12月1日(水)
そうか。師走か。朝RKBラジオ電話出演。2022年W杯招致合戦について。いままで何にも騒いでへんかったマスコミがココへ来て調子エエなぁという話。たしかに日本の評判は上がってるらしいけどマーケットのアメリカかオセアニア初開催で招致活動に熱心なオーストラリアのどっちかやろう。今日もマーラーと格闘。あとヒト月はかかるんかなぁ。あ。インターネットが急に開かんようなった。なんでやねん。メールはできるけどブラウザにStatus: 513 Misconfigured Proxy Route Cache-Control: no-cache Pragma: no-cache Connection: close Content-Type: text/html **てな文字が出るだけ。どうしてエエかワカラン。ホームページの世話してくれてる京都のY君に尋ねて言われるままにパソコンを動かす。アカン。困ったぁ…けど無視してマーラーの原稿と取り組んでたら…あ…急に治ってる。なんでやねん。さすがYクンの言うたとおりにしたのが効いたんやろなぁ。しっかしITマシンには腹立たしいことだらけやで。途中マーラー以外の校正やら他の仕事に時間をとられるウチに晩飯映画劇場。昨晩から2日がかりで半分づつ見た『忍びの者』。山本薩夫監督市川雷蔵主演。ほかにオールスター総出演。横山光輝『伊賀の影丸』で育った人間には嬉しい映画やなぁ。晩飯後もマーラー。いつの間にかZZZZZZZ…。
12月2日(木)
早朝からマーラー原稿書き。午前中にやっと1章分仕上げてコレでやっとこさ11分の2が完成。原稿中のはどんどん加速していくもんやから…とちょっと気分が楽になったところで新聞社通信社テレビ局から次つぎと電話。日本のW杯招致について。日本が招致に成功した場合と失敗した場合の両ケースについてコメントと現状解説。昨日のラジオのためにいろいろ調べといてよかった。小生の予想は18年ロシア。22年アメリカ。ま。コレが順当でしょ。マスコミは日本の評判が高いとエライ鼻息が荒いけどナンデカようわからん。とはいえ日本に決まった場合の明朝某モーニングショウTV緊急出演を了承。こーゆー具合に話が進むと根拠何かまったくないのに(現地で取材してる人も何も情報つかんでへんのに)なぜか日本も可能性があると思えてくるから不思議。アカンアカン。きちんと現状を把握せなアカン。マーラーに頭が戻らんので近頃パラパラめくりながらケタケタ笑てる本をめくる。ヴィッキー・レオン『図説古代仕事大全』原書房。オモロイ。ローマ時代の「古代オリンピックの審判」も「脇毛処理師」も「夢治療師」もタイヘンやったんやなぁ(笑)。W杯招致合戦の立候補資格やFIFAの決定の仕方について相次いで問い合わせ。なんで今頃になって…とも思うが優しく答える。近頃性格が丸なった(笑)。海老蔵事件で反省?(爆)アカン。仕事にナラン。近くのTSUTAYAに電話すると山下洋輔さんが音楽担当して林英哲さんも加わってる岡本喜八監督の映画『助太刀屋助六』があるという。早速借りに行って晩飯映画劇場。ぎゃははははは。真田広之ええなぁ。剽軽な会話と軽妙なカメラ・アングルとスピーディな展開に絶妙な和風ジャズがハマッてますなぁ。そうか。馬借のあとに幻燈辻馬車か。ナンノコッチャ。ちょいと仮眠。
12月2日(木)深夜
2002年の日韓共催W杯が決まるときは1996年春頃やったと記憶してるけどローザンヌのオリンピック博物館でNHKのアトランタ五輪特番のロケをやってる最中で日本に決定したら隣のチューリヒまで電車ですぐ行きますと川淵さんに言うてたなぁ。それが日韓共催になって行ってエエのやら悪いのやらわからんで困ったままヒートリー(東京五輪マラソン2位)やクチンスカヤやイラストレーターの日比野さんなんかとオリンピック博物館前の庭で対談してたなぁ…などと思いながらテレビでチューリヒのFIFAからの中継を見てたらプツンと番組が終わってしもて慌ててパソコンの前に座ったら某新聞社から電話。「カタールに決まりました」なんでやねん!そうか。マーケットの問題やな。アメリカはヨーロッパに嫌われてるなぁ。日本は落胆なんかすることなく長期的に日本サッカーのレベルアップとW杯優勝(!)を考えるべし。とはいえ政治力まったくゼロやなぁ。2002年で審判問題起こした韓国より得票数下か。シャーナイな。2018年はロシアか。予想どおり。旧大英帝国もロンドン五輪が最後の華か。日本も…過去の栄光と未来は…ムニャムニャ…急にマスコミが騒いだのはナンデやねん……ムニャムニャ……ZZZZZZ。
12月3日(金)
マーラー原稿の仕事に復帰。とはいえW杯招致失敗の余波がいくつか。なかには貴方そんなにW杯招致に感心があったの?といいたくなる記者もあり。本当は日本の未来社会を考えるうえで重要な問題を含んでいる話題なのにウィキリークスが極秘文書を暴くほどの価値すらないと判断する程度の話題に貶めてマスコミが取りあげようとするのは疑問。早い話がきちんと物事を考えましょうということ。でないと菅政権を嗤えまへんで。いや。ほんまに嗤てられへんほどヒドなったなぁ日本の政治状況は…。いくつかの電話にちょっとウンザリして昼間っから昼飯映画劇場は岡本喜八監督『独立愚連隊』。すごい!『明日に向って撃て』の10年以上前にこのラストシーン!日中戦争を経た戦後日本人の中国観も興味津々。若き佐藤允がフィギュアスケートの小塚に似てることも発見。ふ〜ん。マーラーの仕事に戻ったあと少々遅い晩飯映画劇場本日2本立ての2本目も岡本喜八監督『大誘拐』。ぎゃははははは。こんな痛快な映画が1970年にあったのか。世の中知らんことが多いなぁ。『ナチュラル・ボーン・キラーズ』をメチャメチャ優しくしたらこうなるのかな?
