ナンヤラカンヤラ
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DVD
『遊び』
『遊び』
『トランスフォーマー』
『トランスフォーマー』
『スパイキッズ4ワールドタイム・ミッション』
『スパイキッズ4ワールドタイム・ミッション』

9月1日(土)
今日も久しぶりに一日中ゆっくりできる日。にもかかわらず掃除その他はかどりませんなぁ。ヨメサンが町内の寄合とかで朝から出かけて長女は珍しく朝から出勤。昨晩久しぶりに家に帰ってきた長男は午前中爆睡。というわけで俺は昼飯前から映画三昧。増村保造監督『遊び』。野坂昭如原作とあったので借りてきたけど若き関根惠子主演で想像通り青さと酸っぱさに満ちた青春映画。1971年の作品というから俺が浪人時代か。まだまだ貧しかった時代のカゲキ派中年が頭に描いた美しき心中劇…とでも言うべきものか。ま。ええわ。ついでにWOWOWにチャンネルを合わすと『トランスフォーマー』をやってたので見てしまう。ガンダム以来の大型ロボット+変身メカのアイデアBYジャパンのハリウッド映画。あまりに馬鹿馬鹿しくも阿呆臭い内容に思わず最後まで見てしまう(苦笑)。少々ウトウトして船を漕いだと思たらTV画面は『スパイ・キッズ4』なんていうコレマタくだらんというのもくだらんほどのハリウッド映画に遭遇。しかしタイムマシン・マシンを使って過去に帰れば過去の自分に出会う…という話は筒井康隆大先生の短編にもあった。マシンが故障して何度も数分前に戻ってしまい自分ばかりが次々と増えてみんな一緒に現在に戻ってくるという話(タイトルは忘れた)。この話をパクッタのか…ハリウッド映画でもタイム・マシンを使った男の分身が大勢現れる…そんな興味だけで最後まで見てしまう。時間の無駄。反省してホームページ更新用の原稿をまとめたりNews-Log用の原稿をまとめたり…チョイト仕事。夕方黒兵衛と散歩に出たあとヨメハンと長男と一緒に『213』へ行って酒&晩飯。タマにはこんな一日もエエやろ。帰宅後Eテレでパラリンピック。ゲストに有森さんが出てたけどたった1時間。こんなもんかなぁ…シドニー&アテネの頃のほうがもうちょっと放送時間があったような気がする。それでもモット時間を割いて…と書いた。オリンピックは特に取材に動かんでも次々と面白く興味深い特別な情報を電話やメールやネットから得ることがでけたけどパラリンピックは自分から積極的に動かなアカンのですね。これも反省。

DVD
『オール・ザット・ジャズ』
『オール・ザット・ジャズ』
『マルタニズム完全版』
『マルタニズム完全版』
『ミッドウェイ』
『ミッドウェイ』
BOOK
青木健『古代オリエントの宗教』(講談社現代新書)
青木健『古代オリエントの宗教』(講談社現代新書)

9月2日(日)
今日も一日中ゆっくりできる日。もはや久しぶりという言葉は使えません(笑)。これだけゆっくりできる日が続いたのにまとまったことができないでいるんはゆっくり過ごしているからか…。朝久しぶりに『題名のない音楽会』で佐渡裕サン指揮シエナ・ウインド・オケの河口湖での楽しい演奏会を見る。その同じ舞台に先々週辻井伸行クンと一緒に立ったかと思うと感慨も一入…って何を気取っとるねん。あ。一入は「ひとしお」と読みます。午前中に部屋の掃除…と思うものの『古代オリエントの宗教』(青木健・著/講談社現代新書)を読み出すと止まらへん。マンダ教・マニ教・ゾロアスター教・ミトラ信仰・ユダヤ教・キリスト教・アルメニア正教・グノーシス主義・イスラム教イスマーイール派…世界は一家みんな兄弟か。昼飯映画劇場は『ミッドウェイ』。ヘストン・フォンダ・ミッチャム・コバーン・ミフネ…オールスター・キャスト総出演。日本の軍人がみんな流暢な英語を喋っていることと実写と新たに撮影された映像の落差が大きいことと日米恋愛物語が取って付けたみたいなこと以外はナカナカ面白い映画。つまり見所は戦争実写シーンを見れることとアメリカが日本の闘いを評価していることだけか?勝ったアメリカの余裕ですね。しかしまぁこーゆー余裕を持てない国もあるようで…。日本がこの戦いに勝ってたら今頃どーなってたかな?メイキングでプロデューサーが「真珠湾に負けて日系アメリカ人をみんな収容所に入れたのはアメリカの恥ずべき過去の歴史」といってたのは見事な表現。午後からパラリンピックの特集。それにしてもゲームをもっと見たいのに短い時間に解説だらけやな。午後の映画劇場は『オール・ザット・ジャズ』。ボブ・フォッシーの自画自賛的自己否定的自己破壊的自意識過剰自伝映画。それなりに踊りは面白いですけどね。自己主張が強いですねぇ。晩飯音楽劇場は淀川工高吹奏部を全国的に有名にして大阪西成釜ヶ崎なんかでもコンサートをする丸谷明夫先生が東京佼成ウインドオーケストラを指揮した普門館ライヴの見事な演奏。ショスタコの祝典序曲なんかサイコー。自分でマイク持って「六甲おろしは大阪の国歌」なんてしゃべりながらの楽しい大阪人の見事なライヴ。世の中楽しいことはいっぱいありますねえ…。

BOOK
山田治生『いまどきのクラシック音楽の愉しみ方』(アルファベータ)
山田治生『いまどきのクラシック音楽の愉しみ方』(アルファベータ)

9月3日(月)
朝迎えのクルマに乗って文化放送へ。『吉田照美のソコダイジナトコ』…じゃなかった照美さんは夏休みなので局アナの砂山圭太郎さんのソコトコ。パラリンピックの競技をテレビで全然やってくれないことへの不満や準国家機関のNHKはパラリンピックを福祉番組として扱ってる話や作家の岩井志麻子さんが自分の旦那との体験から『週プレ』でオモシロイ韓国人との付き合い方を披露している…などなどを話して番組を終えると予定通り毎日放送のスタッフが訪ねてきて文化放送応接室を借りて夕方のニュース番組『VOICE』のVTR撮り。テーマは来季から阪神タイガースがGM制度を取り入れて中村勝広氏が就任しそう…というのでGMの解説とタイガースの将来について。一言で言うとゼネラル(全般的)マネージャー(管理者)はスペシャル(専門的)マネージャー(監督)やコーチや選手の構成をすべて決めるわけですからチーム作りの責任の所在がはっきりするということですね。ただし阪神がそれを100%GMに任すことができれば…ですが。イロイロ喋って一旦帰宅。意図せぬ仮眠。要するにうたた寝…のあと郵便物の整理をしてたら音楽評論家の山田治生さんから『いまどきのクラシック音楽の愉しみ方』(アルファベータ)という本が送られてきてたのでパラパラ。ツイッターを本にする…のはメディアの矛盾?なんて考えながらNews-Logに原稿送って自分のHP(要するにココ!!)の水曜更新原稿を整理して最近はネットの仕事が増えてきたなぁ…将来はもっと…やろなぁ…と思てたら夕方になったので東京日比谷図書館へ。日本バドミントン指導者連盟主催の緊急シンポジウム『ロンドンオリンピック2012バドミントン競技における「無気力試合」を考える〜勝利至上主義が生んだフェアプレー精神の危機』に出席。所詮は大会ルール(個人競技に一次リーグ制度を持ち込んだこと)の問題…同じルールならウィンブルドンでも同じこと起こるのでそんな馬鹿なことはテニスではやらない…国際ビッグゲームの「見せ方」に未熟なバドミントン界が今後改善していけば良い…そのルール作りに日本も参加すべし…という持論を展開。しかし「サッカーの意識的引き分けも同じ」とか「ボルトの流し走法は別問題」とか「見る人を裏切ってはいけない」とか「スポーツマンシップは守るべし」とか「子供にどう教えればいいのか」とか…プロとアマと教育界といろいろな意見が混在。サッカーなどの現場に較べれば未熟な意見も多くそれぞれの考えを深く話し合えばモット面白くなったはずだけど多くの意見が出たということでもよかった…かな。『ニュース23X』が取材に来てたので帰宅後見る。報道は…まぁこんなもんか。しかしスポーツで勝利至上主義(勝利を一番目指すこと)なんか当然…と素直に言い切れないほど五輪の周辺はカネその他イロイロ蠢いているのですねぇ。

