10月1日(日)
凱旋門賞ディープインパクト3位・・・。ええレース運びやったのにしゃあないなあ。斤量の差やろな。コメントを求める電話が新聞社や通信社からかかってくるが競馬にはあまり詳しくないので勘弁してもらう。どんなことにも詳しく何でもぺらぺら喋る人にまかせます(笑)。じつは今日から地デジ対応の薄型テレビが我が家に。20年以上お付き合いしてる電器屋さんに奨められること5年余。清水の舞台から飛び降りたつもりで買ってしまった。スイッチを入れるとイタリアのルポが放送されててアルベロベッロやマッティーラの映像が大型画面に。綺麗!それはエエけどテレビの置き換えを手伝うて腕も腰も痛い。何しろ今まで使うてたんが古くて重いブラウン管テレビやったもんで。アイタタタ。マイッタ。
10月2日(月)
ダマシダマシ使ってた愛用のパソコンがついに悲鳴をあげる。ハードディスクが壊れてしもた。使いすぎかなあ。娘のを借りて処理してますけど多方面に少々ご迷惑をかけることになるかも。ご容赦。不便な世の中になったもんやで。
10月2日(月)つづき
朝日文庫『スポーツ解体新書』の校正を必死に進めたあと広瀬一郎さんのSMS(Sports Management School)を聴講するために東京大学へ。懐かしいなあ・・・というのはウソ。会場は本郷学舎。オレ本郷キャンパスには観光客としてしか入ったことないもんな(笑)。広瀬さんの講義は(初回でオリエンテーションやったけど)メチャメチャおもろい。彼の叫んでることはオレがスポジャー塾でわめいてることと本質的に一緒。「自己客観化」の重要性なんて「離見の見」とおんなしやもんな・・・。
10月3日(火)
朝日文庫『スポーツ解体新書』の校正完了。新しい本ができるのはうれしいな。解説を頼んでいた乙武クンから原稿も届いた。いやぁお見事!エエ原稿を書いてくださいました。乙ちゃんオオキニありがとさんです。というところまで娘のパソコンを使わせてもらって近所のパソコンショップへ。修理ができるまで1週間くらいかかるので新品を買うてしもた。薄型テレビ買うた直後やのにカネなくなってしまうで。とほほ。というわけでパソコン元に戻りました。今回は故障の直前にデータをすべて外部ハードディスクに入れておいたので何もかも元通り。とはいえホンマに不便な世の中やなぁ。万年筆と原稿用紙だけで仕事できた15年前が懐かしいで。アイタタタ。まだ腰と腕が痛む。アイタタタ。財布も傷む・・・。
10月3日(火)つづき
というわけで今回も本欄以外の更新が遅れます。読者の皆さん。カンニンです。
10月4日(水)
日本0-1ガーナ。一瞬のスピードの違い。それを日本人が身につけるためには・・・練習に相撲の立ち会いや剣道を取り入れることと裂帛の気合いという漢字を読めるようになること・・・かな・・・。
10月5日(木)
札幌へ日帰り。みちとくらしと未来のネットワーク委員会に出席。小樽グランプリはなかなかうまいこといかへんみたいやけど・・・この会議はなかなか面白いので「michi-mirai倶楽部」はなんとか存続してほしいなぁ。http://www.michi-mirai.com/往復の飛行機で中島隆信『これも経済学だ!』(ちくま新書)読了。反論もあるけど経済学の視点は面白い。続けて関岡英之『奪われる日本』(講談社現代新書)を読み出す。これは日本人なら誰もが読んどかなあかん本やで。
10月6日(金)
宮崎学氏主催のHP『直言』に「ハンカチ王子、ナショスポでも優勝!」と題した文章を寄稿。意味のわからん人は今すぐクリック(笑)。http://moura.jp/scoop-e/chokugen/他にコラム2本。疲れた。
10月6日(金)つづき
原稿書きながら聴いた音楽はロックシンガー、スティングの歌うルネサンス歌曲。これがなかなか面白い。シェークスピアと同年代のイギリスの作曲家ジョン・ダウランドの作品をスティングがあのかすれた声でリュートにのせて歌ってる。スティングはパヴァロッティと出逢ってからクラシックに目覚めた?
