2月1日(土)
今年も1か月が終わったか。なぜか今年は最初の1か月が長かった。テレビやら原稿やらナンヤラカンヤラごちゃごちゃしたためか。そういえばそのごちゃごちゃの中で面白い発見を書き漏らしていた。ローレンス・クラウスの『宇宙が始まる前には何があったのか?』は各章の冒頭に引用文がある。たとえば《経験的事実を真理の一面として受け入れることは問題の核心にある重要な主題でありルネサンス以来我々の文明を動かしてきた原動力である―ジェイコブ・ブロノフスキー》とか《それは最高の時代であり最低の時代でもあった―チャールズ・ディケンズ》とか。なかには《未知の情報欠如というものがある。情報がないということを我々が知らない場合である―ドナルド・ラムズフェルド(米国21代国防長官:イラク政府と大量破壊兵器とを結びつける証拠が存在しないことについての発言》などと「ん?」と思うオモシロイものもあったが次のようなものもあった。《未来はかつてのそれではない―ヨギ・ベラ》これがニューヨーク・ヤンキースの名捕手でドン・ラーセン投手がワールドシリーズで完全試合をしたときのキャッチャーのヨギ・ベラだとわかった読者はこの素粒子宇宙論のベストセラーを読んだ人の何パーセントくらいいるだろう?翻訳者は御存知か?ま。どーでもええけど。あんまり仕事をする気にならないので朝黒兵衛との散歩のあと筒井康隆先生の本を読んでくくくくくと笑ってからテレビをつけると『ローマの休日』をやってたので見てしまう。ヘップバーンはやっぱり何度見ても飽きないくらい綺麗。午後からやっといろいろ仕事して晩飯前映画劇場は『連合艦隊』。最近発売された戦争DVDシリーズの第1巻で安かったから買ったモノ。う〜ん。どういう意図でコノ映画がつくられたのかヨーワカラン。真珠湾から戦艦大和の特攻まで。単なるノスタルジー?特撮は少々チャッチイ。好戦でも反戦でもとにかく映画はきちんと創ってほしい。餓鬼どもが帰ってきて晩飯映画劇場で見た『ドラえもんの日本のおはなし』のほうが面白かった。寝よ。
2月2日(日)
朝黒兵衛との散歩のあと『題名のない音楽会』を見るとピアソラの『バンドネオン協奏曲』をやってた。アルゼンチン・タンゴをベースにしたピアソラの音楽は面白いですねえ。オペラ『ブエノスアイレスのマリア』を佐渡さんの指揮兵庫県立芸文劇場でやってくれへんかなあ。昼間にコラム原稿1本書いたところへ某フリー記者から連絡メール。ソチはメシは不味い管理はキツイ準備はマダマダ。ソートーひどいみたい。プーチンによる五輪政治利用も極まれりか?とはいえ2020東京のためにプーチンの力をかなり借りたことも事実。エカテリンブルクでの万博2020で貸し借りナシ&安倍首相の開会式参列で貸しを作ったという姿勢でソチに臨むべきでしょうねえ。午後から歌舞伎。吉右衛門の『一谷嫩軍記熊谷陣屋』。「16年は一昔。夢だ。夢だぁ」エエなあ。吉右衛門は上手いなぁ。玉三郎の相模もよかったです。晩飯は久しぶりに回転寿司にでも行くか…と孫も連れて全員で出かけると何処も満員1時間待ち。ナンデ!?と絶句。今日が日曜だと気づく。我々フリーランサーが何故わざわざ混み合う日曜に出かけてしまったかと後悔しながら土産の晩飯を買って帰宅&晩飯。日曜は自宅でじっとしていればいいのですね。孫が読む恐竜歌留多で盛りあがってフロ&ネル。
2月3日(月)
節分ですね。こーゆー日本の古い伝統と風習に出逢うたびに旧暦に合わせた方がイイのではと思うのですがどないでっしゃろ?今の歴では季節感がズレますからね。朝黒兵衛と散歩のあと東京赤坂TBSへ。入口で見たことのある人物がいると思たら去年甲府でのエンジン01市民大学で一緒に講義を受け持った(と同時に大勢一緒に夜の甲府の街に繰り出した)水泳五輪メダリストの田中雅美さんのマネージャーだった。で『ひるおび!』生出演は田中雅美さんと一緒にソチ五輪の日本のサポートハウスについて。総額4億8千万円で選手たちのメシ・フロ・ネル+肉体精神面&用具類などをサポート。最近の一流選手はF1パイロットですからね。メカニック他のスタッフは必要なんですね。この予算だけでなく地域のスポーツクラブにもカネはまわしてほしいけど…。番組でローザンヌ国際バレエコンクールの話もするはずだったのが札幌で誘拐されていた少女が見つかって企画が流れる。かつて日本のバレエ発祥の地である鎌倉の芸術館でローザンヌに負けないバレエコンクールを開催しようとした小生としては残念無念(かつてロシア革命で日本に亡命してきたエレノア・パブロワが鎌倉にバレエ学校を開設したのが最初なのですね)。最近のローザンヌは韓国中国日本が独占状態というけど今回入賞した日本の若者たちは将来性がありそうで(技術だけじゃなさそうで)よかったですね(表現力がありそうですね)。大船の鎌倉女子大で講義をしてる田中雅美さんと近々『鮨処もり山』へ行きましょうと約束して帰宅。コラム1本書いて校正して晩飯映画劇場は『タイタニックの最期』。1953年に創られたらしい90分余のモノクロ映画で特撮は低レベルとはいえ(ただしモノクロで気にならない)ドラマは面白かった。最近ワイドショウで父親と息子のDNAがどーのこーのと話題にしている人達には是非とも見てほしい映画ですね。亀裂の入った夫婦の妻から子供だけは奪い返そうとする父親がタイタニックでアメリカに帰ろうとしている家族のところに現れるが妻は貴方の子供ではないと告白。妻も過去の生活の苦しみを訴えるがどん底に突き落とされた父親のもとへタイタニックが沈むとき救命艇に乗ったはずの「ムスコ」が現れ…あとは390円の超格安でも売ってるDVDで本邦劇場未公開のこの映画を見て下さい。他にも豪華客船タイタニックの階級的社会や男と女の人間模様が描かれてコレはデカプリオの『タイタニック』以上では?晩飯のあと孫と鬼は外福は内と豆を投げて風呂入ってネル。
2月4日(火)
朝黒兵衛と散歩のあとソチ五輪資料整理と情報収集。ま。こーゆー作業を自宅の自分の仕事部屋でパソコンと電話を使ってするようになったから肩書きをスポーツライターからスポーツ評論家に変えたのですけどね。フリーランサーというのは年齢と経験相応に肩書きが変わるものでしょうねえ。昼飯映画劇場はジョン・フォード監督『駅馬車』。これはインディアンと呼ばれた先住民族の描かれ方に少々問題がないとは言えないけれどもフォード監督作品の中でやっぱり1〜2を争う名作ですよ。白黒の風景映像も綺麗。ジョン・ウェインも一番いいとき(これだけ?)ですよね。昼過ぎから雪になるかな…と思いながら部屋の掃除。ちょうど終わった頃に大阪のよみうりテレビ『かんさい情報ネットten』のディレクターがカメラ・クルーを引き連れて来訪。ソチ冬季五輪についてメダル予想&注目種目&注目選手を聴かれたので「18個」「スノーボード」「渡部暁斗(ノルディック複合」と答えてイロイロと持論を解説。スポーツ・イラストレイテッドの日本のメダル予想は6個で浅田真央選手は銅だったけどそれは異国人の意見ですよね。そー言えば筒井康隆大先生の短編小説集『エンガッツィオ司令塔』のなかに『越天楽』という七福神のショートショートを集めた一編がありそのなかに七福神が宝船に乗って天を行く様を見た男の話がある。コレは吉兆。何かイイコトがあると男は思うのだが何も起こらなかった。しかし《男は気づいた。幸運を待ちわびている間の自分がいかに幸せであったかということを》…そう言えば今年の正月にお年玉でジャンボ宝くじを配ったときは喜ばれたなあ。当たったらドーしよーとか何とか言い合って。ま。10枚のうち300円以外全部はずれましたが楽しかったですね。ソチのメダル予想はコレとは少々違いますが今回の五輪は楽しめそうです。夕方から雪。結構大きな牡丹雪が激しく降る。晩飯映画劇場は宮崎駿『天空の城ラピュタ』。次女(母親)が自分の好きな作品を息子(孫)に見せたかったらしいがちょいとカッタルイ。展開が遅い。女の子の素性が明かされるのに50分かかってはツライ。やっぱり宮崎作品は『ナウシカ』『トトロ』にトドメを刺すかな。あと個人的好みで『魔女の宅急便』。それ以外は小生はパスです。『風立ちぬ』は未見ですが。
2月4日(火)つづき
書き忘れましたがNOBORDER SPORTSにアップされた佐野稔さんのソチ冬季五輪直前フィギュアスケート「展望」はすっごく面白いので是非とも御一読ください。日本男子表彰台独占もアリ!?星野恭子さんのソチ・パラリンピック情報も!それに圓山武宏さんのイラストも!左のバナーかURLをクリックしてGO!!
