ナンヤラカンヤラ
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1月元旦(土)
あけましておめでとうございます。今年もよろしく!

1月1日(土)
元旦は冥土の旅への一里塚めでたくもありめでたくもなし。佐吉と散歩。富士山拝観。エエ天気。何かいいことありそうな2011年最初に聴いたCDはマーラーでなくモーツァルトの『ジュピター交響曲』。ヤッパリ正月ですからね。春日大社の御祭のナカナカ面白いNHKドキュメンタリーTVを見て昼間から酒。正月ですからね。ウィーンフィルのニューイヤーコンサートよりイチロー・インタヴューのほうが面白かったな。どっちも部分やけど。しっかしアポロン的バッターとしてオモロイのであってディオニソス的(長嶋茂雄的)面白さではないな…などと思てると餓鬼どもが全員勢揃いでワイワイ新年の宴会。奥田政行のイタリア山形スローフード・ルポは白眉。なにぃ!餓鬼の大晦日年越しライヴのオモロイ話は芸能界大スクープやないか!俺には関係ないけど(笑)。

BOOK
棚沢直子+草野いづみ『フランスには、なぜ恋愛スキャンダルがないのか?』(角川ソフィア文庫)
棚沢直子+草野いづみ『フランスには、なぜ恋愛スキャンダルがないのか?』(角川ソフィア文庫)

1月2日(日)
昨日夜遅うまで起きてたのに朝早く目覚めるのは歳のせい?佐吉と散歩。富士山無料拝観。当たり前か。新年初読書はちょっと古いけど昨年末古書店で見つけた棚沢直子+草野いづみ『フランスには、なぜ恋愛スキャンダルがないのか?哲学の国の恋愛論』はまの出版(1995年刊)。『不倫の歴史』に続いて読むとなかなかオモシロイ。そうか。フランス語は喋るだけで恋することになるのか。正月らしく家族8人でWii。そーゆーこともしてみるのです(笑)。日本人ですから(爆)。午後から『もり山』さんの正月鮨料理を中心に大宴会。テレビ画面は絶景イタリア。なんでフィレンツェの場面で「蝶々夫人(ある晴れた日に)」やねん!そこはやっぱり「ジャンニ・スキッキ(私のお父さん)」やろが!まぁエエけど。そうか。サスケは風雲タケシ城のアトガマか。ハード(広い土地)があってソフトが生まれたのは遺言録音機から再生音楽文化が生まれたのと同じ。ハードウェアは馬鹿にできません。それにしても…正月は2日で飽きた。あ〜あ早よ仕事に戻ろ。休日はシンドイで。あ。初詣どうするか…。

DVD
『アビエイター』
『アビエイター』
『オーソン・ウェルズのフェイク』
『オーソン・ウェルズのフェイク』

1月3日(月)
佐吉と散歩のあと仕事始め。月曜日ですからね。それに遊び呆けていても仕方ないですからね。某PR誌のオペラ大特集のオペラ入門で取りあげるオペラのDVDを整理。明後日の2本のラジオ番組とコラム用に今年のスポーツ下調べ。うわっ。意外と時間がかかってあっという間に晩飯オペラ劇場でNHK新春オペラ・ガラ。う〜ん。歌手によって歌の出来不出来があるのは仕方ないけど衣裳はもちっとなんとかならんもんかなぁ。ガラ・コンサートなんやからオペラ舞台用の衣裳や化粧と違ってもエエと思うけど…。それにNHKはいつまで「歌劇」「喜歌劇」という言葉に固執して「オペラ」「オペレッタ」を使わんつもりや。そんな馬鹿げた規則を誰が作って誰が守らせとるんや!?少々ガッカリしてチャンネルまわすと…うわっ。スコセッシ監督で『アビエイター』をやってる。ハワード・ヒューズの一代記。途中から見てもオモロイ。ディカプリオ大熱演。これはきちんと見直さねば。ヒューズに興味のある人はオーソン・ウェルズの『フェイク』も見るべし。皮膜より薄い虚実の挟間に生きた狂気(細菌恐怖症)の大富豪。日本映画もツツミ某を作品化すべきですね。あ。東日本大学駅伝(箱根駅伝)やってたんやね。この出場者に五輪マラソン・メダリストがいないのは何故?

DVD
『クレーヴの奥方』
『クレーヴの奥方』
『ボヴァリー夫人』
『ボヴァリー夫人』
『アンナ・カレーニナ』
『アンナ・カレーニナ』
『緋文字』
『緋文字』
『スカーレット・レター』
『スカーレット・レター』
BOOK
ラファイエット夫人『クレーヴの奥方』(岩波文庫)
ラファイエット夫人『クレーヴの奥方』(岩波文庫)
フローベール『ボヴァリー夫人』(新潮文庫)
フローベール『ボヴァリー夫人』(新潮文庫)
トルストイ『アンナ・カレーニナ』(光文社文庫)
トルストイ『アンナ・カレーニナ』(光文社文庫)
ホーソーン『緋文字』(岩波文庫)
ホーソーン『緋文字』(岩波文庫)

1月4日(火)
佐吉と散歩のあと仕事始め2日目。そうして365日目を迎えると今年も1年が終わるのか。嗚呼。人生は長いのか短いのか。てなことを考えたのは『マーラーの交響曲』の仕事を復活させたためか?やっぱりマーラーは人生のことを考えさせますなぁ(その程度の考えかと笑われそうですが・笑)。途中一息ついたところで『フランスには、なぜ恋愛スキャンダルがないのか?』読了。『不倫の歴史』『愛の歴史』(ジャック・アタリ)と3冊続けて読んだのは正解。西欧の人間vs神の関係史がよく見えた。キリスト教による母殺し(大地母神の否定)→12世紀トロヴァトールの恋愛の発見→聖母マリアvs悪女イヴ(ファム・ファタル)…ナルホド。ただ「女1男2」の伝統的不倫パターンに《女を挟んだ男2人の間の友情関係に鍵があるのかも》という指摘はオモシロイけど「?」。《これが男を挟んだ女同士だと友情は成立しない。もしかしたら女1男2の不倫パターンは男女不平等の埋め合わせだったのかも》となると著者個人の「感情」が現れているのか?昨年来の(もう話題は消えたようだが)女2男1の「A・O・Y事件」も「女同士の友情」など成立しようもないが市川崑の映画『ぼんち』には男1女3で女3人が一緒に風呂に入る仲のいいシーンまである。ということは「女2男1」の事件は日本女性の「進化」ではなく「退化」か?夜は井筒和幸さんのフェリーニ論を聞きながらNHKイタリア特集チネチッタ。面白かった。