12月4日(土)
朝久しぶりに佐吉と散歩。こーゆー時間がやはり必要なことを再確認。とはいえ原稿に追いまくられたうえ「事件」が起こると余裕がなくなる。「余裕」別名「遊び」やね…などと思いながらフトDVDのスイッチを入れるとHDにマイケル・ムーアの『キャピタリズム〜マネーは踊る』が録画してあった。昨晩のWOWOWを誰かが予約したみたい。デリバティブとクレジット・デフォルト・スワップを説明できない部分がオモロカッタけどキャピタル(資本)の本質論までは踏み込まず。まぁハリウッドの限界かな。とはいえ「民主主義」の問題点も暴いてほしいなぁ。たとえば呉智英の『封建主義者かく語りき』あたりを台本にして。「全体主義(ファシズム)」を生んだのは民主主義なんやから(と小生の愛読した呉智英氏の著書は明解に語ってました。あ。遊んでたら仕事せなアカンのに何しとんねんと気付いてダアーッと仕事。アカンなぁ。ススマンなぁ。と思いながら晩飯映画劇場は岡本喜八監督シリーズ『血と砂』。コレも仕事や…と自分に言い訳。第二次大戦末期北支戦線が舞台でこのタイトル…と身構えたところがいきなり若い日本兵が行軍しながらディキシーランド・ジャズで陽気に『聖者の行進』。もちろんそこへ爆弾が…となるけど喜八監督の真骨頂を見る。「俺は戦争は教えたが人殺しを教えた覚えはない」三船の台詞もエエ。仕事抜きで喜八監督全作品40本完観をめざすか。すでに半分は超えてるはずやし。
12月5日(日)
新幹線で大阪へ。お土産にメロンパンと思てたのにパン屋が閉まっとる。アチャーと思てたら新大阪駅で有名な広島の美味しいクリームパンを売ってたので買うて大阪城ホールへ。佐渡裕サンの『1万人の第九』。毎日放送関係者やら佐渡サンとこの関係者やらとナンヤラカンヤラいっぱい話して本番。第1部岡ちゃんのVTR出演がウケた(良かった。さすがやね)。そのあとゲストが平原綾香さん。あとで後輩のベースマンがお世話になりましたと(余計な・笑)挨拶。『第九』の3楽章を佐渡サンの希望でポップス化して歌たんをはじめ『木星』も『威風堂々』も『ジョイフルX2』も面白い。フィリッパ・ジョルダーノやサラ・ブライトマンやスイート・ボックスとは全然違うクラシックのJ-pop化はアリやね。次のベートーヴェンは『悲愴』2楽章?第2部は『1万人の第九』。今年はオケが充実。佐渡サンも汗だく。この理屈抜きの感動はナンヤネン。これが音楽というもんかもしれん…と感動しながら大拍手のウチに終わって楽屋へ行くと佐渡サンが「クリームパンめっちゃ美味しかったわぁ」えっ!?なんでやねん!!と思いながらクリームパンの話して早よ帰りたかったのでいろいろ挨拶して新大阪へ。
12月5日(日)つづき
新大阪駅で我が家にもクリームパンをと思たら朝あったもんが夕方には売り切れてた。本日終了の紙。美味いもんはサスガやね。往復の新幹線で呉智英『犬儒派だもの』主要部分読了。昨日呉智英さんの存在を思い出して本棚にあった未読の文庫本を引っ張り出した。《死の絶対性を前にしてなお偉大な魂と卑小な魂は区別されるのだということを、この遺書は教えている》で結ばれた一文(自殺したい人々)は熟読の価値あり。かなり以前TVで2度ばかり御一緒。「孔子のことを英語で何故Cnofuciousというんですか?」と訊いたら「それは孔夫子の訳ですよ」とスコンと答えてくださった。あと白川静氏の話で盛りあがった。強烈な野球キライにはマイッタけど(笑)。最近のアジア情勢と日本政府のテイタラクのなかで近頃どうされてるのかな?しかしキュニコス(犬儒派)の名前はぴったりですねぇ。帰宅して晩飯は久々のペペロンチーノ。美味い。食べながらNHK『坂の上の雲』新シリーズ。う〜ん。TV的メロドラマ臭が強まってきたか。子規の壮絶な演技はサスガやけど。
12月6日(月)
朝佐吉と散歩のあと雑務&資料調べ。今日と明日はマーラーはお休み。山田風太郎『幻燈辻馬車』(角川文庫)徹底チェック。それにしても凄い小説やなぁ。おまけに『列外の奇才 山田風太郎』(角川書店)ちゅう単行本が先月発売されてて岡本喜八監督が最後にメガホンを取ろうとした映画『幻燈辻馬車』の脚本(高野和明)まで出てる。うわっ。人力俥のカーチェイス。凄い。大笑い。そして涙。感動。映画1本見た気分。マイッタナァ…。昼食時に山本薩男監督田宮二郎主演『白い巨塔』をやってたので思わず1時間ほど見てあとは録画。映画にはいろんなリズム感とスピード感があるもんやなぁ…と思いながら野球の資料しらべをやって夕方から『鮨処もり山』へ。坂井保之氏インタヴュー。なるほど根本監督も凄かったけど広岡・森もサスガやね…と寿司食いながら納得して帰宅して『白い巨塔』の続きを見て『幻燈辻馬車』読みながら風呂はいってベッドでも読みながらZZZZZZZZ。
12月7日(火)
