9月1日(日)
朝起きて風邪は少しはマシになった様子。このままこのままと呟きながら東京千駄ヶ谷国立競技場へ。テレ朝オリンピック特番『東京開催決定すれば…』でロケーション。石原良純さん&SHELLYさんと3人でオープニング撮影。強烈な太陽と猛烈な暑さにもかかわらず良純さんはテンション高い。国立競技場や1964年の東京五輪の話をいろいろしながら中へ。そこでカット。次は国立競技場近くにあるレストラン水明亭へ。ここは東京五輪の時の選手たち(主に水泳選手)が贔屓にしていたレストラン。隣が昔は神宮プールでしたからね。フジヤマのトビウオ古橋や橋詰&山中・福島・田中聡子・木原美智子なども通ってたとか。当時看板娘だった女性のご主人にいろいろ話を聞いて人気のあったドライカレーを食べさせていただく。コレが旨い!今はメニューから消えたそうだけどもったいない…と良純さんもSHELLYさんも意見が一致。ここで小生は一休み。休憩場所の日本青年館で午睡。風邪は治ったよう。ベッドに身体を横たえながらNHK国立競技場のドキュメンタリーを見る。なんという絶好のタイミング!夕方近くにスタッフの迎えが来て今度は国立競技場の内部へ。まずは小生も大好きなスポーツ博物館。良純さんとSHELLYさんにオリンピック芸術競技の話をしたりポスターの話をしたり…で新しく建て替える新国立競技場の話を関係者のTさんからお聞きしたり…で博物館の外へ出て聖火台へ。今日は室伏選手たちも来て東京五輪招致を願って聖火台を磨いたらしい。そのあとに我々が聖火台の横まで行って良純さんが聖火台に火を点灯。やっぱり美しい。火は魔物ですね。いろいろ話してロケーション終わり。この特番の放送は9月8日の昼に予定。ただし東京の五輪招致が実現しなかったら深夜に時間帯が変わるらしい。どうなることか…。東京駅までロケバスで送ってもらっていったん帰宅。風呂と晩飯のあと迎えのクルマに乗って東京赤坂へ。TBS深夜番組『S☆1』生出演。東京五輪招致の現状を喋る。番組終了後野村克也さんと久々に歓談。柔道の古賀さんは森山選手のことをもちろん知ってたけど鮨屋さんのことは知らなんだ。今度ご一緒しましょう。で帰宅。長い一日。風邪は治った…か…な…。
9月2日(月)
朝起きて東海道線で藤沢へ。小田急線で柿生へ。バスで桐蔭横浜大学へ。今日と明日そして来週夏期集中講義。しかし遠いなあ。朝の10時40分から午後4時までみっちりスポーツ・ジャーナリズム論の講義。受講生は61名。もっとも午前中にレポートの話をして出席は取らない旨の話をすると午後からは15明前後に減る。ま。教えてる人間が大学の授業など出たことがないのだからエラソーなことは言えないがせっかくオモシロイ話をしているのに残念なこと…。今日の授業の最後は市川崑監督『東京オリンピック』。さぁコノ名作映画が若い学生たちの胸にどう響いたか…。大船へ戻って久しぶりに『213』で食事。帰宅して寝るとき足が滅茶苦茶疲れてることに気づく。1日中たって講義していたからか。風邪は完全に治ったものの今度は足腰が痛い。喉が痛い。頭が痛い。立ちすぎ。喋りすぎ。学生を叱りすぎ(目の前で眠ったバカが2人もいましたからね)。まあ。しゃーないか
9月3日(火)
昨日に続いて桐蔭横浜大学夏期集中講義2日目。毎年集中講義は3日連続で終えていたけど今年はテレビのスケジュールの都合上(五輪開催地決定などがあるため)2週に渡って4日間。今日はスポーツ・ジャーナリズムの歴史を少し話してインタヴューの仕方の講義&映画『白い恋人たち』と『ザッツ・エンターテインメント』。学生の反応がよくワカラン…。講義を終えて渋谷へ。時間が少し空いたのでタワレコへ。クラシックのフロアーに入ってすぐに目に付いたのが『くるみ割り人形』のjazz版CD。デューク・エリントンの演奏。すぐに買う。他にJ・F・ケネディが暗殺されたあとのボストンでのミサの録音。ラインスドルフ指揮ボストン響によるモーツァルト『レクイエム』。それにDVDで『グルダ&フレンズ』なんてのも見つけて購入。チック・コリア&ハービー・ハンコックなんてのと一緒にグルダが演奏してる。他にモーツァルト『魔笛』も。レヴァイン指揮だがジャケットに感激。タワレコを出て青山一丁目のNOBORDER事務所へ。NOBORDER
SPORTSスタッフのS氏と共に上杉隆氏の紹介によるY氏やS氏と歓談。これでNOBORDER SPORTSのも営業運営部門が生まれたわけで編集部門は大きく羽ばたけるはずですね。さて東京オリンピックはどーなることやら…。福島の汚染水問題もあるわけで…単にオリンピックが開催できればいい…という問題ではないはずだけど…。
9月4日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』生出演。五輪招致合戦の最終プレゼンテーションに高円宮妃久子殿下が登場されることについて話す。皇室がIOCの仕事をされることは素晴らしいことだと思う。そのことについては元IOC副会長で現名誉委員の猪谷千春さんも自著に書かれている。しかしこのタイミングで登場されるのはいかにも東京五輪招致の「切り札」として使われたことは否めない。もっと早くからたとえばIOA(国際オリンピック・アカデミー)やJOA(日本オリンピック・アカデミー)の仕事に携われるとか日常活動でIOCやJOCと関わることができなかったものか…。そういえば今回の招致運動も結局根本的な日本のスポーツの問題については…なんてことを今更言っても仕方ないのでとにかく招致を成功させてスポーツ庁を作ることにして日本のスポーツ界の大構造改革を…というのが小生の意見ですけど福島汚染水などのニュースを見てると自分の意見が揺らぐなあ…。そうか。大量の地下水が存在したからメルトスルーした核燃料は爆発せずに済んだのか…って説が本当だとするならその汚染水はどこへ?ふうー。柔道の溝口さんの原稿をチェックしてNOBORDER
SPORTSにアップしてもらったりメールの整理やらその他の仕事を始めるとフジテレビのスタッフが来宅。『スーパーニュース』のVTR撮り。もちろんテーマは五輪招致。スタッフが帰ったあとメールの整理。新聞の整理。雑誌の整理。黒兵衛の散歩は家族に任せて延々部屋の整理。仕事が忙しくなると部屋が汚くなる…というのはアルキメデスの定理だったかな?いやアインシュタインの定理か(笑)。いや。思い出した。カート・ヴォネガットの言葉やったはず。「ヴォネガットさん。部屋が汚いですね」と行った客に対して「頭の中はもっとゴチャゴチャだよ」。いや。この言葉はヴォネガットじゃなかったかな…とか考えながら一日が暮れる…ふううう。東京五輪はどうなる…?そして日本のスポーツは…?
