ナンヤラカンヤラ
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1月元旦(火)
佐吉の散歩と御近所さんに賀状配達。青空のなか富士山が見事。初詣完了。今年もやることいっぱいあるな…。ありがたいこっちゃ。

CD
ベラ・フレック&フレック・トーンズ『ライヴ・アット・ザ・クイック』
ベラ・フレック&フレック・トーンズ『ライヴ・アット・ザ・クイック』
ベラ・フレック『パーペチュアル・モーション』
ベラ・フレック『パーペチュアル・モーション』

1月元旦(火)つづき
お隣さんにご挨拶してちょっと酒をいただいたあとせっせと年賀状書き。新春の晩飯はウィーンフィル・ニューイヤーコンサートを見ながら。プレートルは流石ですな。若い頃カラスと『カルメン』や『トスカ』を録音したときのままのヴァイタリティあふれる元気な83歳に引っ張られてウィーンフィルも久々の快演。途中から長男もやってきてウィンナワルツを楽しんだあとコンテンポラリー・ジャズを聴きながら食い直し飲み直し。バンジョーのベラ・フレックって滅茶滅茶オモロイやん。バックにバスーンやスチールパンが入ってるわベースのヴィクター・ウッテンはバッハを弾き始めるわベラもパルティータで対抗するわ…。メロディはド・カントリーあり筒美京平風ド歌謡曲あり…。こんなオモロイ音楽ナンデもっと早う教えてくれへんかったんやねん…などといいながら酒が進む。

1月2日(水)
仕事始め。朝7時のJOQRに電話出演。ナンデ吉田照美サンはお休みやねん。今度抗議してイジメたろ。今日も綺麗な富士山に参拝。どこまで続く年賀状書き。マイッタナ。夕方から長女&BFと次女&BFも加わり酒飲み飯食いお喋り大会。ヤカマシイ家やで。途中から泣ける映画特集。『チャンプ』『ライフ・イズ・ビューティフル』『ゴッドファーザーpart3』…の名場面集。みんなそないに憶えとるんやったら見直さんでもエエやないか。オレもやけど。明日早くから仕事の長女&BFが帰ったあと麻雀大会。長男がナンデこないに強なっとるねん。俺が満貫2発でも追っつかん。あっという間に午前2時。疲れた。

1月3日(木)
三日連続見事な富士山に参拝。今年はエエことあったら富士山のおかげやな。

1月3日(木)つづき
相変わらずの賀状書き。箱根駅伝で3校棄権。たかが関東の大学だけの大会をメディアが大騒ぎするからやで。午後に乙武君から電話。「産まれました!」「おめでとう!」「三が日に間に合いました」「それアカンで。子供に恨まれるで」「そうですね。お年玉と誕生祝いが毎年同じですね」「可愛いやろ」「そうですね」「可愛いのは小学生までやぞ」「はははは」子供で苦労する仲間が増えるのはオモロイこっちゃ。子供で苦労せん親なんておらんもんな。去年の暮れに偶然ウチのヨメハンが買い物してる乙武君夫婦とばったり。お腹が大きいことを見て話を聞いてたので心配してたけどよかったよかった。母子ともに元気とか。そうか。もう名前まで考えてたんか。まぁガンバッテ。子供は金かかるでぇ。

1月3日(木)つづき
晩飯はNHKニューイヤー・オペラ・コンサートを見ながら。佐野成宏さん福井敬さんサスガ。堀内さんのリゴレットも迫力あった。女性陣もナカナカ。日本のオペラ歌手はレベル高いで。それにしても2時間生中継は無理があるな。3時間半くらい時間とって途中のインターミッションにオペラミニ特番くらいやりゃエエのに。新春の大演し物にしては安上がりすぎるで。そのあとのNHK-BSでのアメリカ人学生とイラク人学生の討論会もオモロかった。アメリカ人ちゅうのはホンマに傲慢な奴がおるな。それを善意やと思とるからタチ悪いな。

1月4日(金)
4日連続見事な富士山。とはいえやっぱりそれだけで初詣を済ますわけにも行かず鶴岡八幡宮へ。4日やいうのに混んどるなぁ。石段の下から拝むだけで過去のお札を返してついでに乙武君のヨメサンの入院先へお祝いとお見舞い。こういう場所は苦手なので女房にまかせて花を届けるだけのつもりが本人が現れ看護師さんが赤ん坊まで見せてくれる。目の周りが乙ちゃんに似てる。めでたいこっちゃ。しかしスポーツ新聞の一面はやりすぎやで。おかげで昨日の本欄にも実名を使ったけど漏らしたんはわてらとちゃいまっせ。

DVD
HANA-BI
『HANA-BI』

1月4日(金)つづき
晩飯映画劇場は北野武監督『HANA-BI』。日常からの逃避願望と自己破滅願望を持つ表現者が頭に描く理想の愛のカタチの映像作品化。ワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』の現代日本版…というのは褒めすぎかな。久しぶりにATGを見た気分。やっぱり映画は脚本がきちんとしてないと…それには現代の日常が理解できないと…と言うのは簡単やけど難しいこっちゃわな。

