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6月1日(月)
衣替えとっくに済ませた暑さかな。朝の黒兵衛との散歩は一昨日からバミューダ短パン。いろいろ雑務処理して午後から東京六本木ヒルズへ。まずは森タワー1階のレストランでコーヒー飲みながら『東洋経済』編集者2人と原稿執筆の打合せ。その途中に『オプエド』今日のゲストの石毛宏典さんがやってきたので編集者2人は少々ビックリ。気さくな石毛氏は平気。打合せのあと森タワー39階『エニッシュ』へ。『ニューズ・オプエド』生放送。後半30分は石毛さんに四国アイランドリーグを中心に日本の独立リーグのあり方やプロ野球のあるべき姿について大いに語ってもらう。その最中に視聴者のツイッター情報で元阪神の藤川球児投手が四国アイランドリーグの高知ファイティングドッグスへ入団決定のニューズ。こーゆー話題が独立リーグに注目を集めると石毛さんも大喜び。小生は藤川の出身校である高知商高の野球部員相手に特別授業もやったことがあり小生の両親は徳島の出身でもあり何かと四国には縁があるので是非とも藤川入団が四国独立リーグの人気上昇につながってほしい。石毛さんとイロイロ野球の話をして再度の出演をお願いして番組終了。スタジオを出てちょいと打合せのあとビール飲みながら帰宅。メシ。孫とフロ。吉本隆明の『私の戦争論』読みながらネル。オモシロイ。結局実体に根ざさない空論や思想として創りあげたイズムは論外なのですね。マルクスはマルクス主義者じゃないですからね。

6月2日(火)
朝の黒兵衛と散歩のあと早速原稿書き。『アサヒ芸能』連載のテーマはFIFAの不祥事。何故アメリカ司法省が動いたのか?なぜプーチンが怒ったのか?友人が送ってくれたニューヨーク・タイムスの記事を読んで分析。ところが書き切れん。昼飯食って午後もガンバッテようやく完成。しかし来週も同じテーマで続編を書く必要があるかな。何しろFIFAにはノーブリス・オブリージュ(貴族=選ばれた人々の義務)を自覚してる人もいないみたいだから。その点はまだIOCのほうがマシ?日本のスポーツ関係者は?晩飯食って早めにフロ入って早く寝よ…と思ったところが今夜は錦織選手のベスト4進出を賭けた闘い。寝かけて起き出して見始めるとコリャ早く終わりそうな気配が漂うほど錦織の調子が悪い。2セット目の途中でコリャあかん…と思ったところに神風が吹いて看板のパネルが落っこちて観客3人が負傷。30分くらいの中断。寝ようと思ったら試合再開でだったら…と見始めたところが錦織の調子が完全復活。おおーっと…と驚くウチに第3第4セットを連取。最終セットまで持ち込んだけれど…惜しくも敗退。しかし完全アウェーの地で美しい敗者でしたよ。デッカイ身体でサーヴの迫力で押しまくるアフリカ系フランス人よりも美しいテニスをしていたしナント言っても潔かった。錦織選手は真に誇れる日本人ですね。あ。午前3時半。ネヨ。明日がタイヘン。

6月3日(水)
朝まだ寝てるときにTBS『ひるおび!』から電話。FIFAのブラッター会長が突然辞任したという。飛び起きて慌てて情報集め。なるほど側近の事務局長が賄賂の授受に関わり逮捕寸前というので事態は極まったと判断したらしい。とはいえ退任は今年12月のFIFA臨時総会。それまでにイロイロもみ消し作業を?RKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。FIFAの汚職について解説。終わって東京へ。『ひるおび!』生出演。次期会長にジーコも立候補を考えているとか。基本的に国際的任意団体でしかないFIFAはアメリカの銀行口座を用いた金銭の不正取引によってアメリカ司法省に摘発されたが単なる賄賂なら見逃される状態にある。それを正しく運営するのはノーブリス・オブリージュしかないのだが中南米のサッカー関係者にはそんなものは微塵も持ち合わせていなかったようだ。番組終えてタクシーで帰宅。車内で爆睡。帰宅後も爆睡。晩飯前に目覚めると次女は夜勤で不在。孫もお泊まり保育。でヨメハンと久しぶりに『213』へ。ビールと豚足のテリーヌと白身魚(名前は忘れた)カルパッチョに舌鼓。そのあと『フラット』へフラッと寄ってガパオライスとフォーで晩飯の仕上げ。美味い!帰宅してフロ&ネル。昨晩の錦織の試合以来バタバタの一日終了。

6月4日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩。昨晩毎日放送から電話があって今日の『ちちんぷいぷい』に出てほしいという。夜にスカパー!の収録があるから無理…と答えようとすると自宅仕事部屋からの生中継でイイという。「?」そんなんできるの?と思たらアナウンサーの西サンや山中サンが海外から中継しているのと同じシステムで行うという。エライ世の中になったもんや…と感心しながら午前中に大慌てで部屋の掃除。午後からスタッフの方がやって来たが一人。たった一人で中継が可能なのか…と再びエライ世の中になったもんやと感心しながらセッティングを見つめる。音声は携帯電話を通して画像は我が家のADSLを通してインターネットで(スイマセン。まだ光ではないもので)それでスタジオと繋がってMCのヤマヒロさんと会話。タイムラグに少々慣れなくて上手くできたどうかはわからないがFIFAの不正事件について10分くらいイロイロ話す。終わるとたった一人のスタッフの方が機材を片付けてコーヒー飲んで帰られる。昨晩『フラット』で晩飯を食ったあと今日のスタッフさんに備えて鎌倉名物「鳩サブレー」を3袋買って用意しておいてのが2袋残る。エライ世の中になったモンです。少し休んだあと東京へ。六本木のスタジオへ。スカパー!の『ニュース女子』という番組のVTR撮り。

