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タマキのナンヤラカンヤラ バックナンバー 2008年8月
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8月1日(金)
朝佐吉の散歩。頭のなかにワーグナーが鳴り響く。来週の立教大学大学院での講義とスポーツジャーナリスト塾の準備。高校野球の事件について電話取材2本。予選段階に事件が発覚したら出場停止やのに甲子園へコマを進めて開幕直前なら高校生がカワイソーやて?なんちゅう論理やねん!勝てばエエのか?高校の期末テストも無視して予選のスケジュールを組む高野連らしいプロ興行の論理やな。ホナ高校球児にギャラ払たれや。アマチュアにしとけば主催者丸儲け。都合のエエ時だけ教育を持ち出す。球児はともかく犯罪者を出した教育者(部長と監督)は出場辞退せなオカシイで。大正の米騒動のときに大阪朝日新聞社社会部長の長谷川如是閑が「父母が苦しんでるときは子供も連帯して責任を負うべし」と書いて大会が中止になって以来の連帯責任の悪習がコレで消えたのはめでたいけど教育機関である高等学校にプロの興行をさせて高校生の身体を痛めつけて主催者が金も受けるような大会をいつまで続けるつもりなんやろ?なんで高校からクラブへの移行という声が出んのやろ?利権やな。夜はオールスター戦。エラーして笑てる選手を見て不愉快になったのでBS朝日のBBC特集『消えたアトランティス』にチャンネルを変える。

8月2日(土)
高校野球の開会式で松浪健四郎文科省副大臣が「高校野球は日本の誇り」と言うたらしい。この人はtotoが誕生するときの衆議院文教委員会での審議で「totoの収益を大学高校のスポーツにも回せ」と発言したガチガチの学校スポーツ擁護者。クラブスポーツの発想がない人。『古代宗教とスポーツ』なんてエエ本書いてるのに…教育機関の課外クラブ活動をプロ化したらアカンで。体育とスポーツは区別しなアカンで。

8月2日(土)つづき
佐吉の散歩の時に近所の学校の校門からふざけ合いながら走って出てきた高校生3人とぶつかりそうになった。その瞬間一人の高校生が佐吉を見て「うわっ。キモ!」と口走った。俺はぶち切れたわけではないけど低い声で「なんやと?もっぺん言うてみぃ」高校生は三人とも突っ立ったまま目を伏せる。「もっぺん言うてみぃと言うとんじゃ。そらコノ犬は野良や。雑種や。けどそれを可愛がってる飼い主の前でなんちゅう言いぐさや。謝れ。謝り方を知らんのなら教えてやる。思わず無礼なことを申しあげて失礼しました。お許しください。そう言うて頭を下げるんや。それだけのこっちゃ」そう言うと一人の高校生が蚊の鳴くような声で何か言うてちょっとだけ頭を下げてきびすを返しスタコラ去って行った。これが難関進学校の生徒の態度か。モノの言い方も知らんのか。不愉快千万。暑いなかチョイト仕事して夜は『鮨処もり山』へ。朋友のS夫妻と楽しい一時。そうかS君とはモウ40年来の付き合いか。有朋常自近場来。不亦楽乎。人不知而不慍。不亦君子乎。まぁ君子になれんでもエエけどね。

DVD
『俺たちフィギュアスケーター』
『俺たちフィギュアスケーター』
『俺たちニュースキャスター』
『俺たちニュースキャスター』

8月3日(日)
佐吉の散歩のあと佐吉をシャンプーしてやろうと思たけどあまりの暑さに見送る。五輪が開幕したら忙しくなるので読書三昧。中島岳志+西部万『パール判決を問い直す「日本無罪論」の真相』(講談社現代新書)なるほどね。右も左もおかしいわけやね。杉山茂樹『4−2−3−1サッカーを戦術から理解する』(光文社新書)なるほどね。戦術を知るにも歴史認識がないとあかんのやね。井沢元彦『逆説の日本史12近世改革編官僚政治と吉宗の謎』(小学館)このシリーズが売れてるのは常に現代の視点があるからやね。晩飯映画劇場は『俺たちフィギュアスケーター』。まったく阿呆臭いサイテーのスポーツ映画やけどオモロカッタ。こういう阿呆は好きです。金正日まで出てくるんやからね。赤塚不二夫さんが亡くなられた。謦咳に接したのは一度だけだが拙著『不思議の国の野球』の文庫版解説を書いていただいた。ありがとうございました。合掌。

8月4日(月)
朝早く家を出て湘南ラインで池袋へ。立教大学大学院ウェルネス研究所でスポーツ論とスポーツジャーナリズム論の集中講義。学生は少ないけど熱心に聞いてくれるので心地よかった。来週のスポジャー塾に向けてアタマのなかの整理もできる。朝から夕方までビデオを見るとき以外は喋りっぱなし。さすがに疲れたかな。帰りの電車での缶ビールが旨い。山本昌さん200勝(しかも最年長完投勝利!)おめでとうございます!

