ナンヤラカンヤラ
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6月1日(木)
医者へ。「ちょっと血圧高いからね。煙草はやめたほうがいいよ」「そうですね」「酒と煙草。どっちかといえば酒のほうを残したいでしょ」「はい。煙草より酒が好きですね。ニコパッチとか使えば煙草をやめられますかね?」「そんなの関係ない。意志の問題ですよ」「そうでしょうね。けど意志はないです」「そういうと思った」エエお医者さんや。

6月2日(金)
MBS『ちちんぷいぷい』出演のため大阪へ。新幹線車中で鈴木邦男『愛国者は信用できるか』(講談社現代新書)読了。「愛国心は小声でそっと言うべき言葉」「愛国心は国民一人一人が、心の中に持っていればいい。口に出して言ったら嘘になる」「謙虚で優しく、ちょっぴり自虐的なのが<日本精神>ですよと、『古事記』や『日本書紀』は教えているのではないか」・・・一人でも多くの人に読んでほしい本です。「サヨク」もがんばらんとアカンで・・・。『ちちんぷいぷい』で諸星裕氏などと村上問題等について語ったあと名古屋へ。

6月3日(土)
『スーパーサタデー』生出演。昨日の毎日放送ではW杯の話題はちょっとでスポーツは阪神タイガースの話題中心。今日の東海テレビでもW杯よりも中日ドラゴンズ。まぁこれがスポーツにとっては健全な姿。ジャイアンツは東京ローカルになる以外生き延びる道はないな。

6月3日(土)つづき
村上ファンドに司直の手が入り阪神のTOBは成功の見込み。ということはタイガースが「阪急阪神ホールディングス」の子会社(孫会社?)になるわけで「阪神タイガース」の「阪神」は企業名ではなく地域名を表すことになるんやな。ええこっちゃ。

6月3日(土)つづき
帰宅したらサッカー協会の川淵キャプテンから新刊が届いていた。川淵三郎・著『虹を掴む』(講談社)Jリーグ創設からドイツW杯予選までの奮闘記。ドイツ大会直前に出すのはええタイミングやなぁと思って表紙を開けると墨痕鮮やかに自筆で『謹呈玉木正之様心からの感謝を込めて川淵三郎』と書いてある。取材対象から「感謝」されるのはけっして嬉しいことでなく恥ずかしいことに近いが川淵氏個人ではなく「Jの理念」に対して支持したことに対する感謝と受けとっとこ。すぐに読みだしたら面白すぎてとまらへん。瞬く間に読了。仕事は後回し・・・。編集者のみなさんごめんなさい。

6月4日(日)
日本1−0マルタ。親善試合のノリでしたな。それでももうちょっと点入れにゃあ。オーストラリア1−1オランダ。ドイツよりも強いチームと引き分けかぁ・・・。クロアチア0−1ポーランド。ドイツより弱いチームに負けよったかぁ・・・。まぁ本番は何が起こるかワカランなぁ。

6月5日(月)
村上某の記者会見をTVで見る。「ヒルズ族かモノ言う株主かなんか知りまへんけどわてらぼちぼちあんじょうやっとりましたんやから静かにほっといてくれはったらよろしおますのに・・・」なんていう阪神幹部の怨嗟の声が聞こえてきそう(笑)。この問題に関しては高野孟さんが主宰してる《ざ・こもんず》というブログにもちょっと書きました。

6月5日(月)つづき
コラム1本仕上げて買い物に出ていた嫁はんと「もり山」で待ち合わせ。そこへ以前コービー・ブライアンとのTシャツをプレゼントしてくれたヘア・デザイナーのkikuzoさんがひょいと現れる。なるほど嫁はんや餓鬼どもが口にしていたとおりエルトン・ジョンに似てる。初対面かと思ったら日韓W杯の日本対ベルギー戦を取材に行ったときに埼玉スタジアムで偶然逢って挨拶されたとか。人の顔を憶えない悪い癖や・・・。

6月6日(火)
仕事で頭のなかがぐちゃぐちゃになってるところへA新聞の相撲デスクのN氏から電話。Very Good Timing!「213」で待ち合わせ。相撲だけやなくて酒にもメチャクチャ詳しいN氏も「213」のカクテルには満足してくれた。コチトラ酒は好きやけど銘柄とか由緒とか憶える気が全然ない。憶えたら仕事になってしまいそうで・・・。

