7月1日(金)
三島由紀夫の短文読み進む。谷崎潤一郎論や川端康成論は面白かった。大谷崎は「おおたにざき」と読まねばならないらしい。大近松も「おおちかまつ」。そう言えば大歌舞伎も「おおかぶき」ですからね。和語は訓読み。三島は芝居を見に行った時に三幕を「さんまく」と言ってお婆さんに叱られたらしい。一幕二幕三幕は「ひとまく・ふたまく・みまく」と言わねばならないのだ。オペラやミュージカルは音読みChinese pronunciatinでもいいのかな?『日本の歴史と文化と伝統に立って』『反革命宣言』勉強になった。三島は「理想の未来」など信じず「後世に託す」生き方をしたわけですね。だから「美しい未来を描く革新政党(特に共産党)」を忌み嫌ったのですね。だからといって「自民党を支持してるわけではなく」その意味で政治的右翼とは言えなかったのですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と猛暑のなか散歩。桜の木の葉が生い茂ってる下の陰は天然のクーラーですね。木は切っちゃイカンですね。ワン。終日デスクワーク。パソコンの中味の整理。メッチャ時間のかかる作業。何もかもゴミ箱へ…とも思うけどそーもいかない。何年か前にパソコンの故障でデータが全部消えてしまった先輩がいて「最初は焦って困ったけど…そのうちメッチャスッキリした気持ちになった」とおっしゃったのを思い出したけど…まだそこまで悟ってませんね(>_<)晩飯は『チコちゃん』を見ながら。そのあとBSフジ『プライムニュース』を見る。白井聡氏と先崎彰容氏が出演。いつもよりレベルの高い政治の話に納得すること多し(いつもは政治の話ではなく政局の話ですからね)。確かに白井の言うとおり現在の政治家の劣化には度し難いものがありますね。三島が生きていたら何と言ったかな?
7月2日(土)
三島由紀夫ばかり読んでいると面白く勉強にもなるけどちょいと一方向にばかり目が向く気がして昨晩はデビッド・ブラットナー『π[パイ]の神秘』(アーティストハウス)をベッドに持ち込む。3.14……というヤツの話イロイロ。アインシュタインは《πの日(3月14日)生まれ》だとか。πの《最初の144桁の数字を足すと666になる。ちなみに144は(6+6)×(6+6)と表すこともできる》オモシロいなあ。なんの役にも立たないけどそーゆーものこそオモシロいなー。
7月2日(土)つづき
ベッドから出て黒兵衛と散歩。真っ黒の黒兵衛も口の周りに白髪が増えてきた。12歳だから仕方ないか。人間に換算すると80歳を超えてますからね。ワン。終日部屋の片付け&掃除機かけ。汗が噴き出す。ふうう。晩飯は『博士ちゃん』を見ながら。テレビのヴァラエティ番組を見るのはコレと『チコちゃん』と『ブラタモリ』だけかな。面白い知識を与えてくれるのは嬉しいなと思いながらもすぐに内容は忘れる。これは俺が歳を取ったせいではなくテレビというメディアの特性かもしれない。たしかマクルーハンがそんなこと書いてましたね。『πの神秘』を持ってベッドへ。ギリシア文字のπは16番目の文字。つまり4の2乗。アルファベットではπpiのpはやはり16番目でiは9番目=3の2乗。2つを足すと25で5の2乗。掛け算すると16×9=144で12の2乗。9を6で割ると0.5652でコレは0.75のの2乗。円の面積がπr?(パイアールの2乗)になるのも当然?ハッハッハ。役に立たん偶然はオモロイ。
7月3日(日)
『πの神秘』読み続ける。ヨーロッパ中世の時代の数学の世界は完全にイスラム圏と中国がリード。数学の天才はアラブ人と中国人。この本は1999年に出版されているけどその出版当時読む印象と2022年の今読むのとでは印象が違うでしょうね。西欧文明社会の優位性も永遠のものではないのでしょうね。ワン。黒兵衛と散歩のあと今日は休日。昼前に横浜中華街へ。高校時代の仲間が5人集まって中華料理&紹興酒に舌鼓。フィールズ賞を取りそなった数学の天才とノーベル賞を取り損なった医学生理学博士とコンピュータ研究所の元所長と外資系会社を歴任した経営コンサルタントと何の肩書きもない小生の5人が集まってワイワイガヤガヤ楽しい一時。みんな酒が強い。そー言えば40歳になる前にこのグループで『文藝春秋』の同窓生交歓に出たこともあったなあ。あれから30年。同窓生交歓が豪華本になって販売されたときだれも買わなかったので大笑いしたなぁ。二次会は近くのホテルで生ビール。さんざん呑んだあと長女が横浜のビルでJチームのフロンターレやBリーグのチームと協力し合ったフードロスに反対するSDGsの展示会をやってるというので見学。入場料払って自然農園で作られたサクランボやキャベツや人参をいただいて帰宅。NHKスペシャルで日本の商業捕鯨のドキュメンタリーを見る。日本の捕鯨の頑張っている様子がひしひしとわかった。完全休日の一日。寝よ。
7月4日(月)
『πの神秘』メッチャ面白い。πの100万桁までに123456という並びは出て来ないが12345は8回もでてくるらしい012345は2回現れるらしい。セヤカラどないやちゅうねんちう話ですけどセヤカラ面白いのです。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと今夕の『ニューズ・オプエド』と明日の千葉市での講演会の準備。『オプエド』のゲストは成城大学教授の山本敦久さんとスポーツライターの小林信也さん。スワローズの早すぎるマジック点灯の話題やTBSの人気番組SASUKEが五輪種目に?という話題や箱根駅伝100回大会が関東の大学だけでなく全国予選をするといった話題を取りあげてイロイロ話し合う。近代五種の馬術を止めてSASUKE(障害物競走)にという話のキッカケは東京五輪で馬を殴ったコーチの動物虐待に端を発したが動物との新しい交流の仕方を考え直さずに(馬への暴力に見えた行為は初めて接する馬には誰もが行う行為らしい)人気種目へ乗り換えようとするのは安易すぎるという山本さんの意見に納得。そもそも近代五種はスウェーデン陸軍の兵士訓練でナポレオン戦争時代の兵士の必須訓練だったんですよね。クーベルタンはピストル射撃も好きだったらしくそれらが武力を否定してのスポーツならイイですけど多くは軍人の参加する競技なら止めてもイイですよね。特集は『高校生は犠牲者?いつまでやるのか甲子園大会』というタイトルで小林信也さんと「甲子園廃止論」を展開。高校生を痛めつけて大人が楽しむのはもう止めにして高校生のタメになる「大会」を考えましょう!という話。山本先生もプロ選手養成所&有名校の宣伝&メディアの利益&大人(監督)が遊ぶ…etcなど様々な面で考え直すべきとの意見。箱根駅伝も含めてメディアがステークホルダー(利害関係者)として思考停止している(ジャーナリズムを放棄して自社の利益しか考えていない)のが最悪ですね。イロイロ話して番組を終えたあとTVKで吉本新喜劇見ながら晩飯。寛平さんと辻本さんの掛け合いがサイコーに面白かった。最近の吉本新喜劇はスッチーさんの活躍も含めてレベルが高い。寝る前にNHK『映像の世紀バタフライエフェクトRBG 最強の女性判事 女性たち百年のリレー』コレは勉強になりました。女性差別の問題はまだまだ知らないことが多いので勉強しなければいけませんね。