1月5日(土)
土曜日か。正月気分が抜けんな。賀状の返事書きもまだまだやし。疲れて今年初の「213」へ。厨房は若い衆にまかせてマスターもカウンターで一緒にカクテル。常連さんがごろごろ。年賀状を渡して談笑。家に帰って映画。松本人志の『大日本人』。アイデアはわかるけど論評に値しない愚作。デジハリの学生でももうちょっとマシなもん作るで。よくもこんな映画に金かけたもんや。今度ヨシモトの男に会うたらDVD代返してもらお。

CD
『山本直純フォエヴァー〜歴史的パロディコンサート』
『山本直純フォエヴァー〜歴史的パロディコンサート』

1月5日(土)つづき
ヒドイ映画に腹立ったので気分転換に「213」の常連さんから借りたCDを聴く。これがサイコー!『山本直純フォーエヴァー〜歴史的パロディコンサート』。昔テレビの『オーケストラがやってきた』で一部聴いたことがあったけどベートーヴェン交響曲第45番『宿命』もピアノ狂騒曲『ヘンペラー』もメンデルスゾーンのヴァイオリン狂騒曲『迷混』もサイコーに面白い!ベートーヴェンの7番4楽章をディキシーでやるなんて抜群のアイデア。古今亭志ん朝語りの『ピーターと狼』も鮮やか!録音年を見たら1967〜9。うわっ40年も前や。俺の記憶に鮮明やのに…。その年から40年前いうたら二・二六より前の時代やで。こんなふうに歴史の記憶は重なっていくもんなんやな。いや重ねるべきもんやな。

1月6日(日)
昨晩「213」の常連さんから拙著『ベートーヴェンの交響曲』が天声人語で紹介されてたと聞いたのを思い出して過去の新聞をひっくり返す。なるほど朝日新聞の元旦の一面に出てる。残念ながら著者の名前は金聖響さんだけ。まぁ彼の話した部分の引用やしシャーナイか。しかし俺らは「聖響さん」と呼んでるのに「金さん」て書かれてるの見たら何やら「遠山の金さん」みたいでおかしかった。天下の天声人語に書かれた結果どれくらい売上げが伸びるのか伸びひんのか。興味津々やな。前にもいちど拙著が引用されたけどそのときは…忘れた。

1月6日(日)つづき
本格的仕事始め。そうか。アメリカでヒラリーは嫌われてるか。オバマ旋風雪崩現象かな…。今年も新年早々殺伐とした事件か…。原油高は凄いな…株は下がってるのか…なんて新聞をひっくり返して仕事にならず。世の中と自分の仕事の乖離を感じる。みんなそんなもんでっしゃろ。晩飯映画劇場は北野武第2弾『ソナチネ』。テーマは沖縄。あるいは自然。わかりやすい映画。自己破滅思考の強い表現者が沖縄の自然と格闘する。自然に負けて非日常(ヤクザの世界)から日常に変われば(たとえば漁師になれば)さらに面白かったのでは…とも思うけど日常拒否のタケシには無理やろな。しかし美しく悲しく素晴らしい映画でした。とはいえ役者にもっと演技力を期待するのは間違いでしょうか?役者が下手だからリアリティが出るわけではないはず。山茶花究のハイカラ坊主なんかメチャクチャ巧いもんな。

DVD
『アメリ』
『アメリ』
『デリカテッセン』
『デリカテッセン』

1月7日(月)
今年出版予定の4冊の本の目次作り。仕事しすぎやで。晩飯映画劇場は見てないDVDがなくなったので娘の部屋の棚を漁って出てきたフランス映画『アメリ』。いいですねぇ。素晴らしい映画ですねぇ。物語の途中でハッピーエンドを期待する以上に心から願いたくなり祈りたくなる映画ってそうそうないですよね。映像も脚本も美事。監督は誰かと思たら『デリカテッセン』のジャン=ピエール・ジュネやんか。オモロイはずやで。北野武とも影響し合うてるな。娘もエエもん見とるな。

1月8日(火)
朝佐吉の散歩。ちょっと仕事して昼から銀座へ。山野楽器でブラームスの交響曲P協V協の楽譜を購入。さぁ勉強せねば。夕方から六本木。三枝成彰氏の事務所で日比野克彦さんも交えて『オペラ忠臣蔵』打合せ。そうか。オランダ公演は無理か。シャーナイな。それに伴って日本公演も1年延期。2010年2月に決定。企画段階から既に7年。オペラは金もかかるけど時間もかかるんやな。打合せのあと新年会。久しぶりに深夜3時過ぎまで飲みまくる。精神状態は悪くなく三枝さんからブラームスや音楽について沢山学ぶ。そうか。三枝さんも煙草やめたか。紫綬褒章受章と関係あるかな。ないやろな。俺はまだまだ肉体的限界とちゃうからな。しかしよく飲んだ。

