ナンヤラカンヤラ
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7月1日(日)
オリンピックの始まる月。「人類は4年に1度夢を見る」「この平和を夢で終わらせてもいいのだろうか」というのは市川崑監督の大傑作『東京オリンピック』に出てくるキイワード。昨日だったか一昨日だったか1936年のベルリン五輪記録映画『民族の祭典』『美の祭典』を監督したレニ・リーフェンシュタールさんと市川さんと3人で座談した中央公論のコピーを読み直したけどコレが(自分で言うのもナンですが)メチャクチャ面白い。来年に向けて発行予定が正式に立った書き下ろしの『東京オリンピック1964』(仮題)のなかに是非とも収録したいなあ…と思いながら午前は『題名のない音楽会』のあと3・11での原発からの避難者のNHKドキュメンタリーを見る。避難先でヨウ素剤を配られても副作用があるかもしれず自己判断で…と言われれば誰も自分の子供に飲ませられませんよね。それに水素爆発はヤッパリ相当なものだったみたいでそれでも原発で働かざるを得ない人々をどうすればいいのか…。しかも福島第一はまた不穏な状態。こんなんで東京五輪どころやないかも…と思ったところへTBSの『調査情報』7-8月号が送られてきた。特集は「初参加から100年オリンピックと日本人」。『日本人にとってオリンピックは、もう「曲がり角を曲がってしまったもの」なのだ』と書く橋本治氏の文章やいろいろ面白い記事はあったけど意外と2020年の「招致賛成派」が多いのに驚いた。小生は基本的に賛成とはいえいろいろ考え直していると書いたが参考になったのは「反対派」の人々の意見。確かに今のフクシマの状態では…。午後はせっせと原稿書き。完成は明日に持ち越して晩飯食って酒飲んでさっさと寝る。明日の朝は3時起きですからね。

7月2日(月)
朝3時起きでTV画面の前へ。ユーロ・サッカー決勝イタリアvsスペイン戦。場所はウクライナの首都キエフ。チェルノブイリはもう大丈夫か…ということが頭にヒョイと浮かぶが試合前のイベントはなかなかセンス良く面白かった。試合はさすがに決勝戦。どっちも上手いなあ…と感心しているうちにスペインが前半で2得点。う〜ん…イタリアがんばれ!!うわっ。なんで3人の交代枠をこんなに早く使い切って…10人やでえ…こらアカン…というところで迎えのクルマに乗って文化放送へ。ヨメハンからのメールでスペインの2点追加を知る。準決勝から中2日しかなかったイタリアが可哀想やな。スペインの時代到来…か。スポーツが経済効果とはまるで関係ない証拠やな。昨日読んだ『調査情報』で田中優子氏が「オリンピックで本当に経済が好転するならまずギリシャでやるべきでしょう」と書いてたけどその通りやな。しかし経済悪化とサッカー強化のシンクロニシティはなんでかな?

7月2日(月)つづき
文化放送『吉田照美ソコダイジナトコ』生出演。サッカーの話・原発再稼働の話・福島原発事故未収束と東京五輪2020の「不」可能性の話・政治家劣化は日本の諸制度疲労が原因?・ボルトのジャマイカ予選敗北と黒人は本当に速いのか?・オスプレイ配備と沖縄の対中国危機と成人式が何故荒れる?…といった話をして(こうして書いてみるとけっこうイロイロ喋ってるんやなぁ)桐蔭横浜大学へ。今日の授業は原稿の書き方。テンやマルの使い方から「起承転結」で書くのではなく「転結承起」で書け…という話までタップリ1時間話して研究室に戻ると日経映像の方が来られてて週末のテレ東『マネーの羅針盤』の打合せ…のあと帰宅。鈍行の小田急のなかで熟睡して帰宅後日経書評欄の原稿書き。ナンデこうも日経と縁があるのか?新聞取ってないのに有難いこってす。ハッと気づけば晩飯サッカー劇場はユーロの録画。試合前のセレモニーから試合でのスペインの勝利と試合後のスペイン選手と子供たちの喜ぶ姿とイタリア選手の涙までビールとウィスキー飲みながらタップリ観戦。タップリと長い一日やったなぁ。それにしても決勝でのスペインは強かったなあ。イタリアは準決勝でのドイツ戦がピークやったかな。まぁ1週間で3試合は肉体的限界を超えてたやろな。今日の俺も…ZZZZZZZZZZZ。

DVD
『地下室のメロディ』
『地下室のメロディ』
『太陽がいっぱい』
『太陽がいっぱい』

7月3日(火)
今日は2か月後くらいの某オペラ公演のパンフレットへの原稿の締め切り日。とはいえ頭のなかは最近スポーツだらけ。なかなか切り替えスイッチが入らん。と思いながらBBC(英国放送協会)のホームページを開いてみると出てる出てる…。聖火リレーのリアルタイムの話題からオリンピックの放送予定まで。IOC(国際五輪委員会)を開いても出てる出てる…。ウサイン・ボルトのジャマイカ予選敗退のニュースからオリンピックの競技予定まで。さらにBBCでもIOCでもパラリンピックのページにつながる。まぁ便利かどうかはともかく凄い世の中=情報洪水社会になったもんやと感心してるとアレヨアレヨアレヨ…と時間は進みアッという間もなく晩飯の時間。ネット・サーフィンというのはとにかく疲れますね。あっ。ネットに疲れたのか英語に疲れたのかは要検討。しかし昔はテレビばっかり見てると阿呆になって近視になる…とよく言われた。電器屋の父は俺にテレビを見ても阿呆にならへんと証明したれ!とよく言った。何しろ保育園に行く頃から我が家にはテレビがあってソレを見せてるとやんちゃな餓鬼は温和しくなったのでかつての上野動物園のゴリラ並みに吾輩はテレビを見せられ続けた。結果阿呆にはならんかったと思うが小学6年の卒業間際にメガネをかけるようになるとヤッパリ…という声が聞こえてきた。PCの画面やネットやスマートフォンの小さな文字やコンピュータゲームは人間にどんな影響を与えるのか?最近は阿呆が増えたのか?近眼はどうなのか?因果関係はわからんけどそれを少しは心配した昔はまだ正常な世の中だったようにも思う…などと考えながらネット・サーフィンの他に昨日入稿した日経原稿の校正をやって一日が暮れる。まぁこんな日もあるわい。TVをつけるとWOWOWで『地下室のメロディ』をやってた。ジャン・ギャヴァンとアラン・ドロン。何遍見ても最後の最後でプールの底から次々と札束が浮かんでくるシーンはオモロイなぁ。アンリ・ベルヌイユ監督はこのシーンを撮りたいと思て映画作ったんやろな。あっ。プールの水に札束が浮かぶ…ちゅうことはベルヌイユ監督とベルヌイユの定理に関係はあるのかな?(笑)。小沢はもうアカンみたいですね。それ以上に民主党はアカンですね。寝よ。

7月4日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』生電話。ロンドン・デジタル・ネット・オリンピックについて。これはツイッターやフェイスブックのソーシャル・メディアの活用と双璧をなす今五輪の新機軸。なにしろ全競技全種目がネット中継されるというのですからね。未来の放送はどうなるのか…未来の活字メディアはどうなるのか…。武田薫『オリンピック全大会』(朝日新聞出版)を読んでたら1964年の東京五輪のページに次のような某作家の文章が出てきた。《優勝者の国旗掲揚と国歌吹奏をとりやめようというブランデージ提案に私は賛成である。(中略)私は以前、日本人に稀薄な民族意識、祖国意識をとり戻すのにオリンピックは良き機会であるというようなことを書いたことがあるが、誤りであったと自戒している/民族意識も結構ではあるが、その以前に、もっと大切なもの、すなわち、真の感動、人間的感動というものをオリンピックを通じて人々が知り直すことの方が希ましい》これは東京五輪開会式翌日の読売新聞に載った文章だが新潮社とんぼの本の『東京オリンピック1964』によると同じ作家が閉会式の翌日にも日刊スポーツに次のような文章を寄せている。《たかだかスポーツ、と言うなかれ。たかだか無償のスポーツであるが故に、我々は我々の最も深部に欠けているものについて知らされるのである。(略)女子バレー、レスリングの勝利が教えたものは何か。即ち身心をかけて努め、闘うと言うことの尊さである。我々は、今日の文明の非人間的な便利さにまぎれて、それを忘れていはしないだろうか。それを知ることこそが、この巨費を投じて我々が催した祭典の、唯一の、そしてかけがえのない収穫でなくて何であろうか》これらの文章を書いた作家は当時32歳で現在東京都知事となって東京五輪招致を推進している。ただし作家は国威発揚と震災復興を口にしオリンピックは無償のスポーツではなくなった。作家の考えも変わりオリンピックも変わった。未来のデジタル・ネット・ソーシャル・メディア五輪はどのようなものになるか…まずはロンドン五輪を見て東京五輪招致を改めて考え直すことにするか…などということを考えながら久しぶりの病院へ。主治医の先生とイロイロ話して薬もらって大船で買い物して一旦帰宅。うわーっとメイルの返事をいっぱい書いて品川へ。東京へ出てきてたMBSのN氏と寿司食って酒飲んでいろんな仕事の話。今は時代の変わり目かもしれん…ちゅうことはイッパイ面白い新しいことをやれるはずやで…。

DVD
『わんわん物語』
『わんわん物語』
BOOK
ユルゲン・オッテン『ファジル・サイ/ピアニスト・作曲家・世界市民』(アルテス)
ユルゲン・オッテン『ファジル・サイ/ピアニスト・作曲家・世界市民』(アルテス)

