ナンヤラカンヤラ
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9月1日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。9月とはいえ涼しくはならない。颱風が近づけば別か。ワン。水風呂に浸かって汗を流したあと少々パソコンの整理。角川書店の編集者から連絡があってロバート・ホワイティング・著/玉木正之・訳『ふたつのオリンピック東京1964/2020』の見本は12日に完成するとか。書店に並ぶ発売日は9月21日。定価2400円。次の自分の本に取りかからなければと思うモノのどーも落ち着かない。まーそんなもんでしょう。午後から湘南新宿ラインに乗って渋谷へ。山手線で原宿&地下鉄千代田線で代々木公園前まで行って日本スポーツ学会主催の第113回スポーツを語り合う会に参加。講師は東大大学院総合文化研究科教授の深代千之さん。日本体育学会会長&日本バイオメカニクス会長でトップ・アスリートの動作解析から日本陸上男子の100m10秒突破に貢献。野球投手のボールの投げ方等さまざまなスポーツの動作を解析。話はメッチャ面白く勉強になった。ナルホド。トレーニングと練習は違うわけですね。講演後に質疑応答で投手の肩や肘の故障について質問。やっぱり投げすぎが一番いけないわけですね。夏の甲子園は高校生が投げすぎないよう試合形式を変更しないといけないわけですな。講演後の懇親会にも出たかったけどタクシーでお台場フジテレビへ。『報道プライムサンデー』のVTR取材を受ける。女子体操パワハラ事件について。朝日生命体操クラブに参加すれば日本代表への道が開ける(参加しないと道は開かれにくい)というのは(かつての)至学館大学に入ると…入らなければ…という構図と同じ。さらに(かつての)読売巨人軍に入ると…入らねば…というのとも同じ。日本の非スポーツ的な構造の構築にはメディアの加担も小さくないですね。イロイロ話して(どこまで使われるかはわかりませんが)局のクルマで帰宅。メシ&フロ&ネル。その前に南海トラフ巨大地震のNスペ(NHKスペシャル番組)を見る。日本は一度どん底に堕ちなければ政治も経済も社会もスポーツも美しいカタチをつくれないのかもしれないですね。生まれ変わるために巨大地震が存在する?そんな馬鹿な!明治維新(1868年)から第二次大戦の終戦(1945年)までが77年。戦後77年は2022年か…。自分で残しておかねば…と思うもの&自分で残せるもの…を残しておくことにするか…。

CD
『ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第1,2番/バレエ組曲「ボルト」/タヒチ・トロット』
『ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第1,2番/バレエ組曲「ボルト」/タヒチ・トロット』

9月2日(日)
朝起きて土砂降りの雨のなか黒兵衛と散歩。黒兵衛も大変だけど俺もタイヘン。2002年の日韓W杯のときにVIP席でいただいたレインコートの防水機能が失われて身体中ビショ濡れ。もう16年間も使うてるにゃからシャーナイか。早よ帰ろ。ワン。終日デスクワーク。コンピュータ内の整理はほぼ終わったけど部屋の整理が全然進まず。これも。ま。シャーナイか。夕方頃雨が止んだので近くのコンビニまでヨメハンと黒兵衛と一緒に酒(焼酎とウィスキー)を買いに行く。涼しいけど汗まみれ。まだ夏ですね。夕方いくつかの新聞や週刊誌から電話。体操問題をきっかけにスポーツ界に対するメディアの責任を話す。今でも塚原夫妻を支持する(否定しない)メディア人はいますからね。晩飯オペラ劇場はバーンスタイン指揮の『トリスタンとイゾルデ』。コレは何度見ても何度聴いても凄い演奏です(右のナンデモカンデモの写真参照)。NHK-Eテレ『日曜美術館』で久保克彦という夭逝した画家を知る。なかなかスゴイ絵を戦時中に描いていたことに感激。その後N響を指揮したノイマンとコンドラシンの名演を聴く。コンドラシン指揮のショスタコーヴィチのバレエ音楽『ボルト』はメッチャ面白かった。マルケヴィッチの『悲愴』はチョット小生の肌には合わなかったですね。寝よ。

Blu-ray
ワーグナー:オペラ『ローエングリン』
ワーグナー:オペラ『ローエングリン』

9月3日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩。颱風の行方が心配。しかし風が吹いて涼しいのは嬉しい。ワン。帰宅して水風呂尾は不要。少し準備をして東海道線で新橋へ。駅近くのホテル・ロビーでフジテレビ『プライム・ニュース』打ち合わせ。体操協会(朝日生命体操クラブ)や女子レスリング(至学館大学)やボクシング(奈良協会や芦屋大学)の“ビジネスモデル”は(無自覚的にも)プロ野球(読売巨人軍)だと説明。1球団(クラブ)が競技全体(プロ野球や体操やレスリングやボクシング)を動かそうとするから利害関係がぶつかり全体の発展につながらないと説明。打ち合わせのあと久しぶりにYAMAHA銀座店へ。今週末のオペラ講座で使う『ローエングリン』のDVDを購入。勢いでバーンスタインのベートーヴェン交響曲全集も購入。まぁ近々翻訳の印税も入るから自分への御褒美ですね(^_^;)。芝公園のグランドホテルへ。NHK国際テレビのピーター・バラカンさんの番組で運動会を取りあげるというので打ち合わせ。運動会は日本独自の素晴らしいスポーツ文化ですね。打ち合わせのあと徒歩で近くAVATTA STUDIOへ。今週は『ニューズ・オプエド』開局5周年記念週間とかで特番週間。今日は司会に田原総一朗さんを迎えて1時間半の東京五輪スポーツ大討論会。出演者は小生の他に元JOCの春日良一さん&プロゴルファーのタケ小山さん&元博報堂で五輪ボランティア批判&電通批判の急先鋒の本間龍サン&ノーボーダー主幹オプエド・プロデューサーの上杉隆。そしてアシスタントはいつもの川嶋のり子。2020年五輪の問題点(暑さの問題や何のために行うかという主旨の無さの問題から現在の異本のスポーツ状況まで)をイロイロ話し合う。マスメディアでもこのくらいは話しましょうね。帰宅後バイロイトの『ローエングリン』を見る。うわっ。ドイツのブラバンド公国が鼠の王国になってた。出演者みんな鼠。タイトルロールのフォークトの歌は素晴らしいけど鼠はヤリスギですよねえ。

DVD
『ベートーヴェン交響曲第2,6,7番』
『ベートーヴェン交響曲第2,6,7番』

9月4日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩。颱風は関西直撃ですね。風が強いのでかなり心配。ワン。小生はかなり激しかった第2室戸颱風やコースを外れてホッとした伊勢湾颱風などを毎年のように京都で経験。深夜家族で蝋燭を灯して風の去るのを待ちましたね。東海道線が止まるのをケアしてテレビ局の回してくれたクルマに乗ってテレビ朝日へ。『ワイドスクランブル』生出演。体操の問題もレスリングの問題もボクシングの問題もキャラの立つ登場人物がキイパーソンとして動いてますがそもそもは構造的欠陥ですね(昨日の本欄参照)。イロイロ話して(あんまり話せませんでしたが)クルマで帰宅…と思ったらTBSから連絡が入って羽田からUターン。『あさチャン!』のインタヴューをVTR受けてから帰宅。なかなか部屋を片付ける時間がないですね。ま。仕方ないか。夜メシ&フロのあと焼酎呑みながらバーンスタインのベートーヴェンの交響曲…と思ったけどDVDにバーンスタインの短い解説が入っていたのでコレを第1交響曲から第9交響曲まで聴いてしまう。コレが凄かった。第1〜第8までの解説もピアノを弾きながらベートーヴェンの音楽の新しさを中心に見事だったけど第九になると音楽解説はなし。地球上の対立と戦争の歴史を述べてベートーヴェンが如何に平和のメッセージを第九に込めたのかを解説。バーンスタインという人は本当に凄い人だったですねえ。来年が生誕100周年。彼の残した音楽(メッセージ)を思い切り考え直したいですね。

