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2003年 11月12月
2月2日(月)
最新刊『天職人 玉木正之と輝ける二十六人』(講談社・1600円)にも登場していただいている、ジャズ・ピアニスト山下洋輔氏より本書の感想をいただいた。「(頁順が)1番山下洋輔、2番星野仙一ってスゴイ打順ですね〜(笑)」。今年11月には、イタリア・トリノで山下洋輔作曲の「ピアノ・コンツェルト第一番」の海外初演(ミラノ交響楽団との共演)が決定したそうだ。今からとても楽しみ!


2月4日(水)
近日公開のスポーツジャーナリスト塾生ページに掲載するため、自薦文と肖像写真の提出を参加塾生に課した。もし証明写真のようなものを提出してきたら叱責してやろうと待ち構えていたが、予想に反してカッコイイ肖像写真が多く、最低限のプロ意識はあるもんだと感心した。とはいえ原稿はまだまだ未熟だが・・・。未来の日本のスポーツ・ジャーナリズムを担う人物として、未熟な塾生たちのオモロイ企画にご期待ください。


2月5日(木)
メディア各社より近鉄バファローズの球団名売却問題で、次々と自宅に電話あり。ところが小生は、最新刊『天職人 玉木正之と輝ける二十六人』(講談社・1600円)の打ち上げで外出中。そのため意見は述べられなかったが、この問題は、『スポーツ・ヤア!』の連載コラムできっちり取り上げます。打ち上げでは当HPに絶賛の感想をいただいた。が、「過激さが足りない」との声も。だったら新しいコンテンツとして「玉木のカゲキ講座」で「連載ナベツネ批判」でもやろうかな(笑)。それにしても長嶋茂雄さんの新刊対談本『人生の知恵袋』(幻冬社)でのナベツネの発言はヒドイものだ。あの人はスポーツのことが何もわかってない。それに付き合うナガシマさんも・・・


2月7日(土)
第3回目の『スポーツ・ジャーナリスト実践塾』を開講。これにて小生の教えられることは全て教えた。教えることはもう何もない。あとは塾生たちが仕事をするだけ。「金を稼いでこそ学べる」が当塾の精神やから。


2月11日(水)
PAINTING
ダヴィッド画 『ナポレオンのアルプス越え』
ダヴィッド画
『サン・ベルナール峠を越えるボナパルト』
DVD
高倉健 『昭和残侠伝 血染の唐獅子』
高倉健
『昭和残侠伝 血染の唐獅子』

セバスチャンモフェット著『Japanese Rules』の翻訳原稿が完成。バンザーイ!原作は、東京在住のスコットランド人記者が日本サッカーについて書いた本。高校サッカーからJリーグ、日本代表まで、さらに過去のオリンピック、ワールドカップでの日本サッカーの歩み等々、日本のサッカー事情について詳しく書かれている。面白い内容なので多くの人にぜひ読んでほしい。日本版タイトルは未定(集英社インターナショナル・今年の春〜夏頃出版予定)

同11日(水)
NHKの特番『夢の美術館〜印象派百選』を見ていたら、星野仙一さんが出てきて、「美術なんかわからんけど、好きなのはダヴィッドのナポレオン(アルプスのサン・ベルナール峠を越えるボナパルト=写真)」といったので、思わず「サイコー!」と叫んでしまった。いかにも仙さんらしい!これ以外にないと思える選択!小生がダヴィッドから選ぶなら『マラーの死』ですけどね。そういえば、以前、「憧れの人は?」との質問に、仙さんは間髪を入れず、「高倉健」(写真)と答えた。わかりやすい!(笑)
ダヴィッドといえば、誰でも見たことがある絵は、世界史の教科書に載っていた『テニスコートの誓い』(フランス革命のときの絵ですよね)。でも、このテニスコートが『屋内』であるということに、どれだけの人が気づいていたか・・・。もしも気づいていたらスポーツライターになる素質があります(笑)


2月12日(木)
BSジャパン『ミッドライフ・テレビ』VTR撮り。井上尭之氏に会う。控え室で「クラプトンはまだまだ成長するよ」などと音楽談義。面白かった。スパイダース時代から、やっぱりこの人は別格ですよ。司会の近藤サトさんがオナカを気にしていた(当たり前か・笑)。


2月13日(金)
新国立劇場『サロメ』のパンフレット用原稿の校正戻り。公務員批判をちょいと書いたせいか、4箇所もの書き直しが・・・(笑)。さすが「国立」劇場(爆)。


2月17日(火)
『北海道みちとくらしと未来のネットワーク委員会』に出席するため札幌へ。ニセコ町の逢坂町長(「速度制限を見直すべき」)や北大の山本強教授(「なんでもかんでもITではなく、長期維持型の道路を」)の「道路論」に納得。小樽グランプリは、「未来の道」を考える良い機会でもあるのだ。