1月9日(水)
さすがに朝7時と8時のラジオ電話出演は辛かった。寝直して起きたのは正午。二日酔いはナシ。体力あるで。しかし仕事にはならず。雑用をこなす。晩飯映画劇場は見るもんがないので昨日買うたダニエル・ハーディング指揮ドイツ・カンマーフィルのベートーヴェン序曲集。素晴らしい!ベートーヴェンの時代にベートーヴェン自身が指揮したのかと思うほどの荒々しい迫力。ノンヴィブラートはええなぁ。そのあとNHK-BSで見た『クローズアップ現代』が素晴らしかった。旧日本軍の特攻隊の生き残りも含む元兵士と太平洋戦争に参加したアメリカの元兵士がハワイでソフトボールの試合。両チーム平均年齢80歳。物凄いわだかまりを超えてのプレイボール。スポーツはええなぁ。井上ひさし先生の解説も抜群によかった。30分ではもったいないテーマ。Nスペで編集し直してほしいな。親父が生きてて見たら泣いたやろな。

DVD
『愛のお荷物』
『愛のお荷物』

1月10日(木)
朝かかりつけの医者へ。うわっ。血圧高い。やっぱり深酒はアカン。当たり前やな。帰りに大船のディスクショップに寄って注文してたDVD購入。雑用のあとテレ朝のスーパーJニュースの電話出演。ハンドボールの「アラブの笛」について話す。晩飯映画劇場は久々に川島雄三監督第10弾『愛のお荷物』。イヤァ笑いました。戦後のベビーブームと人口過多に悩んで産児制限に四苦八苦する厚生大臣とその一家の話。少子化に悩む現在見直すべき映画かも。その脚本も秀逸やけどテンポが抜群。わざと台詞過多にしてるのにまったくダレない。川島雄三は天才です。

DVD
『サラリーマン忠臣蔵』
『サラリーマン忠臣蔵』
『あした来る人』
『あした来る人』

1月11日(金)
どうにも原稿が手につかず別の仕事に転換。『忠臣蔵』の勉強。森繁三船東野英治郎など東宝オールスターキャストによる『サラリーマン忠臣蔵』鑑賞。これも仕事のウチといえる嬉しさ(笑)。中味は仮名手本忠臣蔵を戦後経済復興期のサラリーマン社会に置き換えた喜劇。役者の演技は一流。面白かったけどリズムが悪い。無駄な台詞が多い。川島雄三の凄さに改めて気づく。音楽もそうやけど下手な作品に触れると良い作品の良さが改めてわかる。そこで晩飯映画劇場は川島雄三第11弾『あした来る人』。井上靖の新聞連載小説の映画化らしいけど夫婦の会話が秀逸。登場人物の心の揺れが見事に表されてる。脚本凄い!と思たら菊島隆三やった。流石。若き日の三國連太郎メチェメチャ格好いい。イヤそんなことよりやっぱり川島監督のリズムが秀逸。感服。映画三昧の一日。たまにはエエやろ。

1月12日(土)
早朝佐吉の散歩を終えて新幹線で浜松へ。タクシーで磐田へ。静岡産業大学経営学部スポーツ経営セミナーで講演。その前に昼食をとりながら学長先生や学部長先生やジュビロの元社長さんらと歓談。ナルホド。学長先生の元気な大学は少子化の中でも学生が大勢集まるオモロイことをやったはる。講演を終えて大慌てで新幹線で東京へとんぼ返り。そのまま初台のオペラシティへ。山下洋輔ニューイヤーコンサート。会場に入るなり筒井康隆大先生に「こらっ!パンフレットになんちゅう阿呆なことを書いとるんじゃ!」と笑顔で叱責される。わっはっはっはははははは。パロディの大大大先輩から最高のお褒めの言葉を頂戴して嬉しさ百倍。どんな原稿かは次回更新のときに紹介します。

1月12日(土)つづき
オペラシティのロビーで有田芳生さんご夫妻や小野俊太郎さんに挨拶のあとコンサート。前半は佐渡裕指揮東フィルをバックにジャズ山盛りてんこ盛りの「Sudden Fiction」。いやぁめちゃめちゃ面白い。オケとピアノが一体になって洋輔版ジャズの歴史。アレンジも見事と思たらナンデカ休憩時間にバカ息子がアレンジャーの若き美女を俺に紹介。なんでやねん。一緒にジャズやっとんのか。まぁええわ。勝手にせい。第二部は山下洋輔作曲の新作『ピアノ協奏曲第3番エクスプローラー』。いやぁ音が弾けました。こっちの心も爆発しました。最高の音楽体験。これぞコンテンポラリーミュージックの神髄。これまた編曲がお見事。ベートーヴェンが現代に生きてたらティム・バートンの映画にこんな音楽をつけたやろなぁ…と思えるような部分があったり…死ぬほど美しい部分があったり…核爆発以上の大爆発があったり…。終了後楽屋へ。佐渡さんと洋輔さんとアレンジャーの美女がドンペリで乾杯してるところへ図々しく入り込んで御相伴にあずかる。佐渡さんも洋輔さんもアレンジャーの美女も最高の笑顔。大興奮。続けてパーティ会場へ。モスラの権威の小野俊太郎さんやジャズ評論家の相倉久人さん夫妻佐渡夫妻洋輔夫妻らと歓談。そうか。佐渡さんは今年の夏兵庫で『メリー・ウィドウ』やるんか。それも12公演も。佐渡さんやったら売れるもんな。なにぃ。ニエグシュの役にざこば師匠が!それは見に行かねば。有田さんに今日の感想を聞きたかったが逢えず(早くもホームページの『今夜もほろ酔い』の「酔醒漫録」のコーナーに書かれています。http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/)。新橋で嫁ハンとバカ息子と一緒に食事して帰宅。いやぁ今年もまた洋輔さんのニューイヤーコンサートは最高でした。B♭majorで爆発して終わったあとの来年からはどないなるのんやろ…。

