ナンヤラカンヤラ
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2003年 11月12月

DVD
『歌舞伎名作撰 義経千本桜 渡海屋・大物浦』
『歌舞伎名作撰 義経千本桜 渡海屋・大物浦』

6月1日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩。モットユックリアルイテヨ・ワン。贅沢言うな。仕事があるねん。ワンワン。で東海道線で新橋へ。タクシーで六本木テレビ朝日へ。『ワイドスクランブル』スタジオ生出演。第一部ではニールセン・スポーツ・ジャパンの秦英之さんと第二部ではスタンフォード大学フットボール・コーチの河田剛さんと一緒に日大アメフトの悪質タックル問題について話す。控え室の会話も含めて御両人ともメッチャ面白かった。二人ともスポーツの本質を知っておられる人たちですね。

6月1日(金)つづき
『ワイドスクランブル』で御一緒した秦英之さんは以前長田渚左さんと一緒にお逢いしたことがあったとか。失念していてすいません。新しいスポーツ情報会社としてがんばっておられる。スタンフォードのアメフトコーチを務める河田さんにはアメリカの学生が如何によく勉強するかを教えていただく。スタンフォードだからという面もあるだろうけどスタンフォードのスポーツ関係者の五輪メダル獲得数は日本の獲得数よりも多い。日本の大学スポーツ界も文武両道を真剣に考えないとダメですね。日本の学生たちは本当に勉強しませんからね。それでいて就職活動だけ熱心で単位だけはほしがるのですからね。困ったもんです。帰宅して仕事をしているとテレ朝『ワイドスクランブル』から電話。月曜の出演を依頼される。マイッタなあ。そりゃスケジュールは空けられますけど…まぁその熱心さを受け入れましょう。『ヤナセ』PR誌の連載原稿を書きあげて晩飯歌舞伎劇場は今日から『義経千本桜』。まずは『渡海屋』。源平の時代と江戸時代がまぜこぜになって死人が甦ったり史実が無視されたり…しかしコレが歌舞伎のダイナミズムなんですね。渡海屋銀平じつは平知盛の吉右衛門が素晴らしい。源平女房じつは内侍の局の玉三郎も。千本桜はダイジェストしか持ってないのが残念。

6月2日(土)
朝チョイと早く起きて黒兵衛と散歩。東海道線で茅ヶ崎へ。相模線に乗り換えて厚木へ。小田急線に乗り換えて本厚木へ。タクシーで次の駅にある小学校へ。孫たちの運動会を見学。足は速くないけど元気に動いていてよかった。しかし最近の運動会風景は凄いですねえ。俺の子供の頃はビデオカメラの続々登場に驚いたけど今のスマホには驚かずソレより難民キャンプのように立ち並んだテントに仰天。その前に広げたシーツの折りたたみ椅子と机でまるでバーベキューパーティのように昼飯。孫たちの通う小学校は親たちと一緒に昼食。コレはいいですね。爺婆4人と両親2人子供2人合計8人で太陽の下昼食。コレでビールがあればサイコーでしたが小学校では無理か。運動会が終わって近くの孫と次女夫婦の家でビール&チューハイ&ウィスキー&ツマミで仕上げ。途中TBS『ひるおび!』から月曜出演の依頼が来るがスイマセン。昨日テレ朝『スクランブル』と約束してしまって…御容赦。タクシーを呼んでもらって平塚へ…のつもりが茅ヶ崎へ…いや自宅まで。帰宅して呑み直し。食べ直し。晩飯歌舞伎劇場『義経千本桜』今日は『大物浦』。吉右衛門の知盛が最後にデッカイ錨もろとも岩壁から海のなかへ後ろ向きにドッブーン。凄いですねえ。大衆芸能歌舞伎の大迫力。イヨッ!播磨屋!続けて『吉野山』も見る。静御前(菊之助)と狐忠信(菊五郎)が出てきましたねえ。源平の争いに狐と静御前…。このぶっ飛びようが歌舞伎なんですね。

BOOK
平岩弓枝『私家本椿説弓張月』(新潮文庫)
平岩弓枝『私家本椿説弓張月』(新潮文庫)
『谷崎潤一郎(池澤夏樹=個人編集 日本文学全集15)』(河出書房新社)
『谷崎潤一郎(池澤夏樹=個人編集日本文学全集15)』(河出書房新社)
池澤夏樹氏が「乱菊物語」を選んでいることに感激!
『源氏物語 A・ウェイリー版1 』(左右社)
『源氏物語 A・ウェイリー版1 』(左右社)

6月3日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩。心地良い日曜日。ワン。大分湯布院カフェ・ボンボヤージさんの美味しいコーヒー豆イタリアンローストでいつものようにコーヒーを飲みながら原稿執筆開始。『新潮45』の大谷翔平に関する原稿を仕上げて夕方送稿。大船駅ビルの書店アニールから注文していた本が入ったとの連絡で取りに行く。『A・ウェイリー版紫式部源氏物語』(左右社)はどこのページを開いて読んでも面白い。《ゲンジがスカーレットのベッドカバーを引き剥がすと驚いたことにムラサキは汗びっしょり。頬に掛かる髪もすっかり濡れています》いやあ面白いですねえ《100年前シェイクスピアの国の人びとを涙させたベストセラー・ヴィクトリアン・GENJI》なかなかですね。平岩弓枝の『私家版椿説弓張月』(新潮社)も面白い。谷崎潤一郎の『乱菊物語』並の迫力。為朝!縦横無尽の大活躍!素晴らしい本が手に入るとホントに嬉しい。誕生日に晩飯をおごってやろうと思っていたのに長女は顔を見せないのでヨメハンと二人でイタリアン。マルゲリータのピザに生ビール。赤ワインをデカンタでもらって思い切りからくしてもらったペペロンチーノがちょうどいい味。満足満足。家に帰ってブロムシュテット指揮NHK交響楽団の「クラシック音楽館」はスウェーデンの作曲家ベルワルトの『風変わりな交響曲』が面白かった。こんなん知らなんだ。続けてベルリオーズの『幻想交響曲』はなかなかの迫力。ウィーン・フィルのコンマスのキュッヒルさんがコンマスを務めインタヴューにも登場。何年か前に東京駅の北陸新幹線ホームで逢って話をさせていただいたのを思い出す。キュッヒルさんやクラリネットのシュミードルさんやホルンのヘーグナーさんやフルートのシュルツさんなどには札幌でのPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティヴァル)でイロイロ音楽について教えてもらったなあ。今考えると贅沢な仕事でした。武満徹さんもおられたしね。音楽を楽しみながら昔をイロイロ思い出したあと明日のテレビの電話打ち合わせのアト『椿説弓張月』を読みながら爆睡。

DVD
『歌舞伎名作撰 義経千本桜 川運法眼館の場 四の切』
『歌舞伎名作撰 義経千本桜 川運法眼館の場 四の切』
『人形浄瑠璃文楽名演集 義経千本桜vol.4』
『人形浄瑠璃文楽名演集 義経千本桜vol.4』

6月4日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと東海道線で新橋へ。タクシーで六本木テレビ朝日へ。『ワイドスクランブル』生出演。尊敬している 教育評論家の尾木ママと一緒に「日大問題」(もはやアメフト問題ではないですからね)を語る。日大が第三者委員会を立ちあげたが全員弁護士。教育関係者もスポーツ関係者もジャーナリストもナシ。もちろん小生にも電話は来なかった。委員に選ばれたらキチンと再建策まで考えてあげたのに。残念。尾木ママに小生の「武道論」を読んでほしかったので日本武道館発行の『月刊武道6月号』をプレゼント。「武道の可能性を探る」というシリーズの第111回に「武道とスポーツ〜暴力否定の民主主義社会から生まれた文化」と題した原稿を書いたのだ。皆さんにも読んでほしいので数週間アトに蔵出ししますね。テレビのあと芝公園のグランドホテルへ。明後日出演のフジテレビ「プライムニュース」の打ち合わせ。やはりテーマは「日大スポーツ問題」。馳浩元文科大臣や(株)ドーム社長の安田秀一さんと語り合う予定です。打ち合わせのあと近所のAVATTA STUDIOへ。『ニューズ・オプエド』生出演。今日のゲストは相撲ジャーナリストの荒井太郎さん。栃ノ心の大関昇進や横綱の可能性。三段目まで落ちた宇良が身体を一回り大きくさせて近々復活予定。稀勢の里は次の次の場所が正念場…といった話題をイロイロ披露してもらう。その前にサッカー・ジャーナリストの大住良之さんに電話をしてロシアW杯日本代表について訊く。小生は中島が選ばれなかったことが不愉快。しかし大住さんは個人個人の選び方を評価する以前の問題。どんなサッカーをするのか決めてないただのオールスターキャスト。東西対抗戦やオールスター戦ではコレでもいいけどW杯では勝てるはずがない…と手厳しい意見。でもその通りですよね。

