ナンヤラカンヤラ
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11月1日(月)
楽天は既に3日に仙台でプロ野球参入決定披露パーティの開催を決めているそうな・・・。

11月2日(火)
今朝(というより昨晩深夜)2時15分に届いた本欄読者からのメールで、楽天のプロ野球参入「決定」報告と田尾監督の「挨拶」を入手。http://cgi.f52.aaacafe.ne.jp/~takuyosi/cgi/up/UPfile/685.htm ほんまはまだ決まってへんのやけどね(笑)。

11月2日(火)つづき
明日(3日夕方)放送のMBS『ちちんぷいぷい増刊号』録画撮りのため大阪へ。MBSでオーナー会議、実行委員会の記者会見の模様を、ダイレクト回線ですべて見る。巨人滝鼻オーナーが「ライブドアは営業活動がネット販売に大きく依存しているのに対して、楽天はネット販売と金融の二本立て」といったが、その「金融」って9月中旬にオリックスから株式を譲ってもらった「あおぞらカードローン」のこと? 「できレース」もいいところだけど、発表会見が遅れたのは、たぶんダイエーと西武の問題を話し合っていたからに違いない。そのあと、角さんの司会で板東英二さん、飯星恵子さん、それにタイガースを引退したばかりの八木裕さんらとプロ野球再編(楽天参入)問題について語る。「プロ野球が親会社の宣伝(企業野球)ではダメ」という中味での話し合いは楽しかった。収録前の板東さんのモンゴル野球支援の話も面白かった。球界は反主流非主流の人のほうが野球に貢献しているのだ。最終で東京のホテルへ。

11月3日(水)
江本孟紀氏と一緒にフジテレビ『特ダネ!』生出演。江本氏は来年、アメリカに新しく発足する独立リーグに関わるという。「外圧をかけんと日本の野球は変わらへんしね」やっぱり日本の球界は反主流非主流の人物に期待するほかないのだ。番組中にライブドア堀江社長にインタヴュー。「2〜3年後にはプロ野球球団のオーナーとして活動していることになると思う」というが、小生の「別リーグ(独立リーグ)に興味は?」との問いかけには否定的。「別リーグ」で新しいビジネスモデルを提示してほしいと思うが、「レベルの低い野球」は興味ないようだ。そういえば「東北楽天ゴールデンイーグルス」だけでなく「仙台ライブドア・フェニックス」も球団名に「企業名」を入れた。「それではこれまでの球団と一緒やで」とは江本氏の言。たしかに。

11月3日(水)つづき
フジ『特ダネ!』で、楽天はどのようにすれば成功するか?という問いに対する回答をパネルに書いて用意していたが、條ヤ切れになって発表できなかったので、ここに書いておきます。「ウソを言わないこと!(とりあえず観客動員数を正しく発表すること)」いまのプロ野球って嘘だらけですからね。

11月3日(水)つづき
おめでとうFC東京!Jリーグ・ナビスコカップ優勝!レッズの猛攻を10人で凌いだ闘志と、レッズのパスコース、シュートコースを消したディフェンスは見事!野球よりもサッカーに興奮する自分が怖い(笑)。それにしても楽天の三木谷社長はベガルタとヴィッセルの試合でどっちを応援するんやろ?もちろんベガルタ仙台ですよね。

11月3日(水)つづき
書き忘れたことを一つ。一昨日(2日)大阪へ行くため横浜へ出たところで、駅のホームでザ・グレート・サスケさんとバッタリ。小生は電車を降りるところ、彼は乗るところだったので「いやあ久しぶり。元気ですか」程度の会話と握手しかできなかったが、東北にプロ野球チームが誕生する日の出来事なのに、この出来事を忘れてしまうとは・・・。おれが楽天に地域密着を期待してない(できない)からか・・・。でも、マーティと田尾監督以下スタッフ選手はがんばってほしい。こういう言い方って、これまでのプロ野球チームに対するものとまったく同じになってしまうけど・・・。

11月3日(水)つづき
うわっ。通算50万ヒットや。1年足らずにれって凄いのんとちゃう?おまけに最近は1か月足らずで10万ヒットやで。これってカネにならんのん?(爆)

11月4日(木)
田臥勇太NBAデビュー!素晴らしい3ポイント・シュート!見事なパス!日本のスポーツ選手は素晴らしい!せやのに、スポーツを運営する人たちがアカンのや!