9月5日(木)
朝5時頃から大嵐。バリバリゴロゴロドドドドドドーンという雷の音で目覚める。新幹線動くかな?と思いながらNOBORDER SPORTSのDVDの原稿をチェック。さらにNOBORDER
SPORTSに参加してくれることになった増島みどりさんが無事に沢松奈生子さんへのインタヴューを終えてブエノスアイレスに発ったことを確認して少々早く東京品川へ。新幹線は20分遅れで運行。軽く朝食をとって大阪へ。毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演。大阪でも東京オリンピックへの支持は高そう。1964年に市川崑さんが記録映画撮影中に聖火のコースを大阪城をぐるりとまわるように変えてほしいと大阪市役所に申し入れると市役所の職員が「アレは東京のお祭りでっしゃろ」と言ってコース変更を断られたという話を生前の市川サンから聞いたがそのときよりは好感度が高い(なんと下手な文章や…汗)。市川サンは仕方なく文楽人形で大阪を表したとか。いろいろ喋って新幹線で帰宅。テレビ局から様々に電話。ブエノスアイレス情報はやっぱり福島が中心。東京は福島から離れてるから大丈夫…というのは福島の人に対して失礼ですよね…。さあどうなるか…と思ってると元参院議員の友近聡朗さんからメール。来月にスポーツ庁に関するシンポジウムを開くという。もちろん喜んで参加。東京五輪招致の派手な活動以上にこーゆースポーツに対する地道な取り組みが必要ですよね。
9月6日(金)
朝ちょっと仕事の整理。何やら落ち着かないのは2020年五輪開催地決定の日が明後日早朝に迫ったから?それとも福島原発汚染水問題が解決しないから?午前中に新橋から赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。為末大さんといろいろ話す。スポーツ庁シンポジウムをNOBORDER
SPORTSでネットTV中継するのには「いいねえ!」とのこと。スタッフに相談してみることにする。五輪開催地決定につていろいろ話す。こればっかりは蓋を開けてみないとわからない。番組終わって全日空ホテルへ。フジテレビ『新報道2001』BSフジ『プライムニュース』と立て続けに打合せ。終えて帰宅後晩飯サッカー劇場はz日本vsグアテマラ。もっと点を取らんかい!今は欠点すべてウミを出す時期か?
9月7日(土)
早朝4時に起きて迎えのクルマに乗り東京六本木テレビ朝日へ。『あさナビ!』生出演。もちろん話題のほとんどは東京五輪招致。ゲストは体操の森末さんと長野五輪招致で渉外担当をつとめた春日良一さん。春日さんとは裏でちょいとヤバイ話も聞かせていただく。当時はIOC委員に対してイロイロなものが飛び交ってましたからね。今回東京は接戦に持ち込まず1回目の投票で過半数を狙うという。それなりにかなり裏の動きもしてるみたいだけれど…。春日さんの「予想」は1回目の投票で東京が60票以上とか。東京に頷いてくれている委員がすべて本当に投票してくれればそのくらいになるはずだけど…。現状では小生の予想東京30%マドリッド30%イスタンブール25%未定15%というのが順当なところか。帰宅して少し睡眠。起きるとメールがいくつか来てる。極秘情報も。最近下村文科大臣がフランスを訪れて…この先は今夜のTBS特番で話すことにします。
9月7日(土)夜
夜8時半。TBSへ。モニタールームでブエノスアイレスのIOC総会。プレゼンテーションを見る。1番目はイスタンブール。う〜ん。下手。稚拙。よく言えば素朴。ドーピングに関する答弁も未熟。こらアカンで。続く東京は…お世辞抜きに見事。高円宮妃久子様のフランス語と英語の挨拶も見事。続くパラリンピアン佐藤真海さんのスピーチも見事。感動的。いや誰も彼も竹田JOC会長も猪瀬都知事も滝川クリステルのOMOTENASHIも水野社長も全員見事。安倍総理の原発汚染水under-controll発言は事実か否かはともかく安全管理と処理を国際公約したわけだから日本人にとってもプラス発言ととらえておこう。コンサルのニック・バーレーが優秀なのかどうかはともかくイスタンブールとは雲泥の差。続くマドリッドも初っ端財政の話は大したことなくNBAガソルも特に特徴ナシ。こらイケルで…と思いながらTBS『S★1』生出演。プレゼンを見た感想を素直に喋る。引き続き朝6時までの長丁場。『なるか!2020東京五輪運命の一日完全生中継!』にスタジオ出演……。
9月7日(土)深夜〜9月8日(日)早朝
TBS『なるか!2020東京五輪運命の一日完全生中継!』に徹夜でスタジオ生出演しながらIOC総会を見守る。まずマドリッドとイスタンブールが同数最下位争い再投票になったのは驚き。マドリッドはかなり強引なロビー活動が嫌われたらしい。おまけにエル・モンド紙が前日に「マドリッド過半数51獲得」とIOC委員の顔写真と実名入りで報じたこともIOC委員から嫌われたに違いない。そしてイスタンブールとの決選投票の結果が午前5時過ぎに発表されて…2020年のオリンピックは…TOKYOに決定!スタジオの司会の恵さんやゲストの皆さんとハイタッチ!!本当に素晴らしい一瞬…という以上に…嬉しいけれど…これから日本がやらなければいけないことが山のようにある…そのことのほうに茫然となりつつ…しかしやっぱり嬉しくて涙ぐむ。12歳…小学6年生のときに電器屋の自宅の店のカラーテレビで見た東京オリンピックで始まった人生が…60歳を過ぎて再度の東京オリンピックを迎えることができるとはナント幸福な人生…。しかし福島も東北も忘れてはならない…とはいえヨカッタ…本当にヨカッタ…最近自信をなくしつつあって逆にファナティックに走ったりしていた日本と日本人が健康的に輝かしい未来に向かって進む目標を手に入れた…そののためにも本当にヨカッタ…ヨカッタ…。
9月8日(日)
