ナンヤラカンヤラ
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タマキのナンヤラカンヤラ バックナンバー 2014年9月
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9月1日(月)
朝起きてみると雨。土砂降り。レインコート(じつは2002日韓W杯の客席に備えてあったグッズ)を着て黒兵衛と散歩するもクロのほうから引き返す。チョコチョコッとメールの整理その他雑用をこなして午後イチから東京へ。六本木ヒルズ某所で某会社の某企画に関する打合せをこなしたあと(ナンノコッチャ)森タワー39回エニッシュへ。ネットTV『オプエド』。上杉隆サンが所用で(ゴルフ?笑)欠席のため広瀬一郎さんと一緒に生出演。広島の被災地からの今西レポートは秀逸。「やはり人災といえますか?」「その可能性は高いですね」そのあと行政システムの問題点をイロイロ…。長い延長戦の軟式野球が行われたことについてベースボールの歴史では19世紀に100イニング以上のゲームもあった話などを披露。そもそも20点以上とったチームが勝ち…というルールで1イニングで勝負がついたり100イニング以上かかったりで試合後のパーティでのステーキを焼き始める時間が定まらないから9イニング制(最初は12イニング制)が始まったという話をする。しかし野球にはサッカーのような最終目標(W杯)が存在しないので身体を壊さないルールが作れないのですね。酷い話です。ほかに本欄に何度か書いた『アナ雪』の話のあと広瀬氏にバスク人のアギーレ監督について聞いたりイロイロ話を展開。上杉氏抜きで充実(笑)。放送終わったあと東京ドームホテルへ。日本の野球とスタルヒンについての映画を作っているアメリカ人映画監督ゲルギエフ氏のインタヴューを受ける。日本野球についてイロイロ話したあと天麩羅食いながら市川崑やヴィム・ヴェンダースやレニ・リーフェンシュタールやユダヤ・ジョークやイロイロ雑談歓談。小生の前に佐々木信也さんや池井優さんにもインタヴューしたとか。凄く御無沙汰なんでお逢いしたかったなあ。微酔いで帰宅。フロ。ネル。

Blu-ray
『椿姫』
『椿姫』
DVD
『ラ・ボエーム』
『ラ・ボエーム』
『ブルックナー9番』
『ブルックナー9番』
『モーツァルト交響曲25番/クラリネット協奏曲』
『モーツァルト交響曲25番/クラリネット協奏曲』
CD
『バラの騎士』
『バラの騎士』
DVD
『ALWAYS 三丁目の夕日'64』
『ALWAYS 三丁目の夕日'64』

9月2日(火)
朝起きて黒兵衛の散歩はパスして東京へ。参議院議員会館会議室へ。ゴルフ改革会議出席。参院議員の松沢成文前神奈川県知事から日本のゴルフ事情について税制の上からの説明があったり衆院議員の笠浩文氏からスポーツ庁の話があったり(今年度の臨時国会に法案提出。文化庁と同じ文科省の外郭機関として来年4月には発足するらしい。「あらゆるスポーツを指導管轄するならゴルフや野球のようにマスメディアによってイベントが主催されたりチームが所有されたりしている現状は日本のスポーツ界の発展のために望ましい状態ではないというような指導も行われるべきでしょう」と言うと笠議員は「そういう指導があってもいいですね。発足時にキチンと理念を確認するべきですね」さらに「将来的には障害者スポーツというジャンルも撤廃して各スポーツ団体の中に障害者スポーツ部門が入れられるべきでは?」との意見にも「2020東京五輪をパラリンピックとどう融合するかを含めて将来的にはそうなるべき」…最近はスポーツについて理解のある議員が増えた…かな。博報堂のS氏からゴルフ・ネット中継について詳しい報告があったり2020年東京五輪のゴルフ会場に予定されている霞ヶ関カンツリー倶楽部に関する開催辞退もあるかも…という報告があったり…。そりゃそうでしょ。選手村からのアクセスも最悪なら五輪はパブリックな施設で開催するべきですから…等々ゴルフに無縁の小生にも有意義な話し合いがイロイロ。で会議のあと渋谷タワレコへ。資料として『三丁目の夕日1964』購入。一度試写会で見たけど東京五輪の描かれ過多を確認せねば。他にゲオルギュー主演のスカラ座『椿姫』ブルーレイが千円チョットで売ってたので購入。バーンスタインのモーツァルト交響曲25番&クラリネット協奏曲やブルックナー9番などのDVD安売りも購入。クライバー指揮パヴァロッティ・コトルバシュ・ポップ・ネステレンコ…の『ボエーム』も昔VHSで何度も見聴きしたもののDVDで買い直す。ブラブラ店内を見てるとクライバー指揮メトロポリタン歌劇場の1990年ライヴ『ばらの騎士』のCD売ってたのでこれも購入。ロット&オッター&ボニーの女声陣はウィーンや来日公演と同じ。男声陣は知らない歌手。どうせ客席の録音機で録った海賊版だろうが興味深いので購入。帰宅して午後は仕事。夜食事しながら『三丁目の夕日1964』を見る。どー考えても鈴木オートが当時の高価なカラーテレビを買うのは無理ですね。それに当時のカラーテレビは大人二人で持つのが大変なくらい重かった。映画のように軽々とは運べません。それに…東京オリンピックの注目度が低いなあ…。街に旗なんかはイッパイ出てるけどみんなもっと興奮してテレビに注目していたのでは…?映像が使えないからしかたないのか…当時小学生だった小生が興奮しすぎていたのか…。ま。ステレオタイプのストーリーとともにハッキリ言ってツマラナイ映画でした。それに2時間20分は長すぎまっせ。寝よ。

BOOK
三島由紀夫『鏡子の家』(新潮文庫)
三島由紀夫『鏡子の家』(新潮文庫)

9月3日(水)
朝起きてRKB毎日放送『ニュース新発見インサイト』電話出演。錦織圭の93年ぶり全米ベスト8の話。93年前の清水善造は東京商科大(現一橋大学)卒の三井物産社員。ちなみにその3年前に全米でベスト4になった熊谷一弥は慶大卒三菱合資会社銀行部のニューヨーク駐在員で1920年アントワープ五輪のときに日本に初のメダル(銀)をもたらしたテニスマン。そのときはシングルスの他にダブルスでも銀メダルを取りペアを組んだ柏尾誠一郎はやはり東京商科大卒の三井物産商社マン。当時のテニスはそーゆーエリートによって行われていたわけですね…という話のあと軟式高校野球延長50回の話。ベースボールが生まれた19世紀中頃は20点を先に上回った方が勝ちのルールで延長100回なんてのも(逆に1イニングで終わることも)あった。ちなみに20のことを英語でスコアscoreと言ったのでスコアボード&スコアブックなどの言葉が残った。延長戦が何時まで続くかわからないと試合後のパーティの準備(ステーキをいつ焼き始めればいいのか)がわからないので20点オーバー制は廃止されて12イニング制(のちに9イニング制)になったという話をしてゴミ出しして黒兵衛と散歩して午前の仕事。昼飯食ったあと午後の仕事。はかどらん……。内閣改造か。メディアはナントカカントカ内閣とか命名するのが好きのようだけど東大京大最少内閣……になりそう。昔は東大京大宰相内閣が常識だったのにコレはイイコトかワルイコトか?ワカラン。夜は椿姫のDVDを片っ端から見ながら晩飯&酒。ブルーレイのスカラの舞台は綺麗だけどゲオルギューの厚化粧と皺が目立ってしまうなあ。それに歌い方もデッセイやボンファデッリを聴いたあとでは古臭いなあ。ライヴだったらいいのかも…孫とフロのあとベッドで『鏡子の家』。あとちょっと…しかし寝てしまう。

