8月1日(日)
朝8時名古屋中日ビル前出発のバスに乗って30人弱の団体で一路兵庫県立文化センターへ。新名神から名神の逆コースは最近走ったばかりやな。道中渋滞もなく小生が『キャンディード』の話をしたり『青い山脈』を歌ったり(コレは嘘)で2時間半で芸文センター到着。11時からレストラン『イグレク』でキャンディード・スペシャル・ランチを食べてると指揮者の佐渡さんが現れる予定どおりのハプニング(笑)。少々『キャンディード』にまつわるお話し聞いてサイン入りパンフレットを配ってもろてイザ『キャンディード』本番鑑賞。これがナント最高に素晴らしい舞台!佐渡さんの指揮も外来の歌手陣もロバート・カーセンの演出もサイコー!たっぷりとアメリカ批判サミット批判環境問題の毒もパロディも含んだ滅茶苦茶レベルの高い美事なパフォーマンス!いやぁマイリマシタ。ツアーのオバサマオジサマ方も大満足。終演後観客総立ちで拍手鳴りやまず。しかも舞台終了後最終日の舞台装置解体を小栗哲家舞台監督の解説付きで見学。ツアーとしては大成功。皆さん御協力ありがとうございました。で小生は名古屋へ帰る団体バスを見送って大阪泊。
8月2日(月)
早朝京都へ。今年もお盆に帰れないので久しぶりに大椿山珍皇寺の和尚っさんに挨拶。ちょうど時間が少しあったらしく小生が墓を洗ってると焼香を持ってきて御経をあげてくださる。強い陽射しに汗だくになったとはいえいやはや大感謝。大阪へ戻ってホテルでちょいと仮眠のあとMBS『ちちんぷいぷい』生出演。本番前ざこば師匠に「昨日プロデューサーの小栗哲家さんからお聞きしましたでぇ」というと「そうでんねん。またやることになりましてん」と大笑顔。まだ正式発表がないので詳しくは書けませんけど来年の佐渡裕プロデュース・オペラに桂ざこば師匠が一昨年の『メリー・ウィドウ』以来2度目の出演を果たされるとか。いまからオオノリの雰囲気。ほんにマジメな人で観客としてもファンとしても今からメッチャ楽しみ。本番では「人生の影響を受けた一冊の本」のことを訊かれてルーマニアのノーベル賞ゲオルギューの『25時』の話をする。この話を『ぷいぷい』でさせてもらえるとは思わなんだ。エエ番組やで。『25時』については蔵出しコラム・ノンジャンル編のどっかに何度か書いてますので興味ある方はどーぞ。帰りの新幹線でバンクーバー冬季五輪アイススレッジホッケー銀メダリストの遠藤隆行さんの本『自信は生きる力なり』読み始める。乙武サンや廣道サンや辻井クン(のお母さん)の本もそうやけど障害者の人の物語は文句なしにGOODです。帰宅して飯。風呂。寝る…というわけにはいかず『キャンディード』大興奮の話。今週末の東京公演も楽しみやで。明日からの立教大学夏期集中講座の準備をして寝る。ふうううううZZZZZZZ。
8月3日(火)
朝7時半に家を出て片道2時間以上かけて埼玉県東上線志木まで。今日から3日連続朝から夕方まで立教大学集中講座。ま。がんばらねば。そうか。学生たちはみんな沢木耕太郎さんの名前も山際淳司さんの名前も金子達仁さんの名前も聞いたことがないのか。まいったな。しっかし懸命に「スポーツを学ぶ」「スポーツをみる」「スポーツをきく」「スポーツを想像する」「スポーツを表現する」「スポーツを考える」の6項目について喋る。1日目はまず大リーグのPRビデオを使って「みる」とはどういうことかということから。その前にレポートの書き方の話をして「授業は出なくていいですよ。聞きたい人だけ来て下さい。ただし遅刻居眠り厳禁」を伝える。しっかし反応鈍いなぁ…。こんなもんかなぁ…。個人的に話すと元気ナンヤけど授業中の質問には答えへんなぁ。全員に話させても…やる気があるのかないのか…。まぁ…こんなもんか。山下洋輔サンと林英哲さんのビデオを見せて「コレはスポーツか否か?」を問う。ちょっと反応を掘り起こしたかな。帰宅してメシ食うたら10時。そうか。阪神負けたか。ペナントレースはまだまだやで。バタングゥ。ZZZZZZZZZZZ……
8月4日(水)
今日も早朝から2時間以上かけて埼玉へ…と思ったところがラジオのあること忘れてた!ヤバイ!懸命に連絡とって品川駅で降りてちょっと静かなコインロッカーの脇から携帯電話出演。なんせ36歳のときから20年以上(途中1年のブランクはあるけど)休みなしに出た番組。フランスからもアメリカからも出たんやから休みとない一心で白鵬への天皇陛下のお言葉について話す。しかし品川はちょっと五月蠅かったなぁ。立教大学夏期集中講座2日目は市川昆監督『東京オリンピック』から見えてくるもの…を中心にインタビュー論までタップリ。夕方昨年大学院で教えた院生のHクンが訪ねてきて一緒にビール。今年は広瀬一郎さんに教わってるとかで広瀬さんも合流して居酒屋でワイワイ。さらに広瀬さんの紹介でN紙の記者も合流してスポーツ談議。楽しかったけど埼玉志木から鎌倉まで帰るんはちょっとタイヘン。まぁ昨日も今日もけっこう本は読めたんですけどね。坂上康博『海を渡った柔術と柔道〜日本武道のダイナミズム』青弓社。『歴史は眠らない』を書きあげる前に出逢いたかったかな…。帰宅。そうか阪神首位復帰か。よっしゃ。バタングゥZZZZZZZZZZ……