朝佐吉と散歩もパスして「人はなんで生きておる?」「父!(とと)祖母!(ばば)爺!」「ぎゃぁ!出たぁ!」なんて原稿で呻吟。ワカラン方は山田風太郎『幻燈辻馬車』を読んでください。年に1回の連載。山下洋輔ニューイヤーコンサート@オペラシティのパンフレット用原稿を意外と早く夕方太陽の出てるうちに書きあげて…ふううーっ。夕方佐吉と散歩。帰宅してチョイト手直ししたあと送稿。なかなかオモロイのができたかな?スポーツでもこういうのやれるはず…あ…やってんやけど終了して再開するから待ってといわれたままやった…宮崎学さん…その後どないなってます?勝手に他所で始めていいですかぁ?晩飯映画劇場は『あるスキャンダルの覚え書き』うむ。これはよくできた映画です。原作もいいみたい。優れて現代的心理の交錯。フィリップ・グラスの音楽も秀逸。そのサントラCDをもらって以来見たい見たいと思い続けた映画がDVD1枚千円になって購入。正解。ケイト・ブランシェットとジュディ・デンチのキャスティングも他を想像できないほどはまってた。そうか。コノ二人はエリザベス女王対決ですね。しかも1時間半の長さ!文句なしの名画!夜のニュースに海老蔵。ふ〜ん。被害者なら仕事に支障を来した損害の賠償金を加害者に請求すべきですが…。
12月8日(水)
朝新幹線で大阪へ。MBS1階コーヒールームでラグビー協会の記念シンポジウムの打合せ。そうか。ラグビーも学校単位と違う動きがあるんやね。日本のスポーツ界全体がクラブ単位に再編されるのはいつ?『ちちんぷいぷい』生出演。日曜に聴いた『1万人の第九』について喋る。ホンマ今年の演奏はサイコー。平原綾香もヨカッタ。『ぷいぷい』はサスガに海老蔵の話題はアトマワシ。ちょいと痛快。安藤忠雄サンのインタヴューメチャメチャ面白いなぁ。明日も見たい。無理やけど。ふ〜ん。アフガニスタンの津田梅子が大阪に来てるンか…ちゅうのも面白かった。番組を見た方には御理解いただけるでしょうが…。しかし西クンが司会で角サンがコメンテイターもオモロイなぁ。角さんが元気になるでぇ。帰りの新幹線でサビーヌ・メルシオール=ボネ&オード・ド・トックヴィル『不倫の歴史〜愛の幻想と現実のゆくえ』(原書房)読む。《そして人々の考え方は徐々に変わっていった》昔からフリンする人の考え方はあんまり変わってへんようにも思えるんですけど…。フリンした人に対する考え方は変わったかなぁ…。
12月9日(木)
けっこう雑務に追われたのでマーラーはもう一日休んで新聞連載コラム先に書く。テーマはビアポン。書き直さされるかなぁ(笑)。歌舞伎役者さんの事件で我が家に送られてくるいろんな週刊誌の記事は全部目を通したけど一番わかりやすくユニークな視点で納得させられたんは『週刊プレイボーイ』やったな。《朝青龍に続いて海老蔵も!?暴行事件で見えてきた殴られ屋という闇稼業(ビジネス)》ナルホド。朝青龍に殴られたときは3千万。今回は闇稼業のほうが少々失敗したとか。君子危うきに近寄らずということやな。昨日の朝刊各紙にPISA(国際学習度調査)で日本のゆとり教育からの脱却による改善傾向が書かれてた。けどそもそも問題文がおかしくないか?「だれもが在宅勤務する生活というのは野心的な考えではありますが」という問題文の「野心的」という言葉の使い方は辞書的な意味はおかしくなくてもいかにも翻訳調。読ませられるほうもタイヘンやで。晩飯映画劇場はコンサート用『幻燈辻馬車』パロディ原稿書くために急いで前半分を見た『独立愚連隊西へ』と『赤毛』の後半2本立て。どっちも「岡本喜八史観」がよくわかって面白い映画。NHKは『坂の上の雲』だけやのうて『幻燈辻馬車』もドラマでやらんと近代日本を半分描いたことにしかならへんで。
12月10日(金)
マーラーの仕事に復帰。しかし少しでも休むと再開のアイドリングに少々時間がかかる。ということは俺の頭のエンジンが古臭いということか?省エネ温暖化防止アイドリング不要の最新式脳味噌に買い換えなアカン…ってか?自分の脳味噌の取り替えは無理やでぇ。別人になってしまうでぇ…トホホ…って何をわめいてるねん…と一人で騒ぎながらマーラーと格闘。ふうーっ。ハッと気づけば陽も落ちてアレ数ふれば暁の七つのカネが六つ鳴りて残る一つが今生の鐘の響きの聞き納め。寂滅為楽と…何いうてるねん。仕事進まんとアタマが狂うで(笑)。狂うたほうがオモロイかな(爆)。晩飯フィギュアスケート劇場。グランプリ・ファイナル12人中日本選手6人か。すごいな。織田はがんばった。高橋カンロク。小塚は経験…かな。鈴木の点はいつも伸びんなぁ。村上は無理笑顔がないほうが可愛い。安藤はこんなもん。シズニーが素晴らしかった。やっぱり落ち着いた大人の演技がイイですなぁ。マーラーの音楽(アダージェット以外)誰か使わんかなぁ。
12月11日(土)
ふううう。マーラーと大格闘。なかなか進まんなあ。BGMに流してる『復活』なんかスゴイと思うけどスゴイと思えば思うほど筆がススマンなぁ。あ。筆と違う。キイボードや。ドーデモエエけど。昔は書きあげるまで徹夜でも何でもしたけどトシかなぁ。とかなんとか思いながら何とか目処を立てて晩飯フィギュアスケート劇場。男女とも優勝を逃す。まぁシャーナイな。チャンもコストナーもシズニーも闘い方をわかってた。日本の選手は本命が不調やからシャーナイ。男女6人もグランプリに出場してるならISUに対するスポンサーシップも役員審判のあり方もすべてに発言力を増さないと。NHK特集『日米安保50年』も外交力政治力の問題としてはフィギュアスケート(スポーツ界)の問題と同根か。
12月12日(日)
