1月26日(火)
ベッドのなかで早く目覚めて読む本を用意するのを忘れたときは頭のなかで今日締め切りの原稿が浮かんだり消えたり…こういうときに浮かんだ原稿の書き出しとか構成というのは何故か使い物にならないのですよね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。何故ベッドのなかで思い浮かべた原稿はボツにしかならないのか?そう言えば筒井康隆大先生が夢で思いついた素晴らしいアイデアを朝起きてしばらくすると忘れてしまうのでベッドの横にすぐメモをとれるノートと筆記具を用意して夢を見て目覚めた瞬間メモを取ることにしたけどそのメモは寝直してキチンと目覚めてから読むと全然つまらないモノばかり…といエッセイがあったようにきもくしている。やっぱり原稿は机に向かってウンウン唸り呻吟しながら書くほかないのですね。ワン。終日デスクワーク。北國新聞の連載「スポーツを考える」第60回目の原稿執筆。月イチだからモウ5年続いたことになるのか…たった5年で世の中はコロナで一変してしまいましたね。原稿のテーマは「中国のウイグル族ジェノサイド(民族抹殺大量大虐殺)」が今年の東京五輪委与える影響。まさかジェノサイドと非難される国で平和の祭典は無理ですよね?それでも中国は「スポーツに政治を持ち込むな」と言いIOCも「政治問題」は取り合わない…と言い続けるのでしょうか?まぁヒトラーのナチ五輪を認めた組織ですからね…。原稿執筆途中に大阪朝日放送の『正義のミカタ』から電話。週末のスタジオ出演の内容打ち合わせ。続いて再来週のBS11出演の打ち合わせ。どっちも東京五輪について。ワクチン接種が五輪期間中にずれ込むのに五輪開催のための医療従事者1万人なんて集められないでしょうとかイロイロ話したりしたあと原稿完成させて晩飯映画劇場はポール・ニューマン&トム・クルーズ主演『ハスラー2』。昔ビリヤードのナインボールにハマッテよくやったときがあったから楽しく面白く見たけど最後の結末はイマイチ。マーティン・スコセッシ監督ならもっとブッ飛んだラストにしてほしかったなあ…と思いながらフロ&ネル。

1月25日(月)
ベッドのなかでネイスミス『バスケットボールその起原と発展』読了。バスケ創作者の記述として貴重な文献とはいえオフサイドの処理についての記述はゼロ。オフサイドを認めるところから3歩ルールが生まれたとの中村敏雄先生の著作も読み直さねば。当事者が正しい記述を残すとは限りませんからね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと『ニューズ・オプエド』の準備。午後からスタッフと打ち合わせ。東京五輪が開催できるか否かという話題ばかりが先行しているなかでそもそもIOCが世界平和を唱えて主催開催しているオリンピックが本来の意味を推進しているのか?経済を回すためだけのリンピックになっているのではないか?というテーマをキチンと中心に置かなければ『オプエド』ではないですからね。午後5時半からZOOMに接続して6時から本番。ゲストはジャーナリストの島沢優子さんと元ラグビー日本代表・神戸親和女子大教授の平尾剛さん。数年前からオリンピックはスポーツの素晴らしい本質を歪めているとして五輪そのものの開催に反対している平尾さん。周囲からは反論もなく無視されて触れてくれないのが現状だという。島沢さんも現在の五輪のあり方に反対していて開催に反対しているがそのことを話すといつも「スポーツをテーマにしているならオリンピック賛成のほうが稼げるのに」と言われるという。そこがポイントでオリンピックはみんな「金儲け」で動いてるのですよね。「経済を回す五輪=Go To Olympic」というのは「シャレ=比喩」ではなく「実態」なんですね。平尾さんは「オリンピックはスポーツではない」と断言。「スポーツの喜びがメダルの数に換算されてスポーツの素晴らしさを誰もが見失う」もちろんマスメディアにも責任が。世界には国別獲得メダル数を報じないメディアもあると島沢さん。その理由はIOC憲章で禁止しているからというのではなく「Healthyでないから」。なるほど。そうですね。メダルに騒ぐのは「健康的ではない」ですね。鈴木大地前スポーツ庁長官は重点競技として柔道・体操・水泳・レスリングをあげたけどどの競技でもパワハラ等の問題が噴出。おまけに柔道は40万人も競技人口を減らしている。それでもトップがメダルを獲得それば良しとするのはスポーツとしてオカシイ…等々いろいろ有意義な話をすることができました。興味のある方はまだ部分的に視聴できますのでどうぞ…https://op-ed.jp/

1月24日(日)
昨日五月書房新社から送られてきた新刊/三枝成彰・編著『ベートーヴェンは凄い!『交響曲全9曲連続演奏会の記録2003-20』をベッドのなかでパラパラ読む。やっぱりベートーヴェンって人物は凄いですね。どの文章読んでも驚きと賞賛が溢れてますね。小生の『ベートーヴェンの天の時、地の利、人の和』と題したエッセイも掲載されている。これは2008年大晦日のベートーヴェン交響曲全9曲連続演奏会のプログラムに書いたものだけど我ながらよく書けている(^^;)「蔵出し音楽」にも掲載されているので読んでみてください。しかしスポーツだけでなく音楽や演劇の文化イベントもコロナでめちゃピンチですね。スポーツと文化が融合したオリンピックはさらにピンチのはずだけどマスコミは誰も五輪の文化プログラムのピンチを指摘しませんね。そもそもオリンピックに文化プログラム(芸術イベント)のあることがマダ知られてないのかな?とはいえオリンピックを知らずにオリンピックを語ってはイケマセンね。ワン。ベッドから出て雨模様のなかレインコートを羽織って黒兵衛と散歩。雨脚が強まらずゆっくり全コース制覇。と言っても30分程度の距離ですけどね。ワン。J・ネイスミス『バスケットボールその起原と発展』を読み進み。反則の策定や器具の改良や人数の制限などイロイロ面白いけどバスケットボールでオフサイドがどう処理されたかという話が出て来ないなあ。夕方から大相撲。翠冨士vs翔猿の一選は面白かったですね。最近の小兵力士の頑張りは大注目で特記モノですね。そして大栄翔優勝!またまた平幕優勝で初場所は6場所連続初優勝力士となった。琴奨菊・稀勢の里・栃ノ心・玉鷲・徳勝龍そして大栄翔か。なかなか面白いやん。大相撲のあと大阪読売テレビ『すまたん』のZOOMインタヴューを受ける。テーマはボクシング井岡選手の入れ墨問題。選手の入れ墨をルールで禁止しているスポーツは世界中で(たぶん)JBC(日本ボクシング協会)だけだろうけどかつての反社団体とボクシング界の過去ののつながり&反社団体と入れ墨(牢人としての入れ墨を隠すための彫物)のつながりを考えればそのルールも仕方ない事情があった。けどファッションとしてのタトゥーが広がっている現在いずれ近いうちになくなるルールでしょうね。井岡選手がタトゥーを問題視しない海外に出るか否かは当人の問判断と言うほかない…とかイロイロ話して酒&晩飯&風呂&寝ようと思ったけど明日の『王江戸』の準備を少々。明日のゲストはジャーナリストの島沢優子さん&ラグビー元日本代表の平尾剛さんです。

1月23日(土)
仕事の関係でJ・ネイスミス『バスケットボールその起原と発展』(YMCA出版)を読み直し始める。バスケットボールという球戯を創った人物の創作回顧録。オフサイドの処理などで中村敏雄先生の記述と異なる点があるのはなんでかなあ?とりあえず20年ぶりくらいに読み通さなければと読み進める。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。コロナで住宅地は静まったまま。ワン。終日デスクワークは日経『美の十選』でベーブ・ルースの1枚が油絵から写真に変更になったので原稿書き直し。ロックウェルの絵も使えなくなったし残念無念と思っていたら担当者からメールでケーシー・ステンゲルの塑像が使えることになった!BRAVO!著作権の絡んだ仕事は赤子の小便(ヤヤコシイ)ですね。某雑誌編集部から東京五輪の開催の可能性について取材の電話。IOCや組織委は無観客でもやりたいでしょうけどそれでも選手・関係者・メディア等々合計最低約5万人の海外からの渡航者のコロナ対策を考えると医師会長が言ったようにワクチンと治療薬の神がかり的効果がない限り無理でしょうと答える。そもそも無観客ではオリンピック(平和運動)にならないし誰もが常識的に思っている通り3月末に何らかの発表があるでしょうけどそのポイントは中国政府の「ウイグル・ジェノサイド問題」とシンクロするはず。夕方から大相撲。大栄翔は見事に玉鷲に勝ったけど…うわっ正代は照ノ富士に不覚。こーなれば大栄翔が優勝&殊勲・敢闘・技能総なめでイイのでは?今場所は翠冨士の一番をまだ見てないなぁ。明日は見よ。肩透かし希望。久し振りに晩飯映画劇場はジョン・ウェイン主演『三人の名付け親』。キリスト生誕の時の東方の三博士になぞらえて砂漠で三人のカウボーイが赤ん坊を産んで亡くなった女性の意志を継いで赤ん坊をニュー・エルサレムまで連れて行く話。ジョン・フォード監督だからそれはなりに面白かったけど最後はアメリカン・ハリウッド的すぎてチョイシラケ。終わって「ブラタモリ」で呉の街を楽しんでフロ&ネル。戦艦大和の巨砲は40キロも爆弾を飛ばしたんですね。カッコイイだけで何の役にも立たなかったけど…あ。ホテル・ニューオータニの最上階レストランの回転台としては役立ちましたね。

1月22日(金)
ベッドのなかで読む本が『基礎講座哲学』に戻る。これもナカナカ面白い。勉強になる。〈言語のシンボル化〉によって〈文化〉を取り入れ人間となった人間が逆に〈言語〉に縛られるという話は面白い。ガソリン爆発の事故のほとんどは〈ガソリン缶〉と書かれたモノが置いてある場所で起こるのでなく〈空のガソリン缶〉と書かれた場所で起こるのですね。〈空〉だから大丈夫と煙草を吸うと揮発性のガソリンに火が付くのですね。ナルホド。〈オリンピック〉と言うだけで他のスポーツ大会よりも素晴らしいものと思ってしまうようなモノですね。オリンピックによる世界平和など一度も実現しなかったのに…中国による「ウイグル族ジェノサイド」と北京冬季五輪の関係はどうなるのかな?ワン。黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。昼飯時に『米中新冷戦とアフター・コロナ』の作者近藤大介さんと電話連絡がついて「中国のウイグル族ジェノサイド」についてイロイロ教えていただく。そうか。中国政府は2世代でウイグル族を抹殺するつもりか…アメリカだけでなくローマ法皇も怒るはずですね。通信社の短いコラムを書きあげたあと日経『美の十選』担当者から電話。ノーマン・ロックウェルの絵の使用料が馬鹿高いらしい。マイッタナ。戦前の日本の野球雑誌の面白いイラストに変更するか。絵の質は落ちても野球の夢は大きく描かれてますからね。日本医師会の会長さんが現状では東京五輪に医療スタッフを用意できないと発言。しかしワクチン効果が奇蹟的な威力を発揮し治療薬が神がかり的な効果を発揮すれば医療スタッフを割けるとか。とは言え開催を可能とも不可能とも言わないのは政治家への遠慮?そう言えば太平洋戦争も軍隊に遠慮して特攻までやって敗戦でしたね。神風は吹きませんでした。しかし世界平和のために開催するオリンピックが無観客とか半観客とか選手も観客も全世界から集まらないとか…そんなイベントを開催だけして(IOCは損をせず日本国民の税金だけ使って)オリンピックと呼べるのか?とにかく今は東京大会を「開催できるかできないか」ばかりで「オリンピックの問題点&改革案」が話題にならないのは残念ですね。あと半年か。うわっ。正代がまたサーカス相撲で勝った。北の富士親方もソレを正代の「得意技」と表現。座布団一枚。『チコちゃん』に叱られながら晩飯で鮭とサーモンの違い・厄年とは何?・空気の読み方・を学んでフロ&ネル。

