2月1日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと今日も雑務ゴチャゴチャ。原稿も書かなければならないけど雑務が消えるまで落ち着かない。くそっ。確定申告め!ワン。机にへばりついて終日雑務。くそっ。夕方から東京へ。新橋から歩いて銀座の日本料理店へ。遠藤元五輪担当相の主催でスポーツ・インテグリティを確保するための答申をまとめたアドバイザリーボードのメンバーたちの慰労会。山下泰裕さんや早大の友添教授や(骨折された足はだいぶ良くなられたようで一安心)元経産相の役人の経済評論家やスポーツ省の次官など20人弱が参加。JOCの将来のことやフランス法務省のことや日本の役人の劣化の話題や来年の五輪のことやIOCと仮想通貨のことなどなどこの会議の参加者は皆忌憚なくイロイロ話をぶつけ合うことができる。はっきり言って遠藤さんの人徳か。会の終わりに締めの挨拶が何故か小生に。小生が役員以外で一番年長とか。もうそんな歳になったのか。挨拶して一本締めでアドバイザリーボードは解散。帰宅してアジアカップ・サッカー決勝戦。う〜ん負けてしまったか…。相手のゴールは確かに素晴らしい個人技だったけど総合的に勝てない相手ではなかっただけに残念無念。2-0で負けていても逆転できると信じていたし2-1担ったときはよしよしと思ったけどけどハンドの反則でPKを取られて3-1になったのは痛かったですね。前半のうちに1点を返せなかったことがすべての敗因かな。一番悔しがってるのは選手と監督だろうからこれをイイ薬にしてください。しかしカタールの助っ人たちの国籍問題はこのままW杯カタール大会に向けてモーマンタイ(無問題)になるのかな?カタールの外交問題も?
2月2日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。今日も雑務のデスクワークでウンザリ。朝から次女が孫3人連れてきて横浜へ買い物に。俺は請求書を書いて昨年度の月別収入表をまとめ直して月別に領収書を整えて確定申告のために税理士さんに見せる書類を揃えて…。こーゆー作業はそもそも物書きの仕事ではないですよね。しかしその作業を40年以上も毎年1回はやってるわけで考えてみれば時間の無駄ですね。いや気分転換にいいのかな?もともと数字をいじることは嫌いじゃないし算数も数学も好きだったし算盤は小学6年で1級だったし…って関係ないか。エクセルも満足に使えないのに算盤なんて関係ないか…いや孫たちには算盤をやらせたほうがいいのかな…などとあれやこれやと終日デスクワーク。夕方から大船へ。ルミネの書店アニールで次女や孫たちと待ち合わせ。芥川賞受賞作の上田岳弘『ニムロッド』(講談社)町屋良平『1R1分34秒』(新潮社)と直木賞と山田風太郎賞の受賞作真藤順丈『宝島』(講談社)購入。仮想通貨とボクシングと沖縄ですからね。孫には少女向き『ロミオとジュリエット』とワケのワカランゲーム・ノヴェライゼーションを勝ってやったあとナポリ人のやってるイタリア料理店で一度行ってすっかり美味しさに満足した『センプリーチェ』で美味しい前菜やらピザやらペペロンチーノやらワインやらレモンチェロやらナンヤラカンヤラで全員大満足。帰宅&フロ&爆睡。
2月3日(日)
朝起きて孫2人と一緒に黒兵衛と散歩。小学2年と3年。あっちへ行ったりこっちへ行ったり。落ち着きがないのも甚だしい。まあ小学2年と3年。こんなもんかな。次女のいるうちに確定申告のエクセル表示の訂正をしてもらう。算盤と暗算では負けないけどエクセルはアカン(>_<)暗算も昔は6桁の足し算や引き算&4桁×3桁の掛け算くらい簡単にやってたけどもうアキマヘンな。コンピュータ的頭脳は年齢とともに衰えるモノです。人間的頭脳は相当に成長したと思うけど…。午後になって次女と孫たちは自分の家に帰宅。まぁ頑張って勉強してね。晩飯は恵方巻き。食品ロスを防ぎましょう。崎陽軒の焼売恵方巻きというのもある。他に海老アボガド恵方巻きや牛肉恵方巻きも。食品ロスが起こるはずですね。『ダーウィンが来た』で面白い土豚を見たあと『いだてん』はヤッパリ寝てしまう。録画してるからエエけど内容的に魅力がないのは残念ですナァ。風呂のあと新潟県長岡出身のスポーツライター小林信也さんが送ってくれた四合瓶の久保田萬壽と鶴の友をいただく。うん。鶴の友のほうが旨いですねえ。
2月4日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩。朝は比較的早く5時半頃目覚めるのだがベッドの中で読書。町田良平『1R1分34秒』おもしろいですねえ。ボクシング好きは納得するところが多いですねえ。著者もボクシングをやっていたでしょうね。もしもボクシングをやったこともなくこの小説を書いたとしたら驚異ですね。まぁ作家とはそういうもんでしょうが。ワン。イロイロ仕事したあと夕方から東海道線で新橋へ。山手線で浜松町へ。徒歩でAVATTA
STUDIOへ。『ニューズ・オプエド』アンカー出演。今日のゲストは相撲ジャーナリストの荒井太郎さんとサッカー・ジャーナリストの大住良之さん。どちらの世界も世代交代が進行中。荒井さんの一押しは幕下の琴手作。身長188pで大注目とか。サッカーは決勝で負けちゃいましたが大住さんによると日本とカタールが10試合すれば日本の5勝2敗3引き分け程度の実力差とか。その2敗がアジア杯決勝で出現したのですからサッカーは怖いですね。それだけに面白いのですが。選手では富安が良かったですね。ハタチ過ぎとは思えない面魂がイイですねえ。大住さんによると日本サッカーの父とも言えるデッドマール・クラマー氏は代表チームの選手枠は入り口も出口も常に開けておかなければならないと言っていたとのこと。それが世代交代の要諦だとか。「出口」というところがミソですね。今日の『オプエド』アシスタントは大学4年生で4月から中国地方のテレビ局に就職の決まっているインターンの田村さん。個々で積んだ経験を生かしてください。いつものアシスタント川嶋のりこさんはお局さん役…じゃなくて指導員役。日本酒入りのチョコレートをバレンタイン前にいただきました。ありがとさんです。荒井さんと大住さんには今後『ニューズ・オプエド』のレギュラー・コメンテイターとして比較的頻繁に登場していただくことになりました。よろしく!