TBSの徹夜特番の時間延長をパスさせていただいてフジテレビへ。タクシーの中でワイシャツとネクタイを着替える。石原慎太郎氏や桝添要一氏や鈴木夕張市長やシンクロ・メダリストの武田美保サンらと『新報道2001』生出演。まずは全員で東京五輪2020決定の鏡割り。日本酒が飛び散って背広につく。なるほど鏡割りの時に通常半被を羽織るのはそのためか。まあ小生は酒が嫌いではないから臭いも嬉しい。ブエノスアイレス現地とつないでいろいろ話す。猪瀬東京都知事が「スポーツを暮らしの中に組み込みたい」と言った言葉が印象的。前回の東京五輪1964が体育の祭典ならば今回の東京五輪2020はスポーツの祭典。スポーツ庁もできることだから体罰とも体育会系ともオサラバして体育からスポーツへと大転換する絶好の機会にしてほしい…とかいろいろ話す。石原慎太郎氏のIOC委員批判が面白く痛快。しかし歳を取られたなぁ。番組を終えて帰宅。ハイヤーのなかで爆睡。1時間で起きて自宅に着いて仕事場に駆け込んでさっそく共同通信の原稿書き。ウンウン唸る。睡眠不足は頭が回らない。非常に不本意ながら記者の助けを借りて原稿を整えてもらって攻勢で手直し。ようやく夕方に完成。仮眠。しかし昂奮して寝られず。2時間ほどウトウトしたあと風呂に入って再び東京赤坂TBSへ。『S★1』生出演。バレーボールの高橋みゆきさんと野村克也氏とIOC総会でのリオ五輪以降最終1種目の選択投票を見守る。予想通りレスリングが選ばれてまずはメデタシメデタシ。今回の騒動は国際レスリング連盟の組織改革のためには悪いことではなかったかもしれないが強権IOCの超傲慢無茶苦茶政治的行為。そんなIOCを誰も批判できずに最悪。イロイロ実弾も飛び交っている…との噂も飛んでいるというのに…。浜口親子の喜ぶ顔は本当に嬉しいけど近代五種を残してレスリングを排除しようとしたIOCは何とかならないものか。しかしアニマル浜口さんの「レスリングが大好きだ」という決め台詞は本当に素晴らしい。終わってからネット用にMCの爆笑田中さんや野村さんや高橋さんと雑談して番組終了。TBSのすぐ近くのホテルに入ってバタン/グーZZZZZZZZZZZ。
9月9日(月)
朝6時40分にモーニングコール。眠い。けど起きて気合い入れてRKB毎日『中西一清スタミナラジオ』電話出演。東京五輪2020の日本への影響として「体育からスポーツへ」をキイワードにあげる。そのあとTBSへ。『朝ズバッ!』生出演。一緒に出演するレスリング金メダリストの小林さんと握手。当然とはいえ五輪競技に残って本当にヨカッタ。番組ではブエノスアイレスと結んで福田日本レスリング協会会長とも話す。東京勝利&レスリング残留で福田会長もホッとした表情。本音の胸の内はIOCに対する怒りで煮えくりかえってるはず…だけど笑顔で応対。しかし痩せられたなあ。イロイロ話していったんホテルへ帰って仮眠…いやフジテレビ「スーパーニュース」電話録音出演。少しウトウトしたあとTBSへ。『ひるおび!』生出演。MCの恵さんと逢うとどちらからともなく笑顔。徹夜番組でバンザイ&ハイタッチを交わした戦友と再会した気持ち。陸上の為末大さんや水泳の田中雅美さんと東京五輪招致成功の話をイロイロ。タップリ2時間近く話したあと隣のビルにある毎日放送東京支局へ。東京のスタジオから『ちちんぷいぷい』生出演。桂ざこば師匠やなるみさんから「あんじょう寝とかなアカンでぇ。身体壊すでぇ」と声をかけていただく。こういう関西弁はホント嬉しい。タムケンやラグビーの大畑さんとも東京五輪について話したあとTBSのクルマで帰宅。車中爆睡。帰宅してメールチェック。電話で『新潮45』の原稿打合せ。ラフ原稿のまま送ってまとめ直してもらうことにする。慌てて風呂に入って再び東京お台場フジテレビへ。『プライムニュース』生出演。自民党政調会長代理の潮崎氏と五輪について若干雑談。最初20分ほどの経済の話が終了したあと『東京五輪決定:招致の裏側&経済効果を徹底分析』出演。他のゲストは薗浦健太郎氏(自民党五輪招致本部幹事長代理)近藤誠一氏(前文化庁長官)木野内英治氏(大和証券ストラテジスト)。本番前に近藤氏から富士山世界遺産ロビー活動の裏話と薗浦氏から東京五輪外交活動裏話をタップリ聞く。そうか。中国&韓国も……。本番では「体育からスポーツ」「産業としてのスポーツ」「文化としてのスポーツ」開会式は団十郎&初音ミク&佐渡裕等々イロイロたっぷり話す。帰りの車中で久しぶりのビール。美味い!自宅に帰るとすぐにバタン…グーZZZZZZZZZZZZZZZZZ…当たり前ですよね。
9月9日(月)つづき
バタン……グーZZZZZZZZZと寝たつもりが…アカン『新潮45』の原稿チェックを思い出す。ガバッと起きてメールチェックすれば校正が来ている。さっそく赤入れ。よっしゃ。オシマイ。ウワッ。1時過ぎや。バタン…グウウ…ZZZZZZZZZZ。
9月10日(火)
朝8時。昨夜来の爆睡から目覚める。寝足りない気持ち。しかしこの程度で良いのかも…寝過ぎると逆にシンドイですからね…と自分に言い聞かせてメールの整理&手紙の整理…してたらアッという間もなくテレビ局へ向かう時間。東京赤坂TBSへ。MCの恵さんから逢うなり「寝ましたか?」の挨拶。「寝ましたよ。大丈夫ですよ」で本番は東京五輪の経済効果。もう一人のゲストは第一生命経済調査部の永濱利廣さん。イロイロ興味深い東京五輪2020経済効果の話を聞く。確かに東京は変わりますね。1964東京五輪の市川崑さんの記録映画でも大きな鉄球で古いビルを破壊するシーンから始まりましたからね。横田基地の空港も変換とまでは行かなくても民間との共用くらいにならないと。しかしオリンピック(スポーツ)がアベノミクスの第4の矢とはオモシロクナイ。スポーツが成長戦略を支えるレッキとした産業であることはヨーロッパ・サッカーとかメジャーリーグの野球を見れば明らか。日本はソレを体育として行っているから成長できない。おまけにマスコミが支配してるから正しい意見も言えない。しかし2020東京五輪をきっかけに変わるかな。体育からスポーツへ。読売はプロ野球を…朝日は高校野球を…毎日は社会人野球を…手放しなさい。そしてあらゆるマスメディアもスポーツ支配をやめてサポートに徹しなさい。マスメディアはスポーツ・ジャーナリズムに徹する。そうしないとせっかくの東京五輪2020が成功しませんよ。TBSから自宅に帰って帰って1時間仮眠。しかし電話がイロイロ。夕方から大船へ出てテレ朝『モーニングバード』VTR撮り。スポーツ庁について。テレ朝の記者に向かっていかに高校野球が「反スポーツ的」な組織であり大会であるかを話し納得してもらう。もちろんその部分が番組で使われないことは百も承知。いいんです。今の段階はスポーツに対する理解者を増やすだけで。東京五輪2020の近づく頃には日本のあらゆるスポーツ組織が真のスポーツ組織に変身して日本がスポーツ先進国になっていれば…。体罰の伴うような体育組織をすべて本当のスポーツ組織に変えましょう。女子がマネージャーで男子がプレイヤーというようなあらゆる差別をなくしすべてのスポーツ組織が男女身障者ともに同じ組織で発展するように…とカメラの前で喋ったあと帰宅してサッカー日本代表対ガーナ戦。ガーナってこんなに弱かったかな?と思うほど日本の鋭い攻撃。やっぱり代表チームはランクの下のチームとやっちゃイケナイですよ。ブエノスアイレスへ行っていた日本の招致団が帰国。今は喜んでも良いけど2020に向けて…福島も…ですよね。やっと日々の日記ブログが追いついた。おやすみなさいZZZZZZZZZZZZ……。