11月4日(木)つづき
楽天の三木谷社長がどうしてもインタヴューに応じてくれないので、質問事項(訊きたいこと)だけでも、ここに発表しておきます。

  1. 球界進出はオリックス宮内オーナーの要請を受けたからですか?
  2. 最初は神戸を希望していた本拠地を仙台に変更したのも宮内オーナーからの要請ですか?
  3. 消費者金融会社「あおぞらカードローン」の全株式をオリックス(と、あおぞら銀行)から譲渡されたのは、その「報酬」ですか?あるいは球界参入条件を満たすためですか?
  4. 3年後に近鉄がオリックス・バファローズから完全に手を引くと、バファローズが本拠地を大阪のみとし、ゴールデンイーグルスが神戸に本拠地移すというのは事実ですか?
  5. その本拠地変更が野球機構にも既に承認されているというのは事実ですか?
  6. もしもそれらが事実でないなら、東北楽天ゴールデンイーグルスは本拠地を宮城県仙台市以外の地に移さない、と断言できますか?
  7. ベガルタとヴィッセルの試合のときはどっちを応援しますか?
  8. 企画段階の東北独立リーグも含めて、みちのくプロレス、ベガルタ、モンテディオといった東北地方のスポーツ組織とは競合関係にあるとお考えですか?それとも協調関係を築こうとお考えですか?
  9. 現在ベガルタを支援している地元のスポンサー企業をゴールデンイーグルスが「奪う」こともありえますか?
  10. 東北地方にプロ野球球団を永続させるため、楽天以外の企業の資本を参入させて球団を独立させる(球団名から楽天の文字をなくす)という考えはないですか?
  11. 選手会の主張しているドラフトの完全ウェーバー制、テレビ放映権の一括管理、贅沢税の導入等について、どのようにお考えですか?・・・ま、こんなところを訊いてみたいと思てたんやけど・・・。

11月5日(金)
楽天三木谷社長への追加質問

  1. ソフトバンク社の孫正義社長が福岡ダイエーホークスの買収に名乗りをあげたことをどう思いますか?
  2. IT関連企業が次々と球界に参入するのはいいことだと思いますか?それともソフトバンク社によるホークス買収は転売による利ざや獲得が目的だから賛成できないと思われてますか?
  3. 三木谷社長はソフトバンク社のメインバンクだった興銀勤務時代に担当者としてアメリカの企業買収でソフトバンク社に多大な損失を蒙らせた、と主張する人がいますが、これは事実ですか?
  4. 親会社同士の軋轢が球界や球団の健全な活動の桎梏になることはないと断言できますか?
  5. プロ野球球団が親会社の企業によって所有されているという現状を、どう思われますか?それは日本のスポーツ界や日本の社会や日本国民にとって不自然で不幸な状態であり、球団やリーグは独立すべきだとは思われませんか?

・・・ほんまにややこしい話やで。ほんとうに野球をやりたい人がスポンサーを集めて野球をやるようにせんと、日本の野球は利用しまくられたうえで、ファンに見放されてしまうで・・・。

11月6日(土)
西武は・・・ダイエーは・・・ソフトバンクは・・・コロニー・キャピタルは・・・ライブドアは・・・情報が山のように交錯。そんななかで映画プロデューサーの李鳳宇氏(『のど自慢』『KT』『ゲロッパ』などをプロデュース)の言葉が思い出される。「お金を持ってる人は映画なんて創ろう思いませんからね。お金はないけど、何か言いたいことを持ってる人が映画を作る」まさに野球も同じだろう。「お金を持ってる人は野球なんてやろうとは思いませんからね。お金はないけど、野球を楽しみたい人が野球をやろうとする。そのためにお金を集める・・・」そういう動きにならんかなあ・・・。

11月7日(日)
朝TVをつけたら某野球評論家が「このままでヘ日本のプロ野球は潰れてしまいますよ」と言っていた。いまごろ何を寝ぼけたこと言うてるねん・・・と呟きながら東京へ。角川書店の会議室でスポーツ・ジャーナリスト養成塾第2期の受講者から実践塾へ進む人を選抜するための面接。去年は100人近くの応募者を相手に3日間かけて一人一人面接してクタクタになったので、今年は書類選考で30人程度に絞らせてもらったうえで4〜6人単位ののグループ面接。新潟から新幹線を乗り継いできてくれた人、スポーツライターを目指して一流企業の退職を決意をしてる人・・・等々、その熱心な気持ちには応えてあげたいと思うけど・・・30人は多すぎるし・・・サテ、コマッタ・・・。

11月7日(日)つづき
帰宅するとアマゾンに注文していたC.クライバー指揮ウィーン国立歌劇場F.ゼッフィレッリ演出の『カルメン』のDVDが届いていた。1978年上演のこの伝説の名演舞台は、かつてNHK教育TVで放送された映像を我が家で最初のビデオデッキ・ベータマックスに録画し、テープが擦り切れるほど見直し聴き直し、ボロボロになったところでニューヨークのメトロポリタン歌劇場の地下にあるスーベニア・ショップで海賊版ビデオを手に入れ、それをさらに何度も見直し聴き直し、カルメンが登場するシーンでクライバーが髪の毛を振り乱してタクトを突き刺すように振るシーンも、ドン・ホセ役のドミンゴが『花の歌』でヨダレを垂らしながら熱唱するシーンも、隅から隅まで記憶しているのに、それでもDVDで見直し聴き直してみると、その素晴らしい演奏、見事な演出に感激してしまった。第3幕への前奏曲の何と美しいこと!その後、札幌のPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティヴァル)でインタヴューさせてもらったフルートのシュルツさんも、クラリネットのシュミードルさんも、みんな若いなあ(笑)。おれも歳とったなあ(爆)。それにしても、このクライバーの指揮は『バラの騎士』『オテッロ』と並ぶ奇蹟的大名演!プロ野球のゴタゴタも原稿の締め切りも忘れて(スイマセン!)改めて見惚れ聴き惚れてしまった。