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『オールウェイズ』 スピルバーグ監督の…ウ〜ン…小生はかったるい映画だった。ヘップバーの使い方もよくわからなかったですね
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7月5日(火)
『πの神秘』読み続ける…というより文字や数式を目で追い続ける。面白いのは確かだがこれほど意味がない数字の羅列に多くの人々が興奮することこそ驚異ですね。この本が出版された1999年現在πは2人の日本人と日立のコンピュータによって687億1947万桁まで解明されたそうですがそこには何の法則も存在してないそうです。《ひょっとしてπが宇宙の神秘を解明してくれるかも…》というのは儚い夢として霧散するのでしょうか?富岳は挑戦してないのかな?量子コンピュータができれば挑戦するのかな?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。今度新しい犬か猫を飼うようになればπと名付けようかな?名は体を表すとするならどんな性格の動物になるのかな?ワンとは鳴かずにニャアと鳴く犬になったりして…ニャア。散歩のあと準備して大船駅へ総武横須賀線で1時間半の旅。千葉で時事通信社の内外情勢調査会の講演会。東京五輪の意味(体育や企業スポーツからカルチャーとしてのスポーツへの転換が上手くいかなかったこと)や日本のスポーツ産業(5兆円規模を15兆円規模に…がまだ道半ばであること)や企業スポーツとマスメデイア主導スポーツの限界(プロ野球や高校野球が人気ばかりで無意味になって利益はすべてメジャーに奪われてる)や未来の日本のスポーツをどうすればいいのか(カルチャーにするには?)…といった話を1時間半にわたって講演。総武横須賀線で爆睡しながら帰鎌。晩飯映画劇場はスピルバーグ監督オードリー・ヘプバーンの最後の映画『オールウェーズ』を見ながら。あまりいも退屈な映画で最後まで見ることができず。ヘップバーンも何故でていたのかわからない。スピルバーグは時々こういう退屈な映画を創ってしまいますね。『カラーパープル』とか…「名作創作意識」が強すぎるのかな?『愛犬物語』のリメイクとしての『E.T.』でイイのに…。
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『インビクタス 負けざる者たち』 クリント・イーストウッド監督の傑作ラグビー映画。南アの人種問題も見事に描いてモーガン・フリーマンはマンデラ大統領と見紛う
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7月6日(水)
『π(パイ)の神秘』面白いけど赤子の小便でヤヤコシイ。πは無理数であり超越数でもあるのですね。代数的解がないのですね。√2は無理数でも代数的解はありますから超越数ではないのですね。ということは…πは数直線の上に存在するのかな?√2は線分の長さで表せるけどπは?我々の世界の数直線の上にはなく異次元の別世界に存在していたりして…オモシロいものですね。ベッドから出てRKB毎日放送『田畑竜介GroooonUp』の『Catch Up』にZOOMで音声出演。五輪の近代五種にSASUKE(障害物競走)が加わるかも…という話。近代五種については月曜の本欄に書いたけど動物と人間の交流の競技を安易に無くさないほうがイイですよね。ただ「五輪の伝統競技がテレビの人気番組に変わる…」という近代五種の国際連盟のやり方があまりに安易すぎて唖然としますね。しかし近代五種は「兵士の訓練」をゲームにするという「反戦平和」の思想があるわけで誰もそれを指摘しないのは残念ですね。ワン。ラジオのあと黒兵衛と散歩。神奈川南部は雨知らず。小生は子供の頃からの晴れ男。良し悪しはわかりませんが…ワン。終日デスクワーク。晩飯映画劇場はクリント・イーストウッド監督『インビクタス 負けざる者たち』。南アフリカでのラグビーWカップとアパルトヘイト後の南ア社会の道筋を描いた映画。これはイイ映画ですねえ。モーガン・フリーマンはマンデラ大統領そのもの。脚本も素晴らしくカメラワークも素晴らしく…ただのラグビー映画というだけではないスポーツの本質を政治社会との関係で見事に描いた最高級のスポーツ映画です!公開時には映画館で見ました(試写会だったかな?)けど改めてDVDがほしくなりましたね。
7月7日(木)
デビッド・ブラットナー著『π(パイ)の神秘』(アーティストハウス)読了。最後はπの記憶法。いろんな国の言葉で3.141592653589793…の憶え方があるのですね。たとえばイタリア語で「火付け鏡の大発見でアルキメデスにはどんないいことが訪れるか?」スペイン語では「太陽と月と世界とが宇宙の不滅の作者を賞賛する」という文章を書くとアルファベットの単語の文字が3.1415926…と並ぶらしい。他に英語蘭語仏語希語瑞語も紹介され日本語の「3.14苺の国で六時の午餐後箸九本無くさん…」も紹介されてたけどすべてに共通するのは何の意味もないということ。πそのものが無意味とは言えないのだろうけどπを記憶しても無意味。しかし多くの人が挑戦する。それこそπの神秘か?しかしメッチャ面白い本だった。『スタートレック』には悪のコンピュータと闘うスポック船長が「πの値を最後の桁まで計算してみろ!」と言って撃退するシーンもあるそうだ。ケッサクだったのはマサチューセッツ工科大学のフットボール・チームの応援歌。「?uに対するe.du/dx cos(コサイン)sin(サイン)tan(タンジェント)3.14159インテグラル(積分)√ルート(根)u dv 計算尺だ!MIT(Massachusetts Institute of Technology)!」MITがフットボールに強いという話は聞いたことがないけどこんな応援歌を耳にした相手チームはどう思うのかな?ワン。終日イロイロ仕事。ZAITEN編集部からは小林信也さんとの『甲子園大会を廃止せよ!(仮題)』の対談速記録が送られてくる。既に北國新聞と連合通信には同様の意図のコラムを書いたけど(蔵出しスポーツ参照)いよいよ「たった一人の闘い」は「二人の闘い」に展開します!晩飯はNHKで始まった連続ドラマ星新一劇場の録画を見ながら。星新一のショートショートは好きで活字を読んで想像するのはイイけどTVドラマ(映像化)はどうかな…?チョイ疑問『不眠症』は面白かったけど『ボッコちゃん』『生活維持省』のブラックユーモアはテレビではイマイチ…の感が…。
7月8日(金)