9月4日(木)
昨日の本欄で錦織圭選手のことを錦織健と書いてしまいお叱りのメールをいただいた。慌てて訂正させていただきましたが錦織と言えばどーしてもまだオペラ歌手の錦織健サンのほうが小生にとっては身近で思わずそー書いてしまいました。御容赦。珍しい名前の二人が活躍しているというんはヨリ珍しいことになるのかどうか…ワカリマセンが…そー言えばつい最近小生と同じ姓の玉木という人がテレビに出ていて驚きました。それは吉永小百合さんがプロデュースしてモントリオール映画祭で審査員特別大賞とエキュメニカル審査員賞を受賞した『不思議な岬の物語』という映画の舞台のモデルになった喫茶店の店主が玉木節子さんというのだ。だから何なんだ?と言われれば別に何でもないのだけど映画はやっぱり見に行こうと思ってしまいますね。だからといって玉木宏の映画やドラマをわざわざ見ようとは思ったことはありませんが…やっぱりテレビでチラッと見た海に面した喫茶店が素敵だったからでしょうねえ…と思いながらイロイロ仕事をした一日でした。

BOOK
澁澤龍彦『唐草物語』(河出文庫)
澁澤龍彦『唐草物語』(河出文庫)
池内紀・松田哲夫・川本三郎・編『日本文学100年の名作第1巻1914-1923 夢見る部屋』(新潮文庫)
池内紀・松田哲夫・川本三郎・編『日本文学100年の名作第1巻1914-1923 夢見る部屋』(新潮文庫)
三島由紀夫『中世・剣』(講談社文芸文庫)
三島由紀夫『中世・剣』(講談社文芸文庫)
DVD
『剣』
『剣』
DVD BOOK
『桂枝雀名演集〈第3巻〉宿替え・こぶ弁慶』(小学館)
『桂枝雀名演集〈第3巻〉宿替え・こぶ弁慶』(小学館)
『桂枝雀名演集〈第4巻〉鷺とり・崇徳院』(小学館)
『桂枝雀名演集〈第4巻〉鷺とり・崇徳院』(小学館)

9月5日(金)
朝起きてベッドの中で読書。澁澤龍彦『唐草物語』のなかに冷泉天皇だか花山天皇だかの蹴鞠の記述があってそれがサッカーとつながることを昨晩ベッドに入る寸前に気づき澁澤全集第18巻をベッドに持ち込んでいたのを読み始める。あった。あった。しかし天皇ではない。藤原成通の話でタイトルは『空飛ぶ大納言』。蹴鞠に熱中するあまり自らも鞠と共に空中に飛翔するようになる話である。日本のサッカーがいまもアソシエーション・フットボールでは世界ランクの30位あたりをウロチョロしているのにリフティング(フリースタイル・フットボール)では世界一になっているのはこの伝統か…などと思いながら久しぶりに澁澤の素晴らしい文章をワクワクしながら読んでるとちょいとベッドを出るのが遅くなって慌ててベッドを出て朝飯&黒兵衛の散歩&新横浜へ。新幹線で大阪へ。車中で携帯が鳴って「あっ」今日は『ぷいぷい』の前に一つ打合せがあったことをすっかり忘れてたのを思い出す。それほど差し迫った仕事の打合せというわけではなかったがスンマセンと謝って打合せは次週に延ばしてもらい許してもらう。毎日放送スタジオ入りの前に隣の丸善ジュンク堂に寄って新潮文庫『日本文学100年の名作夢見る部屋』購入。ついでに養老孟司『身体の文学史』も購入。これは昔読んだけれど本を紛失。Mクンに貸したままになったと思うけど…それが新潮選書になっていたので読み直したくなって購入。枝雀の落語DVD本を2冊(鷺取り・崇徳院&引っ越し・こぶ弁慶)も購入。隣のMBSに行って『ちちんぷいぷい』生出演。沢松奈央子さんと一緒になって錦織圭の凄さについてワイワイ話す。ついでに小生は過去の日本人商社マンテニスプレイヤーについても話す(一昨日の本欄参照)イロイロ楽しく喋って一休みしたあと『VOICE』生出演。京都の厳しい看板規制について喋ったり(歴史的景観地区よりもそーでない地域のほうが規制が厳しいのは「?」ですねえ)スポーツ(サッカーJリーグ)における人種差別問題について喋ったり(スポーツが社会の差別の存在をあぶり出すという自論を話したり)して長いMBS出演が終わり。新幹線で帰鎌。車中三島由紀夫の短編『剣』を読む。ストイックな小説ですねえ。これもスポーツ・アンソロジーに入れたいけど…あ。格闘技は別の人の担当か。帰宅後フロ&枝雀の落語&酒&少々寿司の残りでZZZZZZZZZZZ。

Blu-ray
『クオ・ヴァディス』
『クオ・ヴァディス』
BOOK
夏目漱石『自転車日記』(Kindle版)
夏目漱石『自転車日記』(Kindle版)
『倉橋由美子全作品〈3〉(1975年)合成美女・暗い旅・100メートル他』(新潮社)
『倉橋由美子全作品〈3〉(1975年)合成美女・暗い旅・100メートル他』(新潮社)
想田和弘『熱狂なきファシズム』(河出書房新社)
想田和弘『熱狂なきファシズム』(河出書房新社)
想田和弘『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』(岩波ブックレット)
想田和弘『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』(岩波ブックレット)

9月6日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと仕事。まぁフリーランサーには週末なんて関係ないですね。と言いながら毎日が休みみたいなもの…と娘に陰口をたたかれることもある。陰口じゃなく面と向かってですけどね。今日も読書。これも仕事。夏目漱石『自転車日記』。これはイギリス留学中の漱石が自転車に挑戦していろいろ失敗する出来事を日記にしたモノ。笑える。倉橋由美子『100メートル』。これはローマ五輪の100m優勝者ハリーの走りを見た女流作家が想像力を逞しくして書いた短編。走るたびに《死を味わう》短距離走者。走り終えたあとは《死者として荘重な堅棺に入る》…市川崑監督はこの小説を読んで『東京オリンピック』の100mを撮ったのか?昼飯は映画『クオヴァディス』を見ながら。ロバート・テイラー&デボラ・カー主演。ネロ皇帝時代のキリスト教徒迫害の物語。中学時代に小説も読み映画も見た記憶がある。資料としてローマ帝国時代の見世物(キリスト教徒をライオンの餌食にする)をチェックしたけど…さほど資料にはならず。見世物として殉教するクリスチャンよりもピーター・ユスチノフ演じるネロの「人間性」のほうに興味が惹かれた。それに…ローマ帝国時代の軍人の敬礼はナチスと同じなんですね。いやナチスがここから採ったのかな?ムッソリーニのファシスト党は当然そうでしょうね。午後からも読書。本を読むのも疲れるなあ。ましてや最近の漫画の表紙のような本のスポーツ小説は正直言って読むのがツライ。読めん。仕事の本を脇へ置いて想田和弘『熱狂なきファシズム』(河出書房新社)読み出す。アメリカから押しつけられた日本国憲法の改憲を主張する人々にも読んでほしい本ですね。夕方の黒兵衛と散歩のあと『クオヴァディス』続き見ながら酒。なんせ3時間近い映画ですからね。映画としてはイマイチでもいろんな意味の資料としては(1950年代のハリウッドの力や思想を知るうえでも)見る価値のある映画でしたね。フロのあと再びしばらくいろいろ読書。午前1時からは錦織vsジョコヴィッチ。凄い。1セット目を取った!凄い!2セット目は休んだ!凄すぎる。これは勝つぞー…と思いながら瞼が思い。アカン。3セット目取ったら……勝てる……んとちゃう……かぁ……ZZZZZZZZZZZZ。

BOOK
稲垣正浩・寒川恒夫・野々宮徹・谷釜了正『図説 スポーツの歴史―「世界スポーツ史」へのアプローチ』(大修館書店)
稲垣正浩・寒川恒夫・野々宮徹・谷釜了正『図説 スポーツの歴史―「世界スポーツ史」へのアプローチ』(大修館書店)
松浪健四郎『古代宗教とスポーツ文化』(ベースボールマガジン社)
松浪健四郎『古代宗教とスポーツ文化』(ベースボールマガジン社)
DVD
『椿姫 DVD決定盤オペラ名作鑑賞シリーズ2』
『椿姫 DVD決定盤オペラ名作鑑賞シリーズ2』