9月11日(水)
朝起きて着替え。外出の準備を整えてからRKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』は東京五輪2020招致成功の裏話。チームプレートは何だったのか?について少々踏み込んだ話。中国・北朝鮮・韓国のIOC委員まで「説得」に成功したようですからね。もちろん全員ではないですけど。話し終えてすぐに飛びだして桐蔭横浜大学へ。夏期集中講座は東京五輪招致成功プレゼンテーションを例に出しながら「スポーツを表現する」とはどういうことか…を講義。伝えたいことを磨くことも大事だけど伝える技術を磨くことも大事。内面よりも外面。それをダンディズムと言うという講義。午後からは原稿の書き方について。そして市川崑監督『東京オリンピック』をもう一度見る。開閉会式&マラソン。1964の東京を観察。学生たちはやっぱり全員2020五輪をナマで見に行きたいと…。それには「過去」も知っておきましょう。続けて篠田正浩監督『札幌オリンピック』をダイジェストで。俺が大学へ入学した1972年から40年か…。日本も変わったなあ。オリンピックも変わったなあ。授業の合間にイロイロ電話出演や録音録り…で夕方帰宅。ふううう。晩飯食いながらBSフジ『プライムニュース』で帰国した猪瀬都知事のインタヴューを聞く。2020年…知事をやっていたいかどうか?そんな未来のことは考えていない…って答えはマアウソですね。続けてメシを終えてシリア問題について聞いていたら孫が愚図るのでドラえもんにチェンジ。タイトルは知らんけど夢の世界でのび太がヒーローになる話。ドラえもんは面白いなあ…と思ううちにZZZZZZZZZZZZZZZZZZ…。疲れてるのかなあ。深夜に目覚めて風呂&バタン・グー…ZZZZZZZZZZZZZ。
9月12日(木)
昨夜はバタン・グー。その結果深夜2時頃目覚める。仕方ないのでオリバー・ストーンの『アメリカ史』を読み出すと面白くて止まらない。米西戦争と中南米支配の露骨な帝国主義。第一次大戦での御都合主義。こういう歴史をアメリカ人自身がキチンと書くところがアメリカの凄さかも。日本は…。寝直して起きたら午前9時。慌てて起きて東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。最近は本HPの更新も遅れてる上に「最近のしごと」のコーナーも仕事が急に入りすぎて更新が間に合わない。皆さん少々お待ちをm(_
_)mひるおびでは岩崎恭子さんと一緒に東京五輪2020をきっかけとした「体育からスポーツへ」の「大転換」を話す。終わってクルマでお台場フジテレビへ。『週刊フジテレビ批評』VTR撮り。東京五輪決定報道について。やはりスポーツに対する考え方の変化を中心に話す。これは今週土曜朝5時の放送です。クルマできたく。爆睡。夕方久しぶりに黒兵衛と散歩。電話での仕事の依頼をいろいろ処理。やることいっぱいあるのをとりあえずほったらかしにして次女と孫が夜勤で不在なのでヨメサンと『鮨処もり山』へ。美味い!こーゆーときも必要ですよね。帰宅して電話で明日のTV『ひるおび!』の打合せ&フロ&ネル…ZZZZZZZZZZZZ。
9月13日(金)
朝早く起きて溜まりに溜まってるメールと手紙の返事。片付かんなあ。黒兵衛とちょいと散歩して運動不足の解消…になどならないことを反省しつつ東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。もう一人のゲストは東京五輪招致最終プレゼンで大活躍したパラリンピアンの佐藤真海さん。これでパラリンピックに注目が集まるようになったのは悪くないけど日本はまだまだスポーツ後進国。文科省と厚労省に分かれるオリンピックとパラリンピックを文科省に(いずれはスポーツ庁に)統一するなど当然のこと。それ以上に各競技団体が女子スポーツも身障者スポーツも知的障害者スポーツも…すべての差別をなくす組織作りをするべき。陸連の会長が車椅子マラソン出身者でもイイ…という状態になって初めて心のバリアフリーにつながる…という話をすると佐藤真海さんも自分も身障者陸上競技をしている気はなくてただ陸上競技をしているのだから…とフォローしてくださる。男子の団体と女子の団体に分かれてる野球なんかスポーツ団体とは呼べないのだ…とはテレビでは言わなかったけどいつか言いますね。番組を終えてクルマで桐蔭横浜大学へ。集中講義最後の授業。前回の講義でもう教えることがないと言ったためか受講者が10人弱と少なかったので小生の研究室で学生たちと彼らの将来を話し合いながらレポートをチェック。こーゆー一番勉強になる授業を受けない学生はバカですね。所詮勉強したくない学生には教える気はないですが…。授業を終えて渋谷へ。タワレコへ寄るとDVDオペラのワゴンセールを1000〜2000円でしてたのでパヴァロッティの『リゴレット』や『仮面舞踏会』ドミンゴとギャウロフとフレーニの『ドン・カルロ』ゼッフィレッリ監督の映画『椿姫』グラインドボーンの現代演出版『ファルスタッフ』サヴァリッシュ指揮バイエルン歌劇場の『魔笛』アニア・シリアが魔女役の『ヘンゼルとグレーテル』それに友達にあげてしまって手元になくなってたバーンスタイン指揮の超遅いテンポの超名演モーツァルト『レクイエム』テナー歌手ドミンゴの『ヴェルティ・バリトン・アリア集』など1万5千円ほどを買いまくる。五輪特需記念ですね。そのあと青山のNOBORDER事務所へ。営業面でいろいろ面倒を見てくれてるS氏と打合せ。東京五輪への対処とNOBORDERの将来について意見交換のあと帰宅。これでイロイロ一段落。東京五輪で幕を開けた俺の人生も最後に再び東京五輪で幕を閉じることになりそう。その最後の7年間の前に…ちょっと連休でも取りますか…。
9月14日(土)