2月5日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩に出る前にベッドの中で読書。町田良平『1R1分34秒』に突然モーツァルトの『魔笛』が出てきてビックリ。男尊女卑の時代のなかでの台本に見事な『夜の女王のアリア』を残したところがモーツァルトの天才たる所以か。4Rの勝てないボクサーの天才性は何処に?散歩のあと終日デスクワーク。夕方からレーザーディスク(LD)の整理。今年の7月西宮と東京での佐渡裕プロデュース『オン・ザ・タウン』を解説するのにDVDが存在しないのでLDからDVDにしてもらわないと…ということで探し出す。このロンドン交響楽団との1992年6月のライヴ映像とライヴ録音(CDもある)は作曲者であるレナード・バーンスタイン自ら指揮する予定だったがバーンスタインが1990年に死去したため代役にマイケル・ティルソン・トーマスが指揮したもの。歌手はサミュエル・レイミー&トーマス・ハンプソン&フレデリカ・フォン・シュターデ&マリー・マクローリンなどのオペラ歌手に加えてブロードウェイの一流どころのミュージカル歌手が並び特別ゲストにジャズ歌手のクレオ・レーンが参加した超豪華なもの。彼女がティルソン・トーアマスのピアノをバックに歌うバーンスタイン作詞作曲のジャズ・ナンバー「Ain't
got no tears left(涙も涸れるわ)」を聴くだけでもコノ録音の価値がある!おまけにかつてカール・ベーム指揮のモーツァルト『魔笛』で夜の女王を歌ったイヴリン・リアーが喉を潰したガラガラ声で歌のレッスンの先生で登場。おまけにおまけに台本と歌詞を書いたアドルフ・グリーンとベティ・カムデンが案内役で登場。ミュージカル「雨に唄えば」の作者でもあるこの二人がかなりの高齢ながら見事な歌まで披露している。とりわけアンコールに全員で歌う美しい四重唱のバラード「Some
other time(いつか…きっと…)」は落涙モノの素晴らしさ。これほどの素晴らしい舞台の演奏と映像が今やLDという古めかしい記録にしか残されてないのは最悪ですね。そういえばレイ・チャールズとクレオ・レーンによる見事な『ポギーとベス』の全曲録音もLPだけでCD化されてないですねぇ。若い人がイイモノを見られなくなる聴けなくなるというのは何とか阻止しなければ…。夜共同通信社から電話。日大悪質タックル事件に対して警察が日大元監督とコーチを不起訴にしたことに対してコメントを求められる。公判維持ができないと判断したからだろうと表向きのコメントに加えて大学とスポーツ界の出来事は大学とスポーツ界で処理すべきで大学の第三者委員会と関東学連による適切な処分は済んでいるとコメント。それにしても警察の判断(監督は悪質タックルの指示も出していないし見てもいない)というのは腑に落ちませんねぇ。日大OBの評論家と以前TV局で出逢ったときに彼が「絶対に起訴にならないよ。日大と警察はパイプ太いから。俺がスピード違反を起こしたときも日大OBだとワカルと見逃してくれたから」と話していた言葉が思い出された。もちろん彼の話は証拠の裏取りをしていませんからコメントには使いませんでしたけどね。
2月6日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・アラカルト』電話出演。日大アメフト部元監督&元コーチが警察捜査で不起訴になったことを取りあげる。昨日の本欄に書いたようなこと。あのまったく教育者に見えない元相撲部が理事長をやってるような大学なんて…という話はしませんでした。RKBの朝の番組で長年お世話になった中西一清さんが亡くなられたとか。若々しい方で何度か博多の料理店や屋台で御馳走になったのに先に逝かれたと聞いて呆然。71歳だったとか。昨日お別れの会が福岡市内のホテルであったとかでお別れの文章とお花を贈っておいた。合掌。ラジオのあと雨のなか黒兵衛と散歩。久しぶりの雨。カラカラ乾燥の空気が湿気を帯びるのは悪くないけどボリビアで湿度5%の空気を体験してる小生にとっては20%くらい平気の平左。何しろボリビアの首都ラパスのホテルでは夜寝るときに風呂のバスタブでベチャベチャに浸したバスタオルや毛布を床に敷いておかないとベッドで寝ているときに舌と上顎がくっついて剥がれなくなったほどでしたからね。それは口を開けて寝たからでしたけど高度4000mで空気が薄い(酸素が少ない)から口を開けるのも仕方ないのですよね。とはいえ…ともかく…慈雨はありがたいものです。黒兵衛も小生もビショ濡れになって帰宅。終日デスクワーク。ネット連載やら校正やらであっという間に晩飯、久しぶりの晩飯映画劇場はH.G.ウェルズのSF古典『タイムマシン80万年後の世界』。『月世界征服』『宇宙戦争』などSF映画を次々と創ったジョージ・パル監督のヴィクトリア家具調タイムマシンが可愛い。映画は原作の意図を汲んだ反戦映画。戦争ばかりしている世の中がイヤになって未来へ旅立つ主人公が地底人に支配されている未来人を助ける冒険譚。高校生の時に文庫本で読んでナンジャコレハと首を傾げたけど反戦小説とわかってれば感想も違ったに違いない。主人公のジョージ役のロッド・テイラーはどこかで見たと思ったらヒッチコックの『鳥』に出ていた。彼の案内によるメイキング映画も『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマイケル・J・フォックスも登場して面白かった。SF映画は手作りに限りますね。CGはダメですね。
2月7日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩。朝のベッドでの読書で『1R1分34秒』読了。読了と言うほどの長編ではなくもっと早く読み切らなければならなかったけど少々後半になって手間取ってしまった。前半のボクシングの解説は面白かったけど後半は著者の青さに…というのが失礼ならば作者の若さに嫉妬。こんなふうに人生に悩み考えるのは若者の特権ですよね。芥川賞とは障子を若さで破って以来若さに与えられる賞だからこんなものか。ボクシング小説としては安部公房の『時の崖』とかジャック・ロンドンやデイモン・ラニアンやノーマン・メイラーやピート・ハミルがいいですね。最近は沢木耕太郎『春に散る』を読んで泣いてしまいました。あ。このグループに『あしたのジョー』も加えたいですね。終日デスクワーク。途中から書評用に送られていたマイク・スタントン『無敗の王者
評伝ロッキー・マルシアーノ』(早川書房)読み出す。面白い。貧乏でも貧乏臭くはなく夢を追った1930〜40年代アメリカ移民社会の子供たちや若者たちの描写が素晴らしい。戦争も始まりそれが終わってマフィアも登場。興味津々。晩飯映画劇場も放棄して本を読みたいので早よベッドへ。