10月6日(金)つづき
溜まりに溜まった郵便物を整理したらタケミツ・ホールからの案内があってナンヤテエ!来年正月の山下洋輔さんのニューイヤー・コンサートはセシル・テイラーとのデュオやってえ!?ぎんぎんのフリージャズやんか!どないなるんやろ?ワクワクというより何が起こるかナンヤラ怖いで・・・。
10月7日(土)
第4期スポーツジャーナリスト実践塾初日。今年も10人の精鋭が結集(ホンマかいな・笑)。ツッコミ満載の自己紹介のあと塾の様子を30分以内に200字で書く(表現する)練習。続いて目の前に置いた1個の硬球をやはり30分以内に200字で書く練習。文字によるデッサン。すべてを読んで批評。1時から5時半まで喋りっぱなしで疲れた。
10月7日(土)つづき
塾の講義のあとミューザ川崎へ。金聖響指揮東京交響楽団のコンサート。6時開演だったのでオネーギンの舞曲とグラズノフのV協は聴けなかったがチャイコフスキーの5番に感激。関西人的コテコテ演奏になる一歩手前で均整がとれてるのは見事。3楽章のワルツがショスタコーヴィチのように響いたのも面白かった。ミューザ川崎のシンフォニーホールは初めてやったけど乾いた響きがメチャメチャ良かった。ナマのオケの音が響いた。もうちょっと柔らかく響いてほしいと思う人もいるやろけど小生の嗜好にはぴったり。終演後楽屋へ。久しぶりに聖響のご両親に挨拶。ちょっと仕事の打ち合わせのあと大船へ帰って「213」で食事。食後酒が欲しなったので駅前の「213バー」へ行ってアブサンのロック。そこへ久しぶりにエレキベースを抱えた長男が帰ってくる。「勉強しとるんか?」「ウッドベース始めた」「買え言われてもあかんで。テレビ買うてしもたよって」「大丈夫。学校にあるのでやってるから」ホッ。秋の嵐の翌日。中秋の名月が綺麗。くっきりとウサギも見えた。
10月8日(日)
前夜の長男との深酒のせいか久しぶりに朝寝。あまりに佐吉の散歩に出ると近くの小学校で町内会の運動会。ちょいと覗くと「ゴミ分別競走」なんてのをやってた。「買い物競走」に変わるものらしい。運動会はおもろいなあ。最高なのは幼稚園の運動会のリレーやな。それにしてもエエ天気。天高く我肥ゆる秋。家に帰って20年目の鈴鹿グランプリをプラズマテレビで見る。音も映像も凄い迫力!まぁそのうち慣れてしまうんやろけど・・・。パ・リーグのプレイオフは人工芝の色が人工的すぎてガックリ。地デジになると天然芝でないとあかんで。メジャーの球場は芝の1本1本まで綺麗に見えるもんな。
10月8日(日)つづき
長男が下宿に戻ったのと入れ違いに次女が帰宅。我が家に出現したプラズマテレビで映画(DVD)を見ながら食事をしたいと言い出したので何を見るかで大もめ。『スターウォーズ』だ『ゴッドファーザー』だと次女と嫁はんが言い合ってるので「やっぱり大画面で見たいのは『2001年宇宙の旅』やで」というと嫁はんが「新しいテレビは横長やから猿が骨を上に放り投げたらはみ出してしまうで」などと阿呆なことをぬかす。次女までが「そうそう。薄型テレビやから奥行きも出ない」などと応じて皆で大笑いしながらテレビをつけるとWOWOWで『チャーリーとチョコレート工場』をやってたので晩飯を食いながら見てしまう。メチャメチャ面白かった。最高に強烈なブラック・メルヘン。結末はほのぼの・・・で大満足!(おまけに『2001年宇宙の旅』のパロディも楽しめた・笑)。ティム・バートン監督の他の作品も見となった。ジョニー・デップも。続けてチャンネルを回すとBS日テレで山下洋輔さんと脳科学者の茂木健一郎氏が対談。民放も視聴率を気にせんかったらエエ番組作れるんや。
10月9日(月)