DVD
『飢える魂』
『飢える魂』

1月13日(日)
あかん。なんでか仕事に身が入らん。本ばっかり読んでる。読み出したら止まらへん。あっという間に大相撲の時間。朝青龍勝った。「お客さんの反応が面白かった」という北の富士親方のコメントが秀逸。そら大勢の人が負けるのを楽しみにしてたやろしな。晩飯映画劇場は川島雄三第12弾『飢える魂一部二部』。丹羽文雄原作の不倫モノ。「生活のため」に引き受けた仕事らしいが一か月足らずの撮影期間でこれほどの作品イヤ商品に仕上げる手腕に感服。おまけに川島雄三ならではのカットも満載。職人は芸術家を凌駕するちゅうこっちゃな。これで3本続けて京都のシーンで映し出された旧朝日会館の東郷青児の大きな絵を目にする。今日の1本には隣の三条河原町カトリック教会もバッチリ映ってた。撮り方巧いなぁ。懐かしいなぁ。高校時代は教会の裏にあったバラック小屋に屯して悪さしてたもんやで。今は仏教徒になってしもたけどI神父はどうしてはるのんやろ。

1月14日(月)
そうか。今日も世の中は休日か…と思うと仕事に身が入らず。あかん。シャーナイしブラームスの勉強。楽譜を見ながら聴くとこれまでさほど面白いと思わなんだ音楽が面白く感じられるのはなんでやろ。わからん。しかしブラームスの並べたお玉杓子は美しい。と思う間に大相撲。うわっ。朝青龍負けた。土俵下に突き落とされた。稀勢の里エエで。それ以上の論評は差し控えますが(笑)朝青龍の腰をふわふわと上下に動かす土俵入りはもう少し堂々たる美しいものにしてほしい。手を打ち合わせるときの両腕の回し方もどこかオカシイ。昔と違う。晩飯映画劇場は川島雄三第13弾『風船』。大佛次郎原作。森雅之は名演やけどリズムとテンポがいつもの川島流と違て少々鈍い。編集を自分でしてへんからか。きらりと光るカットはいくつもあったけど…不満。商品映画量産の中にはこういうのも仕方ないか。京都の博物館の前のロダンは懐かしかった。小学校の遠足で行って先生から「この人くらい考えろ」と言われたなぁ。

1月15日(火)
成人の日。小正月。休日(記念日)を移動させたのは天下の悪法やで。経済合理主義だけでは季節感生活感が台無しやで。コラム2本仕上げてちょっと相撲を見て朝青龍の黒いサポーターに首を傾げて白鵬は強いことに納得して「213」で晩飯。帰って映画。川島雄三第14弾美空ひばり主演『お嬢さん社長』。どうでもエエ筋書きのスター映画やけど随所に川島節があって面白かった。これで川島雄三の既発売DVDは全部見たことになる。楽しみがなくなってしもたなぁ。他の川島映画も見たいなぁ。

DVD
『東京物語』
『東京物語』

1月16日(水)
久しぶりにコラム書きまくり。晩飯映画劇場は小津安二郎『小早川家の秋』。東宝で作ったせいかビミョーに雰囲気が違う。雁治郎と新珠美千代は秀演やけど台本に問題。笠智衆と望月優子のシーンはイラン。会話も不要。そこで語られてることを映画にせないかんのにソレを言っちゃあオシマイ。しかしこのゆったりしたリズムは川島雄三を見慣れたあとにはキツイ。小津が芸術祭参加で世界的巨匠で川島が奇才の職人。まぁ好き嫌いやろけど俺は川島派やな。小津は『東京物語』と『お早よう』でエエな。

1月17日(木)
いろいろ事務処理が片付かんなぁ。全部秘書にまかして仕事に専念したいなぁ…なんて思いながら事務処理も仕事も手が着かず読書。これでエエのんかも。しかし音楽の本ってナンデこうも日本語も翻訳も下手糞やねん。夕方からサントリーホールへ。高関健指揮東フィルによるブラームスの4番と2番。対抗配置で細部のいろんな音が見事に引き立ったイイ演奏でした。とくに2番の3楽章は面白かった。4楽章も過度にドラマチックにならずに推進力を発揮。アンコールの『大学祝典序曲』も盛りあがって好演でした…と興奮せずに頭で分析してしまうのは多分ブラームスの音楽そのもののせいなのかも…?

