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タマキのナンヤラカンヤラ バックナンバー 2021年10月
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Blu-ray
『日本のいちばん長い日』
『日本のいちばん長い日』
原田眞人監督によるリメイク。阿南陸将は秘書だった隣人のお婆さんによると役所広司のほうが三船より本人に近いようですね

10月1日(金)
第二次大戦も終わろうとしていた1944年。フランクリン・ルーズベルト大統領の異例の4期目選出が誰の目にも当然と思われた大統領選の副大統領候補で揉める。それまで副大統領を務めて民主党員にも国民にも圧倒的に人気の高かったヘンリー・ウォレスに対して保守派から猛烈な反対の声が起こる。それはウォレスの「反植民地主義」「人々の革命」といった考え方に対して保守派に加えてイギリスも反対したから。そこで民主党大会でウォレスが副大統領に指名されそうになった直前に保守派は「謀略」で民主党大会を休会に持ち込み再開されたときは凡庸なトルーマンが副大統領の選ばれるよう画策した。ルーズベルトの健康状態が危惧されて副大統領が大統領の地位に就く可能性が高いことが予想されるなかでの保守派の「謀略」だったとオリバー・ストーンのアメリカ史は書いている。人気のあった河野が岸田に敗れたのも似てるか?いや河野をウォレスと並べるのは誉めすぎだろう。1945年のルーズベルトの死去でトルーマンでなくウォレスが大統領になっていれば《原爆投下も核武装競争も冷戦もなかったかもしれない》とストーンが書くほどの人物である。河野は原発でも年金でもチョイと妥協しすぎたのでは?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。土砂降りの颱風の暴風雨。ソソクサと帰宅。明日の『スポーツゴジラ』のZOOM講演会録画に備えてイロイロ準備。タイトルは『TOKYO2020から考えるオリンピックと日本のスポーツの未来』編集長の長田渚左さんからメディアが日本のスポーツの主催者や所有者となっている矛盾もキチンと喋ってほしいとの要望。マカセテクダサイ!晩飯映画劇場は『日本のいちばん長い日』。火曜日に見た『わが母の記』を見て感激したので原田眞人監督の作品を見直したかったから。元木雅弘演じる昭和天皇も見事なら役所広司演じる阿南陸軍大臣も人間味溢れる名演ですね。以前大阪のテレビで原田監督と御一緒したとき「岡本喜八監督の名作があるに何故リメイクを?」と訊いたら「人間の描かれ方がちょっと違うと思ったから」との答え。なるほど。三船敏郎の阿南陸相は少々帝国軍人色が過ぎるかな?女学生時代に阿南陸相の秘書をやっていた99歳になる隣のお婆さんは(凄い隣人でしょう!)「阿南さんは凄く優しいイイ人だった」と言ってますからね。颱風は神奈川県南部にはさほどの被害を出さずに通り過ぎそうですね。

DVD
『日本のいちばん長い日』
『日本のいちばん長い日』
岡本喜八監督の歴史大河映画。阿南陸将は三船敏郎。人物像は違うかも知れないけどこっちの映画も好きです

10月2日(土)
オリバー・ストーンの「アメリカ史」はいよいよ第二次大戦での日本との最後の戦い。「無条件降伏」を突きつけるアメリカと「国体(天皇制)」だけは守りたい日本。ソ連の参戦が刻々と近づき日本の敗戦を誰もが確信するなかで《アメリカはなぜ無力な人々に対して二個の原爆を落としたのだろうか》という疑問にストーンは日本人を《ゴキブリ・ネズミ・イエロー・モンキー》呼ばわりしていた大統領やアメリカ国民の《人種差別意識》を指摘する。アメリカの《歴史上日本人ほど忌み嫌われた敵はいないだろう》《ナチスドイツと善良なドイツ人は慎重に区別されていたが日本人にはこうした区別は用いられなかった》『タイム』誌の記述にも《日本の一般市民は思慮分別に欠け無知である。ひょっとすると人間かも知れないがそれを示す証拠は皆無である》とのコメントが掲載されたという。そして《バターン死の行進》など《戦時中に日本人がなした恥知らずの行為は攻められてしかるべきだろう。しかしアメリカ人も同様に見下げ果てた行為に及んだことを知る必要がある》として《アメリカ軍の残虐上位を詳述》した雑誌『アトランティック・マンスリー』の記事を紹介している。これをアメリカの「幅(度量)の広さ」と言うべきか。日本は見習えるか?自民党は見習えるか?野党も見習えるかな?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。颱風一過。爽やかな秋空。こういう季節の繰り返しが日本人に「過去を水に流す(忘れる)」性癖を植え付けたのかな?ワン。昨日「衣替え」と伝えたメディアはおそらくゼロかな?「衣替え」は死語になったようですね。俺は今でも普段着はTシャツですからね。学校の制服は夏服から冬服に替わったのかな?午後から『スポーツゴジラ』(スポーツネットワークジャパン)の『スター講座』をZOOMでビデオ撮り。日本のスポーツの発展をメディア(スポーツジャーナリズムを放棄してスポーツの主催者・所有者・協力者になっているマスコミ)が阻害していることイロイロ話して最後は10月10日にオープンする鎌倉の新しいサッカーチーム鎌倉インテルの鳩スタ(鳩サブレースタジアム)の話までする。すぐ地元にサッカーチームとスタジアムが地元企業の協力で生まれたのは嬉しいですね。鎌倉インテルは「インテル(international)になれるかな?バルセロナのように!ガンバレ!晩飯映画劇場は岡本喜八監督の『日本のいちばん長い日』を見ながら。原田眞人監督作品とどちらも素晴らしいですね。

CD
『モーツァルト:二台のピアノのための協奏曲』
『モーツァルト:二台のピアノのための協奏曲』
フリードリヒ・グルダ&チック・コリアのピアのにアーノンクールの指揮ゴキゲンなモーツァルトです

10月3日(日)
『オリバー・ストーンの語るもうひとつのアメリカ史@2つの世界大戦と原爆投下』読了。最後は広島長崎への原爆投下。日曜の朝からナンデこんな悲惨な話を読まなきゃならんのかと自問もするけど衆院選を目前にしたいま戦後政治の成り立ちを振り返るのは必要ですよね。トルーマン大統領という人物は本当に無邪気な人で広島に原爆を落とした報告を聞いて「これは史上最大の出来事だ!」と語り「これは最も心躍る仕事だった」と語り某民主党議員から「無辜の人々を死に至らしめる平気に歓呼するなどかりそめにもアメリカ大統領たる者のすべきことではない」と窘められたという。もっともトルーマン大統領がこれほど喜んだ理由をソ連の指導部は見抜いていた。《既に瀕死の状態に歩こっか(日本)を叩きのめすのに原爆は必要ないと承知していたから彼ら(アメリカ)は真の標的がソ連であると結論づけた(略)アメリカはソ連に対して原爆を使用することも辞さないという意思の現れと推測できることだった》ナルホド。アメリカはソ連に対する来たる冷戦での政治的メッセージを発するために広島長崎にいた数十万の人々を一瞬にして犠牲にしたわけですね。嗚呼。ベッドを出て黒兵衛と散歩。雲一つ浮かんでいない青い空コロナ消えつつ原因わからず。ワン。何もかも曖昧なまま歴史は進む。緊急事態宣言の解除で人出は戻ったらしいが冬の第6波はどーなるのかな?喉元過ぎれば熱さを忘れ風が吹けばコロナも吹っ飛び桶屋が儲かる…のか?晩飯時に見たNHK『ダーウィンが来た』のキタキツネ家族のカラフト鮭の捕獲に感激。日曜美術館の85歳横尾忠則の絵画にも大感激。もはやピカソの域ですね。NHKスペシャル『中国共産党一党独裁の宿命』がオモシロかった。毛沢東の秘書を勤めケ小平から習近平までも知っている李鋭が中国建国・文化大革命・改革開放・天安門事件・香港弾圧・習近平独裁…と70年にわたって残した日記の結論は共産党一党独裁政権は過去の王朝と同じで共産主義とも社会主義とも異なり矛盾だらけでいずれ崩壊する…。まぁそーなんでしょうけどモウチョット先のことかな?「中国共産党=過去の王朝説」は高島俊男・著『中国の大盗賊・完全版』(講談社現代新書)という最高にメッチャ面白い本に書かれてますね。「アメリカはワシントンやリンカーンという優れた政治家を生んだの衣中国は始皇帝や毛沢東という独裁者しか生まなかった」という李鋭の嘆きは何年後に解消されるのかな?風呂のあとに見聴きしたNHK-Eテレのモーツァルト『二台のピアノのための協奏曲』はメッチャメチャ素晴らしかったですね。ピアノはチック・コリアと小曽根真。いやぁ二人のカデンツァには興奮させられました。

DVD
『テルマエ・ロマエ2』
『テルマエ・ロマエ2』
まぁ笑えれば良いのでしょうか?

