ナンヤラカンヤラ
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タマキのナンヤラカンヤラ バックナンバー 2016年7月
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7月1日(金)
もう7月か…早いなあ…と思う人が多いらしいが俺はそうは思わない。最近は一日一日がめっちゃ長い。やることもイッパイ。やり残してることもいっぱい。その長い一日はあっと言う間に終わるけどエッ?まだ今年は半年しか経ってないの?という感じ。この感じでサイゴまで突っ走りたいモンですね…とか考えながら黒兵衛と散歩のあと終日原稿書き。『ステラ』リオ五輪特集やらもろもろリオ五輪関連の原稿。しかしリオ五輪はマトモに開催できるのか?財政危機・ジカ熱・水質汚濁・ストリートギャング…これにテロまでは加わらなくても十分五輪の聴きと言える状態にあるという。2年前のW杯を取材したメディアの多くがガードマンやボディガードを個人的に雇っていたことを考えるとヤバイなぁ…てなことを大船駅前のホテルまで出かけて『ニュースキャスター』のインタヴューを受けて話す。明日が早いのでユーロ・サッカーが見られないのが残念。録画したのがいっぱい溜まってる。とほほ…。

7月2日(土)
朝黒兵衛の散歩はトレーナーさんに任せて東海道線で品川へ。新幹線で新大阪へ。タクシーで千里の関西大学へ。地下鉄と阪急千里線を乗り継いで…と思ったけどあまりの暑さにタクシー利用。すると2千円とちょっとで関大に到着。大阪郊外にあるとはいえ吹田は近いやんかあ。埼玉新座にある立教とか八王子の法政とか町田からバスで20分以上の桐蔭とか国士舘とエライ違い。おまけに関大前の通りにはラーメン屋が軒を連ねる商店街。田舎の学問より京の昼寝ですからね。東京でも大学の都心回帰が進んでるとは言えナンカ関西のほうが落ち着いてて学生が住みやすそう…と思うのは俺が関西人だから?それはともかく関大・大阪府大・大阪市大の三大学連携事業「ウェルビーイング・スポーツ文化と健"幸"」に参加。関西の楠見学長の挨拶したあと100人ほどの聴衆相手に講演。体育からスポーツへの変化について。途中20分ほどの休憩の間に各大学のゼミなどの研究成果を発表したパネルを順々い見せてもらって(これは笹川スポーツ財団のスポーツ・ポリシー・フォー・ジャパンに繋がる活動ですね)そのあと大阪府大奥田邦晴教授&大阪市大渡辺一志教授とパネルディスカッション。司会役は関大の杉本厚夫教授。奥田先生がパラ・スポーツのボッチャについて説明され渡辺先生がスポーツの多様なあり方について説明され杉本教授が大阪マラソンの調査から市民スポーツの特徴を説明され小生も意見を言わせてもらった…という以上に勉強になる有意義な一日でした。一つ不満は最後の懇親会でビールが出ずにコーラで乾杯したことですね。なんでやねん…とちょっと言いたくなりました(苦笑)。今月末の『題名のない音楽会』(6月30日本欄参照)の宣伝をしたりイロイロ歓談のあとタクシーで新大阪へ。ビールを呑みながら新幹線で爆睡。品川で降りるときにヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんとバッタリ。久しぶり。今月末の題名のない音楽会をまた宣伝して別れたら後ろから背の高い妖艶な美女が近づいてきたと思ったらサングラスを外してヒサシブリデス。ミッツ・マングローブさんだった。御挨拶して東海道線で帰鎌。イタリアvsドイツのユーロの試合を録画予約して爆睡。

DVD
『武満徹作品集』
『武満徹作品集』

7月3日(日)
朝黒兵衛と孫と散歩。汗だくになって帰ってきて庭で孫と体操。幼稚園の年長組。まだ身体はフニャフニャやなぁ。そのあと部屋に籠もって日経「半歩遅れの読書術」の構成を考える。ノーマン・メイラーの本やモハメド・アリの写真集や鈴木隆の『けんかえれじい』やユーサフ・カーシュの写真集を引っ張り出してアーでもないコーでもないと呻吟。結局編集担当者さんのアドヴァイスに従って本の冊数は少なくすることで頭がまとまったところで昼飯&昼寝。目覚めて執筆開始。せっせせっせせっせせっせ…で晩飯前に完成。ブラッシュアップは明朝にまわしてビール飲みながらユーロ・サッカーのイタリアvsドイツを録画で観賞。うわうわうわっうわっうわああーーとモノスゴイ試合。イレヴンの考えが一致して動く凄さ!このレベルの高さ!まいったなあ。とにかくスゴイとしか言い様がないけどこの試合をスゴイ以外の言葉で的確に表現できる人が増えるとき日本のサッカーのレベルが上がるのでしょうね。その意味で「天晴れ」とか「喝」とか上から目線で言ってるだけでは日本のスポーツのレベルは上がらないでしょうね。晩飯食って武満徹の『波の盆』という素晴らしい音楽を聞くうちにウトウト。風呂入ってベッドへ。最近はウィスキーと福永武彦の現代語訳『今昔物語』がナイトキャップ(註・帽子と違いまっせ)。