「体育の日」という名称(英語ではSports & Health Day)も最悪やけど1964年10月10日の東京オリンピックの開会式の日を移動させるのも最低やで・・・などと思いながら佐吉の散歩。帰ってきたらテレビが北朝鮮の核実験のニュースを伝えてる。そういえば東京五輪のときは中国が核実験をした。それとは関係ないやろけど北朝鮮の核実験で面子を潰された中国が「制裁や!」とかなんとか叫んで北朝鮮に軍事侵攻したらどないなるんやろ・・・なんて突拍子もないことを考える。アメリカもイラクへ侵攻したんやし俺らかって北朝鮮へ・・・ロシアも誘って「連合軍」で・・・てなことにはマァならんやろけど金正日王朝はいずれは崩壊するんやから中国は韓国主導での半島統一(米軍の国境への切迫)はイヤやろしなぁ・・・。ありえないことでも・・・と考えて頭のなかが混乱したので「そうや!ダリ展に行こう!」と決心。嫁はんを誘って上野へ。天気もエエもんな。
10月9日(月)つづき
上野へ着いて仰天。「ダリ展」の上野の森美術館は長蛇の列で入館に1時間かかるとか。アホラシ。テレビの影響か?家で全3巻のダリ全集(カネもない若いときに買うたもの)を見てるほうがましや・・・と帰ろうとしたら出口にあるグッズ売り場には入れそうやったんで入ってダリのピンバッジと虎の絵のマグネットとダリの髭が描かれたショットグラスを買う。時間が余ったので西郷サンと彰義隊の墓に挨拶して秋葉原へ。秋葉原は電器屋やってた親父が東京の大学に入った俺をアルバイトさせようとした街やから昔から避けていた。けど最近大変貌と聞いてたのでちょいと興味が出る。アキバの駅を降りてまた仰天。テレビなんかでその変貌は見聞きしてたけどここはテーマパークか。駅前にメイドがごろごろ。記念写真撮ってるオタクもごろごろ。外人もわんさか。ダリの絵よりも奇妙な風景を見学。マイッタ・・・。いろいろ考え込みながら銀座へ。
10月9日(月)つづき
銀座山野楽器で篠田正浩の映画『札幌オリンピック』のDVD購入。『心中天の網島』も。『ゾルゲ』はなかったのでまたの機会に。ついでに『プロデューサーズ』も購入。メル・ブルックスのとどのくらい違うのかなぁ・・・。クラシックのコーナーでプロコフィエフのオペラ『三つのオレンジへの恋』のDVD購入。演出がローラン・ペリーと見たとたん我慢できず。そのすぐ横にダニエル・ハーディング指揮のモーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』があってその演出がなんとピーター・ブルック!エクサンプロヴァンス音楽祭の映像やからCDで音だけは聴いてたけど演出がそんな凄い人物やとは知らなんだ。解説を読まなあかんなぁ。ブルックはロイヤル・シェークスピアの『真夏の夜の夢』の舞台を学生のときに日生劇場で見て以来サイコーの演出家と勝手に私淑していた人物。犬も歩けば棒に当たる・・・と思いながら銀座から有楽町の国際フォーラムへ。途中朝日新聞の号外を受け取り(号外というのは新聞社が宣伝のために配る「遅い情報」のことなんやな)TBSの『朝ズバッ!』のスタッフに捕まって「北朝鮮に強い制裁をすべきか否か」と訊かれる。「答えを出すには10時間くらい考えたいので」と断る。首相官邸はシミュレーションをしてるから答えは早いやろけど俺はこれから考えるんやから。
10月9日(月)つづき