BOOK
『野球文化學會論叢ベースボーロジー11号』(野球文化學會)
『野球文化學會論叢ベースボーロジー11号』(野球文化學會)

1月5日(水)
朝文化放送『吉田照美のソコダイジナトコ』RKB毎日放送『中西一清のスタミナラジオ』連続電話出演。テーマは今年2011年のスポーツで直近のサッカー・アジア杯やラグビーW杯を話すがソレら以上に身近にあるスポーツに注目する一年したい…と抱負を語る。三角ベースとかスリッパ卓球とか…。戦後日本各地の子供たちが「太鼓ベース」「鉄管ベース」「沢庵ベース」と呼んでいたようなスポーツにおける遊びの復権です。あ。それらの言葉はすべて「Take One Base」の子供版邦訳です。野球文化學會の最新刊「論叢ベースボーロジー11号」には池井優慶大教授もかつて椎名誠さんが奄美で発見して全国展開した「ウ・リーグ(全日本浮き球三角べースボール連盟)」について書かれてます。ローカルな遊びが今年のテーマかな。終日マーラーと格闘。「五番」は人気あるけど複雑で意外と難解やのう。

1月6日(木)
朝新幹線で大阪へ。MBS『ちちんぷいぷい』今年初生出演。番組も今年初放送で最初はMBSビルの前で御挨拶。大勢の人が寄ってきて『ぷいぷい』は人気あるなぁ。ローカル・パワーはエエなぁ。桂南光さんが今年卯年で還暦と言ったので私は龍で来年と言うと南光さんがエエーッ!!俺より年下なん!?ピーコさんもエエーッ私より7歳も下!?堀ちえみさんまでがエッホントー!?なんでそないにビックリされんといけまへんねん?そないに老け顔でっかいなぁ?そーいえば昔一緒にTBSラジオ出演した上岡龍太郎さんから「小さいころから老けて見られ続けてきた人はある日逆転して若く見られるようになります。私は50歳くらいのときにそうなりました」と言われたけど俺にはまだその日が訪れへんなぁ。ま。かまへんけど。西アナ前川アナ石田ディレクターとともにいろいろ正月新年の話題や民主党のテイタラクを話して帰鎌。往復の新幹線で読む本がないなぁと思いながら持ち出した虫明亜呂無『仮面の女と愛の輪廻』を読み出したら止まらん。虫明さんの文章は何度でも繰り返し読める。今回は岩下志麻岸田今日子吉永小百合三田佳子池内淳子の女優論に改めて感服。芸能レポーターと称する人でコレ読んだことある人いるのかなぁ。夜六本木でニューヨーク留学一時帰国中の才女ピアニストが馬鹿息子らと久々に復活トリオ・ライヴをやるとか。行こかなぁ…と思いつつ仕事あるし疲れるからなぁ…と女房に任せて思い留まって新横浜で下りたら京浜東北線事故で東神奈川で足止め。結局近くの京急の駅まで歩いてド満員の電車で横浜に出てド満員の東海道で大船へ。マイッタナァ。今年はツキがないでぇ…。

1月7日(金)
朝から新日フィルのコンサート用音楽原稿書いて横浜へ。『ミセス』のクラシック音楽特集を編集者と打ち合わせたあと衛星劇場METライブ・ビューイング打合せ。ちょっと時間が余ったので一人で再びコーヒー。桜木町近辺の外資系セルフサービス・コーヒーショップを使たけどはっきり言うて紙コップで飲むコーヒーの味も不味いしロクな店やおまへんな。なんでこんな店が評判になって流行るのかウンザリ不快。しかしそこで読んだ虫明亜呂無氏の一文は見事。《藤本定義さんも水原茂さんも(略)「野球選手が大成するかしないかはすべて女だ」と断定された。僕はそのことに人生の奥の深さを知った。つまり女も簡単に男に惚れるわけにはいかないということである。女が少しでも男を知れば女が日頃から男に寄せている関心などがいかにももろく儚いかを知る。彼女たちは女が男に寄せていたイメージが錯覚だらけであったことを了解する。女は不運な恋を体験することによって初めて男もつらく孤独で荒涼とした人生の場を生きている存在であることを察知していく。それが野球の場合には端的に具体的に表れてくる。野球がこの世で果たしている役割はこの点で評価され尊重されるべきである》ナルホド。赤線が思い切り引かれている箇所で何度読み直したかワカランのに頭に入ってない(読むたび驚く)のはどういうコッチャ…と思いながらみなとみらいホールへ(なんで平仮名ナンジャ!?)。佐渡裕さんの指揮によるシエナ・ウインド・オーケストラ20周年記念コンサート。いやぁゲストの「風紋」の作曲者である保科洋さんやドラマー則竹裕之さんの指揮や演奏やお話も凄く面白かったけど淀川工高吹奏部の丸谷明夫先生の話は圧巻やね。釜ケ崎でのコンサート行ってみなければ。ココが音楽の原点やね。ココからベルリン・フィルまでつながるんやね。俺も今年はスポーツの原点に立ち返らねば!!

