逆転。おもろい日本シリーズですねえ。

DVD
『東京オリンピック』
『東京オリンピック』

10月27日(木)
朝6時起き。イロイロ準備して大船駅へ。湘南新宿ラインに乗って池袋へ。東武東上線に乗って埼玉県志木へ。駅前からタクシーで立教大学新座キャンパスへ。大学院の集中講義初日の授業開始。3人の院生相手に午前中はスポーツ・ジャーナリズムの基礎知識の講義。スポーツとは何か。ジャーナリズムとは何か。スポーツ・ジャーナリストの仕事とはスポーツを知る・みる・きく・想像する・表現する・考える+スポーツとは無関係のサブ能力…等々について話す。午後からはスポーツの見方をMLBのプロモーションビデオを用いながら解説。目に見えるもの(具象)と頭の中に見えるもの(抽象)の意識的確認。最後に市川崑の『東京オリンピック』を台本やコンテの資料とともに解説&鑑賞。たっぷり一日中講義して終了。東上線と湘南新宿ラインで2時間かけて爆睡帰宅。日本シリーズはオモシロイですねえ。ファイターズ西川の満塁サヨナラホームラン!どっちが勝つかわからない接戦のなかでの最後の大爆発。カタルシス。野球の醍醐味ですね。爆睡。

DVD
『札幌オリンピック』
『札幌オリンピック』
『白い恋人たち グルノーヴルの13日』
『白い恋人たち グルノーヴルの13日』
『民族の祭典』
『民族の祭典』

10月28日(金)
朝7時起き。イロイロ準備して大船から湘南新宿ライン&東武東上線で志木へ。立教大学院集中講義2日目。午前中は日本のスポーツ・ジャーナリズム史の講義。戦前編。午後から戦後編。ここで衝撃。戦後のGHQの占領政策や体育政策スポーツ政策を話したときナント!院生の3人ともが『忠臣蔵』を知らなかった。それでも日本人か…とまでは言わないけれども…むむむむむ…。

10月28日(金)つづき
立教大学院集中講座は午後からインタヴューの仕方など講義したあとヒトラーの恋人とも言われたレニ・リーフェンシュタール監督の『民族の祭典』やC.ルルーシュ監督フランシス・レイ音楽の『白い恋人たち』や篠田正浩監督の『札幌オリンピック』を抜粋鑑賞。札幌のときはマダ日本選手団はナチスの敬礼に近い行進をしていたのですね…改めて衝撃。記録性ゼロとはいえルルーシュの撮り方&編集はウマイ!ついでに映画『東京五輪音頭』も見せて『忠臣蔵』を知らない若者たちに三波春夫の『俵星玄蕃』をストーリーを解説して聴かせる。どうだった?「面白かったですけど歌詞が難しい」「よく理解できなかった」嗚呼。世代間の断絶。環境の違いか。授業を終えてビール飲みながら帰宅。

10月29日(土)
朝起きて東海道線で品川へ。新幹線で名古屋へ。明日放送のテレビ愛知『サンデー・ジャーナル』録画撮り。今後10年間の間に名古屋・愛知ではフィギュア・グランプリファイナル&セーリング&弓道&フットサル&アジア大会等々国際的なビッグ・スポーツイベントが7つ以上も予定されているという。それ自体は悪くないが費用(税金)後利用等で問題はないか…をイロイロ話し合う。東京五輪問題のミニ版ですね。いやミニとは言えないか。すべてはそもそも「何のために」「どういう大会」をするのか?ということを明確にしないといけませんね。明確にするとやることが自ずと明確になりますね。明確にならないのは「何のために」がわかってないからでしょうね。司会は石原良純さん。ゲストとして小生と中京大の高橋繁浩さん。かつて平泳ぎで素晴らしい記録を出しながらも身体が「沈む」として泳法失格が話題になった選手。たしか『NUMBER』で「沈む少年」と題したレポートを書いたのは佐瀬稔氏だったはず?そのことは聞きそびれたが水泳界のオモシロイ話を楽屋でイッパイ聞かせてもらうことができた。体育会系からスポーツへの転換。それはいろいろな障害を乗り越えて初めて可能だったんですね。終わって新幹線で帰国。良い天気だったこともあるけど名古屋は緑の公園とかも多くてナカナカ素敵な街ですね…と見直す。新幹線で『菅原伝授手習鑑』読了。『義経千本桜』読み出す。コレもオモシロイ!いしいしんじさんの現代語訳が絶好調!東京についてタクシーで駿河台の明治大学へ。Sport Policy for Japanの懇親会に参加。今年は21大学54チーム(ゼミ)が参加。若い学生たちで会場はイッパイ。笹川スポーツ財団のスタッフの方々に挨拶して帰宅。日本シリーズ。打たぬ大谷投げるジャクソンを惑わす。中田が決勝の押し出し四球を選べばバースもタイムリー。レアードの満塁ホーマーは余計でしたね。ジャクソンと広島ファンが可哀想。オモシロイ日本シリーズやったけど大谷vs黒田の投げ合いは見たかったなあ。