9月4日(火)
さぁ今日は雑誌の原稿書くか…と机に向かうと昼頃から電話がジャンジャン。日本のプロ野球選手会がWBCへの出場を決めたとか。詳しい情報が入らないまま午後4時から新井選手会長が記者会見をするのでそのあとコメントがほしいとか…。慌てていろんなところへ電話して情報を集めると…結局WBCI(ワールド・ベースボール・クラシック・インコーポレーション)から各国への分配金(アメリカ=MLBとMLB選手会=約66%・日本約13%)は変わらない。ただ日本代表チーム(侍ジャパン)のライセンス権とWBC期間以外のスポンサーからの直接収入が認められたとか。しっかしそんなん当たり前のことやんけえ!結局選手会がNPB(日本プロ野球)をせっついて動かして当たり前の権利を確認させただけ。ほな日本での興行権やモロモロの権利は誰が持ってたかというと読売新聞社だから選手会はNPBを動かして読売の持ってる権利をもらった…ということになる…。夕方新聞社やテレビ局から次々と電話。今回の選手会の決定は一歩前進ではなく半歩前進。結局将来(たとえば10年後)のプロ野球やそのときのWBCのあり方の青写真を描けない日本の野球組織の限界…。メディア(読売や朝日)が日本球界(プロ野球や高校野球)を牛耳っている限り発展はない…。そんななかで選手会と新井会長は頑張ったんじゃないですか。だから半歩前進…。電話をかけてきたのは共同通信・毎日新聞・産経新聞・フジテレビ(とくダネ!)・テレ朝(モーニングバード)…。さてどれだけボツになるか…。結局ドタバタしただけで自分の仕事にナラン一日……。ヤングなでしこも負けるし…しかしドイツはデカくて強かったなぁ。そう見えてしまうところがヤングなでしこの未熟なところかな。

DVD
『マンハッタン無宿』
『マンハッタン無宿』

9月5日(水)
朝刊をチェックするとWBCについて朝日が「NPBは大リーグ側から読売が買った権利の一部を無償で手に入れた」と書いてる。それを踏まえてRKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』のスポーツエンターテインメント電話出演。もちろんWBCの話。ついでにこーゆー話(日本のマスメディアがプロ・アマ野球界を支配している惨状!!についての話)は東京のキイ局では喋れなくて日本球界には言論の自由がない…という話もする。日本代表チームの監督もナベツネが決めてるのでは…という話も。聞きたいひとはネットにもうすぐアップされるはずですからそこで聞いてください。
http://rkbr.jp/stamina/

9月5日(水)つづき
RKBラジオが終わったところで昨日電話出演録音をしたテレビ朝日『モーニングバード』から電話。「主婦向けの簡単な解説で話をまとめたので玉木さんのコメントはカットさせてもらいました」とのこと。たかがWBCのことでそんなムズカシイ話をしたかな…と思いつつも反論しても仕方ないのでハイハイと言っておく。しばらくして毎日放送『ちちんぷいぷい』から電話。WBCとプロ野球のこと思い切り話してくださいとのことでプロ野球選手会は結局読売新聞社と戦ったこと…コミッショナーは何もしなかったこと…日本代表の監督はナベツネが決めること…メディアが野球を支配するとどーしよーもないこと…プロ野球はメディアから独立して地域密着の球団として再出発してほしい…などを話す。しばらくしてニッポン放送の『上柳昌彦のゴゴバン』という番組から電話出演依頼。午後2時半頃生電話出演。同様のことを喋る。東京のメディアでもラジオなら自由に喋れる番組もあるのですね。MCの上柳サンから「今度スタジオへ来てゆっくりと喋ってほしい」といわれたので「いつでも喜んで」と答える。そろそろ『メディアよ!スポーツから手を引け!ジャーナリズムに徹しろ!』キャンペーンでも実行に移しましょうか…。そうしないと日本球界は未来がないですからね。

9月5日(水)つづきのつづき
ニッポン放送と相前後して某TV局から電話。WBC日本代表チームの監督選びについて話してほしいという。某新聞社の長老の意見が罷り通るのはオカシイ…と言うと「そこまで話していただかなくても現役監督はペントレースとの兼ね合いがあるからムズカシイとかそーゆーことでいいのですが…」と言うので「今の時期にその程度のコメントなら他の人に…」で断る。ちょっと不愉快。黒兵衛と散歩のあと我が家に来たクリーニング屋さんからニッポン放送でのWBCの電話コメントを自動車で聞いていてオモシロカッタと言われ気分を持ち直す。晩飯映画劇場は久しぶりのクリント・イーストウッド映画『マンハッタン無宿』。女性との絡みやオートバイ・チェイスなんかサイテーにつまらなかったけど『ダーティ・ハリー』シリーズが生まれる前の萌芽と思ってみるとナカナカ面白かった。今日も原稿が書けんかった。明日は必ず書かねば…ヤバイと思いながら…ZZZZZZZZZ。

DVD
『恐怖のメロディ』
『恐怖のメロディ』
『氷の微笑』
『氷の微笑』

9月6日(木)
WBC騒動も一段落で朝からせっせと原稿書き。ロンドン五輪を見に行って騒いだだけのタレントが「取材に行ってきました」とは片腹痛い…と言ったことでモチロン今回のWBC騒動にも触れる。スポーツ&野球に加えてメディアがオーケストラを持ってることも同じ間違いとしてNHK交響楽団や読売日本交響楽団にも触れ…ナカナカ上手く書けんなぁ…と苦労しながらフト携帯を見るとメールが入ってる。原稿は明日の正午までにヨロシクとのこと。気分がラクになって一時休止。原稿は明日午前中に必ず…と返事して昼飯食って郵便物や新聞やメールの整理…しているところへ編集者から電話。あのメールは昨日出したもので締切は今日だとか。ドヒャー!!というわけで夕方から必死のパッチで(これは関西人のよく使う言葉で久しぶりに使います)書きあげる。ちょっと原稿が与太ってるかなぁ…まぁ校正で直そ。で黒兵衛の散歩に行って晩飯映画劇場はクリント・イーストウッド初監督&主演『恐怖のメロディ』。ストーカーという言葉のまだなかった70年代につくられたストーカー映画としてはオモシロカッタ。『氷の微笑』はコノ映画からアイデアをパクッタ?のちにイーストウッドが市長を務めるカーメル市も出てくればジャズ・ファンのイーストウッドらしく近隣のモンタレー・ジャズフェスも出てくる地元サービス映画でもある。現代は『Play Misty for Me』。そういえば初めてニューヨークへ行ったときジャズ・バーで『ミスティ』をリクエストしたなぁ。一緒に行った編集者でジャズ好きのイイヌマくん!憶えてる?この頃の映画は90分が基準やから短くて見やすいのも悪くない。映画のあとサッカー日本代表vsUAE後半戦。このメンバーでUAEにこの闘いなら悪くないけど追加点を取らんけえ…。ま。練習試合ですからね。問題点が出たほうが良いわけですね。ニュースを見るとイーストウッドが共和党の党大会で「何もできない奴は去れ」と演説してた。ま。市長時代から共和党の人ですからね。

DVD
『アイガー・サンクション』
『アイガー・サンクション』

9月7日(金)
秋遠し隣も暑いと汗を拭く。ナンノコッチャ。朝黒兵衛と散歩。黒くてデカイ犬は暑さに弱い。当たり前やな。こっちも汗ビショ。そんな言葉あったかな?シャワーを浴びたあとNews-Logに原稿を送る。中味は今月号の『新潮45』に書いた「負けてもなくな高校球児」を大幅に加筆したもの。タイトルはとりあえず「高校野球からWBCまで日本野球のナンセンス〜球児の涙は不合理の象徴?」と付けておいたら早速アップされて「高校・プロ・WBC…。朝日・読売が手放さない限り野球界に発展はない」と変わっていた。イイですねえ。そういう中味ですからね。それにタイトルは(新聞も雑誌もネットも)編集者のものですからね。昼飯映画劇場はクリント・イーストウッド監督・主演『アイガー・サンクション』。イーストウッドはハリウッド的にアイガー北壁を登る映画を撮りたかったのですね。それでスパイ大作戦を加えて…。まぁイイですけどね。登山が始まるまで90分あるのは引っ張りすぎですね(笑)。しかしいくつか見たアイガー北壁の実話映画には負けますね。当たり前のことですが(笑)。午後からイロイロ部屋の整理をしたあと夕方東京乃木坂へ。久しぶりに(3年半ぶりかな?)グッチ裕三さんのお店『うまいぞお』へ。某編集者と彼のもとでライター生活をはじめた甥っ子と3人でカンパ〜イ。再来年の「東京五輪50周年」に出版予定の『東京五輪本』の打合せも。途中からノンフィクションライターの松瀬学さんもやって来てワイワイガヤガヤ。松瀬さんはNews-Logを紹介してオモシロイ原稿を次々と書き始められた。負けてられません(笑)。久しぶりに痛飲。帰りに新潮社に寄って原稿の校正をする予定だった…けど無理と判断。その判断ができる以上のことはできそうもないのですべて編集者にまかせる。秋遠し頼りになるのは編集者かな…。昔は毎日こんな飲み方をして仕事もしてたなぁ…。もう歳やなぁ。まぁタマにはエエやろ。