CD
『BRASS&CHORUS 吹奏楽と合唱の祭典』
『BRASS&CHORUS 吹奏楽と合唱の祭典』

1月8日(土)
朝佐吉と散歩のあとコラム1本書いて午後から今日はヨメハンと一緒にサントリー・ホールへ。昨日に続いてシエナ・ウインド・オーケストラ20周年記念コンサート。今日の演目は『カルミナ・ブラーナ』。佐渡裕サンの指揮が中世西欧の猥雑な庶民的空気を醸しシエナと晋友会合唱団の気合いの入った音の洪水に酔う。独唱者も語りを担当した役者さんも素晴らしかったけど東京少年少女合唱団の美声が「掃き溜めの鶴」のように素敵だった。もちろん「掃き溜め」というのは『カルミナ・ブラーナ』という作品の性格上演奏が見事だった証拠。おまけにこの大曲の凄い演奏のあとにアンコール2曲(ワーグナーとアフリカン・シンフォニー)やるんやもんなぁ。正月から凄い2日間の演奏会に興奮して楽屋の佐渡さんやいろいろ挨拶して帰大船。『213』に酔って新年の挨拶。興奮した見事な演奏のことを語るとなんとバーテンの黒ちゃんが初コンサートに足を運んだのが『カルミナ・ブラーナ』だったとか。それも珍しい。そういえばパラリンピックのシッティング・バレーボールの監督やってた人が何の話の経緯かで『カルミナ・ブラーナ』のファンだという話になったこともあった。「カルミナ(歌曲集)ファン」はけっこういるのです。CDはデ・ブルゴスの演奏が最高ですね。

DVD
『シャーロック・ホームズ』
『シャーロック・ホームズ』

1月9日(日)
終日部屋に隠ってマーラーと格闘…のはずがイロイロ細かい仕事に忙殺される。仕事の処理はどんだけ歳重ねても上手ならんなぁ。これは誤記ではなく関西弁で「うまならんなぁ」と読みます。昨年末に関西弁が読みづらいとの指摘があったので註釈を。そういえば谷崎は『細雪』のなかで「おみやおのばしやす」という関西弁の台詞を書いてた。もちろんコレは「おみ足を伸ばして下さい」という意味。ここまでやるとエエのんかな。晩飯のときWOWOWで『シャーロック・ホームズ』やってたので見てしまう。公開時に評判が割れたアクティヴ・ホームズ&ワトソンCG満載映画。CGで3D的に創られたヴィクトリア朝ロンドンの煙った光景はいいんじゃないですか。新しいキャラも悪くない。悪くない娯楽映画です。そのあとサッカー。とろいなぁ。こーゆー試合を何回繰り返したらワン・ステージ上に行けるのかなぁ。そういえば昼間前半だけ見た帝京vs早稲田のラグビーもとろい試合やったなぁ。あーゆー学生のレベルの低い試合をスポーツ・ジャーナリズムが誉めるかぎり日本のスポーツ界全体のレベルアップはないのかなぁ。嗚呼。

DVD
『シンドラーのリスト』
『シンドラーのリスト』

1月10日(月)
終日マーラーと大格闘。ようやく『交響曲第5番』書きあげる。やっと半分か。ふううううーっ。夜長女のBFが遊びに来て何故かみんなで映画を見ることになって何故か『シンドラーのリスト』になってしまう。偶然誰も見ていなくて偶然DVDがあったから。そのうえマーラーと取り組んでいるのに未見は許されないと思えて…。3時間以上なのに大作と呼べないのは随所にハリウッド的軽さが顔を覗かせるからか。映画的に良くできてるけどスピルバーグは常に映画学校優等生の域を出ない。特にユダヤ人収容所所長のセックスシーンが中途半端なのは残念。バルコニーからライフルで人間を狙い撃ちできる人間の「性」こそ描かなければ…とも思ったけど映画のテーマが違うか?。そういえば昼間パラパラとめくった虫明亜呂無さんの本のなかで『枕草子』の有名な冒頭「春は曙。夏は夜。秋は夕暮れ。冬はつとめて(早朝)」は「女性のセックス観を表す」との一文に出逢った。ナルホド。ナットク。以前読み飛ばしたのは虫明氏のスポーツ論のみを追いかけていたからか?

DVD
『ノーカントリー』
『ノーカントリー』

1月11日(火)
佐吉と散歩のあとマーラー6番と格闘…のはずが山ほど雑務。やっぱりこの歳で秘書がおらんからかな。関大の杉本厚夫先生から『「かくれんぼ」ができない子どもたち』(ミネルヴァ書房)が送られてくる。ハハァ。ナルホド。この指とまれができない…ブランコがこげない…要するに精神的にも人間関係的にも肉体的にも遊びが下手になった(できなくなった)子どもたちと大人社会を見直そうというわけか。面白そう。今年後半からスポーツの教科書と取り組む小生としては是非とも読まねば。晩飯映画劇場は『ノーカントリー』。ううんんん…。なんでコレがアカデミー賞取れたんや…?ワカラン。特に最後。ワカラン。途中までは時代の変化・世の中の変化をアメリカ西部を舞台に巧みな構成と映像と特異なキャラの俳優で描いた映画として面白かったのに…。解決放棄のラディカリズム?それにしても…。もっぺん見なければ…。

BOOK
アルベール・カミュ『異邦人』(新潮文庫)
アルベール・カミュ『異邦人』(新潮文庫)
ミラン・クンデラ『冗談』(みすず書房)
ミラン・クンデラ『冗談』(みすず書房)
石黒浩『ロボットとは何か 人の心を映す鏡』(講談社現代新書)
石黒浩『ロボットとは何か 人の心を映す鏡』(講談社現代新書)

1月12日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清のスタミナラジオ』電話出演。先週の競馬金杯をとりあげカップとステークスの違いや馬名の面白さから新古今集+オペラの話(マチカネタンホイザー)まで(笑)。わかりますよね(爆)。明日の対談と明後日のVTR収録の準備。昼飯時に『ノーカントリー』最後の30分を再度見る。なるほど。わかった。アルベール・カミュ『異邦人』の不条理とミラン・クンデラ『冗談』の偶発をペキンパーの伝統があるハリウッド映画でやってのけた…のか。新しさはない映画やな。地球の田舎に長く住み着いた年寄りの異星人にとっては悲しいことやろけど(笑)。しかし監督のコーエン兄弟のハリウッド製作以外の作品を見てみたい。午後からマーラーと格闘して床屋…いやヘアサロンへ。晩飯食いながらNHK−BShiでガリレオとハッブルを楽しむ。いや『クロ現』のアンドロイドのほうが面白かったかな。阪大の石黒浩氏の『ロボットとは何か 人の心を映す鏡』(講談社現代新書)を読めばわかるけど石黒氏の怖い顔のほうがアンドロイドに見えるところがオモシロイ。