http://no-border.asia/archives/category/sports
2月5日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』電話出演。ソチ冬季五輪の日本サポートハウスについて。中西MCは米800キロや梅干しや鯖の味噌煮の持ち込みや日本式風呂の存在にえらく感激。最新式高周波治療器もあるそうですがシャワーだけでは疲れは取れませんからね。しかし4億8千万円の予算に対する批判的言辞はまだ聞かない。トップアスリート以外の草の根スポーツ予算も拡大してほしいものですね…で黒兵衛と朝の散歩…のあとテレビやラジオの打合せやら原稿の打合せやらイロイロしてるうちに夕方の黒兵衛との散歩でアッと言う間に晩飯の時刻。晩飯ドキュメンタリー劇場はニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の歌手のオーディション。WOWOWでやってたのを録画しておいたものだがコレが予想以上にオモシロカッタ。予選と準決勝を勝ち抜いた男女20歳代(30歳が1人いた)の若いオペラ歌手の卵たちが決勝で満員の観客の前でメトの舞台に立ち緊張でガチガチのなかプロのトレーナーや指揮者の指導を受けた得意な歌を披露する。みんな上手いなあ…と思っていたが審査員の目は…イヤ耳は厳しく11人中5人が合格。賞金(奨学金)を受け取ったがその後プロとして大成功…かどうかはまだわからない。綺麗なテノールの声を披露した30歳の黒人歌手は合格に大喜びしていたが1年後に癌で死亡。ま。人生とは厳しいものです。
2月5日(水)つづき
そー言えばサムラコージなんとかかんとかのニュースで世の中は大騒ぎ。小生も何年か前に彼の交響曲を強く称賛する人物からライヴのDVDをいただいて評価を訊かれたが何の新しさもない凡庸な19世紀的楽曲としてツマラナイと答えた。小生の周辺の人物は総じてサムラコージの楽曲は全然評価せずNHKがナンデあんなに大騒ぎするのか首を傾げていたうえに連続演奏会など商業的イベントとして成功している(カネ儲けしている)やり方をわざわざ批判する気にもなれず無視。そこへゴーストライターが出てきてもヤッパリそんな程度…という以外に感想もない。音楽はHIROSHIMAがどーのこーの…耳がどーのこーの…ゴーストがどーのこーの…と言う以前に良い音楽とさほどでもない音楽とどーでもいい音楽が存在するだけ。ただ音楽は新作でも骨董品と同様メキキいやミミキキを自称する人の意見に騙されることが少なくない。何しろ戦前につくった未発表の軍歌(軍国主義を称揚するような行進曲として作られた楽曲)を戦後になって民主主義行進曲と改名して発表した作曲家もいるという。音楽には基本的に言語的意味など存在しないのだ。そんな音楽に初めて言語的文学的意味を付与したのはベートーヴェンだったが…それはさておき一部で言語的に称賛された音楽を聴いて音楽的にではなくその言語的意味に酔う聴衆が出ることもある。そういう聴衆にはアンデルセン童話の『裸の王様』を読むことをお薦めしたい。しかし音楽だけではなく言語を駆使した小説でも同じようなことが存在してるかも……。あ。HIROSHIMAに関する音楽を聴きたい人はペンデレツキの作曲した弦楽オケのための『広島の犠牲者に捧げる哀歌』を聴けばいいと思います。ちょっと悲痛すぎて尋常な気持ちでは聴けない…という人がいるかと思えば…単なる雑音…と思う人もいるでしょうが音楽とはそんなものかもしれません。
2月6日(木)
朝黒兵衛と散歩のあと東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。その前に控室でサムラコージに関する情報を提供。本番はいよいよ始まるソチ冬季五輪について羽生結弦はどうか…など元フィギュア選手の村主さんと楽しく話す。そのあと明日の打合せをして渋谷へ。タワレコで少々お買い物。ナタリー・デッセイとミシェル・ルグランのコラボによるシャンソンCD&シャルル・ミュンシュ指揮ボストン響によるワーグナー『ワルキューレ第1幕』&若きグルダのモーツァルトP響1963年ライヴ&クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルの『薔薇の騎士』などチョイト珍しいCDを買って時間調整したあとNHKへ。明日放送のラジオ『NHKジャーナル』用にソチ冬季五輪の話題を録音。小生が音楽評論家でもあることを知ってるディレクターに「ひるおびでサムラコージについて話されなかったのは話せない事情が?」などと訊かれたので「トンデモナイ!」と否定し昨日の本欄に書いたようなことを個人的に話して帰宅。晩飯オペラ劇場はクライバー指揮ウィーン国立歌劇場によるR・シュトラウス『ばらの騎士』。ロット&オッター&ボニー&モルのこの舞台は来日公演でも見たけどホントに最高の超名演…だということを久しぶりに見て再確認。ニュースでスノーボード・スロープスタイル角野選手の失敗ジャンプを見る。大丈夫大丈夫。若さが出ただけ。準決で挽回すればまだまだメダルの可能性は大。風呂のあと電話で打合せや取材に答えて上村愛子のスキー・モーグル。あっさり決勝出場を決める。さすがですね。そして深夜はまずプルシェンコのオーバー・アクションに笑いながら感心。パトリック・チャンの不調に心の中で快哉。そして羽生結弦は…いやあお見事。あのひ弱でスタミナのなかった少年がこんな立派な青年に成長したことに喝采。ペアも1年間の準備の割に大頑張り。よかったよかった。日本4位。これからこれから…でネル。
2月7日(金)
昨晩の夜更かしで眠いけど7時に起きてNOBORDER SPORTS入稿作業。荒井太郎サンの大相撲原稿で九重親方が理事選に負けたのは貴乃花親方への禅譲長期政権の布石か…をアップに回して星野恭子さんのパラリンピック情報も入稿。パラリンピック結団式で団旗を渡したのは厚労省政務官だったらしい。しかも挨拶した総理はパラリンピックをオリンピックと言い間違えること3度…というのは原稿とは関係ありませんがムムムムムですね。今日も朝黒兵衛と散歩のあと東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演の前に『新潮45』で「騒ぎ」になる前にサムラコージのウソを書いた野口剛夫さんと控室でサムラコージに関する個人的話をイロイロ。そーですね…あんなミエミエの嘘つきの低レベルの音楽を称賛しないまでも放置してしまった罪は我々音楽評論家にもあるかもしれませんねえ…と個人的に反省のあと村主さんや元モーグル選手の附田サンらと楽しくソチの話題イロイロ。開会式の話では音楽はゲルギエフ&バレエはロパトキナ&パヴァロッティなどの話題も解説(サムラコージも話しまひょか?笑)。いろいろ話したあとお台場フジテレビへ。日曜の『新報道2001』のためのVTR撮りのあと帰宅。
