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8月1日(土)
講談社の『原始仏教』はオモシロイけれど少々ヤヤコシイ。そりゃそうだろう。世界史上屈指の哲人の"考え"を小生のような凡人がそう易々と理解できるはずがない。四聖諦・五蘊・十二処・六識界・十八界…懸命に読む。ナカナカ睡魔が訪れないのは熱帯夜のせいか?熱帯の人はよく本が読めるるのかな?ニャン。午前中は仕事部屋の整理。昼メシ食って昨日見たザルツブルク音楽祭の『アイーダ』第3,4幕を見る。素晴らしい舞台に素晴らしい歌唱。しかしそれ以上に指揮者のムーティに牽引されたウィーン・フィルの素晴らしさに感動。このオケがやる気を出したときは凄いですね。夕方からは「スポーツと戦争」を研究課題にして小生に本ホームページを通じて質問を寄せてくれた関西の高校生への返事を書く。日本のスポーツ界が戦前の軍国主義から受けた最大の悪影響はスポーツをプレイせずに心身を鍛える道具として「他日大いに活動する(つまり兵隊として働く)」ために利用することを目的にあげたことだろう。そこからスポーツをスポーツ以外の目的に利用することが常識化して「親会社」の宣伝や販促のためのスポーツが当たり前になってしまったのですよね。高校生は理解してくれるかな?あ。高校生になった孫にも話さなきゃ。晩メシはBSフジで燕vs虎を見ながら。雨で長い中断が2度。真中・高津両元監督がオモシロイ話を続けるかな…と思ったが雨の神宮球場を映すだけ。こんなの野球中継じゃないよなあ…と思っていたら長い中断のあと試合再開。アナウンサーも解説者も何の断りもなく放送再開。何処に行っとったんや!と思いながら虎の4点リードを見届けてベッドへ。あ。FIFAのインファンティーノは新会社設立をあきらめましたね。トランプ一族を儲けさせるだけの企画がボツになってまずはメデタシですね。

8月2日(日)
『原始仏教』読み続ける。不思議なことに気づく。仏教は複雑な認識から単純化への歴史をたどるのか?四聖諦・五蘊・六識界…等の認識を通じての解脱や涅槃からただ南無阿弥陀仏・南無妙法蓮華経を唱えたり踊り念仏で"済む"ようになったのか…それが「大乗成立」ということなのか?読み進めましょう。ニャン。メッチャ糞暑いなか大嫌いなエアコンをつけて大学生の提出したレポートの採点を開始。中味は十年一日の如く「興味あるスポーツ人にインタヴューするとしてタイトルとともに20の質問を書け」というもの。但し今回は担当教官の提案で「講義への感想文」が加わった。まだ全員の文章を読んだわけではないが次々とスポーツに対する新しい(自分の知らなかった)考え方に出逢えて良かった旨を書いている。それはそれで良かったと思うけど授業中にそれをもっと発言しろよ…とも思って残念。夕方から久し振りに『鮨処もり山』へいって暑気払い。戻り鰹も白焼きも全て美味で暑気を取っ払い。家に帰れば虎の坂本がこの試合2本目のオーバーフェンスで快勝。暑気は完全になくなってベッドへ。UEFAがFIFAのインファンティーノ会長の辞任を求めたらしいけどサッカー・ジャーナリストの大住さんによると彼は来年の会長改選に向けて既に200票近い支持を得ているらしいからね(カネをばらまいてますからね。TAMAKIのスポーツジャーナリズムを見てください)。FIFAはどうなるのかな?JFAのUEFA入りを進めてほしなあ( ^o^)ノ

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『ドリーム』 NASAで差別と偏見にい舞われながら宇宙開発に携わった黒人天才女性数学者たちの実話映画。なかなかイイ映画でした
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8月3日(月)
ベッドでの読書『原始仏教』に少々疲れたので子供部屋の本棚から『手塚治虫マンガ音楽館』(ちくま文庫)なんて本を持ち出して読み出す。「雨のコンダクター」はニクソン大統領のベトナム戦争に反対してL・バーンスタインがハイドンの「戦時ミサ曲」を演奏する話。これはDVDについていた解説で読んだから知っていた。他にロシアの圧政に革命を起こそうとするポーランドの音楽家とショパンを描いた「虹のプレリュード」やニューギニア戦線で亡くなった父親の育てた孔雀と娘のピアニストの物語「白孔雀の歌」。戦前の祖父から戦後の孫や曾孫へと引き継がれる精霊の宿る和太鼓と太鼓打ちの物語「てんてけマーチ」など。やはり反戦の訴えが鋭い名作揃い。どれも面白い。手塚治虫さんはクラシック音楽の造詣も深くピアノも弾ける人だったんですね。ニャン。
8月3日(月)つづき
昨日までの猛暑が何処かに消えて涼しく感じ入る朝。イロイロ準備して夕方から"TAMAKIのスポーツジャーナリズム"の収録。ゲストにウクライナやロシア社会に詳しい大和大学の佐々木正明教授(元産経新聞外報部)を招いて「安青錦の優勝&大関復帰からウクライナとロシアの戦争を考える」をテーマに@ウクライナのドローンによるロシアへの大反撃のなかで安青錦優勝はどう見られてるのかAロシア&ベラルーシのオリンピック復帰の影響は?BIOCの五輪出場全選手に1万ドル支給の影響は?…について話してもらう。メッチャ有意義な話のなかでも最もショッキングだったのはBの「@万ドル支給」の話。それはもちろん各国のNOC(国内オリンピック委員会)を通じて支給されるがNOCが完全に政府の一機関となってる北朝鮮やロシアではカネが選手個人に渡る可能性は低く政府が「使う」可能性が高いと考えられる。ならば現在戦費に困窮しているロシアがそのカネ(1万ドル×出場選手数)を戦争に回す可能性が高くオリンピックの理念(世界平和)とは真逆に使われる可能性が高いと考えられるという。この可能性をIOCのコベントリー会長はどう考えるのかな?
8月3日(月)つづきのつづき
"TAMAKIのスポーツジャーナリズム"YouTuubeの収録のあと晩メシは昼間NHK-BSでやっていた映画『ドリーム』を見ながら。ケネディ大統領時代にソビエトに遅れをとった宇宙開発競争でアメリカのNASAに務める天才黒人女性数学者達が差別の顕在するなかで奮闘する実話を描いた映画。実話とは少々異なる点もあるらしいがナカナカ素晴らしく面白かった。原題は「Hidden Figures=隠された姿(人物たち)」。ハリウッド的ハッピーさに包まれているがこういう映画を創れることがアメリカの良心なのでしょう。ケヴィン・コスナーはいつもカッコイイ役をやってはりまんなあ(^_^)。

8月4日(火)
『手塚治虫音楽館』読み続ける。オモシロイ。「0次元の丘」はフォン=ベルヌの指揮するシベリウスの「トゥオネラの白鳥」をレコードで聞いた子供たちがベトナム戦争で虐殺された子供たちの生まれ変わりとしてベトナムを訪れる話。「うたえペニー」は田舎で歌手を目指してニューヨークの音楽院に入った少女が結構成功してあと一息でデビューというときにやっぱり田舎がイイと戻ってくる話。「おけさのひょう六」は佐渡で踊りの上手かった男の子が大名に招かれて怒りを買い自分は大名に罰せられて目を失うが自分の踊りを遊女や猫に伝えてそれが佐渡おけさとして残るという話。「がらくたの歌」は学生運動若者文化反戦フォークの全盛期に両親を亡くして警官とフォーク歌手に別れた兄弟の悲劇を描いた作品。「ミッドナイト」はヴァイオリン作りの名工と言われた老日本人が死ぬ間際に最高のヴァイオリンを作ってフランス人の世界的ヴァイオリニストに贈るという話。「ロップくん催眠ラッパ」は人々を眠らせる音色を出す催眠ラッパで日本を占領しようとした悪漢国をロップくん(アトムの前身?)が助ける話。手塚治虫のデビュー直後の若描きの作品もあれば大家となってからの作品もあり様々だがどれも優しさと反戦と正義感に満ちたイイ作品でオモシロイ。ニャン。
8月4日(火)つづき
昨日に続き今日も熊本の人々には申し訳ないが気温が低く暑さを凌げる涼しさ。こーゆーときに締め切り日はまだだが連載を1本やっつけておく。『スポーツゴジラ』の連載『走』の第19回目として「より速く・より高く・より強く」に「より美しく」「より人間らしく」を加えたハンス・レンク(1960年ローマ五輪の金メダリストで哲学者)の意見を書く。「より人間らしく」を「ドーピング」や「反則をしないこと」という人間の美徳を指すと考えれば納得ですね。速く仕上げることができたので昨日に続きNHK-BSで放送していた映画『刑事ジョン・ブック目撃者』を見る。アーミッシュ(現代文明に背を向けて自動車や電化製品を拒否してキリスト教信仰とともに17世紀の生活を続けるアメリカの人々)の生活をアメリカ人に知らせる映画なんでしょうが警察もの映画としても結末もハリウッド的でマアマアでしたね。晩メシは横浜vs阪神戦を見ながら。虎はチャンスに決定打がなかなか打てずに0−1で敗戦。続けて広島vs巨人は延長12回広島のファビアンにさよならホーマーが飛び出して4−3で広島の逆転勝利。野球はいろんなことが起こりますね。だからオモシロイのでしょうけど"パンとサーカス"にばかりに満足していては皇室典範の改悪や防衛費の意味不明の増額や南海トラフ地震の心配のある大阪を副都心にしようとしていることなどを見落としてしまわないよう注意すべきですね。