8月5日(木)
元気を奮い起こして朝7時半家を出発。埼玉の立教大学へ。集中講義最終日。午前中は映画『ブルースブラザース』を見せて音楽のimprovisationとW杯カメルーン戦での松井−本田のゴールとの関係を話す。さらにコノ馬鹿馬鹿しく面白い映画から「無意味の意味」を学びスポーツとの関連を指摘しスポーツという無意味の営為の素晴らしさを考えてもらう。我ながらナンチューぶっとんだ授業や(笑)。午後はスポーツの表現の仕方。文章の書き方に触れて少々早い目に終了。皆さん御苦労サンでした。授業は出なくていいと初日に言ったにもかかわらず30人中20人ほどが最後まで出席。おまけに授業終了後に読み古した拙著『スポーツ解体新書』を差し出してサインを求める女子学生もいた。気持ちは悪くないけど皆さん授業にはもう少しActiveにCommitしましょうね。しっかしコノ大人しさが最近の学生なんかな。ふううう。帰りに渋谷のタワレコに寄ってDVDやCDを買い込む。3日間頑張った自分へのゴホービ(笑)。ティム・バートンの『アリス』や『オーシャンズ』を初めてブルーレイで買う。どんなんかなぁ。パヴァロッティの録音してるオペラ全曲盤7曲14枚組CDが4千円ほどで打ってたので買う。ほかにマーラー。クレンペラーの『復活』とノリントンの『9番』テンシュテットの全集ナント4千5百円!。なにぃ!ムーティのショスタコ5番なんてあるの!?コレも買う。ゴホービゴホービ(笑)。さらにペキンパーやら篠田正浩の映画も…これで3日間の講師料はぶっ飛んだな(トホホ)。帰宅。風呂。飯。そうか。阪神負けたか。まだまぁ先は長いで。バタン。グゥ。
8月6日(金)
朝ぶ〜らぶ〜らと佐吉と散歩。熱暑も気にならず。仕事のない日はそんなもんです。手紙の整理。うわっ。小野俊太郎さんが新刊『大魔神の精神史』(角川新書)を送ってくれたはる。これはきっと『モスラの精神史』の続編みたいなもんで『人間になるための芸術と技術』の具体的実践に違いない。早い話がめっちゃオモロイはず。さっそく読まねば。うわっ。「9条の会」でお世話になった鈴木耕サンも『沖縄へ〜歩く、訊く、創る』(リベルタ出版)。これも絶対に読まねば。オキナワですから。昼飯映画劇場でペキンパーの『戦争のはらわた』。最初は英語を話すドイツ兵のソビエトとの戦争に違和感を抱いた。そのうちソンナコトドーデモよくなった。これはドイツに限った出来事ではないのだ。戦争とはこーゆーもんなんだ。戦争に取り憑かれたジェームス・コバーンが勲章に取り憑かれた将校と闘う。なんちゅうクダラン闘いや。さすがペキンパー。午後から一つわざわざ大船まで来ていただいた人と仕事の打合せ。夕方からわざわざ大船まで飲みに来てくださった編集者と『213』でビールとワインと夏野菜。美味い!帰宅すると最新式プレステで娘どもがブルーレイの『オーシャンズ』を見とる。うわあ。さすがに綺麗!しかし酔ったかな。寝る。
8月7日(土)
朝ぶ〜らぶ〜らと佐吉と散歩のあと新幹線で大阪へ。MBS『ちちんぷいぷい緊急特番!西靖の60日間世界一周中間報告&応援スペシャル』生出演。しっかし西クンも旅の途中で逞しい成長したなぁ。ヒゲが似合てるで。渡辺謙サンの若い時みたいやで(ホメスギかなぁ)。日本帰ってきてからがタイヘンやでぇ。インドでガンジスに浸かりアフリカで野営したあとは日本で日常生活に戻れへんでぇ…てな話を衛星中継でつながってる西クンには聞こえんところで司会の角さんやトミーズ雅やん健ちゃん月亭八方師匠なんかと囁く。とはいえエエ旅です。正直羨ましいです…で雅やんと意見が一致。西クン!ヒゲ剃るタイミングを間違えなや…というのを小生の番組最後の「贈る言葉」にする。往復新幹線で『大魔神の精神史』読み続ける。メッチャおもろい。帰宅後晩飯映画劇場は『不思議の国のアリス』。う〜ん。ティム・バートン研究としては見ないわけにはいかんやろし脚本アイデアや映画としての完成度も高いけど映画としての面白さはどうかなぁ…?『チョコレート工場』のほうがはるかに上やね。ルイス・キャロルと思しき男が本名のドッジソンで出てたけど数学者でなく事業家やったからあんまり関係なかったな。このへん曖昧やったなぁ。俺が『不思議の国の野球』を書いたときはドッジソンやなくてさりげなくcopyrightの名前としてCharles Lutwidge Dodgersと書いておいたら書評を書いてくれた赤瀬川隼さんが気付いてくれたけど…あ。隼さんドナイシテハルんかなぁ。もうけっこうオトシやろなぁ。