DVD
『僕らはみんな生きている』
『僕らはみんな生きている』
COMIC
一色伸幸『僕らはみんな生きている』(小学館)
一色伸幸『僕らはみんな生きている』(小学館)

9月8日(土)
朝部屋の整理。いつまでかかってるねん…と自分でも思うが、なかなか片付かん。ふうう。昼飯映画劇場は(こんなことしてるから部屋が片付かんのやろけど)昨日甥っ子が返してくれたDVDから『僕らはみんな生きている』。日本企業が世界に雄飛してた時代のモーレツサラリーマンの悲哀を描いた映画。この映画は何度見てもオモロイ。けど日本の企業と企業戦士も変わったなぁ…と思わざるをえん。1993年から20年経ったら社会は一変するんですね。また20年後に韓国や中国が同じような映画を作るかどうか…作らんやろね。こんなやさしい映画を作るような日本人やからJapan as No.1の時代もすぐに終わった。まぁそれはかまへんけどウラジオストックでのAPECで胡錦涛と立ち話した野田首相はなんであんなにオドオドと目が泳いでるのか?まるで蛇に睨まれた蛙やないか。とほほ。最近の歴代首相はドーショーもない…と言わざるを得ない悲しさ。これもトホホ…。夕方黒兵衛の散歩に行ったあと『213』へ。朋友のSと晩飯&ドリンク。マスターがうちの孫にミニカーだと思って取っておいてくれたホンダの宣伝グッズが実は超小型手持ち扇風機で小さなビニール製の羽根が回ると赤いネオンのような光で文字や絵が浮かびあがる。おまけにその文字や絵がクルクル回ったり止まったり…。日本の技術は凄いはずやのに…。帰りにTSUTAYAに寄ってDVDを借りる。部屋の掃除はいつまで経っても後まわし…かな。

DVD
『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』

9月9日(日)
朝『題名のない音楽会』で久しぶりに林英哲さんの和太鼓を河口湖音楽祭の録画で聴く。元気やなぁ。同い年とは思えへんなぁ。俺もがんばろ。昼前に近くの印刷屋さんに寄って頼んでおいた名刺を受け取ると「先日のニッポン放送聞きましたよ」と言われる。そーいえば昨日乗ったタクシーの運転手さんにも言われた。聞いてくれてる人は少なくないですね。読売と朝日が手を引かなければ日本の野球はよくならない…という意見は少しずつ浸透するかな…。印刷屋さんのあと横浜の床屋…やなかったヘアサロンへ。野球・サッカー・タイガースの大ファンのマスターに髪をカットしてもらいながら落合の講演会に行った話を聞く。そうか。脳梗塞ではなくて顔面痲痺やったんか。きちんと講演はできるんですね。WBCの監督はやらないのですね。きちんとした理由は言ってないからギャラしだいではやるかな。いろいろ裏話を又聞きしたけど同年代の落合も元気そう。俺も頑張らねば。帰宅後部屋の整理&パラリンピック車椅子テニスをダイジェストで。凄いなぁ国枝選手。けどナンデもっとテレビ中継せんのや?夕方黒兵衛と散歩のあと大相撲初日をチョイト見る。日馬富士横綱行けそうかな…?孫と風呂入ったあとの晩飯映画劇場はメリル・ストリープ主演『鉄の女の涙』。サッチャーの生涯。ストリープの素晴らしい演技で100分程度の長さにまとめたことで最近出色のハリウッド映画。「今の政治家はまず力をほしがるけど昔は何をするかがテーマだった」自民も民主も党首選に出る人は見ているでしょうね。

DVD
『おかえり、はやぶさ』
『おかえり、はやぶさ』
『はやぶさ 遥かなる帰還』
『はやぶさ 遥かなる帰還』
CD
『はやぶさ/HAYABUSA』
『はやぶさ/HAYABUSA』
『ラヂオの時間』
『ラヂオの時間』

9月10日(月)
早朝迎えのクルマに乗って文化放送へ。『吉田照美ソコダイジナトコ』生出演。先週照美サンは夏休みでイタリア旅行。元F1ドライバーのナニーニがフィレンツェでやってるお店(お菓子屋さん)のお土産をいただいていろいろコメント。昨日見たサッチャーの映画の話&APECでの野田立ち話外交の情けなさの話&パラリンピックの話(結局ダイジェストをチョコッとしか見られなかった)&U-18世界野球選手権&WBC問題etc。東京五輪招致の可能性があるのに日本のスポーツはコレでいいの?…。真っ直ぐ帰宅後原稿を書かねば…とはいえ締切は明日かと思うと気合いが入らん。ええ〜い今日は映画三昧!と決めて昼飯映画劇場は『おかえり はやぶさ』。エピソードがお子様向き?もっと科学で押してくれればいいのに…。音楽は冨田勲やけどラストシーンはなんで『トリスタンとイゾルデ』の「愛の死」の音楽なのかヨーわからん。昼飯後映画劇場は『はやぶさ 遥かなる帰還』。辻井クンの音楽がナカナカgood。渡辺謙もハードな演技で他の「はやぶさモノ映画」2作に較べてNASAが出てくるのも悪くない。けど評価で言えば『HAYABUSA』『遥かなる帰還』『おかえり』の順かな。しかし一つの素晴らしい出来事から異なる3つの作品を生んだ「はやぶさ」は偉大。『はやぶさU』が待ち遠しい。映画ではなく再来年打ちあげ予定のサンプルリターン第2弾ですよ。夕方大相撲。日馬富士盤石。黒兵衛と散歩のあと晩飯映画劇場は三谷幸喜初監督作品『ラヂオの時間』。う〜ん。コノ現代日本社会と完全に隔絶した喜劇を笑えと言うのか?何度か台詞に出てきたとおりコレはサムイですよ。『金縛り…』もそやったなぁ。原稿書いたほうが良かったなぁ…。寝よ。

CD
『モーツァルト・アルバム:辻井伸行』
『モーツァルト・アルバム:辻井伸行』

9月11日(火)
原稿締め切り日。書けん。そーゆーときはあるもので書けるまで待つ以外ない。書こうとせずに頭のなかで構成を組み立て直していると編集者からメール。今日が締切です。言われんでもわかっとるわい。しかし出張中で原稿読めるのは明日になります。あ。そうか…。悪しからず。いえいえどーいたしまして。で…執筆中断。ちょびっとづつ読んでる『素晴らしき数学世界』(アレックス・ベロス著/早川書房)を読み出す。ふ〜ん。7877433の約数は3と2625811の2つしかないのか。すごい!何が凄いのかヨーわからんけどスゴイ!πで0123456789という並びが登場するのは17387594880(百七十三億…)桁目だそうです。これもワケわからんままスゴイ!辻井伸行クンのモーツァルトの新譜アルバム聴きながらコノ本読んでると締切も忘れる。デューラーの『メランコリア』という絵もインドのヴェーダ式掛け算もスゴイ。「77×97」は100から引いた数「23」「3」を出して77から3を引く(74)か「77+97」の下2桁(74)をとるかして「23×3」を計算して(69)数字を並べる(7469)とあっという間に答えになる。スゴイ!!何桁の掛け算でも同じらしい。ソンナコトを考えてるとあっという間に夕方。黒兵衛と散歩。晩飯サッカー劇場は日本代表vsイラク戦。テレ朝は煽るなぁ…。敵はジーコ監督やから負けるわけがない…という人はおらんのか。マンU香川抜きで1-0勝利。ホームならあとサイテー1点はほしかったですね。まぁ勝ち点3でよしとするか。早よ寝よ。明日こそ朝から原稿書かねば。

DVD
『ポー川のひかり』
『ポー川のひかり』
『ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」』
『ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」』