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『オーメン』 やっとキチンと見ました。内容はドーデモイイ話ですが映画の創り方は上手いですね
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8月5日(水)
『手塚治虫音楽館』完読。少し現代にそぐわない点があるにしろ面白かった。「鳥人体系」は勝手な人間社会を征服しようとする鳥たちが最後に残った善人の爺さんをみんなの歌で野辺送りにする話。「ブラック・ジャック/ストラディバリウス」は旅客機が北極圏に不時着してたまたま世界的ヴァイオリニストと乗り合わせたブラック・ジャックが彼の指の凍傷を治療できず結局名器ストラディバリウスと共に埋葬する話。それにエッセイが3本。「フィガロの結婚と私」「僕とチャイコフスキー」「二つのバッハ」…《『リボンの騎士』のモデルはケルビーノ》だとか《チャイコフスキーはロシアの歌謡曲》で《もしもチャイオフスキーが日本人だったら古賀政男くらいの巨匠になっただろう》と音楽エッセイも面白かった。ニャン。ベッドを出て朝パンのあとRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマは7月31日の燕vs虎で投手の才木がバッター岩田に19球粘られてレフト前ヒットを許した話。1打者に対する最多投球数は2024年9月22日竜の涌井投手が鯉の矢野選手に22球粘られて四球を出したこと。その他いろいろ打者がファウルで粘った話をしたが「ファウル36球で打者アウト」という"都市伝説"が意外と知られていないことに驚いた。兵法の「三十六計逃げるに如かず」から生まれたウソだったらしいが京都の禅寺の境内で草野球タイコベース(テイクワンベースという言葉の変形)をやっていた我々ガキは東山も36峰だからファウルも36球までと妙な納得をしていたものです(>_<)。
8月5日(水)つづき
ラジオのあとのデスクワークは今日から何日かかかって大学生のレポートの採点。そもそも大学の勉強(学習)の結果に採点(評価)なんて必要ないと大学の授業を数回出ただけで単位など一つも取らなかった小生は考えている(もしも採点=資格試験が必要なら面接で判定すべきですね)。しかしそんなことを今更言っても仕方ないので「興味あるスポーツ人に20のインタヴュー項目をタイトルとともにA4用紙1枚に書く」というテーマを採点し始める。タイトルの面白さで30点満点。インタヴューの流れで30点満点。文章の明確さで30点満点…など細かく採点基準を決めて詳しく読んでゆく。23人の受講学生全員がモハメド・アリから日本の女子ラクロス選手まで異なるインタヴュー相手を選んでいたのは嬉しかったですね。肩の凝る作業のBGMは櫻川唯丸の江州音頭を聞きながらガンバる。元気が出るうえ明日は広島の原爆忌ですからね(彼は原爆の歌も唄ってますからね)。夕方からは高校野球の開会式を朝日放送のネットで見る。朝日のアナウンサーも解説者も高校生の入場行進を絶賛していたが小生は出場49校のうち33校が自衛隊の行進そっくりの拳を握った腕を前後に大きく振る行進をしていたのが気持ち悪かった(拳を握らなかった高校は3校しかなかった)。レポートの採点で結構疲れた身体を散歩で整えて晩メシは昼間NHK-BSがやっていた『オーメン』を見ながら。ミステリーとともにオカルトものの映画が(キューブリックの『シャイニング』以外)大嫌いだった小生はコノ有名な映画をこれまで見たことがなかった。がNHK-BSでタイトルにBurt Lancasterという文字を見て録画。話の内容はドーデモイイが映画の作り方は上手い作品でしたね。

8月6日(木)
昨日見た映画『オーメン』の最後のシーン=生き残った悪魔の子供の笑顔がどこかで見た顔だと気になって『美少年美術史 禁じられた欲望の歴史』(池上英洋・川口清香・著/ちくま学芸文庫)をベッドに持ち込む。すると…ありました!ルーヴル美術館収蔵のエティエンヌ=モーリス・ファルコネ作の大理石像「クピド(キューピット)」の顔にそっくり。天使が堕天使として悪魔になるわけですから映画監督もコレを参考にしたのでしょうね。解説にもこう書かれています。《可愛さのなかに幼児特有のある種の残酷さををたたえた目付きと笑みが印象的だ》ナルホド。キューピットの足下には薔薇(ヴィーナスが悲恋の末に薔薇の棘に刺されて流した血で白薔薇を赤薔薇に変えた女神を象徴する花)もあり「可愛い天使像」にはどこか怖さもありますね。それにしても西洋美術はギリシア・ローマ神話や聖書の物語の勉強が詰まってますなぁ。『美少年美術史』の他にも池上英洋氏の『官能美術史』『残酷美術史』を読めばよくわかります。
8月6日(木)つづき
ベッドを出て朝パンのときにNHKで広島市の平和の祭典を見る。「非核三原則」を「コレからも守る」とは言わなかった高市首相は席に座ってるときかなり眠たそうでしたね。日本政府はもっと声を大にして核兵器の悲惨さ(人類の文明とは共存できないこと)と完全な廃絶を主張しなければならないはずなのにいまの内閣では無理かな。嗚呼。それにしても核保有論など論外です!ナサケナイ。今日は終日大学生のレポートを詳しく読んで採点。1人のレポートを読み終わる度に椅子から立って身体を伸ばして深呼吸と軽く運動。若いときのように2晩連続徹夜して平気…というわけには行きまへんなあ。まぁ歳相応にがんばりまひょ。晩メシは広島vs巨人戦を見ながら。広島のユニフォームは全選手が背番号86(8月6日)でHIROSHIMAの文字。胸にはPEACE。5回終了時にはスタジアムの観客席全体が緑色(平和な日常)になり原爆ドームの高さの位置だけが赤色(原爆投下?)に。そしてJ・レノンの「イマジン」の合唱。翻訳がスコアボードやTV中継にも出れば良かったですけど8月6日のカープの試合は毎年広島でやるようにNPBで決めるべきですね。

