8月1日(土)
暑い暑い暑いなか黒兵衛と散歩。こんな暑さの中で5年後にはオリンピックか…。招致活動のときはIOCに対して「スポーツに一番適した季節」などとホラを吹いたけどどーなることやら…どーすればいいことやら…。原稿書きかけで午後から東京半蔵門のMXテレビへ。『淳と隆の週刊リテラシー』生出演。新国立競技場問題を語る。そもそもこの建築物はハナから建築不可能だったのですよね。関係者ほどその事実を知ってたクセに誰もそれを言い出さなかった。言い出せなかった?夕食は『鮨処もり山』で暑気払い。〆張鶴と鱧が美味しい。
8月2日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩。暑い暑い暑い。5年後のオリンピックは…昨日書いたしやめとこ。東京へ。テレビ朝日で『サンデー・スクランブル』2時間特番生出演。五輪担当遠藤大臣と同席。昨年末のシンポジウムと今年4月の『ニューズ・オプエド』以来。大臣就任後は初めて。新国立競技場問題を柔道家の溝口紀子さんや元東京都副都知事の鈴木知幸さんらといろいろ語る。日産スタジアムの欠陥や日本のスポーツ界の問題点を話せたのはよかった。前半1時間で退席した遠藤大臣から来週会いたい…とのお誘い。新国立やオリパラについて話を聞きたいとか。喜んで。テレ朝の用意してくれたクルマで帰宅後原稿書き。火曜締切の『アサ芸』連載をほぼ仕上げてサケ・メシ・フロ・ネル。
8月3日(月)
朝黒兵衛と散歩。暑い暑い暑い。You might think but today's hot fish.昔はそんな教養溢れる(?)ギャグを跳ばす音楽万歳集団もいたなあ。小野ヤスシとドンキー・カルテット。元ネタは「言うまいと思えど今日の暑さかな」という漱石の一句。東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。元十種競技の日本チャンピオン武井壮さんと一緒。武井さんとは東海テレビの特番『スポーツ・アカデミー』でも何度か御一緒。陸上競技のアマ選手も観客を集める努力ぐらいしなければ…と彼の持論を展開。小生は援護射撃。帰宅後エアコンつけても暑いなかウンウン唸りながら原稿書き。夏の仕事は早朝のほうがはかどるので晩飯食って早よ寝る。
8月4日(火)
朝5時起きでせっせせっせと原稿書き。昼前に『新潮45』の原稿完成!ワーイ。ふうううう。あとお盆までにもう3本か…。とほほ。
8月5日(水)〜16日(日)
12日間も本欄の日記を書かなかったのは5年前に脳溢血で倒れたとき以来のことです。皆さん失礼しました。とはいえ脳溢血の時はブログが更新されてないので何かあったのか…とネット上で騒がれたものですが今回は騒ぎはゼロ。まあテレビにちょくちょく顔を出していたからでしょう。更新できなかった理由は簡単。忙しかったからです。この12日の間に原稿締切7本テレビ5本ラジオ3本講演1回打合せ4回…。やっと嵐が過ぎ去った…という感じ…ですがチョコチョコ思い出し書きを始めますのでヨロシク。
8月5日(水)
これを書いているのは8月24日の月曜。まるで夏休みの日記をマトメ書きしている小学生みたいなモンだけどブログ(日記)に穴が空くのもシャクだしメッチャタブだった仕事も少々ラクにもなったので小学校時代を思い出して書き連ねてみよう。エエーット5日は晴れ。メッチャ暑かった(ように思う)。何をしたかは…忘れた。カレンダーを見るとTBS『ひるおび!』と書いてある。たぶん新国立競技場建設中止に伴う新たなコンペの話題だったのでは?帰宅して『調査情報』の原稿。書ききれなかったのを憶えてる。慌てて明後日の『女性のスポーツ』の集まりに欠席のメールをテレ朝の宮嶋泰子さんに送る。これは残念だったので憶えてるけど忙しすぎてシャーナイなあ。
8月6日(木)