2月8日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩。1月に講演会が週平均2回も入っていたのに2月はツキイチしかない。まぁそんな営業活動もやったことがなく入ってくる仕事をこなすだけだから自分の本を書く時間も取れるし本を読む時間も取れるし心は落ち着くし別にイイけど忙しい日々がナツカシイ。あ。先月は正月新年会か。節分記念では講演会はないのかな(苦笑)。終日デスクワーク。『ZAITEN』の連載を仕上げて校正をやって…疲れたらロッキー・マルシアーノの評伝を読む。メッチャ面白い。映画『ロッキー』より面白い。本人の人生のほうが圧倒的に波瀾万丈。移民社会アメリカの古き良き時代のマフィアと裏舞台も興味深い。この移民社会をトランプ大統領はどーしよーと考えてるのかな?どーも自分(たち)だけがアメリカ人と考えてるのですね。そこからイタリア系マフィアもイタリア系の素晴らしいチャンピオンも生まれたけどトランプの考えるアメリカからは「何」が生まれるのかな?晩飯のあと久しぶりにレーザーディスク(LD)プレイヤーを操作してバーンスタイン『オン・ザ・タウン』を見る。ティルソン・トーマス指揮ロンドン響のライヴ(中味については一昨昨日の本欄を読んでください)。最初はDVDに較べてボヤけた画面に驚いたがソノうちに慣れてくるとこーゆー目に痛くないソフトな画面も悪くない?おまけに中味のバーンスタインの音楽が抜群に素晴らしいうえに演奏と歌も極上。トーマスのピアノで歌ったクレオ・レーンのジャズ・バラッドの素晴らしさには改めて舌を巻いた。このとき原作者としてナレーターも務めたアドルフ・グリーンは79歳。ベティ・カムデンは75歳。最後にアンコールで2人の歌う素晴らしい「Some
Other Time」までアッという間に2時間の舞台を見聴きしてしまう。7月の佐渡裕さんの舞台はどんなものになるのかな?http://www.gcenter-hyogo.jp/on-the-town/news/
2月9日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。今日から世の中は3連休…らしい。フリーランサーには関係ない。老人の認知症の検査に今日は何日?何曜?という質問があるらしい。そんなこと若いときからほとんど意識したこともないフリーランサーにとってはどうなるのか?日々この欄を書いているので小生が日にちと曜日を意識しているように思う人もいるかもしれないけれど前日から次の日を割り出しているだけ。だから時々大量に間違えるときもある。先月は講演会の日を間違いかけて大慌てしたこともあった。月に1度くらいある病院へ行く日もほとんど毎月忘れてしまう。今月も忘れたことに翌日気づいて病院の日を1週間送らせてもらった。薬は十分あるので良かった。けそマァこれくらいスケジュールを意識しないで時の流れで生活していればストレスもなくてイイかも。ワン。終日デスクワーク。ロッキー・マルシアーノの評伝『無敗の王者』を読み進む。いよいよジョー・ルイスとのノンタイトル戦にも勝って世界タイトルマッチか。冷戦のなかでマフィアが跋扈するアメリカン・ドリームの社会。リングサイドにはエリザベス・テイラー。しかし1年に18人ものプロボクサーがリング上の戦いの結果命を落としていたのか。ロッキーも一人のボクサーを脳挫傷で再起不能に。今は…両親が子供を殺害する社会…。酷い。いつの社会もその社会の奥に横たわる深い原因をきちんと考えなければ…。午後から雪。これは積もるぞ…と思っていたらあっと今に仕事場から見える家々の屋根が全部真っ白。ところがすぐに止んだ。また降った。がマタ止んだ。夜は美味しいスパゲティ。ロッキーも母親のレナが作るスパゲティを腹一杯食べるときが一番幸福だったようだ。幸福とはそういうモノのようだ。
2月10日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩。昨日の雪がウソのように暖かい陽射し。三寒四温は春の季語?今は一寒一温か?ワン。おっ。久しぶりに吠えたと思たら野良猫が前を横切る。人っ子一人逢わない散歩。世の中は三連休だったですね。ワン。また野良猫。昔ジャイアンツの有名選手のNが映画のノヨシケンを見に行ったと言って周囲を驚かせた逸話が残っている。黒澤明の『野良犬』のことだったがこの映画は後楽園球場での野球のシーンで満員の観客のなか刑事が犯人を追いかけるシーンが素晴らしい。このシーンは菊村到の台本も秀逸で川上の弾丸ライナーや藤村富美男の物干し竿バットのスイングなどが見てきたように詳しくシナリオに書かれている。が実際の映像は1リーグ時代の巨人南海戦だった?と思う。久しぶりに見直すか?終日読書。ロッキー・マルシアーノの評伝。情報源についての覚え書きと謝辞と訳者あとがきを残して読了。すばらしいノンフィクションだった。モハメド・アリ&ハンフリー・ボガート&フランク・シナトラ&ジョー・ディマジオ&マリリン・モンローも登場。しかもタイトルマッチを前にキャンプに臨んだロッキーが気分転換に持ち込んだ映画が『真昼の決闘』と『波止場』だったとか。ゲーリー・クーパーとマーロン・ブランドという以上に後者の音楽はレナード・バーンスタインで脚本はアリの評伝を書いたバド・シュルバーグ。晩飯映画劇場で『波止場』を見直す。いかにもバーンスタイン的なリズムと和音の音楽も素晴らしいが元ボクサーの主人公(ブランド)の兄貴役がロッド・スタイガーだった。昔見たはずだが忘れてた。しかし波止場の労働者とマフィアの対立でボクサーの八百長も出てくる名作映画をロッキーはタイトルマッチ前にどんな気持ちで見ていたのかな?監督は『エデンの東』や『欲望という名の電車』のエリア・カザン。昔は荷揚げの肉体労働者が大勢集まってきた港町に日本でもアメリカでもヤクザやマフィアが生まれたのですね。その事情は宮崎学さんが詳しく書いてますね。『近代ヤクザ肯定論』(筑摩書房)『突破者』(南風社)は名著ですね。『ヤクザと東京五輪2020巨大利権と暴力の抗争』(徳間書店)読まねば。
2月11日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩。今日も人っ子ひとり出逢わない祝日。建国記念日。神武天皇即位の紀元前660年旧暦正月元旦がこの日に当たる。中国では春節。しかしこれほど国民に知られていない建国の日も世界的にはないだろう。ワン。午前中に共同通信から依頼された書評『無敗の王者
評伝ロッキー・マルシアーノ』(早川書房)を書きあげる。午後から別の仕事をしたあと夕方から書きあげた書評をブラッシュアップ。送稿は明日にして次の本上田岳弘『ニムロッド』(講談社)を読み始める。なかなか面白い。途中に繰り返し登場する「駄目な飛行機コレクション」の存在も面白いけどコレは筒井康隆大先生の小説に出てきた飛行機墜落事故のニュースがヒントになったのかな?あの小説は何だったかな?『五郎八航空』ではなかった気がするけど…思い出せない。クソッ。