国際フォーラムで開催された『第3回ゴールドコンサート』へ。これは障害者のミュージシャンによるコンテスト。予選を勝ち抜いた15組のミュージシャンやミュージック・グループが参加(1組は不参加)。審査委員長は弘田三枝子さんでピーター・バラカンさん湯川れい子さんなども審査員。トップバッターの『荒川知子とファミリーアンサンブル』によるリコーダーの素晴らしく美しい響きに感激。ピアノの弾き語りやギターを抱えたフォークソングからヴァイオリンによるヘビメタや和太鼓まで。高いレベルの面白い音楽が続くなかでも『Darjiling』というグループのAsacoという女性が歌った『真昼の月』という自作の歌がなかなか良かった。ジャズの感覚で低音域の声も魅力的。すぐにでもデビューして人気が出るで・・・と思った直後にもっと凄いグループが出現!『珍獣王国』という名前のハーモニカとアコースティック・ギターのコンビ。彼らの演奏したバラード『ティッタ*ルッタ』はもうサイコー!のんびりと歩くようなメロディも面白いうえにハーモニカの味のあるブルースの響きとギターの澄み切った音のバランスに興奮。既に2枚のCDも出して関西では人気もあるグループらしいけど初めて聴いて惚れてしまった!ロビーでCDを売ってたので早速購入。家に帰って聴いてみると歌もサイコー!歌詞も素晴らしい!コンサートは審査の結果を聞かずに(佐吉の夕方の散歩が気になったので特別演奏の東儀秀樹さんの演奏も聴かずに)会場をあとにしたので彼らが何かの賞をもらったかどうかは知らんけどそんなことはどうでもエエ。『珍獣王国』はめちゃめちゃオモロイでぇ。CDに書いてある「珍事を尽くして天命を待つ」という言葉もサイコー!「http://www.geocities.jp/chinjyuoukoku/長い一日やったなぁ。明日からまた仕事や。
10月10日(火)
昨日の『ゴールドコンサート』の審査結果をネットで調べる。グランプリはDarjiling。珍獣王国は演奏賞。まぁ妥当な結果かな。http://www.challenged-music.net/gchp/gc3housou.htm
10月10日(火)つづき
コラム1本仕上げてから東京大学へ。広瀬一郎氏が主宰するSMS(Sports Management School)を聴講。面白い。広瀬氏の講義も面白いが学生の座る席に座って話を聞くことがこんなに面白いとは!歳とると理解力も増すしなぁ。大学に復学届出したろかなぁ。けど次も中退したら洒落にならんしなぁ(笑)。
10月10日(火)つづき
祝ドラゴンズ優勝。これからは名古屋の時代なんかなぁ・・・。しかし名古屋も落合監督も情報の発信が下手やなぁ。名古屋の今後の課題はそこやろな。スポーツ産業は特に「イメージ」が重要と昨日のSMSでも広瀬氏が強調してたもんな。
10月11日(水)
狂犬病の予防注射をしてもらうため佐吉を近所の獣医さんに連れて行く。例によって佐吉は大暴れ。エリザベート・カラー(噛まれないよう犬の首の回りに付ける大きな紙製の襟)を付けて押さえつけてる間にブスッとやってもらう。その瞬間シュンとする佐吉。情けない犬やで(笑)。秋田県純粋種の繁殖をしている獣医さんの家にトラ(模様)の秋田犬が生まれる。これが可愛い!まるでぬいぐるみ。白と白の親からの隔世遺伝らしい。マタギはトラの秋田犬が生まれると吉兆として珍重したらしい。「育ててくれるならあげますよ」「欲しいけど佐吉だけでも手一杯。2匹育てるのは無理やから」残念。日本犬のいろんな話を獣医さんに教えてもらう。そうか。土佐犬は四国犬にブルドッグやマスティフといった洋犬の血が入ってるのか。
10月11日(水)つづき
Fighters3-1Hawks。福岡の逆転は?Japan3-0India。試合を見ながらオシムの言葉を思い出す。「言葉はきわめて重要だ。そして銃器のように危険でもある。新聞記者は戦争を始めることができる。意図を持てば世の中を危険な方向に導けるのだから。ユーゴの戦争だってそこから始まった部分がある」いまにも北朝鮮から核ミサイルが日本に向けて飛んでくるかのような報道はいかがなものか?