11月8日(月)
梅原猛の『聖徳太子』に次のような一文がある。『ひとつの組織は多かれ少なかれ内部矛盾をかかえている。その内部矛盾が大きくなっても、組織がまだ大きく発展している間は、その内部矛盾はあらわにはならない。しかし、何らかの都合で組織の発展が止まり、組織が外から大きなダメージを受けるとき、この矛盾は一挙にふき出すのである。そしてその矛盾が今まで強権によって抑えられていればいるほど、一挙にしてふき出した矛盾は、どうにも収拾がつかなくなるのである』これは隋の煬帝に関する記述で、いうまでもなく隋は短期間のうちに滅び、唐が誕生する。いや、いまのプロ野球界を見れば、秦・漢が滅んだあとの三国時代・南北朝といった分裂時代を迎えるようにも思えるなあ・・・。独立リーグによる覇権争いも面白いかも。ほな、誰が劉備で、誰が曹操で、誰が孫権で、誰が諸葛孔明やねん?

11月9日(火)
昨日紹介した梅原猛『聖徳太子』からの一文は「この文章をプロ野球と関連づけて次の問に答えよ」という設問でスポーツ・ジャーナリスト塾の入塾試験に使えそうだ。

  1. 文中の「強権」とは随の煬帝の権力を指すが、プロ野球では誰の権力を指すのか?漢字四文字またはカタカナ四文字で答えよ。
  2. 「外から大きなダメージ」とは隋の高句麗との戦争の失敗(敗戦)を指すが、プロ野球では何を指すのか?8字以内で答えよ。
  3. プロ野球における「内部矛盾」とは何か?20字以内で答えよ。

みなさん、挑戦してみてください。(1)は簡単でしょうが、(2)は難しい。「米大リーグの進出」とか「黒船到来」なんて(マスコミ受けするだけの)答えでは(小生の塾では)不合格ですよ。(3)も短く言い切るのは難しいけど・・・がんばって!(笑)正解は後日。

11月9日(火)つづき
夕方からTBSへ。社員研修の公開講座『新放送人セミナー』で講演。本欄で紹介している梅原猛氏の文章をきっかけにプロ野球問題と放送ジャーナリズムについて語り、ナポレオンのウィーン入城を見たヘーゲルの言葉「歴史が馬に乗って行進している」で締める。歴史が人を創るのか、人が歴史を創るのか・・・。Jリーグ創設には「人」がいた。プロ野球界には・・・?TBSで講演の後、角川書店でスポーツジャーナリズム実践塾入塾希望者の追加面接。面白いキャラの人物が少なくないので、ますます困ってしまった・・・。そのあと、新潟被災地へ「ラーメン隊」を組んで見舞に行った大将の経営するラーメン屋さんでちょいとビールと餃子とラーメンを。スポーツ・ヤァ編集部も、この「ラーメン隊」の十日市町出張をカンパで支援したそうです。

11月10日(水)
ゴールデンイーグルス田尾監督にインタヴュー。火中の栗を拾う監督になっても、選手時代にインタヴューしたときやテレビで何度も一緒に出演したときと変わらない自然体。「チーム名に楽天という企業名が入ったのはやっぱり残念ですよね」というコメントをはじめ、詳細は『スポーツ・ヤァ!』の次号をお読みください。いろいろ問題(質したいこと)はあるけれど、三木谷社長が「エクスパンション・ドラフトをやるべき」と発言したのは正しい。他のチームの監督・選手も、正しいことは正しいと、もっと積極的に発言するべきだろう。

11月11日(木)
ライブドア堀江社長にインタヴュー。西武買収の話はあったが断ったそうな。100億円以下なら買うという報道はウソで、現在の西武球団は本拠地の「縛り」がある限り「0円(タダ)」の価値しかないそうな。楽天に「敗れた」あとも彼がまったく動じていないのは、所詮は旧態依然たるアナログ組織の楽天やソフトバンクに球界の「真の改革」などできるわけなく、現在のプロ野球界(「読売倶楽部」ともいうべき組織)の近い将来の「崩壊」(すなわちプロ球界がいずれは自分に頼らざるを得なくなること)をはっきりと見据えているからだろう。おおおーっと、ちょいと書きすぎた。詳細はやはり近々発売される『スポーツ・ヤァ!』をお読みください。そのあと大阪へ。

11月11日(木)つづき
よみうりテレビで正月に放送される『神戸大震災10周年特番』のVTR撮り。あの年オリックス・ブルーウェーブは「がんばろう神戸」を合い言葉に初優勝した。兄弟を亡くした少年や自宅が破壊された応援団長などが復興に立ちあがるとともに「青波」の旗を振った。神戸市民と一体になったブルーウェーブ(イチローが若い!)やったのに・・・何という球団に堕落してしまったのか。あのユニフォームは何や!まったく新鮮さのカケラもないやないか!