1月21日(木)
昨晩と今朝のベッドのなかで『ファクトで読む米中新冷戦とアフター・コロナ』一気に読了。「ウイグル・ジェノサイド問題」と北京冬季五輪の開催の可能性を知りたかったので「米中人権戦争」の記述だけを読もうとしたのだけどあまりの面白さに全部読んでしまった。そうか。中国はアヘン戦争と日清戦争以前の中国の状態(世界の中心に存在していた状態)に戻したいわけですね。そもそも中華・中国という名前ですからね。あ。著者の近藤大介さんはどこかで聞いた名前だと思っていたら『週刊現代』の記者としてホームラン王の大下弘について電話をかけてこられた方で去年11月に朝日放送の『正義のミカタ』で御一緒した方ですね。その時は中国主導のRCEPと中国が参加を希望するTPPについて語っておられたけど「東京五輪は延期になれば2032年になるのですか?」と訊かれたので「いえ。2032年はインドが有力でしょう。ムンバイとか」と答えると「なるほど。そのころはインドの人口が中国を抜きますからね」と言われたのが印象に残っている。「ウイグル・ジェノサイド問題」については直接電話で教えてもらうことにしよう。ベッドから出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。東京五輪の開催は医療従事者を5千人以上集めなければならないことや1万人以上の選手が選手村で一緒に食事をすることなどを考えれば通常通りの開催はどう考えても不可能で続く北京冬季五輪も「ウイグル問題」で世界が反発。オリンピックは根本的問題を再検討する時代に入ったことを話したあと黒兵衛と散歩。明るい朝。Where have all the Coronas gone?と歌いたくもなるけどマダGONEとは言えないのですよね。ワン。終日デスクワーク通信社のコラムを書き始めるが締め切りにマダ余裕があるので本HPの原稿を整える作業などなど。大相撲は大栄翔が危うく星を拾う。昨日の正代と言いサーカス相撲が続きますね。しかしコロナの現状にゆっくり映画を観る気にもなれず。テレビでニューズばっかり追ってる。昨日のBSフジの『プライムニュース』での桝添元厚労相のコロナ対策に対するコメント「船頭多くして船山に…」は面白かった。日本は感染症の専門家が感染症対策のリーダーにならないのですね。そう言えば東京五輪のリーダーもスポーツの経験はあってもスポーツに関する知識のある人はリーダーにいませんねぇ。著作に「オリンピックは体育の祭典」なんて平気で書いて「私は応援団」と言ってる人がリーダーですからね。コロナ対策も経産省あがりの人がやったり…で外国の記者から不思議がられたと近藤大介さんも『米中新冷戦とアフターコロナ』のなかで書いておられますね。日本はASEAN諸国からOld Gold Medalistと呼ばれているらしい。台湾や韓国が日本の数年先を走っているとするなら野党に新鮮なリーダーさえ現れれば政権交代も可能なはず…と近藤氏も書いてるのだが…。

1月20日(水)
昨日アメリカのポンペオ国務長官が発表した「中国は新疆ウイグル自治区でジェノサイドを行っている」という言葉は強烈ですね。ジェノサイドというのは「大量虐殺・民族抹殺」などを示す言葉で中国人はウイグル人を1千人以上も拘束し自由を奪っているという。これは昨年秋にローマ法皇も懸念を示したことでバイデン政権のブリンケン国務長官もポンペオ発言を認めたという。ならば北京冬季五輪の開催は不可能だろう。中国がいくら「スポーツに政治を持ち込むな」といってもことは政治問題でなく人権問題。またIOCは過去にナチスのベルリン五輪(1936年)に対してユダヤ人差別からボイコット運動が生じ始めたときにブランデージ(当時アメリカ五輪委会長で後のIOC会長)が現地調査に入りナチスの大接待を受けて「ユダヤ人差別は存在しない」と報告してナチスの後押しをした事実がある。また最近ではブランデージ自身がヒトラーとナチスの支持者だったことも判明している。IOCもこんな過去まで蒸し返されては堪らないだろうから中国の「ウイグル・ジェノサイド問題」にどんなカタをつけるのか?根本的な問題解決よりもその場しのぎばかりをするIOCはおそらくコロナの蔓延を「利用」して東京大会と北京冬季大会のダブル中止を発表するでしょうね。そんなことを考えながらベッドのなかで今日は『基礎講座哲学』をお休みして講談社から送られてきたばかりの近藤大介『ファクトで読む米中新冷戦とアフター・コロナ』(現代新書)を読む。なるほど米中は「貿易戦争」「技術戦争」「人権戦争」「金融戦争」「疫病戦争」「外交戦争」の6つの戦争に突入しているのですね。そして「軍事戦争」に突入するのはいつ?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。日経の《美の十選》でやはり絵の試用の著作権問題が勃発。仕方ないですね。よくあることです。それを選び直したり春陽堂Web新小説の連載の校正をしたり…で大相撲は…うわっ…大栄翔2敗目。立ち会いは良かったんですけどね阿武咲に上手くかわされてしまった。しゃーないですね。正代は取り直しの相撲のあと再度取り直しかと思える相撲を隠岐の海の勇み足で白星を拾う。相撲は大量休場でもオモシロイですね。

1月19日(火)
『基礎講座哲学』が実存主義→構造主義→ポスト構造主義→分析哲学へと進んだところでオモシロイ表現に出逢った。《建物が巨大化し複雑化するとその土台をしっかりしたものにする必要が生じます。そこで数学者たちはそもそも〈数〉とは何か?〈無限〉とは何か?という基本的な概念の基礎づけに論理学的方法を適用して大きな成果を収めました》ということは《巨大化し複雑化》したIOCとオリンピックは何をしなければならないかというと財政の基盤を固めるとか政治と仲良くする…なんてことではなくそもそも「スポーツとは何か?」「オリンピックとは何か?」「IOCは何をする団体なのか?」「オリンピックは世界平和に貢献してきたのか?」「スポーツは世界平和に貢献できるのか?」…といった《基本的概念》を問い直すことだろう。そこからわかるのはきっと「世界平和のためにはとにかくオリンピック競技大会を開催する必要はどこにもない」という事実だろう。GoToキャンペーンと同様「経済を回す」ためには開催したいでしょうけど世界選手権やワールドカップをすべてオリンピックに結び付けてスポーツ大会をすべて平和運動にするほうがスポーツの価値も高まってイイのでは?IOCと周辺の広告代理店は「経済が回らなくなって(権威と儲け消えてなくなり)」不満でしょうけどね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク…といっても雑務。出版社やテレビ局や編集プロダクションやTVプロダクションへマイナンバーを通知する作業や支払い通知書や支払い調書の整理など…そしてWiFiの変更届や書類の書き直しなどなど…。正直言ってウンザリする作業。機械文明の進化はフリーランスの物書きを少しもラクにはしてくれてませんね。アタマに来ながらも一日がかりで書類と格闘。ふうううう。ビールじゃビールじゃと叫びながら大相撲。大栄翔は連敗せずヨカッタですね。正代も危うい取り組みを落とさず2敗で追いかけてますね。貴景勝は休場か。琴勝峰頑張れ!久し振りに晩飯映画劇場はデンゼル・ワシントン主演『デジャヴ』。なんじゃいこのタイムスリップは…科学の進歩に見せた単なる御都合主義ではないか…とウンザリしていたらDVDのハードが満杯だったのか途中でぷっつんと切れてしまった。別に結末を観たいとも思わないのでそのままフロ&ネル。トニー・スコット監督は他に『トップガン』や『ビバリーヒルズ・コップ』の監督だというからマァ納得。

1月18日(月)
『基礎講座哲学』はプラグマティズムから構造主義へ。レヴィ・ストロースを英語読みするとリーヴァイ・シュトラウスになるのですね。リーヴァイスはジーンズの構造を分析して脱構築して作り直したのか(^^;)ワン。黒兵衛と散歩のあと日経連載原稿「美の十選」の手直しを少ししてから送稿。一区切り。午後から『ニューズ・オプエド』の準備。ZOOMでスタッフと打ち合わせをして今日のゲスト神戸大学病院感染症内科教授・診療科長の岩田健太郎さんの著作と資料を再チェック。『サッカーと感染症』『新型コロナウイルスとの戦い方はサッカーが教えてくれる』(エクスナレッジ)も面白い(感染症のゾーニングはサッカーのゾーン・ディフェンスと同じ…等々)けど『感染症は実在しない』(集英社インターナショナル)が鋭い内容。要するにウイルスは見えないのにそれを見つけようとするよりも病気を治して病気を感染させないことが大事という認識と実践が大事だという話。なるほど。ジャーナリストの木村元彦さんとスポーツライターの小林信也さんも迎えて午後6時から本番。岩田先生に新型コロナウイルスの蔓延と東京五輪開催の可能性…などイロイロ話していただく。「With Coronaという考え方はあり得ない」「ウイルスは完全に押さえ込んでゼロの地域を創りそれを広げる以外にない」「新型コロナは風邪みたいなものという甘い考えが感染を広げる」「コロナは風邪みたいなものと思わせる詐欺師のようなウイルス」「とにかく人が集まることが最も危険」「おそらく過去のオリンピックのような巨大な催しは不可能」「オリンピックは小規模分散開催すべし」「総理の周囲には優秀な感染学の先生もいるのにどうして外科医の意見などに動かされるのか」…等々木村さんと小林さんにも訊き手になってもらって五輪の開催方法を考える。開催するなら縮小&分散以外ないですね。岩田先生ありがとうございました。出演を二つ返事で引き受けてくださったのは学生時代に小生の著書を読んでくださっていたからだとか。光栄ですので神官を送らせていただく約束をして番組終了。心地良い疲れにビール&メシ&フロ&ネル。岩田先生が出演した昨日のオプエドは現在も一部の視聴が可能です。興味のある方はどうぞ。https://op-ed.jp/

1月17日(日)
『基礎哲学講座』はカール・マルクスへ。貨幣論の解説。わかりやすいと思うのはメッチャワカリニクイ『資本論』の最初だけでも読んだ経験があるからか(^^;)ワン。ベッドから出てサッサと黒兵衛との散歩を済ませて日経《美の十選》10本の残り5本に挑戦。昼飯もカップラーメンでサッサと済ませて机にへばりついて原稿を書ききって最初に戻って10本のコラムの漢字にルビを振ったりブラッシュアップを繰り返したり…で晩飯前の午後5時に完成。最後の一行はフィリップ・ロスの引用。《野球には勝つことよりも大事なものがある》それを受けて《それは○である》サテ○のなかに私が書いた文字はなんでしょうか?…正解は…来月から掲載される日経の連載を読みください…でビールを飲みながら大相撲。大栄翔はスゴイ!輝に負けそうになった土俵際で逆転のとったりを決める。粘りのある相撲ですね。舞の海さんも言ってたけどこのまま全勝優勝に突っ走ってもらいたいしできるんじゃないかな?ニュースと『ダーウィンが来た!』の雪兎の生態を楽しんだあと風呂に入って久し振りの映画劇場はヒッチコック監督イングリッド・バーグマン&ケーリー・グラント主演『汚名 Notoriaous』。ブラジルに逃げたナチの残党の核開発計画をFBIのグラントがバーグマンと恋に落ちるなかでバーグマンをナチの一味のなかに潜り込ませて暴くミステリー。久し振りに楽しめた。ナカナカ面白かった。ヒッチコックでまだ見てない映画を発見したのは嬉しいですね。バーグマンは綺麗ですねえ。

1月16日(土)
『基礎哲学講座』はキルケゴール→ハイデガー→ヤスパース→サルトルの実存主義へ。《人間は自由の刑に処せられている》というサルトルの言葉は《実存主義とはヒューマニズムである》とともにスゴイ言葉ですね。それとは無関係ですがKierkegaardというキルケゴールのスペルも何やらスゴイですね。ワン。黒兵衛と散歩のあと終日ウンウン唸って冷や汗を絞りながら日経《美の十選・Art of Baseball》のコラム5本仕上げる。ふううう。短い原稿は短距離走の疲れかな。イヤ何度も書き直すからピッチングマシン相手のバッティング練習の繰り返しのようなものか。心地良い球道を青空に描く打球が打てるまでバットを振る。疲れるはずですね。5時過ぎから大相撲。ちょうど大栄翔vs隆勝の一番。うわっ。大栄翔の立ち会いは怖いくらいの爆発力!スゴイ!これで自分より上の役力士を全力士倒したから全勝優勝も夢じゃない?と思えるほど強いですね。ニューヨーク・タイムズ電子版が東京五輪開催中止に追い込まれる可能性があると報じた。昨年の延期決定直前はワシントン・ポストの報道がIOCや組織委を揺るがせた。やはり感染状況が最悪のアメリカの報道が東京五輪の動向を決めるのかな?

