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タマキのナンヤラカンヤラ バックナンバー 2014年11月
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11月1日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。嗚呼11月か…と思う。うん11月。それだけ。散歩から帰って中日文化センター・オペラ講座の準備。資料にデータや解説だけでなくイラストや写真も加える。テーマがリヒャルト・シュトラウス&オスカー・ワイルドの『サロメ』ですからね。ビアズリーのイラストはもちろんギュスターヴ・モローやクラナッハやカラヴァッジョやシュトゥックの絵があるほうがイイに決まってるのでカラーコピーを操作。凄い時代ですね。自宅にカラーコピー機があっても何の不思議もないのですから。昼から新幹線で名古屋へ。オペラ講座でリヒャルト・シュトラウスの解説。一言で言うとポピュラー(大衆音楽)とクラシック(階級音楽)という区別のなかった最後の作曲家。メインはスキャンダロメ(スキャンダル・サロメ)とも呼ばれ多くのサロマニア(サロメ・マニア)を生んだ『サロメ』。演奏はハーディング指揮ミラノ・スカラ座。主役はナディア・ミヒャエル。平野啓一郎や宮本亜門と同じくサロメを妖艶なファム・ファタルとしてではなく「少女」として演じ歌える唯一の歌手。見事なものです。しかし時間が足りなくて(解説が長すぎた?)ヨカナーンの首が登場したところで次回へ。今回のオペラ講座はサロメで2回ばらの騎士で3回カプリッチョで1回の計画なので余裕アリ。講座終わって重要な打合せをこなして帰宅。イイ気分。サロメはやっぱり可愛い女ですねえ。

BOOK
Zack Hample『The Baseball: Stunts, Scandals, and Secrets Beneath the Stitches』(Anchor)
Zack Hample『The Baseball: Stunts, Scandals, and Secrets Beneath the Stitches』(Anchor)

11月2日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩。ちょいとゆっくりしたい気持ちになって何日か前に買った『コンバット』創刊号のドラマを見る。小学生から中学生のころ毎週見ていた連続ドラマ。それがペンタゴン(アメリカ国防省)の影響(提供?)で作られたと知ったのは大人になってからだけど毎週面白いドラマに入り込んでいた。一度だけ親父も俺が見てる『コンバット』を覗き込んで「ワシの分隊もこんなもんやった」と呟いたときはドキッとした。親父もヴィック・モローのように闘ってたのか…と少々誇らしくも思ったけどその後親父は一度も『コンバット』を見なかった。見るな…とも言わなかったけど。それはともかくノルマンディ上陸作戦を見ながらコノ第1回は見てないなぁ…と思ったけどリトルジョンが(チャンと名前と顔が一致します)上陸の時にリュックが舟艇のどこかに引っ掛かってリュックを脱ぎ捨てて上陸するシーンを見てアアアア…と想い出が甦った。これは昔見たことがある。昔(小学生の頃)は夕食後テレビに齧り付いてアメリカン・ドラマばっかり見てた。他にも『パパ大好き』『うちのママは世界一』『ルーシー・ショウ』『ベン・ケーシー』『ルート66』『サンセット77』『サーフサイド6』『ハワイアン・アイ』『ドクター・キルデア』『ローハイド』『ボナンザ』…小さい頃はアメリカのTV映画ばっかり。この刷り込みはどんな影響を俺に及ぼしたのか…?わからん……。考えてみよう。結論は半年先くらいには出るかな?

11月2日(日)つづき
午後から東京へ。乙武グループの大学生(乙武洋匡さんを中心に集まってきたいろんな大学学生)相手に2度目の雑学授業。いや教養授業。いやリベラル・アーツ授業。今日は乙武さんと一緒に香港デモを“視察”に行った学生から少し様子を教えてもらった後スポーツ・ライターの「サブ能力」としてのオペラとミュージカルについて8名の学生と乙武さん相手にイロイロ話す。使用映像は『トゥーランドット』(ゼッフィレッリ演出)『ワルキューレ』(クプファー演出)『サロメ』(ナデア・ミヒャエル主演)『ザッツ・エンターテインメント』『プロデューサーズ』…誰も見たことがないというものばかり。こんなエエモンを見ずに『アナ雪』を騒いでいたらイケマセン…というわけで3時間タップリ講義。おかげで前回と同様学生からの質問の時間は取れなかった…というより小生が放棄。若い人に伝えたいコトがいっぱいありますからね。ま。家族からは感動の押しつけ屋と嫌がられてますが皆さん喜んでくれたみたい。講義を終えて資料を配って質問はメールで受け付けることにして湘南新宿ラインで大船へ帰って『ビアバー213』へ。朋友のSとその京都出身の部下とビール&ワイン&食事&歓談。Sからアメリカ土産にZack Hample著『THE BASEBALL』をもらう。帰宅してパラパラめくるとオモロイ雑学がイッパイ。Norm Zauchinという一塁手はファウルフライを追って観客席に飛び込み最前列に座っていたある美しい女性と激突。後列にいた女性の両親が後日彼を自宅に招待し女性と一塁手はその後結婚したとか。これがAmerican Baseball Historyのなかでの最高のNice Catchと言えるとか。ハハハハハ。これは最近英語を読むのが億劫になった小生にも読めるオモロ本ですな。Thank you.

11月3日(月)
朝黒兵衛と散歩のあとせっせせっせと共同配信「現論」の原稿書き。テーマは高校野球。来年の春季大会で導入を検討されてるタイブレーク方式について。延長10回から無死満塁で始めるらしい。しかし夏の予選での導入はまだ再来年以降になるらしい。中途半端。要は高校生以上に大人たち(監督・主催社・マスコミ)が楽しんでるから高校生の健康管理ができないのですよね。自分達が勝ちたいから。自分達が大会を盛りあげたいから。運営も試合の監督も高校生にさせて夏の大会を網走とか釧路の道東で開催すれば現在のような真夏の太陽の下での熱狂が消えて大人たちは冷静に高校生の健康管理に気遣うようになるはずでアメリカのように厳しい球数制限のルールもできるに違いない…といった原稿を書く。予定時間の半分以下で午後イチには書き上げる。これならTBS『昼おび!』の出演を断らなくてもよかったかな…と思いながらテレビをつけると沢松奈生子さんが出てた。ちちんぷいぷいコンビで出てもよかったかな。イヤイヤきちんと原稿締め切り日には原稿を最優先すべきですよね…と自分に言い聞かせて余った時間で『コンバット』の「三人の新兵」を見る。感激。ペンタゴン提供かナンカ知らんけどやっぱりこのドラマはよく出来てる。監督が『MASH!』のロバート・アルトマンですからね。夕方の散歩に行って酒。久しぶりに家でゆっくりする一日になったなあ…で家族で『鮨処もり山』へ。〆張鶴と美味しい魚に大満足。明日からまた忙しい……。

11月4日(火)
朝6時に起きて準備してバスで大船駅へ。湘南新宿ラインで池袋へ。東武東上線で志木へ。スクール・バスに乗って立教大学新座キャンパスへ。1名の女子大学院生相手にこの出勤。我ながら真面目。院生もわかってるようで真剣。よしよし。で午前中は日本スポーツ・ジャーナリズム史の講義と原稿の書き方表現の仕方の講義。昼飯は近所のラーメン屋で済ませて午後から提出レポートのチェックと指導。インタヴューするということが如何に難しいかをわかってもらえればそれでいい。でチェックの後は「サブ能力」の大事さとしてミュージカル『ウェストサイド物語』とオペラ『トゥーランドット』を見ながらスポーツ(ダンスとフィギュアスケート)の講義。まぁ映画を楽しむことが中心ですけどね。院生の反応がイイコトに満足して3日間の集中講義はオシマイ。「とっても面白くためになる授業でした」という院生の声に送られて2時間かけて帰鎌。埼玉は遠い。首都圏は広い。来年からどうしようかな…と考えながら帰宅。サケ。メシ。フロ。午後10時にネル。

