ナンヤラカンヤラ
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2003年 11月12月

BOOK
坂上康博『権力装置としてのスポーツ−帝国日本の国家戦略』(講談社選書メチエ)
坂上康博『権力装置としてのスポーツ−帝国日本の国家戦略』(講談社選書メチエ)
坂上康博『にっぽん野球の系譜学』(青弓社ライブラリー)
坂上康博『にっぽん野球の系譜学』(青弓社ライブラリー)

10月1日(金)
連々日マーラーと大格闘。そうか。スコア見ながらマーラーを聴くのは翻訳台本見ながらオペラを聴くのと似てるなぁ。最近オペラは家でもDVDで「見る」モンになったけど昔はLPで「聴く」のが常識でそのとき対訳を「読む」感覚とマーラーの演奏CDを「聴く」+楽譜を「見る」のは感覚的に似てるな。けどドイツ語の註釈をちょいちょい辞書ひくのは邪魔くさいなぁ。これもまた面白さのひとつやけど…。午後から東京竹橋へ。某所で早大友納秀則教授と一橋坂上康博教授と『現代スポーツ評論』のための鼎談。テーマは「スポーツ思想」について。何故生まれない?何故広まらない?アポリア?てなところを話す。坂上さんは初対面。『海を渡った柔術と柔道』や『権力装置としてのスポーツ』などの著書でお世話になっていた人。鼎談終わって酒席で改めて楽しく話す。そうか。『和をもって日本となす』を授業で使てくれてはったんか。どっかで気が合うと勝手に思てたけど間違いやなかったな。竜優勝。ま。順当やろな。V争いの時に選手の連続試合出場やら引退試合やらに気ぃ使てるチームが勝てるわけないで。そーゆーチームのほうが愛着持てるからエエんやけどね。

DVD
『バーンスタイン/ヤング・ピープルズ・コンサート』
『バーンスタイン/ヤング・ピープルズ・コンサート』
『マーラー:交響曲9番10番「大地の歌」』
『マーラー:交響曲9番10番「大地の歌」』
CD
『マーラー:交響曲「大地の歌」』バーンスタインの見事な指揮
『マーラー:交響曲「大地の歌」』バーンスタインの見事な指揮
『マーラー:交響曲「大地の歌」』クレンペラー指揮
『マーラー:交響曲「大地の歌」』クレンペラー指揮

10月2日(土)
今日はほんまやったら中国のオーケストラの演奏会。なんで中止に…と思いながら佐吉と散歩。佐吉とは毎日散歩してるんですけどね。TBSがベイスターズ売却することがエライ騒ぎになってるようやけど今に始まったことやない。話題としては古いで。レーザーディスクで(これも古いなぁ)バーンスタインがマーラーについて喋ってるのをチェック。「四つのサヨナラについて」「少年鼓手について」「ヤング・ピープルズ・コンサート」もマーラー…どれもこれも面白い。小学生くらいの餓鬼相手のコンサートで『大地の歌』の最後ewigの部分を聴かせるなんて凄いなぁ。ewigは普通「永遠に」と訳されてるけど「いつまでも…」という訳もエエなぁ。「いつまでも…どこまでも…」このほうが『大地の歌』にはエエかな。夜は晩飯フィギュアスケート劇場。シーズン始まったばかりでマダマダやな。深夜雑誌の校正やってたら楽天監督星野仙一に決まったみたい…という情報飛び込む。ふ〜ん。虎にとっては…。

FESTIVAL
『松嶋×町山 未公開映画祭』
『松嶋×町山 未公開映画祭』
CD
『マーラー:交響曲「大地の歌」シェーンベルク編曲室内楽版』フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮アンサンブル・ムジク・オブリク/ビルギット・レンメルト(アルト)ブロホヴィッツ(テノール)
『マーラー:交響曲「大地の歌」シェーンベルク編曲室内楽版』フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮アンサンブル・ムジク・オブリク/ビルギット・レンメルト(アルト)ブロホヴィッツ(テノール)
BOOK
NHKテキスト『こだわり人物伝10・11月バーンスタイン〜愛弟子が語る/ショパン〜魂の旋律』(知楽遊学シリーズ)
NHKテキスト『こだわり人物伝10・11月バーンスタイン〜愛弟子が語る/ショパン〜魂の旋律』(知楽遊学シリーズ)
SAKE
『焼酎屋 四ッ谷酒造 兼八』
『焼酎屋 四ッ谷酒造 兼八』
FARM
『鈴木有機農園』
『鈴木有機農園』

10月3日(日)
朝からマーラーと格闘。一昨日本屋で見つけた佐渡裕さんのNHKテレビテキスト『こだわり人物伝 愛弟子が語るバーンスタイン』が面白い。そうか。『6番』の冒頭はナチの行進か。ハンマー3回の理由がようわかった。なんのこっちゃと思った人は教育テレビ毎週水曜を見ましょうなんて思てたら『題名のない音楽会』見忘れてしもてそのまま仕事に没入。昼飯映画劇場で『未公開映画祭』から送られてきた『カシム・ザ・ドリーム〜チャンピオンになった少年兵』見る。強烈!鮮烈!ウガンダ内戦で国民抵抗軍に誘拐され8歳くらいから人を殺し大量虐殺の訓練を受けたカシムが軍を逃げ出してアメリカでIBFジュニア・ミドル級チャンピオンになり故郷ウガンダに戻るドキュメンタリー。アフリカの大地の映像も凄い迫力。この「ネット映画祭」は日本未公開の映画ばかりを集めたもので。ドキュメンタリー中心なのは予算が少ないから(?)かもしれないが見たい映画興味を惹く映画が満載。http://www.mikoukai.net/土曜朝のMBS『知っとこ!』で司会してるオセロの松嶋尚美も一枚かんでるらしいけど彼女は映画好きナンヤなぁ。しかしコノ映画祭は大注目やで!

10月3日(日)つづき
『松嶋X町山未公開映画祭』を紹介したついでに紹介したいモノ2つ。一つは鈴木有機農園。ここの米と野菜はメチャメチャ美味い!もとは金聖響さんから(詳しくは彼の御両親から)送ってもらったのがきっかけやったけど食べ始めたら止まらへん。我が家の食卓の必需品になってしもた。http://suzuki-yuukinouen.blog.ocn.ne.jp/もう一つは我が家の必需飲み物のコーヒー豆を買ってる湯布院のボン・ボヤージュさんに送ってもらった焼酎。ボン・ボヤージュさんの焼酎プリンがメチャメチャ美味い!とココに書いたらソレに使てる焼酎を送ってくれはってコレがまたメッチャ美味い!大分宇佐の焼酎屋酒造サンの『兼八』!http://www.shochuya.com/shokai.htmlはだか麦焼酎のマイルドな味は絶品です。45度の原酒も呑んでみたいなあ。どうでもエエことですけどこの焼酎はMade in USAです(笑)。宣伝みたいになってしもたけどホンマに美味いもの(贅沢感はなくてただただ美味しいもの)はホンマに素晴らしい。エエ映画もエエ音楽もおんなしです。夜NHKスペシャルで核を持つことを検討をしていた日本政府のスクープ・ドキュメンタリー。こういう政府の動きも当然なら被爆者の反核の動きも当然。ドイツの元外務省高官の反核への動きでまとめたNHKドキュメンタリーも秀逸。