7月4日(月)
朝黒兵衛と散歩のあと日経「半歩遅れの読書術」完成。ニール・ライファーやユーサフ・カーシュの写真中を取りあげることができなかったのが残念だけどメイラーと「けんかえれじい」でモハメド・アリをまとめる。ナンノコッチャワカラン人は次の日曜の日経書評欄をお読みください。午後から東海道線で東京へ。芝公園AVATTA STUDIOへ。『ニューズ・オプエド』生出演。ゲストはプロ・ゴルフ・コーチのタッド尾身さん。子供たちの入門用ゴルフSTAG GOLFについていろいろ話を聞く。マジックテープ付の的を狙うSTAG GOLFはなかなか面白そう。それに在米経験14年のタッドさんがやろうとしている子供たちへの英語によるゴルフ指導もオモシロそう。This is a pen.ではなくSportsで実践するほうがEnglishは身につきますからね。High school Baseballも指導者はEnglishを使うべきですね。そう言えば昔のBaseball coachはStrike zoneの内角外角なんて言わずにnearとかfarと言ってましたからね。それにしても森喜朗の「国歌を歌えないような選手は日本代表ではない」という発言のナンセンスは度し難いですなあ。五輪で使われる「君が代」は国歌でなく日本選手団の歌。日の丸は国旗でなく日本選手団旗。五輪憲章にはオリンピックは「国家間の争いではない」と明記されていますからね。かつてオリンピックでの国歌吹奏をやめようと提案したブランデージIOC会長の意見に石原慎太郎氏が賛成していたことを鮫の脳味噌は知らないのでしょうね。『オプエド』終わって久しぶりに乃木坂近くにあるグッチ勇三さんの店『うまいぞお』へ。生ビールと美味しい料理に舌鼓を打ちながら音楽プロデューサーのS氏と歓談。楽しい夜でした。

7月5日(火)
朝黒兵衛と散歩のあと東海道線で新橋へ。タクシーでTBSへ。『ひるおび!』生出演。ゴルフの松山選手のリオ五輪出場辞退を受けてリオ五輪は大丈夫なの?という話。途中♪小池にはまってサアたいへんの都知事候補が記者会見したので出番が後ろにズレルが何とか東京五輪もシッカリ準備しなければ…と話をまとめる。CM中にコメンテイターの大谷昭宏さんから「日経の書評おもしろかった」と言われる。どんあに短い原稿でもほめられるのはやっぱり嬉しい。帰宅して『アサヒ芸能』連載コラムの原稿書き。「国歌を歌えないような選手は日本代表ではない」などと五輪憲章にい反する言葉を口にするような鮫の脳味噌の持ち主は2020オリパラ組織委員会の会長をやめないのなら五輪憲章を読み直せ!と書く。名古屋の友人が中日新聞の『中日春秋』というコラムを送ってくれたので引用。サッカーの試合前にアルゼンチン国歌を歌わないことで非難されたリオネル・メッシはこう反論したそうだ。「考えもなしに攻撃する人に悩まされている。僕はあえて国歌は歌わない。僕は歌わずに(栄誉のために奮闘を誓うアルゼンチン国歌の精神を)感じる。それはそれぞれのやり方で感じるものではないか」そしてコラム氏はこう書く。「あえて口にせぬことで決意をみなぎらせる。そういう態度すら認めぬ狭量な人が東京五輪・パラリンピック組織委員会の代表を務めているとしたら…。それこそ憂うべき事態ではないのか」中日新聞!頑張ってますねえ。原稿書きあげたら夜。ビール飲みながらVTRでユーロ・サッカー。イタリアvsスペイン戦。イタリア強い!この強いイタリアをドイツは破ったのかあ…。しかし両チームとも選手がチームの戦略と戦術で統一されているのはスゴイ。

7月6日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。「国歌を大きな声で歌え!」と命じるIOC憲章違反で『君が代』の素晴らしい味わいも理解できない鮫の脳味噌を批判。彼は「国歌独唱」という漢字すら読めなかったようですね。新潮文庫の野球アンソロジーに選んだ文章の許諾をもらったりナンヤラカンヤラあれこれ仕事。日本経済新聞の書評『半歩遅れの読書術』第2回を校正。タイトルは『モハメド・アリと南部麒六』南部は『けんかえれじい』の主人公。いいタイトルやナアと自画自賛。ところが13行も行数が足りない!エエエーッ!一所懸命短くカットしたあの努力は何だったのか!行数の数え間違え。よくやってしまうんですよねえ。でも書き足したいことはいっぱいあるので作業は順調。晩飯食いながら♪小池にはまってサァたいへん…の都知事選のニュースを拾い見る。自民分裂か…だったらキヤツはどーするのかな?…。

7月7日(木)
七夕。彦星と織姫が年に1回で逢う日。とはいえそれは旧暦での話。鷲座のアルタイル(彦星)と琴座のベガ(織姫)が天の川を挟んで近づくのも旧暦の7月7日のはず。今年は8月中旬くらいなのか…とか思いながら黒兵衛と散歩のあと東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂へ。TBS『ひるおび!』生出演。JETROアジア経済研究所の近田亮平さんと一緒にリオ五輪の「危険度」を語る。ホンマに大丈夫なんかいなあ…と思う反面控室では4年後の東京五輪のほうが心配やでぇということで意見が一致。五輪も限界に近づいてますねえ。番組を終えて行きつけの根岸の美容室『LORECE』へ。髪の毛を切ってもらいながらマスターとユーロの話。もちろんサッカー欧州選手権のこと。イタリア凄いなあ。ドイツはもっと凄いなあ…etc。金本阪神アカンナァ…と話すうちに散髪を…いや整髪を終えて晩飯は大船の『FLAT』へふらっと入る。アジアン・テイストに舌鼓。明日もまた『ひるおび!』の出演が決まって寝る前に少々てんやわんや。

