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2月1日(火)
母の三七忌のため京都へ。晩飯は祇園の京風フランス料理店「金星」で。入るなりマスターから「紹介してもろて、おおきに」といわれて驚く。聞けば乙武君が数日前に訪れたとか。そういえば、京都に一泊するので本欄に書いた店を詳しく紹介して、といわれて教えたのを思い出した。まだ20代の若いうちに、こんな旨いもん教えたらアカンかったな、といってマスターと一緒に大笑い(笑)。ひじり茸のポタージュが最高に旨かった。夜、テレ朝系の『報道ステーション』のプロ野球討論会を見る。なんともいえない虚しさ・・・。

2月2日(水)
京都は銀世界。姉の家がある高野や女房の実家の上賀茂では珍しくないが、祇園なんかの市中では珍しい。ほんまに寒い。じんじんと底冷えがする。けど、関東の空っ風とちごて、しっとりしてる。金閣寺へ飛んでいきたい気持ちを我慢して仕事。コラムを一本書いて、賀状を書けなかったかわりの寒中見舞いの宛名書きを400枚。当HPを作成してくれている京都在住のY君が訪ねてきてくれて、パソコンの使い方を教わる。パソコン機能を1割も使えてない自分にうんざり(笑)。テレビで対シリア戦のサッカーを見たあと、舞妓さん御用達で有名なうどん屋さん「おかる」へ。天カレーうどんが旨かった。どんな旨い店でも歩いて3分以内で行けるようなところに暮らしてみると、ほんまに堕落してしまいそうやで(笑)。シリア戦は・・・まあ、あんなもんやろ。欧州組が加わってどうなるのか、北朝鮮がどの程度のもんか・・・。誰もわかってない、ということが、わかった(笑)。

2月2日(水)つづき
「めちゃめちゃ面白いですから」とY君に教えられた京都高台寺のホームページの「ZEN英語版」コーナーを見て大笑い。これは素晴らしい!こんな面白いお寺のHPはほかにない!必見です!

PHOTO
秀吉とねねの寺

秀吉とねねの寺

WEB
高台寺「ZEN(英語版)」

高台寺「ZEN(英語版)」
史上最強の「お寺のホームページ」

 

2月3日(木)
朝から夕方まで丸一日かかって塾生の原稿をチェック。その後、祇園周辺でばかり食事をしていてはつまらないので、大丸で買い物をしたあと周辺をぶらぶら。堺町通り三条上がるで『アルトレタント』というイタリア料理店を発見。入る。大正解!鮭と白ネギのソテーも栄螺とマッシュルームのオリーヴ炒めも、ピッツァもペペロンチーノもグラッパもエスプレッソもドルチェ(ティラミス)も美味しかった。BGMのカンツォーネもなかなかシブかった。イノダでコーヒー豆、新京極で「ロンドン焼き」(京都以外の人はわからんやろなあ・笑)を買って、祇園の酒肆Gへ。アニスの酒をいただいて帰宅。池波正太郎が京都で遊んだとき並みの贅沢(爆)。

2月4日(金)
「ちちんぷいぷい」出演のため大阪毎日放送へ。京都祇園の家からドア・トゥ・ドアで40分弱。これはラクやけど、本を読む時間が短すぎるかな。2日前に書いた高台寺のHPに対して絶賛の声が相次ぐ。おれがつくったわけやないけど(笑)さすがは小生の小説(京都祇園遁走曲)がNHKでドラマ化されたときのロケ地だけのことはある(爆)。まだHPのない建仁寺さんも負けてられまへんで(爆)。

2月5日(土)
朝7時に起きて「スーパーサタデー」出演のため名古屋東海テレビへ。京都祇園の家からドア・トゥ・ドアで1時間ちょっと。番組終了後、浅井慎平さんや大谷昭宏さんと雑談してから帰宅しても午後1時前。昼食をとったあとも1日は長い(笑)。

2月5日(土)つづき
1日が長いときはオペラや映画を見るに限る。が、DVDのディスクを持ってきてない。京都に来る前にミンコフスキー指揮ロラン・ペリー演出のラモーのオペラ『プラテー』をDVDで見て椅子から転がり落ちるくらい興奮した。こういうディスクを手に入れたときは(鎌倉の自宅にいたら)朝から晩までちょっとした暇さえあれば繰り返し見るのに(京都では)そうもいかない。ディスクさえ持参すればパソコンで見られることに今ごろ気づく。仕方ないのでHPに感動した高台寺へ。徒歩5分。小学生の時に親父の仕事(外灯の工事)に付き合って以来のこと。きれいに整えられた石畳の道や庭に驚嘆。土産物グッズや随所に立っている女性ガイドの説明、美術館の香炉展なども充実していて、さすが商売上手。いや、アイデアの勝利。二寧坂から東大路へ。京都も変わったなあ。