9月12日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』電話出演。あっという間に終わってしまった…と感じざるを得なかったパラリンピックについて話す。パラリンピックとコノ程度の関わりしか持てない都市(国)がオリンピック・パラリンピックを招致してもいいものでしょうかねえ?続けて埼玉のFM放送NACK5の『大野勢太郎HYPER RADIO』電録(電話出演録音)。テーマはWBCと日本のプロ野球について。MCの大野勢太郎サンとはおおおおお久しぶりです。浦和レッズの名物サポーターでJリーグについては発足時から思い切り喋らせてもらった。今回も日本のプロ野球を支配するメディアと巨魁について思い切り話させていただく。そして朝のうちに共同通信原稿をスラスラスラと仕上げる。昨日はあんなに書けんかったのに不思議なものです。舌が滑らかになるとキイボードも進むのか?…と思ってると某新聞記者と通信社記者から電話。阪神タイガースの金本選手が引退を決意したらしい。田口選手に続いて…というわけでもないし…中村GMが説得したわけでもないやろけど…潮時ですね。しかしイイ選手でした。晩飯映画劇場は『ポー川のひかり』。ボローニャ大学図書館の書籍をすべて太い釘で打ち付けてポー川の畔の廃屋に隠遁。不法住居に暮らす住民と交流した若き哲学教授の話。住民は彼のことをその風貌からキリストと呼ぶ…エルマンノ・オルミ監督の快作。いやあ素晴らしい映画でした。美しい映画でした。見て良かった…と心の底から思える映画でした。原題は『Cento Chiodi(百本の釘)』。ハリウッドに毒された目と頭と心には素晴らしいクスリでした。一瞬ルチアーノ・パヴァロッティが出演しているのか…と思ったけどそんな風貌の良きイタリア人はザラにいるのですね。

9月13日(木)
朝から読書。『素晴らしき数学世界』にドンドンはまっていく。2の43112609乗マイナス1は現時点で発見されてる最大の素数で1300万桁近くあるらしい。すごい…と思いながら通信社の編集者と電話で昨日入稿した原稿の校正。そうか。調和級数(自然数分の1=1/2+1/3+1/4+1/5…)は無限に発散するけどそこから9の付いた分数を間引くだけで残された級数は23を下回る数に収束するという。ホンマカイナ。∞−∞=有限…スゴイ!と思てると毎日放送『ちちんぷいぷい』のスタッフから電話。スペインの経済情勢やシリア情勢と2020年の東京五輪について。たしかに東京に「神風」が吹いてる…なんて口にした都庁関係者もいますけどパラリンピックに対する意識と対応が低すぎる(関係省庁が分かれてる)ような状態のまま五輪を開催してイイもんでしょうかねえ…。しかしフィボナッチ数列はスゴイ。黄金比はスゴイ!フィボナッチというのはボナッチ家の子供という意味か。マクドナルドのマックやストイコビッチのビッチやフィツジェラルドのフィツやドゴールのドやデステファーノのデと同じか…などと思いながらNews-Logに大相撲の原稿を送ってるとあっという間に夕方。日馬富士も見るのを忘れて大相撲の原稿を送るとは…反省。とはいえ御一読を。http://news-log.jp/黒兵衛と散歩して日馬富士の勝利をニュースで確認。琴欧洲はアカンなぁ。孫と風呂入って晩飯食って…寝る前に再びフィボナッチにのめり込む。ハヤブサが獲物を狙うときは対数螺旋(フィボナッチ螺旋)で回転を小さくしていくのですよね。すると獲物とそれを狙う目の角度がいつも一定になるから。アルキメデス螺旋ではそうなりません。こんなに数学が好きやのに何でルービック・キューブも数独もやる気にならんのやろ…と思いながら熟睡。

DVD
『笑の大学』
『笑の大学』

9月14日(金)
今日は休日。朝からヨメハンと次女と孫と一緒に電車に揺られて千葉の幕張メッセへ。主催者の一つである文化放送からいただいた招待券を持って『世界最大恐竜王国2012DINOKINGDOM』の催しを見に行く。もちろん夏休みイベントだが暑さを避けて…混雑を避けて…と今日まで引き延ばしたところが混雑は避けられたが暑さは余計に残暑がキツイ。おまけに幕張メッセ周辺は宣伝も人影もなく太陽だけがギラギラで2歳になったばかりの孫はバギーでグッスリ眠りだしホンマに世界最大のイベントなんてやってるんかいな…と思って巨大歩道橋を進むとやってましたやってました。ドデカイ展示場のなかにデッカイ恐竜の骨やら実物復元ロボットやら…で目を覚ました孫は大喜びで走り回って大満足。ティラノザウルス(なぜかティンラノザウルスと表記されていたが)にも羽毛が全身を覆ってる新解釈?(新発見?)もあって恐竜イベントは興味が尽きない。お土産に買った「ティンラノザウルス」の人形は顔もド派手な青や赤で毛皮をまとった化粧の下手な関西のオバハンといった面持ち(笑)。えらく真面目な展示で良くできたスケールの大きい文化祭みたいでもうちょっとエンターテインメント性がほしいとこやけどマァ満足。生ビール700円(日本一旨い『213』のナマと同じ値段!で量が少ない!)は高すぎたけど…。大船へ帰って夕方だったので久しぶりに『もり山』へ。ヨメハンと次女は久しぶりに舌鼓。孫は帰りの電車で食べたメロンパンでお腹がふくれてたのか寿司屋デビューは大将が特別に作ってくれた小さな納豆巻き2切れだけ。ナンヤカヤと満足した一日で帰宅後メールチェックだけしてバタングー。ZZZZZZZZ。あ。昨日の本欄に晩飯映画劇場で三谷幸喜の『笑の大学』を見たのを書き忘れてた。所詮は書き忘れるような作品でしたね。舞台上の演劇ならまだしも映画にするには一工夫も二工夫もしないと。その前に戦争や戦時下の生活や検閲の実態を「笑」でぶっ飛ばすほどの気概も迫力も過激さもなかったですね。そーゆー作品が好まれて評価までされるようになった現在の日本社会はやっぱりぬるま湯と言うべきなんでしょうか…。

DVD
『クライシス・オブ・アメリカ』
『クライシス・オブ・アメリカ』
『羊たちの沈黙』
『羊たちの沈黙』
『フィラデルフィア』
『フィラデルフィア』
『影なき狙撃者』
『影なき狙撃者』
『穴』
『穴』
『ぼんち』
『ぼんち』
BOOK
映画秘宝編集部・編『市川崑大全』(洋泉社)
映画秘宝編集部・編『市川崑大全』(洋泉社)

9月15日(土)
朝から仕事…というても締切は来週アタマなので身は入らん。それより中国の反日&アラブの反米デモのほうが気になる。尖閣に対する四川省住民のパッションは理解を超える。まだムハンマドへの侮辱のほうが理解できるかな。中国人のアイデンティティとは…?なんて考えながら『市川崑大全』という本を読み耽る。映画『東京オリンピック』のレベルの高さに改めて納得。好きな映画は『ぼんち』と『穴』かな。見てないのも多いなぁ。イーストウッド・シリーズを見終えたら(あと2〜3本のはず)市川崑シリーズにするか…などと思いながら昼飯食いながらなでしこリーグ。INAC神戸は強すぎますね。早く裾野を広げてJリーグと合体するべきですね。久しぶりに相撲見て…高安&隠岐の海の活躍に満足。竹島とか尖閣なんて四股名は現れへんのかな。韓国相撲に独島はいるのかな?そもそも四股名はないのかな?中国相撲があったら釣魚島の四股名もあるかな?ま。ボルドー・ワインの偽物も出現する国ですから。関係ないか?あるか?晩飯映画劇場は『クライシス・オブ・アメリカ』。『羊たちの沈黙』や『フィラデルフィア』のジョナサン・デミ監督のポリティカル・サスペンス・ミステリー・戦争アクションてんこ盛り結局ハリウッド・エンターテインメント映画。メリル・ストリープが湾岸戦争PTSD脳手術ロボット化されたマザコン息子を副大統領候補から大統領にしようと画策する政治的ステージママ上院議員を熱演。そこに湾岸戦争の上官デンゼル・ワシントンが暗殺者に仕立てあげられて…。アメリカ政治の裏側(的な陰謀)も描かれてるけどチョットやりすぎ。あ。この映画はフランク・シナトラ主演の『影なき狙撃者』のリメイクで原題はどちらも『Manchurian Candidate(満州の立候補者)』。意味がワカラン。満州は文殊(菩薩)から生まれた言葉。関係ないなぁ…。寝よ。

