ナンヤラカンヤラ
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2003年 11月12月

DVD
『魚が出てきた日』
『魚が出てきた日』
『その男ゾルバ』
『その男ゾルバ』
『日曜はダメよ』
『日曜はダメよ』
BOOK
三宅博『虎のスコアラーが教える「プロ」の野球観戦術』(祥伝社)
三宅博『虎のスコアラーが教える「プロ」の野球観戦術』(祥伝社)
佐藤次郎『東京五輪1964』(文春新書)
佐藤次郎『東京五輪1964』(文春新書)

11月1日(金)
本来なら立教大学院で授業の日。それがキャンセルされてポカリ空いた一日。やることイッパイのなかから某音楽事務所と神保町の蓄音機屋の梅屋さんへの挨拶を選ぶ。夏の河口湖の音楽祭以来。チョイト手土産持って東京へ。帰りに神保町の古本屋を除いてみると文庫の古本で三宅博『虎のスコアラーが教えるプロの野球観戦術』(祥伝社黄金文庫)なんてのがあったので購入。100円也。ついでに普通の本屋で新刊の文春新書『東京五輪1964』も購入。著者は東京新聞運動部長の佐藤次郎さん。ふ〜ん。東京五輪のときは中学3年か。だからそれほど昂奮しなかったらしい。おれは小学6年で大興奮。中高生あたりはそうでしょうね。高3だった都知事はどういう反応だったかな?ひょっとして反対運動をしてたりして…。日本シリーズは移動日でおやすみ。『魚の出てきた日』を見る。流石の名作ブラックコメディ。冷戦の時代がよくわかるけど今見るとさらに怖ろしいかも…。

BOOK
川上哲治『遺言』(文春文庫)
川上哲治『遺言』(文春文庫)

11月2日(土)
朝早く黒兵衛と散歩のあと孫の保育園へ。今日は運動会。ビデオカメラを忘れるので取りに帰る。かけっこに間に合って戻って撮影を開始。いっちゃ〜くブワンザ〜イ。しかしココでバッテリー切れ。なんちゅう準備の悪さ。とほほ。まあ。ええわ。夜勤あとの母親(次女)と孫のパズル競走は撮れず。まぁソレも想い出。午前中で終わりの運動会楽しんで昼飯はファミリー・レストランで孫はハンバーガー。俺はサーロイン・ステーキに生ジョッキ2杯。メニューの誤表示も誤記も偽装も詐欺も気にならない安さに安心(笑)。帰宅してオール・ブラックスとの一戦をTV観戦。ジャパンがよく頑張ってるのはわかるけど国を代表するチームが国籍ではなく現地所属というのがいまだに納得できない。日本のように社会に根ざしたクラブチームでなく企業チームの場合は余計にそう思う。なかなか心から応援できないのは俺だけか?おまけに学閥も強いし…。少し部屋の掃除して黒兵衛と夕方の散歩して日本シリーズ。楽天田中で敗戦。そろそろ…がここで起こった。まあシャーナイか。明日はどーなる?順当に行けば巨人。奇蹟が起きれば楽天。さて日本社会のためにはどっちが良いのか?いやプロ野球と日本社会は既につながりをなくした?いや被災地はつながりを持ってる。ならば楽天の勝利を願うのが(アンチ巨人とも関係なく)当然と思うけど…。あ。何日か前に書いた川上哲治氏の最後の著書は『遺書』ではなく『遺言』でした。失礼。その文藝春秋の本に「巨人軍は讀賣新聞の拡材か」というタイトルでまとめられた6頁があります。讀賣の関係者もマスコミの関係者も巨人ファンも読んでおきましょうね。

11月3日(日)
朝黒兵衛と散歩のあと部屋の掃除。客人が来るので慌てて…なので大荒れの部屋の抜本的解決にはならず。いつになったらできることか…しかし見た目はマシになる。これぞダンディズム。内面よりも外見(^_^;)。午後から朝日放送『ビーバップ・ハイヒール』のスタッフ来訪。最近はTVのVTR収録は1人の場合が多い。昔はP+D+S+L+C の4人なんてこともあった。プロデューサー+ディレクター+音声+照明+カメラマン。しかし最近はNHKでも1人。質問しながら小型カメラをまわす。浮いた予算はどこへ消えた?

11月3日(日)つづき
夕方から缶ビールとチーズで日本シリーズ第7戦。昨日田中将大投手が打たれて楽天不利と思ったところが美馬が好投。しかも上手い具合に先制点。コレも昨日田中が160球の熱投をしたから…?という考え方は好きではないけどありうるなあ。日本シリーズ完全試合投手を途中で替える監督にはできないことでしょうけど情が中心の星野采配ですなあ。だからこれまでシリーズで勝てなかった…けど4度目の正直。最後は則本−田中とアンビリーバボーの継投で楽天初優勝。こーゆー野球は面白い。高校生には絶対マネさせたくないですけどね。ビールもススんで良い気分。仕事が溜まったことを考えると……ちょいと憂鬱……と思ってたらTBSから電話。明日の『ひるおび!』出演……引き受けてしまう。被災地チームの優勝と田中投手の活躍がテーマ……ならば出ないわけにはいかないでしょう。

DVD
『くるみ割り人形』
『くるみ割り人形』
『プロデューサーズ』
『プロデューサーズ』
BOOK
宇佐美徹也『上原の悔し涙に何を見た』(文春文庫)
宇佐美徹也『上原の悔し涙に何を見た』(文春文庫)

11月4日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと「1964年東京五輪の聖火台を被災地へ」という毎日新聞に書いた原稿を少々手直ししてNOBORDER SPORTSに入稿したあと東京へ。TBSへ。久しぶりに『ひるおび!』生出演。久しぶりの青島健太さんも一緒にオッサンどもが日本シリーズと田中投手と星野采配についてワイワイワイワイ。これまた久しぶりに楽しく(根拠なく・笑)プロ野球を語れる幸福を感じる。最後に被災地の話題も出て聖火台を石巻へ…も喋る。もっと則本・美馬・辛島についても話したかったけど…あ…そう言えば来年からメジャーに入る(と根拠なく断定的に言いますが)田中の話の時に上原についても話したかったなあ。今は亡き記録の神様宇佐美徹也氏に『上原の悔し涙に何を見た』(文春文庫)という著作があるように松井秀喜と本塁打王争いをしていたペタジーニを敬遠するよう当時の長嶋監督は上原に命じた。そのとき上原はマウンド上で涙を流した。昭和33年新人のとき三冠王目前に首位打者争いをしていた長嶋氏はライバルの田宮謙次郎が打率が下がらないよう試合を休んだことに対してコンナ面白いときに野球を休む意味がわからなかった…と言ったけどソノ長嶋氏にして晩年はスポーツマンシップを捨てて日本的人間関係に毒されたというわけか?そして上原はメジャーへ。田中もメジャーへ。残る日本の野球文化とは…?TBSから帰宅してアレヤコレヤと仕事。しかし上原はワールドシリーズの最後の勝利のマウンドに登れて嬉しかったでしょうねえ。同僚のラグビーの大畑大介クンもさぞかし嬉しかったでしょうねえ。ソレともライバルとして悔しい?

11月4日(月)つづき
久しぶりの晩飯映画劇場は『くるみ割り人形』。こんな映画があることも知らなかったけど娘がWOWOWを録画したらしい。大筋というか大枠はバレエのくるみ割り人形だが途中からストーリーはクララの…いやメアリーの夢のなかでの鼠の王国対人間闘いに。なかなかオモシロイ展開。『トイ・ストーリー』にチョイト似てるけど嫌味のないCGで最後まで楽しめた。『プロデューサーズ』のネイサン・レインがくるみ割り人形をプレゼントするドロッセルマイヤー(映画での名前は違いますけど)で登場。とにかくチャイコフスキーの音楽の凄さを再発見。くるみ割り人形の他交響曲5番や6番『悲愴』が使われてますけどミューじゃカル音楽や映画音楽として聴き直すとレベルが一段階違いますね。あ。この映画の監督もチャイコフスキーというらしい。親戚?まさか!