2月7日(金)つづき
夕方まで仕事のあと明日から東京は大雪暴風雪との天気予報なので明日の京都での仕事で新幹線が止まることを予想。今夜中に京都入りすることを決めて新幹線に乗るため品川へ…ところがアジャー。関西へ行く用事があって同じような考えをした人が多かったのか品川の新幹線チケット売り場は大混乱。長蛇の列に並んでようやく1時間後の指定席のチケットをゲット。しかも新幹線は関西と東海の雪で遅れ始めてるとか。シャーナイし晩飯でも…と思ったところがエキナカ・レストランも何処も長蛇の列。これまたシャーナイし駅弁買って缶ビール。ところがあらゆる椅子も満席で食う場所がない。トホホ。寒さに耐えてホームへ降りて先の列車に乗るため席を立った人のあとに座ってショボショボと深川飯弁当の晩飯。寒い中のビールが冷たい。熱燗が良かったなぁ…と思いながら食い終わって本読んでたらやっと指定席券を買ったのぞみ号がホームに入ってきて満員の列車に乗って席に座って寝る。飛行機や新幹線で寝るのは得意技。熟睡して京都に着いて牡丹雪が舞うなか常宿にチェクイン。コンビニで酒とつまみを買い込んでソチ冬季五輪の開会式を見る。プーチンの隣は国連事務総長。オリンピックは政治ですね。ロシアの歴史絵巻(ただし日露戦争抜き)などの開会式を見てオリンピックは政治だと改めて確認。五輪開会式を政治的アピールの場にするのはイカガナモノカとか思いながらも日本選手団の入場の時のグラウンドに映し出された日本列島は美しかったですね(北方四島は雲に隠れてましたけどね・苦笑)。キリル文字でヤポーニア(日本)は最後から2番目。ゲルギエフは演奏(指揮)でなく五輪旗を持って現れた。山ほど感想はあるけど全部は書き切れませんのでマタいずれ原稿やテレビのコメントで…。おやすみなさい。ZZZZZZZZZZZ。
2月8日(土)
朝京都のホテルで目覚めてテレビをつけると毎日放送『せやねん』をやってた。MCのマサさんがソチ開会式での聖火の点灯がアレはホンマには聖火台に点けてへんやんと主張。松井アナにそんなこと言ってはいけませんと窘められてたのは関西的本音と建て前のドッチモ出しで面白かった。遅い朝食を摂りながら講演会で話すことをまとめたあと午後から京都新聞社文化ホールへ。『2020年東京五輪で日本の何がどう変わる?』というタイトルで講演。最初は2時間という長さにマイッタナアと思ったが喋り出したらノリまくって2時間近く「体育からスポーツへの大転換」にるいて喋り続ける。テーマが自家薬籠中のものであったからでもあるけどこの講演会に呼んでくれた主催者の日本会計士協会京滋会の会長が3年前に宮川町の歌舞練場で廃校式を行った新道小学校の同窓生。同じ町内。俺がかつての電器屋の息子なら彼は斜め向かいのかつての骨董店の息子。約200人の聴衆のなかには小学校の同窓生が10人くらいいて懐かしさと気楽に後押しされて舌が良くまわったのかも…。講演会を終えて少し時間が空いたので京都四条のモンブランの店で鞄を見せてもらってから小学校の同窓生8人の待ってるる祇園の料亭『千ひろ』へ。ミシュランで2つ星(やったかな?)の『千花』の姉妹店でそこの大将も小学校の同窓生…ということでカウンターを占拠して美味しい料理に舌鼓を打ちながら卒業以来半世紀ぶりの同窓会。満足マンゾク。その終わり頃にフジテレビ『新報道2001』のスタッフから電話。「新幹線は遅れてますけど動いてますので明朝の出演よろしく」と言われて朝まで飲み明かすことは断念。みんなで記念撮影をして別れていつもなら顔を出してるコレマタ同窓生のママのいる『酒肆G』にも行かずみんなにヨロシク伝えてもらうことにして京都駅へ。新幹線のチケットはすぐに買えて乗って爆睡。品川へ…。
2月8日(土)つづき
新幹線で品川駅に降りて愕然。明朝フジテレビ『新報道2001』に出演のためお台場のホテルへ向かおうとしたところが品川駅のタクシー乗り場が長蛇の列。グニャグニャ伸びているため何百メートルの長さなのかわからずおまけにタクシーの姿は見えずフジテレビに電話。ハイヤーを回してもらうことにして品川駅の喫茶店で待つことにしたら自宅から電話で品川の某会社で働いてる長女が帰れず困ってるとのこと。フジの担当者に電話してホテルに連れを連れて行くことの許可をもらって待ち合わせて長女と酒を飲みながらハイヤーを待ってホテルへ。しかし凄い雪やなぁ。レインボウブリッジも閉鎖で品川からお台場まで40分以上かかる。ホテルにチェックインして食事をしていない長女にルームサービスを取って俺は酒飲みながら浅田真央のフィギュアスケート。残念ながらトリノのスルツカヤのようにガチガチになってトリプルアクセルは失敗したけど日本チームの決勝進出は決めてのを見てスノーボードSSで角野の入賞なんかをビデオで見て寝る。長い一日や。ZZZZZZZZZZ。
2月9日(日)
朝6時にお台場のホテルで目覚めて準備して迎えのハイヤーに乗ってホテルの隣のフジテレビへ。雪だらけ。まるで豪雪地帯の朝。『新報道2001』生出演。その前にホテルの部屋のテレビでモーグル上村愛子の滑りを見る。また4位かぁ!?しかし採点競技は問題が多いなぁ…なんで最後に滑った選手はあんなにバランス崩しても点数が高いのか…。ヤッパリ滑る順序の問題かな。準決勝の成績も重要なのかな…スロープスタイル角野選手の滑りも見ることができた。8位入賞か。残念。で『新報道2001』では村主さんや上村愛子さんの夫の皆川賢太郎さんや体操金メダリストの森末慎二さんとソチ五輪の競技結果について喋る。司会の須田哲夫さんから浅田真央選手のトリプルアクセル失敗を受けて「女子シングル個人戦ではどうすればいですか?」と訊かれてしばしウ〜ンンンと答えにつまる。採点競技は…キム・ヨナの採点は…などといった言葉が頭に浮かんでしまいましたからねえ…で悩んで末に「とにかく落ち着いて…」と回答。そんなツマラン並の回答に慌てて「バンクーバーの時も金メダルの演技でしたから」と付け加える(帰宅後不透明な採点に疑問を抱いているフィギュアスケートのファンから「心中お察しします」とメールが来ていたのには驚くと同時に少々嬉しかった)。上村愛子の結果については皆川さんがやはり滑走順の採点に及ぼす影響を指摘。ほかに自民党総裁特別補佐でスポーツ議連の萩生田光一議員とオリンピック外交について喋ったりオリンピック=政治であることを話したり体育からスポーツへの転換について話したり…。番組を終えて出演者全員で少々雑談。番組中にアマチュア問題で少々触れた映画『東京オリンピック』について補足。映画を撮ってるときに市川監督がサッカー会場でお婆さんたちに「オリンピックは何処でやってますか?」と訊かれたエピソードを披露。萩生田議員には建て直される国立競技場の現在の聖火台を有効利用するため石巻市の有志の皆さんが被災地に欲しがってる話で協力を依頼。さらに2020五輪組織委委員長の森会長の年齢を話題にすると本人も重々承知で本番前には変わられますとの返事。本番が近づくと一気に若返ることに期待。さらに「2020年東京オリンピック・パラリンピック」あらいは「オリパラ」の呼称を「パラリンピック・オリンピック」「パラオリ」と逆にしようという動きもあるとか。いろいろ話して解散。隣のホテルで長女を拾って大雪の積もるなかテレビ局の用意してくれたクルマで帰宅。あと自宅まで150メートルと言うところで積雪でクルマが坂道を上れず降りて徒歩。近所の人が雪をシャベルで掻き分けて下さってクルマはよーやくバックで脱出。御近所の皆様ありがとうございましたm(_
