ナンヤラカンヤラ
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2003年 11月12月
DVD
『ウッディ・アレンの愛と死』
『ウッディ・アレンの愛と死』

7月1日(火)
朝の佐吉の散歩のときに買う煙草は今日からTASPOが必要。これってホンマに20歳以下に吸わせんための処置なんかいな。怪しいな。なんせ「たばこ事業法」の所管は財務省やもんな。厚労省と違うもんな。喫煙者をサモ悪人のように仕立てて「国」はカネだけむしり取るわけや。近い将来1000円やって?勝手にせい。次は保険屋が財布の紐を締めるためのメタボ退治か?後期高齢者からカネむしるのも同んなしやで。そういえば戦前のドイツで次のような歌が流行ったそうな。「同性愛者が街から消えた。身障者も街から消えた。ユダヤ人も消えた。やがて街はナチの制服であふれた」「喫煙者が消えメタボが消え後期高齢者が消え」て「何」があふれるんや?街にはいろんな人が住んでなアカンのやで。差別したらアカンのやで。いろいろ仕事して晩飯野球劇場。阪神強いで。久しぶりの映画はウッディ・アレンの『愛と死』。理屈っぽいのは相変わらずやけどダイアン・キートンがドタバタ喜劇に参加。オモロカッタ。

7月2日(水)
朝ラジオ2本。家の周りの足場が解体される。やっと牢獄から解放。しかし派手な色になったなぁ。まいったな。御近所さんは「綺麗な色ですねえ」というてくれはるけど本気かな。何?2階のベランダの手すりカバーの幅が広うなってCSのアンテナが付かんって?そらアカンで。色はどうでもエエからアンテナだけは付けてくれぇ。晩飯映画劇場はフェリーニの『サテリコン』。晩飯食いながら見る映画やないけど凄い映像。学生時代に見てワケがワカランかったことが五十路を越すとわかるようになるもんやな。やっぱりフェリーニは発想が普通やないな。どうでもエエこっちゃけどキイボードに「saterikon」と打ち込んだら「さて離婚」と出てきた。コンピュータもなかなかええセンスしてるで。しっかし阪神強すぎるで。

7月3日(木)
来週アタマに予定してた原稿を同じ日に別の仕事が入ったため気合いを入れて仕上げる。タイトルは『いまこそ「タイガース・ファン」を辞めるべきではないかと悩む男の弁明』。阪神が強うなりすぎて困ってる男の話。久々のタイガースギャグ原稿。ちょっと長い原稿やったけどやればできるんやないか。自分を誉めてあげたい(笑)。夕方から川崎ミューザへ。金聖響指揮東響のマーラー『復活』のリハを見学のはずがシューベルトの練習時間に行ってしまい澤畑恵美さんと竹本節子さんの歌う『魔王』や『アヴェ・マリア』や『糸を紡ぐグレートヒェン』を聴かせていただく。オケ伴奏のシューベルトの歌曲というのも面白いけど指揮者も歌手もオケもいろいろ苦労が多いみたいやなあ。「レーガーの編曲が下手やから」らしい。リハはその苦労が見物。勉強になった。それにしてもタイガースはメッチャ強いなぁ。

7月4日(金)
昨日書いた原稿の手直しと先週星野日本代表監督にインタヴューした原稿の校正をして午後から相模大野グリーンホール多目的ホールへ。テノール歌手の佐野成宏さんとヴェルディをテーマにしたトークショウ。ハチャメチャに楽しかった。オペラの話とりわけヴェルディを語るほどワクワクすることはない。おまけに相手が生粋のイタリア人よりもイタリア人的な大テノーレの佐野さん!舞台に立ってる人間が喜んではイカンのやけど200人くらいのお客さんにも喜んでいただいたはず。そうか。佐野さんの『オテッロ』は10年後か!?(笑)。このトークショウは10月13日の同じ場所でのソプラノ木下美穂子さんとの共演コンサート『ヴェルディ・ガラ・イタリア声の饗宴』に先駆けて行ったもの。あぁ生ヴェルディが早よ聴きとなった。佐野さんのイタオペは天下一品やで。彼のホームページのブログにはこの日のトークショウについても書かれてます。http://www.shigehirosano.com/virtuoso/

BOOK
光田和伸『恋の隠し方〜兼好と「徒然草」』(青草書房)
光田和伸『恋の隠し方〜兼好と「徒然草」』(青草書房)

7月4日(金)つづき
佐野成宏さんとのヴェルディの話題を頭から消して夜川崎ミューザへ。金聖響指揮東響のマーラー『復活』リハ見学。聖響さんガンバッテルなぁ。ハーディングの指揮よりずっとロマンチックでいながらマーラーの奇矯さが際立つ演奏。東響の音もよう鳴ってる。聖響さんにグレン・グールドの指揮したマーラー『復活』のビデオをプレゼント。「原光」の部分だけやけど左利きで指揮棒を持たん指揮ぶりはチョイト見物。グールドにもこんなんがあるねんよ。それにしても明日土曜のサントリーホールでの本番に行けへんのは残念やなぁ。http://www.tokyosymphony.com/concert/20080705suntory.html聖響さんとチョイト話してから晩飯食いに「213」へ。電車移動の最中に読み続けてる光田和伸『恋の隠し方〜兼好と徒然草』(青草書房)が滅茶滅茶面白い。徒然草にこんな艶っぽい文章があるとは知らなんだ。41段の「五月五日賀茂のくらべ馬を見侍りしに…」はスポーツジャーナリスト必読文献として塾でも講義してるけど勉強不足やったな。