仕事は全部断って今日から3連休…とはいえメールの整理と手紙の処理だけであっという間に日が暮れる。楽しみはBGMのみ。ドゥダメル指揮ベルリン・フィルの『ツァラトゥストラ』『ティル・オイレンシュピーゲル』『ドン・ファン』は素晴らしい演奏。しかし狂気が無いのは時代のせい?辻井伸行クンのドビュッシーは美しい。このピアニストは五輪&パラ五輪どっちもの開会式に絶対に出てほしい。AKBなどと騒いでる阿呆どもはイイカゲンにしてほしい。アリス沙良・オットのピアノはBGMに最適。これもまあホメ言葉です。バレンボイム指揮スカラのヴェルディ『レクイエム』もナカナカ迫力満点で良かった…などと思いながらメール&手紙の整理捗らず。そこへ夕方朋友のSから電話。喜んで誘いに乗って『213』で痛飲。持つべきものは友ですな。見知らぬ客から「東京五輪決まって良かったですね」と声をかけられる。「さぁ…地震とフクシマが…」と言いかけてやめて笑顔で握手。日本中がひとつの方向に進もうとすると天の邪鬼は斜に構えたくなる。イヤそれがジャーナリストというものかも。帰宅後昨日買ったグラインドボーンの現代版(第二次大戦直後のイギリスが舞台)の『ファルスタッフ』を見る。これは秀逸。演奏も歌も演出もサイコー。こういう喜びのほうが人生の充溢には健康的ですね。不健康な狂気も人生には必要ですけど…。
9月15日(日)
日曜日。明日は祝日。連休は休むぞーっと宣言して休み。何しろ部屋の中がひっくり返ってますからねえ。掃除片付けちゃんとやらねば…と思っていたら10年以上使ってるワープロが故障。そもそも今ごろワープロなどというシロモノを使ってるほうがおかしいのは百も承知だけど仕事に関わるスケジュールと収支台帳はワープロ専用で使ってた。計算が簡単ですからね。東日本大震災のとき机から落ちてディスプレイが壊れてるシロモノ。でも十分活用できていたのだがフロッピーディスクがおかしくなった。今ごろフロッピーディスクなど使ってるほうがおかしいのも百も承知。でも慣れたものは使いやすい。しかし寿命が来たのは仕方ない。一日がかりでエクセルに入力。ハハハ。使おうと思えばエクセルくらい使えるんですわ。パソコンと悪戦苦闘の末部屋の掃除はできず。とほほ。方眼紙を使っていた昔はこんな悪戦苦闘などせずとも…。とにかく悪戦苦闘してるとあっという間に夕方。バレンティンがシーズン55本の記録を抜いたとか。新聞には既に予定コメントを言ってるので慌てることはナシ。昭和39年東京五輪のときに生まれた王貞治氏の大記録が何度も抜かれそうになりながら何故か抜かれず2回目の東京五輪開催の決まった直後に抜かれる。まさに体育からスポーツへの大転換。シガラミのある体育から平等なスポーツへ。不思議な縁ですね。夜もエクセルと大格闘。明日もかな…。これが物書きの休日?
9月16日(月)
祝日。老人の日。孫からジイジと呼ばれるようになっても関係のない日ですね。夜来風雨の声。京都の渡月橋が酷いことになってるらしい。50年ほど昔は鴨川が四条あたりで氾濫しかけることもあった。鎌倉も風が強い。雨も強い。昨晩から長男が来ているので黒兵衛と孫の世話は任せて俺は部屋の片付け…もままならないまま(韻を踏んでるつもり・苦笑)締切が迫りはじめた原稿の下書き。昔テレビに出始めた30歳代前半頃。テレビに出ると原稿が下手のなるとよく言われた。作家用語で「ライト灼けするとバカになる」とも。テレビやラジオからお呼ばれの少ない先輩物書きの戯言で本人たちもお呼ばれがあればホイホイ出演したくせに同じ言葉を繰り返していた。もっとも嫌味と嫉妬の籠もった使い方はともかく言葉そのものには正しい面もありテレビによく出ると原稿がなかなか上手く書けなくなるのは確か…というのは先輩物書き連中の呪いか?(苦笑)一日中ウンウン呻吟。部屋の掃除も手紙の整理も進まず…トホホの一日。オリバー・ストーンのアメリカ史だけは面白い。颱風は列島を駆け抜けたらしい。休んだのか仕事したのか…やっぱり休日は旅にでも出なければ…あ…どうせ颱風で出られずか…とほほ…酒飲んで寝よ。台風一過…オリンピック騒動も一過か(笑)。
9月17日(火)
朝からせっせと原稿書き。今週中に締切が4本。そのうち1本は短期連載のミニコラムとはいえ5本の連作。ああ…少々長い原稿から始めたら書けん。仕方ないので短めのものを1本完成送稿。ひるめし食って午後からも原稿書き。せっせせっせ。BGMは『ファルスタッフ』。最近このヴェルディのオペラを改めて素晴らしいと思うようになった。台詞と歌と音楽とドラマが完璧に融合してますね。好きな演奏はバーンスタイン指揮フィッシャー=ディースカウ主役。それにカラヤン指揮ティト・ゴッビ主役。後者はシュワルツコップ&アンナ・モッフォという往年の素晴らしい女性陣。どちらにもロランド・パネライがフォード役で出ているのはサスガ。前者には最高のミーメ歌いのゲルハルト・シュトルツェなんて歌手も出ている…なんて書いてもオペラが好きではない人にはナンコッチャ?でしょうけど往年のオペラ・ファンにはシビレルほど凄いことなんです。そういえばバルセロナ五輪の開会式にはドミンゴ・カレーラス・カバリエ・ベルガンサ…などなどスペイン系オペラ歌手がわんさか出てきましたね。トリノ冬季五輪開会式はパヴァロッティ。東京2020は…AKBだけはやめてほしいですね。初音ミクはイイと思いますけど…。原稿…書けん。とほほ。
9月18日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』生電話。バレンティンの日本新記録と2度目の東京五輪。どちらも「体育からスポーツ」へ日本社会が大転換する象徴と言えるかもしれませんね…というお話。それにしてもスポーツ庁ができたら高野連はどうするんやろ?高校野球は教育だから…と主張して文科省に残るのか?朝日はどんな見解を?しかしそもそも女子高校野球を支援しようともしない高野連とはスポーツ団体と言えるのか?プロ社会人大学…すべてメジャーも含めて野球(ベースボール)組織はスポーツ組織とは言えませんね。ラジオのあとせっせせっせと原稿書き。新聞コラム1本やっつけて近々始まる日経の短期連載『絵画十選・スポーツする身体』の企画整理。1.『踊る人』(紀元前の洞窟絵画)2.マチス『ダンス』3.『ディスコロボス』古代オリンピック円盤投げ像4.クールベ『レスラー』5.ボナール『ボクサー』6.モネ『アンシャントレイユのレガッタ』7.ドガ『観覧席前の競走馬』8.マグリット『迷える騎手』9.ピカソ『マタドールの死』10.ベン・シャーン『ハンドボール』…で決定かな。ダリの野球の絵やウォーホルのロジャー・マリスのバッティングのコラージュも選びたかったけどいろいろ無理のようで…まぁ仕方ないですね。スポーツ・音楽に続いて絵画にも進出(笑)。一生懸命取り組みましょう…という決意で一生懸命仕事してると長女が帰ってきたので女房と3人で『との山』へ晩飯。『213』で酒で仕上げて…と思ったら「オリンピック」という名前のカクテルがあるのでイタダク。ブランデー・ベースで美味しかったけど何故オリンピックなのかよーわからん。ギリシア風でもないし五色でもないし輪もできてないし…カクテルの本を見せてもらってもワカラン。IOCのパーティではこれを飲むのかな?