8月5日(火)
院生が就職試験の面接とかで講義は休講。空いた時間で北京五輪関係の報道記事を読みまくる。一番素晴らしかったのは『諸君!』9月号に掲載されていたアルピニスト野口健さんの『宴のあとに待つ「チベット人への報復」を許すな』という原稿。なるほど独裁国家中国のチベット弾圧は我々の予想をはるかに超えてるようや。

8月6日(水)
朝ラジオの電話出演2本こなして大急ぎで池袋へ…と思たら湘南ラインが事故で運休。アチャー。東京へ出て山手線で池袋へ。5分遅刻。俺の大学での講義は遅刻者は絶対に教室に入れない方針やのに。学生はみんなオンタイム。謝ってから授業開始。途中コンビニの昼食をはさんで夕方まで一気に「スポーツジャーナリズムの歴史」と「スポーツの表現の仕方」を講義。帰りに池袋まで送ってくれた2人の学生とビール。残って後片付けしてくれたKさんゴメンナサイ。近々短期連載を始める『おとなのオフ』の編集者と打合せをして帰宅。車内でなでしこジャパンのニュージーランド戦を逐次チェック。なんでリードされるねん!2点も!どこがPKやねん!しかしよう追いついた。とはいえ格下に…。『213』で講義打ち上げビールを飲んでから帰宅。なでしこビデオチェック。あかんな。もっと早ように点を入れとかんと…。コレが五輪かな。

8月7日(木)
朝7時半佐吉の散歩。五輪態勢に合わせて早起き。コラム1本書こうと思たけど書けず。北京五輪の情報収集で電話や読書で一日終える。晩飯サッカー劇場はクソッ!阿呆ッ!ボケッ!カスッ!なんでこんなくだらんサッカーでこんな下手糞な小汚い相手に負けてしまうねん!?これが我らが代表か!?確かにそうかもしれん。日本人は優しすぎる。何遍おんなしことを繰り返すねん。なんやねんアノ柳沢のようなシュートは!?インテリ監督は根性を鼓舞でけんのか?!サッカーは上手い。けど試合に勝てん。この試合を見て一つの結論に達した。歴史がナポレオンを創ったのではない。ナポレオンが歴史を創ったのだ。ヘーゲルもウィーンに入城した彼を見て「歴史が馬の上に乗っている」と言ったではないか。日本サッカー界もナポレオンの出現を待つほかないのか!?

8月7日(木)つづき
糞サッカーの試合にうんざりしてTVのチャンネルをそのままにしてたらNHKスペシャルで長崎の被爆直後の写真を撮影したアメリカ軍人カメラマンのジョー・オダネルとその息子や家族のドキュメンタリーをやってた。原爆の悲惨さを訴えたカメラマン家族はアメリカ人からの非難の嵐に見舞われたとか。サッカーの不様な敗戦を忘れる素晴らしいドキュメンタリーでした。http://www.nhk.or.jp/special/onair/080807.html

CD
『モーツァルト&ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲』
『モーツァルト&ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲』
DVD
『トゥーランドット〜チャン・イーモウ演出の世界』
『トゥーランドット〜チャン・イーモウ演出の世界』

8月8日(金)
朝佐吉の散歩。ナイジェル・ケネディの新譜『ベートーヴェン&モーツァルトのヴァイオリン協奏曲』を聴きながらコラム1本。いいですなぁナイジェルは。カデンツァはもちろんオリジナル。モーツァルトではエレキ・ヴァイオリンまで持ち出して弾きまくり。最後のメロウなジャズ『クリーピン・イン』も粋ですな。夕方佐吉の散歩のあと東京のホテルへ。コンビニ弁当食いながらTVで北京五輪開会式。さすがはチャン・イーモウの演出。タンドゥンの音楽にランランの演奏。中国の人海戦術にも驚嘆。適度に揃ってないのが北朝鮮との違い?改めて市川崑監督の映画『東京オリンピック』の最後のメッセージを改めて思い出す。「この創られた平和を夢で終わらせていいのだろうか」。次のロンドンはエルトン・ジョンやクラプトンやヴァーチャル・ビートルズで対抗するほかないな。いや。こんな派手な開会式はコレを最後にしたほうがエエな。こんなことにカネかけるなら天津競技場の芝生をなおせよ。東京泊。

8月9日(土)
朝4時半に起きてシャワー浴びて迎えのクルマでTBSへ。途中アメリカ大使館前で道路封鎖検問。五輪のせいかな?5時45分から『サタずばッ』生出演。みのもんたさんはお休み。代わって下村健一さんがMC。昨晩テレビで見た北京五輪開会式について話す。東海大学の葉千栄(Yo-Senei)さんの話が面白かった。ハイヤーで帰宅。眠い。途中ロシア大使館前で防弾チョッキを着た大勢の機動隊と遭遇。何があったんやろ?五輪とは無関係?帰宅後仮眠。TVで柔道観戦。夜は晩飯食いながらなでしこジャパン応援。あかんなぁ。男子とおんなし負け方やで。根性を見せただけ女子のほうが応援しがいがあったけど。チャンネル回して谷亮子の敗戦を見る。ベテランらしい負け方やったな。余裕持ちすぎたかな。某通信社から「誤審だと思われませんか?」との電話。「仕方ないですよ。スポーツではようあることですよ。敗戦は戦い方の問題ですよ」。三位決定戦での一本は見事!御苦労様でした。谷のあとの日本人に期待。北島康介はサスガやな。女子競泳400Mリレー惜しかったな。開会式で福田首相は日本選手団に敬意も表さず応援もせんかった(立ちあがらんかった)けどみんな頑張ってるな。

8月9日(土)つづき
五輪開会式を現地で見た朋友からメール。ホテルを3時に出てバスに40分乗って鳥の巣の検問所まで10分歩いて検問に1時間半並んでスタジアムの椅子で2時間待って開会式が始まってショウを見て終わってホテルに帰ったのは午前1時20分とか。I did not think 10hour sweat and disconfort was not worth the value of watching the show in person.とのこと。朋友は会社の仕事で行ったんやもんな。4年に1回のお祭りやからマァそんなもんかな。しかしスタンドとフィールドの間に深い溝があってガードマン(軍隊?)兼大道具の準備や空飛ぶ人間のワイヤーの準備をしてるスタッフが大勢いたという報告は面白かった。