7月5日(土)
朝佐吉の散歩。佐吉は元気いっぱい歩き回るけど要介護猫のフィガロはだんだん弱ってきたな。今年の夏が越せるかな。原稿の校正を2本やって午後から羽田へ。サミットかなんか知らんけど物々しい警戒。四国のNHK各局が協力しての四国羅針盤スペシャル『四国出身北京五輪選手を応援しよう!(仮題)』のVTR撮りのため松山へ。打合せのあと晩ご飯にちらし寿司をいただく。瀬戸内の魚はほんまに旨いなぁ。

7月6日(日)
午前中松山城内を散策。暑い。市民会館(やったかな)で拉致問題の集会。大勢の人が集まってる。北朝鮮という国はいつまであのまま続くんやろ?いや周囲の国がいつまで続かせようとしてるんやろ?午後からスペシャル番組VTR撮り。松本明子さん(香川)藤岡弘さん(愛媛)島崎和歌子さん(高知)水野雄人さん(徳島)のゲストを前にいろいろオリンピックとスポーツについて喋る。こっちも大いに勉強になった。そうか。土佐礼子さんとか柴田亜衣さんとか卓球の福岡春菜さんとか四国出身のメダル候補は少のないんや。もう一人のゲストであるミュンヘン五輪金メダリストの田口信教さんの話が面白かった。そうか。科学的トレーニングを阻んでるのは指導者の経験論なんやな。夕方の飛行機で羽田へ。空港を出るとバスの時間にぴったりで大船まで直行。早い。京急さんもっと便数増やしてぇな。

7月7日(月)
朝新幹線で大阪へ。MBS『ちちんぷいぷい』生出演。桂ざこば師匠に会って「メリーウィドウお疲れさんでした」「昨日の千秋楽は物凄かったでっせ。立ちあがったお客さんが30分以上拍手し続けて帰らへんにゃもん。私そのあと京都の南座の仕事があったもんやから舞台から『もう帰んなはれ〜』って叫びましたわ」あのスラップスティック・オペレッタの舞台のあと南座で落語やる師匠も凄いもんです。番組のなかでもこの舞台のことが取りあげられて指揮者の佐渡さんとざこば師匠が抱き合うて泣いてるシーンが流された。スタジオで初めてオペレッタを見て大感激したというお客さんからのメールを司会の角さんが読むと師匠はまた涙。大成功おめでとうございます。それに較べてサミットの味気ないこと。中味のないこと。CO2の問題もどこまで本気なんかわからんで。往復の新幹線で『恋の隠し方』読了。「東(東夷)と西(都人)」の違いや同性愛についてなど目ウロコだらけの面白さ。『徒然草』を読み直しとうなった。大船まで帰ったらお隣のフルーティストの奥さんのピアニストさんがパリから帰ってきてて『鮨処もり山』さんにいるというので同席。『もり山』さんの魚も松山に負けんくらい旨い。

FAMILY
「美猫院我儘勝手居士」フィガロ享年18
「美猫院我儘勝手居士」
フィガロ享年18
佐吉
野良仲間の逝去に佐吉も悲しんどります。

7月8日(火)
久しぶりにゆっくりできる一日。佐吉の散歩のあと部屋を片付けて郵便物とメールと校正の処理をして…と思てたら要介護猫のフィガロに異常事態発生。後ろ足が立たなくなって要完全介護寝たきりになってしもた。俺は犬派とはいえ家族の一員。晩飯にはフィガロを一番可愛がってた次女も駆けつけ久しぶりに家族全員揃う。座布団の上に寝かせたフィガロも一緒にDVDの『椿姫』見ながら手巻き寿司。けど大好きなマグロも食わんな。「フィガロっ」と呼ぶと横になってグッタリしたまま尻尾だけ動かす。今年の夏は越せへんやろな。次女がフィガロの手を撫でながら添い寝。

BOOK
田中優子『樋口一葉「いやだ!」と云ふ』(集英社新書)
田中優子『樋口一葉「いやだ!」と云ふ』(集英社新書)
CD
ガブリエラ・モンテーロ『バロック/アルバム』
ガブリエラ・モンテーロ『バロック/アルバム』
天平『TEMPEIZM』
天平『TEMPEIZM』
CD
『ラ・ボエーム』
『ラ・ボエーム』
『ラ・ボエーム』
『ラ・ボエーム』
DVD
『ラ・ボエーム』
『ラ・ボエーム』
『ムーラン・ルージュ』
『ムーラン・ルージュ』