DVD
『結婚しましょう』
『結婚しましょう』

11月5日(火)
朝黒兵衛と散歩に行って東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。連日の連続出演は東京五輪2020決定以来のことかな。巨人が優勝していたらこんなことは起きなかったはず。楽天…というより東北のおかげ。阪神のドラ1だった山村元投手と楽しく東北イーグルスについて喋る。星野監督がベンチで怒っているのは演技か本気か?についての星野監督の持論「本気で演技してるから本気」を紹介。石巻に聖火台を…は2日続けては喋れなかったけどしつこくならない程度に…でマァいいか。またの機会に別のチャンネル別の番組で。自宅に帰ってドサッと送られてきている単行本の校正にようやく手を付ける…がアッという間に晩飯映画劇場。一人でビール飲みながらメシ食いながらマリリン・モンローの『結婚しましょう』を見て…このDVDのジャケットは詐欺です。モンローはチョイト2シーンしか出てこないのにジャケットには大きな写真。これはモンローの映画ではありません!けどマァ1951年(俺の生まれる1年前)の古き良きAmerican goodaysの新興中流の上の家族の離婚騒動を知るには面白い映画でしたけどね。メシ食い終わって孫を風呂に入れて久しぶりの夜の仕事に備えて9時前にサッサと寝る。

11月6日(水)
夜中の2時に目覚めて単行本の校正開始。延々と活字と睨めっこ。こーゆー仕事は一気にやらないと…と夜中にコーヒー3杯飲んで頑張ってるとアッという間に窓の外が白々と明るくなってきて朝の8時。RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』生電話。電話にナマってオカシイですけどね。徹夜明けはナマって気分。メッチャ面白かった野球本…と言うには戦前の日本と日米関係がメッチャ興味深く読めた『大戦前夜のベーブ・ルース』について喋る。副題の『野球と戦争と暗殺者(現代ではBASEBALL,ESPIONAGE,& ASSASSINATION DURING THE 1934 TOUR OF JAPAN)』がすべてを表してますね。ラジオのあと再び校正。そして「あとがき」と挿入原稿を書いて11時頃完成!!ブワンザ〜イ…と言いたいところだけど…大急ぎの仕事はどこか虚しい。大船まで校正紙を取りに来てくれた編集担当者に駅の改札で手渡して京浜東北線で根岸へ。久しぶりにヘアサロンで(この言葉を書くのはチョイト気恥ずかしいけど床屋ではないので)髪を切ってもらう。スポーツ好きにマスターと日本シリーズ談義。ホントに東北が勝って良かったですね。こんなときでも巨人ファンというのは巨人に勝ってほしいと思ってるんですかねえ。帰宅して仕事が休みの次女と孫でメシでも食いに行くか…と思うと孫が愚図って中止。変わりにピザをパクつきながら息子が『プロデューサーズ』のDVDを返してくれたのを思い出して一昨日に『くるみ割人形』でネイサン・レインが出てたことも思い出して久しぶりに音楽シーンを中心に見直すとヤッパリこのミュージカルはメチャメチャ面白いと改めて思う。相当に(ヒットラー「総統」と引っ掛けてます・笑)ブラックですけどね。眠い。そーいえば夜中の2時から起き続けてることに気づいてグーバタンZZZZZZZZZZZ。

11月7日(木)
朝黒兵衛と散歩のあと新横浜へ。新幹線で大阪へ。車中で『世界を変えた24の方程式〜古代バビロニア数学から21世紀の金融工学まで』(創元社)の続きを読み出す。12番目のオイラーの公式(ちょうど半分)まではワクワクしながら読んだけど13番目のハミルトンと四元数あたりから???となってガロアの群論でサッパリわけがワカランようなったのを再び読み直そうと思って鞄に詰めた重い本を開けるが熟睡。素晴らしい睡眠導入剤ですね(苦笑)。大阪に着いて毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演。田中マー投手のメジャー入りについてポスティング制度を少々解説。アメリカに選手を奪われることを日本人の野球ファンは何とも思わなくなってしまいましたねえ。非嫡出子の遺産相続が嫡出子の2分の1というのは憲法違反との最高裁の判決でスタジオは侃々諤々。堀ちえみさんは正妻の苦労を主張。南光師匠はだから男は「外部」で子供を作っちゃダメ…で家制度の瓦解した現在この問題が難しい問題であることを再認識。産まれた子供には2分の1にされるような罪はないですけどね。キッチンぷいぷいで美味しいロール白菜(キャベツの代わりに白菜)をいただいて新幹線で帰鎌。車中で再度『方程式』に挑戦。リーマン予想とE=mc2(2乗はナンデ打てへんねん?)は面白かったけどそれいがいはチンプンカンプン。ビールとワインで爆睡。

DVD
『原子怪獣現る』
『原子怪獣現る』

11月8日(金)
朝黒兵衛と散歩のあと東京都内某所へ。スポーツライターの増島みどりさんと昼食食べながら密談(笑)。2020東京五輪の決まった背景系など情報交換したうえ2020年を目指して新しいことを…いやスイマセン…まだ発表段階ではないので。そのあと銀座へ。YAMAHAでいろいろ音楽関係の資料を購入。スコアですね。山野楽器に移動して3枚3000円のDVDを3枚衝動買い。帰宅後イロイロ仕事して晩飯前にNHK杯フィギュア男子シングル・ショートプログラム。織田がなかなか頑張ったなぁ…と思った直後に高橋が見事。自己ベストで1位。気合いが入っていましたね。しかしモロゾフの涙はナンですかねえ(苦笑)ウワサ否定のための人気取り?(笑)女子ショートとの間に買ってきた映画1本観賞。『原子怪獣現る』というなかなか見事な1951年ハリウッドSF.原作はなんとレイ・ブラッドベリ。北極での原爆実験の結果氷漬けにされて眠っていた巨大恐竜が目を覚ますというもの。これってゴジラの元ネタ?ブラッドベリと監督のハリー・ハウゼンとの対談も興味深かった。女子シングルは浅田真央が流石のトリプル・アクセルで1位。しかしそのあとに演技して2位につけた鈴木明子も見事。しかしナンデ日本はフィギュアがこんなに強くなったのかキチンとした分析を訊きたい気がする。あ。NOBORDER SPORTSで佐野稔さんに訊くことにするか。

DVD
『トワイライトゾーン/超次元の体験』
『トワイライトゾーン/超次元の体験』

11月9日(土)
朝6時15分にモーニングコールの電話が鳴って5時35分頃から東京FM『スポ☆ラブ』電話出演。MCの柴田幸子さん相手に田中マー投手のアメリカ行きポスティング制度がどうなるか…という話をする。ソレはナンダカンダといってるウチにまとまるだろうけれどソレ以上に大事なのは日本の野球が今後どのような発展を目指してるか…ということ。そんなこと誰も考えてないのですけどね…という話。このコーナーはNOBORDERの上杉隆サンのルートではいて来た話でNOBORDER SPORTS編集長の肩書きでイロイロ喋り来週からは『NBS主筆編集長タマキのスポーツ一言必殺』という連続企画になる予定です。乞御期待。そのあと再びベッドにもぐりこもうとしたら上杉さんからメールやらNOBORDER SPORTS関係の仕事やらで結局自分の仕事に雪崩れ込み。まぁ。コンナモンですね。早起きは三文の得…イヤこれって徳やったかなぁ。たしか奈良の鹿の話と関係があったはず。落語にもあったなぁ…詳しくは憶えてへんけど…朝早く起きたら玄関先に鹿が死んでいて…罰金払うのがイヤで隣の家へ…ソレが隣へ隣へと続いて結局一番寝坊助が罰金三文払わされたとか…違うかな?『鹿政談』という落語もあったなあ…とかナントカ思いながら単行本の校正とかやって一日が暮れて夕方からフィギュアスケートNHK杯。高橋は自信を持って滑って優勝。これで4回転にもっと磨きがかかったらパトリック・チャンとの差はどうなるか?織田が2位。晩飯食いながらの女子は浅田真央が自己最高の200点アップで優勝。これでキム・ヨナとの差は…?とはいえどーでもええか…点数なんか。美しく気持ちよく滑ってる姿を見るだけで…。夜『世界を変えた24の方程式』読了。アインシュタイン(相対性原理)カントール(無限論)ゲーデル(不完全生定理)はわからないなりにも楽しく読んだけどディラック方程式やチャーン(陳省身)の定理やトポロジーやトーラス宇宙になるとチンプンカンプンの度合いがアップ。知的マゾヒストになるほかない。そして最後はローレンツ方程式とカオスの論理。古代バビロニアや古代ギリシアから始まったコスモスの研究がカオスに至るところが面白い。ここらで人類の進歩の頂点のしておけばイイのに完全無欠の金融市場を形作る方程式とやらに走って失敗するところが人間の愚かさか?しかし面白い本読み直したくなる本でした。

