ナンヤラカンヤラ
HOMEへ戻る
 
表示文字サイズ選択:
標準
拡大
タマキのナンヤラカンヤラ バックナンバー 2009年8月
最新のナンヤラカンヤラ
2023年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2022年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2021年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2020年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2019年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2018年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2017年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2016年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2015年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2014年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2013年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2012年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2011年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2010年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2009年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2008年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2007年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2006年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2005年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2004年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2003年 11月12月
DVD
『お受験』
『お受験』
BOOK
岡田英弘『歴史とはなにか』(文春新書)
岡田英弘『歴史とはなにか』(文春新書)

8月1日(土)
もう8月か。朝佐吉と散歩。岡田英弘『歴史とはなにか』読了。歴史とななにかと現代世界の状況がよくわかりました。素晴らしい本でした。続けて昨日いただいた三枝成彰+堀紘一『特攻とは何だったのか~日本人として忘れてはいけないこと』(PHP研究所)読み出す。保阪正康・山岡荘八はじめ多くの著作の引用がわかりやすい。京都から帰ってきた次女とBFが丹波ワイナリーで買ってきた梅のワインを飲ませてくれる。美味い!けど眠くなって熟睡。起きれば午後6時過ぎ。昨日の一日が疲れたこともあったのかなぁ。晩飯映画劇場は矢沢永吉主演『お受験』。滝田洋二郎監督らしい優しさに満ちたイイテンポの映画。単なるオヤジの矢沢も悪くないです。田中裕子も役柄にぴったり。疲れた頭と身体にちょうどよかった。

DVD
『裸で御免なさい』
『裸で御免なさい』
『リゴレット/DVD厳選コレクション珠玉の名作オペラvol.2』(世界文化社
『リゴレット/DVD厳選コレクション珠玉の名作オペラvol.2』(世界文化社)
CD
馬勒『大地之歌』(水藍指揮新加坡交響楽団)
馬勒『大地之歌』(水藍指揮新加坡交響楽団)
ヤナーチェク『シンフォニエッタ』
ヤナーチェク『シンフォニエッタ』

8月2日(日)
佐吉と散歩のあと終日自民党・民主党ほかのスポーツ政策を比較検討。はっきりいってどの政党もスポーツ軽視。その重要性をわかってへんね。音楽聴きながら各政党のマニフェスト比較。一昨日三枝成彰さんが「音楽の今日的な存在意義がワカラン」というてはったけど政党のマニフェストよりはマシだとよくわかる。音楽は聴くと気分が良くなるがマニフェストは読むと気分が悪くなる。マニフェストの文章は主として二種類。理解しにくく読みとるのに疲れる場合と理解できて胆が立つ場合。選挙民はマニフェストをよく読んで…などとテレビでいう政治記者や評論家がいたがそれは違う。どこもエエコトしか書いてへんもんね。ヤナーチェクの『シンフォニエッタ』はマッケラス指揮ウィーン・フィルがいい。馬勒『大地之歌』水藍指揮新加坡交響楽団なんて輸入盤を手に入れた。マーラーの交響曲『大地の歌』。歌手はテノールが莫華倫メゾソプラノが梁寧で歌唱はドイツ語でなく中国(広東)語。まったく自然なのはもともと李白や孟浩然や王維や銭起のドイツ語訳だったから?しかしそれ以上に水藍なる指揮者とシンガポール交響楽団の力の入った演奏に感激。

8月2日(日)つづき
マニフェストに飽きてチューリヒ歌劇場のヴェルディ『リゴレット』のDVDを見る。これが素晴らしい演奏。ヌッチのリゴレットもモシュクのジルダも(ちょいとグルベローヴァを思わせる)良かったけどネッロ・サンティの指揮が抜群。イタリア・オペラはこうでなきゃ!といえるテンポの揺らし方強弱の付け方に感激!N響をよく振ってるのを教育テレビで見たけど日本でもイタ・オペやってほしいな。晩飯映画劇場はブリジット・バルドー主演『裸で御免なさい』。昔の映画は「裸」も温和しいですな。バルドーはセクシュアルというより可愛いですな。

DVD
『華麗なるギャツビー』
『華麗なるギャツビー』
BOOK
『癒しの旅 古仏巡礼』(講談社)
『癒しの旅 古仏巡礼』(講談社)

8月3日(月)
佐吉と散歩のあとコラム2本書く。シンドイ。一日一本。守らなあかんな。書き忘れてたけど数日前『ベートーヴェンの交響曲』の増刷5刷目が決まった。『ロマン派の交響曲』との相乗効果かな。講談社『癒しの旅古仏巡礼』送られてくる。『週刊現代』のグラビアに連載されていた企画の2度目の単行本化。100人以上の人が京都奈良近江の寺の仏像について語ってる。吾輩は六道珍皇寺の伝小野篁・作「閻魔大王像」について。マタカイナ(笑)。晩飯映画劇場はロバート・レッドフォード主演『華麗なるギャツビー』。歴史のない国の成り上がり者ロマンスをブンガクテキに描いた作品。面白かった。アメリカの一面やね。