8月10日(日)
佐吉の散歩のあと北京五輪観戦。北島は調子おかしいのかな。柴田亜衣はどっか故障してるで。内柴正人選手金メダル!素晴らしい。オリンピックに強い選手っておるな。レスリングの太田章さん(現早大教授)もそうやったな。コンディション作りが巧いのかな。休み方が巧いのかな。19歳中村美里の銅メダルはエライな。男子バレーはイタリア相手にシャーナイな。次に期待。オグシオは初戦突破で調子に乗ってほしいな。やっぱりバドミントンは見ててヨウわかる。オグシオは最初堅かったけどデンマークの左利きと右利きコンビの相手の動きがヨウ見えてたで。サッカーは語ることナシ。いいパスいい展開いい作戦いい戦術いい試合はモウ見とない。シュートが見たい。ゴールが見たい。反町監督は試合中どれだけ叫んだのかな。どれだけ怒鳴ったのかな。試合後ナイジェリアの監督に笑顔で握手しに行ったのを悪いと言う気はないけどそれができるほど冷静やったんかな。まぁ監督が試合をするワケやないからええねんけど内柴みたいな選手がサッカーにもほしいな…。家電漫才見て寝る。

8月11日(月)
早朝佐吉の散歩のあと新幹線で大阪へ。途中携帯メールに北島金メダルの速報。MBSの楽屋に入ってテレビを見る。凄い!準決勝での失敗を完全修正。エエ根性してるなぁ。舌巻くなぁ。涙出るほど素晴らしいなぁ。柔道の内柴も見事。金メダルを獲る選手は顔が違うな。メダルを獲るという顔と獲りたいという顔は違う。バーンスタインも言うてたな。音楽家になりたいと言ってる人はなれない。音楽家になると決めてる人しかなれない…と。バドミントンのスエマエも凄い!無心になったらここまで出来るんやな。そんな話をざこば師匠や掛布さんとする『ちちんぷいぷい』に生出演したあと大阪泊。オグシオは精神的弱さが出たかな。けど相手の男子は…いや女子は強すぎるで。

8月12日(火)
金メダルは無理とわかってた(失礼)日本男子体操団体が見事に銀メダル。内村は度胸あるな。冨田は相変わらず美しいな。『ちちんぷいぷい』2日連続生出演。そうか。金メダル直後の北島にインタヴューしたアナウンサーはNHKと違たんや。テレ朝の人か。信じられんけどよかったな。サッカーのときの監督インタヴューもまともな人を使うてほしいな。それにしてもスポーツ選手よりレポーターやインタヴュアーの目立つ中継が多いな。2日連続4時間番組出演は楽しい番組でもやっぱりちょっと疲れるな。帰宅後なでしこジャパン対ノルウェー戦。既に予選リーグ突破の相手とはいえ世界ランク5位のチームに5−1は見事。男子も見習え!谷本の一本勝ちも綺麗やったな。よっしゃ。明朝のラジオは柔道(東洋農耕民族文化系格闘技)とレスリング(西洋狩猟民族文化系格闘技)の違いについて話そ。

8月13日(水)
★本ホームページを愛読してくださってる皆様へ。北京五輪期間中でバタバタしておりまして今回の「蔵出し原稿」の更新は見送らせていただきました。そのかわり「タマキのオススメごちゃまぜ総集編」の今年上半期を加えました。お楽しみください★ コラム2本一気に書きあげたかったけど2本目の途中でサッカーの時間。オランダにクソPKの1点で惜敗。ガンバッタのは認めるけど我武者羅さは伝わってこんかったな。フェンシングの太田選手見事に銀メダル。小6の時に東京五輪で大川選手と男子フルーレ団体4位の活躍を見て以来の感激。バドミントンすえまえは韓国ペアに惜敗。試合の駆け引きに負けたかな。しかし小汚い試合運びよりクリーンな態度のほうがエエで。ラリーポイント制はいったん受け身になったペースを覆すのが難しいな。サーヴポイント制ならリードされたときに一か八かの思い切った攻撃をする機会もあるンやけど…。柔道女子上野選手見事金メダル2連覇。松田200バタ銅も見事!やっぱりメダルを獲る人は顔つきが違うように思える。野球日本代表2−4キューバ。予選リーグなんやさかいモウちょっと気楽に大胆にいってもエエのんとちゃうかな。日本野球は強いんやから背水の陣は早すぎるで。しかしキューバのバッターはええスイングしとるな。

8月14日(木)
五輪見物の合間にコラム完成。北島凄いな…ということに耳目が集まってるけど柴田亜衣の不調は可哀想。巧く調整できた選手がいればそうでない選手もいる。人間は自分の最も近くにある自らの身体を操るのが一番難しいということか。それがはっきり出るのが体操。冨田の吊り輪は残念。しかし最後まで続けて4位は凄い。内村は見ていて気持ちイイ。失敗アリ成功アリ。挑戦とはこういうことやな。「体操とは人間の身体に可能な動きの発見であり超人への挑戦ではない」これは月面宙返りを「発見」した塚原さんへのインタヴューをもとに小生が発見した体操の定義。男子柔道はリオでの世界戦を考えるとこんなもんや。急に強うなるはずもない。「ハングリー精神がない」と言うた幹部がいるらしい。いまだにそんなこと言うてるようでは…。そもそもホンマにハングリーならスポーツなんてやっとれん。スポーツは身体エネルギーの浪費なんやから。野球は涌井ががんばったな。キューバ戦も今日の攻撃的オーダーでやってほしかったな。新井もそろそろ打つやろ。男子卓球の10代ペアは見事。女子の福岡のサーヴは絶妙。王子サーヴも見せてほしかったな。しっかし現地からの報告によると入場券の売れ残りが仰山あるらしい。中国の人はメダル・コンシャスであってスポーツ・コンシャスではないのんやろな。