DVD
『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』
『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』

9月16日(日)
連休か…という感覚もなく朝から原稿書き。新書書き下ろしも再開せねば…とパソコンの中味を整理し始めると『Innocennse of Muslims』の14分間ダイジェストを発見。http://www.youtube.com/watch?v=MAiOEV0v2RMこの映像が原因でアラブ圏で大規模な反米デモが起きてる…とはいえ何ともチープなヒドイ映画。ムハンマドが女好きの最低の男に描かれるなどイスラム教徒が怒る理由もわかるけど無視すれば?とも言いたくなるほどドーデモエエ映画。Trailer=予告編とあったけどソンナモン作ってへんやろ…という程度の映画。もともと反米感情があるから騒ぐんでしょうけど中国の反日デモも同じか?四川省の人は尖閣諸島の場所なんて知らんはずですからね。昼飯映画劇場はWOWOWで偶然やってた『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』を見てしまう。ハッハッハッハッハ。稚気溢れるアメリカ人マーベル・コミック正義の味方映画。それ以上に言うことナシ。ナチスのマッド・サイエンティストのヒトラー…じゃなかったヒドラー(英語の発音はハイドラー)博士が地球破壊兵器を研究しているシーンでワーグナーの楽劇『ワルキューレ』第1幕のジークムントの音楽と『神々の黄昏』第3幕のジークフリートの葬送行進曲がくっつけて使われてた。興味が湧いたのはそこだけかな。午後から仕事のあと晩飯映画劇場はBBCの鳥特集。あ。日馬富士の首投げを見損ねてしもた。大失敗。

DVD
『シャンハイ』
『シャンハイ』
CD
『モーツァルト:歌劇「魔笛」』
『モーツァルト:歌劇「魔笛」』
『モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」』
『モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」』
『アダージョ、マーラー 愛の物語』
『アダージョ、マーラー 愛の物語』

9月17日(月)
早朝迎えのクルマに乗って文化放送へ。『吉田照美ソコダイジナトコ』生出演。恐竜の話と全くクダラン政党党首選の話とイスラムの反米デモと中国の反日デモ…の話。ついでにメル・ブルックスの映画『珍説世界史』を引き合いに出してキリストはパロディにできるがムハンマドをパロディにするとイスラム教徒は猛反発するのは何故?(一切の偶像を認めてないから)という話も。あ。『アラビアのロレンス』の話もしたらよかったかな?ロレンスがアラブを率いて戦った相手は?答えはオスマン・トルコって意外と知らない人が多いから。映画は多くのことを教えてくれますねぇ。今日は敬老の日。なんでコンナ日があるの?とフト思って番組スタッフに調べてもろたら兵庫県だかどこかの町だか村だかで行ってた行事を国でも…となったらしい。そうですね…町単位村単位の行事にしとけばいいですね。帰宅してイロイロ仕事。BGMはモーツァルト『魔笛』『コジ』&マーラー。原稿書けず。久しぶりの素晴らしい音楽に聴き惚れたからかな。エエわい。今日は国民の休日や。明日書こ。晩飯映画劇場は『シャンハイ』。クダラン映画を見てしもたなぁ…というのが感想。『7デイズ・イン・チベット』に(裏で)抗議した中国の意を受けて製作した…なんて言う人もいる『パールハーバー』と争うほどオソマツな映画。ま。話題になった(宣伝が大きかった)から職業柄見ておかねば…とは思いますが映画は間違った方向にも人を導くので要注意。

9月18日(火)
部屋でせっせと仕事。せっせせっせ。一方で尖閣周辺も気になる。何故この時期(柳条湖事件の頃に)日本政府は尖閣国有化に踏み切ったのか。国慶節&中国共産党大会&トップ交代等々イロイロ考えてこの一時期にイロイロ済ませようと決意した(野田総理が?石原都知事が?)としたなら深慮遠謀もわからないでもないけどドーモソーでもないようなところがツライ…と思いながらせっせせっせとプロ野球の原稿を書く。昼飯映画劇場は…と思たらDVDプレイヤーのリモコンが壊れて動かん。ショック。仕方ないのでスグ仕事に戻る。せっせせっせ…と仕事するという表現は野良仕事等に向いてそうだが原稿書きもせっせせっせという感じで決して遠くないなぁと思える。原稿書きは野良仕事に似てるのかもしれない。大陸から尖閣に向かった千隻の漁船団はどこに消えた?元寇依頼の神風が吹いたか?…と思いながら町の電器屋さんにリモコンを見てもらったら何か液体をこぼしたアトがあって接点が悪くなってるとか。犯人は…マァまだ餓鬼やからシャーナイわなぁ…と思いながら黒兵衛と散歩。風呂。晩飯映画劇場はムリか…と思てると長男がヒョイとやってきて雑談。尖閣ニュースイロイロ見ながら早よ仰山ゼニ稼げヨと説教(笑)。中国人教授がテレビに出てるけどヤッパリあの人たちは昔の中国の地図に日本領と出てた尖閣も今では中国の領土…と言うんやろなぁ。表向きは…。ところで韓国五輪サッカー選手に対するFIFAの処分発表はナンデ遅れてるの?

9月19日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』電話出演。totoが再来年から外国のサッカーの試合(イングランドのプレミアリーグやイタリアのセリエAなど)にも拡大されることを単なる金集めで日本のスポーツを育てようという発想が皆無なことを批判。スポーツ議員連盟なんてこの程度の頭脳の寄せ集めか!?日本の野球とメディアを切り離そうとかラグビーを企業スポーツから解き放とうという発想は出ないのか?…と考えながら午前中にコラム1本仕上げる。テーマはWBCについて。そう言えば昨日我が家に来てテレビのリモコンの調子を見てくれた電器屋さんも小生が電話出演したニッポン放送を聞いてくれていて「誰も言わないことを言ってくれたので胸がスッとした」と言ってくれた。要するにプロ野球は読売・高校野球は朝日が支配していて野球ジャーナリズムが存在しないから日本の野球は発展しない…ということ。未来はどうなる?読売や朝日に入社した頭の良いエリートはいつになったらコノ「愚」を自ら改めようとするのか?!永遠に気付かないふりをするのか?!昼飯映画劇場…と思たら新しいリモコンがないので見られず。仕方なく『素晴らしき数学世界』読了。コノ本は1日に1章(いや半章)くらいをベッドのなかでゆっくり読んだけど抜群に面白かった。最初は3以上は数えられない(数が存在しない)アマゾンの原住民の話から始まって最後はリーマン幾何とカントールの無限論。この流れは西洋音楽の進化(調性から無調)や絵画の歴史(具象から抽象)にも似てる。小生のスポーツ・ジャーナリズム論(具体的な人間の動作を見て抽象思考に考えを馳せる)にも似てるっちゅうのは我田引水?今日の毎日の朝刊に出てたけど京大のスーガクのセンセが10年以上かけてポアンカレ予想やリーマン予想と並ぶ難問のABC予想を解いたらしいけどそれが正しいかどうかの判定は何年もかかるらしい。スーガクはスゴイ!意味わからんけど(笑)。週末のオペラ講座のレジュメを書きあげた…ところが週末は休日。今月は土曜が5週あるので来週やったか…。ま。エエワ。中国の反日(反政府?)デモは政府の命令で収束。中国の日系企業も雇用を考えたら中国企業ですからね。当然の政府命令でしょうけど日本の政治家たちは戦略を持ってるのでしょうか…?