DVD
『炎のランナー』
『炎のランナー』

8月4日(火)
朝から立教大学へ。大学院生に対して集中講義。夕方まで喋りまくる。結構疲れるなぁ。やっぱりマダ体力は戻ってへんな。それに往復の電車や教室の冷房にも身体が敏感に反応する。痩せると寒さが身に染みる。いやホンマ。おかげで今年の夏は暑さをまったく感じひん。期待して晩飯映画劇場は『炎のランナー』。何回も見たけどモウイッペン確認したいことがあったから。やっぱりこの映画の意味(ユダヤ人とキリスト教伝道師の存在)は日本人には頭でしかワカランで。

8月5日(水)
立教大学大学院夏期集中講座2日目。俺の授業を受けてる院生は南米へ4年間ほどの留学経験を持つサッカー青年。みんなレベル高いな。教える俺は大学も卒業してへん(ほとんど行ってへん)のやからね。明日の集中講義最終日は俺の自宅で行うことにする。大学横の古本屋に寄って伊藤整『太平洋戦争日記全三巻』新潮社版を購入。カートンケース入り消費税込みで3冊合計3150円。安い。さすが都会の大学の横にはこういう店もマダある。大学は街の真ん中にないとアカンで。田舎の学問より都会の昼寝やで。帰宅…したのはエエけど2日間の講義でフラフラ。発熱。ヤバッ。NHKーBSでやってたヴィスコンティの『山猫』見るつもりやったけどメシかっ食ろうて寝る。クソッ。ハードディスクが満杯やないけえ。録画でけへんやないけえ。何年も前のフィギュア・スケートなんかナンデ残しとくねん。

8月6日(木)
朝からダウン。シンドイ。発熱37.7度。さほども高音ではないので新型インフルエンザではないと判断。ヨメハンに症状を医者に報告してもらって血圧降下剤と喧嘩しない薬を聞き服用。今日の自宅での授業は中止して来週月曜にまわしてもらう。明日が大阪でTV出演なので寝る。とになく寝る。自己診察としては先週からの外出続きに2日間の授業で疲労からの夏風邪。授業中の冷房も悪かったな。とにかく汗かいて寝る。パジャマ何遍も着替えて寝る。そうすリャ一日で治るはず。いや治せるはず。いやいや治してみせる。

BOOK
三枝成彰+堀紘一『特攻とは何だったのか 日本人として忘れてはいけないこと』(PHP研究所)
三枝成彰+堀紘一『特攻とは何だったのか 日本人として忘れてはいけないこと』(PHP研究所)

8月7日(金)
朝からシャキッ。風邪治る。ヤッター!狙い通り。クスリ飲んで新幹線乗って大阪へ。MBS『ちちんぷいぷい』生出演。金曜日は久しぶり。東京ネットの一回目(3月上旬)に出たあと倒れて入院して復活したら東京中継はナシ。チョイ残念。けどまぁ『ぷいぷい』は純正ナニワモンやで。ミヤネヤは東京の舌にも合うオーサカ・テーストを目指してるみたいやけど『ぷいぷい』は今のままでエエで。往復の新幹線で三枝成彰+堀紘一『特攻とは何だったのか~日本人として忘れてはいけないこと』(PHP研究所)読了。《中国の覇権主義に対抗しなければいけない。アメリカの言いなりになるのもおかしい。だから憲法を改正して「普通の国」になるべきだという意見があるようだが、私はこの「普通の国」論は危険ではないかと持ってる。むしろ九条があるからこそ、自分たちは平和で豊かな生活を送れているのだということを再認識し、これを二十一世紀を生きる市民の哲学として訴えれば、日本人は世界からの尊敬を得るだろう》特攻を考え抜いてのこの結論に賛成です。はたしてどんなオペラが生まれるか。期待。

BOOK
保阪正康『昭和史の大河を往く第七集 本土決戦幻想 オリンピック作戦編』(毎日新聞社)
保阪正康『昭和史の大河を往く第七集 本土決戦幻想 オリンピック作戦編』(毎日新聞社)
上田龍『戦火に消えた幻のエース〜巨人軍・広瀬習一の生涯』(新日本出版社)
上田龍『戦火に消えた幻のエース〜巨人軍・広瀬習一の生涯』(新日本出版社)

8月8日(土)
朝から再度発熱。37.4度。一昨日ほどシンドクはなくシンコクでもないがダルイ。やっぱり治りきってへんみたい。インフルエンザやのうても夏風邪はやっぱりシツコイ。ホンマやったら昨日大阪に泊まって大阪のテレビの連中とメシ食うて今日は兵庫の芸術文化センターで挟間美帆さんのコンサートを聴きに行く予定でいたけど大事をとっていったん帰宅。今日再度兵庫へ向け出発する予定がやっぱり大事をとって中止。美帆さんスンマセン。やっぱりマダ無理ができるほどには体力が回復してないようです。そこで一日中寝る。トイレで起きるたびにモノスゴイ寝汗。何度もパジャマやTシャツを着替える。そういえば最近激しい汗はかかなかった。痩せたせいかと思てたけどイロイロほかにも理由があったのかもしれん。思い切り汗をかいて夜にはスッキリ。汗腺も脳出血前の状態に戻ったのかもしれん。体重測ったら89.4キロ。うわ。最重量時に較べて15キロの減や。これはモウ誤差の範囲やないな。あと5sガンバロ。ノリピーもオシオも原因は家庭と付合いと人生の目標やと思うな。