9月5日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・アラカルト』電話出演。体操問題について話す。朝日生命体操クラブも至学館大学女子レスリング部もボクシング連盟の奈良判定も構造的ルーツは読売巨人軍とプロ野球の関係という話をしたあと黒兵衛と散歩。暑さが戻ってきたとはいえ風が吹くと涼しい。ワン。風が吹けば桶屋が儲かる…というのは複雑系の理論?クワーン?複雑系という言葉をスポーツ界で使ったのは岡田武史さんだけですね。ワンワン。終日部屋の片付け。進まんなあ(>_<)あっという間に夕方。東海道線で新橋へ。凄い帰宅ラッシュを切り抜けてタクシーでお台場フジテレビへ。BSフジ『プライム・ニュース』生出演。出演は馳浩元文科相&松原隆一郎東大名誉教授&池谷幸雄さん。番組前に久しぶりに逢った池谷さんと情報交換&激励。「おカネの問題はまだ出さないの?」「不透明すぎてこっちもデータがないのですよ」「困ったもんだなぁ」池谷さんは次の番組に出るため1時間で退出。残った3人は2時間タップリと体操問題から高校野球問題まで話す。馳さんはJOCが東京五輪の金メダル目標を30個と言ったことを鋭く批判。僧ですよね。アレはIOC憲章違反の発言ですよね。小生は読売とプロ野球&朝日と高校野球の関係を非難。メディアがジャーナリズムの機能をきちんと果たしていれば第三者委員会など設立する前に「不正」や「暴力」は暴かれるはずなのにそのジャーナリズム精神を発揮すべきメディアがスポーツの当事者(主催者・所有者・支配者)となっていることこそ問題の本質ですよね。イロイロ話したあと局の用意してくれたクルマでビールを飲みながら帰宅。晩飯&風呂のあと焼酎呑みながらバーンスタイン指揮ウィーン・フィルのベートーヴェン交響曲第1番。この若き作曲家の実験的試みがバーンスタインの指揮で浮き彫りになるところが面白い。凄い演奏ですね…と驚嘆しながらおやすみなさい。

9月6日(木)
朝起きて驚愕。北海道で震度6強の大地震(のちに震度7に訂正される)。日本中が揺れてますね。大阪の朝日放送ラジオ『おはようパーソナリティ道上洋三です』の「話のダイジェスト」のコーナーに電話出演。関西も颱風でタイヘンやったけど話題は体操問題。15分以上も時間があったのでスポーツとは何かという話から日本人はスポーツを本質的にわかってないことを話したうえでスポーツ競技全体の組織と個々のクラブが合体していてはダメという話やジャーナリズムがしっかりせいという話を読売巨人軍とプロ野球の間違った関係などを例に挙げて話す。これで日本のスポーツにおけるメディア批判をきちんと喋れた電波メディアは3つになった(RKB毎日放送&フジテレビ・プライムニュース&大阪朝日放送)。次はどこかな?もう呼んでくれなくなったかな?黒兵衛と散歩したあと仕事部屋の片付け。一日がかりでよーやく新聞が片付く。ふうう。北海道の地震のニュースの合間に週末のオペラ講座のためにワーグナーの『ローエングリン』の勉強。バイロイト音楽祭2011年の舞台はフォークトやアネッテ・ダッシュの歌が見事なのに全員が鼠の衣裳で鼠のアニメまで出てくるのはさっぱりワケがわからんなあ。最後に現れるブラバント公国の王子は白鳥の卵のなかから臍の緒をつけた裸の胎児として登場。自分の手で臍の緒を引きちぎるなかで大合唱で幕。最近のバイロイトは凄いですね。ワーグナーやバイエルンのルートヴィヒ2世が生きていたら白鳥の騎士が国を救うロマンチック・オペラをこんな前衛的な鼠の国に変えてしまった舞台を見て何と評したでしょうねえ。ナチスを連想させる社会のなかでマイホームを建てるというバイエルン歌劇場の09年の舞台もカウフマンの歌が見事なのに鼠の国ほどではないけどワケがわからん。ペーター・ホフマン主演の1982年のバイロイトの舞台(ゲッツ・フリードリヒ演出)を見るとホッとしますね。これも白鳥が姿を見せない前衛的な舞台ではあるのですけどね。ま。いろんな舞台があって良いのでしょうけど…。

BOOK
ワーグナー:オペラ『ローエングリン』
ワーグナー:オペラ『ローエングリン』
ワーグナー:オペラ『ローエングリン』
ワーグナー:オペラ『ローエングリン』
Blu-ray
ワーグナー:オペラ『恋愛禁制』
ワーグナー:オペラ『恋愛禁制』
DVD
『ワーグナー偉大なる生涯』
『ワーグナー偉大なる生涯』

9月7日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩。猛暑が戻る?でも風は爽やか。小さい秋とは言い難いかな。ワン。昨日部屋の整理で新聞を片付けたあとは翻訳作業で使ったコンニャクの整理…なんてのは冗談で資料の整理。ドラえもんのポケットから出てくるホンヤクコンニャク(翻訳蒟蒻)があれば有難いけどまだまだかな。しかしコンピュータ(機械仕掛け)の翻訳はただ言葉を置き換えているだけ。翻訳というのは日本語を磨く作業ですからね…というのは外国語に自信がなくて下訳をしてもらって翻訳してる男の言い草か?エラソなことは言わんとこ。9月20日発売『ふたつのオリンピック東京1964/2020』角川書店。皆さん買ってくださいな。午後からは明日の名古屋栄中日文化センターでのオペラ講座『ローエングリン』の準備。レジュメを書いて資料を作って映像のチェック。やっぱり出演者全員が鼠などと言う最近の過激な演出は避けて古くなったけど1980年代のペーター・ホフマンのバイロイト公演を使うことに決定。白鳥の騎士が格好良く登場する時代の演出がわかりやすいですからね。晩飯のあとマドリッド歌劇場のオランダ公演ワーグナー初期作品の喜劇『恋愛禁制』をちょっとチェック。序曲がロッシーニみたいで面白いですからね…と思ったところが舞台を見出したらあまりの面白さに止まらなくなった。原作はシェイクスピアの『尺には尺を Measure for measure』恋愛を禁止して恋愛したら死刑というお触れが出たシチリア島でのドタバタ喜劇。ワーグナーもこんな軽妙な作品を作っていたんですね。死刑を宣告された兄を修道院に入っていた妹が救う課程で支配者の恋愛が発覚して民衆が恋愛を取りもどすという物語。演出が冴えていて時代は現代。牢屋に入った兄と妹が互いにスマホで二重唱を歌ったり謝肉祭にヴォータンやブリュンヒルデの仮装が出てきたり。最後に皇帝(?)が登場となってナントジェット機に乗ってドイツのメルケル首相が現れユーロ紙幣をバラ撒くというオチ。久しぶりに最高に面白いオペラを見ました。明日のオペラ講座でも紹介しましょう。