6月4日(月)つづき
『ニューズ・オプエド』番組終了後ビールを飲みながら東海道線で帰宅。晩飯歌舞伎劇場は『義経千本桜』。最後の「河連法眼館の場」。源九郎狐(菊五郎)が親を慕って静御前(菊之助)の持ってる初音の鼓で踊る。なかなか面白いだけでなくイイ話。菊五郎の桜の木を登る幕切れも面白かったがヤッパリ先代猿之助の宙吊りを見直したくなりましたね。風呂入ってウィスキー呑んでるとテレ朝から電話。明日の『ワイドスクランブル』も…。ではお付き合いしましょうか…。

LECTURE
『暁天座禅会 緑陰講座』
『暁天座禅会 緑陰講座』
BOOK
森英介『風天 渥美清のうた』(大空出版)
森英介『風天 渥美清のうた』(大空出版)
『手塚マンガで憲法九条を読む』(子どもの未来社)
『手塚マンガで憲法九条を読む』(子どもの未来社)
橋本治・岡田嘉夫(絵)『国性爺合戦』(ポプラ社)
橋本治・岡田嘉夫(絵)『国性爺合戦』(ポプラ社)
『別冊太陽 歌麿決定版』(平凡社)
『別冊太陽 歌麿決定版』(平凡社)
『別冊太陽 鈴木春信決定版』(平凡社)
『別冊太陽 鈴木春信決定版』(平凡社)
『別冊太陽 仙 ユーモアあふれる禅のこころ』(平凡社)
『別冊太陽 仙 ユーモアあふれる禅のこころ』(平凡社)
橋本治・岡田嘉夫(絵)『菅原伝授手習鑑』(ポプラ社)
橋本治・岡田嘉夫(絵)『菅原伝授手習鑑』(ポプラ社)
近松半二・橋本治・岡田嘉夫(絵)『妹背山婦女庭訓』(ポプラ社)
近松半二・橋本治・岡田嘉夫(絵)『妹背山婦女庭訓』(ポプラ社)
塩田純『9条誕生―平和国家はこうして生まれた』(岩波書店)
塩田純『9条誕生―平和国家はこうして生まれた』(岩波書店)
吉本貞昭『知られざる日本国憲法の正体―マッカーサーはなぜ「帝国憲法」を改正したのか』(ハート出版)
吉本貞昭『知られざる日本国憲法の正体―マッカーサーはなぜ「帝国憲法」を改正したのか』(ハート出版)
斉藤振一郎『全国野球場巡り』(現代書館)
斉藤振一郎『全国野球場巡り』(現代書館)

6月5日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩。500円玉禿げのように傷ついた頭が痛々しい。ワン。どこで擦ったのかな?クイーン。触っちゃダメだよ。ワンワン。東海道線で新橋へ。タクシーで六本木テレビ朝日へ。『ワイドスクランブル第1部』出演。関東学生アメフト連盟が怪我で退場した選手が出るとニールダウンする(片膝をついて意図的でないことを示し回復を願う意志を示す)ことにしたという。こーゆーことは日大アメフト部が反省と改革案として示すべきですよね。しかし日大の委嘱した第三者委員会のメンバーの弁護士先生たちのギャラはどこから出て如何程なのでしょうかねえ?まさかヴォランティア(無料)じゃあるまいし日大からギャラが出ていたとしたらソレは第三者委員会と呼べるのでしょうかねえ?番組のあとクルマで帰宅。いろんな番組委でやっと日本版NCAAのことを取りあげ始めましたねえ。しかしコノ組織は本当に発足できるのでしょうか?ラグビーや野球の連盟はカネの出入りをすべて公表するのでしょうかねえ?日テレから2億4千万円の放映権料が出ているとも言われながら出場大学に200万円×20校しか支払ってない箱根駅伝はどーするんでしょうねえ?Bettet than Nothingとはいえどーせ創るなら経理はすべて公表してほしいですね。ついでに高校野球もお願いします。帰宅して部屋の整理&校正。大船の書店アニールから購入書籍が届く。別冊太陽の「歌麿」「春信」が届いたのも嬉しいが「仙豪`梵」の禅画にはマイッタ。○△□などスゴイ絵ですね。歌麿&春信もホントに見事。ほかに斉藤振一郎『全国野球場巡り』(現代書館)塩田純『9条誕生 平和国家はこうして生まれた』(岩波書店)吉本貞昭『知られざる日本国憲法の正体 マッカーサーはなぜ「帝国憲法」を改正したか』(ハート出版)橋本治&岡田嘉夫『国性爺合戦』『菅原伝授手習鑑』『妹背山婦女庭訓』(ポプラ社)などが届く。嬉しいな。順々に楽しみましょう。しかし眠い。最近朝の早い日が続いたからかな。明日はテレビ出演が夜のフジテレビ『プライムニュース』だけにしたので朝は久しぶりにゆっくり寝ましょう。

6月6日(水)
朝起きて黒兵衛と散歩。毎朝ピイイイイヒョロロ〜ピヨピヨピヨピヨピイイヒョロロ〜…と見事な啼き声を披露する鳥がいる。近所の鳥に詳しい人によるとガビチョウ(画眉鳥)というらしい。画に描いたような綺麗な眉の持ち主らしい。外来種らしいけど啼き声だけでなく姿も見たいものですね。ワンワン。一昨日送稿した『新潮45』大谷翔平のゲラ校正。3ページの原稿に36行もオーバー。バッサリとワンテーマの部分を切り落とす。完全版のライターズ・カットはまたいずれ本ホームページで公開することにしましょう。しかしカットしたあとのほうがイイ原稿になることもママあるのですよね。映画のディレクターズ・カットDVD版が意外と冗長になる場合があるのと同じですね。カットが必要ない(長さに紙面や誌面の制限がない)ネット原稿ばかり書いていると文章が下手になりますね。本コーナーも自戒しなければ。午後からホームページ原稿の整理などのあと迎えのタクシーに乗ってフジテレビへ。元文科大臣の馳浩さん&(株)ドーム社長で元法政アメフット部選手・監督だった安田秀一さんと一緒に『プライム・ニュース』出演。テーマはもちろん日大悪質タックルも問題。そこから日本のスポーツ&大学スポーツのあり方をかなり詳しく話し合うことができる。箱根駅伝の収支の不透明性も高校野球の健康管理の不備も…安田さんに言わせるとすべて組織の不整備の問題。小生も納得。そもそも任意団体(学連)がスポーツチームやイベントを動かすのは責任の所在が不明瞭ですからね。それにマスメディアがチームを所有したりイベントを主催することもジャーナリズムが機能しなくなってスポーツ界の不正を糺すことができなくなりますよね。おまけに国別メダル獲得数の競争を戒めているIOCの下部組織であるJOCが東京五輪の金メダル数の目標を発表するのはオカシイですよね。日本のスポーツ界はオカシイことだらけですねえ。2時間弱いろいろ話す。番組後に馳さんに訊いたところによれば「体育の日」を「スポーツの日」と名称を改める法案は12日か13日に国会を通るらしい。これをきっかけに「体育から(知育徳育も含む)スポーツ」へ日本人すべての認識が移行してほしいですね。体育は体育として大事ではあるけどけっしてスポーツ(知育+徳育+体育+娯楽)とイコールではないのですからね。

6月7日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩。御近所さん2人から昨晩は遅くまでテレビに出ていて朝早くからもう散歩ですか…と挨拶される。この馬鹿犬が暴れるもんで…と言おうとしたが上目遣いの黒兵衛と目が合ったのでコレが唯一の健康法ですから…と改める。ワン。しかし御近所さんは結構『プライムニュース』を見ておられるのかな。今日は久々にデスクワーク…というよりデスク大掃除。資料やなんかはアッという間に積み上がるもんですね。晩飯歌舞伎劇場は司馬遼太郎原作『龍馬がゆく』より『龍馬最後の日』。坂本龍馬が染五郎(現・幸四郎)。中岡慎太郎が松緑。江戸歌舞伎のほうが好きだが歌舞伎役者はホントに芝居が上手いですね。龍馬が日本の未来を語ったあとには拍手が湧く。いま日本の未来を語れる政治家がどこにいるのか?IR法案断固反対!博打で未来が開くものか!