2月12日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと横須賀線と江ノ電経由で行きつけの病院へ。定期検診。病院へ某TV局から電話。大坂なおみ選手がコーチを解任したとか。あり得る話で何の不思議もないですね。コーチは選手に雇われる立場ですからね。かかりつけのお医者さんとイロイロ話して薬をもらって江ノ電の鎌倉高校前駅へ。大量の中国人の群れ。春節ですね。帰宅したところへたいへんショックな情報。水泳の池江璃花子選手が白血病を公表したとか。午後4時からの水泳協会の記者会見に注目。池江選手の病気に立ち向かう立派な姿勢に感動。水泳協会のきちんとした記者会見にも納得。白血病は病気になる原因が不明でタマタマというほかないらしい。池江選手のお婆さんのコメントが素晴らしい。「水泳なんてどうでもいい。長生きしてほしい」そのとおりだと思う。これを機会に何のための東京オリンピックか…ということも小生なりに考え直したい。それにしても桜田五輪担当大臣のコメントは酷い。五輪の盛りあがりが下火にならないか心配…だと?一人の人間の大病よりも五輪のほうが大事なのか?そんな五輪なら盛りあがるべきではないだろう。いや開催しないほうがいいだろう。桜田大臣は何のために五輪を開催する(盛りあげる必要がある)のかをはっきり答えるべきで答えられないなら大臣を即刻辞任すべきだ。晩飯と風呂のあとテレビで映画『突入せよ!浅間山荘事件』をやっていたので見てしまう。小生の大学受験直前の事件の映画化。原作は当時指揮官を務めた佐々淳行。佐々氏の著作はスポーツライティングのうえで(スポーツの戦略や戦術を考えるうえで)非常に参考になった。その人物の役を役所広司が演じる。なかなか面白い映画だった。佐々氏が映画館の観客でチョイと映画に出ていたのには笑ったがコノ監督の事件を多面的に捉えた姿勢は『シン・ゴジラ』などの作品とも関係があるのかも。『日本のいちばん長い日』は岡本喜八監督のほうが迫力があったけど…。
2月13日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・アラカルト』電話出演。池江璃花子さんの白血病について。桜田発言を大批判。本当にこの人は大臣失格というだけでなく政治家失格ですね。彼を大臣にするくらい五輪担当サイバー担当という部署は軽いものなのか?それを野党は安倍首相に訊くべきですね。そのあとホセ・カレーラスの話をする。1990年のサッカーW杯イタリア大会決勝の前日にカラカラ浴場野外ステージで開かれたパヴァロティ&ドミンゴを加えた三大テナー・コンサートは実はカレーラスの白血病からの復帰を祝ってチャリティ・コンサートとして行われたもので収益はすべて白血病基金に寄付された。カレーラスに台湾でインタヴューしてイロイロ話をしたことがあったが放射線治療の間はずっとオペラのアリアを口ずさんでいたとか。池江さんもがんばってほしいですね。黒兵衛と散歩したあと少し準備して東海道線で品川へ。新幹線で爆睡のあと名古屋へ。ウィル愛知という公共施設で企業団体向け講演会。仮想通貨やeスポーツやオリンピックからスポーツとは何か?という話をして新幹線で帰鎌。車中はビールを飲みながら芥川賞受賞作『ニムロッド』読了。面白かった。なかなか素晴らしい小説。無から有を生む仮想通貨を軸に「駄目な飛行機」を作らなくなった(創れなくなった)人類の未来を考える小説。誰にも読ませない小説を書き続ける男と子供産まない女とひたすらビットコインの社長命令でマイニングする(掘り続ける)男。《誰もが心の奥底に抱えている根源的な衝動…が空っぽな世界を抱えている…(才能のある芸術家は)それが空っぽだと知っていて…だからこそそんことを表現せざるを得なかった。表現するだけの気力が尽きてしまったらあとは死ぬしかない…未熟なロックスターが27歳で…たくさんの傑作をものにした老境の作家も…》これは現実社会がSF小説よりも先に進み出してSF小説が死滅しかかったところへ出てきた小説か…と言うのは誉めすぎでしょうか?筒井先生はどー思われますか?訊いてみたいな。本を読みながら頭に浮かんだのはワーグナー『トリスタンとイゾルデ』のブランゲーネを加えた三重唱のシーンや漱石の『虞美人草』の一節(すべては喜劇で生か死かだけが悲劇)そして阿部定事件。世の中の流れと個人の幸せのギャップ。仮想通貨が生まれても人間(作家)のテーマは変わらないのでしょうね。仮想通貨を掘ることはバベルの塔を建てること。そー言えば昨年釧路で出逢ったビットコインで大儲けした英米文学の先生は今どーしてるのかな?まだ胸に12億円のエメラルドをぶら下げているのだろうか?フィリピンに住んで幸せなんだろうか?
2月14日(木)
朝5時頃目覚めてベッドで読書。最近そーゆーことが多い。歳とったせいか。昨日で芥川賞を読み終えたので今日から直木賞受賞作『宝島』。読み出してすぐに気に入った。面白い。これはアパッチ族と呼ばれる泥棒集団が旧陸軍工廠から鉄材を盗み出し警察相手に大暴れする開高健『日本三文オペラ』の沖縄版か?著者の真藤順丈は沖縄の人ではないそうだが沖縄弁が次々と飛び出すリズムが心地良い。最近の小説はレベルが高い?黒兵衛と散歩のあと共同通信とZAITENの校正など仕事。仕事。仕事。ハムレット様何をおやりで?仕事だよ。仕事仕事。つまらんギャグ(このギャグは読書中のハムレットが何をお読みで?と訊かれて言葉だよ。言葉言葉と答えたことのパロディです…と一応説明しときます)。ヨメハンの友人が京都鞍馬寺に行った様子をLINEで送ってきてそのなかの写真に次のようなメッセージが書かれた張り紙があった。《その昔
一の谷 屋島 壇の浦 戦って戦って戦った義経は 戦いのむごさむなしさに気づき 平泉では戦いませんでした すこし前 真珠湾 硫黄島 沖縄 戦って戦って敗れたわが国は
戦争の悲惨さ理不尽さを知り 永久に戦わないと誓いました 戦争で悲しまないために 戦争で悲しませないために 平和の道を目指したのです 「日本国憲法」は平和の基盤
日本が世界に誇れる宝です」墨字で三枚の紙に書かれて画鋲で格子戸に貼りつけられたその文字に署名はない。きっと鞍馬山の天狗が書いたのだろう。義経に戦いを教えた子孫も素晴らしいことを書く。『宝島』の続きが読みたくなって早くベッドへ。あ。このホームページの更新をサボってるなぁ…皆さんすんません。
2月15日(金)
朝目覚めて今日もベッドで読書。『宝島』面白すぎますね。時間の経つのも忘れてベッドから出られなくなる。確かに面白い痛快青春小説だけど場所が沖縄だと言うことが重要。そー言えば生前親父が天皇陛下に会いたいと言い出したので新年参賀に足を運んだとき親父は天皇陛下をちらりと見るなりアイツのために青春がなかったと呟いた。そうかもしれない。違うかもしれない。『宝島』を読みながらそんなことを考える。黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。そうか。骨髄移植のドナーは55歳以下でないと駄目か。他人の命を救える俺の身体の部位は何もないのかな?これだけ酒を呑んでいたら肝臓も腎臓も駄目だろうけど網膜くらいは役に立てるのかな?それより頭脳を使って伝えることがまだあるはずと思ってせっせせっせと原稿を書かねば。4月からのスポーツ・ジャーナリズム塾の開講準備をしなければ。ヨメハンはせっせせっせと確定申告の書類の整理。今日は昼寝をしたのに晩飯食ったあとにまたソファでウトウト。ベッドで本読むからシャーナイですね。早よ『宝島』読みたいし早よ風呂入って早よ寝よ。
