12月1日(木)
洋輔さんの『ニューイヤー・コンサート』(来年1月13日)のパンフレット原稿を書きあげる。なぜか「フォオオー!」と叫んでしまう。そんな原稿になってしもた・・・。
12月2日(金)
明日のスポーツジャーナリスト実践塾の準備をしたあとフジテレビへ。明朝5時放送の『フジテレビ批評』の収録。来週の同番組の出演が佐渡裕さんと聞いて向坂アナと武田アナにいろいろ「裏」情報を教えてしまう。佐渡さん、カンニン。
12月3日(土)
Jリーグの経過を気にしながらスポーツジャーナリスト実践塾の講義。いくつかのスポーツ雑誌に掲載されている原稿を中味を変えずに15行削ったり半分に切ったりする練習。途中セレッソ優勝濃厚の報。その後ガンバ大逆転優勝。大阪キタと大阪ミナミに分けてたらもっと盛りあがったのに・・・。塾の講義でへとへとになったあと塾生・卒塾生・書生を引き連れて宮崎学氏の忘年会へ。
12月3日(土)つづき
宮崎学氏の忘年会でノンフィクションライターの魚住昭さん・外務省休職中の佐藤優さん夫妻・元連合赤軍の植垣康博さんらと歓談。小さい政府、室町幕府、警察国家、ナベツネ、新自由主義、姉歯、4トロ、ラムズフェルド・・・といった話題で盛りあがる(ナンノコッチャ)。女優の水野美紀さんが映画監督の高橋玄さんと一緒に来ていたけど隣のテーブルだったので挨拶のみ。残念。
12月4日(日)
自宅近隣の宅地開発説明会に出席。ヒューザーのオジマのような男が来て木で鼻をくくったような説明を繰り返すので住民全員激怒。開発業者はただただ「説明会を開きました」という既成事実を作りたいだけ。小学校や養護学校の通学路になってる幅4bの曲がりくねった細い道に4トントラックや巨大重機を大量に持ち込んで1年近くかかって崖を削り土砂を埋め48戸もの宅地を造成するという。「工事車両が子供を巻き込む事故を起こしたら?」「それはもちろん責任持ちます」責任ってどういうことかわかっとるんか!おまけに業者が市役所に提出した住民相手の事前説明書はウソだらけ。言ってないことばっかり書いてある。こんな計画に「合法」だからといって許可を出そうとしている鎌倉市役所も市長もサイテーやで。鎌倉の緑を潰して群馬県の会社を儲けさせて景気が良うなったと喜ぶのか?大船観音横の山を崩してマンション建設が始まったのも鎌倉市の土地を建設業者に売却しての工事。さらに鎌倉芸術館の指定管理者も市の肝いりで作られた芸術振興財団から市長が元勤めていた会社に関係のある事業体に移されそう。世の中オカシイで。これが「民活」か?耐震強度偽造問題もJR西日本の事故も「官」から「民」への「素晴らしい結果」やで。
12月5日(月)
終日原稿執筆。昨日の宅地開発説明会がストレスになってなかなか書けへん。寒い。水洟が出てきた。寒気がする。アカン。風邪や。寝る。一日で治すぞ!