朝から『調査情報』の原稿と格闘。テーマが『新潮45』と同じ新国立競技場問題始末記なので差別化に苦労。ふうううっと溜息ついて(というのは2週間以上経った今も憶えてる)途中で放棄して東京へ。東北新幹線で高崎へ。高崎は17歳でエレキギターに感電死した早熟の天才画家山田かまちの記念館へ一度訪れたことがあった。迎えのクルマに乗って藤岡市の市民会館へ。夏期市民講座で講演会。我々はスポーツをよくわかってない…という話。冒頭で最近はスポーツ評論家ではなく建築評論家のようで…と切り出すとバカウケ。テレビの力は大きい。内容も結構上手くいったと満足して何枚かの色紙に「知魚楽」「晴球雨読」と墨痕鮮やかに(ホンマカイナ)サインして高崎駅から新幹線に乗って帰鎌。藤岡市という場所を訪れたのは初めてだったがどこかで聞いたことのある名前だとずっと気になり続けていたのが帰りの新幹線のなかでハッと気づく。タシカ御巣鷹山に日航機が落ちた時の捜査の拠点になった場所…だったはず。あの飛行機に私も乗っていたかも…というのでいろいろ憶えてるのだ。
8月7日(金)
朝から終日原稿書き。短いコラム原稿1本仕上げて『調査情報』の原稿と格闘。なかなか上手く書けないので資料をいろいろ読み直し。新国立競技場関連の資料は書類ばかり積みあげると50センチの高さを超す。それプラス本や雑誌や新聞…。ふうふう言いながら最後は書けずにウィスキーに逃げた一日。原稿締切日だったけど編集者からの尻を叩く電話も入らず。こんなことなら『女性のスポーツ』の集会に出ていたほうが良かったかな…とチョット後悔したのを憶えてる。
8月8日(土)
原稿締め切り日が昨日だったはずなのが催促の電話が入らず週末を迎えたということは週明けまで締切を延ばせると判断指摘が緩む。とはいえ月曜はNHKの『視点・論点』の収録があるため10分以上一人で喋る原稿も仕上げないといけないことを思うとゆっくりもしてられない…と自分で自分の尻を叩きながら終日原稿書き。『調査情報』ようやく仕上げる。
8月9日(日)
2週間以上馬絵の出来事を思い出し思い出し書いているのだけどメッチャ忙しいと混乱状態だった日々も振り返ってみるとソーでもないことがわかる。一つはいろいろかかってきた電話の仕事を忘れていること。それと原稿締切のプレッシャーを忘れていること。原稿の締切があると…それもけっこう長い原稿の締切があると気分が落ち着かない。何もしない時も(寝る時も)原稿のことを考えてるから忙しい忙しいという気になる。ところが振り返ってみると寝る時は寝る時でしかない。ま。そんなもんか。明後日の遠藤オリパラ大臣との面会のための資料を整理したりNHK『視点・論点』の原稿を書いたり…。テーマは「スポーツから体育へ」。以前丸善のPR誌『學鐙』に書いた原稿を読んだNHKの担当者がソレを読んでコノテーマで話してほしいと依頼してきたモノだから下書きはある…とイージーに思っていたけど一人で10分以上喋るのはプレッシャーがキツイ。原稿用紙7枚半くらいに上手くまとまらない。以前も一度出演してソノときはJリーグがテーマだったけど5回くらい撮り直してヘトヘトに疲れたのを思い出す。まあ仕上げは明日の朝に…と思ってサケ呑んで日曜美術館&N響アワー…中味は忘れた。これが失敗の元だったなあ。
8月10日(月)
朝黒兵衛と散歩したあとNHKの原稿を仕上げて…と思ったところがナカナカ上手くできず悪戦苦闘。おまけに小生はいつも一太郎で原稿を書いているがソレを印刷する時のパソコンには一太郎をインストールしてないのでワードに転換しなければならない。読む練習をする時間が足りないやないか…と焦っていたらNHK『視点・論点』担当者から電話。「どうですかあ?」「はあ…あのその…」「じゃあ延期しますか」「ハハアよろしくう」「スタジオを取れるかどーか調べますね…」で命拾い。ホッ。ゆっくりとNHKの原稿を仕上げて東京六本木ヒルズへ。森タワー39階エニッシュにて『ニューズ・オプエド』出演。ゲストは元東京都2026オリパラ招致担当課長だった鈴木知幸さん。現順天堂大学教授。新国立競技場問題をイロイロ語ってもらう。しかしこれが(これを書いてる)2週間前のこととは思えない。1か月前のことにも思える。長い8月。まだ1週間も残ってるもんなあ。