10月4日(月)
結局広島と長崎に落とされた原爆は日本の降伏と関係なくソ連への脅しにもならず(ソ連もすぐに開発に成功しましたからね)結局は「人類を滅亡させるほどの」核爆弾の所有を争う軍拡競争による冷戦を生むだけに終わったのですね。《勝者がこれほど覚束ない不安を覚えて将来が不透明で自分たちの生存すらも不確実だと気付く…そんな終わり方をする戦争はこれまでほとんどなかった。いや皆無だった》そこでアメリカのスティムソン陸軍長官は次のように悟った。《誰かを信頼に値する存在にしたければその相手を信頼するしかないということです。相手を信頼に値しない存在にしたければ相手を信頼せず不信感をあらわにすることです》要はまず隗より始めよということですね。そこで冷戦下のアメリカはソ連に先制攻撃すべしという強硬開戦派(フォレスタル海軍長官)と核廃棄を唱える和平推進派(ウォレス)の間でギリギリの選択を迫られてッフラフラと真ん中を歩いたというワケか?…中国・北朝鮮・ロシア・アフガン・ISに対してもまったく同じことが言えるかな?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。今朝の東京新聞に水木しげるさんの『総員玉砕せよ!』の創作ノートが発見された記事があった。オリバー・ストーンの『アメリカ史』とともにに水木しげるさんの戦争体験漫画は現代人の必読書と言えますね。ワン。そう言えばさいとうたかをさんも亡くなりましたね。一昨年だったか週刊誌の座談会で相撲がテーマだったにもかかわらず劇画製作に関する質問をいろいろぶつけても答えて下さったのを思い出します。劇画で一番大切なのは正確な背景なのですね。合掌。共同通信社から今年発行された本のお薦め原稿の依頼が来る。もうそんな季節なんですね。『ニューズ・オプエド』はスタジオの改装リニューアルのため今日から1週間お休み。どんな改装かよく知らないけどデジタル・スタジオになるらしい。というわけで今日は少々暇になったので夕方から晩飯後までに映画2本続けて見る。『テルマエ・ロマエ2』と『壬生義士伝』。前者は笑っただけでマァどうでもよかった。後者は途中まで面白かったけど最後が冗長で長かったですね。

10月5日(火)
第二次大戦後チャーチルの帝国主義植民地主義復活路線と反ソ反共路線&ソ連の台頭を受けてアメリカ社会全体で反共運動が始まる。ウォレスやルーズベルト前大統領夫人の平和路線は踏みにじられ《政府の全職員を相手にアメリカ国家への忠誠審査》なるモノを実施し《政府職員にゴッド・ブレス・アメリカを歌わせて自由への宣誓をさせたトルーマン大統領でさえフーバー長官の下でFBIがアメリカ版ゲシュタボになるのではないかと懸念》したほどアメリカ社会は右傾化。ハリウッドでも《下院非米活動調査委員会》による「赤狩り」が始まり映画俳優組合委員長のロナルド・レーガンは《ハリウッドに共産党の脅威が実際に存在すると証言。ウォルト・ディズニー&ロバート・テイラー&ゲーリー・クーパーもレーガンに同調した》しかし《ハリウッドには議会による魔女狩りを堂々と批判する有名人のほうがはるかに多かった》としてオリバー・ストーンは「アメリカ史」に次の「有名人」の名前を記している。ハンフリー・ボガート&グレゴリー・ペック&ジーン・ケリー&ウィリアム・ワイラー&ルシル・ポール&フランク・シナトラ&バート・ランカスター&ローレン・バコール&オーソン・ウェルズ&キャサリン・ヘップバーン&ピート・シーガー&ヘンリー・フォンダ&ベニー・グッドマン&グルーチョ・マルクス…etc.「赤狩り旋風」はやがて終息するが約30年後にはレーガン大統領が誕生するんですよね。日本でもGHQによる占領施策が「民主化」から「逆コース」になり巣鴨から出てきた岸信介首相の誕生となるんですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。あ。自由民主党って「リベラル」で「デモクラティック」な党のはずなんですよね。ワン。午前中にZOOMでジャーナリストの仲野博文さんがやっている『ドット・コネクター』という20代若者向けのネット番組のインタヴューを受けて東京2020オリパラの問題点と日本のスポーツ界の問題点を語る。オリンピック依存症でスポーツ文化という意味を解さずメディアが支配する日本のスポーツ界について話させてもらう。若い人によるこういうメディアはどんどん出てきてほしいですね。ノーベル物理学賞に地球温暖化を世界で最初に証拠と共に提示した真鍋淑郎氏が受賞。素晴らしいことでしょうけどメディアの報道は五輪の金メダル獲得と同じみたいな感じですね。

Blu-ray
『動乱』
『動乱』
吉永小百合と高倉健を見たい人のためだけの映画。何も考えさせられるところのない残念な戦争映画

10月6日(水)
第二次大戦後に生まれた国家イスラエルはアメリカのマーシャル国務長官ですらユダヤ人とアラブ人が共に暮らす国連による信託統治にすべきと主張してトルーマン大統領がイスラエル国家を承認すれば次その年の大統領選に投票しないとまで言っていたのにトルーマン大統領は1948年5月14日イスラエルの国家設立宣言後11分という早さでその国家を承認した。それはその年の大統領選のためのユダヤ人票を欲しかったからだったのですね。民主主義の政治とはこんなふうに動くモノなんでしょうか…嗚呼。ベッドから出て黒兵衛と散歩。鎌倉市長選の告示看板がそこかしこに現れる。17日投開票。続けて衆院選。一度にできれば無駄なく良かったのに…ワン。終日スポーツジャーナリズム論と格闘。新聞社もテレビ局も無視するに違いないマスメディア批判の文章の連続ですがコレだけは仕上げておかないといけませんからね。晩飯映画劇場は高倉健・吉永小百合初共演の映画『動乱』。5・15事件から2・26事件までの帝国陸軍青年将校の動きを描いた映画だけど最後に「本編はドラマであり事実と無関係」という意味のテロップ。????が頭のなかに浮かぶ。恋愛映画として右翼軍人テロを美化しただけ?映像は美しかったですけどね。

10月7日(木)
オリバー・ストーンの『アメリカ史』は朝鮮戦争へ。あまりに残酷で悲惨な空爆で朝鮮半島のほとんどすべての都市が焦土に。マッカーサーが解任されたのは原爆の使用を主張したからというのは俗説で後任のリッジウェイ最高司令官もトルーマン大統領も原爆使用の準備は整えて多くの上下両院議員も原爆投下に賛成していたのですね。それにしてもこの戦争以来アメリカはヴェトナム→イラン→イラク→アフガニスタンと戦争に勝てなくなる。世界最新の最高軍備が《どうして不十分な装備しかない田舎者の北朝鮮軍や中国軍(やヴェトナム軍やアラブ軍)に勝てなかったのかとアメリカ人は訝るほかなかった》ブラッドリー将軍は朝鮮での中国との戦争を《間違った場所で間違った時期に引き起こされた間違った相手との間違った戦争》と総括したらしいけどアメリカの第二次大戦後の戦争はすべてそうかも?ベッドから出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。1年延期されていた三重国体が中止に。国民体育大会は24年の佐賀大会から国民スポーツ大会と名称を変えて34年の鳥取大会までコノ先13年間も開催地が決まってるらしいけど500億円も費用を使って(国の援助は16億円らしい)開催する必要があるのかな?オリンピックと同様の一時期だけの「祝祭イベント資本主義」のように思えますが…。それより我が住まいのある鎌倉市に鎌倉インテルというサッカーチームが生まれほうがカルチャー(文化)として嬉しいですね。11日には鳩サブレースタジアム(略称・鳩スタ)もグランド・オープンするらしい。地元民として応援しましょう。黒兵衛と散歩のあと終日スポーツジャーナリズムの原稿書きやらナンヤラカンヤラ。ペナントレース大詰めの試合は阪神が横浜にソトの逆転ホームランで敗れたあとヤクルトが巨人に見事なサヨナラ勝ち。セはスワローズで決まりかな?パはオリックスかロッテか?と思いながら風呂入ってベッドへ。オリバー・ストーンの『アメリカ史』で朝鮮戦争後のアイゼンハワー大統領と軍産複合体の複雑な関係を読んでいるとグラグラグラッと家全体が揺れました。3・11を知っている人間としては大きな揺れだったけど大丈夫だな…と落ち着きながらテレビのニュースで地震の様子を確認。ま。いずれ大きいのが起こるらしいけど富士山は大丈夫かな。新しい日本の出発は何もかもが起こったそのあとかな。あまりにも酷い政治が続きましたからね…そのくらいの浄化作用が必要かも…寝よ。

10月8日(金)
岸田首相が所信表明演説で使ったアフリカの諺「早く行きたければ一人で行け。遠くまで行きたければみんなで行け」は過去に石川県小松市長が所信表明演説で使った二番煎じらしいですね。どうせ二番煎じを使うならアイゼンハワー大統領が朝鮮戦争で和平協定が結ばれたあとの演説に用いた言葉をパクってほしかったですね。《銃が一丁製造されるたびに…軍艦が一隻進水するたびに…そしてロケットが一発発車されるたびに…それは空腹を満たされぬ人々や寒さの中で衣服をない人々から盗みを働いたことになる。我々は戦闘機一機を買うのに1万3千6百トンの小麦に相当するカネを支払い8千人以上に新築の家を建てられるだけの費用で駆逐艦一隻を勝っている。このような生活様式はありえない》この「格調高く非常に感動的」(ニューヨーク・タイムズ)な演説にもかかわらずアイゼンハワーはその後ニクソン副大統領の「狂人の理論」と呼んだ作戦を採用する。《アイゼンハワーは中国側へ核兵器投下の用意があることを密かに伝えた。数週間後中国は休戦を要求し朝鮮戦争は終結した》《「あれは上手くいった」とニクソンは断言している。「核兵器が効いたのだ」ニクソンは予測不可能であることの価値を教えてくれたのはアイゼンハワーだと言っている。「こちらのことを予測不可能な人物(狂人)だと思えば敵は極端な攻撃を思い留まるだろう。敵が降伏する可能性も大幅に高くなる。この予測不可能な大統領は次の勝負でも勝つだろう」》しかしニクソンはヴェトナムで負けることになる。そしてアメリカは負け続けることになる。ワン。