7月9日(水)
朝ラジオ電話出演2本。佐吉の散歩。サァ仕事と思てもフィガロが気になる。『樋口一葉「いやだ!」と云ふ』(集英社新書)を読み始め田中優子さんの本はどれ読んでも鋭くオモロイなぁと思たり…ガブリエラ・モンテロのクラシックアレンジ『バロックアルバム』を聴いてナカナカ新鮮やなぁと思たり…ド・ビリー指揮バイエルン放送響のプッチーニの『ラ・ボエーム』を聴いて演奏はエエけどネトレプコはミミに向いてへんなぁと思たり…中村天平というピアニストの『TEMPEIZM』というアルバムを聴いて音楽はオモロイけど和音がちょっと汚いなぁわざとそうしてるんかなぁと思たり…してるうちに夕方フィガロ逝去。享年18。猫としては天寿かな。

7月9日(水)つづき
夕方フィガロが亡くなって長女と次女が仕事を早く切り上げて帰宅。女どもは泣く。とりわけ次女は小学1年か2年の時に自ら拾ってきただけに涙も一入。「仏壇の前でそんなに泣いたら爺さんと婆さんがヤキモチ妬くで」というと微かに笑顔。俺も何かしてやらねばと思い戒名を付けてやる。「美猫院我儘勝手居士」我儘勝手でない猫なんておらんやろけど若いときは外に出て雀や蛇を自慢げにくわえて帰ってきて驚かせた。俺の仕事場に入ってきて阿呆な仕事をしとるんかと言わんばかりの態度でゴロニャンと寝そべった。しかし野良のくせに黒毛に白毛の入り方が綺麗な猫やった。合掌。猫でも成仏してほしい。サミットよりフィガロ。日常とはこんなものやね。

7月10日(木)
朝獣医さんから紹介された「ポチたま霊園」というペットの葬儀屋さんに来てもらう。可愛い絵の描かれた段ボールの棺桶に入れられたフィガロを家族で見送る。偶然通りがかったお向かいさんや御近所のおばさんも見送ってくださる。幸福な野良猫やったで。昼前には骨壺に入った骨が届けられる。頭蓋骨は小さい。係の人が喉仏をきちんと取れなかったことを詫びる。いやいやそこまでせんでも結構です。午後から六本木の三枝成彰事務所へ。日比野克彦さんらと『忠臣蔵』打合せ。上演日は再来年2月に決定。中国に行って買ってこられた画集や写真集を三枝さんに見せてもらう。男女とも全裸ボカシ無し。まぁ60〜70年代に寺山修司と篠山紀信なんかがやってた臭いもしたけど開放がここまで進んだことには衝撃。日比野さんによると中国のアーティストは一発あてて金を得るとレストラン経営なんかに乗り出してノンビリする人が多いらしい。自己表現に執着せんちゅうことかな。夜NHKのハイビジョン特集『マリア・カラス』をVTRで見る。パリ・オペラ座公演になんでコヴェントガーデンの舞台が混じってるねん?読者の方から右のデヴィッド・サンボーンのアルバムに「テナー」と書いてるのは「アルト」の間違いではないかとの指摘。その通りです。あまりにも噎び泣く音楽に思わずテナーと書いてしまいました。

DVD
『社葬』
『社葬』
『金融腐食列島呪縛』
『金融腐食列島呪縛』

7月11日(金)
朝久しぶりにぐっすり眠る。健康には何よりも睡眠。これは脳溢血で倒れた永倉萬治さんの遺言。テノールの佐野成宏さんも喉を守るためには睡眠というてはったな。朝寝したおかげでクソ暑いなか佐吉の散歩。夏やしシャーナイな。夏が涼しかったらおかしいもんな。仕事する気にならず午後からWOWOWの役所広司特集『金融腐食列島呪縛』を見る。まぁ現実の日本社会がようわかってエエのんやけどチョット浅いかな。企業ものの映画としてはやっぱり『不毛地帯』とか新聞社の裏側を描いた緒方拳主演の『社葬』のほうが深い。問題は女の出し方かな。愛妻家で愛人が出んと物語に深みがなくなるな。夜は晩飯野球劇場。上原は打たれたけど北京五輪使えそうやな。阪神は強すぎるで。広島やから当然少々手加減してあげたんやろけどそれでも勝ってしまうんやから。中日はどないしたんや。峰さん可哀想やで。こういうとき落合監督はやっぱりネジ巻けへんのかな。

7月12日(土)
ようやく家の外装工事完了。これから支払いやな。夜逃げしたろか(笑)。何のための家か?借家で子供がおらんかったら海外旅行し放題やな。とは思うけどそーゆーのって人生でないような気もする。まぁ人生いろいろやけどな。ITやらM&Aやら株やら博打やらで若いうちに濡れ手に粟の資産を手にした人の人生ってどないなもんやろな。合コンばっかりしとらいで中之島公会堂みたいなん建ててほしいな。夕方眼鏡の手入れで眼鏡屋へ。ついでに「213」で生ビール。眼鏡を眼鏡屋に預けたのでサングラス。みんなにギョッとされる。別に他意はない。生ビールの味も変わらず旨い。夏はとりわけ旨い!枝豆もサイコー。エエ人生やで。