9月8日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。天気予報通りに確かに暑さが戻る。ワン。しかし8月の猛暑ほどではない。もう9月も半ばだから当たり前か。ワンワン。しかし散歩で汗をかいたあとの水風呂はまだ気落ちイイ。ただし水風呂から出たあとの扇風機は少しひんやり感じる。進まない部屋の片付けに少し手をつけたあと東海道線で品川へ。新幹線で名古屋へ。栄中日文化センターでオペラ講座。颱風で中止となった7月の講座が今日に。ドイツロマン主義の系譜はロマンチック・オペラの最高峰ワーグナーの『ローエングリン』。魔法使いの魔女に白鳥の騎士。イタリア・オペラには絶対に現れないキャラクターですね。すべてはワーグナーの音楽の魔法によって名作となるのですね。ゲッツ・フリードリヒ演出のバイロイトの舞台を楽しんでもらう。確かに音楽は綺麗ですね。狂王ルートヴィヒ2世も大感激するはずですね。昨晩小生が大感激した喜劇『恋愛禁制』で素っ頓狂な顔のワーグナーが登場する序曲やメルケル首相が飛行機で登場するラストシーンも見て聴いてもらってワーグナーの生涯における変貌も体感してもらって講義終了。某テレビ局ディレクターと少々打ち合わせのあと新幹線で帰鎌。メシ&フロのあと酒呑みながらワーグナーの生涯の長編テレビドラマをDVDで見る。ワーグナー役はリチャード・バートン。昔WOWOWで少し見て面白かったのがDVDで出ていた。全8時間弱のドラマのうち1時間を見る。ドレスデンで政治演説をして革命に参加するワーグナー。なかなか見応えがある綺麗な映像。撮影監督は『ラスト・タンゴ・イン・パリ』『地獄の黙示録』『レッズ』『ラスト・エンペラー』『カラヴァッジョ』などを撮影したヴィットリオ・ストラーロ。翻訳が終わったので(掃除はまだ終わってないけど)今日からコツコツ全8時間を見てみましょう。体操協会の騒ぎの合間に…。

9月×日
すいません。明日(13日)なんやらかんやら一気に書きますね。

9月9日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩。暑さが少々戻ったとはいえ爽やか。ワン。終日部屋の片付け。半年がかりで単行本600ページの翻訳をやっつけて仕事部屋も手つかずで大いに乱れた(翻訳以外の資料の整理ができなかった)けど結局は自分の頭のなかの整理がついていないのか…と気づく。要するに休養がほしいわけですね。若いときはそんなこと微塵も思わなかったけどコノ歳になるとソンナ気もする。ふうう。今日から大相撲秋場所。稀勢の里勝った。よかったよかった。しかし相撲内容に余裕がないなあ。まあ。シャーナイか。一日一日本割の土俵に慣れていくことでしょう。夕方TBS『ビビット』からメールと電話をもらう。テーマは体操問題。キャスターの真矢ミキさんが塚原夫妻にインタヴューしたとか。朝早いテレビの仕事は一日の生活全体に響くのであまり引き受けないようにしてるけど凄く熱心なイイ内容のメールをもらったので出演することにした結果明日は朝4時起床(>_<)ラトルのベルリン・フィル最後のコンサートは録画して早く寝る。

9月10日(月)
朝4時起き。まだ暗い。まだ朝ではないですね。いろいろ準備して5時前の迎えのクルマに乗って東京赤坂TBSへ。横浜新道も首都高もまったく混んでなくてスイスイと1時間弱で到着。これなら1時間遅い出発でも打ち合わせに間に合ったかとも思うがそうすると突然道路がクルマで溢れ返るだろうから難しいところですね。打ち合わせのあと『ビビット』生出演。塚原夫妻はテレビの個々の番組に出演するのではなく記者会見を開くべし。以前インタヴューしたときの塚原光男さんの体操論は本当に素晴らしかった(体操は不可能に挑戦するのではなく人間にできることを発見する作業。だから誰かが月面宙返りのやり方を発見すると誰もがやれるようになる)しかしガバナンスは別物。朝日生命体操クラブを発展させることが体操界全体の発展とはならない。それは読売巨人軍のプロ野球支配と同じ。高須クリニックの宮川選手支援も同じ。日本の体操界全体をプロデュースする人物が現れるべし。大坂なおみのコーチは素晴らしい。気合いや根性でなく言葉を駆使している。もちろん体罰や暴力など無縁。池江璃花子のコーチも「おめでとう!」と声をかけていた(「良くやった」=上から目線ではなかった)…等々イロイロ話してクルマで爆睡帰宅。昼寝のあと昼飯食って少し仕事して東海道線で東京浜松町へ。徒歩でAVATTA STUDIOへ。『ニューズ・オプエド』MC出演。今日のゲストは商社マン・ボクサーとしてライトフライ級世界チャンピオンにまでなった木村悠さん。ボクシングというスポーツが大好きで具志堅用高選手や村田英治郎選手やマイク・タイソンを取材していたことが思い出されて話が弾む。木村さんも不良にボコボコにやられたことからやり返してやろうと思ってボクシングをやり始めたら不良をやっつけることなど忘れてボクシングの魅力にとりつかれたとか。そー言えば具志堅さんもボクシングは殴るのではなく相手の急所にパンチを当てると言ってたなあ。当てると相手は倒れる。木村さんも同じ意見。「急所に当てるのが難しいんです」メッチャ面白いボクシング論に大興奮。再度の登場をお願いして番組終了&雨のなかを帰宅。やっぱり眠い。一日が長い…っつうか今日一日で二日分働いた気分かな。夜TBS『ひるおび』から電話。明日の出演依頼。大坂なおみの大活躍について。昼の番組は朝も普段通りなので出演することにする。オマケに神和住純さんと御一緒。久しぶりに楽しく話ができそう!

BOOK
町田康『ギケイキ2奈落への飛翔』(河出書房新社)
町田康『ギケイキ2奈落への飛翔』(河出書房新社)

9月11日(火)
朝8時に普通起き。いや昨日『オプエド』に出る前に浜松町の文教堂書店にちょっと立ち寄ったら町田康『ギケイキ2奈落への飛翔』が平積みしてあったので思わずヤッホー!と心のなかで叫んで購入。その本を読むため7時に起きてベッドでゲラゲラ笑いながら1時間読書。ギケイキとは義経記のこと。それが「私妊娠してるのよ」「マジか!」「すびばせんねえ」「了解ッス」といった文章で書かれている。ところが話の構造や人物像の表現はマジヤバスゴイのだ。俺は筒井康隆大先生の本流後継者とも言える町田康氏の大ファンになってしまったのだ。朝ベッドでケッタケタ笑ったあと黒兵衛と散歩。オマエも本が読めればイイのになあ。ワン。汗をかいたので水風呂に浸かったあと準備して大船へ。東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。

9月11日(火)つづき
『ひるおび!』生出演。テーマは大坂なおみ全米制覇。ゲストは小生のほかに神和住純さんと田中ウルヴェ京さん。神和住さんとは数年前にテニス協会で講演させてもらって以来。その前は福岡のユニヴァーシアードのプレイベントで御一緒して以来。ウルヴェさんとは何度かテレビで御一緒に。大坂なおみの素晴らしいキャラクター(テニスラケットは市販のモノでOK)や成長した精神力(ウルヴェさんによると以前は精神が弱かったのではなくコントロールできなかった)などを話す。コーチのサーシャバジン氏も素晴らしかったですねえ。椅子に座った選手の前に跪いてとくとくと諭すコーチなんて日本にはいませんよね。最近出てきたかもしれないけどまだまだ根性を叩き直したがる(暴力をふるう)コーチが多いですよね。ヘイ・カッマーン!とか叫びながらノックしてそれが選手の何のために役立ってるかわかってない野球のコーチがナント多いことか!大坂なおみとテニスについて楽しくイロイロ話す。メイクさんから今日は楽しい話題で良かったですねぇと言われる。ホンマにいつもパワハラやら暴力の話ばっかりですからね。局の用意してくれたクルマで帰宅するとナント!なんと!何と!角川書店からロバート・ホワイティング著玉木正之・訳『ふたつのオリンピック東京1964/2020』の見本誌が10冊届いていた。うわっ!ぶあつ!全590ページ。こんな分厚い自分の本は初めて。まるでドカベン。しかしよくもこんなにたくさんの文字を書いたものだ…いや打ったものだと自分でも感心。本ができるのは嬉しいものです。一冊仏壇に祀って両親に報告。たくさん売れますようにと神棚にも祀る。ふううううう。稀勢の里も勝った。ぼちぼち次の本に取りかからねば。夜は森保ジャパンの初試合。中島イイネエエ。堂案もイイネエエ。みんな良いねえ。素晴らしい試合でした。ロシア組は要らないか?