8月11日(火)
朝黒兵衛と散歩したあと東京霞ヶ関へ。遠藤オリパラ担当大臣に面会のため総務省の別館だかなんだかのビルを目指して新橋からタクシーに乗ると道の反対側に止まったので道路を渡ってテクテク歩いてると「タマキさ〜ん」と呼ぶ声。「こっちから入ってくださ〜い」と守衛さんに呼び止められる。2つ並んでいるビルの目指すビルへは渡り廊下で繋がってるとか。オカミの守衛さんにも面が割れてるのはテレビのおかげ?かどうかは知らないが(ひょっとして入館者はチェックされてる?)磁気操作の入館証を2個もらってビルのなかへ。エレベーターで甘利TPP担当大臣の上の階にある言われた場所へ行くと女性秘書の方の案内で控室へ。メールや電話で連絡を取った秘書官と名刺交換のあと大臣就任祝いで届けられた蘭の花(だいぶ枯れてました)の並んだ部屋で待ってると早大大学院教授で内閣官房オリパラ推進室長の平田竹男氏が入ってくる。テレビ東京で一緒に出演して以来。ちょいと雑談のあと大臣室へ。小生の言いたいことは常設のサブトラックの重要性のみ。それがすべてを良くするはず。それに対して大臣は陸上競技のきちんとした施設は駒沢に新設との新案を口に。オリパラ後の国立はどうも球技場にしたいみたいな発言。それも一案かな…。予定時間を15分超過して部屋を出て帰宅。すぐに面会の様子を『アサ芸』連載に書いたあと校正やら明日の『ひるおび!』の打合せやらナンヤラカンヤラでてんやわんや。ぎょうさん仕事するとけっこうを尾を引くものですね。
8月12日(水)
朝RKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。昨日の遠藤大臣との面会について話したあと東京新橋へ。タクシーに乗ってTBSへ『ひるおび!』生出演。昨日の遠藤大臣との面会について。遠藤大臣という人はスポーツと体育の違いをわかってる人ですから(昨日もスポーツ基本法に3箇所だけ体育という文字が残ったことを悔やんでおられた。それは国民体育大会&日本体育協会&体育の日)考え方に問題はなくアトは素晴らしいスポーツ施設の建設を実践できるかどうか…。コンサート会場なんてことは微塵も考える必要はないですからね…と昨日念を押しておきましたから。帰りに久しぶりにタワーレコードに寄る…けど最近の忙しさからか何を買いたかったのか頭がまわらず。ケルテス指揮のロッシーニ『小荘厳ミサ』と『スターバト・マーテル』の2枚組CDだけ買う。これが大正解。帰宅後パヴァロッティとフレーニの見事な名唱に酔う。こういうCDとの出逢いはいいですね。
8月13日(木)
明日が大阪なので明日締切のコラム2本仕上げる。そうか。世の中は高校野球ですね。100周年か。100年経っても同じことを続けるつもりなんですかねえ。そもそも高等学校という教育機関は野球というスポーツをやる場所ではないのに…。教育機関は体育をやる場所ですから高校生は先生(監督)の命令に従って動くんですね。スポーツとしての野球のほうがずっと教育的価値がある(体育だけでなく知育も徳育も教育できる)ということに100年経った今…気づいてほしいですね。朝日新聞さん。あ。この日は甥っ子が婚約者を連れて遊びに来たのでした。そして我が家の娘や孫と一緒に『鮨処もり山』さんへ。貸し切りで楽しませてもらいました。ありがとさんでした。
8月14日(金)