2月16日(土)
朝黒兵衛と散歩。安倍首相がトランプ大統領をノーベル平和賞に推薦したって?馬鹿な大臣と馬鹿な官僚の上に立っている人物が一番馬鹿だってわかりましたね。ワン。しかしアメリカにそこまでおべっかを使う理由は何なんでしょうねえ?終日デスクワーク。小生の仕事は日本にスポーツ・ジャーナリズムを誕生させること。それに尽きると確信するようになりましたね。それにはまずマスメディアをスポーツ・チームの所有やスポーツ・イベントの主催者を辞めさせなければ…。そこから始めてマスメディアの社員がジャーナリストの自覚を持てば政治ジャーナリズムも目覚めるはず…。そのあたりと真剣に取り組まねば。4月開講予定のスポーツ・ジャーナリズム・スクール(仮)を頑張らねば。最後のおつとめですからね。午後に『てんとう虫』3月号が5冊送られてくる。うわっ。表紙が長嶋茂雄さんの現役引退の時の写真。特集は「引き際考」。「スポーツ選手と引退」というちょっと長めの原稿を書かせていただいた。長嶋茂雄&ルー・ゲーリッグ&モハメド・アリなどに触れて最後は公認会計士になったプロ野球選手や弁護士になったJリーガーや医者を目指す柔道家などの話。北國新聞の連載にも書いたけど「スポーツ馬鹿」なんて言葉はもはや死語。いや昔からそんな存在はなかったのですよね。夕方から大船の本屋へ。宮崎学さんの本などを注文。amazonで買う方が早いのかもしれないけど速さを望んでないときはちょっとでも本屋さん協力しなければ。ついでに河出書房の『KAWADE夢ムック永久保存版文藝別冊バーンスタイン20世紀アメリカガウンだ最高の音楽家』を購入。発売直後の5年前くらいにも購入して読んだはずだけど本棚の何処を探しても見つからないので改めて購入。ついでに『図解眠れなくなるほど面白い微分積分』(日本文芸社)なんて本が平積みになっていたので衝動買い。数学嫌いじゃないですからね。そのあと鎌倉芸術館で近所の子供たちや大人たちが参加しているジャズ・フェスティヴァルへ聴きに行っていたヨメハンと待ち合わせして久しぶりに『鮨処もり山』へ。美味しい鮨に満足。
2月17日(日)
朝黒兵衛と散歩。世の中は徐々に悪くなっている。世界は確実に変な方向へと突き進んでいる。ワン。そんななかで確かに言えることは自分にできる仕事をきちんとこなすことですね。ワンワン。終日デスクワーク。春陽堂のネット連載原稿の構成を考え直す。いや構成はこのままで良いのだけどネット連載というのは雑誌や新聞と違って長さを気にしなくて良くなる。それではイケナイと自分で文字量などの枠組みを作るが思いつくまま勢いで書くのも面白い原稿になるとも思えてソレがネットというメディアの特色とも思える。最近共同通信の書評原稿で文字量11字×71行を何処でどう間違えたか36行もオーバーして校正で原稿を切りまくった。さぁ切る前の原稿のほうが良かったか切ったあとの原稿がブラッシュアップされたのか…。検証してみたがよくわからない。コレは4月からのスポーツ・ジャーナリズム・スクール(仮)の演習課題にしようかな。夕方からビールでアペリティフ映画劇場はフランソワ・トリュフォー監督フランス映画『アメリカの夜』。「アメリカの夜La
Nuit américaine」とは映画で昼を夜に見せて撮影する「疑似夜景」のことらしい。英語では「day for night」と言うらしく映画の英語タイトルもソレになっている。要するに「作り物の世界」のことですね。トリュフォー監督も監督として出演して映画を作っているところの裏舞台を映画にしたものでそれなりに面白かったけどコレは一度やった二度と使えないネタですね。リヒャルト・シュトラウスのオペラ『ナクソス島のアリアドネ』やミュージカル『コーラスライン』も同じですね。晩飯の時は久しぶりに『いだてん』をオンタイムで見る。コレもそれなりに面白くなってきたけどオリンピック初出場の日本人選手というテーマがどれほど視聴者の興味を呼んでいるのかということがそもそも疑問ですね。それにこのアップテンポのリズムはシンドイでしょうね。風呂のあとノーベル賞受賞者の島津製作所の田中さんのドキュメンタリーを見る。世の中がどうあろうと政治がどうあろうと自分にできることをキチンとかなすことですね。Eテレに回すとフェドセーエフがチャイコフスキーの『くるみ割り人形』を指揮していた。フェドセーエフは好きな指揮者でストラヴィンスキーの『春の祭典』を指揮した録音は春の土や泥の匂いが燃え立つような名演だったけど『くるみ割り人形』はもっと都会的なソフィスティケートされたセンスがあったほうが…。沖縄の土の匂いがする『宝島』読みながら寝よ。
2月18日(月)
朝黒兵衛と散歩の前にベッドの中で起きて真藤順丈『宝島』第1章「リュウキュウの青1952-1954」読了。いやぁ面白いですねぇ。刑務所の暴動のなかで瀬長亀次郎まで出てきて戦後沖縄の現実とエンターテインメントが見事に融合している。沖縄方言の文章に力があって中味が濃密だからタダでさえ読むのが遅い(同じところを何度も読み返したり声に出して読んでみたりする)小生には読むのに時間がかかる。けどソレは楽しい時間が長く続くということでもある。最近プロ野球の試合時間の長さを誰も問題にしなくなったのは地上波ゴールデンのテレビ中継もなくなり球場の出向いた観客の誰もが楽しい長い時間を楽しむことで満足するようになったせいかもしれないですね。黒兵衛と散歩のあといろいろデスクワークやら打ち合わせの電話やら。午後から東海道線で新橋へ。山手線で浜松町へ。AVATTA
STUDIOで2人のスタッフと4月からクラウドファンディングのネット配信で行う予定のスポーツライター塾の番組の打ち合わせ。具体的に映像を使ってこんなことをやりたいあんなことをやりたいと説明したあと番組のタイトルを「スポーツ・リベラルアーツ・スクール」に決定。ちょっと気取りすぎかな?とも思うけど「塾」は17年前に小生が「スポーツ・ジャーナリスト塾」を始めたときは新鮮だったけど今ではちょっと手垢がたくさんつくましたからね。とりあえずは4月からツキイチで始めるとしてサテ多くのひとがクラウドファンディングに集まってくれるかなぁ…とちょっと心配。夕方から同じ場所で『ニューズ・オプエド』アンカー出演。今日のゲストは青島健太さん。アシスタントがいつもの川嶋ノリコさんに代わって佐藤由季さん。巨人ファンの野球好きでキャンプ取材にも行ってきたとか。青島さんがゲストとなると長嶋さんの引退話などどーも昭和の話・野球の昔話に振れがちになってしまうなぁ。それを戻して今年はパはファイターズ&セは巨人に注目が青島さんの意見。小生は断固パ・リーグが面白そう…で番組終了後帰宅。サケ&メシのあとソファで何故か爆睡。何処で疲れたのか自覚なし。歳か?深夜に目覚めてフロ&ベッドへ。眠れないので『宝島』第2章「悪霊の踊るシマ1958-1963」読み始める。コレは映画化はされないのかな?