2月5日(土)つづき
祇園町で暮らしているのに外食で和食を口にしたことがないことに気づく。が、値段のことを考えるとビビル(笑)。そこで行きつけの酒肆Gで訊き、値段もまずまずのMを教えてもらい、花見小路から少々入り組んだ場所にあるお店へ足を運ぶ。旨かった!東京で有名なSやCやKやHやTよりもずっと安価。こんなに美味の揚げ出し豆腐は初めて口にした。里芋の揚げ物、干しこのこ、てっさ、てっちり、焼きふぐも最高。10席くらいのカウンターは満員。しかし京都の若いカップルは、こんな旨いモンを食うとるんや。50歳を過ぎてからにせい!と心の奥で叫ぶ(笑)。

2月6日(日)
京都人は意外と京都を知らない。しかも小生のように大学入学と同時に京都を去った人間はまるで無知。金閣寺には10年ほど前NHKの仕事(古寺巡礼)で初めて行った(笑)が、銀閣寺も三千院も行ったことがない。建仁寺では野球をし、仁和寺、大徳寺はマラソンコースだったが、詳しく見学したことがない。竜安寺は餓鬼のときに連れて行かれたらしいが記憶にない。てなわけで月曜更新の本HPに写真まであらかじめ載せて、意を決して銀閣寺に行こうと思ってたのだが、母親の死去に伴う雑事が片づかず、書類の整理や仏壇屋との打ち合わせをしているうちに日が暮れてしまった。またいつでも行けるから・・・と思って半世紀・・・はオーバーやけど、そやから京都人は京都を知ることがでけへんのどっしゃろなぁ(涙)。

2月6日(日)つづき
夜、ラグビーのマイクロソフト・カップはどうなったかと思てテレビをつけると、KBS京都放送で『大文字駅伝』をやってた。京都の小学校対抗の駅伝で、各区の予選を勝ち抜いた52校が出場。衣笠の左大文字付近をスタートして、宝ヶ池から岩倉のほうをまわり、鴨川べりを下って平安神宮近くの岡崎の運動公園まで。昭和62年に始まった大会だとかで、野球やラグビーやサッカーをやってる子がいたり、短距離の速い子がいたり・・・で一人2キロ前後の距離を走る沿道には大勢の父兄や応援団が押し寄せ、めちゃくちゃ盛りあがってる。KBS京都も襷を渡すリレー地点では出場全校を紹介し、有力校や話題校のVTRレポートもあり、VTRゲストには野口みずきを起用し・・・と、モノスゴイ力の入れよう。嵯峨、桃山、朱雀、鳥羽・・・と歴代天皇の名前が続々登場することも面白く、「東寺さんに見守られながら練習を重ねました」とか「今年は優勝旗が桂川を渡るか」などとアナウンサーもめちゃくちゃローカル。箱根駅伝のように権威主義でなく(笑)こういう地域密着はサイコーやで。思わず興奮して2時間テレビを見てしもた。ちなみに優勝は嵯峨野小学校、2位は柊野小学校でした。

2月6日(日)つづき
『大文字駅伝』に続いてKBS京都で『京都・北イタリア交流特番』をやってたので、これも見てしまう。西利のお漬け物屋の社長さんを団長にした京都財界人がミラノでイタリア・ブランドの会社と商談。丹後ちりめんの若い社長ががんばってた。姉妹都市のフィレンツェではメヂチ家の宮殿で市田ひろみさんの和装着付けファッションショウも催され、十二単衣にイタリア人が驚嘆。地域文化こそ国際交流ができるんやろけど、鎌倉はどうしたらええねん?姉妹都市が、なんでフランスのニースやねん?海水浴つながりらしいけど(笑)。テレビ三昧の最後はNHK教育TVの芸術劇場でヤーコプス指揮の『フィガロの結婚』。歯切れのいい素敵な演奏でした。