1月18日(金)
いくつか原稿の下書きをしたあと午後からNHKへ。番組審議会出席。紅白その他について話す。こういう会議に出席してるとナルホドNHKにシンパシーが湧いてくる。もともとテレビはほとんどNHKしか見てへんのやけどね。関西に住んでたら違うかもしれんけど。会議の途中に橋本会長が現れ退任の挨拶だけやったはずがNHK職員のインサイダー取引に関して謝罪。倫理道徳矜恃よりもカネの世の中。ニュースで毎日株式市況を流すのはやめにしたら?帰りにディスクショップに寄って注文してたCDとDVDを手に入れる。CDはHISASHIというジャズ・ヴォーカリストの“OUT OF SIGHT”と題したアルバム。素晴らしい歌声!クレオ・レーンに「日本にもボビー・マクファーリンがいた」と言われただけのことはある。ただしボビーほど過激ではなく優しい。そこが悪くない。ジャズ・スタンダードも聴きたいな。http://www.serpent.cc/hisashi/

DVD
ボビー・マクファーリン『スピリッツ・オヴ・ミュージックpart1』
ボビー・マクファーリン『スピリッツ・オヴ・ミュージックpart1』
ボビー・マクファーリン『スピリッツ・オヴ・ミュージックpart2』
ボビー・マクファーリン『スピリッツ・オヴ・ミュージックpart2』

1月18日(金)つづき
HISASHIのついでにボビー・マクファーリンのDVD『スピリッツ・オヴ・ミュージックpart2』も買う。これがオモロかった。シリアやノルウェーの音楽があるかと思うとキューバのアカペラグループに驚嘆。ナイジェル・ケネディとのマイルスの曲を軸にしたインプロヴィゼーションにもマイッタ。ヴィヴァルディやフォーレの音楽もあってオケはなんとライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団。さすがに最近ウィーンフィルを指揮したりオペラの作曲に挑んでる…という以上にヴォイス・エンターテイナーとして完璧。そうか。音楽世界が行き詰まってる現代では過去か民族に向かう以外ないのんやな。ブラームスもそうやったんやな。マクファーリンは来週墨田トリフォニーホールで新日フィルとやるけど行きたいな…。けど仕事あるしな…。

BOOK
日暮吉延『東京裁判』(講談社現代新書)
日暮吉延『東京裁判』(講談社現代新書)

1月19日(土)
講談社から送られてきた日暮吉延『東京裁判』を読み出したら面白くてとまらへん。読みやすい日本語で複雑な事件が凄く巧く整理されてる。淀川長治を引っ張り出したりするセンスもいい。あかん。仕事にならん。スポーツジャーナリズム論の原稿が進まへん。土曜日やしええか。どうせ仕事にならんなら…大相撲見たあとすぐ晩飯映画劇場。出島惜しかったな。今晩はパトリス・ルコント『仕立て屋の恋』。ルコントの映画作りは巧み。緩いテンポで早い展開。わずか70分程度で男女の心理の綾を紡ぎ出す。脚本が秀逸。映像も綺麗。そして音楽はブラームス!ピアノ四重奏曲op25。選曲もええし使い方も巧いけど主人公の「仕立屋」がこの音楽をかけるときにいつも4楽章の真ん中にきちんと針を落とすのは至難の業のはずやで。まぁワケのわかる人にしかワカランくだらんイチャモンですが(笑)。

DVD
『清作の妻』
『清作の妻』
『仕立て屋の恋』
『仕立て屋の恋』

1月19日(土)つづき
『仕立て屋の恋』を見終わってまだ8時前。もう1本見たれとワインを開けて増村保造監督『清作の妻』。これは見事な映画でした。白黒の映像の美しさもテンポの早さも抜群。相当に重いテーマが鮮やかに描かれているうえ人間の力強い生き方まで示してくれてる。若尾文子も大熱演。間違いなく名女優です。マイッタ。そうか。こういう役を演じたことが晩年の黒川紀章の応援にもつながったのか。考え過ぎやろな(笑)。しかしこの映画は大傑作です。おまけにブラームス的な弦楽による音楽(山内正)もよかった。フウーッと溜息をついて『東京裁判』の続きを読みながら熟睡。