9月19日(木)
朝立教の大学生から教務課経由で届いていた成績評価調査申請書を検討処理。不可(D)の成績がオカシイのではないかという抗議。調べてみるとこちらの書き落とし。欠席扱いにしていた。教える側(小生)は大学にも通ってないし卒業もしていないから勉強さえすれば成績なんぞどーでもいいという考えが頭の中のどこかにある。だから見落としなんていうミスをしてしまったか。しかし学生にとって成績はやはり重要らしい。授業だけでなく採点も真剣にやってあげないと…と反省。昼前東京赤坂TBSへ。久しぶりに『ひるおび!』生出演。措置の冬季五輪やリオの五輪やブラジルW杯の準備(工事)が大幅に遅れているという話題。その情報が2020東京五輪招致にプラスに働いた(日本人はマジメですからね)とのは確かだけどソチとリオはホンマに大丈夫かな…という話。いや日本も新国立競技場の建設は…?TV出演のあと横浜の行きつけの美容室で髪を切ってもらう(順序が逆やで・苦笑)。マスターや従業員の皆さんからテレビでよく見たと言われる。もちろん皆さんは小生の出たすべての番組を見ているわけではない。ということは何分の1くらい見てくれて「よく見た」と言ってくださるのか?TV出演とはゴキブリの出没のようなモノか?ウトウトしながら髪を切ってもらってから夕方某TV局の某番組の取材を受けるので大船のホテルへ向かったところが…直前になって他の大事件が起きたのでキャンセルにしてほしいと電話。もっと早よ連絡して来んかい。某番組は問題ばっかり起こしよるで…。夜勤明けの次女と孫とヨメハンと突然やって来た長男とクルマでファミリー回転寿司へ。連夜の外食。『もり山』へ行きたいとか言う餓鬼どもを無視して俺は無視してビール鱈腹飲んで満腹満腹。中秋の名月か…。池に浮かんでたら取りに行ったろかな。溺れてもエエなあ…。
9月20日(金)
朝久しぶりに黒兵衛と散歩したあと新横浜へ。新幹線で大阪へ。車中オリバー・ストーンのアメリカ史。トルーマンとはそーゆー男だったのか…。毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演の前に隣の『丸善ジュンク堂』へ。面白そうな本5〜6冊購入。宅急便で送ってもらう。従ってどんな本を買ったのかは忘れてしまってココには題名も書けない。明日(これを書いてる今日)届くのが楽しみ(汗)。『ぷいぷい』でハイヒールや吉弥さんにテレビ出過ぎやでぇと冷やかされる。西アナにも。大阪では民間出身校長がいろいろ問題を起こしてる。民が公より常に上ではあるまいに。そーゆーイメージをばらまくのは選挙用?いろいろ楽しく話してキッチンで美味しいミニハンバーグをいただいて新幹線で帰鎌。ちょっと疲れ気味かな。しかし原稿が溜まってるからがんばらねば…。MBSディレクターH氏から仕事の関係で手に入れたレアものトミカ(MBS中継車!)をいただいたので孫は大喜び。けどトミカがリヴィングルームにも溢れかえってるでぇ。そのため自宅でTVのVTR撮りができなくなった…とほほ。
9月21日(土)
朝黒兵衛と散歩のあとせっせせっせと原稿書き。う〜ん…書けん…というのは締切にまだ余裕があるせいか・しかし何本も締切が重なってるから順番に処理しないと…と思うけど締切日前に仕上げるのはどうも気が乗らない…などと不埒な考えで書けないでいると昨日大阪茶屋町の『丸善ジュンク堂』で買った本が届く。デイナ・マッケンジー『世界を変えた24の方程式
古代バビロニア数学から21世紀の金融工学まで』(創元社)1+1=2からF=maやE=mc2(2乗のつもり)からもっと複雑でオモシロそうなのまで紹介されてる。ちょっと読んだけど文章が面白い。エリック・シャリーン『図説世界史を変えた50の機械』(原書房)こっちはジャガード織機から電球・自動車・パソコンなどなど。ソニーのウォークマンも選ばれてる。なるほど方程式は「世界を変えた」けど発明された機械は「世界史を変えた」というわけ?他に村上春樹の編訳『恋しくて』(中央公論新社)村上春樹は翻訳がいい。ティム・オブライエン『本当の戦争の話をしよう』(文藝春秋)もよかった。このラヴストーリー10本を集めたアンソロジーもなかなか面白そう。しかし「恋愛甘苦度」などという解説と★印による採点は不要では?いやいや。だから村上春樹は売れるのでしょうねえ…などと楽しんで本をペラペラめくってますます原稿書けず。しゃーないな。部屋中の資料整理新聞整理&掃除に作業転換。ふううー。あっという間に黒兵衛の夕方の散歩の時間。久しぶりの晩飯映画劇場は山田洋次監督ハナ肇主演『馬鹿まるだし』。寅さんの原型らしいけどこっちのほうが面白いのでは?昭和39年に公開された昭和24年が舞台の映画で主人公はシベリア帰り。ジャズにインターナショナルに無法松…時代が出てます。こういう時代に先の東京オリンピックは開催されたのですね。見ておいて良かった。しかし山田洋次+ハナ肇の「馬鹿シリーズ」では『馬鹿が戦車でやって来る』のほうが面白かったですね。
9月22日(日)
そーいえばプロ野球のコミッショナーが逃げるように辞任した。小生にはどこからもコメントを求める電話はナシ。マスメディアの方たちも事情はよく御存知。日本のプロ野球コミッショナーとはナベツネの下で老後の安定的収入を得たい人の肩書きだけの職業ですからいっそのことナベツネがコミッショナーになるのが一番いい。そーすればマスメディアがスポーツを支配する愚も明確になりますからね…などというコメントはボツですからね。しかし野球をオリンピックに…と形だけの運動に参加したコミッショナーは日本の女子ソフトボール界に対して土下座して謝罪するべきだろう。朝黒兵衛と散歩のあと今日もせっせせっせと原稿書き。朝のウチに某PR史の連載コラム400字×4枚を書きあげ午後から某医療団体機関紙の短期連載400字×12枚を書きあげる。ふうううー。我ながらよくできました。夕方黒兵衛と散歩して女子サッカーのナイジェリア戦見ながらビール飲んで孫を風呂に入れてまたビール飲んで半沢某のミエミエのドラマを見てウィスキーのロック飲みながら広島交響楽団のマーラー10番アダージェット見聴きする。アンコールはバーバーの弦楽のためのアダージョとシベリウスの『フィンランディア』。後者の音楽については政治評論家の高野孟氏から最高の解釈を教わったことがある。フィンランドは再生可能エネルギーに力を入れてる国。最初のオケの低音の響きは地熱発電。続いて激しく荒れまくる音楽は風力発電。そして最後にキラキラと輝くメインテーマの太陽光発電…ってなかなかオモシロイ解釈で『フィンランディア』を聴くたびにこの解釈が頭に浮かぶ。デュカスの『魔法使いの弟子』を聴くたびにミッキー・マウスが頭に浮かぶのと同じか。明日も原稿書き。寝よ。
