|

12月1日(月)
ベッドの読書は『ZAITEN』2026年1月号を持ち込む。小生の連載を除けば(笑)毎月のことですが佐高信氏の連載対談『賛否両論』での元衆院議員古賀誠氏との対談が面白かった。《憲法尊重・言論の自由・歴史認識・軍事大国にならないこと。この4つは絶対に大事にしなければならないと思う。そのために宏池会いは存在するんです(古賀)》《それを岸田文雄さんが総理大臣として実現してくれると思っていましたけれどダメでしたね。今の日本には憲法を守らねばならないとしている人が半分を占めています。けれど石破茂さんが総裁となった2024年の総裁選では利候補者9人のなかでとうとう誰も護憲を口にしなかった。ということは自民党は国民政党ではなくなったということだと私は考えます(佐高)》《自由民主党は(略)公的財産だと私自身は位置づけています。だから絶対に独裁になってはいけない。今迎えている危機は安倍晋三政権の長期化で独裁を招いてしまったことも大きな原因だと考えています広く党内外の意見を吸収できる国民政党であるべきだと。これが自民党の矜持なんです。だからこそ高市新総裁には自民角存在意義を十分にお考えいただきたい(古賀)》ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。国民政党が右翼政党に変わり高い国民の支持を得ている行き着く先はWHAT?戦前はメディアも煽ったのですよね。アブナイアブナイ。ワン。
12月1日(月)つづき
イロイロ仕事したあとちょっと遅い昼メシを食べながらNHK-BSで映画『1917ー命をかけた伝令』を見始めると昼メシを食べ終わったあとも眼が映画から離せなくなる。サム・メンデス監督の計算され尽くした見事なワンカット長回しの映像に眼が奪われてしまった。大量の兵士のエキストラや馬や兵士の死体まで横たわる広大で悲惨な戦場を駆け抜ける伝令の兵士を絶え間なく追いかけるカメラの映像はスゴイ!の一言。激流に溺れそうになるシーンまであってどのような手法で撮影したのか!?と首を傾げながらも戦火の残骸のなかに現れた女性が抱く赤ん坊の姿はまるでマリアとイエスの姿。伝令は友を失いながらも1人で使命を果たす。さすがは『アメリカン・ビューティ』も創った監督の映像と物語に感服しました。けどこの映画は映像監督の勝利ですね。仕事のあと晩メシはTVKで吉本新喜劇を見ながら。昼と夜のこういうギャップも悪くないですね。しかし『1917』というタイトルの第一次大戦の映画にロシア革命が全く無視されているのも不思議と言えば不思議でしたね。

12月2日(火)
ベッドに持ち込んだのは筑摩書房のPR誌『ちくま』12月号。愛読している斎藤美奈子さんの連載『世の中ラボ』187回「高市早苗新首相の誕生とこの国の行方」を読んだり春日武彦氏の『怪談の神髄ーラフカディオ・ハーンを読みなおす』の最終回「耳の行方ー耳なし芳一の話』を読んだり。いつもはオモシロイ斎藤美奈子さんの書籍紹介があまり面白くなかったのは選ばれた題材がオモシロクナカッタからでしょうね。町田康氏の新連載『山頭火』が始まった。ワケのワカラン(そのうちワカル)ぶっ飛んだ文章にブラーヴォ!ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。老犬は酒を呑めずに可哀想。こんなクダラン五七五を浮かべるようでは町田山頭火に笑われますね。ワン。
12月2日(火)つづき
仕事中にハッと思いついたのは1988年映画『メジャーリーグ』の取材でクリーヴランドへ行きインディアンス(現ガーディアンズ)を訪れたときのこと。打撃コーチにヤクルト・スワローズと近鉄バファローズで活躍したチャーリー・マニエルがいて日本式にバッティング・ケージを2つ並べて2人の打撃投手で2人の打者が打撃練習をしていた。マニエルは「俺は広岡監督は大嫌いだったけどコノやり方は素晴らしいので取り入れた」と言っていた。メジャーの試合前の打撃練習は一人ずつやるのが普通で日本式2打者同時打撃練習は狭い島国での暮らしに慣れた日本人の独自のアイデアだったのですね。当時のインディアンスには後にドジャースの監督になるデーヴ・ロバーツが選手として在籍。今年のワールドシリーズの試合のない日のドジャースのドジャー・スタジアムでの練習が朝のワイドショウで映し出されたときはバッティングケージが二つあって大谷など2人の打者が同時に打撃練習をしていたけどアレはきっとマニエルがアメリカに伝えたことから始まったのですね。明日のラジオではこの話をしましょう。晩メシのときニュースを見ていて驚いた。今年の流行語大賞が「女性首相」と「働いて働いて働いて働いて働いて」だとか。何処で流行したのか教えて欲しいですね。あ。昨日見た映画『1917命をかけた伝令』の少々長いメイキング映像をネットで発見!この凄さは映画ファン必見でっせ。

12月3日(水)
昨日『ちくま』でラフカディオ・ハーンの『耳なし芳一』の解説を読んで本作を読みたくなったのでベッドへ行く前に本棚を探したが圓朝の『真景累ケ淵』や『牡丹灯籠』はあるのにハーンは何処かに消えた。仕方ないので中公文庫の『マンガ日本の古典32』つのだじろう『怪談』を久し振りに読み出す。面白いけど怖くない。やっぱり怪談は活字がベストかな。映画(動画)も派手な動きで脅かすだけで漫画(絵)になって見えてしまうと怖くなくなるようですね。つまり怪談(霊の世界)は想像の世界なんですね。ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日の話題は昨日の本欄に書いたプロ野球のホームラン王マニエルがメジャーのインディアンスに「日本式2打者同時打撃練習の方法」を伝えた話。ついでに彼が「広岡(監督)は大嫌いだった」と言ったことも話す。他に彼はそのとき「西本(監督)は大好き」とも話したのだがクリーヴランドで私が一番感激したのは球場の警備をしていた男が「親父もこの仕事をしていた。俺は2代目」と言って胸を張ったことだった。日本の野球場のガードマンにそういう人がいるかな?ラジオのあと老犬黒兵衛と散歩して原稿書きはマニエルの話をネットの『ベースボール今昔物語第21回』に書く。晩メシはNHK-BSで昼間放送していたハリソン・フォードの『逃亡者』を録画で見ながら。これまでに何度か部分的にTVで見たがキチンと全編見たのは初めて。良く出来たハリウッド娯楽映画は構成やカメラワークを分析しながら見るとオモシロイ。トミー・リー・ジョーンズはコノ映画でアカデミー助演男優賞を獲得したそうだけど役者はTVCMに出ないほうがイイですね。

12月4日(木)
つのだじろう『怪談』(中公文庫)ベッドで読了。怖くなかったけど面白かった。ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の原作を見事に漫画化。この『マンガ日本の古典シリーズ』はどれも素晴らしいですね。続けて篠田航一『コナン・ドイル伝ホームズよりも事件を呼ぶ男』(講談社現代文庫)読み始める。小生はミステリー(特に探偵もの)が大嫌いでホームズもポーも乱歩もキングも代表作を少し読んだだけだがこのドイルの解説書はメッチャ面白い。アイリッシュ(アイルランド)系エジンバラ(スコットランド)生まれのイングランド人ドイルが医科大学に入って捕鯨船の医者となり開業医になってスピリチュアルリズム(心霊学・降霊術)に興味を抱きフリーメイソンになる。その過程で19世紀の英国(欧州)で何故心霊学が流行したのかをダーウィンの進化論やコックリサンまで引っ張り出して解説。ミステリー嫌いもメッチャ楽しめる一冊。ベッドでの読書に大興奮。まだ4分の1だからこれから楽しみです。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩したあと京都から出張してきた京都新聞の旧知のK記者が「TAMAKIのスポーツジャーナリズム(TSJ)」を取材紹介してくれるというので大船駅近くのホテルの喫茶室へ。TSJを始めた経緯や狙いを話させてもらったが今は無くなってしまった祇園の「酒肆G」のことを思い出しその話もする。ナポレオンが創った1813年製のブランデーや昭和天皇が皇太子時代に訪英した折にスコットランドで創られたスコッチ「KASHIMA」と「KATORI」など博物館級の酒が今はどうなったのか取材しませんか?と紹介。ほんまにどないなったんかな?晩メシはBSフジ『プライムニュース』を見ながら。『人新生の資本主義』(集英社)の著者斎藤幸平氏と参政党代表神谷宗幣氏が"激突"するというので見たけどイマイチ隔靴掻痒でした。「日本人ファースト」は日本人を優先する(外国人を排除する)のではないと神谷氏は言うけどならば「日本人ファースト」という誤った言葉を改めるかというというと改めない。コノやり方は過去の歴史の何処かにもあったやり方ですね。コワイコワイ。無意識にソレをやっていれば余計にコワイですね。斎藤氏はもっと具体的な質問をすれば良かったのに。たとえば「ホモセクシュアルとレズビアンの同性婚は認めますか?」とか。そこから発展させてほしかったですねえ?