_)m帰宅後報知新聞から都知事選でのオリンピックの話題について訊かれたり週刊文春から韓国のスポーツ外交について訊かれたりTBSから明日の『ひるおび!』について…などなどイロイロ電話。いろいろあった一日。孫と風呂入ってスキーのダウンヒルをチョイト見てフィギュア団体はビデオのスイッチを入れてZZZZZZZZZZ。
2月10日(月)
朝黒兵衛と散歩。とはいえ雪が残っていてこのデカイ犬に引っ張られたら足を滑らせる。ヤバイヤバイと思いながら無事に散歩を終えてホッとしたあと東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。葛西ジャンプ8位の話。モーグル上村愛子4位の話。フィギュアスケート団体6位の話。どれも元選手に解説してもらって日本選手の敗因がよくわかったけれど採点結果はワカラン。そもそも採点スポーツというのはワカラン。小生のメダル予想の数の合計19個のうち既に3つは消えましたけどメダル予想を入賞予想に変えるとバッチリ当たってますからね。メダル(3位以内)との「差」がどこにあるのか。それが今後の課題でしょうねえ。帰宅してイロイロ仕事の途中に昨日までの往復の新幹線やホテルなどで読んでいた『東京オリンピック文学者の見た祭典』(講談社文芸文庫)や橋本一夫『幻の東京オリンピック1940年大会招致から返上まで』(講談社学術文庫)などを読了。この2冊は2020年の東京五輪に向けて必読書ですね。続けて保阪正康+半藤一利『そして、メディアは日本を戦争に導いた』(東洋経済新報社)を読み出して没頭。これは安倍政権下の現在日本人にとって必読書ですね。夕方から大船の本屋に行って『213』にチョイト寄って酒呑んだあと外食。帰宅してソチ五輪スピードスケート500メートル。午前1時を回って長嶋6位加藤5位という結果。ま。仕方ないですね。悔しいけど。小生のメダル獲得予想は入賞予想とタイトルを変えれば100パーセント的中…という現状は変わりません。とほほ。でも皆さん頑張ってますよね…というのは日本人的すぎるでしょうか…。
2月11日(火)
朝黒兵衛と散歩。世の中なんとなく静か。そうか。今日は祝日か。俺は終日部屋に籠もって共同通信「現論」の原稿書き。BGMはまずはホロヴィッツのピアノ。ベートーヴェンの『皇帝』とチャイコフスキーのP協。バックはライナーやトスカニーニの指揮。サスガに大家の演奏とはいえ今や古臭漂うようになってしもたかな…と思いながらせっせせっせと原稿書き。ローザンヌ国際バレエ・コンクールで日本人が3人も入賞したことと同賞金賞経験のあるダンサーの熊川哲也さんが日本のバレエ指導法に疑問を呈していること。そn疑問が日本のスポーツ界にも当てはまることなど…せっせせっせと書き進める。BGMをシャルル・ミュンシュ指揮ボストン響のワーグナー『ワルキューレ第1幕』などという音楽に原稿。これが驚き!!予想はしたがそれ以上の超名演。クナッパーツブッシュ指揮の同じ曲と争うほどの物凄い迫力。晩年にパリ管の指揮者となって録音したブラームスの交響曲第1番も凄い演奏ですがやっぱりミュンシュという指揮者はドイツ系音楽に本領を発揮しますねえ。フランス人とはいえドイツ領アルザスに生まれたことと関係あるのかどうかはともかくコノ凄い演奏に打ちのめされて原稿進まず。調子に乗ってクナッパーツブッシュ指揮のオールド・ハプスブルク風コテコテ大迫力演奏のリヒャルト・シュトラウス『ばらの騎士』まで聴いてしまってマスマス原稿進まず。BGMを止めて何とか晩飯までに原稿書きあげる。ふうううううーっ。黒兵衛と夜の散歩をして(黒犬は積雪をバックに夜でも目立ちます・笑)晩飯食べながらソチ五輪。カーリング女子は韓国に惜敗するもスノーボード・ハーフパイプでは平野と平岡の2人がショーン・ホワイトに次ぐ成績で予選を突破。なかなか見事な滞空時間の飛翔技。今夜は女子のスキー・ジャンプもあるから寝られそうにないなぁ…。
2月11日(火)つづき
深夜アイスホッケー女子スマイル・ジャパンの対ロシア戦に大興奮。ロシアの猛攻を凌いで同点になったときは大喜びしたがパワープレー中の一瞬の逆襲で…。しかし彼女たちの奮闘は称賛絶賛に値する。準々決勝には進めなかったけど次のドイツ戦は是非とも歴史的1勝を。そしてハーフパイプ平野・平岡両選手の銀・銅ダブル入賞を見る。ショーン・ホワイトは大技が決まらず4位。平野選手は2度目のアタックでもっと大技に…という悔いが残ったのでは?もっと悔しかったのは高梨沙羅選手の4位ですねえ。すべて問題ない飛翔だと思ったのに意外と距離が伸びなかったですねえ。五輪でメダル獲得はホント難しい…と思いつつベッドへ。
2月12日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』電話出演。冬季採点競技の「不可解さ」について。ジャンプの風向きやスタート位置も「点数化」。モーグルの技術の「基礎点」などそーする理由がワカラン。そーすることで「公平」になってると思うのか?それが「スポーツ」か?自然のなかで運不運が生じるのが「冬のスポーツ」ではないのか?野球の球場がすべて同じ大きさになったら面白くないですよね。いろんな種類があってヴァリエーションがあってある程度の運不運があって…すべてを数値化できないことを知ってる方が人間的ではないのか?…なんて話をして新横浜から新幹線で大阪へ。毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演。ソチの現地で「周辺」取材してる河田アナウンサーがスノーボード・ハーフパイプの客席で大スクープ。平岡選手が予選を終えたあと彼の両親や兄弟と話してるところへ平岡選手自身がひょっこりと現れたのだ。そして1本目は少し緊張してけど2本目は全然緊張せず…と奈良の自宅で取材したときとまったく同様話し出した。これには河田アナもビックリ。試合中の選手が客席で家族とこんなにフランクに話すものか?いや。このナチュラルさがメダルにつながったのですねえ。他にスタジオの西アナウンサーに小生が前回の『ぷいぷい』出演の時に小生が高梨沙羅選手の優勝を危ぶんでると言ったことを問い質される。番組中ではなく控室で喋ったことですが高梨選手はちょっと細かいことに神経質になりすぎてるような気がしたもので…。若いのだからもっと大胆にやればよかったのでは…とかイロイロ話して「キッチンぷいぷい」で味噌煮込みおでん鍋をいただいて気仙沼から大阪に避難していた人のイワシつみれカレーもいただいてスタジオを出て京都へ。ちょっとヨメサンの実家に寄って帰鎌。うわっ。ノルディック複合渡部暁斗選手が銀メダルか…。ビデオを見るとジャンプは見事。クロスカントリーのデッドヒートも見事。日本初の金は逃したけど素晴らしいパフォーマンス。明日のTBS『ひるおび!』の打合せのあとフロ&ネル。