2月7日(月)
関西テレビ『痛快!エブリデイ』に出演するため大阪へ。「前の初出演に懲りずに、よう来てくれはりました」という桂南光師匠に対して「尻尾巻いて逃げたと思われとうなかったもんで・・・」と返す。関西名物「嫁はんの悪口合戦」(笑)。しかし全員「嫁はん」には頭があがらへん。「カカア天下」とは別種の関西特有の「女の文化」。女性が尊重されるところにしか文化は花開かない・・・とは虫明亜呂無氏の言葉。そういうもんなんやろな。京都へ帰って雑事を処理して鎌倉へ。

2月8日(火)
朝から電話がジャンジャン。ライブドアのニッポン放送株大量取得に関して。「城攻め(プロ球界参入)は外堀を埋めたり石垣を登ろうとしても難しいことがわかったので、空から天守閣に爆弾を落とすかパラシュートで飛び降りるかしますよ」とホリエモンが言っていたとおりの展開。従って驚かず。でも、誰が株を売ったのか(誰がフジサンケイグループを裏切ったのか)?こっちのほうが不可思議で、オモロイ。夕方から『クラシック指揮者列伝』(仮題)執筆の打ち合わせのため原宿へ。そのあと『プロ野球提言委員会』(仮)のHP作りの打ち合わせ。参加してくれたスポーツライターの上田龍氏とスポーツジャーナリスト塾1期生の渡辺君を誘ってグッチ裕三さんの店『旨いぞお』へ。なんと、グッチさんが突然現れて挨拶。ヤキソバをお土産にして帰宅。

2月9日(水)
サッカーはコワイ。日本代表は強いのか弱いのか、ようワカラン。ワカッタことは個人技に優れた選手が大勢欲しいということ。それがジーコのサッカーなのだろうが、試合全体の流れは実力で劣るチーム(北朝鮮)にとっての最高のペース。ジーコはそういう「読み」をしていたのだろうか?していたなら同点にされる前に何か一つ手が打てたはずやけど・・・。それにしても勝ててよかった。京都にいるか鎌倉にいるかわからなかったので現地取材は断念してたけど、TV観戦でよかった。行ってたら血圧あがって脳溢血起こしてたで(トホホ)。

2月9日(水)つづき
日本代表チームの監督がジーコでなかったら日本代表チームはもっと強い(北朝鮮くらい危なげなく勝つ)だろう。しかし将来的に日本代表チームがもっともっと強くなるためには(日本のサッカー全体がレベルアップするためには)ジーコのような監督(選手まかせの監督)も経験しておく必要があるのかもしれない・・・というのが現在考え得る唯一の「ジーコ擁護論」やろなぁ・・・。あるいは「ジーコには運があるからドイツまではイケルでぇ」という説も可?

2月10日(木)
鎌倉と京都の往復生活で大変なのは紙の山の処理。鎌倉を一週間留守にすると机の上がFAX用紙と封筒の山で埋まってしまう。そのうえ京都の家では見れないTV番組の録画を見る時間がないこと。NHKハイビジョンが放送した80歳になったオスカー・ピーターソンのモントリオール・ライヴ。『サテンドール』が凄かったらしいけど、書類の山でそれどころやないで。とほほ。

2月10日(木)つづき
本HPのスポンサーでもある山本真司氏(左の本の宣伝を見てください)からメール。本を出版してその印税で社会人リーグの「完全自立市民チーム・町田ゼルビア」を援助していることが産経新聞に載ったとか。対北朝鮮戦の直後にこういう情報が流れるなんぞ、日本のサッカーもたいしたもんになったもんやで(笑)。いや、ほんま。町田ゼルビアのようなチームが裾野にあるから高い頂点が存在することをもっと伝えないと・・・。がんばれ、ゼルビア!Jに入れ!

2月10日(木)つづき
この3日間でスポーツジャーナリスト実践塾の塾生の書いた原稿をチェック。一人一人に電話で赤入れした結果や取材上のミスや誤り等を話したが、この日に7人も集中。一人30〜40分話すとさすがに疲れた。なんで今日に集中したのかと頭をひねったら、世の中は休日。バイトや学校がなかったんや。それでか・・・。塾生はまだプロのフリーランサーやないし、大学やバイトをやめろともいえないし(笑)。しゃあないなぁ。