12月6日(火)
マリア・カラスの『ルチア』(カラヤン指揮)『アイーダ』(デル・モナコと共演)『ラ・ボエーム』(モッフォ、パネライなどと共演)を次々と通して聴きながら『喪中につき新年の御挨拶は失礼させていただきます』という葉書の宛名を380枚書く。もうクタクタ。パソコンやワープロを使う以前はこうして愛用のモンブランで毎日10時間以上原稿を書き続けてたのに環境が変わると身体にもこたえる。一晩で治したつもりの風邪もぶり返したのか水洟も出てきた。アカン。歳かな。
12月7日(水)
行きつけのお医者さんで風邪薬をもらってから財団法人鎌倉市芸術文化振興財団の理事会に出席。まったく腹立たしいことだが財団が鎌倉芸術館の指定管理者の審査に落ちてしまった。来年4月からの運営はサントリーと東急エージェンシーの合同事業体に任される。これは鎌倉市の文化行政の大きな転換(危機)であり日本全体の文化政策にも関わりのあること。だが市も市長もほったらかし。財団自体も市からの無能な天下り職員ができるだけ仕事をしないようにとするばかりでオレなんか何の企画も出させてもらえず。理事になった直後に市民企画委員会に出席してアレもやろうコレもやろうといったところが煙たがられてしまった。そして財団は切り捨てられて(鎌倉文学館と鏑木清方美術館の運営は残るが)オシマイ。地方の木っ端役人が世の中をどんどん悪くしてる。芸術館が誕生した当初に芸術監督になったなかにし礼さんも切り捨てられて逗子に引っ越し。それ以来サイテーのルーティンだけの芸術館やったからサントリーが上手いことやってくれるのかも。オレも鎌倉からどっかに引っ越したい気持ち。どこに越しても住みにくいとわかったところで絵が生まれ詩ができる・・・はずなんやけど・・・。
12月8日(木)
N響の常任指揮者ヴラディーミル・アシュケナージについて勉強。イギリスの子供たちをナチスに壊滅させられたチェコの村へ連れて行って音楽で表現させる授業のビデオ(NHK「未来への教室」)は面白かった・・・というか凄かった。14〜15歳のイギリスの子供たちが政治的悲劇を真っ正面から見つめて素晴らしい音楽を創造したことに驚嘆。日本は「表現」という教育がおざなりになってることを痛感。
12月9日(金)
『ちちんぷいぷい』生出演のため大阪へ。番組の始まる前に千堂あきほさんから「ホームページに載せたいので写真を一緒にとらせてください」との申し出。うそやん!と思いながらも動揺を隠して「いいですよ」と冷静に返事。ところが番組でキューティ・マミー(堀ちえみ、早見優、松本伊代)がゲスト出演してアイドル同窓会が始まったためか番組後はナシのつぶて。トホホ。他の番組関係者との打合せもあったので千堂さんとのツーショットはあきらめてオサラバ。打合せのあと名古屋へ。
12月10日(土)
思い切り早く起きてW杯組み合わせ抽選会を名古屋のホテルのテレビで見る。ヨッシャー!オーストラリアに勝ってクロアチアに引き分け。その間ブラジルは2勝0敗やから最後の試合に引き分けてくれて1勝2引き分けで決勝トーナメント進出や!次はイタリアかガーナか?その次はフランスか?こういう興奮は健康的でエエなぁ。
12月10日(土)つづき
東海テレビ『スーパーサタデー』生出演。ゲストは萩本欽一さん。ゴールデンゴールズ創立直後にインタヴューさせてもらって以来。もう一人のゲスト谷沢さんもクラブチームYBC(ヤザワ・ベースボール・クラブ)を立ち上げた。こういうクラブチームが地域密着をはたしてプロになったら時代は変わるで・・・。
12月10日(土)つづき
2日連続のテレビ出演で話題になったのがみずほ証券の株式取引入力ミス。人為的ミスかシステムの欠陥かカジノ資本主義の結果か知らんけどこんなミスを利用して平気で金儲けするようなヤツはラスベガスにもおらへんで。資本主義で最も重要なのは倫理!そういう正論を書くのに気恥ずかしさを感じないくらい世の中はおかしくなってしもたで。