8月9日(日)
朝再びシャキッ!これでイロイロあった長い闘病の第一期が終了したかな。佐吉と散歩。爽快。汗もたくさんかく。長崎平和記念式典をテレビで見て市長と国連議長の挨拶に感銘。総理の挨拶にガックリ。あの喋り方がカッコイイと思てはるんやろか。保阪正康『本土決戦幻想オリンピック作戦』(毎日新聞社)読む。ある特攻隊員の詩(帯にも書いてある)が凄い。『愚劣なりし日本よ/優柔不断なる日本よ/汝いかに愚かなりとも/我らこの国の人たる以上/その防衛に奮起せざるをえず』そういえば野球文化学会の上田龍さんの『戦火に消えた幻のエース~巨人軍・広瀬習一の生涯』(新日本出版社)という戦時中のプロ野球を的確に描写した興味深い本もある。今年も15日が近づいてきたなあ。晩飯TV劇場はNHK-hiスティーヴン・オカザキ監督のドキュメンタリー映画『ヒロシマナガサキ白い光黒い雨あの夏の記憶』これは見事な映画。核保有論を堂々と開陳する某元幕僚や某評論家や某政治家等すべて見るべし。続けてNHKスペシャル『海軍400時間の証言!将校たちの告白・なぜエリートたちは失敗したか』そうか。空気に流されて今の霞ヶ関も永田町も同じことをしてるんやな。続けてETV特集『毒ガス被害と闘う医師』素晴らしいドキュメンタリー。「人間到処有青山」「人生感意気。功名誰復論」を自ら生きた医師の物語。それにしても旧日本軍の毒ガス作戦はその製造段階から敵味方を問わず多くの人を殺してたんやね。

8月10日(月)
夜来激風雨之声。立教大学院生の授業。@俺の自宅。自宅のほうが資料も仰山あるしね。天候上中止延期しようかと思たけど南米行きも近づいてる院生の希望もあって強行。スポーツ写真・ビデオの見方等を講義+簡単な口頭試験。途中からサッカー大好き編集者で俺が翻訳した『日本式サッカー革命~決断しない国の過去・現在・未来』(S・モフェット著・集英社インターナショナル)の担当者T氏も来訪。雨も止んだので『鮨処もり山』に場所を移してサッカー談議に花が咲く。なかなかこんなエエ授業は受けられへんで(笑)。

DVD
『A.I.』
『A.I.』
『E.T.』
『E.T.』
『未知との遭遇』
『未知との遭遇』

8月11日(火)
早朝トイレに行って寝直そうと思たらグラッと揺れた。ちょいと大きい。本と本棚は無事。我が家の震度計は本と本棚。以前積みあげた本が崩れ本棚から何冊も宙に飛び出したことがあった。今回は震度4やったけど揺れる時間が短かったためか本は無事。俺も無事。本の下敷きになったら俺も本望。なんて洒落言うてる場合やなくなるんやろな。東海地震のときは。

8月11日(火)つづき
世の中お盆休みか。地震は意外と強くて本棚の下敷きになって亡くなる人が出たそうな。気をつけなアカンな。カメラマンの木之下晃さんから新作の写真集『石を聞く肖像』(飛鳥新社)が送られてくる。これはオモシロイ。全400数十頁傑作揃い。作曲家・指揮者・演出家・歌手・ピアニスト・ヴァイオリニスト・パントマイマーその他200人以上のアーティストやパフォーマーに1個の卵にも見える石を持たせて「何か」をした瞬間にパチリとシャッターを押した写真作品の連続。肖像写真といえば普通その人物の「本質」「真の姿」を写し撮るものだがこれはパフォーマンスの瞬間をパチリ。それだけにアーティストやパフォーマーの「真の姿」が浮かび出る。見事。ベジャール・マルソー・ドミンゴ・メータ・ラトル・プリンセツカヤ・イーモウ・ドゥン・武満・プティ・ポクロフスキー…いくら見続けて見飽きない傑作写真集。晃さん。降参。マイリマシタ。晩飯映画劇場はイギリスのテレビ局制作(どこか忘れた)の『ハイビジョン特集アンネの日記だって私は生きてるの』。なかなかにリアルで世に知れ渡っているアンネの日記の虚像とは異なる興味深さがありました。

DVD
『許されざる者』
『許されざる者』
BOOK
『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史(上)』(あすなろ書房)
『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史(上)』(あすなろ書房)