11月12日(金)
大阪泊で午前中京都に寄って婆さんを見舞う(といっても元気になったけど)。午後また大阪へ。『ちちんぷいぷい』生出演。なんと『ぷいぷいキッチン』のコーナーで若狭名産の「間人蟹」(たいざがに)の料理が出る。かつてレギュラー出演していた同じ毎日放送の『近畿は美しく』という番組で一度食べさせてもらったことがあったが、これは絶品!カニのなかで最も旨いカニがこの「間人蟹」。毛ガニやタラバガニなんて足元にも及ばない。聖徳太子の母(用明天皇の皇后)である穴穂部間人皇后が若狭の地で「退座」されたのにちなみ、こういう名前が付いているが、この蟹の甘さはたとえようがないほど旨い。刺身でも焼いても茹でても雑炊でも何でも最高の旨さ。ミラノで食べたトリュフ、レニングラード時代のサンクトペテルブルグで食べたキャビアと肩を並べる美味。生放送でこんなことしててええのんかいな、と思いながらパクパク食べる。トミーズの健ちゃんも「何やら悪いことしたと思うくらい旨いでんな」。司会の角さんも「蟹は黙って食べるもんや」といって完全に仕事を放棄(笑)。このコーナーは千堂あきほさんと武川アナウンサーに仕事を任せてしまった(爆)。

11月12日(金)つづき
『ちちんぷいぷい』でも取りあげられたが、西武鉄道、読売グループの「株式不正所有問題」は確実にプロ野球界を直撃。とくに系列地方TV局の株式を不正に多く所有しながら虚偽申告(名義貸し)していた読売グループの行為は、法律違反という以上に「言論の自由」を真っ向から否定するあるまじき行為で、読売新聞社も日本テレビ放送「網」株式会社も、徹底した自己批判と自浄作業による革命的社内体制変革をしない限り(本来なら)存続できないはず・・・。おもしろくなってきた・・・。ちなみに11月3日に放送された『ちちんぷいぷい増刊号プロ野球特集』は夕方で視聴率が13%以上もあったそうな。ますます激しくなるプロ野球界の暴風雨には誰もが注目しているのだ。

11月12日(金)つづき
大阪から帰宅すると、京都の大友人から若狭湾で獲れた魚が送られてきていた。グジ(甘鯛)2尾、笹鰈6尾。すごい!さっそくグジの刺身と吸い物で食べたが、旨のなんの!Yさん、おおきに!昼間に間人蟹を食べて夜にグジなんか食うてたら、ほんまにバチが当たるでえ(笑)。

11月13日(土)
イタリア・トリノで2日にわたって自作の『ピアノ・コンチェルト第1番』のヨーロッパ初演を行った山下洋輔さんからメール!大大大大成功でアンコールに『ボレロ』と『枯葉』をソロで演奏されたとか。凄い!何しろ自作のコンチェルトをイタリアで演奏したピアニストはラフマニノフ以来だそうで、その上の大喝采の結果、次作『第2番』の初演まで約束させられそうになった(させられた?)というのだから、これは大快挙ですよ!佐渡裕さん指揮の『チャイコフスキー交響曲第5番』(イタリアRIA交響楽団)も大大大喝采だったそうで、ちょうどユーベ対フィオレンティーナの試合もあって、トリノまで行く予定を春から考えていたのに・・・行けずに涙!後悔先に立たず!最近フットワークが悪いなあ・・・。体重のせいやないとは思うんやけど・・・。間人蟹とグジのバチが当たってしもた。トホホ。しゃあないし、プロ野球の原稿一所懸命書くことにしょ・・・。

11月13日(土)つづき
昨日の本欄で「間人蟹」(たいざがに)を「若狭名産」と書きましたが、間人(たいざ)は丹後半島の京丹後市。しかも間人蟹は丹後半島沖合で捕れるので、若狭湾とは無縁でした。「丹後名産」というのもおかしく、間人ならではの蟹ということで、お詫びして訂正します。あんな旨いもん間違えたらあきまへんわな。

11月14日(日)
『チャンネル北野 吐いてけ!辛口屋台』(スカパー)のVTR撮りのため渋谷のスタジオへ。ガダルカナル・タカさんのおでんの屋台で酒を飲むという設定で坂井保之さん(西武・ダイエー元球団代表)と一緒に出演。坂井さんの話はサイコー。「プロ野球はついに革命的オモシロ変革の季節を迎えた」という認識で一致。楽天三木谷、ライブドア堀江両氏にエールを送ることでも一致。番組収録後、坂井さんを誘って大船の鮨処もり山へ。プロ野球界の大先輩から山ほど勉強させていただく。その中味はこれからぼちぼちどこかでいろいろ書くことにしますが、坂井さんも野球が大好きなんや!瀕死のナベツネに最後の鉄槌を!そして宮内にも!と思ったら、帰宅してNHKの『サンデースポーツ』を見て仰天。宮内がワケシリに阿呆なこと喋っとる。まだ1リーグのほうがええやと?プロ野球は観客が少ないから球団数を減らさなアカンやと?何を寝ぼけたこというとるねん!自分らがなんにもしてへんから再来年までオノレの球団が続かへんだけのことやないけえ。ナベツネの『文藝春秋』での悪アガキとおんなじやでェ。

11月14日(日)つづき
祝!ザスパ草津大勝利!昨日の群馬FCに続いて弱いモンが勝つのはおもろい!小島がんばれ!