2月11日(土)
早朝6時に起きて名古屋へ。東海テレビの『スーパーサタデー』に生出演。峰竜太さんの落合監督へのインタヴュー取材VTRが面白かった。落合監督は今季もリーグ優勝を「当然のこと」と断言。早くも照準は日本シリーズに合わせている。セパ交流試合は「勝率5割でOK」とか。ファンサービスについては「何も考えてない。いろんな人がいろんなことをやってくれるのはいいけど、おれたちはいい試合をするだけ」とか。ま、そういうもんやろ。今年もドラゴンズが走りそうかな・・・。不愉快に思ってる人は山ほどいるやろけど(爆)。昼過ぎに帰宅して久しぶりに犬(佐吉)の散歩。体力低下を痛感(涙)。

2月11日(土)つづき
NHKと朝日新聞の確執を引きずったラグビー実況中継問題。そんなことがあったとは何も知らずに前半だけ見たが、後半は見る気がクせた。レベルの低い大学ラグビーを騒ぐ限り日本のラグビーに未来はあるまい。しかしNHKもケツの穴が小さいけど、朝日も審判にまで宣伝を入れるなよ(苦笑)。

2月12日(日)
朝、犬の散歩のあと、確定申告の書類の整理。去年はアテネとプロ野球問題でいっぱいTVに出たけど、出演料の未入金がいくつかあった。ほんまにTVのディレクターってええかがんなヤツが多いでぇ(笑)。書類の山がいっこうに片づかないまま「小樽グランプリ」関係の仕事で北海道へ。

2月12日(日)つづき
羽田空港を利用するたびに首を傾げたくなることがある。約四半世紀前、成田空港開港を目前にして三里塚の反対闘争が盛りあがったとき、いろんな雑誌に図入りで次のような政府公報が掲載されたことを憶えている。「羽田空港はこれ以上拡張できません」成田が良かったかどうかはさておき、たしかに新空港は必要だったのだろうが、このキャンペーンはウソだったわけだ。みんな過去のことは忘れるんや。JALで札幌へ。

2月12日(日)つづき
札幌着。例によってHTBのH君が迎えに来てくれる。モーター・ジャーナリストの斉藤和記さんと一緒にとりあヲず最終日の雪祭りの雪像見物。名古屋城は見事だったけど、全体的に昔よりも小さくなった。イラク戦争自衛隊派遣の影響。夕食のあと吹雪のなかを小樽へ。雪だらけやで。

2月13日(月)
YOSAKOIソーラン祭りのプロデューサーである長谷川岳さんと一緒に、小樽グランプリ推進委員会の木下さんと荒沢さんに取材。5月末に小樽市街地での電気自動車レースの開催がほぼ決定。日本で初の公道サーキットによるレース。海の見える倉庫街をレーシングカーが駆け抜ける!とはいえ「前例」のない催しに対してお役所(警察)があまり協力的でなく、交通渋滞を起こさないため今回は信号と信号の間わずか400メートルのコースしかとれない。しかも電気自動車のスピードは100キロ以下。けど、まぁ、これが第一歩。将来的にチャンプカー・レースができるのか、フォーミュラ・ニッポンができるのか、世界初の燃料電池のレースカーによるレースになるのかわからないが、小樽の町おこしになれば・・・。YOSAKOIソーラン祭りでも最初はわずか札幌の大通りを400メートル踊っただけやったというし、ニューヨーク・マラソンもセントラル・パークのなかをぐるぐる走っただけやったというし・・・。マカオ・グランプリも舗装されてない郊外の道をちょいと走っただけやったというし・・・。どうせやるなら本格的なレースを・・・という声が市民のなかから湧き起こってくることに期待!

2月13日(月)つづき
「北海道みととくらしと未来の委員会」に出席して「小樽グランプリ」の進捗状況を報告。北大名誉教授の五十嵐日出夫委員長の「北海道の道造り」の話に感激。本州では最近「道路(土木)はこれ以上は不必要なモノ」とされているが、なかなかそうも言い切れないところがオモシロイ。「未来の道」(災害に強く自動車事故をなくす道路)は北海道から生まれそうな気配。

2月13日(月)つづき
委員会のあと新千歳空港へ。ところが吹雪で高速道路が通行止め。かつて「弾丸道路」といわれた一般道も大渋滞。仕方ないのでH君の運転する自動車を新札幌で降りてJRで空港へ。最終便にぎりぎり間に合って羽田へ。少々クタクタ。けど、ものすごい雪やったでぇ。