1月13日(木)
母親の命日。父親は12月13日。夭逝した長姉は11月13日。我が馬鹿息子の誕生日も11月13日。なぜか13日に縁がある。イエスも…関係ないか(失笑)。朝から今はスタジオになっている目黒の古い民家へ。都心の古い大きな民家に驚く。雑誌『ミセス』の企画。金聖響さんと対談。マーラーを全部聴こうとは絶対に思わない(アダージェットだけを聴きたがる)女性のための音楽談議。縁側の日溜まりに座ったり寝転んだりしながら写真撮影。ナカナカ面白い。話も楽しくなる。豊かな一瞬。夕方いったん帰宅したあと鎌倉へ。坂井保之氏にプロ野球フロントの話を訊く。ナルホド。斎藤佑樹を獲得した日本ハムもタイヘンやな。それより気になるのは今オフはフロントの契約更改ミスが目立ったこと。そういえばフリー記者に対して理解のない球団幹部も少なくないとか。日本のプロ球界は成長せんのか…。坂井氏になかなかイイ飲み屋に連れて行ってもらう。鎌倉の飲み屋は基本的にキライやったけど考え直すべきかも。帰宅してサッカー。録画予約して寝る。ヨカッタ。起きて見てたら深夜に血圧上がったで。

1月14日(金)
品川高輪プリンスホテルへ。衛星劇場のMET(メトロポリタン歌劇場)ライブビューイングVTR収録。『トリスタンとイゾルデ』はちょっと誉めすぎたかな(笑)。『ラ・ボエーム』はゼッフィレッリの演出をもっと誉めてもヨカッタかなぁ。『連隊の娘』もデッセーとフローレスの歌をもっと誉めても…。一人で喋るのは難しい。夕方帰宅していろいろ原稿のあと晩飯食いながらサッカーVTR観戦。ふう〜ん。川島の退場はバックパスなのかオフサイドなのか微妙。しかしイランの主審は岡崎に対する反則PKも含めてなかなか悪くない判定してると思いますよ。そうか。日本の抗議は規定時間内に行われなかったのか。なんで?ミス?言葉の問題?書式の問題?一昨日の本欄で石黒浩氏の『ロボットとは何か』をとりあげたけどコレは人間の身体と心を考えてる人(つまりスポーツライター)の必読本。スポーツマンは無意識で高度な身体運動ができるように意識的に自らの身体を訓練する。さてアンドロイドにできるかな?生老病死を有するアンドロイドも可能?関係ないけど斎藤佑樹は高齢化社会の象徴(ヒーロー)なんですね。石川遼も。ちょっとオモロナイですね。以前は合同自主トレなどという選手の自主性も自立性もないシステムをスポーツジャーナリズムはケチョンケチョンに非難したものですが…。ということはイチローはそんなツマラン日本社会から逃げ出したエクソダスのヒーロー?

1月15日(土)
朝佐吉と散歩のあと雑誌のクラシック音楽特集とPR誌のオペラ特集の資料を整理したあと六本木のテレビ朝日へ。『サンデースクランブル』のVTR取材を受けて昨日本欄にも書いたスポーツヒーロー論を話す。そのあと西新宿のオペラシティへ。タケミツホールでの毎年恒例新春山下洋輔プロデュース・ニューイヤー・ジャズ・コンサート。今年のメインは和太鼓の林英哲さん。最初はソロ。いやぁ凄い。同い歳とは思えん迫力(笑)。続いて新春遊撃八重奏団と山下洋輔作曲『プレイゾーン組曲』。これはシュニトケか?ヘンツェか?といいたくなる現代音楽。とはいえジャズ的遊び心いっぱいのオモロイ曲。後半は洋輔さんも加わって岡本喜八監督へのオマージュ。『助太刀屋助六』のメインテーマとお仙のテーマ。それに脚本もできあがりながら喜八監督が鬼籍に入って映画に撮れなかった『幻燈辻馬車』の音楽。この脚本のパロディを小生がパンフレットに書いたんやけど洋輔さんが突然それをもとに挟間美帆さんに編曲してもらったとステージから話されて恐縮のドギマギ。あとで挟間さんに「幽霊の出るところわかりました?」と訊かれたけどヨ〜クわかりました。エエ音楽です。いやほんま。アンコールは洋輔&英哲でラヴェルの『ボレロ』。さらに筒井康隆大先生原作&音楽の喜八監督映画『ジャズ大名』。いやあ。毎年のこととはいえ素晴らしいコンサートでした。終わってから楽屋で洋輔さんや英哲さんに挨拶。コンサート後のパーティも楽しんでチョイ飲み過ぎかなぁの豊かな一日でした。来年は1月7日と早くも決まってる。何を書かせてもらおかなあ(笑)。

DVD
『火天の城』
『火天の城』

1月16日(日)
小正月が成人の日でないというのは勘狂う。しかしそもそも成人の日なんて名前だけでいいもの。イベントなんかいらん。私はそんなもんに出席してません。だから今でも成人になってません(笑)。短いコラム1本書いて雑誌原稿と格闘。最近原稿書くのが遅なったかなぁ。晩飯映画劇場はWOWOWで『火天の城』。マイッタナ。脚本サイテー。カメラワークも全然ダメ。CGもアカン。演技はシロート(役者のせいだけではありません。主演の西田敏行がカワイソー)。安物安直ヤッツケTVドラマ並みのチープな映画。失敗作やB級の面白さもなし。しかし映画としてサイテーの作品を見るとどんな映画がイイ映画なのか勉強になると思いながら見てしまったところで不快感不満感が残るのは不愉快やなぁ。