12月5日(金)
『コナン・ドイツ伝』めっちゃオモシロイ。ミステリーはツッコミ処満載でホームズもポアロも大嫌いな小生でも医者で戦争(ボーア戦争)にも行き政治家目指して選挙にも落選したドイルの人生はオモシロイ。政治家新人時代の25歳のチャーチルとも交錯しロンドン留学時代の漱石とも同じ空気を吸っていたと書く著者の書き方がオモシロイですね。いよいよノーベル賞作家バーナード・ショウとの対決です。ワン。いろいろ仕事の途中にNHK-BSで『夕陽のガンマン』やっていたので見てしまう。ダサいモノが多いマカロニ・ウェスタンのなかでは一番オモロイ一本ですね。しかしエンニオ・モリコーネの音楽もダサいですね。ニーノ・ロータと較べてどれも相当落ちると思うのにナンデ評判が良いのか小生には判りません。『チコちゃん』見ながら晩メシは歌舞伎の説明が相当に荒っぽかったですね。阿国歌舞伎から女郎歌舞伎・若衆歌舞伎・野郎歌舞伎への変遷のホントの理由はキチンと説明してほしかったですね(笑)。ワールドカップ・サッカー抽選会の模様は録画してベッドへ。

12月6日(土)
サッカー・ワールドカップ日本代表はグループF。対戦相手はオランダ・チュニジア+スウェーデンorポーランドorウクライナか…。まぁ前回もドイツ・スペイン相手に勝ったのですからどの国とやろうが同じですね。優勝目指してるのに3番目に怖ろしい「死の組」だのどうのこうのと言うほうがおかしいですね。ハッハッハと笑ってW杯に臨みましょう!"TAMAKIのスポーツジャーナリズム"では近々サッカー・ジャーナリストの大住良之・後藤健生の両氏を迎えて日本代表の闘い方を展望します。乞う御期待!!
12月6日(土)つづき
ベッドで『コナン・ドイル伝』読み続ける。ミステリー探偵モノ大嫌いの小生にもメッチャ面白い。幽霊の出そうなイギリスの自然や風俗&ガス灯の似合うロンドン&五輪でマラソン選手をドルが助けたという都市伝説&明治の多くの日本人との出逢い&バーナード・ショウとのタイタニック号を巡る大喧嘩…等々睡眠時間が削られるのも無視して読み耽る。ただチョイと残念だったのはドイルの最高傑作と言う人もいる『失われた世界』The Lost Worldの説明にスピルバーグの映画『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』は引き合いに出されたのに手塚治虫の『ロストワールド』が無視されたことだ。ドイルと同じ医者出身の最高級の(漫画)作家が同じタイトルの作品を…と思って本棚にある手塚治虫文庫全集の『ロストワールド』を引っ張り出したら"あとがき"に《このタイトルはコナン・ドイルの同名の小説とは何の関わりもありません》中学時代に書き始めた作品で《ドイルの「ロストワールド」は読んだこともなかったのです》と書かれていた。しかしドイルのタイトルも凄いけど中学時代に同じタイトルを思いついた手塚治虫氏もスゴイですね。手塚治虫氏に国民栄誉賞を与えなかった日本政府は狭量ですね。ワン。
12月6日(土)つづきのつづき
ベッドを出て老犬黒兵衛と静かな師走の住宅街を散歩。仕事はちょっとだけ。録画しておいたFIFAワールドカップ抽選会を見る。うわっ。最初にアンドレア・ボチェッリが出てきてプッチーニの『トゥーランドット/誰も寝てはならぬ』を歌う!。パヴァロッティに見出だされてデビューして30年くらい経ったかな?イイ白髪のお爺さんになって(70歳前か?)歌い方も若い頃より素直で良くなりましたね。抽選会がアメリカ流にショウアップされたのは少々引いたしトランプ大統領へのゴマすり平和賞授与も馬鹿馬鹿しく思った(ガザに平和は訪れてませんよね)けどただの抽選会を3時間たっぷり吉田や森保監督のインタヴューまで見てしまったのもサッカーのチカラ?午後から鹿島vs横浜のJ1最終戦を楽しむ。柏も善戦したけど鹿島が9年ぶり9度目の優勝はジーコの喜びの笑顔と共に素晴らしかった。夕方の黒兵衛の散歩のあとTBS『報道特集』は政治とカネの話&第二次大戦の軍神の話。前者は税金と企業献金の二重取りを誤魔化す嘘つき政治家の話。後者は軍神という嘘をデッチ上げた恐い軍隊の話。こういう番組はもっと増えてほしいですね。晩メシは『ニュース』『ぶらタモリ』『プロジェクトX』を見ながら。アフガニスタンの中村哲氏はもっと讃えられるべきですね。さらに日本赤軍と警察の対決の『未解決事件』に卓球の国際大会まで見てテレビ三昧の一日でした。

| DVD |
|
『トラ!トラ!トラ!』 何度見ても素晴らしい映画です。オモシロイ映画です。痛快な映画です。特にアメリカの軍艦をやっつけるシーンが!(笑)
|
12月7日(日)
篠田航一『コナン・ドイル伝ホームズよりも事件を呼ぶ男』(講談社現代新書)読了。非常に面白かった。ミステリー大嫌いの小生はホームズを読もうとは思わなかったけどドイルという人物はメッチャ面白男だと解ったしイギリスの風土の面白さも満喫。ロンドンに行ったときはベイカー・ストリートにあったシャーロック・ホームズの看板は見たけれど博物館は出来る前。それより本書を読んでイギリスの港町や荒野を訪れたくなったですね。もう無理やろけど(>_<)。それより小生は著者と同様オカルトの話が大好きでドイルの心霊主義の説明で出てきた《20世紀を代表する科学哲学者カール・ポパーの『推測と反駁』》の引用(解説)が心にとまったですね。彼は《陰謀論の正体は「有神論の変形」と説いた。神を捨てる代わりに神の地位にいるのは誰かと問うことから生じるのだという》なるほど。《神を捨てたドイルにとってその空白を埋めたのが心霊だった可能性は大いにある》確かに。ではいま日本で耳にする「陰謀論」を唱える人々は「何」を捨てたのかな?神とも仏とも思えないし絶対者がいないことの不安から陰謀論に走るのかな?さらに陰謀論から新興宗教に。新しい政党に。独裁者に走る?。ヤバいなあ。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。子供たちや孫が生まれたばかりの黒兵衛を欲しがったとき「寿命は?」と訊いて「10年」との答えだったのでOKしたけど既に14年半。マァめでたいことかも。ワン。少し原稿の整理などして昼メシのあとはラグビー早明戦。ノッコン多いなぁ。夕方からNHK-BSで映画『トラ・トラ・トラ!』をやっていたので見てしまう。12/8が近づいたので放送したのかな?しかしこの映画は日本人にとっては結構痛快ですね。三島由紀夫が絶賛したのもワカリマスね。最後に山本五十六(山村聡)が米空母が一隻もいなかったことを嘆き「巨人を目覚めさせてしまった」と呟くけどアメリカをメッチャメチャやっつける映画がアメリカで不評だったのもワカリマスね。