DVD
『ティファニーで朝食を』
『ティファニーで朝食を』
『ローマの休日』
『ローマの休日』
『カポーティ』
『カポーティ』
『冷血』
『冷血』

7月13日(日)
久しぶりにゆっくりした一日。『題名のない音楽会』はバーンスタイン特集か。やっぱり『ウェスト・サイド・ストーリー』が代表作になるんやろな。他にイッパイええ作品あるけどモーツァルトの『魔笛』みたいなもんやな。部屋の整理をして今週収録の『その時歴史が動いた』の台本読みと資料調べ。暑いな。今年初めてエアコン入れる。佐吉の散歩も汗だく。朝青龍負けた。あの手のつき方はアカンで。力士は顔から落ちるのが基本やで。夜はNHKハイビジョン特集で『アンジェイ・ワイダ』。やっぱり凄い人やで。『灰とダイヤモンド』は見たけど『大理石の男』も『鉄の男』も見てへん。見なあかんな。重いドキュメンタリーで飯はゆっくり食お思たら長女が『ティファニーで朝食を』なんて流しよる。何遍も見て隅から隅まで知ってるから気楽に見られてええか。会話がチョット文学的すぎるのとカポーティがエエカッコしすぎやけどええ映画やな。「結婚するならネールかシュヴァイツァーかレナード・バーンスタイン」なんてヘップバーンの台詞は知らなんだ。ラストシーンでみんな涙。フィガロを思い出したからやな。タイガース強いな。金本盗塁か。昔見たバースの盗塁ほどの衝撃ではないな。

7月14日(月)
暑い。佐吉の散歩で思い切り汗をかくときはエエけど机に向かうとエアコン入れとなる。ほんまは嫌いなんやけどな。原稿進まず。餓鬼が横浜のジャズバーでステージに立つとかでヨメハンに誘われるけど止めとく。父親の出る幕やないやろ。グラミー賞の表彰式の時は行ったる(笑)。そうか。大野晋さんが亡くなったか。白川静さんの亡くなったのは確か2年前。両先生とも謦咳に接したことはないけど私淑してた。2人の巨匠を失って日本語はどないなるのんやろ?原稿書けんかったな。ジャズバーに行っとりゃよかったかな。

7月15日(火)
MBS『ちちんぷいぷい』生出演のため新幹線で大阪へ。ピーコさんの二岡とモナに関するコメントはまっとうでオモロカッタな。他人がどんな性生活をしようが勝手やけどそれだけというのはなぁ…。番組終了後前プロデューサー氏と新プロデューサー氏と一緒に旨い魚の店と新地へ。禁酒の戒を破って(但しビールとワインと焼酎は酒ではありません)マンハッタンを飲む。旨かった。大阪泊。

BOOK
的場昭弘 超訳『資本論』(祥伝社新書)
的場昭弘 超訳『資本論』(祥伝社新書)

7月16日(水)
早朝文化放送とRKB毎日に電話出演のあと京都へ。珍皇寺で和尚と両親の墓に挨拶。盆に帰れないかもしれないことを詫びる。そうか。珍皇寺も観光客が増えてるんか。遠くに祇園祭宵山の気配を感じながら大阪へ戻る。そういう祭りの楽しみ方が都人のやり方や(田舎者は間近で見たがる)ということが『徒然草』に書いてあったと『恋の隠し方〜兼好と徒然草』に書いてあったな。ホテルで一休みしてからJOBK(JapanOsakaBanbachoKado=NHK大阪)へ。『そのとき歴史が動いた〜稲尾和久の生涯』のVTR撮り。司会の松平さんと野球談義。「日本にMLBが進出したらどう思います?」「微妙だね。日本の野球がどうなるか…」V撮りのあと昨日に続いてMBSへ。今週土曜の『知っとこ』のVTR撮り。サッカー五輪代表のユニフォームから八咫烏が消えたとか。IOCの商業主義の結果やね。商売につながるモンは上納金を出せちゅうこっちゃで。チョイト疲れて帰鎌。往復の新幹線で的場昭弘『超訳「資本論」』(祥伝社新書)読む。朋友のSから「資本論そのものを読まんけえ」と言われそうやけど面白い。資本論の面白さも資本主義の限界もようわかる。そういやエンゼルス時代の長谷川滋利投手に「いまどんな本を読んでる?」と訊いて「資本論」という答えが返ってきたときは驚いたな。けど原油高穀物高サブプライム破綻の今こそ読まんとアカン本やで。「213」で暑気払いして帰宅。関西は暑かったもんなぁ。

DVD
『ヒトラーの贋札』
『ヒトラーの贋札』

7月17日(木)
朝佐吉の散歩のあとコラム1本仕上げる。午後から2本目に挑戦したけど失敗。テーマの選択が悪かったな。マイッタナ。困ったな。明日は外出で忙しいし…。しかし書けんもんは書けん。長女がDVDをレンタルして帰宅したので晩飯映画劇場は『ヒトラーの贋札』。なるほど。映画構成上のあざとさは感じたけど感激。良くできた映画。役者も見事。『トスカ』のカヴァラドッシのアリアをユダヤ人が歌うかどうか(イタリア系もいるやろしおかしないか)はさておき音楽(アルゼンチン・タンゴ)も効果的。エエモン見たな。