6月7日(水)
以前コンサドーレ札幌を立ち上げるときに大活躍した高校時代の先輩H氏から突然電話。「ドイツへは行くの?」「行かないですよ。行けばサッカーは見えてもW杯は見えませんからね」「そうか。日本対クロアチアと日本対ブラジルのチケットが余ってるんやけど行かない?」「・・・・・・」「行くつもりで買っておいたら仕事が色々入ってしまって行けなくなったんだ」「・・・・・・初心を貫きます。日本で自宅でテレビで見ます。地球全体がW杯の衛星放送の電波で覆われることを意識しながら・・・。仕事の整理もつきませんし・・・」「そうか。だったら他の人に・・・」ムムムムム・・・とは思ったけど仕事優先やな。

6月8日(木)
フジTV『めざましどようび』のスタッフが来宅。W杯のチケット問題について訊かれたので誤解をおそれず「関係者に売るべし」「相撲茶屋のシステムを学ぶべし」と答える。「関係者」とはもちろんJリーグ各チームのサポーターをふくんでいる。

6月8日(木)つづき
谷沢永一『聖徳太子はいなかった』(新潮新書)読了。<信念の発露は事実の認識よりも強い><欧米では信仰の自由の獲得が人権問題であるらしいが、我が国では神代から信仰の自由があったりまえなので、この(憲法)二〇条は要らない><中国社会においては世世のむかしから、当節にいたる時間、社会に一貫する是非判断の基準は、いつにかかって時の政治である。王朝の好みがすべてを支配した>・・・等々かなり知れ渡ってる聖徳太子非在説以上に寄り道が面白かった。

6月9日(金)
いよいよW杯ドイツ大会開幕!わずか20年前はサッカーも日本代表もW杯もほとんどの人が注目しなかった「日本サッカー」が「成人式」をあげる(大人になる)大会!(蔵出しコラム・スポーツ編「日本サッカー青春時代最後の闘い」参照)ちょっと他の仕事に手が着かないまま名古屋へ。

6月9日(金)つづき
名古屋のホテルのテレビでW杯開会式を見る。ドイツのセンスはダサイなぁ(笑)。ナンヤあのワケのワカランヒップホップバンドなるものは・・・。トリノのイタリア式開会式と較べて雲泥。まぁW杯はサッカーの試合が中心ナンヤからボビー・チャールトンの顔が見られただけでエエのんやろけど・・・。続けてドイツvsコスタリカ戦を見る。ワンチョペみたいな選手が日本にもほしいなぁ・・・。ドイツはこういう無骨な試合を繰り返して勝ち続けるのかも・・・。ポーランドvsエクアドル戦の途中で寝てしまう。

6月10日(土)
東海テレビ『スーパーサタデー』生出演。元名古屋グランパスの沢入さんとW杯談義。元Jリーガーはいろんな地元で活躍してる。一緒のゲストは田中弁護士。そうか・・・彩香ちゃん剛憲君事件には喋れへんことが山ほどあるのんや・・・。村上ファンド問題で「カネは儲けることを目指すものやなくて使い方を考えるもの」とコメント。すると大谷昭宏さんが「カネを儲けるには教養はいらないがカネを使うには教養がいる」という筑紫哲也さんの言葉を紹介。ナルホド。番組終了後スタジオを飛び出して東京へ。