BOOK
武澤秀一『マンダラの謎を解く 三次元からのアプローチ』(講談社現代新書)
武澤秀一『マンダラの謎を解く 三次元からのアプローチ』(講談社現代新書)

10月4日(月)
朝新幹線で大阪へ。レストランで働いてる次女の旦那と逢って世間話(笑)したあとMBS『ちちんぷいぷい』生出演。たむけんさんに久しぶり遭ったのでタムケンブランドの食料品を送ってもらった礼。たむけんにも京都の豆腐の礼を言われる。まぁ贈ったり贈られたりは何かにつけて嬉しいもんです。『ぷいぷい』でも尖閣問題。当然やろけど日本人は聖徳太子以来中華帝国との付き合い方は経験豊富なはずやけど大東亜帝国のあとの外交のやり方がまだわかってへんのやろなぁ。往復の新幹線で武澤秀一『マンダラの謎を解く 三次元からのアプローチ』(講談社現代新書)読む。目から鱗。密教の真言と同じく有難いもんでワカランもんやと思とった曼荼羅の意味が初めて理解できる。スゴイ。帰りに『213』へチラッと寄って生ビール1杯だけ引っ掛けて帰宅。

DVD
『スクール・オブ・ロック』
『スクール・オブ・ロック』

10月5日(火)
朝からマーラーと大格闘復活。いやぁ聖響のこれまでの話を録音テープ起こしで振り返るとなかなかおもろいマーラー入門書がでけそうな気配。ふううっと息ついたら昼飯。ふうううううっと息ついたら晩飯。こーゆー生活もエエなぁ…と思いながら晩飯映画劇場は『松嶋X町山未公開映画祭』から『ロック・スクール』。映画『スクール・オブ・ロック』の元ネタになった実在のロック・スクールのドキュメンタリー。ロック・ギタリストよりも子供たちにロックを教えることに目覚めたフィラデルフィアの男がfuckingを繰り返し口にしながらフランク・ザッパの音楽を教えてドイツで行われたザッパのフェスティバルに乗り込むまでのドキュメント。スクールをドロップアウトした子供へのインタヴューも少々狂気じみた(フリをした?)男のロック指導ぶりもなかなかオモロカッタ。”fucking fucking”と怒鳴り散らし罵詈雑言を浴びせながら手は出さないのは彼我の違い?

10月6日(水)
朝RKB毎日電話出演。テーマは星野楽天や横浜身売り…といったストーヴ・リーグ(この言葉の本来の意味は野球ファンがオフシーズンにストーヴを囲んでその年のシーズンを振り返って語り合うことなんですけどね。それはともかく)ではなく運動会。これは拙著『スポーツとは何か』(講談社現代新書)にも書きソレが中学生の教科書にも取りあげられてる自家薬籠中のテーマ。明治期に森有礼の号令(文部省令)で始まり寺や神社の境内で行われた連合運動会で地域住民参加のパン食い競走やフォークダンス(盆踊り等の発展形)が始まったこと。集会を禁じられた自由民権運動の壮士たちが始めた壮士運動会で棒倒し(圧政棒倒し)や騎馬戦(政権争奪騎馬戦)や仮装行列(デモの発展形)が始まったこと。第二次大戦中の1944年も津軽では万国旗を飾り酔っぱらいが大勢いて豪勢な重箱をつつく見物客のいる運動会が行われていたことを太宰治が書き残していることなどを話す。時間の関係で漱石の『三四郎』のなかに出てくる運動会はカット。詳しく知りたい方は前掲の拙著をお読みください。

10月6日(水)つづき
午後から講談社へ。CDを聴きながら金聖響さんにマーラーの話を聞く。な〜るほど。マーラーは一部の楽器がフォルテッシモで他の楽器はピアニッシモなんてのも楽譜に書いていればヴァイオリンにポコ・リタルダントを指示しながらリズム楽器に指示はせず…なんてリズムのズレも書いてるんや。ふ〜ん。いっぱいオモロイ話があるなぁ。入門書でもページ数足りひんなぁ。なんとか短くせねば…。帰宅すれば横浜ベイスターズ身売りについていろいろ電話。今頃…今更…と思いながらプロ野球全体の未来の青写真が存在しないことや横浜球場や横浜市と神奈川県にプロスポーツ戦略のないことを話す。晩飯映画劇場は『未公開映画祭』から『レリジュラス〜世界宗教おちょくりツアー』。いやぁ。なかなかキワドイテーマをコメディアンのビル・マーの殴られないぎりぎりインタヴューで見事に切り抜けてる。ユダヤ・キリスト・イスラム限定(仏教は埒外)とはいえ一神教の先行宗教(ゾロアスターなど)に関する掘り下げもあって作られた宗教を信じ切ることの怖さを痛感。欧米では進化論を信じない人がまだおるんやからねえ。バチカンの科学者のほうがフレキシブルやで。

10月7日(木)
終日再びマーラーと格闘。他にせなアカンことあるねんけどなぁ。マーラーがオモロイからついつい…。河童海老煎みたいなもんかなぁ。それは違うなぁ(当たり前やん・笑)。と言うてるうちに晩飯映画劇場。やはり今夜も『未公開映画祭』から『ステロイド合衆国〜スポーツ帝国の副作用』。これはナカナカ良くできた作品。ステロイドを筋肉増強剤として使うことの「副作用」も(男女別肉体的精神的もちろん安全性を主張する人の意見も含めて)多角的に紹介。シュワルツネッガーやハルク・ホーガンやシルベスター・スタローンに憧れてステロイドを服用した自分の兄弟のエピソ−ドもソウル五輪でドーピング検査マッ黒のベン・ジョンソンや米国国内検査でクロやったのにもみ消されたカール・ルイス(!)らへのインタヴューも遺伝子操作によって筋肉だらけになった体重1トンの超デカイ牛の紹介も。「マッチョ」と「スポーツ」がテーマのドキュメントは当然のことながら最後に倫理がテーマとなる。とはいえステロイドが倫理的にどうのこうのではなく政治がらみの偽善が蔓延ってることへ突き進むところが素晴らしかった。スポーツライターは一見の価値あり。いや必見かな。

10月8日(金)
朝佐吉と散歩のときにマーラーを頭のなかから追い出して脳細胞をプロ野球の歴史に組み替え。歴史を少々反復して構成し直して夕方『鮨処もり山』へ。坂井保之氏に球団フロントが監督と契約するときの話(逸話裏話?)を聞く。またもやメチャメチャ面白い話。ふ〜ん大沢親分は…というのはさておき興味ある人は『新潮45』をお読みください。インタヴューが一段落したところでチョイトもう一杯という坂井氏の誘いに乗って駅前の『213』へ。あ。壁へのプロジェクターでアルゼンチン戦やってる!さすがは『213』サン!おっ!日本1−0で勝ってるやん。うわっ。もう最後やん。メッシのフリーキック!うわあ〜壁に当たった…で試合終了。久しぶりにフェルネ一杯飲んだだけで慌てて帰宅。HDDに録画したアルゼンチン戦を見直す。ふむふむ。エエ試合や。W杯以来ホンマにディフェンスはようなったなぁ。