8月8日(日)
朝ぶ〜らぶ〜らと佐吉と散歩のあと渋谷Bunkamuraへ。早く着いたのでコーヒーでも飲もと思たら吉田照美サンの展覧会をやってたんで見る。そうそう。連絡もろてたのに忘れてた。ちょーどよかった。しっかし忙しい中でよう描いたはるなぁ。小生は鯨のジャンプの絵が一番好きです。そのあとオーチャードホール『キャンディード』東京公演特別ツアー。青山JAL-NHK文化講座で小生のミュージカル講座を受講して下さった方約10名と開場前に客席に入れてもらってメチャメチャ楽しい佐渡さんの説明を聞く。さらに舞台監督の小栗哲家さんも来て下さる。皆さん大サービスありがとうございました!本番の舞台は小生にとっては西宮に続いて2度目。とはいえ素晴らしく面白くて最後の Make our Garden Grow では大感激。ちょっと目頭がウルウルしてしまってマイッタ。当然とはいえ客席は全員総立ちの大興奮。終演後高野孟さん夫妻や大谷昭宏さん夫妻や澁澤龍子さんや金聖響さんらと楽屋へ。いやホンマに佐渡さんプロデュースのオペラは毎年スゴイ!去年の『カルメン』も一昨年の『メリーウィドウ』も楽しかった。来年はJ・シュトラウスの『こうもり』らしい。牢屋の看守役は落語家の……あ。まだ正式発表されてへんのや。もうちょっと待って下さい。公演後澁澤龍子さんと『鮨処もり山』へ。スバラシイ音楽オモロイ舞台ウマイ寿司。贅沢な一日でした。
8月9日(月)
久しぶりに終日家にいる一日。手紙の整理。メールの整理。雑務の整理で一日が消える。こんなもんかいなぁ。晩飯映画劇場は伊坂孝太郎原作中村義洋監督『ゴールデン・スランバー』(黄金の微睡み)。まぁ伊坂作品はオモロイ娯楽作品とはいえ首相暗殺までするならモウチョット胸にずしんと来るモンがあってもいいのでは…と思う小生は古い人間なんでしょうかねえ。アメリカTVドラマを模したアクション巨編かもしれんけど文化的実りとしては小さく未来への提言はゼロ…いや面白ければそれでええというのんならそれでええのんですけどねえ…ビートルズの音楽は時代を超えて偉大ですねぇ。
8月10日(火)
朝起きてメールチェックして何本かイヤ十何本か返事書いて仕事机を離れようとしたらウッ…。腰が痛い。オカシイ。コレがぎっくり腰というやつかいなぁ。マイッタナァ。そういや最近けっこうハードスケジュールでロケバスやバスの移動なんかもあったしなぁ。急遽仕事の予定を変えて原稿書きは明日以降にして書評用に小野俊太郎『大魔神の精神史』読了。やっぱりメチェメチャ面白い。知的ネットワーク的興奮。ナンノコッチャ。クソッ。腰は湿布しても治らへん。まぁ一日で回復は無理やろな。とほほ。晩飯映画劇場は石原慎太郎原作篠田正浩監督武満徹高橋悠治音楽『乾いた花』。主演は池辺良と加賀まりこ。1964年作品。硬直した社会の日常生活に倦んだヤクザと女がギャンブルに走り殺人にまで走る。う〜ん。カメラワークや音楽など当時の新技法で時代は出てるかもしれんけど昨日見た『ゴールデンスランバー』と結局は同じか…。まぁエエねんけどね。武満徹と高橋悠治のこの映画音楽は…単に時代(いまとなっては古くなった時代)の産物…かな…。残念ながら…。それも大事なことなんやろけど。クソッ!腰イタイ。寝るしかないな。
8月11日(水)
朝RKB毎日放送ラジオ電話出演。東京での世界柔道選手権について。クソッ。昨夕から湿布してるのに腰痛が止まん。まぁ三日間くらいはシャーナイらしい。もちろん仕事休むわけにはいかんので午前に書評1本午後にコラム1本執筆。そうか。腰を曲げてる時は痛みはないのやな。椅子から立つときなんかに腰を伸ばそうとするとズキリとくるんやな。ほな曲げっぱなしにすればエエ…とはいえソレでは爺の曲がり腰になってしまう。とほほほ。夕飯時に長男が久しぶりに顔を出す。明日幼稚園時代の友人の母親の葬式らしい。そういうことに遭遇する年齢になったのか…。GENTLE FOREST JAZZ BANDのDVD『だけど今夜はビッグバンド!!』を見ながら晩飯。Carmen's Boogieを唄てるチビ女3人組Gentyle Forest Sistersはマァマァおもろい。しっかしこーゆーことで食っていけるんかいな?まぁエエわい。寝よ。アイテテテ。