7月8日(金)
朝黒兵衛と散歩のあと東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。ロス五輪体操金銀銅メダリストの森末慎二さんと北京水泳銅メダリストの宮下純一さんと一緒にリオ五輪での日本のメダル獲得予想。いつもいつもリオ五輪は大丈夫か…安全か…ではオモシロクナイのでタマには明るく楽しい話題。アメリカのスポーツ・データ会社が今リオ五輪が開かれるとして日本の獲得する金メダル数は14個!獲得メダル総数は38個と予想。これはJOCの金メダル獲得目標と同数。なんでJOCはそんな少ない数字しか目標に掲げられないのだ?それは金メダルを目指して出場している選手に対してオマエはアカンと宣言しているようなもので失礼ではないか…というわけで小生の期待値は金メダル23個!森組織委会長に対して五輪で響く君が代は国歌ではなく日の丸は国旗ではないと注意することすらできないJOCはメダル目標数くらい選手を高く評価して励ましてほしい。そんなことをJOCがするべきかどうかは別の話だが。番組を終えて帰宅する前に大船ルミネの本屋へ。孫の誕生祝いに絵本を3冊。百階建ての家・地下百階建ての家・海のなか百階建ての家…の3冊購入。して『アサヒ芸能』連載執筆。連休があるので締切が早まった。ふううううう。

7月9日(土)
朝起きていろいろ準備して湘南新宿ラインで新宿へ。京王線特急で調布へ。鈍行に乗り換えて東府中へ…と思ったところが何かオカシイ。高尾山方面生きに乗らなければならないところを橋本行きに乗ってしまった。大慌てで調布まで戻って今度は間違えずに東府中へ。余裕を持って出かけたので遅刻せず良かった。改札口に迎えに来てくれたコーディネーターの田宮緑子さんに挨拶。緑子さんは関西の宝塚教養学校を主宰されていてそこでオペラ講座をやらせてもらったことがある。また最近は『おいしい英国紅茶のおはなしイングリッシュ・ティーの絵本』(テン・ブックス)という楽しい(女性が喜ぶ)本を上梓された。そんな緑子さんの案内で府中市生涯学習センターへ。今日のテーマはオリンピック。2020年東京五輪から見えてくるもの…という話でスポーツとは何か?オリンピックとは何か?について1時間半話して30分の質疑応答。話は上手く言ったと思うけどソレより仰天したのは小生が初めて東京に出てきた大学生のときにイロイロお世話になった明大前の喫茶店『マーレ』のママさんが聞きに来てくれたこと。そー言えば年賀状などは府中の住所だったことを思い出しウワアーナツカシイ!と40年ぶりの再会に感激。「相変わらずお若いですね」「もう80よ」この喫茶店にはいろんな人が出入りしてたナァ。何年留年しているかわからん東大の大学院生やら早稲田文学の編集者や有名映画カメラマンの娘さんや予備校生や朋友のSもいたなあ。出入りの客と一緒に後楽園球場に行ってレフト外野席で長嶋の最後のホームランを見たこともあった。1列前の椅子にバシンとライナーで打ち込まれてプラスチックにヒビが入った。懐かしいなあ。短い出逢いを別れて大急ぎで大船へ。『鮨処もり山』へ。しかし約束のSさんは少し体調がイマイチとかで来られず。晩飯を〆張鶴とにぎり寿司で豪華に済ませて帰宅。

7月10日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと原稿執筆準備。シェイクスピア『じゃじゃ馬ならし』やバーナード・ショウ『ピグマリオン』や黒澤明『蜘蛛之巣城』『乱』の脚本などをヴェルディの『オテッロ』を聴きながらチェック。デル・モナコ尾は凄い!さあどーするか…ユーロ・サッカーと関連づけて書くことは決めているが…明朝の決勝の結果がどうなるか…は関係ないとして…こんなにたくさん引用はできないし…で頭が整理できたところでとりあえず昼飯&昼寝。午後から一気に書き始める。ふううううう…で夕方完成。ビール&ツマミ&フロ&メシ&ネル。明朝のフランスvsポルトガル戦に備えなければ!

DVD
『徳は孤ならず 日本サッカーの育将今西和男』(集英社)
『徳は孤ならず 日本サッカーの育将今西和男』(集英社)