SPORTS
『日本ビアポン協会』
『日本ビアポン協会』
DVD
『ザ・ファン』
『ザ・ファン』

10月9日(土)
佐吉と散歩もパスして朝からウンウン唸りながら原稿締切大格闘。テーマは『が〜まるちょば』。なんとか夕方までに書きあげる。興味ある人は来月発売の『ミセス』を…ってヤッパリ男は読まんやろなぁ。けっこうエエ書き手がオモロイこと仰山書いてるンやけどなぁ。晩飯映画劇場はやはり『未公開映画祭』から一昨日に続いてスポーツ物で『LAST CUP ビアポン〜世界一バカなスポーツ』。ななななな…なんじゃコレは!メチャメチャおもろいやん!ビアポンやって?BEER+PINGPONG=BEERPONG=ビアポン!2人1組長いテーブルに向かい合ってボーリングのピンのように三角形に10個並べたビールの入ったプラスチックのコップめがけてピンポン球を投げ入れる。入れば相手にそのコップのビールを飲ませてコップを除く。全部飲ませれば勝ち。ただそれだけ!この「スポーツ」の世界選手権のドキュメンタリー。みんな必死!精神統一してコンピュータまで使てデータ集めて生活賭けてビアポンのプロになって…。ギャハハハハと笑たあと「スポーツとは何か?」を考え直す。今年の立教大学院のテーマはコレにしょうかな。「ビアポンとゴルフの発生学的類似点と本質的相違点について考察せよ」ウン。このテーマはオモロイで…と思いながらネットを検索するとナント!「日本ビアポン協会」なんてのがモウあるやん!しかもモウすぐ(10月16日)第4回ビアポン日本大会なんてのが渋谷であるんや!見に行こかな。いや参加の誘惑に駆られるなぁ…。世界一おバカなスポーツか…。エエなぁ…。スポーツライターとしては見とかなアカンかなぁ(笑)。浅葉克己さんがやってるスリッパ卓球(別名スリッパ・ピンポン)よりは大人のスポーツとしてオモロそうやで…。http://www.bpong.jp/

DVD
『ゼロの焦点』
『ゼロの焦点』
『ゼロの焦点』
『ゼロの焦点』

10月10日(日)
ホンマは今日が体育の日。今では法的には明日が体育の日らしいが東京五輪の思い出のためにも快晴特異日のためにも今日を正式にしたほうがエエ。ついでに体育の日の名称はスポーツの日に改めるべし。英語ではSports & Health Day であってPhysical Education Day なんて言わんもんなぁ。ついでにビアポンもやるべし。スポーツの一種にはなっても絶対に体育の一種にはならんもんなぁ(笑)。原稿1本書きあげて晩飯映画劇場はまたまた『未公開映画祭』から『イエスメン〜大資本と闘うお笑いテロリスト』。いやぁスゴイ!!何しろWTOの幹部になりすまして講演を行いWTOの解散を宣言するんやからね。日本の『ニュースペーパー』も残念ながらココまではできんでぇ。なんて感心してたらNHK教育のETV特集で元東京銀行マンが中南米貧困層アメリカ移民への金融ビジネスで貧困をなくそうとしてるドキュメンタリーをしてた。『小さな金融が世界を変える』これはエライで。元銀行マンは俺と同い年。俺が自分を恥ずかしく思うほどスゴイ人やで。裏はないのんやろなぁ…なんてついつい思てしまう俺は情けないなぁ。

BOOK
長木誠司『第三帝国と音楽家たち』(音楽之友社)
長木誠司『第三帝国と音楽家たち』(音楽之友社)
佐野宏明・編『浪漫図案』(光村推古書院)
佐野宏明・編『浪漫図案』(光村推古書院)
小田島雄志『シェイクスピアの恋愛学』(新日本出版社)
小田島雄志『シェイクスピアの恋愛学』(新日本出版社)

10月11日(月)
カレンダーでは今日が体育の日らしい。しかしコレでは記念日の意味がないで…と思いながら朝からベッドのなかで読書しはじめたらオモロウて止まらん。長木誠司『第三帝国と音楽家たち』音楽之友社。そうかヒトラーはワーグナーの『我が生涯』をヒントに『我が闘争』を書いたんか。マーラーが長生きしてたらR・シュトラウスやらフルトヴェングラーの人生も変わってたかなぁ。明日の我が家の個人的イベントのためにチョイト大掃除。小田島雄志先生から『シェイクスピアの恋愛学』(新日本出版社)届く。もう79歳のはずやけど元気やなぁ。シェイクスピアのセールスマン健在やなぁ。夕方から明日の我が家の個人的イベントのために買い物。ついでに本屋へ寄るとトマス・ピンチョンの超長編小説『逆光』上下巻が来てた。ウワッ。こんな長い小説読んでる暇ないで。老後の楽しみやな…と思いながら『浪漫図案』(光村推古書店)購入。これはスゴイ本です。明治大正昭和の日本の商業デザインのブッ飛び方がわかります。今このエネルギーは何処へ?晩飯映画劇場は『未公開映画祭』から『イエスメン2〜今度は戦争だ』。いやはや独占資本主義によるグローバリズムに反対するお笑いコンビはホンモノの大企業人になりすまして排泄物ハンバーガーや人間脂肪蝋燭のビジネスモデルについて講演したり政府要人になりすましてハリケーン・カトリーヌで被害を受けた家の救済策を発表したり…。この過激さは凄いけど日本に伝わってないのは何故?まだビアポンのほうが伝わってるでぇ。

10月12日(火)
早朝佐吉と散歩を済ませて部屋の片付けなんかしてたら京都から六道珍皇寺の住職坂井田興道氏来宅。さすがに和尚っさんは朝が早いなぁ。いろいろ京都の話などして一休みしてもろたあと両親と幼くして亡くなった姉を祀ってる仏壇の前で御経をあげてもらう。昨年4月に脳出血で倒れたことの最終的ケジメかな。久々に我が家唯一の和室に臨済禅の読経と木魚と鈴が鳴り響き荘厳な空気。録音のため欠席(ホンマカイナ・笑)の長男を除き長女も次女も新しく加わった赤ん坊も出席。あの迫力ある御経を間近で聞いても機嫌良く笑てた餓鬼に和尚も「胆が座っとるなぁ」(笑)。いやぁ。気分すっきり。臨済の御経と焼香の力は馬鹿にでけん。足洗に『鮨処もり山』へ昼食。予め和尚と一緒に行くことは伝えてたけど建仁寺管長の『清浄心』と書かれた色紙を店に掲げる配慮は流石。和尚も感激して般若湯が少々進む(笑)。ありがとうございましたと和尚を送り出してホッと一息。家へ帰って少々昼寝のあと仕事。あ。すごいアイデアが浮かぶ。コレはまだ言えへんけど今後3年くらいかけてやるべき仕事やなぁ。御経の力かなぁ。有難や有難や。晩飯サッカー劇場日韓戦はスコアレスドロー。まぁこんなもんかなぁ。あとは個人の力と技やで。駒野大丈夫かなぁ。