6月4日(木)つづき
六本木のど真ん中にあるスタジオでスカパー!『ニュース女子』なる番組のVTR撮り。オジサンどもがニュースに興味のある女子に解説をするという番組。司会は東京新聞中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏。オジサン連中は俺の他に経済ジャーナリストの須田慎一郎サン(お久しぶりです)。同じく経済ジャーナリストの木暮太一さんと上念司さん。それに元テレ朝のジャーナリスト末延吉正さん。ニュース女子はタレントの西河史子さんや吉木りささんなど合計5名。我々は2本取りの後半らしく少し早く着いて控室に入るとモニターに評論家の青山繁治さんなんかが映りISの話をしていた。それが終わると入れ替わって小生たちが「NHK受信料問題(取りすぎじゃないの?)」「新国立競技場問題(本当に建つの?責任者は誰?)」「自民党総務会長二階氏は中韓寄り?」について話す。事前にディレクター氏からなんでも自由に話せる番組なので本音で…ざっくばらんに…と言われたけど常に本音でざっくばらんにしか喋ったことがないので自由に喋らせていただく。しかしこのスタジオには驚いた。バブルの時に出来たディスコを改装したスタジオらしくスタジオ(元ダンスフロアー)もトイレもキンキラキン。収録終えてタクシーでビール飲みながら深夜帰宅。フロ。サケ。メシ。バタン。グーZZZZZZZZZZ。

6月5日(金)
朝起きてメシ食って昨日来た郵便物の整理などして黒兵衛の散歩はパスして新横浜へ。新幹線で大阪へ。うわっ。大阪は雨や。毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演。スタッフ全員から仕事場の机の上の写真はお孫さんですか?と訊かれる。そのとおりやけどアレは幼稚園で孫が製作したペン立て。そんなところに目がいくもんか。俺が喋ったFIFAの話題は誰も口にしない。これがTVなんですね。面白くも恐ろしいかも。『ぷいぷい』最初の話題は昨日の国会で憲法学者が3人全員とも安倍政権の集団自衛権行使の法律を「違憲」と言ったこと。コレは本当に大きな問題ですよ。安倍政権は福島原発問題(ワンダー・コントロール)も新国立競技場(建設可能)もウソで押し通してるのと同様アメリカを喜ばせる防衛政策でも「合憲」というウソで突き進もうとしているのですからね。モラル・ハザードも極まれり…ですね。しかし自民党が呼んだ参考人に事前に意見(合憲か違憲か)は確認しておかなかったのかなあ。俺がtotoの審議で呼ばれたときは事前に「賛成か反対か」訊かれたもんやけど…。ほかにイロイロ楽しい話題も話して『ぷいぷい』終了。コンビニでビールや弁当を仕入れてテレビのニュース見ながら書き下ろし新書の下書きづくりしながら大阪泊。BGMはiPadに録音した若きバーンスタイン指揮NYフィルのチャイコフスキー。『白鵬の湖』『くるみ割り人形』『眠れる森の美女』『ロミオとジュリエット』など。切れ味鋭いなかにもロマンチックな演奏はバーンスタインがロシア系だから?

CD
『フィガロの結婚』
『フィガロの結婚』
『フィガロの結婚』
『フィガロの結婚』
『フィガロの結婚』
『フィガロの結婚』

6月6日(土)
大阪のホテルで目覚めてコンビニでパンとミルク買って『せやねん!』見ながら朝食のあと新大阪からJRで西宮へ。イイ天気で時間があったので阪急西宮北口までブラブラ歩いて兵庫県芸術文化センターへ。井上道義指揮アート・アンサンブル金沢と芸術センターオケの合同で野田秀樹演出モーツァルト『野田版フィガロの結婚〜庭師は見た』を見る。時代は黒船の来航した長崎。それに乗ってきた伯爵と伯爵夫人の屋敷で働くフィガ郎(フィガロ)とスザ女(スザンナ)の結婚話ドタバタ喜劇。日本語とイタリア語が混じり合うのもオモシロイし庭師のアントニオが狂言まわしとして解説するのもわかりやすいし文楽人形のような動きも面白かった。しかしナント言っても最高の演出は最後の最後のフィナーレの重唱と合唱のなかで伯爵夫人が伯爵を銃で撃つこと。フィナーレの音楽が始まったところでタイミング良くズキューン!と銃声が轟くのは最高!しかし……伯爵は倒れない。なぜ?あそこはやっぱり撃たれて倒れるべきでは?それに…野田版ならもっともっとドタバタにしてほしかった気もするけどマズマズ面白かったかな…。こーゆー挑戦的な舞台はどんどんやってほしいですね。

6月6日(土)つづき
『フィガロの結婚』終わって楽屋へ。指揮の井上道義さんの御挨拶。「やあやあヨク来てくれました」「秋の東京公演にも行きますよ。変化するかな?」「……かもね」で写真撮って別れて外へ出てみると明るく気持ちのいい空気だったのでJR西ノ宮駅までブラブラ歩く。「あ。テレビでスポーツ喋ってる人やろ?ワシ柔道やっててん。日本の柔道もっと怒ったって…」と中年の男性に声をかけられる。関西ならではですね。そー言えばフィガロの幕間に高校の後輩から声をかけられ写真を撮ってると2人のおばちゃんにも声をかけられ写真に収まりました。関西ですね。西宮から新大阪へ。新幹線で来鎌。車内ロング缶2本+チューハイwith柿の種。最近ちょっと飲み過ぎかな?ま。よろしおすやろ。帰宅してフロ&サケ&メシ&ネル。