10月12日(木)
北海道日本ハム・ファイターズ劇的サヨナラ勝ちでリーグ優勝!北海道の人は喜んでるやろけどコンサドーレも応援してあげてください。いっそのこと同じスポーツクラブにしてウィンタースポーツも含めて「北海道のスポーツ立県」を考えればエエはずやのに・・・。
10月13日(金)
コラム書いて部屋の整理して「213」へ。『珍獣王国』のCDを持って行ってかけてもらう。けどブルースはヤッパリ関西のモンで関東のお店にはあくが強すぎるみたい。今度は『Darjiling』をかけてもらお(10/9本欄参照)。
10月14日(土)
日大サッカー部員十数人が練習場(稲城市)へ向かう際に「通学ではないため学割定期が使えず」「練習場近くに住む部員の住所で大学までの学割定期を取得」して練習へ行くときに「不正」に使用していたということを産経新聞が報じた。京王電鉄が請求できる罰則金は3千万円にのぼる可能性もあるという。ふ〜ん。ということは大学のサッカー部は「大学での勉学の一部」ではないということなんやな。高校でも同様のことがありそうに思うけど「高校野球は教育」と主張してる高野連は「練習に通う際の学割を認めろ」と主張してくれるんやろか?
10月15日(日)
鎌倉が大変なことになってる!今年3月末の時点で「緑」を切り崩す「開発」が阻止された同じ土地(小生の家の近所)で新たな「開発計画」が勃発。小生は出張や仕事でこれまでの業者による説明会や自治会の会合に出られなかったけど今日の自治会による説明会に出て驚いた。以前の開発計画は18,000平方メートルの宅地開発で大騒動の末に阻止されたけど今回は同じ土地の2,991平方メートルだけの開発が鎌倉市に申請された。3,000平米以下だと緑地や雨水処理等に対する規制が「甘い」ところを狙っての「ミニ開発」。とはいえ土地の所有者は一つの会社。順々に宅地造成をするのは火を見るよりも明らか。おまけに他の土地を親族関連会社に売って「別の開発」としてすべての「緑」を崩そうとしてる。ミエミエにアクドイ「法律スリ抜ケ開発」!ところが鎌倉市役所は「法律上問題がないから」ということで認可を下ろそうとしている。こんな阿呆な開発がまかり通ったらドミノ式に鎌倉の「緑」は全部なくなってしまう!この「小規模連鎖大開発」は絶対に阻止しなければ!鎌倉市役所の職員は40%しか鎌倉市に住んでないそうやけど自分が住んでない土地はどうなってもエエというんか!おまえらエエ加減にせいよ!
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10月16日(月)
短い原稿が未完成。どないしょ・・・と悩みながらも締め切りを無視して東京大学へ。広瀬一郎氏主宰のSMS第3回講座に出席。なんとゲスト講師に山本真司氏(ベイン&カンパニー・ジャパン代表パートナー)が登場。10数年来の飲み仲間の講義を初めて聞く。メチャメチャ濃い内容の2時間。スポーツ・ビジネスの特殊相対性理論(個々のチームの経営論)。次は是非とも一般相対性理論(リーグの経営論)を伺いたい。山本氏によるとスポーマネジメントは一般企業のマネジメント以上に難しい面があるのでゼネラル・マネージャーを目指す人はスポーツ企業に限定せず一般企業のマネジメントができることをまず目指すべきだという。この考えいただきます。スポーツライターは一般のライター以上に難しい面があるのでスポーツライターだけを目指すのではなくどんな原稿も(雑誌記事も小説もエッセイもなんでも)書けるようになることを目指すべし。講座後の飲み会にも出席。広瀬氏・山本氏・塾生と歓談。せやけど俺の友達ってナンデこないに「シャベリ」ばっかりなんやろ。嫁はんはみんな迷惑なこっちゃで(笑)。