7月5日(木)
昨晩ちょいと酔っぱらって帰宅したらメールがイッパイ。酔いとメールは無関係だが雑誌新聞の校正がいくつかと出演予定のテレビ番組の台本がいくつか。そのプリントアウトと校正と…と今朝から作業始めたところがウムムムム…と唸りたくなる台本を発見。この五輪関係のTV番組は打合せと全然内容が違うで…で出演取り止めのメール。先方も理解してくれて別のゲストを捜すと返事してくれたのでホッ。せっせせっせと校正やってハッと気づけば昼飯で午後から頭を切り換えて音楽関係の原稿書き…と思たら郵便物のなかにユルゲン・オッテン著『ファジル・サイ・ピアニスト・作曲家・世界市民』(アルテス出版)という本を発見。うわっ。今週末鎌倉で『展覧会の絵』を聴きに行くピアニスト!グールド・グルダ・ポリーニと並んで小生がサイコー!と思うピアニスト!音楽についての記述はちょいと繁雑かな…と読み進むと故郷イスタンブールについてとか自分で作曲した『イスタンブール交響曲』の分析とかナカナカ面白い。東京のライバルのイスタンブールでオリンピックが開かれたら音楽監督はファジルかな…。それに対して東京五輪となったら音楽は…初音ミク以外にないやろね…となどと思いながら頭の中がまたオリンピックに戻りオペラの原稿書けず。とほほ。晩飯映画劇場は次女が買うて来たディズニーのブルーレイのディスクで『わんわん物語』。さすがに絵は綺麗になってる…けどこないにワイドスクリーンやったかいなぁ…と思いながらもソンナコトを忘れる面白さ。ストーリーは全部知ってるはずやのに音楽もいいですからね。This is a night.What a beautiful night.We call it Bella Notte…。じつに素晴らしい音楽ですね。餓鬼用に買うたはずがコレは完全に大人向けですね。黒兵衛には悪いけど雑種のトランプを見てると佐吉を思い出す。昔のディズニーは良かったなぁ。寝よ。

CD
『展覧会の絵』
『展覧会の絵』
『展覧会の絵』
『展覧会の絵』
『ムソルグスキー管弦楽作品集』
『ムソルグスキー管弦楽作品集』
『ムソルグスキー:展覧会の絵』
『ムソルグスキー:展覧会の絵』
『ムソルグスキー:展覧会の絵』
『ムソルグスキー:展覧会の絵』
BOOK
遠藤功・山本孝昭『「IT断食」のすすめ』(日経プレミアシリーズ)
遠藤功・山本孝昭『「IT断食」のすすめ』(日経プレミアシリーズ)
『写真集レナード・バーンスタイン』
『写真集レナード・バーンスタイン』

7月6日(金)
昨日の本欄に大事なことを二つ書き忘れた。一つはヒッグス粒子が発見されたこと。もうひとつは福島第1原発に対する国会の事故調が「人災」と結論づけたこと。理論好き人間としては「発見」に対する驚きは小さいけどそれでも重力粒子論が確認されたのは凄いことです。後者は当然の結論とはいえ日本人として誇れることです。政治家や企業人や学者などに信用できない人ばかりの世の中であの委員長(黒川清氏)だけは朋友のSも言ってましたが信用できる人物ですね。その先生が愛用してるSave the Childrenのネクタイも悪くないです。

7月6日(金)つづき
朝からオペラの原稿。締切より4日遅れでやっと完成。たった2000字とはいえ頭の中がオリンピック一色(いや五色か・笑)のときに音楽の原稿に切り替えるのは難しい…って単なる言い訳ですけど。午後からいろいろメールのチェックやら原稿の校正やら出張のチケットの整理やらワイノワイノと雑務をこなして夕方東京麹町にあるクリスタルアーツへ。今年も兵庫県芸術文化センターのオペラ『トスカ』公演で指揮者の佐渡裕さんに世話になるのでS社長に御挨拶&イロイロ雑談。グールドやらファジル・サイやらベートーヴェンの第九やらITのことやら原発のことやら同い年の関西人として久しぶりに歓談。遠藤功&山本孝昭『「IT断食」のススメ』日経プレミアシリーズをコレ面白いで…といただく。トイレに立たれた間に事務所の本棚からバーンスタインの写真集を出して見てたら「2冊あるから持って行って」とコレもゲット。豊島屋の鳩サブレーのお返しとしては明らかにプラスで恐縮です。お互い健康には注意しましょ。ナンのコッチャ。これからサントリーホールで山下洋輔さんのコンサート…というと「仕事の途中やし送ってったげるわ」でクルマに乗せてもらって国会と首相官邸の横を通ると人人人人人人人人…人がワンサカ。今日は金曜。反原発デモに遭遇。ツイッターもフェイスブックもやってない人間としては旧メディアとネット情報(ニュースログでの上杉隆さんのレポートなど)で知るしかなかったけどこうして偶然出逢えたのは嬉しい。わざわざ…ではなく身近な存在として近々参加できそう。そうした+1は悪くないはず。地震大国の原発が廃棄物の処理まで含めて限界に来てるのは事実なんやから…とクルマのなかでS社長とも話しながらサントリーホールへ。いやあ凄いコンサートでした!2年に1度の山下洋輔&スペシャル・ビッグバンド!!何を書いてエエやらただただ唖然呆然のレベルの高さ!!『ボレロ』も『展覧会の絵』もクラシック音楽を換骨奪胎して…というかジャズに脱構築&再構築してというか…ホントにお見事というしかない快々演でした。音の迫力とテクニックは抜群!何しろ超絶技巧のエリック宮城らのトランペット陣ですからね。アンサンブルの切れもサイコー。何しろ川島雄三らのサックス陣ですからね。しかも抜群のアレンジをした松本治さんをはじめとするトロンボーン陣ですからね。ド迫力です。それに高橋信之介のドラムには舌を巻いた。隣に座ってた相倉久人さんも奥さんの中安さん(大昔に雑誌GOROで一緒に仕事して以来この呼び方の方が自然なので)もただただ唖然。加えてN響オーボエの茂木大輔さんが洋輔さんとデュオのフリージャズでも『展覧会の絵』でもエエ味で加わってイロイロ最高でした。この演奏の凄さについては日を改めて(明日ファジル・サイのコンサートで『展覧会の絵』を聴くのでそれと合わせてでも)書きます。いやあソレにしてもエエモン聴かせてもらいました。コンサート後相倉さんと一緒に洋輔さんに挨拶。茂木サンにも挨拶して帰宅。頭の中に反原発のデモの声と『展覧会の絵』がアフタービートで響き渡ったままZZZZZZZZZZZZZZZ。

CD
『トルコ行進曲〜サイ・プレイズ・モーツァルト』
『トルコ行進曲〜サイ・プレイズ・モーツァルト』

7月7日(土)
予定してたテレビの仕事は打合せと台本があまりにも掛け離れてたので出演取り止め。先方も快く了解してくれる。締切もなく時間も空いて長女と一緒に黒兵衛とゆっくり散歩。けど歩きよらへんなあ。大きな黒い犬は夏にメッチャ弱いみたい。朝スイッチを入れたら少し動いてすぐに止まるエアコンの修理に電器屋さんが来てくれる。部品の交換と思てたらナンのことはない。庭の雑草と藤蔓が室外機にからんでた。そーいえば最近庭の掃除とかしなくなった。昔はしてたなぁ。今は暇があってもパソコンいじってる。あ。ヤッパリ俺も「IT断食」をせなあかんなぁ。午後から鎌倉芸術館へ。ファジル・サイのピアノ・コンサート。以前からCDを聴いてファンになって原稿も書いたりしたけどスケジュールが合わなくてナマは初めて。凄い。まず音が大きい。これは大事なこと。一つ一つの音が強烈な自信の裏付けを得て響き渡る。だから個性が溢れ出て聴いてて気持ちがエエ。この個性を嫌がる人は別ですけど。演目はトルコ行進曲の入ってるモーツァルトのソナタ11番&サイ自身が編曲したストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」&ムソルグスキー「展覧会の絵」+アンコールにトルコの音楽やガーシュウィンの『サマータイム』など4曲。どれも凄かったけど特にペトルーシュカにはマイッタ。CDで聴く「春の祭典」も凄いけどピアノ1台でオケ以上の強烈なサウンド。テクも凄いなぁ。いやぁマイッタ。展覧会の絵も強烈やったなぁ。昨日の洋輔&スペシャル・ビッグバンドと2日続けて素晴らしいムソルグスキーでした。いやぁ満足満足…ってそれしか言えへんので『213』へ寄って生ビール。最高最高。原発も五輪も忘れて満足。音楽ってのはやっぱり別乾坤を作ってくれるのですね。漱石が書いたことは漢詩よりも音楽に当てはまりますね。あ。グールドが死んだときはベッドの脇に『草枕』があったとか。ファジル・サイも読んでるのかなぁ?ソレにしても強烈な左手やったなぁ。