BOOK
西靖・内田樹・名越康文『辺境ラジオ』(140B)
西靖・内田樹・名越康文『辺境ラジオ』(140B)

9月20日(木)
朝少々早い目に家を出て新横浜から新幹線で久しぶりに大阪へ。毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演の前に隣の丸善ジュンク堂で本選び。ここには安価なオペラDVDシリーズがあるから…と探したけどネライの本はナシ。ならば今流行りのヒッグス粒子の本を…と探したけどコレハ面白そう…と思える本がナシ。ならば昨日数学の本を読み終えたので新たに面白そうなのを…と探すがコレもピンと来る本がナシ。結局『ぷいぷい』司会者の西靖さんと名越康文さんと内田樹さんの対談本『辺境ラジオ』が面白そう…と思ったけどコレハ西サンからもらえるかも…と思って結局本屋で1時間何も買わずに毎日放送へ。本番前に堀ちえみさんから小学生のお嬢さんのスポーツについて相談を受けてると桂南光さんがやってきて「さっき本屋で立ち読みしてはったでしょ?」。南光師匠も本を探してたらしい。amazon派ではない同年代の二人でんなぁ。西サンもやってきたので「新しい本出したンやん」と言うと「あ。お渡しします」ヤッタアー(セッコイなぁ・汗)。久しぶりの『ぷいぷい』で最初に運動会の話して熱い風呂が肌に良いという話やら尖閣諸島の話やらニホンカワウソ絶滅の話やら京都一乗寺のレポートやらヤッパリ関西のテレビはオモロイなぁ…と思いながらいろいろ話して…ナンヤテエ!!西サンは最近四国の山中でニホンカワウソを見たって?コレはみんなで探しに行かねば…とか話したあと新幹線で帰鎌。その前に毎日放送には新しい京都プロジェクトのような部署があることを知る。これは明日の打合せにgood news(ナンノコッチャ)。帰宅すると音楽評論家の平林直哉さんがアナログ・オープンテープの歴史的録音から製作してるCDが届いてて今回はクナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルのワルツ集。コレは名演中の名演というか小生の大好きな逸品。シュトラウスの名演はもちろんカール・コムツァーク作曲のワルツ『バーデン娘』が特にぶっ飛んでる。こーゆーのが好き…というのはヤッパリ俺は少数派かな。

DVD
『ウエスト・サイド物語』
『ウエスト・サイド物語』
『バーンスタイン:ウェスト・サイド・ストーリー/メイキング・オブ・レコーディング』
『バーンスタイン:ウェスト・サイド・ストーリー/メイキング・オブ・レコーディング』
CD
『バーンスタイン:ウェスト・サイド・ストーリー』
『バーンスタイン:ウェスト・サイド・ストーリー』
『ウェスト・サイド・ストーリー』
『ウェスト・サイド・ストーリー』
『ウェスト・サイド・ストーリー/ニュー・ブロードウェイ・キャスト・レコーディング』
『ウェスト・サイド・ストーリー/ニュー・ブロードウェイ・キャスト・レコーディング』
『ウエスト・サイド物語』
『ウエスト・サイド物語』
『ウエスト・サイド物語』
『ウエスト・サイド物語』
『ウェスト・サイド・ストーリー1957年オリジナル・キャストによる録音』
『ウェスト・サイド・ストーリー1957年オリジナル・キャストによる録音』
『ウェスト・サイド・ストーリー』
『ウェスト・サイド・ストーリー』

9月21日(金)
朝適当に仕事して(なんやねん)昼前からヨメハンと東京有楽町へ。東京フォーラムでの映画『ウェストサイド物語』を見に行く。ただしデジタル処理したあとの映画にナマオケの演奏を付け加えたモノ。要するに映像と歌と効果音はアカデミー賞10部門獲得(やったかな?)の映画のまんまでオーケストラ演奏だけが佐渡裕指揮東京フィルというライヴ。まぁオモシロそうやというので足を運んだところがコレが素晴らしい!!マイッタ!!感服!!映像の歌手の歌とナマオケを合わせるだけでもタイヘンと思うけどコレがピッターと合って超迫力。いやぁ素晴らしい演奏とシェイクスピアのドラマでした。……となると初音ミクのクラシック版も佐渡裕指揮で可能か?ちょっと意味が違うか…?昔バーンスタインに死後のことを考えて指揮する姿を3D立体映像ビデオに収めておきたいと申し出た人があったそうな。その立体映像を彼の死後指揮台に上らせて演奏会を開くということで…。するとバーンスタインはこう答えたとか。「やめておこう。そのときのオケの練習は誰がやる?自分が練習の指揮をできずに本番だけというのは考えられないから」。しかし『ウエスト・サイド』の映画はつくづくよくできてるなぁ。音楽もベートーヴェン&ワーグナー&チャイコフスキーを少しイジっただけで物凄いオリジナル作品になってる。ダンスもスゴイ。バーンスタイン&ロビンス&ワイズの天才が存分に発揮されたんやろけどアメリカという国の素晴らしく若い時代のパワーも感じる。映画のあと音楽事務所のS社長&Tサンと新プロジェクトの打合せ。3年後に始める予定のオモシロイ企画!とはいえ少々タイヘン。エネルギーも必要。バーンスタインらが『ウエスト・サイド』を作ったように上手く行くかどうか…(中味をまだ書けなくてスイマセン)。打合せのあと帰宅。長女のBFが来てて晩飯食いながら『ウエスト・サイド…』のDVDを見てしまう。飽きひんなぁ。おまけにメイキングも。これは映画ができて40周年に作ったものでリタ・モレノやリチャード・ベイマーも登場してめっちゃオモシロイ。リタは歳取っても美人やなぁ。

DVD
『6デイズ/7ナイツ』
『6デイズ/7ナイツ』
『エアフォース・ワン』
『エアフォース・ワン』
CD
『ショパン:24の前奏曲/夜想曲/マズルカ/スケルツォ』
『ショパン:24の前奏曲/夜想曲/マズルカ/スケルツォ』
『ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集第1集』
『ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集第1集』

9月22日(土)
朝起きてメシ食ってコンピュータのなかの掃除。おおーっと意外なモノをナンヤラカンヤラ発見!!ホームページやNews-Logのページに使える原稿もある。よしよし…と思いながらもチョット古いかなぁ…。手を加えれば…などと思いながらそーいえば誰だったか人間は10年間仕事をする。あとはその仕事の註釈を書く…と言うた先人がいたことを思い出す(誰やったかなぁ。バーナード・ショウやったかなぁ)。News-Logにはヤッパリ最近書いた原稿に加筆して送ることにする。加筆に結構手間取ったのはBGMにかけたポリーニの最新CD『ショパン:24の前奏曲』に聴き惚れたからか?やっぱりポリーニは凄いなぁ。70歳か。11月の日本でのコンサートはヤッパリ行こかなぁ。原稿送って昼飯映画劇場はハリソン・フォードのドーデモエエ映画『6デイズ/7ナイツ』。悪天候で南太平洋の無人島に不時着したニューヨーカーのワーキングレディとさえない中年の軽飛行機パイロットが無人島で海賊と戦ったり旧日本軍の水上飛行機のフロートを改造したり…で1週間を過ごすうちに…。そして残された婚約者は…。他愛ない恋愛喜劇。途中グッスリ30分寝ても問題なし。荒筋は20分見たらわかったから。それでも見せるハリウッド映画の凄さ。午後は新書の仕事。BGMはベルリン・フィルの若き日本人コンサートマスターの新譜CDベートーヴェンのVnソナタ。ウン。伸びやかにイイ演奏ですねえ。晩飯映画劇場は『エアフォース・ワン』アメリカ大統領専用機がテロリストに乗っ取られベトナム戦歴を誇る大統領が大活躍。以前何度かテレビで見た(というより出逢った)けどキチンと見てなかったので今回はキチンと見る。大統領+アクションができるのはやっぱりハリソン・フォードだけかな。シュワルツネッガーは知事どまり。元市長のイーストウッドも俳優色が強すぎる。映画はキチンと見てもドーデモよかった。ただしアメリカ人のメンタリティがよくわかる。同じような映画を中国人が共産党書記長を主役に作ったらどうなる?日本人が作ったら…?後者は考えてもつまらんけど前者は頭をひねるとイロイロ面白そう。ソレ考えながら寝る。