12月8日(月)
ベッドでの読書は岡田英弘『歴史とはなにか』(文春新書)読み始める。久し振りに大学の教壇に立つことになったので基本的なことを頭に入れておきたくなって読む。岡田英弘氏の歴史本はどれも面白く勉強になる。なるほどイスラム文明はユダヤ文明の…日本文明は中国文明の…対抗文明counter-civilizationなんですね。アメリカ文明には歴史が存在しないからアメリカでは子供の生き方の選択に親は口出ししないのか。ナルホド。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩のあと「TAMAKIのスポーツジャーナリズム」録画収録の準備。今日のゲストはサッカー・ジャーナリストの大住良之さんと後藤健生さん。オランダやチュニジアやポーランド?スウェーデン?ウクライナ?と同じ組に入ったW杯の行方や来年から「秋春制」になるJリーグや女子サッカーを含む日本のサッカーの未来について語ってもらう。夕方からの本番収録はメッチャ面白かった。日本代表はグループリーグをナントカ勝ち抜けてもそのあとのブラジルorモロッコがタイヘンですね。また日本の女子サッカーには素晴らしい選手が2人誕生しているという話題も。近々(今の福島良一さん&小林信也さんのメジャーや日本野球のオモシロイ話のあとに)アップされますので乞う御期待!!抽選会でのFIFAのトランプへのゴマすりなどは酷いもんでしたなぁというような話題も取り上げています。しかもW杯の試合のチケットは転売が公認されていて転売による金儲け目的で買った人も多く早くも入場料がバカみたいに値上がりしているとか。世界のスポーツ・ビジネスはスポーツの尊厳を傷つける限界を突破したかな?YouTuubeの収録を終えて吉本新喜劇見ながら晩メシ。ベッドで本を読んでいたら東北や北海道で大地震とか。なるほど。日本列島は今そういう状況にあるのですね。次は何処?皆さん!鎌田浩毅『日本史を地学から読みなおす』(講談社現代新書)を読んでください。日本列島の危機的状況がよくわかりますよ。

12月9日(火)
岡田英弘『歴史とはなにか』読み続ける。メッチャ面白い。「歴史のないアメリカ文明」に続いて「中国文明とはなにか」に入る。《中華思想が誕生した原因は実は契丹人にある》《古く入植した(中国を占拠した)遊牧民の子孫である人たちが自分たちが正統の「中華」だ「漢人」だと言いだして(新たな遊牧民に敗れて)傷ついた自尊心を慰め新しく北方に興った遊牧帝国を成り上がりの「夷狄」と蔑んでせめてもの腹いせにしたのが「中華思想の起源だった》な〜んだそーだったのか…と納得するほかないですね。英語で中国のことは「チャイナ(支那)」と言うけどロシア語では「キタイ(契丹)」と言うことを島田雅彦氏から教わったことがある。だから漢人(を自称する人々)は今も遊牧民(ウイグルやモンゴル)を虐めるのですね。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩のあとイロイロ仕事して夕方から東海道線で品川へ。長女と待ち合わせをしてタクシーで東京プリンスホテルへ。
12月9日(火)つづき
プロ野球選手会労働組合の結成40周年記念パーティに出席。その本を上梓した木村元彦さんの口利きで参加させていただく。以前ストライキを共に闘った古田敦也さんやタイガース・フィーバーの現役選手時代から取材させてもらった岡田彰布さんなどと久しぶりに再会。木村さんに広島カープの監督で3・11のときの労組の委員長をして苦労した新井貴浩さんや現労組事務局長で弁護士の森忠仁氏を紹介してもらっていたらかつてストライキのときに若手弁護士として活躍した石渡進介さんと再会。今は鹿島アントラーズの取締役で昔話に花を咲かせるが初代事務局長でストのときにいろいろお世話になった松原さんは癌で亡くなられたとか。秘書役の長女は長田渚左さんと歓談。木村さんは壇上で挨拶。所用で欠席した労組の創設者で初代委員長の中畑清さんはビデオで出演。最後に岡田さんや古田さんや新井さんの他宮本慎也さん尾花高夫さん會澤翼さんなど歴代労組委員長がトークショウを繰り広げてお開き。最近は任意加盟である労組に加わらずに労組が勝ち取ったFA(大リーグ移籍)などの権利だけ使う選手がいるのを各委員長が嘆いたいた。そのことを明日のラジオで話そうと決意。壇上から降りてきた古田さんと少々雑談。「ストの裏話もっと喋ればエエのに」と言うと「そんな危ないこと喋れまへんがな」と二人で大笑い。懐かしい会でした。

12月10日(水)
『歴史とはなにか』読み続ける。《現代中国語の「歴史」は日本語の「歴史」を借用したことばである》ゾロアスター教の「最後の審判」や「救世主」の影響を受けたユダヤ人がヘブライ語で「マーシーハヤ(油を注がれた者=王)が《聖書の日本語訳で「メシヤ」となっ》た。《それをギリシア語に訳すと「クリストス」となり(略)日本語訳の新約聖書では「キリスト」となった》《キリスト教徒はすなわちユダヤ教徒でナザレのイエスこそが救世主だと信じるユダヤ人だ》ったのですね。雑学に留まらない知識の重要さを感じますね。知識をクイズの答えに留めるのがオールドメディア(テレビ)であり知識を自分の好き勝手に選択するのがニューメディア(SNS)のようですね。ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日の話題はまず昨日の本欄に書いたプロ野球労働組合の話。FAによるメジャー移籍など多くの選手の権利を勝ち取った労働組合なのに最近は加入する選手が減っているのを歴代委員長が怒っていることを紹介。ラジオでは言わなかったけど労組非加入の佐々木朗希投手がメジャーに行けたのも労組のおかげと解ってるのかな?そしてワールドカップの抽選会でFIFAがトランプ大統領に平和賞を授与したナンセンスを話す。ガザの戦闘(イスラエルの攻撃)は続いてるのにFIFAは阿呆か!と言うよりこれはスポーツの政治からの独立を否定する愚挙ですね。ワン。ラジオのあと老犬と散歩。そのあと明後日の成城大学での講義の準備。今回はいろいろビデオを使って「スポーツのみかた」にテーマを絞って話すつもり。市川崑監督の1964年の『東京オリンピック』を見て最近の学生はどんな反応を見せるか楽しみですね。

12月11日(木)
岡田英弘『歴史とはなにか』読み続ける。メッチャおもしろい。勉強になる。なるほど日本は天武天皇時代の建国以来《鎖国が国是》要するに中国と関わらないことだったのですね。明治時代の西洋史に流入によって歴史観がガラリと変わるけど革命Revolution封建制Feudalism皇帝Augustusすべて誤訳なんですね。それらしきことは知っていたけど誤訳の説明をきちんとわかりやすく読んだのは目鱗でした。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと『ZAITEN』の連載「今月のスポーツ批評」101回を書く。一昨日のプロ野球選手会労組40周年パーティの話とサッカーW杯抽選会でFIFAがトチ狂ってトランプに平和賞を与えたことの愚かさを書く。晩メシはNHK-BSで放送していた『君がいた夏』を見ながら。ジョディ・フォスターがなかなか面白い素敵なキャラの年上の女の演技を見せた1988年のベースボール青春映画でした。初めて見た野球映画のなかではベスト10に入れたいですね。

12月12日(金)
岡田英弘氏の『歴史とはなにか』(文春新書)に大興奮。そうか。日本書紀の神武天皇・綏靖天皇の記述はそれが書かれた時期の舒明天皇・天武天皇や古人大兄皇子・天智天皇の事績を写したものなんですね。めちゃ納得。また《日本武尊はすなわち天武天皇ということになる》というわけですね。目から鱗が百枚落ちた。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。外出の際に虎太郎も外に出ることを虎視眈々と…でなく猫視眈々と狙っている。しかし黒兵衛に続けて虎太郎が庭に飛び出すと黒兵衛が追って家の中へ戻してくれる。何も特技の内容に思えた黒兵衛も牧羊犬ならぬ牧羊犬ならぬ牧猫犬にはなれそうだ。ワン。午前中イロイロ準備して午後から大船駅へ。藤沢から小田急に乗って快速急行を登戸で乗り換えて成城学園前へ。成城大学の山本敦久教授のクラスで50人くらいの学生相手にスポーツ・ジャーナリズム論。ドジャースやバレーボールやサッカーという言葉の意味やスポーツの歴史に触れたあとニューヨーク・メッツのPR動画と市川崑の『東京オリンピック』を使ってスポーツの見方を講義。若い連中がどれだけ心に残してくれたかは知らないが講義のあと山本敦久・平尾剛両教授と彼らの行き杖の小料理店で美味しい刺身などに舌鼓を打ちながらスポーツの話をネタに歓談。途中地震で少し揺れて驚いたけど楽しい一時でした。山本先生ご馳走様でした。しかし若い学生たちはもう少し積極性がほしいですね。