9月12日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・アラカルト』電話出演。昨日のサッカーの素晴らしい試合を少し話したあと大坂なおみを指導したサーシャバジン・コーチの素晴らしさを解説。こういう言葉を駆使できる人こそコーチ(馬車)として選手を目的地に向けて運べるんですよね。ラジオのあと黒兵衛と散歩…と思ったらTBS『ひるおび!』から緊急電話。ウェイトリフティング三宅会長のパワハラ事件を取りあげるというのであまり情報がないまま一般論として2020に向けて日本のスポーツ界がどうあるべきかということなら話せると返事して黒兵衛と散歩を済ませて東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。元巨人の槙原さんらが大谷の肘の問題について手術すべきか否かイロイロ話したあと小生がウェイトリフティングのパワハラ問題について話す。今こそ徹底的にすべてウミを出すべきときでソレが権力闘争に利用されてもこれを機会に暴力をスポーツ界から根絶すべきですね…などイロイロ話して帰宅。

9月13日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩。涼しくなってくる。ワン。9月ももう半ばやからね涼しなってもらわんとかなわんですね。かなワン。うまい!と勝手に喜んで終日自宅でイロイロ雑務。ホントに雑用というのはいっぱい出てくるものでウンザリする。オマケに次々と仕事の電話。メール。ありがたいことです。いや。ほんま。来週のオペラ講座のためにR・シュトラウス『影のない女』の予習もしておかねばならないし…と思いながら午後はコラム1本やっつけて稀勢の里の白星を確認して夜は久しぶりに『鮨処もり山』へ。大将に新刊『ふたつのオリンピック東京1963/2020』(KADOKAWA/ロバート・ホワイティング著小生訳)をプレゼントしてヨメハンと出版記念パーティ。タマキサンの名前が小さいですねえともり山の大将の奥さんに言われるがマァ謙虚でエエやん。美味しい肴に久しぶりに舌鼓。

DVD
『人形浄瑠璃文楽名演集 近江源氏先陣館・平家女護島』
『人形浄瑠璃文楽名演集 近江源氏先陣館・平家女護島』

9月14日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩のあとあれこれ雑務。部屋の整理がまだ進まずイライラ。というか蔵書を大量に処分する気になったのでかなり時間がかかるかな。面白い本も沢山あるけど子供に引き継いだところでどっちみち読まないだろうし邪魔になるだけ。だったら我が手で処分してアルコールに変換して体内に吸収したほうがなんぼかマシというわけ。なんやらかんやら1か月はかかるかな。などと思いながらコツコツと本棚の整理。こんなことしてるより原稿書いたほうがエエのかなあと思いながら机の上の整理。あっという間に夕方近くなって今日は歌舞伎座で『秀山祭九月大歌舞伎』。ヨメハンと一緒に東海道線で新橋へ。タクシーで東銀座歌舞伎座へ。ゆっくり行って幕開けの前に土産物でも散策と思ったけどついたのは開演間近。新歌舞伎座になって初めての桟敷席に座る。演し物は一つ目が幸四郎の操り人形で『松寿操り三番叟』。うまいもんですねえ。と生ビール飲みながら楽しむ。二つ目は今日のハイライト。吉右衛門の『俊寛』。ビデオで楽しんだ勘三郎や幸四郎の俊寛とはまた味わいの違う人間味豊かな吉右衛門の俊寛。船が離れていくラストシーンで「おーいおーい」と叫ぶだけで涙を誘うのはたいたもんですね、最後は玉三郎の舞『幽玄』。バックは鼓動の和太鼓。羽衣・石橋・道成寺をテーマにした創作舞踊。ま。いいでしょう。鼓動は鼓動で。玉三郎は長唄や浄瑠璃をバックに。のほうがいですね。そう言えば何年か前に見たヨーヨー・マとのチェロとのコラボもいまいちでした。

BOOK
『歴史REALオリンピックに懸けた日本人』(洋泉社)
『歴史REALオリンピックに懸けた日本人』(洋泉社)

9月15日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。雨は大丈夫と思って歩き出したら急にけっこうな雨脚。ワン。黒兵衛も小生もビショ濡れで走って帰る。ま。人生にはいろんなことがあるものです。ワンワン。昨日に続いて部屋の整理。昨日稀勢の里が負けたことに少々心を痛める。応援でなきかったですからね。三猿社のYさんがインタビューしてくれたムック本『歴史REALオリンピックに懸けた日本人』(洋泉社)が届く。パラパラ見てもなかなか面白い。オリンピックと関わった日本人が沢山出てる。そうやったなあ。大松博文さんはインパール作戦に参加してたんやなあ(五輪とは関係ないけど他に確か三原脩さんもインパールの生き残り組ですね)。松沢一鶴サンも出ている。開会式を見て学徒動員を思い出し閉会式をバラバラの入場にした仕掛け人ですね。小生は【映画『東京オリンピック』にみるスポーツの「記録」と「表現」】という4ページ特集に登場。市川崑さんやレニ・リーフェンシュタールさんにつての話をしてますが3人で写った俺の写真は髪も髭も黒々としていて若いなあ。今日は稀勢の里危なかったけど勝って良かった。『ひるおび』で一緒になったデーモン閣下は9勝6敗で十分と言ってたけど2桁に乗せてほしいなあ。というところで晩飯を食おうとするが口に入らず。酒を呑む気にもならず。体温を測ると38.8度。やばっ。マッサージチェアに横になってとりあえずネル。昨日雨に濡れたのが悪かったのかと思いつつ椅子ではきちんと眠れないのでベッドへ。体温を下げるカルナ−ルを服みながら汗かいて一晩のうちに2度も着替える。くそっ。

9月16日(日)
朝起きても体温は下がらず38度5分オーバーのまま。黒兵衛の散歩はヨメハンにまかせてベッドで寝続ける。といってもそんなに寝続けられるわけでもないので目を開けると町田康『ギケイキA奈落への飛翔』を読み続ける。メッチャオモロイ小説なのにこっちに笑う元気がないのが悔しい。昼飯は食欲なくお粥をちょこっとだけで再びベッドへ。マイッタなあ。夕方になって大相撲見ながら横になってれば…と思ったがそのとき左脚の脹ら脛が真っ赤に腫れあがっていることに気づく。再び。やばっ。これは今春一度かかってしまった蜂窩織炎か帯状疱疹に違いない。まぁ比較的暇なときにかかったことを良しとしようか。しかし大きな仕事をひとつ済ませると必ず病気になる癖はいつからついたのかなあ。夕方TBS『ひるおび!』から明日の出演依頼の電話。これでは到底明日がどうなるか自信がないので事情を説明してお断りさせていただく。さて病院の救急診療受けるか…と思ってると稀勢の里2敗目。負けの込んでる相手にばっかり負けるのはナンデヤネンと思いながらヨメハンに助けられて病院へ。2時間10分かかって診察と血液検査合計約15分。本を持ってくるのを忘れたことを悔やむ。規約してかゆくって抗生物質服んでベッドへ。これがホンマの三連休か。トホホ。