昨日我が家に届いた新刊をベッドのなかで一気に読破。柴田真次『新しい文化行政をめざして』(とっても便利出版部)。じつは著者は小生の高校の後輩(24年下)で現在某衆院議員の秘書をやってるビジネスマン。だから…というのでなく…わずか200ページの本だからというのでもなく…中味がメッチャ面白かった…というより参考になった。その中味は映画や演劇やアート(絵画)等の文化産業の話。自らプロデューサーとして参加し出演もした映画『ミュジコフィリア』(谷口正晃監督)の体験談と映画製作のシステム紹介から始まり深田晃司(映画監督)良知真次(俳優・舞台プロデューサー)大野裕之(脚本・映画研究)小崎哲哉(現代アート研究)各氏へのインタヴューを通して日本の貧困な文化政策・低額の文化予算・旧態依然の組織…等を浮き彫りにする。そしてかつて隆盛を誇った日本の映画界が低迷してしまった原因として《これはコスト削減のために契約社員を増やして結果技術も競争力も失ってしまった日本の製造業の悪循環を30年早く先取りしたとも言える》という大野氏の言葉を紹介し《(日本の)文化産業を輸出産業にするためには(文化芸術に関する)教育という土壌づくりから始めなくてはならない。それだけが近道》と「安易な文化による金儲け」を否定しラジカル(根源的な)結論を導く。映画演劇音楽絵画…関係者そして教育&行政関係者に是非とも読んでほしい一冊。これまで2本のTVドラマに役者として出演し(エッヘン!)映画製作の仕事にも何本か関係し(1本も実現していませんが・涙)オペラ公演等にも関わった人間としても面白かったけどスポーツ産業にも通じる話ですね。「体育」だけで身体を鍛えるのでなく「スポーツ教育(知育)」が必要ですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと雑誌『ZAITEN』での小林信也さんとの対談のまとめ作業に入る。困難な作業に唸ってるとナント安倍晋三元総理が銃で撃たれたとの報。いやはや大変な事態。ナント馬鹿なことを…元海上自衛官が…参院選挙の真っ最中に…民主主義とは暴力否定の制度なのに…モリカケサクラはどーなる?…安倍元総理は死亡。自分のやるべき仕事…自分にできる仕事…自分のやらなければならない仕事を…淡々ときちんとしっかりやる以外にない世の中になってきましたね。
7月9日(土)
これを書いているのは日曜夕方。『ZAITEN』9月号のための対談『小林信也vs玉木正之/高校野球甲子園大会を即刻廃止せよ!』の執筆にを2日がかりで専念していたため本欄を書く時間がありませんでした。ふうううう。午後5時。よーやく完成。書きあげたので選挙に行ってきます。もちろん暗殺事件に対する感情とは関係なく一票を投じます。
7月10日(日)
昨日の本欄に書いたとおり土日の2日間ずっと『ZAITEN』9月号のための対談『小林信也vs玉木正之/高校野球甲子園大会を即刻廃止せよ!』の執筆に専念していました。執筆は2日間ですが対談の速記録を読んだり(最近はテープ起こしではなくコンピュータの音声認識による文字化なんですね。間違いが多いけど(>_<))さらに構成を考えたりした金曜日を入れると3日間かかってしまいました。若いときのように2番連続徹夜で執筆なんてできなくなりましたからね。それでも朝の5時に起きて8時まで執筆。黒兵衛と散歩して正午まで執筆。昼食と昼寝のあと土曜日は午後7時まで執筆&晩飯&酒。日曜日は午後5時に完成して内容をチェックしてもらうため小林さんに送稿。そのあと大相撲を見ながら少し休んで(御嶽海以外の関脇大関横綱がボロボロでしたね)選挙に行きました。元首相への銃撃殺害事件は政治テロではなく個人の逆恨みのようですね。民主主義への挑戦というような事件ではないようですが結果的に自民党への風を吹かせたかもしれませんね。モリカケサクラ…はどうなるのかな?選挙から帰ると横浜でのフードロスとSDGsのイベントを終えた長女が久し振りにやって来て一緒に晩飯&ワイン。選挙速報を見る。私の目には政治家の知識と知恵と力量のレベルがどんどん落ちてるように見えるのですが…日本はどういう方向へ進むのでしょうか?
7月11日(月)
途中で読むのを中断した三島由紀夫『文化防衛論』戻ろうとしたら別の巻を持ち込んでしまって仕方なくエッセイ集を読み出すとコレが面白い。歌右衛門・パリ・福田恆存・川端康成・フェティシズム・能・フランス映画・サディズム・ハリウッド映画・南米旅行…やはり教養ある人の論理と文章は勉強になりますね。ただし女性を徹底的に馬鹿にした男性優位論だけは過去の遺物かな。ワン。黒兵衛との散歩と簡単な体操のあとシャワーが毎日の日課になった。夏ですね。いろいろ準備して夕方の『ニューズ・オプエド』はラグビージャーナリストの村上晃一さんとスポーツジャーナリストの生島淳さん。来年のフランスでのラグビーW杯を控えたウルグアイ&フランスとの強化試合の話やW杯への展望を語ってもらう。日本は強くなりましたね。フランスには勝ってましたねえ。メッチャメチャオモシロイ話満載。今もオプエドHPで聞けますので覗いてみて下さい。ほかにも大谷のオールスター二刀流選抜の話や国枝の生涯ゴールデンスラムの話やウインブルドンの素晴らしさなどなど面白話満載の1時間でした。オプエドのあと録画した大相撲を早送りで見て(正代は引退?)TVKで吉本新喜劇見ながら晩飯&ビール。スチコさんはサスガですね。ニュースで安倍元首相の関係場所への献花の多さに驚く。これが日本社会の現実なんでしょうね。『映像の世紀バタフライエフェクト第二次世界大戦言葉で戦った男たち』は録画してベッドへ。米海軍日本語学校の話。英米語を禁止した戦時中の日本と大違いですね。
7月12日(火)
昨晩寝る前にちょいと仕事をしていたらナンヤラカンヤラ資料を積み上げたテーブルの下から中野京子『美貌の人』(PHP新書)発見!買って少し読んだあとどこかに消えていたモノを発見したので喜んでベッドで読み直す。著者の絵画解説は抜群に面白い。《どの画家も美女を描くときは自分の好みを基準にする》ナルホド。《意味や物語のある絵画作品はその意味や物語を知った上で鑑賞するのが作品や画家に対するリスペクトではないか(略)。絵は自分の感性でのみ見ればよい。知識は不要という日本の美術教育は誤りではないか》そのとおりですね。西洋生まれのスポーツもその意味や歴史(物語)を知るべきでしょうね。《スザンナというのはヘブライ語の「百合」からきている》へええ。知らなんだ。『フィガロの結婚』のスザンナも往年の美人女優のスザンヌ・プレシャットも『さよならゲーム』のスーザン・サランドンも歌手のスザンヌ・ボイルもロートレックが描いたモデルで画家で作曲家サティの友達だったシュザンヌ・ヴァランドンもみんな大天使ガブリエルが処女マリアに捧げた「百合」なんですね。吉永小百合や小池百合子もマリアと関係あるのかな?ワン。黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。晩酌と晩飯は大相撲を見ながら。正代はヤバイですねえ。さらに昨日録画した『映像の世紀バタフライエフェクト言葉で戦った男たち』を見ながら。これは素晴らしいドキュメンタリーでした。第二次大戦中開戦時には50人くらいしかいなかった日本語を喋れるアメリカ人。そこで日本語を勉強したい兵隊を募集して教育した海軍の日本語学校を出た兵士たちの記録。戦時下のテニアン島で日本人のための小学校を作ったテルファー・ムック。昭和天皇の戦後巡幸を進言したオーテス・ケーリ。川端康成のノーベル文学賞受賞に貢献したサイデンステッカー。そしてドナルド・キーンなど日本社会や日本文化に貢献したアメリカ人。とくにテニアン島の小学校の卒業生たち(60歳を超えた沖縄出身者たち)と90歳のムック氏が戦後再会したシーンに感動。落涙ものだった。戦争を忌避し克服する基本は人間の直接交流と相互理解しかないですね。
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『ゼロ・グラビティ』 この映画のどこがおもろいねん!?と思ったのは映画館の大きな画面でなくTV画面で見たから?あるいは俺が閉所恐怖症だから?