DVD
『カーズ』
『カーズ』
TOY
『カーズ・トミカ』
『カーズ・トミカ』

7月8日(日)
孫の2歳の誕生日。朝彼が目覚める前にプレゼントをベッドの横に置いておいてやる。ところが寝起きが悪く目覚めた瞬間大きな声で泣き出したから仕方なく包装紙を取り除いてやるとディズニーのカーズの車両運搬車マックが出てきて機嫌が直る。現金なもんや。泣くこと地頭には勝てん。『題名のない音楽会』で松本幸四郎の歌と話に納得したあとニュース・ログに2020年東京五輪招致に関する原稿を送る。TBSの機関誌『調査情報』に出ていたいろんな人の意見をまとめたもの。男性は保阪正康氏/関川夏央氏/森永卓郎氏など賛成派が多いけど女性は大宅映子氏/中野翠氏/香山リカ氏/田中優子氏など反対派が多い。なんでかな?おまけに女性の意見の方が論理的に正しいな。詳しくはニュース・ログのスポーツを見てください。http://news-log.jp/ホームページの原稿を整理したりしてたらあっと言う間に晩飯映画劇場で孫の誕生日にちなんでディズニーの『カーズ』とはいえインター・ステイト・ハイウェイができてルート66が廃れるってコノ話は明らかに大人向き。餓鬼が興奮するのはレースのシーンくらい。こないだ見た『わんわん物語』といい『トイ・ストーリー』といい最近のディズニーにもナカナカええ話が多い。15年くらい前にディズニーランドへ行ったときにインディアンのグーフィーを保安官のチップとデールが虐めててドツイタロカと思て以来ディズニーが嫌いになってたけど…孫とマックとマックィーンとバズ・ライトイヤーで俺の心の中ではディズニー復活やな(ナンのことかおわかりですよね)。

DVD
『民族の祭典』
『民族の祭典』
『白い恋人たち』
『白い恋人たち』
BOOK
本郷陽一『白球の約束〜高校野球監督になったプロ野球選手たち』(角川書店)
本郷陽一『白球の約束〜高校野球監督になったプロ野球選手たち』(角川書店)

7月9日(月)
朝早よ起きて迎えのクルマに乗って文化放送へ。『吉田照美ソコダイジナトコ』生出演。山下洋輔さんとビッグ・バンドの『展覧会の絵』の話や毎週金曜の反原発デモの話や輿論と世論と民意のニュアンスの違いの話や国会事故調の話やアメリカの投資家ウォーレン・バフェット氏が地方新聞の株を次々と買うてる話…などをする。それにしても事故調の報告書の文章はお役所の文書にはない文体で読みやすい。たとえば福島第1原発2号機について《協力会社の決死のがれき処理が思った以上に進んだこと…》なんて「文学的」表現もある。ともかく事故を「人災」と断定したのは鮮やかだが《事故の原因を個々人の資質、能力に帰着させるのではなく(略)「組織的、制度的問題」がこのような人災を…》の部分は「犯罪者」を特定して吊し上げるのが常の米英のメディアからは「ヌルイ」といわれるでしょうねえ。日本人的解決も当の本人がきちんと反省してるなら美しいものと思うのですが…。それにしても地方紙株を買うバフェットという投資家は面白そうな人物。「成功とは素晴らしいと思うものを手に入れること。幸福とは手に入れたものを素晴らしいと思うこと」なんて彼の言葉も面白い。ウチのヨメハンを手に入れたのは…なんて話は止めて桐蔭横浜大学へ。今日の授業はレニ・リーフェンシュタール『民族の祭典』とクロード・ルルーシュ『白い恋人たち』を抜粋観賞。オリンピックにも成功を目指す五輪と幸福を目指す五輪がありますね。帰りの小田急車中で最近送られてきた本郷陽一氏の『白球の約束〜高校野球監督になったプロ野球選手たち』(角川書店)を読み始める。元『スポーツ・ヤァ!』編集長の力作スポーツ・ノンフィクション。しかし日本の野球こそあらゆる意味で世界で一番ガラパゴスといえそうやなぁ。白鵬は連日どっかおかしいなぁ。あの程度の投げを打ったあとあんなにヨタルか……?

PHOTO
『ホットドッグ』
『ホットドッグ』
『白タク』
『白タク』
『夕陽が沈む』
『夕陽が沈む』
『象の耳顔』
『象の耳顔』
『最後の晩餐』
『最後の晩餐』
『自由帳』
『自由帳』

7月10日(火)
もうすぐロンドン五輪。評論家としては現地へ行く気はまったくないけれど(You must go into the country to hear what the news at London.ですからね)資料集めは怠りなく。こーゆー場合英語を使う国は他国語に対するサービス精神がないから疲れる。2カ国語を話せる人はBilingual.3カ国語を話せる人はTrilingual.では1カ国語しか話せない人は?…というナゾナゾがあるが(答えはAmerican)Englishも似たようなもんかなぁ。しかし英語は疲れる。慣れの問題やろとは思うけど日本語はいいですねえ。と思いながら娘がどこぞのフェイスブックで見つけてきたオモシロ写真にギャハハハハと笑い転げる。それは単に子供学校用自由帳の名前を書く欄に落書きをしただけの写真。「 ねん くみ なまえ」と書かれているところに子供の文字が書き加わって「なんやねん どこのくみや なまえゆうてみい」となっている。ギャハハハハ。日本語はオモロイ。関西弁は素晴らしい。娘に言わせるとコノ写真に関東の人はあまり笑わんかったらしい。そんなもんかもしれん。しかしギャハハハの幸福は多くの人と分かち合いたいのでせっせと友人にメールを送る一日。黒兵衛とも朝夕2回散歩。ま。こんな日があってもイイ。五輪の前のギャハハの一日。晩飯サッカー劇場はユーロのダイジェスト。しかし『調査情報』の五輪特集に載ってた田中優子氏の次の一文は単純やけど正鵠を射てたなぁ。《オリンピックで本当に経済が好転するなら、まずギリシャでやるべきでしょう》2020年東京五輪招致の「経済効果は3兆円」と招致委は発表したけど…ソレってなんやねんやろなあ…?

7月11日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』生電話。2020年東京五輪招致について『調査情報』に載っていたいろんな人の賛否両論を紹介。はてさて福島第1原発と首都圏直下型地震と不穏な富士山という環境のなかで「東北復興」と「防災都市」建設が五輪を契機に可能か?戦後復興五輪(1964)は終戦後20年。2020年は大震災から9年しか経ってへん。しかもリオに負けた2016年五輪招致ではもちろん「復興五輪」なんて発想はなく2020年のために取って付けたキャッチコピー…。うむむむむ…とラジオで喋ったあとも考えながら羽田空港へ。飛行機で久しぶりの北海道。といっても帯広直行。札幌には寄らず。空から十勝平野のでっかさを実感して(3度目かな)着陸後某金融機関主催の後援会で日本の金メダル目標15個は獲得可能という俗な話題にも触れながらロンドン五輪の特徴(国境なき五輪・黒人選手は本当に強いか?・五輪&パラ五輪の融合・ソーシャルメディア革命)について話す。かなり喜んでもらえたんではないかなぁ…と自分でも満足して十勝平野の一直線の道路をタクシーで空港まで。そーいえば昔我が親父が北海道旅行をして木彫りの熊の土産を見せながら「北海道はデカイ」と何度も繰り返してたことを思い出す。あれは1964年の東京五輪の翌年のナショナル・ショップ(電器屋)のツアーやったかな。テレビの売れたエエ時代やった。そーいえばオリンピックやというのにパナソニックはテレビやビデオの宣伝をやってへんなぁ。3Dテレビも作ってないみたいやし…などと思いながら夜遅く羽田着。明日は高知行きなので羽田近くのホテル泊。

7月12日(木)
朝羽田空港すぐ近くのホテルで目覚めてテレビをつけるとウワッ九州四国が大雨や。飛行機飛ぶかなぁ…と思いながらホテルの送迎バスで第1ターミナルへ。高知行きは…高知空港落雷のため高松空港に変更か羽田空港に引き返す可能性あり…なんて電光掲示板が出てる。とはいえ考えてもシャーナイので高松に着いてしもたら讃岐饂飩食うて帰ろ…と諦めて飛行機へ。機内でもキャビンアテンド(最近はスチュワーデス=女執事とは言わないのですね)が「豪雨と落雷のため高知空港に着陸できない場合は…」と繰り返してる。けど何故かこーゆー場合に吾輩は常に楽観的。高知の雨は止むやろ…と根拠なく確信して機内では睡眠。飛行機では常に熟睡爆眠。いつも離陸直前からグッスリ眠れる。女房と旅行したときも席に着くとすぐに眠るのでズルイと言われた。あ。これって死んだふり虫(強敵に出逢ったときに身体をコロリと硬直させて死んだふりをして我が身を守る技を本能的に身につけている虫のこと)と同じか…と気付いて納得。熟睡したまま高知に到着。雨は止んでた。死んだふり虫の生き延びる技術は悪くない。高知新聞の人の迎えのクルマで新聞社へ。高知は以前プロ野球キャンプで毎年15年連続くらい訪れてたのでよく知ってる。けど龍馬空港なんて呼び名は知らなんだ。月に1回の高知新聞政経懇話会で昼食を食べたあとやはりロンドン五輪の話。終わりの時間を間違えて1時間で話を終えようとしたら1時間半だと言われたので喜んで30分延長。話すことならいっぱいありまっせえ(笑)。予定時間をたっぷり使って話を終えると高知新聞の社長さんから「話の引き出しを沢山お持ちで…」と言われて恐縮。元運動部で講演の世話人をしてくれた記者さんと近くの『ひろめ市場』というデッカイ飲み屋へ。沖縄那覇の公設市場の2階みたいな感じで飲み屋と食いもん屋がズラリと屋台のように並んでる。昔はなかった最近大流行の店らしいけどこーゆー店は高松では流行らないらしい。鹿児島と和歌山は黒潮文化圏やから流行るかな…なんて話しながら大ジョッキ2杯と塩タタキ(鰹のたたきを塩で食べる!!)に舌鼓を打ってると隣に座ったおばちゃんが「これ飲んだらクルマの運転もでっきょるがにぃ」とかなんとか言いながら近郊農家の地元有名ドリンク(ああ名前を忘れた)をプレゼントしてくれる。訊けば静岡出身の高知人。静岡も黒潮文化圏かな…なんて思いながら空港で鰹のたたきと鯨のベーコンとさえずり(舌)を買って北海道で買うた十勝チーズと白い恋人とともに帰路につく。長いながらもアッという2日間でした。