CD
ベートーヴェン『交響曲第1&9番』
ベートーヴェン『交響曲第1&9番』

10月13日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清のスタミナラジオ』で来月5日から始まるスペシャル・オリンピックスに少し触れた後ビアポンの話題。流石はビール好きのイッセイさん。この話題に飛びついてくる。avexから送られてきた金聖響指揮OEK(オーケストラアンサンブル金沢)のベートーヴェン交響曲『1番・9番』のCDに納得。この響きこそやっぱりベートーヴェンの音と演奏やで。午後から恵比寿ガーデンルームへ。第7回万年筆ベストコーディネイト賞の表彰式。今年は小生は授与者。少々早く着きすぎたので元マガジンハウス名物編集長の石川次郎さんや元毎日新聞の鳥越俊太郎さんと少々雑談。そうか。鳥越さんはジム通いで元気なんか。我が身も含めて病気したら元気になるもんやなぁ。そこへ野際陽子さんと玉村豊男さん登場。有森裕子さんも現れたのでスペシャル・オリンピックスの話を少々。そこへ吾輩の推薦者平尾誠二さんも登場で久しぶりに歓談。そうか。最近の選手はみんな70点で特別頭のいいのもアホもおらんのか。フムフム。三洋には少々おるんやな。というわけで表彰式済ませて久しぶりに神戸製鋼スティーラーズ7連覇時代の名スタンドオフ藪木宏之氏にも会えて満足。恵比寿駅のディスクショップで1枚千円のDVDを少々買い込んで帰宅。晩飯映画劇場は『未公開映画祭』はちょっとパスしてスピルバーグの『E.T.』のメイキング。ナルホドこの映画からスピルバーグは「人間」を考え始めたんやなぁ…。考えんでもエエのに…。

CD
パトリシア・コパチンスカヤ『ラプソディア』
パトリシア・コパチンスカヤ『ラプソディア』

10月14日(木)
朝から机の虫になって仕事してたら金聖響さんから電話。そうか。離婚したか。そういや送られてきた「週刊文春」にも載ってな。え。いろいろマスコミに書かれてるんは違うんか。まぁ。いろいろあるやろ。男は真面目に仕事するだけや。昨日聖響さんのベートーヴェンと一緒に送られてきたパトリシア・コパチンスカヤのヴァイオリン(チャルダッシュやらエネスコやらラヴェルやらの小品集。コレは凄い!)を聴きながらさらに机の虫で校正3本こなしたあと夕方集英社へ。久々にボブ・ホワイティングさんに逢って『SPORTIVA』の対談。イチローについて。やっぱりなぁ。アメリカ人にとってはリスペクトはできるけどnot so interestingか。けど守備のレーザー・ビームは見応えあるとか。オモロイ話の連続で中華晩飯に雪崩れ込む。ビールと紹興酒も。タマにはエエやろ。

DVD
プッチーニ『マノン・レスコー』
プッチーニ『マノン・レスコー』
プッチーニ『マノン・レスコー』
プッチーニ『マノン・レスコー』

10月15日(金)
ナカナカ仕事がはかどらんのは一日の半分が外出という日が多いからか。じっくり丸一日自宅にこもらんとアカンな。と思いながら今日も午後から渋谷へ。NHK関東甲信越番組審議委員会出席。全員で視聴した首都圏プロジェクト『ミドルエイジクライシス・30代ひずみ世代の今』という番組を大批判。そやかて「数年早く生まれればバブル期に就職できた。本当にたった数年です」なんて甘ったれた「声」を取りあげる必要あるの?かつて昭和に流行った「生まれたときが悪いのか〜」という歌も「それとも俺が悪いのか〜」と続く。それを被害者意識だけで…。ほな戦争の時期に生まれた人は?俺ら団塊に押しつぶされた世代は?あ。そうか。彼らは団塊の子供たち。やっぱり自分たちの世代を群れてアピールしたがるんやな。NHKの素晴らしい番組もいつくか指摘。なかでも『大科学実験』は秀逸。皆さんいっぺん見てみてください。会議のあと近くの喫茶店で『メト・ライブ・ビューイング』打合せ。次回は『マクベス』『マノン・レスコー』『ピーター・グライムズ』。帰宅後『マノン』を見る。いやぁルネ・フレミングのインタヴューは相変わらず凄い。オペラ出演動物トレイナーの話も面白かった。メトの舞台を批判するのは簡単やけどコノ大衆化路線は見事。日本の頭の硬い音楽学者連中も見習うべし!

DVD
ブリテン『ピーター・グライムズ』
ブリテン『ピーター・グライムズ』
CD
ブリテン『ピーター・グライムズ』
ブリテン『ピーター・グライムズ』
ブリテン『カーリュー・リヴァー』
ブリテン『カーリュー・リヴァー』
ブリテン『戦争レクイエム』
ブリテン『戦争レクイエム』

10月16日(土)
朝校正を2本こなして昼から初台の新国立劇場へ。『フィガロの結婚』…う〜ん困った。舞台は引っ越しのサカイかアートなんとかセンターかと思える段ボール箱を積みあげた部屋。1幕のフィガロの部屋は良しとして2幕の伯爵夫人の部屋もコレ?しかも衣裳は時代劇。ロココ風。段ボールって古くからあったんですね? 歌手は主役級が外国人でワキは日本人。何故?ここは国立劇場やでと言いとうなる。指揮者も外国人。それが悪いという気はないけど特に特徴ある演奏でもなし。幕間にチョイト新鮮な空気を吸おうと外に出てみると「後半見ない人切符をください」と書いた紙を手にした青年が立っていて目と目が合ってしまった。パンフレットに原稿書いたのでもらった招待券とはいえウンザリしてる自分が客席に座るよりずっとエエことに違いないと確信して半券を渡す。青年の素晴らしい笑顔。何度も頭を下げて礼を言われる。俺も若いとき高価なチケットが買えず何度も唇を噛んだ。40年前の自分を思い出すと明るい気持ちに。ウン。確かにエエことをした。帰宅すると家族にも歓迎されて次女の子供の御食い初め。『鮨処もり山』さんが小振りの見事な鯛を焼いてくれて蛸の足と一緒に持ってきてくれたとか。それを孫の口につける。儀式を終えて晩飯食ってDVDでメトのオペラ『ピーター・グライムズ』。ブリテンの現代オペラも『スイニー・トッド』の演出家の演出で見るとまずまず面白いやん。という以上に音楽の素晴らしさ再発見。なんでこんなに素晴らしい音楽に今までピンとこなかったんやろ?組曲を何度もCDで聞いたから耳が慣れたんかな?とにかくメトの舞台の良し悪しはさておき『ピーター・グライムズ』が素晴らしい音楽のオペラであることに初めて気付く。嬉しいコッチャで。

