3月1日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。千葉真沙子さんと一緒に東京マラソンについてもっともっと魅力的にする方法をイロイロ語る。チャリティランナーとか障害者ランナーや外国人ランナーがまだまだ少ないですよね。スポーツ庁を観光庁や文化庁と一緒にして文化スポーツ観光省にして活動させないとダメですね。続けて北朝鮮問題もスタジオに残って語る。ミサイル発射も核実験も国威発揚なら五輪メダルも同じ。スポーツじゃなく体育の世界ですからね…とかイロイロ話してタクシーのなかで爆睡帰宅。『アサヒ芸能』連載執筆。センバツの入場行進曲のナンセンスについて。西野カナの『もしも運命の人がいるのなら』が今年の行進曲らしいけど…そんな曲オレは知らんもん。そういえば過去には『YMCA』なんて男色讃歌の音楽が使われたこともありましたねえ。夜女子マラソンの福士選手が名古屋ウィメンズマラソンへの出場を取り止めたことでイロイロ電話。当然ですよね。予想どおりですよね。主張を披露できたことでよかったんじゃないですか。
3月2日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。福士選手の名古屋不出場と五輪選手の選考方法について。駅伝の流行とメディアの支配で日本のマラソンのレベルがどん底に落ちていることこそ問題。青学の原監督の指導法がイイのなら他大学でも教えるべき。一つの大学や企業の陸上部の成績ばかりがよくなっても日本のマラソンが全体的に地盤沈下しては話にならない…といったことを話して黒兵衛と散歩したあと夜勤で家にいた娘のクルマで鎌倉高校前の病院へ。主治医の先生の定期検診のあと東京赤坂毎日放送東京支社へ。そこから『ちちんぷいぷい』に出演。さすがに地方(大阪)の番組はオモシロイ。街の人に対するインタヴューで五輪選手の選考について街の人が「何かウラがあるみたい…」で小生にウラがあるんですか?と訊かれたので「マラソン大会は新聞社が主催してますからね。どの新聞も自分が主催する大会を五輪予選にしてほしいから混乱するんですよ」…こーゆー話を東京のテレビでもやりたいですねえ…と思いながら番組を終えて帰宅。その前にルミネの本屋『アニール』に寄って注文していた本を3冊ゲット。福尾芳昭『オペラで愉しむ名作イギリス文学』(水曜社)岩波書店の『ひとびとの精神史』第4巻苅谷剛彦・編『東京オリンピック』と第5巻吉見俊哉・編『万博と沖縄返還』。新聞広告を見て読まねば…と注文したものを買って本屋内をブラブラ見てるとナント河出書房新社『池澤夏樹個人編集日本文学全集』が何冊か並んでる。うーんんんんと悩みながら…町田康の『宇治拾遺』が面白かったから他のも欲しいけど…読む時間ないし…読んでたら仕事にならんし…と思いながらも…エーイと清水の舞台から飛び降りるつもりで…『01古事記(池澤夏樹・訳)』『02口訳万葉集(折口信夫)百人一首(小池昌代・訳)新々百人一首(丸谷才一)』『03竹取物語(森見登美彦・訳)伊勢物語(川上弘美・訳)堤中納言日記(中島京子・訳)土佐日記(堀江俊幸・訳)更級日記(江國香織・訳)』『好色一代男(島田雅彦・訳)雨月物語(円城塔・訳)通言総籬(いとうせいこう訳)春色梅児誉美(島本理生・訳)』の4冊を一挙購入。散財と来月のカード引き落としの心配が頭を過ぎっても本やDVDを買ったときは嬉しいモンです。帰宅して早速イロイロ読書。夜はサケを呑みながら世界卓球女子。う〜ん。負けてしまったかあ…。ドイツ強いなあ。
3月3日(木)
桃の節句。我が家の近所には桃の花も咲いているが梅の花も見頃。我が家の枝垂れ梅も3年目の今年になってようやく花を咲かせ始めた…てなことを考えながら黒兵衛と散歩のあと東京赤坂TBSへ。日本のオリンピック選手の選考方法についてマラソンの藤本新さん元水泳の長崎宏子さん柔道の野村忠宏さんなどと話す。いろいろ話せて楽しく面白かったけど人数が多いと総花的になるのは仕方ないかな?しかし水泳はイイ組織になりましたねえ…と長崎さんに言うと「ほんと。そうですねえ」こういう返事の返ってくる組織に陸上も柔道も早くなってほしい。番組終了後新宿と渋谷のタワーレコードへ。ついでに銀座へ回ってYAMAHAと山野楽器へも。4月からの新しいオペラ講座のための資料となるDVDや勉強のためのCDを購入。ブリテン自らが指揮して“恋人の”ピアーズが歌ってる『ピーター・グライムズ』のCDを仕事BGM用に購入。最近ブリテンの音楽がメッチャ気に入り始めた。オールドバラ音楽祭の映像も見つけたのでこれも。ついでに『ヴェニスに死す』も。そして2008年ザルツブルク音楽祭でのネゼ=サガン指揮グノー『ロミオとジュリエット』その物語の元祖とも言えるベッリーニの『カプレーティとモンテッキ』も。これでシェイクスピアの準備ができたかなあ…と思ってると映画のコーナーで『オーソン・ウェルズのフォルスタッフ』を発見。これも。勢いに乗ってヴィスコンティの映画『家族の肖像』も。これ見てなかったんですよね。イヤ。見たか。まあ。エエか。持っておきたい。さらにヴェルディの珍しいオペラ『海賊』『群盗』『ルイーザ・ミラー』も。海賊は確かバイロンの原作。群盗とミラーはシラーですね。こうしてDVD買ってオペラの勉強ができるのもテレビ出演のおかげ?夏のシーズン中にアメリカ大リーグの仕事をして貯まったマイレージを使って冬はヨーロッパでオペラやコンサートを楽しんでいたパ・リーグ広報部長の故パンチョ伊東さんに較べたらダイナミズムの点でかなり劣るけどおんなしようなもんかいなあ…と思いながら大量購入を自己正当化。まぁゴルフなどの趣味に較べたら安いもんです。桃の節句。晩飯は孫に手巻き寿司を作ってもらう。美味美味。