8月12日(水)
朝ラジオ2本。戦争とスポーツについて。五輪出場者やメダリストの戦死者34名。プロ野球選手の戦死者69名。同被爆者2名。スポーツが平和を前提にしてることを忘れてはいけません。昼から銀行その他に寄ったついでに大船に新しくできた古本屋見学。なるほどデカイな。今年はココに本を売るか…と思いながら島森書店で新刊ハワード・ジン著『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史上・下』(あすなろ書房)購入。ボストン大学教授政治学科のジンの『民衆のアメリカ史』(TBSブリタニカ)は一度読まないとと思てたけどあまりに長編で高価。そこに手頃な子供向きのエエ本が出た。帰宅して早速読む。『差別と貧困の国アメリカはどのようにして生まれたのか』『アメリカはなぜ戦争好きな国になったのか』ということがよくわかる。晩飯映画劇場はクリント・イーストウッド監督主演『許されざる者』。さすがアカデミー作品賞監督賞を受賞しただけのことはある異色の西部劇。とはいえハリウッド的カタルシスもあり。巧いもんです。ジーン・ハックマン(助演男優賞)もモーガン・フリーマンも熱演好演。イーストウッドが社会的弱者の味方であることは確かやね。原題『UNFORGIVEN』が『許されざる者たち』と(団塊の世代好みに)訳されてないのはイイコトです。映画とは関係ない話やけど『若者たち』『若き実力者たち』『敗れざる者たち』『……たち』と団塊はトニカク群れるのが好きやからね。

8月13日(木)
朝佐吉と散歩。暑いぜ。某TV局某番組よりtel。以前イロイロ教えてあげてVTR出演もしてギャラが送られてこず何度言っても無視された番組。その旨言うと担当者より再tel。請求書の書式を教えるというのでメルアドを教える。&再度スポーツについてイロイロ教えてあげる。BUTメール連絡なし。また騙された。東京のTV局の社員はホンマにエエカゲンやで。原稿の資料調べや校正のあと晩飯映画劇場はスピルバーグ監督の『A.I.Artificial Inteligence』ウ~ン最悪。スピルバーグは『激突』『ジョーズ』『E.T.』『未知との遭遇』以外ワヤやな。理屈をちょっとでも言おうとすると話がまとめられんようなるのやね。ちなみに『E.T.』は愛犬物語(子供が捨て犬を拾ってきて母親が家では飼えないから捨ててきなさいという物語)の宇宙人版(澁澤龍彦氏の説)やもんな。これくらい話が単純でないと手に余る。『ピノキオ』は難しい話やで。

DVD
アンツィオ大作戦
『アンツィオ大作戦』

8月14日(金)
朝山城新吾さんの逝去を知る。俺の本の愛読者でTV番組に何度も呼んでくれはった。ラグビー見物も何度か御一緒した。合掌。作家の海老沢泰久さんの逝去も知る。お付き合いはなかったけど『GORO』でスポーツ記事を書いたのは沢木耕太郎・山際淳司・海老沢泰久その次が俺やった。中味は前の3人の人間ドラマ路線とは全然違うスポーツそのもの分析にしてしもたけど我々もモウそういう歳になってしもたんやな。

8月14日(金)つづき
昨日から佐吉と散歩のとき杖を使わないで歩く箇所を長くするよう努めてる。躓いたとき怖いけど基本的に杖なしで歩ける。腹も相当に凹んだしソロソロ腹筋つける運動も始めるか。ハワード・ジン『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史』上下とも読了。ほんの一部の人が富を大量に保有してる体制はやっぱり否定されるべきなんやね。せっかく全員中流やった日本を税制「改革」などで貧富の差のある社会にしたアメリカかぶれのK元首相やT元郵政改革担当大臣は許せへんな。晩飯映画劇場はロバート・ミッチャム主演『アンツィオ大作戦』。ラウレンティスのプロデュースやから派手な戦争映画かと思えばコレは反戦映画?映画のリズムが少々タルイけど面白かった。刑事コロンボ(ピーター・フォーク)も熱演。最後に勝利した連合軍がローマの凱旋門前を行進するとき従軍記者のミッチャムが呟く。「人と制服が変わっただけで他は2000年前と何も変わっていない」その通りやで。今後日本で反戦はどこまで貫ける?いや貫かなアカンな。一人でも。

DVD
『チェ「28歳の革命」「39歳別れの手紙」』
『チェ「28歳の革命」「39歳別れの手紙」』
BOOK
保阪正康+半藤一利『「昭和」を点検する』(講談社現代新書)
保阪正康+半藤一利『「昭和」を点検する』(講談社現代新書)

8月15日(土)
終戦記念日。佐吉と散歩のあと武道館での式典中継を見る。そうか。NHKでも式典を全中継することはなくなったんやな。連載原稿2本の下書きのあと保阪正康+半藤一利『「昭和」を点検する』(講談社現代新書)読む。「世界の大勢」に「この際だからと」始めた戦争は「しかたなかった」と幕を閉じた。なるほど日本人は戦争のできない民族かもしれない。それはそれで自覚すればイイコトのようにも思える。晩飯映画劇場はゲバラの最も新しい作品『チェ28歳の革命』。ゲバラ役のベニチオ・デル・トロの大ファンで『トラフィック』のスダーバーグ監督だと期待した娘は???たしかにキューバ革命の歴史をある程度知っておかないと難しいかな。ソダーバーグの『セックスと嘘とビデオテープ』が好きだった俺も??リズムがタルイ。南米ラテンのリズムかな。