DVD
『チャーリー』
『チャーリー』
『キッド』
『キッド』
『街の灯』
『街の灯』
『モダン・タイムス』
『モダン・タイムス』
『黄金狂時代』
『黄金狂時代』
『殺人狂時代』
『殺人狂時代』
『独裁者』
『独裁者』
『ライムライト』
『ライムライト』
『ニューヨークの王様』
『ニューヨークの王様』
『伯爵夫人』
『伯爵夫人』

11月10日(日)
朝久しぶりにちょいと大きめの地震。そういえば3・11直後はこのくらいの地震が頻発していて驚きもしなくなってたことを思い出す。記憶は薄れるものだ。これまた久しぶりに『題名のない音楽会』を見てシエナ・ウィンド・オケの元気なことを喜んでから黒兵衛と散歩のあと部屋に籠もって雑務&仕事。昼飯映画劇場でアッテンボロー監督のチャップリンの人生を描いた『チャーリー』を見出すと止まらなくなって結局2時間半近く見切ってしまう。イイ映画でした。チャップリンの映画を見直したくなった。これが英国のアカデミー賞はイロイロ受賞したのに米国では『許されざる者』に負けたのは何故?ま。受賞のことなんか運ですからね。どーでもいいか。晩飯はフィギュア・スケート・エキジビジョン見ながら。NHK杯という冠はいつなくなるのか?まずジャーナリズムを担うべきメディアがこーゆーことはやらないほうが…という意見が高まらないと…。高校野球も巨人も箱根駅伝もNHK杯もその発生時にメディアの果たした役割は大きかったけど近年は弊害のほうが大きいですからね。そのあとNスペで宇宙船の若田船長物語を見て(やっぱり当然のことながら宇宙兄弟よりも面白いですね・笑)BS-NHKで女子アイスホッケー対ドイツ戦第3ピリオドを見て(試合終了間際の6人パワープレーだけ見てもソチで応援したくなった)Eテレでチョン・ミュンフン指揮フランス放送フィルのストラヴィンスキー『火の鳥』を聴く。この指揮者の凄さは指揮ぶりを見ていてよくわかった。寝よ。

DVD
『フランス軍中尉の女』
『フランス軍中尉の女』
BOOK
『ハロルド・ピンター全集』
『ハロルド・ピンター全集』(新潮社)
DVD
『コレクター』
『コレクター』
BOOK
ジョン・ファウルズ『コレクター』(白水社)
ジョン・ファウルズ『コレクター』(白水社)

11月11日(月)
朝起きると複数の友人から一昨日の本欄の記述は「時間が捻れてる」と指摘してくれるメールが4通。なるほど「朝6時15分にモーニングコールの電話が鳴って5時35分頃から東京FM『スポ☆ラブ』電話出演」とある。そこで返事。「ちょっと四次元時空へ旅してたもんで時間が逆転してしまいました。失礼」

11月11日(月)つづき
黒兵衛と散歩のあと河北新報原稿書き。東北楽天ゴールデンイーグルスの優勝&日本一について。あれを書こうか…これを書こうか…ああ書こうか…こう書こうか…と思い悩むウチに1時間。エイヤッと書き出して何度か書き直してやっと完成。所要時間5時間かな。まあ途中にイロイロ電話とかメールもあったのでコンナモンかな。昼飯サッサとカッ喰らって午後からは日経の書評原稿書き。『大戦前夜のベーブ・ルース』。読了してからチョイト日時が経ったので付箋と傍線を入れた部分を読み返してメモ取ってるうちにピンと書き出しが閃いてせっせせっせと書き出して…書き直して…文字量整えて…完成。ウワーイ!河北新報原稿を読み直してチョイト手直ししてメール送稿。続けて日経原稿を読み直してコレもチョイト手直ししてメール送稿。R大学のS君へ。小生はこんなふうにして原稿を書いてます。少しは参考になりましたか?ナランでしょ(笑)。自分で足掻くほかないのですから(爆)。夕方黒兵衛と散歩。真っ暗のなか黒犬は見えなくなるので赤く発光する首輪を巻いてやる。便利な世の中…かな?晩飯映画劇場は『フランス軍中尉の女』。映画の中と外とヴィクトリア時代と現代が交錯してダブル不倫がダブルダブル不倫になる。結論は3の2乗を係数としてV(過去)からN(現在)までの時間を積分して…というなかなか面白いことを考えさせてくれる見事な映画。ハロルド・ピンターの脚本が秀逸。さすがは『料理昇降機』という大傑作不条理劇を書いた大劇作家。メリル・ストリープも長台詞にやる気満々。映像も綺麗。開高健の『夏の闇』の末尾(だったと思う)に「男は仕事を先夜ならぬ。だから女は泣かなきゃならぬ」という一文があったように記憶してるけどコノ映画は「女は恋をせにゃならぬ。だから男は泣かなきゃならぬ」といったところか。前衛と呼ばれる男の作家は女性に対する愛憎が激しいですね。『清須会議』で「年上の女は年下のような扱え。年下の女は年上のように扱え」などと当たり前の台詞を書いた作家はピンターのような前衛でないことは確かですね。原作のジョン・ファウルズはウィリアム・ワイラー監督が映画化した映画『コレクター』の作者。ナルホド。おおおっと琴奨菊は今場所絶望?遠藤はナンデ勝てへんねん?

11月12日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩。午前中校正その他の仕事をしたあと午後から都内へ。南青山のNOBORDERで上杉隆氏と密談(笑)。スポーツ・ジャーナリスト塾の開校について。たぶん来年4月から開校できると思います。今回はネットTV中継も行う予定ですので北は北海道から南は沖縄まで。スポーツライターやスポーツ・カメラマンやスポーツ・コメンテイターやスポーツ・レポーターやスポーツ・キャスターなどなど…スポーツ・ジャーナリストをめざす若い人たちは御期待ください。帰宅して再びイロイロ仕事。晩飯映画劇場はNHK-BSドキュメンタリー特集『JFK』の第1回。そうか。ウォルター・クロンカイトとはそ−ゆージャーナリストやったのか…。やっぱり原稿が書ける人かどうかがジャーナリストかどうかの分かれ目かな……。あるいは映像の編集ができるか否か…でも良いのかもしれませんが…。