8月15日(金)
新幹線で大阪へ。MBS楽屋で北島のチャンピオンの泳ぎを堪能。世界新が出ずに不満顔の金メダリストって日本人で初めてかな。それにしても綺麗な泳ぎやな。『ちちんぷいぷい』生出演でいろいろ喋ったあと大急ぎで帰鎌。石井が金はよかったけど「死ぬ気で」というコメントは要検討。かつて本当に「死ぬ気」で五輪に挑まざるを得なかった前畑秀子さんらの存在とは較べもんにならんもんな。なでしこジャパン凄いね。終戦の日に完全アウェーで中国に勝ったんやから。ええ根性やで。夜東京へ。ホテル泊。

8月16日(土)
午前4時半起床。TBS『サタずばッ』生出演。青島健太さんとは久しぶり。チョイト野球談義。中国の「国威発揚五輪」がさしたる意味を持たないことについて話したあとホテルに戻って仮眠。午前10時半から国立競技場の会議室へ。「スポーツジャーナリスト養成塾夏期集中講座」で午後5時まで講義。熱心な20名の参加者に向かって午後4時まで熱弁。その後スポーツ振興センターの御厚意でスポーツ博物館と図書館の見学して第1日目を終了。宿泊先のホテルの隣にあったイタリア料理店でパニーニの夕食をとったあとホテルで野球日韓戦観戦。敗戦はまぁしゃあないな。失策も継投ミスもケガも全部膿が出てこれで金メダルに近づいたんとちゃうかな。おんなし相手に2連敗はないで。問題はカナダ戦やな。吉田沙保里さん金おめでとさんです。またトークショウやりましょう。しっかし朝から夜中まで19時間労働。疲れたで。

8月17日(日)
朝女子マラソン20キロまで見て国立競技場へ。朝から夕方まで「スポーツジャーナリスト養成夏期集中講座」怒濤の喋りまくり。途中スポーツ振興センターの御厚意で『民族の祭典』の映画や『茶目子の一日』(なぜか人見絹江の実写が入ってる)や『マー坊の東京オリンピック』(1940年の幻の五輪に挑戦する男の子でミッキーマウスやベティちゃんやポパイやチャップリンまで出てくる)という珍しい古いアニメを見せていただく。スポーツ博物館には面白いもんが仰山あるなぁ。国立競技場では全国定時制通信制高校陸上競技大会なんてのをやってて昼食時に男子400Mを見学。北京五輪より面白いという見方も可。スポーツってそういうもんやな。夕方5時過ぎまでびっしり講義して塾生と打ち上げ。3期生で新聞社に入社した男とフリーでガンバッテル男も参加。おれの塾は最後は全員破門やけどこんなふうにつながるもんかな。しこたまビールを飲んで疲れたけど気分よし。その途中に女房よりメール。長男がベースを担当したビッグバンドが全国大学選手権(みたいなもん)でグランプリを取ったとか。ようやった。俺には関係ないけど(笑)。伊調姉妹よかったな。あの試合内容なら昨日の銀のほうの価値も高いで。オリンピックダイジェスト見て寝る。身体クタクタやで。けど充実…かな。また塾の講義やりたいな。

8月18日(月)
新幹線で大阪へ。早めにMBSに着いて五輪野球カナダvs日本見て決勝トーナメント進出を確認して『ちちんぷいぷい』生出演。掛布さんと準決勝の相手は韓国がエエなという意見で一致。しかしウサイン・ボルトは凄いな。流して踊って9秒69やもんな。黒人奴隷時代の人為的選択やら靴とアンツーカーと時計の進歩に加えてバミューダ・トライアングルに遺伝学上の異変でも起きてるのかな?オリンピックについていろいろ話して大阪泊。なでしこジャパンは…アメリカ相手にあかなんだか…。シャーナイな。ベレーザの選手が8人もいるというのは(もちろんベレーザが悪いというのやなく)ニチボー貝塚のバレー時代みたいなもんで女子サッカーがまだ現代化されてへんちゅうこっちゃな。体格的にも小さい選手が多いもんな。まだまだ将来があるちゅうこっちゃで。