10月8日(金)つづき
ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと久し振りに東海道線で東京へ。品川のアルタで(株)ノーボーダーの上杉隆社主と昼飯食いながら打ち合わせ。来週月曜からの『ニューズ・オプエド』で使われる新装なったスタジオの様子をスマホで見せてもらう。スタジオはすべてヴァーチャル仕様でリアルはグリーンシートのみ。約10年前に真のジャーナリズムを実践できるメディアを創ろうと話をしたときはそんなイノベーションは想像もできなかった。こういう進歩を日進月歩と言うのでしょうかね。来週月曜(ゲストは春日良一さんと小林信也さんで東京五輪の総括)が楽しみです。打ち合わせを終えて品川インターシティへ。笹川スポーツ財団のTさんと一橋大教授のOさんと待ち合わせをしての(株)フォーラムエイトへ。伊藤社長と武井副社長にスポーツ・ポリシー・ジャパン(SPJ)への協力を要請させていただく。ついでに(というのは失礼ですが)『ニューズ・オプエド』と『スポーツゴジラ』への協力もよろしくお願いします。途中フォーラムエイトがスポンサーとなった世界ラリー選手権日本大会の関係者やそれで町興しを企画している岐阜県恵那市長らとも面会。今後に向けてイロイロ有意義な一日でした。

DVD
『ベン・ハー』
『ベン・ハー』
これもワイラー監督。チャールトン・ヘストンの英雄映画と思って初めて見たときキリストの映画だとわかり驚きました
Blu-ray
『フラガール』
『フラガール』
もう15年も前の映画になるのですね。久し振りに見直しましたけど、イイ映画ですね。李鳳宇さんは新しい映画創ってるのかな?

10月9日(土)
オリバー・ストーンの『アメリカ史』は事実を包み隠さず記している。それだけにオソロシイですね。イランで民主的に選ばれて人気のあったモサデク政権をCIAが謀略を用いて倒してパーレビ政権を作り上げイランの石油を支配したアメリカ政府は中米独裁政権もアイゼンハワー政権と堅く結びついたユナイテッド・フルーツ社と一緒になって帝国主義的に植民地として支配。ベトナムでベトミン(ベトナム独立同盟)への空爆が始まり原爆の使用が検討され始めたとき…ビキニ環礁の水爆実験による第五福竜丸事件が起きたのですね。《第五福竜丸は実は「ソ連のスパイグループ」でソ連のために諜報活動を行っていた》とアメリカ原子力委員会の委員長は大統領報道官に語ったという。さすがに《このあからさまな嘘は直後にCIAによって否定された》が原子力委員会の委員長はアイゼンハワー大統領の記者意見の場で《水爆実験がアメリカの軍事態勢に貢献したことを強調した上で第五福竜丸は原子力委員会の警告を無視したと非難し乗組員の健康問題はそれほど深刻ではない》と発表。しかし日本では《水爆の禁止を求める嘆願書に人工の3分の1にあたる3200万人が署名》するほど反核運動が盛りあがり『ワシントン・ポスト』が《(原子力の)平和利用の手段を日本に提供すること以上に良い贖いの方法があるだろうか》と書いた結果某原子力委員と某下院議員が一つの提案を発表。それは日本で《初の原子力発電所を広島に建設する》という《残酷な皮肉に思える》提案だった。こういった《原子力の平和利用キャンペーン》について当時の毎日新聞は《日本はまず放射能の雨の洗礼を受け次には「原子力の平和利用」を装った米国の狡猾な商業主義のうねりを受けていると非難した》。このアメリカの「平和利用」の商業主義の辿り着いたところが「フクイチ(福島第一原子力発電所)」なのか…。広島出身の新総理は国連の核兵器禁止条約にどう対処する?核廃絶は口先だけ?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。

10月9日(土)つづき
終日スポーツジャーナリズムの原稿書き。今年のノーベル平和賞はフィリピンとロシアのジャーナリスト。朝日新聞がそれを絶賛。ならば隗より始めよ。スポーツ(高校野球など)を主催したり東京五輪のスポンサーになったりして自らスポーツジャーナリズムを放棄していることを改めて欲しいですね。大きなダム(ジャーナリズム)も小さな一つの穴(スポーツジャーナリズムの放棄)から破壊されますからね。晩飯後映画劇場は『ミニヴァー夫人』。ウィリアム・ワイラー監督の第二次大戦中のイギリスを舞台にした戦意昂揚映画というだけで見始めたけどサスガはワイラー監督。戦争に巻き込まれるイギリス上流階級の家庭の悲劇を見事に描ききっています。ドイツ軍による爆撃はあっても戦場が一切出て来ないけれど素晴らしい反戦(反ナチ)映画になってます。とくに個人用のヨットやボートなどが一斉にダンケルクでの撤退作戦に参加し英軍兵を救出に向かうシーンは見事。コノ映画はどんな艦隊以上の6個師団ほどの力を持つとチャーチルに言わしめたことも納得。『我等の生涯の最良の年』『ベン・ハー』『ローマの休日』『噂の二人』『コレクター』『ファニー・ガール』『おしゃれ泥棒』…ワイラー監督の凄さは絶対に映画の画面から瞬時も目を逸らせることのできない映画作りをしていることですね。

DVD
『パットン大戦車軍団』
『パットン大戦車軍団』
これは素晴らしい映画です。ドン・キホーテのように風車(政治?時代?)に挑んだパットンを演じたジョージ・C・スコットの演技が凄い

10月10日(日)
オリバー・ストーンの『アメリカ史』に面白い記述(事実)を発見。1957年ソ連がICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験に成功し人工衛星スプートニクの打ち上げにも成功すると米空軍幹部は下院議会で月面軍事(ミサイル)基地の建設計画を(真面目に)発表。そんな計画を知った某ジャーナリストは《米軍は宇宙戦争に備えて陸・海・空軍に続く第四の軍隊を創設してラテン語で月を意味するLuna(ルナ)をもじってLunacy Force(狂気軍・精神異常軍)と名付けるべきだと提案した》それから半世紀後には実際に宇宙軍が生まれたのですから月面軍事基地も近い将来には…?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。日曜の散歩はゆっくりと優雅に…と思っていたら…一天俄に掻き曇り大粒の雨が…シャーナイですね。お天道様には勝てません。雲古を済ませてサッサと引きあげる。ワン。終日デスクワーク。スポーツジャーナリズムについて書き続ける。晩飯は久し振りに『鮨処もり山』さんからお鮨の出前をいただく。世の中徐々に「コロナ明け」の様相。しかしフリーランスの身の上は講演会の中止などで収入の大幅減。シャーナイですね。晩飯風呂後映画劇場はグレゴリー・ペック主演『マッカーサー』。フィリピンから撤退して「I shall return」で戻ってきて日本の降伏から朝鮮戦争で司令官を解任されるまでの軍人の生涯。映画作品というより資料映像。幣原喜重郎首相がマッカーサーに対して憲法に不戦条項を入れるよう提案しマッカーサーが感激するというのは『マッカーサー大戦回顧録』からとったのでしょうが1977年の映画にしては新説の大胆な先取りと言えるのかな?しかし映画としてはパットン将軍を描いた『パットン大戦車軍団』のほうがはるかに優れてますね。