DVD
『人生の特等席』
『人生の特等席』

11月13日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』電話出演。日米プロ野球ポスティング制度について。去年で契約が切れていて本当なら去年のうちに改正新契約制度を結ばなければならないところだったのにポスティングでメジャー入りを希望する日本の選手がいなかったのでほったらかしにしていたことが問題の元凶。おまけに今年は田中マー投手がいるので日本の選手会が強気に出たところがメジャー側に足元を見られてケンもホロロ。あ〜あ。親会社の宣伝販促で国内のマーケットしかアタマになく将来の青写真を持たないい日本プロ野球の限界。おまけにそんな野球界をキチンと批判できるスポーツ・ジャーナリズムの存在しない日本の限界。やはりスポーツ・ジャーナリストを少しでも育てるためにスポーツ・ジャーナリスト塾を開講しないと…と改めて思いながら(昨日の本欄参照)新幹線で大阪へ。朝日放送『ビーバップ・ハイヒール』録画撮り。筒井康隆大先生とは初めてのTV共演。光栄です。漫画家の江川達也さんとは3度目かな?ハイヒール&たむけん&チュートリアルとは…数え切れん(笑)。収録はハイヒールの司会で横道に逸れながら楽しく進む。スタジオにはなぜかインターン制度で見学の大学生が30人あまり。テーマは世界のスポーツ界に羽ばたいたパイオニアたち。ゴルフの中村寅吉&テニスの佐藤次郎&野球のアイク生原。みなさん御存知ですか?ちょいと面白い人たちばかりですよ。放送は関西地方中心ですが(少なくとも首都圏はナシ…とほほ)12月5日深夜放送です。興味のある方は御覧ください。番組終了間際に筒井先生が高校生の頃(だったかな?)電車の乗り換えで走るときに足の速い女の子がいて彼女が南部忠平の娘だったという話をされたけど若いタレント陣は誰も知らなかったので織田幹雄・南部忠平・田嶋直人のオリンピック三段跳びアムステルダム&ロサンジェルス&ベルリン三連覇の話をする。スポーツ評論家として知ってて良かったと胸を撫で下ろす(笑)。

11月13日(水)つづき
朝日放送『ビーバップ・ハイヒール』収録後新幹線で帰鎌。番組2本撮りの筒井先生とは山下洋輔さんのコンサートでまた…と挨拶して別れたけど洋輔さんのニューヨーク・トリオの東京でのコンサートのとき小生は山梨で仕事で行けへんのやった。失礼させていただきます。洋輔さんスイマセン。帰宅して晩飯映画劇場はクリント・イーストウッドの『人生の特等席』。おいて目も衰えたメジャーの老スカウトマンと弁護士の娘の話。デキスギのストーリー(カーヴの打てないスター高校生の実力を老スカウトが見抜き娘がそれを証明する)に笑う。アメリカンB級スポーツ映画ですけどレジー・ジャクソン&サンデー・コーファックス&ミッキー・マントルといった名前を聞くだけで心躍るオールド・メジャー・ファンはオススメかも。

11月14日(木)
朝夕の黒兵衛の散歩以外は終日仕事場に籠もって仕事。週末のオペラ講座のレジュメ作り&来年4月開校予定のスポーツ・ジャーナリスト塾のカタチとナカミを考える。小生のスポーツ・ジャーナリズムに関する講義が日本一の内容であることは掛け値無しに断固として自信がある。考え方から原稿の書き方まで…一流新聞社の運動部長さんたちや大学の体育学教授たちにも受講してほしいくらいだ。もちろんスポーツ関係者にもナベツネさんにも(笑・いや本気でそー思ってる)。ならば……受講料はいくらくらいがエエモンかなあ…?ネットでは10万円も取るスポーツ・ジャーナリズム関連の塾や講座もあるとか。そらチョット詐欺…とは言わんけどガメツすぎるでぇ。いくらくらいがエエかなあ…と考えて一日が終わる。晩飯映画劇場はドキュメンタリー『JFK』第2話。あの冷戦の時代によくも東京オリンピックが開けたもんですねえ。しかしJFKもよくマリリンと付き合う時間があったモンですねえ。

DVD
『ネバーエンディング・ストーリー』
『ネバーエンディング・ストーリー』
CD
『パヴァロッティ〜ザ・グレイテスト・ヒッツ50』
『パヴァロッティ〜ザ・グレイテスト・ヒッツ50』
『27の小品』
『27の小品』

11月15日(金)
朝黒兵衛と散歩のあと2020年東京五輪招致記念特別講座『オリンピックとは何か?』のレジュメ作り。誰もが知ってるようで意外と知られていないオリンピックについて。招致合戦舞台裏も含めて…マスメディアでは語れない部分も…って本当はそんなもんあってはならのですけどね…時間の制約とか司会者の進行の仕方でどーしても喋れんことがでますからね。それに基本姿勢の相違から呼んでくれないマスメディアもあるし…最近増えたかな?(苦笑)。仕事のBGMは昨日ユニヴァーサルから送られてきたCD。一つはいまや最高の女流ヴァイオリニストのヒラリー・ハーンの『27の小品』。すべてハーンが現代作曲家にアンコール・ピースの作曲を委嘱した新作とか。さすが現代作曲家の作品だけあって少々???。おもしろいですけどね。もう一つはパヴァロッティの寄せ集め再発売。『ザ・グレイテスト・ヒッツ50』焼き直し…とはいえスティング&クラプトン&スティヴィー・ワンダー&ブライアン・イーノ&フランク・シナトラとのジョイント入りでお得。しかもエミリア私立歌劇場でオペラ・デビューしたときのモノラル録音『ボエーム』の「冷たい手」が物凄いブラヴォーの大歓声とともに入ってる。ナカナカの聴きモノ。それに驚いたことに初めて聴いた『君におはよう』というナポリターナは『プロデューサーズ』でオカマの演出家が歌う曲にソックリ。いやメル・ブルックスのほうがパクッタのでしょうがパクリ方は見事ですね。

11月15日(金)つづき
イロイロ仕事を処理してたらアッと言う間に晩飯映画劇場はケネディ・ドキュメンタリー第3話。ケネディへの配信。いやぁアイゼンハワーが危険性を指摘してた軍産複合体の圧力って並大抵ではないですね。東京大空襲や原爆投下を指揮したルメイという人物はナカナカ怖ろしい軍人のようですね。彼が日本の航空自衛隊創設に寄与したことから勲一等旭日大綬章を送られたことを知ってる人は少ないけど少々コワイ戦争屋…と言って悪ければ戦争のエキスパートですね。ケネディも苦労が絶えなかったようです。さて続けて第4話を…と思ってスタートさせたら次女と孫が帰ってきてTSUTAYAで借りてきたとかで『ネバー・エンディング・ストーリー』にチェンジ。なんでこの名作映画がDVDで絶版になったままやねん?LDで持ってるけどプレイヤーが壊れてしまって見れなくなった。とほほ。そこで見直すとヤッパリ面白い。20年以上前に子供たちが大興奮した映画を見て孫も石男の巨人やファルコンに大興奮。しかも1時間30分の適度な長さ。早く安売りDVDで再発売してほしいですね。それに新たに驚いたことには小人が『チャーリーとチョコレート工場』のウンパルンパと(多分)同一人物であること。この役からウンパルンパに抜擢されて大ブレイクというわけか?

DVD
『魔笛』
『魔笛』
『魔笛』
『魔笛』
『魔笛』
『魔笛』
Blu-ray
『ハムレット』
『ハムレット』
DVD
『マリリン7日間の恋』
『マリリン7日間の恋』
『魔笛』
『魔笛』

11月16日(土)
朝黒兵衛と散歩のあとコラム原稿の校正を2本済ませて新横浜へ。新幹線経由で名古屋へ。ところが先月もそうだったけど新横浜構内の新幹線自動券売機が小生のSUICAのデータを読み取ってくれない。何度入れても戻ってくる。仕方ないので窓口に並んで切符購入。「なんで自販機で買えないの?」「SUICAが古くて読み取れないので買い換えてください」「しかし改札は問題なく通れるよ」「それはJR東日本さんの改札でしょ。こっちはJR東海なので」「だったらJR東海の自販機をもっと高性能のものに買い換えなさいよ」…とは言わなかったけど少々面白くない気持ちで名古屋へ。中日栄文化センターで来年のオリンピック特別講座の打合せのあとオペラ講座童話特集の2回目は『魔笛』。モーツァルト生誕250年のザルツブルク音楽祭公演を見ながら解説。ムーティ指揮ウィーン・フィル。演出は童話チック。振付は田中泯。前衛舞踏家も海外では歌舞伎の連獅子を使うのだ。ダムラウの夜の女王はじめ歌も演奏も演出も舞台装置も最高級の魔笛を堪能して帰宅。フィギュアでパトリック・チャンが驚異的な記録を出したと騒ぐ娘どもを無視してサッカー日本VSオランダ戦。ディフェンスのアホな凡ミスとロッベンの見事なシュートにウンザリしてたら前半終了間際に反撃。1点を返して後半同点に追いつき引き分け。とはいえオランダの調子が悪すぎた。ザッケローニが特に悪い監督とは思わないけどチームをカツを入れるためには今の時期に監督を交代させるほうがいいでしょうね。サッカー協会の幹部にその用意があれば…の話ですが…。