9月7日(日)
やっぱり勝ったか…錦織圭。実に見事な闘いぶり。ビデオ見直して3セット目の粘りはホンマに見事。2セットを捨てたところから鮮やかに戦略が決まりましたね。さらに試合の進展と共に判断して他の選択肢が見えるところも凄い。日本のスポーツには希有な考えるスポーツマンの誕生ですね。サッカーも早く見習わないと。いや考えることを見習うべきはスポーツ・ジャーナリストたちかも…などと考えながら黒兵衛と散歩。日本人スポーツマンが大活躍するとやはり嬉しい。それは我々日本人の大きな可能性を示してくれるからだろう。もちろん人類の大きな可能性を示してくれる人間もいるわけで日本という属性に固執することもないのだろうが…と考えながら仕事。スポーツ本チェック。三島由紀夫『実感的スポーツ論』を久しぶりに読み直す。ヤッパリ面白いですね。体育とスポーツを判然と区別しないまま使ってるのは文豪とはいえ時代に勝てなかったからだろうがコノ東京オリンピック時に書かれた「実感的評論エッセイ」は現在の日本社会への重要な警鐘にもなってる。つまり東京五輪のときから日本社会はスポーツ的に何も進歩してないのだ。嗚呼。午後からも『太陽と鉄』『小説家の休暇』『ボクシングと小説』などなど三島のスポーツ論を読み漁る。これらのスポーツ論肉体論を虫明亜呂無氏が『三島由紀夫文学論集』としてまとめてることも改めて凄いなあと思う。これって村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』(文春文庫)と一緒に読むと面白いですねえ…などと思いながら続けて宮本徳蔵『力士逍遙』(小澤書店)もチェック。これは相撲の名著ですね。さらに松浪健四郎『古代宗教とスポーツ文化』(ベースボールマガジン社)と『図説 スポーツの歴史―「世界スポーツ史」へのアプローチ』(大修館書店)をチェックしたのはTBS関係者へのアジア大会資料として。松浪氏は国会で水をぶっかけるなどつまらんこともしたけどコノ本は面白い。イラン・イラク・アフガニスタン等のスポーツの話や飛鳥時代のホッケー的打鞠の話や徳川吉宗時代のポロ的毬打が運動会の玉入れにつながる話など興味深い話満載。夕方大船駅まで出向いてTBSのアシスタント・ディレクター氏に資料として渡す。そのあとちょいと『213』に久しぶりに寄って美味しいビールを2杯クイーッと飲んで骨付きソーセージなどを土産に帰宅。マリー・マクローリンの『椿姫』やら見ながら酒&晩飯&風呂&電話で明日の打合せ&ネル。

DVD
『東京五輪音頭』
『東京五輪音頭』
『ネバーエンディング・ストーリー』
『ネバーエンディング・ストーリー』
『レオポルド・ストコフスキーEMIクラシック・アーカイヴ』
『レオポルド・ストコフスキーEMIクラシック・アーカイヴ』

9月8日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと東京へ。久しぶりにTBS『ひるおび!』生出演。錦織圭の活躍について。テニス専門家としていつも『ちちんぷいぷい』で一緒の沢松奈生子さんが出演。控室でオハヨーと挨拶するとアッラーとイスラム教徒のような返事(笑)。『ひるおび!』は初めてでどんな番組?と訊かれたので東京の番組のなかで一番ぷいぷいに近い番組と答える。ハハハハと明るい笑顔で沢松さんもイツモのぷいぷいと同じ調子で楽しくトーク。錦織が決勝まで進んだらニューヨークへ飛ぶと言うてのに…いえいえいろいろ事情がありまして…。明朝のジョコビッチ戦に向けて期待が盛りあがる。番組後沢松さんは東京の毎日放送スタジオから『ちちんぷいぷい』に出演とか。モニターの画像が1秒ほど遅れて話しにくいから画像は無視したほうがイイですよとアドバイスして小生は銀座へ。山野楽器でストコフスキー指揮ロンドン響のベートーヴェン『運命』とシューベルト『未完成』のDVDを購入。他に『ネバー・エンディング・ストーリー』を3枚3000円の安売りを発見したので購入。孫のために何度も買おうと探したけどなかったもの。ついでに『怪獣たちのいるところ』も買って三島由紀夫原作三隅研次監督市川雷蔵主演の映画『剣』も買ってキョロキョロしていると『東京五輪音頭』などというレアもの日本映画を発見。もちろん主演は三波春夫。十朱幸代・和田浩治・上田吉二郎それに当時新人の山本陽子が出ていて1964年東京五輪の年の6月封切りとか。買わない手はないので買って六本木森ビル39階エニッシュへ。ネットTV『オプエド』生出演。その前にドイツから帰国中でスタッフを手伝ってる若い女性に映画『東京オリンピック』開会式シーンの東西ドイツの合同行進を見せてドイツの役員が何を話してるのか訳してもらう。なるほど。Herrlich!(壮大なモンだねえ!)などと言ってるらしい。その後上杉隆MCによる本番はゲストが海江田万里民主党代表を迎えて錦織から原発&政権奪還etcについてイロイロ話す。海江田氏は昔佐々木信也さんがMCをしていた『ザ・ウィーク』で丸1年ほど一緒にレギュラーコメンテイターをした仲なので同窓会的雰囲気(笑)。ほかに桝添要一という人物も一緒だった(爆)。イロイロ話して帰宅。その前に大船駅前『フラットFlat』でヨメハンと一緒に食事。帰りにバー『クロックスKurocks』でウィスキーを一杯。どちらもかつては『213』で働いていた連中が独立した店でお祝いがてらに寄る。時代は若者に引き継がれますね。帰って映画『東京五輪音頭』を見る。はっはっは。映画としてはドーデモいいけど昭和39年当時の東京の風景が貴重。東京五輪の1年前に行われたプレ五輪の様子も面白い。それに若い三波春夫さんの素晴らしい美声と雪の降りしきる映像で『俵星玄蕃』が全曲入ってる。映画としては最低だけど(何しろ撮影期間23日ですからね)レアものの価値は十分。明朝チリッチとの決勝に備えて早めにネル…ZZZZZZZZZZ。

9月9日(火)
朝6時前に起きてWOWOW錦織圭vsチリッチ戦TV観戦。うっそー!チリッチってこんなに強かった?こんな見事なグランド・ストローク打ってた?もっと無骨で不器用でいらだて顔を顰めたりする選手だったはずなのに…最初にサーヴを取ったところから波に乗ったかな?錦織は堅かったなあ…残念…無念…で表彰式インタヴューまで見たうえで黒兵衛と散歩する時間もできてそのあと東京赤坂TBSへ。沢松奈生子さん杉山愛さんと『ひるおび!』生出演。『ひるおび!』の控室に入ってすぐにディレクター氏を捕まえて錦織選手を取りあげるだけでなく国枝慎吾・上地結衣両車椅子選手が同じ全米オープンで男女単複とも優勝したことを取りあげるよう進言。そこへMCの恵さんも来たので同じことを言うとすぐに映像写真の手配を指示してくれる。というわけで沢松さん杉山さんとさんざん錦織残念…を話したあと最後に国枝・上地両選手の大快挙について話すことができた。この情報はもちろん小生も知っていて取りあげなければ…と思っていたけど本HPに3人の方が絶対に取りあげるべき…なぜ取りあげないのか…とのメールをくださった。ありがとうございました。帰宅後新聞雑誌いろんなメディアから錦織や日本のテニスに関するコメントを求める電話があったけどその都度車椅子テニスの快挙についても話す。何しろ国枝選手は四大大会優勝のグランドスラムですからね。黒兵衛と夕方の散歩のあとテレビ報道いろいろチェック。国枝上地はナカナカ取り上げられないなあ…。

DVD BOOK
『桂枝雀名演集〈第2巻〉青菜・七度狐』(小学館)
『桂枝雀名演集〈第2巻〉青菜・七度狐』(小学館)
BOOK
宮本徳蔵『力士漂泊 相撲のアルケオロジー』(講談社文芸文庫)
宮本徳蔵『力士漂泊 相撲のアルケオロジー』(講談社文芸文庫)
島田裕巳『予言の日本史』(NHK出版新書)
島田裕巳『予言の日本史』(NHK出版新書)
ハザマキカク『ベスト珍書 このヘンな本がすごい!』(中公新書クラレ)
ハザマキカク『ベスト珍書 このヘンな本がすごい!』(中公新書クラレ)