1月15日(金)
『基礎哲学講座』のカントとヘーゲルはやはり少々難解だがニーチェはオモシロイ。所詮は存在を確信できない神やイデアや精神や認識から生ずるニヒリズムを克服するのは肉体を信じて創りあげる芸術というわけですね。しかしデカルトの綴りがDescartesだということにも驚いたけどニーチェがNietzscheというのもビックリですね。カントKant ヘーゲルHegelなど名前の簡単な哲学者のほうが言うことが難解なのか?そんな阿呆な。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと愈々日経連載『美の十選』書き始める。タイトルはとりあえず『アート・オヴ・ベースボールArt of Baseball』十回分の構成のメモを創ったり引用した文章を探したり…で結局夕方までに1本しか書けず。たかが1回500字くらいの原稿なのに何度も書き直してダダ疲れ。大相撲を見てしまう。大栄翔イイですねえ。強い。照ノ富士を弾き飛ばしたからね。貴景勝はどないしたんかな?晩飯に突入して『チコちゃん』で「金縛り」の謎解きを楽しんでかた風呂。小生は幽霊に襲われたことが一度とUFOを見たことが一度ありますが金縛りの経験はありません。夜はベッドで読書に忙しいからかな…と思いながらベッドで『基礎哲学講座』の減少額と構造学。木田元氏と須田朗氏によるこの本は《看護学生を哲学的なものの考え方に導き入れようというねらいでつくられた教科書》らしいけどレベル高いなぁ。

1月14日(木)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。東京五輪開催中止への道筋について話す。確かに「ヤル」といいながら「ヤメル」ことはできるが「ヤメル」と言いながら「ヤル」に転じることは不可能だ。しかしコロナがここまで蔓延して8割以上の人が「ヤレナイ」と思っている現在「ヤル」か「ヤラナイ」かをいつ発表するかくらいは発表するべきだろう。そして「ヤメザルヲ」得なかったあとの東京五輪の開催をどうするのかといことも発表すべきでしょうね。40年に開催予定だった東京五輪が日中戦争によって「返上」となり代わりに開催地となったヘルシンキは第二次大戦のソ連軍の侵攻のため中止となったあと64年に東京五輪が復活したこともそれくらい長い目で物事を考えることの少なくなった日本にとっては過去の参考事例として思い出したほうがイイでしょうね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。半藤一利さんが亡くなられました。多くの本も読ませていただきましたがNHKの『そのとき歴史が動いた』の終了パーティで話させていただいたことが思い出に残っている。小生の父親が日中戦争3度の応召で武昌漢口(今の武漢)から何度も分隊長として最前線へ斥候に出た話をしたら何度もいろいろ訊いてこられたので小生が訊きたかったこと(取材の手順とか原稿の執筆の仕方とか)を訊けなかったのが逆に勉強になったことを憶えてる。64年の東京五輪の翌年の「五輪不況」で日本政府が戦後初の赤字国債を発行したことを最初に知ったのも半藤さんの著作でした。尊敬できる惜しい方が亡くなりました。合掌。終日デスクワークは日経新連載『私の十選』の構成やら原稿の引用箇所のチェックやら。書き出すのは明日からで短いコラムが十本だけど頑張りましょう!と決意してとりあえずは晩飯に『鮨処もり山』へ。元旦にお節を持ってきていただいた器の返却もありますからね…と言い訳しながらヨメハンと舌鼓。

1月13日(水)
『基礎哲学講座』面白いけど脳味噌が掻き回される。「コギト・エルゴ・スム=私は考える・ゆえに・私は存在する」のデカルトの主観がカントにつながって客観がニュートンへと続くのか。あ。註釈に目を通したらデカルトというのはDescartesと綴るのか。知らなんだ。知らずにパスしてることが多いですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと東京新聞で斎藤美奈子さんの名文「撃ちてし止まん」を発見。東京五輪を絶対にヤルと断じ宣言してる首相や都知事や組織委会長やJOC会長らの言葉を並べて(それに自民党幹事長の言葉を加えてもいいですね)《先の戦争末期を連想させる。(略)特攻精神で五輪に突入する気だろうか。ワクチンというカミカゼ頼みの五輪大本営。原爆が落ちる前に中止を決定すべきだろう》その通りですね。あ。来週月曜の《ニューズ・オプエド》にには神戸大学病院感染症内科の岩田健太郎教授にゲスト出演していただくことが決まりました。ノンフィクション作家の木村元彦さんやスポーツライターの小林信也さんにも参加していただき東京五輪開催の条件と可能性について徹底的に話していただく予定です。興味ある人は是非とも御覧ください。終日机にへばりついて雑誌『ZAITEN』の連載原稿を書きあげる。中味は「東京五輪中止への道程はどうすればいいのか?」去年の延期が決まった最初のきっかけは1月22日武漢での五輪ボクシング・アジア・オセアニア予選が中止になったこと。その後IOCと組織委は何度も五輪開催を唱えギリシアでの採火式まで行ったけど聖火の日本への到着式をワシントンポスト紙が大批判。世界はパンデミックなのにオリンピックどころじゃないという意見が世界に渦巻き3月24日にIOCが安倍首相の1年延期要請に賛成(1年延期を言てもらった?)。この「政治介入」のおかげでIOCは憲章改訂の総会を開かずに理事会の承認だけで済ませることができたんですよね。春日良一さんに言わせると「IOCが政治を利用した」ということになるけど政治介入を認めないスポーツ平和団体がそんなことやってイイのですかねえ?そのあと安倍首相にIOCから贈呈されたオリンピック勲章金賞は御礼の印?さて今年の「中止発表」はどんな手順で誰が発することになるのか?あ。来週月曜のニューズ・オプエドは6時〜7時右のアドレスからアクセスしてください。https://op-ed.jp/

1月12日(火)
木田元/須田朗『基礎講座哲学』(ちくま学芸文庫)読み始める。なるほど。ソクラテスはソフィスト(知識人)に対して「無知の知」を唱えて「愛知者」=「無知者」として「フィロソフィー=知識を愛すること」を提唱したのですね。プラトンのイデア論の説明もよくわかる。近代オリンピックにはそもそもイデア(理想型・完璧型)が存在しないから各大会ごとにイデアを示さねばならないのに東京2020にはそれを打ち出せていないからいくら首相や組織委会長が「ヤル」と言っても「何をヤル」のかよくわからないのですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。「犬のイデア」を従順とするなら黒兵衛は犬のイデアから程遠いなぁ…しかし程遠いほうが犬にとっては幸せかな。ワン。散歩のあと久し振りに大船駅へ。横須賀線と江ノ電を乗り継いで行きつけの病院へ。今年最初の血液検査&尿検査をして特に異常なし。担当医の先生とコロナ談義。日本人は既に集団免疫を得たとする意見も京大の先生を中心にあるらしい。首相や組織委はどの「専門家」のどんな意見に従って政策や五輪を考えているのかな?薬局に寄って薬を買って帰宅。昼間の江ノ電も横須賀線もガラガラ。当たり前か。大船駅で昼飯は立ち食い蕎麦。アクリルのパーティションで区切られたスペースで掻き揚げ蕎麦を掻き込んで帰宅。東京新聞特報部から電話。五輪開催の可能性について。記者におそらくコメントにはならない本質論を話して『現代スポーツ評論』の人種問題特集号を読むことを薦める。ブランデージ第五代IOC会長の人種差別主義者・女性差別主義者・ナチス支持の記事を読んでもらうほうがオリンピックのことがよくわかりますからね。晩飯映画劇場は…と思いながらもコロナのニューズが気になって落ち着いて映画を観る気になれず。シャーナイですね。

1月11日(月)
岩田義一『偉大な数学者たち』(ちくま学芸文庫)読了。これは凄い本でした。《数学上のすぐれた発見は知恵ある人類が存在する限り存続する(略)形を持つ芸術品は形あるために亡びよう。一つの言葉を美しく結晶させた詩とて外の国に移ればそれほど美しくはあり得ないだろう。数学の真理はいかなる言葉で書かれていようとけっして美しさを減じない。数学は無限なるものへの人間の憧れであるという人もいる。もしそうなら無限の生命を持ってもそんなに不思議ではないかもしれない》アルキメデスからガロアまでの講義。堪能しました。ひょっとして数学と比肩できるのは音楽かな?ベッドから出て黒兵衛と散歩。終日デスクワークは日経新連載の構成を考えたりしているところへ東京五輪の情報の電話がかかる。チョイ怪しいので内容は書きませんがイロイロ動きはあるようですね。アヒルの水かき?しかし前へは進んでないようです。悪い情報ばかり入ってくるけど裏がとれませんからねえ。しかし信憑性の高い情報もあって現場は疲れてるようですね。まぁコロナの実情でやれるかどうかわからないものには力は出ませんよね。この「現場の疲弊」の責任はIOCと日本政府と組織委トップでしょうね。うわっ。貴景勝2敗目かあ。チョット勢いがないなあ。

1月10日(日)
アーベルなんて数学者がいたことを知らなかった。『偉大な数学者たち』の著者の岩田義一氏はハウスやガロアよりもページ数を大きく割いてこの天才を紹介してますね。ノルウェー出身でフランスやドイツの出身者から差別されて不遇だったこともあって情が移ったのかな。ちなみにネットでアーベルの楕円関数の加法定理を調べてみたけどサッパリパーのパープリンでした。世の中にここまでワケのわからないものをスゴイ!と評価する人がいるのは凄いことですね。同級生だったMクンはわかったのでしょうね。我が家を訪れた30年ほど前に風呂に入ってると思ったら真っ裸で洗面所の鏡に向かって石鹸で積分記号や微分記号を書いていた人物でビックリして「何やってんねん?」と声をかけたら「あ。チョット思いついたことが止まらなくなって」と言われた。2年ほど前に数学者の秋山仁先生がスポーツの話をされるというので講義を聞いたあとのパーティでMクンを御存知ですか?と訊いたら「えっ!あのMさんと同級生ですか?それはスゴイですねえ」と言われてしまった。そう言えばMクンは中学生の時にメッチャ部厚い英語の本を読んでたので「スゴイ英語の本やねえ」と話しかけると「あ。これは英語の本じゃなくて数学の本です」と言われた。その後京大理学部に数学満点で入学してアメリカの大学に出たあと友達5人で新宿のバーで帰国歓迎パーティを開いたら目の前にルービックキューブがあって「これが今流行のゲームか」とかナントカ言ってあっという間に6面を揃えてしまった。天才は違いますね。フォールズ賞はとれなかったけど日本の数学の賞はみんなとったらしい。去年の飲み会は急用で参加できなかったけど今年はコロナでできそうにないし…アーベルのこと訊きたかったなあ…。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと近所の諏訪神社まで歩いて門松を処理。この神社は久し振りで鄙びた感じだけどけっこう雰囲気があります。チョイ仕事して午後からは大相撲。16人もコロナで休場。こういうときこそ応援したいですね。うわっ。貴景勝は初日から土か。