11月5日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト』電話出演。高校野球について。高校野球のタイブレーク方式を考える前に高校生以上に大人が必死になって高校野球を遊んでることを批判。一昨日の本欄に書いたこと。そのあと新横浜へ。新幹線で大阪へ。ざこば師匠&なるみちゃん&八光サン&石田Dなどと毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演。西アナウンサーの市川海老蔵インタヴューが面白かった。オール・ジャパンの芸能を結集。歌舞伎・能・狂言・落語・地唄舞・邦楽…すべて結集してパフォーマンスとか。コレ絶対に2020東京オリンピック&パラリンピックの開閉会式のコンセプトですよ。どんなことがあってもAKBなんか出したら日本の恥ですね。キャリーパミュパミュはイイと思いますが。そんな話をしたらざこば師匠も30歳代でオール・ジャパン芸能の結集を上方風流(かみがたぶり)という集団でやったとか。いつの時代もきちんとやる人はやるんです。文科大臣はわかっとるんか!?少し休んだあと『VOICE』に出演。拉致問題などのあと『高校生ビジネス・プラン・グランプリ』に共鳴。奈良の女子高生が地元名産の柿の販売アイデアを出したとか。いいですねえ。ジャパニーズ・ドリームの「金儲けアイデア」をどんどん出すべし。今週末のSports Policy for Japanで審査員をやりますがGood business modelはあらわれるかなあ…で新幹線で帰鎌。iPad miniを使い始めて新幹線のなかで眠れないし本も読めないし…。いままで通りガラ携だけにするか……。

BOOK
『日本文学100年の名作第2巻1924-1933 幸福の持参者』(新潮文庫)
『日本文学100年の名作第2巻1924-1933 幸福の持参者』(新潮文庫)
ヘッベル『ユーディット』(岩波文庫)
ヘッベル『ユーディット』(岩波文庫)
『完訳ペロー童話集』(岩波文庫)
『完訳ペロー童話集』(岩波文庫)
アンデルセン『絵のない絵本』(岩波文庫)
アンデルセン『絵のない絵本』(岩波文庫)
アンデルセン『絵のない絵本』(童心社)
アンデルセン『絵のない絵本』(童心社)

11月6日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと文科省へ。11階の政務官室へ向かうエレベーターに乗ろうとしたところで竹中平蔵氏とバッタリ。お久しぶりですと互いに挨拶してエレベーターに乗り込んで山本朋広政務官と遠藤秘書官他文科省の2020東京オリパラ関係者約5名と面談。主にオリパラ文化プログラムに関してレクチャー…というか意見を述べさせていただく。開会式の演出は海老蔵を推薦とかイロイロ。ついでに新国立競技場問題&ゴルフ会場問題&組織委の問題についても喋らせていただく。約1時間の面談のあと山本政務官が日経の小生の連載コピーの横にスマートホンを出して「コレに見覚えないですか?」スマホのストラップにはスターウォーズのダースベーダー。あ!そうか!な〜んや!というわけで山本政務官とは大船の『鮨処もり山』にぶらりとやってきたときに出逢った人物と判明。スターウォーズの映画をスマホで孫に見せてくれたり大盛りあがりしたので御礼に日経の連載コピーを渡したところが「一度ゆっくり話を聞かなきゃ」となったらしい。こんな出逢いもあるのですね。というわけで記念撮影して別れる。なんとか小生のオリパラや文化プログラムに対する意見を反映してほしいものです。

11月6日(木)つづき
文科省を出て銀座の本屋へ。新潮文庫の『日本の文学100年の名作』の第2巻が出てると思いチョイと買いに入る。『幸福の持参者』というタイトルで出ていたので購入。そばに同じく新潮文庫の木田元『反哲学入門』が目に入ったのでコレも購入。隣の棚の岩波文庫を見てるとフリードリヒ・ヘッベルの戯曲『ユーディット』があったのでコレも購入。サロメと関係のある男のクビを切る怖い女性の物語ですからね。つでに『完訳ペロー童話集』とアンデルセン『絵のない絵本』も購入。豊かな気分。本は文庫で充分…と思う。帰りに横浜の理容室いや美容室「LAWRENCE」に寄って長く伸びた髪を久々に切って整えてもらう。髪を洗ってもらって肩をマッサージしてもらうと気分よくなって後半ほとんど睡眠状態。帰りの電車で『反哲学入門』を読み出すと面白くて目が覚める。美容室は酩酊系文化。本は覚醒系文化ですね。帰宅して990円で買った『コンバット』のつづきを見る。コレがオモシロイ。3話とも面白かった。子供の頃はロバート・アルトマン監督なんて知らずに面白がってたけどテレビドラマ大嫌いで大好きなウィスキーの竹鶴のドラマすら見ていない俺にとってコレはやっぱり史上最高のTVドラマですよ。

11月7日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩のあとチョイと仕事をして東京赤坂TBSへ。久しぶりに『ひるおび!』生出演。控室に着いてMCの恵サンから「富田…どう思う?」と訊かれる。アジア大会でカメラを盗んだとされる選手のこと。「あそこまで言うならやってないと信じたい。警察で同席したJOC関係者と水連関係者がその席で何を口にしたのか。まだ遠慮して話してないことがあるから話の内容が不明瞭になってるのでは…?」といったことを答えて控室の椅子に座ると「あれ?今日は富田のことで来たんじゃないの?」横にいた宮崎さんも「だったらフィギュアスケート?」も訊くので「いえいえ錦織のATPワールドツアー・ファイナルで…」というわけでソレがいかに凄い大会であるかを話してお役御免。その前にフィギュアスケートの今季からのルール「改正」問題等でゲストで来ていた本田武史さんとイロイロ話す。「昔はヤグディンなんか4-3-3を跳んでたじゃないですか。本田さんも4-3を跳んでたし。最近レベルは落ちたの?」「あれは同じジャンプを何度してもイイとうルールだったから思いきり出来た結果なんです」「それにしてもジャンプは昔のほうが…」とか歌の入ったことの是非などをイロイロ話せて面白かった。『ひるおび!』のあと『Nスタ』でフィギュアスケートに関する取材を受けてそのあと音楽事務所のクリスタルアーツへ。名古屋の中日文化センターから頼まれたことで佐渡裕さんのスケジュールについてなど社長のS氏にイロイロ教えてもらう。その他朋友でもあるS氏とイロイロ話したあと東宝の試写会で『バンクーバー朝日軍』を見るため有楽町へ。ところが開始時間を間違っていて10分遅れで入れず(>_<)阿呆やってしもたぁ。まぁ試写会はまだ続くからエエか…と気を取り直して帰宅。ビール飲みながらフィギュアスケート。ロシア勢女子は凄いなあ。羽生はカンロク出てきたなあ。ショート2位でも十分逆転可能ですね。夜は明日の準備とか学生にメールとか…いろいろやって少々疲れてネル。

11月8日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと大船駅から湘南新宿ラインで新宿へ。中央線に乗り換えて国立へ。一橋大学国立キャンパスで今日と明日の2日間開催されるSPJ(Sport Policy for Japan)に審査員として参加。今年は北は北海道(札幌大学)から南は広島(福山大学)徳島(徳島大学)まで(九州沖縄はマダですね)16大学32チーム152名の大学生(3年生)が参加。ゼミを単位にスポーツ政策の研究成果を発表した。審査員は2人一組で4グループに分かれて8チームずつ審査。今日は開会式とプレゼンテーション6チームを審査。そのあと懇親会。挨拶させられたので最初は関東近辺大学だけだったのがここまで広がったのを嬉しく思うと同時に第1回大会のあと行く行くはアジアやアメリカの大学にも広げたい…と話したとおりに発展してほしいということを話す。久しぶりにお逢いした大体大や横浜桐蔭大や早大や一橋大や尚美学園大の先生方と懇談。俺の審査したグループはレベルが低かったのかなあ…今年は全体的に少々レベルが低いのかなあ…などと考えながら帰宅。ナニイ!?羽生が大怪我!?ギリギリ間に合って頭に包帯した演技を見る。まぁ大事にならずによかった。辛かっただろうけどモウ少しキリッとしててもいいのでは…とも思ったけどコレが羽生のキャラですね。