1月20日(日)
昼過ぎ高関健指揮東フィルのブラームス3番1番を聴くためサントリーホールへ。着いたら誰もおらん。なんでやねんと思たら今日はオーチャードホールとか。大慌てでタクシー拾て渋谷へ。開演に間に合うてホッ。3番は渋味のある端正な演奏。1番は迫力に溢れながらも噛めば味の出るような滋味にあふれた演奏。燻銀のブラームス。アンコールの『悲劇的序曲』でエネルギー爆発。一昨昨日もアンコールがよかったな。指揮者もオケも一仕事終えて解放されるからかな。だったら最初から…とも思うけどそれは狙いではないのかブラームスの楽譜がそうはさせないのか…。終演後ちょいと仕事の打合せをしてちょいとタワーレコードへ。買いたいCDやDVDを財布の都合でかなり我慢。帰宅して飯食いながらボビー・マクファーリンの『スピリッツ・オヴ・ミュージックpart1』を見る。サイコー!ナイジェル・ケネディの『チャルダッシュ』に仰天。浅田真央ちゃんが絶対に滑れへんような超快演。テクも音もハートも凄いなぁ。ナルホド音楽の神髄やな。

DVD
『巨人と玩具』
『巨人と玩具』

1月21日(月)
まだ正月気分が抜けへんのか…いや具体的締め切りがはっきりせん単行本の仕事が多なったからやろけどドウモ仕事に乗り切れへん。BGMがブラームスのせいでもあるのかな。ベートーヴェンやビートルズなら前向きに元気が出るんやけどブラームスは内省してまうなぁ。晩飯映画劇場は増村保造第3弾『巨人と玩具』。抜群におもろかった。増村監督のテンポは川島雄三並みやな。日本社会の漫画的現実を漫画的に描いてるのは『三丁目の夕日』もおんなしやけど映画のベクトルが未来を向いてるか過去を振り向いてるかの違いは大きい。開高健の原作小説読んで感激したのは40年くらい前。時代の差かもしれんけど『三丁目の夕日』なんか作らんと『巨人と玩具』のリメイクを金融業界かなんかに置き換えてやるべきやで。

1月21日(月)つづき
朝日の夕刊で知ったけど無敵やった吉田沙保里さんに勝ったアメリカ人女性レスラーのコーチは「鬼の八田」の息子さんやった!「鬼の八田」と言えばローマ五輪で惨敗した選手全員を丸坊主にしたり東京五輪の選手強化にライオンと睨めっこさせたり…というメディアへのアピールも巧かった名コーチ。なるほど。

DVD
『刺青』
『刺青』

1月22日(火)
「寒いですねえ」「冬ですからね。当たり前でしょう」「オホホホ」俺の挨拶はおかしいかな。ハンドボール人気が上昇したのは悪いことではないけど日本のスポーツ外交の腕の見せ所でIOCやIHFに人を派遣して銃で審判を脅すほどの「アラブの笛」の異常行為を今こそ訴えるべきやのに予算がないのか人材がいないのか…。晩飯映画劇場は増村保造第4弾『刺青』。若尾文子が艶っぽい。谷崎の原作をここまで広げた脚本(新藤兼人)の力業と増村の映像には感心するけどこういうテーマは職人の限界が出るな。芸術家の出番なんやろな。

1月23日(水)
「雪は千年降り積もる。乾いた屋根に降り積もる。松の木杉の木真っ白けのけ。啼いた鴉も真っ白けのけ」むかし野坂昭如さんがそんな歌をうとてたな。こういう歌をうとてたら株価暴落で泣くこともないで。

DVD
『夫婦善哉』
『夫婦善哉』

1月23日(水)つづき
仕事が進まんうえにナニイウテケツカンネンと言いともなる事態が身の回りに次々と勃発したため晩飯映画劇場は豊田四郎監督『夫婦善哉』(関係ないか・笑)。10年くらい前に見て感激したという以上に感心した名画。やっぱり織田作之助の原作が抜群。我々には無縁の話が人情という一点でリアルに迫ってくる。森繁大名演。この役者の台詞まわしは天才的。淡島千景も好演。その父親役の田村楽太や浪速千栄子なんか演技とは思えんほどの大阪人そのまんまの超名演技。山茶花究にはまたもや脱帽。何やらしても巧い最高の役者です。とにかく凄い映画。昔は女優も男優も名優が仰山おったなぁ。

1月24日(木)
うわっ。ヒット数3333333の瞬間を見たかったのにいつの間にやら通り越しとる。まぁどうでもエエこっちゃけど3456789は見てみたいな。

DVD
『青春残酷物語』
『青春残酷物語』

1月24日(木)つづき
仕事をしてるといろいろ問題あるな。一人で生きてるんと違うんやしそれはシャーナイと思うけどナンデみんなもっと冒険をしてくれへんのやろ。もっとオモロイことに挑戦してくれへんのやろ。大会社で月給もろとるとやっぱり保守的になるのんかな。苛々したので「213」へ。鱈腹飲んで食ってアフター晩飯映画劇場は大島渚『青春残酷物語』。なるほど山茶花究を若者たちがやっつけて素晴らしき日本映画もやっつけてしまたのか…。時代の流れとはいえ松竹ヌーベルバーグとそれ以前の作品の「質」をきちんと評価し直さなあかんな。「若者たち」は何を壊して何を創ったのか?ホンマに何か創ったのかな?