8月12日(木)
腰は少し痛みがやわらいだ。けどまだアイテテテ。チクショー。午前中にオペラ・パンフレットのコラム書きあげる。午後は連載のスポーツコラムを…と思ったところが書けん。力業で書ききろうと何度か試みるけどアカン。時々こーゆーことが起こる。BGMが悪いのかな。コパチンスカヤが凄すぎて原稿に集中でけへんで。しっかしコノ女流ヴァイオリニストのベートーヴェンの協奏曲は凄いで。ファジル・サイとの『クロイツェル』も凄いなぁ。アカン。BGM替えよ。昨日息子の持ってきたいしだあゆみとティンパン・アレイの『アワー・コネクション』。アカン。これも耳と脳味噌を奪われてしまうほどオモロイ。原稿書けん。しゃーないし本をパラパラめくる。塩野七生『絵で見る十字軍物語』新潮社。ふ〜ん。キリスト教とイスラム教の関係か…なるほどこれほどのILLUSTRATEDを目で見るのは新鮮やな。原稿との格闘に戻るが書けず。こらテーマを変えなアカンなぁ。あ。別のおもろいテーマが思いついた!けど疲れた。腰ももたん。諦めて風呂。『オーシャンズ』もういっぺん見ながら晩飯。寝る。腰は少し治ったけど原稿が書けんのは困ったなぁ。まぁ何とかなるか。何とかせな…。しっかし1週間ほど休みとって三島の『豊穣の海』四部作かピンチョン全集の『メイスン&ディクスン』でも読もと思てたのにムリやなぁ。世の中盆休みやというのに…。アイテテテ。まだアカンなぁ。ZZZZZZZZZZ
8月13日(金)
なるほど腰痛というもんは「ひにちぐすり」でやわらぐもんかいな。毎日湿布はしてるけどソレが効いてるのかどうかようワカラン。佐吉と散歩。急に引っ張られるとまだコワイなぁ。仕事には支障なし。とはいえ書けないものは書けず。ソレは腰の問題ではなく頭の問題。恐竜は腰に第二の脳があったらしいけど自律神経やろしな。腰に前頭葉はなかったはずやしな。くだらん考えはヤメにして昨日書けなかったスポーツコラムは来週まわしで別のちょいと長い原稿完成。ふううう。夕方から立教の受講生から次々と届いたレポートの整理。課題は毎年同じで「自分が最も興味を持つスポーツ関係者にインタヴューすると仮定して20の質問を書け!」。そうか。今年の『大学生が選んだスポーツマン大賞』はイチローの3人か。2位が浅田真央と田臥勇太とカズの2人。まぁ絶対数が少ないからな。高橋大輔は1人。本田を選んだのも1人か。シャビやギャンや俊輔はあったけど岡ちゃんはナシか。まぁ質問しにくいからな。おっ。田村亮子なんてのもある。明日からの採点が楽しみやな。晩飯映画劇場は久しぶりにオールド・アメリカンでキャサリン・ヘップバーンとケーリー・グラントとジェームス・スチュアートの『フィラデルフィア物語』。のちにグレース・ケリーとビング・クロスビーとフランク・シナトラでリメイクされたミュージカル映画『上流社会』の元ネタ。ちょっと芝居がかって説明過多気味やけど脚本がヨウできてて面白かった。監督ジョージ・キューカーもさすが。コレが『マイ・フェア・レディ』につながってるんやな。しっかしキャサリン・ヘップバーンは上手いなぁ。エエなぁ。
8月14日(土)
朝佐吉と散歩。腰はOK。出張になると味善う治りよる…と思いながら新幹線で新大阪へ。大阪から阪急に乗り換えて西宮北口へ。兵庫県立芸術文化センター(この名前は変えたほうがエエな。カッコエエ愛称か略称を考えたほうがエエ。PAC=パックもイマイチやしなぁ)で佐渡裕サンの『ヤング・ピープルズ・コンサート』(略して『ヤンピー』。この略称は主催者の毎日放送の人が使っているので初めて知ったけど流行らせてもエエねぇ)。上海太郎さんの達者な芸による紙芝居とダンス(?)によるレナード・バーンスタイン物語と佐渡さんの指揮による音楽。客席の半分は子供。その子供たちに向かってレニーの指揮者としての活動を紹介するためマーラーの6番の一部(ハンマーでドツクとこ)と5番の第5楽章。さすがにちょっと飽きた感の出た子供いたけど最後の音量には全員目を丸くしたはず。大拍手が続いてアンコールはウエストサイドのマンボ。兵庫のガキは恵まれてるで。楽屋へ挨拶。佐渡サンに腰痛冷やかされてスタッフの皆さんに『キャンディード』のツアーの御礼言うて大阪のホテルへ。夜学生のレポートの採点。そうか関西は阪神の試合ギョーサン見られるんや。イカンイカン採点に集中。授業態度よりレポートがマトモというのは気に食わんなぁ。しっかし合格点水準保ちながらオモロイのがないちゅうのはツマランなぁ。
8月15日(日)