9月10日(水)
朝起きてRKB毎日放送『ニュース新発見インサイト』電話出演。国枝・上地・錦織各選手の活躍にひっかけてテニスの話題。ジョコビッチ(モンテネグロ)ラオニッチ(モンテネグロ→カナダ)チリッチ(クロアチア)と旧ユーゴの北部地区に名選手が多いのはそこがオーストリアやイタリアの貴族の保養地だったことも関係があるのでは?R・シュトラウス『ばらの騎士』でも侯爵夫人を放ったらかしにする元帥ウェルテンベルク侯爵はクロアチアの別荘で狩に没頭する。また『メリー・ウィドウ(陽気な未亡人)』の金持ちの未亡人ハンナ・グラヴァリの出身地ポンテヴェドロのモデルはモンテネグロ。このあたりは貴族文化が発展しテニスも発展した?また旧ユーゴ圏にはイスラム文化も浸透。テニスはカルタゴ(チュニジア)のチュニスで流行したのでチュニスが訛ってテニスと呼ばれるようになったという説があるくらい。ラケットもアラビア語のラハト(手のひら)から生まれた言葉だという…なんて話をする。コーナーのタイトルが「インサイト・カルチャー」ですからね。そのあとすぐに黒兵衛と散歩して東京赤坂TBSへ。3日連続『ひるうおび!』生出演。錦織選手のユトリ教育世代がスポーツ界でいろいろ活躍しているという話。さんざん(主に保守派から)悪口も言われるユトリ教育ですけどこんな効果もあるんですね。体育会系的教育よりもむしろ厳しい教育と言えるかも、何しろ殴ってでも引っ張っていってくれるなんて教育もサインでやることを教えてくれる高校野球の監督のような教育もあり得ないし自分で物事と課題を考え自分で解決しなければなりませんからね。だから錦織選手のようなスポーツマンも育つんでしょうけどね。番組終了後東京駅へ。新幹線で大阪へ。時間にチョット余裕ができたので丸善ジュンク堂に寄って宮本徳蔵『力士漂泊』(講談社文芸文庫)購入。これは同氏の『力士逍遙』(小澤書店)と内容は同じだがパラパラと眺めたら新たな記述もあったので購入。ほかにオモロソウナ辞書はすぐに買ってしまう癖で松原信宏『アラブ・イスラム中東用語辞典』(成甲書房)も購入。ハザマキカク『ベスト珍書 このヘンな本が凄い!』(中公新書ラクレ)島田裕巳『予言の日本史』(NHK出版新書)それに『枝雀名演集 青菜&七度狐』も買って隣の毎日放送へ。『VOICE』生出演。維新の会と結いの党が合併して維新の党?何?それ?自由民主党よりエエ名前を必死に考えてください。その他京都の保津川下りが豪雨で苦労してる話や河内音頭に挑戦してる小学生の話。江州音頭の櫻川唯丸さんのようになって下さいね…で新幹線で帰鎌。枝雀の落語見聴きしながら軽夜食&風呂&寝る。長い一日やった……ZZZZZZZ。

BOOK
クロード・レヴィ=ストロース『月の裏側 日本文化への視角』(中央公論新社)
クロード・レヴィ=ストロース『月の裏側 日本文化への視角』(中央公論新社)

9月11日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩。帰ってくるといろいろメール&電話。そうか。朝日新聞は記者会見か。いろいろ問題があったその元凶は甲子園…と言うと牽強付会が過ぎるだろうか?そうでもあるまい。新入社員記者が取材に派遣される高校野球ではジャーナリズムの批判精神を働かせられないのだからそこから朝日の体質が醸成されるとも言える。もちろん巨人や箱根駅伝を所有主催してる読売も同じ穴の狢。スポーツを馬鹿にしてはいけませんね。小生の高校野球批判の原稿は今年朝日新聞社出版の月刊誌『ジャーナリズム』でボツにされてしまいましたからね。日本のメディアはスポーツでの言論封殺は当たり前だと思ってるんじゃないですか。そんな意識が蔓延るんですよ。で。いろいろ連絡が入ったりナンヤラカンヤラでテンテコマイ。落ち着いて仕事がでけん。シャーナイし昨日買って帰ったクロード・レヴィ=ストロースの『月の裏側 日本文化への視覚』(中央公論社)を読み出すとコレが面白く…という以上に素晴らしく熱中してしまった。記紀神話を生んだ日本人は「出逢いと混淆の場」で「借用と綜合」「混合と独創」を「交互に繰り返し」「非常に古い時代から」「日本に多様性という芽を植えつけた」のか…。そう!日本文化の素晴らしい多様性!日本に対する外国人からのこういう評価こそ喜ぶべきですよねぇアベさん!Levi-Straussレヴィ=ストロースは御存知ですよね。リーバイスのリーヴァイ・ストラウスじゃありませんよ。スペルは同じやけど。夕方黒兵衛と散歩のあとニュースをいろいろチェック。朝日は沈むのか。晩飯は孫と一緒に『ネバー・エンディング・ストーリー』を見ながら。孫の目がキラキラと輝いたり怖くて緊張したり…。これはやっぱりイイ映画ですよ。4才児には少しシンドイみたいでアトレイユが南のお告げ所を突破したところで残りは明日。孫が寝たあとさらにニュースをチェック。朝日と高校野球の関係に振れる発言はないですね。しゃーないですね。

CD
ビゼー『カルメン』
ビゼー『カルメン』
プッチーニ『ラ・ボエーム』
プッチーニ『ラ・ボエーム』
R・シュトラウス『薔薇の騎士』
R・シュトラウス『薔薇の騎士』
ヴェルディ『ファルスタッフ』
ヴェルディ『ファルスタッフ』
ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』
ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』
ケルビーニ『メデア』
ケルビーニ『メデア』

9月12日(金)
最近の本欄の日付が9月ではなく6月になっていた。もう直しましたけど頭のなかがひっくり返ってたのかな?朝起きて黒兵衛と散歩。久しぶりに落ち着いてデスクワーク。しかし午前中は郵便物やメールの処理だけで時間が過ぎる。嗚呼。気分転換にBGMはバーンスタイン指揮サンタ・チェチリア音楽院or.の『ラ・ボエーム』。凄くゆっくりしたテンポで発売当時(1988)は日本の音楽評論家に酷評された演奏だけど小生には何故評価が低かったのか理解できなかった。すごく遅いテンポが受け入れられなかった?歌手が無名だった?)ハドレー&レオー&ダニエルズ&ハンプソンetc)しかし聴けば聴くほどしみじみと音が心に染みこんでくる名演奏だと小生は思うのですが…。そー言えばバーンスタイン指揮のオペラはヴェルディの『ファルスタッフ』(ウィーン・フィル&ディースカウ他)を除いて日本ではすべて評価が低い。めちゃめちゃテンポの遅いメト・オケとの『カルメン』(ホーン&マクラッケン他)もコレまた遅いテンポの『ばらの騎士』(ウィーンフィル&ルートヴィヒ&ジョーンズ&ポップ他)もすべて日本では酷評。わずかに『トリスタンとイゾルデ』(バイエルンor&ホフマン&ベーレンス&ミントン他)だけが遅いテンポでも高評価。それはベームの御墨付きがあったから?若い時代にスカラを振ってカラスと共演した『メデア』も低評価の上カラスに嫌われたとか。しかしバーンスタインのオペラはどれもこれも音楽的工夫がいっぱい。こんなことするのかあ!こーきたかあ!今度はこんなふーにするかあ!と驚きがいっぱいなのだ。そんなふうに俺が喜ぶのは小学生以来のレニー・ファンだからというだけではあるまい。とにかく驚きいっぱいオモシロイ演奏の連続。だからBGMには向かないのだけど一般には向かないという批評は当たらないだろう。そこには熱があるのだから熱にはオペラ初心者も動かされるはず…4歳の孫だって『ネバー・エンディング・ストーリー』の映画には目の色変えて見入ったのだから…って関係ないか。いや関係あるな…などと考えながらあれこれ仕事をしたり電話を受けたりするうちに夕方。黒兵衛と散歩のあと久しぶりの晩飯映画劇場は三島由紀夫原作三隅研次監督市川雷蔵主演『剣』。大学同級生の女性は原作にない存在だが1950年代当時のモダニズムが出てオモシロイ。昔の大学生は大人でしたね。