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7月13日(水)
中野京子『美貌の人』読み進む。時々ドキッとする文章が出現する。それが面白い。《体格の良さはヨーロッパでは上流階級の証であった》ふ〜ん。そこでチョイと寸足らずの貴族は画工に名画を依頼して見栄えのする画を描かせたわけか…なるほど。ベッドから出てRKB毎日放送『田畑竜介GroooonUp』の『Catch Up』にZOOMで音声出演。猛暑炎天下の高校野球批判を話す。3600校が1試合だけで1800校に減り2試合で900校に減る。最後まで勝ち残るのは1校だけ。1回戦では5回コールド82対0の試合まで出た。それらが高校生にとって良いことなのか…教育と言えるのか…観客や監督や私学高校経営者や新聞社の大人が喜んでいるだけでは…?というような話にイマイチ盛りあがらないのは皆さん高校野球を楽しんでおられるからかな?ワン。ラジオを終えて黒兵衛と散歩。終日デスクワーク。チョイと時間ができたので録画しておいた映画『ゼロ・グラヴィティ』を見る…が何処が面白いのか意味不明。ただ単に女性宇宙飛行士が宇宙ステーションや宇宙遊泳中や宇宙船で様々な事故に次々と見舞われながら最後は地球帰還に成功する話。それだけ。無重力状態のマジックショウのような撮影を評価しろと言うのかな?テレビではなく映画館で大きな画面で見れば印象は違うだろうけどドラマが加わるわけでナシ…。晩飯は大相撲を見ながら。正代!勝ったあ!よかった!照ノ富士強い。少し読書のあとボクシング。井岡勝ったけど教科書どおりのボクシングの判定勝ちをイマイチと思ってしまうのはボクシングというクリーンなスポーツにそれ以上(それ以下?)のバーバリズムやパンセ・ソヴァージュを求めてしまうからでしょうか?寝よ。
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『グランプリ』 カー・ムーヴィならイヴ・モンタンや三船敏郎の出ているフランケンハイマー監督のこっちのドラマのほうが好きです
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7月14日(木)
『美貌の人』読み進む。「美貌」の反対語は「醜貌」なんですね。ATOKでは変換されましたがMicrosoftでは変換できませんでしたね。この本は凄く面白いですが時々イヤ…ドーカナア?と思う表現が出てきます。たとえば《老いと美は両立できない》そうとも言えませんよね。90歳のレニ・リーフェンシュタールに会ったときは見た瞬間に美しい人だなあ…と一瞬呆然としてしまいました。他にも美しい老女は何人か小生の周辺にもおられます。まぁ《自分の子を産める相手に美を感じるのは当然》という《美と性欲の関連性を説く学者が多い》のはある意味納得できますが「逆必ずしも真ならず」で「自分の子を産めない相手に美を感じない」とは言えないですね。しかし本書にはマサイスの描いた《醜い侯爵夫人》以外にゾフィ大公妃&シャネル&サラ・ベルナール&レンピックなど美貌の持ち主の美女が続々登場しますが美貌の持ち主の美男も多いものですね。ラファエロ&ヴァン・ダイク&パルミジャーノ&バイロン&リスト&モンテスキュー…。それらの美貌の肖像画を見ていると昨今の美男とか美女の騒ぎ方は単なる差別的ルッキズムに他ならないことがよくわかりますね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩&シャワーを浴びたあと大船へ。某喫茶店で秋の「スポーツ政策学生会議」の打ち合わせ。2011年に始まって今年で12回目。毎回審査員を務めてきたけど今年はどんな学生の企画が集まるか?期待は募るけどコロナはどーなるのかな?帰宅するとZAITEN編集部から小林信也氏との対談「高校野球甲子園大会を廃止せよ!」の初稿が届いていた。戻しは連休明けか。ゆっくりやりまひょ。夕方からビール呑みながら大相撲。若元春は嬉しいだろうけど正代はヤバイなぁ。逸ノ城が照ノ富士を「横綱相撲」で破る。先場所休んだのがよかったのかな?晩飯後映画劇場はスティーヴ・マックィーン主演『栄光のル・マン』。レースにしか生きられない男の映画。ま。理解はできますがF1を描いたイヴ・モンタン主演の『グランプリ』のほうが面白いかな。安倍元首相は国葬?なんで?実績は何?モリカケサクラは?
7月15日(金)
昨日講談社から送られてきた現代新書のなかから『漂流日本左翼史 理想なき左派の混迷1972-2022』を持ってベッドへ。昨夜と今朝で半分読む。池上彰&佐藤優/両氏の対談で『真説日本左翼史1945-60』『激動日本左翼史1960-72』に次ぐ3巻目の最終刊。大菩薩峠事件や浅間山荘事件でボロボロになった左翼ですがそれは《あくまで新左翼の視点でそうだというだけで社会主義協会から見るとむしろこれまでになく革命は近づいているように見えたはずです(佐藤)》ナルホド。国労同等全逓の順法ストやスト権ストや反合理化闘争の盛りあがり&地方自治体の東京/神奈川/京都/北海道/横浜…などに次々と「革新知事」や「革新市長」が生まれましたからね。小生が通っていた高校の歴史の教師も喜んでいました。それが何故日本の左翼は今日のような為体(テイタラク)になってしまったのか…読み進まなければ。令和新撰組の国会議員大西あきこさんは『維新ぎらい』のなかで今は《右対左の闘いではなく上対下の闘い》と書かれていましたが…ワン。雨のなか黒兵衛と散歩。いろいろ仕事。『ZAITEN』の小林信也さんとの対談「甲子園廃止論」の校正はゆっくりやろうと思ってたけどいじりだしたら気合いが入って本格的仕事になったので小林さんにも連絡して赤入れを見てもらう。他にもゴチャゴチャ仕事のあと大相撲見ながらビール。逸ノ城強いですね。烏の啼かない日はあっても大関の負けない日はないというのは確かですね。『チコちゃん』見ながら晩メシ。「急がば回れ」とは琵琶湖で船に乗らず歩けということなんですね。風呂のあとさっさとベッドへ。『漂流日本左翼史』を読まねば。
7月16日(土)
池上彰&佐藤優『漂流日本左翼史』読了。いろいろ勉強になりました。かつて企業の組合活動も娯楽の一種だったという指摘は面白いですね。組合主催の慰安旅行で温泉へ行ったり運動会をしたりなど今や誰も喜びませんものね。小生も20年ほど前に某労働組合の勉強会に招かれて熱海の温泉旅館で講演したことがあったけど浴衣に丹前姿で胡座の男たちを見てコリャダメだと思いましたからね。この本が最後にメディアの変化触れてジャーナリストが《エリート・ビジネスマンと同質化し(略)野武士的な雰囲気の人は週刊誌を含めてほとんどいなくなった》と佐藤氏が嘆き《90年頃には新人で入ってきたディレクターから「第一勧銀からも内定は貰っていて内定拘束を受けたんですけど結局そちらを蹴ってNHKに入りました」と挨拶されて思わず「バカ野郎!そんなヤツがこんなところに来るな!」と怒ってしまった》との池上氏の言葉に思わず吹き出してしまったけど若者は怒られた意味を理解できなかっただろうし昔ジャーナリストは「羽織ゴロ」と呼ばれていたこともその意味も知らなかったでしょうね。スポーツ・ジャーナリストの質はもっと悲惨ですけどね。最後にロシアの《ウクライナ侵攻とともに左翼的価値がもう一度見直される価可能性があると私は考えている》と書く佐藤氏はウクライナ側につく西側諸国とロシア側につく東側諸国と静観する諸国の分かれた今日の世界情勢のなかで《プロレタリアートは祖国を持たないので階級の立場からあらゆる帝国主義戦争に反対するというかつての左翼の声はまったくと言って良いほど聞かれなくなった》と嘆き《日本左翼の重要な価値であった絶対平和主義が見直される可能性がある》とも書く。面白い指摘だ。現在のオリンピックや世界陸上が推進する「平和」は「スポーツによる絶対平和主義」でなく「西側に寄った平和主義」ということになるのかな?ベッドから出て雨のなか黒兵衛と散歩。帰宅後司会者の声は聞かずに世陸を楽しんだあと夕方までいろいろデスクワーク。夕方から大相撲&ビール。正代強い!晩メシは祇園祭の宵山を楽しみながら。明日は山鉾巡行。これで疫病は退散するはず。人混みの密状態より昔からの祭礼のほうが強いはずですよね。VTRを駆使して「博士ちゃん」の動物と人間の骨やブラタモリの能登半島と酒を楽しんだあとベッドへ。