12月13日(土)
『歴史とはなにか』読み続ける。メッチャ面白い。そうか。『古事記』は『日本書紀』よりずっと後になって創られたもの(平安時代に多朝臣人長が創作した偽書)で我々が今日『古事記』として親しんでるものは本居宣長の『古事記伝』で「騎馬民族征服王朝説」は《完全なファンタジー(空想)で何ら史実上の根拠はない江上波夫氏が創作した新しい神話》で『魏志倭人伝』も史料としては《大して信用できない》ものなんですね。すべては"義経ジンギスカン説"と同じ様なモノでその証拠としての解説が目鱗で面白い。ナルホド歴史とは創られるもので「良い歴史」と「悪い歴史」を見分けなければならないのですね。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。昨日から寒波到来。冬はまた夏がマシじゃと言いにけり…という川柳が面白味を失いましたね。昨日いろいろ働いたので今日はゆっくりパソコン内部の整理。午後から千葉vs徳島のJ1昇格決勝戦をTV観戦。両親が徳島出身ヨメハンの両親も思考(愛媛)出身なので当然ボルテックスを応援したけど惜しくも敗戦。でもジェフ市原以来のチームが17年ぶりにJ1復帰というのにも拍手を贈りたいですね。夕方からTBS『報道特集』の2つの特集を見ながら酒&メシ。旧統一教会と安倍氏の関係を不問にしたまま殺人事件の審理が進んで良いのかな?日本はまだまだ身障者が自由に働ける環境を整えない優しくない国なんですね。ニュースのあと『ぶらタモリ』『プロジェクトX』と酒が進む。
12月13日(土)つづき
先日(4日)小生にインタヴューしてくれた京都新聞社のK記者が京都新聞デジタル版に『「ワーワー騒ぐ」マスコミに喝!京都・祇園生まれの「大御所」スポーツ評論家がユーチューブで激論』というタイトルで「TAMAKIのスポーツジャーナリズム」を紹介してくれました。30歳代の時に同新聞の取材を受けた若いときの写真も(何故か?)出ています(笑)。興味ある方は是非お読みください。https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1614438?utm_term=Autofeed&utm_medium=Social&utm_source=Facebook&fbclid=IwY2xjawOrHtNleHRuA2FlbQIxMQBicmlkETE5ejZDdERlNDh1M0NCY2pFc3J0YwZhcHBfaWQQMjIyMDM5MTc4ODIwMDg5MgABHhG2P3vHlrgOSvnHKoPj8rg9IWwTCkHuKV3o2wFDXDb6TMiVo0EY-uP1LGd6_aem_BmVvCtaiN4b9LFMZsuotUg#Echobox=1765578947

12月14日(日)
ベッドで『歴史とはなにか』を読み続ける。メッチャ楽しく面白いく大興奮の連続。帯に《世界が日本がエキサイティングにわかる』と書かれた惹句は嘘じゃない。《歴史というものの役割はもともと不条理で論理も法則も何もない世界に何かの筋道を与えてわかりやすくするというところにある》これが《歴史の第一の機能》。だから《マルクス主義の史的唯物論(唯物史観とも言う)》の"原始共産制→古代奴隷制→中世封建制→現代の資本制→未来の共産制"という歴史の"発展段階説"も19世紀の《ダーウィンの進化論に触発されて生まれた(略)世界は一定方向に向かい段階を踏んで進化する》という一つの物語(空想的歴史観)なのですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。冷たい土砂降りの雨のなか老犬にもレインコートをヨメハンと二人がかりで着せる。笑いながらの作業だから良いもののナンデここまでしてやらねばならないのかとフト疑問。笑うことはイイことですね。デスクワークは昨日に続いてPCのなかを整理。以前モンブランの万年筆で鳩居堂の原稿用紙に原稿を書いてソレを編集者が取りに来た時代が懐かしいですね。午後から久し振りに甲子園ボウルをTV観戦。関西ダービーは立命が関学に勝つ。スーパーボウルには程遠いけどスポーツはいろんな楽しみがありますね。続けてラグビー…はチーム名もよくわからないしちょっと外国人選手が多すぎて少々興醒め感は否めなですね。日本人ファーストなんて馬鹿なことを言う気は微塵もないですが早くキチンとしたホームタウン制度とプロ制度を整えて助っ人ではなくチームとホームタウンの一員としての外国人選手のあり方を打ち出してほしいですね。

12月15日(月)
岡田英弘『歴史とはなにか』あと一息で読了ですがスゴイ!!《アメリカ文明は実は他のどの地域にも適用の効かない非常に特異な(略)歴史のない文明》で《人間なら誰でもアメリカ合衆国憲法と星条旗に忠誠を誓って自分でアメリカ国民になることを選択すればアメリカ国民になれるという原則がある》確かにそうですね。《アメリカを創ったのは歴史ではなく憲法だ(略)歴史は無縁無意味なもの》でアメリカ人は《民主主義が全世界に広まるのが歴史の必然でありそれを実現するのがアメリカの神聖な使命だと信じている》ところが《民主主義は理想的な制度でも何でもない。欠陥だらけの制度だ。欠陥の最たるものはこの考え方が明白な虚構に基づいているということだ。人間はすべて神の前に平等に創られているというのが民主主義の前提になっている思想だがこれはほとんど考えられないくらいの大嘘だ》たしかにその通りだろう。さらに著者は《国民国家のほうが(君主国より)戦争に強い(略)国民国家が最も得意な仕事が戦争》で《はっきり言ってしまえば国家は戦争をするのが仕事(で)国家は戦争をするためにある。戦争ができないのは国家ではない》とまで書く。そして《国家が得意とする戦争の被害が大きくなりすぎたから(略)国際連合や欧州連合のように国家の主権や国民の所有権を制限して戦争の危険を減らそうという試みが始まっている。「国民国家」と「民主主義」という観念が最初から抱えていた矛盾がここに至って表面化してきたからである》しかし小生は民主主義のもうひとつの前提になっている(ノルベルト・エリアスの主張している)"反暴力(反戦)主義"を信じたいですね。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。岡田英弘氏はさらに君主国家としての天皇の存在と大嘗祭の本質について書いている。三島由紀夫の『文化防衛論』よりわかりやすいですね。ワン。「TAMAKIのスポーツジャーナリズム」の収録はストックが溜まったため一回おやすみ。来週月曜は星野恭子さんと長田渚左さんをゲストに迎えてパラスポーツ特集です。晩メシは吉本新喜劇を見ながら。そのあとNHKフロンティアを録画しておいた『未知の元素を求めて』を見る。科学の最先端はスゴイですね。

| Blu-ray |
|
『ゲット・アウト』 全米で大ヒットしたサスペンス・ホラー映画らしいけど小生にはNGでした
|
12月16日(火)
岡田英弘『歴史とはなにか』(文春新書)。読み終えたあとすぐにアタマから再読したくなる本に時々出逢う。本書はその一冊。とりわけ中国史の指摘は目鱗百枚ですね。《個人としての外国人が個人としての皇帝に仁義を切る関係に過ぎなかった「朝貢」が19世紀に始まる国民国家の時代になって国家としての外国と国家としての中国との間の外交関係の表現のように曲解されるようになった》というわけで「朝貢貿易」なんて有り得ないのですね。《中国では人間関係は非常に流動的だから一度皇帝と承認されてもいつ誰に寝首をかかれるかわからない。本当は誰も天命なんて信じてないのだ》そこで諸外国からの朝貢の儀式を行い皇帝が皇帝であることを周知させるわけですね。そんな《「皇帝の歴史」であった正史が》国民国家にならねばという意識から《突然「中国の歴史」「中国人の歴史」に読みかえられてしまった》わけで《現代の中華民国・中華人民共和国の中国人は国民国家時代に入ってから読みかえられた歴史しか知らない。だから自分たちが持っている中国文明の見方すなわち「中華思想」の歴史観がいかに非歴史的かということをまったく自覚していない》なるほど。こういう指摘の最後に著者はこう書く。《国民国家の時代である現代では国民国家どうしは自分の国史を持ち出して自分の主張のほうに理があると主張しがちなものだ。そこに「よい歴史」があればそういう対立はおたがいさまということになりかなり解消できるだろう。これが本書の結論ということになる》著者がご存命なら今の日中関係をどう言われるだろう?中国の態度はかつての「皇帝」と「臣」の関係と同じ(臣とは奴隷のことと著者は書いている)。だが高市首相の発言はポツダム宣言もカイロ宣言も知らない愚昧な政治家…と言われるのでは?ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。そしてイロイロ仕事。晩メシはNHK-BSを録画した映画『ゲット・アウト』を見ながら。オカルト映画。途中まで興味深かったけど最後の暴力満載は小生にはNGでした。脳味噌の入れ替え手術も馬鹿馬鹿しい。良い本を読みきたあとに良い映画が続かなかったのは残念。