7月11日(月)
朝早く起きてユーロ・サッカー決勝のつもりが寝坊。昨晩ベッドで読み始めた蓮見重彦『伯爵夫人』が面白くて夜更かししてしまったのがシッパイ。ノコンコと起き出して黒兵衛と散歩のあとフランスvsポルトガル戦ユーロ決勝ビデオで観賞。うわっ!クリスティアン・ロナウドが前半すぐにケガで退場や!なるほどこれでポルトガルがやる気イッパイまとまったわけですね。しかしこの大会のキーパーは誰もが上手いなあ。それに試合の戦略としてディフェンシヴな組み立てをしたチームが勝つ傾向にありましたね。こういうスポーツの戦略・戦術・戦法・(選手の)技術をキチンと(WOWOWの解説者のように)解説できるような世の中にならなければ日本のスポーツは向上しないでしょうね。オオッとっとっと…カツッ…アッパレ…スポーツは筋書のないドラマ…などとと言ってる(戦略を語れない)ようでは駄目ですね…と思いながら昨日書いた日経の原稿を少々書き直して送稿。昼飯のあと夕方から東京芝公園AVATTA STUDIOへ。『ニューズ・オプエド』生出演。今日のゲストはFIFAに参加していないサッカー団体ConIFA(コニファ)のワールドカップを取材にアブハジア(ジョージア=グルジアの東北)へ行ってきた実川元子さんと木村元彦さん。決勝延長PK戦でアブハジアが優勝して大盛りあがりした様子や開会式の民族ウブ洋画素晴らしかった話などいろいろ。そして日本から在日コリアのチームも参加。大健闘して12チーム中7位に入ったことなどを報告してもらう。2年後の第3回ConIFAワールドカップは琉球開催となるかどうか…。その話題のあと木村元彦さんの新刊『徳は孤ならず 日本サッカーの育将 今西和男』(集英社)の話題。地域貢献活動と積極的に取り組んでいた今西氏がFC岐阜の経営をしていたときにJリーグの人事介入を受けて不当にも社長の座を負われる。その命令を下したのがJリーグ・クラブライセンス事務局ライセンスマネジャーだった大河正明氏。現在バスケットボールBリーグのコミッショナー。すなわち小生の高校の後輩。一度じっくり話を聞いてみなければ。銀行マンの感覚だけでスポーツクラブを運営すれば窮屈な組織しか生まれないはず…。『オプエド』を楽しく終えたあと実川さん木村さんと向かいの蕎麦屋で生ビールで乾杯。古賀氏が都知事選に出るのならば上杉さんには立候補を取り下げさせなければ…。

7月12日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩…に出ている最中に上杉隆さんより電話。都知事選出場の挨拶らしい。アッチャー。留守してなかったら出馬を思い留まるよう説得したのに…。久しぶりにゆっくりできる一日。本ホームページの更新をしなければ…と思うけどそうもいかない。イロイロ電話。鳥越俊太郎氏が都知事選出馬を決めて立候補予定の古賀茂明氏が降りることを決定とか。昼からテレビを見て午後2時からの鳥越氏の記者会見も見る。古賀氏もそこへ現れる。都政も五輪に関しても何らヴィジョンや政策は示されなかったが反安倍ですべてこれから考えるとか。まぁこーゆーやり方もアリかな。上杉氏に何度か電話するが繋がらず。留守電に立候補を取り下げて野党共闘の足を引っ張らないように…という小生の意見を入れておく。夜になって上杉氏から電話。勝てない喧嘩はやるな。勝てない票を集めて分裂自民を助けるな…等々話すが彼は勝つ気で出る…とか。青いことを言うな!と思うがマァ本人の意志だから仕方ない。将来への布石?選挙を使ったメッセージ発信?俺は神奈川県民だから投票権もナシ。泡沫扱いにならないことを祈る。

7月13日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。一昨日実川元子さんや小村元彦さんから聞いたConIFAワールドカップの話をする。打合せをしたディレクターもスタジオの2人のアナウンサーもConIFAについては全く知らず在日コリアンの出場も知らなかった。再来年沖縄でこの大会が開かれたら大きな話題になりそうだけど…。本ホームページの更新にナンヤラカンヤラの写真を集めようと思ったけどネットがamazon.comにつながらず。縄文時代から使ってるかと思えるほど古いパソコンで未だにXPを使っている縄文人は時代の「進歩」から取り残されるらしい。なんとかせねば…。とりあえず写真は抜きにして原稿だけを送る。日経の校正やって夕方は大船の喫茶店へ。仕事に熱中していて待ち合わせの時間に遅れてしまった。まずそのことを詫びて某スポーツ団体のオリンピックにも出場したことのある選手と面会。マイナー・スポーツのため独裁的な力を揮っている幹部のために五輪出場選手の選考が上手くいっていないとか。ナルホド日本のスポーツ界にありがちな体育会系的話題。いろいろ話を聞いてできるかぎりのアドヴァイスを話して別れる。日本のスポーツ界はまだまだ古い体質が上から下まで残ってますねえ。

7月14日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩のあとイロイロ雑務。昼飯食ってせっせせっせと原稿書き。なかなか上手く書けんなあ…と思いながら夕方ようやく完成。今日はもう1本書かねば…と思っているときに急に集中豪雨。慌てて家の窓を閉めまくる。異常気象だのゲリラ豪雨などと言われるけど夕立・浸水・洪水…は昔からあったこと。異常でない通常気象なんて過去にもなかったのでは?今日は孫が幼稚園でお泊まりのキャンプファイヤーとかで時間があったら見に行こうかとも思ってがこの土砂降りでは中止。すぐに仕事に戻る気にもならずビールを飲み始めながら郵便物を整理してたら映画配給会社から新しく封切られる映画『ストリート・オーケストラ』のサンプルDVDが送られてきていたので見ながら晩飯。プロのヴァイオリニストとしてなかなか成功できずに収入に困っていた演奏家がスラム街の子供たちの音楽の教師になる。そこでギャングなどと闘いながら子供たちと共に成功する話。舞台はブラジル。サンパウロ。単純明解なストーリーとはいえ実話に基づくドラマで最後は涙ぐんでしまった。リオ五輪の前に見ておいてよかったけどブラジルのスラム街の子供たちを救うには音楽やスポーツは大きな力になるはず。ベネズエラの『エル・システマ』が良い見本…とはいえ政府や警察は何をしてるのか…。夜になって明日の『ひるおび!』について電話取材。明日は九州へ出張なのでスタジオ出演はできない。ま。仕方ないですね。