DVD
『西部戦線異状なし』
『西部戦線異状なし』

8月16日(日)
佐吉と散歩のあと『題名のない音楽会』。黛敏郎時代の名場面。昔ほとんど見てた自分に驚き。昨日見た『ゲバラ』に続編があるのを気になってたので午前中にゲバラ2部作第2弾『チェ39歳別れの手紙』見る。まいったなあ。これは完全な失敗作やで。このタルいリズムにもマイッタけどそもそも監督にゲバラを撮る意図がないで。革命を信じたゲバラはアナクロか?それだけのことか?唯一評価できるのは銃弾のリアルな音だけ。昼から原稿一本仕上げる。『「昭和」を点検する』読了。対談本だけに「書かれた」本にはないおもしっろさがあった。「金甌無欠」「万邦無比」「八紘一宇」「五族共和」「承詔必謹」「臣道実践」「鬼畜米英」等戦時中は四字熟語が溢れてた。けど「米機撃滅」あったが「英機撃滅」はなかったという話にガハハハハと呵々大笑。意味わかりますよね。晩飯映画劇場は『西部戦線異状なし』。高校時代にレマルクの原作に感動。映画も1930年にアカデミー賞取っただけのことはあり戦闘シーンなどナカナカの迫力。戦争のすべてがココに描かれてるなぁ。人間は進歩せんなぁ。

8月17日(月)
夏は晩夏のほうが暑い。佐吉と杖なし散歩。そろそろ走ってみるか。午前中来客。原稿依頼。ぼちぼち脳出血も原稿のテーマにするか(笑)。避けて通る理由はないもんな。某メディアの依頼で民主党のマニフェスト検討。そりゃ問題は山積み。けど基本は政権交代。それを繰り返すなかでサテ日本はどうなるか。戦前の政友会と民政党のようになるのもイヤやしなぁ。第三極はやっぱり必要かな。けどアメリカでブッシュとゴアが票の数え方でもめてた時ラルフ・ネーダーも立候補してたことなんか誰もが忘れて無視してたもんな。どうすれば…しかしウサイン・ボルトは怪物やな。マニフェストに関する原稿送ったあとモウ1本書いて久しぶりに『213』へ。プッハアー!ビールが旨い!コップ一杯で我慢できる自分を誉めてあげたい!(笑)あと赤ワインを少々。娘よりもはるかに酒量が減ったでぇ。

DVD
『歩兵の前進』
『歩兵の前進』
BOOK
半藤一利他『あの戦争になぜ負けたのか』(文春新書)
半藤一利他『あの戦争になぜ負けたのか』(文春新書)
野本陽代『ハッブル望遠鏡宇宙の謎に挑む』(講談社現代新書)
野本陽代『ハッブル望遠鏡宇宙の謎に挑む』(講談社現代新書)

8月18日(火) 朝佐吉と散歩。いよいよ総選挙公示。俺の住んでる所は民主公認のの元逗子市長がいるにもかかわらずnext cabinetの防衛大臣が参院から衆院に鞍替え。みんなの党と連むことになって一気に注目選挙区になった。まぁ選挙後の政界再編は避けられへんやろけど野党でいること参院でいることの価値もあるはずやで。半藤一利+保阪正康+中西輝政+福田和矢他による座談『あの戦争になぜ負けたか』(文春新書)読む。やっぱり軍部の台頭は二大政党のクダラン足の引っ張り合いも一因やで。民主・自民の新二大政党制で喜ぶのは米軍か?晩飯映画劇場はイギリス映画『歩兵の前進』。1942年にこんな軍隊批判というより軍官僚をコケにした映画を作ってたなんてさすがEnglish Sportive Elementsやね。若い時のクリストファー・リーやリチャード・アッテンボローが出ていたらしいけどヨウわからんかった。『ガンジー』でアカデミー賞取って『大脱走』や『ジュラシック・パーク』に出演してたこの人物は動物学者デヴィッド・アッテンボローの兄らしい。弟の『地球の生きものたち』には世話になりました。

DVD
『バーバレラ』
『バーバレラ』
『コールガール』
『コールガール』

8月19日(水) 朝ラジオ2本。ウサイン・ボルトの速さについて。蒸気機関車が生まれるまで人間は「速さ」そのものの価値を認めなかった。カール・ルイス以後ボルト出現以前はソロソロ「速さ」も限界に近づきその価値も終わるかと思われたがボルトで再び「速さの価値」が騒がれるようになった。早く人類も記録の限界に到達して「速さ」を競うセワシナイ世の中に終止符を打ってほしい。古代オリンピックのように走る美しさが評価されるようになるのはいつ?午前中主治医の元へ。血液検査と心電図検査。どちらも異常なし。血圧もOK。ヨッシャ。大船でちょいと買い物して帰宅。晩飯映画劇場はロジェ・バディム監督ジェーン・フォンダ主演『バーバレラ』。高1のとき映画館の外にあった宇宙服で無重力ストリップをするジェーン・フォンダの看板に興奮。入る勇気のなかった映画を40年後に見る。スローなテンポがいいですね。やっぱりセックスは原始的なのがいいみたいですね。映画もそうかな。それがこの映画のメッセージのようですね。所詮SF=フィクションならスター・ウォーズT~Vまで「進化する」必要性はどこにもありませんね。澁澤龍彦さんが絶賛した理由がよくわかる。グレン・グールドがバーブラ・ストライサンドを絶賛してるのと同じでしょうね。意味ワカランかなぁ?そういえば何日か前に戦時中は『米機撃滅』という四字熟語はあったけど『英機撃滅』はなかったことをガハハハハハと笑ったら某友人から意味ワカランといわれた。なんでナンデなんでやねん…東条英機撃滅になってしまうやんかぁ。