DVD
ジョルダーノ歌劇『アンドレア・シェニエ』
ジョルダーノ歌劇『アンドレア・シェニエ』

6月10日(土)つづき
嫁はんと待ち合わせて上野文化会館でボローニャ歌劇場来日公演ジョルダーノの『アンドレア・シェニエ』を観る。開演前に小泉首相が客席に登場。拍手が沸くと同時に客席のあちこち10か所以上からブーイングの嵐。もちろん小生も2階席から「Boooooo!」以前(メトの『サムソンとデリラ』NHKホール)小泉首相と出会った時は誰もブーイングをせんかったけど今はされて当然やな。舞台はホセ・クーラとマリア・グレギーナという現在最高の歌手二人・・・やけどこぢんまりまとまった演奏といえばいいのか・・・。以前の『カヴァレリア』でも『トスカ』でも歌いきってくれなかった(演技のほうに力を入れてた?)クーラは思い切り歌いあげることができるはずの『シェニエ』でも不完全燃焼。公演中もデル・モナコとテバルディの舞台ばかりが思い出されて・・・。グレギーナも声は出てたけど「母は亡くなり」のアリアではマリア・カラスの歌声ばかりが思い出されて・・・。これでA席5万4千円は高いで。講演終了後筑紫哲也さんとバッタリ。「若い歌手が頑張ってて良かったんじゃないの・・・。けどまぁこの程度なんだよなぁ・・・」感想は同じ。嫁はんだけが客席にいたアラーニャと帰り際に握手してもらったとはしゃいでた。

6月10日(土)つづき
嫁はんと子供どもが長女の25歳の誕生祝いをするというので銀座『Dazzle』へ。家族と準家族合わせて7人(残りの1人は調理場)で飲んで食って騒いで・・・。結局カネはこっちが持つのんやないけえ!まぁカネは使うもんやからしゃあないか・・・。帰宅後スウェーデンvsトリニダード・トバコを見る。スコアレス・ドロー。10人で守りきったトリニダード・トバコは大ファンになるほど素晴らしかったけどサッカーの得点ゲットの難しさを再確認。

6月11日(日)
ビデオでアルゼンチンvsコートジボワールの試合を見る。凄い試合!コートジボワール凄い!それに勝ったアルゼンチンも凄い!あまりの凄さに呆然としてくだらないことを思い出す。昨日のボローニャ歌劇場公演で2幕と3幕の間の休憩時にオケのトロンボーン奏者が『スター・ウォーズ』の「勝利のテーマ」(エピソードWで叙勲式のフィナーレに流れるメロディ)を吹いてたのはなんでやろ?

6月11日(日)つづき
オランダvsセルビア・ポンテヴェドロ・・・やなかったモンテネグロ(このギャグどれだけの人にわかってもらえるかなぁ)は1−0でオランダ。オモロイ試合やったなぁ。どの試合もオモロイなぁ。さすがW杯やなぁ。そのW杯がなんでこないに世界中で熱狂されるのかということについて《ざ・こもんず》のホームページに『90分間のナショナリズム』と題した文章を書いたので興味のある人は読んでください。http://www.the-commons.jp/

6月12日(月)
メキシコ3−1イラン。同じアジアとしてイランを応援したんやけどなぁ・・・。後半1−1からイランのディフェンスにミスが出るまではまったく互角でよかったんやけどなぁ・・・。これが実力というもんなんやろなぁ・・・。宮本・川口は大丈夫やろなぁ・・・。

6月12日(月)つづき
日本代表選手へのインタヴューでTVカメラの前でタメ口で話しかけてた取材対象との距離感がワカラン阿呆記者がいた。誰か知らんけどこのテの記者は大新聞社に多い。選手はこういう記者こそ無視すべし。

6月12日(月)つづき
ああああああああああああああああああああああああああ・・・。日本サッカーの「成人式」は85分近くまで立派な大人に見えたのに残り5分でガキに戻ってしもたぁ・・・。クロアチアには「若さ」のエエ面をぶつけてくれ!それにしてもドーハの悲劇以来のトホホ・・・。サッカーは怖い。勉強させられるなぁ・・・。これが現代日本の我々の姿なんかなぁ・・・。

6月12日(月)つづき(日は変わってるけど)
ガックリ・・・のあとドイツでNHK解説の終わった岡田武史氏と国際電話で対談。それをすぐに原稿に(今週発売の『スポーツ・ヤァ!』を読んでください)。仕事があったから気分が紛れた・・・けど仕事を終えると悔しさが・・・。長い1日やった・・・。