7月17日(日)
今月の講談社現代新書の新刊は『漂流日本左翼史』以外にも興味深い部厚い本が2冊並んだ。水谷千秋『日本の古代豪族100』。帯に「読む事典の決定版]と書かれているとおりどのページを開いてもオモシロイ。蘇我・物部・中臣・葛城といった有名どころを読むのも面白いが県犬飼連(こおりのいぬかいのむらじ)という豪族はやっぱり犬を飼っていたらしい。古代の地図を見ながら楽しめる。和田啓介『昭和の参謀』は「参謀とは」何かという説明から入って石原莞爾・服部卓四郎・辻政信・瀬島龍三…と名前の並んでいるのを見るだけでも読みたくなる。おまけに『序章 参謀とは』の書き出しが筒井康隆の小説『狂気の沙汰も金次第』の引用なのだ。《ちょっとなってみたいなと思う職業》に《参謀将校》が選ばれてるのだ。《いくらでも無責任になれる。目茶苦茶な作戦を立てて命令すればいいのである》そう言えば帝国陸軍軍曹だった親父が最前線で泥にまみれて伏せて八路軍のチェコ製の機関銃に耐えていたとき腰にサーベルを下げた参謀が走ってきて隣に伏せて「ひるむなー!」と叫んだらしい。そして起きあがって後方へ走り去ったあと兵隊仲間と「叫ぶだけの人はよろしおすなあ」と言い合ったという話を聞いたことがあった。よし。『昭和の参謀』読むぞ。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。「甲子園廃止論」の対談の校正を完成させて本HPの原稿をつくって…夕方からはビール&大相撲。正代強い!なんでや?若元春カワイソーですねえ。いい相撲だったのに。行司さんの判断ミスを強く責めるのもカワイソーだけど…照ノ富士はラッキーでしたね。晩メシは『ダーウィン』や『日曜美術館』を見ながら。クラシック音楽館は小学生のときからの深いお付き合いがある京都市交響楽団のマーラー『巨人』。真面目な演奏で常任指揮者を退任する広上淳一さんにはもっと暴れてほしかったなあ…。
7月18日(月)
『昭和の参謀』読み進む。やはり石原莞爾についての記述がオモシロい。東条英機元首相のことを《思想も意見もない》だから自分とは《意見の対立はない》と切って捨て第2次大戦の原因を問われると《幕末に日本に来航し開国を迫ったペリーだ》と答えるなど機知と知識の豊かな人だったのですね。実際降伏文書調印のときの戦艦ミズーリに掲げられた星条旗は確かペリー艦隊の旗艦ボーハタン号に掲げられたものだったとか。《満州事変の中心は自分である。戦犯としてひかれないのは不思議である》との発言が事実か否かはさておき板垣征四郎元関東軍参謀長が《われわれなんか皆石原の命令で動いているようなものでね。今度の戦はまったく石原の戦だよ》と語っているのは石原莞爾がいかに人間的魅力に富んだ大天才だとしても帝国陸軍として情けない限りですね。関係ないけど満州生まれの指揮者の小澤征爾さんの名前は板垣征四郎と石原莞爾からとられたものらしいです。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。こっちのほう(関東南部)はまだ雨が強くないですね。終日雑務。午後からNHK-BSが『アポロ13』をやっていたので見てしまう。トム・ハンクス主演の見事な映画とわかっていてDVDを何故か買いそびれていた映画。エンジン故障で月着陸が不可能になったばかりか地球への帰還も不可能と思われた乗組員3人を何とか救った物語。原作はアポロ13の船長だったジム・ラベルが自ら書いた体験記。実話の迫力が見事に映像化された名作だと思いますね。宇宙モノの映画は他にグレゴリー・ペックやジーン・ハックマンが出演したジョン・スタージェス監督の『宇宙からの脱出』もオモシロいですね。『ゼロ・グラヴィティ』にはドラマがなかったですね。夕方から大相撲。一山本は部屋がコロナ禍に見舞われ休場。カワイソウ。白鵬の解説は面白いですね。こうなったら優勝は翔猿に期待しまひょ。晩メシは世陸ダイジェストを見ながら。速く高く強く…というのはウソで陸上競技は人間が身体の合理的動きを追求しているのですね。
7月19日(火)
『昭和の参謀』石原莞爾の章読了。面白かった。第2次大戦敗戦直後の石原の言葉《敗戦は神意であると直感する(略)日本は素っ裸の丸腰になって真の平和国家を世界に先駆けて創造せんとする先駆的使命を与えられたのである》確かに。1950年8月15日彼の一周忌で挨拶に立ったもう一人の人気のあった昭和の参謀辻政信の挨拶は《今後の日本は新憲法の下に絶対的に戦争を否定しなければならないと信じます》戦後70余年「国葬」などと浮かれていないで彼らの言葉を思い返すべきでしょう。ワン。黒兵衛と散歩のあとデスクワークはZAITENや北國新聞の校正…等々。まだ本欄にはかけないけど小生の原稿に低レベルのイチャモンをつけてきた組織があるとか。イチャモン付ける前に討論をしましょうよ。中日新聞から羽生結弦の記者会見を見てほしいと言われたので見る。素晴らしい会見。プロ宣言。4回転半は挑戦を続けるという。彼の言葉を聞きながらAdjustという言葉とグレン・グールドが頭に浮かんだ。Adjustは清算と適応という二つの意味を持つ英語でメジャーリーガーやアメリカのアスリートがユニフォームを脱ぐときによく使われる言葉。過去を清算して未来に適応する。プロ宣言をした羽生はアマチュアの競技会を清算して高いレベルのプロを目指すと宣言したのですね。大天才ピアニストのグールドはコンクールをすべて否定して出場せず。やがてコンサートまでやらなくなったが録音&録画というメディアで素晴らしい演奏を残し続けた。間違い探しや審査員の耳で順位や評価を付けられることを嫌って自由な表現を追求したわけですね。まさに羽生もその域に入るわけですね!!考えていれば過去の最も素晴らしかったフィギュアスケートの演技は羽生を除けば浅田真央のソチ五輪での(ショートを失敗したあとの)フリーの演技ですからね。表現という価値には点数や順位など関係ないですからね。晩飯はサッカー見ながら。日本6−0香港。視聴率が高かったら岡ちゃんと松井の昔話裏話掛け合い漫才のおかげでしょうね。
7月20日(水)