11月17日(日)
朝少々調べ物。アメリカMLBと日本のNPBの間に存在するポスティング制度について。2年ごとの更新でじつは昨年12月15日に失効していたのをポスティングを要求する選手も球団もなかったから抛っておいたという事実がある。それを今年は田中がいるから有利な条件で再交渉…とNPBが思ってもMLBは気分を害するわなあ。おまけに日本のプロ野球選手会NPBPAはWBCでもイチャモン付けたから。アメリカ人記者からメール。I think it is difficult for Tanaka to go to US this year. It is still possible, but MLB is pretty angry at NPBPA for delaying tactics. There is a lot of resentment over NPBPA conduct in negotiation leading up to WBC 2013. Also most MLB clubs don't want to spend $100 million.So they are happy to prevent Dodgers and Yankees from getting Tanaka.さて田中投手がアメリカへ行けなかった場合誰が責任を取る?いやNPBやNPBPAには自分たちの責任問題と思うだろうか?昼飯映画劇場はケネディ・ドキュメンタリー。リンドン・ジョンソンの時代。Great Societyか…。ストーンはジョンソンのことをあまり良く書いていなかったけど(ヴェトナムの泥沼化がありますからね)テキサス人には珍しくリベラルな政策も実施したのですね。

DVD
『眠れる森の美女』
『眠れる森の美女』
『眠れる森の美女』
『眠れる森の美女』
CD
『眠れる森の美女』
『眠れる森の美女』
BOOK
野崎歓『フランス文学と愛』(講談社現代新書)
野崎歓『フランス文学と愛』(講談社現代新書)

11月18日(月)
朝黒兵衛と散歩のあと校正やメールの処理。そして東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。田中マー投手とポスティング制度について。元巨人の槇原投手と一緒にイロイロ喋るが何百億ドルという単位のベースボールビジネスをやってるMLBのCOO(Cief Operating Officer)と親会社からの出向で腰掛け気分のNPBの職員では勝負にならんわなあ。ナベツネ氏も40年ぶりの巨人の日本シリーズ連覇を阻止したピッチャーのことなんか気にかけるわけないし…この素晴らしいピッチャーがこれ以上悩むことがないように…ポスティング入札額の上限を定めることを日本側から提案したらどうか?そうすれば日本の選手会の望むとおり複数球団との交渉の可能性も出てくるはず。しっかし昔『遠い海から来たCOO』なんて小説があったけど「遠い海の向こうのCOO」は手強いで。その手強い相手と交渉するなんてメッチャやり甲斐があって面白いはずなのに日本のプロ野球関係者にはそーゆー気持ちがないのかな。日本の野球をこーしよーあーしよーという気持ちもないのでしょーね。何をしても独裁者に覆されますからね。夕方帰宅。ごちゃごちゃ仕事。楽天日本一で原稿を書いた河北新報の特集板が送られてきた。やっぱり地域密着型の球団の活躍はイイですね。巨人も新潟に移転すれば?久しぶりに大相撲観戦。桟敷席のボードによる応援とか声を揃えた応援に違和感を感じるのはオレが古いから?東京に行くときにヒョイと手に取った本がめっちゃオモシロイ。野崎歓『フランス文学と愛』講談社現代新書。なるほど18世紀から19世紀のフランスはバタイユに言わせると「ヴェルサイユ宮庭園の大泉水工事からダム工事へ」の根源的変革でありヴェルサイユが具現しまた称揚したホモ・エロティクス(エロス的人間)の文化からホモ・エコノミクス(経済的人間)の文化への転換が起こったというわけか。『クレーヴの奥方から』スタンダール&モーパッサン&バルザック&フローベールの恋愛小説の変遷の解説も面白い。よくこんな難しい大人の小説を高校時代に読んでたなあ(笑)。

11月18日(月)つづき
晩飯映画劇場はディズニー・アニメ『眠れる森の美女』。俺が小学生のときに感激して娘とレーザー・ディスクで楽しんで孫とWOWOWの録画で楽しむ。ディズニーもたいしたモンですね。しかしチャイコフスキーの音楽はさらにたいしたモンかも。

DVD
『シンデレラ』
『シンデレラ』
CD
『チャイコフスキーVn協&ブラームスVn協』
『チャイコフスキーVn協&ブラームスVn協』
『SO FAR,SO CLOSE〜バロック・ヴァイオリンとアコーディオンによるバロック名ヴァイオリン楽曲集』
『SO FAR,SO CLOSE〜バロック・ヴァイオリンとアコーディオンによるバロック名ヴァイオリン楽曲集』

11月19日(火)
朝黒兵衛と散歩のあと部屋に籠もって仕事。NBS(NOBORDER SPORTS)に原稿アップしたり週末締切の共同と朝日の原稿の下書きをしたり外国人ジャーナリストの取材の対応をしたり…イロイロ仕事はあるものです。しかしこの仕事(フリーランサーの物書き)は明らかに以前より仕事がやりにくくなりましたねえ。昔(20〜30年前)のほうがまだスポーツ・ジャーナリズムに関する理解があったかな。最近はマスメディアの論理に従わないと仕事にならない?いやいや昔を懐かしむようになったらオシマイですな…などと思いながらBGMにCD棚のチャイコフスキーのところを探していたらジャニーヌ・アンドラードなどという女流ヴァイオリニストのVn協のCDが出てきた。1957年録音の復刻版でハンス=ユルゲン・ワルター指揮ハンブルク・プロ・ムジカ交響楽団の演奏。クラシック音楽評論家の平林直哉さんが製作した復刻版。いただいてから数回聴いたあと長い間聴かずに放っておいたもの。聴き直すとナカナカオモシロイ熱の籠もった女流とは思えない迫力満点の演奏。昔は良かった?続けて最近送られてきたインコエレンテ・デュオ(矛盾した二人組)と自称するヴァイオリニストとアコーディオニストのイタリア人デュエットによるバロック音楽。これもなかなかオモシロイ。バロック時代にアコーディオンなんてなかったから確かに矛盾してるけど中味はオモシロイ。イタリア人も昔は良かったと思ってるのか?晩飯映画劇場はディズニーの『シンデレラ』。昔見たはずだけど面白さ再発見。女の子向きの御伽噺と思ってたけど鼠などの動物の大活躍で3歳の男の子の孫も大興奮。ナルホド。亀田のボクシングは…こんな試合では…。プロボクサー(スポーツマン)には山ほど事情があるなかで試合を見せるけど…次はキチンとしないと…。

BOOK
上杉隆『偽悪者 トリックスターが日本を変える』(扶桑社)
上杉隆『偽悪者 トリックスターが日本を変える』(扶桑社)
清武英利『しんがり 山一證券最後の12人』(講談社)
清武英利『しんがり 山一證券最後の12人』(講談社)
NHK ETV特集取材班『原発メルトダウンへの道 原子力政策研究会100時間の証言』(新潮社)
NHK ETV特集取材班『原発メルトダウンへの道 原子力政策研究会100時間の証言』(新潮社)
リサ・ランドール『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)
リサ・ランドール『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)
リサ・ランドール『ワープする宇宙 5次元宇宙の謎を解く』(NHK出版)
リサ・ランドール『ワープする宇宙 5次元宇宙の謎を解く』(NHK出版)
フィリップ・シノン『ケネディ暗殺 ウォーレン委員会50年目の証言』(文藝春秋)
フィリップ・シノン『ケネディ暗殺 ウォーレン委員会50年目の証言』(文藝春秋)
落合信彦『二〇三九年の真実 ケネディを殺った男たち』(ダイヤモンド社)
落合信彦『二〇三九年の真実 ケネディを殺った男たち』(ダイヤモンド社)
落合宣彦『二〇世紀最大の謀略 ケネディ暗殺の真実』(小学館文庫)
落合宣彦『二〇世紀最大の謀略 ケネディ暗殺の真実』(小学館文庫)