8月19日(火)
朝9時過ぎまでぐっすり眠る。やっぱり疲れてたんかな。午後から『ちちんぷいぷい』2日連続生出演。ピーコさんに「北京五輪特需ね」といわれる。「朝鮮戦争特需」を知ってる世代の発言やな(失礼)。オリンピックに関連して海外で活躍する日本人コーチについて話す。シンクロや柔道だけやのうてブラジルのバレーボールの基礎も日本人やもんな。スポーツは国境を越える。それだけのこっちゃ。国の威信のメダルなんて5年も経ったらみんな忘れる。それより中国選手のなかにはウィグル族の選手もチベット族の選手もおらんのかな。シドニーのときのフリーマンみたいに国旗以外の(アポリジニの)旗を振るような選手はおらんのかな。聖火最終走者の李寧は荘族やったはずやけど…。番組終了後人事異動で『ぷいぷい』を離れたスタッフとポルトガル料理店へ。緑のワインが美味しかった。飯食いながら打合せの最中にヨメハンから電話。横平衛(エレキベース)の餓鬼息子がビッグバンド・コンクール・グランプリの国立音大のバンドと一緒に赤坂SAKASに出てるとか。ピアノが山下洋輔さんとか。なんでやねん…あぁ洋輔さんは国立の先生か…と思いながら電池がなくなるまで携帯に響くサウンドを聴く。Take the A-Train。まぁ勝手にせい。野球日本代表中国にコールド勝ち。上向いてきたかな。そうか。家では今夜は俺抜き家族全員で大パーティか。俺はホテルで一人で屁ェこいて寝よ。

BOOK
村上正邦・佐藤優『大和ごころ入門』(扶桑社)
村上正邦・佐藤優『大和ごころ入門』(扶桑社)
井沢元彦『逆説の日本史15官僚政治と吉宗の謎』(小学館)
井沢元彦『逆説の日本史15官僚政治と吉宗の謎』(小学館)

8月20日(水)
朝6時半に起きて文化放送とRKB毎日ラジオ出演。テレビで五輪チェックしながら読書。村上正邦・佐藤優『大和ごころ入門』(扶桑社)読了。なるほど。反戦平和主義者の俺も心情は右系保守なんやな。くそ。ソフトボールはアメリカに勝てんのか。午後から『ちちんぷいぷい』生出演。3日連続のゲスト新記録。なんのこっちゃ。以前『アインシュタインの眼』でご一緒した武田美保さんのシンクロ解説は面白い。関西人の彼女は関西の番組のほうがもっと面白い。「なんでこんなしんどいことしやはりますのん?おまけに自分で何にも見えんのに」と未知やすえさん。「みんなほとんどMですね」と武田さん。番組中に日本ペア銅メダルの一報。素晴らしいこっちゃで。番組終了後北京へ行ってた西アナからお土産にピンバッジをもらう。開会式に行ってた朋友のS君からも開会式グッズをもろたしイッパイ集まりそうやな。しかし北京に行く人みんなにオリンピック芸術展示のプログラムを頼んだのに誰もが誰に訊いてもわからんいうてる。北京ではやってへんのかな?IOCの規則やしそんなはずないのんやけど…。帰りの新幹線で『逆説の日本史15近世改革編官僚政治と吉宗の謎』読み切ろ思てたけどぐっすり。やっぱり疲れたかな。

8月21日(木)
昨日はコッテンと寝てしまい日本女子ソフト上野投手の熱投連投大活躍を見逃す。ソフトはピッチャーがピッチしてるからええけど野球はピッチャーがスローしてるから高校球児は(もちろんプロも)真似はしないように。夜のTVを見るため原稿書きまくり。途中テレ朝の『クイズ雑学王』のVTR撮り。TBSラジオ『荒川強啓のデイキャッチ』に電話出演。野球日本代表の闘い方と星野采配に批判が集まってるとか。なんでやねん。打線には必然的に波があるし拮抗した力の同一チーム相手の2連勝は難しいし最強のキューバには決勝で当たりたい…と考えると最高の条件での決勝トーナメント進出やん。WBCのときかって途中は最悪やったんやから結論出すのは早過ぎるで。野球ってそういうスポーツなんやから。夜なでしこジャパンに大興奮。ソフトボールとチャンネル回しながら大興奮。なでしこはようやった。ソフトボールは最高の結果!上野投手も凄いけど打線も守備もようやった!素晴らしい4位と金メダル!ほんま男子も見習わなアカンで。原稿1本書き残し。明日大変やな。五輪の最中に音楽の原稿はキツイで。けどスポーツ&音楽ライターなんやからガンバラな。

8月22日(金)
バッチリ朝早よ起きて昨日書き残しの原稿仕上げて五輪野球日本vs韓国。立ち上がりガチガチの韓国投手をナンデ崩せへんねん。ナンデ西岡一塁で2番荒木が凡フライやねん。ナンデ4番新井に送りバントさせへんねん。ナンデ…ナンデ…。予選リーグとはがらりと戦法を変えて泥臭必勝法で勝つと思てたのに完全に星野監督の采配ミス。去年の予選のときはもっとアクション大きかったのにナンデ静かなままやねん!勝ってくださいと言わんばかりの韓国のミスにそちらこそどうぞと応えたような試合。ベンチワークの失敗。方程式通りの継投もナンデやねん。応用はないのか?やっぱり短期決戦は…。打たれてベンチに下がった岩瀬が可哀想。声出さんかい。女子ソフトを見習わんかい!あ〜あ。結局は選手をあまりにも信頼し続けた韓国と日本両監督のうち韓国の選手(イ・スンヨプ)が信頼に応えた形になったけど勝てる試合やったな。まぁシャーナイな。スポーツちゅうもんは五輪でメダル獲ることが目的やナシ。スポーツを通じて豊かで幸福な社会をつくることこそ目標でそうすりゃメダルも…と考えたら日本の球界はプロもアマも余計に最悪やな。野球の五輪復活も再来年からユース五輪が始まる(第1回はシンガポール)ことを思うと甲子園大会とスケジュールがバッティングする高野連は積極的にならんやろしな。とほほ。