朝黒兵衛と散歩のあと毎日新聞と連合通信のコラムを送稿して新幹線で大阪へ。毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演……と今コレを書き継いでいるのは8月27日の昼。夏休みの宿題の日記よろしく8月5日以降を一気に書き継ごうと思ったが原稿の締切やら疲れたサボりやらで一気にとはいけなかった。それはさておきこの日(14日)は新幹線に乗って大阪へ。毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演。その前に隣の丸善ジュンク堂に寄って久しぶりに本を渉猟。戦争特集のコーナーがあったので興味のあった文庫を2冊購入。ルドルフ・ヘス『アウシュビッツ収容所』(講談社学術文庫)川口マーン惠美『日本とドイツ歴史の罪と罰20世紀の戦争をどう克服すべきか』(徳間文庫カレッジ)それにちくま文庫でスゴイ本発見!『手塚治虫音楽館』という手塚治虫の音楽関係の漫画ばかりを集めた1冊。なんと!ヴェトナム戦争時のニクソンの大統領就任前夜祭でユージン・オーマンディとフィラデルフィア管がチャイコの『1812年』を演奏するのに対抗してレナード・バーンスタインがハイドンの『戦時のミサ』をを演奏したことが漫画になってる。すごい!『ちちんぷいぷい』でいろいろ楽しく話して帰鎌。
8月15日(土)
この日は何をやったのか忘れた。あ。テレ朝の『サンデー・モーニング』2時間特番に一緒に出演した柔道家の溝口紀子さんから著書が送られてきた。溝口さんの他に香山リカさんや内田隆三さんとの共著で『オリンピックが生み出す愛国心
スポーツ・ナショナリズムの視点』(かもがわ出版)というもの。京都の出版社なんですね。なかなか興味深い本でした。
8月16日(日)
朝迎えのハイヤーに乗ってフジテレビへ。『報道2001』生出演。昔テレビのレギュラーで1年間コメンテイターを御一緒した現都知事桝添要一さんと久々に再会。控室で東京オリパラのことをイロイロ聞きエンブレムの入った名刺をもらう。この名刺…レアものになるかも。番組は新国立競技場問題等々話すが…『ひるおび!』のほうがキチンと話せたと思うのは俺がヴァラエティ向きだから?でもあるまいと思うが…。帰宅して短いコラム1本仕上げてアトは酒&飯&風呂&寝る…だったと思う。
8月17日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩。昨日書いた原稿をチェックして送稿。午後から東京六本木ヒルズ森タワー39階『エニッシュ』へ。『ニューズ・オプエド』生出演。ゲストはサッカー・ジャーナリストの大住良之さんと名古屋在住スポーツ・ライターの小崎仁久さん。小崎さんはビーチバレーの取材で上京。ビーチバレーについていろいろ話をしてもらう。大住さんは中国重慶で行われたサッカー東アジア選手権についてイロイロ話してもらう。成績イマイチ。選手もイマイチ。番組終了後タワーレコードへ。バーンスタインのドイツ・グラモフォン・コレクションのVOL.2が出てないかと足繁く通うがマダ出てないのかナカナカ入荷しないのか…。代わりにウッディ・アレン監督のDVDを買い込む。帰宅後飯食いながら『世界中がアイ・ラヴ・ユー』を見る。ハッハッハ。ミュージカル仕立ての恋の鞘当て面白い。俺の大好きなゴルディ・ホーンはお婆ちゃんになっても可愛いですね。
8月18日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩。そのあと『アサヒ芸能』連載執筆。東京オリパラ2020のエンブレムに関して「パクッタことは一度もない」という人物よりも「アレをパクッタ・コレをパクッタ」と平気で言ってる人物のほうが素晴らしい作品を創ってるということを音楽の世界を例にとって書く。ロイド=ウェバーの『キャッツ』の「メモリー」はラヴェルの『ボレロ』のパクリだし『オペラ座の怪人』はドビュッシーの『牧神の午後への前奏曲』のパクリだしバーンスタインの『ウェスト・サイド・ストーリー』はワーグナーとブラームスのパクリだし…その他いっぱいパクリのオンパレード。亀倉雄策の五輪ポスターもラッキーストライクのパクリ。要はパクッたパクッてないの話ではなくいい作品かそうでないかの話。あまりにデザインデザインした無機的なマークは小生はあんまり好きじゃないですね。