7月15日(金)
朝起きていろいろ準備して東海道線で川崎へ。タクシーに乗って羽田空港へ。ANAで福岡空港へ。空港からタクシーで博多駅へ。新幹線の出発までに時間があったのでエキナカで博多ラーメンを食べたかった…けど仕事の前なので我慢。新幹線のつばめで新大牟田へ。迎えに来てくださっていた福岡銀この方のクルマに乗せてもらって大牟田市内のホテルへ。福岡銀行大牟田支店の主宰する講演会で1時間半スポーツの話をさせていただく。そうか…かつては黒いダイヤといわれた石炭で栄えた街も将来はかなり不安とか。古い炭坑が世界遺産に登録されてもなかなかブームまでは巻き起こせない…でもいろいろアイデアはあると思うけど…。講演を済ませて新幹線で博多へ。さぁエキナカの博多ラーメン!と思ったら今日はオシマイとか。エエー!?まだ午後7時やでーと思いながらも仕方ないので駅弁店へ行くとコレマタほとんど売り切れ。まいったなあ…と思いながらエキナカ・コンビニでオニギリやチキンやコロッケを買って待合室でトホホの晩飯。新幹線で爆睡。グッスリ眠って名古屋へ。明日の浜松での静岡文化芸術大学での公開講座に備えて名古屋泊。

DVD
『東京オリンピック』
『東京オリンピック』

7月16日(土)
朝名古屋のホテルで目覚めて今週金曜の兵庫県芸術文化センター佐渡裕プロデュース・オペラ『夏の夜の夢』初日と翌日のオペラ講座について少々打合せ。しかしブリテンのオペラでツアー40名。よく完売したなあ。10年続けた実績のおかげかな。佐渡さんや小栗さんのサーヴィス精神のおかげかな。とにかくありがたいことです。嬉しい気持ちで浜松へ。ただし昨日の夜から喉が潰れてしまって嗄れ声しか出ない。朝から喉飴イッパイ手に入れて舐めてるものの治らん。まいったなあ。昨日の講演を頑張りすぎたか。九州からの新幹線で爆睡したときに口を開けっぱなしにして乾燥した空気にやられたか。痛みはないので今日の講演は大丈夫とはいうものの聴衆の皆さんが聞き苦しくて申し訳ないなあ…と思いながら浜松へ。静岡文化芸術大学の職員の方が改札まで迎えに来てくれてクルマで大学へ。少々休んだあと同大学教授でバルセロナ柔道女子52s級銀メダリストの溝口紀子さんと一緒に公開講座。オリンピック・パラリンピック関連講座全3回「リオ大会から東京大会へ」の第2回。前半1時間が小生の講演「オリパラの過去現在未来」。そのあと溝口さんと市川崑の映画『東京オリンピック』を見ながら解説。小生が講演のなかで自衛隊ブルー・インパルスが大空に五輪を描くことに成功したのは開会式当日が最初とよく言われてるがその前の作られた映画『東京五輪音頭』にも空に描かれた五輪が登場している…という話をしたらサスガは現地浜松。講演のあとブルーインパルスが東京五輪の前に何度も浜松基地上空で五輪を描いてるのを見たという人が2人も出現。ナルホド。そーだったのか…。公開講座修了後溝口さんの案内で大阪出身の教授とともに浜北の美味しいお寿司屋さんへ。メッチャ美味しい寿司に舌鼓を打ちながら大阪出身の先生と『ちちんぷいぷい』の話やら溝口さんとオリンピックの話やらコノ寿司屋さんに現れる地元の名士の話やら目の前にあった書の書き手である千代の富士の話やらテレビに映った相撲の話やら…で盛り上がってオヒラキ。溝口さんありがとうございました。新幹線こだまで小田原経由爆睡帰鎌。

7月17日(日)
声はまだ嗄れたまま。とはいえ徐々に回復。連休で娘や孫は甥っ子夫婦などと昨日から下田へ海水浴とか。俺は仕事じゃ。朝通信社の原稿1本仕上げて昼飯&『なんでも鑑定団』見て昼寝。昼から北國新聞原稿書いて相撲見て原稿ブラッシュアップしたあとビール飲みながら映画『夏の夜の夢』。マックス・ラインハルト監督の1936年の映画。妖精パックが天才子役のミッキー・ルーニー。ジェームズ・ギャグニーがパックの悪戯でロバに化けさせられるボトム役。オリヴィア・デ・ハビランドが父親の反対を押し切って結婚するハーミア役。のちに有名になる若きスターたちを使ったラインハルトは舞台演出家で確かザルツブルク音楽祭の創設にも関わったはず。シェイクスピアの戯曲をそのまま映画化してるため少々冗長な部分もあるが特撮も含めて見所満載。満足。風呂のあとEテレのクラシック音楽館で仙台フィルの「3.11復興コンサート」のドキュメンタリーをやっていたのがなかなか面白かった。何のために音楽をやるのか?音楽をやる価値があるのか?音楽は何のために存在しているのか?みーんな悩むと大きくなるのだ。全英ゴルフを少し見る。世界の一流ゴルファーの好調なときの技術と精神力は凄いですねえ。寝よ。