2月13日(木)
昨日MBS出演のあと京都に寄ったのは義母逝去の知らせがあったから。88歳の高齢だったから驚きはなく綺麗な寝顔だったことに安堵。亡くなった義父の世話をするなかで脳梗塞を起こして長年不自由な身体にも関わらず明るく振る舞って孫や曾孫と接してくれての大往生には素晴らしいものがあった。感謝。ゆっくりおやすみください。今夜が通夜。昨夜から実家に帰ったヨメハンを除いて娘と帰郷の準備をして黒兵衛を近所の獣医さんに預けて小生は東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。もちろんソチ五輪の話。村主さんなどとイヨイヨ始まる男子シングルの話題を話したあと東京駅へ。新幹線で京都へ。そして北大路にある葬儀場で義兄義姉家族と通夜の準備。子供孫曾孫に親戚を加えて浄土真宗の坊様を迎えて内輪で静かな通夜のあと食事&酒。夜は家族で葬儀場の和室に泊まってTVで羽生弓弦のショートの演技を見る。ジャンプの度に長女と次女とヨメハンがキャアアアーと声を出して拍手をするのでまるでソチの会場そのままのフンイキ(汗)。しかし美しいパフォーマンスでした。100点越え…とはいえP・チャンが調子を上げれば逆転可能な差。明日の夜はTV画面を見る勇気がない…。
2月14日(金)
葬儀場の和室で目覚めて窓の外を見ると激しい牡丹雪があっと言う間に降り積もる。軽い朝食のあと葬儀。昨晩の家族親族に加えてヨメサンの友人なども顔を出してくれて浄土真宗の坊様の読経と焼香。故人を偲んで生前の写真がビデオで紹介されて定番の型どおりとはいえ子供孫曾孫との写真を改めて見ることがきたのは素晴らしかった。葬儀のあと霊柩車とハイヤー&タクシーを連ねて「お山」へ。京都の人は焼き場のことを「お山」と言う。実際昔の鳥辺山のさらに奧の東山に火葬場はある。牡丹雪がさらに激しくなり山の風景は美しい真っ白。しかし山へ向かう途中登れなくなってしまったクルマも2台ほど。それを横目で見ながら葬列は火葬場に到着。昨日が友引だったとのことで火葬場は雪にもかかわらず次々と葬列のクルマが到着して満員。読経のなかで最後のお別れをしてアトはソファで待つほかない。小生は仕事の電話数本。約2時間後に呼び出しがあって親族で順々に骨を拾う。88歳のお婆さんにもかかわらず骨は立派だった。骨壺に入れた骨を持って葬列は再び町中の葬儀場へ。雪は早くも止んで小雨のなか雪は溶け始める。葬儀場で最近の葬式の習い通りに初七日を済ませて食事をして一段落。長女と甥は明日も仕事とかで辿り着けるかどうか心配しながらも東京へ。残った義兄義姉家族と我が家族はいったん上賀茂の実家に戻って飾り付け。それを見届けたあと我が家族はもう一人の甥っ子の運転するクルマで市中のホテルへ。さあ足洗に祇園へ飲みにでも行くか…と思ったが疲れてぐったり。ホテルで夜食と夜酒で羽生弓弦のフリーの演技を…と思ったところが疲れが出たのか風呂入って酒飲んでるうちに全員爆睡ZZZZZZZZZZZZ。
2月15日(土)
早朝ホテルの一室で目覚めて慌ててテレビのスイッチを捻ると羽生が金メダル!見事!しかし…再放送を見ると…うわっ。最初4回転サルコウで尻餅か…そのあともミスで必死に持ち直すも特典伸びず。しかしチャンもミスを連発。逆転可能だった点差だったのに立ち直れず沈没。ま。みんなプレッシャーと闘ってるのですね。高橋大輔も町田樹も頑張って入賞。町田は尻餅がなかったら銅メダルだったのに惜しい。しかし素晴らし結果。表彰台3人がアジア系というのは意味がありそうですね…。ホテルの朝食のホットケーキに孫が大喜びのあと新幹線で新横浜へ。雪での新幹線は15分程度の遅れで済んだのに新横浜のタクシー乗り場が100メートル以上の長蛇の列。おまけに周囲は雪は止んでるものの積雪が豪雪地帯と見紛うばかりの雪雪雪雪…。横浜線のホームに引き返すと電車は1時間に2本程度。仕方なく沢山の荷物を持って寝込んだ孫を抱いた家族は地下鉄乗り場へ移動。戸塚から大船へ。モノスゴイ積雪のなかタクシーが動いているのはラッキーだったとはいえ家の前が除雪しないと入れない状態。お向かいさんの協力も得てマズは除雪してやっと家へ。新横浜から家の中まで3時間くらいかかる。まいったなあ。コンピュータを開くとメールの山。明日のテレビは大雪で企画が変わったとかで延期。とりあえずホッとして男子シングルの演技を再チェック。仕事は明日から。葛西のジャンプもVTRで見ることにしてとにかくお疲れ様でした。ZZZZZZZZZZZZZZZZ。
2月16日(日)
葛西銀メダル!素晴らしいですねえ。しかし金に手が届いていたのに惜しかったですねえ。でも残念そうで悔しそうな顔のあとの満面の笑みは良かったですねえ。さあ雪かきをやらねば。まず積雪50p以上の雪にスッポリ覆われた庭のどこかから雪に埋もれた雪かき用のシャベルを探し出さねば…とほほ。
2月16日(日)つづき
とりあえずメールの返事をイロイロ書いてから家の前の雪かき。厚い庭の雪に埋もれた雪掻き用シャベルは掘り出し不可能。近くのスーパーはすべて売り切れ。仕方なくお向かいさんから借りたのとちょいと小さめの土掘り用シャベルで次女と二人で悪戦苦闘。昼過ぎまでかかってようやく家の前の道路がクルマの通れる状態になる。庭は孫の橇用滑り台に残して溶けるのを待つことに。原稿の校正して夕方からスノーボード・クロス。藤森選手転倒でメダルはならず。こういうXスポーツ系の競技がオリンピックになるはどうかと思うけど彼女がメダルを取っていればそうとも思わなくなる自分の意見を再度確たるものにするためオリンピックとはどーあるべきか…という勉強のし直しをせねば…。晩飯五輪劇場はアイスホッケーのアメリカvsスロベニア戦を見たりカーリング日本vsスイス戦を見たり…よし!勝った…と思ったら延長戦に。よーやく勝利はランキング上のチームに見事だけど心臓に悪いなあ。日本選手はよく頑張ってるけど安倍総理の金メダリストへの電話やら森元首相のソチでの「英語は敵国語だった」発言やら…こんな時こそオリンピックとスポーツの意義を考え直さねば…。夜ティーレマン指揮ウィーン・フィルの「第九」。去年の来日公演をNHK録画で見て寝る。演奏は悪いはずはないけどマア面白いものではないですねえ。キュッヘルさんがまだコンサートマスターやってて驚いたけどアノ人の頭に髪の毛がないのは若いときから?