CD
ポリーニ『ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」からの三章他』
ポリーニ『ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」からの三章他』
ポリーニ『ドビュッシー:12の練習曲/ベルク:ピアノソナタ作品1』
ポリーニ『ドビュッシー:12の練習曲/ベルク:ピアノソナタ作品1』

10月17日(日)
朝から今日は何故か興奮気味。佐吉の散歩は長女とBFに任せて『題名のない音楽会』で今夏の『キャンディード』の名舞台名音楽を思い出したあとはエッサコラサとコラム2本昼食挟んで夕方までに書きあげる。ふうう。夕方からサントリー・ホールへ。マウリツィオ・ポリーニのピアノ演奏会。去年俺が病気で倒れてコンサートに行けなかったので2年越しの恋人に逢った気分。いや。そんなくだらんこと抜きにして凄い。凄すぎる。参った。天才のピアノとはこーゆーものかと舌を巻く。まったく濁らない低音。宝石の輝きのような高音。ショパンもドビュッシーもブーレーズも完璧としか言いようがない。天才の営みに呆れ返って陶酔するほかない。このコンサートについては改めてゆっくり書こう。

10月17日(日)つづき
いやあソレにしてもポリーニ初体験は凄いものでした。ホール全体がしんと静まり返り観客が咳(しわぶ)きを怺(こら)えて魔法のような音の魅力に聴きいる様子は過去にグルダのピアノ(モーツァルト協奏曲弾き振り)バーンスタイン最後の来日コンサート(ベト7)クライバーとウィーン国立歌劇場(ばらの騎士)パヴァロッティのアリア(愛の妙薬)コッソットとフレーニの二重唱(アドリアーナ・ルクヴルール)ギャウロフのアリア(ドン・カルロでのフィリッポ2世)くらいしか経験がない。ショパン前奏曲の最初の2曲は調子が出ずコンナモンかなぁと思ったがその後は神業の連続。とくにドビュッシーの美しさにはマイッタ。アンコールの『沈める寺』の凄さ!アンコールのショパン『革命』でミスタッチしたときはポリーニも人間だとわかってホッとした(笑)。しかしアノわけのわからんブーレーズの現代音楽(ソナタ第2番)を聴かせる力は凄い。客席にツィンマーマンが聴きに来てたらしいけど彼ほどのピアニストでも聞きたいと思うのも当然。ブーレーズとドビュッシーとショパンを同じ「地平」に並べて完璧に演奏してみせるピアニストというのは過去の大ピアニストのなかにもいなかったに違いない。アマデウス(神に愛でられし人物)は現代にも存在するのだ。そうか。虎負けたか。昨日能見で負けた時点で終わってたかな。そうか。今日は藤川で負けか。今季はシャーナイな。来季もこのままではアカンで…。

10月18日(月)
昨日のポリーニのコンサートのような日の翌日はポッケエーと日がな一日何もせず過ごしたいものだがソウも行かず。貧乏暇なし。校正とコラム原稿書いて少々長い原稿の校正を考えると早くも晩飯。こんふうに過ぎていくのだ。これでいいのだ。たぶん。晩飯映画劇場は久しぶりに「未公開映画祭」から『スーパー・ハイ・ミー〜30日間吸いまくり人体実験』つまりマリワナを吸い続けたらどうなるかという超アブナイ・ドキュメンタリー映画。とはいえカリフォルニアやいくつかの州では治療用のマリワナ吸引は合法。つまり癌やエイズや鬱病やその他の病気に犯されている人が精神の安定を保つために医者の処方箋をもらってマリワナを吸うのはOK。そこでOKをもらったコメディアンがまず30日間“禁麻”して次に30日間朝から晩まで吸い続けてみる。とはいえ連邦では違法行為。そこで町にある「マリワナ薬局」が“ガサ入れ”を受けたりもする。なかなか興味深いドキュメンタリーでマリワナの効用も健康な身体に対する無害性も理解できる。しかし日本が麻解禁まで辿り着くのはまだまだやろね。煙草に変わる税収入になるのは……いまのところビアポンがオリンピック種目になるより可能性は低いやろなぁ。

10月19日(火)
朝早よ起きて原稿書くも完成せず。焦ったらアカンなぁ…と思いながら横浜のホテル・ニューグランドへ。横浜ロータリークラブの定例昼食会に参加。「ペリー来航の間」で150人以上の会員の方と一緒にチャプスイの昼食をいただいた後(コレが美味かった!)卓話。つまり講演。テーマは『現代人はなぜこれほどスポーツを騒ぐのか?』最近のスポーツの話題から古代ギリシア近代とイギリスでスポーツの生まれた理由を話してニーチェやメルロ・ポンティの身体の発見から現代スポーツのドーピングとパラリンピックの意味へ…自家薬籠中の話題を披露。今話題の渦中にある横浜ベイスターズの社長サンも顔を見せられ昼食会前に少々密談(笑)。中味は内緒(爆)。帰宅後机の虫。アカン原稿書けん。やっぱり途中に違う種類の仕事を挟むと無理があるなぁ。しゃーない。早よ寝たれ。

DVD
『1941』
『1941』

10月20日(水)
朝4時起床。机の虫。途中RKB毎日放送のラジオでクライマックスシリーズのあり方の不合理性について話したあと(別に九州の放送局だからというワケじゃないですけど)正午前に原稿仕上げて送って寝直そうとするが寝られず。スピルバーグの『1941』を見始めると睡魔に襲われグッスリ。この映画はなんべん見てもようワカラン。ジョン・ベルーシにダン・アイクロイドに三船敏郎まで出てて全員がアホやってて部分的には大爆笑で最後のオチも好きなのだが記憶に残らん。なんでやろ?英語の勉強にはエエのやけど(笑)。ぐっすり寝て起きたら晩飯映画劇場。「未公開映画祭」から『アウト・フォックス〜イラク戦争を導いたプロパガンダTV』ナルホド。共和党右派支持のFOX−TVのニュースの作り方がようわかった。Some People say…か。便利な言葉やな。しかし母系ユダヤ系キリスト教転向オーストラリア移民アメリカ人のルパート・マードックは何がしたいんかなぁ。所詮は金儲け?それで中国と妥協?それやったら右翼としても情けなさすぎるでぇ。調子に乗って「未公開映画祭」からもう1本『CSA〜南北戦争で南軍が勝ってたら』CSAは「the Confederate States of America」の略。つまりアメリカ(南部)連邦が南北戦争に勝利したとして奴隷制を残したまま20世紀やナチスと大日本帝国と第二次大戦やケネディの時代などを迎えたらテレビ番組はどうなるか…というシミュレーション・ドキュメント映画。途中黒人奴隷の存在を前提にしたTVCMも入るがその商品が実際に存在していたものだというオチには驚愕。ブラック・ユーモアは嫌いじゃないどころか大好きな小生でもこれはかなり毒のキツイ(それだけに一見の価値ある)作品でした。冒頭にバーナード・ショウの言葉を持ってくるだけのことはあるなぁ。あ。来月からネット配信の始まる「未公開映画祭」の予告編放映が始まりました。右のナンデモカンデモのサムネイルをクリックしてTRAILERからどうぞ。