8月7日(金)
映画『オーメン』をキッカケに詳しく読み始めた『美少年の美術史』オモシロイ。《成熟した年長者(エラステス/念者とも呼ばれる)が未成熟な年少者(エコメノス)を教育する(パイデイア)当時(古代ギリシア)の習慣がパイデラスティア》で単なる男色とは違うわけですね。そこから様々な美少年を経て三島由紀夫の愛した聖セバスティアヌスまでイロイロ勉強。イタリア語のジョヴァンニやフランス語のジュアンやスペイン語のファンはみんな「ヨハン」のことなんですね…なんて単純なことに今頃気付く。俗世間の敬語の「ドン」を付けたドン・ジョヴァンニやドン・ジュアンやドン・ファンは名前からして一種の堕天使というわけか…なんてことに70歳を過ぎて今頃納得。ニャン。今日も終日学生のレポート読み&採点。担当教官のアイデアで小生の講義に対する感想文の書いてもらったが採点の一種としての感想文だから悪く書く学生は皆無。全員褒め言葉で面白くない。レポートは全部読み終わってさぁ採点をどーするか…はじっくり考えましょう。
8月7日(金)つづき
晩メシはJリーグ「新秋春制」の開幕戦を見ながら。オープニング・セレモニーは短く纏まっていて良かったですね。今日の国立競技場へは長女が仕事を兼ねて見に行ってるらしいが1993年のJリーグの開幕のときは小生が少々Jの仕事を手伝っていたこともあって家族全員が旧国立競技場で観戦。そのとき長女は小6で日光へ修学旅行に行ってたが先生の許可をもらって小生が迎えに行って国立で待ち合わせたヨメハンや他の子と合流してヴェルディvsマリノスを観戦。長女は2つの開幕戦を現場で見た結構珍しい存在になれたわけか(笑)。俺とヨメハンはマリノスvsアントラーズをワイン飲みながらTV観戦。16歳の三井寺の先制ゴールは見事だったけど実力に勝るアントラーズが4-3の逆転勝利。Jのサッカーはいつも面白いですね。

8月8日(土)
ベッドでの読書『美少年美術史』読み進む。ドナテッロもヴェロッキオもミケランジェロもそしてレオナルド・ダ・ビンチもカラヴァッジョも全て同性愛者だったのですね。それも古代ギリシア時代同様のパイデラスティア(年長者の少年愛)でルネサンス(古典復興)は美術や彫刻や詩の世界だけでなく日常社会も古典(グレコローマンの世界)を復活させていたのですね。ニャン。数日前のテレ朝モーニングショーでウクライナ問題を解説していたのは大和大学の佐々木正明教授(元産経外報部記者)で来週月曜からの"TAMAKIのスポーツジャーナリズム"にも出演して安青錦とウクライナ・ロシア問題について語ってもらいます…と思っていたら昨日は現在"TAMAKIのスポーツジャーナリズム"に出演して過激な日本サッカーUEFA移転論を展開しているサッカー・ジャーナリストの後藤健生さんが出演。そう言えば数日前に派手で奇抜な服装で見事な地震論を展開していたのは京都大学の鎌田浩氏で小生が感激した『日本史から地学を読みなおす』(講談社現代新書)の著者だった。面白い人をコメンテイターに招き始めた『モーニングショー』は小生や小林信也さんのゲスト出演を復活させて『真夏の甲子園はいらない』(岩波ブックレット)について話させてくれるようになるかも…というのは無理でしょうねえ(笑)。
8月8日(土)つづき
デスクワークは大学生のレポートの採点完了。報告要旨に学生たちの点数を書き込み二日間ほど"寝かせる"。そして新鮮な気持ちになって改めて読み返してから担当教官に送る。昔からそうしている儀式みたいなものだけど酒や発酵食品のの発酵と同じで少し寝かせたほうが新鮮な目で読み直せますからね。TVでラグビーの日本vsオーストラリア戦を見る。接戦までは持ち込めてもここから勝利への距離は遠いはず。どうすれば強化につながるのか…かつて平尾誠二さんは女子ラグビー人口の増加を強調されてましたけどね。その子供たちがラグビーをするようになるのにたった(!)20〜30年しかからないという短期(!)のプラン。Jリーグ百年構想とまでは言わないけどラグビー界も短期と長期のプランを聞きたいですね。晩飯は『報道特集』や町田vs東京を見ながら。あと1本の原稿をお盆前に済ませるか…お盆後でいいか…仕事してから休むか…休んでから仕事するか…悩みますなぁ。

8月9日(日)
ベッドでの読書『美少年美術史 禁じられた欲望の歴史』(池上英洋/川口清香・著/ちくま学芸文庫)読了。非常に面白く勉強になりました。《古代ギリシア・ローマの芸術を理想視》するルネサンスから新古典主義につながり《古代ギリシア的鍛錬を受けた肉体》が称賛されるようになり《この流れは19世紀を通じて今日の体育教育が整備される動きと一致している。1896年から始まる近代オリンピック大会はまさにこの流れの延長線上にある》なるほど。スポーツだけが独自に発展したわけではないのですね。ニャン。少し仕事をしたあとNHKで長崎の「原爆犠牲者慰霊平和式典」の実況中継を見る。長崎市長や県知事が自分の言葉で「核抑止論のウソ」や「核爆弾絶対悪」を語ったのに高市首相の言葉は原稿の棒読みでしたね。《日本国民は恒久の平和を念願し人類相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって平和を愛する諸国民の公正と正義に信頼してわれらの安全と生存を保持しようと決意した》この素晴らしい宣言を「みっともない」とか「ナサケナイ」と言ってる人が「核抑止力」を唱えてるのでしょうね。午後からはバスケットボール(日本vsモンゴル)を見たり野球を見たり。スポーツが反戦(反暴力)思想の上に成り立つ文化であることをアスリートやスポーツ関係者はキチンと学ぶべきでしょうね。晩メシを食べながらBS朝日『日曜スクープ』を見ていたらサヘル・ローズさんというイラン・イラク戦争での孤児だというイラン人女性が旧満洲の日本人孤児を取材したなかなか素晴らしい番組をやっていた。こういう番組は地上波の同時刻にやってほしいものですね。それをやれないのは視聴者の問題?スポンサーの問題?テレビ局の問題?さぁどれでしょう?

8月10日(月)
ベッドでの読書は『原始仏教 ブッダから大乗へ』に戻る。《知恵によってすべての煩悩を断ち切》り《解脱》し《涅槃》の域に入ったブッダはいよいよ《入滅》の時を迎える。《世界は美しい。人にとって生きるということは甘美なものです》という釈尊の言葉は《一切皆苦を基本教義とする仏教の枠組みにおいて(略)現世を肯定するきわめて特筆すべきものとして注目されてきた。(略)ここでの「麗しい」「美しい」とは自然の景観が美しいという意味ではなく修行に適しているという意味である》なるほど確かにそうでしょうが死を迎える間際の悟った人間には周囲の景観も皆美しく見えるものだと言うことで良いのではないでしょうか?ブッダも結構人間的なところがイイですよね。ニャン。最近老猫虎太郎は戸を開けても外に出なくなった。暑いからだろうけど歳を経て悟ったからかな。彼にも世界が美しく見えてるのかな?山川草木犬猫悉皆成仏ですからね。南無阿弥陀仏。締め切り前の原稿書きはやはり気分が乗らず大学生の採点結果を見直して担当教官に38点から96点までの採点結果を送稿。半年間の一仕事の区切り。さて来年はどうするか。体力と相談してもう少し考えましょ。知力はまだまだ大丈夫のようですからね。仕事しながら高校野球横浜vs沖縄尚学の試合を横目でチラチラ。守備が上手いですね。プロ並みに思えてしまいますね。甲子園球場は満員。みんなレベルの高い試合を見に来てるのですね。だったらこの収入は誰に還元されるべきでしょうねえ?お盆ですから晩メシ時には仏壇前で親父とお袋に日本酒で乾杯。