11月15日(月)
本欄9日の「試験」の正解を発表します。

  1. 渡邉恒雄(または、ナベツネ)
  2. 親会社の経営不振
  3. プロ野球とは名ばかりの企業野球であること・・・

以上ですが、(2)の回答で「親会社」を「プロ野球界」の「外部」ととらえるところがミソ・・・なのですよ。残念ながら全問正解者はいませんでした。ただし、この問題を昨日坂井氏にも話したところが、「それが正解だろうけど、親会社を外部と認識するのは難しいから、ライブドアなどの『新興会社の参入』や、『大リーグへの選手流出』『大リーグの日本進出』も正解にしていいのじゃないかな」といわれました。自己採点してみてください。

11月16日(火)
夜、ハリソン・フォードとイアン・マクレガーと一緒に飲み会・・・というのは冗談だが、『イチロー革命』の著者のボブ・ホワイティングさんと『日本式サッカー革命』の著者のセバスチャン・モフェットさんと『増刷祝いパーティ』(この二人、似ていなくもない。とくにボブさんは・笑)。後者の小生の拙訳を助けてくれた六川亨さんに編集者のTさん、Kさんも加わって赤坂の『旨いぞお』(グッチ裕三さんの店)へ。どっちも同程度に面白い本なのに、『イチロー革命』のほうが『日本式サッカー革命』よりもよく売れているのは、野球とサッカーの人気の違いやイチローの新記録のせいではなく、ただ初刷りの刷り部数の違いによるものだろう。前者は翻訳権獲得のオファー(前払い金)が高額になったので初刷り部数が必然的に多くなった。「出版不況」というが、要は出版社の「売る気」の問題としか思えない。その他、野球とサッカーの話で盛りあがるが、「ありがとう読売ジャイアンツ」というテーマでキャンペーン的に原稿を書こう!ということで、ホワイティングさんと意見が一致。今日まで日本のプロ野球を育ててくれたことに感謝を込めて、もう自分勝手に動かすことは辞めてほしいという意味も込めて・・・。ありがとう、そして、サヨナラ読売ジャイアンツ!東京ジャイアンツに生まれ変われ!しかし、グッチさんの店は、いつも旨いぞお!(特にコロッケと焼きそばは絶品)

11月16日(火)つづき
『華氏911』のDVDについているボーナス映像が面白い。アラブ系アメリカ人のスタンダップ・コメディアンによるブラック・ジョークが最高。「おれの名前はアハメド・アハメド。だから飛行機には45日前に申し込まないと乗せてもらえない・・・」

11月17日(水)
ドラフト会議とサッカー日本代表のシンガポール戦。そのため紀尾井ホールでの大岩千穂さん(ソプラノ)のコンサートに行けず。スポーツ&音楽ライターとしてはよくあるツライことで、フランスでのW杯のときは『3大テナー』の取材とフランス対クロアチアの準決勝の試合が重なってしまった。というのはパヴァロッティ、ドミンゴ、カレーラスの3人が、録音録画を本番の一発撮りでなく、リハーサルの演奏も本番同様に録画録音しておきたいと言い出したからだ。ところが会場のエッフェル塔前広場はオープン・スペース。本番同様に有料席を閉鎖することはできない。そこでリハーサルの日をフランスの試合の日に変更して同時刻に行えば、誰にも見られず聴かれずに本番同様の舞台作りができる、ということになった。そのとき音楽の取材でパリに行っていた小生はせっかく準決勝のチケットを手配できていたのに、泣く泣くサッカーのほうをあきらめざるを得なかった。今回は千穂さんのほうをあきらめて、ごめんなさい・・・。なのに、あの試合は何だ!小笠原!もっと選手に指示を出せよ!

11月18日(木)
「ありがとう読売ジャイアンツ・キャンペーン」(一昨日の本欄参照)は「やめたほうがいい」と某友人から電話で忠告された。「おまえらしくない」と。しかし・・・と口ごもりながら言葉が出なかったのは、何かの本のどこかに絶妙の「反論」が書いてあった記憶があるのに、それを失念したからだった。夜、酒を飲みながら本棚を引っ繰り返したら、あった!「どうして消え去ろうとしているものを糾弾できようか」ミラン・クンデラの『存在の耐えられない軽さ』のなかの一文だった。すぐに思い出してたら教養を自慢できたのに(笑)。とほほ・・・。ボケが始まったで(爆)。

11月19日(金)
鎌倉芸術館小ホールで和太鼓奏者の林英哲さんを主人公としたドキュメンタリー映画『朋あり。』の上映会。上映後の短いトークショウに英哲さんの話し相手として出席。「じつは英哲さんとわたしは同い年でして・・・」という言葉が一番うける(笑)。そりゃ英哲さんはバリバリに鍛えあげられた身体。和太鼓を叩く身体とパソコンのキイボードだけを叩けばいい身体が違うのは当然ですよね(笑)。けど、そこから始まった『身体論』は面白かった。