朝6時に起きてマーラーと大格闘。なんとか昼までに『交響曲2番復活』の原稿を一気に完成してふうー。午後から新幹線で明日の法事のため家族揃って関西へ。なにぃ!人身事故ォ!!三島駅で線路上を歩いていた人をのぞみがハネたとか。そのすぐ後ろを走ってたひかりに乗ってた我々は新丹那トンネルのなかでストップ。マイッタナァ。1時間近く経ってからノロノロ動いて熱海へ。さらに30分近く経ってようやく動き出したけどナントカ遅れを2時間以内に抑えて特急料金払い戻しを回避しやがった。コンチクショー。5人家族やさかい大きいで。トホホ。大阪に着いて女房と俺は娘の旦那が少々関係してる大阪のレストラン「Hajime」へ。今夜はそこで3X年目の結婚記念日を娘どもにプレゼントされる。大阪唯一の三つ星レストランの素晴らしい味わいをたっぷり楽しませていただく。いやぁ贅沢贅沢。小生が鴨好きということで鴨を焼いてくれはったけど美味しすぎます。こんなん食べたらバチあたります。それほど美味かった。ワインも野菜もドルチェもすべて素敵でした。涙出ます。最後にシェフやスタッフの皆さんにも見送っていただいて恐縮しました。ありがとうございました。はっきりいって三つ星レストランにしては価格もリーズナブルでさらに恐縮しました。できれば焼酎も置いてほしい…なんて舌が裂けてもいいません。これ以上の味の店を小生は知りません。予約が一杯でナカナカ席が空かないレストランらしいですが一生に一度サイコーに美味いもんを味わわせていただきました。ホテルに帰って即グウウウ。ZZZZZZZZ。
12月13日(月)
大阪から京都へ。六道珍皇寺でオヤジの十三回忌。母親の七回忌。それだけやと思てたら1歳の時に亡くなった長姉の六十四回忌とか。みんなまとめて和尚さんに御経をあげてもらう。オヤジの電器店で働いてくれてた番頭さんたちも来てくれてイイ法要ができました。みなさん寒い雨のなかをありがとうございました。地下の小野篁も井戸から出てきて祝うてくれはったかな(笑)。仕出しの弁当も美味かったし(サスガ京都)昨夜の前祝い(笑)も最高やったし(爆)ヨカッタヨカッタ。
12月13日(月)つづき
法事を終えて帰鎌。往復の新幹線で読んだのが安永祖堂『笑う禅僧「公案」と悟り』(講談社現代新書)。天龍寺の和尚で花園大学教授。もちろん珍皇寺の和尚も知ってた。天龍寺派と建仁寺派の違いはあっても同じ臨済禅やもんな。難しいテーマを該博な知識でケムのまく…というたら怒られるかな(笑)。しかしオモロイ本でした。帰宅して昨夜見逃した『坂の上の雲』を録画で見る。子規死去。日露戦争近づく…でいいんですけどね。司馬遼太郎の明治維新肯定論と近代日本の発展を日露までは認める論法(日露戦争後近代日本が変貌)の限界を少々感じる。『幻燈辻馬車』を読んだからかな。山田風太郎も岡本喜八も明治維新から大東亜戦争まで一直線論やもんな。
12月14日(火)
終日仕事部屋でマーラーと大格闘。考えてみたら(考えてみんかって)一昨日の朝も同じことをしていた。ところが一昨日の午後と昨日に極私的大仕事。そこで時間の流れがいったん停止したか支流に入ったような気が…。しかも停止時間または支流航行時間は本流航行時間と時計の針の進み方が全然違って感覚が狂う。世の中の大事件とはこういうもんやな。フランス革命とか明治維新とか。あ。毎年正月の三が日がこないなもんや。何をオーバーに考えとるんや…と気付けば晩飯。映画劇場はどうするか…と思てTVのスイッチをひねるとWOWOWで『沈まぬ太陽』をやってたので見てしまう。JAL(日本航空)の内幕。いやNAL(国民航空)の間違いでした。三浦友和の悪役のほうが渡辺謙の善玉より演技的に際立ったかな。しかしエリート・サラリーマンの皆さんもたいへんですなぁ。まぁフリーランサーはもっとタイヘンですけど収入不安定と引き替えにストレス回避だけはできたかな。しかしエリートの皆さんが殴り合いをせんのはエライなぁ(笑)…とかイロイロ面白かったけど映画づくりとしては下手やなぁ。監督の責任?CGちゃっちすぎるでぇ。
12月15日(水)
朝RKB毎日放送電話出演。数日前に朝日新聞に書かれたN氏の記事を参考に「韓国人ゴルファーが世界を席巻」という話。ゴルフを国策として力を入れる韓国はビアポンにも力を入れるか?というのがオチ。終日マーラーと大格闘。しかし『交響曲第3番』は凄いなぁ。「愛が私に語ること」か。言葉も音楽も気恥ずかしなるくらいオーバーやけど肉食人種はサスガですなぁ。昼飯映画劇場と晩飯映画劇場に分けて久しぶりにヒッチコック映画は初めて見る『疑惑の影』。う〜ん。前半凄かったけど幕切れがちょっと…。ヒッチコック初期作品若気のがんばりすぎやな。ジョセフ・コットンは『第三の男』と並ぶ好演。テレサ・ライトという女優さんも良かったけど…どっかで見たなぁ…この人…思い出せへん…。
12月16日(木)
終日グワーッとマーラー原稿書き。途中通信社のスポーツ・コラム原稿書いて再びマーラー。夕方になってちょいと疲れたのでBGMを変えて久しぶりにベートーヴェンの『P協皇帝』なんてのを聴く。ただ偶然棚にあったのに手が伸びただけやけど赤ん坊と一緒に自室にいた次女が飛び出してきて「あ〜あ。まともな音楽は聴いてて気持ちがイイ」「マーラーは好みゃないんか?」「なんか疲れるのね。メロディが綺麗なぁと思ったら別の音楽が邪魔して…」まぁ。そやね。一種の異化効果やね。晩飯映画劇場は2日連続ヒッチコックで『引き裂かれたカーテン』。ポール・ニューマン&ジュリー・アンドリュースの冷戦物理学者ダブルスパイ東独脱出アクション・サスペンス映画。早い話が失敗作かな。そういえば昔大島渚さんから「失敗作を愛せるのが真のファン」という話を聞いたことがある。私この作品好きです。大島監督の『マックス、モン・アムール』も。『御法度』はちょっと…。