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『シャッター・アイランド』 孫が高校で途中まで見せられたので一緒に最後まで見たデカプリオ主演の孤立した精神病院の話。スコセッシ監督のスゴイ映画です
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8月11日(火)
ベッドでの読書『原始仏教』もうすぐ完読。仏教にはキリスト教やイスラム教のような異端が存在しないという点が最も東洋的と言えるのかもしれない。経典の選択の違いや教理体系の違いはあっても異端を理由とする破門はない。その結果仏教の原則は《異端なき多元性》となる。だから異端を排除したり異端や異神(仏)に起因する宗教戦争もない(とは言えないけれどメッチャ少ない)。そこが仏教の他の宗教よりも優れた点と言えるのかどうかはわからないが仏教が他の宗教よりも少しは平和的と言えそうですね。ニャン。『スポーツゴジラ』の連載『走』の第19回をチェックし直して送稿。哲学者ハンス・レンク(1960年ローマ五輪の金メダリスト)が五輪のモットーの「より速く・より高く・より強く」では不十分なので「より美しく」と「より人間らしく」を付け加えた話を書く。近代社会のモットーとも言える「速く・高く・強く」は近い将来消えてなくなるかも?
8月11日(火)つづき
午後から長女と高1の孫が来宅するというので大船駅まで迎えに行って隣家のネパール人夫妻が経営するインド料理店「ムーティ・マハル」で昼食。この店のカレーはホントに美味しい。みんなで帰宅して映画鑑賞は長男が高校の授業で途中まで見せられたというでカプリオ主演の『シャット・アイランド』を見る。精神病院の話。なかなか複雑で興味深い映画。コレを見せる高校の保健体育の授業はナカナカのものだと感心しながら監督は誰だと思ったらマーティン・スコセッシだった。納得。チョイと昼寝ならぬ"夕方寝"のあと晩メシはみんなでワイワイしながらサラダと笊蕎麦。精神病院がテーマならこっちの映画のほうが凄いとミロス・フォアマン監督ジャック・ニコルソン主演の『カッコーの巣の上で』を子供たちに見せる。俺も久し振りに見直したら最後にロボトミー手術をやられたニコルソンを殺したチーフが精神病院の窓を破って逃げてゆくシーンで泣いてしまっった。最高に素晴らしいイイ映画ですね。前に家に来たときに同じフォアマン監督の『アマデウス』を見ていた孫も感激したようでした。

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『最高の人生の見つけ方』 大富豪の病院のオーナーと真面目な自動車修理工場経営者。二人の老人癌患者が蕩尽三昧して人生を考える有り得ない面白話
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8月12日(水)
ベッドでの読書『原始仏教 ブッダから大乗成立へ』(清水俊史・著/講談社現代新書)読了。非常に勉強になりました。《仏教の分裂が単純な「異端狩り」に向かわなかったのはサンガ(仏教教団)が本質的にローカルな自治共同体として設計されているからである》なるほど。《原始仏教徒は古代インドに生まれた一つの思想革新であると同時にその革新が共同体として制度化され言葉として継承され信仰のダイナミズムのなかで解釈の分岐を経ながら世界宗教へと展開していった過程そのものである》ナルホド。仏教は"グローカル"の先駆け的存在だったわけですね。ニャン。朝パンのあとRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマは日本人にとっての8月と言うことで戦争とスポーツについてイロイロ話す。非暴力から生まれたスポーツで軍隊の"真似事"をするのはオカシイと力説。戦前の帝国陸軍の分列行進を真似た高校野球開会式の入場行進が今ではスカリ自衛隊そっくりの更新になってしまったことは主催社の朝日新聞社も考え直すべきダ!と話したあとヨメハン&長女&孫で散歩。人数が多いと坂道も力が出るもんですね。何の映画を見たいかと孫に訊くと何かで聞いた『最強の二人』を見たいと言う。どこかで聞いたタイトルだと思ったら何ヶ月か前にNHK-BSでやっていたのを見て感激した映画だと思い出す。事故で全身が不自由になった億万長者の介護を少々破天荒な黒人が引き受けて仲良くなるという実話に基づくフランス映画。孫と一緒に見直す。確かに良い映画でした。少々休んで夕方少し離れたコンビニまでみんなで買い物。晩メシ前の映画はジャック・ニコルソン&デンゼル・ワシントンの『最高の人生の見つけ方』。昼間見たフランス映画と少し似たハリウッド映画。昨日&今日で立て続けに4本もイイ映画を見る。こーゆーお盆休みも良いだろうと思ってると次女がもう一人の笑2の孫を連れて来宅。ワイワイガヤガヤ夜遅くまでワイン&イロイロ話。こんなお盆休みもありかなと思いながらベッドへ。

8月13日(木)
ベッドでの読書は岡崎勝世『世界史の日本史』(講談社現代新書)読み始める。タイトルの意味がイマイチよくわからないけれど明治以来の日本の学校で世界史がどのように教えられていたかが書かれていてナカナカ面白い。西洋史の教科書はアダムとイヴからアブラハムやノアの方舟など旧約聖書の記述から始まったりもしたのですね。ニャン。朝パンのあと長女や孫と散歩。昨日の夕方の散歩で少し遠いコンビニまで往復したのが響いたのか脚がかなり弱ってる。散歩だけで疲れた。足を強くするためにどれくらい歩けば良いのか判断が難しいですナァ。イヤ昨晩遅くまで次女とワインを飲んだことが祟ったのかも(>_<)。家族たちは買い物に出たけど俺は家でダラダラと読書etc.寝正月という言葉は聞いたことがあるけど寝盆という言葉もあるのかな?買い物から帰ってきた連中と一緒に晩飯。ハハハ阪神が巨人を3タテ。今日は早く寝る。休日は仕事をする以上に疲れますな。トホホ。

8月14日(金)
『世界史の日本史』読み続ける。かなり学術的とはいえオモシロイ。昭和10年に《当時の正統的学説となっていた》天皇機関説が右翼・軍部の圧力と政府によって否定され《国体明徴運動推進を宣言》された結果世界史の教育も大きく右傾化。《ローマの盛衰に就きては特に国家の興亡が国民の自覚に依ることを注意せしむべし》《「自由主義及国民主義の発展」では(略)我が国との異同に就きて比較考察せしむべし》そして《國史》では《文部省思想局が「国体の本義」を出版。その第一部「大日本国体」では冒頭で「大日本帝国は万世一系の天皇皇祖の神勅を奉じて永遠にこれを統治し給ふ。これ我が万古不易の国体である」とし而してこの大義に基づき大家族国家として億兆一心聖旨を奉体して克く忠孝の美徳を発揮する。是れ我が国体の精華とするところである》なるほど大日本帝国は臣民を天皇の赤子とする大家族国家だったのですね。《「神勅」とは天孫降臨に際し天照大神が瓊瓊杵尊に与えた勅を指しその子孫である天皇を「現御神(明神)或いは現人神」とする根拠ともなっている。そしてこの国体の特質から日本に独特な道徳や義務などが導き出され「億兆心を一にして天皇に仕へ奉る」という臣民の道が説かれている》このあたり大日本帝国憲法から日本国憲法に変わっているのに口にする輩がいるから繰り返されないようにキチンと頭に入れておきたいですね。しかし天照大神から生まれた天皇が何故男系でなければならないのかワカランですナァ。ニャン。デスクワークは『スポーツゴジラ』の連載をしたり孫の夏休みのレポートのためのインタヴューを受けたり(笑)。晩メシはワイワイガヤガヤ。連日の遊び疲れか早々にベッドへ。

8月15日(土)
ベッドでの読書『世界史の日本史』は戦後の歴史教育の突入。戦後の《民主主義教育》から《GHQの逆コース》に従って《教育における保守反動の時代に移行(略)。社会科の目標は「有為の民主的市民の形成」から「国家及び社会の有為なな形成者として必要な資格を養うこと」に変わる》嗚呼。ベッドを出て朝パンのあと少々仕事してNHKで「全国戦没者追悼式」の実況中継を見る。その後のニュースで高市首相が式辞で「反省」という言葉を使わなかったことを知るが驚かず。政治的理念とかしそうと言うよりも右翼に擦り寄って首相を続けたいだけの人の言葉にいちいち目くじら立てても仕方ないですからね…と思ったが続く「戦争の惨禍を二度と繰り返させない」という言葉には驚いた。「させない」とは誰に向かっての言葉なのか?「繰り返さない」と言うべき言葉を間違えたのか?まさか?過去の日本の責任は何処へ行ったの?と思ったが…これはひょっとして「自衛隊の長」としての首相が自衛隊員に向かって「戦争の惨禍を繰り返させない!」と言ったとしたらスゴイなぁとも思ったけれど…マサカ…。しかし今はそう解釈しておきまひょ。午後から子供と孫たちは川崎フロンターレvs京都サンガの試合を見に等々力競技場へ。俺はデスクワークで『ZAITEN』の連載を執筆。ほぼ完成させたあと晩メシは久し振りにヨメハンと二人で静かに仲良くサンフレッチェ広島vs浦和レッズの試合を見ながら。実力で勝る広島が4-1で勝利。川崎vs京都は2-2の引き分けだったらしいけどフロンターレ関係の仕事をしている長女の案内で試合前のイベントや食事を楽しんで試合も楽しんだ次女と孫たちが夜の10時過ぎに帰宅したのを見届けてベッドへ。