11月20日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』電話出演。イーグルス田中投手のアメリカ行きが暗礁に乗りあげたことについて話す。NPB(日本のプロ野球)もNPBPA(日本のプロ野球選手会)もMLB(アメリカ大リーグ)相手に本当に下手な交渉をしたものですねえ。おまけにコミッショナー不在ですから。元はと言えば昨年末に失効していたポスティング制度をすぐに整えておかなかったことが元凶。そのときは統一球の飛ぶボールへの変更事件で辞任した加藤コミッショナーがまだその席に就いてたんですけどね。この人は何もしなかったのでしょうか。続けて段ボールのゴミ出しやら黒兵衛の散歩やらのあとNOBORDER SPORT JOURNALIST SCOOLの概要をまとめ直して東京へ。NOBORDERの事務所でSPORT JOURNALIST SCHOOLの打合せ。来年4月の開校に向けてスタートを切ったけど受講料はいくらくらいが適正なのか悩むところ。打合せのあと上杉隆さんの新刊『偽悪者 トリックスターが日本を帰る』扶桑社をもらって近くのスターバックスへ。デンマークのユランズ・ポステン新聞の記者とオーストリアでスポーツ・ジャーナリスト大賞を受賞したフリーのドイツ人記者の取材を受ける。テーマは日本のスポーツ・ジャーナリズムと読売ジャイアンツについて。国内の改革を進めるためには海外メディアからの指摘は重要ですからね。喜んで協力。帰りに駅前の本屋でフィリップ・シノン『ケネディ暗殺ウォーレン委員会50年目の証言』(文藝春秋)清武英利『しんがり 山一証券最後の12人』(講談社)NHK ETV特集取材班『原発メルトダウンへの道 原子力政策研究会100時間の証言』購入。ケネディの暗殺モノはニクソンのウォーター・ゲートものと微妙に重なって山ほど読んだのが30数年前。とうとう新事実が出るの?と思いながら帰宅するとリサ・ランドール『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)が届いてた。ん?と一瞬驚いたが以前同じ著者の『ワープする宇宙』の書評を書いたことがあったのを思い出す。宇宙科学モノも守備範囲なんですよ。読む本&読まなければならない本が増えるときは一気ですね。世の中は不連続。徐々に…なんてことはすべてであり得ないのですね。

11月20日(水)つづき
夕方東京の出先で某TV局ワイドショウ番組からIOCバッハ会長の野球&ソフトボールの五輪競技化発言で番組に出演してほしいとの電話が入ったので快諾したところが夜になって企画が小さく変更になってスタジオ出演はケッコウとか。最近出演する機会が少なくなったTV局の突然の依頼だったが要するにIOCの野球(メジャー選手出演による放映権料の高騰期待期待)へのラヴコールだけで日米球界は野球を五輪競技にしたいと思ってない…社会人野球と親密な毎日新聞は五輪競技化賛成(だから報道もしている)だけど読売(プロ野球)朝日(高校野球夏の大会)は五輪競技にしてほしくないでしょうねえ…などという意見の持ち主は排除された?可哀想なのはソフトボールだけど…日本のスポーツ・ジャーナリズムがキチンと機能できないことこそ問題でしょうね。

11月20日(水)つづきのつづき
読売新聞を購読しているお隣さんから新聞を拝借すると何と「東京五輪競技数増も」「IOC会長示唆野球復活に望み」という見出しが一面トップに踊ってる。???読売は野球の五輪競技復活に賛成?!野球を五輪競技にしてメジャーに圧力…だったら面白いけど…。だったらこのニュースを取りあげなかったのは朝毎読のうち朝日だけ?高校野球(高野連)は野球の五輪競技化に反対?ユース五輪もあることを考えたら2年に1度夏の甲子園と五輪がバッティングすることになりますからね。しかし高校野球大改革のイイきっかけになるかも。

11月21日(木)
朝黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。ホワイティング氏の川上追悼文の翻訳原稿をNOBORDER SPORTSでパラリンピック競技をいろいろ書いてくれてる星野恭子さんが翻訳してくれたのでチェックして前半3分の1をNOBORDER SPORTSへアップ。午後から通信社の短いコラム1本仕上げてさらにNOBORDER SPORTS編集部の野球五輪復活(?)に関する原稿をチェックしてアップ。まあ「アップ」と言っても小生がやるんではなくコンピュータを使い慣れた編集部のKクンがやってくれるんですけどね。鳩居堂の400字詰め原稿用紙に万年筆で原稿を書いて出版社や新聞社のバイク便に渡してた時代が懐かしい。ほんの30年前まではそんな時代でしたからね。原稿を書くときのBGMは30センチLPをかけて…。編集者が原稿を取りに来たときは必ず近所の寿司屋で打ちあげをして…。それがFAX送稿になりメール送稿になり…。ナルホド便利な世の中とは世知辛い…などと言うようでは歳とった証拠ですね(苦笑)。晩飯ドキュメンタリー劇場はJFKの家族を描いたフランスTV局の作品。2年前に2回にわたって放送されたものの再放送らしいけどメッチャ面白かった。タイトルは忘れたけどキャロライン大使もメチャメチャ辛い人生を歩まれてきたわけですね。世知辛いなどと言えるのはまだまだ余裕があるからかも。福島では燃料棒の取り出しが始まったか。余裕あるのかなぁ?豪栄道アカンなあ。稀勢の里はモンゴル横綱勢にどこまで迫る?

BOOK
木田元/マイケル・エメリック『対訳 技術の正体』(デコ)
木田元/マイケル・エメリック『対訳 技術の正体』(デコ)

11月22日(金)
JFK暗殺から50周年の日。あの日は史上初の宇宙中継実験放送を見るため午前5時くらいに白黒TVの前に座った。すると妙なニュースが流れてきた。小学5年生のときのこと。最初はナンノコッチャワカランかった。たしか宇宙中継(当時は衛星中継をそう呼んでいた)の直前まで来日してた(?)パット・ブーン・ショウをやっていたような記憶がある(いや直後からかな)。それでパット・ブーン・ファンだった姉はそっちほうが気になってた記憶もある。いや何回目かの宇宙中継とゴッチャになってるかな。とにかく大統領が撃たれたとかナントカでビックリし…というより史上初の宇宙中継で冗談かと思った記憶がある。朝になって徐々に事実がわかってくるとアメリカは怖い国だという大人とソビエトが裏で仕掛けたという大人に別れた記憶がある。朝仕事のあと昼飯映画劇場はアメリカTV会社が今年作ったJFK暗殺ドキュメンタリー。魔法の弾丸とされていたJFKの後頭部から入って向きを変えてテキサス州コナリー知事に背中をぶち抜いて手首まで達した弾丸の弾道が不思議でも何でもなく実際にあり得ることを最新科学で証明。ナルホド。オズワルドの単独犯行か。ならばなぜ?午後部屋の整理をしてたら編集出版プロダクションのデコが何週間か前に送ってくれた木田元『技術の正体』が沢山の本の下から出てくる。あ。忘れてた。これは凄い本です。短い文章英訳付きの小さな本だが3・11を踏まえて加筆。人間が技術を生んだのではなく技術が人間を生んだのであって人間は自己肥大化する技術を制御できないという話。なるほどそのとおりですね。1Fでは燃料棒の取り出しが始まったか…。仕事する気になれんので(JFKとも福島とも関係ありません。単なるサボり癖ですが)朋友のSに連絡。『213』で待ち合わせて生ビール&ワイン&スコッチ。いろいろ楽しく話。最近は話してるときは有意義な話と充実した飲み会に感激しても翌日になったら中味を忘れるからイカン。とほほ。