7月13日(金)
2日間自宅=仕事場を離れただけで未整理情報がコンピュータにも郵便物にも山ほど溜まる…というのは喜ぶべきことか悲しむべきことか。ツイッターにもフェイスブックにも手を出してない者としてはまだまだ「IT断食」など必要ないはずだが…と思いながらメールや郵便物やFAXの整理&返事やら礼状やら請求書etcを書いて…たら昼飯。午後も同じ仕事の繰り返し。ようやく片付けて夕方から首相官邸へ。金曜の原発再稼働反対デモを体験。といってもわざわざ大船から出かけて…というのにちょっと抵抗があったところへスポーツマンシップ研究&実践者というべき前広告代理店エリート社員&現某大学客員のH氏から仲間と食事会の連絡。食事会出席のついでにデモ。この「ついでに」という距離感がこのデモにはふさわしいように思いながら東京駅から丸ノ内線で国会議事堂前へ。地下鉄の中にも彼らはデモ参加だなと思える若者3人組と若い子連れの夫婦がいて…うわっ。午後6時で早くも地下鉄出口が大混雑。警官隊もいっぱい。行列のできてるトイレに入ると警官2人が入り口に立ってる。「トイレを警備ですか?」「ええ」と若い警官が笑顔で答える。1箇所に規制された出口から地上に出ると首相官邸前には到底辿り着けない人の波。しかも警察の規制がやたら激しくデモに参加といっても警官に言われるまま行列に並ぶだけ。「たかじんの委員会見ましたよ」と話しかけてくる人がいて「何処で見たん?」と訊くと浜松とか。仕事で一泊のサラリーマンがデモに参加とか。行列に並んでいてもラチがアカンので反対側へ歩いていくと風船を配ってる人がいて康夫ちゃん…いや田中康夫代議士だった。近くのどこかから女性政治家のマイク演説の声も聞こえてくる。「小沢先生とともに民主党を離れた国民の生活が第一の……です」ちょっとシラケル。目と目が合った中年の男性に「東京オリンピック反対!」と笑顔で声をかけられる。こちらは苦笑い。まぁ機会があればゆっくり話しましょう。人だらけなので外務省横の道から霞ヶ関の駅へ。地下鉄に乗って溜池山王で降りて首相官邸の裏に出る。ここは「サイカドーハンタイ!」と叫ぶ10人くらいのデモ参加者を同数以上の警官が取り囲んでいる。国会議事堂前と首相官邸前の歩行者規制はデモ参加者をこっちへ来させないため?と思って「サイカドーハンタイ!」を向かいの歩道から眺めていたら結構年配のオジサンから「○○5丁目の方でしょ?」と話しかけられる。「え?なんで御存知?」「私2丁目なんです。犬の散歩をされてるのをよく見かけますので」うわあ。「デモに参加に?」「ええ。けど警察の規制は無茶苦茶だな。これじゃどこへも行けない」警察が道路の通行を規制&封鎖したらデモ参加者はもちろん報道陣も自転車も通れない(なぜかバイクはOK)。で1時間ほど「サイカドーハンタイ!」の場所に立って参加者たちといろいろ話して東京八重洲のH氏の食事会で韓国料理店へ。ちょいとデモの見たまま報告と楽しくスポーツの話。帰り際に酔客から「たかじんの番組でオリンピックのこと喋ったはったん見たでぇ」と大阪弁で言われる。「コッチではやってへんでしょ」「わし。大阪やがな」たかじんさんは病気療養で出てへんのに名前のついた番組は見てる人多いなぁ。一昨日の帯広でも昨日の高知でも言われたもんなぁ。知らんのは東京の人だけやで。微酔いで帰宅。テレビでニュースを見たけどカメラも動けなかったせいかアノ大勢の人波を映した映像はなし。NHKは報道すらしてないけど報道してる民放も事実が映せてへんなぁ。こりゃ皇居前広場くらいに場所を移さな首相官邸前では定員オーバー&桜田門の規制でどもならんで。全国的には飛び火してるらしいけど…今月最後の日曜日に国会を囲むという「紫陽花革命」の行方は…?

DVD
『道化師』
『道化師』
『カヴァレリア・ルスティカーナ&道化師』
『カヴァレリア・ルスティカーナ&道化師』
『フェリーニの道化師』
『フェリーニの道化師』
『道』
『道』

7月14日(土)
あっ。昨日から朝日新聞で筒井康隆大先生の連載小説が始まったはず…と昨日の新聞を引っ張り出すと出てる出てる。タイトルは『聖痕』。息子さんが挿画。赤ん坊の記憶を思い出すことの嘘あたりから始まった筒井ワールドはどう続く?しかし短いとはいえ毎朝ほんのちょっとだけ別世界に飛ぶのは勿体ない…という気持ちが強く単行本になってからまとめて…となりそうな気配。それよりスポーツ面のアベランジェFIFA前会長が収賄という記事に目が止まる。ふ〜ん。24年間で1億2千万円か。意外と少ないな。日韓W杯で日本側に付いたからかな。FIFA前理事のティシェイラは10億3千万やもんな…なんて勝手な想像も収賄を求めるような感想はいけませんね。しかし意外と少ないなぁ。あ。この記事は毎日には載ってなかったけどスポーツ面は毎日のほうがずっと面白い。「インサイド」というシリーズの「ジャマイカの陸上を追って」は毎日読んでます。今朝の朝日の一面トップのロンドン五輪ソーシャルメディアの話題も新聞としては遅い。それに1964東京五輪女子バレーの記述で「カラーテレビの前に集まり」というのは正しくはあっても放送はカラーじゃなかったですからね。紛らわしい。しかも『ALWAYS』の映画を見たときも思たけど当時のカラーTVは町工場の社長が買える価格ではなかったですね…などと思いながら午後から上野の東京文化会館へ。二期会オペラ『パリアッチ(道化師)&カヴァレリア・ルスティカーナ(田舎の騎士道)』を見る。カリニャーニ指揮東フィルも歌手陣も頑張ってイタリアの雰囲気OK。でも演出は?男達が会議室の長机の上で決闘する?テレビ・スタジオのクルーが白衣を着てる?アイデアは悪くないけどチープに見えるところが辛い。原因は演出家ではなくプロになりきれない二期会の温習会的体質かな。あ。二期会は今年で60周年。俺と同い年か。大橋国和さんのモーツァルトのちょい役(魔笛の兵士)や立川澄人さんのワーグナー(ラインの黄金のドンナー)から見てる者としてはお互いここらで第三段目のロケットに点火したいな…なんて思いながら帰宅。昨日から家に帰ってた長男と高知みやげの鰹のたたきを食いながら晩飯映画劇場はミュージカル『コーラス・ライン』。やっぱりコレは何回見てもブロードウェイの「断末魔」以外の何物でもないな。舞台裏を見せてミュージカルは死んだな。オペラはもっと早く死んでるけど良くも悪くも「新演出」で再生してるからミュージカルの将来も…?『ウェストサイド』のジェローム・ロビンスの振付著作権が切れるのはいつかなぁ?

DVD
『アイ・アム・キューブリック!』
『アイ・アム・キューブリック!』
『フルメタル・ジャケット』
『フルメタル・ジャケット』
VIDEO
『おかしなおかしなおかしな世界』
『おかしなおかしなおかしな世界』
DVD
『手錠のままの脱獄』
『手錠のままの脱獄』
『招かれざる客』
『招かれざる客』
『ニュールンベルグ裁判』
『ニュールンベルグ裁判』

7月15日(日)
朝『題名のない音楽会』はディズニー特集。ナカナカ面白い企画とはいえ音楽中心は2歳の孫にはまだちょっと早いかな。最後のMIC・KEY・ミッキ・ミッキ・マウスの歌でキューブリックの『フルメタル・ジャケット』を思い出す。あの最後のシーンはディズニーの音楽を使った(アル意味で)最高のシーンですね。今週は明日からナンヤラカンヤラ忙しくなるので今日は思い切りゆっくり酸素を吸おうとハード・ディスクにため込んだ映画を見る。まずは『間宮兄弟』。う〜ん。森田芳光監督やというので我慢に我慢を重ねたけど40分くらいでダウン。小生の性格にはまったく合わないのほほ〜んとした映画です。最後までそうかどうかは知りませんが殺人事件も起こらないようです。チクショーッと思いながら午後からは『アイ・アム・キューブリック!』これはサイコー。大ケッサク実話詐欺コメディ。ジョン・マルコヴィッチの見事なゲイの演技だけでも腹から笑える。スタンリー・キューブリック監督を名乗って詐欺を次々と成功させるホモの男がパブである男に『ニュルンベルク裁判』は面白かったと言われて「あの撮影は苦労した」と答えると「あの映画はスタンリー・クレーマーだ。詐欺を働くならちょっとくらい勉強しろ」と言われるシーンにはギャハハハハと笑った。『手錠のままの脱獄』や『招かれざる客』や『渚にて』ならキューブリックではない(クレイマーだ)と疑われる(気付かれる)けど『ニュルンベルク裁判』は間違える奴がおりそうやねぇ。俺はクレイマーなら『おかしなおかしなおかしな世界』が好きですけどね。しかし原作は実話でほとんどの男達はキューブリックと似ても似つかぬ男に「髭は剃った」と言われて騙されたんですからね。振り込め詐欺に騙された老人たちがいるから軽々しいことは言えないけれど親戚を持ち出さない詐欺は生半可なインテリほど騙されやすいと言えそう。そういう詐欺は一つのアートといいたくなる面もある。そういえば『詐欺とペテンの大百科』(青土社)というメッチャ面白い本には「ニューヨークのマンハッタン島の南端がビルの重みに耐えられなくなって沈みそうなのでセントラルパークの南側で切断して南半分を沖へと運び出し南北を逆転してくっつけ直す」という工事の寄付を募って馬鹿儲けした詐欺師の話が出ていた。こんな話に騙される奴は…と騙された人を馬鹿にするよりもコンナ話で騙す奴は凄い!と言いたくもなる。そういう意味で親戚を持ち出す振り込め詐欺やオレオレ詐欺は詐欺師とも呼べない悪質な犯罪者ですな。久しぶりに大相撲も見て妙義龍の相撲に拍手を贈って白鵬はヤッパリ衰えてたのかなぁ…と心配して晩飯食ってNHKで高雄山のムササビを見て五輪の番組は録画にして早よ寝る。