1月25日(金)
MBS『ちちんぷいぷい』生出演。心臓検査をやれと西アナウンサーに虐められる。ほっといてくれ。言われんかってわかってるわい。けど検査して悪いとこが見つかったらどないするねん。知らぬが仏やろ。人間みんないつかは死ぬんやから…というとトミーズの健ちゃんに「そんな青臭いこといいなはんな。みんな心配してくれてはるんやら」と窘められる。マイッタなぁ。けどおもろいテレビ番組やな。おいしいとこは雪と氷に囲まれた極寒の中でドラム缶風呂に入った山中アナが持って行きよったけどおもろいテレビです。夜名古屋へ。

1月26日(土)
東海テレビ『スーパーサタデー』生出演。ドラゴンズのコーナーのゲスト岩瀬投手の話が滅茶滅茶面白かった。そうか。日本シリーズでは山井が続投すると思てたんや。場内の歓声がいつもと違うことも聞き分けてたんや。アジア五輪予選の韓国戦2死一三塁のピンチでは腕も手も感覚がなくなったなかでベンチの星野監督の「なんとかせい!」という声を聞きながら最後の一球を投げたんや。頭の切れる冷静な投手やな。こうでないとリリーフエースは務まらんのやな。番組終了後もいろいろ面白い話を聞かせていただき大ファンになってしもた。

1月26日(土)つづき
仕事の打合せのあと中日文化センターで『オペラ講座』。今回はハリー・クプファーの演出技法について。ワーグナーの『ワルキューレ』や『さまよえるオランダ人』やR・シュトラウスの『エレクトラ』につづいてツィンマーマンの『軍人たち』のビデオもちょいと鑑賞。しかし凄い演出家やで。

DVD
『都はるみDVDコレクション』
『都はるみDVDコレクション』

1月26日(土)つづき
オペラ講座終了のあと中日ビル4階の文化センターから7階の中日劇場楽屋へ直行。都はるみさんの新春公演を覗く。ちょうど第一部のお芝居が終わったあとの幕間で中村一好さんと舞台袖の通路で話してたら都はるみさんがわざわざ挨拶に出てきてくれはって恐縮。ほんに御無沙汰でお久しぶりです。第二部の歌謡ショーを客席で見させていただく。やっぱりエエ歌が多いなぁ。『女の海峡』は最高やな。『千年の古都』はもちろん『夫婦坂』がよかった。けどこういう舞台(照明装置衣裳振付)は勉強になるなぁ。これがオペラやクラシックの世界に一番欠けてること(大衆性)やで。男性が6割の観客聴衆は大興奮。歌がワンフレーズ終わるごとに大拍手。『好きになった人』では大勢のオッサン連中が両腕を頭の上に伸ばして腰を浮かせて手拍子。ええなぁ。こんなステージを一日2公演のときもふくめて1か月間毎日まいにち満員の観客を相手に40公演以上続けはるんやから凄いで。3月は新宿コマ公演とか。お芝居を観れんかったから行かねば。帰宅して深夜岡田ジャパンの初戦をビデオ観戦。遠藤阿部の使い方が面白かったけどマァこれからやな。

1月27日(日)
大阪女子マラソンは予想どおりの結果。やっぱりマラソンはトラックとは別種の競技やということがようわかった。それにしても「女子のエリート選手のマラソン」というような世界基準とは違う大会がいつまで続くんやろ。これが日本マラソン界の裾野の狭まりや国際的孤立につながらへんかったらええのんやけど…。白鵬見事な相撲で優勝。観客も増えて視聴率も上がって「問題」は置き去りにされて…相撲界もどーしょーもないのんかな。けど今場所の注目は十両優勝の栃ノ心や。こんなに相撲が巧い外国籍力士は初めてやで。横綱対決がモンゴル出身の二人で十両優勝がグルジア出身。マラソンは日本人男性と結婚したヤマウチさんで吉田沙保里を破ったアメリカ人女性レスラーのコーチは鬼の八田の息子さん。国際化とはこのことやな。これで「国別対抗」の意味もようわかってきた。スポーツにおける「国」とは「社会環境」のことなんやな。夜次女と長男がやってきてワイワイ鮨食って晩飯映画劇場は中止。

1月28日(月)
確定申告の季節でもあり白鵬優勝やハンドボールや前日の本欄に書いた「スポーツと国際化」の問題について電話取材を受けながら雑務に追われる。原稿書けへん。シャーナイな。夕方から東京文化会館へ。ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場来日公演プロコフィエフ『3つのオレンジへの恋』。演出は『ランスへの旅』のDVDで見事に鮮やかな色彩と斬新なアイディアを見せたアラン・マラトラ。美しい舞台。過度に哲学的にならず単なるお伽噺にもならず。ハイセンスにソフィスティケイトされた名舞台。プロコフィエフはおもろい。これまでモスクワのボリショイ劇場で『修道院での婚約』とマリインスキーの来日公演で『戦争と平和』を見たけどハズレなし。しかしマリインスキーのオケは聴くたびに巧なっとるなぁ。