11月20日(土)
京都へ。新幹線超満員。京都に降りたらタクシーを待つ長蛇の列。なんでやねん?と思ったら世の中は連休で、京都は紅葉狩りの最高潮とか。よりにもよってこんなときに法事(親父の七回忌)・・・とはいえスケジュールを決めたのは長男のおれやから誰を恨むこともできず、自らの世間知らずを反省しながら祇園の婆さん宅に寄って珍皇寺へ。いつもながら臨済の読経は見事なものだったが、本堂で法事の最中に小さな寺の前庭が騒がしい。和尚に訊いたら観光客だとか。安倍晴明とまではいかないが最近は小野篁の人気も高いうえ、講談社の『週刊京都を歩く49号』にも紹介され、篁ゆかりの珍皇寺を訪れる観光客も増えたとか。たしかに以前小生も週刊現代の『古仏巡礼』で紹介したことがあるが、この寺の閻魔像や小野篁像はなかなか見事で一見の価値がある。ただし小野篁が冥界へ通ったという奥庭の井戸は非公開。小生は檀家の一員なので、この日も見せていただいた。古井戸だがおどろおどろしさは感じられず、秋晴れの小春日和に京の寺の奥庭の美しさを改めて味わう。和尚の「阿シュク如来」(ATOKにも漢字がない!門構えのなかに心を三つ書くらしい。七回忌から死者を導いてくれる如来で、ちなみに十三回忌からは大日如来だとか)の話も面白かった。夜は女房と娘を引き連れて祇園へ。行きつけの京風仏風料理『K』と酒肆(バー)『G』へ。小学校時代の同級生のママが和服姿でシェーカーを振ってオリジナルのカクテルを御馳走してくれた。仕事抜きの美味美酒に酔う。それにしても夜の祇園界隈は「鬼の反吐」(人だらけ)だった。

11月21日(日)
上賀茂神社の横の女房の実家に寄って義母を見舞ったあと神社の境内へ。秋晴れ。観光客は嵐山(西山)と東山に分かれたためか七五三参りの姿が目立つ程度で、上賀茂の広い境内を心地良く散歩したあと、神社の前にある名物の焼き餅屋『神馬堂』の御主人に挨拶。ここの御主人は小生の親父がやっていた電器屋の大得意で、小生が赤ん坊の頃からの馴染み。「テレビに出てるの、見てるで。ぼん、いくつになったん?」といわれ、「もう、ぼんと違いまっせ。52でんがな」と答えると、「まだ若いがな」といわれる。大勢の観光客が売り切れになるのを恐れながら行列を作ってる横で、堂々とお土産に焼き餅をいただいて恐縮。内輪なもんで、かんにんして、と胸の中でつぶやく(笑)。その焼き餅を持って祇園の婆さんの家へ。姉もいて、「うわあ、焼き餅は久しぶりやなあ。元気にしてはるか?」「歳とらはったけど、元気に焼き餅焼いてはったで」・・・。すっかり仕事を忘れた二日間。法事とは、こういう機会を作ってくれるために存在するものなのだろう。満員の新幹線で新横浜経由帰宅。

11月22日(月)
重松清さんの『スポーツを「読む」』(集英社新書)が面白い。あらゆるスポーツライター、スポーツライティングの世界が分析(誉め殺し?・笑)されていて、小生のこともきちんと「パロディ作家」として評価してくださっている。見透かされてますな(笑)。ただし、表紙裏に書かれている(おそらく編集者が書いた)次の一文はいただけない。「かつて山際淳司が「江夏の21球」を書いた時から、スポーツライターという言葉が定着した」これはウソだ。当時山際氏は「ノンフィクション作家」を名乗り、小生が「スポーツライター」を名乗ると「世界が狭くなるよ」と注意された。それに反発して「スポーツライター」を名乗ろうとしても、どこの雑誌もテレビ局もラジオ局もその肩書きを認めてくれず、「フリーライター」「スポーツ評論家」「野球評論家」「ノンフィクション作家」などという肩書きに「訂正」された。雑誌『ナンバー』も「スポーツ雑誌」と呼ばれることを拒否し、「スポーツを通して人間を描く『人間雑誌』である」と宣伝していた。小生が『ナンバー』に誤植を見つけ、「三塁手が一塁へ暴投と書くのは間違いです。悪送球ですよ」というと「細かいことを言うな。スポーツライターなんて肩書きを使うきみは、ベースボールマガジンのほうが向いてるね」といわれた。それでも「スポーツライター」という肩書きに固執して、ようやくそれが認められ、小生以外の人物(青島健太さんや増田明美さん)も「スポーツライター」を名乗るようになった(二宮清純さんは「スポーツジャーナリスト」と名乗った)のは『ナンバー』創刊から(『江夏の21球』が発表されてから)10年近く経ってから(1990年頃)のことである。その後、社会的に認知された「スポーツライター」を名乗る人も増えたので、現在小生は「スポーツ&音楽ライター」を正式な肩書きにしている。が、まだ音楽の原稿を書くときしか認められてない。まあ、旋毛曲がりの天の邪鬼が「他人とおんなじ肩書きはいやや」とほざいてるだけのことで、どうでもええことなんですけどね(爆)。