1月17日(月)
朝佐吉と散歩のあと終日クラシック特集の原稿。金聖響さんとの対談をまとめる。ふううーっ。ハッと気づけば晩御飯&サッカーの時間。アラブ人はモチベーションがなくなれば腑抜けという予想どおり日本の圧勝。このあたりの事情はまだまだ日本に伝わってない。というかアラブ世界のドキュメンタリーもリポートもなく情報も皆無に等しい。せめて『未公開映画祭』(ナンデモカンデモ参照)で『ビン・ラディンを探せ』でも見るべきやろ。しかしザッケローニ采配はわかりやすうてエエなぁ。

DVD
『エクスプレス 負けざる男たち』
『エクスプレス 負けざる男たち』

1月18日(火)
『ミセス』のクラシック音楽特集を仕上げて朝のうちにメール送稿したあとコラム1本。コレも音楽関係。その後某PR誌のオペラ特集にとりかかる。マーラーは少々お休み。とはいえ全部音楽関係の仕事。スポーツ関係の原稿が少ないな。とはいえ今は『スポーツの教科書』執筆に向けて資料集めと整理ということか。高橋豪仁『スポーツ応援文化の社会学』(世界文化社)に目を通す。集団的応援行動の社会学的意味合いは面白いけど何で応援団が生まれたのかにも触れてほしいなぁ。それはスポーツを「する人」と「見る人」の分離の問題で…あっ。拙著『スポーツとは何か』を御一読下さい。晩飯映画劇場は『エクスプレス負けざる男たち』。ん?ガキが『インビクタス負けざる者たち』と関係あるかと思て録画したがコッチはラグビーではなくアメフト(昔はアメラグと言ったものです)。日本未公開で『インビクタス負けざる者たち』に合わせてレンタルDVDが出たのでお粗末な日本語タイトルが付けられたらしいが中味はなかなか面白かった。50〜60年代にカレッジフットボールで大活躍して黒人選手初のハイズマン・トロフィを獲得しながらプロ契約直後に白血病を発病して23歳で亡くなった実在のアーニー・デービスの物語。キング牧師やJFKもチラリと登場。アメリカの黒人差別の過去の実態が声高でなくきちんと描かれた良いスポーツ映画でした。しかし史実と違う部分はちょっと引っ掛かる。『負けざる…』というタイトルもどうにかならんもんか。『敗れざる…』と言うべきだろうけどヘミングウェイの題名からはパクレへんの?沢木耕太郎さんはパクッたけど…。

DVD
『ジュリー&ジュリア』
『ジュリー&ジュリア』
『奥様は魔女』
『奥様は魔女』
『巴里祭』
『巴里祭』
『トゥーランドット〜チャン・イーモウ演出の世界』
『トゥーランドット〜チャン・イーモウ演出の世界』

1月19日(水)
朝RKB毎日放送電話出演。高齢化社会のスポーツのヒーローについて。喋り慣れたテーマです(笑)。関係ないけどRKBというのはRadio Kyushu Broadcastの名残やと昔聞いた憶えがある。九州はNarrowcastではないのか?オペラ原稿と格闘。ウン。全貌が見えてきた。昼飯映画劇場に『トゥーランドット〜チャン・イーモウ演出の世界』のドキュメンタリー。北京の紫禁城を舞台に上演したときの記録。イタリア人照明家とチャンの喧嘩がおもしろかった。午後もオペラ原稿と格闘。晩飯映画劇場はルネ・クレール監督『奥様は魔女』。けっこう楽しく面白かったけどクレールはやっぱりフランス映画やね。1時間ちょっとの短編やったので続けて『ジュリー&ジュリア』も見る。メリル・ストリープという女優は一種の怪物ですね。女デ・ニーロといったところですかね。うわっ。白鵬負けてる。また稀勢の里や。こうなると稀勢の里がナンデ他の力士相手に星を取りこぼすのか。それが問題やね。

1月20日(木)
朝からオペラ特集原稿と格闘。途中北海道放送(HBC)『カーナビラジオ午後一番!』に電話出演。JBL(日本バスケットボールリーグ)と北海道レラカムイの親会社が大モメにモメていることについて話す。皆さん御存知ですか?多分余程のバスケットボール・ファンしか知らない情報。北海道の人ですら知らない人もいるくらい。また2006年日本でバスケットボール世界選手権が開かれて日本は開催国なのにグループリーグ6チーム中4位にすら入れないで決勝トーナメントに進めなかったこともJBLとbjリーグが2013年の統合を目指して動いていることも誰も(といっていいほど)知らない。かつてスーパーリーグを立ちあげて全プロ化を目指したときは小生も少々噛んでたけどアマチュア主義の大学閥出身者に潰されて…。日本の情けないバスケット界の実状を話したあとまたオペラ原稿。くたびれたところへ「こんちゃーす」と某新聞のスポーツ記者のN氏が突然クルマで来訪。最近はアポなし訪問など行う人もなくなったが人と人の交流とは本来こーゆーもの。喜んで仕事部屋に入ってもらいコーヒーで歓待。N氏は昨年の御礼とか何とかでワインに詳しい娘がしずかに心から喜ぶシャンパンを持参してくれた。持つべきものは友であるなぁ。もちろんシャンパンとはモエエでもヴーヴもありません。で晩飯映画劇場1970年代の『シャーロックホームズ』見ながら寝てしまう。イカンイカン。ZZZZZZ。

