映画、TVドラマ、CM、そしてフィギュアスケート。あらゆるシーンで用いられるクラシック音楽。「クラシック」は「堅苦しい音楽」という「間違った常識」を完全に取り除き、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンから、ショパン、シューマン、ブラームスを経てワーグナー、ヴェルディ、ドビュッシー、そして、マーラー、リヒャルト・シュトラウス、ショスタコーヴィチ……まで。クラシック音楽が、誰にも楽しめる、楽しく面白いものであるということを、歴史的に、音楽的に解説。その魅力のすべて、面白さのすべてを、秘蔵の映像(DVD)や音源(CD)を使って紹介します。
<各回予定>
- 第1回 10月24日 交響曲って何?〜小さな交響曲楽しみ方
- オペラの幕開けを待つ音楽(序曲=シンフォニア)が発展して、人間の精神や人生まで表現するようになった交響曲(シンフォニー)。「交響曲の父」と呼ばれるハイドン、交響曲の大改革者であるベートーヴェンの音楽を中心に「交響曲って何?」を探ります。
- 第2回 11月28日 交響曲はもう死んだ?〜大きな交響曲の楽しみ方
- ベートーヴェンの「交響曲の精神」をひきついだブラームス、そして現代音楽として交響曲を創り続けたショスタコーヴィチ、現在最も人気のある(映画音楽にも使われた)マーラーの音楽を中心に、交響曲の発展(肥大化そして死滅?)のあとを追います。
- 第3回 12月26日 ドラマ・スペクタクルの世界〜管弦楽曲・交響詩の楽しみ方
- ベートーヴェンの『田園交響曲』に始まり、ベルリオーズの『幻想交響曲』に引き継がれ、リストやドビュッシー、そしてリヒャルト・シュトラウスが大きく発展させた交響詩の世界。今は映画音楽、劇伴(ドラマの伴奏音楽)にまで発展した音楽を楽しみます。
- 第4回 1月23日 音楽による会話・掛け合いの妙〜協奏曲の楽しみ方
- イタリアで生まれた西洋音楽の世界。そのなかで独奏楽器との合奏という形式で発展したコンチェルト(協奏曲)。ヴィヴァルディの『四季』からチャイコフスキーやラフマニノフのピアノ協奏曲を楽しみながら、その「掛け合い」の面白さを堪能します。
- 第5回 2月27日 純粋音楽の世界〜室内楽曲・独奏曲の楽しみ方
- 音楽の国イタリアにはカンターレ(歌う)と並んでソナーレ(楽器を鳴らす)という単語があります。その言葉から生まれたのがソナタ。ピアノやヴァイオリンの独奏曲や弦楽四重奏をはじめとする室内音楽の世界にこそ音楽(音を楽しむこと)の神髄があります。
- 第6回 3月27日 物語音楽の世界〜オペラ・バレエ音楽の楽しみ方
- 物語を表現する音楽の世界(オペラやバレエ音楽)は、どのようにして生まれ、発展し、現代に引き継がれているのか。ワーグナーやヴェルディのオペラ音楽の世界、チャイコフスキーやドリーヴのバレエ音楽の世界を、歴史を追って楽しみます。
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