8月19日(水)
朝RKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演のあと黒兵衛と散歩してから東海道線で渋谷へ。NHKで『視点・論点』VTR収録。テーマは「体育からスポーツへの変化を」。『視点・論点』は2度目の登場。以前はJリーグが誕生した時にその意義を話した。そのときは確か原稿を机に置いて前を向いたり原稿を見たりで5回くらい話して(撮り直して)ヘトヘトに疲れた記憶がある。今回はニュースのアナウンサーなどが使うカメラの前に原稿が映し出される装置を使って読む形。おまけに担当ディレクターが何回やり直しても疲れるだけで良くはならない…と物事の良くわかった方なので一発撮りでOK。今回の中味は現在『視点・論点』のホームページで公開されてますので興味のある方はどうぞ。http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/225716.html
8月19日(水)つづき
これを書いてるのは8月最後の31日(月)。夏休みの宿題を最終日にまとめて書きあげてる気持ち。還暦を過ぎても小学校低学年のときと同じ。成長してないですね。NHK『視点・論点』を見事に一発撮りで決めたあと(笑)タワーレコードへ。イタリア映画を物色…と思ったところがイイのが見つからなかったのでウッディ・アレンの最近の映画を『世界中がアイラブユー』『ブロードウェイト銃弾』など5枚ほど買い漁る。クラシックのコーナーに行くとヤッホー!バーンスタイン指揮ウィーン国立歌劇場のベートーヴェン『フィデリオ』のDVDがあった。他にバーンスタイン指揮ウィーン・フィルのハイドンやベートーヴェン弦楽四重奏(オケ合奏版)も。『フィデリオ』はCDで何度も聞いたもの。ヤノヴィッツ&コロ&ポップなどで最高にエネルギッシュな演奏。CDに登場しているフィッシャー=ディースカウがDVDに出てないのは残念とはいえウィーンの観客を熱狂させたバーンスタインの熱演はスゴイ!
8月20日(木)
この日は…何もやったか忘れた(>_<)小学生の夏休み日記ではそんな書き方は許されないのだろうけど還暦過ぎた爺のブログなら許されるだろう。ウッディ・アレンの映画『世界中がアイラブユー』を見たのはこの日だったか…?いつだったか忘れたが小生の大好きな女優のゴルディ・ホーンが大活躍。シャーリー・マクレーンもナタリー・デセイもそうだけど婆さんになって可愛い女の人はイイですねえ。
8月21日(金)
新幹線で大阪へ。『ちちんぷいぷい』生出演。この日は日帰り。先週発覚した大阪寝屋川での子供の殺人事件の犯人について警察が何かを知ってるのでは…?という推測が結果的に当たっていたことになる。その前に隣の丸善ジュンク堂で本購入。ジェイムズ・バラット『人工知能
人類最悪にして最後の発明』(ダイヤモンド社)この本スゴイです。なかなか面白いです。知能爆発とナノテクノロジー。なるほど。人間が鼠を扱っているようにAI(アーティフィシャル・インテリジェンス)からAGI(Artificial
General Inteligence)ASI(Artificial Super Inteligence)へと自分の進化して知能爆発を起こすコンピュータが人類を支配するようになるのか?この本の怖さに較べるとエドワード・フレンケル『数学の大統一に挑む』(文藝春秋)など人間の可愛い営みに思える。
8月22日(土)