1月9日(土)
『偉大な数学者たち』でガウスが如何に大天才であったかよくわかったが彼の整数論は小生には意味不明。理解不能。文化系の限界ですね。とほほ。しかしこの本は面白い。「守り神」のことをギリシア語では「ダイモンδαίμων」ラテン語では「ゲニウスgenus」。なるほど「天才genius」とはソクラテスも導いた「守り神」に守られて偉大な仕事に導かれる人のことなんですね。ナルホド。ベッドから出て黒兵衛と散歩。コロナで緊急事態宣言発出ならそろそろフリーランスにも2度目の持続化給付金を配ってくれないものですかねえ。でないと…そろそろ…小生も含めて…限界だと言う人も多いですね。ワン。国会も開かずに高額給料を濡れ手で粟にしている議員さん連中の頭には浮かばない発想なんでしょうかねえ。ワン。終日デスクワーク。某週刊誌から東京オリパラ開催の可能性を尋ねる電話。現状では無観客開催以外に手はないでしょうけど東京都首都圏での新規感染者が何人以下になれば東京の医療従事者(予定では熱中症対策だけで5千人以上必要)をオリンピック会場や選手村にどれくらい割けるのか?そのことをガースー総理やリーモー組織委会長はミーオー分科会会長に訊いてるのでしょうか?コロナとトランプのニューズばかり見てしまって映画を観る気になれず。最近メディアは東京オリンピックを開催すべきか否かという世論調査をしてないのは何故かな?一昨日ZOOM出演したRKB毎日放送『インサイト』では開催中止と再延期の声が6割を超えていたそうです。

1月8日(金)
ベッドの中で読む『偉大な数学者たち』(ちくま学芸文庫)がメッチャ面白い。こんなに面白いとは思わなかった。円を転がしたときに円周の1点が描く軌跡(サイクロイド)はパスカルが虫歯の痛さに眠られぬ夜に転がって痛みを堪えたときに考えついた…って笑いますね。リンゴが木から落ちたことからニュートンが万有引力の存在を発見したというのはヴォルテールがニュートンの姪や親友から訊いて世界に広めた…らしい。マジな数学の話のなかにそんな話題が満載。《フリードリヒ2世はフリードリヒ(平和)という名前お持ちながら戦争の名人》で《笛を吹き詩を作ることを愛した文化人でありながら外国に対してはどんな卑劣なこともできる人》とう記述やフランス革命の《人権宣言とメートル法の決定が同じ頃になされたのは印象深い》といった記述にはドキッとさせられる。筆者の岩田義一氏は1916年生まれで2000年に亡くなっているが本書は著者34歳のときの執筆と紹介されているから1950年に書かれたものか。前々古くなってませんねえ。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと今日のデスクワークは日経新連載の「ベースボール十選」の構成を固める。よしっ!戦前の大阪タイガースのダイナミックなバッターのポスターも現役時代の長嶋茂雄さんがヘルメットを飛ばしてる空振り写真も使うぞー。来週執筆で掲載は2月。まぁボチボチやりまひょ。金曜の夜の『チコちゃん』と逢えないとさびしいなぁ。欧州の各国首脳はトランプ大統領を非難する声明を出したりしてるのにいちばん仲の良かった安倍元首相は何も言わないのかな?所詮は金儲けだけの付き合いだったから?…というのも淋しいですね。今の日本は全部ソレですね。コロナ対応も五輪開催もすべてカネのため…経済のため…とは言っても経世済民のためではないのですよね。

1月7日(木)つづき
このブログというのか日記というのか…は翌朝書いてるモンだからしばしば書き忘れたりする。昨日(木)は朝起きてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』にZOOM出演していたのだった。テーマはカナダのIOC委員ディック・パウンド氏の東京五輪開催危機発言について。いつでもIOCはこの古参委員に観測気球を上げさせるんですね。あんたに言われいでも五輪開催が危ういことくらい誰にでもわかることですよ。問題はどのように中止するのか?どんな形なら開催できるのか?を考えることですよね。しかしとにかく開催する方向しか口にしない森組織委会長にも困ったものですけど何時までに結論を出すかを明言しないIOCにも困ったものですね。いっそのこと貴族集団のIOCを解体して国連ユネスコの管理下に置くことを真剣に話し合い始めるべきでは…?

1月7日(木)
七草粥の日。ベッドのなかでの読書は年末年始大江健三郎に疲れたので『世界の数学者』を楽しむ。アルキメデスやピュタゴラスからガリレオ&ケプラー&デカルトなど…趣味としての数学は楽しいですね(^^;)ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと今日もデスクワーク。緊急事態宣言だか何だか知らないけどオリンピックという言葉がコロナ終息作戦と同時に出て来ないのは何故?コロナを終息できずにオリンピックは可能と考えてるのかな?と思ったら『みやねや』に出演されていた感染医の岩田健太郎さんが「今終息を目指さないとオリンピックができませんよ」といったメッセージを口にされた。当然ですよね。しかし菅総理は記者会見で五輪に積極的には触れず。開催できる根拠も示さず。3月からの聖火リレーはどうなるのでしょう?しかしそれ以上に記者の皆さんもっと厳しく質問してください。遠慮しすぎですよ。この大事な記者会見中にニヤニヤ笑う総理には唖然。記者は怒りをぶつけてもいいはず。こんな宣言で…こんな会見で…オリンピックができると思ってるのですか?くらい訊いてほしいですね。しかしさらに唖然といたのはワシントンの議会に雪崩れ込んだトランプ支持の白人の群衆。死者まで出た暴動を煽った可能性がある大統領があと2週間弱のあいだ「核のボタン」を握っているというのは恐ろしいですね。トランプ大統領は何をしたいのか?ただ堕ちるところまで堕ちたアメリカはいずれ復活するかもしれないけど堕ちるところまで落ちてるのに堕ちたと自覚していない日本の政治はどうなるのでしょうねえ?昼間NHK-BSでやっていた『八十日間世界一周』を久し振りに見たけど(半世紀ぶりかな?)アメリカのニューズが気になって冒頭を少し見ただけでBSフジのプライム・ニューズへ。トランプはあと2週間で何をするのか?日本の政府と組織委員会は本当にこのまま五輪を開催できると思っているのか?未来を創ろうとする「言葉」がどこにもない世界は虚しいですね。

1月6日(水)
『万延元年のフットボール』読了。激しい暴動と無惨な自殺者のあとに大団円?これでいいのかなぁ?60年安保の総括?蔵屋敷の持ち主の子孫にして可能な結末?一種の救いではあるけど今の若い人が読むかなぁ?ノーベル文学賞か…ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。コロナ感染者6千人を超えて…いったい何人に下がったらオリンピックが開けると思ってるのでしょうか?ニカイさんに訊いてみたいですね。ナンカイ訊いても答えてくれないかな?いや答えられないかな?ワン。終日『Forbes Japan』ネット原稿書き。東京オリンピックを開催するなら…がテーマ。今さらIOCの権限を国連のユネスコに移せ!とも言えないし…せめてIOCのバッハ会長や役員なども全員選手村に入って日本の組織委関係者や世界のアスリートたちとスポーツを通じた世界平和について語り合ってほしいですね。少なくとも高級ホテルのスイートルームに泊まるのは止めて選手村で寝起きしてほしいですね。各国首脳も選手村に泊まればオリンピックの理念が初めて実現するかも…。そこまでは書かなかったけどIOCの過去の「失敗」(人種差別主義者やナチズム・ファシズムの支持者がIOCの会長を務めたこと)を反省してせめてIOCと組織関係者は選手村には言ってほしいですね。夕方までに原稿を仕上げて送稿。サケ&メシ&フロ&ネル。『万延元年のフットボール』をベッドでパラパラと要所要所を読み返す。半世紀前のノーベル賞作家の作品は今では古典?しかし漱石鴎外康成潤一郎のほうが読みやすい判りやすいというのはどーゆーこっちゃ?

1月5日(火)
60年安保も知らずフットボールがかつて暴動(mob football,mad football)と呼ばれていたことも知らない人が『万延元年のフットボール』を読んでもオモシロイのかな?ワカルのかな?…と首を傾げながら読み進む。フットボール=一揆=念仏踊り=戦後の混乱=60年安保…ワン。頭のなかがボンヤリしてベッドから出て黒兵衛と散歩。出発点は「スポーツと文芸」…チョット深入りしすぎたかな?ワン。終日デスクワーク。二階自民党幹事長が東京五輪について「自民党として開催促進の決議をしても良いぐらいに思っている」コロナが「どのような感染状況」になれば「どのような東京大会」を「どのように開催できる」のか?それを語らずコノ発言は甚だ無責任。GoToTravelやGoToEatと同じようにGoToOlympicを考えてるのでしょうか?「開催できるように努力するのは当然のこと」というのはいいとしても「国民の健康にもつながり」というのはわからない。五輪を開催するとことが何故&どのように「国民の健康」につながるのか聞きたいですね。「開催しないお考え聞いてみたい」とも言ったらしいが小生がアンカーをしている『ニューズ・オプエド』でも「開催しない考え」は何度も報じている(室内競技を半年延期して冬季五輪と同時開催にする等・開催する方法論も報じています)。マスコミも世論調査等で「開催しない考え」は報じている。無知・無論理・無責任。これほど無茶苦茶な発言を平気で口にする政治家が権力を握っている日本という国はどうなってしまうのでしょうか?おまけに記者会見に出てきた自民党員はマスクをしているとは言えメッチャ「密」!!記者たちもせめて開催可能は無観客が前提か?予選やテスト大会は行わなくてもいいのか?くらいの質問をしてほしかったですね。二階氏も自民党の先生方も記者さんも現在本HPにアップしている『蔵出しスポーツ・今こそ直視を!オリンピックの抱える根本問題』を読んでください。

1月4日(月)
『万延元年のフットボール』が何故読み辛いかというと風景が浮かびにくいのですね。四国の森に囲まれた谷間の村を小生は昔訪れた両親の田舎の剣山の麓を思い浮かべてますが…筒井康隆『万延元年のラグビー』のほうが読みやすいしオモロイ。当たり前か。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと仕事始め。午前中にアメリカのスポーツとヨーロッパの球戯の違い(ゲーム中に休みが多い=人間ドラマを楽しむのがアメリカの型の球戯で純粋にスポーツを楽しむのがヨーロッパ型の球戯)をまとめ直して(だから星飛雄馬の目が燃えたりするのですね)午後から「Weeklyスポーティ批評』のYuTube収録。少し休んで夕方から『ニューズ・オプエド』リモート・アンカー出演。今日のゲストは小林信也さん。2020年のスポーツ界五大事件を選んでいただいたらナカナカ面白い選び方をしてくださったので紹介します。「起こらなかったことの五大ニューズD田澤・新庄のNPB復帰C大相撲・部屋制度見直しなどの抜本的改革論議BJOCおよびアスリート委員会が呼びかける「東京五輪国民会議」A「春夏の甲子園中止」「交流戦実施」で今年からの全国大会見直し議論@プロ野球・Jリーグ・体操国際大会等・有観客実施で大クラスター発生…あくまでも「起こらなかったこと」(起きてほしかったこと&起こらなくて良かったこと)ですね。&「裏があまり語られなかった五大ニューズ」Dプロ野球・セパ実力格差問題Cマラソン・シューズ「厚底」旋風B大坂なおみ・全米オープン2度目の優勝・BLMへのメッセージが波紋AJOC山下泰裕会長がIOC委員に・事前に謎の怪文書が出回る@東京五輪「突如」延期発表・直後に「1年後」開催決める…これらの問題をイロイロ語りました。ちなみに小生の選んだ「五大ニューズ」は12月21日付の本欄に書いてあります。『オプエド』のあとメシ&フロ&大江健三郎のつづきを読むためにベッドへ…。