12月11日(日)
京都へ日帰り。年末年始を避けてちょっと早いおふくろの一周忌。大椿山六道珍皇寺で久々に臨済禅のお経を聴く。お経もエエモンやと思うようになったのは歳のせい?そのあと高台寺『川太郎』で足洗い。我が家が電器屋をやっていたときの得意先で石原軍団御用達のお店。今年1月火事に見舞われ裕次郎の遺品の一部を焼失。けど女将さんも頑張って復活。珍しい赤ハゼやすっぽんが美味しかった。祇園の酒肆Gに寄って帰鎌。今年の顔見世は『曾根崎』を見たかったけど無理みたいやな・・・(涙)。
GION |
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『老舗料亭 川太郎』
京都祇園高台寺の料亭『川太郎』石原軍団・美空ひばり・森繁久弥・金田正一・火野葦平・・・といった方々の愛した料亭です |
12月11日(日)つづき
京都で『川太郎』から自宅へ帰る途中に東大路通り八坂神社のちょっと南で生まれて初めて「メイド・カフェ」なるモノに遭遇。ガラス越しになかを覗く。なんの感慨もナシ(笑)。
12月12日(月)
泉岳寺にあるNHK交響楽団の稽古場へ。ベートーヴェン『第九』のリハを見せてもらう。独唱合唱抜きの練習だったのでカラオケをしてもらっている気分(笑)。山下洋輔さんのコンサートでお会いしたオーボエの茂木さんや打楽器の植松さんに挨拶。さすがにN響は音がエエ(なんていうたら当たり前やと叱られるかな・笑)。リハのあとアシュケナージにインタヴュー。子供の音楽教育の話、ソビエト時代の話、ベートーヴェンやショスタコーヴィチの話・・・。どれも面白かった。じつに謙虚で優しい人や。小生が「貴方の指揮したショスタコの『祝典序曲』のCDを私が編集したスポーツ写真のビデオのバックに使わせてもらった」というと“Absolutely right!”といわれた。『祝典序曲』はじつはソビエト共産党大会のために作曲された音楽やけどアシュケナージさんもいうとおり「ショスタコーヴィチの音楽はそんなちっぽけなものではない」のですよね。
12月12日(月)つづき
アシュケナージにインタヴューしたあと予定していた打合せが流れたので泉岳寺の境内へ。四十七士の墓参りをしておく。戒名は内蔵助だけが「居士」であとは「信士」なんや。『週刊ポスト』で連載中の井沢元彦さんの『逆説の日本史・忠臣蔵』を読み続けてるのでずらりと並んだお墓を前にして複雑な気分。とはいえ義士祭2日前で飾り付けの準備に精を出している人やお墓参りに来た人に「アレは集団テロやったんでっせ」というてもしゃあないし・・・。小生は芥川龍之介の短編『或日の大石内蔵助』が忠臣蔵モノのなかでは一番好きですな。
12月12日(月)つづき
鎌倉文学館と鏑木清方美術館の指定管理者に財団法人鎌倉市芸術文化振興財団が内定していたが市議会文教委員会で審査保留に。当たり前や。収益性の最も高い芸術館の指定管理者からはずれたのに残りの2館のみの運営ができるのか?要は鎌倉市の文化行政のあり方の問題なんやけど市議会がそこまで討論してくれるかどうか・・・。それにしても理事のおれには何の相談もない。理事って名誉職なんか?
12月13日(火)
『週刊新潮』の「パスタイム」というコーナーに登場してチリ・ワインを飲みながらオペラのDVDを見るのが小生の「パスタイム」という話をしたら取材謝礼としてチリ・ワインが届く。こういうのって嬉しいですな。そういえば「パスタイム」のページには小生と並んでベルギーの映画監督ダルデンヌ兄弟も登場していた。これは大光栄。何日か前にNHKの『クローズアップ現代』で彼らの語るのを見たがやっぱり素晴らしい人物だった。「若い人に教育するのは自分は退くということです」その通り!オレの塾生も早う育ってくれ!