9月17日(月)
三連休最終日。老人の日。体温37度前後。下がり気味。黒兵衛の散歩は女房に任せて午前中はベッドでゴロゴロ。眠るか目覚めて町田康『ギケイキ』を読むかのどっちか。義経記おもろいやん。午後からむっくり起き出して軽くお粥の食事のあと連載コラム原稿書き。ナントカ集中。病中の原稿はツラいもんですな。書き直しを含めて4時間弱で仕上げてベッドへ。大相撲は白鵬vs御嶽海。白鵬の上手すぎる取り口に声もナシ。やっぱ強いわ。なのに張り手するなよ。ダメ押しするなよ。鶴竜の調子良いですな。稀勢の里は栃ノ心の下手投げを堪えて寄り切り。よかったよかった。体温はアンダー37度をキープ。よし。今夜で治そう。夜9時にはベッドへ。

9月18日(火)
朝起きて体温は平熱。蜂窩織炎の左脚脹ら脛はまだ真っ赤に腫れているので絶好調とは行かないけど気力も甦る。。『ニューズ・オプエド』と提携して『聞くオプエド』を放送している『発するFM』に電話出演。昨今のスポーツ界の不祥事についてスポーツ・ジャーナリズムの不在を20分近く話したあと黒兵衛の散歩は今日もヨメハン任せで軽く朝食。再度ベッドで少々英気を養ったあと着替えて東海道線で新橋へタクシーで衆議院第一議員会館会議室へ。『スポーツ議員連盟スポーツ・インテグリティ体制整備の在り方検討プロジェクトチーム』の会合にアドバイザリーボード委員として参加。その会議でインテグリティという言葉がわかりにくい(その指摘は挨拶に立った遠藤利明座長からもあった)ので「品位」という言葉を使えばどうかと提案。この会議も「品位あるスポーツの体制整備の在り方」を検討するというわけ。もっともガバナンスとかコンプライアンスという言葉が一般化していることを思うとインテグリティもそうなるか…とも思うけどならなそうではありますな。もうひとつ。日本のマスメディアにはスポーツ・ジャーナリズムが存在しないことを指摘。最近の体操界の事件でも高校野球でも喋れないことだらけ。そもそもメディアがスポーツを主催したりスポーツチームを所有することはスポーツの健全な発展を妨げることについて何らかの手段がとれないものか?(法的手段?)と発言。これがジャーナリズムにとっては暴言であることは百も承知。ジャーナリズムの規制を国に求めたわけですからね。しかし国民の代表である国会ならそれができるのでは?イギリス議会もBスカイBのプレミアリーグ買収を阻止しましたからね。日本のメディアのスポーツ商業主義によるスポーツジャーナリズムの欠如に国民の代表からNO!の声をあげてほしいですね。会議のあと遠藤さんと少々立ち話。帰ろうとしたら同じくアドバイザリーボード委員として参加していた友添秀則早大教授から声をかけられる。「どうしたんですか?足を引き摺って…」「いやいや右脚は5年以上前の脳出血の後遺症ですけど左脚はつい最近のホーカシキエンで…」と言うとすぐに蜂窩織炎が通じて「柔道選手には多いんですよ。蜂窩織炎。畳に足をこすりつけてそこから菌が入るんですよ。蜂窩織炎で試合に出られなかったなんて選手もいっぱいいますよ」なるほど。蜂窩織炎は柔道家の職業病か。友添先生に10月中の『ニューズ・オプエド』出演を依頼して別れて帰宅。仕事部屋に籠もって週末のオペラ講座のレジュメづくり。ちょっと早いけど何が起こるかわかりませんからね。大相撲は稀勢の里が遠藤に勝って良かったけど手つき不十分をアソコまでとるか?これでは昔の力士は全員アウトやな。力士同士が(気が)合ったならたてばそれでエエはずやけど…。週末のオペラ講座のR・シュトラウス『影のない女』や『カプリッチョ』のラストシーンを見ながら晩飯のあと風呂入ってすぐネル。

CD
『バーンスタイン:交響曲第2番不安の時代』
『バーンスタイン:交響曲第2番不安の時代』

9月19日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・アラカルト』電話出演。昨日のスポーツ議連による「品位あるスポーツの体制整備の在り方検討委員会」での会議の内容をいろいろ話したあと今日も黒兵衛の散歩はヨメハンに撒かせて大船へ。湘南新宿ラインで新宿へ。徒歩でハイアット・リージェンシー・ホテルへ。わずか10分の徒歩だったがマダ左足首が腫れて痛みのある病みあがりにはけっこうキツかった。時事通信社プロデュースの内外情勢懇談会で昼食のあと講演。「体育からスポーツ」への変化について話す。立って1時間半話すのがキツかったので椅子を用意してもらう。これが大正解。元気復活。いろいろ話しまくる。終わってから小生の担当である時事通信社のMサンと少々懇談。なんとMサンはアメフトのレフェリーをやっていた人物。日大事件についての感想(内田前監督は篠竹元監督の悪い面だけを踏襲したわけですね。篠竹氏は反則だけは徹底して否定していたとか)をいろいろ聞いて久しぶりに渋谷のTOWER RECORDへ。レナード・バーンスタイン生誕百年の記念セールをしていたけど持ってないCDやDVDはなかった。ただレニーの『交響曲第2番不安の時代』がツィンマーマンのピアノ&サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルで新しく発売されてたので購入。さらにマリア・カラスの1964年のロンドン・コヴェントガーデン復活公演(トスカ第2幕)うぃ指揮者のパッパーノやテノール歌手のヴィラソンなんかが喋っているドキュメンタリーDVDがあったので購入してタクシーで芝公演AVATTA STUDIOへ。ゲストの鈴木くにこさんが『オリンピックと日本人のこころ』(内外出版)を出版されたので小生も呼ばれてゲスト出演。アンカーは上杉隆さん。小生の拙訳&ホワイティング著の『ふたつのオリンピック東京1964/2020』(角川書店)と小生が市川崑さんやレニ・リーフェンシュタールについて語った『歴史REALオリンピックに懸けた日本人』(洋泉社)の宣伝をさせてもらう。先週の月曜にニューヨークから全米オープン・テニスの大坂なおみサンの優勝についてをレポートしてくれた前田まりさんが今日のアシスタントで登場。その中継の最後に小生が「お土産よろしく!」と言ったら本当に全米オープンのオフィシャル・キャップを買ってきてくれた。いやあ。感激。早速頭にかぶると上杉さんからマイケル・ムーアみたいだと言われケッシテ悪くない気持ち。まりさんに感謝。東海道線で帰宅。さすがに少々疲れたので晩飯&ワイン少し&クスリ&風呂で8時過ぎにベッドへ。脚はマダ真っ赤に腫れてるなぁ。

MOVIE
『テルミーライズTell Me Lies』
『テルミーライズTell Me Lies』
Blu-ray
『雨のしのび逢い』
『雨のしのび逢い』
BOOK
ピーター・ブルック『なにもない空間』(晶文社)
ピーター・ブルック『なにもない空間』(晶文社)
Blu-ray
『マリア・カラス/ドキュメンタリー〜 音楽の奇跡のようなひと時/プッチーニ:オペラ「トスカ」第2幕』
『マリア・カラス/ドキュメンタリー〜 音楽の奇跡のようなひと時/プッチーニ:オペラ「トスカ」第2幕』