11月9日(日)
朝7時半に家を出て東海道線と中央線で昨日に続いて一橋大学国立キャンパスへ。昨日に続いてSport Policy for Japanの審査。2組の大学を審査したあと一緒に審査した笹川スポーツ財団のY氏と相談して得点を付けて提出。昼食後に事前審査された書類審査の結果と我々の審査した口頭発表審査の点数を足し合わせて8名の審査員に発表された結果の上位3チームが決勝プレゼンテーションの場に立つというルール。その結果A〜Dの4グループのうちBグループに出場した一橋大学岡本ゼミB(自転車通勤推進案)と産業能率大学小野田ゼミ(ビーチ再生案)と徳島大学ウェルネスコース(Jクラブ・プロシューマー創出案)のチームが上位を独占。偶然こーゆーことも起こりうるだろうけどまさか…と思っていたケースが起こってしまった。とはいえ上位3チームは書類審査の結果と同じ。順当なところというわけで特別賞として一橋大岡本ゼミA(マラソンで地域を元気に)と札幌大学東原ゼミA(北海道の障害者スポーツ)と東海大学荻ゼミB(登山と健康寿命)と神奈川大大竹ゼミ(レクリエーションスポーツによる大学改革)の4チームを選出。午後からは馳浩氏が登壇して特別講演のあと上位3チームによる決勝プレゼンテーションが行われたあと審査員は別室ですぐに協議。その結果8人中6人の挙手で小生も選んだ徳島大学が最優秀賞に選ばれた。閉会式で特別賞の表彰のあと最優秀賞と優秀賞の表彰。第1回大会から審査員として審査に参加している小生が表彰状の贈呈と選評の発表を務めさせてもらった。馳氏も講演後の質疑応答に答えて言ってたように学生諸君にもっと本を読んで知識を身に付けることを選評後の感想として話す。考察が甘かったのは知識不足も大きいですからね。そして研究発表をするというのじゃなく自分の言葉でコンナニすばらしいスポーツ政策なんだと我々を説得してほしいと要望。2日にわたって行われた第4回Sport Policy for Japanも無事閉幕。選から漏れて悔しかった学生もいたようだけどコレをきっかけにさらに勉強に励んでください。

11月9日(日)つづき
2時間弱かけて国立から大船へ。鎌倉の端っこにある我が家へ帰宅。心地好い疲れのなかでビール&夕食&羽生弓弦などのフィギュア再放送。激突シーンもあったけど我が家の看護師によると目の焦点が合ってるから脳震盪はしてないみたいとか。それよりすぐに医者が駆けつけなかった試合会場の医療体制は問題かも。食後のウィスキー飲みながらゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団による『サロメ』。演奏会形式でハイレベルの演奏に満足。特にヘロデ役がよかった。ちょいとメール・チェックなど仕事をこなしたあと錦織圭の登場。対マレー戦。うわあ。錦織。強い!ダブルフォルトを繰り返しながら1セットを取るとは…。そこでザルツブルク音楽祭でのウェルザー=メスト指揮ハリー・クプファー演出のリヒャルト・シュトラウス『ばらの騎士』がBS-NHKで始まったのでリビングのBS朝日のテニスとダイニングのオペラの真ん中に座ってどっちも見る。クプファーらしいモノトーンの舞台が美しい。錦織はホンマに強いで。歌手はもう少し美人のほうが…。錦織の我慢はサスガ。ストレートに叩き込むタイミング抜群。オックス男爵も声はいいけど男前すぎて助平ぶりがイマイチ。録画してるから今度ゆっくり見よ。うわあ。錦織ストレート勝ち!凄いですねえ。寝よ。

CD
『St. Petersburg -Ltd』
『St. Petersburg -Ltd』
『クリスマス・イン・ニューヨーク』
『クリスマス・イン・ニューヨーク』
『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第16番〜第20番』
『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第16番〜第20番』
『松田華音デビュー・リサイタル』
『松田華音デビュー・リサイタル』
BOOK
テッド・Y・フルモト『バンクーバー朝日〜日系人野球チームの奇跡〜』(文芸社文庫)
テッド・Y・フルモト『バンクーバー朝日〜日系人野球チームの奇跡〜』(文芸社文庫)
『挿絵画家カイ・ニールセンの世界』(KADOKAWA/中経出版)
『挿絵画家カイ・ニールセンの世界』(KADOKAWA/中経出版)
赤瀬川原平『印象派の水辺』(講談社)
赤瀬川原平『印象派の水辺』(講談社)
赤瀬川原平『赤瀬川原平が選ぶ広重ベスト百景』(講談社)
赤瀬川原平『赤瀬川原平が選ぶ広重ベスト百景』(講談社)
赤瀬川原平『名画読本』(光文社・知恵の森文庫)
赤瀬川原平『名画読本』(光文社・知恵の森文庫)

11月10日(月)
久々にゆっくりとした目覚め。黒兵衛と朝の散歩のあとテーブルの上に山積みとなった郵便物の整理。まずユニヴァーサルからのCDの包みを開けて聴きながら作業。ルネ・フレミングの『クリスマス・イン・ニューヨーク』はウィントン・マルサリスのトランペットとグレゴリー・ポーターを初めとする男性ジャズ・ヴォーカル陣がナカナカ面白い。それにしてもフレミングはオペラ歌手としてもレポーターとしてもジャズ歌手としても達者やなあ。さすがアメリカ人やなあ。しかしそれ以上に驚いたのはチェチリア・バルトリの『サンクトペテルブルグ〜女帝へ捧げられたアリア』アライア&ラウパッハ&マンフレディーニ…といった聞いたこともないバロック時代の作曲家がロシアのエカチェリーナなどの女帝に捧げたオペラ・アリアばかりを歌ったアルバム。これは超絶技巧アリ美しいメロディありでなかなか楽しめた。マリインスキー歌劇場の倉庫から発見された楽譜らしいけどバルトリは凄い仕事をしてますねえ。スカラの倉庫からベルカント・オペラを引っ張り出して歌ったマリア・カラスみたいなものですね。あとポリーニのベトーヴェン・ピアノソナタ16〜20番はサスガ。最初の一音から素晴らしさが滲み出ますねえ。これで39年かけたベートーヴェン・ピアノソナタ全集が完成とか。仕事とはこんなふうにゆっくりとやるものなんですねえ。ベートーヴェンの21番「ワルトシュタイン」やショパン&リストなどを弾いた『松田華音デビューアルバム』もよかったです。美人ですしね。午後は東京六本木へ。ネットTV『ニューズ・オプエド』生出演。錦織の大活躍や羽生の怪我やSport Policy for Japanの結果を喋ったあと毎年ノーボーダーにツール・ド・フランスの素晴らしい写真を掲載してくれている和田やずかさんに日本の自転車ロードレースについて話していただく。楽しい話をイロイロ伺ってビール飲みながら帰宅。いや大船ルミネのなかにある本屋をブラブラ眺めてテッド・Y・フルモト『バンクーバー朝日』文芸社文庫と『挿絵画家カイ・ニールセンの世界』中経出版と最近亡くなった赤瀬川源平さんの『印象派の水辺』講談社を購入したあとエスニック・レストラン・バー『Flat』にフラッと立ち寄る。ここのナンでつくったピザは美味!ヨメハンと待ち合わせてビールとウィスキーと夕食済ませて帰宅。クプファー演出『ばらの騎士』を昨日に続いて1幕の最後の侯爵夫人のモノローグと2幕のバラの献呈シーンを見る。さすが素晴らしいとしか言いようのない演出ですねえ…と感心してフロ&ネル。

BOOK
鈴木大拙『禅』(ちくま文庫)
鈴木大拙『禅』(ちくま文庫)
ルイス・キャロル『少女への手紙』(平凡社ライブラリー)
ルイス・キャロル『少女への手紙』(平凡社ライブラリー)
マイケル・サンデル『それをお金で買いますか』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
マイケル・サンデル『それをお金で買いますか』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
富岡幸雄『税金を払わない巨大企業』(文春新書)
富岡幸雄『税金を払わない巨大企業』(文春新書)