12月14日(水)
大船観音横のマンション開発に神奈川県からストップがかかった。当たり前や。鎌倉市の「緑崩し」もええかげんにせい!いったん工事許可を出した市長は辞任せい!文化行政も緑地保全もめちゃくちゃなんやから・・・。
12月14日(水)つづき
N響の第九を断ったのに予定していた打合せがキャンセル。コノヤローという気分で見たせいも加わってか国会の証人喚問にイライラ。悪いヤツほどよく眠る・・・・・・。
12月15日(木)
一日の仕事が済んでホッとしたところへ仰木彬氏死去のニュース。野茂の無口もイチローのレゲエ・ファッションも田口のフリンも若手選手の茶髪も・・・何も口を挟まず野球のことだけを考えた監督やった。送りバントが少なく先発ラインアップの変更が多く最もメジャー的な監督やった。合掌。
12月16日(金)
毎日放送『ちちんぷいぷい』とNHKラジオ『NHKジャーナル』に仰木前バファローズ監督のことを電話でコメント。茶髪やピアスを嫌う古い野球人からは最も嫌われた人物である・・・ということはもちろん語らずに。時間も短かったもんで・・・。まぁ時代の一歩前を歩く人は同世代の人からは嫌われるもんなんやろなぁ。
12月17日(土)
北海道からの友人と打ち合わせをしたあとスポーツジャーナリスト実践塾の講義。今回は「スポーツを考えるとはどういうことか」ということについて。おれがいま悩んでる原稿のテーマを与えたのに塾生の誰もオモロイ考え方(アイデア)を出してくれへん。役立たずばっかりや(笑)。若いくせにもっと脳味噌を柔らこうせんかい(爆)。講義のあと忘年会。忘年会になると「素」になる阿呆が何人かいた。どんな場所でも勉強やということがまだワカランのやなぁ。
12月17日(土)つづき
帰宅したら我が家のガキが初めてギャラをもらうライヴに出演したとかでパーティの真っ最中。長女のBFがクルマでベース・アンプを運んでやったとか。ま、ほのぼのとした家庭の風景ですな(笑)。午前4時まで飲む。
12月18日(日)
飲み過ぎてダウンしてたら次女が来宅。我が家で初の大卒生出現まであと2か月。それはええけどナンでハカマがいるねん?そんなん宝塚がやることやないけえ。晩飯食いながらどの映画を見るかで娘と喧嘩。家長の権力をふるって『ザッツ・エンターテインメント』を強要。可哀想やから娘の望んだ『ゴッド・ファーザー・パートV』の最後の場面(オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』の場面)も見せてやる。続けて『ライフ・イズ・ビューティフル』の名場面『トスカ』の名場面も見るうちに酒も進んで午前2時。アカン。飲み過ぎや。娘が来ると不健康になる。
12月19日(月)
NHKのお正月番組収録のため大阪へ。名古屋大雪で新幹線が1時間も遅れ大迷惑をかける。初めてお会いした仁鶴さん上沼恵美子さん辻本茂雄さんスイマセンでした。しっかし皆さんプロやなぁ。この見事な話術は大いに参考にせんと・・・。久しぶりに見た横山ホッとブラザースにも感激。上手いもんやで。なんていうたら怒られるな。まだまだ小生なんぞガキです。ま、芸人になる気はないけど・・・プロ根性は見習いたいもんです。
12月20日(火)
いつか書こうと思って忘れてたことやけどフィギュア・スケートのTV中継で音楽の紹介(楽曲名)を間違えるのはエエカゲンにしてくれ。かつて「音楽はタイス作曲の瞑想曲です」なんて堂々と口にしたアナウンサーがいた。最近も必ず1曲は間違える。「さあ、これから4分間、ドンキホーテになりきります」なんていったアナウンサーもいた。バレエの『ドン・キホーテ』の音楽は面白いけど女子選手がドン・キホーテにはならんやろ。浅田真央年齢問題は日本スポーツ界の(政界も?)外交力のなさの現れやな。
12月20日(火)つづき
明日小生の主催でプロ野球関係者のA氏やB氏、経営コンサルタントのC氏やD氏と青山の『十二段家』で忘年会をする予定でいたところがA氏から突然電話。「一日間違えてお店に来ちゃったんですよ。明日は他の忘年会があって・・・」鎌倉から駆けつけるわけにもいかず「一人でしゃぶしゃぶを食べる」というA氏の相手をスポーツ雑誌編集者のE氏に依頼。E氏は喜んで駆けつけてくれた。そらオモロイ話が聞けるモンなぁ。