12月17日(金)
朝マーラー原稿『第三番』を送って午後から渋谷へ。タワーレコードにぶらりと立ち寄るとフリードリヒ・グルダとシクステットのニューヨーク・バードランド・ライヴなんてCDが1000円で売ってたのでウヒョー!と叫んで購入。しかもポイントでゲット。気分よし。1956年のライヴで2007年にユニヴァーサル・クラシックから発売された輸入盤。どんなんやろ?早よ聞きたいなぁ…と思いながらNHKへ。関東甲信越地方番組審議委員会出席。NHKのニュースが「徹底分析します」というような意味ないクダラン言葉を使うようになったことやレポーターがやたらマイクを持って走ることを批判。クロ現でイグノーベル賞を取りあげたことを評価したうえで『坂の上の雲』だけやのうて例えば『幻燈辻馬車』のドラマ化もあってクルマの両輪という最近仕入れた話(笑)を披露。しかし一番凄かった番組は『シベリア抑留兵士の証言』かな。あ。イグノーベル賞は眉唾モンの似而非科学者も出てたけど御愛敬かな。帰宅後晩飯ドキュメンタリー劇場は最近WOWOWでやってるBBCの『LIFE』。ウワッ。食虫植物スゴイ!やっぱBBCのカメラは目線が違うなぁ。寝る前にグルダのジャズを聴く。うわっ。自作のScrubyやTeheranも凄いけどA Night In Tunisiaがオモロイ。1950年代やなぁ。
12月18日(土)
終日マーラー『四番』のお勉強。これが全曲の交響曲のなかで一番お手軽とかいわれるけどホンマは一番解説しにくい難しいもんとちゃうかなぁという気がしてきた。むむむむむ…と悩んでもシャーナイので夕方から中学時代からの友人2人と忘年会で『213』へ(笑)。そうか。友人Uはちょいと早い退職か。そういや性格がよう似てる飄々とした編集者の男も今年で会社辞めよるなぁ。悠々自適か。リタイヤか?アジャストメントか?引退か?適合か?精算か?まぁドーデモエエ。俺はしがみついて働かなシャーナイわなぁ。フリーとはそーゆーもんやなぁ。ウイ〜。飲んだぜぃ。久しぶりのウヰスキイだぜぃ。ロックだぜぃ。ウイィ。タマにはエエやろ。ヒッチコックの『マーニー』半分見て寝る。イマイチやなぁとか酔っぱろうていうたらアカンわな。見なおそ。ウイィ。
12月19日(日)
終日マーラーと格闘。そうか。『4番』最終楽章ソプラノ歌手への歌い方の指示で「絶対にパロディにならないように」と書いてあるのは「パロディ」やからなんやね。パロディ的に演じるとパロディにならんもんね。パロディはマジメにやって初めてパロディやモンね。小生も『不思議の国のベースボール』は大まじめに書いたモンね。そのとき多くの人に「次は真面目なモンを書け」と言われたときは本気でハラ立てたなぁ(笑)。古い話やけど(爆)。夕方から斉藤祐樹投手のことで取材受ける。インタビュアーは小生のスポジャー塾の元塾生。最近のスポーツジャーナリズム界の様子(そんな「界」があるん界?笑)についていろいろ話を聞く。あ。そっちの話に気をとられて元ハンカチ王子が何故女性に人気があるのかその理由について詳しく話すのを忘れた。まあソレは虫明亜呂無の本を読めばわかるか。皆さん女性がスポーツマンに惚れる心理を知りたければ『仮面の女と愛の輪廻』と『パスキンの女たち』を読んでください。そのあと大阪からMBSのNさんの来訪を迎えて『鮨処もり山』へ。オモロイ話満載。美味い寿司も満載。あとでカウンターバーの『213』へ。話も酒も充実。飲み過ぎかな?まぁエエヤン。
12月20日(月)
朝6時に起きて新潮社の仕事をこなしてから新幹線で大阪へ。MBS『ちちんぷいぷい』生出演。なんやとぉ?クリスマスやとぉ?若いカップルがホテルで2人でパーティやとぉ?プレゼントを一緒に買うやとぉ?勝手にせい。ざこば師匠が言わはったとおり日本経済のためには我慢しまひょ。そういや俺が大学生のときに初めてティ・パーティを経験して唖然としたもんなぁ。学生のコンパいうたら酒に決まっとるやないけぇ。それが70年代の出来事。石田ディレクターによると80年代からシティホテルでデートが出てきたとか。まぁ日本経済のためにカネ使うてください。自分でも何にハラ立ててるのかワカランようなってきた(笑)。一足早く出番が終わって皆さんお先にぃヨイお年を…とかなんとか言うて控室に帰ったらタムケンさんの「学校へ行こ」のコーナーで全国大会に出場する八幡工高ラグビー部を取りあげるいうんで慌ててスタジオへ戻る。お呼びがかかれば喜んで。次の日曜は高校ラグビー90回記念シンポにも出るモンね。ナンヤ知らんけど慌ただしく2度目のヨイお年をの挨拶して新幹線で帰鎌。晩飯食いながらビデオ録画した『坂の上の雲』見る。ヤッパリ司馬遼太郎は右からも左からも支持されるはずやなぁと納得。一昨昨日(「さきおとつい」と読みます)NHKの番審で喋ったことは間違いないなぁと再確認。穏健派エリートの苦労話も悪うないけど悪代官官僚&過激派自由党&どん底庶民が加わって初めて明治やで。ねぇNHKさん!