SUGGESTION
ザハの設計を元にした新国立競技場の建設に反対し、「今が変更のラストチャンス」と訴える槇文彦氏グループが配付した資料。私はこの意見のほうが正しいと思います。
Blu-ray
『イノセント』
『イノセント』
DVD
『女の都』
『女の都』
『千と千尋の神隠し』
『千と千尋の神隠し』
Blu-ray
『道』
『道』
DVD
『ジンジャーとフレッド』
『ジンジャーとフレッド』
『その男ゾルバ』
『その男ゾルバ』
『バラバ』
『バラバ』
MOVIE
『ナザレのイエス』
『ナザレのイエス』
DVD
『アラビアのロレンス』
『アラビアのロレンス』

6月7日(日)
ちょいとゆっくりした日曜日。『題名のない音楽会』で擬音ヴァイオリンに大笑いしたあと黒兵衛と長めの散歩。午前中はFIFA問題や新国立競技場問題の資料を整理。昼頃フジテレビ『直撃LIVEグッデイ!』から新国立競技場問題に関する電話取材。明日桝添都知事が出演するとか。しかし都知事には国立競技場に関する権限はないし…とはいえ知ってる情報をイロイロ話す。電話をかけてきた女性ディレクターは俺の話を聞いて唖然茫然。誰でもそうなりますよね。槇文彦さんがキールアーチ構造を取り止める新しい提案を発表したけど確かにこれが最後のチャンス。これまでの案(A案)だと建設費が2700億円を超える。が新案(B案)では予算(約1700億円)内で可能。維持費はA案だと年間70億円(!)×50年。B案は26億円×50年。工期はB案だと42か月程度。A案だとそれを超えて50か月の可能性も。A案のまま作業が進むと将来に渡って税金の無駄遣いが長期間続きそう…おまけにスポーツもやりにくそう…見にくそう…で今が引き返す最後のチャンスのようですね。

6月7日(日)つづき
昼飯食べて午後の映画劇場はフェデリコ・フェリーニ監督マストロヤンニ主演『女の都』。いやまあ何と言っていい映画か…きわめてフェリーニ的幻想の時空間で男の馬鹿さ加減が女の視点=窮極のフェミニズムから描かれる。マストロヤンニにはお似合いの役柄?面白くないこともないけれどコレが夢だったら幻滅…と思っていたら列車に揺られる中でマストロヤンニが見た夢で終わった。夢ですべてをまとめる映画はダメですよね。宮崎駿の『千と千尋の神隠し』もそんな感じでしたね。午後から資料整理。晩飯前にビール飲み始めて今日2本目の映画ヴィスコンティ監督最後の作品『イノセント』。途中次女と孫が帰宅して『妖怪ウォッチ』に帰られるが食事のあと続きを見る。カネも暇も大邸宅もある貴族夫妻の不倫話。何も悩むことなんかないやん…と思うのは下々の人間の証拠?神様との関係も貴族としての体面もありますからね。未亡人と不倫する夫。仕返しに作家と不倫して子供を産む妻。その子を殺す夫。妻の気持ち(女心)にまるで気づかなかった夫。妻の不倫相手も妻も死に夫も最後にピストル自殺。豪華な邸宅と豪華な衣裳のなかで繰り広げられるきわめて人間的で実は単純な男女の痴話劇。ヴィスコンティの映像美が存在しなければ成立しない映画ですね。それだけに凄い映画と言えるけどヴィスコンティも高齢の死を前にして初めて創れた映画と言えるのでしょう。人間は…女と男は…煩悩だらけの存在ですからね。ネヨ。

6月8日(月)
朝黒兵衛と散歩のあといくつかの新聞雑誌から電話。すべて新国立競技場に関すること。コレはヤッパリ大問題ですよ。いろいろ電話で喋ったあと午後から横浜へ。駅前の喫茶店で某雑誌社の取材を受けているときに大阪毎日新聞社から電話がかかりダブルブッキングに気づく。平謝りで取材時間を変更してもらって六本木ヒルズ森タワー39階エニッシュへ。『ニューズ・オプエド』生出演。今日のゲストは元電通マンでスポーツ総合研究所社長の広瀬一郎さん。かつて自ら取引にも動いたFIFAについてもいっきり喋ってもらう。「彼らは陽気な小悪魔。古い寄合のような組織のまま動かすカネが大きくなった。昔はイタリアではマフィアが動かなければ仕事にならなかった。スポンサーのチケットをもらうために何千万ものカネをアタッシェ・ケースに入れて運ぶとローマの辺鄙な裏通りのビルの一角でチケットのイッパイ詰まったアタッシェ・ケースを渡されてケースと手首を手錠でつないで…」と面白すぎる話の連続。そんなFIFAがアメリカ式グローバル・スタンダードのスポーツ・ビジネスの世界に曝された必然的結果が今回の逮捕劇…というわけらしい。この話は今もオプエドのアーカイヴで聞くことができます。ただし有料100円です。『オプエド』のあと帰宅with Beer。帰ってメシ&フロ&明日の『ひるおび!』の打合せ…その他&ネル。