DVD
『柳家小三治全集』
『柳家小三治全集』
これ、持ってないんですよ。ほしいなぁ。買いたいなぁ。出も、ちょっと高価なんですよね

10月11日(月)
J・F・ケネディは大統領就任後キューバのピッグス湾侵攻作戦で大失敗をやらかす。それはアイゼンハワー時代に軍部とCIAによって作られたキューバ・カストロ政府打倒の作戦だった。しかしキューバ軍に対する過小評価やケネディ政権の発足後直後で綿密な計画実施ができなかったことなどで大失敗。以来ケネディは軍とCIAを信用しなくなる。岸田新政権も大きな失敗をしたほうが良いのかも。そうして株価を公金で上げるだけで出口のないアベノミクスや結局何もしなかったコロナ対策やアベノマスクの大失敗も白日の下に曝されれば安倍菅麻生体制から離れられるかも…ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。しかし日本の政治は変わらないですねえ。衆院選はどーすれば良いのでしょう?与野党共にドラスティックな変化を期待できないとなると党ではなく人で選ぶほかないのでしょうか?ワン。イロイロ仕事のあと夕方から『ニューズ・オプエド』MC出演。1週間にわたるスタジオの改装工事が終わりオールVR(ヴァーチャル・リアリティ)のDX(デジタル・トランスフォーメーション)仕様のスタジオからの初発信。ゲストはスポーツライターの小林信也さんと元JOCの春日良一さん。マスメディアではすっかり誰も喋らなくなった東京オリピック・パラリンピックを今こそ検証しなければ…という企画。その前にサウジアラビアに敗れたW杯予選についてサッカー・ジャーナリストの大住良之さんが解説。五輪後の不調・調整失敗・ケガ人続出に加えて「魂の欠如」=「柴崎のバックパス失敗の直後に柴崎も吉田も意味のない反則アピールをするようではダメですね」という解説に納得。何を余裕こいてるのでしょうねえ。もっと必死にやれ!オリンピックについてはコロナ騒ぎもメダル騒ぎも喉元過ぎればオシマイではどーしょーもないという意見で小林さんや春日さんと一致。スポーツの社会的価値・経済的価値は大きいはずなのに自民の総裁選でも衆院選でも話題(課題)にならないのは最悪。まぁノーベル賞の報道も同じですけどね。マスメディアが自分の利益を追求するだけのスポーツ報道は最悪ですね。番組のあと晩飯ながら『映像の世紀プレミアム』は『難民 希望への旅路』を見ながら。カメラマン・キャパの話(ユダヤ人であることを隠して活躍した)沢田教一の話(ピューリッツァー賞を取った写真に映ったベトナム戦争難民の家族にその賞金を与えた)など興味深い話題がいっぱいでした。柳家小三治さんが死去。昔『レコード芸術』でベートーヴェンの『田園』のレコードを盤面が磨り減るまで聴いたと話されていたのを憶えている。合掌。

10月12日(火)
オリバー・ストーンの『アメリカ史』はいよいよ1962年のキューバ危機。東京大空襲を指揮したルメイ将軍はキューバ空襲と上陸作戦を主張しソ連船の洋上検査(海上封鎖)に切り替えたケネディを激しく非難。その大西洋では米空母の近くでソ連潜水艦を発見した米駆逐艦が爆雷攻撃を開始。一部帰港が破損されて二酸化炭素の値が急上昇して気を失ってゆく乗組員が次々と現れる潜水艦のなかで第三次世界大戦が始まったと思った艦長は核魚雷の発射準備を命令。それを開戦の確認が取れないとアルピホフという将校が艦長を宥めて核魚雷の発射回避に成功。ケネディの決断と一人のソ連将校の判断が《人類史上最も危険な瞬間》である《核戦争》を回避したわけですね。その翌年がケネディ暗殺。翌々年が東京オリンピック。現在台湾周辺に軍隊を集結させている中国とアメリカによる台湾危機はどのような回避されるのでしょうか?そして来年の北京冬季五輪は?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。冷戦下の米ソ関係は圧倒的に国力(経済力)の差があったけど現在の米中はそれがないから怖い?逆に安全?よーワカラン。確かなことは日本の国力が落ちて政治家の質もジャーナリストの質も堕ちているということだけ?サテどーしましょう。衆院選でどーにかなるのかな?ワン。

10月12日(火)つづき
仕事一休みの昼飯後にテレビをつけると『フラガール』をやっていたので久し振りに半分見てしまう。李鳳宇さんのプロデュースした映画は『パッチギ』も『ゲロッパ』も優しい眼差しに溢れてますね。仕事を済ませて晩飯のあと続きを…と思ったけどW杯予選。確かにオーストラリアは強いチームだけどランクが下のチームとのホームの試合で危機感ばかり煽るのは良くないですね。五輪疲れで調整不足で練習不足で3試合で2敗とは言えもっと自信を持って…と思って見ていたらサッソク田中碧の先制ゴール!入るべき追加点が入らないまま後半に入ってオーストラリアがPK…これがVTR判定で覆ってFKになったと喜んだのも束の間直接ゴールを奪われて同点。何とかしろよ…とのサポーターの願いが通じたのか試合終了直前に決勝オウンゴール!ま。何でも勝ちゃイイ試合でしたからイイでしょうがこの勝利で元気が出てチームのムードが一新されるから勝ち点3以上の価値が…という解説は根拠ナシの楽観論ですね。自信持つことと楽観論は違う。だからヴェトナム相手でもオマーン相手でも自信を持って一生懸命必死になって頑張って下さい…とテレビ画面を通じて選手に伝えたあと『フラガール』の続きを見る。もう15年も前の映画になるのか…。光陰如矢。

DVD
『ニューヨーク・ニューヨーク』
『ニューヨーク・ニューヨーク』
ロバート・デ・ニーロ&ライザ・ミネリ&スコセッシ監督。なのにいまいちピンと来ない×でしたね(>_<)

10月13日(水)
ケネディはホワイトハウスでは軍部の圧力と戦いフルシチョフはクレムリンで共産党内タカ派の圧力を受ける。似たもの同士で作られた冷戦のなかでの平和は大統領の暗殺と書記長の失脚で終わりを告げる。《アメリカの兵器によって世界に押し付けられるパクス・アメリカーナ(アメリカの平和))ではなく(略)私たちは多様性を許容する世界を築くために何らかの貢献ができるはずです。(略)弱い者が安心して暮らし強い者が正義を守る世界です》と演説しヴェトナムからの撤退を決意していたケネディをマクナマラ国務長官は《もしもケネディが生きていたら世界は違ったものになっていただろう。私はその点に確信を持っている》と言った。歴史が人を作るのではない。人が歴史を創るのですね。台湾侵攻を国内問題と主張する習近平はどんな未来の歴史を描いているのか?それに対して蔡英文とバイデンはどう対処する?バッハIOC会長は北京冬季五輪を「平和の祭典」として挙行(強行?)するのか?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。早足で歩いて身体を温めないと寒い。そんな季節になりましたね。ワン。ヨメハンが買い物か何かで出かけてパソコンに向かって仕事をしているとピンポーンと誰かが来宅。インターホンに出ると若い男が「危険な箇所を発見したので一緒に確認してほしい」と言う。「側溝の蓋がハズレてるところでもあるのか?」と訊くと「お宅の家根です」と言うので外に出るとうちの家の屋根を指差し「ホラあそこ。左の端。テッペンのところが浮いてるでしょ。アレでは下から風が吹き上げると屋根が飛びますよ」しかし小生にはサッパリわからない。近くに工事の道具や脚立や梯子を積んだ小型トラックが停まっていたので「あのクルマは貴方の?」と訊くと「ええ。屋根屋やってる者ですから危ない壊れそうな家根がわかるんです」「ふ〜ん。御丁寧にありがとう。ウチの出入りの業者に見てもらうよ」と言うと「そうですか…」と言ってアッサリとトラックに乗って去って行った。買い物から帰ってきたヨメハンに言うとそーいったヤカラが最近はけっこう現れるらしい。「みんなコロナで苦労してはるみたいやねぇ」その言葉を聞いて小学生の頃の年末の夜に突然電器屋だった私の家の店のなかに入ってきた旧陸軍の帽子を被った男を思い出した。男は直立不動で敬礼をするなり大声で「○○二等兵であります。玉木一等兵にはビルマでお世話になり…」と喋りだした。父親は不在で私の母親が黙って金庫から百円玉を出して渡すと「天皇陛下バンザイ!」と叫んで出ていった。東京五輪の数年前の1960年前後。そんな男に3回くらい出くわした。母親は「ウチのお父ちゃんは軍曹でビルマには行ってへん。中国やった」と言って苦笑いした。時代は変わったのか?変わってないのか?かつての東京五輪のあと高度経済成長で1億総中流社会になったけど歴史は繰り返すのですか?エダノさん?

10月14日(木)
ケネディ暗殺後大統領となったジョンソンは翌1964年の大統領選で《「故郷から1万マイルも離れた場所にアメリカの若者を送りアジアの若者が自分でやるべきことをやらせるわけにはいかない」と有権者に呼びかけベトナムでの核兵器使用を公言していた共和党候補のゴールドウォーターに圧勝した》が大統領就任後ジョンソンは北爆(北ベトナムへの爆撃)を開始。終にはマクナマラ国防長官が《核兵器の使用さえ視野に入れていることをほのめかし世界中が騒ぎ立て》た。政治家という人種はどの国でも選挙前は理想論を口にするが選挙後は現実論(何かの圧力)に従うものなんでしょうか?あ。岸田首相も金融所得課税や核廃絶は早くも雲散霧消?ベッドを出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。東京五輪で金メダル9個と大活躍した日本柔道も実は競技人口が激減。特に高校生の武道競技人口が激減していて03年から19年の間に柔道の高体連登録者は35,628人から17,904人に減少。剣道も59,382人から38,435人に激減。その減少は文科省が中学での武道必修化と足並みを揃えているという指摘を『剣道の未来』(左文右武堂)という素晴らしい本から紹介。柔道も剣道も武道はもっと楽しくやれるはずなのに妙に精神主義を強調してつまらなくしていることが競技人口の減少につながってると話す。そう言えば「体育の日」を「スポーツの日」に改称するのに最も反対したのは武道関係者だったですね。江戸時代から明治初期の剣道は10本勝負や15本勝負などが常識だったのに剣道が2本先取の3本勝負になったのは日清日露の戦争の影響も大きかったようですね。斬られたらオシマイだから…という必死の武士道精神は近代日本の所産なんですね。ワン。ラジオのあと黒兵衛と散歩。終日スポーツ・ポリシー・フォー・ジャパンに参加した大学ゼミの企画書を読む。今年は全部で46のゼミが参加。今年で11回目ですが毎年大学生が知恵を絞って考えた企画と出逢うのは楽しいですね。晩飯映画劇場はダスティン・ホフマン&ローレンス・オリヴィエ&ロイ・シャイダーの『マラソンマン』。ジョン・シュレインジャー監督なので昔から見なければ…と思いながら見逃してた映画…だったけど何なの?コレ?って感じですね。はっきり言って大失敗作。ナチスだかユダヤ人だかアベベだかマラソンだか知らないけどわけわからんサスペンス・ミステリーでした。私の見た範囲では大俳優と大監督による大失敗作映画としては『コットン・クラブ』と並ぶ駄作でした。