3月4日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩。桃や梅だけでなく玉縄桜が咲いている。河津桜ばかりが有名だけど玉縄桜も早咲き。柏尾川沿いに玉縄桜が並べば隅田川とは行かなくても目黒川くらいの景観になるのでは…などと思いながらブラブラ散歩。今日は締切もない。テレビ出演もない。こーゆーときに途中で放っておいてる書き下ろしに手をつけなければ…と思うが休みたい気持ちには勝てずボケーッとしながらイヤイヤコレではイカンと思ってヴィスコンティの映画『家族の肖像』を見始める。この高名な映画は昔20代の時に見たけど世の中でヴィスコンティ・ブームを巻き起こしたほどには興奮しなかったことだけ憶えてる。60代になって見直すとそれなりに素晴らしい映画と納得。しかし家族と世代間のギャップ…あるいは闖入者が日常を覚醒させる…というテーマは少々陳腐になったか。時代のせい?安部公房の小説にもあったし清水邦夫の芝居にもあったしシュニトケのオペラにもあった。そう言えばシュニトケの『愚者との生活』のワルツは浅田真央が使ってましたね。タラソワ・コーチの選曲は凄い…と様々なことを考えながら見る。続けてオーソン・ウェルズの『フォルスタッフ』も。この顔と身体を作るだけでも名優ですね。夕方からフジテレビ『プライム・ニュース』のパーティに出る予定だったけどナデシコのサッカーと卓球を優先。しかしナデシコは中国に1-2で敗戦。先にも書いたけど「寿命」ですね。宇津木がいないのもツライとはいえ長く続いた体制は滅びるものです。国家のように…などと理屈捏ねながらもショック&可哀想でしばらく『フォルスタッフ』見ていてイカンイカン卓球を忘れていた…とチャンネルを合わせると北朝鮮選手と中3の伊藤美誠が大熱戦…すごい!見事な勝利!15歳でエライ!最初から見ていたら心臓止まったかも。一度負けたドイツに雪辱したのも凄いけど素晴らしかったですね。江戸(蹴球)の仇を長崎(卓球)で?
3月5日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩のあとオペラ観賞。ブリテン『ピーター・グライムズ』のオールドバラ音楽祭野外ステージでの舞台。ブリテン自身がピーター・ピアーズと共に創った音楽祭でバックは北海の冷たい海。浜辺に造られた舞台は木造船の組み合わせ。そこで繰り広げられる船乗りと村人の確執劇。興味深い舞台にブリテンの音楽の素晴らしさが際立つ。嵐の場面では雲が走り北海が荒れ狂う映像も。冒頭には英空軍のスピットファイアが飛んだりナチスの旗を持って遊ぶ子供も登場。戦争に抑圧された漁村での悲劇。ブリテンの音楽の素晴らしさに始めて気づかされた思い。満足。メイキング映像も面白かった。昼飯挟んでオペラを楽しんで夕方から茗荷谷の筑波大学東京キャンパスへ。日本スポーツ学会・筑波大菊幸一ゼミ・NPO法人スポーツネットワークジャパンの共催によるシンポジウム『スポーツ新聞70年』を聞きに行く。面白かった。ニッカン・デイリー・スポニチ・報知・サンスポ・トウチュー・東スポ各氏の元敏腕辣腕記者(現運動部長・編集員・大学講師・プロレス誌編集長等)による現場取材の苦労・抜いた喜び・抜かれた悔しさ等スポ新の悲喜こもごもがわかって楽しい一時。100人の聴衆も納得。長田渚左さんの司会が見事…と思っていたら客席にいた小生が指名され意見を求められたので…たいへんオモシロイ話をありがとうございました…私は人生で一番大切なことはすべてスポーツ新聞から学びました…そういうコラムを『アサヒ芸能』に書きました…てな話をしてから…日本のスポーツ界最大の問題はメディアがスポーツチームを所有したりスポーツ大会を主催してることだと思いますが今それについて訊いても建設的でないと思います…とはいえ誰がどう見ても建設不可能と思えるザハ・ハディド案の新国立競技場にスポーツ新聞からNO!を言い出さなかったのは残念で…今も●●が○○を辞めなきゃ上手く行かないのは誰もがわかってるのにどのスポーツ新聞も書いてくれない…ウチが書きますという人はいませんか?と訊いたところが皆さん下を向いて口を噤んだままだったのは少々残念だった。「(我が紙は)日付以外は全部ウソ(誤報)」と堂々と言い放った元東スポ記者(現プロレスTIME編集長)で『ニューズ・オプエド』にも出演してもらったことのあるパネリストの柴田惣一さんに「東スポさんだけは●●やめろと書いてよ」と言うと「今は社員じゃないですから。記者なら書きましたよ」…しかしスポーツ新聞はやっぱり娯楽誌であってジャーナリズムではないことがよくわかった。コレはけっして批判とか非難ではなくそーゆーものということなんですね。急いで帰宅。世界卓球男子。日本が2−1で勝ってるところで水谷選手が1−2とリードされ6-10とマッチポイントで敗戦寸前から驚異の粘りでそのセットを取りフルセットで逆転勝ち。お見事!コレで男女とも決勝進出。相手はどちらも中国。明日が愉しみ。