6月9日(火)
朝起きてパン食って大急ぎで黒兵衛と散歩して着替えて東京へ。途中大船駅で湘南新宿線を待っている自民党代議士文科省の山本朋広政務官とバッタリ。新国立競技場問題で少々意見交換のあと『ニューズ・オプエド』の出演依頼をして快諾を受けたあと小生は東京上野ラインで新橋へ。タクシーでTBSへ『ひるおび!』生出演。その前にG7の解説で来られた手嶋龍一さんと控室で一緒になったので新国立競技場問題の資料として槇文彦氏が記者会見で発表した資料のコピーをプレゼント。常識的に考えてこの競技場は建設してはいけないですね。出番待ちの間にテレビの画面をフジテレビに回すと…おおーっとバッチリ宮間のPKの場面。見事にソレを決めてなでしこ先制!出番直前になでしこの勝利を見てスタジオへ。1500億円もの費用がかかる新国立競技場のキールアーチ構造は長さ370m直径7m重さ3万トンの鉄骨アーチが2本。それが変更後の設計では建物を支える役割を果たさず東京スカイツリーの半分を天井に乗せているような構造で建築エコノミストの森山高至氏によると地震・強風・大雪に弱い頭でっかちの建物になっているという。他に建築費維持費などもべらぼうで…にもかかわらず今日の日刊スポーツによるとJSC(スポーツ振興センター)はザハ・ハディドの事務所にコレデヤルと伝えたとか。いったいJSCの誰が伝えたのか?その人が我々の税金にかわって建築費も維持費も出すというの?…とかイロイロ喋ってテレビ朝日へ。同じ話題で『ワイドスクランブル』のVTR取材に答えてから帰宅。仕事部屋でふうううーっと深呼吸したあと『アサヒ芸能』連載執筆。同じ話題でサラサラサラサラ…ふうううううーっと仕上げて晩飯時。なでしこジャパン快勝一戦を見ながらサケ。しかしコスタリカを6-0で下したカメルーンは強そうですね。対戦は土曜の朝か…。

6月10日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。新国立競技場問題について話す。槇文彦氏のグループが算出した現計画の競技場完成後の維持費試算は年間70億円。それは競技場が稼ぎ出せる金額ではないので当然国の予算から補填されることになる。ということは福岡&九州の人々にとってもコレは他人事ではないということだ。黒兵衛と散歩のあと久しぶりに仕事部屋で資料整理&『スポーツ・ジャーナリズム』の新書書き下ろし準備作業。今年の梅雨と夏はこの仕事に専念しなければならないはずだが果たして…。午後は様々なテレビ&ラジオのディレクターや新聞&雑誌の編集者から新国立競技場問題について相次いで電話。本当に出来るんですか?そんなことよりアレが国立のスポーツ施設として素晴らしいものかどうか…が重要なことです。どうなんですか?サイテーです。そのことを確認しましょう…てな会話を具体例を出して何度も繰り返す。晩飯を食う前にフジテレビ系ネットTVホウドウキョク『あしたのコンパス』電話出演。新国立競技場問題について喋る。ふううう。サケ&メシ&フロ&ネル。

6月11日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩。帰宅してNHKクローズアップ現代のディレクターから送られてきた昭和11年職業野球優勝決定戦のビデオを2度見る。やっぱりコノ映像は凄い。州崎球場の外野の海や差別された職業野球の窮状。にもかかわらず戦争の足音が迫る中で全力で野球に励む男達の素晴らしさがとらえられている。試合のスコアカードや当時の巨人のメンバー表などの資料に目を通したうえで『昭和史全記録』(毎日新聞社)や『日本20世紀館』(小学館)で昭和11年前後を読み漁って頭に入れる。夕方からNHKへ。軽食のサンドイッチをもらってプロデューサー&ディレクター&MCの国谷裕子さんと打合せ。国谷は少々野球に疎いのでこの映像が如何に凄いかを説明して本番。本番は真っ青のスクリーンの中で国谷さんと向かい合わせに座ってヴァーチャル州崎球場の真ん中にいる感じ。最初にVTRが流れてスタジオに降りて約7分。戦禍の中でのスポーツ(プロ野球)の記録を見直しましょう…と結んで終了。最後に番組全スタッフと記念撮影。『クロ現』は小生は6回目くらいの出演だけど6年ぶりくらいで脳出血の前…と言うと国谷さんもスタッフもビックリ。皆さんに見送っていただいてタクシーでビール飲みながら帰宅。なんとか上手くいったけどこのテーマはNHKスペシャルでもう1回やってほしいですね。川島雄三監督の『州崎パラダイス』なども紹介して…。帰宅後電話で明日のTBS『ひるおび!』の打合せ&サケ&メシ&フロ&ネル。

6月12日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと上野東京ラインで新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。建築コンサルタントの森山高至さんを是非一度スタジオに呼んでほしいと言い続けていたことが実現。新国立競技場について(それが計画通りには建設不可能なことについて)森山氏と共に思い切り喋る。あのザハのデザインをもとにした新国立競技場が建つのかどうか…というと森山氏はハッキリ「建ちません」。旧国立競技場を潰して更地にはなったが今も地下には多くの「杭」などが残っているとか。ところが新競技場の設計がマダできてないモノだから地下をどれだけ掘り返していいのかわからず放置されているとか…ということを小生が喋ると司会の恵サンが「そうか。クイが残ってるんで。クイを残さないようやってもらわないと…」と見事な受け答え。しかし今のままではクイが残りそうな気配。森山氏が現在変更した設計ではキールアーチ構造が根本的に機能しておらず頭でっかちの非常に危険な建造物になると説明。何しろ屋根に3万トンの鉄骨を2本も載せるんですからね。自衛隊の護衛艦を2隻屋根に載せるようなもの。あ。アレは屋根じゃないんですね。日本の建築関係の法律では屋根には可燃性の建材の使用が禁止されているためアノ「屋根」は「遮音壁」でしかないそうだ。蛇腹構造の開閉式にすると柔らかい(燃えやすい)材料しか使えませんからね。それに本番では喋る時間がなかったが計画されている「地下駐車場」にクルマが出入りする道筋の確保ができそうにないらしい。建物が大きすぎて道路を作れないとか。作れても1本か2本でIOC関係者や国家首脳が大勢一気に開閉会式に訪れたら駐車場への道路は大混雑とか。まあ各国首脳が中央総武線や地下鉄を使うのも悪くないですけど…。それにイベントが終わったあと8万人の観客が周辺道路にあふれ出るとどうなるのか…とか…長さ370メートルのキール(竜骨)アーチを造る(現場で短いモノを繋ぎ合わせる)ために何台のクレーンで持ちあげるのか…とか…そのクレーンを何処に置くのか…とか…そのクレーンが存在する間はスタジアムの観客席その他の部分の建設には手が付けられないので工期が延びる…とか…そもそも現在詳しい設計はどのくらい出来ているのか…とか…設計会社も困り切ってるのじゃないか…とか…そーゆー状況を下村文科大臣や森組織委会長はどこまで知っていて(承知していて)建設を推進しようとしているのか…とか…嗚呼!本当にコレは困った問題です。(蔵出しノンジャンルの槇文彦氏らのグループの提言を是非とも読んでみて下さい)

