14期目のオペラ鑑賞講座は「オペラ掘り出しモノ!」と題し、世の中にあまり知られていないオペラで、しかしストーリーも音楽も素晴らしいものを掘り出してお届けします。
最近は、「知らないモノ」「知られてないモノ」が捨て去られ、人気のあるモノばかりが騒がれる世の中。いわばメッセージ(中味)よりもパッケージ(外観)ばかりが注目されています。
そんな風潮に逆らい、本当に面白いモノを掘り出します。「そんなの知らないから…」と言わずにお付き合いください。オペラは、やっぱりオモロイものですから。
第1回 バロック・オペラ再発見
上演される機会は少ないが、オペラの原点とも言えるバロック・オペラ。モンテ・ヴェルディ、リュリ、クープラン、グルック…といった作曲家の作品から、のちのワーグナーやヴェルディの作品にもつながる傑作を探し出します。
第2回 モーツァルトの知られざる世界
一昨年生誕250年を記念してモーツァルトのオペラが全てザルツブルク音楽祭で上演されました。そのなかから普段は滅多に上演されない『見てくれの馬鹿娘』『ルーチョ・シッラ』といった作品の面白さを解説します。
第3回 ジュゼッペ・ヴェルディの知られざる傑作
イタリア・オペラ最大の巨匠ヴェルディの初期の作品『アッティラ』『エルナニ』『ジョアンナ・ダルコ』などを掘り起こし、名作『リゴレット』や『椿姫』の先駆けとなった傑作『ステッフェリオ』を詳しく鑑賞します。
第4回 東欧・ロシアのオペラ再発見
ドヴォルザークの名作『ルサルカ』、リムスキー・コルサコフの『金鶏』、ボロディンの『イーゴリ公』、ムソルグスキーの『ホヴァンシチナ』といった名作の魅力を掘り起こしながらショスタコーヴィチの世界まで旅します。
第5回 現代オペラは何故人気がない?
ベルクの『ヴォツェック』『ルル』、ブリテンの『ピーター・グライムズ』『ヴェニスに死す』『ねじの回転』といった比較的上演機会のある作品を鑑賞し、その魅力と限界を解説します。
第6回 本当の現代オペラとは…
ロッシーニの作品、オッフェンバックやヨハン・シュトラウスのオペレッタを経てミュージカルの世界へ。アーヴィン・バーリンの『キス・ミイ・ケイト』やバーンスタインの諸作品から三枝成彰の『忠臣蔵』まで、楽しい現代オペラを紹介します。
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