同17日(火)
ジャズ・ピアニストの世良譲さん死去の報。札幌で、コンサドーレ監督時代の岡ちゃんや指揮者の佐渡裕さんと一緒に飲んだことを思い出す。佐渡の『ボレロ』の演奏に感激して、ホテルのピアノで即興を一曲。すごい演奏だった。東京でも、あるパーティで御一緒し(そのときは、岡ちゃんが、世良さんのピアノをバックに『想い出のサンフランシスコ』を歌った)、そのあと、家が近かったので一緒にタクシーで帰ったところが、「ワインある? あるなら飲もうよ」といわれ、我が家でワインを飲んだら、御礼に我が家のオンボロ・ピアノで即興を弾いてくださった。素敵な人だった。合掌。


2月18日(水)
CD
森麻季 『あなたがそばにいたら〜Bist du bei mir〜』
森麻季
『あなたがそばにいたら〜Bist du bei mir〜』

ソプラノ歌手森麻季さんのデビュー・アルバム『あなたがそばにいたら』がエイベックス・クラシックスより送られてくる(写真参照)。美しい声で、バッハ、ヘンデルのバロックオペラから、オッフェンバック(ホフマン物語)、J・シュトラウス(春の声)のコロラチューラまで。いいですねえ。フォトジェニックでもあるし、活躍に期待!


2月18日(水)
06年ドイツW杯アジア1次予選オマーン戦をテレビ観戦。後半ロスタイムでの得点でジーコ・ジャパン辛勝。これぞサッカー!だからオモシロイ(といいたくなるほど、トホホの試合でしたな)。この試合内容に批判的な報道が大多数なのは当然だが、今までさんざん弱かった日本サッカーを知る世代からすれば、まだマシな内容ともいえる。これまでの日本代表なら最後のゴールはなくそのまま引き分けだったろう。いや、もっと昔の日本はオマーンのような立場(最後には負け)だったのだ。そう考えると日本も強くなったなあと実感するばかり。本番ではジーコもちゃんと采配することが分かったし・・・(笑)。それにしてもサッカーは見る者の身体に悪い(胃が痛む)スポーツやな、ほんまに・・・。


2月20(金)
『ちちんぷいぷい』(毎日放送)出演のため大阪へ。共演者の千堂あきほさんから、札幌にある生ラムの美味しい店を教えてもらった。こんど北海道に行ったらぜひとも寄ってみたい。食べた感想は、小生のグルメリポートとして後日報告します。


2月21日(土)
大阪へ。スポーツNPO「SCIX」のスポーツ文化講座「関西から日本のスポーツを考えよう」に参加。神戸製鋼ヘッドコーチ兼女子ラグビー日本代表ヘッドコーチの萩本光威氏と、コーチングについて話す(女子ラグビー全日本代表が、ワールドカップでも勝利していることをどれだけの人が知っているんやら)。この講座では毎度有意義で、オモロイ話が続出する。にもかかわらず、ちょいと聴衆が少ない。非常にもったいない。関西人は儲かる話しか興味ないんやろか?


2月24日(火)〜26日(木)
国士舘大学院スポーツシステム研究科にて、3日間、朝夕ぶっ続けの集中講義。サッカーワールドカップのビデオを見せると言いながら、三大テノールのビデオを見せたりと、勝手気ままな講義を決行。学生ウケは非常に良かったのではないかと自画自賛。しかし、疲れた・・・(笑)


2月26日(木)
サッカー日本代表の数名が代表合宿中に無断外出、キャバクラで飲酒していたことが発覚。さらに一般客とトラブルまでとの情報が週刊誌記者から入る。この情報に小生は呆れた。なにも日本代表は清廉潔白であれとは言わない。しかし日本代表、つまり我々の代表がこんなツマラナイ事件を起こした。過去に柳沢が宿泊ホテルを抜け出し、交際中だった女性タレントと過ごした事実が発覚したこともあった。が、この場合は柳沢個人の問題。今回の問題とは大きく異なる。代表選手がこんなくだらない「団体行動」ばかりしているから、いつまでたっても本当の「チームプレー」ができないのだ。詳しくは「スポーツ・ヤア!」の連載コラムを読んでください。


2月28日(土)
名古屋にてスポーツジャーナリスト講座と、オペラ講座。以下はオペラ入門者による「マリア・カラス初体験」レポートです。
<マイルス・デイビス、ジョアン・ジルベルト、ジョルジ・ベン、ジャニス・ジョプリンなどを初めて聞いたときと似たような衝動が全身を駆けぬけた。パンクロック誕生の年に生まれた僕は、人生で初めてクラシックコーナーに立ち入り、「マリア・カラス」のCDを購入。「カルメン」のハバネラから始まる75分間。カラスと過ごす初夜は、アルコールも手伝っていっそう甘美に。「特徴あるマリア・カラスの歌声は、鯖寿しのようにクセになる」の本義を超えて、カラスは僕を骨抜きにした>
これで、またひとり「カラス中毒者」を生み出すことに成功!(笑)


2月29日(日)
秩父宮競技場へラグビー日本選手権を見に行く。スポーツ・ジャーナリスト実践塾の塾生と一緒に、関東学院VSNEC、早稲田VSワールドの試合を観戦。その後、塾生たちと青山の和民にて座談&夕食。塾生のうち学生は就職の問題、社会人は現職との問題で悩み、「プロの壁」にぶつかっているようだ。だからといって、「こっちに来い!」ともいえないし・・・。

Coordinated by 木造隆矢
スポーツヤァ!スポーツジャーナリスト養成塾一期生
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