『昭和の参謀』服部卓四郎の章読了。現在の自衛隊につながる警察予備隊設立時の事情が簡潔にわかってよかった。旧帝国陸海軍の職業軍人が追放解除後に多数入隊するなかで警察官僚との綱引きもいろいろあたのですね。戦前と戦後はいろいいろつながっていて高校野球夏の甲子園大会開会式の入場行進などまさに旧帝国陸軍の閲兵式ですよね。いや最近は拳に握った手を前後に振っているから自衛隊式か。終戦後GHQは武道を排除してベースボールを奨励。日本の軍国主義的思考を取り除こうとしたけどソレは日本野球に残されたのですね。高校生の丸坊主とか…ワン。ベッドから出てRKB毎日放送『田畑竜介GroooonUp』の『Catch Up』にZOOMで音声出演。昨日の本欄に書いた羽生結弦のadjustについて話す。コンクールを一切拒否したピアニストのグレン・グールドについても喋ったが彼はコンサートも拒否して録音録画の世界に生きた。羽生も自分のオリジナル映像を創ってみては?ワン。ラジオを終えて黒兵衛と散歩。暑い。南関東はやっと本当の梅雨明けかな?ワン。終日デスクワークでいろいろ仕事してると某通信社から電話。また羽生についてかなと思うと五輪組織委の元電通幹部がスポンサーのAOKIから相当の金銭を貰っていたという話への感想を求められる。ヴォランティアと税金を巻き込みながらビッグビジネスを展開する五輪で疑獄の疑いが生じることには愕かないけど公的機関と公務員(みなし公務員)はカネの出入りをはっきり公開してほしいですね。某政治評論家に電話してコノ「事件」の経緯を聞くと安倍元首相という「重し」が亡くなったことも影響しているらしい。「国葬」は「重し」の維持のためかな?大相撲の優勝争いは落ち着くところに落ち着きそうだが…コロナは心配ですね。プロ野球にも蔓延。我が身も気を付けなければ。
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『悪い種子』 子供の無邪気で強烈な悪意を描いた演劇的映画。後味は俺にはイマイチでした
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7月21日(木)
『昭和の参謀』辻政信の章読了。ノモンハン→シンガポール→ガダルカナルと戦い続け戦後はアジアを放浪したあと帰国して国会議員に。石原莞爾と並ぶ昭和軍人の人気者の生涯は確かに面白い。60年安保では首相官邸に押しかけてデモ隊に囲まれた当時の岸首相に対して《一命を賭しても群衆の前に立って自分の信念を披瀝すべしと進言し「お前がやれ」と言うなら俺が出て行くと詰め寄った》らしい。彼の《突撃精神》は《皆が平等に貧しくて不満の対象が政治に向かっていた時代にはたとえドン・キホーテと言われても国民の喝采を受けた》が《時代が変わり経済的恩恵を受けた人たちの範囲が広がると(略)最早日本社会は辻を求めていなかった》ということですね。少々シチュエーションは違うでしょうがアメリカ陸軍のパットン将軍に似てますね。第二次大戦でベルリン陥落のあとソ連まで攻め入るよう主張して解任されたパットンを描いた映画『パットン大戦車軍団』では最後のシーンで大きな風車の前を歩くパットンをジョージ・C・スコットが見事に演じましたね。風車に挑んだドン・キホーテは軍隊では一般的な人物像なのかな?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。真夏の蝉が大声で啼いてます。夏ですね。終日デスクワークでいろいろ仕事してビール&晩飯は大相撲を見ながら。コロナの蔓延は大相撲もプロ野球も心配ですね。特にパリーグの優勝争いはコロナの出たチームから落ちる?食後映画劇場は『悪い種子』。小さな子供が次々と人殺し。しかも平然と。それに母親がショックで…。アーサー・ミラーかテネシー・ウイリアムスかハロルド・ピンターかアーノルド・ウェスカーか…と思えるような舞台劇をそのままモノクロ映画にした作品。俳優の演技や台詞廻しは面白かったけどプロットに無理があるかな…子供の恐ろしさは理解できるけど…最後に俳優が舞台挨拶のように一人ずつ紹介されて挨拶したあと母親が笑いながら殺人を繰り返した女の子のお尻を叩いたのも理解できず…何人も殺人を犯していてお尻を叩いて済む話じゃないでしょ…たとえ演劇の舞台での架空の出来事でも…(>_<)
7月22日(金)
『昭和の参謀』瀬島龍三の章読了。山崎豊子原作山本薩夫監督の映画『不毛地帯』を見直したくなりますね。仲代達矢が演じた瀬島龍三いや壱岐正は不毛な組織(戦前戦中の軍隊&戦後の商社企業)を生きた人間のニヒルさを見事に演じてましたよね。
7月22日(金)つづき
ベッドから出て黒兵衛と散歩したあとは終日デスクワーク。某メディアから小生の書いた原稿に対して抗議文が届いたらしいがその内容を読んで驚いた。ひとことで言うと異なる意見に対して謝罪しろというのだ。これが言論機関のすることか?意見が違うなら公開のメディアの場で反論すればいい。それに対して小生も反論する。そうして意見をぶつけ合えばいいのにオマエが間違ってるから謝れというのはオカシイ。おまけにコノ抗議文の著作権はオレが有しているから公開するなという。こういうのを密室の恫喝というのでしょうねえ。活発な言論のぶつけ合いをしなければジャーナリズムは死んじゃいますよ。いや。日本のジャーナリズムをもう死んでるのかなぁ?相撲界にコロナ禍蔓延。これだけ休場力士が増えると入場券を買って見に来た観客には半額くらい返金しなければいけないのでは?優勝争いはそれなりに面白いけど…。チコちゃんも面白かったけどその知識をすぐに忘れてしまうというのはテレビというメディアの特質?それともオレが歳をとったから?
7月23日(土)
朝少々早く起きてベッドから出て黒兵衛と散歩。いつもより1時間くらい早くても暑さは同じ。いや今日は酷い猛暑になるかな?散歩のあとシャワーを浴びて準備して東海道線で品川へ。新幹線で新大阪経由西宮へ。兵庫県立文化芸術センターでの「佐渡裕プロデュース・オペラ公演」プッチーニの『ラ・ボエーム』鑑賞。一昨年上演予定だったのがコロナで中止。そのリベンジ公演がBA5の蔓延を注意するなか行われたけど素晴らしかったですねえ。関西人はプッチーニの演歌的落涙カンタービレにバッチリ合って佐渡さんの指揮もノリノリ。ミラノでのオーディションで選ばれた国際色豊かな若手歌手たちも熱演。アカデミー賞受賞者のフェレッティの舞台装置も面白く(詳細は蔵出し音楽参照)いつものことですが非常にレベルの高い舞台に大満足。こんなオペラを気軽に見ることのできる関西の人々が改めて羨ましくなりました。ただフェレッティはやっぱり舞台美術家で演出(人の動かし方等)は少々無理があったかな…セーヌ川に浮かんだ船のなかで暮らしてる若者たちという設定は面白いけど最後の4幕で6人が歌って演技するのには少々狭すぎたかな?まぁ瑕瑾ですけど。オペラに大満足したあとカーテンコールを少し楽しんでスタッフさんが用意してくれたタクシーに飛び乗って西宮-新大阪-新幹線経由で爆睡しながら品川へ。タクシーでフジテレビへ。明日放送の『S-PARK』の取材を受ける。テーマは大谷・羽生世代は何故凄いのか?他にも姫野(ラグビー)南野・浅野(サッカー)等々フェンシング・ゴルフ・卓球などでも大活躍しているアスリートが多いですからね。彼ら「ゆとり教育で育った世代」の特徴を今年4月に入社したばかりの早大競走部出身の女子アナ松崎涼佳さんのインタヴューに答えるカタチでいろいろ話す。いっぱい話しすぎて使われるのはわずかでしょうがスタッフも含めて皆さんの勉強になれば嬉しいですからね。VTR取りを終えて局のタクシーでビール呑みながら帰宅。長い一日でした。うわっ。正代が照ノ富士に勝ってる!逸ノ城も貴景勝も負けてるヤン。どないなっとるねん?