3月6日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと部屋の整理…をしようと思ったけれどもやる気が出ず『ピーター・グライムズ』の音楽を聴きながらブリテンについて勉強。ここ1週間くらいでヤットブリテンの音楽を素晴らしいと思うようになった。なるほど音楽をワカルとは聴き慣れるということだと改めて納得。午後からは池澤夏樹訳の『古事記』を読む。原文(古文)で十分かな…。琵琶湖マラソンをテレビで見て…つくづく日本のマラソンのレベル低下を実感。この程度の「日本人1位争い」をしていては世界レベルから話されるばかり。元凶は駅伝ですね。それと各新聞社がマラソンを主催していること。夕方から馬鹿ベーシストの長男がヨメを連れて入籍の挨拶に。やっぱり結婚というのはきちんと式を挙げた方がいいですね。近々するらしいけど…ということで若夫婦を連れて『鮨処もり山』へ。幼稚園児の頃いつも『もり山』ではカウンターの端で寝込んでいたチビが結婚したというので大将も少々感慨深いものがあったかなかったかお祝いにガキ夫婦にシャンパン1本贈られる。まぁ夫婦で頑張ってくれ…で帰宅したあとテレ朝『モーニングバード』(マラソンについて)とTBS『ひるおび!』(国立競技場聖火台について)の電話取材を受けてフロ&ネル。聖火台のこと…何を騒いでるのかねぇ?開閉会式の演出家も決まってないのにどんな聖火台にするかなんて決まるわけないのに…。それに1964年旧国立の聖火台は石巻にあってギリシアから仙台空港に直行した聖火をそこで受け取るんですからね。日本の聖火は3/11の被災地から出発して全国を回って新国立の新しい聖火台に灯されるのですから…それでよろしく。
3月7日(月)
朝起きて雨のなか黒兵衛と散歩。テレ朝の番組見ると小生のコメントが使われていたけど「元凶は新聞社の主催する駅伝」というコメントはカット。そのうえでコメンテイターがアレコレ喋ってもシャーナイナア…と思いながら新幹線で大阪へ。毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演。サブローさんやら佐藤弘道さんやらりんごさんやらたむけんさんやら石田ディレクアーやらとワイワイガヤガヤ楽しくいろいろ話す。関西のテレビでは聖火台の話題はナシ。しかし番組前にみんなから訊かれる。昨日の本欄に書いてある自論を話す。しかし組織委員会森会長のコメントはサイテーですね。何もわかってない。この人が早く辞めない限り2020東京オリパラは絶対に上手く行かないですよね。心配の極み。その元凶があの人にあると誰もがわかってるのにクビにスズが付けられないのは何故?新幹線で池澤夏樹訳『古事記』読みながら帰鎌。昨日の本欄に原文で十分と書いたけどやっぱり現代語訳は読みやすい。それにヤクチュウを読む楽しみもある。やっぱり『古事記』は面白い。帰宅してメシ&フロのあと昨日バカ長男が面白いから見ろと持ってきた映画『インターステラ』を見始める。典型的ハリウッド映画の進行。理屈っぽいクセに奥が浅い…かな。それに長い。半分前で一端休止。明日見よ。寝よ。
3月8日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと『アサヒ芸能』連載執筆。なでしこジャパンについて。誰が悪いというのでもない。物事には寿命がある。そーゆー意味では選手世代交代以上に監督の世代交代が進まなかったことこそ問題だろう…と書いていて少々涙がこぼれそうになった。歳取ると涙もろくなるもんだ。昔独身時代匿名で週刊誌や月刊誌に雑文を書きまくっていたときに夜中に幽霊の話を書いていて本当に怖くなったことがある。ポルノ小咄を書いていて本当に…イヤこの話は止めよう(汗)。夕方からテレビ新聞雑誌各社から電話。巨人が野球賭博で記者会見をするとか。明日シャラポワのドーピング問題で出演を承諾していたテレ朝『ワイドスクランブル』も急遽テーマを野球賭博に変更。記者会見を見て悲しくなったのは巨人の球団社長(元読売新聞社スポーツ事業部長)が終始ペーパーを見ながら「プロ野球ファンの皆様…」と呼びかけてお詫びしたこと。自分言葉で話せないのか?TBS『ひるおび!』からも電話がかかってきて…明日は忙しくなりそう。小生の集めた情報では外部で巨人選手を操っていた人物も元巨人投手。他球団の選手も彼の経営する焼肉店に出入りしていたとか…どこまで続く泥濘ぞ…。
3月9日(水)
朝早く起きて黒兵衛の散歩を済ませてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。「えええーッ!!それってマジィ!?」といったことばで現代語に訳している町田康氏の『宇治拾遺物語』を取りあげようと思ったところがヤッパリ巨人の野球賭博について取りあげなければならないので…話せる範囲で話す。しかし巨人は(球団の読売から出向している社長初めの面々は)どこまで事実関係を表に出す覚悟でいるのか?この際Let
it Go!(やっちゃえ!)でなければ球界浄化は望めないはずだが…ラジオのあと東京六本木ヒルズテレビ朝日へ。『ワイドスクランブル』生出演。野球賭博については清原事件と同様けっして巨人だけプロ野球界だけの問題ととらえず日本の野球界全体の問題としてとらえてほしいと高野連と関係の深いテレビ局で喋らせてもらったうえナベツネの話。すべては野球を愛していない人が球界の上に立つ不幸ですね。久しぶりにお逢いした末延吉正さんや竹田美保さんといろいろ話したあとスタジオを飛びだして赤坂TBSへ。元巨人投手の槙原寛己さんスポーツライター元ヤクルトの青島健太さんジャーナリストの大谷昭弘さんらと賭博問題について語る。本番では(未だ)喋れないけどCM中に大谷さんと情報交換して飲食店経営のBという男の名前が一致。彼が海外から帰ってきたとき問題はさらに広がるのか?番組を終えて隣のBZTower(ビズタワー)へ。毎日放送東京支社のスタジオから『ちちんぷいぷい』生出演。やはり野球賭博について広がる気配を語る。終わって地下鉄で東京へ携帯が鳴ってNHKが来てほしいというのでタクシーで渋谷へ。会議室の特設スタジオで『ニュースウォッチ9』VTR出演。ふううううーっと一息ついてNHKの出してくれたタクシーで帰宅。車中爆睡。さすがに疲れた。おまけにこの歳になって初の花粉症か。水洟どぼどぼ。目がショボショボ。マイッタナア。早よ寝よ。