終戦記念日。朝武道館で準備中の記念式典の様子をテレビでチョイト見たあとUSJ(ユニヴァーサル・スタジオ・ジャパン。Uzumasa Satsuei Jo=太秦撮影所の略ではありません)の毎日放送スタジオへ。60周年記念番組2時間スペシャル(題名忘れた)のVTR収録。トミーズと八木早希さんの司会で昔の映像をタップリ見る番組。85年のタイガース・フィーバー懐かしいなぁ。そうかトミーズの雅サンは『夜はクネクネ』の街頭取材のガードマンでデビューしたのか(関西以外の方はナンノコッチャワカランやろけど…)。ウワッ。角さん若いなぁ…てな番組で29日関西地方のみ放送です。えっ!?史上初のTV衛星中継でテルスター経由で臨時ニュースのケネディ暗殺を伝えたのは毎日放送のアナウンサーやったんか。へええ〜。新幹線のなかで立大生のレポートの最終チェックしながら帰宅。帰ると案の定締切より遅れて届いてたレポートがあった。シャーナイなぁ。おまけやぞ。しかし大学出てない男が大学で学生の単位認定するのはよーないなぁ。マジメにやってはいるけどヤッパシこんなことドーデモエエと思てしまうもんな。授業で教えるだけでエエノンやけど…。やっぱり来年からは院生だけにさせてもらお。埼玉遠いもんな…てなこと考えながらレポート採点表つくって教務課に送ろ思て書類見たら締切は20日やって!!15日とちゃうのん!20日やったらまだ余裕あるやん!マイッタナァ。教務課の人たしか15日までに…というたで。そんなん無理でちょっと遅れるからスンマセン言うてたのに20日やったら余裕やん。明日も大阪やのに帰って来んでよかったやん。ぶつぶつぶつぶつ…。
8月16日(月)
朝新幹線でまたもや大阪へ。『ちちんぷいぷい』生出演。本番前タムケンに新大阪で買うたタムケンのビーフジャーキーが2枚しか入ってへなんだことを抗議。重さで一定にしてるらしいし確かに大きいて美味かったけど2枚はアカンで…と桂ざこば師匠が大笑いするなかで言うたら「お詫びに肉送らしてもらいます」やと。言うてみるもんやな(笑)。そうか。もうすぐ60日間世界一周してる西アナウンサーが帰ってくるんか。ウワッ。今日の放送はカナダのオーロラやん。エエ旅しとるなぁ。病気もせんとよかったなぁ。あとは結婚だけやなぁ(この話題も関西オンリーですね)。往復の新幹線で最近読んだ本を何冊かチェック。NHKブックレビューの推薦本を3冊を選ぶ。新幹線のなかの仕事もエエけどコレは本6冊くらい持ってパラパラめくって思い出しながら較べるんやから物理的に重い仕事やで。まぁPC持ってへんだけマシか。決定した本は…またいずれ発表します。新大阪駅で『大阪プチバナナ』なんてのがあったんで『東京バナナ』とどこが違うねん思て買うて帰るとまぁまぁ美味しかった。やっぱり食いもんだけは関西が上かなぁ。
8月17日(火)
朝佐吉と散歩。腰はまだ湿布してるけどようやく全快かな。先週書けなかったスポーツの原稿を書きあげて送ったあと夕方から新潮45編集者のO氏と一緒に坂井保之氏宅へ。チョイト珍しいスウェーデン料理(サーモンと肉団子が美味しかった!)を振る舞われていろいろプロ野球の話を伺ってオマケに昔の政治やら鎌倉の現在の政治やらの話をけっこう夜遅くまでお聞きして帰宅。こーゆー先達の話はどんどん聞いてマトメんとアカン。野球の話だけではもったいないで。おっ。タイガースのユニフォームかっこエエなあ。
8月18日(水)
朝ラジオ電話出演。米メジャーのフィリーズのコニー・マック監督は昔背広姿でベンチ入りしてとか野球のユニフォームの話。それから佐吉と散歩。一日休みとはいえナンヤラカンヤラ仕事がある。あ。一本短い原稿もあった。午前中にそれをやっつけて午後からは部屋の整理。久しぶりやけどかたづかんなぁ。ほんまは今日仕事の予定があったのにキャンセルされて空いた一日。ところがその仕事が明後日になったとか。そんなん勝手に決めるなよ!今週末は唯一の夏休みのはずやったんやから!まいったなぁ…。1週間以上も連絡よこさんとから自分は休んでたくせに…と言いとうもなるでぇ。大マスコミ会社のエリート社員ならもうちょっと哀れなフリーが必死になって働いてることも考慮してくれよ…。とほほ。晩飯映画劇場はジャン・コクトー監督『オルフェ』。もちろん話の内容はオルフェオとエウリディーチェ(やっぱりオペラの関係かイタリア語が書きやすいなぁ)。それの現代版。というても半世紀以上昔の現代。地獄や死神や亡霊の描き方がフランスやな。めちゃめちゃ現実的。鏡の使い方が当時は斬新でオートバイに乗った地獄の使いもモダンやったんやろけどコクトーならではのロマンてなもんはあんまり……。コクトーも俗界の寵児やったんかな。それでええのんやろけど。うわっ。若きジュリエット・グレコも出てるんや。どこでや?