CD
『Wagner: The Great Operas from the Bayreuth Festival』
『Wagner: The Great Operas from the Bayreuth Festival』

7月18日(金)
早朝から原稿と取り組み大急ぎでコラム1本仕上げて渋谷へ。途中タクシーの中から携帯で『ちちんぷいぷい』に電話出演。テーマは野茂。アメリカ渡ったときは非難囂々だったことなどを話す。当時の朝日新聞の識者コメントの中で支持応援したのは俺だけやったで。NHK関東甲信越番組審議委員会に出席したあと時間が空いたので渋谷タワーレコードへ。『WAGNER THE GREAT OPERAS FROM THE BAYREUTH FESTIVAL』なるCD33枚組BOXを発見。なんと『オランダ人』『タンホイザー』『ローエングリン』『トリスタン』『名歌手』『指環』『パルジファル』すべて入って8千余円!1枚300円弱!安い!LP時代なら10万円はしたで。すぐに買う。若きサヴァリッシュの大名演やらベームの超名演。それにニルソンやヴィントガッセンやホッターやアダムやナイトリンガーやシュトルツェの声の競演!この時代の音や声は迫力が違う。やっぱり『ヒトラーの贋札』の時代をくぐり抜けた人々は違うのかな。夜表参道のCS朝日ニュースターへ。金慶珠さんと重信メイさんの司会で『ニュースの深層』VTR撮り。北京五輪とオリンピックの本質的問題について思う存分喋らしてもらう。こんなにいろいろ話をできる東京のテレビ番組はCSくらいやな。大阪では喋れるんやけど…。収録終了後タクシーで鎌倉まで…といわれたけど東京駅まで乗ってグリーン車でビール。居酒屋タクシーと違うもんな(笑)。

7月19日(土)
暑い。クソ暑い。アホ糞に暑い。佐吉の散歩で汗だくだく。佐吉もヘタって歩きよらへん。夏やな。シャーナイな。冬はまた夏がましじゃと言いにけり。人間なんてええ加減なモンや。そんなことばっかり考えてるうちに夕方。渋谷オーチャードホールへ。山下洋輔スペシャル・ビッグバンド・コンサート2008。入り口でまずはニコチン補給と思たら喫煙所で筒井康隆大先生とバッタリ。「ここにいたら逢うと思ってたよ」座席はご夫妻のお隣。少々緊張。奥様から「御活躍ですね」といわれる。『ちちんぷいぷい』をよく見ておられるかららしい。コンサートは抜群!いやはや物凄いメンバーによる物凄い演奏!リズムを刻まない『ボレロ』に驚愕。以前この物凄いビッグバンドを聴いたときはテクと音に驚嘆したけど今回は音の艶っぽさ色っぽさに舌を巻く。終演後林英哲さんとバッタリ。「強烈な演奏だよね」「そうですね。いつも一人一人勝手なことしてるミュージシャンがバッチリよく揃うモンですね」「ホントだね。超一流の技だよね」一緒に楽屋へ。洋輔さんを交えてワイワイガヤガヤ話してると歌手の清水翔太クンが現れる。今度洋輔さんと一緒にナンカやるらしい。思わず「ぷいぷいで知ってますよ。司会の角さんが応援してますよね。僕もセミレギュラーなんで」と挨拶。東京で一日に『ぷいぷい』の話題が2回も。関西以外の人はワケワカランやろな。しかし凄いコンサートでした。エリック宮城のペットは凄いで。いや全員凄いで。

7月20日(日)
暑い。糞暑い。仕事のためにエアコンつける。エアコンつけんと仕事せんほうが経済的なのではないかと悩みながら仕事。ええ原稿が書けるわけなし。まいったな。あっち書いたりこっち書いたりでモウエエワァ!世の中連休じゃ!という気になったところで昨日の物凄いコンサートが思い出されて山下洋輔→ジャズ→エリック・ドルフィ→百年の孤独→焼き鳥という連想が働いて『との山』へ。旨い!『との山』のササミ(めっちゃレア)と牛ハラミ(これまたレア)は最高!ナマモノNGの洋輔さん(ナマモノ演奏家として共食いになるらしい)には無理やろけどナマモノ大好き人間にはこたえられません。「爆弾ハナタレ」と「野うさぎの走り」も最高!宮崎は「百年の孤独」の他にもエエ焼酎があるで。アカン。仕事いっぱいあるのに遊んでしもた。

DVD
ドヴォルザーク『ルサルカ』
ドヴォルザーク『ルサルカ』

7月21日(月)
世の中連休。誰もその意味を知らない「海の日」。国民の祝日を増やしたいなら五節句全部休みにすりゃええのに。相変わらず暑い。しかし昨日遊んだので今日は仕事。よっしゃ。コラム2本バッチリ。晩飯オペラ劇場は今週末のオペラ講座に備えてドヴォルザークの『ルサルカ』。CDで聴いてるだけではワーグナーとヴェルディの物真似だけでツマラン音楽と思たけどロバート・カーセンの演出で見ると最高!ソフィスティケートされた舞台やね。照明も美しい。上下や左右に分かれた舞台の理屈も通ってる。大感激!さすがはパリ・オペラ座やで。ルネ・フレミングのタイトル・ロールも適役。なんでもっと早よ見んかったんや!