DVD
『カウボーイ&エイリアン』
『カウボーイ&エイリアン』

9月23日(日)
朝『題名のない音楽会』を見ると堀川高校のオケを佐渡裕さんが指揮してた。音楽科があって佐渡サンの出身校やから当然といえば当然やけどみんな上手いなぁ。それにホールが立派やなぁ。日本の社会は何もかも何処も彼処もどうやら20世紀で一つの頂点に達したようで…その後どーすればエエのんか…必死に頂点にしがみついて周りを見おろすのか…ちょっと頂点を降りて住みやすい場所を探すのか…わかってへんのやな。わからんままに頂点に立ち続けてたら突風に吹き付けられて転げ落ちて…それ以上落ちんようにと必死になって近くの岩にしがみついてるのが現状かな…なんて思いながら茅ヶ崎市民会館へ。近所のコントラバスを弾いてるお嬢さんからチケットをいただいたのでヨメハンと一緒に茅ヶ崎交響楽団のコンサートへ。そこでバッタリ中高時代の朋友のUクンと出会う。某一流電機メーカーの研究所長を退任して今は悠々自適で近所からコンサートを聴きに来たとか。俺が大病から回復した直後にSクンなんかと一緒に酒飲んで以来。いやはや俺も引退する歳か…まだまだ働かんとあかんしなぁ…などと思いながらメンデルスゾーンの『フィンガルの洞窟』やらベートーヴェンの運命やらを楽しむ。シベリウスの『3番』のときは失礼ながらグッスリ休ませていただいた。しかしベートーヴェンの交響曲は凄いなぁ…と改めて思う。音符が完璧に並んでますね。それだけにもっと自由に演奏してほしかったけどマァ身近なオケやから十分満足です。Uクンとはビールでも飲みたかったけど俺は明日が早く彼もクルマとかで次回を約束。帰宅したらちょうど千秋楽大関登場。稀勢の里はあかんなぁ。しかし安馬が…いや日馬富士がスゴイ。抜群の内容の相撲で全勝優勝!白鵬も意地を見せたそれ以上の気合!日本の大相撲はモンゴル勢に救われてるな。試合後の安美錦とのハグもよかった。晩飯映画劇場はハリソン・フォード・シリーズで『カウボーイとエイリアン』。題名だけでオモシロソーと思えるのとロンドン五輪開会式でもエリザベス女王と一緒に開会式で大活躍した007のダニエル・クレイグが共演。しかも始まりのワケのワカラナサ(記憶喪失して負傷したクレイグが西部の荒野で突然襲われるが全員あっという間にやっつけた)で大いに期待したが途中からサイテー。エイリアンがマンガ以下。時間の無駄にもナランうえドーデモエエともいえんほどボケナス映画。サッサと寝よ。明日は早いんやから……。

DVD
『ゴーストライター』
『ゴーストライター』

9月24日(月)
早朝迎えのクルマに乗って文化放送へ。『吉田照美ソコダイジナトコ』生出演。指揮者の佐渡サンの『ウエストサイド物語』生演奏映画について喋ったり自民党野田派になってしまった民主党の話をしたり。ニュースのキイワードは「仕切り直し」で明治時代の相撲は「待った」を繰り返して1時間以上も「仕切って」いたことと中韓との外交もそんな日本文化に習ったほうがイイ…ということについて話したり(日馬富士の相撲と横綱昇進は素晴らしいですがアノ時間制限前立ち合いを無視した相手の目を見ない腕立て伏せ仕切だけはイタダケマセンね)。ニュースのポイントはいつの間にかスポーツ議員連盟がプレミアやセリエAまでのtoto拡大を決めてしまった「愚」について話したり…。ラジオを終えて銀座の茶店(サテンと読みます。古い言葉や・汗・今は死語かな)で本読みながら時間潰したあと山野楽器へ。久しぶりにDVDやらCDやらを仕入れて帰宅&せっせと仕事。夕方の黒兵衛との散歩のあとは晩飯映画劇場。WOWOWの『W座からの招待状』を録画しておいた『ゴーストライター』。ゴーストライターの悲哀&矜恃(小生もやったことがあるのでよくわかります・汗)なんてのもチラッと描かれてるけど大筋は政治家がらみのサスペンス映画。イギリス政界とアメリカCIAの秘密を知ったゴーストライターは…というハリウッド映画チックな展開。とはいえサスガはポランスキー監督。鮮やかに骨太のストーリー展開とオモシロイ映像で楽しませてくれる。ユアン・マクレガーも好演。しかしコレは『W座』でやるモノかなぁ…『ポー川の光』のほうが『W座』に向いてるようやけど普通にWOWOWでやってたし…こんど水丸さんと薫堂さんに聞いてみよ。何のことかワカラン人は毎週日曜WOWOWの『W座からの招待状』を御覧下さい…ってオレはゼッタイ自分の宣伝より他人の宣伝を沢山してるなぁ…トホホ…まぁカマヘンけど…。

9月25日(火)
昨日からヨメハンが京都の実家に帰ったので朝は次女と孫の出勤&保育所行きを見送ったあと今日はじっくり原稿書き…いや今日はゴミ出しの日でせっせせっせとゴミ出し。家事というのは評価も出世もない繰り返しやから男に向かん仕事…と昔バーナード・ショウやったかアート・バックウォルドやったかが書いてたなぁ…とゴミ出しを片付けてイザ原稿書き…と思たけど締切に時間があるときは何故か原稿が進まん。アレヤコレヤ仕事を抱えてギリギリに追い込められんと書けんという心理状態とはケッタイナモンです。とばっかりも言うてられへんので書けるところから…と週末のオペラ講座のレジュメの手直しやらメールやら電話の打合せやら。某新聞から日馬富士横綱昇進の感想を求められるが5人目の外国人横綱をどう思うか…と訊かれて外国出身横綱は5人目かもしれんけど外国人横綱は何人目かワカランでしょと言葉を訂正。外国人の定義はムズカシイ。これからは竹島と尖閣をどう考えるか…で何人かを決めることになるかも…なんて冗談は言うてられへん時代になったなぁ。夜「知識人」の出演するバラエティショウでアメリカと仲良くするか中国と仲良くするかとお笑いタレントに問われて中国と答えた「知識人」が結構大勢いたけどコレは尖閣騒動前のビデオ撮り?日英同盟を持ち出して日本はアングロサクソンと付き合うほうが良いと確か阿川佐和子さんの父親の阿川弘之氏が書いてたけど「脱亜入欧米」論が復活するかな。しかしオスプレイ問題がアノ程度の「言い訳」では…。人的ミスは機械の欠陥ではないの?オスプレイは竹島尖閣の援護にはならんの?アメリカか中国か…?と問われてナンデ日本と答える人はいなかったのか?

9月26日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』電話出演。佐渡さん指揮東京フィルの生演奏による映画『ウエストサイド物語』の話。バーンスタインの音楽もジェローム・ロビンスの振付も最高級で今年から中学生にヒップホップ(ストリートダンス)を教えている体育の教師はこの映画を見ないとダメ!!という話。日本のサッカーが強くなったのも良いプレイを沢山見られるようになったことが基本ですからね。あとは原稿書き。とはいえ自民党の総裁選挙の行方も気になる。昼飯食いながらテレビに齧り付き。石破氏が沢山の党員票を集めたのは運動の成果とか。なるほど。こまめに運動したら票は集まるのか。プラス尖閣&竹島もあって結局安倍氏か…。永田町というのはつくづく国民の気持ちと乖離してる場所なのですね。けどまぁプロ野球は巨人が強くないとやっぱりダメ…なんて中味ゼロの屁理屈を小生に向かって15分も喋った大馬鹿者の阿呆の2世が次期総理候補にならんでよかった。しかしチョット喋ったら阿呆やとわかる程度のあんな人物になんで大勢の自民党国会議員は票を入れるんやろ?ようワカラン。しかし「強い鳩」はおらんようなったんか…。原稿書けんなぁ…。なんかしらんけど疲れてるなぁ…早よ寝よ。

CD
『魔法使いの弟子〜デュトワ/フレンチ・コンサート』
『魔法使いの弟子〜デュトワ/フレンチ・コンサート』
BOOK
高橋秀実『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』(新潮社)
高橋秀実『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』(新潮社)

9月27日(木)
朝起きてすぐにパソコンに向かいコラム1本サアアアアアーッと1時間はほどで書きあげる。書けるときは書けるのだ。BGMがよかったのかな?今週月曜に何気なく買ったデュトワ指揮モントリオール響の『フレンチ・コンサート』。シャブリエの『スペイン』が家のCD棚の何処を探してもないのでヒョイと買う。特徴のない演奏やけどデュトワに期待してもシャーナイし他にもイロイロ楽しい曲が入ってるので予想通りBGMには最適。昼飯自分でレトルトカレー作って食うと昼過ぎ女房が京都から帰宅。何も悪いことできんかったなぁ。三十三年目の浮気という映画はないもんな。午後新潮社から高橋秀実さんの本が新潮社から送られてくる。朝日新聞の書評で『おすもうさん』を取りあげた御礼かな。こんどのテーマは超受験進学校の高校野球で『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』。そーいえば開成は何年か前に東京のベスト16に入ったなぁ。我が母校の洛星も一応進学校で野球も強い。そのルポはロバート・ホワイティングの『和をもって日本となす』角川文庫に紹介されてて結構勝ち進んだとき(ベスト4やったかな)の投手に巨人のスカウトがやってきて大学の面倒もみるけど進学希望は?と訊かれて東大医学部と答えて巨人入りはオジャン。ちょっとイヤミやけど開成とは量的レベルが違うかな。今朝から右足が腫れ上がってて熱持ってる。昨日の夜は風邪かと思て早よ寝たけど黒兵衛との散歩のときに蜂にでも刺されてか…。看護師の次女が右足を見てくれて「コレってヤバイじゃん!!」って看護師の口にする言葉か。明日は病院に行こ。まいったなぁ。