8月16日(日)
岡崎勝世『世界史の日本史』(講談社現代新書)読了。非常に勉強になりました。明治初期に《皇国の記述を(略)「幼童をして暗誦せしめ」》とか《生徒ヲシテ自修暗記セシメ》と始まった我が国の歴史教育が《思考力・判断力・表現力を育成すること》を目標に百年余で変わったことは驚くべきことと言えますね。「アクティブ・ラーニング」という言葉は小生は今年専修大の教壇に立つことになったときに知ったけれどそれは俺のスポーツ・ジャーナリズムの授業で30年前から「スポーツってどーゆー意味?」「ボシングってどーゆー意味?」…などと問いかけてやっていたことですね。学問とは新しい言葉を使うこと?…と思ってしまったけど…ジャーナリズムも同じかな。《歴史とは「現在と過去との間の尽きることのない対話」》というE・H・カーが『歴史とはなにか』(岩波新書)に書いた言葉で十分かな。ニャン。お盆休みで我が家に来ていた子供や孫が昼前に自分の家に帰って俺は『ZAITEN』の連載『今月のスポーツ批評』を書きあげて送稿。W杯で日本のサッカーの強くなった要因としてJリーグが誕生したことは誰もが語るけどそのJリーグのやり方に大反対した勢力があったことは語られなくなりましたね。それは読売グループの総帥だった故渡邊恒雄氏ですが彼の主張したとおりにしていたら日本のサッカーがどーなっていたかは今も検証すべき課題と言えるでしょうね。晩メシは静かになった家でヨメハンとふたりでテレビを見ながら。NHKスペシャル『水木しげるの「白い旗」』は素晴らしかった。読みなおさねば。

8月17日(月)
昨日京都五山の送り火をBS11で見て両親の霊を送ったあとに見たNHKの『水木しげるの「白い旗」』が素晴らしかったので我が漫画の本棚からそれをベッドに持ち込んで久し振りに読み直す。『白い旗』も見事だったが『特攻』もイイ作品で戦艦大和の沖縄海上特攻から始まって零戦撃墜王の兄が菊水特攻隊に入った弟に驚愕。特攻は犬死にだと諫めても聞かない弟と共に特攻で死ぬ話。水木しげるさんの戦争ドキュメンタリー漫画はどれも読み甲斐がありますね。高市首相にも是非とも読んでほしいですね。ニャン。デスクワークは『ZAITEN』に入稿した連載原稿を校正。イロイロ準備をして夕方から"TAMAKIのスポーツジャーナリズム"のYouTubeの収録。ゲストに成城大の山本敦久さんと平尾剛さんの両教授を迎えて「今や限界に達した現代スポーツの未来の"カタチ"を考える!」をテーマに「金権W杯の"億兆ビジネス"や"ドーピングOK大会"はスポーツの未来の姿なのか?」「全選手に1万ドルのギャラを払う五輪は"反戦平和"を捨ててエンタメ化?」「外国籍選手排除の日本ラグビー/延々と続く真夏の甲子園/ガラパゴス化する日本のスポーツは?」というテーマで話し合ってもらう。山本さんの「スポーツの箍が外れた」平尾さんの「自分たちのスポーツとは別物のスポーツ」といった指摘は見事で勉強になりました。来週から3回に渡って公開します。乞御期待!

8月18日(火)
ベッドでの読書は『新しい日本地理 地図・統計・移動から読み解く』(重永瞬・著/講談社現代新書)を読み始める。面白くあっと言う間に半分蔵読み進む。ちょっと睡眠不足が恐い。日本は東と西に分けて違いを考えるより別の分け方のほうが発見が多いとの主張で南北に分けて「裏日本」という見方がどのように形成されたのか…日本の「南国」はどの地域か…中部地方という解り難い地域を山と川で捉える山岳地方と考えたり…《日本には未だ発見されてない「まとまり」がまだまだあるに違いない》という。ナルホド納得。ニャン。今月は月末に原稿の締め切りがイロイロあるので締め切り前に一つ一つ片づけることにしてまず連合通信の連載「スポーツ博覧会」を書く。内容は今夏に某高校生から「戦争とスポーツ」について意見を求められたこと。この素晴らしく嬉しい問いかけに対して明治以来の「富国強兵」の世の中でスポーツをスポーツとして楽しめないことが日本人の(日本社会の)常識になってしまったことこそ日本のスポーツに対する戦争の最大の悪影響と返事したことを書く。高校野球は教育(体育)のためでプロ野球は親会社のためで大相撲は伝統文化のため…と日本のスポーツはスポーツ以外の目的があるようになったのは明治以来の戦争のために身体と精神を鍛えるのが運動(スポーツ)だと考えるようになった悪影響の結果ですよね。最近原稿書きのBGMにグローフェの三部作を聞いている。ストロンバーグ指揮ボーンマス響の演奏。「グランドキャニオン」は有名だけど「ミシシッピ」も「ナイアガラ」もオモシロイですね。晩メシは横浜vs巨人を見ながら。横浜の見事なサヨナラ勝ち。しかし阪神の佐藤・大山連続ホーマーによる逆転サヨナラも凄かったみたいですね。野球はどんな野球も面白いけど横浜球場の試合後のイベントには驚きました。まるでW杯のハーフタイムショーと同じですね。

8月19日(水)
『新しい日本地理』もうすぐ読了。知らなかった単語が次々と出てきてオモシロイ。「交通史観」「おもちゃのまち」「スーパー・メガリージョン」「テンポ効果」「オールドカマー/ニューカマー」「老華僑/新華僑」「池袋チャイナタウン」「町中華/ガチ中華」「日系人のポロロッカ」「日僑/琉僑」「ニッケイ日本人」「フィリピンの海外雇用庁」「日本では制度上北朝鮮国籍は存在しない」…最近隣人になったネパール人の解説がないのが少々残念。でもナカナカ新鮮な知識が勉強になりました。ニャン。ベッドを出て朝パンのあとRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマは某高校1年生から我がHPに届いたメールを紹介。「日本の戦争とスポーツ」を夏休みの個人研究にしているので考えを聞かせてほしいというので小生が答えた内容を話す。戦争がスポーツに与えた影響(悪影響)はイロイロあるけどスポーツをスポーツとして楽しめなくなって身体や精神を鍛えるのは「他日大いに力を(戦争で)発揮するため」という理屈が生まれたことが最悪だったと話す。その結果戦後になっても(今日でも)高校野球は教育でプロ野球は親会社の宣伝で大相撲は伝統文化の継承…といったふうに日本のスポーツには常にスポーツ以外の目的が付き纏うようになったのですね。1993年「Jリーグを創って何をするつもりですか?」と質問した新聞記者に「サッカーをします」と当時の川淵チェアマンが答えたのが日本に純粋なスポーツが生まれた瞬間だった…という話をする。ニャン。デスクワークは原稿〆切前倒し週間の第二段としてフォーラムエイトの機関誌「Up and Coming」の連載を書く。W杯&エンハンスト・ゲームズ&IOCの選手への現金支給などについて現代スポーツの爛熟ぶりを批判する原稿をほぼ完成させて晩メシは虎vs燕&港星vs巨人の試合を見ながら。虎は2試合連続サヨナラ勝ち。港星はスミ1勝利。強い虎をナカナカ信じられないのは昔の弱い虎を知ってるオールドファンだからかな?