9月13日(土)
朝起きて昨日書いた原稿をチェック。オモロナイ。スランプかな…なんて…そんな高尚な域には達してませんから…と思いながら黒兵衛と散歩。ちょっとウンウン唸って原稿と格闘してあっと言う間に午後になって東京半蔵門TOKYOMXテレビへ。MXは石原&猪瀬両都知事に招かれて『都知事の部屋』とかいう番組に出演して以来。桝添さんにはまだ招かれてない。番組は続いるのかな?今日は『淳と隆の週刊リテラシー』に出演。ロンブーの田村淳サンとノーボーダーの上杉隆サンに招かれて朝日新聞問題について喋ったり(一昨日の本欄参照)2020東京五輪問題について喋ったり(どんなオリ・パラにするのかハッキリしないから新国立競技場の建設も危うい。現競技場の改築のほうが工事費用も安上がりで工期も短いうえに新しい五輪のメッセージとしても優れてると思う…等々)。今日入った共同通信の配信記事で新国立競技場の談合疑惑が表面化し現競技場の取り壊しと新競技場の建設がさらに遅れるとか。本当に新競技場は(予算と工期内に)建設できるのか?いったい誰が建設を推進してるのか?いろいろ話して東京駅で文藝春秋買って田村淳さんの記事「テレビが楽しくなくなった」上杉隆サンの記事「東京五輪ゴルフ界場決定の闇」を読みながらビール飲みながらツマミ食いながら帰宅。しかし共同が新国立競技場の談合問題を取りあげてもマスメディアは取りあげないでしょうね。メディアも五輪利権がほしいですからね。それこそが吉田調書や吉田証言の核心で日本のマスメディアの構造的大欠陥で朝日だけの問題ではない…とスポーツ評論家は思うのですが…。しかし2020東京オリパラはどーなるのでしょうか?

9月13日(土)つづき
帰宅してなでしこvsガーナ戦。ありゃ。前半で5-0。凄い。慌てて前半ダイジェスト見て後半は…点が入らんなあ。まあ。こーゆー試合のホーがいいのでしょう。本番へ向けて課題が多く残る試合のほうが…寝よ。

DVD
R・シュトラウス『ダフネ』
R・シュトラウス『ダフネ』
CD
『ダフネ』
『ダフネ』
BOOK
立花隆『臨死体験』(文春文庫)
立花隆『臨死体験』(文春文庫)

9月14日(日)
三連休の真ん中…などという意識は全然ないまま黒兵衛と散歩。快晴。秋風が爽やか。終日仕事。一所懸命仕事。昼飯食って午後も仕事…と思ったらNHKアーカイヴで1964年東京五輪招致と聖火リレー計画の立役者田畑政治のドキュメンタリー『その時歴史は動いた』をやってたので見てしまう。1964年は平和の祭典。2020年は?現在田畑のようなリーダーはいるのか?チョイト考え込んで午後の仕事は手につかず。秋場所初日。高安vs豪栄道に興奮。取り直しでもよかったけど高安は期待通り強なってるなあ。3横綱は全員はたき込みの勝利。チョイト苛つきながら黒兵衛と夕方の散歩。そのあとまた仕事して晩飯オペラ劇場はR・シュトラウス『ダフネ』。故・永竹由幸さんのお葬式でいただいたもの。ジューン・アンダースンのタイトルロールの歌がいいですねえ。2時間のうち半分の1時間を見たところで孫や母親が帰宅したので『ダーウィンが来た』に変更。ははは。ヨタカの生態ね。夜鷹ではないのですね。面白かった。日曜美術館見て孫と風呂入ってNHKスペシャル臨死体験。なるほど脳の役割がよくわかった。死ぬときほとんどの人が素晴らしい夢を見るようにできてるんですね。別に科学的に証明しなくても多くの宗教家や唯脳論者が指摘してたことのようにも思えますが…まぁ立花隆さんのようなノンフィクション作家はそこを突き詰めたくなるのでしょうね。アジア大会男子サッカーは4-1でクェートに完勝したらしいですね。U-21としてはイイんじゃないですか。臨死体験のような夢が見たいなあ。君や来し吾や行きけむ思ほえず夢か現か寝てか覚めてか…業平は臨死やなくても夢見てた?レヴィ=ストロースの残り読みながら…寝よ。

9月15日(月)
敬老の日。62歳の小生は敬ってもらわなくても結構です。どーせ年金ももらえませんしね。もらえたとしても雀の涙ですからね。若い人にも迷惑をかけたくないですから。正直言って40年近く国民年金を払い続けたのが良かったのか悪かったのか…なんて思ってしまうような「国」はいい「国」とは言えませんね。あ。今のは「政府」と書くべきなのか…。スポーツ本の文庫アンソロジー考えたり近々始まる連載の校正を考え直したり…しているうちに祝日は消える…。くそっ。レヴィ=ストロースの本がどっかへ消えて見つからへん…こーゆー状況を老化というのなら敬老は受け入れます。夜はなでしこジャパン対中国戦。まあ初戦だからこんくらいでええのんでは?世代交代も必要でそれには経験積ませんとアカンですからね。

9月16日(火)
朝起きて朝飯食って東京永田町衆院議員会館会議室へ。ゴルフ改革会議出席。小生はまったくゴルフとは無縁…と言えるほどゴルフをやらない人間ですが(ハワイ島の波越えのコースでワンオンしたのが自慢ですが)ゴルフ界の話をいろいろ聞くと日本のスポーツ界のあらゆる問題と通底してるところに気づかされる。それにしても世界アマゴルフ選手権が軽井沢で開かれて…その開かれ方の報告を聞くと2020東京五輪がまともに開けるのかどうか心底心配になってくる。ゴルトは関係ないが朝日新聞問題で小生の原稿もボツになっていたことがネットでは結構話題になってると上杉隆サンから聞くとゴルフ改革会議議長の大宅瑛子さんから是非ともボツ原稿を読みたいと言われたのでノーボーダーでも小生のHPでも読めますよと答える。朝日新聞の吉田調書や慰安婦問題の根本にはスポーツを主催したり所有するメディアの問題(批判を許さない姿勢)が元凶として存在しますからね。しかしゴルフ改革会議での広瀬一郎さんの報告(ゴルフ検定とマーケティング)は勉強になった。2020東京五輪は進んでるのかな?官制談合で国立競技場の解体はストップか…。本欄の読者からオリンピックとパラリンピックを一緒に同時に考えたユニヴァーサル・オリンピックにしなければ…というメールを受け取ったけどこの言葉はいいですね。ユニヴァーサル・オリンピック!そういう話を組織委員会は検討してるのかなあ?午後自宅に帰る途中ヨメハンから電話。エライ地震があったらしい。何故か東海道線ではモーマンタイ(無問題)。いろいろ仕事したあと晩飯映画劇場は孫の希望でマタマタ『ネバー・エンディング・ストーリー』。いいですよー。イイと思ったものは何度でも見たり聴いたりするのがいいですよー。爺なんか『ニーベルンクの指環』を百回以上見聴きしてますからねえ。『ネバー・エンディング…』も10回以上見たモンね。読書百遍意自通。何度も見ましょ。読みましょ。ミヒャエル・エンデはその価値があります。