新幹線で早めに名古屋へ。『オペラ講座』の前に昼飯食いながら打合せ。愛知県の美術館やらコンサートホールのあるセンターのウォルフガングなんとかかんとかというレストラン。ナカナカ美味しい。12月の佐渡裕さんとのトークショーと来年のウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の演奏会も上手くいきそう。時間が余ったので美術館で行われていた植物画ばかりを集めた『芸術植物園』を見る。飛び込みで入ったにもかかわらず初っ端のクレーの絵から中国古代の焼き物や黒田清輝藤島武二などなどナカナカ面白い展覧会だった。すぐ近くに美女がいたのも良かったのかな(笑)。『オペラ講座』は『椿姫』第5回。ナタリー・デセイ主演のエクサン・プロヴァンス音楽祭公演。NHK-Eテレでもやった『椿姫のできるまで』というドキュメンタリー映画にも描かれたけどこれはナカナカ凄い舞台。演奏も凄いです。
8月23日(日)
この日も…何をやったか忘れた。黒兵衛と散歩して佐渡さんの『題名のない音楽会』のウィーンでの野外演奏会を見て…仕事はコツコツやってたはず。あ。ウッディ・アレンの映画を見たのはこの日か?いや世界陸上に興奮し始めていたのか?夜は『鮨処もり山』へ寿司を食いに行った覚えがある。それだけで十分か。
8月24日(月)
朝黒兵衛と散歩のあと…マァ…この日もイロイロ仕事をしたんでしょうねえ。夕方六本木へ。森タワー39階エニッシュで『ニューズ・オプエド』生出演。この日のゲストは若き建築家の山嵜一也さん。英語も話せないのにロンドンに渡って建築の勉強。ロンドン五輪の馬術会場を担当…という彼の話がメッチャ面白かった。街と一体化したオリンピック&パラリンピック。仮設で創った会場が五輪のあと消えてなくなるのも街の風景を考えるとSustainableなのですね。次は是非とも野球やサッカーの話も…。
8月25日(火)
朝黒兵衛と散歩のあと『アサヒ芸能』原稿書き。高校野球批判。高校生より大人(監督)が喜んでるのは見苦しい…etc。漱石の短編『趣味の遺伝』の冒頭を引用。陽気の所為で神も気違ひになる…。暑い夏もようやく終わって秋風が吹いてきましたなあ。一気に書ききってふううううううううう。
8月26日(水)
これを書いているのは9月6日(日)。ナカナカ夏休みの日記に追いつかないけどアト少し。夏休みはとっくに終わってるけど大学だった確か9月の第1週目くらいまでは夏休みだったはず。いや大学1年の夏休み明けにはモウ大学には通わなくなっていたので大学の事情はヨーワカランですね。そんなことはさておきコノ日は朝にRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』に電話出演。世界陸上の話。速く走る人間が素晴らしいと思われるようになったのは近代以降…産業革命のアト…という話をする。それ以前は速いこと(100mの選手)より強いこと(レスリグ選手)に価値がある時代でしたからね。現代ではコンコルドは否定されてもコンピュータ(人工知能)の計算速度などまだまだ「速い」という価値が人類最高の価値になってますね。イヤな時代です。競走(より速く)よりも競歩(より人間的に)が讃えられる時代は来るのかな…何て話をして…そのあとどんな仕事をしたか…忘れた。
8月27日(木)
速く夏休みの日記を書きあげてコノHPを更新しなければ…というわけでコノ日は午前中なんやらかんやら仕事して午後から渋谷ヒカリエにあるLINEのオフィスへ。LINEが配信してるニュース番組のなかの『土屋礼央のざっくり聞くと』という番組に出演。新国立競技場建設の白紙撤回に至った事情をいろいろ話す。それは『新潮45』に書いた内容とほぼ同じ。とはいえソレ以上に我々日本人がいかにスポーツを知らないかという事情をたっぷり話せたことで満足。見事な聞き役に徹して下さった土屋さんに感謝です。小生自身はLINEとは無縁なのでこの活字ネットの「番組」がどのように配信されるのか良くわからないけど皆さんアクセスしてみて下さい。そのあとテレビ朝日へ。テレ朝系ネット番組『津田大介日本にプラス』の先行取材で新国立競技場音田にいろいろコメント。しかしこの頃から水面下ではエンブレムがヤバイという情報がいくつか入ってたんですよね。