3月10日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。昨日の巨人高木京介投手の記者会見を受けて元ロッテ投手ソフトバンク取締役現江戸川大学教授の小林至氏と話す。打合せ段階で少々意見対立。野球賭博に手を出した選手に対して球団は被害者…アメリカならクビを斬って終わり…という小林氏の説には断じて首肯できず。新人の時から寮に入れて管理するシステムを採用してる日本の球団の管理責任指導責任は問われて然るべきだろう。小林氏の意見はあまりにも御都合主義的に経営者サイドにより過ぎていると言う他ない…とまでは本番では言わなかったが意見は対立。ま。いろいろな意見があるのは当然としても元球団経営者の坂井保之氏などは選手に対してもっと愛情がありますよね。
3月11日(金)
明日からの長崎出張に備えて原稿書き。毎日新聞の企業スポーツに関する特集記事とアサヒ芸能の連載。再来週が連休になるので来週火曜の締切が早まったとか。国立競技場の聖火大問題について書く。開閉会式の演出家も決まってないのに何を慌てて騒いでるのか…という記事。鮫の脳味噌で考えた案では1964年に使われた旧国立の聖火台を使いたいらしいけどソレは演出家が決めること。ソレにアノ聖火台は現在石巻。2020年にはギリシアから届いた聖火を石巻にある1964年の聖火台に先ず点灯して被災地を回ってから全国を一周して2020年東京の聖火台に点灯する…という被災地の声を無視しないでほしい。今日は時あたかも3.11。机の上からパソコンが滑り落ち、このあたり(鎌倉市北部)一帯も長い間停電したあの日のショックを思い出して合掌。
3月12日(土)
朝早く起きて羽田空港へ。空路長崎へ。長崎へは何故か初めて。佐賀には3度ほど訪れているのに少々不思議。しかしコレで全県制覇まで残すは島根1県だけとなった。これまた少々不思議な気もするが観光地(出雲)といっても長崎も同じで小生の仕事(スポーツ)とは縁遠い?飛行機の関係で仕事(シンポジウム)まで時間があったので会場のホテルのすぐ裏にある浦上天主堂&グラバー邸&庭園を散策。三浦環の蝶々さんとプッチーニの像があるんですね。出島まで足を伸ばし時間がなくシンポジウム開始。元ラグビーの平尾誠二氏&元400mの高野進さん&元バドミントンの小椋久美子さん&元スピードスケートの岡崎朋美さんらとスポーツライター小林信也さんの司会でパネル・ディスカッション。『スポーツの未来を長崎から考える〜長崎県のスポーツツーリズムの可能性』というタイトルで1919ラグビーW杯2020東京オリパラらを見据えて討論。Vファーレン長崎が中心になって長崎県スポーツ・コミッションが誕生。非常に有意義な話ができたと思います。平尾さんの激ヤセには少々驚いたが本人曰く「寒さがコタエル以外は大丈夫」とか。久しぶりに会った岡崎さんのヤセッぷりにも驚いたけど「やっと既製服が着られるようになったんですよー」とか。そういや以前あったときの太腿は凄かったですからね(失礼)。今度会うときはハリガネみたいになってる?と言うと「子育てがありますからモリモリ食ってエネルギー付けますよ」と元気な返事。高野さん岡崎さん小椋さんらとレセプション・パーティに参加して最終便で羽田へ&帰鎌。
3月13日(日)
最初の予定では初の長崎訪問でグラバー邸の他にも出島やいろいろ見て回るつもりだったがドーモここ数日鼻がシュンシュン少々熱っぽく(花粉症?)長崎を日帰りで済ませることにしたところがこの強行日程がさすがに疲れたのか日曜朝は爆睡。目覚めて朝飯食ったあともソファでウツラウツラ。昼飯食ってからも爆睡。うわ。2横綱負けたか…でまたウツラウツラ。晩飯食いながら日曜美術館見て曾我簫白は凄いなあ…と思っあとスクロヴァチェフスキ指揮読売日響のブル8聴きながら爆睡。目覚めれば午前2時半。風呂入ってベッドで寝る。これだけ寝たらどんな病気でも治るやろ。
3月14日(月)
朝起きて久しぶりに黒兵衛と散歩…のあと新聞社テレビ局etc電話の洪水。産経新聞とサンケイスポーツが巨人を解雇された笠原元投手の発言として公式戦の試合中にも円陣での発声などで金銭の授受があったと発言したと報道。最近のプロ野球選手はこんなガキもどきの博打行為が伴わないとプレイするモチベーションが湧かないのか。心底情けないかぎり…というほかない。これについて大阪毎日放送『ちちんぷいぷい』が生出演依頼。東京まで出る予定もないので…と言うとスタッフが来宅するというので慌てて大掃除。その間も朝日毎日共同産経TBSテレ朝ABCフジ…から次々と電話。これは…ひょっとして…本筋の野球賭博からメディアの目を逸らせるための陥穽か…とも思えてくる。午後から毎日放送のスタッフがやって来て『ちちんぷいぷい』自宅出演。昨日に続いて自宅静養…と思ってた一日がぶっ飛ぶ。が『オプエド』は元塾生の小崎クンと建築家の山嵜一也さんがシッカリと代役を務めてくれようでホッ。晩飯食って風呂入って寝る。今日一日で全快するゾー!