8月22日(金)つづき
夕方から新幹線で名古屋へ。ホテルで400Mリレー。ブワンザーイ!見事ニッポン銅メダル!凄い!これはスゴイ!世界的快挙やで!朝原さんオメデトウ!去年の世陸の前に「メダルに手が届きかけてるやん」と言うたとき「ええ。ホンマに可能性はありますねん」という答えが返ってきたときのマジな顔を思い出して泣けてきた。過去の挑戦者たちへのリスペクトに充ちた4人のインタヴューの答えもよかった!塾を開講してたときに国立で行われてた定時制通信制陸上からオリンピックまでのグラデーションを思い出してまた泣けてきた。ホンマにおめでとう!奥野さんもおめでとう!野球の敗戦を忘れて名古屋泊。

DVD
『火刑台上のジャンヌ・ダルク』
『火刑台上のジャンヌ・ダルク』
『ルル』
『ルル』

8月23日(土)
朝東海TV『スーパーサタデー』生出演。女子ソフト金メダルに超人ボルトに星野監督はナンデ新井に送りバントさせへんかったのか…なんやらかんやら北京五輪の話題。ホテルに戻って野球日本vsアメリカ。なんでみんな縮こまってるねん。日本の野球は世界一のはずやのに…。思い切り練習でけんかったのがアカンのかな。練習ちょっとで試合だけちゅうのは慣れてへんのやろな。シャーナイな。日本球界すべてのバックアップもないんやもんな。宮本にインタヴューしたアナウンサーは「WBCのときに感じられたチームのまとまりが…」とかなんとか言うてたけどアノときかって最初から韓国に2敗するまではバラバラやったもんな。イチローも「本気でやるの?」なんてチームメイトに訊いてたもんな。メキシコがアメリカに勝った瞬間からまとまったんやもんな。まぁ野球は怖いで。という以上に日本球界のバラバラの組織をまとめることが先決やな。いや日本野球をメディアの支配から切り離して自立させんとアカンで。しかし誰がそれをするのか…。星野さんもそれをできる立場やなくなったのか…。

8月23日(土)つづき
夕方中日栄文化センターで「オペラ講座」。今回のテーマは現代音楽オペラ。世俗カンタータ『カルミナ・ブラーナ』で現代音楽の限界と傾向と志向を説明したあとブーレーズ指揮シェロー演出のベルクの『ルル』をちょっと見てロベルト・ロッセリーニ監督イングリット・バーグマン主演の映画でオネゲルのオペラ『火刑台上のジャンヌ・ダルク』鑑賞。新幹線で爆睡しながら帰宅。ビデオでシンクロ団体見て日本チームの必死の演技に拍手を贈ったあと野球の決勝。韓国は強いで。9回裏は劇的やったな。野球は怖いな。審判の判定が微妙すぎるな。オリンピックの競技には向いてないな。復活はソフトだけでエエ。しかしソレでは日本球界の組織改革がでけんな。それがメディアとMLBの思惑かな。どうすりゃエエねん!?チャンネル回してたらNHK-BSで『ゴッドファーザーpartV』をやってたので最後の30分を家族一緒に遅い晩飯食いながら見てしまう。娘役のソフィア・コッポラが銃で撃たれて母親のダイアン・キートンが泣き叫んで父親のアル・パチーノが口を大きく開けて叫んで…。みんな知ってるのに泣けてくる。この涙と400Mリレー銅メダルで泣けてきた涙の違いは?ゆっくり考えよ。

8月24日(日)
朝迎えのハイヤーでテレビ朝日へ。楽屋でソフト金メダル上野投手とお話し&グラヴを手にとらせてもらう。うれしい!「2016年もマウンドに立つんでしょ?」「競技が復活するかどうかわかりませんから」復活したら投げる気満々やな。斎藤監督にもご挨拶。『サンデースクランブル』生出演。野球惨敗と中国メダルラッシュについて話す。帰宅したら雑誌記者から電話。五輪野球について。「そりゃ不甲斐ない闘い方に見えて情けなかったしガッカリしたけど勝っても喜ぶだけ。精神的優越感も悪くないけど日本の野球組織は利権争いで分裂したまま。そもそも今回の五輪代表監督を決めたのは誰?どこの組織?その曖昧さが最大の敗因でしょう」というような話をする。明日出演を依頼されてたテレ朝『スーパーモーニング』から突然キャンセルの電話。「他のニュースが山ほど入ってしまいまして…」「はい。仕方ないですね」心の底では「そんなんアリか!?」テレビで仕事してて無礼でない人間になるのって難しいのんやろなぁ。今朝の番組で「高野連」という言葉を口にしたのが災いしたかな?(笑)

8月24日(日)つづき
五輪閉会式は8時からと思てたら9時からやった。ラッキー!おかげでWOWOWでのサザン日産スタジアム雨中ライヴ全部見れた。いや聴けた。やっぱりサザンはオモロイなあ。『真夏の果実』『TSUNAMI』エエなあ。桑田は歳とっても体力も喉力もあるなぁ。その最中にどら息子がGF連れて帰宅。グランプリ獲得と赤坂SAKASデヴューwith洋輔に握手。何でもエエからカネ稼いでくれ。家族で閉会式見ながら晩飯。特に感想なし。「世界の平和人類の平和とはこういうものであろうと胸の熱くなる瞬間であります」とNHKアナウンサーが叫んだ東京五輪が懐かしい。ロンドン市長が五輪旗受け取りに現れたとき背広のボタンも留めず前を開けて両手をポケットに突っ込んだりしてたんは抗議の姿勢やったのか?ただ礼儀知らずなだけか?それよりIOCロゲ会長が記者会見で北京での抗議デモが1件もなかったことを批判したことのほうが最後っ屁とはいえよかったな。NHKは閉会式中継のなかで国別メダル獲得数の話なんかしたらアカンで。オリンピック憲章に「オリンピックは国の闘いではなく個人かチームの競争」とちゃんと書いてあるんやから。そのあとにオリンピックの精神は…なんて言うてもわかってへんのはアンタやないかとツッコミとなるで。