7月16日(月)
早朝迎えのクルマに乗って文化放送へ。『吉田照美ソコダイジナトコ』生出演。原発問題やらいじめの問題やらロンドン五輪の問題やら。福島原発事故未収束のまま東京五輪を招致していいのか?1964年の戦後復興五輪は終戦後19年。2020年は大震災後9年。さて…。いじめはどの学校どの子供にも起こりうる。大事件になるか否かはオトナの責任。ロンドン五輪の小生の金メダル予想は16個。悲観論はムードの問題。楽観論は意志の問題…ですからね。スポーツイベントは本質的問題点を忘れず祭りを愉しみたいものです。本質的問題を忘れず…。今日は海の日で大学は休み…ではないらしい。月曜日の休日が多すぎますからね。それを知らずに仕事を入れてしまったので吾輩の授業は休講。来週も休講で補講は試験中の再来週。学生の皆さん!間違えないように。で仕事の打合せをしたあと帰宅。猛烈な暑さの中せっせせっせと原稿書き。とはいえ風があるので比較的爽やか。夏ですからね。暑いのは当たり前。せっせせっせ。晩飯TV劇場は録画でNHKスペシャルの内村航平科学分析。メッチャ面白かったけど生番組でアフリカ黒人選手の長距離走のカラダのことやってるの忘れてた。これは『人種とスポーツ』の本を読んだからマァええか。せっせせっせ……寝よ。

MOVIE
『フェイシング・アリ』
『フェイシング・アリ』
DVD
『モハメド・アリ・ザ・グレイテスト』
『モハメド・アリ・ザ・グレイテスト』
『モハメド・アリ/ザ・グレイテスト1964-74』
『モハメド・アリ/ザ・グレイテスト1964-74』
『モハメド・アリ/チャンピオンへの道』
『モハメド・アリ/チャンピオンへの道』
『モハメド・アリ かけがえのない日々』
『モハメド・アリ かけがえのない日々
『チャンピオン伝説 超完全版〜世界ヘビー級を制した5人の男たち〜』
『チャンピオン伝説 超完全版〜世界ヘビー級を制した5人の男たち〜』
『アリ』
『アリ』
『マルコムX』
『マルコムX』
BOOK
ノーマン・メイラー『ザ・ファイト』(集英社)
ノーマン・メイラー『ザ・ファイト』(集英社)

7月17日(火)
暑い。夏や。当然や。TVのニュースは熱中症で亡くなった人や倒れた人が何人…と報じる。東海道線などの電車に飛び込んだ人のことは報じない。日本では自殺はあまりに日常的だから?季節の話題ではないから?報じると連鎖反応を招くから?などと余計なことを考えながらせっせせっせと仕事。暑い。夏や。クーラーは入れない。節電ではない。どこか贅沢品の感覚が身体に刻み込まれているから。生まれ育った電器屋ではクーラーは売り物の商品ではあっても自宅で使うモノではなかった。洗濯機も冷蔵庫も最初はそうでしたね。テレビは店で見ることができたので日本で最初のテレビっ子として育ったけど店の洗濯機や冷蔵庫やクーラーは使えませんでしたからね。しかし暑い。夏や。もうすぐ近代スポーツのことをサマーゲームと呼ぶイギリス(ロンドン)でオリンピックが始まる。ロンドンは夏がスポーツの季節。日本はスポーツの秋。夏の甲子園は夏休みのときにしかできないスポーツではない催しであることを再確認すべし。暑い…と思いながら夕方から銀座京橋へ。本屋にチョイト寄ってから映画試写会。中味はモハメド・アリと闘ったボクサー10人の証言と実写フィルムで天才ボクサーの「実像」を浮かびあがらせた『フェイシング・アリ』(直訳すれば『アリと直面(直接対決)して…』かな)。いやぁ。素晴らしかった。面白かった。ジョー・フレイジャーやジョージ・フォアマンやケン・ノートンやヘンリー・クーパーやジョージ・シュバロなどの元ボクサー元チャンプの話が素晴らしかった。なかでも真面目なフレイジャーの真摯な証言には涙が出そうになった。アリとソニー・リストンの2度目の戦いは八百長だったときちんと証言もしてるしブラック・モスレムの話もマフィアの話もきちんと出てくる。そんななかで闘った男達の証言はすべて本物。ボクシングというスポーツの高貴さと闘う男達の純粋さを再認識しました。そのなかでアリという歴史上最大級のトリックスターが現れて周囲の人間は彼との距離感に悩まされる…素晴らしいドキュメンタリー映画でした。しかしアリのアトランタ五輪での最終聖火ランナーの映像がナンデ出てこないねん?!IOCが映像権を牛耳るのもエエカゲンにせえよ。こんなに素晴らしい映画なら使わせてやれよ。予告編はコチラで。http://www.youtube.com/watch?v=LvQExfvzYps

BOOK
共同通信社・編『心の聖地 スポーツ闘いの記憶』(岩波書店)
共同通信社・編『心の聖地 スポーツ闘いの記憶』(岩波書店)

7月18日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』生電話。ロンドン五輪26スポーツ(競技)302ゲーム(種目)ではたしてサッカーは必要か?という話。W杯のほうが盛りあがるならそれでいいではないか。オリンピックとは平和のための人類のお祭りなんだから競技数はもっと減らして出場者は(有名選手もホテルなんかに泊まらず)全員選手村に入るべきでは?という話。そのあと共同通信社・編『心の聖地 スポーツ闘いの記憶』(岩波書店)を一気に読む。「私」とか「僕」という一人称で筆者がしゃしゃり出てくることのない新聞記者の書いた簡潔な文章の見事なスポーツ・ノンフィクション。地方紙掲載時の写真がないのは少々残念だが(私小説ではない)スポーツ・ライティングの手本。一気に書評原稿も書きあげる…と早くも晩飯。BSフジのプライム・ニュースで国会事故調の最終報告について2時間特番を見ながら。黒川清委員長の話はいつ聞いても明解。政治家たちは…?夜U-23男子五輪代表サッカーの対ベラルーシ戦。ユーロの記憶が残ってるアタマで見ると下手糞やけどスペインと接戦をしたベラルにこの闘い方ならイイセン行けるのでは?と思う自分の甘すぎる判断を自分で嘆く。本番直前の調整試合での勝利ですからね。ついでにNHK-BS海外ドキュメンタリーでプラスチック汚染をルポした番組を見る。ちょいと夜更かしの練習をしておかないと明後日のNHK五輪特番の本番最中に眠ってしまいますからね。いかんいかん。ホンマにスタジオで眠るのとちゃうかなぁ…と午前1時近くなるとウツラウツラ。なんとか持ち堪えた後ベッドでバタングー。ZZZZZZZZZZZZ。

7月19日(木)
暑い。夏ですね。午前中は原稿校正やらメールの整理やら。午後もごちゃごちゃ雑務。気分転換に床屋…じゃなくてヘアサロンへ。阪神ファンのマスターと「最近の野球は全然オモシロないねぇ」「阿呆くさくて全然見てへんなぁ」と床屋談義…じゃなくヘアサロン・トーク。新井のバッティングもオモロナイ。巨人の野球もオモロナイ。パ・リーグに迫力がない。ホークスのユニフォームの色は最悪。それにしても点数が入らん。その割に投手戦の迫力がない。見たいと思うのは楽天のマークンのピッチングくらいか…って結構お互い見てるやないか。夕方某新聞社の取材を受ける@『213』で生ビールを飲みながらロンドン五輪の見所&日本の金メダル数予想。小生の予想は16。選手はみんな頑張ってるからこれくらいは予想してあげないと失礼。射撃・トランポリン・セイリング・フェンシング・なでしこ各1個(サッカーは11個に数えたいなぁ…って前にも書いたか)。水泳1〜2個・レスリング・体操各3個・柔道3〜4個…で合計15〜17個。平均16個。しかし日本のスポーツ界は頂点を伸ばそうとするばっかりで裾野を広げようとせんからアカン…という話も加えて帰宅。晩飯はBSフジで元現両防衛大臣のオスプレイの話を聞きながら。オスプレイの安全性ばかりが問題になってるけど尖閣諸島との関係がわからん。ミサゴ(オスプレイ)の繁殖地にはなりそう。そこを羽根を休める場所(基地)にすれば?周りに住宅もないし…。しかしそれ以上にわからんのがイギリスのLIBOR問題。London Inter-Bank Offered Rateのことらしいけど銀行はどの国でも内輪で物事を隠したがるらしい。だから原発株(電力会社株)も一番多く持ってるのか…ウトウトしたあとハッと目を覚ましてなでしこジャパンvsフランス戦。フランスはスピードあるなぁ。なでしこはエエときに負けとけたなぁ。0-2で負けてもマッチメイクは本番に向けて勝利ですね。