DVD
プッチーニ『つばめ』
プッチーニ『つばめ』

8月20日(木)
佐吉と無杖独散歩。事故から4か月。そろそろ過去の出来事にしなければ。請求書領収書アンケート等いろいろ事務処理。それだけで一日かかってしまう。それだけで一日が終わってしまう日があるのもまた悪くない。晩飯オペラ劇場はプッチーニの『つばめ』。ワシントン・オペラ1998年の舞台。指揮はヴィヨーム。主役の有閑マダムに美貌のソプラノ歌手アイノア・アルテータ。よう知らんメンバーによる初めて見る『つばめ』の舞台。見事でした。プッチーニが自作オペラのなかで最も愛したという理由もわかる気がする。彼はマダム・キラーでしたからねぇ。それにしても女性歌手も男性歌手も今後は絶対に容姿容貌を問われますね。

8月21日(金)
大阪へ。少し早くMBSに着いて選挙特番VTR撮り。民主の高速道路無料化政策と環境問題その他について語ったあと『ちちんぷいぷい』生出演。200mでも19秒19という驚異的世界新を出したボルトについて喋る。それと南アの男性ではないかと疑われた800m女子選手について。どの報道を読んでも疑いを言い出したのが誰かワカラン。どの組織かワカラン。セックス・チェックなんて20年以上前の古い差別概念やで。本人が女(男)やというてたらそれでエエのんやで。まして世界記録から2秒前後も遅いタイムに何を騒いでるねん。番組終了後東京五輪招致について少々打合せして新幹線で帰宅。そうやな。五輪招致はどうなってんのやろな。誰に訊いてもヨウわからんなかでコンサルタント会社だけが儲けとるのは矛盾を感じるなぁ。IOC関係者の天下りも規制せんとあかんで。往復の新幹線で野本陽代『ハッブル望遠鏡宇宙の謎に挑む』講談社現代新書読む。♪星は何でも知っている…という歌を思い出す。コンダケ広い宇宙の中でコンダケでかい星や星雲がビリヤードの球なんかと同じ物理法則に従った動きをしてるのが不思議。星形成領域は美しい。なんでも幼いうちは可愛いもんやな。

DVD
『レッズ』
『レッズ』
BOOK
ジョン・リード『世界をゆるがした十日間』(岩波文庫)
ジョン・リード『世界をゆるがした十日間』(岩波文庫)

8月22日(土)
朝快快的散歩無杖共佐吉。コラム1本書いたあと昼飯映画劇場は『レッズ』前編。『世界をふるわせた十日間』のジョン・リードとアメリカ社会主義政党の話とは知ってたけどこれほどオモロイ映画やとは知らんかった。午後ちょいと仕事したあと晩飯マラソン劇場。団体3位はようがんばったけどどんな条件下でもSEIKOやTOYOTAのように(日本製精密機械のように)常に着実に2時間10分を切る走り方がでけんとアカン。それには駅伝で「命の襷」を繋ぐことなんかしてていいのか?途中NHK-hiで秋田大曲花火選手権を見る。なかなか見事。その後『レッズ』後半。前後半合わせて3時間半の見事な大作!ウォーレン・ベイティがこれほどの人物とは知らなんだ。ダイアン・キートンもジャック・ニコルソンも見事。アカデミー助演女優賞取った女優さんも(名前忘れた)見事。途中の証言にアーサー・ミラーも出てたらしい。久しぶりに思わずインターナショナルを口ずさんでしまう(^_^;)。そういやソ連崩壊寸前のレニングラードに行った時エルミタージュ美術館で「この階段をボルシェビキに煽動された群衆が駆け上がったのです」と話してくれた通訳の顔が複雑やったな。けど映画(ヘルシンキでの撮影)でも昂揚するもんやな。革命ちゅうのはそういうもんなんやろな。アメリカに始めて行った頃はビザをもらうために「貴方は共産主義者ですか?」「共産主義に賛同する組織の活動をしたことがありますか?」などという問いに答えんといかんかったもんや。その度に関係ないのに複雑な気持ちになったもんやな。アメリカいうのはそういう国なんやな。

8月23日(日)
早朝4X100mリレーで日本4位を知ってから佐吉と散歩。午前中親しい新聞記者から日本の短距離について問い合わせの電話。「オタクが主催してる高校野球が人材の独占を止めたら日本の他のスポーツの成績がもっと上がるで」「せやねぇ…」何処まで続く泥濘ぞ…というても仕事のことでない。本棚の整理。去年はGWにやったのを今年は夏の終わりにやってるけどいっこうに片付かん。古本屋大喜びやろな。晩飯時から次女来宅withBF。女子マラソン見ながらワイワイガヤガヤの食事。最後のスプリントレースは日中ともに見事。