7月24日(日)
『昭和の参謀』池田純久の章読了。支那事変で不拡大路線を主張した彼は皇道派から腰抜けと呼ばれたそうですが統制派の理論的支柱として統制経済を主張し戦後はハイレセラシエ皇帝の下でエチオピアの国作りに貢献したとか。戦前戦中の陸軍士官学区から陸軍大学へと進んだ人達はすべて良くも悪くも有能な官僚だったようですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。真夏の太陽。とはいえ関西の蒸し暑さよりはマシかなと昨日ちょっと関西に足を運んだだけでも実感する。蝉がジャンジャン啼いている。ワン。昨日遅くまで仕事したので今日はゆっくりの一日。とは言えいろいろ雑務はありまんなぁ。夕方からはビール&大相撲。貴景勝が照ノ富士に勝って逸ノ城の初優勝。ヨカッタヨカッタ。晩飯は久し振りにルチアーノ・パヴァロッティのソロ・コンサートを集めたDVDを見ながら。昨日の若手歌手たちと較べる気はないけれどやっぱりレベルが違う…次元が違う歌声ですね。まぁシャーナイですけど。テレビに戻すと日本vs中国のサッカー。後半を見るけど0-0の引き分け。勝ちきらなきゃ…。臨時ニュースで桜島噴火。以前ロッテ球団の春の鹿児島キャンプへ行ったとき市中に積もった火山灰に驚いたことがあったなあ。それ以上に揚げたての薩摩揚げのめっちゃ美味い味を憶えてますね。以来鹿児島キャンプは5回くらい行ったけど毎回薩摩揚げ食べました。ウィーン・フィルのサグラダ・ファミーリャでのコンサート…シチュエーションは素晴らしいけどブルックナーは小生はいまいち苦手ですね。昨日VTR撮りしたフジテレビの『S-PARK』は録画してベッドへ…。
7月25日(月)
『昭和の参謀』堀栄三の章読了。太平洋戦争終盤での台湾沖航空戦の「大戦果」という海軍&大本営発表の嘘を見抜いていた「反骨の情報参謀」は戦後奈良県吉野郡西吉野村の村長さんとして画期的な村興しによる村政に携わったのですね。こういう人物がいることこそ日本の誇りですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。帰宅すると講談社から小さな書籍小包が届いていて開いてみるとナント拙著『スポーツは何か』が入っていて…ヤッホー!重版の知らせ。1999年8月初版の本の2022年7月19刷が決定。このロングセラーはメッチャ嬉しいですね。大学やスポーツ団体で教科書として使ってくれているところもあるそうですが続編『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』(春陽堂書店)もよろしく!
7月25日(月)つづき
夕方から『ニューズ・オプエド』リモートMC出演。今日のメインテーマは『まだまだ出るのか?東京五輪疑獄の行方』と題して東京地検特捜部が元電通幹部で東京五輪組織委理事の高橋治之氏の取り調べに着手したことを取りあげる。高橋氏は「みなし公務員」なのに「紳士服のAOKI」(株式会社AOKIホールディングス)から4千5百万円の「賄賂」を得ていたのではないかという疑惑。ゲストは参院議員として東京五輪開幕前から国会で高橋氏の五輪利権を追及していた松沢成文さんとNYタイムス記者時代から高橋氏のスポーツ利権を追求していたノーボーダー社主の上杉隆さん。そしてAOKIとゴルフ関係者との関係にも詳しいプロゴルファーのタケ小山さん。これは大きなスポーツ利権の疑獄事件に発展しそうな気配で逆に考えるなら今こそ日本のスポーツ界の改革…さらにはIOCの改革に手を付けるべきときが来たとも言えますね。リオ五輪の組織委会長も賄賂で逮捕されてますしIOC副会長で東京五輪の調整役だったジョン・コーツ氏もシドニー五輪招致で怪しげなカネを動かしたことが『オリンピック秘史』(早川書房)に書かれた人物ですからね。巨大国際スポーツ・ビジネスの利権問題は今後どうなる…?次は誰に広がってゆくのか…?https://op-ed.jp/
7月26日(火)
『昭和の参謀』八原博通の章読了。沖縄での地上戦で最適の戦術を考案選択したにもかかわらず大本営と司令長官から否定された不遇な参謀の記録。軍人に向かなかった感受性豊かな人物だったらしい。フトこの本の著者の年齢が気になってカバーにあった著者略歴を見直してみたら1981年生まれとあった。小生より30歳近く若い新聞記者の見事な「人物ドキュメンタリー第二次大戦戦記」と言えますね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。蝉が五月蠅い。油?の集団合唱でも蝉時雨(せみしぐれ)と言うのかな?やっぱり蜩(ひぐらし)とか?(つくつくぼうし)でないと時雨とはいわないのではないかな?ワン。終日仕事部屋の片付けとコンピュータ内のメールや原稿の整理だけで一日中かかる。コンピュータで書いた原稿をメールで送る現在よりも万年筆で原稿用紙に書いた原稿を編集者が我が家まで取りに来ていた時代のほうがよほどイイ仕事ができていたように思うのは小生が歳をとったからかなぁ?オールスター戦見ながらビール&晩飯。最近は朝の大谷が出るメジャーの野球のいい場面ばかり観ていたけどヤッパリ野球はイロイロ面白いですね。しっかし長い。試合時間を何とかしてほしいですね。時々サッカー女子の東アジア選手権日本vs中国の一戦を見て…最後は0-0で引き分け。長かったオールスター戦は中継が地上波からBSに変わって清宮のサヨナラホーマー。まぁあれだけ速球が続けば清宮も打たねば…。今日の午後は元電通専務で五輪組織委理事の高橋氏に関する情報やそれと類似の情報に関する電話がいくつかかかってきたけど…未確認情報ばかりなので詳細は後日…。
7月27日(水)
前田啓介『昭和の参謀』(講談社現代新書)すべて読了。誤解を怖れず書くなら非常に面白かった。戦前のエリート(陸軍参謀)が戦後もエリートとして存在してゆく連続性も理解できたしそれができなかった戦前のエリートの存在も納得できた。できれば続編として平成令和まで影響を及ぼしているのか及ぼしてはいないのか?(どこで何故断絶したのか…断絶してないのか…)という続編も読みたいですね。小生の知っているライフルを口にくわえてフィリピンで自殺した陸士陸大出身の経営者は登場しなかったなぁ…ワン。ベッドから出て黒兵衛と猛暑のなか散歩。欧米ほどの暑さではないかもしれないけど未来の世界の気象はどこまで水銀柱を上げるのでしょうねえ?ワン。終日デスクワークは連合通信の連載執筆。元電通組織委理事の五輪疑獄疑惑について書く。この疑惑の事件も五輪開幕前の続発した様々な不祥事や事件から連続したものとして捉えるべきでしょうね。いやIOCの商業体質との関連も忘れてはならないでしょうね。途中NHK-BSで『フィールド・オブ・ドリームス』をやっていたので前半30分だけ見る。全部見たら涙が止まらなくなりますからね。そう言えばかつて試写会で見たとき小生が必死になって涙を堪えているときに狭い試写室の2列前の中央でウォンウォンと声を出して涙を流して泣いて人がいたけど佐瀬稔さんでした。これは最高のベースボール・ムーヴィーですね。主人公は小生と同じ1952年生まれで60〜70年代の幼少期の時代の特徴もその後の人生も家族や父親との関係も見事に描かれています。キンセラの原作も素晴らしいけどキンセラ自身が映画が素晴らしいとDVDのボーナス映像で言ってますね。そのDVDが発売されたときはその販促キャンペーンでアイオワの撮影現場の野球場まで行ってホワイトソックスのユニフォームを着た8選手と野球をしたのもイイ想い出です(当時は少々バブリーでしたね)。晩飯はオールスター戦で佐々木朗希の投球を見ながら。速球を続ければ160キロ超えでもやはり一流打者は打ちますね。佐々木の降板でテレビはサッカー日韓戦へ。前半は0-0でもイイ感じで選手が動いていたので勝つだろうと思っていたら後半3点もゲット。気持ちのイイ試合だったけど韓国はどうしたのかな?