1月3日(日)
朝ベッドのなかで『万延元年のフットボール』読み始める。昔読んだのは高校生の時。半世紀前か…こんな難しい本をよく読んでましたね。「時代」の影響かな。もっとも『個人的体験』には感激した記憶があるけど『万延…』はサッパリ理解できなかった。フットボールに「暴動」の意味があることも知らなかったですからね。今読むとどんな気持ちになるのかな?それにしても読みづらい小説じゃ。トホホ。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。まだ世の中は静かま正月気分。まだ三が日ですからね。仕事始めは明日からにして長男が持ってきたDD『ジョーカー』を見る。3年前にアカデミー賞やイロイロな映画賞を騒がせた作品。確かに主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックスの演技は面白いものがあったけど所詮はアメコミAmerican Comicかな。マーティン・スコセッシの『タクシー・ドライバー』やオリヴァ・ストーンの『ナチュラル・ボーン・キラーズ』とは較べられない娯楽サスペンス・ホラー映画ですね。メイキングを見たら監督のトッド・フィリップスもはっきりと「社会問題を扱った映画ではない。一人の人間を描いた」と言ってますからね。「本当の悪は笑顔のなかにある」という惹句もいかにも広告コピーでハンナ・アーレントがユダヤ人大虐殺の首謀者アイヒマンやナチズムについて語った「世界最大の悪は凡庸な人間が行う悪です」とか「ナチは私たち自身と同じ人間である」といった言葉と広告コピーを一緒に考えてはいけないのでしょうけど…最近は広告屋さんの言葉のほうが幅を効かせてますから注意!注意!これもまた「時代」ですかね。メシ&サケ&フロのあとサケ呑みながらNHK-BSの縄文・弥生・古墳時代のイロイロ討論会を見る。オモシロかった。縄文土器は火炎ではなく春の息吹…弥生は米作りだけでなくインターナショナルな交流や貿易も…前方後円墳は権力交代の見える化構造…ナルホド。寝よ。

1月2日(土)
朝ベッドのなかで『ピンチランナー調書』読破。結局冒頭に出てきた「ピンチランナー(代走)体験」が「幻の書き手(ゴーストライター)」と重なって「神話が紡がれる」というわけか…しかしこんな難解でカタルシス(浄化作用)のない小説を現代の誰が読むのかな?と思ってしまいますね。ワン。ベッドから出て長女と長男とヨメハンと一緒に黒兵衛の散歩のあと京風白味噌のお雑煮wth酒。コロナ禍は酒雑煮のみ正月気分。字余り。箱根駅伝の沿道はけっこう密ですね。五輪までにコロナはどうなるのかな?スポーツライターの小林信也さんからメールで新春の挨拶と明後日の『ニューズ・オプエド』用の「2020年スポーツ界五大ニューズ」が送られてくる。ま。正月とはいえ仕事するのがいちばんですね。中味は月曜6〜7時の『ニューズ・オプエド』を見てください。夕方からはオペラや映画のDVDを見ながら長女や長男の仕事の話で盛りあがって酒盛り。酒も仕事も家族も疲れるもんですねぇ。

1月1日(金)元旦つづき
大晦日のベランダ掃除で腰が痛い。とほほ。身体の衰えは顕著ですね。しゃーないな。頭は衰えてませんけどね。(^o^)黒兵衛と散歩。静かな元日。変わらぬ日常。これでいいのだ。午後から『鮨処もり山』さんがお節を持ってきて下さる。新年の挨拶。毎年の恒例。午後からチビチビと酒を呑む。正月の日常。夕方になって長女と長男が来訪。夕方から酒盛り。次女と孫たちはリモートで新年の挨拶。ビール呑んでワイン飲んで酒呑んでお節食って寿司食って鯛の塩焼き食ってテレビで無観客のニューイヤー・コンサート。リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルハーモニー。イタリア人指揮者も歳を取ると軽快なワルツやポルカも遅いテンポで堂々たる音楽になりますね。去年東京五輪の取材で日本を訪れていて長女と仲良くなったオーストリアのTVクルーの男の家族にリモートで新年の挨拶。Prosit Neujahr!(新年に乾杯!)呑みまくり食べまくり新年初日は終了。

1月1日(金)元旦
あけましておめでとうございます。今年も年賀状は失礼させていただきます。賀状は抜きですが今年も仕事に頑張ります。皆様方のご健勝をお祈りします。コロナよなくなれ!と言いたいですけど日本の政治の堕落よなくなれ!オリンピックよマトモになれ!(IOCと日本政府と東京都と組織委は無理はするな!)のほうが小生の本音ですね。4519人という数字も脅威ですが真夏の南アフリカで感染者が増えてるのは衝撃ですね。

12月31日(木)大晦日
「おおつごもり」と書けば「大晦」と出る。「おおみそか」と書けば「大晦日」と出る。どう違うのかな?パソコンはこの日を何と心得ているのかな?何とも思ってないのでしょうね。ベッドから出てRKB毎日放送ZOOM出演。東京オリンピックの医療従事者が無給ヴォランティアでなく有給になったことを話す。しかしコロナが少しでも続いていれば看護師さんとかお医者さんは集まるのでしょうか?朝日読売毎日日経産経がそれを鋭く追求しないのはオフィシャル・パートナーだから?東京新聞(中日新聞)だけ頑張ってますね。ワン。黒兵衛と散歩のあと仕事部屋の整理や掃除。午後から枯葉の処理やベランダの掃除で腰が痛くなった。トシですね。最後に仕事部屋に掃除機を当てて今年の仕事は終わり。ウワッ。『ウェストサイド物語』の後半ビール呑みながら観てしまう。泣いてしまうのもトシですねえ。年越し蕎麦を兼ねた晩飯食って日本の交響楽団のベートーヴェン聴いて…京響・山形響・群響・仙台フィル・名フィル・九州響・大フィル・札響・広響…みんな素晴らしい!地元密着できないN響は中途半端?読売巨人みたいなもの?J・ウイリアムス指揮ウィーン・フィルの『スター・ウォーズ』もヨカッタですね。ゆく年くる年見てヨメハンと乾杯して2021年こそ良い年になることを祈っておやすみなさい。

12月30日(水)
ベッドのなかで大江健三郎『ピンチランナー調書』読み始める。何と言っても「ピンチランナー」ですからね。野球がどんなふうに扱われてるのか…しかしピンチランナーを起用する少年野球ってほとんど存在しないんですよね。あ。小説というのは存在しないことを書くものですね。ワン。黒兵衛と散歩。いよいよ年も押し詰まって…しかし年末感がない年末ですね。ただ静かなだけ。庶民のコロナの年末はこれでいいのでしょうねえ。ただそれを求めるコロナ担当相の顔が常に笑って締まりのないのは気になりますね。ワン。午前中仕事部屋の整理。午後から本の重みで壊れた本棚の板を修復。まだこういう大工仕事ができた自分を誉めてあげたいですね(^^;)コロナ第三波は収まらず。しかしテレビのワイドショウが消えて騒がなくなったらコロナも消えたように思えるのは情報社会の馬鹿さ加減でしょうね。晩飯&フロのあと録画しておいた殷の紂王と周の太公望のドキュメンタリーを楽しむ。古代中国のほうが女性が活躍していたのはナンデかな。殷墟が発見されたのも最近のことだから次は夏王朝が見つかるのかも。フロのあと焼酎呑みながら『ゴッドファーザーpartV』を途中から観て涙を流してしまう。あ。映画観ながらオモシロいことに気づく。これまでIOCというのはマフィアみたいなもんだと思っていたけどそれは違うんですね。IOCは実はローマ法王庁だったのでね。ナチスともつながり莫大な財産も保持運営して周囲のマフィア(国家や広告代理店)がそれを利用するのですね。オリンピック…なんとかしなければ…寝よ。

12月29日(火)つづき
晩飯食ってNHK-BSのメジャーリーグ特集を見る。マエケン投手と秋山選手をゲストに日本人選手の今シーズンを振り返る。オモシロイ。日本人選手の善し悪しの技術論をアメリカのスポーツ記者が語るレベルは高いなぁ。しかしやっぱりダルビッシュというのはスゴイ投手ですね。フロのあとBS朝日のニュース・ステーションのプロ野球特集を見る。ゲストはホークスの千賀投手と甲斐捕手。アツモリッ!と叫ぶ言葉は大嫌いだけど日本のプロ野球もオモシロイ。何故パ・リーグが強いのかという話題に対して千賀投手のパの球場はビジターのチームも室内練習場を使ってるからとの指摘は目ウロコだった。セの球場はほとんどが室内練習場がホームチームのロッカーや事務所の奥にあるためビジターは使えない。パはビジターも使ってるからそこで相手チームの選手との交流も生まれ練習法や技術論も話し合えるという。つまりパはリーグ全体で選手の向上心を高めてるんですね。それに対してセは自分さえ良ければイイという「伝統のチーム」がありますからね。これが癌なのは確かですね。かつてはプロ野球を牽引したメディアも役目が終わったことを自覚して野球(スポーツ)の運営からすべて手を引きジャーナリズムに徹するのが日本のスポーツのためにもメディアのためにも最善の道だということに早く気付いてほしいですね。寝ようとしたら昨晩に続いてNHK-BSで『ゴッドファーザーpartU』をやってたけど隅々まで知ってるから寝よ。

12月29日(火)
小説とか映画のネタバレはやりたくないけど『赤毛のサウスポー』は騙されてポルノ映画に出演してしまって出場停止処分を喰らった主人公の女性投手が復帰を許されてニューヨーク・メッツとのナ・リーグプレイオフのマウンドに立つシーンで終わります。つまり結果(勝敗)はわからない。リーグ優勝するのかしないのか…いいのですよねドッチでも。基本的に野球とはそういうものですね。この小説にも次のような一文が出てきます。《ことは野球だ。老若男女を問わず子供の遊びなんだ。目的は楽しむことにあるんだ》その通りですね。だから野球規則の第一条の「試合の目的」として《1.02各チームは相手チームより多くの得点を記録して勝つことを目的とする》なんてことまで書いてあるんですね。楽しんでばかりいてはダメですよとルールで釘射しておかないと「試合の目的」を忘れてしまうくらい野球は楽しいんですね。ワン。黒兵衛と散歩。午前中チョイとコンピューターに向かったあと午後からは大船駅でヨメハンの買い物に付き合う。正月の買い物と言っても子も孫も来ないしコロナ禍で俺は酒さえあれば良いかと思うけど結構時間がかかる。女の買い物とはそーゆーものか。