6月13日(火)
サムライ・ジャパンは「残心」を知らなかった。「残心という言葉を知りませんか? 残心とは、日本の武士道のひとつです。もしも君たちが相手をあっという間に切り倒し、背中を向けて去っていくことができたらいいですが、倒れてる相手が最後の力を振り絞って、君たちに反撃してくるかもしれません。だから君たちは、相手を倒したあと、彼が最後の息を引き取るまで、用心深くそこに残っていなければならない。それが『残心』です。日本のサッカーにはそれが欠けています」と語ったのは1968年メキシコ五輪を前にした日本代表コーチのデッドマール・クラマーだった(『日本式サッカー革命』=著作一覧参照)。ああああああああ・・・。いまの日本人の精神状態をサムライ・ブルーというのんやろか・・・(本欄5月21日参照)。トホホ。

6月13日(火)つづき
イタリアもチェコも凄いなぁ。韓国2−1トーゴ。アジアの出場枠数を守ってほしいという思いで見るのはツライ。ジーコ批判が囂(かまびす)しいけど今更何をいうとるねん。ジーコは昔から何も変わってへん。日本代表をブラジルのセレソンと同等に扱うただけのことや。これも日本サッカーの未来にとってはエエ経験といえるかも・・・。気分はトホホ・・・やけど・・・。

6月14日(水)
そうか・・・ブラジルもクロアチアもこういう強さか・・・。小細工をせずに選手を大人扱いするジーコ監督のオカゲで日本のサッカーの現在の生身の実力がよくわかるに違いない・・・。けっこう強い・・・と思わせてほしいもんやけど・・・。

6月14日(水)つづき
昨日岩城宏之氏逝去。何度か会釈させていただいた程度で残念ながら謦咳に接することはなかったが東京へ初めて出てきた30数年前に聴いたN響とのベートーヴェンは忘れられない。合掌。ついでに・・・福井日銀総裁と村上ファンドの件。この国の年寄り指導者層はいまやサイテーのレベルに堕している。その意味でもガンバレ日本代表の若者たち!

6月14日(水)つづき
フランス0−0スイスでG組は韓国が1位。何やらWBCに似てきた・・・というたら在日のKクンや韓国人留学生のLクンは怒るかな(笑)。

6月15日(木)
覆水定難収。覆水盆に返らず。これって男女の仲のことを表した言葉やったはずやけど・・・何で今頃FIFAは誤審を発表したりしたんかな。それよりも気になるのが18日の夜に計画されている「ある行事」のこと。その趣旨には小生も賛成やけど何で日本対クロアチア戦の夜に「そんなこと」をするのかなぁ・・・。夏至前の日曜の夜という事情なんやろけどW杯の年は変更してほしかった。日本の知識人はまだスポーツを軽視(軽蔑?)してるのかなぁ。

6月15日(木)つづき
北京五輪も長嶋監督?ジーコも長嶋も似てるなぁ・・・。それ以上に記者会見した長船氏の「長寿」に驚愕。この人おれがスポーツライターやりはじめて早大の岡田や東海大の原を取材したときからおった人やで。東京(後楽園)で野球の世界選手権(W杯)が行われたとき原は全日本チームに入るのに東京六大学の選手はなぜ参加させないのか?と訊いたら掌で机をバシンッ!と叩いて「天皇陛下から賜った賜杯をかけた闘いをしているときに他の試合に出られるか!」と怒られた。

6月16日(金)
大阪のホテルでアルゼンチンvsセルビア・モンテネグロの試合を見る。モンテネグロの選手の緊張の糸が切れたあととはいえメッシはスターの輝きも実力もあるなぁ。

6月17日(土)
MBS『せやねん』生出演。トミーズ雅さんが「高原はシュートせんかい!あそこでシュート打つために4年間がんばってきたんと違うんか!そんなにシュートがキライならディフェンスに下がれ!」関西弁では本音がいえるんやなぁ。「クロアチアとの試合はどないですねん?」と訊かれたので小生もホンネで「サッカーはやってみんとわからんとはいえ相当にしんどおっせ」と答える。「他の国のパスやシュートはバンッバンッバーンでゴールやけど日本のはポ〜ンポ〜ンでっせ。バンッバンッといかんかい!」これもわかりやすい。番組終了後控室にいた月亭八方師匠が「W杯のマスコミ報道はオカシイで。日本が勝てる勝てるっていうてたけど実力が違いますやん。そんなん第二次世界大戦のときの報道とおんなじでっせ」そのとおりだけに「まぁ人が死ぬことがないだけ許せるともいえますけど・・・」としか答えられなかった。新幹線で東京へ。NHKへ。