7月20日(金)
朝から電話がジャンジャン…というほどでもなけれど第3回WBCへの出場をNPB選手会が拒否したことについてテレビやラジオから出演を求められる…といっても最終決定権を持つのはアノ人でアノ人がすべてを決めるんですからねえ。日本の企業がWBCI(WBC-Incorporation)へ多額の協賛金を支払ってるのに日本の出場チーム(選手)への分配金が少ないという選手会の主張は正しくオリンピックではアメリカもIOCに対してまったく同じ主張を繰り返して分配金を多く勝ち取った。けど日本の野球組織はアノ人を口説けばいい…とアメリカも知ってますからねえ…。さてどーなるか?根本的には日本のすべてのマスメディアがスポーツから手を引かないとダメ…ということに尽きるのですがソレを喋らせてくれる電波メディアは文化放送と地方局以外にどこがあるかなあ…?ナンヤラカンヤラドタバタとした一日で夜そそくさとNHKへ。PM9時から打合せをしてNHK-BSの『五輪特番クイズ・マラソン』にPM11時から2時間生出演。司会は雨上がり決死隊。いつもなら寝てる時間。しかしノンフィクション作家の松瀬学さんや元NHKアナウンサー解説委員の山本浩さんとの3人組「五輪マスターズ」で楽しくクイズに答える番組。五輪選手チームやお笑いチームと番組を楽しみ眠気は感じず最後にデーモン小暮さんやロザンの宇治原さんなんかのインテリ・チームを抜いて優勝!と思たらマラソン同時ゴールということで2チーム優勝。まぁスポーツ評論家として知識を披露できた場面もあったしエエのでしょうけどNHKもバラエティ番組が多くなりましたね。BSニュースで番組中断のときはデーモンさんと相撲談議。「大相撲八百長に対する玉木さんのコメントは一番よかった」とほめられ素直に喜ぶ。デーモンさんが初めて相撲を見始めたのは大鵬の晩年とか。コッチは鏡里&吉葉山。年齢差を感じる。といっても閣下は悪魔年齢X万年ですけどね(笑)。番組終了後タクシーで品川プリンスホテルへ。明日は始発で名古屋入り。早く寝なければ。

7月21日(土)
朝5時15分起床。シャワー浴びで歯磨いて品川プリンスホテル飛び出して品川駅6時発新幹線で名古屋へ。眠って乗り越すのが怖くて眠れなかった。とはいえ仕事となると目は硬い。名古屋中日ビル前8時出発のバスで佐渡裕指揮のプッチーニのオペラ『トスカ』団体観賞ツアー。兵庫県芸術文化劇場に向けて元気出してシュッパアアアツ!!小生が真夜中のNHK五輪特番に出てるのを見て「来られないのかなぁ」と思ってしまったオバサマもいたそうですが来ましたでぇ。仕事しまっせえ。バスの中では『トスカ』の解説。西宮市にある芸文到着後レストラン『Y(イグレック)』でトスカ・ランチ。オバサマ方と魚や肉を楽しんでいるところへ佐渡裕さん登場。『トスカ』の見所を少し話して下さったあと毎年恒例とはいえ直筆サイン入りパンフレットを一人ずつ渡して下さる大サービス。で食事のあと『トスカ』本番。いやあ。素晴らしかったぁ!

7月21日(土)つづき
佐渡裕芸術監督プロデュース&指揮の『トスカ』にはホンマに満足。外国人歌手も水準以上で特にスカルピアが迫力あったのでオペラ全体が引き締まり佐渡サン指揮のカンサイジン・タント・メッチャ・キレイヤンカ・イタリアン・カンタービレとドラマチックな音楽に大満足。しかもダニエレ・アバドの台詞と音楽を丁寧に追った演出がわかりやすく観客の誰もが舞台に酔うことができた。客席は補助席も出て満員。舞台が終わるとスタンディング・オベイション。これが28日まで合計8回公演続くかと思うと凄い!としか言いようがない。我らがツアーは終演後ロビーにでたあと客席に再度戻りプロデューサーの小栗哲家さんから舞台装置や歌手の外国人と日本人の違いなどオモシロイ話を山ほど聞かせていただく。そのとき小栗さんを紹介するのに「プロデューサーの小栗旬さんです!!」と本気で言ってしまい平謝り。「いいですよ。息子の名前ですから」と小栗さんは笑顔。32名のツアーのお客さんにはランチもオペラの舞台も演奏も佐渡サンや小栗サンの話にも満足していただけたこととバスを見送って小生はヨメサンと一緒に京都へ。久しぶりに祇園『金星』の美味しいフルコースと赤ワインでディナーのあと『酒肆G』で美味しいお酒&京都泊。

7月22日(日)
京都の朝。もっと蒸し暑いかと思たら意外と爽やか。六道珍皇寺へ行って和尚っさんに一足早くお盆のお経をあげてもらう。珍皇寺(京都弁では「ちんのんさん」)の「六道グッズ」も増えていて小野篁のミニチュア・フィギュアの携帯ストラップをいただく。和尚っさん曰く「これは結構よう出来ててレアもんでっせ。こないだNHKの有働さんも来はりまして持って行ってもらいました」そう言えば最近は有働さんと遭うてへんなぁ…で和尚っさんといろいろ話して吾輩は帰鎌。新幹線車中は爆睡。途中携帯に電話が入ってWBCについて話してほしいと言われ東京着後タクシーでテレビ朝日へ。『やじうまテレビ』のVTR収録後ハイヤーで帰宅。帰宅後は大相撲優勝対決の日馬富士の相撲に感激したあと孫がカーズのDVD見るのに付き合わされて(もう20回以上も見てるでぇ…とほほ)…晩飯食うて…明日が早いので爆睡。ZZZZZZZZZZZZZ。

BOOK
藤澤房俊『シチリア・マフィアの世界』(講談社学術文庫)
藤澤房俊『シチリア・マフィアの世界』(講談社学術文庫)
ジェフリー・ブラウン『ダース・ヴェイダーとルーク(4才)』(辰巳出版)
ジェフリー・ブラウン『ダース・ヴェイダーとルーク(4才)』(辰巳出版)
トレヴァー・ノートン『世にも奇妙な人体実験の歴史』(文藝春秋)
トレヴァー・ノートン『世にも奇妙な人体実験の歴史』(文藝春秋)
半藤一利『日露戦争史』(平凡社)
半藤一利『日露戦争史』(平凡社)
内村鑑三『代表的日本人』(岩波文庫)
内村鑑三『代表的日本人』(岩波文庫)
渡邉恒雄『反ポピュリズム論』(新潮新書)
渡邉恒雄『反ポピュリズム論』(新潮新書)
スティーヴン・ミルハウザー『ナイフ投げ師』(白水Uブックス)
スティーヴン・ミルハウザー『ナイフ投げ師』(白水Uブックス)
『志賀直哉全集第2巻大津順吉 范の犯罪』(岩波書店)
『志賀直哉全集第2巻大津順吉 范の犯罪』(岩波書店)