12月21日(水)
大晦日のラジオ番組『あさ一番。週末スポーツ情報』収録のためNHKへ。エレベーターで有働由美子さんとバッタリ。日本シリーズのときにタイガース神社でお会いして以来。ええ〜と何か言うことがあったはずやのに・・・。思い出せず。別れてから思い出す。R・ホワイティング氏が彼女のことを「テン(10点満点)」というてたこと!ま、ええか(笑)。番組収録後エレベーター乗り場で今度は生島淳氏とバッタリ。著書を送ってくれたこと(『駅伝がマラソンをダメにした』光文社新書)の御礼を言うと同時に「タイトルはエエけど中味で箱根駅伝を誉めすぎやで」というてしまう。こういう一言が嫌われるんやろなぁ(笑)。
12月21日(水)つづき
A氏抜きで忘年会。『十二段家』さんは10年ぶりか・・・。ここもウチの電器屋のお得意さんやった。近江牛のしゃぶしゃぶやお漬け物の美味しさに満足。C氏のスポーツクラブ経営論やD氏のドーピングぎりぎりのスポーツの新しい話題で盛りあがる。
12月22日(木)
原稿1本仕上げて最終間際の新幹線で大阪へ。ところが中部地方の豪雪でダダ遅れ。車内でぐっすり眠って起きたらまだ三河安城。車内の水・お茶・サンドイッチ全部売り切れ。コーヒーが380円。これボッタクリとちゃうのんけえ?名古屋駅で水を買おうとしたら深夜0時をまわっていてkioskは閉店。自販機もすべて売り切れ。新大阪駅に160分遅れの午前1時半過ぎに着いたらタクシー待ちの何百人もの大行列。在来線も地下鉄も最終が出たあと。タクシーはまったく入ってくる気配ナシ。そこらじゅうで駅員と押し問答&喧嘩。そらJRは在来線かバスぐらい動かさなあかんで。というてもシャーナイので梅田を目指してトボトボ歩き出すと誰もが難民のように歩いてる。寒い。舗道は所々が凍って滑る。途中のホテル2カ所に入るが満室で断られる。マイッタ。1台タクシーが止まると10人以上が奪い合い。シャーナイから難民の行列から離れて十三方面へ歩く。真っ暗のだだっ広い道を一人で歩く。寒くてコワイ。気合いを入れて軍艦マーチを歌いながら歩く。新淀川を渡れる道はどこやねん・・・凍死してしまうやないけえ・・・と思いながら彷徨ってると地獄に仏。1台の空タクシーが出現!道路に飛び出して止めて乗ったら「お客さん、方向が逆でっせ」「カマヘン。行け!」「かなわんなぁ」「ごちゃごちゃいわんと行け!」で、メーター1200円に2000円払うてホテルに入ったのが午前3時すぎ。ホテルマンがタクシーに駆け寄ってきてくれたので荷物を持ってもらおうとしたらオレを無視してタクシーの運ちゃんに「次のお客さんよろしく!」忘年会山ほどの3連休前夜に雪と新幹線の遅れでタクシーがまったくなかったそうな。クタクタでホテルの部屋に入ったとたんにダウン。
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12月23日(金)
朝8時に起きてタクシーでUSJのMBSスタジオへ。運ちゃんに「昨日の夜の新大阪は全然タクシーがなかったで」というと「そんなもん誰も新大阪なんか行きまへんで。新淀川のこっち側だけでもバブルのとき以上にお客さんだらけでしたよって。タクシーなんかどこもかしこもおまへんで。へ?お客さん。新大阪に午前1時過ぎに着かはった?そないに新幹線の遅れてたこと誰も知りまへんで。そら往生しやはったやろけどワシらかってタマには儲けさせてもらわんと・・・」なるほど資本主義社会というのは誰かの不幸の上に誰かの幸福が築かれるということを再認識。それにしてもJRは160分も遅れて特急券の払い戻しもせん(国鉄時代はしたもんや)。ホテル代わりの宿泊列車は用意したそうやけど陸の孤島となった新大阪からの足の手配もせん。新幹線だけ動かしてカネを取ってあとは知らんという態度。これも「素晴らしい民営化」の結果?