10月16日(月)つづき
飲み会で山本氏がスティングの新アルバム『ラビリンス〜ジョン・ダウランドの音楽』を絶賛。本欄でオススメしたことを読んで買ったとか。おまけにメル・ブルックスの映画『珍説世界史』まで買って「最高だった!」とか。類は友を呼ぶちゅうことかいなぁ(笑)。
10月17日(火)
終日原稿書き&校正。ちょいと疲れたのでマーティン・ガードナー『インチキ科学の解読法〜ついつい信じてしまうトンデモ学説』(光文社)を読み出したらコレがおもろい。残念ながらH・K女史やE・H氏の「学説」は取りあげられてないが世界ではいろんなインチキが信じられてるもんなんやなぁ。
10月18日(水)
宮崎学氏主宰のHP『直言』の連載「玉木正之のどないな話やねん」に「Jack & Bettyは駅の前」という原稿をアップ。どないな話やねん?と思った人は今すぐGO!(笑)http://moura.jp/scoop-e/chokugen/
10月19日(木)
AVEXから森麻季さんの新譜『愛しい友よ〜イタリア・オペラ・アリア集』が送られてくる。澄み切ったコロラチューラの魅力。ベッリーニやドニゼッティもエエけど次は是非ともフランス・オペラに挑戦してほしい。続けてUniversal Classicから大量に試聴盤が届く。マイスキーのチェロと今井信子さんのヴィオラとラクリンのヴァイオリンによるバッハの『ゴルトベルク変奏曲』が面白かった。どうしてもグールドのピアノを思い浮かべてしまうけどその指使いを弦でこんなふうにやるのかと思いながら聴けたのもまた一興。掘り出しモン(なんて言うたら叱られるだろうけど)はサロネン指揮ロス・フィルによるストラヴィンスキーの『春の祭典』。ゲルギエフやフェドセーエフの演奏が好きな俺にもこの洗練された鮮やかな(土臭くない)『春祭』はナカナカ面白かった。それにユンディ・リのピアノによるショパンとリストの協奏曲のアルバムも見事!ジャニーズ系中国人若手ピアニストがショパン・コンクールに優勝(2000年)しただけ・・・と思ったら大間違い(当たり前か)。これから大注目!いやぁダイナミックかつ一音一音に意識の届いた指使いでありますなぁ!お見事。
10月19日(木)つづき
晩飯食べながらミュージカル映画『プロデューサーズ』を見る。買ってすぐに冒頭の10分程度を見たとき(9日)はナ〜ンやメル・ブルックスの完全なリメイクやないか・・・と思ったがイヤハヤそうではなかった。面白い!メチャメチャ面白い!日本であんまりヒットせんかった理由がわかる。それほど毒がある。しかしスマート。メル・ブルックスのアイデアを見事に現代に蘇らせてる。最後のスラップスティックはメルの映画以上!こういう「毒」を作れるアメリカってやっぱり侮れへんなぁ。
10月20日(金)
A新聞のN記者がちょっと大きな仕事をフィニッシュしたので祝いに一杯飲もうということになった。だったらK談社の編集者Aを紹介したいと思って電話したらOKの返事。そこへ朋友のSが同じく朋友のS’の京都への引っ越し前に一杯やろうといってきてナラバ今日にしようということになった。そのとき今日が27回目の結婚記念日であると気づいた(正直に書くと「教えられた」)。というわけで関係者全員都合6名が「213」に集まってワイワイ。ビール・ワイン・カクテル・アブサン・フェルネ・・・。久しぶりによく飲んだ。暴飲暴食鮮(すく)なし仁(笑)とはいえ話の中身はナカナカ有意義。
10月21日(土)
映画『プロデューサーズ』(DVD)は特典映像もナカナカ面白かった。おまけに映画の最後に(ものすごく長いスタッフ紹介のあとに)まだオマケの1曲があることを知る。さらにおまけにそこにメル・ブルックスが出てくる!ヤラレタ!