9月20日(木)
朝起きて身支度を調えて今日も黒兵衛の散歩はヨメハンにまかせて大船駅から東京へ。南口でNHKのロケバスにひろってもらって葛飾区の奥戸総合スポーツ・センター陸上競技場へ。NHK国際放送&教育テレビの『ジャパノロジー・プラス』のテーマ「運動会」で駒込学園高校運動会を取材。レポーターはピーター・バラカンさん。小生は運動会の歴史や現状を解説。海軍兵学校や東京帝大の競技会から全国に広がった運動会は寺や神社の境内で行われて地域密着の「祭」に発展。パン食い競走や杓文字競走や大玉転がしが生まれ自由民権運動にも利用され「政権争奪騎馬戦」「圧政棒倒し」「自由の旗奪い合い」などの競技を生んだ…などなど高校生たちの走る姿を背景にバラカンさんに解説。雨が降らずによかったが午後の最後のリレーの頃から降り出す。撮影には支障なく午後2時には撤収してロケバスで東京駅まで送ってもらう。車中バラカンさんといろいろ話して60年代のスウィンギング・ロンドンの時代のことやらビートルズやらピンク・フロイドやらクリムゾンやらクラプトンやらザ・フーやらロイヤル・シェイクスピアやら話すうちにいま渋谷でピーター・ブルックが約半世紀前に監督した映画『Tell Me Lies』が上映されていることを教えてもらう。知らなんだ。かつての演劇青年としてブルック演出のロイヤル・シェイクスピア来日公演『夏の夜の夢』を日生劇場で見た人間としては見に行かないわけにはいかない。バラカンさんアリガトウと東京駅で別れて東海道線で帰宅。久しぶりに大相撲。栃ノ心が弱いのか白鵬が強いのか?高安が鶴竜を上手投げにしたのは見事。稀勢の里が御嶽海勝ったのも見事だけど御嶽海は6敗か。出直しですね。晩飯は昨日買ったカラスの『トスカ』のDVDを見ながら。歌手やスタフがいろいろ話してるのは面白いですね。そうか。この公演のチケットを手に入れるのに1週間近く行列に並んだ人もいたんですね。しかしカラスとゴッビのこの舞台は歌も芝居も最高で1週間並ぶ価値はありますね。2日続けての立ち仕事にさすがに疲れて9時前就寝。爆睡。

DVD
『ベートーヴェン:交響曲第3番・第4番・第5番』
『ベートーヴェン:交響曲第3番・第4番・第5番』
Blu-ray
『イージーライダー』
『イージーライダー』

9月21日(金)
朝起きて今日は外出がないと思うと心の底からホッとした気分。左脚の腫れはまだ続いているが赤みは去った。久しぶりに黒兵衛を連れてゆっくりと散歩。ヨメサンに付き添われて距離も短め。ワン。そこまで大事を取らなくてもとも思うが左足首はまだ違和感が大きく自由度は低い。まぁシャーナイですな。無理しないでおこう。ワンワン。外はすっかり涼しく名手秋の気配。散歩はGパン。短パンの季節は終わったかな。散歩のあと月末の読売テレビ『そこまで言って委員会』のアンケートを書いたり週末のオペラ講座R・シュトラウス『影のない女』のレジュメを書いたりイロイロなメールの返事を書いたりで昼飯を挟んで夕方までかかる。昼飯は温かいラーメン。あっという間にそーゆー季節ですね。稀勢の里は白鵬には勝てませんね。しゃーないな。オペラ『影のない女』や『カプリッチョ』やバーンスタイン指揮のベートーヴェン交響曲4番を聴いたりしながら晩飯。風呂のあとチョットダケウィスキー水割りを飲みながら『ぴったんこカンカン』を見てしまう。日頃はこの手のテレビ番組はまったく見ないが樹木希林さんの追悼再放送だったので見てしまう。見ながら映画『イージー・ライダー』の弁護士(ジャック・ニコルソン)の台詞を思い出す。自由を主張するヤツは評価されるが自由を実践するヤツは疎まれる。ロックンローラーとは似合いの夫婦だったのですね。自戒自戒。

9月22日(土)
朝起きて今日はすっかり左足の腫れも引いて好調のなか黒兵衛と散歩。ワン。距離も少し伸ばす。ワンワン。イロイロ準備したあと東海道線で……とココまで(23日の午後に)書いたところでコンピュータがフリーズ。ウンともスンとも言わずニッチもサッチも行かず。電源スイッチを長押ししても電源を切ることもできず。そのうちブラックアウト。NEC LAVIE PC-NS700EABがこんな事態に陥るのはこれで4度目。1度目は大慌てして戸塚のヤマダ電機に駆け込んでパソコンの技術者の人に蓄電池を外してもらって回復。2度目以降はAC電源プラグ??を抜いて放置。蓄電量をゼロになるまで一晩待って再起動。今回も放置作戦に出て一晩経って再起動に成功。クソッ。ヤヤコシイ使いにくい機械やで。

9月22日(土)つづき
正午前に東海道線で品川へ。新幹線で名古屋へ。タクシーで中日ビルへ。栄中日文化センターでオペラ講座。モーツァルト『魔笛』に始まった「ドイツ・ロマンチック・オペラ」の最終回でR・シュトラウスの『影のない女』を中心にカウフマン主演ワーグナー『ローエングリン』ラストシーンとバーンスタイン指揮『トリスタンとイゾルデ』の「愛の死」をおさらい(イゾルデはべーレンス)。バーンスタインの指揮は本当に凄いですね。これは人類の遺産ですね。『影のない女』を先代猿之助の演出で楽しんだあとR・シュトラウス『カプリッチョ』。主役のルネ・フレミングが詩人か作曲家かどっちの恋を受け入れるかで悩む長いモノローグでドイツのロマンチック・オペラが終焉を迎えたことを講義(エッシェンバッハ指揮ウィーン国立歌劇場の舞台)。けっこう楽しく自分でも勉強になった半年でした。10月からの新講座はヴェルディ『アイーダ』の徹底分析です(蔵出しコラム音楽編参照)。講座のあと新幹線で帰鎌。ちょいとビールを飲んで爆睡。東海道線でもビール。晩飯は焼酎。左足首が腫れる。蜂窩織炎にやっぱり酒はダメのようですね。トホホ。

BOOK
ロバート・ホワイティング著/玉木正之・訳『ふたつのオリンピック東京1964/2020』(KADOKAWA)
ロバート・ホワイティング著/玉木正之・訳『ふたつのオリンピック東京1964/2020』(KADOKAWA)
ナベツネの家庭教師もした著者が東京で過ごした半世紀を回顧。ヤクザとの出逢い女子大生との失恋…波瀾万丈の東京物語。是非とも買って読んでください!
これは名古屋の某書店に平積みされた『ふたつのオリンピック』(KADOKAWA)です。自分の関わった本が書店に並ぶのは嬉しいものです。
DVD
『ベートーヴェン:交響曲第1番・第8番・第9番』
『ベートーヴェン:交響曲第1番・第8番・第9番』
BOOK
『木喰の微笑仏 (別冊太陽)』(平凡社)
『木喰の微笑仏 (別冊太陽)』(平凡社)