11月11日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩。今日はワンワンワンワンで「犬の日」らしい。黒兵衛にその自覚はない。当たり前か(苦笑)。それどころか我が家では昨日から猫騒動。家の床下からミャアミャアと声がするので仕事休みの次女が覗いてみると生まれたばかりの片手の手のひらに乗るくらいの仔猫が一匹。母猫はいない。仕方ないのでペットショップへクルマを走らせて仔猫用のミルクや授乳瓶を購入。ついでに近くの獣医さんに見てもらう。母親が戻ってくるはずだから拾ったところにまず置いておくようアドバイスを受けてとりあえず一件落着したものの母親が帰ってくる気配はなし。小生は午後から大阪へ。毎日放送へはいる前に隣の丸善ジュンク堂へ。木田元『反哲学入門』にメッチャ感激して(まだ読了してませんが)岩波文庫のプルターク『英雄伝』を買おうと立ち寄ったけど売り切れか絶版か。置いてない。仕方ないので本棚を漁って何冊か購入。テッド・Y・フルモト『バンクーバー朝日〜日系人野球チームの奇跡』文芸社文庫。試写会行きますから。ルイス・キャロル『少女への手紙』平凡文庫。そうか。少女大好きだったアリスの作者はこんなに少女への手紙を書いていたのですね。マイケル・サンデル『それをお金で買いますか〜市場主義の限界』ハヤカワ文庫。パラパラとめくったら大リーグ球団の売買批判が書いてあるようなので。富岡幸雄『税金を払わない巨大企業』文春新書。ソフトバンク純利益788億8500万円→納税額500万円。0.006%…ユニクロ純利益756億5300万円→納税額52億3300万円。6.92%…と書いてあった帯に惹かれて購入。そして『コンバット第2巻』朝日新聞出版。第1巻がヤッパリ面白かったですからねえ。レジに向かおうとしたら鈴木大拙『禅』ちくま文庫が目に入ったのでコレも買う。しかし大拙って考えてみれば凄い命名ですね。本名は貞太郎だそうですが…。毎日放送へ。『VOICE』生出演。女子野球が頑張ってる話(NPBも高野連ももっと助けなさい!)パン・フェスティバルの話(ラムチョコパン美味しかった)などをして新幹線で帰宅。家に着くとちょうど錦織VSフェデラー。うわっ。錦織も頑張ったけどフェデラー強すぎ!フェデラー完全復活!凄いモンですねえ。決勝でもう一度!

CAT
我が家に迷い込んできた仔猫。虎太郎です。
我が家に迷い込んできた仔猫。虎太郎です。
DVD
『コンバット! DVDコレクション 創刊号』(新潮文庫)
『コンバット! DVDコレクション 創刊号』(新潮文庫)
『コンバット!DVDコレクション 2014年 11/23号』
『コンバット!DVDコレクション 2014年 11/23号』
BOOK
木田元『反哲学入門』(新潮文庫)
木田元『反哲学入門』(新潮文庫)

11月12日(水)
毎日放送の出演者世話係のYさんに言わせると昨日はポッキーの日だったそうです。ETVのピタゴラでは4本アニメをやったそうです(コレはウソ)。朝起きてRKB毎日『インサイト』電話出演。女子プロ野球女王決定戦の話と日本の女子スポーツについて。昨日のVOICEの話題をチョットいただいてプロ野球と高野連を批判。そのあと久しぶりに横須賀線と江ノ電に乗って病院へ。血液検査の血を採ってもらいながら看護師さんに「羽生は滑らせてよかったんですかぁ?」と訊かれる。なるほど。女性の話題は錦織より富田より町田や無良よりやっぱり弓弦なんですね。血液はすべて良好。γGDPもコレステロール値も血糖値も問題なし。よし。酒はマダマダ呑める!主治医の先生とイロイロ話して立ち食いソバ食って帰宅。昼寝。起きても……ポッケー……ボケーと何もしないで過ごす。木田元『反哲学入門』読む。この本は凄い。はじめて西洋哲学史が腑に落ちた。ニーチェの凄さがはっきりわかった。夕方長女が仔猫を見に来る。既に虎太郎(コタロウ)という名前までついてる。ウチで飼うことになるのか…次女の友人がほしいと言ってるらしいが…まぁ成り行きまかせで…。血液検査良好で夕方から酒。肴は『コンバット』。アルトマン監督の作品(爆発1秒前)はオモロイなあ。そのあとクプファー演出今年のザルツブルク音楽祭の『ばらの騎士』…いやあ見事でした。最後の三重唱の人物配置など絶妙!感服。晩飯は日米野球を見ながら。大谷はサスガ。とはいえ日本のプロ野球や高校野球は早く見世物組織からスポーツ組織に脱皮すべきですねえ。読売と朝日はジャーナリズムを担うメディアとしてその責任があるはずだけど…。虎太郎…どうするか…。

11月13日(木)
朝ゆっくり起きて黒兵衛とゆっくり散歩。外出する予定のない一日は2週間ぶり。仕事部屋の片付けのための一日…と思っていたところがイロイロハプニングがあってメールのやりとりに忙殺される。しかも明日は大妻女子大の特別講義と毎日新聞の締切が重なってることに今頃気づき昼食後は原稿書き。仕事のない一日のはずが急に慌ただしい一日になってフウウウウーッ。イロイロやってのけて夕方の黒兵衛と散歩して結局仕事部屋の片付けは全然手つかずのまま晩飯&酒&コンバット。今日は早よ寝よ…と思ったところが今日はないと聞いていた錦織の試合中継があるとわかって夜中TVに齧り付く。ナニィ!錦織と試合する予定だったラオニッチが棄権!?急遽試合に臨んだフェレール相手に錦織は1セットを落としたものの2セット目を取り返し3セット目は圧巻の横綱テニス!いやぁ強いわ。寝よ。

11月14日(金)
朝黒兵衛と散歩のあと今日の授業の準備をして東京市ヶ谷へ。ホームで昼飯に立ち食い蕎麦を食ってブラブラ歩いて大妻女子大へ。昼飯時でラーメン屋やイタメシ屋に列を作るのビジネス街のサラリーマンやOLの姿を観察しながら(あんまり見る機会がないですからね)女子大キャンパスへ。H教授に迎えられたあと熱心に耳を傾ける70人弱の女子大生(船を漕いでたのは2人くらいかな)相手にスポーツライターの仕事を1時間半の授業で解説。スポーツ以外にも応用できる考える力の授業。当たり前のこととはいえ全員若い女子。違和感なし。共学でも文科系では授業に出てくる熱心な学生は女子が多いですからね。授業を終えたあと研究室でゼミ学生10人程度と質疑応答。スポーツの実践&歴史&文化&民主主義&体罰…などを話しまくって夕方オヒラキ。ま。スポーツの考え方&スポーツを利用した考える力…等をわかってくれれば満足。女子大の授業は悪くないですね。キャンパスも都心にあるのが素晴らしい。田舎の学問より都の昼寝ですからね。いったん帰宅したあと『鮨処もり山』へ。久しぶりに元西武球団代表坂井保之さんと新潮社のO氏と会食&情報交換。いろいろ話して満足な一日。

BOOK
井沢元彦『逆説の日本史 21 幕末年代史編4 高杉晋作と維新回天の謎』(小学館)
井沢元彦『逆説の日本史 21 幕末年代史編4 高杉晋作と維新回天の謎』(小学館)

11月15日(土)
朝黒兵衛と散歩のあと部屋の片付け…と思ったけどヤル気が出ず。2〜3日はポッケーと過ごしたいなあ…と思いながら漱石の『草枕』を目を閉じて開いてその見開き2ページを読む。面白い。本を閉じて目を閉じて開いてまたその見開き2ページを読む。面白い。どこを読んでもオモシロイ。こーゆー小説を最高傑作というのかもしれない…などと思ってるとメールに某PR誌から校正刷りが送られてくる。それを処理して昼飯食ってマタ草枕。秋の陽溜まりに寝転んで本枕で草枕を読むのが贅沢というものかもしれない。部屋の掃除は今日は放棄。明日ヤルことにする。明日からダイエットと同じ。明日もやらないだろう。いや…やらねば…と思いながら手を伸ばした本は井沢元彦『逆説の日本史21幕末年代史編W高杉晋作と維新回天の謎』(小学館)。第1巻から読み始めて第2巻の聖徳太子のところで小生の拙訳ホワイティング著『和を持って日本となす』が引用されたのは1990年。銀座のバーで偶然出逢った井沢さんに御礼を言ったことを思いだしたけどアレは24年前のこと!歳は取るモンですけど井沢さんの仕事も凄いですね…と思っていたら階下が騒がしい。長女がやってきて次女と仔猫の虎太郎を飼うのか飼わないのか…欲しいと希望する友人に渡すのか渡さないのか…でもめてる。結論は先送り。結局は飼うことんあるのか。黒兵衛は俺より先に逝ってしまうだろうけど虎太郎は俺の死んだあとも生きるのか…。長女も来たことで家族みんなで大船ルミネにあるイタリア料理店へ夕食。孫はパスタをバクバク。

11月15日(土)つづき
イタリア料理店から帰って錦織vsジョコビッチ。うわぁ。ジョコビッチ強い。次女はダメジャーンなどと気が早すぎる感想。いやいや2セット目を取ったらフェレール戦と同じように…と思っていたらそのとおりの展開!錦織凄い!3セット目も初っ端ブレーク!と思ったら逆転されてブレークならず。嗚呼。この1ゲームがすべてでしたね。ここでブレークしていたら…。まあ。シャーナイですねえ。試合後のジョコビッチの白丸塗りつぶしサイン(?)はどーゆー意味やろ?