10月14日(木)つづき
前の項で《私の見た範囲では大俳優と大監督による大失敗作映画としては『コットン・クラブ』と並ぶ駄作でした》と書いたのは書き間違えです。大俳優と大監督による駄作は『コットン・クラブ』ではなく『ニューヨーク・ニューヨーク』でした。失礼しました。

10月15日(金)
そうか…アメリカという国は世界(日本)がベトナム戦争に注目して反戦運動などが湧き起こっていたときにブラジルやドミニカなど中南米で民主的な政権をCIAやFBIの謀略を用いて倒して親米独裁政権を次々と樹立していた…ということをオリバー・ストーンは『もうひとつのアメリカ史』で書いてますね。アメリカは自分の家の「裏庭」では何をしてもイイと思っていたとしか考えられないですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク共同通信社から今年読んで面白かった本3冊を選択するよう依頼される。メッチャ悩んだ末に後藤敏郎『亡国のオリンピック』ボイコフ『オリンピック反対する側の論理』小林武彦『生物はなぜ死ぬのか』高橋昌一郎『フォン・ノイマンの哲学』長谷川智『剣道の未来』を選ぶ。あ。5冊か…ここからマイナス2冊…悩む。しかし最近は新刊以上に既刊本の読み直しが多くなった。これもコロナの影響?午後から財界展望新社『ZAITEN』の連載原稿執筆。中止された今年の三重国体が延期開催も断念したこと。完全中止は国体史上初めてのこと。誰も注目してないでしょうけどね。国体が二巡目に入った1988年にNHK『クローズアップ現代』に呼ばれて国体の役目は終わったとして「国体不要論」を話す。そのときに『クロ現』史上最低視聴率を記録したのは裏番組の日本シリーズが9回裏に同点ホーマーで延長戦に突入したから…かもしれないけどその頃から国体なんて誰も興味を持たなくなったからでしょうね。なのに多額の税金を使って…そんな小生の発言を聞かれたヒゲの殿下(ェ仁親王)に呼ばれてスポレク祭(スポーツレクリエーション祭)もやめよう…そのカネで「スポーツ・シンクタンク」を創ろうとおっしゃった話も書く。結局は殿下の希望どおりにはならなかったですが…昔話を書くようになったのは歳のせい?いや書き残すべき貴重な過去の話は山ほどあるなぁ…。晩飯は『チコちゃん』と共に。欠陥が青く見えるのは色彩の目の錯覚という話題は面白かったですね。

BOOK
『新編日本古典文学全集(3)日本書紀(2)』小学館
『新編日本古典文学全集(3)日本書紀(2)』小学館
この一冊には岩波文庫の記述と違って中大兄皇子の興じていた球戯が蹴鞠ではないと書かれています

10月16日(土)
米軍の歩兵としてベトナム戦争に参加して後に作家になったラリー・ハイネマンが戦後ハノイで開かれた文学者会議に参加した時のこと。北京大学とモスクワ大学で英語を学びアメリカ文学の学者になったハノイ大学教授と出会う。彼は戦時中のベトナムに戻るとホーチミン・ルートに送られ南へ向かう兵士に向かってアメリカ文学を講義するよう命じられホイットマンやジャック・ロンドンやヘミングウェイやフォークナーやフィツジェラルドの講義をした。多くの兵士はそれらアメリカ文学のベトナム語訳の本を持っていたという。そして彼はハイネマンに質問した。「アメリカ兵はどんなヴェトナムに関する資料を読んでいたのですか?」その時ハイネマンは《ビールを鼻から吹き出しそうになった》という。アメリカ兵どころかケネディもニクソンもキッシンジャーも国務長官も国防長官も誰も《インドシナを訪れたことがなかったしヴェトナムの歴史や言語や文化や価値観を理解もしなければ評価もしていなかった》太平洋戦争の時はルース・ベネディクトの『菊と刀』などが読まれたのにコレではアメリカがベトナム戦争に負けたのも必然ですね。第二次大戦中の日本も鬼畜米英と言うばかりで米英の文化を知ろうともしなかったですね。現在のアメリカはイラク・イラン・アフガンに対してどうかな?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと終日大学生の書いた『スポーツ・ポリシー・フォー・ジャパン』のレポートを読み続ける。まだ内容は書けないけど(来週の土日がオンラインでの最終審査なので)ナカナカ面白いのもソーデナイのもあって少し疲れる。2日がかりの作業かな。一昨日だか一昨昨日だかの夜にNHK-Eテレで雅楽の特集をやっていて面白そうだから録画しておいたら見直して驚いた。有名な越天楽(黒田節の元の音楽)や陵王と並んで打鞠舞(打球舞)というのもあるのですね。まさにこれこそ『日本書紀』にも載っている中大兄皇子と中臣鎌足が興じた打鞠(くゆるまり)を舞にしたものではないですかね?棒を持った人物が足元にある鞠を打とうとして舞います。ダイジェストだったけど全部見てみたいですね。

10月17日(日)
『オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史2』再読了。この巻の副題は「ケネディと世界存亡の危機」で確かにその話題(キューバ危機)も興味深く読んだけどケネディとフルシチョフという最終的に平和志向の教養人による政治の趣があった。ところがジョンソン→ニクソン&キッシンジャーとなると最悪ですね。ホワイトハウス内の会話にはヤクザ口調が飛び交いCIAやFBIと結託してインドネシアやチリにクーデターを起こして民主的選ばれた大統領を倒してアメリカに従う軍事独裁政権を創る。おまけに「狂人」とまで言われたニクソンはベトナムだけでなくカンボジアやラオスへも猛爆撃。挙げ句の果てが様々な秘密工作からウォーターゲート事件に発展して失脚。無茶な軍事武力外交もアメリカ没落の大きな一因でしょうが内政での弾圧(ベトナム戦争が内戦ではなくアメリカによる侵略戦争だったことを暴露したペンタゴンペーパーをメディアに公表した人物への弾圧など)や非民主的な政治(民主的な反戦デモやリベラルな勢力を共産主義者社会主義者として弾圧したこと)こそアメリカが黄昏れてきた直接的原因なのですね。安倍菅長期政権の最大の問題点もコロナ対策やアベノミクス以上にモリカケサクラや日本学術会議問題と言えるのかも。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。『アメリカ史』にはニクソンは「狂人」でキッシンジャーは「サイコパス」と書かれていた。サイコパスとは「他人に対する愛情・思いやりなどの感情が欠けて極めて自己中心的に振る舞う傾向にある精神疾患」。1998年のフランスW杯のときにエッフェル塔前での『三大テナー』のコンサートに行ったらキッシンジャー氏が斜め前に座っていた。確かにサイコパス的な…なんて顔見ただけで言っちゃいけませんね。ワン。昨日に続いて終日「スポーツ・ポリシー・フォージャパン」に参加した学生のレポート拝読。なかなか面白いのもありました。不可能だけど仰天モノの大学スポーツの企画も!こういう発想は好きですね。しかしオリンピックもW杯も出て来ず全体的に少々小振りの企画が多かったのは残念ですね。晩飯のあとNHK-Eテレでショパン・コンクールの過去の優勝者の演奏をやっていた。やっぱりマオリツィオ・ポリーニは破格の素晴らしさですね。音楽評論家の林田直樹さんがポリーニと握手したらグローヴみたいに大きな力強いてだったといってたけど納得ですね。その手からショパンの綺麗な音色が…。

DVD
『プリティ・リーグ』
『プリティ・リーグ』
トム・ハンクスもマドンナもいいけど、この映画は本当にあったストーリーが好きですね。日本版も早くできないかな?