12月23日(金)つづき
MBSでトミーズの雅さんに「昨晩は大変やったそうで」と慰められる。「けどオモロイ体験でしたわ。エッセイのネタ5本分くらいにはなりますよって・・・」「ところで煙草はまだ吸うてはりますのん?」「はいはい。美味しく吸うてまっせ」「壁に頭ぶつけて快感やいうてるようなもんでっせ」「快感はええなあ・・・」といつものように禁煙嫌煙派と喫煙愛煙派のコンニャク問答。10年以上一緒に仕事してる美人アナの松井愛さんの旦那も「禁煙教教祖」の雅さんの折伏によって禁煙を決意したとか。世の中、根性ナシばっかりか!と意気がるけど、まぁ煙草は吸わんほうがええのんやろな(トホホ)。番組収録のゲストは長谷川穂積WBCバンタム級王者。ボクサーは誰と話してもオモシロイ。やっぱりボクシングはサイコーのスポーツやな。サイコーすぎで誰にも理解されんようなって危険すぎてなくなるのんやろけど・・・。亀田三兄弟や徳山など関西に強いボクサーが輩出してるのは関西の経済がサイテーやから?それとも文化度が高いから?どっちもかな・・・。
12月23日(金)つづき
大阪から50分遅れの新幹線で名古屋へ。ゆっくり本が読めてありがたいこってすな(苦笑)。最近2か月のあいだに「女帝問題」を考えるため『謎の大王継体天皇』『皇位継承』(文春新書)『天皇誕生』『歴代天皇総覧』『天皇誕生』(中公新書)『天皇家はなぜ続いたのか』(ベスト新書)『女帝の古代史』『天皇と日本の起源』『天皇論を読む』(講談社現代新書)『天皇がわかれば日本がわかる』(ちくま新書)といった本を乱読したがこの日新幹線で読破した『源氏と日本国王』(岡野友彦・著/講談社現代新書)が「女帝」を考えるうえで一番面白かった。なるほど日本の天皇は男系で続いたんや。あらゆる女帝はもちろん天武系も文徳清和系も傍系なんや。小泉諮問機関による財界人なんかの「女帝論」は(髭の殿下が指摘したとおり)ちょっとオカシイで。
12月23日(金)つづき
名古屋のホテルに夕方着いてクタクタに疲れてるのにNHKーBSのシュワルツェネッガーの阿呆な映画を見てしまう。タイトルも記憶に残らんけどクリスマスに親父がガキにターボマンの人形をプレゼントしようとして買うことができずドタバタのなかで自分がターボマンになってしまう話。作品としては最低やけど商品としては良質な映画。シュワルツェネッガーは(少なくともスタローンよりははるかに)オモシロイ!そのあとイタリアでスーパーカーのデザインをしている日本人のドキュメンタリーが素晴らしく面白かった。最終的に誕生したスーパーカーはルイジ・コラーニのデザインに似てたのがちょっとひっかかったけどコラーニ的な発想を現実化するのが凄い!この奥山さんとかいう日本人はプロやで・・・と思いながら寝てしまう。昨晩の疲れで爆睡。
12月24日(土)
東海テレビ『スーパーサタデー』生出演。中部地方だけあって野田聖子と佐藤ゆかりのその後のドキュメンタリーなんかがあって意見を求められ「野田さんを支持するかどうかはさておき政治家がチルドレンなんていわれてエエのんかいな」と本音を吐露。ドラゴンズの福留選手がゲストに来たところで震度3の地震。スタジオの天井のライトがガチャガチャと揺れてちょっと恐怖。雪に新幹線の遅れに地震。師走にはいろいろありまんなぁ。そういえば阪神淡路大震災のときはフジテレビの『モーニングショー』に出てた。地震と縁があるのかな?
12月24日(土)つづき
名古屋のホテルで一休みしたあと中日栄文化センターで『オペラ講座』。八千草薫主演の日伊合作映画で『蝶々夫人』を楽しむ。八千草薫の蝶々夫人はオードリー・ヘップバーンと並ぶほどの美しさと可憐さ。歌声はソプラノのオリエンタ・モスクッチィ。口パクばっちり。脇役には淀かほる、寿美花代・・・、日本側助監督には増村保造の名前も。オペラ・ファンだけでなく映画ファン必見の名画。指揮はファブリティス。楽しんだあと帰鎌。女子フィギュア日本選手権を見る。なんで安藤美姫の点数があんなに低いねん?なんで男子は地上派で無視やねん?と思てたらコンピューター・ミスで織田から高橋に優勝者が変更!?裏があるのか?
12月24日(土)つづき
NHK『ETV特集 ルート181パレスチナ・イスラエル境界線の記憶』を見る。人間が人間であることの最大の敵が「政治」であることを再確認。素晴らしいドキュメンタリー!