POP
『老人と海』

6月17日(土)つづき
NHKーBS『名作平積み大作戦』VTR撮り。小生がヘミングウェイの『老人と海』について喋り吉田照美さんが新田次郎の『孤高の人』を紹介。ゲストは吉井怜さん・いとうまい子さん。それに3人の書店の方と50人のオーディエンスを前にして『老人と海』の素晴らしさを語る。小さな老人と大きなカジキマグロのイラストを見せながら「まるで日本代表対ブラジル」というとオーディエンスにバカウケ。けどこの闘いには「老人」が勝つんですよね。最後に書店の平積み用POPを手書きでつくってみせるときにヨメハンに描いてもらっていたカジキマグロの絵を使う。本来は自分でつくるのにちょっとズルしたけど好評で3店とも平積み決定。放送予定用は〈最近のしごと〉欄を見てください。帰宅してイランvsポルトガルを見る。イランもがんばったけど限界やな。それより続くチェコvsガーナが面白かった。一戦目で抜群の強さを見せたあのチェコの攻撃が空転。サッカーは怖いもんや。アメリカvsイタリアもまさかの引き分け。退場3人。眠い。

6月18日(日)
朝刊を見て驚愕。ラグビーの宿沢広朗氏が心筋梗塞で亡くなった。まだ55歳・・・。インタヴューやシンポジウムでプロ化問題や大学ラグビーのあり方について何度か激論したことがあった。考え方は微妙に違っていたが聡明な人だっただけに本当に惜しまれる。合掌。

6月18日(日)つづき 勝てる試合を2試合連続勝てなかった。その原因は奈辺に?0−0のスコアレスドローの試合終了直後に観客席の日本人サポーターが映し出されて驚いた。何人かの女性サポーターが大喜びしていた!ナンデやねん!クロアチアのサポーターはもちろんガックリ。このあたりの意識の差にも原因の一つがあるのかも。ポルトガルの決勝進出が40年ぶりというんやからまだまだやわなぁ。

6月18日(日)つづき
試合終了後岡ちゃんと電話対談。オーストラリア戦に続いて「勝てる試合を勝てなかった」ことについて話はやっぱり「ストライカー論」に。日本にストライカーが出現しないのは日本社会の問題?詳しくは今週木曜発売の『スポーツ・ヤァ!』で・・・。嗚呼ヤナギサワ・・・。まぁいつものことやけど・・・。それにしても・・・。

6月19日(月)
前日深夜まで原稿書きしたあとフランスvs韓国前半1−0までを見て就寝。起きてビックリ。日刊スポーツ一面にでかでかと『ジーコ日本 夢つなぐ』とある。これって「日本軍ガ島から転進」とおんなじやん。月亭八方師匠がまた怒ってるやろなぁ。さらに驚きは韓国が1−1でフランスと引き分け。みんなガンバルなあ。こんなときにミサイルを準備したりせなあかん国の国民はホンマに可哀想やなぁ。

6月20日(火)
朝早く起きて羽田から山口宇部空港へ。周南市で講演会。周南市ってどこや?と思たら何のことはない徳山のことやった。町村合併でワケがワカラン。とりわけ山口県は町村合併が進んでるみたいで地図を見ると広域の少数都市しかない。さすが長州。そういえば道路も立派。サッカーの歴史と経済性と現代社会におけるスポーツの重要性を話して羽田へUターン。ゆっくり旅ができるようになるのはいつのことやろ?往復の飛行機のなかで保坂幸博『ソクラテスはなぜ裁かれたか』(講談社現代新書)読了。何でこんな本を読んだのかというと家を飛び出すときに本棚から狙いの本の隣にあった本に手をかけてしまったから。けど面白かった。戦争(ペロポネソス戦争)に負けたあとは宗教(国の軸)も揺らいでいろんなことが起こるのや。しかし「テミス」というのは古代ギリシアの『掟の神』やったんか。昔親父が京都木屋町にあった「テミス」という名前のバーでよう飲んどったけど「掟」やったんや(笑)。