CD
『マーラー:交響曲第5番』
『マーラー:交響曲第5番』
『マーラー交響曲第2番復活』
『マーラー交響曲第2番復活』
BOOK
井上寿一『第一次世界大戦と日本』(講談社現代新書)
井上寿一『第一次世界大戦と日本』(講談社現代新書)
池川玲子『ヌードと愛国』(講談社現代新書)
池川玲子『ヌードと愛国』(講談社現代新書)
池川玲子『ひとはなぜ乳房を求めるのか:危機の時代のジェンダー表象』(青弓社ライブラリー)
池川玲子『ひとはなぜ乳房を求めるのか:危機の時代のジェンダー表象』(青弓社ライブラリー)

11月16日(日)
朝7時に起きてフェデラーvsワウリンカの最終セット。うわあ。凄い闘い。フェデラー凄い!けどワウリンカも見事!昔アーサー・アッシュが出現して(古い話やなぁ・苦笑)猛烈弾丸サーヴでラリーが続かなくなったときコレでテニスも終わりという声が渦巻いた。サーヴが入るか入らないかだけで勝負が決まって見ていて全然面白くなくなったのですからね。しかしその後弾丸サーヴを打ち返す選手が現れ…現在に至る。この経緯はすべてのスポーツに当てはまる進歩であり進化であると言えるのかもしれない…と思いながら素晴らしい秋日和の静かな日曜日に黒兵衛と散歩。

11月16日(日)つづき
黒兵衛との散歩から帰ってポッケーと過ごす。たまにはこんな日もいいかと思いながら読み出した本は鈴木大拙『禅』。木田元の『反哲学入門』のあとだっただけに「実在とは何か?」と問う弟子に対して「おまえはどこからその問いを持ってきたのか?」と師匠が答える問答が理解できた。「おまえは誰か?」「○○です」わかったか?「わかりません」「馬鹿者め」…エエ会話やなぁ。西洋人にはワカランのかなあ。あ。ムカデが自分の足を見つめて足がもつれて歩けなくなる話はグレン・グールドの本にも出てきたなぁ。さすがは『草枕』を読んでる人物。いやあの逸話はマザー・グースにも出てたっけ?東も西も本質は一緒ですね。午後からもポッケー。読書は井上寿一『第一次世界大戦と日本』(講談社現代新書)。なるほど現代日本はここから始まったのですね。さらに池川玲子『ヌードと愛国』(同)にも手を伸ばす。これすごく面白い。この45歳で大学院に入学したという女性の他の本(『ひとはなぜ乳房を求めるのか』『着衣する身体と女性の周縁化』等)も読みたくなった。夕方黒兵衛と散歩のあと晩飯は日曜美術館を見ながら。歌麿の雪月花はすごいなぁ。続けてズービン・メータ指揮イスラエル・フィルのマーラー交響曲第5番。う〜ん…このロマンチストの指揮者がこんなに分析的に棒を振るとは…アンコールの『カヴァレリア・ルスティカーナ』の間奏曲のほうがよかったなぁ。明日は…というか今朝はジョコビッチvsフェデラーか…。最近野球もラグビーも注目してないなあ。白鵬はクダラン駄目押しをしたらしい。所詮は……あ……言わないでおこう。

BOOK
『Karsh: A Biography in Images』
『Karsh: A Biography in Images』
『Karsh: Beyond the Camera』(Kindle版)
『Karsh: Beyond the Camera』(Kindle版)
『Yousuf Karsh (Stern Fotografie)』
『Yousuf Karsh (Stern Fotografie)』
『Karsh: A Fifty-Year Retrospective』
『Karsh: A Fifty-Year Retrospective』
『Yousuf Karsh: Regarding Heroes 』
『Yousuf Karsh: Regarding Heroes 』
DVD
『サロメ』
『サロメ』
『サロメ』
『サロメ』
『サロメ』
『サロメ』
CD
『Leonard Bernstein Edition』
『Leonard Bernstein Edition』
『Bernstein Symphony Edition』
『Bernstein Symphony Edition』
CD + DVD
『Leonard Bernstein Collection』
『Leonard Bernstein Collection』
DVD
『Pavarotti & Friends Collection』
『Pavarotti & Friends Collection』
CD
ヴェルディ『ファルスタッフ』
ヴェルディ『ファルスタッフ』

11月17日(月)
朝6時頃起きてジョコビッチvsフェデラーは…とビデオをチェックすると…なななんとフェデラーが棄権。まぁシャーナイですね。ワウリンカとの闘いがヴェテランには響いたか。いろいろ準備して早朝の大船駅へ。大勢のサラリーマンやOLに混じって東京へ。皆さん。お務め御苦労様です…と駅前に立っている代議士の声にも力がこもるのは解散風が吹いてきたからか。東京から地下鉄に乗って国会議事堂前へ。衆院議員会館会議室で第10回ゴルフ改革会議出席。小生はゴルフをやらないが2020五輪会場問題やスポーツの問題として毎回興味深い。マトモに機能しない組織は一部の利権保持者に有利に働く。ゴルフだけでなく他のスポーツ組織にも言えることですね。NPBや高野連の皆さんはどう思いますか?実りの多いゴルフ会議のあと別の人たちと少々実りのない打合せをしたあと地下鉄に乗ろうとすると国会議事堂前駅でノンフィクション作家の魚住昭さんとバッタリ。某政治記者ともばったり。解散風の影響?地下鉄で渋谷へ。タワレコへ。これと言って買いたいモノはなかったけど…パヴァロッティ&フレンズの8度のすべてのコーンサートを収めたDVDを発見。エリック・クラプトン&スティービー・ワンダー&ライザ・ミネリ&BBキング&スティング&ブライアン・アダムス&エルトン・ジョン&シェリル・クロウ&ナタリー・コール……いやあ凄いメンバーの集まったコンサート。試聴版のLDでほとんど持ってたけどDVD4枚組6000円という大安売りだったので買う。勢いでBERNSTEIN EDITION CONCERTOS & ORCHESTRAL WORKSも買う。CD80枚1万3千円也。以前買ったBERNSTEIN SYMPHONY EDITIONはCD60枚組でたしか同じ金額くらい。ま。値段で考えると一生楽しめる素晴らしいアルバムが超安価と言えますね…と自分を納得させて購入。レジ近くでカルロス・クライバー指揮ヴェルディのオペラ『ファルスタッフ』という超レアもの発掘CDを売ってたのでコレも買う。若きクライバーはこんなん演奏してたんや。出演した歌手の個人所蔵していた録音らしいけどクライバーなら買わない手はありません。で……渋谷で立ち食い蕎麦食って六本木へ。『ニューズ・オプエド』生出演。解散風吹きまくりで予定していた衆院銀のゲスト出演がなくなり小生のスポーツ話が盛り沢山。錦織圭の話&買ったばかりのパヴァロッティのDVDを紹介してルチオ・ダッラの『カルーソー』とフィギュア・スケートの話&高校野球タイブレークが如何にナンセンスかという話…などなど。帰宅してパヴァちゃんのDVDを次々と見ながら晩飯&ビール&ウィスキー&フロ&ネル。

11月18日(火)
朝起きてベッドの中で鈴木大拙『禅』を読んで何やら心洗われたような気がして(コレ外人向けの英文論文の翻訳ですから現在日本人にはわかりやすいですね)そんな気持ちのまま黒兵衛と散歩のあと部屋の片付け。原稿の締切も外出予定もない久しぶりの一日。テーブルの上を半分片付けたところでイロイロ電話。午後もイロイロ電話。これは動かなあかんなあ…と思えるオモロイ仕事の電話…イヤまだ仕事になるかならんかわからんけど…オモロイ電話(ナンノコッチャ)。とりあえず明日は急遽外出を決めて夕方の黒兵衛との散歩のあと日米野球。大谷先発。途中からサッカー。対オーストラリア戦。2対0で勝ちながらも最後にマダこんな阿呆なことを…と言いたくなる失点。まあアジア・カップの前に大喜びせんだけマシか。サッカー終わってインタヴュー聞いてチャンネル回してもマダ野球やってる。野球の問題はココですね。試合時間2時間58分。ゆったりと遊ぶのならともかく野球場に行けばロック・コンサートのような騒音。東京五輪から7イニング制導入でエエかな。高野連(高校野球)は来年春の大会からのタイブレーク制導入を各都道府県高野連の判断に任せたとか。アホか。高校生の健康を守るための方針も打ち出せへんのか。朝日新聞は何やっとるねん…という話を昨日の『ニューズ・オプエド』でやったけど東京オリンピック2020での野球正式競技採用には朝日も読売もどーゆー姿勢で臨むつもりかなぁ?