9月17日(水)
朝起きてゴミ出しチョコッと手伝ったあとはRKB毎日放送『ニュース新発見インサイト』電話出演。ノーボーダーにも書いた「朝日新聞問題の元凶は甲子園!?」の話。小生の甲子園批判の記事は朝日新聞出版の月刊誌『ジャーナリズム』でボツになった(編集担当者と打合せをして書いた原稿を編集長に掲載を拒否された)という事実を踏まえて甲子園の高校野球取材や執筆から新聞記者になる朝日の記者は「批判」「自己批判」というジャーナリストとしての当然の姿勢を身に付けられないのでは?巨人や箱根駅伝を批判できない読売記者も同じですけどね。日本のメディアがスポーツを支配することでジャーナリストとして自らの首を締めてる状態はいつになったら解消できるのでしょうか…という話をしたあと新幹線で大阪へ。朝日新聞出版がボツにした(掲載を拒否した)小生の原稿を読みたい方は『蔵出しコラムスポーツ編』の「体育からスポーツへの大転換の時代――スポーツ・ジャーナリズム、スポーツ・ジャーナリストに求められることは?」をお読みください。またRKB毎日放送での小生の話を聴きたい方は『ニュース新発見インサイト』の「インサイト・カルチャー」でお聞きください。

9月17日(水)つづき
大阪毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演。ざこば師匠やなるみさんや月亭八光さんらと楽しくワイワイ関西の話題を話したり石田ジャーナルで年金制度に腹を立てたり…のあと少し休んで『VOICE』生出演。アジア大会の特集で日本のカバディ界の第一人者であるお坊さんの話。なるほどインド生まれの鬼ごっこのようなスポーツ競技だから僧侶が挑むのも一理ある?日本の競技人口数百人のなかでトレーニングにがんばってる姿を見ると応援したくなった。往復の新幹線やテレビ出演の休憩時間に新潮文庫の『日本文学100年の名作第1巻』をパラパラと読む。オモシロイ!谷崎『小さな王国』稲垣『黄漠奇聞』芥川『妙な話』鴎外『寒山拾得』などは久しぶりに読み直してオモシロサ再納得。荒畑寒村『父親』内田百閨w件』長谷川如是閑『象やの粂さん』のオモシロサに感心。朝日新聞社会部長で米騒動時の高校野球全国大会中止の文章を書いて高校野球の連帯責任論を最初に説いた如是閑がこんなイキな小説を書いてるとは知らなかった。関係ないけど一太郎のATOKではnyozekanとキイボードを打つと如是閑と変換されますね。あ。マイクロソフトでも同じか。帰宅して少しメシ。フロ。ネル。スコットランドはどーなるのかなあ。

9月18日(木)
朝黒兵衛と散歩のあと週末の名古屋オペラ講座と筑波大学大学院オリンピック特別講義の準備。オペラ講座は『ドン・ジョヴァンニ』の新演出を選択。筑波は1964年当時のムック(世界文化社版)やソノシート(朝日ソノラマ)などを買って持っていてホントによかったと思う。《ヨット競技の(スタートの)号砲が暴発して自衛隊員が指を失うという悲劇もあった》なんてことまで書いてある。午後からは新潮文庫の編集者が送ってくれたスポーツ・アンソロジー用の資料を一気に読破。宇都宮徹壱さんの『死者を巡る物語』(フットボールの犬/幻冬舎文庫)がup to dateにスコットランドの話題で面白かった。夕方黒兵衛と散歩のあと大相撲。高安vs鶴龍。日本人力士は勝てんなあ。あと一歩。やっぱり精神力?環境?遠藤もなあ…と思いながらなでしこジャパンvsヨルダン戦。真。予想通りとはいえ…うわっ。前半で8点か…いや…9点か…合計10点か…いや…12点か…得点もワカランようなるくらいの大量得点。しかし時折ミスが…W杯優勝経験組と若手の差は大きい…ま…佐々木監督もわかってらっしゃるでっしゃろけどねえ…。ネヨ。ZZZZZZZZZ。

9月19日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩。いろいろ仕事して鎌倉の病院へ。主治医の先生に体重も毎日測った方がイイネと言われて納得。最近体重が戻ってきましたからね。その先生にプレゼントした山下洋輔さんとスペシャル・ビッグ・バンドの『展覧会の絵/ボレロ』のCDの感想を聞くと…「イヤァオモシロイのはわかるのですが…こんなに自由でいいのかと…クラシック好きは考え込んじゃって…敬虔なカトリック教徒が悪魔の囁きを聴いたような気分…」この感想きっとヨースケさんは大喜びするでしょう…と答える。午後からも続けてチョイト仕事して夕方から東京へ。某出版社との打合せのあとTBSへ。来週火曜出演の『ひるおび!』のビデオ撮りをやったあともう一つ打合せをこなして東京會舘へ。講談社ノンフィクション賞を受賞された清武英利さんの表彰式と受賞パーティに出席。清武氏に挨拶して久しぶりにお会いした審査員の後藤正治さんにも挨拶したあと久しぶりに講談社の大勢の編集者に会っていろいろ話す。小生が署名原稿を初めて書かせてもらった担当者にはときどき会ってるから普通に話をしたがソノ時の編集長のS氏に久しぶりに会って感激。もちろん既に退職されて「あとは死ぬだけよ。ハッハッハ」などとおっしゃってたがそのヤクザの親分のような風貌と頼りがいある編集者は最近になくなったなあ…。そー言えば今はなき月刊『現代』誌で巨人の広報担当氏と大喧嘩したときに後ろに控えてくれていたのがS氏だった。その人物と元巨人で小生が喧嘩した相手と喧嘩の真ッ最中の清武さんのパーティで再会するのも感慨深い…と思っていたらナント小生が小学館の『GORO』の記者時代の編集者とも会ってコレマタ感激。みんな年取ったなぁ。当たり前か。

9月20日(土)
朝黒兵と散歩に行ってチョコチョコッと仕事したあと名古屋へ。栄文化センターでのオペラ講座の前に中日新聞の取材を受ける。スポーツ評論家の小生が音楽評論をするに至った経緯やオペラの楽しみをいろいろ話させてもらったあとオペラ講座。モーツァルト三大オペラ・シリーズの最終回は『ドン・ジョヴァンニ』弟二幕。ジョゼフ・ロージー監督ライモンディ主演の映画を楽しんだあと様々な舞台のドン・ジョヴァンニが死ぬシーンを見てもらって解説。このオペラはホントに現代的でいろんな演出があるのでサイコーにオモシロイですねえ。講座のあと中日文化センターの人とイロイロ打ち合わせ。そうか。再来年で文化センター開設50周年でイロイロ企画を考えておられるのですね。ハイハイ。協力させていただきましょう…でいろんな人といろんな話をして新幹線で帰鎌。往復の新幹線で今月号の『新潮45』1964年東京オリンピック当時の東京の様子を活写した記事(メリー・アシュモント「変貌する東京@世界が日本に一目惚れ」)や旭天鵬の連載「40歳の幕内力士@初めて見た日本」を読む。どちらも面白かったけど二つ話の雰囲気が(具体的にではなく雰囲気が)結びつくような気がする。つまりモンゴル力士は昭和の日本人なのだろう…。

9月21日(日)
朝起きてチョイト資料を整理して東京へ。茗荷谷の筑波大学東京キャンパス文京校舎での連続講座第2回目の『2020東京オリンピック・パラリンピックのレガシーを創る』に登壇。小生のテーマは『1964年東京オリンピックのレガシー』。京都祇園町の電器屋の小学6年生だった小生が町内の人と一緒に店のカラーテレビで開会式を見た経験や学校のテレビで五輪競技を見たことや市川崑監督に聞いた話などを1時間半にわたって披露。そのあと質問をいくつか受けて最後に映画『東京五輪音頭』の一部を見ていただく(ナンデモカンデモ参照)。1964年当時の日本と東京の雰囲気をわかってもらえた(再確認してもらえた)ら…うれしい…と思いながら講義終了。しかしコノ映画は東京五輪開幕1か月間に公開されたモノなのにジェット戦闘機の描く五輪のマークのシーンが入ってるのは何故?当時の自衛隊のパイロットは本番の五輪開会式まで1度も成功したことがなかったと話していたはずだけど…。他のスポーツ・シーンは前年のプレ五輪だったけどその時成功してた…なんてことはないはず。もう一度映像の隅から隅まで見直してみよ。講義のあとコノ講座のプロデュース役の山口香教授と柔道の話や2020年に向けての話を1時間ほどして大学を出る。いい天気。銀座へ。少し買い物のあと帰宅。爆睡。夜はアジア大会の水泳&柔道&体操&バドミントンを楽しみながらウィスキー。日本のスポーツマン&ウーマンはなかなかがんばってるではないですか…。寝よ。