6月13日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと原稿書き。とはいえ締切が月曜と知るとちょっと気勢を削がれる。先週まで週末は3週連続外出。ならば今日ぐらいゆっくり過ごすか…と何もしない1日。というかこれを書いてるのは翌週水曜の午前。はっきり言って何をしたのか忘れてしまった。加齢性健忘症。昔のことは憶えてるけど近過去は忘れる。夜は『鮨処もり山』へ行ったかなあ…行ってへんかなあ…。こーゆーときはタイヘンだ…と思わずに堂々と構えること。忘れることというのは忘れてもいいことのはず。60年以上を経て脳味噌のメモリーはほとんどイッパイイッパイなのだから忘れるのも当然ですよね。あ。孫連れて『もり山』へ行ったのでした……と書いたのをmつけたヨメハンからソレは金曜日ヤッタで…と訂正が入る。長い人生一日くらいの違いはドーデモエエやおまへんかいな。

6月14日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと原稿書き。『東洋経済』のFIFAに関する原稿に少々手こずる。イッパイそこいら中に書きすぎたから差別化に苦労。同じような原稿はやっぱりプロとして恥ずかしいですからね。夕方までかかって仕上げたあとビールで一息。『ダーウィンが来た』の牝狼物語を孫と見ながら晩飯。ウィスキー飲みながら『日曜美術館』はマネージングの世界を切り拓いたドラッカーの日本美術コレクション。なんと白隠の達磨絵なんども所有していたとか。若沖も蕪村も。『高校野球女子マネのもしドラ』なんてバカバカしい本を書いた人はこの素晴らしい事実を知っていたのか?しかし白隠の達磨はエエなあ。続けてフェドセーエフ指揮N響によるロシア音楽。ロシアの土の薫りがするフェドセーエフはいですねえ。テンポは全部遅め。『シェエラザード』はCDがあるなら買いに行こ。20数年前にモスクワ放送響と来日したときのアンコールハチャトゥリアン『ガイーヌ』の「レズギンカ」はなるほど見事だったけどフェドセーエフの外貌は若い頃より80歳を超えた今のほうがずっとイイですね。見習わねば。

6月15日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩(そればっかりですね)…のあと原稿チェックして送稿したり校正を2本やったり…で昼飯のあと東京六本木森タワー39階エニッシュへ。『ニューズ・オプエド』生出演。今日のゲストはフィギュアスケートの佐野稔さん。佐野さんとはTBS『ひるおび!』で何度も御一緒して『オプエド』への出演を依頼。二つ返事で快諾していただいたもの。その佐野さんと一緒にライターの渡辺功さんも出演。彼はノーボーダー・スポーツでスポーツ映画を連載していた人物だが佐野さんのゴースト・ライターも務めている。ゴーストだからといって何も隠す必要はなくアメリカではスポーツマンのゴーストライターはほとんど名前を出している。スポーツの分析のプロと書き手のプロが一緒に仕事をするのは当然。佐野さんも渡辺さんの質問の仕方&原稿のまとめ方を絶賛。これからもノーボーダーでは二人でイイ仕事を続けてもらいます。ちょいと新国立競技場などのニューズ性のある話題を喋ったあと佐野さんのフィギュアスケート独演会。浅田真央の復活の話題から羽生を初め日本男子の活躍の話まで。途中かつてフィギュアの試合にあったコンパルソリー(規定)の話が出たりカタリナ・ヴィットについて訊いたりカナダのジンクスの話が出たり…佐野さん節満載で予定時間をオーバーして終了。もっともっと訊きたいことがあるので佐野さんシーズンが始まったら再出演よろしく。番組を終えて小生のスポーツ・ジャーナリスト塾1期生の卒業生でもある渡辺クンと焼鳥屋へ。途中「忘れ物」を届けてくれたスタッフも加わってワイワイ楽しく仕事の話で飲み食いしました。

6月16日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩(こればっかりや…)のあと『アサヒ芸能』の連載原稿を執筆。テーマはセパ交流戦でのパの圧勝。「実力のパ人気のセ」という言葉は小生が餓鬼の頃からあった。三原西鉄が稲尾・中西・大下・豊田・高倉で3連覇し鶴岡南海が杉浦の4連投で巨人をやっつけて以来。小生は小学生時代の毎年夏休みになると宝塚の叔父の家に預けられて西宮球場へパの試合ばかり見に行っていた。米田の剛速球で投ゴロに倒れた張本は一歩も一塁ベースに向かわず踵を返してベンチへ帰った。球場の外では遣り手婆が「芦屋の後家はんどないです?」と声をかけてきてパの試合は大人の世界への覗き窓だった。パの選手たちは男の中の男達だった…てな話を夕方までに書いて送稿。ふううううう。夜は晩飯食いながら日本代表サッカー。対シンガポール戦。アッチャー(>_<)弱いなあ。ドン引きの相手にナンニモできひん。阿呆やで。何がW杯予選初戦は難しい…や。こんな弱い相手にあんな試合しかできんようではW杯ベスト8どころか出場を辞退すべきですよ。かっかとアタマに血が上って疲れてしまう。とほほ。