9月23日(月)
彼岸の中日。秋分の日。暑さ寒さも彼岸まで。昔からの言葉は正しい。黒兵衛と散歩のあと日本経済新聞の絵画に関する新連載『スポーツする身体』の絵画資料を整理して原稿書き始める(9/18の本欄参照)。それにしてもダリやウォーホルが使えないのは残念…といつまでも思っていても仕方ないので書き始めると書きたいことがいっぱいあってなかなかまとまらん。それでも午後もガンバッテ5本(洞窟画・マチス・古代ギリシャの彫刻・クールベ・ボナール)の5本を書きあげる。『鮨処もり山』さんに早い時間なら孫連れでもOKと言ってもらえたので家族で美味い寿司を堪能したあとヤマダ電器へ。DVD収納ケースと安売りDVDを何枚か買って帰宅。ちょいと酔っ払いながら昨日と今日で書いた原稿3本をメール送稿してZZZZZZZZZZZZZZZ。
9月24日(火)
朝起きると日経の担当者からメール。なにぃ!行数が違ってる?1本に付き50行なのに30行しかない…とか。調べてみるとホンマや。マイッタナァ。書き直しか。でもマァ削ったのを戻すだけやと自分を慰めてとりあえず黒兵衛と散歩。
9月24日(火)つづき
黒兵衛と散歩のあと日経の記事を書き直す。書きたいことはいっぱいあるから大丈夫。1回目の原稿で文字数の関係から泣く泣く削ったモーリス・ベジャール&マーサ・グレアム&ジョイス・キャロル・オーツの言葉も復活。「肉体!それは今世紀の最も重要な発見である」「ダンスの本質とは人間の心の中の風景を表現すること」「何故ボクサーになったのか?物語を語る方法を知らず詩人になれなかったから」…身体に関する名言は数多くありますね。残念ながらプラトンの言葉は長すぎて使えず。「われわれの魂に属するものも肉体に属するものも素早く動くもののほうが遅鈍で物静かなものよりも美しく見える。したがって思慮の徳とは物静かさではなく思慮ある生活が物静かでもないはずだ」プラトンさんが「動いてるもののほうが停まってるものよりも美しい」とはっきり簡単に言ってくれたら良かったのに…。あ。ダリの「飛び跳ねる静物」(そんなタイトルだったかな?)も選んだら良かった…いやいやダリは事情があって選べないのですよね。午後から東京へ。青山で某編集プロダクションのY氏と単行本に関する打合せ。そのあとNOBORDERの事務所へ行って上杉氏と打合せ。東京オリパラピック2020に向けてどーするか…。ま。思い切ったコトしましょ…で意見が一致。俺の最後の仕事でしょうけど若いスポーツライターを数多く育てなきゃ…。そのあと事務所まで来てくれた昔の戦友…小学館GOROの編集者だったI氏を上杉さんに紹介して1階の焼鳥屋でI氏と痛飲。いやあ。懐かしいですねえ。20歳代で毎年プロ野球のキャンプ取材を10年近く一緒にやって以来の付き合いですからねえ。お互い白いものも増えましたけど…子供や孫の話をするようになるとは…具体的に一緒に仕事を復活させる話にはならなくても千人力を得た気分。さあ仕事しなけりゃ…。開高健の小説にそんな一節があったなあ。男は仕事をせにゃならぬ。だから女は泣かなきゃならぬ。『輝ける闇』だったなあ…。『夏の闇』だったかなあ…。良い気分で帰宅。フロ。ネル。
9月25日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』電話出演。NPBコミッショナーについて。ナベツネがやれば一番わかりやすい…という話。いや。冗談でなく本気です。そうしてマスメディアがスポーツを支配することの間違いが白日の下にさらけ出されれば日本の野球界もやっとまともなスポーツ組織に向けて前進を開始するでしょう…。何しろ発展もせず変化もせずに飽きてファンを辞めていく人と新たにファンになる若者が毎年入れ替わるだけの組織ですからね。まるで延々と読者が減らないポルノ小説みたいなものです。ラジオのあと日経絵画連載「スポーツする身体」の後半5本原稿書き。モネ&ドガ&ルネ・マグリット&ピカソ&ベン・シャーン。そういえば3・11後のベン・シャーンの日本巡回展覧会でアメリカの美術館が福島での展覧会を拒否した…なんてこともありました。この現代都会人の憂愁を描いた画家が生きていたら激怒した…かな?ふううっと一気に書きあげたら早くも夕方。ふうううう。久しぶりに大相撲。遠藤は素晴らしいですねえ。相撲が上手すぎるくらい上手ですねえ。前三ツの取り方・相手の取ったまわしの切り方なんて溜息が出ますねえ。相撲が上手すぎて大成しないんじゃないかと心配になるくらいです。これまた久しぶりに晩飯映画劇場はヒッチコックの『ファミリー・プロット』。以前からなぜか見る機会を失していた作品。晩年のヒッチコックは迫力がちょっと…なんて思ってけどヤッパリ面白いですね。初期の不条理劇の迫力はないけど楽しい娯楽ミステリー作品として納得。あと『フレンジー』を見ればようやく全作品制覇。
9月26日(木)
朝黒兵衛と散歩の前後にいろいろバタバタ仕事の整理や資料の整理して東京赤坂へ。TBS『ひるおび!』生出演。テーマは桜宮高校の体罰問題。直前に暴力をふるったバスケ部顧問への裁判判決が出る。懲役1年執行猶予3年。執行猶予が付いたか…あれだけ酷い暴力なのに…生徒は自殺したのに…と一緒に出演する為末大さんと話し合ってるとレギュラーの八代英輝弁護士が「刑としては重いですよ。暴行傷害だけですからね」なるほどそういうものか。たとえば強姦された女性が窓から飛び降りて自殺したとしても強姦と自殺(殺人)の因果関係を証明して量刑に反映されるのは難しいらしい。そういうものか。被害者の父親は「この期に及んで反省の色が見られない」と言ったらしいが教育として正しいと思ってやった「体罰」だから心の底から反省もできないのだろう。いまだに100%悪いことをしたとは思えないのだろう。そういう誤った考えの「暴力教師」はきちんとスポーツの意味を知れば「更正」できるはず。スポーツとは古代ギリシャと近代イギリスのように民主主義社会でなければ生み出し得ない文化で民主主義とは暴力の否定が大前提。だから一切の暴力を否定したところにスポーツが生まれる…ということを番組でも喋らせてもらうが体育教師のどれだけがそのことを認識しているか…。あるいはマスコミ人のどれだけが…。TVのあと永田町へ。少し時間が空いたので喫茶店に入って『オリバー・ストーンの語るもうひとつのアメリカ史』第2巻『ケネディと世界存亡の危機』を少し読んでからインタヴューメモを頭に詰め込んで自民党本部へ。五輪招致室で馳浩さんに五輪招致成功の裏話を聞く。面白かった。やっぱりTOPがどれだけ積極的かで勝負は決まりますね。中味はいずれ『新潮45』で。帰宅して黒兵衛と散歩のあと『鮨処もり山』へ。新潮社の編集者と元西武球団代表の坂井保之さんと寿司とビールで歓談。コミッショナーが誰になっても日本のプロ野球はそろそろ限界ですなあ…やっぱりナベツネにやらせないと…と思いながら帰宅すると楽天ゴールデンイーグルスが優勝。胴上げ投手は田中か。日本シリーズでどんなピッチングをするか…CSなんて邪魔なモノは早くヤメにすればいいのに…。遠藤は勝ちましたね。上手すぎる学生相撲上がりの力士がはたして大地を踏み固め五穀豊穣を神々と共に祈る横綱になれるかどうか…。楽しみな力士が登場したことだけは確かですね。高安は勝てんなあ……。