12月28日(月)
『赤毛のサウスポー』は本当に良くできた小説ですね。女性問題・身障者問題・男性中心主義社会を描いて70年代の空気もアメリカの正義もすべて「ハリウッド的」に描き出してます。2作目の『2年目のジンクス』は日本人女性選手が登場して(1作目が日本で売れたから?)チョイと作為過剰であざとすぎる感じが強いですね(それでもオモシロイんですが)あ。いま「感」という言葉を使ってしまったけど流行ってますねぇこの言葉。特に永田町と霞が関あたりで…強い緊張感をもって…スピード感をもって…強い危機感をもって…なんて言ってばかりだから実感しないし信頼感も得られないんですよね。「緊張感」「スピード感」「危機感」なんて「緊張せず」「スピードを出さず」「危機意識もなく」て「感じ」だけでイイのですからね。一時期流行った「……みたいな」みたいなモンですね。「政治家みたいな」人が使う言葉だから「演説みたいな」言葉で「感じ」だけ伝わればいいのでしょうかねぇ。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。世の中歳末&正月休暇に入ったのか多くの犬と擦れ違う。黒兵衛は社交的だから尻尾を振って近づこうとする。こっちはフィジカル・ディスタンスを保とうとするが35sの四つ足に引っぱられると少々辛い。人間の年齢では既に70歳近い同年齢のはずなのに元気やなぁ。ワン。終日デスクワークは1月下旬に始まる日経新聞の連載『私の十選』の構成を考える。テーマはベースボール(野球)。ベーブ・ルースから長嶋茂雄まで…ノーマン・ロックウェルからベン・シャーンまで…絵や写真や彫刻をどのように並べて物語を作るか…あ。女性が入ってない!うむむむむ…仕方ないなあ…と思いながら日経の担当者に「十選」を送る。楽しい仕事だけど年明け早々原稿に苦しみそう。宝田明主演で地球を永福誌用とする木星X星人に操られたゴジラ&ガメラ&キングギドラが闘う『怪獣大戦争』なんて映画を観ながら晩飯。昼間NHK-BS出放送してたので録画したけどハハハハハ。どーでもええわ。フロのあと焼酎呑みながらテレビをつけたら『ゴッド・ファーザー』をやっていたのでついついマイケルがシチリアのコルレオーネ村へ逃避するする場面まで観てしまう。イイ映画ですね。ニーノ・ロータの音楽も素晴らしい。寝よ。

12月27日(日)
ベッドのなかで『赤毛のサウスポー』はいよいよ大詰め。ナ・リーグ西地区の優勝争いも佳境というところで主人公の18才の女性投手レッドのベッドイン初体験が隠し撮りされてポルノ映画に。レッドは被害者のはずなのにコミッショナーが激怒して出場停止?半世紀前に読んだ小説に再度興奮(笑)。ウン。コノ小説は「野球大衆文芸」としてキンセラの『シューレス・ジョー』と双璧ですね。フィリップ・ロスの『素晴らしいアメリカ野球』は「野球文学」ですね。ベッドから出て黒兵衛と散歩。年末の日曜。住宅街が静まりかえってるのはクルマが走ってないからですね。水道管交換工事も止まってますからね。聞こえるのは鳥の啼き声と犬の鳴き声くらいか。ワン。AOL.が近々ネットやメールのサービスを止めるというのでソフトバンクに乗り換え。メールアドレスなどが変わらないのはありがたいが送られてきた弁当箱のようなルーターだか何だか言うものの取り付け方がワカラン。トリセツを読んでもサッパリ。午後から機会と大格闘。電話ではロボットのような声の女性がハイ簡単ニドナタデモオトリツケデキマスカラと言ってたがテメエが取り付けに来い!こっちは客だぞ!と起こる相手もなく困っているとヨメハンが近所の若い絵の先生を呼んできてくれてトリセツを見せてフムフムと考えたあとにアッチのコードをコッチにやってコッチのコードをアッチにつないで…とやってくれた。スンマセン。アリガトウゴザイマス。感謝感激。アナログ人間はできたる社会にはついて行けませんね。ほんの十数年前までは4Bの鉛筆と万年筆とインクと原稿用紙があれば仕事になったのに…不便な世の中になったものです。気分転換と年末の挨拶で『鮨処もり山』へ。久し振りに美味しいお鮨を堪能。正月は子も孫も来ないから正月用お節はほんのちょっぴりで…よろしく。帰宅すれば京都南座の顔見世をやっていた。仁左衛門の『熊谷陣屋』。歌六の弥兵衛宗清がいですね。続けて最後の花道の場面。十六年はひと昔…夢だぁ…夢だぁ…。フロ入って寝よ。

12月26日(土)
年末。突然店頭に入ってきたガタイの大きな中年男が不動の姿勢で帝国陸軍式敬礼をして「玉木分隊長殿には武昌漢口の最前線でお世話になりました!」とか言いだしたことに驚いたときもあった。小生が小学校低学年の頃かな。昭和35年頃の話。音は親父に百円玉をもらって肩を叩かれてどこかに消えて親父は少し照れくさそうに笑っていた。ほんの半世紀前の歳末の夜はそんな光景もあったのですね。今はコロナのなかでの平和。Pax Coronana 国会でウソの答弁を繰り返して道義的責任を感じているという元総理は「日本人の道義・道徳心」を泥まみれにしましたね。間の抜けた顔をした政治かばかりに率いられた日本はどこへ向かっていくのでしょうか?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと春陽堂書店『Web新小説』の連載「スポーツは文芸をどのように彩ってきたか」第9回の原稿をウンウン唸りながら執筆。何しろテーマが高橋源一郎のポップ小説第一回三島由紀夫賞受賞作『優雅で感傷的な日本野球』ですからね。フィリプ・ロスの『素晴らしいアメリカ野球』の影響と類似を提示して…イロイロ原稿をこねくり回して江藤淳の文章を引用したりして…ふううう…しかし野球小説はアメリカや日本やアメリカ人や日本人を描くメタファーに最適のスポーツなんですね。それも断定的に描くのではなくワケのわからなさを描くのに最適でサッカーではイギリス人もイタリア人もブラジル人も平板なステロタイプとしてしか描けないのに…どうして野球は複雑に込み入ったワケのわからなさまで描くことができるのか…そう言えばベーブ・ルースは「ベースボールは最もリアルなスポーツ」と言ってましたね。人間社会をリアルに映したのがベースボールならベースボールがワケがわからなくなるのも当然ですね。サッカーのゴールは勝利につながる1点に過ぎないけどベースボールのホームランは勝敗を超越した無限の彼方への飛翔ですからね…そんなことを考えながら…ふうううううう…と書きあげて後半は消して第10回に回して送稿。晩飯は辻井伸行のドキュメンタリーを見ながら。ショパンのピアノの昔の重い響きで弾いた英雄ポロネーズはヨカッタですね。ヴェトナムの民族楽器とのコラボやアルプス地方の居酒屋でのピアノの即興も面白かった。途中で観た羽生結弦のパフォーマンスも素晴らしかったですね。

12月25日(金)つづき
終日いろいろデスクワークのあと夕方から今年最後の『ニューズ・オプエド年末1時間半特番』にレギュラーの一員として出演。他のゲストは井沢元彦・タケ小山・蟹瀬誠一・五十嵐文彦・平林壮郎の各氏。アンカーは上杉隆氏。アシスタントは石田紗英子さん。コロナのことや五輪1年延期のことやトランプ大統領のことや安倍・菅のことなどみんなでイロイロ話してます。今も見ることができますのでどうぞ……。https://op-ed.jp/

12月25日(金)
『赤毛のサウスポー』の主人公レッド・ウォーカーがメジャーで活躍し始めるとファンクラブが生まれ彼らはNCBと書かれたセーターを着ていた。Non Chauvinist Boysの略で「非男性上位主義青年クラブ」と訳されていた。「男性上位主義」のメジャー野球に挑戦している女性投手を応援しているわけだがこーゆーときにもショーヴィニズムChauvinism(排外主義)という言葉が使われるのだと納得。トランプやプーチンやボリスやルカシェンコが跳梁跋扈する世の中なのに最近使われなくなったのはナンデかなあ…と思いながらこの単行本の腰巻き(帯)の推薦文を「全身小説家」の井上光晴氏が書いていたことを思い出す。《これほど興奮する小説は滅多にない。後楽園でナマの巨人ー阪神戦を見るよりプロ野球ファンとしてよほど充実感を覚えよう。しかも奇想天外な作り話でなく香りの高い文学の精神とリアリティーに支えられているのだ。赤ん坊の頃から大リーガーの一流サウスポーになるべく特訓された少女。(略)文字通り清を解放したスクリューボール。かつて黒人選手を拒否した大リーグの理由なき差別もこの長編によって我々は真剣に思い出す》『虚構のクレーン』の作者も野球が好きだったんですよね。そう言えば埴谷雄高という作家も自分の野球の経験を書いた『テツガク的一塁手の回想』と題した文章を書きヒットを打った瞬間を「エウレカ!(吾見出せり!)」の感触と書いている。こんなオモシロイ作品を小生の野球アンソロジー『9回裏2死満塁素晴らしき日本野球』に加えたから逆に売れなかったのかなあ(トホホ)と思いながらベッドから出て黒兵衛と散歩。ワン。

12月24日(木)
もうイチイチ書きませんけどね『赤毛のサウスポー』はメッチャ面白いですね。70年代のマッチョ系男性(メジャーリーガー)の女性観やウーマンリブ運動のあり方がよくわかります。ただ「スポーツにおける男女二元論の是非」といった今日的展開には進まないのが一昔前という感じですね。「セックスチェック(性別検査)」が「男性ホルモン(テストステロン)分泌量検査」になろうとしている現在スポーツ(の勝敗の決定)のあり方自体が問われ始めましたね。つまりそれは「男女の区別は可能か?」という最終命題に対する回答を求める動きでその無自覚的端緒が『赤毛のサウスポー』のような女子野球選手の物語の出現と言えるのかもしれませんね。ベッドから出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。東京五輪の開閉会式チームの解散について。まぁ仕方のないことでしょうけど安倍マリオ的キャラの登場だけは止めて下さい。しかしそろそろ東京オリパラ中止論を真面目に考える時期が来たと言えるのでは?ワン。ラジオのあと黒兵衛と散歩して通信社の連載コラムを1本書いて今日はクリスマスイヴであることに気づく。まぁ京都の禅寺の門徒には無縁…とはいえ子供も孫も来ないクリスマスはチョイと淋しい?そう言えばTVのニュースで今朝首相官邸入りした菅首相に向かって「メリークリスマス!」と叫んでいた新聞記者がいたけどその言葉はイヴの朝に言う言葉ではないですね。イヴの夜になってキリスト教の深夜ミサに出て…ミサを終えて日が変わってキリストの誕生した日(25日)になったときに言う言葉ですよね。仏教徒でもミッションスクールに籍を置いた関係でキリスト教の挨拶も一応心得ているので老婆心ながら。イヴにキリストの血(赤ワイン)でも飲むか…と思ったらフランス帰りのお隣さんがマスク姿でソーシャル・ディスタンスの挨拶に訪れてくれてお土産の手作りフォアグラとシャンパンを届けて下さった。シャンパンはお正月にとっておいてフォアグラと赤ワインでヨメハンと仏教徒のメリークリスマス。仏陀もイエスもムハンマドもツァラトゥストラ(ゾロアスター)も大日如来も弁天様も御一緒に。