8月19日(木)
朝佐吉と散歩のあと校正3本。原稿書けば校正が出る。当たり前やけど気の休まる時ナシ。午後から音羽の講談社へ。金聖響さんと『マーラーの交響曲』について。そうか。音楽と言葉はけっこうポイントやな。しかも meaning of words やなくて sound of words の問題なんやね。ベートーヴェンの『第九』を言葉の意味まで味わって聴くか?マーラー『大地の歌』は?シェーンベルク『グレの歌』は?オルフ『カルミナ・ブラーナ』は?そういやクリスタ・ルートヴィヒが「そんな速いテンポでは歌えない」言うたときにイスラエル・フィルで『大地の歌』振ってたバーンスタインは「言葉をきちんと発音する必要ない。誰も言葉なんか聴いてない」と平気で言うてたもんな。そうか。『ゴッドファーザーPART3』で娘を殺された瞬間のアル・パチーノは大きな口を開けて叫んでたんか。コッポラはそのサウンドを消したんか。Sound of Silence.お見事。それも含めて言葉は意味と同時にイヤそれ以上にサウンドが重要なんやな。夕方帰宅前に島森書店に註文してた本を取りに行く。ピンチョン『メイスン&ディクスン』(新潮社)読む暇あるかな?高井昌吏・古賀篤『健康優良児とその時代 健康というメディア・イベント』(青弓社)こんな本があったんや。元健康優良児童京都府代表で蜷川京都府知事と朝日新聞社から表彰を受けたコノ俺には取材申し込みはなかったな(笑)。この小6時の体験でマスコミは嘘をつくちゅうことを俺は実感したんやったなぁ(爆)。他に坂上康博/高岡博之編著『幻の東京オリンピックとその時代 戦時期のスポーツ・都市・身体』岡村正史編著『力道山と日本人』(以上青弓社)購入。漫画家の江川達也氏による『家畜人ヤプー』(幻冬舎コミックス)も。石ノ森章太郎のは持ってたけどコレは知らなんだ。沼正三ファンとしては不覚。おっ。筒井康隆『現代語裏辞典』(文藝春秋)なんてのが出てる。昔同大先生の『乱調文学大辞典』に触発されて『プロ野球大事典』を書いた人間としては買わねば。読まねば。
8月20日(金)
そういや書き忘れてたけど一昨日の朝たむけんさんから肉入りカレーやらビーフ・ジャーキーやらニンニクがたっぷり入った肉のナントカやらがイッパイ箱詰めで送られきた。たむけんさん。おおきに。早速カレー食べましたけど肉がいっぱい入ってて美味でした!
8月20日(金)つづき
ウワーイ!今日から3日間休み!どこぞの放送局の偉いエリート・ディレクターが仕事してくれ言うてきたけど無視。大放送局やからいうていつもいつも言いなりになるんとちゃうからね!俺は3日間休み。とにかくまずは部屋の整理。汗だくになって本を整理して真ん中の机の配置も変えて1日では片付かんので途中でヤマダ電器行ってLPレコードをUSBに録音できるプレイヤーを2万円ほどで買うて…これによってクレオ・レーンの『シェークスピア・ジャズ』も『シェーンベルクの月に憑かれたピエロ』もバーンスタイン指揮ヘンデルの『メサイア』もメータ指揮『未知との遭遇』もグルダとガレスビーのライヴ・セッションも聴けるようになるのだ!!と興奮する買い物をしてとりあえず『213』へ行って生ビールと野菜ステーキ。プッハアー。美味い!おまけにマンハッタンも!最近数ヶ月間仕事まみれやった自分に対するゴホービ!
8月21日(土)
昨日に続いて佐吉と散歩のあと汗だくになって部屋の整理。掃除機あてて本棚全部整理して…仕事の連続で大混乱してた10畳くらいある仕事場がやっとちょっとはカッコついたかな。なかなかエエ部屋や。晩飯映画劇場はディズニーの『ふしぎの国のアリス』。やっぱり正規のDVDは価値がある。いろいろ特典映像がおもろかった。なかでもメイキングがメチャメチャおもろい。そうか。最高の出来やと思てたけどやっぱり20年くらいかかってるんや。おまけにアニメを描くためのいろんな俳優の演技が抜群。イカレ帽子屋と三月ウサギなんか映画としても使えるで。そうかアリスのモデル演技と声を担当した女性は『ピーターパン』のウェンディもやったんか。それでアニメも似てるんやな。実質75分。短いなかにたっぷり。ティム・バートンも無駄が多いなぁ。
8月22日(日)
朝佐吉と散歩。部屋の掃除と大改装と整理。あっという間に3日間の休日が終わる。なんでやねん。正月3が日の休みはもっと長う感じるのに…。あっ。結局部屋の掃除と大改装に追いまくられて休んでへんがな。おまけにCDの整理が中途半端。にもかかわらず明日からはまた締切に追いまくられる日々が…とほほ。晩飯映画劇場は『メリー・ポピンズ』。何の悩みもない優雅な白人資本家階級のミュージカルやけどようでけてる。そうか。阪神は3連敗か。けど負け数はまだ一番少ないしな。これからこれから。そうか北島200mも優勝か。凄いな。興南沖縄夏初優勝か。沖縄まで優勝旗が届いたことでそろそろこの猛暑無謀イベントも考え直さなアカンやろ。ねえ朝日さん!
