ア・カペラ【a capella】「聖堂のように」という意味のラテン語。ヨースケが逆立ちしても演奏できない音楽のこと。
アド・リブ【ad lib】ラテン語の「アド・リビトゥム」(ad libitum)の略。「自由に」の意。「そんなこと言われんかってわかっとるわい」とヨースケが吠えたので、最近は「インプロヴィゼーション」(inprovisation「あらかじめ用意されていないもの」「即興」の意)という言葉が多用されるようになった。が、この言葉も使われすぎたので2003年正月にヨースケが「超即興」(super-inpovisation)という言葉を生んだ。
ヴァイオリン【violin】@男の子なら恥ずかしくて持ち歩けない楽器。A自分が最初に出した音を聴いて嫌にならないような音楽的感性の欠如した人間だけが弾き続けることのできる楽器。Bヨースケが中学時代の数年間だけ手にした楽器。
エルボウ・スマッシュ【elbow smash】肘撃ち。豊登とジャンボ鶴田とヨースケが得意にしている技。ヨースケ以外の二人が故人となったため、この伝統技術の後継者育成が文部科学省の最重要課題となっている。
こてんおんがく【古典音楽】「クラシック音楽」とも言う。@現在も演奏しているくせに「古い」と言いたい音楽家が演奏する音楽のこと。Aアカデミック(正統的)と主張したい音楽家が演奏する音楽のこと。「アカデミズムは自分と無縁のところでちゃんとやっててほしい」とヨースケは言う。
サディズム【sadism】ヨースケの「本質」と作家の筒井康隆氏が喝破した変態性欲の一種。ただし、筒井氏は「陽気な乾いたサディズム」と書いている。「おら、おら、どうだ? 感じるか? もっとか? ほうら・・・」などというサディズムではないところに御注意。
ジャズ【jazz】何かジャンルを決めないとディスクショップにCDを並べてもらえないのでヨースケが選んだ音楽のジャンルのこと。
スキャット【scat】擬音語の一種。小説家ヨースケが得意としている表現法。彼の小説では、ラッパは「ぺえええええ、うびしゃばどびや」と鳴り、水は「しゃばどびうびしゃばどび」と流れる。
スコア【score】@音楽家が食べるオタマジャクシのこと。A五本の罫線の上にCCFGCDCなどと並んだ暗号のこと。Bヨースケは「生もの」が食べられないので、Aを使用している(ヨースケの音楽は「生もの」なので、オタマジャクシや寿司などの「生もの」は共食いになるため、口にしない)。
そば【蕎麦】ヨースケの大好物。一口目は、そばつゆをつけずにズルルルルズルルルルと16ビートで吸い込むのがヨースケ流食べ方。
タケミツ・ホール【武満hall・正式名称は東京オペラシティコンサートホール】「竹光」ではなく「真剣」の演奏が時々聴けるホール。時々でも、そういうホールは珍しい。
ピアノ【piano】「右側は高い音、左側は低い音、ひとつ置きに響きのいい音(和音)が並んでいる誰にでも弾ける楽器」とヨースケは定義する。そういえば体操の金メダリストの塚原光男氏は「月面宙返りは人間なら誰にでもできる動き」と言っていた。人間にできることをやるのが天才。やらないのが凡人。
ピアニスト【pianist】陸の上だけでなく海の上にも生息している人類の稀種。西部開拓時代のアメリカでは「ピアニストを撃つな!」と言われた。フランスの映画監督は「ピアニストを撃て!」と言った。ヨースケは「ピアニストに手を出すな!」と言う。ほな、どないしたらええねん、という人々を椅子に座らせて酩酊させる魔術の持ち主。
ひゃくねんのこどく【百年の孤独】@ノーベル賞作家ガルシア・マルケスの小説の題名。A瓶のラベルにエリック・ドルフィの言葉(When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again.)が小さく書いてある焼酎。Bその小さな文字を教えてくれたヨースケの眼鏡は老眼鏡ではない。
ブルース【blues】@窓を開ければ港が見える、メリケン波止場に灯がともる・・・と、「七七七五調」の都々逸が合う音楽。Aブルーな気持ちになる酩酊系の音楽。B覚醒形のスイングやディキシーなどと組み合わされると、さらにブッ飛ぶ音楽。Cヨースケは、ビールと焼酎を一緒に飲む。ナンノコッチャ。
ボレロ【bolero】ラベル作曲の名曲。名演奏トップスリーは、@ヨースケのソロ。A佐渡裕指揮の演奏。B上海太郎の『愛と麻雀のボレロ』(♪マージャンやりたいやりたいな〜と歌いながら面子が一人、二人、三人と増えてゆく怪演。興味ある方はインターネットで「上海太郎」を検索してください)
モティーフ【motif】プロレスやボクシングのリング、サッカー場、野球場、新宿二丁目、三丁目、立川の並木道、電車の中、猫のエサ場・・・等々、どこにでも落ちているモノ。ただし、音楽大学だけには落ちていないモノ。
ルール【rule】拳骨アリ、肘撃ちアリ、指突きアリ、足蹴りアリ(ただし相手の下半身への攻撃のみ)。頭突きナシ、凶器の使用ナシ、相手の内部に手を入れて弦を引っ掻いたり弾いたりすることはナシ。それ以外は、何でもアリ。今宵のコンサートも、このルールに則って行われるはずです。
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