12月17日(水)
来年の大学の授業に備えてジャーナリズムの歴史を読みなおす。鈴木健二『戦争と新聞メディアはなぜ戦争を煽るのか』(ちくま文庫)。1874(明治6)年の台湾出兵で早くも日本の戦争はその醜い本質を露呈することになる。《軍人の傲慢・外交の失態・政商のボロ儲けそして一般国民の悲惨。戦争の原画が台湾出兵にあった。いや。もうひとつ付け加えなけらばなるまい。それは新聞の戦争追随である》著者は元毎日新聞のワシントン特派員。2015年刊行の本書で著者は「はじめに」という前文の冒頭で《日本の新聞は百年の歴史のなかで明治初期の一時期と少数の例外を除いて遂に言論機関らしく伸び伸びと自由闊達に活躍することがなかった》という先輩(城戸又一元東大新聞研究所所長・毎日新聞論説副委員長)の言葉を引用し《昨今の新聞の劣化を目の当たりにすると木戸先生の溜息がますます絶望的な響きをもって聞こえてくる》と書いている。それから10年。ジャーナリズム精神を失った日本のメディアこそ最もポピュリズムに走っている企業体と言えそうだ。
12月17日(水)つづき
ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日の話題は高野連の"7イニング制等高校野球の諸問題検討会議"が12月5日に出した7イニング制は2028年センバツ大会で実施との答申について。なぜ2028年からかというと「高校に入学する生徒(球児?)たちが9イニング制という前提で入学してくるからだ」という。阿呆か…とはラジオで言わなかったけど高野連にとっての高校とは甲子園大会を盛りあげるための組織としか考えていないことがよくわかる。高野連は「すべての公式戦で7イング制を採用すべし」との結論を出していると同時に「高校野球を支えるファンの声にも耳を傾ける」という。これも阿呆か…とは言わないが高校教育の現場の部活動に観客の声など不要でしょ…と言いたいですね。そもそも"検討会議"は野球関係者でなく教育関係者で構成すべきですよね。「7イニング制にすれば試合に出られない選手が増える」ってソレはトーナメント制ばかり採用しているからでしょ。BチームCチーム…を認めないからでしょ。そもそも日本学生憲章第2条8号には《学生野球は国・地方自治体または営利団体から独立した組織による管理運営を理念とする》と書かれている。朝日毎日両新聞社は株式会社だけど営利団体ではないのかな?メディア自身が高校野球を宣伝に使うようなことをするから…スポーツ・ジャーナリズムが有耶無耶になるから…戦争報道でもジャーナリズム精神が発揮できないのでは?…とは小生が半世紀間言い続けてきたことです。ワン。ラジオのあと老犬黒兵衛と散歩。
12月17日(水)つづきのつづき
黒兵衛と散歩のあとデスクワークは締め切り日ではないけど年末進行を意識して連合通信の連載『スポーツ博物館第174回』を書く。FIFAのインファンティーノ会長がトランプ大統領に「平和賞」をあたえとことを大批判。サッカー・ジャーナリストの大住良之さんに教えてもらったFIFAがW杯のチケットの転売を許してチケット代金が暴騰していることも批判。同様の批判している欧米のメディアにはまだジャーナリズムが存在してますね。朝日や毎日が高校野球批判を展開し読売が巨人批判をするようになるのは…スポーツ・ジャーナリズムを取り戻すのはいつのことでしょうか?晩メシは久し振りにチャップリンの『独裁者』を見ながら。やっぱりコレはスゴイ映画ですね。批判精神(ジャーナリズム精神)を伴ってこそコメディアン(ジャーナリスト)のはずですよね。

| DVD |
|
『ローマの休日』 ハッピーエンドとは言えない老若男女の全てが感動する傑作です。タイトルは「他人に迷惑をかける休日」という意味です
|
12月18日(木)
『戦争と新聞 メディアはなぜ戦争を煽るのか』読み続ける1974(明治6)年の台湾出兵以来西南戦争・日清戦争・義和団事件・日露戦争と明治日本は軍隊派遣&戦争の連続。ナルホド岡田英弘氏が『歴史とはなにか』に書いておられたとおり「国民国家は戦争をするのが仕事」と言えるのですね。だから世界に遅れて早く国民国家になることを目指した明治政府は戦争を繰り返し当時のメディアは新聞が売れるから政府に従ったのですね。もちろん気骨ある新聞や言論人も存在したけど政府の強烈な弾圧で骨抜きにされたのですね。その明治戦争国家の一連の流れの先陣を切った台湾出兵には乃木希典・児玉源太郎・後藤新平・新渡戸稲造などの有名人が軍民双方で関わり義和団事件では《日本にとっては初めての国際会議》となる《対清交渉列国会議に加わることを許された》が露英米仏独伊など《だまし合いのなかで何百年もを生き延びてきたずる賢い列国を相手にするには泰平の夢から覚めたばかりの日本には荷が重すぎた。海千山千の列強外交官の駆け引きに小村が振り回されたのもやむを得なかった》ナルホド。メディアの失態はさて措き現在の元メディア人が記す過去の日本現代史はわかりやすいですね。映画『北京の五十五日』を見直してみましょう。ワン。
12月18日(木)つづき
老犬黒兵衛と散歩のあと来週月曜の「TAMAKIのスポーツジャーナリズム」の準備はゲストにパラスポーツ・ライターの星野恭子さんと『スポーツゴジラ』編集長の長田渚左さんを迎えて今年の東京デフリンピックの総括やスポーツ庁長官にパラ水泳出身の河合純一氏が就任したことなどを受けてパラ・スポーツ特集。小生の勉強不足のジャンルなので星野さんから学ぶつもりで枠組み(テーマ)を作る。晩メシはNHK-BSでやっていた『ノッティングヒルの恋人』を見ながら。公開時(1999年)に娘どもやヨメハンが面白いと騒いでいた映画で「お父さんは見なくてイイ」と言われていたので見る機会を失っていたが改めて見てみるとナカナカ爽やかな映画。ナルホド『ローマの休日』のプリンセス(オードリー・ヘプバーン)をハリウッドの大女優(ジュリア・ロバーツ)に置き換えてラストシーンもハッピーエンドに変えた映画ですね。この筋立ては現実にはほぼ皆無だけど映画ではよくあるプロットですね。

| DVD |
|
『北京の55日』 歴史は無視してハリウッドのスペクタクル映像を楽しむ映画ですね
|
12月19日(金)
『戦争と新聞 メディアはなぜ戦争を煽るのか』は韓国併合からシーメンス事件&第一次大戦へと進む。大正デモクラシーの時は新聞もかなり頑張って内閣の不正や海軍の汚職などを追及したけど政府の激しい弾圧と軍閥の台頭の前に無力化するのですね。それにしても新聞の韓国や中国に対する激しい蔑視的表現はここに引用するのも憚れるほど酷いものですね。第二次大戦の大本営発表を垂れ流して戦争を煽ったことに対する新聞人の反省の声は少しは読んだり耳にしたことがあるけど韓国や中国に対する酷い差別的表現に対する反省の声は(私は)聞いたことがないですね。メディアはやはり「先ず隗より始めよ」を実践すべきですね。スポーツ大会の主催やスポーツ・チームの所有も同じですね。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。日中関係の悪化と借りていたパンダの期限が迫ったことでマスコミがパンダが日本からいなくなることを嘆いている。小生は上野動物園長を取材したときパンダ舎の裏で檻に入ったパンダと1m以内の距離で接したことがありソノ時のパンダの目の怖さと歯の鋭さと唸り声に腰が引けて以来パンダがNGとなったのでパンダがいなくなることを何とも思わない。故郷とパンダは遠くに有りて思う(見る)ものです。ワン。イロイロ仕事。晩メシは『北京の55日』を見ながら。チャールトン・ヘストンにエヴァ・ガードナー。ブラザース・フォアも歌った主題歌は『ローハイド』や『ハイヌーン』も作曲したディミトリ・ティオムキン。ハリウッド超大作映画だが史実とはかなり異なるようですね。若き伊丹十三が日本軍代表として本来なら大活躍してのちの日英同盟につながるはずがまぁハリウッド映画大スペクタクルでした。