8月23日(月)
先週水曜に本欄に書いた米メジャーのコニー・マック監督はフィリーズではなくフィラデルフィア・アスレチックスであるという読者からのメールをいただきました。そのとおりです。コニー・マックの所属がBASEBALL ENCYCLOPEDIAにPHIと書いてあったので反射的にフィリーズと思ってしまいましたがPHI A(すなわちアメリカン・リーグのフィラデルフィアのチームすなわちアスレチックス=現オークランド・アスレチックス)でした。早とちりしてスイマセン。MAさんアリガトウございました。
8月23日(月)つづき
仕事再開。とはいえ原稿書けん。ちょっとでも休んだあとはいつもこうや。せやから仕事を休みとないのんかな…。悶々呻吟。マイッタナァ。おまけに雑務の山。あっという間に晩飯映画劇場。今村昌平監督井伏鱒二原作『黒い雨』。いつか見なければ…と思って見られなかった名作。日本人もアメリカ人も世界中の皆さん。毎年夏には必ずこの映画を見ることにしましょう。
8月24日(火)
やっぱり原稿書けん。こういう日々が必ずあるもんやけどマイッタナァ。晩飯映画劇場もパスして机の前で刻苦呻吟。ウムムムム。アカン。寝よ。
8月25日(水)
朝RKBラジオ電話出演。サッカー日本代表監督が決まらんのはそれでええけど4年も先に向かって別の戦略が必要という話とベネズエラでの世界女子野球W杯で日本代表2連覇やのに報道が小さすぎるという話とプロ野球で来年から硬式球が統一されるのはエエコトやけどなんでアメリカと話し合いがないねんという話。新幹線に乗って大阪へ。MBS『ちちんぷいぷい』生出演。アナウンサーの西サンが60日間世界一周の旅から帰る!!それを角アナウンサーや吉弥サンや小藪サンが関空まで出迎え。小生や中尾彬サンや未知やすえさんがTV局玄関で出迎え。タイソなこっちゃで。しかし無事帰還はメデタイので小生愛飲の九州湯布院の喫茶店『ボンボヤージュ』さんのイタリアン・ローストのコーヒー豆をプレゼント。西サンが我が家に来てソレ飲んでからコーヒー党になったんやもんや。帰国してコーヒーでも飲んで落ち着いてんか。とはいえ西サンは大阪ドームの阪神の試合の始球式へ。忙しいコッチャ。他人のこと言うてられん。小生も夜帰宅して今週末のオペラ講座のレジュメづくり。書かなあかん原稿がまだ書けんのに明日も大阪日帰りや。とほほ。
8月26日(木)
朝週末オペラ講座(今はミュージカル講座やけど)のレジュメを送って1本短いコラムも書いて新幹線で大阪へ。関西テレビ『たかじん胸いっぱい』VTR収録。やしきたかじんの司会でキャアキャア騒ぐ素人の女の子300人くらいに囲まれてお笑いタレントともに大相撲の問題について喋る。ははは。こういう番組もあるんや。とはいえ東京のたとえば民放BSやNHKの高級感漂うニュース解説番組に出たときと話してることは一緒。カッコつけてへんだけコッチのほうがマシという言い方ができなくもない。まぁ全ての判断は見てる人。それだけのこっちゃ。関テレで久しぶりに昔より少々太った山本アナとバッタリ。男3人(もう一人はプロレスラーの前田日明)でMCを3年間ほど務めた番組(クロスファイヤー)は何年前のことになるかいなぁ。懐かしいなぁ。山本さんがカツラはずして禿頭カミングアウトしたのはその番組やったもんな。懐かしいなぁ。また機会あったら飲みまひょ…と話して帰宅して風呂飯原稿書き寝る。
8月27日(金)
朝佐吉の散歩はパスして夕方までぶっ通しで原稿書きのあと新幹線で名古屋へ。忙しすぎるのも考えもん。そういや梨本さん煙草も吸わへんのに肺癌で亡くなったもんな。大昔一度だけ平凡出版(現マガジンハウス)のフリーの机で隣同士になって原稿書いたことがある。小生が原稿に呻吟してる横でさっさっさと猛烈に早く大量にメモ書きのような原稿。「僕はこれでいいんですよ。気にしないで。君は頑張って」と明るく話しかけてくださった。TV大ブレーク直前のこと。最近は京都の行きつけの『酒肆G』で逢った。小生の小学校の先輩がやってる料亭の御主人と一緒。もちろん小生のことなど忘れておられた。竹中労や平岡正明のような芸能評論家ではなく芸能スキャンダルレポーターやったけど真面目に生きることの大切さを実践した人やった。合掌。名古屋のホテルのバーで酒を傾けながら某氏と『キャンディード』のことやいろいろ歓談。名古屋泊。
8月28日(土)
朝東海TV『スーパーサタデー』生出演。峰竜太さんは夏休み。議員定数削減や俸給減額で対立を深めてる河村名古屋市長と名古屋市議会議員が生出演。「昼間っからゴルフやっとる人が何いうとるんよ」「最近1年はやっとらんよ」餓鬼の喧嘩のような面もあるが地方議員を行政に対する監視役と見るか市民からある種の権力を付託された存在と見るかの考え方の違いが大きい。明らかに地方行政に対する哲学の違い。しっかし国政の菅小沢鳩山民主党破廉恥内紛よりはマシ。廉恥心すらない阿呆どもとソレに従う馬鹿どものおかげで国の政治は滅茶苦茶。あ〜あ。ホテルで仮眠したあと栄中日文化センターでミュージカル講座。今回は黄金の60年代ミュージカル映画特集。