10月30日(日)
朝起きて東海道線で東京へ。中央線でお茶の水へ。明治大学で行われているSport Policy for Japanに審査員として参加。今年は21大学54チーム(ゼミ)が昨日の一次予選に6グループに分かれて参加。各グループのトップ6チームが今日の決勝プレゼンテーションに進出。午前の部最初の朝日健太郎氏の記念講演に続いて一橋大岡本ゼミ・神奈川大大竹ゼミ・明治大高峰ゼミ・桐蔭横浜大渋倉ゼミ・立教大松尾ゼミ×2の順で午後にまたがって発表が行われた。その後別室で審査員5名が協議。いろいろと評価は割れたが立教大松尾ゼミの「特別支援学校におけるスポーツ活動の定着促進」が最高ポイントを獲得。ただイマイチ面白みに欠けるとの意見も(小生を含めて)あり票が割れた2位以下のチームを再検討。しかし立教に優るチームは現れず結局最優秀賞は最初の選考通りとなる。閉会式の講評のなかで小生は「たとえば税金ゼロでの東京五輪の開催計画といったダイナミックな政策の登場に期待」と発言。しかし今年も面白く有意義な若き学生たちによるスポーツ政策提言大会でした。

DVD
『アナニア・シュヴィリと世界のスターたち』
『アナニア・シュヴィリと世界のスターたち』
モーツァルト:オペラ『DON GIOVANNI』
モーツァルト:オペラ『DON GIOVANNI』
プッチーニ:オペラ『トゥーランドット』
プッチーニ:オペラ『トゥーランドット』

10月31日(月)
朝起きて大船から湘南新宿ラインで池袋へ。東武東上線で志木へ。スクールバスに乗ろうとしたら時間が合わずタクシーで立教大新座キャンパスへ。集中講義最終日。スポーツを表現する方法について講義。午後からは3人の院生が提出したレポート(自分の興味あるスポーツマンに対する20の質問)に対する講評のあと「サブ能力」の開発としてオペラ・バレエ鑑賞(トゥーランドットとドン・ジョヴァンニとアナニア・シュヴァリ)&スポーツとの関連を講義。集中講義を済ませて池袋へ。丸ノ内線で東京へ。山手線で浜松町へ。『ニューズ・オプエド』MC出演。今日のゲストは常連の広瀬一郎氏と初出演の春日良一氏。両氏とも最近のオリンピック問題でテレビ出演が連続。そこでテレビでは話せない(訊かれない)話を3人で存分に話す。オリンピックとはW杯や世界選手権とは異なり単なるスポーツ大会ではないということ。それは平和運動であるということ。2020年東京大会ではそれを忘れたまま競技場問題やメダル獲得ばかりが騒がれていること。大会を開く目的・コンセプト・モットー・コンセンサスが明確でないこと。その責任は組織委員会にあること。このままでは大会を成功させたいと思っても何が成功で何が失敗かもかわからない…などなどを話す。広瀬さんとも春日さんともボート会場の選択では意見が異なっていてもオリンピックやスポーツの基本認識で一致しているから討論ができる。ただただ予算がかかるという理由で会場選びをするだけの「討論」とは違うのだ。春日さんに再登場を願って番組を終えて大船へ帰り『鮨処もり山』へ。久しぶりに元西武ライオンズ代表の坂井保之氏や新潮45編集部のO氏と歓談。明日からは少しラクなスケジュールになりそうで酒が進む。長い一日でした。

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