BOOK
内田良『教師のブラック残業〜「定額働かせ放題」を強いる給特法とは?!』(学湯書房)
内田良『教師のブラック残業〜「定額働かせ放題」を強いる給特法とは?!』(学湯書房)

6月8日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩。黒兵衛の頭の500円玉禿げがどんどん大きくなってきた様子。かっこわるい。瘡蓋を掻き毟る癖は飼い主に似たのかな?ワン。パソコンなら難しい漢字が簡単に使えるけど良い子は真似しないように。ワンワン。散歩のあと東海道線で品川へ。新幹線で新大阪へ。車中で橋本治(文)と岡田嘉夫(絵)による近松門左衛門の『国性爺合戦』を読了。鄭成功(国性爺)の話なので船で東シナ海からインド洋を旅する冒険譚かと思っていたけどそれは鄭和のことで全然違った。明と韃靼の争いに日中混血の国性爺(鄭成功)が活躍。歌舞伎の舞台が見たくなった。新大阪からタクシーで読売テレビへ。『そこまで言って委員会NP』VTR収録。テーマは『プレイバック・ジャパン』60年代70年代80年代90年代2000年代2010年以降〜未来に分けて政治社会(事件)流行(ファッション)スポーツなどを語る。小生は1964年の東京五輪70年代のモハメド・アリ復活90年代のJリーグ誕生と野茂米大リーグで活躍などを話し現在の日本のスポーツは若者たちがは頑張ってるが組織はめちゃくちゃ時代遅れという話をする。プロ野球も企業野球で巨人は読売新聞を売るための組織でしかないと話した部分は本番ではカットでしょうね。他に犯罪ジャーナリストの小川泰平さんが和歌山ドン・ファン事件の真犯人を語られた部分もカットでしょうね。久しぶりの桂ざこば師匠とマネージャー氏に挨拶。師匠は脳梗塞後少し喋りにくいみたいだけどお元気な様子で安心。ジャーナリストの門田隆将さんがモハメド・アリなどボクシングに詳しいのが嬉しかった。徳光和夫さんとも久しぶりにお逢いしたけどもっと野球の話をしたかったですね。収録前には須田慎一郎さんに日大のドンの話と人脈についてイロイロ教わる。そうか。○○も○○も○○も味方に付けているのか…。この事案はどう収束するのでしょうね。事案という言葉は嫌な言葉ですねえ。事件として悪者をしょっ引いてほしいですねえ。あ。番組は関東地方と沖縄地方を除くほぼ全国ネットで6月17日放送です。新幹線で帰鎌。車中はビールを飲みながらiPad でマーラー交響曲第2番『復活』(メータ指揮ウィーン・フィル)聴きながら内田良さんの新刊『教師のブラック残業』(学陽書房)読む。なるほど。先生たちは定額働かせ放題でこき使われているのですね。この本にも書かれている部活に対する先生の関与の裏にはスポーツに対する無知と無理解がありますよね。2020東京五輪をきっかけに糺さないと…。あ。読売テレビの人に『そこまで言って委員会NP』の「NP」の意味を訊くのを忘れた。No Problemかな?NeptuniumじゃあるまいしNuclear Problemでもないし…Non-deterministic Polynomial time(非決定性多項式時間)なわけないですよね。ナニカナ?

6月9日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。オシッコとウンコをさせたあといつもお世話になっている獣医さんへ。黒兵衛の500円禿げを見た瞬間ウワアーこれはイカンなあ。何かでケガをして(おそらくクルマの下に頭を突っ込んだときに擦り剥いて)瘡蓋(かさぶた)ができては前足や後ろ足で掻(か)き毟(むし)ってそこから雑菌が入って膿(う)んだ様子。薬を塗ってもらい飲み薬ももらう。そして掻き毟らないようにエリマキトカゲの襟ようなプラスチック製の襟を首と顔のまわりに取り付けてもらう。その襟をエリザベス・カラーというらしい。オーバーな名前。何かにぶつかるたびにプラスチックの音が耳の近くでグシャッと響くのがイヤなのか黒兵衛はイライラ。獣医さんは1日経てば慣れますよと言ってくれたが家に帰って檻に入っても座ったまま寝ようとしない。可哀想に。全治1〜2週間らしいから我慢せい。こっちは2階の仕事部屋の片付け。時々黒兵衛の様子を見に行ってやるが伏せの姿勢をとれないらしく座ったまま。エリザベス女王は寝るときはカラーを外していたのだろうけどそれをやるとエリザベス・カラーを点けた意味がないので慣れるまで待つしかないか。夕方から新潮社の編集者のOさんと打ち合わせで『鮨処もり山』へ。いろいろ雑誌の企画のことやら話して美味しい鮨と美味しい酒の一夜でした。家に帰ると黒兵衛がようやく伏せの姿勢。ま。コレをきっかけに少しは温和しくなれ。クイーン。

CD
『Beethoven: Piano Concertos 3/4 Import』
『Beethoven: Piano Concertos 3/4 Import』

6月10日(日)
朝起きてエリザベス・カラーを付けた黒兵衛と散歩。御近所さんとすれ違いざまに「どうかされましたか?」「手術でも?」とたびたび質問される。ロイヤル・ファミリーの一員になりまして…などと答えても通じないので頭にキズが…という女房の答えに任せる。そろそろ本棚の本を一掃したいので整理を始める。古本屋さんにとりに来てもらわねば。大谷が肘にケガか…。投手としては今期絶望?彼の原稿を2本入れたあと校正も終わってるのでシャーナイか。メジャーの滑るボールが原因らしいけど高校野球の悪影響がないわけはないでしょうね…と思っていたらスポーツライターの小林信也さんからメール。明日の『ニューズ・オプエド』で高校野球について話したいとのこと。100回記念大会の今年を最後に全国高等学校野球選手権大会はもうヤメにしたら?という大胆な意見。ブラーヴォー!明日の放送が楽しみです。晩飯食いながらクイズ番組見てしまう。何連勝もしている東大生より早く正解を答えること5回。とりわけ映像を見てピカソは1秒で答えたぞ。はっはっは。せやからなんやっちゅーねん。クイズに答えられることと頭脳明晰聡明なこととは全然関係アラヘンでぇ。ウィスキー呑みながらN響コンサート。ブロムシュテットの指揮でベートーヴェンピアノ協奏曲4番。マリア・ジョアン・ピリシェという名の女性ピアニストの演奏が凄い!柔らかい美しい音。豪快で男性的なベートーヴェンとは正反対の素晴らしい優しさに充ち満ちた女性的な演奏。そのあとのワークショップでの指導やインタヴューでの言葉も素晴らしかった。今年74歳で現役演奏活動からは引退とか。こんな凄いピアニストがいるとは知らなんだ…と思ったらピリスのことやった。名前の呼び方が変わったのは仕方ないけどこのピアニストの演奏がこんなに素晴らしいとは知らなんだ。ブロムシュテットのベートーヴェン交響曲4番も90歳を超える指揮者とは思えない切れのある素晴らしい演奏でしたね。最後に40年ほど前の2人の若いときのモーツァルトP協17番がVTRで流されたけど。いまの演奏のほうがイイですね。歳は取るもんですね。

BOOK
小林信也『高校野球が危ない』(草思社)
小林信也『高校野球が危ない』(草思社)

6月11日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩。雨は小降り霧雨。黒兵衛はエリザベス・カラーに少しは慣れたかな?ダメかな?鼻を道路や草むらに近づけて臭いを嗅ぐのがやりづらいようでオシッコもやりにくいみたい。そのため1回の排尿量が半端ではない。最低でも1分間は尿を出しつづける。昨晩は女房が庭に連れ出したところが5分間くらい出しつづけたらしい。環境が変わると精神的変化と同時に肉体も変化するのですね。終日デスクワークいろいろのあと夕方から東京芝公園のAVATTA STUDIOへ。『ニューズ・オプエド』アンカー出演。今日のゲストはスポーツライターの小林信也さん。高校時代野球部で新潟県大会春の大会優勝。最近までシニア・チームのコーチもしていたとか。テレビでは日大アメフト部やバドミントン界女子レスリング界の的確な批判を話されてるが今回は野球の話。統一球を作ろうとしたら日米で統一球が2種類なった話や金属バットが発売された謎。木製バットを使わないで金属バットを使うようになってから若者が野球の技術を学ばず筋力のパワー勝負に走り出した話。そして高校野球の甲子園大会は100回記念の今年で廃止すべし…など小生よりも過激な意見。しかし理由はきわめてリーズナブルで戦前の軍国主義軍隊教育が野球(スポーツ)を通じて戦後まで残されたという意見で一致。GHQはスポーツを広めれば戦後日本に民主主義を教え定着させることができると考えたけどソレは軍隊式教育を残すことにしかならなかったのですね。番組後もスタジオ向かいにある蕎麦屋『昌平』に寄っていろいろ話し込む。新潟県長岡出身の小林さんは日本酒鶴の舞が置いてあることに感激。小生は宗教学者の島田裕己さんに教えられた飛露喜を勧める。楽しい酒。楽しい話。小林さんにはまたオプエドに出てもらいましょう。しかし日大の第三者委員会はサイテーですね。