6月17日(水)
朝RKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。テーマは昨日『アサ芸』に書いたのと同じ芦屋の後家はん…じゃなくて実力パ人気のセについて。そのあと黒兵衛と散歩して仕事部屋の片付け。郵便物の整理をしていると『スポーツ・ゴジラ』編集長の長田渚さんから手紙。何かな?と思って開けると映画『日本と原発』上映会の案内。70歳の河合弘之弁護士が福島原発の事故後の訴訟活動のなかから作った映画だという。その上映会をスポーツネットワークジャパンの理事長でもある長田さんと筑波大学の菊幸一教授のゼミがコラボして7月11日に筑波大学東京キャンパス文京校舎で開くという。上映に先立って長田さんの挨拶のあと菊先生の「スポーツと原発」と題したスピーチがあって上映だという。行かねば。http://www.nihontogenpatsu.com/夕方から『焼き鳥との山』へ。共同通信のO氏と美味しい酒を飲みながら旨い焼き鳥突きながら打合せ。情報交換。どーしょーもない新国立競技場問題をきっかけにそもそもスタジアムとは何か…をテーマに原稿を書くことを約束。ほろ酔い帰宅。フロ&ネル。

6月18日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩。大切なことは個人の日常。オリンピックもパラリンピックも新国立競技場問題もすべて個人の日常が確固として存在して初めて存在することを忘れずに黒兵衛と歩く。ちょっとオーバーかな(笑)。でも真実でしょう。午前中に連合通信の原稿1本仕上げて午後からはヘアサロンへ。ヘアサロンと書いて自分でオシリのヘンにこそばゆさを感じてますが散髪屋とか床屋と書くのはヘアカットやヘアデザインのコンクールでいくつも賞を手にしている「LOWRENCE」のマスターに失礼ですからね。そのマスターは先日の日本代表vsシンガポールの試合をわざわざ埼玉スタジアムまで見に行ったとか。ホンマに阿呆な試合でしたねえ…と話しながら髪の毛を切ってもらう。終わって帰宅して雑務。孫とオセローゲームをしてコテンパンにやっつけて(当たり前か)晩飯食って酒呑んでると長女が現れてアカデミー賞の授賞式でガガがサウンド・オヴ・ミュージックを歌ってるのを見直してジュリー・アンドリュースも出てきて凄いなあと思ってカルメン・リゴレット・椿姫の名場面をワイン飲みながら順々に見てネル。

6月19日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと新横浜へ。新幹線で大阪へ。毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演。石田ジャーナルの石田ディレクターが夏休みとかで森弁護士が加わって桂吉弥さん沢松奈生子さん未知やすえさんらとわいわいがやがや。医薬分業について薬屋さんからいろいろ訊かれてアンタは医者か…と反応したのは間違いだったことがわかる。反省。これからはお薬手帖を忘れずに持っていきます…とかいろいろ楽しく話したあと京都へ。中高時代の同級生と先輩に案内されて祇園で食事。電気工事関係の仕事をなさっている先輩とちょいと仕事の話。舞妓さんの登場する座敷にも連れて行っていただいて接待してもらったのでフィニッシュに行きつけの祇園の『酒肆G』にお連れする。美味しくお酒をいただいて…ところが小生の財布は空っぽ。明日も寄ることを約束してカンベンしてもらって京都泊。

6月20日(土)
京都の常宿のホテルで目覚め朝食は美味しいヴァイキング。九条葱の入ったオムレツに舌鼓。昼過ぎからの仕事までに時間があったので近所にある京都の旧家杉本邸を見学。仏文学者だった杉本秀太郎氏が先月亡くなったせいか邸は扉を閉ざしたまま。祇園祭の宵山の時は屏風と共に公開されるとか。佐渡裕サンの『椿姫』を見に来るときに寄ってみるか…。午後からホテルに迎えの人が来てウェスティン都ホテルへ。京都府保健事業協同組合の総会で講演会。スポーツの本当の愉しさと2020年東京オリパラについてイロイロ話す…が…どーしても新国立競技場のバカさ加減に触れないわけにはいかずに話はちょいと横道に流れたかな…。お医者さんと歯医者さんの団体だから中高校の先輩方がいるにちがいない…と思っていたら理事長さんも副理事長サンも挨拶に来られた方もみんな3年上2年上1年上の先輩。まいったなあ…と思いながらも楽しく歓談させてもらって祇園の『酒肆G』へ。昨夜の借金を詫びて支払ってイッパイもらってほろ酔いイイ気分で新幹線で帰宅。古巣京都の仕事はやっぱりエエモンですな。