CD
『シベリウス交響曲1番/悲しきワルツ』
『シベリウス交響曲1番/悲しきワルツ』

7月22日(火)
アッツゥ(><)思わず顔文字を使てしまうほどの暑さ。表現力の欠如やな。トホホ。昨日書いたコラムを送稿。土曜日のオペラ講座のレジュメ書いてそれ以上仕事する気ナシ。山ほどのメールの整理。それでも返事を出せない人多数。M(_ _)Mこういう顔文字というのも一種の象形文字やから欧米人アラブ人より中国人日本人のほうが上手いのんやろな。仕事中にバックにかけた渡邉暁雄指揮ヘルシンキ・フィルのシベリウス交響曲1番1982年福岡ライヴのCDに驚嘆!物凄い演奏!シベリウスの音楽とはこういうもんかとやっとわかった。カラヤンもバーンスタインも間違うとるでと思うほどの超名演。晩飯野球劇場は阪神巨人。今夜のBS中継は風船飛ばしがBSニュースと重ならんかった。甲子園の野球中継は試合内容よりも風船飛ばしと試合後の六甲おろしを重視すべし…とこの前のNHK番組審議委員会で話したけど要するに野球中継は何を伝えるべきか?(勝敗だけでいいのか?)と言いたかったわけでけっして阪神ファンを喜ばせよと言いたかったのではないので誤解のないように。阪神勝ったらしいけどマァどうでもエエわ。ところでマー君は五輪アカンみたいやな。連投の効く中継ぎがおらんようなったで。

7月23日(水)
朝ラジオ2本。佐吉の散歩。朝からクソ暑い。エアコンがんがん効かせて遅い昼飯までにコラム1本。夏は国民全員が仕事を止めるべきやでと思いながら夕方から渋谷オーチャードホールへ。初来日パリ国立歌劇場公演東京初日『アリアーヌと青ひげ』を見る。面白かったけど女性演出家の演出には異論山ほどアリ。そういう異論が出るような挑発的演出なんやろけど『青ひげ』の寓意のままの演出にしてほしかった。レズビアンは匂わさんでエエやろに(こっちの考え過ぎか?)。しっかし台本がイマイチなんかな。とはいえオケの演奏は最高!このオケとこの指揮者で『ペレアスとメリザンド』を聴いたら退屈せんやろと思えるほどの素晴らしさ。ワーグナーとドビュッシーを足して2で割ったようなデュカスの作品を見事に響かせてた。サスガやな。あとの2演目が大楽しみ。しかし渋谷でのコンサートやオペラはいつも参るで。駅まで歩くと喧噪で舞台を忘れてしまう。おまけに湘南電車乗り場までのエキナカの蒸し暑いこと!ホームに降りたら風があってホッとしたけど冷房無しの構内を佐吉の散歩並みの距離歩くんやからオペラの感激がトンでしまうで。なんとかしてくれ。帰宅したら緊急地震速報とか。確かにすぐに揺れが来た。しかし何もできず。本棚からは離れたけど。東北地方は大変やな。

7月24日(木)
朝佐吉の散歩。暑いあついアツイ。その暑いなかで工事屋さんの若い衆が網戸の張り替えに来てくれる。二階のベランダへの出入り口の網戸を3枚1階に降ろすのを手伝う。汗が噴き出す。しかし爽快。そうか。アツイアツイと文句を言うのは肉体労働をしてへんからかもしれん。餓鬼のときに真夏の建仁寺の屋根に上って親父の仕事のアンテナの付け替えを手伝うたあと一緒に食べた西瓜の旨さを思い出す。エアコンかけて原稿書くなんて真っ当な人間業と違うんやな。因果な商売やな。煙草は止めへんけどアツイと言うのは止めにしょ。晩飯サッカー劇場は日本五輪代表が2-1でオーストラリア代表を破る。動きよかったな。けど喜んだらアキマヘン。ドイツW杯直前の対ドイツ戦は最高の試合やったもんな。しかし反町岡田とアタマのエエ日本人監督が揃てるのんは嬉しいな。

MAGAZINE
『RONSPO論スポ』衝撃発刊第2号=9月号(英和出版)
『RONSPO論スポ』衝撃発刊第2号=9月号(英和出版)
『アテス』9月号(阪急コミュニケーションズ)
『アテス』9月号(阪急コミュニケーションズ)
『NHKウィークリーステラ増刊号北京オリンピックぜんぶ見る!』(NHKサービスセンター)
『NHKウィークリーステラ増刊号北京オリンピックぜんぶ見る!』(NHKサービスセンター)