8月28日(金)
朝黒兵衛と散歩のあと新横浜へ。新幹線で大阪へ。毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演。その前に隣の丸善ジュンク堂へ。大ファンの中野京子さんの著作発見。『中野京子と読み解く名画の謎対決編』(文藝春秋)購入。ついでに(失礼)ケネス・クラーク『名画とは何か』(ちくま学芸文庫)西岡文彦『簡単すぎる名画鑑賞術』(ちくま文庫)木村泰司『名画は嘘をつく』『同2』(ビジュアルだいわ文庫)も購入。そして『ちちんぷいぷい』ではスポーツ特集。競走の意味や競歩の意味やドッジボールの意味を話すと間寛平さんが「何でもよう知ってはりまんなあ」と言われたので「ええ。本職はスポーツ評論家ですから」大畑さんや遠山さんや沢松さんが力を入れていたドッジボールの実践はやはりボロ負け。日本代表クラスにはやっぱり元スポーツマンも元スポーツウーマンも歯が立ちませんね。いろいろ楽しく話をして新幹線で帰鎌。
8月29日(土)
新国立競技場問題が一段落して少々落ち着いた週末。しかし週明けにエンブレム問題が噴火するらしい…との未確認情報を寄せてくれる人もいて心構えはしつつ久々のゆっくりした週末。午後から鎌倉芸術館へ。平均体重0.1トンの5人組歌手グループ『イル・デーヴ』の公演へ。イギリスのセミクラシック・ヴォーカルグループ『イル・ディーヴォ』をもじった命名だが全員本職のオペラ歌手だけに実力派。テノール2人バリトン1人バスバリトン1人プラスピアノの河原忠之さんはオペラ歌手の伴奏をさせれば第一人者(この人が一番太目かも)。第1部は北原白秋作詞山田耕筰作曲の歌曲やドニゼッティ『愛の妙薬』のアリアや重唱。第2部は4人揃っての四重唱いろいろ。やなせたかし作詞木下牧子作曲『ロマンチックな豚』『さびしいカシの木』が良かった。喫茶店で少し時間を潰したアト晩飯&酒を朋友のSクンと楽しむ。@アジアン料理『Flat』ガパオライスが旨かった。
8月30日(日) 朝黒兵衛とゆっくり散歩。『題名のない音楽会』で佐渡裕さんの案内するウィーン楽友協会ホールを見て楽しむ。そのほか…仕事の整理…この日に夏休みの日記を一気に…と思ってたのにできず。いろいろ内部情報の電話でゴチャゴチャしてしもた一日。早よ寝たことだけを憶えてる。
8月31日(月) 朝ちょいと仕事して午後から六本木ヒルズ森タワー39階エニッシュへ。この日の『ニューズ・オプエド』のゲストは『オシムの言葉』『オシムが語る』『オシム終わりなき闘い』などの著者である木村元彦さん。クロアチア人セルビア人ムスリムの3者の闘いでゴチャゴチャになってたボスニアのサッカーをオシムが建て直した話も面白いけど個人的には木村さんが東欧に興味を持った話が面白かった。次回は是非ともカフカに始まってクンデラ&グラスなどの話をしましょう。『存在の堪えられない軽さ』『ブリキの太鼓』などなど…。反ヘイトスピーチの話ももっとしたかったですからね。是非とも再登場を!オプエドのあと赤坂のポルトガル料理店へ。TBS出版『調査情報』の打ち上げ食事会。吉川潮さんも来られて編集長の市川氏など10人ほどで楽しく会食。デザイナーの方もおられたので東京五輪のエンブレムどう思います?と訊くと「パクリかどうかなんてことの以前に何故あんな古臭いデザインが選ばれたのか?アレはバウハウスですよね」全く同感。やっぱり小生の第一印象が正しかった。アレは古臭い。あのデザインは近代合理主義ですからね…など楽しく話して微酔いでオヒラキ。
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