DVD
『ザ・フライ』
『ザ・フライ』
『蝿男の恐怖』
『蝿男の恐怖』

10月21日(木)
朝品川へ。高輪プリンスホテルの古い部屋の一室で衛星劇場MET(メト=メトロポリタン歌劇場)ライブビューイングの解説VTR収録。ヴェルディ『マクベス』のロイヤル・シェークスピア・カンパニーの女性演出家の演出の面白さやプッチーニ『マノン・レスコー』の主人公をワーグナー歌手のカリタ・マッティラが歌う面白さやブリテン『ピーター・グライムズ』を『スイニー・トッド』でトニー賞を獲った演出家が演出する面白さなどを喋る。しかし毎度ながら映像中のルネ・フレミングのナビゲイターぶりには舌を巻く。今回はナタリー・デッセイも『ピーター・グライムズ』の舞台裏でマイクを手にして見事にナビゲイターを務めていたがやっぱりオペラ歌手ちゅうのは歌だけではあかんのやな。帰宅して佐吉と散歩のあと晩飯前映画劇場は「未公開映画祭」から『ウォルマート〜世界最大のスーパーその闇』社会主義を良い面まで含めて全面否定したらこういうメガ企業がのさばるんやね。健全な労働運動を起こさねば世界から人間社会が消えるで。晩飯野球劇場は巨人が中日に歯が立たんとわかった時点で映画劇場に切り替え。『THE FLY』。昔映画館で見てハリウッド版カフカとして見るとなかなかおもろいと思てたけど見直してもそのとおり。ただし80年代当時の最新コンピュータ未来危機は子供だましの玩具にしか見えんようなったなぁ。新しいもんはすぐに古うなるんやなぁ。この映画(じつはリメイク版)の元になった『蝿男の恐怖』も見てみたいなぁ。

DVD
『カルメン』
『カルメン』
BOOK
『イソップ寓話集』(岩波文庫)
『イソップ寓話集』(岩波文庫)

10月22日(金)
朝佐吉と散歩。久しぶりに終日ゆっくりした一日。明日の中日文化センター「新々続々オペラ講座」の準備。もう足かけ10年目やもんな。メールと手紙と請求書の整理。コレは大事なことです。昼食オペラ劇場はメトロポリタン歌劇場今年1月の舞台のDVD『カルメン』。ガランチャのカルメンはナカナカ魅力的。アラーニャのドンホセは…まずまず。フリットリのミカエラも歌は素敵…美人やけどこの歌手こんなにデカかったっけ?ドン・ホセの恋人やけどアラーニャに抱かれてキスされるの嫌がってるみたいやで(笑)。ヤニック・ネゼ=セガンの指揮はまずまずの迫力。1、2幕だけとはいえ昼からオペラで満足。午後もゆっくりとデスクワークしながら昨日本屋で買うた『超訳ニーチェの言葉』を読み出したらせっかくのゆっくりした一日やのに腹が立ってきた。これはニーチェとは無関係の本やな。前文での「肉体は(一つの)大きな理性である」という「肉体の発見」に関する最も重要で面白い言葉の引用も「大胆な発想は芸術的」と解説されているだけではナンノコッチャわからん。他の「言葉」も翻訳(超訳)と抜粋のせいで薄く軽く安っぽい。まるで日めくりカレンダーの名言集。これなら岩波文庫の『イソップ寓話集』のほうがよっぽどズッシリと面白いで…。1匹しか子供を産まないライオンを狐が批判するとライオンは答えた。「おれはライオンだ」このイソップの言葉のほうがニーチェ的かな(笑)。と思ううちに晩飯フィギュア・スケート劇場。う〜ん。浅田真央のジャンプ・ミスなどどうでもいい…けど音楽はこんなツマランのでエエの?タラソワの選んだハチャトゥリアンの『仮面舞踏会』ラフマニノフの『鐘』はサスガやったのに…。マイッタナ。村上某嬢はまだ子供やからシャーナイ。ぺろぺろキャンディ舐めてるのが似合うようなアメリカ女子選手もドーデモエエ。けど音楽のレベルが全体的に低すぎるで。

BOOK
小川和也『大佛次郎の「大東亜戦争」』(講談社現代新書)
小川和也『大佛次郎の「大東亜戦争」』(講談社現代新書)

10月23日(土)
朝佐吉と散歩のあといろいろ雑務処理したあと新幹線。東海TVの『スーパーサタデー』が終わってしもて中日文化センター『オペラ超入門講座』だけでわざわざ名古屋行きははもったいなぁ…などと不埒なことを思いながら足かけ10年目の新シリーズ第1回。オペラの魅力3点「オペラはクサイ」「オペラはアホクサイ」「オペラはカッコイイ」をワーグナー『ワルキューレ』ロッシーニ『アルジェのイタリア女』クラプトン&パヴァロッティのコラボとマリア・カラスの歌などを使って説明したあとオペラ誕生秘話を話してヘンデルのバロック・オペラ『セルセ(クセルクセス)』の冒頭(序曲と『オンブラ・マイ・フ』)と最終幕切れを鑑賞。10年前に始めたのと似たプログラムを進化させて披露。同じことを喋るのがイヤで10年間20サイクルの講座を違うテーマでやって来たけどボチボチ部分的に繰り返しても許されるやろ(笑)。往復ののぞみで小川和也『大佛次郎の「大東亜戦争」』講談社現代新書よむ。なかなかおもしろい。<精神主義の危険は都合のいゝ独断を許す隙間が多いことである>さすが大佛次郎の表現は的確。リベラリストの彼が大日本帝国の戦争を肯定していく精神状態が見事に説明されている。素晴らしい力作。帰宅するとバカ娘どものが浅田真央のフリー失敗以上に高橋大輔のショートを激賞。確かにビデオを見ると女性を喜ばす力がある。ジュニア上がりの羽生も含めて日本スケート陣は男子のレベルが急上昇。しかし浅田真央の音楽選びは誰がしてるのんや?同じ音楽でも演奏に力のあるのを選ばんとアカンで。あんなポップス調のリストの音楽ではジャンプにも力が入らんがな。

DVD
『スーパーサイズ・ミー』
『スーパーサイズ・ミー』
CD
ベートーヴェン『ヴァイオリン・ソナタ第2&9番クロイツェル』
ベートーヴェン『ヴァイオリン・ソナタ第2&9番クロイツェル』