2月19日(火)
朝黒兵衛と散歩。堀ちえみさんが口腔癌(舌癌)から他の部署にもに癌が転移してステージ4とか。『ちちんぷいぷい』で何度も一緒になり東京のTV番組でも御一緒しただけにショック。ただただ頑張って下さいとしか言えませんが多くのひとと一緒に声援を送りたいですね。散歩のあと今日もいろいろデスクワーク。やっと本ホームページの更新原稿をまとめて管理してくれてる(株)bitさんに送る。更新は明日(水)かな。よろしく。ホワイティングさんが講演用に使うスライド写真を100枚近く送ってくれる。1964年東京五輪当時の東京の様子。路上ではトイレから汲み取った汚物を入れた肥樽が積みあげられ…ヤクザが闊歩し…そこへオリンピック。ナツカシイ東京の記録。4月13日に小生とトークショウをするのでそのときに使いましょう。北國新聞の連載原稿を書いたけど面白くないので再考。明日まで待ってもらう。晩飯映画劇場は『日曜はだめよ』。1960年代のまだ底抜けに明るかった時代のギリシアが舞台。底抜けに明るい娼婦を娼婦という職業から抜け出させようとするアメリカのギリシア哲学を研究する学者の話。ピグマリオンですね。マイ・フェア・レディですね。娼婦役の美人のメリナ・メルクーリは後のギリシア政府社会主義パパンドレウ内閣の文化大臣ですね。映画監督で学者役でも出演しているジュールス・ダッシンはメリナの旦那さんですね。マノス・パパダギスのギリシア音楽が良いですね。彼にはモーリス・ベジャールもダンスに使った「鳥」という名曲もありますね。ソフォクレスもアリストテレスも「知ってる」娼婦は流石にギリシア。舞台となってるアテネの外港ピレウスについては塩野七生さんの本で予備知識。偉大な文化を築いたギリシアがダメになったのも塩野さんの本で読んだけど実際は強い酒ウーゾのせいだったのか?しかし若いときのメリナ・メルクーリは魅力的ですナァ。
2月20日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・アラカルト』電話出演。サッカーの試合時間が45分ハーフから30分ハーフに変わるかも?というお話。だからといって試合時間が短くなるわけではない。アウト・オヴ・プレイ(ボールが止まっているとき)はバスケットボールのようにきちんと時計を止めることにすれば選手交代やFK、CK、PK、スローインなどの時の遅延行為も意味がなくなる。しかしコレはヨーロッパのボールゲームがアメリカ的になることで根強い反対も?そう言えばサッカー大好きアメリカ人のヘンリー・キッシンジャーもかつて20分クォーター制やゴールを広くして得点を入れやすくして多得点ゲームに…といったサッカー「改革案」を唱えてましたね。ヨーロッパからは完全無視されたけど。今日も終日デスクワーク。午前中に北國新聞の連載を送稿。午後に校正しているとTBS『Nスタ』から電話。新潟高野連が投手の球数制限に踏み切ることについて。これまでどれだけの若者の肩や肘を潰して高校野球を商業的に盛りあげてきたかを考えると遅きに失したと言えるが前進は評価。日本高野連と朝日新聞や毎日新聞が積極的に高校野球の改革に取り組まないことを非難。まぁ後者はTVでは取りあげられないでしょうね。夜は高知新聞から電話。高野連が高知商業のダンス部イベントへの参加を入場料を取る商業行為に参加したとして処分すると発表していたのを撤回したことについて意見を求められる。高野連は自分を何様だと思っているのか?単なる高校生の部活動を支援する団体が教育の最先端を担ってるような発言をするんはオカシイ。高野連は高体連や日本スポーツ協会さらにスポーツ庁や文科省の下部組織として指導を仰ぐべきと発言。晩飯映画劇場はテネシー・ウィリアムズ原作『熱いトタン屋根の猫』。主演はエリザベス・テイラーとポール・ニューマン。アメリカ南部の綿花畑で大成功して貧困から大金持ちのしあがった父親夫婦と二人の息子家族の不幸な物語。豊かになったアメリカ社会を批判したT・ウィリアムズのピューリッツァ賞を受賞した傑作。遺産ばかりを狙う弁護士の長男とその妻が最終的に排除されてフットボール選手で同性愛の相手を亡くして妻への愛もなく一番グレていた次男が父親や妻が和解するというアメリカンな結末はチョット古さを感じたけどアメリカとはこーゆー真面目な回復を何度も繰り返す社会なのかも。
2月21日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩。いつもトレーナーの上にフード付きのパーカーを羽織っているがコレは30年ほど前に鈴鹿F1グランプリの取材でフジテレビからいただいたもの。濃紺にピンクのラインが合わせ目のところに入りリバーシブルでなかなか上等。セナやプロストやマンセルの時代。少々バブリーだったけどフランス・マニクール・サーキットのオープニング取材にも行ったりモーター・スポーツにのめり込んだ時期でしたね。最近の電気自動車レースも見てみたい気はするけど…ワン。今日も終日デスクワーク。春陽堂のネット連載を1本仕上げる。2本目は…下書きだけで終わる。オペラ講座のレジュメづくりは…明日にしよう。『宝島』最終章第3部「戦果アギヤーの帰還1965-1972」読み進む。沖縄人の現実は読み進むのもチョット辛くなりますね。帯に書かれた「このミステリーがすごい!5位」「週刊文春ミステリーベストテン7位」「直木賞・山田風太郎賞2冠達成!」の文字が虚しく感じられますね。晩飯映画劇場は昨日に続いてテネシー・ウィリアムズ『欲望という名の電車』。監督はエリア・カザン。ヴィヴィアン・リーが南部の没落農園の娘で高校教師として荒んだ生活をしてきたお嬢様感覚の抜けないハイミス(ブランチ)を熱演。荒くれ男たちのなかで子供を産んだ妹だけが男に頼らない生活に目覚める。そうですね。女性は強いですね。ブランチと結婚しようと思いながら彼女の過去を知らされて諦める男(ミッチ)を演じた俳優は『波止場』で牧師役だとヨメハンが主張。名前(カール・マルデン)を調べるとその通り。女は役者に注目しますね。アカデミー賞がヴィヴィアン・リー&カール・マルデン&キム・ハンター(妹役)のほか監督賞(カザン)や作品賞衣裳賞録音賞なども取った1951年の名画。むかし杉村春子のブランチ役で舞台を見たはずで映画も若いときに見たはずだけどストーリーの面白さがイマイチわからなかった。テネシー・ウィリアムズのドラマづくりは見事ですね。歳は取るもんですね。こーなったら『ガラスの動物園』も見たくなりamazonで調べるとVHDしか出ていない。ポール・ニューマン監督の隠れた名作らしい。見たい。北海道でマタ地震。九州と北海道の両端が最近はよく揺れる。中心部はこれから?
2月22日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩。今日は222でニャンニャンニャン。猫の日。222でニンニンニン忍者の日。竹島の日でもある。お隣の国とはホントになかなか理解し合えないようですね。かつて東京のど真ん中に韓国政府の日本支配事務所があったことを想像すれば韓国人の日本に対する憤懣が長引くのも理解できるのですが政治利用となるとまた別の話になるのかな。今日も終日デスクワーク。明日のオペラ講座アイーダの5回目のレジュメづくり。真藤順丈『宝島』読了。最後のコザ暴動の場面に至るといったいどう収拾するのか心配になったが見事に着地。それだけにエンターテインメント色が少々強くなりすぎて沖縄問題が消えた…とも言えなくもないけど仕方ないですね。これ以上話を展開すると中里介山『大菩薩峠』や谷崎潤一郎『乱菊物語』のように未完で終わらざるを得なくなりますからね。黒澤明『羅生門』は赤ん坊の生まれたことが救いになってるけど『宝島』では生まれ育った赤ん坊まで死んでしまう。いや語り部になっていき続けるわけか。あ。沖縄問題は未完で『宝島』も未完であることを示しているんですね。日韓問題もずっと未完が続くのでしょうね。未完のなかでどうするのか。誰もが未完の人生のなかで生きているのですからね。完成したと思ってもそれは一瞬のことで実は未完なんでしょうねぇ。晩飯映画劇場は吉田喜重監督『戒厳令』。三國連太郎が北一輝を演じ台本は別役実。この映画でも宮本研の芝居でも北一輝が最後に「天皇陛下万歳」を唱えることを拒否して終わる。北の辞世の句「若殿に兜取られて負け戦」のほうがわかりやすいか。しかし北は5.15も2.26も積極的には支持しなかったようでもあるし…歴史を動かした(ている)のはいったい誰なのか?よーわからん。安倍首相は歴史を動かしているつもりか?流されてるだけではないのか?あ。大事なことを書き忘れ。はやぶさ2が見事にりゅぐうに着地!これは素晴らしい!バンサーイ!