9月27日(金)
朝黒兵衛との散歩を終えて大学の授業のレポート採点。最近暇を見つけてはちょこちょこ読んでいたので、64人分の採点を夕方までに終える。S評価(90点以上)は1人。やはり女子。杉山愛へのインタヴュー。A評価(80点以上)も一人。こっちは男子。本田圭佑へのインタヴュー。B評価(70点以上)が5人で残りは全員C(60点以上)。D評価(50点以下=落第点)はつけないようにしているけどどーしょーもないレポートは3本かな。それもマジメに書いてるから努力賞。プロが採点してるから点数は厳しいけど総じて内容は悪くなかった。ならばもう少し積極的に授業中に発言してほしいと思うけどコレは日本人の性格?こーゆーレポートを書ける学生が多いならもー少し授業が一方通行でなく面白くなるはず…俺のほうの課題かな?夕方黒兵衛と散歩のあと晩飯映画劇場は『ジュラシックパークV』。TとUは見たけどVは初めて。ストーリーは単純ごり押し。けどプテラノドンを出したのと上映時間が短い(約1時間半)こととCGが目立たなかったことでマァ目くじら立てることなく許せる。メイキングが面白かったけどアメリカ人はこの程度の娯楽作品でも一所懸命作りますねえ。そこがエライのかな。
9月28日(土)
朝黒兵衛と散歩のあと東京へ。北海道新聞の記者と待ち合わせをして虎ノ門の共同通信会館へ。北海道新聞東京支社で東京五輪2020について取材を受ける。札幌もオリンピックを招致しようという話があるとか。市長が言ってるらしいけど無理ですよ。以前石屋製菓の社長サンが言いだして世界で初の冬夏五輪開催都市に…で北海道に元気をと言ったときは(1990年代後半頃だったかなあ)ネライは面白いと思ったけど2度目の東京五輪が決まった今となってはリアリティはゼロですからね。掛け声の意味もないですね。残念ながら。それより冬季スポーツのあり方を考え直したりコンサドーレを元気にすることを考えたほうがイイのでは?市や道からの出向者が天下り先にするようでは…。そして東京五輪2020をきっかけに体育からスポーツへ…の持論を話してから新幹線で名古屋へ。栄中日文化センターでオペラ講座。ブッファの愉しさ最終回はプッチーニ『ジャンニ・スキッキ』。グラインドボーンのライヴを見ながらコレは面白いオペラだと改めて自分で納得。綺麗なアリア「私のお父さん」の京都弁訳「好っきゃねんお父ちゃん」も紹介。そういえばこの京都弁ジャンニ・スキッキ(野村万之丞・演出)の上演に反対した某劇場の理事長は石原慎太郎氏だったなあ。理由は「浅草オペラをやる劇場じゃない」…浅草オペラのどこが悪いねん!?と言い返したかったけど日本のカタブツ・ワグネリアンには通じない言葉ですね。オペラ講座は来月から新企画『童話とオペラ』(蔵出しコラム音楽編参照)。ふるって御参加ください。往復の新幹線で『オリバー・ストーンのアメリカ史』。ようやく第2巻JFKまで進む。別の歴史(もっとアメリカが非暴力的な選択をする歴史)の可能性がいろいろ考えられるところが面白い。人類史上最も危険な瞬間…か…。このとき日本は東京オリンピックの招致に成功して開催に向けて高度成長を始めたのでしたね…。次の五東京輪へ向けて世界は…平和…それとも…?
9月29日(日)
朝黒兵衛と散歩のあと『題名のない音楽会』で今夏の佐渡さんプロデュース兵庫オペラ『セビリャの理髪師』の舞台裏を楽しむ。そのあと孫とヨメハンと一緒に大船駅芸術館通りで催された東北復興支援イベント『大船と大船渡』へ行く。凄い人出。大盛況。秋刀魚ハンバーガーに秋刀魚の串焼き食って昼間からビール。『213』の常連客やバーテンさんなどとも出逢って楽しく散策。衆院議員の浅尾慶一郎さんともバッタリ。東京五輪招致についてヒソヒソ話(笑)。祭のお世話をした人に大船渡市長も紹介される。なんやかんやで昼間で楽しんで帰宅。映画『フィラデルフィア』をキチンと見てないので見直そうとしたけどウトウト昼寝。ヤバイ。目を覚まして仕事。大相撲を見たあと(白鵬強いなあ)晩飯映画劇場はフランス映画『最強のふたり』。貧民街育ちのワルの青年が大富豪の身障者を介護する。面白いイイ映画1時間でストップして寝る。やたら眠いのはナンデかなぁ?まさかナルコレプシーと違うやろなあ。とにかく寝よ…。
9月30日(月)
朝黒兵衛と散歩のあといろいろ仕事…をしようかと思ったところへ机の横に積みあげてあった本のなかから『レナード・バーンスタイン ザ・ラスト・ロング・インタビュー』(αβ刊)を掴んでしまったのが失敗。面白い。読み出すと仕事にならん。バーンスタインは並はずれた知性と教養の人。しかし音楽に知性と教養が必ずしも必要でないことも確か。ねえ。カラヤンさん。しかし知性と教養ある人のインタビューは面白い…と思いながらも東京へ。赤坂TBS『ひるおび!』生出演。国民体育大会について…いやスポーツ祭東京について。体育大会という名前をヤメにしたのならば単に東京五輪2020との関連で言うのではなく体育からスポーツへ…の文脈で話さないと…というような話をすると同時に安藤美姫について話す。元プロフィギュア・スケーターの佐野稔さんと控室から歓談。NOBORDER
SPORTSへ協力してもらうことになる。NOBORDER SPORTSでの佐野さんの評論・批評に御期待ください。自宅に帰っていろいろ仕事。三枝成彰さんから『オペラKAMIKAZE神風』のDVDが届く。う〜ん。見てみましょうか…いつか…。夕方黒兵衛と散歩のあと大船の焼き鳥『との山』へ。共同通信O氏とイロイロ情報交換&明日締切の打合せ。しごとの割にはよく酔って…ウイッ…おやすみ…。
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