BOOK
アインシュタイン『相対性理論』(岩波文庫)
アインシュタイン『相対性理論』(岩波文庫)

11月19日(水)
朝RKB毎日放送『インサイト』電話出演。昨日の野球とサッカーの話。野球の試合時間や日米野球で死球をぶつけた西投手がアメリカの打者と監督に謝ったことがアメリカのメディアでちょっとした話題になってること。死球を投手が謝るのは日本人の礼儀。しかしワザとぶつけたのか…と思うのがアメリカ人の常識。ならばどーすればいい?ということや試合時間の長いこと。オリンピック競技とルール改正にどう臨むのか…等々まとまって討論する場すら存在しない日本の野球界は早くメディアの力を削がないとダメですね…という話のあと黒兵衛と散歩。いろいろ資料をコピーして昼飯食って東京の某音楽事務所へ。東京五輪2020の文化プログラムに関してレクチャー。やるからにはAKBなんてバカなモノを出すのじゃなく素晴らしいプログラムにしたいですからね。そのあと有楽町で映画『バンクーバーの朝日』の試写会…と思てたのに地下鉄が途中で止まって遅れて(人が線路内に落ちた?)開始時刻に間に合わず。最悪。試写会は遅刻すると入れてもらえませんからね。『舞妓はレディ』もいろいろ事故とか仕事とかで結局見られなかった。京都祇園の料亭の旦那すいません。DVD出たら買います。『バンクーバーの朝日』は野球映画だから見ておきたい。マダ機会は何回もあるけど…。帰りにチラッと東京駅の本屋によると岩波文庫の狭い狭い棚に何故かアインシュタイン『相対性理論』なんてのが置いてあった。コレは俺に買えという命令的出逢いだと解釈して買う。帰りの電車で読むが…やっぱりめっちゃめちゃ難してナンノコッチャわからん。けど何やらオモシロイ。この面白さは何だろう…と考えてるうちに家について黒兵衛と夕方の散歩&ビール&大相撲。稀勢の里は強いときは強いですねぇ。白鵬の相撲は汚いなあ…。コレが大横綱と言われるようではアカン。そうか…京都の連続殺人事件かナンカ知らんけどオカゲで明日のテレビ番組(五輪見直し)は取り消しか…孫にフロを誘うと断られたので一人ゆっくりフロ&ネル。

11月20日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩。夕方も黒兵衛と散歩。その間イロイロ仕事。そんな一日があってもいいですよね。ナンヤネン…それは…とお思いの方はNOBORDER SPORTSを見て下さい。2020東京五輪関係の原稿をアップしてます。続けて明日は高校野球関係の原稿がアップされるはずです。夕方の黒兵衛との散歩のあとは大相撲。チョイト見ると毎日気になるのが大相撲。しかし鶴竜があんな酷い相撲を取るか…。昨日の白鵬とともに横綱とは思えない。今日の白鵬は悪くなかったけど…横綱はもっとシッカリセイ。そのあと日米野球。ま。どーでもエエわ。最近使い始めたタブレットをイロイロいじって寝よ。しっかし京都郊外のあのオバハンは結婚したり付き合った男が次々と死んであないに平気でいられるもんか。女は怖いなぁ。いや。凄いなぁ。女で死んだ男は本望なんかいなぁ。寝よ。

BOOK
ラディゲ『肉体の悪魔』(光文社古典新訳文庫)
ラディゲ『肉体の悪魔』(光文社古典新訳文庫)
中江兆民『三酔人経綸問答』(光文社古典新訳文庫)
中江兆民『三酔人経綸問答』(光文社古典新訳文庫)
木田元『ハイデガー拾い読み』(新潮文庫)
木田元『ハイデガー拾い読み』(新潮文庫)

11月21日(金)
朝黒兵衛と散歩のあと新横浜へ。新幹線で大阪へ。毎日放送へはいる前に隣の丸善ジュンク堂へ。買いたい本は特になかったので文庫のコーナーをブラブラ見て木田元『ハイデガー拾い読み』新潮文庫と中江兆民『三酔人経綸問答』鶴ヶ谷真一・訳・光文社古典新訳文庫とレーモン・ラディゲ『肉体の悪魔』光文社古典試薬文庫を買って毎日放送へ。楽屋へ入ってテレビをつけると衆議院解散の瞬間。バンザイのフライング。最近の政治家はシマランなぁ。まぁ政治家だけではないのでしょうが…と思いながら『ちちんぷいぷい』生出演。沢松奈生子さんに『ひるおび!』すっかりレギュラーやん。ガンバッテ…と挨拶。桂吉弥さんとは最近演じられた『地獄八景亡者戯』の話をしてスタジオへ。解散の話やら歌舞伎の話やら京都にできた雑貨屋の話やら無期懲役の仮出所問題などを話して小生はいったん休憩ののち『VOICE』生出演。争点なき解散などといわれるけどアベノミクス・集団的自衛権・原発再稼働は明確な争点となるはず。そもそも経済的成長を目指すことが問題でゼロ成長で豊かな社会を創らねば…とまでは話す時間がなかったけどまた別の機会に。で新幹線で帰宅。うわっ。超満員。ビールもつまみもナカナカ買えん。とほほ。ホンマは大阪泊でもよかった…けど深夜に帰宅。メシ。フロ。ネル。

11月22日(土)
朝黒兵衛と散歩のあと今日も新横浜へ。新幹線で名古屋へ。うわっ。超満員。席が取れず出入り口に腰を下ろして読書。学生時代はいつもこうやった…と思ううちに名古屋着。JRで金山へ。オペラ講座の前に一度は見ておきたかった名古屋ボストン美術館へ。『美術する身体The Human Image』の展覧会を見る。ミロ・デュビュッフェピカソ・リキテンシュタイン・ジャコメッティ・ウォーホル・カッツ…などなどボストンの蒐集力に感服。帰りに画集を買ったらその隣にナント小生の最も好きなカメラマンであるユーサフ・カーシュの写真集『KARSH A BIOGRAPHY IN IMAGE』が置いてあったのでチョイ高価でも思い切って購入。これもボストン美術館(MFA Publications a division of the Museum of Fine Arts,Boston)が関係していて40ドル(日本では約4500円)。チャーチル・エリザベス女王・サッチャー・カストロ・ヘミングウェイ・ピカソ・川端康成・ヘップバーン・ゲーブル……などなど見事な肖像写真が並んでる。なかでもセーター姿で煙草をくわえてピアノの間に座って楽譜を見ているバーンスタインの初めて見る写真には圧倒された。なるほど。これがバーンスタインですね。地下鉄で栄へ。中日ビルで東海テレビのスタッフと打合せ。毎年恒例年末特番『学べるスポーツ・バー』のアイデアをいろいろ…のあと栄中日文化センターのスタッフと50周年事業について打合せ…のあとオペラ講座。R・シュトラウス『サロメ』第2回でヨカナーンの首を前にサロメが歌い殺されるクライマックスをナディア・ミヒャエルやマルフィターノの歌で観賞。いやぁ。凄いオペラですなぁ。これもまた「ありの〜ままの〜…」といえる一つの行為なんでしょうけど子供だましの氷製造女王と死の神秘より深い愛の神秘に触れた女性では月とスッポンですね。そういえばサロメでは月も重要な要素。それにスッポンは食べると美味しいですからコノ喩えは結構的を射てるかな…などと思いながら新幹線で帰宅。