3月15日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。巨人が円陣での声出しの結果の試合の勝敗で金銭の授受を行っていたという話。バカバカしい話題。バカバカしすぎる話題。プロの野球選手ともあろう者が観客の見てる前で何をアホなことをやってるのか!!声出しした選手が試合に勝てばカネを総取り…負ければ全員に支払い…って博打そのものじゃないの?これを野球協約に書いてないから公表しなかったというNPBと巨人はタトエ殺人をする選手が出ても野球協約に殺人については書かれていないので報告しないというのと同じ。野球界をどのようにして素晴らしいものにしようか…と腐心する姿勢がなく条文解釈ばかりしていても仕方がないはず。こんなバカバカしい賭博行為をグラウンドの観客の前でやっているのは巨人だけでしょう…他球団はやってないでしょう…とテレビで話したところが帰宅途中のタクシー内で携帯が鳴って他球団もやっているとか。阪神と西武もやっているとか。ただし勝てば声出し役に「御祝儀」が渡るが負けた場合の「罰金」はないとか。また中日はエラーした罰金を集めて養護施設に寄付…。どうせやるならかつての赤星選手の盗塁成功したら車椅子をプレゼントのように罰金でなく成功させてプレゼントにしなきゃ!賭博的な金品のやりとりや罰の大系で選手を動かそうとする野球界は古い。スポーツの世界を誤解してますね。いったん帰宅したあと新聞社や通信社や雑誌の仕事をこなして夜迎えのクルマに乗ってフジテレビへ。BSフジ『プライムニュース』生出演。野球解説者の江本孟紀氏と漫画家の黒鉄ヒロシ氏と出演。2時間たっぷり野球賭博や賭博モドキの行為や清原事件について話し合う。小生は野球馬鹿スポーツ馬鹿の体質が残る日本野球界の前近代生と高野連事犯も展開。最後に未来への提言について訊かれたので「メディアの球団所有の禁止」とボードに書きスポーツ・ジャーナリズムの再生を唱える。ここまで話すことができればモウ話すことはないですね。あとは読売がプロ野球から手を引き朝日毎日が高校野球や社会人野球から手を引き大学野球が再編されプロ・社会人・大学・高校・中学・ボーイズ・リトル…すべてを統括する新しい日本の野球組織が生まれるのを待つだけですが…。
3月16日(水)
朝大阪朝日放送『道上洋三のおはようアサヒです』電話出演のあとRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。どちらもプロ野球の円陣での声出し金銭のやりとりについて。これによって大筋の本件(野球賭博)が忘れられることにないように…など話したあと黒兵衛と散歩。机の上の整理郵便物の整理をしてると郵送されてきた本のなかにアンドリュー・ジンバリスト著『オリンピック経済幻想論〜2020年東京五輪で日本が失うもの』(ブックマン)発見。ちょうど買おうと思っていた本なのでラッキー。さらにリサ・ランドール『ダークマターと恐竜絶滅
新理論で宇宙の謎に迫る』(NHK出版)も。以前ランドールの『ワープする宇宙』(同)を書評したためだろうけど今回は読む暇があるかどうか…。昼飯のあとちょいと昼寝してからCBC『ゴゴスマ』電話出演。夕方短いコラム1本書いて晩飯のあとフジテレビ・ホウドウキョク『明日のコンパス』電話出演。すべてプロ野球の円陣での金銭授受について。いろいろ話す。ネットTVは自由に話せますね。サケ。フロ。ネル。
3月17日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと『AERA』の取材を受けて短いコラム1本原稿書き。『オリンピック経済幻想論』読了。誰もがコレは巨大な国家的蕩尽であるとわかっているかどうか…が問題なだけ。経済効果があるとか言い出すから話はおかしくなるのだ。『ピーター・グライムズ』の作曲者自身が指揮したBBCのビデオとメトロポリタンの舞台を見る。この音楽が本当に素晴らしいと思えるようになってきた。ヤッパリ音楽がワカルとはキキナレルことなんですね。ドビュッシーの『ペレアスとメリザント』が素晴らしい!と思える日もいずれ訪れるのかなあ?あのオペラだけはシンドイもんなあ。久しぶりに相撲を見る。琴奨菊vs隠岐の海。これは取り直しにするべきですよね。相撲協会は頭が悪い!寝よ。
3月18日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩。『AERA』の校正してイロイロ仕事。午後から北海道文化放送『みんなのテレビ』電話出演。久しぶりにゆっくりする一日。夕方から大相撲。稀勢の里は明らかに琴奨菊の影響を受けてますね。覚醒するのが遅すぎるとはいえイイコトです。
3月19日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。時間の空いたときは先の締切をやっつける…という原則に従って来週火曜の2本の締切に手を付けるが気合いが入らず。島田雅彦現代語訳の『好色一代男』を読み出す。面白い。町田康の『宇治拾遺』ほどにはぶっ飛んでないけど読みやすい。以前吉行淳之介の訳で読んだこともあるけどそれをきっかけに原文を読んでみたら意外とスラスラ読めて古文も日本語に変わりないことを知った。35年くらい前のことか。以来古文を読むのが好きになって平家・徒然・宇治・今昔・西鶴・南北・八犬伝・歌舞伎モノetcを愛読。しかし平安古文だけはNGで源氏は手つかず。しかし考えてみたら若いときは時間がたっぷりあった気がする。体力があったということかなあ。結局来週火曜の締切は手つかずでオペラ講座のレジュメづくりだけ。世の中休日ですからね。しかしブリテンの音楽はオモシロナア。歳とってから気づくことも多いなあ。娘と孫が男のところへ行ったので夜は『鮨処もり山』へ。ヨメハンの誕生日のアリバイづくりみたいなもんですな。
3月20日(日)