12月23日(水)
今年も残すところあと1週間。俺の仕事は小さなものばかりラジオ2本&コラム3本。小さなものと言っても一生懸命やらねばイケマセン。こういう場合は一所懸命のほうが的確な表現ですね…などと考えながらベッドを出て黒兵衛と散歩。風に吹かれた落ち葉が道路に溜まっている。溜まっている「密」な箇所と吹き飛ばされた「疎」の箇所が交互にある。この風に吹かれた落ち葉が形作る「疎密」の模様はきっと宇宙の銀河系の分布と同じでしょうね。ビッグバンのあと粒子がぶつかり合って拡大の速さが遅くなって「密」になったところが「恒星」になり「恒星(太陽)系」になり「銀河」になり「銀河団」となりビッグバンで吹き飛ばされた「疎」の部分は「無」になった…いや「ダーク・マター(暗黒物質)」が残されたのかな?ワン。終日いろいろデスクワーク。来年の東京五輪の開閉会式を担当する野村萬斎氏のグループが解散。代わってソフトバンクの白戸屋シリーズ等で有名でパラの開閉会式を担当していたCMディレクターの佐々木宏氏がオリパラ開閉会式の統括をすることになったとか。小生は萬斎氏が如何程の演出ができるのか過去舞台や映画から少々訝っていた部分もあったがコロナの現状を考えればCMディレクターへのトップの交代は納得。古典芸能ワザオギ(俳優)にしろ演出家や映画監督にしろ言ってみれば自分の表現したいことをやる人物。それに対してCMディレクターは言われたことをやる人物ですからね。携帯電話を売ることも安倍マリオを登場させることも言われたことをやりますからね。五輪憲章違反だとかオリンピックの理念だとか政治との関係なんて関係ないですからね。サッサと五輪の開会式をやるには適任でしょう。東京オリンピックの理念は…なんてどこかに消えてしまってGo To Olympic!さぁ日本経済のために頑張って下さい。とほほ。晩飯映画劇場はリチャード・バートン主演『聖衣』。キリストを十字架にかけたローマ帝国の将軍が最後にキリストの纏っていた「聖衣」と出逢い信仰に目覚める話。小生は仏教徒ですが一応ミッションスクールで聖書研究なんてこともしたことがありますからこーゆー映画は観てしまいます。主人公のバートンの奴隷としてキリスト教徒の男はどこかで見たことが…と思ったらヘンリー・フォンダの『荒野の決闘』でドグ・ホリデイを演じてハムレットのTo be or not to be…の台詞をすべて見事に語った人物(ヴィクター・マチュア)ですね。『聖衣』の原題は『The Robe』。何だかバス・ローブBathrobeみたいで味気ないですね。Olympic Flameを「聖火」と呼ぶように日本語のほうが大袈裟なのか?寝よ。

12月22日(火)
『赤毛のサウスポー』にはベーブ・ルースやジョー・ディマジオの他にサンデー・コーファックスやドン・ドライスデールの名前も登場。メジャー野球に興味のない人はピンと来ないかな?おまけにラクエル・ウェルチの名前も出てくる。主人公の女性投手に向かって監督が「球場では豪速球を投げても球場を出ればラクエル・ウェルチになれ」と言うのだ。この台詞は70年代の男性の女性観(差別視?)を表すけど女優のラクエル・ウェルチを知らないと理解不能。そー言えばヘミングウェイの『老人と海』にもジョー・ディマジオが登場する。マリリン・モンローの旦那でミスター・ヤンキースと呼ばれたダンディなイタリア系メジャーリーガー。その存在を知らなければヘミングウェイは理解できないのかなぁ…と思いながらベッドから出て黒兵衛と散歩。寒いけど今年は年末の感じがしませんね。これもコロナのせい?ワン。北國新聞の連載原稿を仕上げる。テーマはIOCと政治。IOCが「オリンピックは政治と無縁」と言ってられる時代は終わりましたね。バッハも大坂なおみを見習わねば。結構時間かけて原稿完成させて送稿。サケ&メシ&フロのあと焼酎のもながら数日前に録画したサイモン・ラトル指揮ロンドン交響楽団のベートーヴェン第九交響曲。チョット懲りすぎかなと思えるほどリズムが弾けて独唱と合唱は言葉の意味をきちんと砕いて噛んで伝えるような歌い方。それなりに面白い演奏でした。ラトルはロンドン五輪の開会式でも指揮してましたね。来年の東京は誰が?まさかAKBだけじゃないでしょうねぇ。しかしコロナはどうなる?東京五輪は本当にできるのか?バッハ&ガースーは無責任すぎないか?やるというならどーゆーふーにやるかを言ってくれないと…私は室内競技をすべて半年遅らせて北京冬季五輪と同じ時期に行う方法を検討すべきだと思いますが…IOCや組織は当然そのくらいの計画はB案C案D案E案…として考えているはずですよね。

12月21日(月)つづき
午後からYuTube『今週のスポーツ批評』本番リモート収録のあと少し休んで今年最後の『ニューズ・オプエド』アンカー出演。ゲストは元JOC春日良一さんと初登場スポーツライターで日体大准教授の松瀬学さん。それぞれ今年の五大ニューズを選んでもらってイロイロ話す。小生がIOC批判をすれば春日さんはIOC擁護。松瀬さんはIOCによる選手の政治発言禁止を批判。イロイロ意見をぶつけることが大事ですね。視聴者の反応が最も大きかったのは小生が12月17日の朝日新聞夕刊の記事から山口晃さんの東京2020パラリンピックの公式ポスター『馬からやヲ射る』を紹介したこと。小生もこんなに素晴らしいポスターがあることを知らなかったけど春日さんも松瀬さんも視聴者の皆さんも反応。3・11津波や福島原発汚染水タンクまで描かれているポスターはどんどん紹介したいですね。『オプエド』のあとメシ&フロ。焼酎呑んで何気なくTVつけると『モスラ対ゴジラ』をやっていた。宝田明&星由里子&ザ・ピーナッツも出ていてアメリカの水爆で甦ったゴジラが日本を破壊しようと上陸してきたのを日本古来の絹産業の担い手である蚕(蚕=モスラの子供)が絹糸噴射でグルグル巻きにしてやっつけるのは少々意味深で痛快?考えすぎかな?あ。『ニューズ・オプエド』の春日さん・松瀬さんとの「激論」は今も見ることができます。https://op-ed.jp/

12月21日(月)
ベッドで『赤毛のサウスポー』読み続ける。こーゆー「野球文芸」は流行と共に消えてゆくのかな?そー言えば何年か前立教大学の教壇に立っていたとき1年生の50人全員が長嶋茂雄のことを知らなくて愕然としたことがあった。《江夏の21球》も誰も読まなくなるのか?否!長嶋や江夏が「無名性」を獲得したあとにも読み継がれる作品が親の名作と言われるのかも…ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと今年最後のYuTube『今週のスポーツ批評』収録のための準備。今年のスポーツ界五大事件を選ぶ。@東京オリパラ安倍総理の1年延期発言にバッハIOC会長が同意(こんなに政治に接近してイイの?)A大坂なおみ全米オープン黒マスクで優勝(五輪では使用不可は何故!?)Bブランデージ元IOC会長の胸像をシスコの美術館から撤去(ナチス支持の人種差別主義者だったから当然ですよね)C大学スポーツ界に大麻・窃盗・集団強盗・強姦事件続発(体育会系学生は勉強してるのか?!)Dそれでも続く!メディアによる日本のスポーツ支配(読売巨人日本シリーズ8連敗・朝日甲子園大会中止・読売箱根駅伝決行…メディアは主催者から退いてジャーナリズムに徹しないと日本のスポーツ界はよくならないですよね)。

12月20日(日)
ベッドのなかで『赤毛のサウスポー』再読。しかし70年代のメジャー野球を知らないと読めないかな?《監督はレジー・ジャクソンのような笑いを浮かべた》なんて若い人にはナンノコッチャ?でしょうね。ストーリーは面白いだけに残念。野球本にはそーゆー流行が付き物かな?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。寒く明るい青空の冬の朝。こーゆーときは日本海側は雪ですね。ワン。終日いろいろデスクワーク。新型コロナの対策が後手後手にまわって菅内閣の支持率が落ちた…と聞いて笑っちゃいけないけど笑っちゃいますね。誰か一人でも自分の言葉で話の出来るシャンとした政治家はいないのか?!そんなレベルの低いことを書かねばならないとは世も末ですが…それが日本の現実のようですね。第三波が来る前に準備をしておかなければならなかった…なんて言う前にオリンピックの前に何をしなければならないかを今言わなければならないはずですよね。あ。そうか。暖かくなればコロナも消えてナンとかなる…と皆さん思ってるのですね。そうか。ヨカッタヨカッタ。とほほ。晩飯のあと何気なくテレビのチャンネルを回すと(最近はこーゆー表現は使わないのでしょうね)神奈川テレビTVKで『渋滞』という映画をやっていたので観てしまう。離島出身のショーケンがヨメサン(黒木瞳)と2人の子供を連れて正月にクルマで帰省しようとするが大渋滞に巻き込まれたうえ事故寸前の危機や子供発熱に遭遇して夫婦喧嘩ヤラナンヤラで一時は東京に戻ろうかと思いながらもやっぱり数時間だけでも帰省して家族や島民に温かく迎えられるという物語。ショーケンも黒木瞳も熱演のイイ映画でした。そのあと諏訪内晶子さんのヴァイオリンでベートーヴェンのコンチェルト。繊細で優しいいイイ演奏でした。そのあとウィーン・フィルのコンサートマスターの一人ヒンクさんらのピアノ・トリオによる『大公』。ヒンクさんには札幌でのPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティヴァル)でお世話になりました。もう30年以上前になるかなぁ。懐かしいなあ。その後クライバーと来日されたときも上野の文化会館のオケピットで御挨拶。いろんなことがあったなぁ…なんて思うのは歳取った証拠かな。

12月19日(土)書き忘れ
夕方何気なくテレビのスイッチをひねったら『一万人の第九』をやっていた。佐渡裕さんがコロナで一万人が集まれないけどどんな形でもやりたいと言っていたもの。リモートでやったことを何日か前の朝日新聞にも記事が載っていてテンポを合わせるのがメッチャむずかしかったとか。そりゃ佐渡さんは感情で指揮する人だから打ち合わせ通りの一定のテンポというのはむずかしかったに違いない。でも感動的な盛りあがり。終わって佐渡さんも涙を見せていたけど気持ちはわかります。小栗哲家さんはじめスタッフの苦労もタイヘンだったでしょうけど中止にならなくて良かった!もうひとつ書き忘れたことは映画『スカイスクレイパー』の最後のシーンについて。デジタルで鏡のように映し出される何枚もの映像のなかでの決闘シーンはオーソン・ウェルズ『上海から来た女』のパクリですね。ということはこの映画にはオリジナルのアイデアが一つもないということですね。お粗末。

12月19日(土)
朝ベッドで『赤毛のサウスポー』読み出す。この時代(70年代)の女性像は男性の視線が主となっているのでどーしても胸は大きく髪の毛はロング(ポニーテイルで「女性らしく」)となってしまいますね。女性作家が女性のアスリートを描いた小説の出現に期待したいですね。女性作家が男性アスリートを描いたのは倉橋由美子の『100メートル』がありますからね。あ。岡本かの子の『混沌未分』という女性の水泳指導者を描いた見事な小説がありますがソレもやはり「昔の男性の女性を見る好奇な視線」が中心になってますからね。現代女性による現代女性アスリートの小説を読みたいですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。朝が寒くなってきた。♪寒い朝。吉永小百合。こーゆー歌謡曲は今や小学唱歌のように響きますね。ワン。終日デスクワーク。請求書書いて本棚を整理してPCの中も整理して雑務の一日。以前ZOOMでインタヴューを受けた教育システムという出版社(編集プロダクション?)から『BAN番』という月刊誌が送られてくる。「番」とは「交番」のこと。警察官「30万人のための情報発信マガジン」だとか。政治経済等いろんな記事が並んでいるが「ロシアのオウム信者」「警察署の会議を有意義にするために」「時代を読み解くカギ:ピス健事件」「若手警察官のためのマナー講座」「ミャンマー人の犯罪組織」など興味を惹かれるタイトルが並ぶ。総合雑誌より専門雑誌のほうが面白い?晩飯&風呂のあとテレビで『スカイスクレイパー』という映画をやっていたので見てしまう。「摩天楼」のことですね。この英単語が中学の英語の授業で出てきたときSkyscraperとは空を摩ることだとわかったことを思い出す。それ以外何も思わないどーでもいい映画。『タワリング・インフェルノ』のほうがはるかに面白いですね。『ダイハード』は確かバブル期の日本企業の高層ビルでの事件。今回は香港にある中国の超高層ビルでの事件。時代の推移ですね。以前映画関係者にケ小平が訪米したとき映画『セヴン・イヤーズ・イン・チベット』にイチャモンをつけて親中映画として創らせたのが『パールハーバー』だと聞かされた。この映画にもも中国の意向と資本が入ったのかな?