2月14日(火)
ナニヤラちかごろは家にいると書類の整理ばかりしているような・・・。大量の郵便物に確定申告の支払い調書や領収書の整理。ウンザリしてソファにドッカと座ると猫のフィガロが下敷きに。幸いソファがクッションの役割を果たして大事には至らなかったが、あまりの恐怖のためかニャンとも一声も出さず、フィガロは身体を震えさせる。少々心配になったが、日頃「吾輩は猫である」という態度を取り続けている老猫に、ちょいと仕返しをした気分。ザマァ見ろ。今度壁紙で爪研ぎしたら同じ目に遭わせるぞ。

2月15日(水)
まだまだ続く書類の整理。どこまで続く泥濘ぞ・・・。明日からの国士舘大学での集中講義の準備もあって、家にいるのに犬(佐吉)の散歩にも行けず。DVDも見られず。落ち込む気分を奮い立たせてくれたのは『JAZZ IN JAPAN』のCD。南里文雄、ジョージ川口、松本英彦、中村八大、フランキー堺、渡辺晋、原信夫・・・などなど終戦直後の日本のジャズメンの演奏が詰まった9枚組CD。みんな青春やってたんや。

2月17日(木)
国士舘大学大学院スポーツシステム研究科で講義。スポーツジャーナリズムについて朝から夕方まで少々難しい話をしてクタクタ。まあ、みんな眠らんと聞いてくれたやろうと自己満足・・・。ここで、(笑)と書き入れたいけれど、書かれへんのはやっぱり苦しいで・・・。というところで(涙)と書きたいのやけんど、書けへんのはやっぱり苦しいで(苦笑)。うわっ。(苦笑)と書いてしもた。わけのワカラン人は、下のFaqing FAQを見てください。

DVD

『中国民族体育祭』

『中国民族体育祭』
アジア・スポーツに興味を持つ人必見!

2月18日(金)
国士舘大学院集中講義2日目。水着姿の男女が踊るオペラ(美しきエレーヌ)のビデオを見て身体論を考え、東京オリンピックのビデオを見て戦後日本(のスポーツ)を考える(どんな授業やねん・笑)。東京五輪行進曲の作曲家・古関裕而の説明をしたついでに、札幌オリンピックの行進曲は山本直純だった・・・というが、山本直純を知ってる大学院生は皆無。「大きいことはいいことだ」と歌っても、誰も知らない。光陰矢のごとし。時代の移り変わりとはこういうものか・・・。去年、小生の授業を受けたT君が修士論文のテーマに中国少数民族の「大運動会」を選んだとかで、そのDVDを見せてもらう。これが抜群にオモシロかった。すぐに買おう!

2月19日(土)
雪の残るなか、国士舘大学院集中講義3日目。『ザッツ・エンターテインメント』のフレッド・アステアのダンスやエスター・ウィリズムズの水泳のシーンを見て「スポーツとは何か?」を考える。さらに市川崑の傑作『東京オリンピック』を少々詳しく見て「スポーツの見方」を考えたあと、山下洋輔と林英哲の『ボレロ』を見て(聴いて)「スポーツといえるかどうか」を討論する。難しいテーマだったけれど、院生はなかなかいい意見を輩出してくれた。御礼に(というわけではないけれど)昨年の「プロ野球1リーグ化騒動」の裏話を披露。

2月19日(土)つづき
帰宅するとAVEXから佐渡裕指揮シュトゥットガルト放送交響楽団によるマーラーの『交響曲第5番』のCDが届いていた。3日間の集中講義でくたくたの身体には最高の贈り物!見事な演奏!繊細なロマンチシズムと奔放なダイナミズムに心身ともに癒される。

2月20日(日)
スポーツジャーナリスト実践塾。塾生の原稿をチェック・・・文章は書けるが、「何」を書けばいいのかが個々にわかっていない。そこで『東京オリンピック』のDVDを見ながら「市川崑はオリンピック(スポーツ)をどのようにとらえ、映画でどのように描き出したか」ということを解説する。ドキュメンタリー(ノンフィクション)といっても、ただ目の前で起きたことを描写すればいいのではないですからね。でも、ここが一番難しい。塾での講義のあと、TVドキュメンタリーを制作している人物と打ち合わせ。おれが中学3年のとき、学校の先輩(K・O)がフォークグループ(F・C)の解散記念につくったレコードに入っていた曲(K・Y)が大ヒットし、1年間だけメジャー・デビューすることになったが、2枚目のシングルに選んだ曲(I)が様々な事情から発売禁止に・・・。その歌(I)をテーマにその時代(1970年前後)を描く・・・という企画の相談に乗ったが、きっかけはその歌(I)の訳詞を作った人物(M・T)の話を若いディレクターが聞いたことだとか。昔を思い出しながら「団塊の世代の人は相変わらず商売が上手いなあ・・・」と心のなかで苦笑。意味、わかりますよね・・・。井筒和幸の『パッチギ』を見ておかないと・・・。