2月17日(月)
朝起きると雪掻きのせいで肘が痛い。腰を痛めないようなるたけ腰を曲げずに作業をした結果かな。まぁこの歳になるとどっかは痛むのでっしゃろ。ちょいと仕事したあと東京赤坂TBSへ…と思たらタクシーが来ない。バスも走ってない。雪は道の両側に積みあげられたけど走れる道が細くなってバスは擦れ違えないため本数を減らしたらしい。そのためタクシーは電話が殺到してるらしい。仕方ないので駅まで雪道を歩き出すと後ろから来た御近所さんのクルマが止まってくださって駅まで乗せてってもらう。ありがとうございました。東海道線は通常運転でTBS『ひるおび!』生出演。ジャンプの八木弘和さんと葛西選手の金メダルについてイロイロ語る。ほんとに素晴らしかったですね。おまけに電話出演してくださったお姉さんのコメントが最高。子供頃クワガタムシを捕りに行って友達より少なかったので多く捕るため夜遅くなるまで帰らなかったとか…それが金メダルへの執念?フィギュアの羽生弓弦選手や浅田真央選手については佐野稔さんや村主さんとイロイロ語る。浅田選手はいっそリプニツカヤの直後の滑走で技を見せつけてほしいと言うと佐野さんもソウソウそのくらいの意気込みで…とフォローしてくださる。控室で佐野さんにNOBORDER
SPORTSの原稿の御礼を言ったり今後の企画を話したりして別れて帰鎌。近所の獣医さんにあずかってもらっていた黒兵衛を迎えに行ったり原稿書いたり晩飯食ったりフロ入ったりでサッサと寝る。今夜はいろいろありますからね。
2月18日(火)
スキー・ジャンプ男子団体銅メダル獲得!ケガや病気の中で素晴らしい!レルヒも頑張った。カーリングはスウェーデンに敗れて予選敗退。とはいえスイス戦や中国戦の勝利など素晴らしい試合を見せていただきました。それにしても葛西選手は見事な大ジャンプ。頭が下がります。
2月18日(火)つづき
今日はテレビ出演ナシ。今回のソチ冬季五輪ではテレビの出演依頼を全部断らずメダル獲得予想その他のメディアの要求にも応えるという方針を出す。そのなかで自分に何が出来るか…。スポーツと真摯に取り組むスポーツマン&スポーツウーマンに無礼にならずスポーツの面白さを伝えることが出来るか…それにはそーすれば…。まぁソレは終わってから十分反省しなければならないことかな…などと思いながらテレビ出演のない一日を久しぶりにゆっくり過ごす。某通信社のコラム原稿の締切もソチ五輪終了まで延ばしてもらって週末のオペラ講座のレジュメ作りやら校正やらデスクワークの一日。オペラ講座はR・シュトラウス『影のない女』。音楽は美しいけどホフマンシュタールの物語がイマイチ難解ですべてが理解できたとは言い難いので原作を読み直す。構造は単純簡単なんやけど…で冬季五輪からチョイト離れてお勉強の一日。夜はもちろん渡部暁斗選手のノルディック複合ラージヒル。クロスカントリーでの転倒以上に雨中の悪コンディションのなかジャンプで差を付けられなかったのは残念。追い風でポントがあがるなら雨や霧でも加点すべきでしょうに…採点競技はワカラン。
2月19日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』電話出演。アイスホッケーとカーリングの見事な奮闘について話す。今朝の毎日新聞の藤野智成記者のレポートが秀逸。とくにカーリングで文科省の女性アスリート育成支援プロジェクトと札幌市の公共カーリング施設建設について触れているのはイイ記事でした…などイロイロ話して東京赤坂TBSへ。ノルディック複合渡部暁斗選手のラージヒルや今夜(明朝)の女子フィギュアについて。もちろん浅田真央選手の金メダルには期待したいけど彼女は既に十分頑張ってますよ。スケートの神様がいるならばその頑張りに見合う結果を与えてあげてほしいなあ…という気持ちでイロイロ喋って帰宅。
2月19日(水)つづき
昨日に続いて『影のない女』のお勉強をして(まだよくワカラン…けどオモシロイ)スノーボード女子パラレル大回転をTV観戦。お見事!竹内智香さん銀メダル!予選1位という素晴らしい成績から危なげなく勝ちあがったけど最後が…惜しい!しかし銀はホントに見事。じつは小生のメダル獲得予想に彼女を入れていなかった。というよりギリギリになって外してしまったのだ。というのは彼女を入れれば予想獲得メダル数が20個になってしまいソレはいくらナンデモ多すぎるだろう…という余計な考えが働き誰かを外さなければ…というときにスノーボードの「ベテラン」はマイナス評価と判断ミスしてしまったのだ。平野・平岡・角野らの若者スノーボーダーと違ってパラレル大回転や回転は経験がプラスに働くという基礎知識が欠如していたことを大反省。それ以上にメダル獲得可能性のある選手はすべて数に加えるという基本方針で初めてメダル獲得予想をしたのにソノ方針を最後にチョイト曲げてしまったことが悔やまれる。とはいえ小生のミスを悔やむ以上にこの銀メダルは嬉しいですね。しかしXゲーム系のスポーツの人気が出る理由がわかりますねえ。明日のテレビの電話打合せのあとベッドへ。浅田真央選手の演技はVTRでないとオンタイムでは見てられませんから…。
2月20日(木)
朝5時に目覚めて…VTRを…う〜ん…なんと…浅田真央選手16位…。冬のオリンピックは…いやウィンター・スポーツは雪や氷や風や霧や気温…などの自然現象と一緒にプレイするものではあるけど人間の肉体も自然現象の一つ。体内でも思いがけない一瞬の風が吹いたり予想しない雨が降ったりしているのですねえ…。明日は思い切って自分のやりたい演技をやってください。
2月20日(木)つづき
朝から思わず何度溜息をついたものか。キムヨナ・リプニツカヤ・コストナー・ソトニコワ…らの華やかな五輪の舞台での演技を見るにつけその枠内に浅田真央選手のいないことが…と思いながら黒兵衛と散歩のあと東京赤坂TBSへ。最初はスノーボード銀メダルの竹内さんの話題。この見事なアスリートを競技に対する知識不足でメダル予想から外していたことを率直に謝罪。一緒に出演したタレントでスノーボードの日本での第一人者でコーチもしていた長江健次さんに「以前横浜球場でお逢いして…」と言われて「?」。そー言えば三塁側で阪神を応援に行ったときに出逢ってウィンター・スポーツの話しをしたような記憶が…。そして浅田真央選手の話題。昔たしかタラソワさんが練習のしすぎ休養の重要性を指摘していたことを話したあと明日の番組の打合せ。小生は大阪MBSなのでいろいろアイデアを話してあげてクルマで某音楽事務所へ。代理店の人などと札幌で25周年を迎えるPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)でのトークショウの打合せ。帰ろうとしたところへ今いろいろ世間を騒がせているサムラコージと無縁ではない人物が来訪。小生の朋友で某音楽事務所の社長氏は顔が広いですからねえ。紹介されてチョイトいろいろ話して小生は某TV局と打合せへ。本当はこのホームページを作ってくれている鈎itの関係者が上京してるのでメシでも…と思ってたのが仕事でまたの機会に…。Yサンすんません。次回は是非とも。帰宅しても時々飛び出す溜息はやまず。頑張ってる(頑張りすぎてる)浅田選手に対して森喜朗元首相現がヒドイ発言をしたらしい。アスリートをリスペクトしない浅薄きわまりない理屈での浅田選手批判は情けないという以上に許せない。こんな人物が2020五輪組織委会長か…。ISUのチンクァンタ会長は協議前に「優勝はキム。賭けてもイイ」と言ったとか。ジジイどもは馬鹿ばかり…。
2月21日(金)
浅田真央選手6位。フリーで自己ベストの142.71!本当に素晴らしい選手です!しかし演技をすべて成功させてもこの程度の点数なのか…なんてことはモウどうでもいいですね。浅田真央選手は世界一のスケーターです。世界一素晴らしいアスリートです!世界一立派な女性です!