12月21日(火)
朝から書評原稿執筆。ふうーっと息をついて昼飯映画劇場はヒッチコック『マーニー』の続き。007ボンド時代のショーン・コネリーの活躍以上にフロイト精神分析的心理劇が少々古臭く感じられながらもナカナカ面白いなぁと思ったのは昼飯に食った野菜と卵かけ玄米御飯が旨かったからか。野菜はジャズ・シンガーCOTSUVUの栃木の実家からいただいたもの。田舎は日常的に美味いもんが多いで。午後からコラム書いて夕方から都心へ出て少々打合せをこなしたあと目黒の河豚料理店で今年最後の忘年会。ヒレ酒呑みながら坂井保之さんと新潮編集部O氏と歓談。話題は球界の生々しい話題からスポーツの本質論へ。スポーツとは何?という話題。これからは本質論の時代かな?ちょっと我田引水気味かなぁ(笑)。
12月22日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清のスタミナラジオ』電話出演。サッカー日本代表選手の「銭闘」について話す。選手に名誉で満足しろというならJFAの役員も手弁当の無給に…なんて時代とはもう違うんやからギャラアップは当然です。久々にマーラーとの大格闘を始めたら某TV局某番組から出演以来。フィギュアスケートが強くなった理由について。映画『白い恋人たち』→札幌冬季五輪ジャネット・リン人気→伊藤みどりブレイク→長野冬季五輪で選手強化→野辺山合宿の流れにジムナスティックな身体運動に天性の特性を持つ日本人の資質(男子体操20年連続世界一・鳶職忍者の伝統)が加わった…という話をして…えっ!?出演明朝!?そら無理やでぇ。マーラーほっぽりだせへんでぇ。おまけに今から逢って明日の打合せは100%無理。俺かって孫にクリスマスプレゼントくらい買いたいから協力したいけど(笑)そら急すぎまっせ。でせっせと終日マーラーと取り組む。そうや。『四番』は怖い音楽やで。誰や!?わかりやすい音楽なんて言うたんは!!晩飯映画劇場はWOWOWでやってるBBCの南太平洋ドキュメンタリー。すごい。サスガ。海のなかもBBCの独壇場や。あ。これ。ほんまはドクダンジョウやなくてドクセンジョウ(独擅場)と言うてたらしいですね。ドーデモイイですが。
12月23日(木)
終日マーラーと格闘。ようやく第四番書きあげる。親しみやすい・わかりやすい・聴きやすいなどと言われるけど本当は怖いメルヘン音楽。アイロニカルでシニカルでパロディックなスケルツォ。悪魔が来たりてヴァイオリンを弾く。屋根の上のフィドル弾き。ナンノコッチャ。改めてマーラー音楽のオモロサに感服。あ。最終楽章には聖女ウルスラも出てくるのや。007初代ボンドガール=ウルスラ・アンドレスのことも書きたかったけど無理やなぁ(笑)。残念無念。しかしブンデスリーガで大活躍の内田がウルスラの愛称ウッシーで呼ばれて人気があるってホンマかな?どんなにカワイくても内田は男やで。夜長女のBF来訪。久しぶりにパヴァロッティのビデオ見聴きしながら酒&メシ。ジェームズ・ブラウンとのデュオはなんべん見ても聴いても凄いなぁ。完全にジェームズの勝ちやなぁ。他にパヴァロッティに歌で勝ったのは他にライザ・ミネリくらいなもんやな。
12月24日(金)
富士山の綺麗な季節。近所に絶好スポットがあるが佐吉を連れて行くとカール爺さんのようなお爺さんが出てきて犬を公園に連れて来ちゃイカンと四角い顔と垂れた頬っぺたの顰めっ面でガミガミ言われる。ちょっとくらいカマヘンやん…と言いたいがいずれ自分の進む道かとも思うと無碍に無視できなくなる(苦笑)。まぁ俺は犬には文句を言わんやろけど自重自戒。カール爺さんが風船集めて家飛ばすときは手伝うたげよ(笑)。マーラー四番の原稿整えて送稿したあと昼飯映画劇場は板尾創路監督『脱獄王』。ジコマンに付き合わされてガクッ。この程度を誉めてはダメです。午後から明日の打合せとオペラ講座の準備で久々ベッリーニとドニゼッティ聴きながらオペラの勉強。マーラーより気楽やな。晩飯映画劇場は『インビクタス〜負けざる者たち』。1995年南アのラグビーW杯とマンデラ大統領の物語。このときは南アに行く予定が潰れてスネとったなぁ。まぁ日本人としては145失点を見ずに済んでよかったかもしれんけど…。さすがクリント・イーストウッド監督の鮮やかな手並み。最後のラグビー・シーンはあらゆるスポーツ映画の五指に入るな。1位は市川昆の『東京オリンピック』やけど。モーガン・フリーマンもマット・デイモンも好演。ロムーは本物?と思うほど似てた。見終わったあと録画してたフィギュアスケート日本選手権。なんじゃこれは!スポーツ番組ならキチンと出場選手を見せんかい!クイズは別の番組にしなさい!それに夏の五輪でなんでフィギュアスケートができたのかきちんと説明せんかい!選手レベル世界一。放送番組サイテーやな。
12月25日(土)
あ。そうか。昨日がイヴで今日がクリスマスか。そういや近所のミッション系男子校の玄関にもタブローが飾ってあった。まぁ仏教徒には関係ないか。しかしかつては俺も通てたけどミッション・スクールのミッションって何?そこでカトリックを学んだことは「世界」を知る上で悪いことではなかった。まぁそんなとこか。まさかエエ大学への高い合格率がミッションでもあるまいし…などと思いながら品川へ。某PR誌のオペラ特集打合せ。オモロイもんができそうやけど同じようなネライ(オペラはホンマに楽しいもの)でスポーツ特集がでけんかなぁ?贔屓チームの勝敗と好きな選手にワァワァ騒いでるだけではつまらんで…と思い続けて35年か…。そろそろ集大成せなアカンなぁ。打合せ終えて名古屋へ。栄中日「オペラ」講座。今日のテーマはベルカント。マリア・カラスの貴重な映像とグルベローヴァやボンファデッリでベッリーニ『ノルマ』『清教徒』ドニゼッティ『ルチア』を楽しむ。大蒜の効いた山盛りのパスタを腹一杯食べた気分(笑)。イタオペはエエなぁ。往復新幹線で遠山美都男『天智と持統』(講談社現代新書)読む。ふ〜ん。天智と天武でもなければ天武と持統でもないわけね。ナルホド。