10月18日(月)
朝ベッドのなかで『剣道の未来』(左文右武堂)のなかの第5章「技術の向上と人間形成」を読み直す。この章を書いているのは一橋大講師で古武術やヨーガなどを研究し自ら山伏となって修験道に身を投じ東洋の身体動作を研究している長谷川智氏。めちゃくちゃ奥深いことを単純な言葉で実技指導してくれて先月初めて読んだときは何やら狐につままれたような気持ちになった。たとえば股関節の可動域を広げるために腰割り(スクワット)をするとき《雨の中お母さんの薬を買いに走る健気な少女を思い浮かべ「可哀想に」という気持ちで腰割りをしてみてほしい。思いがけず深く腰が落ちる》と書いてある。なるほどやってみると「深く落ちた」気になった。万事この調子で心の動きで身体を動かすことが書かれている。《頑張る動きは我を張る動き》で間違っている。《誰かに動かされているという感覚で動くと無駄な力が抜ける》チョイと以前に東京の進学校の桐朋高校が《古武術バスケ》でインターハイに出たことがあったがそれについても触れられていた。《捻らない・うねらない・踏ん張らないで全身を連動させて(略)心と身体の無駄な頑張りが消え(略)バスケットボールの技術が向上しただけでなく人間的にも大きく成長した(略)試合が終わったあと生徒たちはガッツポーズではしゃぐことなく静かに爽やかな笑顔で佇んでいた》《ルールで禁止されているからガッツポーズをしないのではなくガッツポーズで自己顕示する必要などない無心で充実した心境に達していた》のですね。長谷川氏の文章を読むと朝青龍や白鵬の土俵上での「間違い」や「誤解」がよく理解できますね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあとイロイロ仕事。

10月18日(月)つづき
夕方からは『ニューズ・オプエド』リモートMC出演。ゲストはスポーツライターの青島健太さんと大リーグ評論家の福島良一さん。メッチャ楽しい日本のプロ野球とメジャーリーグの話。加えてアメリカで女子野球の博物館を造る計画があることを福島さんが報告してくれた。場所はシカゴとアイオワのフィールド・オブ・ドリームズ球場の中間にあるロックフォード。ここは映画『プリティ・リーグ』の題材になった女子野球チームの本拠地のあったところらしい。それと興味深い話題は今年の日本シリーズがもしもヤクルトvsロッテ戦になったら高津監督と井口監督でシカゴ・ホワイトソックスのワールドシリーズ出場経験チームメイト対決になるのですね。いやぁ日本野球とメジャーとの関係がこんなところに現れるとは…。番組を終えたあと晩飯食べながら『映像の世紀プレミアム パリ・ベルリン・ニューヨーク 運命の三つの都』。おもしろかった。東西ベルリンの壁が破壊されたのは東ベルリン高官の失言がキッカケだったのですね。「パリは燃えているか?」というのはナチス軍がパリから撤退したときのヒットラーの言葉だったのですね。彼の命令に逆らってパリを燃やさなかった将軍は勲章をもらったのかな?東京大空襲で燃やしてしまった米軍司令官のルメイは何故か日本から勲章をもらってますね。

BOOK
『谷崎潤一郎 池澤夏樹=個人編集日本文学全集15』
『谷崎潤一郎 池澤夏樹=個人編集日本文学全集15』
「乱菊物語」「吉野葛」「蘆刈」…膨大な谷崎作品からこの選択は素晴らしいですね

10月19日(火)
昨晩寝る前に何気なく谷崎の『乱菊物語』でも楽しく読み直そうかと思って河出の日本文学全集の谷崎の一冊を本棚から取り出してベッドに持ち込んだところが『厠(かわや)のいろいろ』という短いエッセイが入っていてこれが面白かった。田舎の饂飩屋で店の奥の別棟にある厠へ入ったところが崖の上にあって《跨ぎながら下を覗くと眼もくるめくような遙かな下方に河原の土や草が見えて畑に菜の花の咲いているのや蝶々の飛んでいるのや人が通っているのが鮮やかに見える。(略)私の肛門から排泄される固形物は何十尺の虚空を落下して蝶々の翅や通行人の頭を掠めながら糞溜へ落ちる。その落ちる光景がありありと上から見えるけれども蛙飛び込む水の音も聞こえて来なければ臭気も登ってこない。(略)糞の落ちて行く間を蝶々がひらひらと舞っていたり下に本物の菜畑があるなんて洒落た厠があるべきものではない。災難なのは下を通る人たちで…》といった記述が続き様々な厠が紹介されて《捻り出された牡丹餅》とともに詳しく描写されているのだ。谷崎はたしか『少将滋幹の母』や『武州公秘話』で飾り箱に香木と共に入れられた女性の排泄物や好きになった高貴な女性に逢うために糞溜に潜り込む武士の話を書いていた。耽美派文学のスカトロジーは凄いですね。キャン。ベッドから出ていつもと違う話に妙な吠え方をした黒兵衛と散歩。ミストのような冷たい雨。汗をかかないのはありがたい。ワン。終日デスクワーク。北國新聞の月イチ連載「スポーツを考える」を執筆。もう小生の年齢と同じ69回目。ということは5年以上続いてるのか…長いのか短いのかわからないけど一生懸命スポーツのSDGsについて書く。スポーツもオリンピックや国体のような「イベント消費型祝祭資本主義」とはオサラバしてSDGs(持続可能な開発目標)型の地域社会のクラブやチームの育成に転換すべきですよね。松坂投手が引退しましたね。矢崎良一さんの『松坂世代』(河出文庫)という面白いノンフィクションの解説「カオスからコスモスへ−若者たちの形作る小宇宙」は小生が書きました。近いうちに蔵出しします。単行本の発売が18年前。文庫本が15年前。なるほど。粘りましたね松坂は。お疲れ様でした。晩飯のあと改めて谷崎に目覚めたので本を持ってサッサとベッドへ。

BOOK
色川武大『狂人日記』講談社学芸文庫
色川武大『狂人日記』講談社学芸文庫
リアルすぎて最後まで読むのが辛くなってきて…読めない…。

10月20日(水)
以前から色川武大(阿佐田哲也)さんの小説やエッセイは大好きだったが最高傑作と言われる『狂人日記』を読んでなかったので昨晩から読み出してビックリ。主人公がカードやサイコロを使って大相撲のゲームを創って遊び始める。おまけに野球ゲームもペナントレースの展開と同じような試合数と記録をつけて創作したゲームで楽しむ。これはロバート・クーヴァーの『ユニバーサル野球協会』と同じ。もっともクーヴァーの作品は架空の創作ゲームに没頭した主人公がゲームの中に登場した素晴らしいルーキー投手が頭部に打球を受けて死ぬことによって精神に異常を来し始めるのだが色川作品は主人公が幼少期に執着した遊びとして紹介されているだけ。しかし架空の別世界に没入する特異な精神性を描く手段として野球ゲームや相撲ゲームの創作と実践という設定は面白い。eスポーツではいくら没頭してもこうはならないだろう。自分から別世界を創ってる没入するのではなく電子的に創られ用意されたヴァーチャル世界に導かれて踊らされるだけですからね。eスポーツからは傑作小説も生まれないでしょうね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと今日も終日デスクワーク。昨日書いた北國新聞の連載の校正のやりとりをしたり連合通信の連載コラムを書く。どちらも月イチ連載で前者は69回目と昨日の本欄で書いたが後者は132回目。ちょうど11年経ったことになる。長く続いてますね。そう言えば今日は結婚記念日。42年目。こっちも長く続いてると言えるのかな?晩飯の時に白ワインで乾杯。晩飯映画劇場はトム・ハンクス&メグ・ライアン『めぐり逢えたら』。ケーリー・グラント&デボラ・カーの1959年の映画『めぐり会い』をパロディ的に利用したラヴ・コメディ。女流監督(ノーラ・エフロン)の優しいタッチと子役と2人の達者な役者の軽妙な演技で理屈抜きで楽しめる映画でした。結婚記念日は理屈抜きがいいですね。

10月21日(木)
色川武大『狂人日記』を読み進む。こりゃアカン。久し振りの凄い小説にコッチの頭の中が狂ってきそうやと思いながら文章の力に酔う。現実世界に戻ってベッドから出てRKB毎日放送『桜井浩二のインサイト』ZOOM出演。W杯サッカーの出場校が2026年に32か国から48か国に増えさらに4年に1度の開催を2年に1度のする動きがあること。さらにJリーグにホームタウン以外の場所(東京の国立競技場など巨大スタジアム)での試合の開催を認める案があることを紹介。すべては金儲けの話。それによってJリーグのホームタウン制を崩すなど最低の考えですね。途中で話がオリンピックにも及び小生がIOCは「Itsumo Okane Cudasai(いつもお金下さい)」だと言うとアシスタントの田中みずきさんが『IOCならいつも(Itsumo)お金(Okane)チョーダイ(Chodai)』のほうがイイですね」と言ってみんなで大笑い。ハイ。その通りですね。ワン。ラジオのあと黒兵衛と散歩。もうすっかり大きい秋ですね。午後仕事をしていると筑摩書房から本間龍さんの新刊『東京五輪の大罪』のゲラが届いたの早速読み始めると止まらない。面白くて止まらない…のではない。コロナ禍でここまで無茶なことを強要して五輪を開催する必要があったのか?もっと他の「優しいリーズナブルなやり方もあったはず」という気持ちになりますね。夕方から横浜の某ホテルのレストランへ。今年のSPJ(スポーツ・ポリシー・フォー・ジャパン)のスポンサーになってくださったフォーラムエイトの幹部の方々や政治家の秘書の方と会食。楽しい食事会でした。