春分の日。春季皇霊祭。牡丹餅食って墓参り…と書いてもナンノコッチャと言われそうな今日この頃。朝起きて黒兵衛と散歩。来週火曜の締切3本のことを思うとヤハリどこかでやっつけておかねばならないので午前中に1本仕上げる。昼飯食ってちょいと昼寝して午後からもう1本。ふうう。2本書きあげる。夕方から郵便物の整理。テレビ局や新聞社や出版社からマイナンバーを教えろ…という手紙が何通か届いている。コレはどう処理をしたらいいものか。1888年メジャーリーグのシンシナティ・レッズがユニフォームの袖に番号を付けた。これが背番号の始まり。しかしこのときは選手には名前があるのに番号で呼ぶとは何たる侮辱!という声が選手からあがり1シーズンで廃止。続いて1919年のニューヨーク・ヤンキースが背中に大きく打順の番号を付けた。ルース3ゲーリッグ4と。コレが人気を呼び背番号が定着。そー言えばかつては国民総背番号制に反対する声が高かった。がマイナンバー反対はナシ…か。まぁ教えなきゃならんときが来れば教えよう…というので今は放っておいてエエヤロと判断。勢はヤッパリ相撲に決め手がないなあ。稀勢の里の気力が充実したら強いなあ。
3月21日(月)
朝起きて早めに黒兵衛と散歩のあと東海道線で品川へ。新幹線で新大阪へ。毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演。その前に隣の丸善ジュンク堂へ。池澤夏樹個人編集日本文学全集で何冊かほしいのがあったので購入。『14巻南方熊楠・柳田國男・折口信夫・宮本常一』『20巻吉田健一』『24巻石牟礼道子』を購入。石牟礼道子の『苦海浄土』が池澤個人編集の世界文学全集に入っていたのでそれも買おうとしたが品切れ。講談社文庫で買ってもイイのだがソノこだわりを知りたい気がしてやはり世界文学全集の一冊を見つけることにする。他にシェイクスピアの『夏の夜の夢・あらし』『じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ』(新潮文庫)を時期オペラ講座の勉強やり直しのために購入してMBSへ。サブローさんやリンゴさんやたむけんさんや八木裕さんらと一緒に桜前線の北上やフィギュアスケートの本田真凛ちゃんのジュニア世界優勝などについてイロイロ話す。棄権したロシアの2選手の実力は?石田ジャーナルで京都の学生消防団について教えてもらったりして番組を終えて京都へ。高校の先輩&同輩と祇園町の割烹で来週の講演会について打合せ。いろいろ雑談のなかで今秋始まるBリーグについて新たな情報を知る。ええーっ!アノ男が我々の後輩だったとは…世の中狭いなあ…さぁ…どーしよーか…と思いながらSクンと一緒に行きつけの『酒肆G』にチラッと寄って新幹線で帰鎌。それにしても京都は観光客だらけやナア…。
3月22日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと原稿書き。今日は原稿締切が3本集中。午前中に一昨日書き上げておいた2本の原稿を読み直して少々手を入れてから送稿。『アサヒ芸能』と『北國新聞』をまずやっつける。午後からは兵庫県立芸術劇場用の短い原稿。少々苦労しながらも佐渡裕さんと一緒に札幌の野外劇場で『英雄の生涯』を聴いたときのエピソードを書く。中味は…いずれ公開しますね。さあ大相撲でも…と思ったところへ野球賭博をしていた4人目の巨人投手の処分が下って新聞社やテレビ局から電話が次々と…。自分から告白したから1年間の失格処分…は少々思慮が浅いのでは?これまでの3投手の無期失格に較べて大甘んぽ処分とも言えるうえ3投手が1年後に復帰できる道を閉ざされてしまった。プロ野球選手が2年以上のブランクで復活するのは難しいのでは?それに他のギャンブル的行為に対する球界浄化の方針が見えないのが残念。テレビ局からもいくつか電話。明日の出演を承諾した直後にベルギーでテロのニュース。出演がなくなったり復活したりマタなくなったり…まるで今日の全日空のような混乱。ま。小生は慌てることなくどっしりと…しかし稀勢の里強いなあ。琴奨菊のエネルギーが完全に移ったなあ。大相撲オモシロイ。それに較べてプロ野球は…?
3月23日(水)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと資料調べとかナンヤラかカンヤラ仕事して東京赤坂ビズタワーへ。毎日放送東京支局で『ちちんぷいぷい』生出演。元巨人高木投手の処分(1年間失格)について。これはやっぱり甘いですよねえ。それにドーピング検査選手に「慰労金」を出していたことはドーピング検査に対する「侮辱」でしょう。高校野球で「クジ」とはいえ金銭授受をしていたことも。コミッショナーはプロ野球選手として許されないことを明確に指摘するべきですね。いろいろ喋ったあとテレビ朝日へ。『ビートたけしのTVタックル』VTR収録。テーマは「2016年春
世間をザワつかせたスポーツニュースSP」。元巨人投手の角盈男・定岡正二・槙原寛巳各氏と「野球賭博」について話す。まだ猪瀬直樹氏と2020東京オリパラの予算暴騰について話す。4月から放送時間枠が変更されるとかで4月3日(日曜)の昼11時55分から。1時間番組に2時間半以上喋ったけど小生のメディアとスポーツの関係の話や猪瀬氏の豊田オリパラ組織委副会長辞任の裏話等はカットでしょうねえ。タクシー車中爆睡で帰宅。
3月24日(木)