8月24日(月)
なんやて。日本の陸上選手が槍投げで銅メダルやって?コレはスゴイ!元野球部投手で140q以上の快速球を投げてた村上選手。まだ20代やったか。やっと花開いたか。かつて世陸入賞の溝口選手にインタヴューして五輪メダル期待したけどソウル五輪で役員に投擲直前に声かけられて集中力乱してあかなんだもんな。溝口選手は投擲直前にトイレに籠もって…コレはまだ書かんとこ。村上選手はどんな集中方法やってたのかなぁ。原稿一本送って今日も汗まみれの本棚整理。夕方から理容院。ホンマは美容院らしいけどナンカ気恥ずかしい。我が家族がエルトン・ジョンと呼んでるテクニシャンに髪の毛切ってもらったあと本屋とCD屋に寄って『213』へ。ビール2杯。美味い!ワイン2杯半。美味美味!ちょっと飲み過ぎたかな。家帰って血圧測ると90-65。低すぎるで。明日の朝の反動が怖いな。

DVD
『ニクソン×フロスト』
『ニクソン×フロスト』

8月25日(火)
先週からボチボチ始めた本棚整理が佳境に入る。1階リビングと和室と食堂のVHDテープ棚DVD棚本棚や家を出てる長男の部屋の本棚それに我が仕事場の本棚を巻き込んでの大騒動。あと1週間はかかるかな。古本屋さんに売却する量も今回は半端やない。人生観がちょっと変わったしな。昔は本を持ってる喜びがあったけど今は仕事の資料以外読んだら全部捨てる気になった。歳とると身軽になりとうなるもんかいなぁ。晩飯映画劇場は『ニクソン×フロスト』。面白い!最高!ウォーターゲート事件で失脚した後のニクソンがTV視聴率しか頭にない人気キャスター・フロストの独占インタヴューを受ける。その双方のやりとりのなかに欲望うずまく人間の業と限界が伺える。オリヴァー・ストーン監督アンソニー・ホプキンスの『ニクソン』も面白かったけどこっちのロン・ハワード監督フランク・ランジェラも見事。この監督は『ダヴィンチ・コード』みたいなド派手なものより『アポロ13』やコレみたいに閉ざされた空間での心理劇のほうが巧みみたい。原作は戯曲でランジェラは舞台でトニー賞演劇主演男優賞を獲得してる。今秋日本でも北大路欣也のニクソンで舞台上演するみたい。インタヴューという技術についていろいろ勉強になりました。日本のTVキャスターも見るべきやね。

8月26日(水)
朝ラジオ2本。世陸やり投げ銅メダルと投擲競技の面白さについて。喋ってて「あっ」と自分で驚いたんやけど口の中が乾かず早口で話せる。これまでのちょっとした妙な噛み方がなくなった。司会の文化放送の吉田照美サンやRKB毎日放送の中西一生サンは気づいたかな。要するに普通に話せるようになった。昨日丸一日ビデオや本と格闘して汗かいたのがよかったのかな。家で女房や子供と話す時も舌が明らかにスムーズに動くようになった。関西弁で機関銃のようにぺらぺら喋ってた時に戻った。それだけにラジオの聴取者には聞きづらさが戻ったかもしれん。これを契機にきちんと喋り方も勉強しよ。しっかし脳神経ちゅうんはオモロイもんやなぁ。今日も夕方まで汗吹き出して本棚整理のあと女房とシエナ・ウインド・オーケストラのコンサートを聴きに上野へ。『鮨処もり山』がちょうど休日やったので大将夫妻と共に。元ブラバンでパーカッションやってた次女のBFも。東京文化会館はシエナ初登場。指揮はもちろん佐渡祐さん。バレエレエありマンボありの相変わらずの愉しさ面白さ。ゲストのパーカッショニストの池上英樹さん。彼の叩くマリンバの音の柔らかさとテクニックの見事さに唖然。最後は単なる聴衆で会場に来てたルー大柴さんも舞台に上がって大盛りあがり。楽屋へ挨拶に寄ったあとみんなで『213』へ。退院以来初の12時を回る夜遊び。まぁどもないやろ。

DVD
『カイロの紫のバラ』
『カイロの紫のバラ』

8月27日(木)
朝佐吉と散歩のとき日本一周万歩計の電池がなくなってることに気づく。小田原を出発して鎌倉横須賀を経て横浜を歩いてる最中。もうすぐ川崎のはずが画面が暗く見えなくなった。電池変えてまで使う気にならんしなぁ。まぁこんなもんか。午前中にコラム1本書いて午後から本棚の整理。夕方京都から仕事で上京してる女房の姉夫妻とその子夫妻と赤ん坊2名来宅。倒れた直後も病院を訪れてくれたので順調回復の御礼。晩飯映画劇場はウッディ・アレン脚本監督ミア・ファーロー主演1985年作品『カイロの紫のバラ』。映画の登場人物がスクリーンから飛び出してきて寂しい人妻と恋に落ちる話。ちょっと筒井康隆チックな虚構&現実入り交じり喜劇。映画に対するオマージュにあふれ面白かった。