7月18日(月)
海の日。世の中連休どころか三連休だったらしい。こちとらそーゆーわけにはいかず朝起きて黒兵衛と散歩のあとは日経書評欄「半歩遅れの読書術」第3回執筆。テーマは東京オリンピックと市川昆監督とレニ・リーフェンシュタール。文章の引用は虫明亜呂無と橋本治。短い原稿だけど下書きに時間をかけて昼飯。午後からブラッシュアップ。夜はビールで大相撲。おわっ。白鵬が勢にケッタイナ負け方。理由はどうあれ年齢的衰えはあるのでしょうねえ。夜ブリテンのオペラ『夏の夜の夢』を見る。ロバート・カーセン演出。リセウ歌劇場。しかし困った。新潮文庫のシェイクスピアの原作読んでもよーわからん。オペラも面白くない。困った。大学に入学してすぐに日生劇場でロイヤル・シェイクスピア劇団ピーター・ブルック演出の『夏の夜の夢』はメッチャ面白かったのに…。困ったな。明日の『ひるおび!』電話打合せのあとネル。ロシアのドーピングは五輪史上最悪の事件になるかも…。プーチンは政治的にどー出るのかなあ…。

7月19日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと連休中に書いた原稿を送稿。連合通信・北國新聞・日経…我ながらよう仕事してるなあ…と自分で自分を誉めながら東海道線で新橋へ。タクシーでTBSへ。『ひるおび!』生出演。筑波大学中村教授とロシアの組織ぐるみ国家ぐるみのドーピングについていろいろ話す。しかし…IOCは落とし処をどー考えてるのか。とりあえずリオ五輪への出場を国際陸連から拒否されたロシア陸上選手たちの出場希望裁判に対する国際スポーツ仲裁裁判所の判決を待つのでしょうけど最終判断はIOCとロシア政府ですからねえ。裏では米露高官による秘密交渉が始まったとの情報も流れてるし…これは五輪史上最悪の事件になるかも。帰宅して『アサヒ芸能』連載原稿執筆のつもりが校正とかイロイロで…おまけにロシア情勢が流動的で明日午前中まで待ってもらうことに。締切絶対厳守が信条とはいえ今回ばかりは赦してもらって夜のビール。なんで稀勢の里が負けるねん。こんな取りこぼしをするようでは…。

7月20日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。ロシアのドーピングについて。興奮剤→筋肉増強剤→(自分の)血液ドーピング→エリスロポエチン(赤血球作成ホルモン)の投与…と進化してきたドーピングは遺伝子ドーピングまで行くんでしょうねえ。そのとき人間(マン)は超人(スーパーマン)に進化する?今日は一日中ブリテンのオペラ『夏の夜の夢』の勉強。カーセンの演出は美しいけど妖精パックは歳取って臈長けた男でなくヤッパリ少々子供っぽい若い男のほうがエエなあ。でも音楽の美しさは理解できるようになってきた。夜はまた明日の『ひるおび!』について打合せ。ドーピングのことを根本的に考えたいとか。そーでなければ…。このごろ孫の毎日のドリルを採点(マル付け)するのが夕方の日課になってきた。勉強するのはイイコトです。ジイジは今も勉強の連続でっせ。

7月21日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩のあとイロイロ準備して東海道線で新橋へ。タクシーでTBSへ。『ひるおび!』生出演。ロシアのドーピングについて。プーチン大統領はスポーツに政治を持ち込んだとWADAやCASやIOCを避難。しかしスポーツに政治を持ち込んでるのはどっちなのか?筑波大中村教授によるとロシアが国家ぐるみのドーピングをやったと思ってる人はа国民の4分の1だとか。あとの4分の3はロシアが西側(アメリカやカナダ)から虐められていると思っている。このギャップは大きいなあ。それこそ政治問題ですな。帰宅してごちゃごちゃ電話取材。そうか…白鵬は緊張感が切れたか…と思ってるとCAS(スポーツ仲裁裁判所)がロシア陸上選手の訴えをすべて退けてIAAF(国際陸連)の決定(ロシア陸上選手全員のリオ出場禁止)を支持すると発表。明日は兵庫県立芸術文化センターに佐渡裕プロデュースのオペラ・ブリテン作曲『夏の夜の夢』を見に行くスケジュールが入ってるのでテレビやラジオの出演は全部断ってコメントにさせてもらう。うん。この問題はまだまだ長引きそう…といってももうすぐリオ五輪の開幕ですが…まだまだコメントを出す機会はありそう…と思いながらネル。

7月22日(金)
朝早く起きて黒兵衛と早めの散歩を済ませたあと東海道線で横浜へ。横浜戦で新横浜へ。新幹線で新大阪へ…向かう途中に毎日放送やらテレビ朝日やらフジテレビやら…いろいろ電話。ロシアのドーピングについてイロイロ喋るうちに携帯の電池残量が真っ赤っか。やばいなあ。充電コードを持ってきてへんがな…と思いながら新大阪に着いて神戸三宮行き快速で西宮まで。いつもならココから兵庫芸術文化センターまで散歩がてらに歩いていくところが夏の太陽を避けてタクシーで。芸文センター楽屋へ行くとマエストロ佐渡の部屋に舞台監督の小栗氏も音楽プロダクション社長の佐野氏も揃っていたので御挨拶&歓談。来週土曜の名古屋からのツアーについてヨロシクお願いして客席でブリテン『夏の夜の夢』を観賞。いやあ…マイッタ。面白い!ビデオでロバート・カーセン演出の舞台を見るだけでは少々退屈と思っていたのがこんなに面白いオペラとは気づかなかった。妖精たちが日本語。アテネの市民や貴族は英語。その棲み分けも不自然でなくブリテンの音楽の美しさも際立ってオミゴトでした。大満足。これなら来週のオペラ・ツアーのオバサマたちも満足してくれるだろうと安心して終幕後客席にいた作家の島田雅彦氏夫妻を誘ってマエストロに挨拶。すると山下洋輔さんも来ておられて「いやあ面白かったぁ!」とマエストロを囲んで3人で記念撮影のあとタクシーでJR西宮へ。新幹線で品川へ。車中ロシア・ドーピング問題をメールで処理。夏の夜の夢も覚めてしもたがな。まぁ来週も見れるからエエか。稀勢の里負けたらアカンがな…。優勝は日馬富士か…。