2月23日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。♪梅は咲いたか桜はまだかいな。庭の枝垂れ梅が可愛い白梅の花をたくさん咲かせ始めた。その場所には最初ミモザがあったが7年前(だったかな?)の颱風にやられて新たに1万円で購入したのが枝垂れ梅。しょぼくれた小さな枝が数本垂れている…というよりしょぼくれて垂れ下がっているだけの梅だったけど知らないうちに立派に枝を増やして綺麗に咲くようになった。桃栗3年柿8年枝垂れ梅は7年かかる?ワン。午前中にオペラ講座の準備をイロイロやって品川へ。新幹線で名古屋へ。栄中日文化センター『オペラ講座アイーダ』の第5回は凱旋行進曲のイロイロな演出を楽しんでもらう。ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の千人以上の出演者の豪華な舞台。ヴェルディの生まれ故郷ブッセートの観客5百人くらいの小さな舞台でのゼッフィレッリの見事な演出(凱旋行進の場面では少ない群衆=合唱が後ろを向いて手を振って凱旋行進を表すんですね。お見事!)。それにスエズ運河が完成した時代のエジプトを舞台にヴィクトリア朝時代の女性のドレスやアラビアのロレンスのような兵隊やトルコ兵が大勢出てくる新演出等々。有名なアイーダでもイロイロできるもんですね。サッカーのサポーターも歌うだけじゃなくチョットでも舞台を見て音楽を聴いた方が面白いよ。そー言えばJリーグ開幕。ハッハッハ。イニエスタ&ビジャ&ボドルスキーはセレッソに負けたか。だからサッカーは面白いですねぇ。新幹線で帰鎌。ヨメハンと待ち合わせて『センプリーチェ』でイタリアンの晩飯。始めて食べたカルツォーネが美味しかった。骨付きラムをチーズと一緒にグリルしたステーキも柔らかくて絶品。他のお客さんがいなくなったところでナポリ出身のイタリアーノのマスターと雑談。やっぱりイタリア人は自然にオペラが全部頭に入るんですね。リゴレットもトロヴァトーレもトスカもトゥーランドットもメロディは全部話が合う。しかし三大テナーは何故かパヴァロッティではなくドミンゴのファンだとか。ほかにジリオラ・チンクエッティやボビー・ソロや♪アリーヴェ・デルチ・ローマ…などなど美味しいレモン・チェッロとエスプレッソをいただきながら楽しい夜でした。
2月24日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩。今日も良い天気。散歩をサッサと済ませて大船駅へ。♪桜はまだかいな…と思っていたら駅前の玉縄桜が見事に花を咲かせていた。彼岸桜の一種なのか可愛い桜ですね。東海道線で横浜へ。横浜戦で新横浜へ。タクシーで日産スタジアムへ。NPO法人ヒーローズが主催する『第11回ヒーローズカップ』の見学へ。小学5・6年生のミニ・ラグビー(7人制20分ハーフでキックによるゴールはなし)で全国の地区大会を勝ち抜いた16チーム(北海道・秋田・東京・茨城・神奈川・三重・大阪・兵庫・福岡)が参加(北陸・山陰・沖縄のチームは残念ながら予選敗退)。NPO法人ヒーローズは同志社大や神戸製鋼のフォワードで日本代表キャプテンも務め世界選抜バーバリアンズにも選ばれたことのある林敏之さんが創設した団体。過去10回の大会は関西で行われていたが今年は神奈川県や横浜市や日産スタジアムの協力も得て今秋ラグビーW杯決勝の行われるスタジアムでの開催が決まったとか。林さんからは毎回お誘いのメールをいただいていたが関西まで足を伸ばすのは少々…だったので失礼していたが今年は近いので喜んで見物に…のつもりが林さんの歓迎を受けて主催者や来賓の方々とのランチセッションにも招かれて参加。神奈川県ラグビー協会の人やスポーツ庁の方や横浜市スポーツ局の人や現役日本代表の大野均さんや過去の代表で現解説者の大西将太郎さんや林さんの後を継いで実行委員長をしている元慶応のラガーマン松永敏宏さんやラグビー・ジャーナリストの村上晃一さん(近いうちにニューズオプエドに出てもらいます)…等々のなかに入って挨拶までさせられた。過去10回の欠席を林さんに詫びて素晴らしい活動をやってるやんと挨拶。大会は16チームが4チームずつ4ブロックに分かれてトーナメント戦と敗者復活戦を行い各ブロックの1〜4位がそれぞれグループに分かれて1位グループ(カップ)2位グループ(プレート)3位グループ(ボウル)4位グループ(シールド)が再度トーナメントと敗者復活戦で全チームが2日間で4試合を行う。カップ戦の決勝は東大阪の近大ラグビースクール(RS)が25対10で同じ大阪代表の枚方RSを破って優勝。しかし点差は最終的に開いたけど激しいタックルにサインプレイやターンオーバーの連続で素晴らしい試合でした。ちなみにプレート優勝は東京代表世田谷RS。ボウル優勝は神奈川代表横浜RS。シールド優勝は東京代表江東RC(ラグビークラブ)と福岡代表春日LRC(リトルラガーズクラブ)が同点引き分けで同時優勝となりました。見物も途中で帰る予定が素晴らしいイベントだったので閉会式までしっかり見て林敏之ヒーローズ会長の熱の籠もった挨拶まで聞かせていただいた。最初は神戸製鋼のグラウンドで開いた大会が日産スタジアムになり今年中に何カ国かの子供チームを招いて世界大会も行われるとか。フィールドに降りて林さんに挨拶して握手して帰途に着きました。しかしスタジムの周辺やスタンドを歩き回るのは疲れますなぁ。帰宅して晩飯食って爆睡。
2月24日(日)つづき
日産スタジアムの取材で歩き回って疲れて晩飯後にソファで爆睡。『いだてん』を見逃した。見てないと批判もできませんからね。土曜日の再放送を見よ。風呂のあとバスケットボール日本代表のカタール戦。これに勝てばワールドカップ出場が決まり東京五輪出場枠獲得も可能性が高くなるというので深夜のテレビ画面に注目。間もなく日本代表が勝つことを確信。アメリカ組がいなくても強くなったのですね。第3ピリオドの奇蹟的ロングシュートが決まったところでベッドへ。バスケは試合の戦略や戦術を勉強し直さなければまだよくわからん。チョット適切な本を探してみるか。
2月25日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。午前中に通信社の短い連載コラムを仕上げる。新潟県高校野球連盟が公式戦での投手の球数制限の実施を決めたのに日本高野連が撤回再考を求めた話題。強豪校が有利になるからダメだと?だったら試合のやり方を考え直しなさいよ。9回制を7回制にするとか。トーナメント制を止めてリーグ戦にするとか。とにかく現在の高校生の部活を見世物商業主義にしている現状は改めるべきですね。朝日毎日はジャーナリズムとして高校野球と高校生の部活のあり方を考え直す企画を紙面で展開し日本高野連は高体連とスポ協(旧体協)の傘下に入りスポーツ庁と文科省の指導を受けるべきですね。それをきっかけにボーイズリーグやリトルリーグそれにもちろん中学野球や高校野球の指導者(監督)のライセンス制度を整えるべきですね。午後からはボブ・ホワイティングさんがメール送稿してきた講演用写真やメモを読み直したりベースボール研究家の橋村さんが送ってきた新刊『振り逃げが「ヒットに変わる」わけ』のゲラを読んだり…。ホワイティングさんとは4月13日(土)に長田渚左さんらの日本スポーツ学会主催の「スポーツを語る会」でトークショウを行います(@代々木公園前の白寿会館会議室)。『ふたつのオリンピック』(KADOKAWA)を軸に1964年東京五輪のオモテ話とウラ話を山ほどする予定です。ボブさんは裏世界YAKUZAの話をしてもらおうか…。64年の東京は道路に肥樽が積まれてる横をヤクザが闊歩していたのですね。橋村さん(きょうそんと読むらしい)の新刊には「ポンコツなルールには重要な役割があった」との副題が付けられ「三振振り逃げ」が何故ルール化されたかという興味深い話が書かれている。晩飯と風呂のあとは焼酎呑みながらイタリア・ブッセートの小さな歌劇場で「アイーダ」を演出上演したときのフランコ・ゼッフィレッリのドキュメンタリーを見る。いやあオペラの物語や登場人物の解釈も歌手への動きの指示も素晴らしいですね。勉強になりますね。この40分程度のドキュメンタリーを見るのは3回目ですが毎回そう思いますね。