7月25日(金)
『Sports YEAH!』の前編集長が始めた雑誌『論スポ』第2弾が出る!小生と金子達仁さんとの対談や星野日本野球代表監督へのインタヴューなどで協力。スポーツジャーナリスト塾も協賛してもらってる。頑張って早く月刊になってほしいな。阪急コミュニケーションズの雑誌『アテス』も送られてくる。阪神タイガース特集!巻頭の少々長いエッセイ「今こそ阪神タイガースファンを辞めるべきではないかと悩む男の弁明」を書かせてもらった。読み直して合格点。阪神ネタは尽きひんな。しかし表紙や記事の作り方は昔「NUMBER」なんかがやってたな。こういう記事を親会社(阪急阪神)系の雑誌がやるようになったちゅうことはスポーツ雑誌はもっとジャーナリズム化しろというこっちゃな。フリーの小生はどっちゃでもやりまっせぇ。NHK『ステラ』の増刊号『北京オリンピックぜんぶ見る!』も送られてくる。苦労して書いた短い巻頭エッセイが載ってる。読み直して合格点。北京五輪礼賛でなく全面批判でもなくオリンピックの本質が短くまとめられたと思う。しかし文章というのはホンマに難しいな。そういえば筒井康隆大先生がブログを始められたとか。さすがは縦書き!先日の山下洋輔さんのビッグバンド・コンサートで隣の席になったことで小生の名前が出てる。大先生に名前を書いて頂いただけで光栄。そういえば山下洋輔さんの小説『ドバラダ門』に小生の名前が出てきたときも狂喜した。尊敬する方に名前を取りあげて頂けるのは無条件に嬉しい。しかし『ボレロ』の逆さまの『ロレボ』はフランス人の発想やなくて指揮者の佐渡さんのアイデア。説明の仕方が悪かったかな。http://shokenro.jp/shokenro/book-cover/夕方名古屋へ。

CD
『道化師〜ロシア管弦楽名演集』
『道化師〜ロシア管弦楽名演集』

7月26日(土)
朝東海TV『スーパーサタデー』生出演。労働者の成果主義(能力主義)がうまくいってないことを厚労省が発表したことについて野茂の引退にひっかけてコメント。複数年契約を近鉄が認めてたら野茂もメジャーに行かなんだかも。せやのに「そんなコトしたらサボる」と単年度契約しか認めなんだ経営者は「性悪説」。複数年契約や終身雇用や年功序列は「性善説」。後者の広まるほうが世の中平和で無差別殺傷も減ると思うし日本人に向いてると思うんやけど…。司会の峰竜太さんもスタッフもドラゴンズ不調で悩んではる。タイガースが同んなし立場になったら監督や選手をボロクソにいうなかで遊べるんやけど名古屋のファンは真面目やからなぁ。ナンデ余裕が持てんのかなぁ。所詮は野球やん。所詮は一回だけの人生やん。雑誌『ATES』の阪神特集に書いた俺の記事みたいな文章は中日ファンにはウケんのやろなぁ。午後から中日文化センターでオペラ講座。今回は浅田真央が新しく選んだハチャトゥリアンの『仮面舞踏会』などのロシア音楽を楽しんだあとドヴォルザークの『ルサルカ』を掘り出し。さて10月からの15期目足かけ8年目の新講座のテーマは何にしょうかなぁ。往復の新幹線で上野誠『大和三山の古代』(講談社現代新書)読了。万葉集を読みとなった。
▼本欄の隣に「紫檀仏壇つくり90年宮部仏具店」のバナー広告が入りました。ナンデ仏壇屋さんやねん…などと言わないでください。家の中で一番大切なものを作ってくれるお店ですから。一度覗いてみてください▼

BOOK
筒井康隆『美藝公』(ミリオン出版)
筒井康隆『美藝公』(ミリオン出版)
筒井康隆『虚人たち』(中公文庫)
筒井康隆『虚人たち』(中公文庫)

7月27日(日)
猛暑の日曜やというのに仕事。まぁ仕事が好きなんやからエエのんですどね。夜次女とBFが長野のワイナリー見学からの帰りにやってくる。お土産はワイン。しばらく寝かせろ?おあずけやないけえ。夜中長男からメール。ジャズシンガーの越智順子さんが亡くなられたとか。なんでやねん!若いのに!癌?まいったな。4年前佐渡裕さん指揮のコンサート『VIVA!バーンスタイン』で一緒にツアーさせていただいた。楽しかった。マイッタな。『ON THE TOWN』の『I can cook to』は越智さん以外に歌えへんのに…。素晴らしい迫力と美しい叙情を兼ね備えた歌声の持ち主やったのに…。越智さんのソロの「Some Other Time」もよかったなぁ。Where has the time all gone to? Haven't done half the things we want to.Oh,well,we'll catch up Some other time.There's so much more embracing Still to be done,but time is racing Oh,well,we'll catch up Some other time.サヨナラだけが人生…とはいえ早過ぎるで。みんな彼岸へ逝く。俺はまだ残ってる。ほながんばらな。合掌。http://www.junko-box.com/html/home/index.htm