DVD
『カメレオンマン』
『カメレオンマン』

8月28日(金)
佐吉と散歩のあと一日中汗だくになって本棚DVD棚VHS棚CD棚の整理。相当片付いたけどアト1週間かな。去年のゴールデンウィーク以来の大整理で古本屋に売る本が山ほど。出血大サーヴィス!晩飯映画劇場はウッディ・アレン&ミア・ファーローの1983年作品『カメレオンマン』。ハハハハハハ。オモロイオモロイ。テーマはアイデンティティの問題ね。ユダヤ人ならではの切り口かな。

BOOK
『父が子に教える昭和史』(文春新書)
『父が子に教える昭和史』(文春新書)

8月29日(土)
朝5時過ぎ起床。新幹線で名古屋へ。東海TV『スーパーサタデー』生出演。司会の峰竜太さん夏休み。巨人に3タテ喰ろうたしかな。選挙の話題はナシ。もう決まってるさかい…かな。中京大中京日本一の話をしてインフルエンザ・酒井法子・世界柔道(女子はガンバル男子惨敗)。往復の新幹線で『父が子に教える昭和史』(文春新書)読む。簡潔にまとまってて面白いけどなかでも故・上坂冬子「北方領土」はやはり必読。コレは右も左もないで。帰宅して早速本棚整理。癖になったみたいやな。邪魔くさいし全部捨てたろか(笑)。晩飯映画劇場は『解禁!ジョージ・ブッシュ伝噂の真相』。少々わかりにくいけどブッシュの徴兵拒否やコカイン使用等暴露本を書いた著者が様々な圧力の中で自殺するドキュメンタリー。もう少しブッシュ自身を描いて欲しかった。9月11日DVD発売のオリヴァ・ストーンの『ブッシュ』まで待つか。

8月30日(日)
終日本棚の整理。何処まで続く泥濘ぞ。何時まで続く混乱ぞ。といいたいところだがそうでもない。泥濘も混乱も意外と楽しい。常に安定を求める人はそうでもないやろけど俺は泥濘も混乱も好きやな。という思いで嫁はんと犬を連れて総選挙へ。長男も戻ってきて選挙。長女も遅れて起きて選挙。次女は仕事で目一杯か。我が家の投票率は80%。マァええやろ。夜はテレビに齧り付き。国会は変わった。日本は変わるか?少なくとも55年体制の終焉ではある。社会党が潰れたのに自民党だけが残るんはありえへんもんな。

DVD
『突撃』
『突撃』

8月31日(月)
朝映画音楽についてのコラムを1本書いたあと選挙結果を受けて色々な人と色々な話。結構電話かかってくる。まぁスポーツ界も大変やろなぁ。ソフトボール(山崎択)軟庭(海部俊樹)空手(笹川尭)ライフル(坂本剛二)バドミントン(綿貫民輔)なんかの会長が続々落ちたしな。体協・ラグビー(森喜朗)カヌー(福田康夫)アーチェリー(安倍晋三)陸上(河野洋平=会長・中曽根弘文=副会長)カーリング(鳩山邦夫)太極拳(二階俊博)なんかは入ったけどモウ自民の権力者に名前を借りる時代やないやろ。あ。麻生太郎は国務大臣と公益法人の役職兼任禁止が解かれるからバスケットの会長に返り咲けるな。イヤまぁ関係ないか。名前だけではバスケ協会とbjリーグの関係正常化もできんやろしな。夕方から台風のなかを東京へ。電動車椅子サッカーや大分トリニータや東京フィルにフィランソロピーの援助をしている(株)マルハンの担当者に面会してチョットしたお願い。是非とも御協力を!雨がきつかったので杖なしで出たけどサスガに東京駅の人混みは少々怖かったな。しかし早く慣れなければ。往復の電車で少し読み残してた『父が子に教える昭和史』読了。「共産党」は渡邊恒雄の執筆。「(最近泡沫政党になってきたことを)OBの一人として残念に思ってる」って本気か冗談か。「共産党論」にならず「体験談」になってるのはナベツネらしい。賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ。帰宅して晩飯映画劇場はスタンリー・キューブリック監督カーク・ダグラス主演『突撃』原題は“Paths of Glory”。第一次大戦の塹壕戦はかなりの迫力。のちの『フルメタル・ジャケット』につながるな。上官の不正はアメリカのベトナム戦争につながるか。

最新のナンヤラカンヤラ
2023年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2022年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2021年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2020年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2019年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2018年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2017年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2016年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2015年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2014年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2013年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2012年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2011年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2010年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2009年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2008年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2007年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2006年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2005年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2004年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2003年 11月12月
▲PAGE TOP
Copyright (C) 2003-2011 tamakimasayuki.com. All Rights Reserved. Produced by 玉木正之HP制作委員会. ホームページ制作 bit.
『カメラータ・ディ・タマキ』HOMEへ戻る