12月25日(土)つづき
帰宅してフィギュアスケート。うわ。浅田真央すごい!うわ。音楽シュニトケや!シュニトケのタンゴ!愚者のタンゴか!?と書いてもわかってもらえんやろなぁ。シュニトケは『愚者との生活』がサイコーです。シュニトケとはこれまで浅田のジャンプに気をとられててエエ音楽を忘れてた。しっかし日本女子のジュニアクラスも抜群。層の厚さは世界一。他国へ行けば五輪出場級選手がゴロゴロ。ところがTV中継は世界ビリ。アナウンサーも世界ビリ。まぁ他の国のTV中継を知らんからあんまり言えませんけどね。某TV局が今日は出場選手を大勢見せたのは昨日よりマシやったけどスピンのときにクレーン・カメラを動かしながら斜め上から撮るなど時々最低の映像が今日もあった。エキシビジョンを撮してるのと違うぞ。スポーツやぞ。何を間違うとるねん!良いTV中継の出現に加えてぼちぼちペアやアイスダンスの選手も出てこんかなぁ。
12月26日(日)
朝佐吉と散歩を済まして新幹線で大阪へ。『高校ラグビー90回記念・高体連ラグビー専門部創部60周年記念シンポジウム』に出席。会場が大阪南の生玉のほうやったので新大阪から地下鉄に乗る。なんばで乗り換えて谷町9丁目で下りて地図を見ると近松門左衛門墓所とか井原西鶴墓所なんかがある。もうチョイ東の鶴橋で焼肉食うたことはあるけどこの近辺は初めて。改めて来んとアカンなぁと思いながら会場へ。着くと森喜朗ラグビー協会会長の公演が始まったとこ。2019W杯招致と開催に向けての問題点の話は面白かったけど教育論はチョイ?。こうゆう文教族ベテランのほうがユトリ教育(ガリ勉否定)につながるのはオモシロイ。ガリ勉とスポーツは両立するんですけどね。シンポジウムはフジTVの元慶応ラグビー部監督上田昭夫氏の司会で日本協会強化委員会から中竹竜二氏と岩淵健輔氏。大体大教授で元近鉄突進フォワード坂田好弘氏。トップリーグ部門長で元慶応ラガーの稲垣淳一氏。毎日新聞運動部長の落合博氏。&小生。スポーツライター30年以上の経験からW杯へ向けての強化と人気アップをテーマにフィギュアスケート・ハンドボール・水泳等の例とラグビー取材時に遭遇した問題点等を話させていただく。早い話がいつまでも早明慶同がのさばってたらアカンということ。同じシンポを東京でもやりたいなぁ。終わって大急ぎで新大阪へ。関西の某氏とちょいと打ち合わせして新幹線で帰鎌。
12月26日(日)つづき
帰宅してまずV撮りした『坂の上の雲』見ながら食事。改めて見るほどのドラマでは…。まぁ最終判断は来年の最終編を見てから。ほほう。M1グランプリは笑い飯か。そういやこのホームページでナンヤラカンヤラ書き始めたときがたしかフットボールアワーの優勝やったかな。笑い飯は常に2番手か3番手かズッコケ。最後に有終の美を飾ったんはデキスギ?スリムクラブのほうが…まぁどっちゃでもエエ。浅田真央は2位か。まぁシャーナイな。安藤美姫の出来が良かったからな。コーチとのハグは不問(笑)。しかし今日のシンポジウムで来年から小生がテーマにする小中学生用の『スポーツの教科書』の話を少しさせてもらったら聴衆のなかの教育者と思しき何人かの人たちの反応が明らかに変わった。司会の上田さんもその話に乗ってくれた。いくつかの場所でモニタリングしただけやけどコレはライフワークとしてやらないかんな。
12月27日(月)
年末までマーラーと格闘。一息ついて昼飯時にフィギュアスケートとボクシング。浅田真央は振付が問題やな。安藤美姫はドーデモエエと思われんように注意した方がエエな。亀田興毅は体重が前足に乗るようになってきたな。午後から再びマーラー。夜チョイト長女に連れられて外出。某所で瓢箪スピーカーをつくってる若者と瓢箪談議(ナンノコッチャ)。ヒッピー系の若者は昔より優しなったな。草食系というのでもないな(草食系は一夫多妻ですからね)。透明系かな。かつて限りなく透明に近いブルーやったのがブルーも消えたかな。チョイト『213』に寄って帰宅。フィギュアスケート・エキシビジョン見る。この人気をフィギュア界はどう生かす?他のスポーツ界はどう参考にする?なんせ2万3万のチケットがバンバン売れてるんやから…。おまけに視聴率も亀田にも漫才にも勝ったようやし…。
12月28日(火)
佐吉と散歩&富士山鑑賞のあと年末までマーラーと格闘しながらも少々俗界の矮小&猥雑なるY事件に興味を惹かれてモーニングショウにチョイト注目。かつて「不倫は文化」であると宣うた人物がいてソノ意見は100%正しい(そう思わない方は『不倫の歴史』を読むこと。)にもかかわらず自分の不倫を正当化するためだけで何の文化性もない男女の戯れにカルチャー(実らせた作物・文化)という言葉を使ったのは残念だったが今回のY事件はかつては騎士だったドン・ファンが我田引水のエエカゲンなゲイノオジンでなくジャーナリストとして登場したことが白眉。加えてかつては「嫉妬深い夫×妻(道に迷う女=トラヴィアータ)×ドン・ファン」という定番パターンだった不倫劇が「嫉妬深いインテリ女×インテリ夫(道を誤ったモテ男)×蠱惑的インテリ女(ファム・ファタル)」とメタモルフォーゼして出現した。それが21世紀社会でどんな文化的意味を持つかということだが…。あ。いかんいかん。マーラーをやらねば…と思たら…。あ。え!?うっ。今日が28日であることに気付いて…ということは週末は正月!なんでかわからんけど来週月曜が元旦と思い込んでて急にメッチャ焦る。アカン。年賀状や。ブワーッととりあえず250枚書きまくる。他は来たヤツの返事で失礼。フウーッ。マイッタナァ。何を勘違いしてたんやろ?あ。とまた気付いたことがあって浅田真央のシュニトケのタンゴってオペラ『愚者との生活』のなかに入ってたヤツと違うんかいなと思てロストロポーヴィチ指揮ロッテルダム・フィルのCD引っ張り出して聴いたらヤッパリ!しかし最後はシュニトケ的気持ち悪さ(笑)。この音楽を使おと思たんはタラソワなんやろなぁ。それ以外に考えられん。