9月28日(金)
朝起きて掛かり付けのお医者さんへ。小生の腫れ上がった足を見た瞬間「ああコレはホウカシキエンですね」ナンジャソレ?と思うと紙に漢字を書いて下さった。蜂窩織炎。黄色ブドウ球菌などの常在菌(何処にでもいる菌)が皮膚の傷口から入って悪さをするらしい。その皮膚の組織と菌の様子が蜂の巣に似てるからこの名が付いたらしい。そういえば最近黒兵衛との散歩で裸足にクロックスを履いただけで草むらに連日分け入ってた。「おそらくソレですね」というわけで即点滴開始。1時間。ギョエッ。こんなことなら本を持ってくればよかったと思いながらホセ・カレーラスが白血病の放射線治療のときにオペラのアリアを小声で歌ってたという話を思い出し頭の中にベートーヴェンの運命交響曲を思い浮かべると4楽章まで進んで終わる寸前ぐらいから熟睡。抗生物質と発熱したときの解熱剤といつもの血圧の降圧剤をもらって昼過ぎに帰宅。原稿の校正1本とNews-Logに原稿送ってマッサージ・チェアの上で横になってウトウト。仕事にならんなぁ。人間やっぱり基本はカラダやな。ココロを云々できるときはカラダが丈夫な証拠やな。漱石も『こころ』を書いたときはまだ吐血してなかったもんな。しかし『からだ』という小説を書くのはむずかしいやろなぁ。とウトウトしながら思ってると看護師の次女が帰宅して「昨日ワタシの言ったとおりじゃん」「ヤバイじゃんと言うただけやないけえ」「ホウカシキエンと言ったジャーン」横からヨメハンも確かに聞いたと証言。患者に通じてないなら言うてないのと同じやないけえ。ま。病名と原因と対処法(抗生物質の服用)がはっきりすると気が休まる。痛風と違うてよかった。ビールが飲める。足に氷を巻いて寝る。さらに悪化すれば入院らしい。いまは祈るしかない。祈りというのは結構重要なのだ。風邪を除いた病気はコレで4度目か…。コレから増えるのかなぁ…。ZZZZZZZZ。

9月28日(金)つづき
昨日書き忘れたことを一つ。NHKスペシャルの『水玉の女王草間彌生の全力疾走』は面白かった。83歳か。エネルギーあるなぁ。しかし彼女のマーケットが世界的に広がるのは世界のメディアが美術ジャーナリズムを心得てるからかもしれん。アーティストが日本で展覧会をやると主催や後援にマスメディアがついて的確なジャーナリズムも働かず他のメディアは無視してマーケットは狭まる。スポーツ(野球)とクラシック・オケ(N響&読響)がこの陥穽に陥って発展の目を失ってる。美術ジャーナリズムよオマエもか。何のことかよくわからない人はNews-Logの小生の記事をお読みください。
http://news-log.jp/

DVD
プッチーニ『トゥーランドット』
プッチーニ『トゥーランドット』
BOOK
『魅惑のオペラ4トゥーランドット』(小学館)
『魅惑のオペラ4トゥーランドット』(小学館)

9月29日(土)
昨日の点滴が劇的に効き目を発揮したのか気分は良い。足の腫れはまだ残ってるけど進行は止まった気配。朝抗生物質を服用して新幹線で名古屋へ。少々早めに中日文化センターに着き中日ツアーズの人と『イタリア・トリノ・オペラ「カルメン」鑑賞ツアー』の打合せ。佐渡裕さんが11月下旬にトリノ王立歌劇場で『カルメン』を見に行くツアー。完売とも言われていたチケットを15枚確保(11月23日)できたのでトリノでオペラを見てミラノでカーサ・ヴェルディ(音楽家憩いの家=スカラ座出演者の養老院)やらスカラ座博物館やらドゥオーモなんかを見物して4泊6日で345,000円。燃油サーチャージというのが別に付くらしいので格安海外ツアーなんかに較べると高額かもしれませんがヨーロッパでも即売り切れの佐渡さんのしかも『カルメン』のチケットを確保したのですから(チケット代は旅行費用に含まれる)…コンナモンかもしれません。14人限定で最少催行人員は8名。さぁコノ不況下どれくらい人が集まるか…。6〜7年前にニューヨーク・メトロポリタン・オペラ・ツアーをやったときは20人くらい集まったかなぁ。『ドン・カルロ』と『ボエーム』見て序でに小生はメル・ブルックスのミュージカル『プロデューサーズ』も見たなぁ。興味のある方は中日ツアーズまで御連絡下さい。TEL052(231)0800 よろしく。

9月29日(土)つづき
てな打合せをしたあとオペラ講座はプッチーニの最終回『トゥーランドット』。よりによって…ではなくグーゼンですがコノ時期に中国が舞台の話。北京の絶世の美女のトゥーランドット姫の話。しかし彼女は氷のような冷たい心の持ち主で求愛に来る周辺国の男(王子)に難しい謎をかけ解けない相手を殺し続ける。なぜならお姫様の先祖には異国人に侵略され虐殺された過去があり復讐の血が騒いでいたのだ。しかしその虐殺者の国(ダッタン)の皇子が現れて謎を解き…イロイロあって二人は愛で結ばれる。少々意味深なストーリー。荒川静香さんが金メダルのバックに使った音楽として『誰も寝てはならぬ』というアリアのメロディが有名になったけどこのストーリーは中国という国(漢民族以外の征服王朝も多い帝国主義国家)を再考するうえでオモシロイところがありますね。北京の紫禁城でもチャン・イーモウの演出で上演されたことがあったけど(メータ指揮フィレンツェ五月祭管弦楽団)中国人はこのオペラをどう思ってるのかな?冷たい心のお姫様が最後には愛に目覚めるというストーリーを中国的と思ってるのか?ちなみにプッチーニの描いた日本女性はアメリカ海軍将校の現地妻として最後は捨てられて自殺する『蝶々夫人』。ただしアメリカ人の夫は後悔して戻ってくるんですけど遅かった…なんて日米安保と関係ないか。ちなみにプッチーニはオペラ『つばめ』でフランス女性(純愛を求めて若者との恋に破れる高級娼婦)やオペラ『西部の娘』でアメリカ女性(縛り首になりそうなギャングを救う酒場の女)も描いてる。こーゆー「お国柄」を表す(ように見える)作品は一応(外務省の人も)知っといたほうがエエかも。ロシアを知るにはムソルグスキーチャイコフスキーのオペラですね。佐藤優さんが「サブ能力」と言ってる奴ですね。なんてことでオペラ講座はトゥーランドット姫のハッピイエンドでプッチーニ編修了。来月からは『土曜サスペンス劇場オペラ殺人事件』です(蔵出しコラム音楽編参照)。

BOOK
『世界の教科書シリーズ2わかりやすい中国の歴史』(明石書店)
『世界の教科書シリーズ2わかりやすい中国の歴史』(明石書店)
『世界の教科書シリーズ6韓国の高校歴史教科書』(明石書店)
『世界の教科書シリーズ6韓国の高校歴史教科書』(明石書店)

9月30日(日)
台風の進路を心配する1日。首都圏直撃はシャーナイけど明日早朝も暴風雨なら文化放送出演がどーなることやら…と心配しても事態が好転するわけでないので庭の整理。とりあえず風で飛びそうなモノを片付ける…というか飛ばないようにする。午後から2階のベランダも同様に整理。ついでにベランダに備え付けた倉庫を整理。古本が大量にあるなかから世界の教科書シリーズ1&2を発見。『新版韓国の歴史 国定韓国高等学校歴史教科書』&『わかりやすい中国の歴史 中国小学校社会教科書』どちらも明石書店2000年発行。ざっと読んだ記憶はあるけど読み直そうと取り出して部屋で読書。まず中国から。全216頁のうち近代の中国が89頁から始まる。漢や唐や元や明や清の歴史はすべて各4〜5頁くらいでオシマイ。皇帝は各王朝1人くらいしか出てこない。圧倒的に現代共産党につながる記述が多い。当たり前か。夕方から風が少し強くなる。雨が強くならないうちに黒兵衛の散歩。メシ食って中国の小学生のための歴史を読みながらコノ教科書を使った連中が今「反日デモ」しとるんか…と思いながら庚午中日戦争(日清戦争)の前まで読んで早々に寝る。

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