6月12日(火)
朝起きてエリザベス・カラーを付けた黒兵衛と散歩。だいぶ慣れてきたみたいで電柱や壁や草むらにカラーをぶつけて大きな音が出ても気にしなくなった。ワン。おかげで顔を覆ってる透明プラスチック製の大きな筒状のカラー(襟)は傷だらけ。しかし傷はついても壊れない。プラスチックは強い。なるほど海の汚染につながるはずだ。ワンワン。終日デスクワークで手紙やメールの処理。そしてイロイロ電話打ち合わせ。今年も故・平尾誠二さんの始めたSCIXでの講座を今週土曜に神戸で行うのだがソレに関学アメフト部の鳥内秀晃監督がゲストとして参加して下さることになった。小生の講義は10分足らずにしてインタヴュアーに徹して「スポーツ(アメフト)と暴力」について訊くことを決定。また講座の前は神戸ノエビア・スタジアムで行われる日本vsイタリア戦を鳥内監督と一緒に観戦。その試合は故・平尾誠二追悼記念試合として行われるとか。週末はいろいろ楽しみ。その前に明後日はジャパンタイムス運動部長の生沢浩さんと一緒にFCCJ(日本外国特派員協会)で記者会見に出席。テーマは「スポーツ競技における暴力行為」。その準備も少ししなければ…とごちゃごちゃイロイロしながらテレビの米朝会談にも注目。はっきり言ってアメリカが北朝鮮の体制保証しただけで中味はゼロじゃないですか?逢っただけでもよかったと言えるのかな?トニー賞でロバート・デ・ニーロがトランプ批判をしてたけどその通りだと思いますよ。そんなトランプのために安倍首相はカジノ法案を通すの?そのウチにあっという間に晩飯&フロのあとサッカー日本vsパラグアイ。メンバー10人入れ替えか…まぁ前のスイス戦よりこっちの方が新鮮でしたね。4-2で勝ったのも良かった。田の付く名前の2選手は不要ですね。柴崎・武藤。いいですね。乾もまぁいいですね。香川・岡崎は…ワカラン。しかし2失点はアカンで。セネガルは韓国に2-0か…。ま。心配してもシャーナイですね。

6月13日(水)
朝起きてRKB毎日放送「インサイト・アラカルト」電話出演。昨日の日本サッカーの闘い方について。まぁ名前に田の付く選手はいらないのではないかとの話。W杯南ア大会も前評判は最悪だったことを考えると…ということだけが好材料?電話のあと黒兵衛と散歩。バリバリ音を立てながらエリザベスカラーを付けた頭を草むらや壁に突っ込む。大丈夫かいなあ?終日デスクワーク。PR誌原稿1本仕上げる。午後になって次女が緊急入院したとか。女房が慌てて次女宅へ向かう。しばらくして生まれたばかりの赤ん坊と一緒の写真が送られてくる。3人目の孫か。まぁええやろ。明日至学館大学の栄監督が記者会見とか。夜いろいろ電話。FCCJ(日本外国特派員協会)での記者会見が入ってるのでテレ朝「ワイドスクランブル」には出演不可能。「ひるおび」は可能。とりあえずは朝の記者会見を見て決定とか。最近夜が遅めだったので早く寝る。

DVD
『与話情浮名横櫛』
『与話情浮名横櫛』
『歌舞伎座さよなら公演第7巻/壽初春大歌舞伎・二月大歌舞伎』
『歌舞伎座さよなら公演第7巻/壽初春大歌舞伎・二月大歌舞伎』

6月14日(木)
朝起きて黒兵衛とちょっと早めに散歩。テレビで明治杯全日本選抜レスリング大会試合前の至学館栄監督の記者会見を見ようと思ったら突然の生放送中止。慌ててネットで検索したがどこも動画配信をしていない。困ったなあ…と思っていたら各局がVTRで録画放送開始。栄監督は…パワハラを「コミュニケーション不足」と表現。日大アメフト内田前監督と同じ表現。態度は真摯に見えても言葉を持っていない人。古い人でもあるからまだ自分のやったパワハラを理解していないのだろう。そこに気づけば自分のやったことが「上から目線」で「選手の気持ちをまったく理解できなかった」とでも言うはず。「これからは他人に敬意をもって…」という表現もオカシイ。どうして「これからは選手に敬意をもって…」と言えないのか。レスリング協会内の人もいまだに「誤解を解きたい」と言う人がいる。パワハラは「誤解」や「コミュニケーション不足」から生じるものじゃないことに気付いてほしいですね。テレビ・チェックのあと東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。栄監督のインタヴューについて上記のようなことを話す。控え室で八代弁護士に第三者委員会の調査費用について訊く。レスリング協会は3千万円を支払ったらしいけど…八代さんは「それでもやりますが普通は時給で経費を算出する」らしい。一流の有名弁護士なら時給6万5千円とか。若手で2万円。まあ人数とかイロイロ計算すると2か月で3〜5千万円になるのですね。そして「そりゃあ雇い主に対する忖度はあるでしょう」とのこと。控え室で久しぶりに元刑事の吉川祐治さんに遭ったので「(ドン・ファン事件の)犯人逮捕はもうすぐですか?」と訊くと「いやあ大ドンデン返しがあるかも」とか。辺真一さんとも遭ったので「米朝会談は北朝鮮の思惑通り?」と訊くと「そうとも言えないけど北にトランプ大統領の顔の映像が流れたのは大きい」とか。「昔韓国で悪魔とか極悪人と報道されていた金日成の映像が初めて流れたとき韓国の人はみんなな〜んだ普通のお爺さんだと思いましたからね。実物を見るのはいいことですよ。ただしそのことを言葉に出していったひとは逮捕されましたからね。北も南も報道の自由があるかないかがが大きな意味を持ちますね」日本も同じですよね。番組終了後大急ぎでタクシーで有楽町のFCCJ(日本外国特派員協会)へ。

6月14日(木)つづき
FCCJ(The Foreign Correspondents'Club of Japan=日本外国特派員協会)で記者会見に出席。これまで溝口紀子さんと柔道の暴力問題について話したり大宅映子さんらと東京五輪のゴルフ場問題について語ったりR・ホワイティングさんやM・キーナートさんらと野球について何度か喋ったり…で5回目くらいかな。今回はジャパン・タイムス運動部長の生沢浩さんとともに"Violence in Sports: How Big Is the Problem?"(スポーツ競技における暴力行為)というテーマで出席。上智大学でアメフトをやった生沢さんとはテレ朝やフジテレビで何度か御一緒。生沢さんが日本のスポーツ界にいまも蔓延る暴力行為を詳しく説明されたので小生は明治時代に伝播してきたスポーツを日本の軍隊が如何に軍事教練として学校体育の授業で利用したか…それが戦後のGHQのスポーツ推奨政策によって生き残った…という経緯を話す。さらに日本ではメディアがスポーツの所有者や主宰者になっているためスポーツ・ジャーナリズムが機能しないという話をして読売朝日毎日を批判。これはFCCJでなければ話せないことですよね。さらに昨日「体育の日」や「国民体育大会」が2年後の東京五輪をきっかけに「スポーツの日」「国民スポーツ大会」となる法案が成立したのに日本のメディアはまったく反応していないという話などをしたあと記者会見を終了。生沢さんに今週末神戸でのラグビーの試合を契機にした関学アメフト鳥内監督にインタヴューする旨を伝えておく。記者を派遣するとのこと。FCCJのあと聞きに来てくれていた『新潮45』の編集者と週末の打ち合わせをして東銀座の歌舞伎座に寄って『さよなら歌舞伎座第7巻』を買ってから帰宅。晩飯時に團十郎(弁慶)梅玉(富樫)勘三郎(義経)の『勧進帳』を見る。う〜ん。團十郎の声が…舞も…。続けて『与話情浮名横櫛』。粋な黒塀見越の松に徒な姿の洗い髪…死んだはずだよお富さん…と小生が春日八郎の流行歌を今も歌えるくらい昔は有名な演し物。「御新造さんへ。女将さんへ。お富さんへ。イヤサお富。久しぶりだなあ」「しがねえ恋の情けが仇…命の綱の切れたのを…どう取り留めてか木更津から…めぐる月日もみとせ越し…江戸の親には勘当受け…」くらいは今も憶えてる。染五郎(現・幸四郎)の切られの与三郎。お富さんは福助。蝙蝠安は彌十郎。和泉屋多左衛門は歌六。皆さん芝居がお上手で(当たり前か)七五調の台詞を堪能。