7月28日(木)
ベッドでの読書が一段落したので月曜日に19刷目の増刷が決まって送られてきた自著『スポーツとは何か』(講談社現代新書)をベッドに持ち込んで久し振りに読み直す。ウン。自分で言うのもナンですが我ながらよく書けている。19刷の価値アリですね。しかしこの本を書いたときは親父が亡くなって葬式やらナンヤラでバタバタしたときだった。そういう忙しいときのほうがイイ仕事ができるのかな?ワン。黒兵衛と散歩のあと一カ月の一度のホームページの更新のために丸一日がかりで原稿を揃える。ふうううう。毎日少しずつコツコツと揃えておけばこんなに慌てて一日を潰すこともないのに…そういうコツコツとした仕事はできない性格なのですね。まぁシャーナイか。元電通専務で組織委理事の高橋治之氏の賄賂疑獄疑惑について某新聞社の記者と某テレビ局のディレクターから電話。イロイロ教えてほしいというのでモウ10年以上前に高橋氏の金銭疑惑の取材をしていた某フリーライターがスポーツ取材から締め出されたことなどを教えてあげる。しかしそんなことは御社のスポーツ局の上司に訊けばもっと詳しくわかることですよね。これはこの事件とは関係ないことと断ったうえで書きますがニューズの映像を見ていて関西の吉本の某芸人さんがよく使ってたギャグを思い出しました。「こんなにデカイ凄い家はよほど悪いことせんと建たんでぇ」
7月29日(金)
昨晩ベッドに持ち込んだ本はケネス・クラーク『名画とは何か』(ちくま学芸文庫)。原題もベタな『What is a masterpiece?』。拙著『スポーツとは何か?』を書いたあと『○○とは何か?』と題した本があれば即買って読んだ一冊。メッチャ素晴らしい本です。《名画とは一人の人間の才能による厚味ではなく大勢の人間が創りあげた伝統による厚味》という一文に出逢えただけでも価値ある一冊ですね。「厚味」という言葉がシブイですね。ワン。黒兵衛と酷暑のなか散歩。湿度が高く真夏の爽やかさがないですね。蝉の死骸がアチコチに。散歩を終えて帰ると次女が孫を二人連れてやって来た。次男を我が家に置いて長男と次女は所用で外出。幼稚園の通うよく喋る次男と史上最大の翼竜ケツァルトアコルスが飛べたが飛べなかったかで大論争。翼の幅が18mで大きすぎるケツァルトアコルスは滑空ができても飛べなかったという小生に対して恐竜大好きの幼稚園児は「飛べたんだよ〜」と反論。楽しく論争。若い子が傍にいるのは良いことですね。午後になって帰ってきた次女は幼稚園児を連れて帰宅。代わって小六の長男が我が家に泊まり。一緒に晩飯食べながら『チコちゃん』を楽しむ。夏休みの一日ですね。原稿の締め切りをすべてやっつけておいてヨカッタですね。
7月30日(土)
ベッドのなかでケネス・クラーク『名画とは何か』を読んだあと付録として収録されていた同じ著者の『若きミケランジェロ』を読み進む。『天地創造』『最後の審判』を描き『ピエタ』『ダビデ像』彫り出した大天才の評伝は次元が違いますね。そう言えば小生が高校生のときだったか京都市美術館で『ピエタ』と『ダビデ像』の等身大レプリカの展覧会があってその巨大さに度肝を抜かれました。レプリカだったせいか見物客はまばらでその巨大な像をつくづくとゆっくり眺めることができたのは幸せでした。本物をいればもっと驚くのかな?いやあのときの驚きで十分でしょうね。ワン。ヨメハンと孫と一緒に黒兵衛と散歩。暑い。猛烈に暑い。夏だから…では済まない温暖化が加速してるのかな?散歩のあとデスクワークの合間に原稿の書き方を孫に教授してやる。起承転結を意識せず転結承起を意識して書くこと。これは小生が大学で講義していたことですね。夕方には夏休みの宿題としての詩を書いてきたので少し添削してやる。詩や文章を書くときは同じことを描く表現を20個以上考えて選択すること。これも大学レベルの講義かな?まぁイイや。晩飯に長女が来宅。ワインを呑んでワイワイガヤガヤ。夏休みですね。
7月31日(日)
『若きミケランジェロ』読み進む。なるほどミケランジェロはダビデ像によって《人間は人間以上にならなければならない》ことを示してそれは人間が《神になりたいと願わねばならない》ことを示し《神格化がヒューマニズム芸術(ルネサンス)の終演を告知した》わけか。ナルホド。イカロスの翼のキリスト教版ですね。次の「ヒューマニズム」はフランス革命とともに訪れたわけですね。歴史をアートから捉えるのも面白いですね。もちろんスポーツから捉える捉え方もあるはずですね。ワン。酷暑猛暑激暑のなか一家4人(老夫婦+長女+孫)と1匹(黒兵衛)で散歩。蝉の死骸を7匹発見。どうして蝉は仰向けになって死ぬのかな?苦しんで足を上に向かってばたつかせて死ぬのかな?俯伏せで温和しく死んだ(ように見える)蝉は皆無だった。猛暑の日曜日。仕事をする気にならず孫の夏休みの作文を添削したり神奈川大の大竹弘和教授から送られてきた新著『学校という「ハコモノ」が日本を救う!』(白秋社)を読んだり。馳浩氏推薦の一冊。ナカナカ面白い。晩飯は『ダーウィンが来た!』でスッポンの生態を見ながら。カミツキガメより力強いスッポンの噛み方は凄いですね。そう言えば以前大阪の神田川さんのお店ですっぽん料理を食べさせてもらったことがありました。目の前で捌いて下さって美味しかったです。『日曜美術館』は辻村史朗さんの志野焼。奈良の山奥で茶碗を焼く。良いですね。プーチンさんにも高橋治之さんにも旧統一教会幹部さんにも助けられた自民党議員さんや維新の議員さんにも理解できない生活でしょうね。寝よ。
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