DVD
『街の灯』
『街の灯』

1月21日(金)
ギョエ〜!朝イチでオペラ原稿仕上げて送稿してブアンザ〜イと思った瞬間毎日新聞のコラム原稿の締切思い出して慌てて書いているところへ名古屋の中日文化センターの担当者から「明日の講座ヨロシク」のメール。エッ?!エエーッ!?来週と違うのん??俺のカレンダーにはそう書いたあるけど…ギョエッ!!第4週の土曜日(俺の講座の開催曜日)は明日や!!ペケポン!!今月は1日元旦が土曜やった!!マイッタ…と思いながらとにかくコラム仕上げて明日の聖響さんと神奈川フィルのマーラー4番の演奏会キャンセルして(とほほ・涙)慌てて渋谷のNHKへ。関東甲信越番組審議委員会出席。俺と同名の新会長の正之さん(笑)は来てはらへんみたいやな。紅白歌合戦を若者向け・大人向け・老人向けと年齢で分けて考えるのはやめなはれという話をする。サザンの桑田のファンには今や孫がいる。歌にはエエ歌とアカン歌があるだけ。新春オペラ・ガラで「オペラ」を「歌劇」「オペレッタ」を「喜歌劇」と相変わらずNHKが頑強に呼んでいるのはエエカゲンにやめなはれという話もする。他にBSイタリア特集でフィレンツェのバックに蝶々夫人の音楽を使いヴェニスのバックにジャンニ・スキッキを使ったのは間違い…というドーデモエエ話も含めていろいろ話して懇親会に出て池袋サンシャイン劇場へ。が〜まるちょば公演。『街の灯』のカーチェイスが秀逸。いろいろオモシロカッタけど書き切れんのでまた後日。大急ぎで帰宅。アジア杯準々決勝カタール戦。日本強い!疲れも吹っ飛ぶ。しかし強さの秘密(勝因)はきちんと分析すべし。叫んでるだけではアキマヘン。試合終了後気持ちよく握手を求めてきた何人かのカタール選手はアラブ人?それとも帰化したアラブ以外の人?と思ってしまったのはアラブ人に対する無知と偏見?

DVD
『VERDI OTELLO』
『VERDI OTELLO』
『オテロ』
『オテロ』
『さまよえるオランダ人』
『さまよえるオランダ人』
『トリスタンとイゾルデ』
『トリスタンとイゾルデ』

1月22日(土)
今日のオペラ講座のレジュメをアサイチから懸命に書いて新幹線に乗って名古屋へ。オペラ講座のテーマはワーグナーとヴェルディ。音楽とドラマの一致。しかし最近は両作曲家のエエ舞台がないなぁ。バイロイトの現代劇調トリスタンもなぁ…ナチスの椿姫もなぁ…所詮は歌手のレベルが下がったということかなぁ…と思いながらクプファー演出の『オランダ人』やバレンボイム指揮ポネル演出の『トリスタン』や1976年のクライバー指揮ドミンゴのミラノスカラ座やデル・モナコとゴッビの『オテッロ』の名場面を楽しむ。ウン。オペラはヤッパリ指揮者と歌手に尽きるな。演出はその次やで。終わっていつも『貴寿司』で新年会。いつ来ても美味いなぁ。日本酒飲み過ぎたかなぁ。名古屋泊。オーストラリアは攻守のバランス悪いなぁ…と思いながらZZZZZ…眼が覚めたら韓国vsイランの延長戦。うわっ。眼の覚めるようなミドル・シュート!日韓戦が楽しみ…と思いながらマタZZZZZZ…。

DVD
『シャーロック・ホームズの冒険』
『シャーロック・ホームズの冒険』
『お熱いのがお好き』
『お熱いのがお好き』
『情婦』
『情婦』
『THE 4TH KIND フォース・カインド』
『THE 4TH KIND フォース・カインド』

1月23日(日)
名古屋から朝帰りは珍しいなぁ…昨日仕事一つだけで帰るんはもったいないなぁ…などと思いながら朝新幹線で帰宅。名古屋駅で「うなぎパイ」買おうとすると隣に「名古屋コーチンパイ」もあったので小さな箱に買い換えて両方とも買う。贅沢に食べ較べでもするか(どこが贅沢やねん・笑)…と思たらその隣に「名古屋りゃすく」。ん!?ああラスクのことかと気付くのに5秒。これも買うてしまう。仕事が減ると出費が増える(笑)。帰宅すると原稿の校正が届いてたのでやっつけた後さきおとつい(と書いたら「一昨昨日」と変換されて何故か感激)見てる途中で寝てしもた『シャーロック・ホームズの冒険』途中から見直す。やはり見なければ…と思ったのは監督がビリー・ワイルダーだと気付いたから。しかも本来は4時間以上の大作だったが公開に不向きと判断され2時間ちょっとに切られたイワクツキの映画とか。ナルホド切られる理由もよくわかる。年寄りの大作志向は自戒すべしというこっちゃな。映像は綺麗けど確かにツマラン。続けて晩飯映画劇場。『フォース・カインド』第四種接近遭遇のこと。第三種を描いた『未知との遭遇』がよっぽどマシ。UFOと宇宙人の話と知らずに見てると途中まではオモロイけど映画に実写を加えても何の真実味も増さないことを証明した失敗作。失敗作を連続して見るのも…乙(乙)なもの…(トホホ)。

BOOK
保阪正康+半藤一利『「戦後」を点検する』(講談社現代新書)
保阪正康+半藤一利『「戦後」を点検する』(講談社現代新書)
『武満徹著作集4』(新潮社)
『武満徹著作集4』(新潮社)

1月24日(月)
朝新幹線で大阪へ。昨日の新幹線で保阪正康+半藤一利『戦後を点検する』講談社現代新書を読了。元プロ野球コミッショナーの宮川俊義が敗戦8月革命説を唱えた法学者やったってスポーツライターで何人が知ってるやろ?読む本がなくなったので武満徹著作集第4巻を鷲掴みにして新横浜駅へ。大江健三郎との対談『オペラをつくる』を再読したかったから。うん。2度読む価値あり。大阪に着いてMBS『ちちんぷいぷい』生出演。うわっ。ざこば師匠がお休みや。ああ。新年はいつものギャンブル旅…シイー。代役きたろうさんが半年後に迫った地デジ化について秀逸発言。「チデジカと言うからわかりにくいんでジデチカというと…」なるほど。横浜の番長三浦投手が途中から出演。そうや。この人関西人なんや。横浜での再会を約して先に失礼。みやげに広島八天堂のクリームパン5個セット購入。1個200円の価値あり。コレは美味い。帰宅してオペラのビデオ見ようとしたら餓鬼娘どもが(もうガキと呼ぶにはエエ歳やけど・笑)映画『GOEMON』を録画してるというのでギョエーと驚くほどクダラナイ最低映画。そもそも「(秀吉が)豊臣政権を制定した」なんて日本語の字幕を出すか?知性ゼロの感性派ってありえるの?40分で見る気失せたのでこれ以上は何も言わない。屁こいて寝る。