DVD
『坂東玉三郎舞踊集1京鹿子娘道成寺』
『坂東玉三郎舞踊集1京鹿子娘道成寺』
『歌舞伎名作撰 梶原平三誉石切』
『歌舞伎名作撰 梶原平三誉石切』

6月15日(金)
朝黒兵衛と簡単な散歩のあと近所の獣医さんへ。頭の怪我の様子を見てもらう。もう毛が生え始めた部分もあるけどカサブタの部分もありエリザベス・カラーはもう1週間ほど必要とか。シャーナイですね。ワン。終日デスクワークでコラムの校正やらワールドカップ取材に旅立った大住良之さんの番組出演の計画やらイロイロしていたら夕方突然今使ってるパソコンがフリーズ。カーソルも消えてまったく動かなくなったあとブラックアウト。電源は入りっぱなしでどーにもできない。電源スイッチの長押しでも電源が切れない。クッソー。2か月ほど前に生じた事態とまったく同じ。電器屋さんへ持って行く時間でもなし。明日は朝から神戸へ出張。エエーイ。ママヨ。充電池が空になれば電源が切れると判断しACコードを引き抜いて放置(したところが翌朝電源が入れて再起動してこーして使えるようになたのですけどね)。居直ってビール呑みながら歌舞伎三昧。『梶原平三誉石切』は親父が大好きだった演し物。幸四郎が見事。風呂に入ったあと『京鹿子娘道成寺』。勘三郎の舞が見事。最後の蛇の化生への変身も見事で満喫。さらにワールドカップ。開会イベントはどこも報じないけどドミンゴとネトレプコがでていたようですね。ロシアvsサウジ&エジプトvsウルグアイをダイジェストで見る。アジアは弱いなぁ。イヤロシアが自国開催で強化したのか?エジプトは惜しかったですねえ。スペインvsポルトガルを録画予約してベッドへ。パソコンが直るのをただただ祈りながら寝る。なんでかiPadまでサーバーがどうのこうのでネットにつながらなくなった。クッソー。何の祟りじゃぁ(>_<)

6月16日(土)
早朝。パソコンが直ったのを確認。ヤッホー。iPadのほうはまだダメ。クッソー。

6月16日(土)つづき
朝準備をして東海道線で品川へ。新幹線で新神戸へ。タクシーでノエビアスタジアム神戸へ。SCIX(Sports Community Intelligence Complex=故・平尾誠二さんが設立したスポーツ組織)の事務局長の美齊津さんや代表理事の氏家さんが迎えてくださる。スタジアム周辺では快晴の青空の下の芝生の上でチアガールのパフォーマンスや子供のラグビー教室などいろんなイベントを開催中。しばらくすると関学大のアメフット部監督の鳥内秀晃さんがやって来て一緒にスタジアムへ。まずスタジアム客席下通路で催されていた故・平尾誠二さんの写真展を見物。しかし小生はまともに見ていられないので早々にパス。氏家さん鳥内さんと一緒にVIP席で日本代表vsイタリアの試合を観戦。鳥内さんとイロイロ話す。「アメフトも作戦通りに動いてるだけではアカンのですよ。臨機応変にアドリブを使わなアカン」厳つい顔に似合わず(失礼)オモロイ関西のオッサンですなあ。「日大のやってることは軍隊でスポーツとちゃいまっせえ」試合はイタリアの勝利。ジャパンはエンジンのかかるのが遅すぎたなぁ。試合後地下鉄でみんな揃って三宮へ。少し喫茶店で休憩したあと神戸国際会館で150人くらいの聴衆を前に鳥内さんとトーク。第12回SCIXスポーツ・インテリジェンス講座。本来なら「第1回講座スポーツを”知る””学ぶ”から始めるフットボールタウンKOBEの未来」と題して小生一人で講演する予定だったが鳥内秀晃監督が来られるというので急遽2人トークに変更。小生が冒頭10分くらいでフットボールの歴史とアメリカ生まれの球戯の特徴を講義したあと鳥内さんにインタヴュー。日大などの「暴力」が横行する日本のスポーツ界に対して「関学ではまったくありません。そんなん話してワカラン奴にはしばいてもわからせられませんでぇ」イロイロ話していただいた非暴力指導論は『新潮45』で発表させていただきます。聴衆からのいくつかの質問にも答えていただいてSCIXインテリジェンス講座終了後は毎年恒例の打ち上げは三宮のオイシイ鳥料理店「榮太郎」で。元振興ラガーマンの武藤さんや電通のMさんなど15人くらいで楽しくワイワイガヤガヤ。鳥内さんとざっくばらんの関西弁でイロイロ話して神戸泊。有意義な一日でした。しかし鳥内さんは日大第三者委員の「あのタックルは怪我しないように気を遣ったものという意見もあるが…」という言葉には怒り心頭に発しておられたなあ。ホテルでビール呑み直しながらワールドカップ。アルゼンチンはメッシが調子悪いのかサッパリワヤやなあ。アイスランド頑張ったなあ。スペインとポルトガルはダイジェストでも大興奮。

BOOK
森英介『風天 渥美清のうた』(大空出版)
森英介『風天 渥美清のうた』(大空出版)
DVD
『印象派若き日のモネと巨匠たち』
『印象派若き日のモネと巨匠たち』
BOOK
『手塚マンガで憲法九条を読む』(子どもの未来社)

6月17日(日)
昨晩夜更かしして見たアルゼンチンvsアイスランド戦に感激。日本もアイスランドを見習って奮戦してほしいなあ。新神戸のホテルで目覚めて歩いて隣にある駅へ。新幹線で品川へ。東海道線で大船へ。本屋に寄って注文しておいた本2冊(『手塚マンガで憲法九条を読む』&『風天 渥美清のうた』)を買って帰宅。うわっ。手塚治虫さんって60歳で亡くなってはるんや。66歳にもなっている我が身が恥ずかしい。iPadが動かなくなったことで「アップルケア・サービス&サポートライン」に電話。ものすごく丁寧にイロイロ説明してくれてその通りに操作をするとアララ見事に機能が回復。IT関連会社に電話してこれほど満足いく応対を経験したのは初めて。いつもはそもそもコンピュータの無機的な声ばかりで満足につながりませんからね。イロイロ仕事して夜は『ダーウィンが来た』を見ながら晩飯。今日のテーマはオーストラリアの野生の犬ディンゴ。昔飼ってた佐吉にそっくり。『日曜美術館』は「モネそれからの百年」と題した展覧会を取りあげて現代美術へのモネの影響をイロイロ。しかしモネの睡蓮は数多くあってもどれも絶品ですなぁ。小生はNYのMoMAで見たのであーる。幅20メートルくらいの睡蓮に大感激して30分は立ち尽くしました。そのあとNHK特集西野ジャパンのW杯での闘い方。とくに新しい発見はナシ。いや韓国が練習試合で1-0で勝ったときのハメス・ロドリゲスへの挑発的守備が面白かった。日本人選手にできるかな?至学館大学の谷岡学長がレスリング部の栄監督をクビに。明日のテレ朝『ワイドスクランブル』とTBS『ひるおび!』で取りあげるというので電話打ち合わせ。まぁとうとう堪忍袋の緒が切れたんでしょうねえ。そしてW杯ドイツvsメキシコ&ブラジルvsスイスを録画してベッドへ。