12月20日(土)
『戦争と新聞』は米騒動・白虹事件・シベリア出兵・パリ講和会議・日英同盟廃棄…へと読み進む。白虹事件で大阪朝日新聞が政府から発禁処分を受け社長が右翼から暴行を加えられるなど激しく攻撃されたとき吉野作造東京帝大教授は《言論の自由に対する社会的圧迫を排す》と《右翼を批判・・たが大方の新聞は傍観》それどころか大阪毎日新聞は《販売店が大阪朝日の読者を各戸訪問して「あんな新聞とったらえらいことになるで」と大阪朝日の切り崩しに猛進した》という。嗚呼。シベリア出兵では政府と軍は大失敗したうえ《陸相・田中義一の出兵に関わる巨額の機密費流用も内部告発があった》にもかかわらず有耶無耶のまま《その後の陸軍の乱脈と横暴の肥大化を許すことになる》嗚呼。パリ講和会議では《日本代表は始めより終りまで一言発せざりき(東京朝日新聞)》明治維新から半世紀も経たず新聞も政府も未熟なまま日英同盟の廃棄が《20年後の太平洋戦争への序曲となろうとは思ってもみなかった》なかで日本は《袋小路に迷い込んで》戦争と破滅への道を突き進んでいったのですね。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩のあと仕事部屋やトイレや寝室などを掃除。大掃除と言うほどのものではないけどマァ年末ですからね。夕方TVをつけるとNHK-BSで『ライトスタッフ』をやっていたのでラスト50分くらいを見る。ディレクターズカットらしいけど冗長ですね。『ゴッドファーザーPARTV』もそうだったけどディレクターズカットというのは得てして公開版より無駄に長くなって面白くなくなりますね。自分で創ったものを少しでも盛り込みたい気持ちはわかるけど…ディレクターズカットでいいなぁと思ったのは歌の部分を長くした『ブルース・ブラザース』くらいですね。TBS『報道特集』は台湾の日本兵のルポが興味深かった。日本はケジメを付けてないことが多すぎますね。

12月21日(日)
ベッドでの読書『戦争と新聞 メディアはなぜ戦争を煽るのか』は関東大震災・治安維持法・山東出兵・満州某重大事件(張作霖爆殺事件)・軍縮(ロンドン軍縮会議)とテロ(統帥権干犯問題)から満州事変…へと読み進む。ロンドン軍縮条約では軍部に不満が渦巻いた。が新聞は《「国防は軍備のみではない」(大阪朝日)「国民の力と直接軍備との調和が最大の防衛力」(東京日日)「国防は相対的なものであり軍縮会議は相対的譲歩によって成り立ち得る」(東京朝日)と政府の軍縮策を支持。それは「経済界は不況に悩み農民は救済を叫び失業者は明日の糧にさえ困じ果てている」(東京日日)からだった。これが大方の新聞の太平洋戦争前における最後の軍部批判だった》一方で《英字新聞などは「犯人は関東軍」明記していたから日本の新聞が知らないはずがなかった》張作霖爆殺事件を満州某重大事件としか報じなかった新聞の態度は《軍部とのあうんの呼吸だったのかもしれない。そうした新聞の自粛自己規制がまた軍部を増長させたようだった》そして浜口 雄幸首相暗殺・血盟団事件・三月事件・十月事件&五・一五事件と右翼のテロや軍部のクーデター事件が相次ぐなかで柳条湖事件から満州事変へと続くのですね。今のSNSを含むメディアの高市内閣に対する「報道」も戦前と何処が似ているのか検証すべきですね。高市首相の「台湾有事」に対する孫崎享氏や東郷和彦氏の意見を新聞やテレビはなぜ報じないのかな?ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と雨中の晴れ間をぬって散歩。12月なのに妙に暖かいのも気持ち悪い。ワン。散歩のあと高校駅伝を見たのは京都の街並みが懐かしかったから。京都の駅伝は今もやってるかどうか知らないけど正月にやっていた小学生たちの鴨川駅伝が見ていて面白かったですね。何しろ小学校の名前が朱雀・醍醐・村上・桃山・白河・堀河・高倉・鳥羽…と天皇の名前が次々と出てきて争うわけですからね(笑)。夕方から久し振りにM1グランプリを見る。敗者復活戦は大声を出して叫ぶばかりでレベルが低いと思ったけどサスガに本戦はレベルが高かった。最後の3組はどれも面白かったですね。N響のR・シュトラウス『英雄の生涯』を聴いてベッドへ。

12月22日(月)
『戦争と新聞』は国際連盟脱退・国体明徴運動・滝川事件・美濃部達吉の天皇機関説から二・二六事件・日中戦争・南京攻略・百人斬り報道…と読み進む。ジャーナリストとしての桐生悠々の奮闘や《経営難で廃刊目前の時事新報》や地方紙(信濃毎日・中国民放=現在の山陽新聞)の頑張りはあったがメディア(大新聞)の無力化は激しく同時に大学には《いつの時代にも権力者のお先棒を担ぐ学者がいる》もので《簔田胸喜がこの時代のその人だった。彼は著名な学者の片言隻語を捉えては危険思想だと糾弾していた。お調子者の議員がこれを議会で取りあげた》ナルホドいつの時代にも存在するコレも一種のポピュリズムと言えるのかもしれません。現在は《お先棒を担ぐ自称ジャーナリスト》が目につきますね。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩のあと連合通信の連載を仕上げて"TAMAKIのスポーツジャーナリズム"の準備。
12月22日(月)つづき
"TAMAKIのスポーツジャーナリズム"今日のゲストはパラスポーツライターの星野恭子さんとフリーマガジン『スポーツゴジラ』編集長の長田渚左さん。「パラリンピックと日本のパラスポーツの未来を考える」をテーマに@予想以上の観客を集めたデフリンピック日本開催の意義を考えるAミラノ・コルチナ・パラ五輪に期待することは?B(パラリンピック6大会21メダル獲得の盲目のスイマー)河合純一スポーツ庁長官の就任で日本のスポーツ界全般に期待することは?…という3つのテーマで話し合っていただくことにしたが5時からの本番はパラスポーツがまだまだ勉強不足の小生にとって素晴らしう面白く勉強になることばかりでした。番組のアップは来週月曜(29日)と年が明けて(年始の特別番組を挟んで)1月5&8日になる予定です。デフリンピックの裏話や河合スポーツ庁長官の話などメッチャ面白いので皆さんアクセスして下さい。それに来年1月24日(金)には第16回日本スポーツ学会大賞の授賞式が午後3時30分から筑波大東京キャンパスで行われデフ陸上の「スタートランプ」の開発者で東京都立聾学校主幹教諭の竹見昌久さんが受賞者として記念講演もされますので多くの方の参加を期待します。"TAMAKIのスポーツジャーナリズム"番組収録あとは吉本新喜劇を見ながら晩メシ。チョイと宝籤の宣伝臭が気になったけど若い別嬪さんの豹変など吉本新喜劇は頑張ってますね。