7月23日(月)
朝4時半起床。迎えのクルマに乗って文化放送へ。『吉田照美ソコダイジナトコ』生出演。電力会社の社員が恥ずかしげもなく公聴会で「個人の意見」として「会社の意見」を披露したことや堂々と「会社の意見」を披露したことをメチャメチャ批判。組織の一員が公の場で個人の意見を表明できると考えるのは阿呆な素人のアマちゃんの意見。長嶋茂雄さんなど長嶋茂雄という職業を全うしておられるのだ。何が「個人の意見」じゃ!「会社の意見」は別の場所できちんと表明しろ!それと…WBCに選手会が不参加表明の話題。選手会の主張はすべて正しい。アメリカのオリンピック委員会(USOC)も国際オリンピック委員会(IOC)に対して同じこと(アメリカ企業が仰山カネ出してるのにキックバックが少なすぎるやんけえ…ということ)を言うて交渉に成功した。けどNPB選手会は言いっぱなしで交渉になってない。WBCIもMLBもMLB選手会もNPBとNPB選手会の意見は別でNPBを実質動かしてるのがナベツネという妖怪だと心得てる。第1回WBCのときも同じようなことがあってナベツネさんが全部ひっくり返したんですけどね…と話して東京駅へ。エキナカの店で牛タン朝カレーに舌鼓を打って店を出ると某TV局のクルーがエキナカを取材してるのでチョットお話を…と話しかけてくる。思わず吹き出してチョウド今頃アンタのテレビ局の番組にオレは出てまっせえ…と言うと相手はキョトン。別にオレの顔を知らんかってええけど…あっ。出てるのは5チャンや。このクルーは8チャンや。失礼。間違うた。まぁええわで新幹線で新大阪へ。MBSの出番まで時間があったので隣の丸善ジュンク堂書店でたっぷりゆっくり本を眺めて大量購入。藤澤房俊『シチリア・マフィアの世界』講談社学術文庫。これは最近見た二期会のオペラ『道化師』と『カヴァレリア』のパンフレットに書かれてた文章がメッチャ面白かったからネライ買い。内村鑑三『代表的日本人』岩波文庫。これも明治人に見た隆盛・鷹山・尊徳・日蓮などを読んでみたかったのでネライ買い。スティーヴン・ミルハウザー『ナイフ投げ師』白水社。この短編小説集はタイトルに惹かれて衝動買い。志賀直哉の女房を殺したナイフ投げ師を描いた短編『范の犯罪』が好きですからね。トレヴァー・ノートン『世にも奇妙な人体実験の歴史』文藝春秋。これもタイトルに惹かれて衝動買い。この手のケッタイナ本は大好きです。半藤一利『日露戦争史1』平凡社。半藤さんの戦争本は全部読んでるので。ジェフリー・ブラウン『ダース・ヴェイダーとルーク(4才)』辰巳出版。これは表紙を見てギャハハハと笑ってちょいと立ち読みしてさらにギャハハハハと笑ったので衝動買い。そして渡邉恒雄『反ポピュリズム論』新潮新書。これは「敵」の考えを知るため(笑)。パラパラと立ち読みして「日本でカラーテレビの本格放送が始まったのは一九六〇年である」という単純な間違いをすぐに発見して快哉(笑)。そんな細かいことはドーデモエエけどこの人の政治経済に関する意見は概ね正しい。しかしスポーツに関することは無知ですべて間違っている。そのことに気付かない老人は情けない。『ちちんぷいぷい』に生出演。桂ざこば師匠に「佐渡サンのオペラ仰山客が入ってましたでぇ」と報告すると「そら去年の舞台がよかったモン」お見事!ヨハン・シュトラウス『こうもり』での師匠の演技はサイコーでした。ぷいぷいでもWBCのことを喋ってタコ・カレーを食べさしてもろてCM中にラグビーの大畑さんと2019年のラグビーW杯日本開催をもっとガンバラなアカンでという話をして谷村新司さんと楽しくロンドン五輪の話をしてたむけんサンから『たむらの焼肉弁当』の試供品をもろて京都からヨメハンと一緒になって新幹線で弁当美味しく食べて帰宅。ギョーサン書いたからオヤスミ。ZZZZZZZZZ。

7月24日(火)
うわっ。イチローがヤンキースに移籍や。うむむむむむ…と唸ったのはあまりにも見事に鮮やかなトレードだったから。外野手に怪我人が出て補強したかったヤンキースにとってもチームの若返りをしたかったマリナーズにとっても新たなモチベーションを得て第2弾ロケットに点火したかったイチローにとってもプラスの見事なトレードですね。三方一両得とはこのことか…と電話をかけてきた某新聞記者に話したけど大岡越前守の洒落が通じなかったので以後この話はヤメ。しかしアメリカ人は人間を商品として扱うときの商売=ドライなビジネス感覚優れてるなぁ。まだ38歳のイチローがこれで気分転換大活躍できればエエんやけど…。しっかし日テレが朝のワイドショウで記者会見生中継を延々と放送したのは将来の布石?ではないやろけどオールスター戦ですら空席が目立つようになったNPBは選手のことより構造的欠陥(マスメディアの支配!)の改善を考えんとアカンでぇ…というコメントはいくら口にしてもマスメディアには載らんなぁ。夕方から渋谷オーチャードホールへ。フランク・シナトラの生前の歌声と生バンドを組み合わせた音楽のダンス・ミュージカル『カム・フライ・アウェイ』を見る。うわっ。斜め前の席が中尾ミエさんや。若いなぁ…と思いながら…うむむむむむ…と唸ったのは舞台がビミョーだったから。シナトラの歌の選び方もワンパターンならクラシカルな振付もワンパターン。『オール・マン・リヴァー』も『テイク・ミー・アウト・トゥ・ザ・ボール・ゲーム』も選ばれてないしタップダンスがない。踊りの上手いダンサーが揃ってるのやから『マイ・ウェイ』ではフレッド・アステア&ジンジャー・ロジャース以上の優雅さを出してほしかったけど…。バック・バンドも確かにテクは上手いかもしれんけどオリジナリティは…。オペラは死んだと言われてから演出の妙味で復活してるけどミュージカルは死んだあと新たな復活に苦慮してるな。『コーラス・ライン』で舞台裏を見せてロイド=ウェッバーがキリストに歌わせたのを最後に「新しい」と言える作品は皆無。『プロデューサーズ』は面白かったけど音楽はオールド・スタイルのパロパロパロディ。このシナトラ・ミュージカルもアバを使った『マンマ・ミーア』と同工異曲。レナード・バーンスタイン&ジェローム・ロビンスは凄かったなぁ。『ウェスト・サイド・ストーリー』を超えるミュージカルは出て来んのか?

7月25日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』生電話出演。イチローのことをチョイト喋ってからNPB選手会WBC出場拒否の話題。ナベツネがひっくり返すのでしょうか?そのあとニュース・ログの「文化」と「スポーツ」に原稿を送って校正をして昼飯食って週末のオペラ講座のレジュメ作り。暑い。クソ暑い。クッソーと思てるところへ次女が孫と一緒に職場から帰ってきたので風呂。孫と一緒に汗を流してビールとチーズ。晩飯映画劇場はディズニーの『カーズ2』。舞台は東京&パリ&イタリア。石油産業とマフィアとスパイがからんだ大活劇…で主人公は2枚目のライトニング・マックィーンから三枚目のメーターに変化。おまけにますます大人のテイストで思わず見てしまう。パフュームの歌に乗っての東京の描かれ方もオモシロイ。晩飯のあとチョイト仮眠してからロンドン五輪女子サッカー初戦。前半得点のほしい時間帯に見事な攻撃で川澄ゴール!続けて宮間のヘディング(カナダ・キーパーのミス?)で2−0。なでしこ強い!

7月25日(水)つづき
なでしこVSカナダ後半。カナダの息の根を止めた!と思えた大儀見のゴールが相手に阻まれて2−0から1点奪われて苦戦。しかしイレヴンの意思統一が見事でそのまま逃げ切る。まぁ初戦としては合格点ですね。宮間のパスの調子がチョイトおかしいようにも思えるけど修正するでしょう。しっかし澤はサスガですね。もぅ澤抜きでもエエか…と思った時期もあったけどイヤイヤやっぱり必要な素晴らしい選手です。しかしアメリカは凄いなぁ。あのフランスに0−2で負けてたのをひっくり返して4−2か…。なでしこはトーナメントではどの相手とどんな試合をするんやろ…。寝不足してしまう日々が始まったなぁ。寝よ。ZZZZZZZZZZZZ。

7月26日(木)
朝長女と一緒に黒兵衛と散歩。真っ黒のデカイ犬は夏の散歩が辛そう。すぐに日陰でへたりよる。とほほ。そのあと原稿書き。こっちも暑さでへたりそう。しかし今年はまだ一度の仕事部屋に冷房を入れず。せやから原稿が書けんのかなぁ…と言い訳を頭のなかに思いめぐらしながらも校正をやって週末のレジュメは送ってその他いろいろ仕事やって原稿だけは書けんとホンジュラスVSモロッコ戦見ながら晩飯食って…。強いのか弱いのかようわからん両チームの闘い方のあとヤッタアー!!日本勝ちましたぁ!!スペインに大勝利!!とはいうもののきちんとゴール決めてりゃ5−0やったでぇと言いたくもなるけどマァ勝ったしエエか(汗)。しかしコレも強いのか弱いのかよぅワカラン試合やったですね。アトランタ五輪でもブラジルに勝ったあと決勝トーナメントに出られなかったのでアトの2試合ガンバレ!!アトランタでは確か同じグループで日本が負けたナイジェリアが金メダル。ブラジルが銅メダルやったなぁ。今回もその二の舞にならんように。寝よ。ZZZZZZZZ。

7月27日(金)
暑い一日。原稿書けん。まぁロンドン五輪の開会式を見てから…と思うもののどれほど状況が変わるものか。しかし暑い。夏やからシャーナイ。夏は仕事したらアカンな…とはいえ飯代は稼がなアカンし…などとクダランことを思うばかりで原稿は進まん。そんなところへNHK国際放送局から電話。ロンドン五輪の特徴と注目する日本人選手を喋る。前者は「ボーダーレス」をキイワードに国境・人種・性別・メディア…それぞれのボーダーが消えるという話。後者は特になし。日本の金メダルは15個を期待…といつもの話。これを英独西露中韓など15カ国語に訳して世界に向けて放送するとか。聞いてみたくもあり聞いてもワカランし…仕事としての手応えもワカラン。マスコミで働く人間くらい非国際的な人間はイナイ…といえるかも。そーいえば我が原稿が外国語に訳されたのは英語でコラムが3回フランス語でコラムが1回韓国語でコラムが2回(海賊版で本が1冊あるそうですが未確認)中国語で単行本が1回…。この数がスポーツ評論家として多いのか少ないのかもワカラン。まぁ少ないやろなぁ…と思いながら寝る。明日は朝が早いですからね。

DVD
『DVD決定盤オペラ名作鑑賞シリーズ8蝶々夫人』
『DVD決定盤オペラ名作鑑賞シリーズ8蝶々夫人』
『プッチーニ:歌劇《蝶々夫人》』
『プッチーニ:歌劇《蝶々夫人》』
『プッチーニ:歌劇《蝶々夫人》』
『プッチーニ:歌劇《蝶々夫人》』