6月21日(水)
某TV番組ディレクターから電話。「ブラジル戦で奇蹟が起きたときにコメントをいただけますか?」ホンマは試合後すぐに原稿に取り組まなあかんのんやけど・・・咄嗟になんと答えていいかわからず引き受ける。TVメディアの人って本気で「奇蹟」を信じてるんや・・・。それで女子アナが滝に打たれたりするアホなことまでしたのか知らんけど負けたときこそ分析しなアカンのんとちゃうのん?負けたら視聴率あがらんからサッカー企画縮小というのはちょっと・・・。

6月21日(水)つづき
イングランド2−2スウェーデン。試合は面白かったけど決勝T進出の2チームがこんなタイトな試合してたら最後まで行けへんのとんとちゃうかなぁ。それにしてもポルトガルは巧い。強い。メキシコも決勝Tに進めて良かった。よう動くええチームや。こういう国のメディアでも「身長差のハンディが・・・」なんていうてるんやろか?

6月22日(木)
アルゼンチンのメッシもテベスも凄いなぁ。ロナウドもカフーも出てきてほしいなぁ。若い連中のほうが一所懸命やるから嫌やで。某TV番組から今回のW杯日本代表の試合を「川柳にしてほしい」といわれて3本つくる。明日の早朝に披露されるはず。

6月23日(金)
スポーツに精神論を持ち込むのは好きやないけど前半ロスタイムで失点してしまうメンタリティ・・・。同点にされて落ち込んでしまうメンタリティ・・・。オーストラリア戦とおんなじメンタリティの繰り返し・・・。そこでアホみたいにガンバル気持ちにはなれんのかなぁ・・・。なんにもいうことないので川柳五首。オーストラリア戦・・・あと五分自由で勝てないジーコ流。クロアチア戦・・・柳沢アレがシュートか梅雨の空。ブラジル戦・・・高原は使った方が悪いのか。奇蹟までとはいわないけれど走ってよ。W杯・・・まだ十年過去より未来に目を据えて・・・。御粗末。オーストラリア対クロアチア・・・凄かったなぁ。

6月23日(金)つづき
『スポーツ・ヤァ!』の連続対談企画で岡ちゃんに電話。話は「ヤマトダマシイ」「残心」(6月13日付本欄参照)にまで発展。その原稿をまとめたあと大阪へ。

6月24日(土)
元ガンバ大阪のキーパー本並さんと一緒にMBS『せやねん』出演。大阪のテレビはホンネばっかり。トミーズの雅さんが「ヤナギサワのシュートはナンヤネン。あんなん△△クンでも入れるで。玉木さんでも腹に当てたら入れられるやん」まあ・・・そうかも。△△には好きな名前を入れてください。それに「中田ヒデは見苦しかった」という雅さんの発言は秀逸。「試合でがんばったのはわかるけど負けた人間があそこまで目だったらアカン」そのとおりや。中田ヒデもまだ若いなぁ。けどそういう人間やからがんばれたのかも・・・。しかしこういう発言は東京では誰もでけへん。ヒデのインタヴューがほしいもんなぁ(苦笑)。MBSの美人アナ松井愛さんがお休み。過労らしい。子育てと仕事とタイヘンやったみたい。どの家庭でも男は気楽やで。番組終了後名古屋へ。

6月24日(土)つづき
栄中日文化センターで岡ちゃんとの対談原稿の校正をしてからオペラ講座。W杯から頭が切りかわらへんがな(苦笑)。テーマは『メリー・ウィドウ』。メルビッシュ湖上音楽祭での最高に楽しいビデオ映像の舞台を中心に同じ「未亡人モノ」のミュージカル『ハロー・ドーリー!』の映画を見たりしながら「不倫」の講義。筒井康隆・山下洋輔コンビの「不倫オペレッタ」も紹介したかったなぁ。帰りの新幹線で鈴木健一『知ってる古文の知らない魅力』(講談社現代新書)読了。そうか蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」は丹後地方に伝わる民謡(都々逸?)の「月は東に昴は西にいとし殿御は真ん中に」が元ネタやったんや。昨日小生が書いた川柳の「柳沢アレがシュートか梅雨の空」の元ネタはもちろん「円城寺あれがボールか秋の空」です。50歳以上の人は御存知ですよね(笑・かつて巨人vs南海の日本シリーズでスタンカの投げた“最後の1球”を球審の円城寺がボールと判定してその直後巨人のエンディ宮本が逆転打を放ち南海が敗れたときの詠み人知らずの歌です)。あぁ長い二日間やった・・・と思たら携帯メールが鳴って「川淵キャプテンが次期監督をオシムと口を滑らしたとか」ホンマかいな。オシムでもかまへんのやけど川淵キャプテン一人で決めてるのんやないやろな?それやったら問題やで。