朝から世の中大騒ぎ。乙武クンのこと。選挙がどーにかなったのか…と思ったら不倫海外旅行とか。小生も4月5日のパーティには電話で「来てください。一緒に祝いましょう(誕生日が同じ日なのだ)」と電話もかかってきたので行くつもりして会費も既に振り込んでいたけどソノ後の立候補表明に仰天。しかも自民党から。誕生日やのうて決起集会かいな…安倍の憲法「改正」に賛成なの?安保法案に賛成なの?自問のやり方に賛成なの?そりゃ野党が弱いのはたしかだけどだからこそ…と少々疑問が湧いてパーティどうしようかと悩んでいたところ。そこへ不倫騒動。それは個人と女房の問題だから勝手にしてほしいけど…思わず伊藤博文を思い浮かべる(オーバーかな?)。ベートーヴェンが「彼もただの野心家に過ぎなかった」と嘆いて交響曲第3番の楽譜に「ナポレオン・ボナパルト」と書いていたのを皇帝の座に就いた途端に「一人の英雄の想い出」と書き直したことも頭に浮かぶ(さらにオーバーか?)。しかしパーティへはアッポ!と言いながら頭叩きに行ったろかいな…などと思うのは町田康の小説の影響か(笑)。しかし彼の現代語訳『宇治拾遺物語』物語は面白い。しかし最近は宮本常一の文章に感激。年老いた盲人のばくろう(馬喰)が若い頃の昔話に県会議員の奥さんや未亡人との「じゃらじゃら」を語る(これは町田康の表現)。この不倫は美しいなあ。週刊誌からの電話コメント依頼を2本断って(喋ること何もないですからね。いや選挙についてはあるか。まぁ赤児の小便やから=ヤヤコシイから止めとこう)。白鵬強いですね。昨日の稀勢の里と一緒で豪栄道も情けないですね。アフガニスタン戦をVTR予約して夜は焼き鳥の『との山』へ。共同通信O氏とメシ・サケ・情報交換。4月のコラムの打合せを済ませて微酔い帰宅。ヨハン・クライフが亡くなった。組織を変えるほどの活躍をする個人の時代は終わったのですね。
3月25日(金)
朝黒兵衛と散歩のあとPAC(兵庫県立芸術劇場)オケの16〜17シーズンについて原稿書き。いっぱい聴き所はあるけど個人的に一番興味深いのは佐渡さんのブルックナー9番かな。ベートーヴェンの『田園』も聴かねば。たしか佐渡さんは田園初指揮のはず。91歳のマリナー指揮のブラームスも聴きたい。ブルックナーが今年9月。田園が来年1月。マリナーは来年6月。クラシック音楽というのは過去にも長いけど未来にも長いものなんですね。午後は明日のオペラ講座の準備をしてゴチャゴチャと世の中の騒動にちょいと付き合ったあと(世の中の浜の真砂は尽きるとも世に騒動のタネは尽きまじ)『鮨処もり山』へ。久しぶりに大船中央病院の先生方に御挨拶。今夏の佐渡さんのオペラ『夏の夜の夢』(シェイクスピア&ブリテン)をお教えする。
3月26日(土)
朝黒兵衛との散歩はトレーナーさんに任せて今日のオペラ講座の予習。ブリテン『ピーター・グライムズ』をどのように紹介するのがイイかマダちょっと迷っているので確認したあと新幹線で名古屋へ。栄中日文化センターでオペラ講座。『ピーター・グライムズ』の原作となったジョージ・クラップの長編詩『町』(バラ=borough)の説明を少ししたあとオールドバラ音楽祭とミラノ・スカラ座の舞台を楽しむ。ブリテンの音楽は美しいけどストーリーはヤッパリ暗いなあ。来年の佐渡裕指揮の『夏の夜の夢』はブリテンの音楽が楽しくキラキラと輝くはず…と説明したて講座を終えたあと『夏の夜の夢』の映像をチェック。来年のツアーの打合せをしたあと新幹線で帰鎌。野球賭博やらドーピングやら政治やら不倫の話でなく音楽の仕事はエエなあ…とつくづく思う。
3月27日(日)
朝黒兵衛と散歩のあと溜まった郵便物をチェック。ユニヴァーサルから諏訪内明子さんのヴァイオリンのCDが届いていたので早速聴く。R・シュトラウスとフランクのソナタと武満の小品『悲歌』。いいですね。それにNanaと名乗る若き中国人女流チェリストのCDにバッハ・メンデルスゾーン・ラフマニノフ・シューベルトなどの小品に混じって『ラヴ・イズ・オーヴァ』が入っていたので思わず一番に聴く。この曲は欧陽菲菲の歌抜きでもイイですね。しかしライナーノートの解説がないのはなぜ?クラシック評論家は歌謡曲を無視?今月5日のスポーツ新聞シンポジウムの会場で著者からいただいた柳下芳史『西洋スポーツ事始め
横浜外国人居留地での誕生から150年の歩み』(文芸社)を興味深く拝読しながら音楽聴いて久しぶりにゆっくりした時を過ごす。午後から原稿の書き直しやホームページ原稿の作成……。そして大相撲。テレビに向かって思わず「何ヤットンネン!アホンダラア!」と叫ぶ。白鵬の舞の島のような取り口。絶対認められない!大阪のお客さんが次々とサッサと帰るのもワカル。しかし大阪のお客さんの野次はきついなあ。それだけ正直で相撲をようわかってはるということかな?
3月27日(日)つづき
久しぶりの晩飯映画劇場はウッディ・アレン監督『マッチポイント』。なかなかオモシロイ不倫サスペンス殺人事件。ところが結末は…書かないほうがイイでしょうけどさすがはウッディ・アレンと言うところですね。ネットに当たって跳ね上がったテニスボールがアッチに落ちれば勝ち。コッチに落ちれば負け。泥棒の仕業に見せかけた不倫相手の殺人事件の証拠品となる指環を川に投げ捨てたところが柵に当たってコッチに落ちた。ところがその指環を拾ったのが…。うん。面白かった。ウッディ・アレンは『アニー・ホール』が大好きで男の精子がパラシュート部隊となって女の子宮に飛び込むバカバカしくも長ったらしい題名のSEX映画も大好きだけど『マッチポイント』もアレンのベスト3に入れたくなりました。
3月28日(月)
朝起きて衆議院議員会館へ。ゴルフ改革会議出席。ゴルフ場のドレスコードについてイロイロ話し合ったのが面白かった。ゴルはTシャツ短パンでやってはいけないらしい。女性のサブリナパンツがダメというコースもあるとか。オードリー・ヘプバーンがゴルフをやりに来ても断ったのですね。最近の若い人にはサブリナパンツと言われてもわからない人も多いかも。会議が少し早く終わって議長の大宅映子さんや副議長の諸星裕さんらと雑談。話題はショーンK&乙武。詐欺と不倫は週刊誌の華。しかし乙武氏は見事に傲慢きわまりない原発推進アメリカ擦り寄り自民党に泥を塗ったことにもなるなあ。その意味では天晴れと言えなくもないなあ。議員会館で昼飯。叉焼麺食ってから毎日放送東京支局へ。『ちちんぷいぷい』東京スタジオから生出演。昨日の白鵬の横綱相撲とは言えない相撲について。現場に行ってた石田ディレクターが表彰式も見ずに大量に立ち去ったことを報告。まあ。当たり前でしょうね。木鶏を目指してる白鵬はまだまだでんなあ…とコメントを終えて銀座山野楽器へ。1枚千円の映画をいろいろ買ってYAMAHAへ。オペラ次回講座『シェイクスピアとオペラ』の資料としてヴェルディ『マクベス』『ファルスタッフ』のDVD購入。ついでに『ナブッコ』『スティッフェリオ』も。ヴェルディ生誕200年記念のパルマ歌劇場を中心にした舞台と音楽はどれも高レベルでイイですね。CD売り場では五嶋みどりの弾くヴァイオリン協奏曲を見つけたので購入。YuTubeでN響と共演してるのを見て聴いてスゴイ!と思ったので。チャイコフスキーのバックはアバド。メンデルスゾーンはヤンソンス。さすが一流ですね。