Blu-ray
オペラ『完璧なアメリカ人』
オペラ『完璧なアメリカ人』
DVD
『力道山物語 怒濤の男』
『力道山物語 怒濤の男』
BOOK
牛島秀彦『もう一つの昭和史1深層海流の男・力道山』(毎日新聞社)
牛島秀彦『もう一つの昭和史1深層海流の男・力道山』(毎日新聞社)
DVD
『川上哲治物語背番号16』
『川上哲治物語背番号16』

9月22日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと午前中はなんやらかんやら雑務。午後からコラム原稿1本仕上げて東京へ。六本木森ビル39階エニッシュで『ニューズ・オプエド』生出演。ヤンキース田中投手の復活を話したり昨日の筑波大学での講演の話をしたり…。上杉隆さんのアシスタントを務める米田三輪子さんがテイチクの仕事を手伝ってるとかで三波春夫の『東京五輪音頭』のDVDを貸してあげる。これ知っていればテイチクでは鼻高々ですからね(笑)。ちなみに米田さんに「テイチクってどういう意味か知ってる?」と訊くと「帝国蓄音機の略ですよね」とバッチリ。言葉は理解して使いですからね。ナビスコはNational BIscketの略ですよ上杉さん。1時間の番組を終えて銀座へ。山野楽器でオペラDVD購入。前から目をつけていて値段が高いから買おうか買うまいか迷っていたのをやっぱり見なければと買いに行く。フィリップ・グラス作曲の現代オペラ『完璧なアメリカ人(The Perfect American)』。なんと主人公はウォルト・ディズニーで彼の死の直前の姿がオペラで描かれてるという。みっきやドナルドの夢にあふれる世界などなくスタジオをクビになった元従業員が現れて彼の非難したり肖像画を描きたいというウォーホルと言い争ったり…専制的で傲慢で誇大妄想狂のディズニーがオペラの世界に現れるという。グラスという作曲は『北京のニクソン』という作品を発表したり…テーマも音楽もかなり面白い作曲家ですね。ついでに日本映画で何かオモロイモノはないかと漁ってるとアリマシタァ!『怒濤の男力道山物語』本人が本人を熱演した昭和30年の作品。何とプロデューサーが古賀政男で脚本は黒澤の片腕とも言うべき菊島隆三。遠藤幸吉・沖識名・ハロルド坂田・九州山それに美空ひばりが友情出演。さたに『背番号16川上哲治物語』というのもあった。こちらも本人が本人を演じて女房役が新珠三千代。宍戸錠・小林旭が脇を固める豪華キャスト。買って帰ってすぐに見たかったけど明日のTV出演用に我慢してアジア大会を見る。日本の水泳も体操もがんばってますねえ。

BOOK
田中英光『オリンポスの果実』(新潮文庫)
田中英光『オリンポスの果実』(新潮文庫)

9月23日(火)秋分の日
世の中は祝日らしい。朝起きて黒兵衛と散歩のあと東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。田中雅美さんと久しぶりに御一緒。萩野や入江や渡部など日本水泳陣のスゴサを喋る。なんと言っても組織が風通しいいですよね。会長が40歳代の鈴木大地さんだし渡部選手のコーチは水泳経験ナシの元サッカー選手ですからね。そーゆー人材を登用できる組織はイイですね。コーチというのは(選手を目的地まで運んであげる)馬車のことですからね。アスリート・ファースト。柔道もアジアではがんばってるけどその点ではマダマダ危ういかも…。少し休んだあと『ひるおび!』名物コーナー「クイズどっちがホント?」に出題&解説者として登場。サッカーのレッド・イエロー両カード以外にあるのは?(グリーンカード)バスケットボールのゴール後ろのバックボードは何のためにできた?(2階席の観客がゴールの邪魔をしないため)マラソンはコースが長くてもイイ?短くてもイイ?(0.1%いないなら長くてもイイ)なんてクイズをイロイロ答えてもらって面白く解説。そのあとスグにタクシーに乗って東京駅へ。新幹線で大阪へ。毎日放送『VOICE』生出演。西アナウンサーの司会で京都のゴミ屋敷対策や兵庫のレコード針産業について喋ったあと元バドミントン選手としてアジア大会の同競技で「風が吹いたこと」について話す。昔は体育館にエアコンなんてなく窓もカーテンも閉め切ってましたからねえ。日本選手のヘアピン・ショットが風で戻ったのには驚き。コートチェンジしても同じことが起きたなんて信じられない。何もかもプレイヤーが一番よくわかってるはず。W杯サッカーでも審判の判定疑惑がいろいろありましたけどそんなことやって恥ずかしくないんでしょうかねえ。往復の新幹線で田中英光『オリンポスの果実』熟読。通読するのは4度目くらいだけどこんなに面白い小説とは思わなかった。年取ると印象が変わるなあ。帰宅後映画『怒濤の男力道山物語』を見ながらウィスキー。コノ映画が抜群に(とまでは言えないがケッコウ)面白かった。長崎県大村出身という嘘の作り話とはいえ九州山やハロルド坂田や豊登や遠藤幸吉の姿を見るだけでマンゾク。チラリと登場する若きジャイアント馬場などに大騒ぎしてベッドへ。

9月24日(水)
朝RKB毎日放送『ニュース新発見インサイト』電話出演。アジア大会バドミントン競技の「風問題」について話す。実況アナウンサーが「今風上ですから今のうちにポイントを…」なんて喋ることがそもそもオカシイですよね。他にも大会運営は問題だらけで4年後の平昌冬季五輪が心配。とはいえ6年後の東京五輪も心配ですよね。ホンマにできるんかいな…と思いながら黒兵衛と散歩。今日は終日原稿執筆の準備。日経で新連載「スポーツと文学」を始めるので全体の構成と資料を再チェック。夕方の黒兵衛と散歩で第1回目の原稿の書き出しや結論を考えながら歩いて帰宅するとビール。ハイ。すぐには書き出しません。いったんすべてを忘れ晩飯食いながらアジア大会楽しんでウィスキー飲みながら映画『川上哲治物語』楽しむ。昔はみんな貧乏だったなぁ。捕手の吉原の役は若き宍戸錠。頬を膨らませる前で男前。なんでホッペタ膨らませたのかなあ。

BOOK
『日本書紀』(岩波文庫)
『日本書紀』(岩波文庫)
『平家物語』(岩波文庫)
『平家物語』(岩波文庫)
吉川英治『新平家物語』(新潮文庫)
吉川英治『新平家物語』(新潮文庫)
夏目漱石『吾輩は猫である』(新潮文庫)
夏目漱石『吾輩は猫である』(新潮文庫)
夏目漱石『吾輩は猫である(まんがで読破)』(イースト・プレス)
夏目漱石『吾輩は猫である(まんがで読破)』(イースト・プレス)

9月25日(木)
朝5時起き。いざ日経『スポーツと文学』第1回の原稿執筆。昨日頭のなかで書き上げているのでサラサラ…でなくカチャカチャと進む。万年筆ではなくコンピュータのキイボードですからね。カチャカチャカチャカチャ…と日本書紀や平家物語や橋本治『双調平家物語』や漱石『猫』と日本のスポーツの関係を書いてメインは澁澤龍彦『空飛ぶ大納言』で蹴鞠を取りあげて日本人はチームプレーより個人プレーに魅力を感じる…と結論づけて8時前には完成。朝飯食って黒兵衛と散歩して帰ってきてから原稿をもう一回読み直して日経編集部へ送稿。ヨッシャー。第1回は何とか終えてホッと一息。掲載は来週木曜から始まり毎週木曜全5回の掲載予定です。日経を購読されている方は御期待ください。