DVD
『あなたへ』
『あなたへ』

11月23日(日)
エエ天気やなあ。世の中三連休かぁ…と思いながら静かな住宅街を黒兵衛と散歩。午前中に短いコラム原稿1本書きあげる。昼飯食ったあとは昨日名古屋ボストン美術館の売店で買ったパラサウロロフスの骨のモデルを孫に作ってやったあと午後は部屋の整理。3分の1くらい進んだかなぁ。ま。掃除も含めてコレは正月を迎えるための大仕事になりそうな気配。サッサと本をすべて捨てれば早く片付くだろうが…そーゆーわけにもいかず。BGMは若きカルロス・クライバー指揮の『ファルスタッフ』。チューリヒ歌劇場で客席でテレコをまわしたような録音。あ。テレコとはテープレコーダーの略です。客の咳払いなんかが入ってたり幕切れの音楽がホントに切れてたり。しかしクライバーの音楽の見事な鋭さがわかる貴重な録音。片付けに飽きて大相撲。白鵬が優勝か。国技がモンゴル勢に席巻されたのは先祖返り?それとも歴史的原則通り文化は周縁へ?次は何処へ?晩飯は孫と『ダーウィンが来た』を見ながら何度もクロザルの顔の人間的な表情に大笑いしながら。そのあと日曜美術館で日本の国宝特集を見て九州交響楽団とイケメン・ピアニストのシューマンP協を酒飲みながら聴いたあとフロ入って映画『あなたへ』見る。高倉健の遺作。歳取って丸くなった健さんには強い抵抗感があった(美空ひばりの『川の流れのように』のようにはなってほしくないですからね)けどそれは誤解だとわかる映画。現代日本版ロードムービー。単なる夫婦愛称賛などではなくいろんな人生模様が描かれたイイ映画でした。日本の風景も日本人も綺麗です。泣きました。寝よ。

BOOK
小川仁志&萱野稔人『闘うための哲学書』(講談社現代新書)
小川仁志&萱野稔人『闘うための哲学書』(講談社現代新書)

11月24日(月)
勤労感謝の日…ってよくワカランけど要は新嘗祭です。それでもわからない人は日本史を勉強してください。朝黒兵衛と散歩して部屋の片付け…進まんなあ…。本を読む。ラディゲ『肉体の悪魔』。これを著者と同じ10代のときに読んでいたら我が身の才能の無さも顧みずきっと自分も小説家を本気で目指していたかもしれませんねえ。イヤア。世の中には早熟の天才がいるものです。小生もかなり早熟と言われたものですが10で神童15で天才ハタチ過ぎればタダの人…ですね…で続けて木田元『ハイデガー拾い読み』を拾い読み。拾い読みの拾い読みはなんと言えばいいのか。ダイジェストのダイジェストは?省略の省略は?抄録の抄録は?抄訳の抄訳は?…コレ面白そうなのでゆっくり考えることにします…と思ってるうちに夕方の黒兵衛との散歩。酒。晩飯。風呂。ビール。焼酎。寝る。こんな日があってもエエヤロ。

DVD
『コンバットDVDコレクション3』(朝日新聞出版)
『コンバットDVDコレクション3』(朝日新聞出版)
BOOK
江戸東京博物館他・編著『東京オリンピックと新幹線』(青幻舎)
江戸東京博物館他・編著『東京オリンピックと新幹線』(青幻舎)
『懐かしの球場 関西編』(産経新聞社)
『懐かしの球場 関西編』(産経新聞社)
水本義政『村山実「影の反乱」』(ベースボールマガジン社)
水本義政『村山実「影の反乱」』(ベースボールマガジン社)
鷲田康『長嶋茂雄最後の日』(文藝春秋)
鷲田康『長嶋茂雄最後の日』(文藝春秋)
佐伯泰樹『ベースボールのアルケオロジー ボール遊びから大リーグへ』(悠書館)
佐伯泰樹『ベースボールのアルケオロジー ボール遊びから大リーグへ』(悠書館)
フロイト『人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス』(光文社古典新訳文庫)
フロイト『人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス』(光文社古典新訳文庫)
プラトン『饗宴』(光文社古典新訳文庫)
プラトン『饗宴』(光文社古典新訳文庫)
CD
『バーンスタイン:セレナーデ(プラトンの饗宴による)』
『バーンスタイン:セレナーデ(プラトンの饗宴による)』
音楽ですから具体的にはわかりませんがアリストパネスはこんな感じかなあ…なんて思います。ヴァイオリンはグールズマン。
BOOK
プラトン『ソクラテスの弁明』(光文社古典新訳文庫)
プラトン『ソクラテスの弁明』(光文社古典新訳文庫)
『日本文学100年の名作第3巻1934-1943 三月の第四日曜』(新潮文庫)
『日本文学100年の名作第3巻1934-1943 三月の第四日曜』(新潮文庫)

11月25日(火)
朝黒兵衛と散歩のあと昨日まとめたホームページの原稿を作成委員会のNクンに送って早めの昼飯食って新横浜駅へ。新幹線で大阪へ。毎日放送へ入る前に隣の丸善ジュンク堂へ。特に買いたい本を決めてないときほど次々と本を買ってしまうのは悪い癖?いや。こーゆーときのほうがオモシロイ本に出逢うものなのでそーとも言えないと自分を納得させてまずは文庫の棚へ。最近読んでる『闘うための哲学書』に影響されてプラトン『饗宴』と『ソクラテスの弁明』フロイト『人はなぜ戦争をするのか/エロスとタナトス』(光文社古典新訳文庫)購入。新潮文庫の棚で『日本文学100年の名作第3巻三月の第四日曜』を見つけたのでコレも購入。スポーツ本の売り場を覗いてみると以前『朝まで生テレビ』で一緒に出演した水本義政さんの新刊著書『村山実「影の反乱」』(ベースボールマガジン社)を見つけたのでこれも購入。「影の反乱」とは確かユンクの創った心理学用語。さすがは水本氏と思いながら隣にあった鷲田康『長嶋茂雄最後の日』(文藝春秋)も買う。さらに隣の棚にあった佐伯泰樹『ベースボールのアルケオロジー』(悠書館)も。さらに横にあった産経新聞社の写真集『懐かしの球場関西編』も。これはパラパラ見ただけでナカナカオモロイ写真が並んでる。昔の野球場はこんなんやった!関東編を探したがないのであきらめて本屋のなかをブラブラ歩くと『東京オリンピックと新幹線』(青幻舎)という本を見つけたので立ち読みパラパラですぐに購入を決める。江戸東京博物館で開かれていた東京五輪50周年記念特別展で展示されていたものの写真が貴重。予想通り満足な買い物で本屋を出てMBSへ。『VOICE』生出演。いろんなニュースにいろいろコメントして特集は学校の部活動の民間委託の話。要は先生の負担を減らせてスポーツ経験者を指導者として雇うという計画。大いに結構。こういう動きがきっかけで学校体育から地域スポーツクラブへと発展してほしいですね…などなど喋って新幹線で帰宅。フロ。メシ。サケ。ネル。

BOOK
筒井康隆『おれに関する噂』(新潮文庫Kindle版)
筒井康隆『おれに関する噂』(新潮文庫Kindle版)

11月26日(水)
朝RKB毎日放送『インサイト』電話出演。昨日MBSの『VOISE』が取りあげた学校の部活動指導者の民間委託について話したあと黒兵衛と散歩のあと仕事…仕事…仕事。ここに詳しく書けないような仕事もあるのです(笑)。ふううう…と疲れて久々の昼飯映画劇場はWOWOWを録画した『ある日突然スーパースター』。ヴェネツィア映画祭で話題になったフランス・ベルギー合作映画らしいけどある日突然43歳の平凡な男が超有名人になってあらゆる人から写真を撮られたりサインを求められたり…。本人はまったく理由がわからない。しかしテレビ局がオモシロイ社会現象として番組で取りあげて騒動は拡大…これって筒井康隆大先生の『おれに関する噂』が原作か?と思いながら興味深く最後まで見てしまう。最後は自伝を出版して女性ディレクターと仲直りして…う〜ん…身体障害者や知的障害者やオカマまで登場させてるのだからもう少し違う結末があったと思うけど…ナカナカオモシロイ映画でした。テレビ番組のナンセンスな一面や一般大衆の怖さはフランスも日本も同じですね。中国や北朝鮮のテレビがこのようなナンセンス性を身に付けてこのような映画を作るようになるのはいつ?しかしネットも携帯もない時代(昭和47年)にまったく同じような小説を書いていた筒井大先生はやっぱり天才ですね。午後からも仕事…仕事…ここに書けないような仕事も…というのはもう書いたか。夕方の黒兵衛との散歩を済ませてビール&晩飯&酒&孫と風呂&寝る。