6月24日(土)つづき
そういえばまだ「ジーコ監督就任」が発表されてなかった数年前に東京文化会館のロビー(オペラ『忠臣蔵』公演)のロビーで川淵キャプテンに出逢い「ジーコ決定なんでしょ?」とカマをかけたことがあった。「あのときはその日の昼に会議で決定した直後でドキッとして何で情報が漏れたのかなと思いながら思わず口を滑らせそうになったよ」とあとになっていわれたことがある。そのときのどぎまぎぶりからジーコで決定なんやなとわかったけど今回のオシムでも隠せへん人なんやなぁ。

6月25日(日)
京都六道珍皇寺のおっさん(和尚さん)が来宅。年に一度の臨済禅のお経をあげてもらう。終わったあとの足洗の話題はもちろんW杯日本惨敗の分析。「からだ」の問題では「もっと飯を食って身体を大きくしろ」で一致。「こころ」の問題では「日本のスポーツ選手には座禅を組ませたほうがええですよ」との和尚の意見に納得。日本代表に宗教の導入はアカンのやろか?それって日本社会の教育問題につながるな・・・。オシムはどうする気やろ?

6月25日(日)つづき
川淵キャプテンの「史上最悪の失言」は「史上最高の見事な失言」に変貌?オシム歓迎モードで惨敗は忘れられたモンな。あるいは「史上最高の仕組まれた失言」やったか?

6月26日(月)
イングランドはウ〜ンいまいちという感じやったけど(ルーニーは凄かったけど)ポルトガルvsオランダにはマイッタ。これがサッカーというもんなんやな。オランダはレフェリーボールをきちんとポルトガルに返さな・・・。返してたら勝てた・・・という根拠なき確信を信じたい。平山にルーニーの爪の垢でも煎じて飲ませたい・・・。

6月27日(火)
試合終了直前でオーストラリアPK負け。可哀想・・・。けどまぁ順当といえば順当。1人少ないイタリア人の我慢強さはたいしたもんや。ほんでココゾというときに行く。イタリア・オペラの伝統やな。ということは最後はいつも悲劇?

6月27日(火)つづき
W杯の決勝が得てして凡戦になるという理由がスイスvsウクライナの試合を見てよくわかった。スイスとウクライナにとってこの試合が彼らの決勝戦だったのだ。ということは日本にとっての決勝戦は対クロアチアだった?

6月28日(水)
ブラジル3−0ガーナ。日本と同じ点差。けどガーナは素晴らしかった。日本はどうしてガーナのようなパス回しができなかったのか・・・?身体で負けてた?それともチームワーク(選手の意志統一)がゼロだった?

6月28日(水)つづき
心も体もイタリア人のテノーレ佐野成宏さんに電話。「イタリア凄かったですねえ」「いやもうほんとにイタリアは10人になってからが強いんですから」肝心の仕事の話はそっちのけ(笑)。仕事の話は上手くいかなかったけど佐野さんの素晴らしいコダワリを知って感激。その中味についてはいずれ書く機会があると思います。ほんまに素晴らしい歌手ですよ。

6月28日(水)つづき
ジダンのプレイをまた見られるのは素晴らしいこと。しかし友人からかかってきた電話「ヨーロッパのサッカーを見てればJリーグなんて馬鹿らしくて見てられない」には首肯しかねる。スポーツを見物(消費)するだけでは何にもならない。アリとキリギリスの話知ってる?ちょっと違うかもしれへんけど・・・。