DVD
『ブルークリスマス』
『ブルークリスマス』

1月25日(火)
日韓戦日本勝利!よかったよかった。ZZZZZZ

1月25日(火)仕切り直し(笑)
朝佐吉と散歩のあと某PR誌のコラム。斎藤佑樹投手はどんな時代のどんなヒーローか?について。あと校正や原稿チェックで意外と手間取りあっという間に晩飯映画劇場は岡本喜八監督倉本聰脚本『ブルークリスマス』。1978年の作品。70年代の映画というのは多分ファッション等の変化で映像的に今最も古臭く感じる映像に違いないがサスガ監督と脚本のネライが面白いと(台詞は古臭いが)作品は現在も見所満載。『スター・ウォーズ』や『E.T.』で当時流行の異星人モノをテーマに人間の醜さの根源たる政治権力を浮き彫りにする。最近見た『フォース・カインド』の製作者と監督に見せて勉強させたい映画。しかし70年代は古くなったなぁ…と思っていたら日韓戦の時間。日本は強なった。本田のPKに対する細貝のフォローは浦和レッズ時代からの財産。ロートル・オーストラリアにも勝てるでしょう。ウズベキスタンの決勝T出場はショセン(初戦+所詮)ガチガチの開催国カタールに勝っただけの少々フロックのうえアラブ人的センギレの結果やったから6−0は関係ないですからね。しかし「中東の笛」は(開催国のカタール戦以外は)あまり騒がんほうがエエのでは?我々がアラブ人の日常と性癖に対してあまりにも無知なだけかも…。ヨーロッパ(特にイタリアとスペイン)では今も「韓国の笛」というらしいけど…。

DVD
『湖のほとりで』
『湖のほとりで』

1月26日(水)
朝RKB毎日放送電話出演。アジア杯の話。本田のPK失敗後の細貝のゴールは浦和レッズの得意技というマジな話とロートル豪州には勝ちますよという根拠ゼロのマツキ的与太話。うん。スポーツの話題における自覚的与太話の必要性という原稿は書けるなぁ(笑)。終日某PR誌のウェブ版オペラ原稿と格闘。晩飯映画劇場はイタリア映画『湖のほとりで』。本当は静かで温和しいイタリア人の村社会の日常のなかで起きた非日常的殺人事件と格闘する刑事と家族と村の住民を描いた秀作。ハリウッド映画を見慣れた人には物足りない?

DVD
『Wの悲劇』
『Wの悲劇』
『バーンスタイン/音楽のよろこび〜オムニバス』
『バーンスタイン/音楽のよろこび〜オムニバス』

1月27日(木)
朝佐吉と散歩のあと某PR誌WEB版オペラ特集原稿を午前中に完成。ふうー。昼食時にバーンスタインの『音楽の喜び〜オムニバス』から「アメリカ・ミュージカルの歴史」を見る。1950年代の素晴らしいアメリカTV音楽番組。昨日の昼食時と晩飯前は同じシリーズの「何がオペラを大きく(グランド・オペラに)したか?」を見たがヴェルディの『オテッロ』のイヤーゴのアリアをシェークスピアの台詞と較べたりプッチーニの『ボエーム』3幕の音楽を分析して音楽劇と台詞劇を実際に比較してみたり…素晴らしい内容。ミュージカルの誕生と発展の分析もサリヴァンのオペレッタ『ミカド』とガーシュウィンのミュージカルを実演比較したり…ナントカ教授の熱中講義など問題にならない知的興奮に充ち満ちた中味でエンターテインメントとアートの違いがよくわかった。しかしこんな凄いDVDを持っていながらマダ見てなかったのは何故?と首をひねって気付いたのはこれらのDVDを手に入れたのが一昨年の冬の終わりだったこと。そう。俺が自業自得の大事故に見舞われて入院する直前。そのまま見忘れたまま失念しまったのか。それに気付かせてくれた佐渡さんホンマにおおきに!

1月27日(木)つづき
午後からサァ久しぶりにマーラーの仕事に戻ろと思たら某音楽誌からTEL。小澤征爾のカーネギーホール「奇蹟の復活ライヴ」のブラ1(ブラームスの交響曲1番のことです)のCD評を…との依頼。ギョエ。ナンデ俺やねん…話題先行音楽二次…ウィーンフィル・ニューイヤーのときと同じ内容空疎…サイトウ・キネン派閥学閥ガイジン助っ人オケ…の大批判を俺に書けというのか…などと思いながらも昨年の松本での小澤指揮ブラ2のCDが素晴らしかったので一応原稿依頼を引き受けてスグに手元にありながら聴く気になれないでいたCDを聴く。なかなかの演奏。もちろんミュンシュやバーンスタインのCDとは較べられないが西洋音楽の世界で闘ってきた75歳の先人のドキュメンタリーとしては見事に素晴らしい演奏。即刻400字2枚ほどの短い原稿を書いて送る。裏を見せ表を見せて散る紅葉…という良寛の最期の一句を書き加えたかったけどマダ早いかと思い直して止めて書き直す(笑)。ふううー。晩飯映画劇場は『Wの悲劇』。リアリティ・ゼロ。演出家や芸能レポーターに本物を使ったから余計に…という以上に脚本と台詞が白々しく臭くアキマヘンでぇ。この頃は日本映画最低の季節やったなぁ…と確認するために時間の無駄ではなかったと自分に言い聞かせとこ。