8月25日(月)
朝いつもより1時間も早めに家を出て新横浜に停車中ののぞみに飛び乗ったのに40分も動かず。ちょっと焦ったけど無事新大阪到着。昔は雪で止まった新幹線が最近は雨で止まることのほうが多いな。『ちちんぷいぷい』生出演に間に合う。掛布さんと五輪での日本野球の最も大きな問題点を話す。「星野采配を批判するより星野さんを代表監督に選んだのは誰か?という問題のほうが大きいでしょ」「そういう組織はないですからね」「日本の野球界はプロも社会人も大学も高校もバラバラですからね」「早くピラミッドになってほしいですよね」ナベツネという言葉を使ってもよかったかな?(笑)帰りの新幹線は通常運転。『逆説の日本史15』ようやく読了。五輪期間中は読書量が激減やな。スポーツライターにとって五輪は充電やのうて放電なんやな。当然やな。

8月26日(火)
ブワンザーイ!久しぶりにゆっくりできる一日!佐吉の散歩に行って部屋を掃除して…と思たらテレビ朝日から電話。野球の日本代表について話を聞きたいとか。夕方からクルーが来宅。どういう組織で五輪に参加したのかという問題点を指摘して「高校野球にも問題がある」と話す。『週刊朝日』はその部分カットしたけどテレ朝はどうかな?その間にも他の雑誌記者から何本か電話。話題はすべて五輪野球。「金メダル獲ったら気分がいい。それだけで参加したことの『意味』を考えてほしい」という回答を中心に。それにしても五輪団長の日本野球批判はサイテーやな。夜は久しぶりに晩飯映画劇場。先週の塾に参加した卒塾生が川島雄三の『グラマ島の誘惑』をダビングして渡してくれたので大喜びで見ようとしたら…映らへん。コンピュータでも映らんがな。もう…喜ばせるだけかいな。仕方ないのでティム・バートン『スウィニー・トッド』を見る。ミュージカルというより完全にオペラ。『リゴレット』の変形版。残酷シーン満載で見たあとは爽やかではないけどなかなか面白かった。ちょっと現代にもつながる部分も感じられて血飛沫はヤリスギかなとも思たけど色彩と構図は隅から隅までティム・バートン調。音楽は誰かと思たらスティーヴン・ソンドハイムやん。『ウェスト・サイド』の作詞家やん。それで「マリア」に似たシーンとかあったんかな。しかし音楽はバーンスタイン並みとはいかんもんやな。

8月27日(水)
朝ラジオ2本。野球五輪代表について日本の野球組織の不備が最大の敗因と話す。さぁこれで五輪は一段落…と思ったところが電話数本。やはり五輪野球それに柔道について。もちろん質問には真摯に答えるけど記者の不勉強の甚だしさに少々苛立つ。若いから勉強途上なんやろけど「識者」に話を伺うだけの態度やのうて自分で問題点を探り署名原稿を書く気概を持ってほしい…なんて書いてしまうのは歳のせいかな。自分も勉強し直さなければと思ってナンデ北京五輪をコンナ暑いときにしなアカンねんという気持ちで過去の五輪の開催月日を調べてみるとナント第1回アテネ大会の初日が4月6日!俺の誕生日やで!運命を感じるなぁ。メールと郵便物の整理を必死にやったけど片付かへん。とほほ。夕方『スーパーJチャンネル』を「チェック」する。まぁシャーナイな。テレビの「徹底検証」なんてこんなもんやろ。夜『213』へ。久しぶりのクロちゃんの生ビール旨い!この日常のほうが北京の祭の非日常よりも大切という認識のうえで五輪をとらえんといかんのやろな。

BOOK
柳生博&和暦倶楽部『和暦で暮らそう』(小学館)
柳生博&和暦倶楽部『和暦で暮らそう』(小学館)

8月27日(水)つづき
『213』へ行く前に島森書店大船店に寄って定期購読の本を何冊か買うたけど大船店独自のブックフェアが秀逸で感激。『日本人の源流』と題した大船店独自編集のパンフレットもようできてて関係書籍が100冊以上粗筋入りで紹介されてる。直筆ガリ版刷りのようなタッチもいい。しかも60ページ!読み応えアリ。そのなかから思わず柳生博と和暦倶楽部・著『和暦で暮らそう』(小学館)を買う。こういう小さいけれど素晴らしい書店が家の近くにあるのは幸せ。

8月28日(木)
朝11時までグッスリ。やっぱり何かと疲れてたんかな。起きてビックリ。昨日メールの整理をして山ほど返事を書いたけどアドレスを間違えて送ったのが3件。その間違いを指摘してもらったメールが3件。みんなイイ人宛に間違えてよかった。なかでも最重要事項極秘メールを間違えて送った相手が素晴らしく素敵な人だったので中味は内密のまま安全確保。しかし疲れてたとはいえメールの扱いには細心の注意で臨まなければ!