10月24日(日)
佐吉と散歩のあと昨日から読んでいた小川和也『大佛次郎の「大東亜戦争」』が気になって読了。これは大衆文学者の立場を貫いた(小林秀雄には理解し得ない)大佛の「悲しさ」を理解したうえで書かれた名著です。神風特攻を「鞍馬天狗現ると云ふ感じで嬉しい」書いてしまった大佛の「悲しさ」は銃を握った小生の父のような人物なら堀田隼人や蜘蛛の陣十郎や腰巻きお仙を理解するように理解するに違いない。しかも大佛はセンチメンタリズムに流れたのではなく<日本には伝統的に有能な者は官僚に加わり、これが制度に依って腐っていくのである>といった透徹した見抜く力も持っていた。その人物の軍部・官僚・政治家に怒りながらの<戦争協力>はナルホド評価し直す必要がある。オヤジに代わって著者に感謝。読了後庄司紗矢香の新譜ベートーヴェンの『ヴァイオリン・ソナタ第2、9番クロイツェル』を聴く。トルストイが不倫小説にしたようなエロチックさはないが爽やかなベートーヴェン。いいんじゃないですか。昼飯オペラ劇場は昨日の『カルメン』の続き。最後の殺しの場面がけっこう迫力あって良かった。そうか高橋大輔悠々の金メダルか。これまたいいんじゃないですか。次の五輪までに一度ゆっくり休んでね。その意味で浅田真央もいいんじゃないですか。今はゆっくりして。ただ悩んでる選手をエキジビジョンまで引っ張り出したのは誰や?NHKやったら許さんぞ!晩飯映画劇場は『ビン・ラディンを探せ!〜スパーロックがテロ最前線に突撃!』。これは面白い!イスラム圏の人々に対する偏見誤解を糺す好ドキュメンタリー。女房が妊娠して産まれてくる子供のためにビン・ラディンを探さなきゃ!というアメリカ的発想(?)もイイ。イスラム社会突撃取材は『スパーサイズ・ミー』で1か月間マックを食べ続けた監督モーガン・スパーロック。いろいろやってくれますなぁ。その後NHKスペシャル『奇蹟の生還スクープ!チリ鉱山事故の真実』偶然最初から見る。ふ〜ん。小型ビデオカメラは凄い。スタジオはいらんかったな。

10月25日(月)
朝から終日雑務処理。原稿が書けん。マァこういう日もあるわな。『未公開映画祭』の宣伝をしてあげようと思てテレビ・ラジオ・新聞・通信社・雑誌・政治家・ジャーナリスト…等々の知人にメールを書いてたらいつの間にか晩飯映画劇場。やっぱり『未公開映画祭』から『ビーイング・ボーン〜驚異のアメリカ出産ビジネス』赤ん坊産んだばかりの次女が見たいと言わんかったら永久に見んかったドキュメンタリーやろけど見て良かった。なるほどね。アメリカは助産師による出産は1%か。セレブは帝王切開か。しかしハリウッド女優がセレブとはセレブリティもレベルダウンしたなぁ。ブルボンやハプスブルクやメディチの末裔は何処行った?

DVD
『グロリア』
『グロリア』
『ロッキー』
『ロッキー』

10月26日(火)
朝。佐吉と散歩。雨上がり。桜の木の落ち葉から桜餅の匂いが漂う。悪くない。午前中にコラム1本仕上げる。調子よし。昼飯映画劇場は『未公開映画祭』から『マックスト・アウト〜カード地獄USA』。そういやマル金とマル貧なんてTV番組があったのはいつのことか?いまやアメリカだけでなくカジノ資本主義による二極化社会は相当に進行。「カード会社」と「振り込め詐欺」は「ゴルフ」と「ビアポン」よりも似てるなぁ。この意味がわかりにくい人は17日から始まる『未公開映画祭』のネットで『マックスト・アウト』と『ビアポン〜世界一バカなスポーツ』を見てください。午後からもう1本コラム…う〜ん…書けん。1日2本は難しい?その上電話が次々と…。横浜ベイスターズは身売り失敗?晩飯映画劇場は久々にドキュメンタリーを離れて『グロリア』。少々疲れた中年女(ジーナ・ローランズ)が魅力を発揮するハードボイルド…はわかるけど構成がイマイチでラストシーンが大仰すぎて…まぁ楽しめますけどね。しかしビル・コンティの音楽は古さを感じるなぁ。『ロッキー』の音楽は今でも輝いてるのに…。カセベテス監督のせいかな?シャロン・ストーン主演のリメイク(シドニー・ルメット監督)も見てみよ。これを元ネタにしたナタリー・ポートマンとジャン・レノの『レオン』も見てみるか…。やめとこか…。

10月27日(水)
朝RKB毎日放送ラジオ電話出演。王貞治氏の文化功労者顕彰についてスポーツと文化(武化の反対語)とカルチャー(カルティヴェイト=耕すから生じた言葉)の関係について解説したあと段ボールやら雑誌やらを出して佐吉と散歩して七里ヶ浜の横の病院へ。1か月に1度広々とした海を見るのも悪くない。主治医の先生と雑談。そうか酒の適正量は日本酒ワインなら各1合ビールなら500ccか。まぁ俺はアルコールには強いしなぁ…もっと大丈夫…というのはアカンか。薬をもらって帰宅しようと江ノ電に乗ったら海沿いの道路に停まった観光バスからゾロゾロと人が大勢降りてきて江ノ電に乗る。わざわざ乗る電車か!?と言いたくなるがそーなんやろなぁ。長谷駅からは大量の外国人も。しゃーないな。秋の観光シーズンか。帰宅すると電話ラッシュ。そうか。ベイスターズはTBSのままか。交渉中からマスコミ出たらアカンな。来季の監督コーチ選手のやる気が心配やなぁ…村田も内川もFAか…。昨日の続きのコラム1本仕上げて晩飯映画劇場は『未公開映画祭』から『カジノ・ジャック〜史上最悪のロビイスト』ふ〜ん。ネイティヴ先住民やサイパン島住民やフィリピン人を誑(たぶら)かしての金集め共和党政治賄賂劇か。その中心人物エイブラモフは小物?ほな大物は誰?ブッシュ?マケイン?多分他におるのんやろけど資本主義に代わるシステムはないもんかいなぁ。あ。過去には日本式社会主義国民総中流成長モデルがあったやん!なんでソレを放棄した(させられた?)んかなぁ…。

BOOK
アイリアノス『ギリシア奇談集』(岩波文庫)
アイリアノス『ギリシア奇談集』(岩波文庫)
オウィディウス『恋愛指南 アルス・アマトリア』(岩波新書)
オウィディウス『恋愛指南 アルス・アマトリア』(岩波新書)
オウィディウス『変身物語』(岩波文庫)
オウィディウス『変身物語』(岩波文庫)
ヘシオドス『神統記』(岩波文庫)
ヘシオドス『神統記』(岩波文庫)
『西靖の60日間世界一周旅の軌跡―MBS「ちちんぷいぷい」の西アナウンサーが体験した旅が一冊に!』(ぴあMOOK関西)
『西靖の60日間世界一周旅の軌跡―MBS「ちちんぷいぷい」の西アナウンサーが体験した旅が一冊に!』(ぴあMOOK関西)