6月28日(水)つづき
NHK-BS『昭和の歌人(うたびと)たち第1回古関裕而』の公開録画出演のためJASRACけやきホールへ。島津亜矢さんの『黒百合の歌』五郎部俊朗さんの『イヨマンテの夜』新妻聖子さんの『白鳥の歌』由紀さおりさんの『君の名は』ボニー・ジャックスさんの『六甲おろし』や『紺碧の空』・・・などに感激。岡本敦郎さんの『高原列車は行く』も素晴らしかった。待ち時間に脚本家の早坂暁さんと歓談。「サッカーで日本が勝つために試合時間を短くしてもらえないもんかねえ」に苦笑。春風亭昇太さん司会の本番では古関裕而さんの『東京オリンピック行進曲』の自筆の楽譜を見せてもらって大感激。まったく書き直しがなく繰り返しもすべて綺麗に音符が書かれていて表紙の五輪に色まで塗ってある。几帳面な人やったんや。また指揮がしたくなった(笑)。「もしも古関裕而さんが御存命で日本サッカー代表のための音楽を作ってくれてたらブラジルにも負けなかった」と語って大ウケ。でもこれ冗談でなく半分以上本気。サポーターやメディアが応援やサッカー番組のときに『アイーダ』や『威風堂々』や『ニュルンベルクのマイスタージンガー』を使わなければならない・・・というのは「日本のサッカー」といえるものが存在してない証拠では?しかし古関裕而という人は凄い人やった・・・。『長崎の鐘』もええなあ。国歌も作っておいてくれたらよかったのに・・・(この番組の放送は7月29日です)。

BOOK
『1960'sわれらの六〇年代文化 花盛りの森を吹き抜けた旋風(かぜ)』
『1960'sわれらの六〇年代文化 花盛りの森を吹き抜けた旋風(かぜ)』

6月29日(木)
新刊『われらの六〇年代文化〜花ざかりの森を吹き抜けた旋風(かぜ)』(ネット武蔵野・刊)は送られてくる。品田雄吉さん(外国映画)小川隆夫さん(ジャズ)宇野功芳サン(クラシック)ドナルド・キーンさん(狂言)砂川しげひささん(漫画)粟津則雄さん(美術)椎名誠さん(旅)・・・等々に混じって『六〇年代のスポーツ〜その光と陰』と題した文章を書きました。それにしても執筆者の平均年齢が高い。オレが一番若い。そやからというわけやないけど『かつて日本のスポーツは、その存在価値が社会的にさほど認知されていたわけではなかった。それは、団塊の世代とそれよりも上の世代の人々から「スポーツ馬鹿」といわれつづけたスポーツライターの実感である』という文章で結んだ。団塊の世代にはいじめられたもんなぁ・・・。

6月29日(木)つづき
大学院での教え子で韓国からの留学生だった李クン来訪。ロッテ時代は李承Yの通訳やったけど今はスポーツビジネスに転向。まさかオレと付き合ってるから巨人に拒否されたのでは・・・?と心配したけどそうでもなさそうなのでホッ。いろいろ苦労もあるみたいやけど日韓のスポーツ交流に尽くしてほしい。李クンと一緒に213へ行って生ビールを飲んでいるところへJTBパブリッシングの新雑誌『ライフ・スタイル・オブ・ノジュール』編集長のAサンと編集者のOサンが合流。団塊の世代(への批判?)をサカナに酒がすすむ。

6月30日(金)
MBS『ちちんぷいぷい』生出演のため大阪へ。ドイツへ行ってた上泉アナウンサーから現地の情報をいただく。そうかチケットは買えるもんなんや。ゲストの華原朋美さんと音楽談義。そうか朋ちゃんももう31かぁ・・・。番組終了後名古屋へ。中日新聞の面々と打ち合わせ兼食事。連れて行ってもらった寿司屋さんに板東英治さんがいたので挨拶。いつもエネルギッシュやなぁ。秋に予定してるスポーツ&音楽トークショウと海外オペラ観賞ツアーの打ち合わせをしてホテルへ入ってドイツvsアルゼンチン観戦。一流のチーム同士の試合となると守備を破る攻撃は難しいモンなんやなぁ。それにしても素晴らしい試合。PK戦で敗退したアルゼンチンは可哀想。イタリアvsシェフチェンコ(ウクライナ)はマァ結果は予想できるので後日VTRということにして睡眠。

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