8月28日(木)つづき
相変わらず取材の電話。ほとんど星野監督と五輪野球について。わずかに日本のスポーツ選手強化策について。いまだけ騒いで終わりにしてほしないけど俺のコメントはどこまで採用されるのかな?そういえば「意見を聞かせてほしい」と電話をかけてきた某テレビ局の記者に俺の意見を聞かせたらその後音沙汰ナシ。そんなもんかいな。無礼者め。夜NHKーBSの『証言記録兵士たちの戦争』を見る。これは素晴らしい番組。以前インパール作戦に参加した生存兵の強烈な証言を聞いたけど今日のペリリュー島の生存兵の証言も涙ナシには聞けん。NHKはこの「証言集め」を戦後70年まで続けるらしいけど貴重な記録になるはず。アフガンで亡くなったNGOの人も含めて五輪に騒ぐ裏にあるものを忘れたらアカンな。少々気分が落ち込んだので遅い晩飯映画劇場はWOWOWでケビン・コスナーとジーン・ハックマンの『追いつめられて』。セックスシーンからカーチェイスから最後のどんでん返しまで典型的B級映画。まぁ疲れた身体には気楽でよかった。ハックマンの『質屋』はDVDにならんのかなぁ。

8月29日(金)
夜来天神声。物凄い落雷の音で午前5時に目覚める。もっぺん寝直して爽快。このへんは雷ばっかで雨が降らんで。朝佐吉の散歩。某週刊誌記者から電話。「コメントを使えなかったので御容赦」とのこと。送られてきた某週刊誌にも手紙が挟んであって「小生の力不足でコメントを使えず…」まぁシャーナイな。星野監督虐めで終わりか。日本野球の構造的問題には触れずか。午後から国立競技場へ。スポーツジャーナリスト養成塾への協力に対して御礼。帰りに渋谷タワーレコードへ。一日も早く日常生活を取り戻すためにCDとDVDを大量購入。佐吉と散歩して音楽聴いて原稿書いて本1冊読んで映画1本見てメシ食うて屁ぇこいて寝る。そういう生活に早く戻らねば。北京五輪個人的打ち上げのつもりで『鮨処もり山』へ。糞餓鬼横兵衛はジャズバンド『ニュータイド』と地方公演で島根へとか。俺がまだ行ったことない場所やで。島根・鳥取・長崎に足を踏み込んだら全県制覇なんやけどな。

DVD
『菊次郎の夏』
『菊次郎の夏』
『下妻物語』
『下妻物語』
CD
レスピーギ『ローマの松&祭り』
レスピーギ『ローマの松&祭り』
シベリウス『交響曲4&7番』
シベリウス『交響曲4&7番』
オルフ『カルミナ・ブラーナ』
オルフ『カルミナ・ブラーナ』

8月30日(土)
雨。昼テレビで北野武の映画『菊次郎の夏』見る。優しい映画ですね。映像が綺麗。長雨を眺めせしまに昨日買うたCD聴きまくり。渋谷『タワーレコード』は手書きのポップが面白い。それに騙されて買うたバティス指揮ロイヤル・フィルのレスピーギ『ローマの松』と『祭』はなかなかやった。『トスカニーニ「異常」の演奏』かどうかはさておきコレでワンコイン(500円)は安い。同じ指揮者の『シェエラザード』もまずまず。昔LPで聴きまくったデ・ブルゴス指揮『カルミナ・ブラーナ』にも改めて感激。ヨッフム指揮より面白い。ルチア・ポップの歌は最高。しっかし渡邉暁雄指揮ヘルシンキ・フィルのシベリウス交響曲『4,7番』に感激。最初の和音だけでぶっ飛ぶ。こんなスゴイ曲やったんや。音楽聴きながらいろいろ考え事して部屋片付けて晩飯映画劇場は『下妻物語』。最高の青春少女漫画映画。『嫌われ松子』も秀逸やったけど中島哲也監督のデリカシーに感激。夜NHK-BS『スポーツ大陸』。星野監督の話は想像の範囲内。NHKはもうちょっとツッコメや。三宅スコアラーの涙が可哀想やったな。

DVD
ヴェルディ『椿姫』
ヴェルディ『椿姫』

8月31日(日)
朝佐吉の散歩。迎えのハイヤーでテレ朝へ。『サンデー!スクランブル』生出演。局側のテーマは「WBC代表監督は誰がイイか?」だったが「WBCとは何か?誰が選ぶのか?日本野球の構造的欠陥〜未来の日本野球は?〜MLB極東リーグに吸収?」という話題に変えさせていただく。ナベツネの支配については話せたけど読売(プロ)朝日(高校)毎日(社会人)東京六大学(天皇杯)の日本野球4極構造にまで詳しく触れられへんかったんは残念。今度は(東京でも)喋るぞ。昼間オペラ関係の原稿整理。アタマがまだスポーツでイッパイやな。晩飯オペラ劇場はマドリッド王立劇場の『椿姫』。いやぁ最高のトラヴィアータでした。ヴィオレッタ(アンセルム)の声量もヨシ。アルフレード(ブロス)の丁寧な歌い方も声もヨシ。ピッツィの演出も色彩もヨシ。舞台を半分に割った作り方も二条城の大広間(2幕2場)のような舞台装置もヨシ。ロベス=コボスのたっぷりしたテンポの指揮もヨシ。そして何と言ってもジェルモン(レナート・ブルゾン)の歌が圧巻!69歳にしてこの美声!貫禄の歌い方。ジェルモンはこの歳のこの人以外にないな。涙出そうになりました。錦織選手スゴイ!

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