6月18日(月)
朝いつもより少し早く起きて仰天。ナニィ。ドイツがメキシコに負けたぁ!?メキシコは作戦がハマったらしいけど最近は五輪で優勝するなどかなり強くなってますからねぇ。さらにナニィ!!ブラジルがスイスに引き分け!?この調子なら日本もコロンビアに…なんて思いながらいつもより少し早く朝食を済ませていつもより少し早く黒兵衛との散歩を済ませてテレビ局へ出かける準備をしているところへ臨時ニュース。大阪府北部で震度6弱の地震とか。早速女房が京都の親戚や友人に電話をかけまくる。なかなか電話がつながらないところもあったが向日町や宇治や祇園や上賀茂でも相当揺れたとか。また緊急地震速報が揺れが始まったあとだったらしい。テレビ局から電話連絡があってテレ朝は企画変更で小生の出番はなし。TBSは地震を取りあげたあとレスリング栄監督解任を取りあげるというので東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSに向かう途中携帯に電話。レスリングの企画はなくなったとのこと。しかしタクシー代を払うので昼飯の弁当くらい食べて帰ってほしいというのでとりあえずTBSへ。弁当をもらって食べ始めたときに昨日関西から帰って今朝女房がイロイロ関西の友人知人親戚に電話してアレコレで…と話すとそのまま番組に出演してほしいとのことで筑波大の地震の先生と一緒にスタジオへ。そういえば阪神淡路大震災の時もフジテレビの生島ヒロシさんのモーニングショーに出たことを思い出す。関西からのレポートの中心は毎日放送の西さん。こんな形で西さんと対面するのは20年近いお付き合いのなかで初めて。高槻でブロック塀が倒れて女の子が死亡。痛ましい事故ですがこれは断じて人災ですよね。番組を終えたあとタクシーで新潮社へ。週末の関学アメフト部鳥内監督との対談トークの録音テープを渡して六本木の喫茶店へ。集英社の編集者と長田渚左さんと一緒にAmeba TVのディレクターと面会。新しいスポーツ番組の企画について打ち合わせ。実現は難しいかな?と思いながら地下鉄で大門へ。徒歩でAVATTA STUDIOへ『ニューズ・オプエド』アンカー出演。今日のゲストは世界ゴールボール選手権の取材でスウェーデンから帰国したばかりのパラスポーツライター星野恭子さん。小生が面白さを理解していなかったゴールボールの解説がメチャンコ面白かった。ゴールボールを是非ともナマで見たくなった。W杯取材中のモスクワの大住良之さんともつなげて最新情報。スウェーデン・ロシアそして米朝会談のシンガポールと『ニューズ・オプエド』の放送も国際的になったもんです。番組のあと角川書店の編集者と翻訳の終わったホワイティングの書き下ろし本の校正について蕎麦屋『昌平』で打ち合わせ。一週間籠もりっきりで読み切れるかなぁ(>_<)

6月19日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩して東海道線で赤坂TBSへ行って『ひるおび!』に出演して栄監督が解任されたことについて決して突然のことではなかったですよと話してクルマで帰宅して校正なんかの仕事して晩飯食ってワールドカップ日本vsコロンビア戦。勝ったーああああああああ!!!!開始3分コロンビア選手ハンドで退場。11人対10人の有利な闘い。しかし香川のPKはコースがメッチャ甘でしたね。ほっ。長谷部が反則でFKを取られてゴールされたけどアレはレフェリーのミスジャッジですね。そして大迫!見事なヘッド。本田のCKも良かった。乾・柴崎・昌子の献身も良かった。ハメスはダメでしたね。出てきてくれて良かったですね。とにかく勝ち点3。やったああああああ!しかしセネガル強いですねえ。ポーランドも。グループリーグ突破はまだまだ…明日からは気分を変えて気を引き締めないと…。

6月20日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・アラカルト』電話出演。日本代表がコロンビアを破った試合についてスロウスターターのコロンビア相手に最初から攻撃を仕掛けてゆく戦術が見事にハマったとコメント。黒兵衛との散歩から帰ってきたらテレ朝から電話。今日の『ワイドスクランブル』に栄監督解任の話題だけでなくW杯日本勝利のコーナーから出てほしいとのこと。喜んで引き受けてMVPとして原口を選ぶ。大迫はもちろん乾・柴崎の活躍も見事だったけど運動量の多かった原口の献身的なディフェンスは高く評価したいですね。攻撃面の動きも見事で大迫がヘディングを決めたときもポストの横まで走り込んでいましたからね。電話のあと東海道線で新橋へ。雨が降っていたのでテレ朝に呼んでもらったタクシーに乗って六本木へ。新橋駅前のタクシー乗り場は長蛇の列だったので呼んでもらって良かった。『ワイドスクランブル』で中西哲生さんと一緒に西野采配やMVP原口(中西さんは香川を選ばれた)の話などをしたあと至学館大学レスリング部栄監督が解任された話題。結局女子レスリングの草創期には少々問題があっても相応しかったかもしれないが安定期には相応しくない人材だったのですね。番組のあと次の仕事まで少々時間があったので局内でイロイロ電話などをさせてもらっていると出番を終えた井筒和幸監督に「タマちゃんメシ行こうや。近くに京都の百万遍の傍にある喫茶店によう似た美味しいランチ食わせる飯屋があるねん」と誘われてソノ言葉の意味がバッチシわかったので付いて行く(薄汚れた服着た京大生がたくさん集まるセンスの良い店ですよね)。井筒さんは日替わりランチ。小生は半ライスのハヤシライスを食べながら映画やら格闘技やらイロイロ話す(井筒さんは柔道の映画を撮る話もありましたからね)。彼に『手塚マンガで憲法九条を読む』の本を紹介。「こらオモロそうやな。ワシも買お。アベにも読ましたれよ(笑)」とかイロイロ話してタクシーで明治記念館へ。建設業の安藤・間組の会に招かれて社員約300人を相手にスポーツとは何か?という講演のあと衆院第2議員会館へ。産経新聞の佐野慎輔さんと一緒に「スポーツ立国人材ネットワーク第1回」でスポーツとジャーナリズムについて講演。メディアとジャーナリズムの違いを佐野さんがわかりやすく話したあとスポーツ・ジャーナリズムとは何か?を小生が話す。ジャーナリズムをになうメディアがスポーツ団体を所有したりスポーツ大会を主催してはいけないとの話も米メジャーやツール・ド・フランスを例に挙げて話す。スポーツ議連の議員さんや秘書さんやオリパラ組織委やスポーツ団体の人も聞きに来て下さったなかでの講演は一般の方への講演とはまた違うやりがいがありますね。日本国政に関わる皆さん!スポーツは民主主義から生まれたことを肝に銘じて下さいね。河野一郎元JSC会長や遠藤利明元五輪担当相らに挨拶して帰宅。佐野さんと呑みに…とも話したけど相当疲れていたのでまっすぐビール呑みながら帰る。ポルトガルvsモロッコの試合を見ながら晩飯。クリスティアン・ロナウドの省エネ殺法は凄いけど攻め続けて負けたモロッコが可哀想。寝よ。

DVD
『座頭市』
『座頭市』
CD
『9 Symphonies (Coll) Box set, CD, Collector's Edition, Import』
『9 Symphonies (Coll) Box set, CD, Collector's Edition, Import』
『SINFONIEN 1-9, OUVERTUERE Box set, CD, Import』
『SINFONIEN 1-9, OUVERTUERE Box set, CD, Import』
Blu-ray
『ティファニーで朝食を』
『ティファニーで朝食を』
CD
ワーグナー:オペラ『タンホイザー』
ワーグナー:オペラ『タンホイザー』
ワーグナー:オペラ『タンホイザー』
ワーグナー:オペラ『タンホイザー』

6月21日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩。まだエリザベス・カラーが取れない。黒兵衛はその大きなプラスチック製の襟に慣れてきたのか平気でバリバリと大きな音を立てて石塀に擦り付けながら歩く。おかげでかなり強度の高いプラスチックも今や傷だらけ。ガムテープでひび割れた個所を補修。あっ。コイツ意図的にエリザベス・カラーを壊そうとしてるな!?まぁそーしたい気持ちはわかる。鬱陶しいからね。しかしもう少しの我慢。いま頭を掻き毟ったらカサブタが壊れてまたイチから治療のやり直しやからね。我慢ガマン…と諭しながら散歩。今日は久しぶりにゆっくりした一日。午前中に通信社の短いコラムを1本書きあげたあと昼寝で1時間爆睡。昨日相当疲れたのかな。午後から机の上を整理。メールや手紙の整理。BGMは久しぶりにバーンスタイン指揮ウィーン・フィルのベートーヴェンの交響曲4番7番2番8番。鋭いモダンなイイ演奏ですね。続けて週末のオペラ講座に備えてワーグナー『タンホイザー』古い昔の若きサヴァリッシュ指揮バイロイト音楽祭での演奏。フィッシャー=ディースカウのヴォルフラム『夕星の歌』が絶品ですね。この言葉は「ゆうずつ」と読みます。小生は高校生の時このアリアの題名で漢字の読み方を憶えました。ATOKの一太郎では「yuuzutsu」とキイボードを打って漢字変換すると「夕星」とパッと出ますがMicrosoft IMEでは「有ずつ」「夕ずつ」「雄ずつ」「汲クつ」「?ずつ」…としか出ませんね。このあたりがアメリカ生まれの漢字変換の限界ですかね。晩飯歌舞伎劇場は仁左衛門の『女殺油地獄』の「豊嶋屋油店の場」をビール呑みながら見たあと(この仁左衛門の狂気の演技は凄いですね)『菅原伝授手習鑑』の「車引」。芝翫の桜丸&吉右衛門の梅王丸&幸四郎の松王丸に富十郎の時平。睨みや見得の連続。歌舞伎の醍醐味を満喫。しかし「shihei」とキイボードを打って「時平」と出るATOKは凄いですね。Microsoftは「私兵」「紙幣」…しか出ませんからね。食後にウィスキイを飲みながら勘三郎&橋之助&彌十郎&亀蔵の『高坏』。いやあ勘三郎の高下駄のタップダンスは見事ですね。北野武監督の『座頭市』のラスシーンの下駄のタップはこれからアイデアを盗ったのかな?風呂のあとW杯。イランvsスペイン戦後半20分から見る。イランは頑張ったのにスペインに0-1。可哀想。オーストラリアはもうちょっとでデンマークに勝てたのに惜しくも1-1で引き分け。しかしオーストラリアの19歳ダニエル・アルザニ選手は凄い切れ味ですね。素晴らしい!フランスvsペルーでフランスが1点入れたところでベッドへ。ゆっくり過ごした一日でした。……翌朝目覚めてナニイ!!アルゼンチンがクロアチアに0〜3で負けたぁ!?キーパー凡ミス!?