導入として50年代の傑作ディズニーの『ふしぎの国のアリス』と『王様と私』を紹介して駆け足で『マイ・フェア・レディ』『メリー・ポピンズ』『サウンド・オブ・ミュージック』の名場面を見たあと『ウェスト・サイド物語』の導入部。ナルホド音楽の質が全然違う。ところがこのあと「新しい音楽」を生み出せなくなったブロードウェイはロック・ミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパー・スター』サブ・カルチャー『ヘアー』内幕暴露『コーラス・ライン』を経てオペラと同様「死」に至り『美女と野獣』『オペラ座の怪人』『プロデューサーズ』『タイタニック』『ジキルとハイド』といった懐古モノ回顧モノ再現モノぱくりモノの繰り返しの時代に入るのだ。嗚呼!次の現れる総合芸術は…何?まさか名古屋のドマツリ(ど真ん中祭)やないやろな。今年もこの祭とぶつかってしもた。最初にヨサコイソーランを札幌で始めた男は望み通り代議士になったしな。その程度のイベントやったのに…。
8月28日(土)つづき
帰宅すると湯布院の喫茶店『ボンボヤージュ』さんから自家製のコーヒー・プリンと焼酎プリンが届いてた。このホームページを見てコーヒー豆を註文してくれた人が3人もいた(!)ということで御礼らしい。そないに気ぃ遣わんといてください。しっかしこのプリンは今まで食うたプリンのなかでイッチャン美味いで。晩飯映画劇場は今村昌平監督『神々の深き欲望』。昔見た3時間の大作を暇があればチョコチョコ見直してようやく完鑑賞。こんな見事にわかりやすく素晴らしい大作を高校時代は感激しながらも難解やと感じた。歳はとってみるもんやな。『にっぽん昆虫記』も見直さねば。ふ〜ん。ヘーシンクが亡くなったんや。彼を見出し教えた道上伯という日本人柔道家のことはどのマスコミも触れてへんなぁ。講道館に敵対したからかなぁ。知りたい方は小生の書いたNHKのテキスト(ナンデモカンデモ参照)に出てますがhttp://www.haku-michigami.com/もどうぞ。
8月29日(日)
朝佐吉と散歩して『題名のない音楽会』見てたら金聖響さんと神奈川フィルに錦織健さんまで出ててテーマはゲーム音楽とかでソレ見たあと雑務処理して久々にゆっくりした一日。ぽけえー。郵便物の整理を始めたら野球界とサッカー界の重鎮の著作が送られてきていてソレゾレに手紙が付いてた。「貴著から引用させたもらった部分が…」「本来なら事前に…」「事後になりましたが…」「感謝します…」手紙の主は元新聞記者と現役新聞記者。ふ〜ん。彼らが書いたんやな。イロイロ言いたいことはイッパイあるけどまぁエエか。俺が『スポーツ・ジャーナリズム論』を早よ書かなあかんちゅうこっちゃな。夕方から根岸の美容院へ。マスターに髪の毛切って整えてもらいながらサッカーやラグビーやタイガースをネタにスポーツ談議。ちょいと式亭三馬や落語の『浮世床』を連想。帰りに1枚千円のDVDを6枚買い込み帰宅。晩飯映画劇場は『未知との遭遇』の1時間半もあるメイキング。スピルバーグはやっぱり若いときがエエ。
8月30日(月)
朝佐吉と散歩。暑いなぁ。残暑やなぁ。しゃーないなぁ。しっかし仕事が一段落した身には暑いのも気持ちエエなぁ…と思いながら歩いたあとゆっくりとコラム1本仕上げて午後は読書。原発も五輪も石油メジャーも世界金融資本も見事に告発した広瀬隆氏がついに地球温暖化と二酸化炭素のウソを書いた。『二酸化炭素温暖化説の崩壊』集英社新書。晩飯映画劇場は『フェイク』というてもオーソン・ウェルズの傑作ではなくジョニー・デップ主演FBI囮捜査官がマフィアに入り込んで組織壊滅を目指す話。アル・パチーノがボケのマフィアのチンピラをやっているところがシブイ。ブラントもデニーロもマフィア大物役者は喜劇系もでけるところが見事。
8月31日(火)
朝暑いなか佐吉と散歩。暑いのも気持ちがエエ。なんで大人たちは夏の暑さを嫌うのか……という文章を確か谷崎も書いてた。『少年』という小説やったな。午後から東京へ。ヒートアイランドはやっぱりツライ。仕事となるとさらに暑さがイヤになる。そんなもんや。ちょっと不愉快なことがあって時間が余ったので六本木ヒルズの森美術館へ。現代デザインはワケがワカラン。君子危うきに近寄らず…と思いながら渋谷タワレコでDVD購入。うわっ。何年か前にNHKで放送してビデオテープに入れて何度も繰り返し見た素晴らしいパリ・オペラの舞台ロッシーニ『アルジェのイタリア女』がDVDで出てる!思わずブワンザーイ!と叫びながらオペラのDVD数枚とノリントンのマーラー2番4番5番と1枚千円の映画何本か購入。帰りは久々に鮨処『もり山』へ。美味い刺身をツマミながら週末のちょっとした祝い事の席を予約。そうか。『もり山』さんも開店以来17年目か。お互いいろいろやったなぁ。まだ先は長いけど(笑)。夜自分の出演してるNHK教育テレビ『歴史は眠らない・柔の道』見る。多くの材料のなかから編集した結果カットされて残念なとこはあるけどマアマアよくまとまってる。しっかしナンデ担当者はナ〜ンモ連絡してきよらへんのやろ。まだ交通費の精算も残ってるのに(笑)。
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