8月20日(木)
重永瞬『新しい日本地理 地図・統計・移動から読み解く』(講談社現代新書)読了。非常に面白く楽しく勉強できたオールカラーの288頁でした。最後に紹介してあった関連本10冊も興味深いモノばかり。網野善彦『東と西の語る日本の歴史』(講談社)。武家政権が統治していた「東」は家父長制的主従関係のイエ的社会の馬文化。在家領主が散在する「西」は母系的年齢階梯的ムラ社会の船文化か。上杉和央『地図から読む江戸時代』(筑摩書房)。江戸時代の日本は「くに」の集合体だったのですね。平岡昭利『アホウドリを追った日本人-一攫千金の夢と南洋進出』(岩波書店)八丈島の大工が欧州で高値取引された阿呆鳥の羽毛の捕獲から広がる話らしい。世の中に面白そうな本は山とありますね。ニャン。デスクワークはフォーラムエイト「Up and Coming」の連載「スポーツは教えてくれる?」を完成。爛熟肥大化した現代スポーツが袋小路の奧でガマガエルのようにお腹を膨らませて破裂寸前という話を書く。ナンノコッチャ。だけど結構巧く書けたと自己満。読む本が一区切りしたらタイミング良く講談社から現代新書の新刊が届く。森島豊『天皇と人権 戦前戦後を貫く「日本的歪み」の正体』。さっそく「はじめに」を読む。《通常人権は国家権力を制限する思想として理解されます。しかし日本では(略)国家と国民を一つに結びつける思想として受け入れられた》ナルホド。《欧米では聖書の神が君主を相対化しましたが日本では神聖な存在そのものが天皇を結びついて理解されたため君主より上位にある存在を見出すことができず思想的に抵抗権を正当化することが困難であると考えられました》ナットク。全編を読まねば。晩メシ前にクリント・イーストウッド監督・主演の『アウトロー』を見る。毎日晩メシ前に少しずつ見て4日かけてよーやく完観。映画をこんな見方してはいけませんね。しかし南北戦争という政治からドロップアウトしたガンマンの生きざまが面白かった。晩メシはプロ野球を見ながら。あ。最近は戦争の武器を扱う「死の商人」が堂々とTVで解説する時代になったようですが楽天イーグルスの親会社はドイツの軍事攻撃型ドローンを輸入するらしいですね。戦争と平和の境目がわからなくなってきた時代に戦争も商売にする輩が闊歩するのは危険ですね。

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白井聡『国体論 菊と星条旗』集英社新書 「戦後のアメリカ=戦前の天皇」という主張は、こっちの本の方が解りやすいですね
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森島豊『天皇と人権 戦前戦後を貫く「日本的歪み」の正体』講談社現代新書
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8月21日(金)
森島豊『天皇と人権 戦前戦後を貫く「日本的歪み」の正体』(講談社現代新書)読み始める。これはスゴイ!ちょっと興奮。日本近代史の新たな姿。《今日の日本国憲法は鈴木安蔵が起草した憲法研究会の憲法草案を重要な参考としてGHQ案が作成されそれを基礎として制定されました。(略)もしこの草案がなければ当時の日本社会における民主主義的な要求や市民の声が憲法の内容に反映されることは困難であったと考えられます。従って日本国憲法は外部から押し付けられたものとして理解されがちですがその内容を形作る重要な骨格の一部は日本人自身が民間の立場から構想した憲法案に由来していると言えるでしょう。言い換えれば日本国憲法には日本人自身の主体的な思想も確かに反映されているのです》高市首相にも読んでほしいですね。本書は欧米の人権思想のあり方とそれが日本に与えた影響を説明したあと天皇という特殊な存在をその名称の由来や歴史と複雑なカタチを説き明かす。《政治的上層階級と庶民の両方が天皇の存在を重んじていました。特権階級は政治的理由から天皇を重んじており一方庶民は(明治天皇による)身分制度の廃止により自由と解放の救世主として天皇に感謝の意を抱いていました。両者とも天皇を尊重していましたが重んじる理由は異なっていました》ナルホド。《人々はしばしば天皇の名を掲げて政治的不満や理想国家の構想を表現してきたのです》五・一五も二・二六も白井聡氏の『永続敗戦論』も同じ地平に立ってるわけですね。今は女性天皇賛成の庶民(世論)と男系に固執する政治的上層特権階級の闘いというわけか…ニャン。デスクワークは本HPの更新原稿作りや来週月曜のTAMAKIのスポーツジャーナリズムの準備。ゲストに小林信也さんを招いて"限界まで爛熟した現代スポーツ"について語り合いたいですね。晩メシは港星vs虎や巨人vs鯉を見ながら。森下&佐藤アベック30号も凄いけどホントにスゴイのはどこの球場も満員だということですね。なのにNPBは何故球団数を増やそうしないのかな?

8月22日(土)
『天皇と人権』読み進む。スゴイ!明治政府は確かに《神社から仏教的要素を排除する政策を進め》たが《寺院・仏像・仏具などを破戒する廃仏毀釈》までは指示してなかったのですね。それがあっと言う間に国民的運動となり初代文部大臣森有礼に対する誤解と新聞報道の誤報(誇張報道による伊勢神宮不敬事件)から暗殺事件へとつながりその《負の側面は大日本帝国憲法と教育勅語によってさらに強化されやがて歯止めの利かない挙国一致運動へと展開してい》ったのですね。ナルホド。高市政権の阿呆な先行きを考えると本書を速く読み進めて理論武装をしなければ。ニャン。デスクワークは来月初頭の名古屋でのオペラ講座の準備。いろいろ〆切を先倒しして処理しているのは『現代スポーツ評論』の編集長の坂上康博一橋大名誉教授からチョイと長い原稿の執筆依頼を受けたから。来週は全てその執筆に当てるため他の仕事は処理しておきましょう…と思いながら今日は地元町内の夏祭り。子供神輿や地元高校のパフォーマンスもあったらしくヨメサンは手伝いに行ったらしいが小生は晩メシ時に隣家のフランス人夫妻と公園へ。盆踊りなどで盛りあがっていたが我らはひたすら飲食酒。そのうちぽつりぽつりと雨が降ってきたので夏祭りは籤引き大会を早めて幕引き。雨脚が早くなってきたので我らはテントの下に場所を移して雨ニモマケズ風ニモマケズ飲み続ける。黒澤明の映画に出てくるような見事な雨のなかテントの下に集まった呑み助は飲み続けて来年冬のジビエ調理と飲み会のスケジュールまで話し合ってあっと言う間にゲリラ豪雨も止んで楽しい夏祭りでした。

8月23日(日)
森島豊『天皇と人権 戦前戦後を貫く「日本的歪み」の正体』(講談社現代新書)一気に読了。新書の後半半分ほどを一気にベッドで読み切ってしまったのはモチロン内容がメッチャ面白く勉強になったから。日本人の人権意識が明治の四民平等以来天皇から与えられた権利だった…とか一君万民の平等思想が自由民権運動から二・二六事件までつながってるとか…それが戦後の一億総中流社会までつながる…とか。こんな荒っぽい紹介はダメですね。皆さん!!このキリスト教牧師の神学者が書いた日本近代史を是非読んで下さい。目から鱗がバリバリ落ちますかから。本の内容とは無関係ですが五・一五事件で世論的に叛乱兵士への同情が集まったとき昭和天皇は「情に泥(なず)んで法を紊乱(みだ)る」のはよくないと言ったそうですがこの「泥む」という言葉は最近の若者言葉の「沼らせる」と似てますね。「沼らせる」という言葉を小生は大学生のレポートで発見してオモシロイ言葉だと思いましたが古くは「泥ませる」もあったのですね。70過ぎて初めて知ることも少なくないですなぁ。ニャン。終日デスクワークは本HPの更新原稿作り。けっこう時間がかかって晩メシは港星vs虎の試合を見ながら。虎の森下は頼りになる打者ですね。それにしてもICC(国際刑事裁判所)の赤根智子所長に対するトランプ大統領の制裁に対して対米キャバレー外交の高市首相は「残念」としか言わない(言えない)のは最低ですね。あ。日本サッカーのU-17はUEFAの欧州リーグに親善試合として参加を許されたそうですね。将来的には後藤健生さんが言ってたようにJFAもをAFC抜けてUEFAに入ろうとするのかな?まさかあ!でもスゴイ!