7月28日(月)
朝佐吉の散歩。越智さんの歌声が頭のなかに響く。ヨメハンが朝から美容院と買い物で外出不在。よっしゃ仕事しょ。それ以外ないんか。ないな。昼飯はインスタントラーメン。青春時代を思い出すで。坂井保之さんから『深層「空白の一日」』(ベースボールマガジン社新書)と題された本が届く。読み出す。なるほど。江川事件から球界再編まで。現場最前線にいた人にしか書けん内容。別所引き抜き事件で子供心に怒り心頭に発した人物の巨人批判も鋭い。夕方佐吉の散歩。汗まみれ。『213』へ。生ビールが旨い!夏野菜が旨い!ヨメハンと待ち合わせして家に帰ると玄関に入れてた佐吉が花瓶を倒すわ靴をグジャグジャにするわ。大暴れ。どないしたんやねん。フィガロもおらんし一人で寂しかったんか?しゃーない犬コロやなぁ。

7月29日(火)
本を読んで原稿書いて音楽聴いてスポーツを見て取材して…の繰り返し。すべては世のため人のため。本気でそう思えるようになったのは5年くらい前かな。午後からBSでなでしこジャパンvsアルゼンチン。見事な2ゴールを見る。男子より期待できそうやな。男子の試合はパスして渋谷オーチャードホールへ。パリ国立オペラ第2弾。開演前に宮本亜門さんに逢う。関テレで平尾誠二のドキュメンタリーのナレーションをやってもらって以来かな。1作目のヤナーチェク『消えた男の日記』はビミョー。まず演出に問題アリ。スペースの使い方が下手。ホリゾントに鏡でも置くべきやで。おまけにテーマもビミョー。今世紀初頭のモラヴィアの村なら革新的かもしれんけど現代ではテーマにもならん。音楽とオケには満足。ヘソ出しショートパンツ姿のソプラノにも満足。それだけ。ところが2作目バルトークの『青ひげ公の城』に大満足!今までに生で見たオペラのベスト5に入る名演奏。素晴らしい演出!さすがはバルセロナ五輪開会式の演出をしたグループ。光と影と映像の使い方に感服。小道具の使い方も見事。よっしゃ。真似したろ。それにしてもこのオーケストラのサウンドは素晴らしい!バルトークで感激したのはこれが初めてやで。明後日のワーグナーが待ち遠しい。終演後服部克久さんとバッタリ。『ちちんぷいぷい』でご一緒させていただいて以来。「いい舞台でしたね」「ええ。よかったですね」

7月30日(水)
朝ラジオ2本。イチロー3000本打ったか。オリックス時代に取材を申し込んだら「まだ玉木さんの取材を受けるほどの選手ではありませんから」とインギンブレイに断られた。もう受けてくれるかな。俺が「イチロー選手の取材をできるようなスポーツライターではありませんから」と断る番かな。終日北京五輪の情報収集。野口みずきの靴底とスピード水着と射撃選手の眼鏡と南アフリカの陸上選手ピストリウスの義足はどこがどう区別されるべきなんやろ?夜NHKで雪印食品を告発した西宮冷蔵のドキュメンタリー『たった一人の反乱』を見る。よかった。西宮冷蔵が復活してホンマによかった。しかし立教大学から何の連絡もないのはどーしたらエエねん?!

7月31日(木)
朝佐吉の散歩。昼から国立競技場へ。『論スポ』の編集長を交えて独立行政法人日本スポーツ振興センターのM氏&I氏とスポーツジャーナリスト養成塾講座の打合せ。申込者の方にはきちんと個別に連絡しますが会場が秩父宮ラグビー場から国立競技場内スポーツクラブルーム(レストラン「オリンピア」横)に変更されました。ご注意ください。打合せのあと渋谷オーチャードホールへ。パリ国立オペラのワーグナー『トリスタンとイゾルデ』。午後3時開演8時過ぎまでの長丁場。しかし最高の演奏!歌手もビシュコフの指揮もオケも最高。堅物のワグネリアンは音が明るすぎるというかもしれんけど見事なフレンチ・ワーグナー・サウンドに酔う。しかしピーター・セラーズの演出は「?」。客席からの歌や客席外の合唱は面白かったけどホリゾントスクリーンに映し出された映像は「??」。1幕は意味不明。2幕は具体的すぎてシラケル(化粧品の宣伝ビデオ?)。3幕ラストは手塚治虫の『火の鳥』にあったようなシーン。ワーグナーの音楽に負けたな。けど音楽の邪魔にならんうえ歌手がステージ前方でコンサート形式のように歌うシーンが多かったので逆によかったかも。終演後林英哲さんとバッタリ。渋谷駅まで歩きながら感想を交換。途中若手音楽評論家のA氏とバッタリ。「トリスタン見てこられたんですか?最後の映像は笑いましたでしょ」「まぁそこまでひどくもなかったけど音楽は最高だったし」てなわけでパリ国立オペラ3公演鑑賞制覇。総合的に最も良かったのは『青ひげ公の城』やったな。そういえば『トリスタン』の幕間に前逗子市長の長島さんとバッタリ。近づく衆院選について情報交換。ワーグナーの舞台の時は何故かこういう出逢いがある。小泉さんとトイレで出逢ったり某国会議員さんと話したり。ワーグナーのせいかな?単なる偶然か?

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