2月21日(月)
本HP更新の日・・・ですが、めちゃくちゃ忙しい日々の連続でHP開設以来初めて締め切りに間に合わず。読者の皆様スイマセン。雑誌の原稿を1本書いたあと(やっぱり原稿料の発生するものを優先しますので・笑)すぐにとりかかりますので、もう1日待ってください。深謝。

2月21日(月)つづき
ホリエモン・バッシングが続いてるけど、「新しい人間」に対する「古い人間」の態度というのは、こういうもんなんやろなぁ。「日本の公共のメディアが外国人に支配されたら、どうなる!」なんて目くじらたてて怒ってる人もいるけど、日本人が私物化支配しておかしなメディアもあるのに・・・。

2月22日(火)
京都で母親の六七忌。京都と鎌倉の往復生活にも疲れが出てきた今日この頃。夜、祇園町で飲まへんかったら疲れもせえへんのやろけど・・・(苦笑)。

2月23日(水)
ライブドアvsフジテレビの“闘い”は傍目にはオモロイ。けど、額に汗して働く人にとって、全身に冷や汗をかきながらカジノ資本主義のテーブルについて切った張ったを展開するギャンブラーたちの争いは、所詮他人事でしかない。ジャーナリストやアーティストは額に汗して働く人の側の人間のはず。フジテレビやニッポン放送に労働組合はないのか?もしもあるなら、堀江と日枝のどっちをとるのか表明すべきやろ。おれなら堀江をとる。日本社会のアンシャン・レジームを、いったん壊したほうがオモロイで。

2月24日(木)
「金がすべての世なれど、金で願いの叶うものなし」三枝成彰作曲のオペラ『忠臣蔵』の台本に、島田雅彦が書いた台詞。カジノ資本主義のギャンブラーたちは、こういう真理をわかったうえで、ゲームをやってるのやろか?それとも、切った張ったがほんまに自分の「夢」の実現やと思てるんやろか?おれにはワカラン。ワカランけど、世の中は変わるほうがオモロイと思う。

2月24日(木)つづき
ライブドアvsフジテレビの闘いをきっかけに放送業界に対する外資系会社の規制が問題になってる。けど、外資って何?リーマンブラザースは外資らしい。だったら日産やマツダは外資?オリエンタルランドや日本マクドナルドは内資?この問題がオモロイのは「日本って何?」という問題につながるからやけど、資本主義というのはそもそも国境なんて関係ないんやからね。厚木高校のチアガールたちが「ヘイ!レッツゴー!」と声を張りあげてアメリカでのコンテストに優勝したり、チップとデイルの保安官がグーフィのインディアン(ネイティヴ・アメリカン)を追いかけ回す芝居を見せたりしてる「21世紀の日本」を考え直すきっかけに・・・は、ならんやろなぁ。そういえば、「いま、室町時代が終わろうとしている」という文章をどこかで読んだことがある。孫、三木谷、堀江・・・といった人物はどんな趣味を持ってるんやろ?歌舞伎や文楽は好きなんやろか?

2月25日(金)
コラム原稿を2本仕上げたあと渋谷へ。音楽評論家の平林直哉さんと共著で河出書房から出版予定の『世界の指揮者100人』の打ち合わせ・・・などと書くと「ウチのほうの本はどないなっとるねん?」とツッコム編集者がいるのは承知しています。C書房のTさん、K談社のAさん、ぼちぼちやりますんで御容赦。そのあとグッチ裕三さんの店『旨いぞお』へ。相変わらず料理は旨かった。牡蠣の天ぷらが最高。