DVD
『ロシア・ハウス』
『ロシア・ハウス』
『ムーラン』
『ムーラン』
BOOK
『プレーンズ』
『プレーンズ』(講談社)

11月23日(土)
朝5時半起き。東京FM『スポ☆ラブ』電話出演。野球とソフトの五輪競技復活について。10分間くらい喋って(日本がキチンとやる気を出せば)可能性高いですね(しかし誰が交渉する?)ベッドにもぐりこんで寝直したあと8時に起きて黒兵衛と散歩。JFK暗殺の翌日…なんて書くとオバマのJFK利用みたいやなぁ。昨晩の朋友のSの話やNHKのドキュメンタリーによるとJFKの実績はそう高くは評価されてない。むしろ南部テキサスの古い民主党体質のなかで公民権法を実施して選挙法改正や貧困対策に手を付けたジョンソンのほうが評価されるべきかも。ヴェトナムでの失敗もJFKの政策の延長線上ですからね。ならばオバマのJFK利用も納得?毅然たるピュアな政治家はおらんのか?都知事にもマイッタもんですなあ。新聞社からいくつかコメントを求める電話が入るけど断る。選挙の応援演説は東京五輪招致を訴える約束で引き受けたけどその後は何の連絡もナシ(冷たいですね・苦笑)。そのときの「約束」についても当選後のパーティで(5千万円について聞かれたときの受け答えのように)モゴモゴと言い訳を聞いただけ。きちんとした説明はナシ。ま。5千万を平気で受け取る政治家の甘言をチョイト信じた俺が馬鹿だったのでしょうけど非常に残念なことですね。しかし徳洲会は従業員の給料をもうちょっとアップしてやれよ。でないと有能な看護師がどんどん辞めまっせ。昼飯映画劇場はショーン・コネリー主演『ロシア・ハウス』。ソビエト崩壊前後の英米露のスパイ合戦に巻き込まれた007が…いやイギリスの出版会社社長兼ジャズ・ミュージシャンが英米も露も裏切ってロシア人女性家族と結ばれる。なかなか面白いストーリー。ショーン・コネリーはいいですね。

11月23日(土)つづき
午後からコラム1本書いて黒兵衛と散歩のあと白鵬−稀勢の里戦。見事な立会で稀勢が左を指して一気に土俵際へ。白鵬必死の左下手投げに稀勢の体制が崩れたかに見えたがソコから踏ん張って右上手投げ。左右の投げの打ち合いは稀勢の里の勝利。いやあ力の入ったイイ勝負でした。晩飯映画劇場は孫と母親(次女)が病院の勤務(徳洲会ではありません・笑)から帰ってきたので中国王朝(明?清?)の万里の長城を巡るフン族(匈奴)との争いを描いたディズニー・アニメの『ムーラン』。もちろん子供向きアクション・アニメ。面白いですけどイマイチかな。ディズニーが中国のマーケットを狙って作った?そう言えばコレにはピクサーが加わってませんね。正月は孫と『カーズ』の飛行機版アニメ『プレーンズ』を見に行きましょう。

11月24日(日)
あ。昨日が新嘗祭(勤労感謝の日)で今日が日曜。世の中は連休やったのか…と気づいたのは朝4時頃起きてコラム原稿を1本仕上げて黒兵衛と散歩に出たとき。住宅街がいつもの日曜以上にシーンと静まりかえってるので気づいた。散歩から帰って寝直す。昼頃目覚めるとゾクゾクッと身体に悪寒が走る。昨日今日と朝早くの仕事を続けたときの寒さで風邪を引いてしまったか…。今週は原稿締切があと3本あったり出張が2回あったり…と忙しいのでとりあえず今日の仕事は早朝コラム1本仕上げたことでそれ以上は諦めてクスリ飲んで寝る。白鵬−日馬富士戦は見ましたけどね。日馬富士が当たって左上手まわしを取るために左へ動いたことがそんなに悪いことか?昔の栃錦−若乃花戦全勝決戦で若乃花は立会でもっと右へ飛んで小手投げで勝ったのを覚えてるけどなあ。優勝インタヴューで日馬富士に「左で前褌(まえみつ)を取るのが早かったですねえ」と訊いたのも違う。日馬富士は左上手で横褌(よこみつ)をとるのが早かった。こういうミスはイケマセンねえ。NHKの『ダーウィンが行く』でカモノハシのオモロイ生態を見てサッサと寝る。風邪一日で治すぞー!

11月25日(月)
午前4時に目覚めて原稿書き。風邪は一晩で治った。今年初の(という言い方もおかしいけど)新春正月用原稿。といってもオメデトウとか書くわけではない。2020年東京五輪の未来へ向けての原稿。新しい日本社会の始まり。1964年の東京五輪は明治以来の近代日本の集大成みたいなモンでしたからね。新幹線つくったのも満鉄の人たち。YS-11つくったのも零戦や一式陸攻つくった人達でしたからね。ウンウン唸りながら新しい日本社会の会誌原稿を…朝飯抜き昼飯抜き…で完成。ふうううう。途中『ちちんぷいぷい』やら週刊誌から仕事の電話が入ったりして中断したけど時間かかってけっこう苦労したなあ。夕方黒兵衛と散歩。帰ってきたら身体がゾクゾクッ。アカン。風邪治ってへん。寝よ。

BOOK
溝口紀子『性と柔(やわら)女子柔道史から問う』(河出ブックス)
溝口紀子『性と柔(やわら)女子柔道史から問う』(河出ブックス)

11月26日(火)
午前5時に昨日書いた原稿が少々長かったので手直し。ちょいとウンザリする作業もただ原稿を短くするだけでなく中味の推敲にもなるので明らかに文章も良くなる。文章を書く人間はこういう粘りの作業をきちんとやらねばイケマセンね。黒兵衛と散歩のあと新横浜へ。新幹線で新大阪へ。『ちちんぷいぷい』生出演。特定秘密保護法案の行方が気になったが…反対運動の声が(小生も含めて)遅く小さかったですね。おまけにノンフィクション作家でオリンピック招致に力を入れた都知事が収賄もどきの行為をする世の中ですからね。東京都が5億以上の補助金を出している団体から選挙に立候補する副都知事が5千万も借りるのは個人的にもダメでしょう。こんな世の中だからこそ体育からスポーツへの転換(1964五輪から2020オリパラ大会への変化)を示さないと行けないのにマタ国の威信とかメダル数ばっかり言い出すのか…。ぷいぷいキッチンはイタリアン鰤ステーキ。メッチャ美味しかった。寒流の魚料理は基本的にイタリア料理には存在しないそうです。日本料理は凄い!往復の新幹線車中で昨日送られてきた本を読む。静岡文化芸術大学准教授でバルセロナ五輪女子柔道銀メダリストの溝口紀子さんの『性と柔(やわら)』。表紙の写真を見て驚く人が多いはず。日本の女子柔道の黒帯は男性の黒帯とは異なり黒に白い線が入っているのだ!こんなの世界の女子柔道界で日本だけ。そのあたりが日本柔道のすべての元凶であることに気づかなかった柔道界の男どもの限界だったんですね。講道館女子柔道のパイオニアの一人であり指導歴40年の梅津勝子八段へのインタヴューなども面白い。帯に上野千鶴子さんが「目からウロコが何枚も落ちた!」と書いてるとおりの本だった。帰宅後メシ。フロ。ネル。風邪は治りました。都知事の借用書原本に折り目がないということはA4の紙をファイルか何かで挟んで折らずに入れることのできる封筒で送り返されてきたんでしょうね。それとも手渡し?