2月21日(金)つづき
黒兵衛と散歩のあと新横浜へ。新幹線で大阪へ。『ちちんぷいぷい』生出演。その前に控室でTBS『Nスタ!』に電話コメント。森元首相暴言批判。『ちちんぷいぷい』でも思い切り批判。特にフィギュア国別団体5位の成績を「惨敗」と言ったこととリード兄弟を「アメリカで出られないから出してやった」と言ったことは絶対に許せないですね。しかしスタジオで浅田真央選手の演技のビデオを見てまた涙ぐむ。いやあ何度見ても凄い。渡部絵美さんも感激した口調で絶賛。一緒に闘ったライバルの女性スケーターはこういうふうには喋れないのかな?桂吉弥さんと(裏で)NOBORDER
SPORTSの原稿の話をしたり(表で)キッチンぷいぷいで美味しいハンバーグステーキをいただいたりしてスタジオを出て新大阪駅で朝日新聞の電話取材を受けたあと東京へ。明朝の早朝番組に備えて赤坂のホテル泊。
2月22日(土)
早朝赤坂のホテルで目覚めて歩いてTBSへ。『サタデーずばッと』生出演。浅田真央選手について語る。スポーツとは何か?と訊かれたらそれは浅田真央のこと。スポーツの苦しみも歓びも哀しさも楽しさも…スポーツの素晴らしさのすべてを1人で表現した最高のスポーツウーマンですからね。将来のことは本人が決めることでしょうけど現役続行を含めて何をやっても我々は応援したいですね。まず1年間はゆっくり休んで…世界選手権も休めばいいのに…。ハイヤーで帰宅。黒兵衛と朝の散歩のあと再び新幹線で名古屋へ。栄中日文化センターでオペラ講座。テーマはR・シュトラウス『影のない女』。猿之助時代の猿翁演出の舞台を見ながらホフマンシュタールの作品について少々解説…しかし私にもわからないところが多々ある寓話ですけどね…と断って。とはいえ『ばらの騎士』も凄いけどコレもスゴイ音楽ですねえ。マーラーやリヒャルト・シュトラウスを生んだヨーロッパ世紀末音楽は凄いですねえ。こーゆー音楽を少しでも知っていればサムラゴーチなんかに騙されないと思うんやけど…。新幹線でビール飲んで爆睡帰宅。孫と風呂入って再び爆睡。パラレル回転はアカンかったか…残念。しかし小生のメダル獲得予想19個はほぼピッタリ!浅田真央選手の演技は金メダル10個分ですからね。
2月23日(日)
朝黒兵衛と散歩のあと久しぶりに『題名のない音楽会』。平原綾香サンがホルスト縁の地をイギリスに訪ねていた。なるほど女学校の音楽教師か…そういう作曲家ですね。イギリスの音楽家はヴォーン・ウィリアムスやディーリアスやビートルズもストーンズもエルトン・ジョンも含めてどこか優しさがありますね…てなことを思いながら横浜駅前のホテルへ。電動車椅子サッカーの連中とスポンサーのマルハンによる『岡田さんを囲む会』に出席。中国のサッカーチームを2年間にわたって務めた岡田武史さんを囲む会。ところが岡田氏が新横浜の同名のホテルと場所を間違えて到着が大幅に遅れる(苦笑)。その間電動車椅子サッカー協会特任理事の小生とY氏で時間をつないだり食事をしたり…しているところへ遅れたことを平謝りしながら岡ちゃん登場。お祖父ちゃんになったとはいえ中国の2年間で若返った感じ。さっそく最近欧州を回っていろいろなサッカー選手監督と逢ってきた話や中国での苦労話(これがメチャメチャ面白かった)を披露。50人前後の電動車椅子サッカー選手や関係者と写真を撮ったり懇談したりの楽しい3時間を過ごして終了。帰宅してコラム原稿を書いたり黒兵衛と散歩したりソチ冬季五輪総集編を見たり…で深夜閉会式を見る。ゲルギエフにバシュメットにゲルズマーワ…などなど。東京五輪2020では誰が指揮台に立ったり歌ったりピアノを弾いたり踊ったりするのかなあ…あのスポーツに無知でスポーツマンをリスペクトしない元総理が腹を突き出して挨拶をすることだけはみんなで阻止しましょう。しかしあのヒドイ暴言を擁護し始めたメディアがあるのは何故?2020五輪の仕事がほしいから?アンネの日記が破かれた事件とともに何やら暗い世相になってきたような気配が…。
2月24日(月)
朝黒兵衛と散歩のあとナンヤラカンヤラ仕事して東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。ソチ冬季五輪の総括。メダル予想19個が大ハズレ!…などではなく浅田真央選手の素晴らしい演技を金メダル10個分と数えると予想はニアピン…などというのは冗談にしても入賞が22であることを思うと割にイイセンいってたと自己評価。大きく外したのは(メダル候補にしていたのに予選失格は)2人だけ。メダル獲得数予想がナンバーズのような的中を競うものなら確かに予想19個は大ハズレだけど活躍する人を予想し多くの人に伝えるためならこーゆー予想もあるはず…とかイロイロ話させていただいたあとTBSの喫茶室で週刊現代の取材を受ける。テーマは「我が家」。まぁ家は女性が中心でその家に逢わせるのが男…ですなぁ…という話をして帰宅。するとTBSから電話で明日の出演依頼。今日で一段落のつもりで足洗を予定していたのに有り難い依頼。次女が仕事休みなのでアシアライは予定通り決行。みんなで「鮨処もり山」へ。美味しい白子や鰤と間違える鯖やイロイロ美味いもの食って満足満足。しかしアシアライはやっぱりきちんと区切りのついたときの方が良かったかなあ。
2月25日(火)
朝黒兵衛と散歩のあとナンヤラカンヤラ仕事して東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。ソチ冬季五輪のもう一つの総括。「テロ」は起こらなかったがチケットは売れ残りホテルは空室だらけでグッズは足りず。かつての社会主義国が全然資本主義化していないことを露呈した大会。はてさて今後F1やW杯サッカーが開かれてソチは歳として発展するのか?それともかつての共産党幹部いまの高級エリート&富裕層のリゾート地で終わるのか?東京オリンピック&パラリンピック2020に教訓があるとすればすべてを短期イベント中心に考えるのでなく長期的に考えることが大事…ということでしょうねえ…等々話して帰宅。いろいろ溜まっていた原稿書き。BGMはピアニストでもありヴァイオリニストでもあるという才女(おまけに美女)のユリア・フィッシャーが奏でるサラサーテのヴァイオリン楽曲集。これは見事。ツィゴイネルワイゼンも素晴らしいけどサラサーテの魅力がイッパイ。続けて女流チェリストのアリサ・ワイラースタインが奏でるドヴォルザークのチェロ協奏曲。これはチョット線は細いけど(女性ゆえ?)美しい演奏。最後に先日無くなったクラウディオ・アバド指揮モーツァルト管弦楽団ソリストがアルゲリッチでモーツァルトのピアノ協奏曲第20&25番。まあ文句なしの素晴らしい演奏ですね。歳を重ねると人間はこんなにも美しく成長するものか…と思える演奏。それに較べてどこかの国のどこかの元総理はヒドイもんですねえ。