2月26日(土)
オペラ講座のため名古屋の栄文化センターへ。ラベル、ドビュッシー、サンサーンス、ヤナーチェク、バルトークといったドイツとイタリアの周辺のオペラについて講義したあと、他の講座をお持ちの高野孟さんと久しぶりに会えると思っていたら「大急ぎで豊橋に向かわれた」とか。えええええーっ!エンジン・ゼロワン(三枝成彰氏主宰)の豊橋での「オープン・カレッジin穂の国」は3月26日とちゃうのん!?と思ってインターネットで調べてもらったら2月26日の今日!おれも講師に入ってるのに!1か月間違えてしもた!京都と鎌倉の往復で郵便物の整理が追いつかず・・・おまけに2月と3月とは日にちと曜日がおんなじで・・・などと言い訳を思い浮かべても、もう遅い。井上章一さんなんかとやる予定だったスポーツ講座をすっぽかしてしまった!豊橋の皆さん本当にすみませんでした。栄文化センターでの講義を終えて大急ぎで豊橋へ。夜の勉強会「夜楽」にだけは出席。昼の講座を欠席した分、豊橋市民の皆さんに懸命に喋りまくる。

2月26日(土)つづき
「オープンカレッジin穂の国」の「夜楽」で都市工学が専門の角野幸博さん(武庫川女子大学教授)と懇談。ナント彼は高校の4年後輩の同じバドミントン部。昔話に花が咲く。打ち上げのパーティでは三枝成彰さんとオペラ談義。次回作の台本はアーノルド・ウェスカーに執筆を依頼したとか。なんでそんな古臭いサヨクと・・・と絶句。高校時代に見た『調理場』は面白かったけど『友よ』はサイテーやったし・・・。三枝さんにはいつも文句ばかり言う小生だが、彼の疲れた顔が気になった。あと、筑紫哲也さんと小樽グランプリについて話し、日比野克彦さんと歓談していると浅葉克己さんが現れてイラスト・サイン入りの直筆原稿をプレゼントしてくださった。浅葉さんは卓球の名手で、福原愛ちゃんとは2勝2敗の対戦成績らしい。もちろん愛ちゃんの背が卓球台の上に出るかでないかという時期に闘った結果。でも、素晴らしい。角野さんが建築家で京大助教授の竹山聖さんを紹介してくれたり、ホリエモンのゼミの先生で今も彼にアドバイスを送っている東大教授を紹介してもらったり・・・。楽しい一夜はあっという間に3時。島田雅彦はどこにシケコンダんや?(笑)

2月27日(日)
NEC対トヨタ。オモシロイ試合やった。けどラグビーは、いったいいつになったら企業色を消せるんやろ?いや、WKMDなんかの学歴を披瀝したがる自称エリートたちは企業が好きなんかも・・・。イーグルスvsジャイアンツは1勝1敗。結果より田尾監督の「気持ち論」ばかりのコメントのほうが気になる。

2月27日(日)つづき
アメリカのチャンプカー・ワールドシリーズを動かしているトップのケビン・カルコーベンが小樽を訪れることになった(3月3日)。そして小樽グランプリ推進協議会会長でもある小樽市長や地元関係者と懇談するとか。突然のことで、おれは小樽には行けへんけど、これで日本初の公道自動車レースの開催(と小樽の町おこし)が大きく前進するかも・・・。スポンサー集めが大変やろけど、ホリエモンは自動車レースに興味はないのかいな?

2月27日(日)つづき
ライブドアvsフジテレビ問題に対する日テレ氏家会長のコメントに一瞬仰天。堀江社長のことを「バカエモン」と呼び彼の行動を批判しながらも、最後に「でも、ああいう男がいないと世の中変わらないんだよなぁ」と発言。ブラヴォー!世の中のタヌキジジイどもも、みんな「若い時」(島田雅彦の言葉を借りるなら「テロリストだった時」)があったのだ。氏家氏も(ちょっとだけ)それを思い出したに違いない。この発言を放送した某テレビ局は「日テレ氏家会長も堀江社長を痛烈に批判!」というテロップを流したけど、これって最高のほめ言葉とちゃうのん?

2月28日(月)
コラム原稿を1本書いてから京都へ。これだけ頻繁に京都に帰ると少々飽きる。そういえば祇園のせせこましさがイヤで若いときに東京へ飛び出したんやった。せやのに因果は巡る・・・。フジの日枝会長は自分の若いとき(テロリストやったとき)をどんなふうに思い出してるんやろ?労組の委員長として、反鹿内の急先鋒として相当に暴れた人やさかい、心の底ではホリエモンに共感する部分もあるのでは?

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