8月24日(月)
昨日ベッドに入る前にBS-ASAHIでやっていた宮川泰&いずみたく&小林亜星&山本直純の「作曲家偉人伝」はけっこう面白かった。みんな昭和一桁生まれなんですね。宮川泰さんとは20年以上前にNHKの音楽番組で御一緒させていただいたとき(黒柳徹子さんの司会で玉置宏さんも出演された)楽屋でイロイロ音楽の話を聞いたときザ・ピーナッツの『恋のバカンス』の作曲裏話を聞かせていただいた。♪溜息の出るよ〜な…のあとに♪チャラっララと流れる伴奏のメロディを「わかるでしょ?このメロディ…」と言われて「いやぁ…わかりません」と答えるとその先のメロディを楽屋のあった小さな電気ピアノで弾いて下さった。それは何とヨハン・シュトラウスの『こうもり』のワルツだったのだ。見事にその一部を盗んでおられたのですね。まさに「天才は盗む」(by ピカソ)だと思って思わず拍手したのを憶えてます。ニャン。デスクワークは来週の名古屋でのオペラ講座のレジュメ作り。テーマが「カルメンに続く殺人オペラ」でイタリアのヴェリズモ(リアリズム)オペラの殺人事件ばかりを取り上げるので楽しいですね(笑)。
8月24日(月)つづき
夕方から"TAMAKIのスポーツジャーナリズム"のYouTubeの収録。ゲストにスポーツライターの小林信也さんを迎えて「爛熟のスポーツ界に2人のスポーツライターがラジカル(根源的で過激な)異論を提言」をテーマに「カネまみれの世界のスポーツ」と「ジャーナリズム(批判精神)を忘れたメディアの支配する日本のスポーツ」をぶった斬る。気心の知れた小林さんと1時間半をノンストップで対談集録。批判精神の消えたところに進歩はないですからね。小林さんの言った言葉「最近は議論する楽しさがない」は見事。対立する意見・相違する意見は排除するのじゃなく楽しく議論せねば!!何故か最近アンテナの調子が悪くてTVKが映らなくなった。だから「吉本新喜劇」を見ることができない。嗚呼。昼間NHK-BSでスピルバーグ監督の『プライベート・ライアン』をやってたけど小生は同じ戦争映画なら『プライベート・ベンジャミン』のほうが好きですね。

8月25日(火)
ベッドでの読書は昨日筑摩書房から届いた『ちくま9月号』を持ち込む。いつものように斎藤美奈子『世の中ラボ196/戦後世代が語る「高齢者道」の極意とは』から読み始め(高齢者の話題はあまり面白くない)町田康『山頭火10』蓮實重彦『些事にこだわり33/三人の理工系研究者への恩義と現代日本の高等教育に対する漠たる不安について』と読み進む。が碧海寿広氏のちくま新書クリントン・ゴダール著『石原莞爾−信仰に導かれた戦略家』に対する書評『世界統一を信じた軍人の「SF的想像力」』が面白かった。また森口佑介氏の書評『eスポーツはスポーツか?』(柿原正郎・著/ちくまプリマ−新書)を読むと蓬生の職業柄必読書で買わねば!とすぐに思った。が最近我が家の近くからは新書や文庫の新刊が並ぶ書店が消えてしまったんですよね。次に都心へ出るときにでも買うかamazonで買うか…つまらない社会になりましたね。ニャン。デスクワークはフォーラムエイトの機関誌連載『スポーツは教えてくれる36』と連合通信の連載『スポーツ博物館』をチェックし直してメール送稿したあと来週の名古屋でのオペラ講座『オペラ殺人事件(笑)』のレジュメを完成。さぁイヨイヨ朝から『現代スポーツ評論』の原稿に取りかかるぞ!と意気込んでとりあえず晩メシ。NHK-BSで『新日本風土記』を見ていたら京都冥界巡りとかで六道珍皇寺の和尚っさんが出ていた。最近京都に帰れずスイマセン。今年のお盆も御供を送っただけで丁寧な礼状を賜り恐縮です。久し振りに尊顔を拝見したうえ続く祇園祭のドキュメンタリーも楽しんでTVの価値を再認識しました。

8月26日(水)
ベッドには原稿を書くうえでちょっとチェックする必要があったので新渡戸稲造・著/矢内原忠雄・訳『武士道』を持ち込む。第4章「勇・敢為堅忍の精神」に探していた一文を発見。《勇気にはスポーツ的の要素さえある》とあった。原文は《There is even a sportive element in a courageous nature》。それを《勇気には明るく陽気な要素もある》と訳した本もある(須知徳平・訳『武士道 BUSHIDO』講談社バイリンガル・ブックス)。ふ〜ん。いろいろ考えても今取り組んでる原稿の参考にはならないと判断。でも大指揮者ディミトリ・ミトロプーロスの言葉"Every music has a sportive element"と同様に"Sport(s)"の使い方についてはオモシロイですね。ベッドを出て朝パンのあとRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマは日本サッカー協会(JFA)がアジアサッカー連盟(AFC)を離れて欧州サッカー連盟(EURO)に加わるかも!?エエーッ!!という話。日本のU-17代表チームは今年のEUROのU-17大会グループリーグに親善試合として参加するのですよね。オーストラリアがAFCに入ってるのだから日本がEUROに入ってもおかしくないですよね…という話。スタジオの田畑さんも「イングランドやフランスと試合できると面白いですねえ」。FIFAが頼りにならないから「脱亜入欧」?!ニャン。ラジオのあと長い原稿に挑戦!の予定だったけど書き貯めた原稿の入稿とか校正とか請求書書きやらナンヤラカンヤラでナカナカ集中できない。トホホ。で晩メシは天皇杯マリノスvs福島を見ながら。残念ながらカズは出ませんでしたね。テレ朝『報道ステーション』でICC赤根智子所長へのインタヴューを見る。腹の据わった人物の言葉に感銘。トランプに負けるな!トランプに擦り寄るキャバレー外交女にも負けるな!

8月27日(木)
ベッドでの読書は先月講談社から送られてきた現代新書『観光を忘れた日本』(山口誠・著)。以前から読もうと思ってベッドの横に置きっぱなしになっていたもの。帯に《「する」から「される」へ なぜ日本人は変わったのか?観光の歴史をひもとくとインバウンドの裏側で静かに広がるこの国の深刻な社会問題が見えてくる!》とある。そこで読み出したら《観光の定義》から始まった。《人が?日常生活圏を離れ?再び戻る予定で?レクリエーションを求めて移動すること》だという。オモシロイ!戦時中の194オ年に『観光読本』という一冊をものにした某官僚は「知るは愛するの始まり」というゲーテの言葉を引用してこう書いたという。《イギリスをよく知り尽くしている人はたいていイギリス贔屓でありアメリカ好きの人は概ねアメリカ通であり支那ぎらいの人は支那を知らぬ人が普通である》これはスゴイ文章ですね。観光にも戦争にもつながりますね。観光とは《旅や旅行とは別のものとして近代社会に誕生した》ものなんですね。読まねば!ニャン。さぁデスクワーク。チョイと長い原稿に手を付けよう…と思って改めて原稿を依頼されたメールを開いてみると…何と!締め切りを1か月も間違えていたことを発見!締め切りはまだ1か月近く先だったのだ。こんなことは長い執筆生活のなかでも初めてだなぁ…と思いながら何やら全身から少々力が抜けて…とりあえず昼寝。目覚めてから気分が明るくなった自分を発見して(笑)イロイロ雑務をこなす。仕事はゆっくりやりまひょという気分になって晩メシは久し振りに高麗屋三代白鸚・幸四郎・染五カの襲名披露時の『口上』と『勧進帳』を見ながら。久し振りに見た歌舞伎もいいですね。吉右衛門の富樫は最高ですね。