2月25日(火)つづき
どこかの国の元総理のヒドイ発言は浅田真央選手に対する事実誤認の暴言だけでなくパラリンピックについても次のように話しています<3月に入りますとパラリンピックがあります。このほうも行けという命令なんです。オリンピックだけ行ってますと組織委員会の会長は健常者の競技だけ行ってて障害者のほうをおろそかにしてるんだと。こういう風に言われるといけませんので。ソチへまた行けと言うんですね。今またその日程組んでおるんですけど「ああまた20何時間以上も時間かけて行くのかな」と思うとほんとに暗いですね>日本のオリンピックパラリンピック組織委員会の会長はパラリンピック出場選手を応援しようとか励まそうという気持ちがサラサラ無くて旅程の長さから暗い気持ちになっているのです。だったら組織委会長など辞めれば?と思ったところが<82までなんとして頑張ってもしオリンピックが開けるまで努力して組織委員会やっておれるならこれは私にとって誠にありがたいこと>だとか(>_<)ロンドン五輪の組織委員長のセバスチャン・コーをジョン・コーツと間違えたことも含めて全文は荻上チキサンのTBSラジオ番組『荻上チキSession22』のホームページで読むことが出来ます。しかしそれにしてもヒドイ発言です。日本のスポーツ界はこんな人物をトップに仰がなければならないのでしょうか。
http://www.tbsradio.jp/ss954/2014/02/post-259.html
2月26日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』電話出演。森元首相の発言について話す。そろそろコノ話題は浅田真央選手の「大人の対応」で幕引き。東京キイ局は2020年の東京五輪利権があるので口を閉ざすことになりそうな気配。それにしてもこれほど知性も教養もない人物をトップに仰がなければならない日本のスポーツ界はまったく不幸と言うほかあるまい。今日は終日休日に。昼飯は森繁のオールド喜劇『社長洋行記』『続社長洋行記』を見て1964年東京五輪の頃の日本社会をチェック&森繁や三木のり平の芝居の上手さに舌を巻いて続けて『日本海大海戦』を見て先に見たdeagostiniの戦争シリーズ『連合艦隊』よりよほど上出来と感心。映画は監督の力で如何様にもなりますな。いや勝ち戦は描きやすく負け戦は描き難いのか?晩飯は『213』へ。
2月27日(木)
少し本欄を書く間が空くと何かあったの?と心配してくれるメールが来たりする。ありがたいことです。別に何があったわけでもありません。強いて言えば「ソチ疲れ」でしょうか(笑)…というわけで(どーゆーわけや?!)午後から気分転換のために東京へ。本屋で本を購入(本屋で白菜は買えません・笑)。ロジャー・ペンローズ『宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか』新潮社(これは宇宙好きにもチョット難しい本でした)/ウォルター・ルーウィン『これが物理学だ!マサチューセッツ工科大学「感動」講義』文藝春秋(これはまだ読んでません)/小沢昭一『写真集昭和の肖像〈芸〉』筑摩書房(これは予想通り面白い本でした)/大野芳『無念なり
近衛文麿の闘い』(これもこれから読みます)/水間政憲『ひと目でわかる戦前日本の真実1936−1945』PHP研究所…などを衝動買い(これは予想通り少々偏向した本でしたけど最近の右傾化した世の中を知るための参考にはなりました)。続けてタワレコへ。オペラのDVD数枚と仕事で必要な市川崑さんの映画のDVD数枚ゲットしたあと南青山のNOBORDERへ行き上杉氏や木村氏やTEHU氏と会議。4月から新たにNOBORDERで毎日1時間番組のネットTV番組を作成放送することに決定!その打合せ。世の中変わって行きますねえ…。いや変えたいですねえ…。いろいろアイデアを話し合った打合せのあと1階の焼鳥屋さんで打ちあげ。ソチ五輪はいろいろありましたねえ…東京五輪はどうなるのでしょうか…舛添都知事の新刊『憲法改正のオモテとウラ』講談社現代新書…はなかなかオモシロイですよ…都知事選に出ることなど考えず自民党の協力を得ることも考えてなかった時期の著作ですからねえ…などなど酒を飲みながらイロイロ話して(いやそれは会議の席の話だったか)…痛飲。書生のとってはソチ五輪で働きすぎた(笑)打ちあげでもありました。
2月28日(金)
朝黒兵衛と散歩のあと昨日買い込んだ本をパラパラとチェック&郵便物の整理。講談社から送られてきた現代新書の今月の新刊も面白いものが多い。昨日の本欄に紹介した舛添氏の憲法改正に関する一冊のほか伊東潤『城を攻める城を守る』も歴史好き戦国時代ファンには堪らない一冊。江上剛×郷原信郎『銀行問題の核心』もハンザワナオキ的裏世界に腹を立てながら…しかし日本のイヤなエリート裏社会が垣間見える。その意味では瀬木比呂志『絶望の裁判所』がチョイト読むだけで司法官僚エリート裏社会の汚さ嫌さ低レベルさにウンザリさせられる。そー言えば小生もエリートと呼ばれる高学歴を目指す受験校や一流大学と呼ばれる大学に身を置いたことがあり官僚政治家エリート会社員だけを目指す連中の嫌さカゲンにウンザリしたことが何度もあった。最悪のエリートとは自分のこと(私腹を肥やすことと我が身を守ること)ばかり考えてるくせにエラソーに威張り散らす連中のこと。そーゆー連中を痛めつけるために告発本暴露本はどんどん出てほしい。本ばかり眺めた一日の途中昼飯映画劇場は市川崑監督横溝正史ミステリー『女王蜂』。サスガ市川監督は見事な映像…しかし小生はやはりミステリーというジャンルが体質に合わないのか犯罪謎解き物語に必然性が感じられなくて好きになれない。クリスティやらポーやら乱歩やらキングやらホームズやらルパンやらも読んだけど全部ダメ。あ。最近読んだ筒井先生の『ロートレック荘事件』は別格でした。おもしろかった。とはいえ市川映画は仕事で見ておく必要があるので夕方の黒兵衛との散歩のあとの晩飯映画劇場は『獄門島』…しかし決して市川監督のせいではありませんが途中で飽きてリヒャルト・シュトラウス『ばらの騎士』に変更。ファビオ・ルイージ指揮ドレスデン歌劇場来日公演。ゾフィー役は森摩季。ルイージの指揮は素晴らしい。森摩季ら歌手もナカナカ見事。現代演出も問題なく引き締まった舞台…しかし長女や次女や孫が帰宅して浅田真央選手のドキュメンタリーに変更。まぁイイですけどね。これほど素晴らしいスポーツ選手はいませんからね。1年間くらいゆっくり休んでから将来を考えてください。できれば平昌をめざしてください。結果など問いませんから…。
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