DVD
『ダレン・シャン〜若きバンパイアと奇怪なサーカス』
『ダレン・シャン〜若きバンパイアと奇怪なサーカス』
BOOK
杉本厚夫『「かくれんぼ」ができない子どもたち』(ミネルヴァ書房)
杉本厚夫『「かくれんぼ」ができない子どもたち』(ミネルヴァ書房)

1月28日(金)
朝佐吉と散歩のあとマーラーの仕事…と思たらナンヤラカンヤラと雑務が続いてあっという間に昼飯。バーンスタインの50年代TV番組『オムニバス』から『現代音楽入門』見てまたもや仰天。ワーグナーの『トリスタン』から12音階までのこんなにわかりやすい説明を聞いたのは初めて。チャイコフスキーもストラヴィンスキーも不協和音でくくった音楽解説も初めて。これはもう○○教授の熱中…なんて生易しいもんやない。天才にして可能な講義やで…と思いながら『スポーツの教科書作りプロジェクト』にパクれるアイデアが浮かぶ。ヨシヨシ。午後からもマーラーなかなか進まず。当たり前やわな。久しぶりなんやからアイドリングは必要やわな…と思いながら杉本厚夫『「かくれんぼ」ができない子どもたち』読み始める。おおーっとナカナカ面白い。すぐに某週刊誌の書評担当者に連絡。子供の居場所がないことが「かくれんぼ不可能」につながってるのか。もちろんハードウェアとしての居場所やなくてハートウェア(心のつながり)としての居場所のこと。しかし「かくれんぼ」は怖ろしい遊びやなぁ。怖ろしいから子供の学習効果も高いのやな。新潮45の仕事をこなしたあと晩飯映画劇場は『ダレン・シャン〜若きヴァンパイアと奇怪なサーカス』。何の予備知識もなく見てオモロカッタ。けど最後は何?これは連載モノか?と思たら『ハリー・ポッター』のエピゴーネンやとか。ナルホド。主流より亜流。本家より分家。中心より周縁。魔法使いより吸血鬼のほうがオモロイで。とはいえどっちもどっちかな。

1月29日(土)
朝からドキドキワクワクしてるのは夜のアジア杯決勝のせいか。期待できる良いチームですからね。朝佐吉と散歩のあと品川へ。共同通信担当者とコラム原稿「現論」打合せ。今年4月から。がんばって書かねば。嫁さんに逃げられてるので(笑)明朝朝飯のメロンパンとクリームパン買って帰る。プチ贅沢(笑)。マーラー『6番』資料調べ。ナカナカ進まんなぁ。シャーナイなぁ…と思いながらあっと言う間に晩飯音楽講義劇場は昨日の昼間に続いてバーンスタインの『オムニバス』から「指揮法」。この50年代のTV教育番組を見てただただ唖然。凄い内容に説明もできん。ブラ1を題材に指揮者の全仕事を完全分析。ただただ凄い。面白い!続けて「ジャズ」についての講義も聞く。完全に勉強モード。とはいえ楽しい。ブルーノートからビートの種類まで。何遍も見直さねば…と思ううちに長女のBFも何故かテレビの前に参加してキックオフの時刻。オーストラリアの猛攻を見ながらW杯ドイツ大会で岡ちゃんと国際電話で話したことを思い出す。「こーゆー試合は時々あるのです。何故かわからんが何本シュートを打っても入らん…」これは日本と闘ったクロアチアのこと。オーストラリアも同じ状態。日本が勝てるでぇ…と思い続けてたら長友の見事なクロス!李忠成の見事なボレー!ほんま良かった。ザッケローニという人物はイタリアで長年監督やってただけのことはある。岩政投入は見事!準決の韓国戦がええクスリになったな。しかしMVPは川島やでぇ。

DVD
『手紙』
『手紙』

1月30日(日)
昨晩久々に夜更かししたせいか眠い眠い眠い…と言ってられないのでマーラーと格闘。ふうううーっ。昼飯食うと余計に眠うてタマランのでちょっとだけ昼寝してまた格闘。夕方初雪をちらほら身体に浴びながら佐吉と散歩したあとまた格闘。晩飯食ってまた格闘…というのもシンドすぎるので晩飯映画劇場は娘が録画してたWOWOWから『手紙』。東野圭吾原作。感動の押し売りとしてはいい映画ですよ。演出もスピーディで飽きさせない。しかしいかにも小説の映画化で映画的な発想はなし。犯罪者の家族というテーマの深化もなし(これは原作のせい?)。小学校の道徳の時間に見せられる映画としてはいいでしょうが…。エリカ様はパッチギで終わったの?『クローズド・ノート』見なければ…。

DVD
『ブロードキャスト・ニュース』
『ブロードキャスト・ニュース』

1月31日(月)
今日から2月か…と思たら…ん?まだ1月や。何か儲けた気分。朝雑務処理のあと品川へ。打合せ1本こなしてから文化放送へ。『くにまるジャパン』の「スポーツ情熱列島」生出演。時代を担うスポーツ界のスターについていっぱい話すことあったのに「スポーツの教科書」の話でキャスターの野村邦丸さんも興味津々になって時間とってしまう。ウン。マァええか。これからも「教科書」について喋りまくろ。有言実行やもんな。体育の先生にも知ってほしいしな。ネットも使うつもりやけどラジオにも協力してもらえたら嬉しいなぁ。帰宅してマーラーと格闘。イカン。アタマが切り替わらんので早い晩飯映画劇場は『ブロードキャスト・ニュース』。TV局のリストラとアンカーマンの出世競争と女性プロデューサーの人間関係と…。悪くない映画…とはいえメディア論よりチョイト人間関係に振れすぎた?しかしよくできた映画。存在感だけのチョイ役で画面を奪ってしまうジャック・ニコルソンこそ監督の描きたかったメディアの本質?佐渡さんの宮崎訪問はビデオ撮り。ボクシング・ダブル・タイトルマッチは壮絶。内山は巧いなぁ。いまボクシングが熱いのは日本のボクシングがスポーツとして成長したせい?それとも不況のせい?しかし熱く報じられないのはサッカーのせい?元ハンカチ王子のせい?

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