6月22日(金)
朝起きてすぐにアルゼンチンの試合をチェック。クロアチア相手にキーパーの凡ミスから3失点。このキーパーは正キーパーがケガで出場が不可となった代役、代表経験が3試合だったとか。可哀想。W杯いろんなことが起こりますね。黒兵衛と散歩してから獣医さんへ。エリザベス・カラーが取れるかと思ったらマダだとか。500円玉禿げの端にまだ瘡蓋(カサブタ)が残っている。シャーナイですね。あと1週間のガマン。終日自宅でゆっくりデスクワーク。午前中に連載コラム原稿の校正を行ったあと明日の栄中日文化センターの用意。昼寝を挟んでワーグナー『タンホイザー』のレジュメと資料を作る。このオペラはまだよく理解できないところがあるけどドイツのルター派プロテスタントによるカトリック批判とも言えるのか?それともバチカンに行っても何にもならず清廉な女性の救われるのはプロテスタントも含むキリスト教批判?いろいろ考えると面白いことだけは確か。いろいろビデオを見て勉強。パウムガルテン演出のペンキ工場が舞台のタンホイザーはわけがわからんなぁ。4年前のバイロイトで物議を醸したらしい。そら醸しますわなぁ。レーンホフ演出の10年前のバーデンバーデン音楽祭の舞台は歌合戦でスタンドマイクを使ってロックシンガーのように歌うのはオモロイけど聴衆は頭から触手の出た昆虫?結局約30年前のワーグナーの孫ウォルフガングの演出に落ち着くのか?オペラの勉強のあとは晩飯歌舞伎劇場『松浦の太鼓』。忠臣蔵外伝ですね。面白かった。梅玉の大高源五。歌六の宝井其角。吉右衛門の松浦侯。これが見事で吉右衛門はヤッパリ芝居が上手いですねえ。歌舞伎のあとはワールドカップ。ブラジルvsコスタリカ。いやぁ素晴らしい試合でした。コスタリカ頑張ったけど惜しかったなぁ。キーパーのナバスはハンパナイですね。試合終了直前に2ゴールされて敗れたとはいえ「豊かな海岸(コスタリカ)」は豊かなサッカーを魅せてくれました。ブラーヴォ!

6月23日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。まだ取れないプラスチック製のエリザベス・カラーをガリガリと石塀に擦り付けながら歩く。わかったわかった。もうすぐ取れるからガマンしろ。クーンクン。メール&手紙の整理&請求書灘を書いたあと東海道線で品川へ。新幹線で名古屋へ。雨が強い。梅雨なら当然ですね。いつもは地下鉄のところを今日はタクシーで栄中日文化センターへ。オペラ講座はワーグナー『タンホイザー』。今年意のダービーはワグネリアンの単勝馬券を買って当てましたからね。そういえば昔マチカネタンホイザーという馬の馬券を買ってこれはダメでしたね。ローゼンカバリー(薔薇の騎士)という名の馬も負けましたね。ローエングリンとかワルキューレとかジークフリートなんていそうな名前だけどまだ使われてないのかな。しかしオペラ好きの馬主は結構多いのかな?『タンホイザー』は1989年のバイロイトの舞台。チェリル・スチューダーやブレンデルなど昔の歌手は歌がうまいし声がよく出ますね。最近の歌手は…マイクロフォンとアンプのせいで…かな?バイロイトは合唱もいいですね。そういえば渋谷オーチャードホールのこけら落としの演し物がコレで指揮者も同じシノーポリ。素晴らしい指揮者でしたね。客席で最後の合唱に涙が出そうになったのを憶えてます。スタッフと来月の『魔弾の射手』のオペラ・ツアーの打ち合わせなどをしてビール呑みながら新幹線で帰鎌。ベルギーvsチュニジア戦を見ながら晩飯。うわっ。ベルギーが5得点!さすがは優勝候補。チュニジアの夜…なんてジャズのスタンダード…ナンバーがありましたね。筒井康隆先生の同じタイトルのジャズ小説もありますね。関係ないか。そのあと韓国vsメキシコ戦。メキシコが1点取ったところで風呂。あがってみるとメキシコが2点目。さすがは五輪にも優勝してドイツに勝っただけはあるなぁ。攻撃もスピードがあるけどディフェンスの戻りが素晴らしいですね。ベッドへ…。ドイツは薄氷の勝利だったらしいですね。

6月24日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩。日本はセネガルに勝てるかな? ワン。?? ワンワン。黒兵衛占い意味不明。午前中は請求書書いたり先週末に行った関学アメフト部鳥内監督との対談録音起こしの文章を読んだり。昼飯にざる蕎麦食ったあと深夜のサッカーに備えてタップリ昼寝。今日は仕事にならんなぁ。まぁ4年に1度のことやからエエか。夕方ビールの時も晩飯の時も歌舞伎もオペラも見る気になれずテレビのサッカー特番やニュースを見たあとまた仮眠。それから風呂入っていよいよ決戦ですね。セネガルの人はやさしい国民性らしいから…よろしくおねがいしますね。

6月24日(日)つづき
日本vsセネガル。ハーフタイム。長友から乾のシュート見事!1対1同点。1失点は惜しかったけど日本強い!無得点だったポーランドより上か?岡田武史さんの解説メチャンコ面白い。そうか。サッカーは複雑系のスポーツか.和太鼓は体幹を鍛えるのにいいのか。能役者も体幹が鍛えられてるなんて話ができるんは岡ちゃんくらいでしょ。さあ後半に期待!

6月24日(日)つづきのつづき
いやあ…勝てた試合だったなあ…(>_<)というのは実感だけどアノ強いセネガル相手によく追いつきました。引き分けでも…との予想は0-0またせいぜい1-1。それが2ー2は素晴らしい…とは思いながら大迫の空振りと乾のバーは惜しかったなあ。でも66歳の老人は楽しませてもらいました。若者の素晴らしさにエネルギーをもらいました。西野監督も素晴らしいけど最近年寄りは(とくに永田町近辺は)悪人だらけですからね。若者のパワーを信じましょう。インタヴューで岡崎選手が誰もが意見を言い合って…といったことを口にしていたけど要はそこですね。若者を信じましょう。しかし岡ちゃんと大越アナのBSNHKウラトークは面白かったです。さあポーランドに勝ってグループリーグを突破しましょう!