12月25日(日)
近隣の開発問題に関する町内集会に出席。同時刻に開発業者が説明会を行う。むちゃくちゃやで。どう考えても大規模宅地開発などできる力のない会社(むりやり開発許可を取って転売をもくろむ会社)が書類と形だけ整えて開発許可を得ようとしてる。それを鎌倉市は「法律上問題なし」として許可しようとしてる・・・。金儲けしか考えへん世の中の典型や。これで景気回復?これが小さい政府?阿呆か。
12月25日(日)つづき
小生の拙著に何度か素晴らしいイラスト(漫画)を描いてくださった小澤一雄さん製作の「東京交響楽団カレンダー」が届く。1年365日のそれぞれの音楽的出来事(作曲家や演奏家の誕生日や死亡日、交響曲やオペラの初演日、劇場の開設日等々)がめちゃめちゃオモシロイ漫画で描かれてるサイコーに楽しいカレンダー。1時間くらい見ていても飽きなかった。小澤さん、ありがとさんです。
12月25日(日)つづき
トリノ五輪女子フィギュアに荒川、村主、安藤が決定。五輪派遣選手は五輪で最も勝てる可能性の高い選手を選ぶための予選であるべきで現行の年間最多勝を決めるようなポイント制はナンセンスというほかない。
12月25日(日)つづき
M1グランプリで「ブラックマヨネーズ」が優勝!面白かった!最高の激戦!プロの闘い!けど「笑い飯」は決勝のモンロー・ハッピーバースデーのネタで滑ったな。歌でリズムがとれなんだ。「チュートリアル」が決勝に進めなかったのは可哀想。BBQネタが抜群に面白かっただけに・・・。来年は優勝ねらえるで。酒さえやめれば・・・。それにしても「ブラックマヨネーズ」は見事。しゃべり方がちょっと桂ざこば師匠に似てて聞きやすい声でオーソドックスな話題をシュールな馬鹿話にまで発展させる力はたいしたもんや。審査員の点数の付け方も文句なし。フィギュアもこういうプロの目による採点にしたらエエのに・・・。アマチュアのほうがいろいろと阿呆なシガラミが生まれるんやな・・・。
12月26日(月)
本日の更新から『タマキのオススメごちゃまぜ総集編』という企画が登場しました(右下です。左にも入口があります)。それにしてもゴチャマゼやなぁ・・・と改めて思いますが小生の好きなモンばっかりです。お楽しみください。
12月27日(火)
来年早々の締め切り原稿を片づけておこう・・・と思うが、まだ締め切りは先・・・と思うと気合いが入らず。部屋の掃除を始めて御用納め。夜は大船の『G'Z Bar』へ。以前『213(ニイミ)』で働いていた若い衆が新規開店したお店。なかなか若者向きのエエ店や。生ビールを飲んだあと『213』へ。リトアニアのウォッカを飲んだあとカクテルを作ってる若い衆がジンフィズやジントニックでも作り方が違うと味が違うというのでいただくとメッチャ旨かった。この味に較べたら大手酒造メーカーの缶入りカクテルなんて餓鬼用のジュースやで。美味しい牡蠣料理とともに仕事納め。
12月28日(水)
年末大掃除開始。夜は次女とBF、長男とGFが遊びに来たので山下洋輔さんから毎年いただく七面鳥の薫製を切る。美味!ワインを飲みながら若者どもに説教。悪い癖やで(笑)。
12月29日(木)
年末大掃除大会2日目。トイレ風呂の換気扇と悪戦苦闘。庭の落ち葉と大格闘。腰が痛い。とほほ。
12月30日(金)
女房に買い物を付き合わされる。正月準備で疲れまくる。ナンでこんなことせんならんねん・・・とも思うがやはり「告朔の羊(こくさくのきよう)」というのは大切なことなのですな。わかりますよね?
12月31日(土)大晦日
一昨日きれいにしたはずの庭と道路の落ち葉が北風で元の木阿弥。「コクサクのキヨウ・・・コクサクのキヨウ・・・」と念仏を唱えながら大掃除のやり直し。網戸も綺麗にして紅白歌合戦・・・。こういう日常が大切かどうか相当に疑問が出たので来年からは大晦日の仕事も断らずに入れてみようかな・・・。ラトル指揮ベルリン・フィルのジルベスター・コンサートはさすがに良いですな。何年か前のバーンスタインの『ワンダフルタウン』が最高やったけどモーツァルトもなかなかでした。けど途中で寝てしまう。年末に日常生活を送った疲れやで(とほほ)。
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