12月23日(火)
『戦争と新聞』は日中戦争から国家総動員・日ソ紛争・ノモンハン事件の敗戦と隠蔽・仏印進駐・日独防共協定・日独伊三国同盟・近衛内閣総辞職と東条内閣誕生から真珠湾攻撃と太平洋戦争へと続く。近衛文麿首相は内閣を投げ出したとよく言われるがほとんど陸軍の謀略と言ってよく彼はギリギリまでアメリカとの和平交渉に必死だったのですね。それを支持しなかった新聞が真珠湾攻撃で《米太平洋艦隊全滅す》と《嘘の発表》をしたうえ《其の建直りは今後一隻の喪失損傷なく建艦に全能力を集中するとも四五年は絶対に不可能である(東京日日新聞)》と大嘘の発表をしたことのほうが罪深いですね。真珠湾からわずか4か月後にはB25による東京爆撃をくらいその2か月後にはミッドウェー海戦で大敗北を喫したのですからね。にもかかわらず新聞は《日本の大勝利》と報じ《今次の一戦において米航空母艦勢力をほとんど零ならしめ太平洋覇権の帰趨を全く決した点に新作戦の最大の意義が存する(朝日)》と報じた。著者は《軍がそう書くよう誘導したのは間違いないとしても新聞が望んで筆を走らせた疑いも濃厚だ》と書く。現在のメディアはこの辺りの自己検証と過去の間違いに対する反省はもちろん済ませているのですよね。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩のあといろいろデスクワーク。
12月23日(火)つづき
イロイロ仕事をしていると講談社から今月発売の現代新書が3冊届く。川北省吾『新書世界現代史 なぜ「力こそ正義」はよみがえったのか』。帯に《今を生きるための「冷戦後」の世界史/世界はなぜ突然壊れ始めたのか/プーチン・習近平そしてトランプ権威主義者たちを突き動かす「失地回復(レコンキスタ)への妄執》とある。今読んでる『戦争と新聞』を読み終えたら読みます。酒井信『松本清張の昭和』の帯には《想像を絶する貧困・学歴は高等小学校卒・40歳を過ぎて文壇デビュー・そして国民作家へ・初の本格評伝》とある。これも読みます。岩城一郎『日本のインフラ危機』も読まねば。《老朽化という今そこにある現実・道路・鉄道・トンネル・橋・水道・なぜ次々に事故が起きるのか?お金も人も足りない…打つ手はあるか?見て見ぬふりはできない!この国は崩れ去るのか?最悪の未来を回避するには?》ちょっと脅かしすぎとも思うけど最近乗った東海道線の揺れが以前より大きく感じられたことを思い出しました。嗚呼。晩メシはNHKニュースのあと『カラーでよみがえる紅白歌合戦』を見ながら。ヨメハンも小生も何故かどの歌も全部歌えることに我ながら驚きました。

12月24日(水)
『戦争と新聞』は終戦→新聞の戦争責任→GHQの検閲→天皇の象徴化→新憲法と戦争放棄→東京裁判→朝鮮戦争と警察予備隊へと読み進む。終戦をう変えて作家の高見順は日記で新聞の態度を痛烈に批判した。《新聞は今までの態度に対して国民にいささかも謝罪するところがない。詫びる一片の記事も掲げない。敗戦について新聞は責任なしとしているのだろうか。度しがたい厚顔無恥(略)手の裏を返すような記事を載せながら態度は依然として訓戒的》ナルホド《一億相哭の秋》と題した朝日新聞の社説も極めて「訓戒的」だった。《恐らくは今後幾年か…はたまた幾十年か…並々ならぬ苦難の時代が続くことをあらかじめ覚悟してかからねばならないに相違ない。君国の直面する事態について同胞相哭し大君と天地神明とに対する申し訳なさでいっぱいである》著者は書く。《これを読んだ高見順がカッカとしたのも無理はない》そりゃそうですよね。《一億総玉砕》《一億が竹ヤリで九十九里の海岸に並んで一人の米兵も上陸させない》と叫ぶ東条首相とほとんど足並みを揃えていた新聞がこの書き方はないですね。とはいえ多くの新聞社が戦後になって戦前戦中の幹部(社長や取締役)を全員罷免したり読売争議のように労組がA級戦犯の正力松太郎を出したりもした。がやがて「逆コース」の流れで正力も復活。新聞は戦前の軍部に代わるGHQによる検閲(と自主規制)でまたしても自由を奪われるわけですね。ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日の話題はスポーツ庁長官にパラリンピアンの河合純一氏が就任したこと。一昨日の"TAMAKIのスポーツジャーナリズム"で星野恭子さんや長田渚左さんが話してくれたことを今年の日本スポーツ界最大の快挙(大谷のMVPより注目すべき!)として紹介する。YuTubeになってますから皆さんお聞き下さい!
12月24日(水)つづき
ラジオ出演のあと老犬黒兵衛と散歩。ネット連載『ベースボール今昔物語』のだ23回を書いて送稿。中味はかつての"野武士軍団"西鉄ライオンズがチームの練習で前夜の酒を身体から抜くために♪芸者ワルツを歌いながらランニングしたという話。生前の中西太さんから聞いた話です。3拍子で走るのは身体のバランスに良いそうです(ホンマカイナ?)晩メシは最近見た『ノッティングヒルの恋人』に続いて『ブリジット・ジョーンズの日記』を見ながら。なるほど。コレも娘たちやヨメハンが見て騒いでたけど女性向きの映画ですね。女性は童話の『醜いアヒルの子』的なハッピーエンドが好きなのかな?

12月25日(木)
ベッドでの読書『戦争と新聞』は講和条約→安保と再軍備→戦争賠償→第五福竜丸事件→原水禁運動→原水禁と原水協の分裂→安保改定→岸・佐藤とCIA→日韓会談…と読み進む。1994年になってNYタイムズが岸首相と佐藤蔵相の兄弟が1958年頃から《選挙の度に米にカネをせびっていたことを暴露》その度に《米中央情報局(CIA)は秘密工作資金を(自民党に)流していた》のですね。《60年「アンポで新聞は死んだ」とよく言われる》確かに「安保反対デモ」で死者まで出たことから《暴力を排し議会主義を守れ》という在京新聞の7社共同宣言は全国48紙に掲載されたが問題だらけ。暴力の《原因を作った政府に対する追及が甘かった。多くの新聞がこれまで主張してきた岸内閣退陣の要求すら欠落していた》そもそも《A級戦犯だった岸が米国の方針転換で出所を許され瞬く間に首相の地位まで上り詰めたことは誰の目にも驚きであり訝しいことでもあった》当時のほとんどの新聞は安保改定には反対していなかったわけで《反岸》だったわけですね。現在の高市政権を「"親米国家"日本の完成」と書いたのは評論家の片山杜秀氏だったが「"親米国家"日本の建設」はこの頃から始まっていたのですね。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩のあとイロイロ事務処理。年末の整理イロイロ。"TAMAKIのスポーツジャーナリズム"の挨拶状を書いたり雑務&部屋の整理イロイロ。連載原稿は昨日で一応処理したけどイロイロ雑務があるのはウンザリですね。晩メシ時に映画を見る気にならないのは原稿を書く仕事をしなかったからか?

12月26日(金)
鈴木健二『新聞と戦争 メディアはなぜ戦争を煽るのか』(ちくま文庫)読了。最後はベトナム戦争→沖縄返還→日中正常化→昭和天皇崩御→湾岸戦争へ…と進みデジタル社会の「公/私」の融合(混同)→国民国家の変容→急進する「再国家化」現象→国家を揺さぶる新メディア…と続き最後が「新時代における新聞の役割」となっているのは著者が元毎日新聞社の社員だからだろうがイロイロ勉強になり多くの人に読んでほしい一冊だと思いました。しかし…《新聞はかつて世論の指導機関と捉える「木鐸」型/世論の反映機関とする「鏡」型/世論の形成機関と見る「広場」型と称され変化してきた。これからの新聞は一言で言えば「今なにが大切な問題か」「それをどう考えるか」の「問題設定」型として生き残るしか道はない(略)メディアが寡占化し読者が「おたく」化するなかでかなり難しい選択であることは分かっている。しかし新聞は本来公共性を売り物にしてきた特殊商品のはずである。資本主義的大量生産を志向して一般商品としての発行部数ばかりを競ってきたがもはやその時代は終わった》という結論はメッチャメチャ甘いですね。本文のなかにジャーナリズという言葉が一度も出てこなかったことも残念でしたが新聞としての生き残りを考える前にジャーナリズム(報道・批評・啓蒙)としての矜持を全うするため「先ず隗より始め」ることとして電波メディアと新聞の「クロスオーナーシップ(相互所有)」を解消すること。そしてスポーツイベントの主催やスポーツ団体の所有をやめること。それが重要だと思いますが新聞人はどう考えるのかな?ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。家のすぐ横の雑木林の葉がすべて散って枯れ木越しに見えた富士山がメッチャ綺麗でした。日本に残されるのは富士山だけかな?いや。いつかは大爆発するか。ワン。デスクワークは様々な人に"TAMAKIのスポーツジャーナリズム"の年末の御挨拶を書いて送る。これは雑務じゃないですね。晩メシは『チコちゃん』見ながら。除夜の鐘はNHKが広めたのですね。マァそんなものですね。薪能の火入れ式も1964年の東京五輪の聖火の点灯を見て始めたのですからね。