BOOK
『人形浄瑠璃文楽編 壺坂観音霊験記 沢市内の段、山の段 日本古典文学電子叢書』
『人形浄瑠璃文楽編 壺坂観音霊験記 沢市内の段、山の段 日本古典文学電子叢書』

6月25日(月)
昨晩はコロンビアvsポーランドの試合を見ながらマッサージチェアで寝てしまう。コロンビアは気持ちを入れ直しましたね。身体がシャンとしないまま黒兵衛と朝の散歩。昨晩の日本の試合が始まる前Eテレで高麗屋三代襲名の『仮名手本忠臣蔵一力茶屋』をやっていた。小生が歌舞伎座で見たときは寺岡平右衛門が海老蔵。お軽が菊之助。テレビは仁左衛門と玉三郎。コレは若いキャストのほうが良かったですね。適材適所。サッカーと同じですね.ワン。しかしGKは代えなくてもいいのか?判断難しいですね。ワンワン。終日デスクワーク。明日締め切りの新聞原稿を書く。眠い。タップリ昼寝して対談速記起こしをチェック。さあ明日から原稿書き…で晩飯歌舞伎劇場は三津五郎と福助の『壺坂霊験記』。夫婦の愛の物語。明治時代に作られた歌舞伎は道徳的正統派ですね。批判はできないけど夫婦モノよりも近松心中モノのほうがいろいろ考えさせられて面白いですね。しかしワールドカップは面白いですね。ベルギーとイングランドのことを考えても仕方ないけど日本とやらせてみたいですね。ロシアvsウルグアイは順当にウルグアイの勝利。寝よ。

6月26日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩。W杯期間中は選手だけでなくテレビ観戦者も体調管理が難しいですね。ワン。オマエはサッカー関係ないだろ。ワンワン。終日デスクワーク。連載原稿の校正をやって午後からは先週末に行った関学アメフト部鳥内監督との公開対談の速記原稿をチェック。原稿締め切りにはまだ間があるので晩飯サッカーチェック。イランはポルトガル相手にもうチョイで勝つところまで頑張ったなぁ。モロッコもスペインを苦しめたし今回のW杯はランキング上位のチームが苦しんでますね。決勝トーナメントを見据えた闘いをするチームに対してグループリーグ初戦から必死にぶつかってくるチームが善戦しているというわけかな。フランス対デンマーク&オーストラリア対ペルーか…。再放送でエエかな。まぁ今日は寝るとするか。

BOOK
『昭和プロ野球「球場」大全』(洋泉社)
『昭和プロ野球「球場」大全』(洋泉社)
『歴史リアル 藤原氏』(洋泉社)
『歴史リアル 藤原氏』(洋泉社)
『歴史リアル 日本人の起源』(洋泉社)
『歴史リアル 日本人の起源』(洋泉社)
DVD
『東京オリンピック』
『東京オリンピック』

6月27日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・アラカルト』電話出演。W杯での日本代表の活躍を岡崎選手のインタヴューから読み解く。「誰もが意見を出し合い戦術を確認し合って…チームはよい雰囲気」意見を出し合いというのがいいですね。上意下達の命令ではないわけですね。関学アメフト部の鳥内監督も同じ言葉を口にしてたな。下の学年の者が上の学年の者に意見を言ってもシバかれませんと。ラジオのあと黒兵衛と散歩。しかし日本はポーランドに勝てるかなぁ。ワン。ワンではわからん。ワンワン。そうか2ー1で勝ちか。いや1ー2?W杯の根拠ない動物占いは止めましょう。まぁオモロイけどね。終日デスクワークのあと夕方東海道線で東京へ。途中異物が強風で架線に引っかかったとかで10分ほど遅れて焦るが無事お茶の水の洋泉社に到着。歴史本としての東京オリンピック特集での取材を受けて生前の市川崑さんと話したことを話し映画『東京オリンピック』について語る。あれはあの時代の東京のすべてが描かれている最高の映画ですよね。インタヴューを受けたあと洋泉社のカラームック『歴史リアル』シリーズから『藤原氏』と『日本人の起源』をいただいて(東京五輪もこのシリーズで出されるらしい。なるほどすでに「歴史」ですよね)乃木坂の『うまいぞお』へ。先月始めたオッサンたちの飲み会第2回。特別ゲストは長田渚左さん。話は面白く楽しかった(とくにN設計のKさんはご満足のはずだった)が『うまいぞお』が今月で閉店とか。ホントに美味しい店だったのに残念。グッチ裕三さん何とか新しい店を開店して下さい。Kさんから『昭和プロ野球球場大全』という本をいただいて(コレもなぜか洋泉社でなかなか面白い本です)タクシーで東京駅へ。東海道線で帰宅後ドイツvs韓国戦。ドイツが山ほどシュートを放ちながら得点できないうちにスウェーデンがメキシコ相手に次々とゴールを決めて決勝トーナメント進出。絶対勝たなければ…というドイツが逆に韓国に2失点。なるほどサッカーってこんなこともあるんですね。サテ明日はどーなる?

6月28日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩。原口がポーランドの左サイドを崩せるか?ワン。その前にデスクワークに集中。関学アメフト部鳥谷監督との対談原稿を書く。新潮45の原稿を書く。せっせせっせと集中して書く。今日のテレビ出演を昨日2本も断って集中して書く。昼飯ほとんど抜きで書き続けて夕方完成。新潮社にメール送稿。サア準備は整いました。あとは日本代表の活躍を見るだけであります!

6月28日(木)つづき
日本対ポーランドは0ー0でハーフタイムです。ポーランドもサッカーは下手ですね。あのスピードなら日本のディフェンスは抜かれませんよね。日本のオフェンスはもう少し攻めようがあるはずですが…。無理はせずリスクは負わないという戦術なのかな?ちょっとタルい試合。これもまたワールドカップ?アナウンサーは引き分けでも…と言い過ぎですね。もう少し攻めないと…。鋭く得点を狙わないと…、原口出せ!

6月28日(木)つづきのつづき
日本0ー1の敗戦で決勝トーナメント進出決定。まぁシャーナイですね。最後は日本の悪い癖が出ましたね。バックスのマークのズレ(>_<)。ここで同点を狙って攻めれば(そして得点すれば)新しい日本の夜明け…となったかもしれませんがその姿は決勝トーナメントのベルギーかイングランド相手に示してもらいましょう。すべては次の試合ですね。リビングとダイニングの2つのテレビの間に立って首を振ってどっちも見ながら疲れました。おやすみなさい。

6月29日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩。昨日のサッカーのモヤモヤ感が残りますねえ。中日ドラゴンズの山川投手がが日本シリーズで8回までパーフェクトピッチングをしていて9回にリリーフの岩瀬投手と帰られたときに感じたモヤモヤ感と同じかな。ワン。違うかな?ワン。とにかく次のベルギー戦で素晴らしい試合を見せてほしいですね。仕事があまり手につかないなか午後から日大アメフト部第三者委員会による中間報告の記者会見があるというのでテレビの前へ。おおーっと。内田前監督井上前コーチの言い分は全否定ですね。おまけに事件後に日大から口裏合わせの圧力があったことも認定。何しろ100人以上の日大アメフト部の学生でアンケートに答えた全員が内田井上発言を否定したのですからね。第三者委のヒアリングを受けた関学の鳥内監督は第三者委には何も期待できないと断言されてたけどコレなら最終報告でも期待できそうですね。この中間報告は日大にも届けられてそれに対する反応は聞かずに記者会見が行われたようですがサア日大田中理事長はどーする?これでチョット今日一日を覆っていた鬱陶しいモヤモヤ感は拭えたかな。

DVD
『松竹大歌舞伎 松本幸四郎「勧進帳」999回静岡公演・1000回東大寺記念公演』
『松竹大歌舞伎 松本幸四郎「勧進帳」999回静岡公演・1000回東大寺記念公演』
『歌舞伎名作撰 女殺油地獄』
『歌舞伎名作撰 女殺油地獄』

6月30日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。雲古をしたあと近所の獣医さんへ。エリザベス・カラーは残念ながらまだ取れず。壊れたら取りましょうということでフィラリアの検査をしてもらって問題なしに安心して薬もらって帰宅。太陽ギラギラ。昨日の関東甲信地方梅雨明け宣言通りに猛暑到来。紫陽花が萎れ始めて猛暑かな。紫陽花の萎れる頃の猛暑かな。どっちがエエかな。

6月30日(土)つづき
今日で6月も終わり。1年の半分が過ぎる。歳を取ると月日の進むのを早く感じるというが実感ナシ。光陰遅鈍不有矢。なのに仕事も進まず。じっとW杯に興奮する。ナンノコッチャ。夕方から長女来宅。ビール呑みながら仁左衛門の『女殺油地獄』を見る。文句なしの名演技。さらに幸四郎(現白?)染五郎(現幸四郎)吉右衛門の『勧進帳』長女と二人でワイワイと楽しんだ直後に小2になった孫を連れてヨメハンが帰宅。みんなで晩飯のあと孫と風呂。コイツが成人になったころ日本はどんな社会になってるのか?そう思うとサビシイ気持ちになる。孫を寝かしつけたあとフランスvsアルゼンチン。凄い試合ですねえ。アルゼンチンもメッシも意地を見せたけどフランスのほうが一段レベルが上でしたね。ウルグアイvsポルトガルは…?寝よ。

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