10月22日(金)
本間龍さんの新刊『東京五輪の大罪(仮題)』(ちくま新書)のゲラをベッドに持ち込んで昨晩と今朝で読了。ボランティアが次々と辞退してアルバイトを大勢雇って無観客で行われた東京五輪が誰のための行われたのかがよくわかりました。IOCと政治家とスポンサーのための五輪。オリンピック自体の「終わりの始まり」のスタートを切ったのが東京五輪なんですね。そして北京冬季五輪でもう一波乱。札幌冬季五輪招致に手を挙げる必要はあるのでしょうかね?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。明日&明後日のスポーツ・ポリシー・フォー・ジャパン(SPJ)の準備。今年は約20大学から46のグループが参加。オンラインで明日が予選。明後日が決勝のプレゼンテーション。今年から小生が連載を続けている『Up & Comming』の発行元でもある(株)フォーラムエイトが協賛として参加。『フォーラムエイト賞』が送られるほか『ニューズ・オプエド』からも『ニューズ・オプエド/ダイナミック企画立案賞』を選んで表彰します。その結果の最優秀賞や『フォーラムエイト賞』や『ニューズ・オプエド/ダイナミック企画立案賞』に輝いた学生諸君は後日『ニューズ・オプエド』に出演していただき彼らの考えた斬新な「スポーツ政策」を発表してもらう予定です。乞御期待。その準備に終日バタバタ。晩飯映画劇場はヴェトナム戦争で捕虜になったままの息子や他の兵士を救おうとラオスに乗り込む父親や戦友の復讐再戦闘劇『地獄の7人』。ジーン・ハックマンが主役なんで興味を持って見ましたが面白いシーンもなくはなかったけど結局は派手なハリウッド戦争映画でした。ハックマンは『質屋』が最高ですね。あ。『質屋』はロッド・スタイガーでした。失礼。それに『地獄の7人』は『七人の侍』とも『荒野の七人』とも無関係でした。

10月23日(土)
朝ベッドのなかで山口尚『日本哲学の最前線』読み始める。「J哲学」面白い。けど今週の週末土日はスポーツ・ポリシー・フォー・ジャパンへオンライン参加。17大学46ゼミの発表のなかから『ニューズ・オプエド賞』を選んだりしなければならないのでチョイと忙しい。スイマセンが月曜日にまとめてご報告しますので少々お待ちを<(_ _)>

10月23日(土)〜24日(日)
週末2日間は第11回スポーツ・ポリシー・フォー・ジャパン(SPJ)の仕事をリモートで。土曜日は全国から応募してくれた17大学46組(ゼミ)の書類審査&7組に分かれてのプレゼンテーションで注目したゼミ学生の発表を聞く。明治大学のゼミがeスポーツを用いた引き籠もり改善策やスーパー銭湯とeスポーツのコラボ等を発表。城西大学のゼミは大学スポーツとベッティング(ギャンブル)を結び付ける大胆な企画!どれも着眼点は面白かったけど詰めが甘かったですね。結局7つのグループでの決勝への審査を通ったのは亜細亜大(創作ダンスを使ったストレス解消)一橋大(外国ルーツの子供たちへのスポーツ・キャリア教育)日本大(スポーツに特化したリユース・サービス)日体大(長距離ドライバーのボディメンテナンス)早稲田大(ウォータースポーツを用いた水質汚染改善)神奈川大(児童養護施設へのスポーツ支援・サイクリングの普及・スポーツを活用した外来種駆除)の8グループ(ゼミ)が2日目(日曜)の決勝プレゼンテーションに進むことになった。リモート開催が2年続いたせいか出場数は減ったけど中味のレベルはどれも高かった。そして2日目に朝から夕方までかけてプレゼンテーション&質疑応答&審査が続き最優秀賞は神奈川大学小倉ゼミによる「児童養護施設におけるスポーツ等を通じた支援活動」が選ばれた。今回は小生は審査員を外れて『ニューズ・オプエド/ダイナミック企画立案賞』が新設されたのでその審査に専念。同じく神奈川大学の大竹ゼミによる「スポーツを活用した外来種駆除の継続的な取り組み〜外来種駆除大会「目指せ!外来種マスター」を日本から世界へ!」を受賞ゼミに選んだ。このグループには25日月曜の『ニューズ・オプエド』にリモート出演していただきナマ発表をしてもらいますので皆さん!見てください!面白いですよ。それに今回からSPJのスポンサーになっていただき小生も協力した『フォーラムエイト賞』には東海大学大津ゼミによる「スポーツ場面におけるエシカルな行動変容への可能性〜人と地球を守る新たなスポーツ文化の醸成に向けて」が選ばれた。これはスポーツジムや大学のトレーニングルームなどで自転車こぎやウェイトトレーニングや筋トレをしている行為をすべて発電行為に変換して電気を創ろうという面白い発想。このグループにも近々『オプエド』に出演していただいてナマ発表していただく予定です。毎年のことながら凄く楽しい2日間を学生諸君と過ごしましたけど来年はオンラインではなくリアルでやりましょう!

10月25日(月)
先週末に2日連続スポーツ・ポリシー・フォー・ジャパン(SPJ)の仕事で終日レポートや資料を読んだりZOOMを覗き込んだりで疲れたのかベッドで本も読まず爆睡。しかし朝の寝覚めもバッチリ…とはいかず疲れが取れきれないのは身体的(筋肉的)疲労度が低いから?それとも歳のせい?ともかくベッドから出て黒兵衛と散歩。いろいろデスクワークのあと夕方から『ニューズ・オプエド』。今日のゲストは昨日のSPJで『ニューズ・オプエド/ダイナミック企画立案賞』を獲得した神奈川大学大竹ゼミの皆さん(3名)と指導教官の大竹教授と助手の波多野先生。そして産経新聞論説委員の佐野慎輔さん。佐野さんは過去のSPJで基調講演も経験。昨日の決勝ラウンドや表彰式にもZOOM参加。というわけでファイターズの監督に新庄が就任等のニューズの感想を大学生にも聞いたりしたあと神大生に受賞したスポーツ政策の発表をしてもらう。タイトルは『スポーツを活用した外来種駆除の継続的な取り組み〜外来種駆除大会「めざせ!外来種マスター」を日本から世界へ!』というもの。外来種の植物や動物や魚の「駆除大会」を「スポーツ大会」のように企画してポイントを争い獲った植物は「サカタのタネ」ザリガニは「横浜中華街」魚は「マルハニチロ」や「昭和産業」で利用したり(缶詰に)加工したりするというもの。小生は最優秀賞に選ばれてもイイと思ったくらい綿密に考えられた企画。佐野さんも同意見。神奈川大の皆さんも自分で100点満点をつける自信作で視聴者からも高く評価する声がYuTubeを通じて寄せられた。そのあと他にも箱根駅伝をベッティング(toto)に利用して大学スポーツの振興に利用する企画のあったことや大学生が株式会社をたちあげて起業したりしても良い…といった解説を佐野さん&大竹・波多野両先生と話し合って番組終了。SPJはまだまだ知れ渡っていないけど既に11回。来年からはオンラインではなくリアルでやれるでしょうから一段と参加者が増えることを望みたいですね。あ。今年の最優秀賞も神奈川大学で小倉ゼミの『児童養護施設におけるスポーツ等を通じた支援活動』でした。これも大学と地域社会とJリーグのサッカーチームなどを結び付けたナカナカ面白く有意義な企画でした。今回は社会貢献など大学と地域社会を結び付けた試みが多くて全体的にレベルが高かったですね。

DVD
『梟の城』
『梟の城』
最後に伊賀隠者が殺害相手の豊臣秀吉と会話。それがキモなら2時間20分も使わず1時間半で…。映像は流石に綺麗でしたけど

10月26日(火)
昨晩と今朝ベッドのなかでハワード・ジン『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史』(あすなろ書房)再読。たしかアメリカ憲法の修正条項(権利章典)での言論・出版・報道の自由についての記述があったと記憶していたので執筆中の『スポーツ・ジャーナリズム論(仮題)』の参考にしようと思って…すると…ありました!コロンブスの現状民(インディアン)ジェノサイド(皆殺し)や独立戦争中に貧困白人や黒人奴隷の中にはイギリス側について独立軍の支配者たちに抵抗した「アメリカ人たち」もいたという記述(この本の描くアメリカ史は凄いですね)に続いて言論の自由が憲法によって保障されてわずか7年後(1798年)の議会で明らかに言論の自由を抑圧する「治安法」が定められたという。そして《連邦政府に対して〈虚偽や中傷・悪意ある〉言葉を発したものは処罰できるとする法律》によって《10人が投獄された》という。「自由と民主主義の国USA」でも政府は批判を嫌って権力で弾圧するものなのですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。終日デスクワーク。『スポーツジャーナリズム論』の整理など。メールと電話連絡などで来週の『オプエド』にスポーツ・ポリシー・フォー・ジャパンでフォーラムエイト賞を受賞した東海大学大津ゼミのみなさんの出演決定。トレーニングで発電を!というユニークな提案。乞御期待。晩飯映画劇場は『梟の城』。原作(司馬遼太郎)が面白く篠田正浩監督の映像も美しく素晴らしかったけど2時間22分は長いかな。ニュースで白土三平さん逝去の報を知る。『忍者武芸帳』面白かったなぁ。劇画をそのまま映画にした大島?さんの映像も迫力あったなあ。『カムイ伝』はもう凄すぎて何回読んだかわからない。劇画のレベルをはるかに超えた社会派階級闘争歴史大河ドラマ。凄い作品でした。合掌。

BOOK
ハワード・ジン『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史1901~2006年』
ハワード・ジン『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史1901~2006年』
アメリカ社会党・共産党の存在を知るだけでも貴重な教科書