6月21日(日)
今週はイロイロ原稿の締切が多くタイヘンな1週間。とはいえ…とりあえず黒兵衛と散歩。帰ってきて『題名のない音楽会』は何かな…とテレビをつけるとゴルフのマスターズ。見てしまうと仕事にならん…いや小生はスポーツ評論家だから見ておかねば…とか思いながら原稿を選択。しかし何故全米オープンなどという言い方を(日本では?)するのか?テニスもそうだが「全米」「全英」「全仏」「全豪」の「全」とはどーゆー意味?誰か知ってる人がいたら教えてください…とは関係なく朝から夕方までせっせせっせと原稿書き。メシ食いながらの『日曜美術館』は面白かった。司馬遼太郎氏の解説による八木一夫の「オブジェ焼き」。やっぱりこーゆー無茶ができるのは京都のお人どすなあ。伝統が無茶を支えるのどすなあ。N響アワーは途中でパス。ブルックナーはやっぱりドコか小生の琴線に合わん。寝よ…と思たらTBSから電話。明日の『ひるおび!』で2020東京五輪の新競技選考について取りあげるとか。イロイロ打ち合わせして…ベッドへ。

6月22日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。野球解説者の青島健太さんと一緒に2020年東京五輪の新競技候補について話す。野球・ソフトボールが2次審査に進んだのは順当だけど綱引きが落ちたのは残念。ほかに空手・スカッシュ・スポーツクライミング・サーフィン珍しいところでボウリングなどが選ばれたが落選組で原稿が書けるな…、何しろチェス・ダンス・相撲・ビリヤード・アメフット・スカイダイビング・ポロ・フライングディスク・オリエンテーリング・ブリッジ(トランプ)…ですからね。それにブールスポーツ・コーフ・ボール・ネットボール・ラケットボール…ってよう知らんスポーツもある。よっしゃ。これで原稿を書こと思いながらTBSをでて渋谷へ。タワーレコードに寄ってバーンスタインのドイツ・グラモフォンへの録音全集VOLUME1を買う。CD59枚とDVD1枚で1万3千円。まあ安い買い物かな。そのあと六本木ヒルズ森タワー39階エニッシュへ。『ニューズ・オプエド』生出演。ゲストは建築エコノミストの森山高至さん。新国立競技場がいかにヒドイ建築物かということについて思い切り話してもらう。とにかくこんなに素晴らしいスポーツ施設ですという人が一人もいないのですからねえ。嘆かわしい。番組終えて隣のテレ朝へ。2020年五輪の新競技について『ワイドスクランブル』のVTR撮り。終えてクルマで帰宅。サケ。メシ。フロ。ネル。

6月23日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。もう一人のゲストは森山高至さん。昨日の『オプエド』と同じメンバーでザハ・ハディドのキールアーチ(竜骨)を残した新国立競技場がいかにヒドイ建築物であるかを喋る。キールアーチを両サイドで止める方法がないうえに地中深く掘ると地下鉄への影響もある。両サイドを地中でつなぐには300メートルの鉄骨を地中に埋めなければならない。こんな難工事はやりたくないので天井部分と土台部分を建設する竹中工務店と大成建設でキールアーチは天井か土台か譲り合っているという噂もあるらしい。困ったことです…とイロイロ話してクルマで帰宅。『アサヒ芸能』の原稿を完成させて送稿したところへTBSからまた電話。明日も『ひるおび!』で新国立競技場問題を取りあげるという。原稿の締切に影響するけど大事な問題なのでここは踏ん張り処と出演を快諾してメシ。サケ。フロ。ネル。

6月24日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト』電話出演。2020東京五輪の新競技種目についてどんな競技が落選したかイロイロ喋る(一昨日の本欄参照)。トランプのブリッジも五輪正式競技候補ならば麻雀も立派なスポーツ。日中韓米で卓を囲んで決勝戦。ここで日本がカンちゃん積もれば金メダルうううー!なんて盛りあがるかも…と楽しく話してから黒兵衛と散歩してシャワーを浴びて東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。3日連続『ひるおび!』生出演。新国立競技場問題を昨日と同じ森山高至さんとイロイロ話す。巨大なカネばかりかかる建造物を他の簡単な安いデザインに変更するには今が最後のチャンス…などイロイロ話してタクシー車中で爆睡して帰宅。必死になって共同通信『現論』原稿書き。せっせっせと仕事をしているとTBSから電話。明日も新国立競技場問題を取りあげるとか。今が最終決定の山場らしい。詳しい設計図もできていないのにオカシナ話だが官庁の人事異動の時期とはこーゆーものらしい。4日連続の出演を了承して原稿書きを進めているとテレビ朝日『ワイドスクランブル』から新国立競技場問題で電話。「すんませんTBSへの出演を決めたもんで…」「明日は出られないと思って電話したのですが…」で先に電話のあったTBSを優先。しかし新国立競技場問題について他に話せるスポーツ関係者はいないのか…。せっせと原稿書きを夜まで続けて完成。送稿してメシ・サケ・フロ・ネル。

6月25日(木)
朝起きて4日連続TBS『ひるおび!』出演のため東京赤坂へ。昨日朝日と日経が新国立競技場をザハ・ハディドのキールアーチ案でヤルと政府が決定したとスクープ(トバシ?)記事を出して今日はすべてのメディアが同じ報道。他の五輪のメイン会場がすべて500億円前後なのに2500億円以上かけて新国立競技場を造る価値があるのか?しかも完成してからの維持費が莫大で困難に落ちることは火を見るより明らか。困ったことです。戦艦大和や武蔵をまたもや日本が造ろうとしているのですからね。