11月22日(月)つづき
重松清さんの本とまったく同じ題名の『スポーツを読む』(三省堂選書・稲垣正浩著)も面白い本です。こっちは現代のスポーツ・ライティングの世界とは無縁で、解説の対象となっているのは『イーリアス』『日本書紀』『クォヴァディス』『ガリバー旅行記』『アルプス登攀記』『ベルツの日記』『自転車日記』『破戒』『松蘿玉液』『オリンポスの果実』『チップス先生さようなら』・・・等々。それらの「古典」に描かれた「スポーツ」に関する記述はスポーツライター必読といえます。もちろんノンフィクションライターを目指す方にとっては必読とはいえないかもしれませんが、記紀、藤村、子規、漱石・・・ですから読んでいて当然ですよね・・・。

11月22日(月)つづき
遅ればせながら浦和レッズ優勝おめでとう!どんなスポーツクラブでも、理念とやる気さえあれば素晴らしいものになる。楽天に「理念」はあるかな?

11月22日(月)つづき
重松清さんがおれのことを「パロディ作家」と認めてくれたので創作意欲が15年ぶりに湧いてきた(笑)。ナベツネをモデルに『存在の耐えられない重さ、あるいは、バカさ』。フルタの球界精神病棟での活躍を描く『ツバメの巣の上で』。ミキタニとミヤウチの相思相愛の恋愛ドラマ『失楽天』。オオギ監督とイワクマ投手の心のすれちがいを描く『蹴りたい牛の背中にピアス』。ナンノコッチャ。

11月23日(火)
新嘗祭。11月3日を明治節と呼ぶ気はないが、この日はやっぱり新嘗祭のほうがいいように思う。巨人の滝鼻オーナーと楽天の三木谷オーナーが会談したとか。メンシェヴィキによる「二月革命」は着々と進んでいるようだ。ボルシェヴィキによる「十月革命」も遠くないことだろう。この意味、わかりますよね・・・。

11月24日(水)
小生は「辞書マニア」だから『岩波いろはカルタ辞典』(時田昌瑞・著)を購入。面白いけど『いろはカルタ辞典』が、何で「あいうえお順」やねん?

11月25日(木)
神戸・淡路の大震災からちょうど10周年となる来年10月西宮市にオープンする兵庫県立芸術文化センターの東京での記者会見に出席。井戸敏三兵庫県知事、山崎正和芸術顧問、佐渡裕芸術監督が居並ぶなか、約百名のマスコミ音楽担当記者、演劇担当記者、業界人等が出席。単なる箱物行政ではない芸術文化活動のソフト充実を目指す意欲的な取り組みには大いに期待。なんで鎌倉芸術館も、こういう発想がでけんのかなあ・・・?佐渡さん、早く『オペラ・ひょっこりひょうたん島』をやろうよ。

11月25日(木)つづき
兵庫県立芸術文化センターの柿落としはベートーヴェンの『第九』だった。またか・・・と思ったら、指揮者の佐渡裕さんは「ここでは二度とやらなくらいの意気込みで・・・」といった。さらに「50年後になれば、50周年記念にやるかもしれませんが、そのとき僕は、もう90歳ですから・・・」といったので愕然とした。半世紀経っても、まだ佐渡さんは90歳なのだ。おれは102歳。とはいえ(煙草をやめれば)生きてるかもしれない(笑)。50年といえば第二次世界大戦が終わった焼け野原からバブル経済崩壊まで。なんやら長生きしたくなってきた(笑)。あと50年後、携帯電話やインターネットはどないなってるんやろ?

11月26日(金)
犬の佐吉に予防注射をさせるため、近所の獣医サンに連れて行く。が、佐吉は注射が大嫌い。注射器を見た瞬間、歯茎まで出して唸り声をあげ大暴れする。まるでハイエナ。なんと臆病な犬セと思っていたら獣医さんに「いちばん最初にどんなところで注射をしました?」と訊かれる。そこで鎌倉市が市民公園でやってくれたのが最初で、そのときも大勢の犬がいたので暴れ出して押さえつけるのに大変で・・・というと、獣医さんに「それがマズかったのでしょうね」といわれた。「犬のなかでも特に雑種はプライドが高くて、ほかの犬の前で押さえつけられたりするとプライドが傷つけられますから、それで注射が嫌いに・・・」なるほど。押さえつけたオレが悪かった。ラブラドールやレトリバーの前でオレが佐吉の自尊心を傷つけてしまったのだ。かんにんしてや、と帰宅後に謝ってィ腹を撫でてやると舌を出して喜ぶ。よく見るとディズニーの『わんわん物語』の主人公に似ていなくもない雑種犬。「何犬ですか?」と訊かれるとオレは「神奈川犬です」と答えている、なかなか可愛い犬である。こいつにもプライドがあるフだ。ブラヴォー!プロ野球球団の社長や代表にプライドはないのかネ?