CD
『ファジル・サイ/ピアノ・ソロ』
『ファジル・サイ/ピアノ・ソロ』
『ラ・カンパネラ〜ヴィルトゥオーゾ・リスト/辻井伸行』
『ラ・カンパネラ〜ヴィルトゥオーゾ・リスト/辻井伸行』
BOOK
小田島雄志『井上ひさしの劇ことば』(新日本出版社)
小田島雄志『井上ひさしの劇ことば』(新日本出版社)

9月26日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと手紙メール類の整理。avex classicから辻井伸行クンの新譜『ラ・カンパネラ〜ヴィルトゥオーゾ・リスト』が送られてきていたので早速試聴。ワーグナー/リスト編曲の『イゾルデの愛の死』がイイですねえ。もう「クン」なんて呼んじゃいけないですね。彼は大ピアニストの仲間入りをしましたね。小田島雄志先生から『井上ひさし劇ことば』(新日本出版社)が送られてきていたので読む。井上ひさしさんとシェイクスピアには共通点がいっぱいあるのですねえ。小田島先生は歳をとっても次々とイイ仕事をされてますねえ。見習わねば。音楽を辻井氏からファジル・サイに掛け替える。コレもavexから送られてきた新譜。『ファジル・サイ|ソロ』やっぱり自作の『ブラック・アース』は面白いけど『パガニーニ・ジャズ』や『トルコ行進曲ジャズ』も聴かせますねえ。しかしこんなに面白い演奏は耳を奪われてBGMにならないから仕事になりませんね。午後からは音楽をBGMになるカラヤン指揮に掛け替えて(笑)新潮社の仕事。夕方から大船のホテルへ。TBS『あさチャン!サタデー』の取材を受けたあとビア・バー『213』でビールを飲んで帰宅。アジア大会見ながら呑み直し食べ直し。フロ&ネル。逸ノ城は凄いなあ。遠藤が隠れてしもたなあ…立会に2度仕掛けたあと飛んだ土俵は最悪やったけどエエ相撲も多いなあ…ZZZZZZZZ。

9月27日(土)
朝黒兵衛と散歩のあとコラム原稿をサラサラサラ…と…イヤ…カチャカチャカチャと仕上げて…と思ったけれど進まず。書いてはみたもののオモロナイ。朝飯食べて仕事したのでアサメシマエとはいかなかったようでアッと言う間に昼飯前。慌てて新横浜へ。新幹線で大阪へ。大阪府保険医協会の定期総会に招かれて講演。テーマは東京五輪2020で日本の何が変わるか…しかし何が変わるという以上に1964年の東京五輪の話をしたあと2020年にはコウ変わってほしいと気持ちを込めて「体育からスポーツへ」という持論を百人以上のお医者さん相手に話す。皆さん熱心に1時間半耳を傾けて下さって30分質疑応答。最後にパラリンピックのことに触れて講演終了(お医者さん方が相手だったのでもっとコノ話題に触れるべきだったと反省)。そのあとの懇親会に少し出席。オモシロカッタと挨拶してくださった何人かの方と名刺交換。そのなかにスポーツ議連で五輪組織委員長の森元首相らとラグビーをやってる共産党の衆院議員の方がおられて御挨拶。東京でお会いすることを約束。政府の監視者としての議会の活躍には党派の別なく活躍してほしいですからね。帰りの新幹線で晩飯。鰻丼が売り切れだったので穴子丼。やっぱり新幹線弁当は鰻丼ですよねえ…と思いながらビール。ナニィ。木曽の御嶽山が爆発した?富士山はどうなるのかなあ。そんなことになったら五輪どころではないのかな…。

9月28日(日)
朝黒兵衛と散歩のあと孫を連れて大船のビッグ・イベント『大船to大船渡』を見物。爽快な秋晴れ。芸術館に続く大船のメインストリートいっぱいに出店が並び歩行者天国の道路は人でいっぱい。店と人で合計ニハイ(我ながらつまらんなあ)。大船渡であげられた秋刀魚や帆立貝のお店は大行列。孫の通う幼稚園の先生方のお店で焼きそば買って昼から生ビール。いつも悪餓鬼が迷惑をかけている先生方や園長先生に御挨拶。フォークソングのグループやハンドベルの演奏などもありブラブラ散策してると「タマキさーん」と呼ぶ声。『との山』のお姉さん方もチョコバナナの店を出してる。「焼き鳥はないの?」「今日は健康的に。ハナタレもないですよ」『との山』の大将に挨拶してしばらく進むと『213』のマスターに遭遇。フランクフルトをもらって生ビールのおかわり。孫に手を引かれて途中で見つけたザリガニ釣りの店へ。イカで釣ろうとしてもザリガニは食いついてくれない。すると店の人が「3匹まで手で掴んでください」と言うので2匹掴んでビニール袋に入れてもらう。孫は大喜び。震災以来続いている大船と大船渡のイベント。年々大盛況。帰りに大船渡さんの地酒を2本買って帰る。少し酔っ払った爺と疲れた孫は一緒に昼寝。夕方大相撲見て(安美錦はもう少し逸ノ城に何かやってくれると思たのに…)大船渡の地酒飲んで晩飯。御嶽山から帰還した方々はさぞ怖かったやろけど…自然の猛威は凄いモンですねえ。アジア大会の陸上競技はチョット水泳のようにはイカンようですなあ…。世界バレーも中国相手に1セット落としたか…寝よ。

BOOK
川島浩平『人種とスポーツ - 黒人は本当に「速く」「強い」のか』(中公新書)
川島浩平『人種とスポーツ - 黒人は本当に「速く」「強い」のか』(中公新書)

9月29日(月)
朝黒兵衛と散歩のあとナンヤカランヤラ仕事して午後から東京渋谷NHKへ。高野連が高校野球投手の肘や肩の故障を防ぐためのタイブレーク制についてアンケートをとりソノ結果が夕方に出るというのでそれに対するコメント取材に答える。元凶は朝日毎日というマスメディアが高校野球を主催しているため自由な意見交換ができないところにあり読売の高校サッカーや箱根駅伝も含めてメディアはスポーツの主催社から退くべきであるというこtをわかりやすく話す。もちろん『ニュース7』でも『ニュース9』でも使われないことは百も承知。初めて会うNHKの若いディレクターが「真実」を知ってくれればいいのだ。夕方六本木ヒルズ森ビル39階エニッシュへ。上杉隆さんが印度へ行って不在なので彼に変わって『ニューズ・オプエド』のキャスター(と言えるかどうかは知らないが)を務める。ベルリン・マラソンで2時間2分台の世界最高記録が出たことを取りあげて「黒人は足が速い(とか遅いとか)」言うことのオカシサを語る。アフリカ大陸にはユーラシア大陸より多くの民族が存在して足が速いと言われる文化を持つのはほんの2つ3つの民族なんですからね(嘘だと思う人は『人種とスポーツ』中公新書)を読んでください)。その他ボブ・ホワイティングさんをゲストに迎えて彼が来日した1962年のオリンピック直前の東京=汚い糞尿都市だったけど前進的で活発で魅力的だったという話や興味深いオリンピックの話をしてもらう。終わって六本木の焼鳥屋でビール&刺身&焼き鳥で久々に歓談おあと帰宅。アジア大会見てサケ&フロ&ネル。

9月30日(火)
朝黒兵衛と散歩のあと午前中にPR誌のコラム原稿書き上げる。リヒャルト・シュトラウス生誕150周年。クラシック音楽とポピュラー音楽という分離がなかった時代にヒトラーも愛したオペラ『ばらの騎士』は『アナ雪』以上に素晴らしいという原稿を書き上げて午後からもう1本別の阪神タイガースは底抜けにドーショーもないという原稿を原稿を書いて夕方の黒兵衛と散歩。夕方『ニューズ・オプエド』の女子アナ川島ノリ子さんが貸していたDVD『東京五輪音頭』をわざわざ大船まで返しに来てくれたので大船駅まで迎えに行って『との山』で美味しいタンの串焼きと焼き鳥と焼酎をゴチソー。ケッコウ呑めますネー。駅前の『バー213』が『クロックス』と名を変えてバーテンのクロちゃんが独立した店へ寄って美味しいスコッチ。ここは川島嬢のオゴリ。サンキューです。で帰宅してアジア大会&ウィスキーの追加&フロ&ネル。

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