12月27日(土)
ベッドでの読書は川北省吾『新書 世界現代史 なぜ「力こそ正義」はよみがえったのか』(講談社現代新書)読み始める。2013年9月10日オバマ大統領が「アメリカは世界の警察官ではありません。我々の力ですべての悪を正すことは不可能なのです」と演説してシリアのアサド政権の毒ガス使用に対して動かなかった3か月後に習近平の中国は南シナ海の埋め立て工事を開始。さらに3か月後にプーチン・ロシアがウクライナ南部クリミア併合。また9・11同時多発テロの直後にプーチンは各国首脳より早くブッシュ大統領に電話して「ロシアはアメリカと共にある」と宣言。その2か月後にブッシュのテキサスの自宅を訪れたプーチンが「アメリカとロシアはパートナーにとどまらず友人になれる」と言った。にもかかわらずコレをソ連崩壊後のロシアの弱体化でチャンスと思ったブッシュ大統領は弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約から一方的に離脱してプーチンの猛反発を買ったうえロシアやフランスやドイツが猛反対したイラク侵攻を開始。ナルホド「現代世界史」はアメリカの衰亡と失政に起因しているところが大のようですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。人間年齢百歳を超えた老犬がまだまだ元気なのは悪くないが大食漢になったようで朝夕の散歩で雲古しまくりにはチョットウンザリ(>_<)ワン。一日中かかって仕事部屋の整頓。新聞雑誌の切り抜きなど山ほどの資料は残すべきか捨ててもいいのか悩むがヤッパリ項目別に残すことにする。誰か若きスポーツライターに譲りたい気持ちですね。晩メシはNHKの今年のスポーツBest30を振り返る番組を見ながら。ヤッパリ1位と2位はサッカーや世界陸上よりもドジャースですね。今年は片山杜秀氏が書いたように「親米国家日本の完成」の年だったのですね。今年の漢字は「熊」より二重の意味での「米」のほうが良かったのでは?

12月28日(日)
『新書 世界現代史』読み続ける。けっして認めるわけではないけどベラルーシ(白ロシア)とウクライナ(小ロシア)がロシアの一部だと主張するプーチンの論理がよくわかりました。これまた認めるわけではないけど習近平が南沙諸島や台湾を中国固有の領土と主張する論理もよくわかりました。彼らのレコンキスタ(領土回復)やリバンチズム(報復的失地回復)や「百年国恥」に対する「国家富強」や「台湾開放」も全て同質の権威主義国家の主張なんですね。トランプがグリーンランドを所有したがるのも同類の行為?ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。犬には国家も国境も関係ない?イヤそれは飼い犬だけの話で多摩動物園のヨーロッパ・オオカミは境界内に閉じ込められるのがイヤで逃げ出したのかな?頑張れオオカミ!!とは言えないけど気持ちはわかるような気がする。ジョージ・オーウェルの『Animal Farm(動物農場)』を読んであげようかな?あ。ロシアや中国ではソレは禁書かな?スターリンが豚の親玉の話ですからね。今度佐々木正明さんや近藤大介さんに聞いてみましょ。散歩のあとは仕事部屋や子供部屋の外側のベランダの大掃除。箒の使用はなぜか毎年腰痛につながる。年に数回しか掃除をしないからかな。トホホ。室伏広治さんがテレビで指導していた腰痛治療体操をやってから風呂に入って晩飯はNHK-Eテレの京都南座の顔見世を見ながら。白浪五人男の幸四郎・勘九郎・七之助・愛之助・菊五郎はサスガでしたね。俊寛の仁左衛門も悪くなかったけど最後の演出はやはり花道だけでなく舞台イッパイに海の波が押し寄せてほしかったですね。

12月29日(月)
ベッドで『新書 世界現代史』読み続ける。ナルホド中国は建国以来の目標だった《「共産主義の実現」に変わり「中華民族の偉大な復興」が新たな使命》となったのですね。そして《キッシンジャーが「回帰する大国」と形容したとおり5千年の歴史を誇る中国は長らく世界に覇を唱えてきた。建国250年の若い国に後れを取り覇者の誇りを傷つけられた分屈辱が増すというわけだ。「中華民族の偉大な復興」の「夢」の前に立ちはだかるアメリカ。「定位置回帰」に執念を燃やす習と米国に遺恨を抱くロシア大統領プーチンの利害は一致する。2人は「反米」の盟友となった》加えてBRICSを軸とした《「南」の逆襲》も西欧&米国の帝国主義に奪われた「失地の回復」。少数派になりつつある米国白人の抵抗とトランプへの支持全てレコンキスタ(失地回復)の論理で片付けることができるわけですね。どうやら高市首相の「緊急事態発言」に対して江沢民時代のような反日デモすら起こらない中国の情勢を見るなら「世もs界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す」なんてノーテンキな「夢」を言ってる場合じゃなさそうですね。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。若い人たちの「ポピュリズム親米右翼」への支持は中露の「レコンキスタのナラティブ(民族の物語)」に較べて歴史認識的にも理論的にも非力すぎますね。日本の歩むべき道は別にあるはずですが…ワン。昨日に続いてベランダ掃除のあとTAMAKIのスポーツジャーナリズムの正月特番録画撮り。「新年の御挨拶」と「2025スポーツ本ベスト3冊」を話したあとNHK出マジックを楽しんだりTVKの吉本新喜劇で久し振りに茂爺のギャグを楽しんだり。今年も押し詰まりましたなぁ。来年は丙午か…。

12月30日(火)
『新書 世界現代史』は「白人の焦燥」と彼らのレコンキスタ(失地回復)へ進む。建国時には白人しかなかったアメリカで近々過半数を割ることになった白人が焦ってるわけですね。保守主義者の一派であるペイリオ・コンサバティズム(旧保守主義=ネオコンに対する旧保守主義)の論客で日本生まれのサミュエル・テイラーはこう言う。「西洋文明の所産は欧米だけでなく世界で広く受け入れられている。クラシック音楽を取ってみても東アジアに深く浸透し(日中韓の)人々に親しまれている。だが白人がいなくなったら西洋文明は意味のある形で存続していくだろうか?日本人がいなくなっても文楽や生け花・能や歌舞伎・和食は本来の姿を保っていけるだろうか?私はそうは思わない」ナルホド。これが"旧保守白人"の考え方で「不易流行」を理解せず武満徹も譚盾も知らずに「本来の姿」が存在すると単純に信じてるのですね。これでは確かに基督教原理主義に行き着く以外ないですね。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。世の中はすっかり年の瀬。買い物に出たヨメハンは商店街の人混みにウンザリしても住宅街は閑散。会社が休みになった父親と子供がボールを蹴り合ってる。近頃キャッチボールを見ないのは"旧スポーツ人"にはチョイと寂しい。明日のラジオの準備を済ませてイロイロ片付け事をしたあと中3になって身長が170pを超えた孫が家族の先陣を切ってひょっこり訊ねてきた。晩メシの前後に映画を見たいと言うので市川崑の『吾輩は猫である』や『東京オリンピック』をダイジェストで見せたあとアラン・ドロンの『太陽がいっぱい』を楽しむ。小生も久し振りに見たけど面白いですね。ヨットが疾走するシーンのカメラワークは映画『東京オリンピック』のヨットのシーンに引き継がれてますね。

| 4K Ultra HD |
|
『ジョーズ』 スピルバーグの『E.T.』と並ぶ傑作ですね。あ。『激突』もイイですね。何故か初期作品ばかりか…
|
12月31日(水)大晦日
ベッドの読書は相変わらず『新書 世界現代史』。レコンキスタの争いはSNSなどニューメディアの争いと同調する野ですね。理屈は分かっても未来が分からないとうワケがわかったような分からないような世界が続くばかり。ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。大晦日の出演は38年間続けて出演しているこの時間帯のRKBラジオ番組で初めてかな。今日の話題は箱根駅伝。関東の大学の男子学生だけのエリート差別主義TV大騒ぎ地方大会を思い切り批判する。ラジオのあと孫とヨメハンと老犬黒兵衛と散歩したあとに次女がもう一人の小1の孫とお節料理持参で来宅。すると長女も刺身5人前を持って来宅。長男は明日早々に来るとのこ。ワイワイガヤガヤの大晦日はみんなで庭掃除などのあとガキどもが『ジョーズ』を見たり紅白見ながら鴨鍋突いたり年越し蕎麦食ううちにに新年を迎えました。

|