7月28日(土)
朝4時半起き。5時からのロンドン五輪開会式をTVで見る。ダニー・ボイルの演出はなかなか面白い…とはいえこんな「国の紹介ショー」が始まったのはいつからやろ?ロサンゼルスは人間ロケットとガーシュウィンの音楽やしソウルは民俗芸能が出たとはいえ「国の歴史」までは…。バルセロナはスペイン出身のオペラ歌手が喉を競い合っただけやし…アトランタで幌馬車なんかが出たとき以後「国の紹介」が始まったかな。シドニーではアポリジニが出たし北京では漢字が出たし…。「あ。花火です!」なんて言われんでもわかるからNHKのアナウンサーはサイモン・ラトルがベルリン・フィルの指揮者と言うだけでなく炭坑不況のあと寂れたバーミンガムでオーケストラで街興しに成功したイギリス人…と説明してほしいなぁ。ダニエル・バレンボイムが五輪旗を持つ一人に選ばれたのはユダヤ人としてワーグナーの演奏に力を入れたから?2020年東京五輪が行われるときは初音ミクと歌舞伎のコラボでしょうね。しかし日本選手の赤と白のユニフォームはオリジナリティがないなぁ。中国と一緒やもんなぁ…で朝から横浜のランドマーク・タワーへ。FM-Yokohamaの小山薫堂サンの番組生出演。

7月28日(土)つづき
FM-Yokohamaの小山薫堂サンの番組に生出演。小山さんとは初めて…と思てたけど実は20年以上前に小生が『プロ野球大事典』を出版したときに小山さんのインタヴューを受けたとか。いやぁ嬉しい話ですねえ。しかも日テレの取材でそのネタを元にして某生番組生出演したところが日テレの上司から「アノ男はアンチ巨人だから出演はまかりならん!」との声が出て別室で待たされて大揉めに揉めたとき。当時は現役の桑田投手が「投げる不動産屋」などと非難されているときで桑田批判を口にしないことを条件に出演を「許可」された。「僕はグラウンド以外のことで選手の批判はしませんよ。球団幹部の批判はしますけどね」というと「今日だけはそれも遠慮してください」と言われたので「はい。それは他局ですることですから」で出演した。以来日テレはカナダ・ロッキー山中のケローナという小さな街の湖に住むオゴポゴという幻の怪獣を探しに行く番組しか出ていない(笑)。そんなことはどーでもええけどほとんどロンドン五輪のことなど無視している(それもまた素晴らしい!)薫堂サンとロンドン五輪の話でいろいろ盛りあがる。別れ際にWOWOWの『W座からの招待状』の大ファンで安西水丸さんは小生行きつけの素晴らしい寿司屋(「鮨処もり山」さんのことです)の常連ですから今度一緒に行きましょうと誘う。非常に楽しい番組でした。また呼んで下さい。http://www4.fmyokohama.co.jp/future/contents/w_main.php?oya_id=3

7月28日(土)つづき
ランドマークタワーのFM横浜を出て新横浜から名古屋へ。時間がたっぷりあったうえに早朝ロンドン五輪の開会式を見たので名古屋行きこだまに乗ってゆっくり爆睡のうちに名古屋へ。栄文化センターでのオペラ講座はプッチーニ『蝶々夫人』。カラヤン指揮ウィーン・フィル&ジャン・ピエール=ポネル演出の少々気持ちの悪い非日本的映画を見て(第3幕への前奏曲)同じ場面の浅利慶太演出ミラノ・スカラ座の舞台を見て第1幕をゼッフィレッリ演出ワダ・エミ衣裳のヴェローナ野外劇場の素晴らしい舞台で楽しんで第2〜3幕を八千草薫主演の日伊合作映画で楽しむ。もちろんすべて抜粋。でもマダム・バタフライの素晴らしさはわかってもらえたはず。チョイトビールを飲んで先週の「トスカ・ツアー」の簡単な打ちあげ。生ビールが旨い!新幹線で帰鎌。なでしこは…0-0で引き分けか。勝てた試合…かもしれんけど上出来上出来。コンディションのピークは決勝ですからね。夜中は柔道と女子重量挙げ。福見は…う〜ん硬かったなぁ。政治力のある人のために…というのは言わないでおこ。男子の平岡はせっかく決勝まで進んだのに…でもみんな頑張ってる!三宅も銀メダル!コレから一日が長い寝不足の日が続きそう。

7月29日(日)
なかなか金メダルのニュースが入ってこんなぁ…と思いながら原稿書き。それにしても暑いなぁ。ロンドンではスポーツはSummer Gameかもしれんけど日本はやっぱりスポーツは秋やで。1964年の東京開催は10月。2020年の東京開催が実現すると8月らしいけどソレは無理やで。せいぜいできるのは原稿を書くことくらいやで…と思いながらせっせせっせと汗垂らしながら原稿書き。とうとう我慢できずにエアコンのスイッチを入れる。しかし原稿はナカナカ進まず晩飯前になってようやく完成。ふううー。ロンドン五輪のバスケットボール見て柔道と女子重量挙げ見ながら飯食うて…ジュリーがどうのこうの。沢田研二が何言うとるねん…という冗談はさておき陪審員が白黒だけやなくて量刑にまで口出しすると現場の裁判官(審判)はやる気をなくすで。まぁ日本選手の有利な方向に判定がひっくり返ったから(当然のことやけど)良かったものの柔道の国際審判は相変わらず柔道を見る目がないなぁ。もう細かいルールは全部なくして昔の高専柔道みたいに一本かマイッタだけで勝負をつけるべきですね。しかし日本は金メダルがとれんなぁ。男子体操はどないしたんや…。オリンピックは難しい舞台やなぁ。明日朝は早いし仮眠して起きてサッカーを…しかし前半途中で寝てしもて永井のループシュートは見ないままZZZZZZZZZZZ。

7月30日(月)
朝4時起床。うわっ。北島康介が負けた。やっぱり3連覇はムズカシイのやろなぁ。サッカーはモロッコに勝ってヨカッタヨカッタ。迎えのクルマに乗って文化放送へ。うわっ。スペインがホンジュラスにも負けたって!?日本が勝った価値を下げんといてほしいなぁ。照美さんが夏休みの『吉田照美ソコダイジナトコ』生出演。オリンピックのこといろいろ喋ってオリンピックに隠れて情けない政治を連発してる野田内閣を批判。渡邉恒雄氏の『反ポピュリズム論』を例にあげ言ってることは正しくてもジャーナリストの行動としては間違っていることだらけで現在の日本人は自分のやるべきことをやってないという話をして桐蔭横浜大学の前期最後の授業へ。授業は中学校でダンスの授業が必修となったのでストリートダンスの原点としてのミュージカル映画『ウェストサイド物語』の解説と観賞。シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』のストーリーのリメイク&ベートーヴェンやワーグナーの音楽のリメイク。新しさは古典のメタモルフォーゼのなかからしか生まれないという話をしながら映画を抜粋鑑賞。いやあレナード・バーンスタインの音楽とジェローム・ロビンスの振付はヤッパリスゴイですなぁ…で桐蔭横浜大学の前期授業は修了。教務課から学生たちの提出したレポートを受け取って帰ろうとすると一人の女子学生に話しかけられてダンスをやってるけど今日の映画に大感激した…とか。一人でもこーゆー学生がいれば満足と思ってるとバス停で男子学生にアノ映画すぐにTSUTAYAで借りて全部見ますと話しかけられる。今の学生たちはエエモンを見る機会が少なすぎる…というか…エエモンの存在を知らんからソレを教えてやるのが先に生まれた人間(つまり先生)の仕事ですよね…と思いながら一旦帰宅。永井の決勝ゴールやらスペインの猛抗議やらをチェックして夜は佐渡裕さんと小栗哲家さん主催のS氏還暦秘密パーティ(笑)出席で青山へ。プレゼント渡していろんな人といろんな話して一足先に帰宅。今日の柔道は…ヨッシャァ金メダル!松本薫選手の気合は凄いなぁ。スポーツはヤッパリ根性と気合やなぁ。日本の格闘女子は強いなぁ。男子の中矢の寝技は鋭かったのに決勝は惜しかったなぁ。体操男子団体は2種目を終えて3位…内村の跳馬の着地失敗はイタイなぁ…というところでZZZZZZZZZZZ……。

7月31日(火)
体操日本男子団体は銀メダルか…。中国の吊り輪の演技とか冴えてたからなぁ…。あっ。背泳寺川日本新で銅メダル!…ヨカッタヨカッタ…オリンピックもエエけど…ええっと…今日からの俺のスケジュールは…ちょっと大変かも…。しかし朝の早よから暑いなぁ…。

7月31日(火)つづき
朝新幹線で大阪へ。その間いろいろ情報集め。体操日本団体男子は良く抗議が出来た。準備万端といったところ。柔道のジュリーはなぜか今回はIJF(国際柔連)の審判部長がやってるらしい。そら審判もビビルで。陪審員席に法務大臣が座ってるようなもんやから審判員はハイハイやで。大阪毎日放送「ちちんぷいぷい」生出演。テニスの沢松さんなんかと判定の問題を話す。やっぱり元選手はようわかったはる。勝敗が一番よくわかってるのは…選手だということを!!判定云々はオリンピックからスポーツマンシップが消えた…ということですね。柔道は勝ち負けよりも柔道着の着方の美しい選手を表彰したらどやねん!?とかいろいろ話したあと山陽新幹線で博多へ。RKB毎日放送のスタッフが博多の美味しい夜を演出して下さる。ホンマ博多の魚は旨い。ホテルでなでしこの試合チェック。2位通過でいいですね。移動大変やから。俺も移動大変やで…ZZZZZZZZZZ。

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