8月28日(金)
『観光を忘れた日本人』読み続ける。メッチャ勉強になる素晴らしい一冊です。「観光」の「観」という漢字には「みる」と同時に「しめす」「みせる」という意味もあるのですね。「近代的な団体旅行の始祖」と言われるトーマス・クックが「禁酒運動」から団体旅行を始めた理由も初めて知りました。マルクス・エンゲルスの「党=party」も団体旅行の「御一行様=party」もルーツは同じなんですね。インバウンドの増加を目指してカジノを…なんてのは大馬鹿者の考えることですね。ニャン。久し振りに仕事部屋の片づけ。引っ張り出した本や資料を片づけるだけで2〜3日かかるかな。部屋の片付けの一方で"TAMAKIのスポーツジャーナリズム"の準備も。来週のゲストにジャーナリストの木村元彦さんが決定。その2週後にジャーナリストの高野孟さんの初登場も決定!これから1か月は「日本に(スポーツ)ジャーナリズムは存在するのか?」をテーマに「ジャーナリズム再考月間」とします。乞御期待!プロ野球チームを所有したり高校野球や箱根駅伝を主催しているメディアにはスポーツ・ジャーナリズム(批判精神)は期待できませんからね。晩メシは虎vs巨人を見ながら。虎の打線は頼り甲斐がありますね。甲子園球場は見事に迫力がありますね。以前甲子園の銀傘から湧き出る歓声はバイロイト祝祭劇場のオーケストラ・ピットから響く音と同じ効果が…なんて原稿を書いたこともあったけど今はそんな原稿誰も読んでくれないでしょうね。でもマァ甲子園がドームにならなかっただけでも喜ぶべきでソレには小生もチョット貢献してるんですよ。

8月29日(土)
ベッドでの読書『観光を忘れた日本人』寝るのも忘れて一気に読了寸前まで読み続ける。それくらい勉強になります。イギリスにツーリズムという言葉は現れてトーマス・クックが団体観光旅行を始めたときは日本で十返舎一九が『東海道中膝栗毛』八隅蘆庵が『旅行用心集』を著したときとほぼ同じ19世紀なんですね。洋の東西での同時発生はオペラと歌舞伎の17世紀の関係も同じですね。日本語の「旅」と「旅行」と「観光」の意味の微妙な違いはオモシロイですね。「一人旅」「家族旅行」とは言っても「一人旅行」「家族旅」とは言いませんからね。そこへ「個人旅行」「観光旅行」が割り込んでくるのですね。しかし日本のソーシャル・ツーリズ宇(国民旅行)が《土建政治の一手に化けてしまい》日本の国土面積の約2割を《リゾート構想の対象地に入れた》1980年に始まったリゾート開発もあっと言う間にバブル崩壊。《後に残ったのは維持するのさえ困難なほどの巨大な建造物と更地のされて荒廃した国土と返済不能な債務を抱えた人々だった》というのはあまりに淋しくナサケナイですね。そこからわれわれ日本人は《観光を忘れて》《観光する》から《観光される》国民へと変貌したのですね。嗚呼。
8月29日(土)つづき
デスクワークは今日も仕事部屋の整理。机の上の整理だけでもナカナカ進まず。本棚の整理や床の掃除まではナカナカ手が回らない。まぁボチボチやりまひょ。今日の東京新聞特報部にサッカー元日本代表45歳の我那覇和樹選手がJFLの沖縄SVでプレイし続けていることが記事になってた。見出しに《ドーピング冤罪乗り越え今も現役/フェアプレイ-の精神体現》とある。フロンターレ時代に風による脱水症状から受けた点滴治療がドーピングと誤認されて6試合の出場停止。その処分に対してCAS(スポーツ仲裁裁判所)に訴えて闘った我那覇選手は冤罪を晴らしたがその間たいへんな苦労を強いられた。その間の事情を『争うは本意ならねど』(集英社インターナショナル)にまとめたジャーナリスト木村元彦さんのコメントも出ていた。明後日の"TAMAKIのスポーツジャーナリズム"ではこの話も取り上げねば。何しろこの冤罪事件のために日本代表としての活躍も欧州チームへの移籍の夢も断たれたにもかかわらず「恨み言を言わずに現役にこだわってきた」我那覇選手に対してJリーグはキチンとして謝罪をまだしていないのですからね。嗚呼。晩メシはどこのテレビのチャンネルも野球中継がなかったので球歌舞伎座さよなら公演のなかから『助六由縁江戸桜』。先代團十郎の助六と玉三郎の揚巻。しかし今は亡き勘三郎の通人が実に見事ですね。虎は巨人にまた勝利。勝ったぁ勝ったぁマァた勝ったぁ。よーわい巨人にまた勝ったぁ…とい掛け声は41年前の虎キチのシュプレヒコールでしたね。懐かしい。

8月30日(日)
山口誠『観光を忘れた日本』(講談社現代新書)読了。オモシロカッタし勉強になりました。《再創造(レクリエーション)する観光の循環には(略)右肩上がりの成長とは異なる「成熟」に近い考え方を見て取ることができる》ナルホド。大切なのは「成長」よりも「成熟」ですね。スポーツの世界でも2度目の五輪のときはそんな考えも少しはあったはずなんですが…いつの間にかメダル数を喜ぶ社会に戻りましたね。《過去の否定と更地化から始まる「新」の思考では前の世代や過去の問題と向き合うことなくそれ故に脱することもできずむしろ意図せず繰り返したりより悪化させたりするリスクを抱える--これはフランスの思想家J・F・リオタールの論》らしいが戦後に国民観光から全国土の2割のリゾート化に進んだ日本の観光事業の歩みそのものですね。いや観光だけでなく日本(自民党)そのものの歩みとも言えますね。「観光とは何か」を考えず観光行政を突き進んだツケが今の「観光を忘れた日本」を生んだのでしょうね。「スポーツとは何か」を考えずにスポーツ政策を突き進めてきたスポーツ界と同じですね。「スポーツとは何か」を考えればジャーナリズムを担うべきメディアがスポーツを所有したり主催していてはダメだということくらいすぐにわかるはずですからね。あ。日本のメディアは旅行会社やレクリエーション施設にも手を出してますね。嗚呼。ジャーナリズムはどこに消えたのかな?ニャン。とうとう我が愛しのガラケーがぶっ壊れてしまったのでドコモ・ショップへ行く。スマホに買い換えることも考えたが外出先でまでコンピュータをいじり回したくなかったのでガラケーの機種変更で十分と判断。同じようなものばかりを推奨して新しい世界を切り拓いてくれないAIの「フィルター・バブル」なんぞ糞食らえですからね。たっぷり昼寝をしたあと甲子園の虎vs巨人を見ながら晩メシ。虎は巨人に7連勝か…マァいいんじゃないですか。虎は成長期を過ぎて成熟期に入ったようですから。タカイチシュショーという人物は成熟しないようですね。セイチョーにも憧れてるだけで成長しないようですが…。

8月31日(月)
今日は"TAMAKIのスポーツジャーナリズム"のYouTubeの収録の収録日。ゲストはジャーナリストの木村元彦さんなので昨晩はベッドに彼の著作『争うは本意ならねど』『労組日本プロ野球選手会をつくった男たち』『オシムの言葉』『終わらぬ民族浄化セルビア・モンテネグロ』などをベッドに持ち込んで以前赤線を引いた部分にザァーッと目を通しておく。夜の気温が下がって本も読みやすくなった。ニャン。ベッドを出てデスクワークを始めると木村さんからメール。集英社のウェブサイトでロヒンギャに関する本を書いた今泉千尋さんの『0825に私たちは殺され続ける』(集英社文庫)や集英社新書の『証言・北朝鮮帰国者・祖国に渡った「在日」はどう生きたか』の詳しい紹介をされている。今日のテーマは「日本に(スポーツ)ジャーナリズムは存在しているのか?!」なのでコレらの本も紹介しよう…と思って本番を迎えたら木村さんの解説でロヒンギャや北朝鮮の問題もスポーツと繋がっていることがわかる。そうですよね。スポーツは常に政治とも経済とも社会問題ともつながっていてスポーツだけ別姓界に存在しているのではないのですからね…というわけでYouTubeの収録は@FIFAとW杯へのトランプの容喙にジャーナリズムはどう対処すべきか?AIOCの選手への"1万ドル支給"をILOとジャーナリズムはどう考えるのか?B日本にスポーツ・ジャーナリズムを確立するには何が必要か?の3点をテーマに話し合う。結局はスポーツだけの問題ではなくたとえば首相の記者会見が今もコロナ時のやり方を踏襲して一社一問一答で討論なく進められているような日本の"ジャーナリスト"たちの"弱腰"が問題ですね。それに木村さんが言ってたけど会社から給料もらって生活の安定している記者たちが時間をかけた調査報道をやらなくなったのも問題ですね。近々アップされますから乞御期待。晩メシはバスケの日本vsカタール戦を見ながら。八村いきなり3ポイントをガンガン決める!スゴイですね。
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