DVD
『真夏の夜の夢』
『真夏の夜の夢』

7月23日(土)
朝起きて黒兵衛との散歩はトレーナーさんに任せて『夏の夜の夢』のDVDで復習予習をやって名古屋へ。栄中日文化センターでオペラ講座。マックス・ラインハルトが監督した映画やロバート・カーセン演出のリセウ歌劇場の舞台を見ながら解説。ちょっと講師(小生)の勉強不足を詫びながらも西宮のツアーに参加する人は文句なしに楽しめますから…と言い訳。ツアーに参加しない人にはごめんなさい。近頃本ホームページの更新が進まないのはとにかく忙しいからでスイマセンm(_ _)m

BOOK
講談社編『東京オリンピック 文学者の見た世紀の祭典』(講談社文芸文庫)
講談社編『東京オリンピック 文学者の見た世紀の祭典』(講談社文芸文庫)
塩野七生『ギリシア人の物語I 民主政のはじまり』(新潮社)
塩野七生『ギリシア人の物語I 民主政のはじまり』(新潮社)

7月24日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと日本経済新聞『半歩遅れの読書術』最終回の原稿を書く。テーマはもちろん東京五輪。1964年大会の感想として作家の菊村到氏が「開いてよかった」しかし「2回やるヤツはバカだと書いていた文章をどう生かすか…。いろいろ悩んで塩野七生さんの『ギリシア人の物語』やエリアスのスポーツ論をどう入れるか…イロイロ悩んで昼食と昼寝を挟んで午後完成。夕方からロシア国ぐるみドーピング事件に対するIOCの反応について通信社や新聞社やテレビ局から相次いで電話。イロイロと予定稿や予定コメントを用意して晩飯をとってるとロシア選手団のリオ五輪への参加不参加の判断をIOCは各IFに丸投げしたとの第一報。にわかには信じられないまま原稿やコメントを修正。これは政治に対するスポーツの敗北に外ならない。バッハIOC会長がプーチン・ロシア大統領に何故大幅譲歩したのか…WADAはロシア・スポーツ省の関与まで報告してロシア選手団全体の出場を拒否するべきだと勧告していたのに…これは将来に禍根を残す問題となってしまったなあ…。すべての仕事にケリがついたのは午前1時。大きな一日でした。

7月25日(月)
朝起きて早めの黒兵衛との散歩を済ませたあと東海道線で新橋へ。タクシーでテレビ朝日へ。『ワイド・スクランブル』生出演。ロシアの国家ぐるみのドーピング問題とIOCの弱腰処分について話すしたあとタクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。筑波大の中村教授やドーピングに詳しい東京薬剤師会の高橋さんらとロシアのドーピングについて話したあと歩いてTBSの隣のBZタワーへ。毎日放送東京支社から『ちちんぷいぷい』生出演。同じくロシア・ドーピング問題とIOCの弱腰対応を語ったあとタクシーで芝公園のグランドホテルへ。テレビ東京BSジャパンの『日経プラス10』のスタッフと木曜のTV出演の打合せをしたあとAVATTA STUDIOで『ニューズ・オプエド』生出演。ゲストはノンフィクション作家の長田渚さん。二人で口を揃えてIOCバッハ会長の弱腰を非難。東京都知事選に立候補している上杉隆さんも途中から参入。小生は野党共闘支持の鳥越氏のために立候補を見合わせた古賀氏や宇都宮氏のように上杉氏にも立候補を見送るよう電話で強く申し入れた…がその後の鳥越氏のあまりの政治無知には少々隔靴掻痒。もしも小池氏が当選したら森五輪組織委会長を辞めさせることができるのか…少々疑問だが上杉氏の言うように確かに地方選挙は右だの左だのという問題ではない。待機児童をどうするか…五輪をどうするか…で五輪では小池「都知事」と共闘できる…ようになるのかどうか…で番組を終えてNHKへ。やはりドーピング問題で『ニュース・ウォッチ9』生出演。ドイツの哲学者ハンス・レンクの言葉「より速く」「より高く」「より強く」に「より美しく」「より人間らしく」を加えるべきだとという主張を紹介。オリンピックとパラリンピックを融合して例えば100m走の決勝を健常者のあとに車椅子・片足義足・両足義足・視覚障害・臓器移植者…と次々に走ることによって「速い」という価値を相対化して何が素晴らしいかは見る人の判断…としないとドーピングは…特に組織ぐるみ国家ぐるみのドーピングはなくならない…という話をする。NHKの出してくれたタクシーで帰宅。長い一日やったなあ。

7月26日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。ロシアのドーピング問題について中村教授とアレコレ喋ったあとタクシーで帰宅。これを書いてるのは翌週月曜。何をやったかはすっかり忘れてる。『アサヒ芸能』連載書き出すが書けなかったことだけは記憶にあるが書けなかった理由が思い出せない。耄碌したのではないことを信じたい。とにかく忙しかったので失礼。