1月29日(火)
テレ朝『スーパーモーニング』緊急生出演。アジアのハンドボール界を牛耳るクウェートの問題とオイルマネーのスポーツでの力と東京五輪再招致への影響について話す。しかし若一光司さんも指摘してくれはったけど大阪五輪招致のときにアハマド王子(AHF会長IOC委員)は20票以上まとめるというたのに6票しか入らへんかったで。あのとき大阪はカネ渡したんやろか?いやカネが少なかったんやろか?そんな王子は相手にせんと「不正」を世界に知らしめたほうがエエで。昨日観たマリインスキー劇場の『3つのオレンジへの恋』はテレ朝開局50周年記念やったけど番組では何も訊かれず。まぁそうやろな。

DVD
『オーソン・ウェルズのフェイク』
『オーソン・ウェルズのフェイク』
『市民ケーン』
『市民ケーン』
『第三の男』
『第三の男』

1月29日(火)つづき
朝5時40分に起きて迎えのハイヤーに乗ってテレビに15分出てハイヤーで帰宅して仕事に集中でけんので昼飯映画劇場オーソン・ウェルズ監督主演『フォルスタッフ』。ヴェルディのオペラにもなってる『ウィンザーの陽気な女房たち』のフォルスタッフではなく『ヘンリー4世』の映画化。リアルな14世紀イギリスの光景風俗人間を見事に映像化。ウェルズの腹の突き出た酒飲み老騎士の演技も見事。シェークスピアの台詞の響きも心地よい。凄いもんやなぁ…と感心してるところへ幼稚園時代から知ってる若い学生美人ピアニストが新作CDを持参して来訪。いろんなCDを聴きいたりDVDを観ながら音楽談義。あっという間に晩飯の時間。ハンドボール女子の北京五輪予選日韓戦はビデオ予約して『鮨処もり山』へ。帰宅してビデオ観戦。実力差は凄いな。去年のアジア予選で日本が勝ったということは『アラブの笛』は試合をどうにでもできるちゅうこっちゃな。

1月30日(水)
朝ラジオを2本。ヨーロッパ人が決めたアジア(東方)という地域の再編(中国文化圏とアラブイスラム文化圏に分ける)にも論拠はあるけど多様なアジアがスポーツでまとまることのほうが難しいけど面白いのでは…という話をする。久しぶりに原稿に集中。しかし進まず。まぁ書き下ろしは地道にやりまひょ。編集者の皆さんスンマセン。夜は男子ハンドボール北京五輪予選。うむむむむ…点差は競っても韓国には余裕があるな。しかし善戦。日本のキーパーも頑張ったけど韓国のキーパーも凄いな。ちょっとでも囓ったことのある競技は観てて身体が反応する。なるほど野球・ハンドボール・バドミントン・ラグビーを観るときとサッカーを観るときは見方(自分の身体反応)が明らかに違うな。経験論の新しい発見。どっちがエエというわけでもないやろけど喋ったり書いたりするときにはそれを自覚しないと…。これでハンドボール人気が出てくれたらええな。サッカーはハンドボールの試合が終わったあとに日本が3得点。しかしボスニア=ヘルツェゴビナは弱いで。

1月30日(水)つづき
そうか…。ハンドボールの五輪予選やいうのにJOC幹部は顔を見せへんかったんか。ナンデそないな弱腰外交しかでけんのやろなぁ。しかし「中東の笛」の背後にはオイルマネーの力があるとはいえ現在石油価格を動かしてるのはOPECよりもニューヨークのギャンブラーたち。サブプライムローン問題がどう関係してるのか知らんけど彼らが原油先物取引で売りに転じたら中東諸国のオイルバブルは崩壊。何やらプラザ合意後の日本に似てる。ひょっとしてこれはアメリカがアラブ諸国に仕掛けたマネー戦争か?今度経済通のSクンに教えてもらお。

DVD
『バーンスタイン・ガラ 熱狂ライヴ!』
『バーンスタイン・ガラ 熱狂ライヴ!』

1月31日(木)
AVEXから送られてきた佐渡裕指揮シエナ・ウインド・オーケストラの『バーンスタイン・ガラ』のDVDを見る。相変わらずシエナは巧いな。佐渡さんノッテルな。越智順子さんの歌は迫力あるな。楽しいコンサートやな。来週月曜のコンサート行けへんの残念やな。シャーナイな。ぐちゃぐちゃと雑用を済ませて夕方上野へ。某所でNHK『ニュース9』の取材を受ける。大相撲について。そのあと文化会館へ。マリインスキー歌劇場来日公演。ロッシーニ『ランスへの旅』。パリ・シャトレ座での舞台を収めたDVDを見てたので中味は知ってたけどオケを舞台の上にあげてエプロンステージを使った演出が最高。ゲルギエフの集めた歌手のレベルも高い。しかし最後の歌合戦の場面はこれでエエのかな?DVDでは歌手のアップが多かったのでようワカランかったけどちょっと寂しい舞台。もっと派手に欧州各国の国旗なんか出して…とも思たけどコノ虚しさがロッシーニなんかも…。考え過ぎかな。

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