9月23日(日)
朝7時に起きて8時に湘南鎌倉病院救急外来へ。1週間前に蜂窩織炎を見てもらった若先生の診断を受けて5日分の抗生物質の薬をもらう。「順調に治ってますね」「エエ。酒さえ飲まなければもっと早く治るはずです」「そんなことしてるから。長引いても知りませんよ」「酒なくてナンの己の人生か…」とは言わなかったけど息子のような若先生に叱られて病院をあとにして黒兵衛と散歩。まぁ。まだ少し腫れが残って違和感はあるけど歩く段には支障ないですね。ワン。終日デスクワークで通信社の短い連載コラムを仕上げる。昼飯に温かい掻き揚げ天麩羅蕎麦。美味い。昼寝から目覚めたらつけっぱなしにしておいたバーンスタイン指揮のベートーヴェン交響曲全集がちょうど第9番の4楽章。オケはウィーン・フィル。ソリストはグィネス・ジョーンズ&ハンナ・シュヴァルツ&ルネ・コロ&クルト・モル。これはモノ凄い演奏ですね。ベルリンの壁崩壊直後のバーンスタイン指揮の第九も凄いけどコレは音楽的完成度が高いですね。またDVDに入ってるバーンスタインの解説がスゴイ。1番から8番の解説では自らピアノを弾いたりしながらベートーヴェンの音楽の新しさを解説していたけど第九の解説は紀元前からの戦争と平和を求める人類史の話。これは凄い解説ですよ。はっきり言ってカラヤンには逆立ちしてもできないことですね。午後からホームページの更新や原稿を…と思ったらパソコンがフリーズ。ウンともスンとも言わなくなってカーソルも消えて動かない。ウンもスンもポルトガル語らしいですね…てなことはどーでもよくて予定が狂ったので大相撲見物。稀勢の里はよくがんばりましたね。しかしガンバッタで終わったのでは横綱ではないので来場所は優勝に期待。白鵬は全勝優勝か。何かにつけ一強体制は最悪ですね。小泉進次郎の態度はツマラナカッタですね。風呂のあとNHK-Eテレで『日曜美術館』。木喰上人の微笑仏を味わう。そうか木喰の名の通り粗食で過ごしながら全国を遊行したらしいけど酒だけはたしなんだそうで茶碗酒を手にした羅漢も彫られている。そーでなくっちゃ。パソコンのAC電源を抜いてホワイティング著『ふたつのオリンピック東京1964/2020』読みながらネル。自分で翻訳した文章とはいえ面白い。ヤクザの話もサラリーマンの話も女子大生の話も面白い。多くの人に読んでほしいですね。

9月24日(月)
朝起きてすぐに電源を入れっぱなしにして電源プラグを抜いておいたパソコンをチェック。蓄電池がゼロになったようで電源が切れているのでプラグをはめてスイッチを入れると…パソコン復活!ほんに手間のかかる機械やで。とほほ。黒兵衛と散歩。ワン。今日は敬老の日…ではなくて秋分の日の代休。ところで敬老の日とは何ぞや?と思い立ちすぐに調べる。ナルホド。聖徳太子が四天王寺に悲田院を作った日らしい。そー言えば文化の日は明治節ですからね。何にでもいわれがあるものですね。事実かどうかはともかく。今日は次女の同級生にピアニストが鎌倉芸術館でコンサートをするというのでラフマニノフのP協2番を聴きに行く予定だったけどパソコンの不具合で予定変更。終日仕事部屋に籠もってコラム原稿とHP更新原稿を作成。夜はバーンスタイン指揮のベートーヴェンやマーラー聴きながら晩飯&酒。風呂のあと早々にベッドへ。『ふたつのオリンピック』を読み続ける。うん。面白い。多くのひとに読んでほしいなあ。

CD
『パブロ・カザルスの芸術』
『パブロ・カザルスの芸術』
『鳥の歌〜ホワイトハウス・コンサート』
『鳥の歌〜ホワイトハウス・コンサート』
『マーラー交響曲第1番巨人』
『マーラー交響曲第1番巨人』
『マーラー交響曲第1番巨人』
『マーラー交響曲第1番巨人』
DVD
ヴェルディ:オペラ『オテッロ』
ヴェルディ:オペラ『オテッロ』

9月25日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩。ワン。さあ北國新聞の連載原稿を書いて…と思っていたらTBSより電話。貴乃花親方が「引退」「廃業」の情報とか。慌てて荒井太郎さんや大隅潔さんや相撲関係者にTEL。情報は錯綜。ただし先週末あたりから週刊誌が動いていたらしい。テーマは貴乃花部屋破産?どないなっとるねん…と思いながらTBS『ひるおび!』スタッフと情報交換。今日の午後記者会見とか。明日の出演依頼を引き受けたあと原稿を…と思ったらTBSから今日の出演を!と言われるので北國新聞原稿を明日午前中まで待ってもらうことにして東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。大隅さんが先に来られていて情報交換。貴乃花部屋破産の情報はかなり信憑性がある状況証拠が並ぶ(株の失敗?相撲部屋の売却?谷町との金銭的確執?etc)しかし確定はできず。相撲協会との確執から「親方引退」というカタチになりそうな気配…で破産のことは話さず。一門に受け入れられなくなった貴乃花親方が引退…。夕方のTVを断ってチョイと銀座の山野楽器に寄ってマゼール指揮フランス国立響の『マーラー巨人』と『カザルスの芸術』のCDを購入。メータ指揮ミラノ・スカラ座のヴェルディ『アイーダ』とパッパーノ指揮コヴェントガーデンでカウフマン主役のヴェルディ『オテッロ』のDVDも購入したあと衆議院第1議員会館へ。「スポーツ議員連盟スポーツ・インテグリティの体制整備の在り方検討プロジェクトチーム・アドバイザリーボード委員会」に出席(長い名前やなあ)。JOC&スポ協(旧体協)&パラ協会の各々のスポーツ・インテグリティ実践状況を聞いたあと質疑応答。法律をどーするか?などイロイロ意見が出たあと小生はスポーツ界の暴力否定はタダ暴力はダメだというのではなくスポーツが暴力否定の民主主義社会からしか生まれないという認識(ノルベルト・エリアスの説)を共有して暴力がなぜダメか(暴力をふるった途端スポーツでなくなる)ということを教えないとダメとの意見を言わせていただく。会議のあとメッチャかかってきていた携帯電話に対処。貴乃花親方「引退」について毎日産経等の新聞や雑誌にコメントのあと東海道線で帰宅。ニュースをチェック。うん。貴乃花親方は自分の部屋の状況を語ってませんね。風呂のあと『オテッロ』を少々。カウフマンいいですねえ。でベッドへ。明日のテレビ出演はなかなか複雑な(ツマラナイ)相手側の事情で取りやめ。ま。ええか。原稿書かねば。

Blu-ray
ヴェルディ:オペラ『アイーダ』
ヴェルディ:オペラ『アイーダ』

9月26日(水)
朝起きて朝日放送ABCラジオ『おはようパーソナリティ道上洋三です』電話出演。続けてRKB毎日放送『インサイト・アラカルト』電話出演。どっちも貴乃花親方の「引退」について。はっきり言って事態はよくわからないが貴乃花親方が現相撲協会体制に「敗れた」ことは確か。しかし現協会も公益財団法人の体をなしていない(理事選挙なんか談合ですからね)。株式会社で再出発しても良いのではないか。歌舞伎は松竹株式会社で伝統芸能として上手くやってますからね。昨日書けなかった北國新聞のコラムを午前中に仕上げて午後はいったん昼寝のあとイロイロ雑務。晩飯オペラ劇場はメータ指揮ミラノ・スカラ座の『アイーダ』。ソロソロ10月からの講座のテーマ『アイーダ』の勉強をやらなければならないですからね。スカラはさすがに迫力ある演奏だけど凱旋行進曲のシーンでなんでバレエがないの?明日のテレビの打ち合わせをしてベッドへ。しかし貴乃花親方は引退を撤回しないかなあ…まだ若い46歳。若すぎますからね。もう少し大人になれば(璽光尊事件のあとの双葉山=時津風親方のようになれば)まだまだコレからいっぱいやれることが出てくるはずですよ…ねえ刈屋さん。