10月27日(水)
『学校では教えてくれない本当のアメリカ史』資料として確認のために再読するつもりがどんどん読み進んでしまう。黒人奴隷や権利を認められない(男性に利用される)女性や次々と移住を強制される原住民(インディアン)や貧困白人労働者…などの側に立った歴史記述はワシントンやジェファーソンやアダムスなど「独立の英雄」側から描かれた歴史とは相当に違いますね。彼ら支配者たちはインディアンや米墨戦争でメキシコから奪い取った土地で大儲けしたのですからね。アメリカの帝国主義的領土拡張の歴史は独立時から顕著だったのですね。《わたしは当初から侵略しているのはアメリカ合衆国だといってきた。われわれにはこの土地にいる権利はひとかけらもないのだ。わが政府はカリフォルニアをはじめとするあの国(メキシコやインディアンの集落)の土地を好きなだけ奪う口実をつくろうとわざと小規模な部隊を送って相手が戦争を引き起こしたように思わせる。本音を言えばこんなことにはかかわりたくない。だが軍人としてわたしには命令を遂行する義務がある》米墨戦争に参加した陸軍大佐の言葉。アメリカはこんな古くから敵に先にわざと攻撃させて後で倍返しする戦法をとっていたのですね。アメリカの歴史は本書とオリバー・ストーンの『アメリカ史』。そして中国の歴史は高島俊男『中国の大盗賊完全版』を読んでおきたいですね。米中が台湾海峡で衝突する前に…。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。終日本HPの原稿作りと『スポーツゴジラ』の原稿「東京2020オリパラから考える日本のスポーツの未来(仮題)」の構成を考える。執筆は明日かな。途中で衆院選に立候補の浅尾慶一郎さんが近所へやって来たので応援に駆けつける。「自民党を変える」をテーマに無所属から立候補。自民や立民の候補者はどうせ比例区で救われるでしょうから小選挙区の勝負しかない彼のような人格者で教養人は応援したいですね。しかしアベノマスクの無駄遣いが100億円以上で副総裁が地球温暖化で北海道の米が旨くなったとマタマタ大失言。ここらで政治家の堕落を押し止める必要が急務になってきましたね。

10月28日(木)
朝ベッドのなかでハワード・ジン『アメリカ史』上巻再読了。コロンブスによるインディアンのジェノサイドから決して黒人奴隷の解放戦争ではなくアメリカの資本主義拡大のために北部が南部市場の独立を許さなかった南北戦争を経て米西戦争まで。スペインに勝ったアメリカはキューバの新憲法に《必要なときにはいつでも内政に深く関与できる》というプラット修正条項を加えさせたんですね。これには米国内の新聞や市民グループやアメリカ反帝国主義同盟などから《キューバ独立という大義を裏切るもの》と反対の声があがったがキューバ人は《政府の樹立(独立)と引き替えに受け入れた》ナルホド。日米安保条約みたいなものか。そしてプエルトリコ・ハワイ・グァムに続いて3年間の激戦の末にフィリピンも手に入れたアメリカでは《すぐ先には中国という市場が控えてます》と言う上院議員も現れた。嗚呼。ベッドから出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』でスポーツ・ポリシー・フォー・ジャパンの紹介をする。本欄には何度も書いたので中味は土日月の本欄をお読みください・ワン。黒兵衛と散歩のあと終日原稿書きでパソコンと格闘。ふうう。小生は肩凝りという障害を自覚した経験がないけど少々肩に違和感を感じる。これが肩凝りというものか?しかし未だに頭痛というものには一度も見舞われたことがない。胃痛は牡蠣に中(あた)ったときに一度経験したが頭痛は未経験。なんでかな?コロナ感染者が急激に減少した理由もわからないが何故小生に頭痛が襲わないかも不明。右視床下部5cc脳出血で一度倒れて入院したときも無痛。そもそも脳には痛みを感じる神経は走ってないですからね。晩飯&風呂&TVニュース&焼酎。原稿途中まで完成。仕上げは明日かな。バファローズ優勝!高津vs井口のホワイトソックス優勝同僚監督対決日本シリーズも見てみたかったけど25年ぶりの優勝は見事ですね。最下位からの優勝対決も見てみたいですね。クライマックスなんちゃらというのは不要ですね。

10月29日(金)
ハワード・ジンの『本当のアメリカ史』はヘンリー・ウォレス(F・ルーズベルト大統領時代の副大統領で反戦反差別主義者)とジョン・F・ケネディの扱いが小さいのは少々不満(所詮は民主党の体制派だから?)だけど黒人の公民権運動やブラック・パンサーやマルコムXそしてアメリカ原住民(インディアン)のアルカトラズ島占拠事件やウーマンリブの主張がキチンと書かれていますね。差別の問題をここまでわかりやすく書いたアメリカ史はほかにないのかな?同じ問題を日本史(江戸時代史)のなかで見事に描いたのが白土三平の『カムイ伝』ですね。ワン。黒兵衛と散歩のあと朝から晩まで机に向かって原稿と下記で呻吟。『スポーツゴジラ』の「TOKYO2020から考える日本のスポーツの問題点(仮題)と大格闘。『チコちゃん』までに何とか書きあげてトランプのスペードは何故模様が派手なのか?といった話題を楽しみながら晩飯&ビール&赤ワイン。シチリア産の500cc紙箱入り赤ワインは安くて美味いですね。ニャア。虎太郎もいますね。

10月30日(土)
アメリカで起きた9・11同時多発テロについてのハワード・ジンの記述。《テロリズムを力でくじくことはできない。それがブッシュや大統領補佐官にはわかっていなかった。多くの国々の歴史を振り返れば明らかなようの国家が軍事力でテロ行為に反応すればさらに多くのテロを招くことになる》《われわれが憎まれないのはアメリカが民主主義を実践し自由を尊重し人権を擁護しているからだ。われわれが憎まれるのはアメリカが第三世界の人々にそうしたものを与えようとしないからである。第三世界にはアメリカの多国籍企業が切望してやまない資源がある。アメリカが撒いてきた憎悪という種子はテロリズムという形で戻ってきた。もはやアラブ人を殺しアラブの砂地の下にある石油を手に入れるために世界各地へ息子や娘を送り出すべきときではないのだ。むしろアラブ世界の基盤となる施設を再建し衛生的な飲み水を供給し飢えた子供に食べ物を与えるために息子や娘を送り出すべきではないか。つまり、悪ではなく善を行えばよいのだ》残念ながらこれは少数意見に留まりましたね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。はてさて中国を相手にしてアメリカはどうすればいいのかな?ワン?

10月30日(土)つづき
昨日ほとんど仕上げた『スポーツゴジラ』の原稿「TOKYO2020から考える日本のスポーツの問題点」ブラッシュアップして送稿。「問題」は日本のマスメディアがスポーツ・ジャーナリズムの立場に立たず主催者や関係者になっていること(五輪でもオフィシャル・パートナーというスポンサーになりましたからね)という原稿。最近テレビに出演したとき某「政治ジャーナリスト」にCM中に「そんなこと言ってたらテレビが呼んでくれなくなりますよ」と言われたけどシャーナイわなぁ。その自称「政治ジャーナリスト」と違ってやっぱりホンマのことを言って書かねばなりませんからね。『ゴジラ』の原稿を送稿したあと共同通信の書評原稿「今年の三冊」の構成を考える。迷いに迷って選んだのは小林武彦『生物はなぜ死ぬのか』長谷川智ほか『剣道の未来』後藤逸郎『亡国のオリンピック』の三冊。短い原稿だけどいろりメモをとって原稿を書くのは明日かな。現在のTV番組のなかで唯一のジャーナリズムと言えるTBS『報道特集』見ながら晩飯。そうですね。日本は既にG7などには加わるパワーも財力もなくなって一流国からは転落してしまったのですね。それはここ数年上に立った政治家の馬鹿さ加減を見ればわかりますよね。アベノマスクで100億円以上の無駄遣い!地球温暖化で北海道の米が旨いだと?!風呂の後NHKの選挙特番を見たけど各党党首のどうでもイイ食事や体操。こんな番組をNHKが選挙直前に放送してもいいのかな?

10月31日(日)
ベッドのなかでハワード・ジン『学校で教えてくれない本当のアメリカの歴史』再読了。帯に書いてあった《アメリカはなぜ戦争好きな国になったのか?》という理由がよくわかりましたね。要は経済なんですね。おカネを回すのに戦争(武器の消費)ほど確実なものはありませんからね。そこに「自由」「民主主義」「解放」のため…といった屁理屈をつけるのですね。困ったものですね。次は現在の中国についての本を見つけなければ。ワン。黒兵衛と散歩のあとブラブラ坂道を下って投票所へ。入るのに行列ができていたので投票率が高いのかと思ったらコロナ対策で少しずつしか投票所に入れなかったこととちょうど混み合う時間帯だっただけのことで投票率は高くなかったんですね。これじゃあ世の中変わりませんね。投票所に来る前に最高裁判所判事の紹介が書かれた広報に目を通す。誰かに解説してもらわないとナンノコッチャよくわからないですね。ただ全員が小生よりも歳下であることに少々ショックを感じる。ヨメハンと一緒にちょっとコンビニで買い物をして帰宅。チョイと休んで共同通信の原稿「今年の推薦本3冊」のの原稿を執筆。『生物はなぜ死ぬのか』『亡国のオリンピック』『剣道の未来』の3冊。夜の開票速報までに書きあげてテレビ見ながら晩飯&酒。自民減らず立憲伸びず維新が漁夫の利?応援していた浅尾慶一郎さんは落選か…石が流れて木の葉が沈む。嗚呼。

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