10月21日(土)つづき
ドラゴンズ2-1ファイターズ。大人のチームが若者のチームをねじ伏せる。しかしフロントのビジネス戦略も含めて次代を拓くのは明らかに北海道のチーム。名古屋も早うそれ(Sports Business)に気づいたら日本の中心になれるはずやのに・・・。
10月21日(土)つづき
日本シリーズの後ちょいと仕事してTVをつけたらハーディング指揮マーラー室内管のブラームス2番をやってた。何気なく見てたらどっかで見た顔が。ヴァイオリン2列目の美女は確かにキヨ・ザイラーさん。何年か前に札幌のPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)のドキュメンタリー番組を作ったときのレポーターでPMFオケのコンサートミストレス。ウィーンフィルのキュッヒルさんなんかにシゴかれて泣きそうになってた彼女が逞しく成長。俺も歳とったなぁ(笑)。
10月22日(日)
ドラゴンズ2-5ファイターズ。1戦2戦ともナイス・ゲーム。八木投手は見事!山本昌は可哀相。けど仕方ない。選手はみんな必死やな。昔のプロ野球選手はこれほど一所懸命と違たで。それだけ昔の選手のほうが大人やったともいえるけど今のプロ野球のほうが純粋スポーツになったともいえる。昔は勝敗の帰趨が見えたら選手はさっさと次の試合のこと考えとったもんな。
10月23日(月)
SBS受講のため東大へ。今回の講義はワイズスポーツ株式会社の本間浩輔氏による「戦略的人事論」。スポーツ組織における「人事」と人的資源(選手・職員)の「キャリア・マネジメント」について。フリーのスポーツライターとしては交差する機会が少ない組織論だっただけにメチャメチャ面白かった。ウチの塾生全員にも受講させたいくらい。イヤこれからのスポーツライターはこういう知識も必修事項といえるなぁ。
10月24日(火)
ファイターズ6-1ドラゴンズ。朝倉が可哀相。小笠原の一打は見事。稲葉の一打も見事。最高に面白い見応えのある試合やった。しかし「ファンサービスなんか必要ない」「選手はプレイで示せばいい」といつも言ってた落合監督は試合終了直後に(!)ファイターズの選手がボールにサインを書き入れてスタンドに投げ込んでいたことをどう思うんやろ・・・?あの札幌ドームの大声援をどう思うんやろ・・・?
10月25日(水)
ファイターズ3-0ドラゴンズ。いやぁ長い試合やったけど面白かった。森本はええなぁ。岡島がG時代とは見違えるくらいに雄々しい。金村もがんばった。4回2/3でマウンドへ行ったヒルマン監督は役者やなぁ。けど「大人のチーム」はどないなっとるねん?合理性だけで勝ってきたチームは非合理的なパワーの前には弱いのかも。これだけ運に見放されると普通「日頃の行いが・・・」なんて言葉が世の中では囁かれるもんや。もちろん選手は一所懸命やってる。問題は・・・。今日もファイターズの選手は試合終了直後に(!)ボールにサインしてたなぁ。
10月25日(水)つづき
U21反町JAPAN2-0中国。平山は粘り強いけど“切れ”が問題かな。しかし若者はなかなか逞しいですな。
10月26日(木)
ファイターズ4-1ドラゴンズ。5戦全部エエ試合やったけど今日の試合は田中賢介の盗塁がすべて。セギノールのホームランも軽く外野フライをと思ったスイングから生まれたのやから。けど結局は球団全体でスポーツビジネス戦略を展開してるパのチームが旧態依然として監督選手任せのセのチームに勝ったというシリーズ。しかも今回のセのチームの監督は短期決戦のベンチワーク(非合理な要素を味方にすること)が苦手。あぁ川上憲伸が可哀相。それにしてもテレ朝はシンジョーシンジョーと騒ぐのもエエけど表彰式の優秀選手を無視する了見は最低ですな。おまけに「報道ステーション」で大阪日本ハム本社の様子を報じるとは・・・。企業スポーツから地域に密着した独立したスポーツクラブへの変身に水を注したいわけ?