9月27日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩。ワン。黒兵衛は朝の散歩のときだけ元気。そのほかの時間は檻の中でじっとしている。不満も言わずに。ワン。もう少しマシな人生…いや"犬生"も考えてやりたいな。ワンワン。散歩のあと大船駅から東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。本番前に貴闘力さんと焼き肉屋の話をしたのが面白かった。ナルホド。ちゃんこ鍋専門店にしてしまうと季節限定(冬のみ)になりかねないから焼き肉屋で冬は鍋も出す店のほうが効率的ですね。そういう単純なことに気づくにも何軒かの店を潰してからだというから「商売は難しいですよ」。なるほど。本番では意外と知られざる爆弾発言も。「話し合えという人もいますけどね話し合ったあと約束をしても何度も裏切るのが協会なんですよ。私も何度も裏切られました。貴乃花に絶対に認めたらダメだぞと言われていたのを認めたら悪いようにはしないからと言われて認めたあとは首ですからね。だから口約束ではなくすべてを文書にしてるんですよ」私は「昨今大相撲を記録で騒ぐ人がいますが大相撲とはそういうものではない。現役時代の貴乃花は最も美しく強い横綱でした」と話す。他に大見信昭さんも出演。局のクルマで帰宅。イロイロ電話で打ち合わせやらメールでコラム原稿やらの校正のあと晩飯オペラ劇場はカウフマンのヴェルディ『オテッロ』第3&4幕。カウフマンの歌声はイイですねえ。オテッロの悲劇にピッタリ。スッキリした舞台装置にシックな色合いもよかった。最後にデズデモナを殺すシーンでは二人とも真っ赤に血まみれ。白い衣裳を何着用意したのかなと少々要らぬ心配。明日朝が早いので早くベッドへ。

9月28日(金)
朝7時前に起床。パンで朝食のあと大船駅から品川へ。大船駅も品川駅も人・人・人・人・人の波。久しぶりに世の中の出勤風景に遭遇。皆さん黙々と働いておられる。小生もその姿に恥じぬように仕事に励まねば。新幹線で新大阪へ。車中爆睡。新大阪からタクシーで読売テレビへ。『そこまで言って委員会』スタジオ・ビデオ撮り出演。番組は体育の日の前日(10月7日)放送で日本のスポーツ特集。パネリストは小生の他に馳浩さん金村義明さん武田修宏さん溝口紀子さん池谷幸雄さん松田丈志さん廣田遙さん。本番前に馳浩さんと現在週一で行われているスポーツ・ディグニティ(スポーツの品位・公正性)に関する会議について30分ほどイロイロ話せたのが良かった。法律を作るか現行の組織で機能強化を図るか。馳さんは後者。小生も後者に近いがスポーツ庁の広報を充実して「スポーツの意味」を広めるべしで意見が一致。何やら政治的合意みたい(笑)。そこへ以前『ちちんぷいぷい』で何度も御一緒した廣田さんが「久しぶりです」と挨拶。廣田さんも最近は『ぷいぷい』は卒業とか。小生もそうなのかな?廣田さんを馳さんに紹介。「女優さんかと思った」本番では日本のスポーツの最近の素晴らしい点や問題点をイロイロ話す。溝口さんなどがテレビでスポーツのことを自由に話せないことを指摘。小生はメディアがジャーナリズムをきちんとしていれば問題点は少なくなるはずと発言。メディアがスポーツを主催したりチームを所有するのは禁止すべき…との発言はカットかな?読売ジャイアンツの話はカットでしょうね。司会の辛坊さんが朝日毎日の高校野球批判を口にしたのもカット?小生の英国議会がBスカイBのプレミアリーグ買収を阻止もカット?米メジャーではメディアのチーム所有は認められない(CNNのテッド・ターナーがブレーブスのオーナーになっていたのはは個人所有)の発言は?メディアとスポーツの関係は政府の問題としてではなくそろそろ国会(国民の代表の会議)の問題にしないとダメですね。イロイロ楽しく話して収録終了。新幹線で帰鎌。晩飯クラシック劇場はバーンスタイン指揮ベートーヴェン『英雄交響曲』。うん。凄い演奏ですね。往復の新幹線で熟睡爆睡したはずなのに眠いので早々にベッドへ。やっぱり移動は疲れるのかな。

BOOK
筒井康隆、日下三蔵『筒井康隆、自作を語る』(早川書房)
筒井康隆、日下三蔵『筒井康隆、自作を語る』(早川書房)
ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス 上下合本版 クノロジーとサピエンスの未来』(河出書房新社)
ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス 上下合本版 クノロジーとサピエンスの未来』(河出書房新社)
ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史(上)』(河出書房新社)
ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史(上)』(河出書房新社)

9月29日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。ナンヤラカンヤラやることはいっぱい。やらなあかんことは山ほど。しかしマァたまには休まなアカン。ワン。ラグビーの平尾誠二さんも疲れたときは徹底して休むと言ってたな。休むことを徹底する。ワンワン。散歩のあと読書。昨日大阪の丸善ジュンク堂へ行ったら『ふたつのオリンピック』が売ってない。ナンデヤネン…と焦ったらスポーツ・コーナーに置いてあった。これは棚の置き場所を変えてもらわないとイケマセンね。けっしてスポーツだけの本ではないですからね。その際に買ったユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』(河出書房新社)(河出書房新社)を読み始める。『サピエンス全史』がマァマァ面白かったので買ったけどこれもマァマァかな。ホモ・サピエンス(賢いヒト)からホモ・デウス(神のヒト)へ。まぁ流れとしてはわかりますけど誰がホモ・デウスと認めるんですかね。猿や鯨が人間は神だと認めてくれるんですかね?人間自身が自分は神だと言うんですかね。まぁ「賢い」くらいで止めておけば自惚れもエエカゲンにせいでで終わるけど「俺は神」やと言い出すとアホやで。けどまぁ本にはイロイロ参考になることが書いてありますな。途中で飽きたので午後からは筒井康隆大先生がインタヴューに答えた一冊『筒井康隆自作を語る』(早川書房)。コレは面白いというか筒井先生の全作品を読破している(と思う)小生にとっては興味深すぎる一冊。一日で頭を柔らかくして晩飯は颱風情報を見ながら。風呂のあと焼酎オペラ劇場は『アイーダ』第3幕と4幕。ズービン・メータ指揮ミラノ・スカラ座の舞台。4幕の地下牢屋(ラダメスとアイーダ)と祈りの場(アムネリス)がピラミッドの内部のような構造になっているのが面白かった。この演出ではアムネリスも最後に自殺するんですね。色彩も美しいペーター・シュタインの演出はすばらしいですね。衣裳(ナナ・チェッキ)と装置(ヴェーゲルバウアー)が優秀なのかな。歌手も高レベル。大満足。マッティ・サルミネン(ランフィス)が出ているのに感激。存在感ありますね。アイーダ(クリスティン・ルイス)もアムネリス(ラチヴェリシュヴィリ)も素晴らしい。ラダメス(ファビオ・サリトーリ)も悪くないけどどうしてもパヴァロティやドミンゴと較べてしまうので可哀想ですね。何もしない一日…というわけでもなかったか。

9月30日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩。「颱風はまだ遠くにあり他人事」。ワン。他人事を「たにんごとと」読まないと五七五にならないけれど「たにんごと」などという日本語はないから「颱風はまだ遠くにあり今は無事」とでもするか…ワンワン…などと考えながら散歩。とはいえだんだん風が強くなってきたようで落ち着いて原稿が書けない。午後になって滅多に閉めない仕事部屋の雨戸を閉める。寝室その他も雨戸を閉めて台風に備える。高台にあるから浸水など水(雨)の心配はないけど風は心配。何かと世間の風当たりまで感じる今日この頃ですからね。原稿が書けないと本を読むほかなくなる。宝島編集部・編『日大の帝王田中英壽理事長と巨大私学の伏魔殿』(宝島社)ふ〜ん。伏魔殿にはいろいろあるんですね。夕方から風雨が強くなって晩飯のあとはビュウビュウと風の音やビシビシと雨粒が雨戸をたたきつける音がキツくなり夜は2階がミシミシと揺れるほど。こーなると酒呑んで寝るほかない。おやすみ。

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