12月29日(水)
朝RKBラジオ『中西一清のスタミナラジオ』電話出演。かつてはサッカーよりもずっと人気のあった日本のラグビーの話。なぜ人気が落ちた?それはラグビーよりも早慶明同の人気を喜んだからという話と来年のW杯ラグビー2019年日本開催の話。どうすりゃ(たとえば)フィジーvs南ア戦が満員になるねん?という話。ラジオのあと佐吉と散歩を済まして昨日も考えた不倫猥矮Y事件の21世紀的意味合いに思いを馳せながら仕事部屋大掃除。「女性は恋のためだけに存在する。女性は恋に始まり恋で終わる」(スタール夫人)「結婚に恋は不要だ。結婚は社会が作り出した最も野蛮な制度」(ジョルジュ・サンド)「夫の恋心が続いたのは私が愛していないことを感じとったからこそだったかもしれません」(ラ・ファイエット夫人『クレーヴの奥方』)「不倫も結婚と同じくらい味気ない」(フローベール『ボヴァリー夫人』)「彼(彼女)は日に日に他の女(男)に眼を向ける。すると彼女(男)は日増しに彼(彼女)に対する執着を強める」(出典何やったかなぁ)「女性はいったい何を望んでいるのか?」(フロイト)「愛人が男に言った言葉。私は貴方を王子にできる。けど貴方は私生児しか作れない」(バルザック)「小説に描かれた不倫する男が小心なのは男勝りな女社会への恐怖を表している」(これも出典不明)「嫉妬は何かがあって嫉妬するのではない。嫉妬深い人間が嫉妬するのだ」(シェークスピア『オセロー』だったと思う)……男と女のことに思いをめぐらせると大掃除が進むことを大発見。逆も真だとすると女性の不倫願望は主婦業ゆえかもしれない。ということはやはり昨今のY事件は男女逆転と言うほかない。部屋を毎日掃除してるのは男と女のどっちだ。
12月29日(水)つづき
晩飯映画劇場は来年GW公開予定先行見物『マーラー/君に捧げるアダージョ』監督は『バグダッド・カフェ』のパーシー・アドロン。マーラーの妻アルマの必然的不倫。マーラーの苦悩とアダージョ(交響曲第10番第1楽章)作曲とフロイトとの会話。フロイトの解決。第8番『千人の交響曲』初演の成功。ブルーノ・ワルターの証言。いろいろおもしろかった。ただしマーラーの人生を知らないとチョイトわかりにくいかな。あ。そーゆーときには来年3月出版予定の小生と金聖響氏の共著『マーラーの交響曲』を読んでから映画を見てもらえばいいのです!その本に付ける年表やマーラーとアルマを中心にした男女愛憎相関図を見るだけでも映画がよく理解できますよ。そうか。人生のテーマは「愛」しかないのですね(当然含必然的不倫愛・笑)。
12月30日(木)
朝佐吉と散歩のあと庭掃除。昨日見た来年GW公開の映画『マーラー/君に捧げるアダージョ』が映像も美しく映画の展開としても面白かったのに何か物足りないと思いながら落ち葉を掃いてるとその理由がわかった。主人公をマーラーでなく奥さんのアルマにすべきだったのだ!21世紀文化としての不倫の主人公は疑いなく女性!その先駆けとして19世紀末〜20世紀初頭に不倫をしながら夫(マーラー)に「君のために生き君のために死ぬ」とまで言われた(言わせた?)アルマ!ヘスター・プリン(「緋文字」の主人公)エンマ・ボヴァリー(ボヴァリー夫人)アンナ・カレーニナの時代に生まれ(1879年生)ブルクハルト(劇場支配人)クリムト(画家)ツェムリンスキー(作曲家)プフィッツナー(同)を手玉に取りグロピウス(建築家)ココシュカ(画家)ヴェルフェル(作家)と再婚を繰り返しバーンスタイン(指揮者)のマーラー・キャンペーンを見届けボーヴォワールやブリジット・バルドーの時代(1964年)に亡くなったアルマこそ21世紀の映画の主人公にふさわしい。マーラーとフロイトは脇役ですよ。ねえAsakiさんOomomoさんYamajiさん!と思いを巡らせながら長女に手伝わせて庭の落ち葉掃除完了。ふうーっ。夜は大阪から帰ってきてた次女の旦那も交えて3人家族×2でワイワイ晩飯。一年はこんな風に過ぎてゆくものか。
12月31日(金)
神棚仏壇いろいろ掃除。鏡餅まつって大晦日。昼飯映画劇場はベルイマン監督イングリッド・バーグマンの最後の出演作となった『秋のソナタ』。母と娘の葛藤劇。2010年の最後にイイ映画を見ました。日本酒その他最後の買い物で大船に出たあと帰宅してW杯ダイジェスト見ながらちょっと瞑想。今年を振り返る。いろいろあった。That's all.紅白(桑田だけやね)と映画『2012』(CGだけやね)とクラシック音楽1年を振り返るをW画面で入れ替えながら見て今年とサヨナラ。来年は…引退する仲間が多いなかで…俺は…新たな勝負の年やね。
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