11月26日(金)つづき
都内某所で中学時代からの友人の経営コンサルタントのS氏と某大手出版社編集者のA氏とR・ホワイティングと会食。三木谷、孫について、そして松井、イチローについて山ほどの裏話(笑)。一橋大学−興銀−ハーバート・ビジネス・スクールという経歴がコンプレックスにしかならない世界があることを知る。それで年寄り連中に取り入るほかなかったのか?M&Aの繰り返しも限界で行き着く果てがプロ野球?そしてイチローは日米のマスコミ全社を敵にまわすようで・・・。ごめんなさい。なんのこっちゃわからんでしょうが、ぼちぼちこの欄で、明かしていきます・・・。

11月27日(土)
名古屋へ。中日栄文化センターでオペラ講座。ウィーンはなぜ音楽の都なのか・・・ということについてローマ帝国の話から説き起こし、ヨハン・シュトラウスのワルツ、シュランメル・ムジーク、レハールのオペレッタ(メルビシュ音楽祭の素晴らしい舞台の『メリーウィドウ』)を解説し、マーラー、シェーンベルク、ベルク(『ヴォツェック』)を語る。マーラーはグレン・グールド(あのピアニスト)の指揮した交響曲第2番『復活』のビデオを鑑賞。これがモノスゴイ映像なんやけど、わけがわからん人にはわけがわからんやろなあ。ああ、わけのわからんことを二日続けて書いてしまった。読者が減るやろなあ(笑)。

11月28日(日)
スポーツジャーナリスト実践塾第2期第1回講座。といっても講義というほどのものではない。プロのスポーツジャーナリストとしての「心構え」を説く。言葉のプロになれ!文章のプロになれ!ということ。スポーツが好きとか、スポーツに対する視点・・・とか、そんなものは当然ですからね。恋文も無心の手紙も三行半も訴状も借金棒引きの願状も大売り出しの宣伝文も携帯電話の使い方も、プロならすべてきちんと書けないとダメということ。そのためには日本文学全集や世界文学全集は当然すべて読破。今日からは一日一冊読破。万葉記紀源氏平家太平記宣長秋成一九馬琴、漱石鴎外藤村龍之介潤一郎康隆健三郎春樹、政治経済歴史芸術物理化学数学古典劇画漫画プレステ・・・すべて読破!制覇!それがスポーツジャーナリストへの道なのですよ。これマジです。1期生は「たとえ話」だと誤解したようですけどね。

11月28日(日)つづき
一昨日ボブ・ホワイティングさんと飲んだとき、彼も取りあげられている(批評されている?)重松清氏の『スポーツを読む』を見せたところが、ボブさん曰く「ロジャー・エンジェルはなぜ入ってないの?」たしかにGrab your coat, Get your hat・・・という“Sunny side of the Street”の歌詞を冒頭に使って野球(のキャンプ)を見に行くような粋な書き方をした人物はノーマン・メイラーよりも取りあげられるべきだったかも。しかしオレが翻訳した“Season Ticket”も日本では売れなかったしなあ・・・。日本人にはベースボールは向かないのかも。野球で、ええねんやろな・・・。

11月29日(月)
今年湧き起こった「プロ野球1リーグ化」を阻止するのに一役かった(と小生が考える)「プロ野球の明日を考える会」を発展的に解消させた新たな活動「プロ野球改革提言委員会」の第一回幹事会に幹事として出席。ほかに江本孟紀、大谷昭宏、大谷哲郎、紀藤正樹、坂井保之、鈴木寛の各氏。乙武洋匡さんがオブザーバーとして出席。いやあ、江本さんと坂井さんの話はいつ聞いても面白く勉強になる。ドラフト、裏金、球界再編・・・様々なことを話し合うが、やはり当面はコミッショナーの問題が軸になる・・・ことで意見が一致。現コミッショナーの本名は「根来」ではなく「ごろ寝」というらしい(笑)。

11月29日(月)つづき
面白い「会」を終えて東海道線の最終で帰宅するとき『夕刊フジ』を買って読んだらヒドイ記事が載っていた。Jリーグ・チャンピオンシップの横浜vs浦和戦について「浦和の親会社・三菱自動車の軽自動車部門が、横浜の親会社に事実上吸収され、部分的子会社の位置づけになった“三菱グループ”に敗れれば、ゴーン社長も面白かろうはずもない」だから岡田監督も「負けられない一戦だ」という。バカも休み休み書け!まだこんな「社畜」の視点でしかスポーツを語れないのか!Jリーグに「親会社」も「子会社」もない。こんな阿呆なスポーツ記者がいるから日本のスポーツは自立できないのだ!

11月30日(火)
楽天が仙台球場を人工芝にするらしい。所詮はその程度の球団なのか・・・。練習開始前に自筆の「球団方針三カ条」などというペーパーを選手に渡すような社長やから、しゃあないか。そんなもん、ランニングの前に渡されてもポケットに押し込むだけやで。そうかと思うとソフトバンクの孫社長が「ホークスの試合をネットでつないで次の投手交代は誰がいいか・・・といったファンの声を集め、それをベンチにいる監督も見られるように・・・」などとテレビで話していた。それを聞いて開いた口がふさがらなくなった。阿呆言うのも休み休みに・・・。プロが野球をやってるんやぞ。

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