7月27日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。やはりロシアのドーピング問題とドーピングを防ぐには…と言うことを喋る。「より速く・高く・強く」という高度成長のようなモットーでなく「より美しく・人間らしく」…これを広めたいですね…で黒兵衛と散歩のあとYANASEPR誌の原稿書きやら日経連載最終回の校正やら…で新潮文庫野球アンソロジー初稿校正がなかなかでけん。こう忙しいと本作りのような落ち着いてやらなアカン仕事はムズカシイ。ほのホームページの更新もママナラン。体力がなくなったせいかなあ…。

DVD
『ラプソディ・イン・ブルー』
『ラプソディ・イン・ブルー』
CD
『新世界より』
『新世界より』

7月28日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。筑波大学の中村教授に加えてドーピングについて詳しいJADA公認スポーツファーマシストの遠藤敦さんがゲスト出演。遠藤さんが毎日新聞に書いた文章を小生は切り抜いて持っていた。「50bプールに一滴たらした目薬を見つけ出す」「遺伝子ドーピングも検査が可能に…」という驚きの文章を御本人に確認できてイロイロ勉強になってよかった。『ひるおび!』のあと局が出してくれたタクシーでいったん帰宅。アレコレ仕事をしたあと夜東京へ戻ってサントリーホールへ。山下洋輔とスペシャル・ビッグバンドのコンサートへ。

7月28日(木)つづき
山下洋輔とスペシャル・ビッグバンドのコンサートを聴くためサントリー・ホールへ。山下さんの事務所が招待券を用意してくださっていて席に着いたら隣が筒井康隆大先生御夫妻。「神様のお話(モナドの領域)面白かったです」「ありがとう」「そのあと小説は書かれないんですか?」「惜しまれてるうちに辞めるのがいでしょう。しかし自分のことをさておいて言うんだけど客に年寄りが増えたねえ」「ははははは」…と談笑しながら日経書評連載のコピーを持ってることを思い出して「読んでください」と差し出す。最終回のコピーをちらっと見られて「俺もオリンピックの小説書いてるんだよ」「知ってますよ。『走る男』でしょ」オリンピックのマラソンなんぞ誰も注目されなくなった未来に3人だけで走るSF。イロイロ話してると反対側の席に相倉久人未亡人の中安亜都子さんが来られて「おちつきましたか?」「いやまだまだですよお」とか話すうちに『ラプソディ・イン・ブルー』と『新世界』が始まる。以前のコンサート(CD)よりずっとずっと見事な演奏!ぶらぼー!です。終わるとすぐに飛び出して(アンコールを聴かずにスイマセン)テレビ東京へ。BSジャパン『日経プラス10』生出演。ロシアのドーピングについて話して長い一日の終了。

7月29日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩のあとYANASEのPR誌のコラムの校正&新潮文庫野球アンソロジーの校正…などなどイロイロ仕事をして夕方から名古屋へ。晩飯食いながら明日のオペラ・ツアーの打合せなどやって名古屋泊。

7月30日(土)
朝早く起きて名古屋栄の中日ビルへ。ブリテン作曲『夏の夜の夢』のオペラ・ツアーのため40人弱のオジサマオバサマ方とバスで兵庫県西宮市の芸術文化センターを目指す。ブリテンのオペラでツアー完売となったのは嬉しい。途中車中でオペラの解説。先週の初日に下見をしておいてよかった。毎年名神高速の草津で休憩を取るところが今年は大津。そのため美味しいメロンパンが食べられなかった。しかし美味しい近江牛カレーパンと出逢えて満足。バスのなかで小生が出演する明日の『題名のない音楽会』の宣伝などをしながら西宮直前で渋滞に巻き込まれながらも芸術文化センター到着。レストラン『イグレック』でオペラ特製ランチを食べていると芸術監督で指揮者の佐渡裕さん登場。ツアー参加者の一人一人にサイン入りプログラムを渡してくださったあとオペラの見所を話して下さる。あとで知ったけど主役級の女性歌手が二日目の舞台で足首の骨にヒビが入るほど捻挫。公演中止も考えたほどの難事に直面した多忙な時期にもかかわらずいろいろサービスしてくださって本当に感謝です。オペラは楽しくツアー参加者も大満足&大拍手。終了後客席に残って但馬のほうから来られたツアーの方と一緒に舞台監督の小栗哲家さんからオペラづくりの解説を聞いて舞台の上へ。バックステージ・ツアー。いっぱいいろいろ面白い裏話を聞かせていただいて大満足。楽屋前を通ったとき佐渡夫人に遭ったので挨拶して小生はツアー参加者にバスで挨拶したあと皆さんと別れて京都へ。祇園の『ちとせ』で世界一美味しい出汁巻き卵と鱧尽くしの晩飯食って『酒肆G』でナイトキャップ。その後京都泊。

7月31日(日)
朝京都のホテルで目覚めて朝食のあと六道珍皇事へ。和尚っさんにお盆の経をあげてもらう。日曜日だったせいか観光客がいっぱい。和尚っさんとオリンピックの話など雑談に花咲かせて…お布施をホテルに置き忘れて取りに帰って京都駅へ。新幹線で帰鎌。新潮文庫の校正を少しして夜はフランスから結婚相手を連れて帰った隣のお嬢さんと鮨処もり山へ。留守の間我が家を守ってくれた(という以上の孫にポケモンGOなどというクダランものを教えた馬鹿娘の)長女とBFも同行。楽しい夏休みの夜。

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