11月27日(木)
昨晩早く寝たせいか夜中の3時半に目覚める。読書。『闘うための哲学書』。勉強にはなってオモシロイのだけどニーチェの本が選ばれてないことに気づき愕然。少々心が萎える。しかしハイデッガー…フーコーと読み進みベッドから這い出して黒兵衛と散歩。いろいろメールやら郵便物やらの整理だけで昼飯。食後は昼寝。昨晩の睡眠時間を読書にとられたせいか爆睡。起きて世界バスケットボール連盟(FIBA)が日本バスケットボール協会(JBA)を対外試合全面禁止(女子もジュニアも!)に処分したことについて少々電話取材。昔JBAがプロ化を目指してプレ・スーパーリーグを立ちあげた2000年にJBAの吉田正彦専務理事(モントリオール五輪バスケ監督)からアドバイザリー・スタッフとして手伝ってほしい旨依頼されて対談したパンフレットを探してたらTBSから電話。そのテーマで明日の『ひるおび!』出演依頼。明日の原稿締切は週末に延ばして出演。パンフレットも見つけていろいろ資料調べ。日本バスケのプロ化に向かって邁進されていた吉田専務理事らが、様々な事情から翌年プロ化反対の連中(アマチュアのまま安定した生活でいたいと思った連中)に追い出されてbjリーグが生まれたり…混乱が始まった。嗚呼。どーしょーもない日本のバスケ!晩飯はヨメサンと『ビア・バー213』へ。鎌倉ビールを造ってる連中と意気投合。ステーキも美味。ビール造りでカナダから来日している日本人がかつてヴィオラを弾いていたとかで大いに話が盛りあがったあと『FLAT』へ。常連さんが娘さんと楽しそうに呑んでいたので茶々を入れたりしながら竹鶴2杯。この店のナンのピッツァは美味。帰宅して風呂に入ろうとするとナント湯が沸かん。仕方なくニュースをいろいろ見てネル。

11月28日(金)
昨晩早く寝たせいか朝早く目覚める。お湯が沸かん。修理屋さんは連絡が取れん。24時間対応は単なる宣伝文句か?まぁ商売なんてそんなもんやろ。けどウチの親父なんかはマジメやったなぁ…と思いながら黒兵衛と散歩。帰ってガスレンジで沸かしたお湯で身体を拭こうとするが一瞬どーすればいいのか迷う。そー言えば初めて東京世田谷の四畳半に下宿したとき京都から出てきた母親がマッチでガスコンロに火を点ける点け方を忘れたと言って笑ったことがある。人間はドンドン自分でできることが少なくなるのだろう。なんとか清潔を保って髭も剃って着替えて東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。羽生結弦の解説で来ていた佐野稔さんと歓談。ノーボーダー・スポーツに面白く興味深い記事を寄せてくださってるのに感謝。佐野さんはスタッフの渡邉功君の原稿のまとめ方を絶賛してくれて逆に感謝される。他に控室に座ってるのが『後妻業』を書いた直木賞作家の人か…と思っているとその横に座っていた人に名刺を出されて挨拶されて文藝春秋社の本城雅人さんの『球界消滅』の担当者だった。これは素晴らしくオモシロイ野球本でそこいらじゅうでラジオやHPでオモロイオモロイと連呼したことを感謝される。今度文庫になるらしいので著者の本城さんに『ニューズ・オプエド』への出演依頼を改めてすることを伝える。直木賞作家の連続殺人事件の話のあとが小生の出番でバスケットボール協会の話。ホンマにナサケナイ話。昨日の本欄に書いたようなことを話したあと銀座の『BALLY』へ。過去に10年以上も履いて履き潰したブーツ2足の修理をお願いしていたのが完成。1足2万円弱でサラッピンになって戻ってくる。これは嬉しい。これで再び20年は靴の心配をしなくてイイ。ははははは。そのころにはもう此の世にいないか。帰宅して夕方の黒兵衛と散歩。原稿の締切は来週早々に延ばして読書。ビール。晩飯。サケ。あ。給湯器が直ってる。孫と風呂入って早々にネル。最近は完全に朝型やなあ。歳ですなあ。

DVD
『幸福の黄色いハンカチ』
『幸福の黄色いハンカチ』
『馬鹿が戦車でやって来る』
『馬鹿が戦車でやって来る』
BOOK
ピート・ハミル『ニューヨーク・スケッチブック』(河出文庫)
ピート・ハミル『ニューヨーク・スケッチブック』(河出文庫)
ノーマン・メイラー『一分間に一万語』(河出書房新社)
ノーマン・メイラー『一分間に一万語』(河出書房新社)
CD
『プロコフィエフ:ピーターと狼/サン=サーンス:動物の謝肉祭』
『プロコフィエフ:ピーターと狼/サン=サーンス:動物の謝肉祭』

11月29日(土)
朝4時に目が覚める。歳かな。ベッドで読書。『三酔人経綸問答』がオモシロイ。光文社の古典新訳文庫では『ソクラテスの弁明』があまりに現代語過ぎて違和感を覚えたがコノ現代語はイイ。日本の話とギリシアの話の違いかな。ベッドを抜け出して乙武洋匡サンの大学生グループからのメール質問に対する答えを書いているとドンドン考えが広がって長文となる。気づけばウワッ午前8時。朝飯の食パン食って黒兵衛と散歩。帰ってきていろいろメールの返事を処理してたら昼飯。食って昼寝。朝が早いと流石に寝てしまう。それ自体は悪くない。昼寝から起きて原稿書き。ところが書けん。BGMのバーンスタイン指揮NYフィルの『ピーターと狼』と『動物の謝肉祭』が面白すぎたのか。昔高校生時代に30cmLP2000円で持っていた録音を今は1枚当たり100円のCDで聴く。値段はともかくバーンスタインの演奏も語りも素晴らしい!…と思いながらラヴェルやドビュッシーまで聴いてしまい原稿は書けんまま。夕方の黒兵衛との散歩のあとビール飲みながら高倉健主演『幸福の黄色いハンカチ』を見る。ちょっとこれは泣かせるだけの感激押し売り映画ですね。私も泣きましたけど(笑)。高倉健が主演でなければ誰も見ませんよ。山田洋次監督はやっぱり『バカが戦車でやって来る』がベストですね。桃井かおりと金八先生の最後のキスシーンは要りませんね。ま。見ても損はしませんが。原作のピート・ハミルは大好きな作家でノーマン・メイラーの『一分間に一万語』にメイラーの話し相手として登場するスポーツライター。『ボクサー』という小説も素晴らしかった。ただ50歳を過ぎた頃からか禁酒をしたのを自慢してたのは許せません(苦笑)。彼の原作を読みたいですね。フィギュアスケートNHK杯を見て男子村上の優勝を喜んで羽生はやっぱり出ないほうが良かったと思って孫と風呂に入って…ネヨ。

11月30日(日)
朝5時起き。黒兵衛との散歩の前にコラム原稿をスラスラスラと書きあげて…あっ!と失敗に気づく。この原稿はクルマのディーラーのPR誌に載るもの。なのに東海道新幹線50年の話題ばっかりではハナシにならんと気づく。慌てて名神高速道路開通50周年の話題も併記。こっちのほうがアノ高度成長時代の様子がビビッドになった。PR誌の「制限」や「規制」もときには役立つもの。しかしジャーナリズムの「制限」や「規制」はサイテーですね。黒兵衛と散歩のあと『題名のない音楽会』。60歳前後のアマチュア・ギタリストが何人も登場。ブルースやボサノバを披露。こーゆー同世代のギター弾きはワンサカといるはず。高校時代にギターやって上手かった同級生は沢山いたもんなあ。部屋の片付け…進まんなあ…。昼飯食って昼寝のあと部屋の片付け…進まんなあ…。仕方ないのでヨメハンと『鮨処もり山』へ。その前に駅前の本屋に寄ったら『コンバット』の第3巻がでていたので買う。おまけに隣に『プーさんのパンケーキセット』とかナントかのタイトルでパンケーキがプーさんの顔の形に焼けるフライパン付きレシピ本があったのでこれも孫のプレゼントに購入。『もり山』ではゴルフ関係者と思しき常連さんと2020東京五輪のサイテーの状況を楽しく話したりして〆張鶴を美味しき呑んで寿司を愉しんで帰って『コンバット』を2話見る。ロバート・アルトマン監督のヒトラー暗殺に失敗したドイツ軍将校の話は面白かったなあ。ドイツ将校の苦悩と娘との葛藤を描くアルトマン監督はサイコー。夜の停車場でゲシュタポから逃げる様子のカメラワークは傑作ですね。昔のTVドラマはレベル高かったなあ。ネル。

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