6月26日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと毎日新聞「時評点描」の原稿書き。高校野球の開会式でも軍隊式分列行進について。最近は拳を握って90度の肩の高さまで腕を振って歩く高校が増えたけどアレは自衛隊の分列行進と同じですね。何処で影響受けたのかな?誰が指導したのかな?軍隊式に足を揃えるのがいやな監督が地方予選で生徒に客席に向かって手を振るなど自由に歩かせたらすぐに高野連に「指導」されて止めさせられたとか。戦前は帝国陸軍が指導したらしいけど今は誰が分列行進を指導してるのかな?このスポーツとは無縁の軍隊式がオリンピックのように廃止されるのはいつのことやら…。原稿を何度も推敲したあと東京渋谷タワレコへ。目指すCDもDVDもなかったので土砂降りの雨のなかタクシーを拾ってロシア大使館横のアメリカン・クラブへ。朋友のSとボブ・ホワイティングさんと食事会。いろいろ喋ってメシ食ってナパヴァレーのワイン飲んでグラッパで仕上げて同方向のS社長のクルマで自宅まで送ってもらう。楽しい夜でした。

BOOK
本城雅人『トリダシ』(文藝春秋)
本城雅人『トリダシ』(文藝春秋)

6月27日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩のあとナンヤラカンヤラ仕事して郵便物の整理して…本城雅人さんから新刊『トリダシ』(文藝春秋)が送られてきてるのを発見。スポーツ新聞記者としての経験から書いた短編小説の連作らしくスポーツ新聞の三大要素は『金・出世・女』だとか。面白そう。読まねば。午後から新幹線で名古屋へ。栄中日文化センターでオペラ講座。3回目は『椿姫第2幕第2場』。わずか25分の長さ(短さ)のなかにオペラ的スペクタクル(バレエ)と複雑な人間甘受を表す重唱とドラマと描いた傑作場面。怒り心頭のアルフレードに対してヨヨと泣き崩れるヴィオレッタ…というのが定番の演出だがR・カーセン演出のフェニーチェ座の舞台ではヴィオレッタが情けないアルフレードを私の愛がわからないの!?と叱責する。面白い。他にパルマ歌劇場&コヴェントガーデン&ヴェローナ野外劇場などイロイロ楽しむ。ところで兵庫県立文化センターの佐渡裕サン指揮『椿姫』鑑賞ツアーはおかげさまで40名完売。やっぱり『椿姫』は人気ありますね。新幹線でビール飲みながら帰鎌。

6月28日(日)
多忙の日が続くので日曜も休めず。黒兵衛と散歩のあと終日『東洋経済』原稿書き。テーマは新国立競技場。しかい2520億円の建設費とはギリシアがIMFからの借金を返済できずに困ってる額と同じ。これほどカネを使って何になるのか?日本のスポーツの発展のためになるのか?『東洋経済』を夕方までに書きあげてふうううう。『日曜美術館』見たあと文楽のナントカ言う人の襲名披露『熊谷陣屋』見ながら眠ってしまう。最近は原稿を書くと疲れるなあ。歳かなあ。明日のTBS『ひるおび!』の電話打合せのあとフロ&ベッドへ。

6月29日(月)
朝黒兵衛と散歩のあと東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。控室でなでしこジャパンの解説に訪れていた大竹さんや錦織の解説で来ていた沢松さんと歓談。俺もスポーツそのものの話をしたいけど今日のテーマはやっぱりテーマはもちろん新国立競技場。森山高至さんと建設費・維持費の見通しの杜撰さを訴える。2520億円など笑える額ではないけれどモウ嗤うほかない事態になってきた。この計画を推し進めようとしている下村文科大臣やオリパラ組織委森会長は私財をぶち込むとでも言う覚悟でもあるのだろうか?もちろんぶち込んだところで賄える額ではないだろうが…。番組を終えて六本木ヒルズのテレビ朝日へ。CS朝日の『津田大介日本にプラス』用のVTR撮り。テーマはもちろん新国立競技場。昨日原稿を書きあげたせいかスラスラ要点を喋ったあと隣の森タワーへ。39階エニッシュで『ニューズ・オプエド』生出演。ゲストはゴルフ評論家の…いやプロゴルファーのタケ小山さん。ゴルフ改革会議でいろいろ一緒に意見を述べている論客。2020東京五輪のゴルフ会場予定にされている霞ヶ関カンツリークラブがいかに不適切かを喋っていただく。なにしろ超高級プライベートコースですから五輪のレガシーとして都民や国民のために何も残らないですからね。都営のパグリックコースの若洲でやればいいのに誰がこーゆーバカなことを決めたのか?慶大閥のゴルフ関係者か?という話…を終えて帰鎌。大船でアジアン料理の『flat』にふらっと寄ってから帰宅。

6月30日(火)
朝黒兵衛と散歩のあと部屋に籠もって『アサヒ芸能』連載の原稿書き。見通しを付けたところで部屋の掃除。廊下の掃除。午後から毎日放送『ちちんぷいぷい』のスタッフが来訪。仕事部屋から新国立競技場問題について喋るから…と思っていたら新幹線で新横浜へ向かってるスタッフから電話。東海道線が事故で全線ストップとか。ナニイ!でテレビをつけると新幹線内で焼身自殺をした男が現れたとか。TBS『ひるおび!』で東京から帰る途中の毎日放送の別のスタッフがちょうどその列車に乗り合わせていて映像を送っている。大阪の毎日放送『ちちんぷいぷい』のスタッフからも電話が入り新幹線に乗り込んだスタッフの動きが取れないので映像はあきらめて電話出演にするとのこと。掃除はやらなくてよくなったがテレビの画面に釘付けで仕事にならず。『ちちんぷいぷい』電話出演のあと原稿を仕上げて送稿。ニュース見ながら晩飯&フロ&寝ようとするとTBS『ひるおび!』から電話。明日も新国立競技場問題を取りあげるという。やっぱり。下村文科大臣のネイミングライツ発言や企業の寄付に期待発言などがいかにナンセンスか(雀の涙でしかない)と思っていたのでコレは出演して発言しなければ…と原稿の締切その他があるものの出演を快諾。まあ。なんとかなるやろ。

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