10月27日(金)
大阪へ。毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演。やっぱり新庄について訊かれる。「長嶋茂雄さんが初めてのヨーロッパ旅行でホテルにチェックインしたとき職業を書く欄に長嶋茂雄と書いたという伝説があります。新庄剛志も新庄剛志という職業を続けるのでしょう」しかしファイターズの今季の成功が球団フロントに明確なヴィジョンがあったことも忘れずに。番組終了後10年ぶりに近い広告マンと久しぶりに会って歓談。お互い白髪が増えたなぁ(笑)。そのあと名古屋へ。新幹線内で山口仲美『犬は「びよ」と鳴いていた 日本語は擬音語・擬態語が面白い』(光文社新書)読了。オモロかった。こういうマニアックなまでの文献調査は大好き。名古屋のホテルでフジテレビ『スタメン』のVTR撮り。またしても新庄について。「ベーブルースといえどベースボールよりも偉大ではない」というアメリカの諺について話す。
10月28日(土)
東海TV『スーパーサタデー』生出演。峰竜太さんのガッカリと怒りには同情。落合監督は優秀やから来年以降もという選択は間違いとはいえない。ただしメディアと“不和”のままでいいのか?それは球団のヴィジョンに沿ったものか?そもそも球団にヴィジョンはあるのか?・・・番組終了後急いでホテルへ帰ってカージナルス優勝の瞬間をTV観戦。田口は嬉しいやろなぁ・・・と思ってたら子供を連れて香川(旧姓)恵美子さんがフィールドに出てきた。懐かしいなぁ。何度か一緒にTV番組に出たことや雑誌の対談に出てもらったことや馬鹿飲みしたこと(笑)を思い出す。その後中日栄文化センターでオペラ講座。ヴェルディの『ドン・カルロ』を解説。今回から第12期で新しい受講者が11人もおられた。次回はもう一度オペラの基本(ほんまにオモロイということ)と歴史(これもオモロイ)を話さなければ・・・。講座のあと本来ならナゴヤドームに行く予定やったのに・・・帰鎌。
10月29日(日)
安藤美姫グランプリ初優勝。織田君とダブル優勝・・・は素晴らしかったけどアナウンサーはもうちょっと音楽を正確に紹介してほしいなぁ。ショートプログラムの『千夜一夜よりシェエラザード』には苦笑したけど『チャルダッシュ』『フラメンコ』も曲名やないから・・・。アジアユース日本2-0北朝鮮。北朝鮮に意外と迫力がなかったのは国の事情のせい?などと思ってしまう。
10月29日(日)つづき
フジテレビ『スタメン』見て驚愕。なんのためにわざわざ名古屋まできてオレに取材したんや!阿呆か!人の話をぶつ切りにして(それはテレビとして仕方ない面もあるけど)一番大事な部分を使わないうえにスタジオのトークは事実誤認だらけ。プロ野球人気が落ちてるやと?北海道だけ満員やと?嘘つけ。それは未だに巨人中心主義に縛られてるメディアの勝手な誤解やと話したはずやで。「最近のプロ野球はスポーツビジネスをきちんと展開してるチームが強くなり人気も得ている。ファイターズもマリーンズもホークスも。そもそもスポーツビジネスとは・・・」というオレの話をカットしてスタジオは馬鹿な与太話に終始。テレビ(在京キイ局)にはうんざりさせられることが多いけど取材されてこれほど無茶苦茶な内容に仕立て上げられるとは・・・。嗚呼情けない。
10月30日(月)
コラム1本仕上げてSBSを受講するため本郷へ。今回は財務税務カネの話。同行したA新聞のN氏と帰路「スポーツライティングの世界も人間ドラマだけではアカンようなったなぁ」と話す。その話が盛りあがってしまって大船まで続き「213」で常連のお客さんも加わってアブサンを痛飲。アカン。若い人と同じように飲んでたらコッチの体がもたへんで。
10月31日(火)
ちょっと頭に浮かんだアイデアをもとにコラムを書こうとして資料調べのつもりでスウィフトの『ガリヴァー旅行記』の『フウイヌム(馬の国)への航海』を読み始めたら面白すぎて止まらへん。続けて木村俊二『馬の世界史』(講談社現代新書)を開けたらこれまた面白い。いかんいかん原稿を書かねば・・・というわけで宮崎学氏の主宰するHP『直言』に「深い衝撃」と題した原稿を書きました。意味のわからない人は英語に訳してみてください。公開は明後日かな。http://moura.jp/scoop-e/chokugen/
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