11月27日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』電話出演。野球&ソフトボールの五輪競技復活につて。両者を併せてダイヤモンド・ゲームという。何故かわかった人は古くからの野球ファン。最近は内野のベースをおかれたインフィールドを「ダイヤモンド」と呼ぶことも少なくなりましたからね。しかし五輪正式競技化で試合時間短縮から野球もソフトと同じ「7イニング制」にするよりも昔三原脩氏などが提唱していた「2ストライク3ボール制」(2ストライクで打者アウト。3ボールで一塁へ)のほうが試合時間短縮ができて試合の中味も面白くなるとと思うけど…。終日部屋に籠もって校正やら原稿書き。アカン。書けん。こういうときは寝るに限る。スランプの時は待つしかない…と豊田泰光氏も小林秀雄氏との対談で言っていた。寝よ寝よ…と思たら週末のエンジン01の山梨甲府でのオープンカレッジの連絡。猪瀬都知事が参加できなくなったので(当然と言えば当然ですね)代役で「2020東京五輪招致決定!」に出てほしいとの事務局からの連絡。ブエノスアイレスIOC総会の現地へは足を運んでないけど…と言うと『新潮45』に書いたような内容で十分…他に人材がいないなら…と三枝成彰さんの言葉を伝えられて引き受ける。そのため同じ時間帯で吉田都サンらとやる予定だった『言葉の芸術カラダの芸術』という講座の司会はキャンセル。う〜ん。猪瀬都知事の尻拭いよりはずっと楽しそうなのに仕方ないか…。自分の楽しみよりも困ってる人の人助け。最近はそんな気になってますね。あ。困ってる人とは都知事の事じゃないですよ。エンジン01のスタッフですよ。都知事はコマッテル人ではなくコマッタ人です。寝よ寝よ。まだ10時前やけど早よ寝よ。

11月28日(木)
朝3時に目覚めて仕事開始。ハッキリ言ってまだ夜です。しかし昨晩早くベッドに入ったせいか目も頭もシャキーンで原稿書き開始。朝日新聞社の『ジャーナリズム』という月刊誌にスポーツとマスメディアの「濃厚で不適切な癒着関係」のためスポーツ・ジャーナリズムが機能していないことを書く。これでまた仕事の数が減るかなぁ(苦笑)…と思てたら仕事の電話。新春正月放送のNHK某番組。捨てるカミあれば拾うカミあり?ちょっと意味が違うかなあ。朝飯も仕事しながらパン囓って机に向かい続けて長い原稿書きあげてフウウウー…と思たら2時過ぎ。チョイト疲れた。いろいろ他の仕事の処理をして…と思たら部屋が暗いのに気づき蛍光灯のリモコンを押すが灯らず。壊れたか?そういえば蛍光灯を換えずに何年経ったかなあ?仕事が一段落したときに寿命とは何と感心な蛍光灯じゃ…と思いながら黒兵衛と散歩。晩飯映画劇場は孫と一緒に『ブラザー・ベア』。まだ見てないディズニー・アニメが残ってたか。マンモスの跋扈していた時代のイヌイットの話。オーロラを崇める部族のなかで愛の熊のトーテムをもらった男が熊と闘い兄弟を熊に殺されて自分が熊になる話。まぁそーゆー話でディズニーはどんなテーマも見せます。最近の主人公はポリネシアン・チャイニーズ・イヌイット…アメリカ国内少数民族にマーケットを移したのかな?疲れた。寝よ。

11月29日(金)
朝黒兵衛と散歩。机の上の整理&部屋の整理その他いろいろ。根を詰めて(というのは「集中して」という言葉と同じ意味です)原稿を書く日々が続くと部屋が汚れる。何故かは不明。いろいろ資料を引っ張り出すせいか。郵便物の整理に手が回らなくなるせいか。整理の最中にヒョイと手を出した講談社現代新書がメッチャ面白い。山口謠司『漢字はすごい』は凄い!このシンプルなタイトル通り。白川静氏の本も凄かったけど漢字というのは呆れ返るほどスゴイものだと改めて納得の連続。前書き(はじめに)に「ももんが」と呼ぶ漢字がしょうかいされているけどもちろんATOKでもMicrosoftでも漢字の登録されてません。「鳥」という字を5個の「田」で囲むという漢字は手書きで登録できるのでしょうか?夕方から新宿へ、新宿から特急あずさに乗って甲府へ。エンジン01のオープンカレッジ「甲府収穫祭」に参加。電車が一緒だった南美希子さんや堀紘一さんらと一緒にホテルへチェックインしてからまずはウェルカムパーティへ直行。有働由美子さんやら石毛宏典さんやら池田弘さんやら安藤和津三やら川勝平太さんやら甲府市長やら山梨県知事やら高知県知事やら熊本マリさんやら竹山聖さんやら三枝成彰さんやら矢内廣さんやら奥田瑛二さんやら…いろんな人とごじゃごじゃ挨拶して喋って歓談して密談もした(笑)あとホテル近くのおでん屋さんで呑み直し。しこたま呑んで酔ってダウン。毎年1日目はこんなもんですね。

11月30日(土)
朝起きてホテルの朝食。オープンカレッジ1時限目の授業を受け持ってる人達とバスで会場の山梨学院大学へ。小生はバレリーナの吉田都さんらと「言葉の芸術カラダの芸術」という講座を受け持つはずだったところが猪瀬東京都知事が欠席して「2020年東京五輪決定!」の講座ができなるとかで楽しい芸術論の司会進行は船曳建夫さんに代わってもらって都知事の代役。助っ人は有働由美子さんと水泳の田中雅美さん。満員の教室での司会進行は夏野剛さんでこっちのほうがずっとオモシロイですよ…で始まった五輪招致裏話はニコニコ動画生中継。小生中心にいろいろ取材した裏話を披露。有働さんに2020年はNHKはなくなってますかねえ…と振ったり田中雅美さんがアスリートの承知協力はもっとできたのに(意外と活動は下手だった)…等々の話でニコ動の視聴者はコンピュータによると2万4千人とか。土曜の朝でこれって多いの?少ないの?よーわからんけどとにかく無事に代役は務めたつもり。あ。つづきは今夜…今夜っていうのは月曜夜のことです。失礼。

11月30日(土)つづき
エンジン01のオープンカレッジ1限目を無事終えてチョイト小休止。2限目は石毛宏典さんの中学生に対する野球の授業を見学。なかなか面白い話。素晴らしいプロ野球選手よりも素晴らしい人間を目指せという素敵な結論。キャッチボールの基本動作の説明とかも目ウロコで面白かった。バット・スイングもダウンスイング否定ですからね。控室に戻る前に山梨学院大学を見学。校舎を設計したハンガリー人の名前を知らなかったので竹山聖さんに確かめたところが團紀彦さんと一緒に事務所を開いたこともある人物だとか。話しているところへ壇さんも現れて建築談義。そこへ溝口紀子さんも現れて柔道談義。そのうち4限目の開始で溝口さん石毛さん田中雅美さんと小生の4人で「常識を疑え!スポーツ鍛錬のウソ」野球水泳柔道で常識のウソの連発。最後は小生が民主主義とスポーツをまとめて終了。自分で言うのもナンですけどアタマのイイ経験者の指摘はメチャメチャ面白い話でした。授業の講座をすべて終えて「夜楽」はマグロ料理の「つな亭」という店で甲府の皆さんと歓談。講師陣は小生の他に勝間和代さん神奈川県知事の黒岩祐治さん元海上保安庁長官の鈴木久泰さん航空会社日本支社長の千野淳さん…という何とも幅の広い組み合わせ。甲州ワインをひとしきり呑みながらテーブルをまわって歓談2時間。終わってホテルのエンジン特設バーで打ちあげ。ようやく吉田都さんとゆっくり話せた。田中雅美さんにも紹介。奥田瑛二さんから新しい映画の話を聞いて竹山聖さんともいろいろ話して2次会で昨晩と同じおでん屋さんへ行くと倍賞千恵子さんもいて…今夜もさんざん飲んで甲州の夜は更けました。

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