10月28日(木)
朝起きて朝日新聞に載った自分のコメントを見てちょいとギョッ!「一度経営権を放り投げたXXXがまた球団を持つことは不愉快。選手もファンも不安で仕方ないだろう」やと?こんなコメントしたらXXXから仕事来んようなるで。けど事実やしシャーナイか(笑)。佐吉と散歩のあと新幹線で新大阪へ。新大阪駅の売店でスポーツ紙チェック。関東では大騒ぎしていた横浜ベイスターズ売買交渉決裂のニュースが関西では皆無。ドラフト指名の話題ばっか。阪神のクジ運の話もエエけど横浜の問題は球界全体の問題なんやけどなぁ…と思てたら売店のお土産コーナーにどこかで見たような青い線の入った白い綺麗な箱に『面白い恋人』の文字。なにぃ!『白い恋人』と違うんかいな!帰りに買お!『ちちんぷいぷい』生出演。スタッフから西靖アナウンサーの60日間世界一周のムック本をいただいたので西サンにサインしてもらう。ほんまエエ旅してきたなぁ。TBSのドラフト中継のため『ぷいぷい』は1時間短縮。おっ。早大の大石は西武か。齋藤は日ハムか…と明朝でもエエ情報をチェックしたあと(苦笑)『面白い恋人』買うて家路へ。往復の新幹線でオウィディウス『変身物語』(岩波文庫)読み始める。『イソップ寓話集』があまりに面白かったのでヘシオドス『神統記』やアイリアノス『ギリシア奇談集』オウィディウス『アルス・アマトリア(恋愛指南)』に挑戦しはじめたらコレがナカナカ面白い。ギリシア・ローマにはまりそう。帰鎌。『面白い恋人』家族にバカウケ。おまけに美味い。なんや。YOSHIMOTOのアイデアか。まぁええけど。どっかの菓子メーカーやったらもっとオモロカッタのに…。

DVD
『めぐり逢い』
『めぐり逢い』
CD
『植松伸夫作品集 ファイナルファンタジー〜ロストオデッセイ〜ブルードラゴン ベンヤミン・ヌス』
『植松伸夫作品集 ファイナルファンタジー〜ロストオデッセイ〜ブルードラゴン ベンヤミン・ヌス』
『レゾナンス/エレーヌ・グリモー』
『レゾナンス/エレーヌ・グリモー』
BOOK
エレーヌ・グリモー『野生のしらべ』(武田ランダムハウスジャパン)
エレーヌ・グリモー『野生のしらべ』(武田ランダムハウスジャパン)

10月29日(金)
朝佐吉と散歩のあと毎日新聞のコラム原稿1本。書けるときは自分でも驚くほどすらすら書けるもんやなぁ…と自分でも驚きながら横浜ベイスターズ身売りについての原稿…いや横浜スタジアムについての原稿を書く。やっぱり問題点はスタジアムですよね。ソフトよりハード優先の「文化行政」の間違いを神奈川県知事も横浜市長もわかってへんのと違うかなぁ。午後は音楽聴きながら読書。グレコローマン(ギリシア・ローマ)系以外に松本修『「お笑い」日本語革命』新潮社。『アホバカ分布考』もオモロかったけどコレも傑作やな。モノを調べるちゅうことがワカランようなった学生に読ましたいな。音楽はベンヤミン・ヌスのピアノで『植松伸夫作品集』。ファイナル・ファンタジーの音楽らしいけどゲームと無縁の小生にはいまいちピンと来いひんかった。BGMとしては悪くない。それよりエレーヌ・グリモーのピアノの『レゾナンスresonances』というタイトルのアルバムはオモロイ。鋭く音のはっきりした超個性的モーツァルト(ソナタ8番)。それを聴いたあとはベルクの現代音楽ソナタも自然に聴けた。リストもバルトークも。やっぱり凄い美女やで。晩飯映画劇場はケーリー・グラント&デボラ・カーの『めぐり逢い』。そうか。恋愛物語は思い切りストーリーをでっちあげてもええのんやな…と納得。俗界流行アホ寵児系美男子VS毅然凛然知性派薄幸系美女というのも恋愛ドラマのパターンかも。Synesthesiaの持ち主で狼の研究者でもある超知性派ピアニストのグリモーはどんな男性とresonanzするのか?

DVD
ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』
ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』
ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』
ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』
CD
ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』
ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』
ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』
ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』

10月30日(土)
朝風雨をついて佐吉と散歩。暴風雨というほどでもないけど結構な雨風。台風が来ると学校が休みやった頃を思い出して仕事は休止。メトロポリタン・オペラの『トリスタンとイゾルデ』を見る。それでも1幕でふううー。マルチスクリーンと光が柔らかく目映い照明の舞台には興味惹かれたけど演奏が軽いなぁ。舞台以上に音楽が大事なオペラ。もっとエロチックにうねってほしいけどコレがメトの音かな。昼飯映画劇場は『未公開映画祭』から『ニューヨークお受験戦争〜それは保育園から始まる』。運動場も砂場もない保育園とはいえ有名保育園に入れるとハーバードへの道が開けると信じるセレブリティは必死。ドキュメンタリー映画として面白かった。我々と無縁の世界ですからね。競争率の激しい高額保育園をいくつも受験するのでなく身障者の子供を積極的に受け入れる保育園を無競争で選んだ高齢のシングルマザーとニューヨークから出ていった夫婦の選択が正解やな。午後少し仕事。明後日からの大学院授業の準備。晩飯野球劇場で日本シリーズのマリーンズ先勝を確信したあと映画劇場に切り替え。やっぱり『未公開映画祭』から『イエスのショッピング〜買い物やめろ教会の伝道』。平均貯蓄額がマイナス(カードによる借金額が貯蓄を上回る)アメリカで買い物をやめろ!(買いすぎるな!)と訴えて歩く牧師と聖歌団。クリスマス商戦のなかで真のクリスマスはプレゼントと無縁と訴える。敵はディズニーやウォルマート。任天堂とソニーのゲーム機の名前もよく出る。おそらく主張は正しい。ゴスペル風替え歌合唱も面白い。けど運動のやり方はアメリカによくある新興宗教風で稚拙。ドキュメンタリーとしては面白かった。『未公開映画祭』は日本のメディアだけでは気付かんことを仰山教えてくれる。マリーンズ完勝やな。明日は負けてもエエな。

10月31日(日)
台風一過というほどでもない秋の朝。桜の落ち葉で桜餅の薫りがむんむんのなか佐吉と散歩。柿の葉も落ちて濡れていて柿の葉寿司の匂いもむんむん…というのはウソ(汗)。アレは寿司御飯(酢飯)の匂いが強いですもんね…などと考えながら帰宅して明日からの大学院講義の準備。昼飯未公開映画劇場は『ジーザス・キャンプ〜アメリカを動かすキリスト教原理主義』。う〜ん。子供を巻き込むか…。ほんで何でブッシュ共和党支持やねん?あ。イスラムと対抗か。まいったな。『未公開映画祭』にはオモロイ映画も多いけど知っといたほうがエエ映画も多い。午後から講義の資料整理。晩飯日本シリーズ劇場は中日の順当勝利。ロッテが最初から試合を捨ててもいいと考えてたとしたら西村監督恐るべし。晩飯後に『未公開映画祭』からもう1本『クレイジー・ラブ〜ストーカーに愛された女の復讐』。う〜ん。こういう人生もあるのか…というお話し。上流家庭美男美女ゆえの破壊的劇愛人生の老いて後の回顧。まだ悟ってないな。彼らは…。きちんと歳はとりたいものですね。映画としては面白いけどね。人生としては…。まぁ激しさの度合いは違てもよくあるケースかも。

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