3月28日(月)つづき
移動の最中に携帯に次々と電話。白鵬の相撲に加えて産経新聞が小生の野球賭博に関するコメントでNPB(日本野球機構)から取材拒否の通告を受けたとか。俺のコメントでメディアの取材を拒否するとは笑止千万。NPBは直接小生に抗議するべき。俺の「そもそもきちんと調べているのかどうか疑問。時間が経って周りが忘れることを待ってるようだ」という「感想」のどこが事実誤認だというのか?同じ紙面で「臭いものにふたをするような対応だ」とコメントしている長田渚左さんの発言には抗議してないということは「臭いものに蓋の対応」は事実誤認ではなく事実なのですね。夜TBSへ。上階のTBSクラブとかいうところで『調査情報』編集長だった市川哲夫氏の退任パーティ。入口で田原総一朗さんとばったりで御挨拶。関川夏央さんや元NHKの杉山茂さんにも柳澤健さんや竹田薫さんらにも御挨拶&歓談。前に出て挨拶させられたので読売ではプロ野球のことが書けず朝日では高校野球のことが書けず2020組織委員会森会長のことはあらゆる既存メディアで書けないのに市川編集長にはイロイロ書かせてもらった御礼を述べる。夜帰宅してイロイロ打合せの電話。長い一日じゃ。
3月29日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩。桜はまだ三分咲き程度。東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。控室で会った大谷昭宏さんから「プロ野球はひどいことするね」と産経新聞が小生のコメントで取材拒否を受けた話題を話しかけられたので「本当ですよ。俺のコメントが事実誤認だといというなら俺に連絡しろと言いたいですよ」と答えると「本当にそうだよね」。番組の話題は白鵬の横綱とは言えない相撲について。千秋楽の横っ飛び(アレは断じていなしではない)。エルボウスマッシュのようなかちあげ。拳法や空手の掌底のような張り手。すべて横綱としては落第。しかし子供相撲の普及に力を入れたり東北被災地を見舞ったり…素晴らしい活動で木鶏を目指している白鵬ならもっと大きな大横綱になれるはずだしなってほしい…と結んでTBSの用意してくれたクルマで爆睡帰宅。『アサヒ芸能』連載執筆。NPBの産経取材拒否について書こうかとも思ったけど情報が少ないので白鵬に変更。原稿書き上げて『ムツェンスク郡のマクベス夫人』見ながらサケ。このオペラはオモロイナア。クプファー演出もDVDにならんかなあ。
3月30日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。今日から時間が20分ほど早くなって8時15分頃開始。白鵬の相撲について。通算千勝なんてドーデモイーから美しい相撲を…と喋ったあと黒兵衛と散歩。校正やら何やらイロイロ仕事のあと調子がイマイチ出ないので昼飯あとは午後の映画劇場。ウッディ・アレン監督出演『ローマでアモーレ』。抱腹絶倒のイタリア話。ロベルト・ベニーニ大活躍。オペラ&パパラッチ&アモーレ…イタリアの話題満載。シャワーを浴びながら歌う『パリアッチ(道化師)』に爆笑。風呂で歌う歌は上手く聞こえる…というのは万国共通?いや西の歌の国イタリアと東の歌の国日本だけに共通する話題?晩飯映画劇場は『プリティ・ウーマン』。もう25年も前の映画。ジュリア・ロバーツもリチャード・ギアも若い。バーナード・ショウの『ピグマリオン』(マイ・フェア・レディの原作)の現代版。いや80年代版。以前テレビで見たけどキチンと見てなかったので『椿姫』の使われ方に注目しながら見直す。真面目なイイ映画です。久しぶりに1日2本立て映画。こーゆー日があってもイイはず。以前はよくあったのに最近はないのは忙しさのせい?人生で一番イケナイのは仕事が忙しいことですね。
3月31日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと今日こそ原稿を書かねば…と気合いを入れて取り組む…けど書けず。なーんか上手く書けんのは誰のせいでもなく自分に実力がないからだけだろうけど最近周囲でいろんな事件が起こりすぎ。しかも解決がはっきりしない。NPBは相変わらず俺には何も言ってこないけど産経とのケンカはどうなった?乙武は出馬を止めたらしいけどパーティはどーする?理事長選に惨敗した貴乃花親方は巡業部長で左遷されたの?アノ態度が角界の大勢に嫌われてるのかな?…等々いろんなことを考えるのやめて昼飯後素直にテーマを変えて原稿書き。今なぜ猫ブーム?なめ猫…漱石の猫…吾輩は猫…谷崎の猫…猫と庄三と二人の女…猫型ロボットドラえもん…犬は愛犬物語…E.T.は愛犬物語のヴァリエーション…とサラサラサラと書ける。やはり時には肩の力を抜かなければ。で原稿を書き上げてウッディ・アレンの映画『おいしい生活』を見て(金持ち批判インテリ的反知性映画として面白かったですけどウッディ・アレンの出来としては消化不良気味)それから大船へ。ちょいと仕事をこなしたあと明後日のJRチケットを買ったりヤマダ電器でiPad用イヤホンを買ったりしたあとアジアン・テイストのお店『フラット』でサケ&晩飯。生ビール&メキシカン・チキン&フォー&バーボン。帰宅して週刊新潮&文春に目を通す。やっぱり友人の記事は気になりますからね。まぁこれをきっかけに成長して下さい…なんて言える立場じゃないけど。しかし最近文春のことはSentence
Springなどと呼ばれてるらしいけど文春は文章春秋ではなく文藝春秋だからLiterature Springと言うべきですね。いやLiterature Yearsか。まあ。ドーデモエーか。しかし羽生結弦は凄いなあ。
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