2月26日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩。最近の本欄で書き落としたこと。一つはドナルド・キーン氏の死去。この方の著作ではいろいろ勉強させていただきました。日本文学の歴史全14巻』(中央公論社)では記紀万葉から現代文学までが一本道で続いていることに気づきました。合掌。日曜日の沖縄県民投票では辺野古移転反対派が70%以上。この声も虚しく通じないのが日本の現代の政治ですね。アメリカの支配と永久敗戦の日々。突破口はないのでしょうか?今日も終日デスクワーク。ぼちぼち『スポーツ・ジャーナリズム(仮)』に取りかかる。ライフワークかな。ちょっと大袈裟ですが(^_^;)晩飯映画劇場はDVDの棚を整理してたら出てきた1枚。マドンナが初監督した『ワンダーラスト』。小生が買った記憶はないので長女か長男が持ってきたものだろう。面白そうなので見てみると期待通りの優しさに溢れた若者の旅立ち物語。ウクライナからロンドン出でてきた売れない男性ミュージシャンは同じアパートの盲人の詩人の世話をしながらSMクラブで生計を立て…彼と同居している仕事のないバレリーナはカネを稼ぐためSMクラブをストリッパーをやり…もう一人の同居人の若い女性はアフリカで子供たちを助けることを夢見ながらインド人の営業する薬屋で働きつつ盗癖が直らない…。悩む若者たちにも最後に光が…。マドンナが脚本も書いた佳品。原題はFilth
and Wisdom 堕落と知恵とジャケットに書かれているけどFilthには汚物・猥褻・淫語・淫行といった意味も。マドンナは確か『プリティリーグ』にも出ていてこのトム・ハンクス主演の女子野球映画は大好きですけど監督2作目の『ウォリスとエドワード英国王冠をかけた恋』も見てみたいな。
2月27日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・アラカルト』電話出演。3日前の日曜に楽しんだ小学生ラグビー「ヒーローズ・カップ」について話す。福岡からも2チーム出ていましたからね。そのあと黒兵衛と散歩。昨日の本欄に最近の書き忘れを書いたがずっと前から書こう書こうと思って書き忘れがあったことを思いだした。それは赤瀬川原平さんの本『ニャーンズ・コレクション』で猫が少しでも描かれている古今東西の名画を集めて木天蓼(またたび)美術館館長と名乗る原平さんが面白いタイトルを付けて面白く解説したもの。ピカソ「一線を越えた猫」ゴヤ「ヒモつきの鳥(をジッと見つめる2匹)」マネ「ここにいるぞ」藤田嗣冶「争闘」ブリューゲル「猫はどこだ」ミロ「猫だらけ」シャガール「猫は主人に似る」ミレー「猫は働かない」クールベ「巨猫と巨乳」ルノワール「巨匠が描く猫肌」ゴーギャン「ずっとこのままがいい」ロートレック「猫のモクロミ」…他にもいろいろ全20点。表紙裏にはMuseum
of Matatabi Artの絵が並べられている館内の案内まである。こーゆー本気の美しい冗談は良いですね。いつまで見ても飽きない本は1999年の発売。20年前か。終日デスクワークいろいろ。荒井太郎さんから新刊『愚直』(産業能率出版部)が届く。副題が「平成最後の日本人横綱稀勢の里の魅力とはなんだったのか」面白そう。読まねば。
2月27日(水)つづき
夕方から大船へ。amazonで注文したDVDマドンナ監督『王冠をかけた恋』をコンビニで支払い。中古で600円。送料350円なのだ。DVDやらCDの店が閉店するはずですね。続けてルミネの書店アニールへ。書店だけは残るよう協力したいですからね、注文した本2冊宮崎学×竹垣悟『ヤクザと東京五輪2020』(徳間書店)田村雄次『飛脚走り
こんな走りがあった』(東京図書出版)購入。ついでに「相撲」編集部編『平成31年大相撲力士名鑑』(ベーマガ)購入。平成最後の力士名鑑で稀勢の里が表紙を飾ってましたからね。これは中味もかなり充実ですよ。ほかに有名人(ヒトラー・ゲバラ・モーツァルト・ジンギスカン・アレキサンダー大王・織田信長ら)の死体の話ばかりを集めた『消えた屍体
死と消失と発見の物語』(ジャンニ・ジェニングス著グラフィック社)を衝動買い。ヨメサンと待ち合わせして今月は湘南の銘酒「天青」を出してくれるちうので久しぶりに豚カツの「さぼてん」で晩ご飯。「天青」は美味い。帰宅して風呂&酒&TV。トランプ&金正恩のニュース。日清戦争&日露戦争&日中戦争&太平洋戦争&仏越戦争&朝鮮戦争&越南戦争&中越戦争を経ての越南(ヴェトナム)城舖河内(ハノイ)での米朝会談か…。日本の立ち位置は奈辺に?
2月28日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩。昨晩と今朝早朝にベッドのなかで『ヤクザと東京五輪2020』読了。タイトルは少々羊頭狗肉で東京五輪2020に関わるヤクザの話はほとんど出てこないが狗肉が羊頭肉よりも美味なほど面白かった。そうか。幡随院長兵衛や新門辰五郎のような侠客はもう生きていくことができなくなって任侠はバブル時代から金侠になりヤクザは暴力団と半グレになり中韓ヤクザがのさばり地域社会を支える組はなくなりかつての尊敬される組長も消えて利権は警察が独占して味わいのない世知辛い世の中になってしまったというワケか。悪いヤクザも多かったから自業自得で暴対法と暴排法も仕方ないと言う竹垣悟氏と暴力団と決めつけるだけで排除することが諸悪の根源と主張する宮崎学氏で意見は異なるものの面白い対談だった。ワン。今日も終日デスクワーク。春陽堂のネット連載を書く。いよいよ残り4回。単行本化を見据えた加筆も視野に入れて…とりあえず連載第16回「スポーツは民主主義社会からしか生まれない」を送稿。晩飯映画劇場は宮崎学×竹垣悟の両氏に触発されたわけではないが稲垣浩監督『無法松の一生』松五郎に三船敏郎。他に高峰秀子&飯田蝶子&芥川比呂志&笠智衆など懐かしの面々による1958年の作品。日露戦争から大正初期の美しい時代の日本のヤクザ者(車引き)の男気溢れる優しくも哀しい物語。脚本は伊丹万作。稲垣監督は1943年にも阪東妻三郎&園井恵子で映画化。他にも三國連太郎&淡島千景(1963年)や勝新太郎&有馬稲子(1965年)ヴァージョンのあるらしい。見てみたい。味わいのない世知辛い現代日本社会では2度と映画化されない物語でしょうからね。関係ないことですがウッディ・アレンの映画『マンハッタン』に出てくる映画館では確か稲垣浩監督の『忠臣蔵』を上映してましたね。ハノイ会談は大山鳴動鼠一匹も出ず。ポイントは米下院の公開公聴会のようですね。
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