12月18日(金)
朝ベッドで井上ひさし『突撃する女』読む。1年目最下位に終わった長嶋巨人が女性投手の獲得によって優勝するという話。ロスワイラーの『赤毛のサウスポー』(1976年)の前(75年12月)に書かれた女性投手が活躍する野球小説ということは評価できるし井上ひさしさん一流の笑いに満ちているとは言え当時の女性差別や人種差別的的表現が随所に見られて少々どん引き。「これまで純血を誇っていた巨人軍に今年長嶋監督はジョンソンという舶来の血を輸血し見事に失敗した。が長嶋監督はこれに懲りず今度は女性投手に巨人軍のマウンドを任せるという。狂気の沙汰としか思えない」これは(阿呆な)巨人ファンの言葉として書かれていてけっして著者の意見ではないとは言えワインドアップでハーフの女性投手がパンチラで打者を惑わしたり月に一度の《アレ》で女性投手が滅多打ちを喰らったり最後は大活躍していた彼女が《妊娠のつわり》でマウンドを降りるという設定は現在ではNGだろう。ただ当時の日本のプロ野球事情はスポーツライターとして仕事を始めたばかりだった小生も憶えているが巨人のオーナーが「新ガイジン選手」を「名前はホワイトでも色は黒です」などと平気で紹介していたくらいでテレビのワイドショウでも「巨人は純血主義を守れ」などと平気で口にした野球解説者もいた。その時代から時代から日本の社会は少しでも成長したのかどうか…ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。BGMは若きバーンスタインの1950〜60年代にニューヨーク・フィルと録音したベートーヴェンの交響曲。この9曲は本当に素晴らしい演奏なのに当時の音楽評論家たちはまったく評価しなかった。カラヤンのレコードは「推薦盤」なのにバーンスタインのは無視。良くても「準推薦」。中高生だった小生は首を傾げるしかなかった。のちにウィーン・フィルを指揮した録音は音楽評論家もベタボメ。ソレももちろん素晴らしいですけどNYフィルとの録音もスゴイですよ。それでわかった。皆さん権威に弱いんですね。自分の耳で聴いてないのですね。晩飯はチコちゃんと共に…と思ったら何故か今日はチコちゃん休み。飯風呂のあと川上哲治監督V9のドキュメンタリーが面白かった。けどそれ以上に面白かったのは福本豊さんのドキュメント盗塁の話。いやあこの選手は大天才ですね。それにキチンと自分の価値観で生きている人ですね。ただベースは必ず左足で踏んでいたという話や足のマッサージは絶対に受けなかった(足の記憶が消えるから?)といった話が聞けなかったのは残念でした。インタヴュアーさん!もっとがんばって!

12月17日(木)つづき
そのあと今日も終日デスクワーク。東京新聞がスポーツ欄で面白い記事を連載。『アスリートの性差考』と題された記事に注目。人間を男と女に分ける二元論がはたして正しいかどうかはスポーツ界にとっての大問題ですからね。しかしIOCは人種差別についても性差別についてもフットワークが重いですね。日本の東京オリパラ組織委はもっと重いかな?夕方大船駅前の喫茶店へ。京都新聞東京支社の記者の新春紙面用インタヴューを受ける。東京オリンピックパラリンピックについて。できるならやってほしいですけど無理してやってはいけないですね…とか1時間半にわたってイロイロ話して帰宅。晩飯&風呂&寝る前に見た朝日新聞夕刊一面の記事に目が止まる。山口晃さんの描いた東京オリンピックパラリンピック公式ポスターの紹介記事。何人もの画家や書家やイラストレーターなどが描いて何枚もあった公式ポスターはチラッと見ただけで興味はわかなかった。山口さんのイラストもチラッと見ただけで漫画的に描かれた鎌倉の流鏑馬か…程度にした思わなかった(失礼)。しかしコノ一枚「馬からやヲ射る」にはなんとなんと津波も福島原発の汚染水タンクも車椅子を自由に動かせない街も描かれている。スゴイ!よくぞこの絵が組織委に選ばれましたね。山口さん自身も「コンパクト五輪からほど遠く肥大化する予算・招致をめぐる贈収賄疑惑・国立競技場建設をめぐる騒動などに強い疑問を感じてきた。また「戦争画」という形で美術が大政翼賛的な役割を果たした歴史にも思い巡らせてきた」という。また「一番弱い者が死なずにすむために社会というのはある。そうなっていない時は為政者に文句を言い自らも省みなければならない。人は忘れっぽい。オリパラなどは思い出す機会だ。復興五輪・アンダーコントロール(原発事故の放射能汚染は制御できている)など(という安倍首相の言葉を)忘れてはいまいか」とも…。この絵と山口さんの言葉にブラーヴォ!と喜んでばかりはいられません。ここに描かれた現実をサァどうするか…。

12月17日(木)
『現代スポーツ評論』の「人種問題特集」は当然在日コリアンの問題も取りあげ川端康平津田塾大准教授が「人種差別に抵抗する〈力〉の所在と循環ー在日コリアン男性アスリートをめぐる表象ー」題して長州力の話題を入口に《日本型人種差別と呼べるもの》に対して興味深い論考を展開されている。胸に日の丸を付けて走った日本占領下でのベルリン五輪金メダルの孫基禎や銅メダルの南昇龍の〈魂〉は早大競走部監督でベルリン五輪1500mに出場していた中村清や部員の金哲彦に引き継がれさらに小出義男と有森裕子へとバトンが渡っている。《在日の魂をめぐる物語は在日の中だけで完結しているわけではない。その力は植民地時代からヘイトスピーチ吹き荒れる現代に至るまで日本社会や世界のあらゆるところで受け継がれ共に生きられているのだ》なるほど。確かに。差別に〈力〉を提供している人種も民族も民族も国家も人間が勝手に創造したものだということに気付くべきですね。ワン。ベッドから出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。新型コロナ感染拡大のなかで東京五輪開催の一つのアイデアとして屋内競技だけを半年遅らせて北京冬季五輪と同時開催にして参加人数を減らす(PCR検査をしやすくする)といったことを話したあと黒兵衛と散歩。

12月16日(水)つづき
アッチャー(>_<)恥ずかしい大失敗(^^;)2日前に本欄で絶賛した小説『野球の国のアリス』の作者である直木賞作家の北村薫氏を女流作家と書いてしまった。大変申し訳ありません。北村薫氏は男性でした。ここに謹んでお詫びします。そうですよね。最終回一打逆転されるケースでのBigPlayはヤッパリ(草)野球を実際にやったことのある男性にして初めて想像し創作できるBigPlayですよね。薫という名前と女性漫画かハーレクインロマンス女子中学生版のようなイラストの表紙に加えて大学時代は早稲田大学ミステリ・クラブに所属という経歴が書かれていたものですっかり女性だと勝手に思い込んでしまいました(小生の大学時代に早大ミステリ・クラブの女性を知っていたもので。お詫びして訂正させていただきます。『野球の国のアリス』は面白かったです!

12月16日(水)
『現代スポーツ評論』最新号の「人種問題特集」はホントに勉強になる。あらゆる一に読んでほしいけどスポーツメディアに関係している一は必読ですね。今朝ベッドのなかで読んだ高橋進之介ヴィクトリア大学ウェリントン言語文化学部講師の『記憶の抹消にこうする』と題したオーストラリアン・フットボールのアポリジニ出身の大スターと差別(彼への人種差別的野次とその野次を「擁護」するスポーツキャスターなどを考察した論文)はまったく知らなかったオーストラリアやニュージーランドの歴史(先住民アポリジニと植民者ヨーロッパ人の関係)を学ぶことができて目からウロコが10枚くらい落ちた。マオリ族の「ウォー・クライ(war cry)」やアポリジニの「ワー・ダンス(war dance)」アドと呼ばれている「ハカ」はけっして「闘いの踊り」ではなく《自己の存在ということを示すための踊り》なんですね。だから《舞う場面も戦場で敵を前にした時に限らず冠婚葬祭などの人生の節目や他者を歓待する際など多岐にわたる》そのため《試合前の踊りは相手チームへの敵意を示すものではない》という。だから「war」という言葉が入った訳語は《誤訳》なのだ。ナルホド…と納得しながらベッドから出て黒兵衛と散歩。人間何歳になっても学ばなければならないことは多いですね。ワン。終日デスクワークのあと『ニューズ・オプエド』ゲスト出演。アンカーはカーライフ・エッセイストの吉田由美さん。月イチ・シリーズで本間龍さんが「Monthly Tokyo2020インパールへの道」と題した「来年の東京五輪は第二次大戦の大日本帝国陸軍のインパール作戦と同じ」という視点に立った持論を展開。確かに感染医でサッカーに関する著作もありダイヤモンドプリンセス号に乗り込んで新型コロナ対策と取り組んだ岩田健太郎氏も『Web Sportiva』で東京五輪は「できない基準が設定されていないから心配」と語っておられる。確かにそうですね。政府のGoToキャンペーンも「止める基準」もなければ「ヤル基準」もないまま「突撃ー!」ですからね。いやGoToには「ヤル基準」はありましたね。確か「コロナが終息したあと…」だったはず。しかし無視。「やっちゃえ!Goto!」「やっちゃえ!五輪!」なんてことにならないよう願いたいですね。GoToを止めるのもタイヘンだったみたいだけどGorinは止められないほどBigですからね。Too Big Too Fail!とほほ。

12月15日(火)つづき
朝起きて『現代スポーツ評論43号スポーツと人種問題の現在』から小笠原博毅神戸大学大学院教授の「人種差別の現在」を読み直す。ナルホド。《人間の肌の色は人種によってさまざま》という表現は《間違っている》のですね。《まったき白人》《まったき黒人》など《存在しない》わけで《人種という概念は作られたもの》だといことをきちんと認識しなければいけないですね。だから大坂なおみは《黒人の権利》という言葉を使わず《人間の権利》という言葉を使ったわけですね。大坂なおみさんからも学ぶことは多々あります。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。本ホームページの更新原稿を作ったり財界展望社や春陽堂書店の連載ゲラが送られてきたので校正したり…で夕方からはスポーツ立国推進塾にオンライン参加。しかし議員会館会議室で行われている声が部屋に響いてか?マスクを着けた声が籠もってか?ZOOMとパソコンの相性が悪いのか?会議室の声が聞き取れない。今日の講演は筑波大学真田久教授のオリンピックの話でソレは日本スポーツ学会のビデオ放映で既に聴いているので退室させていただく。晩飯&風呂のあと『赤毛のサウスポー』を持ってベッドへ。奥付を見てこの本を読んだのは42年前だと知る。水島新司さんの描いた女性投手水原勇気が活躍したのもこの頃だったなぁ…懐かしいなぁ…水島新司さんとイロイロ野球談義させてもらったのは楽しかったなぁ…などと思いながら熟睡。

12月15日(火)
昨晩ベッドに持ち込んだ北村薫『野球の国のアリス』読了。これは野球好きには快哉を叫びたくなる結末!現実世界とは左右逆転している鏡の国の中学校野球最下位チームが現実世界の日本一中学校と対戦して勝利するという話。どんな勝ち方をするかはネタバレになるから書きませんが最終イニング無死満塁一打逆転サヨナラ負けの大ピンチにマウンド上のアリスが踏ん張ったうえにBF的存在のカッコイイ野手がアッと驚くプレイで本塁に突っ込んだ走者を封殺する。いやぁ最後のこのプレイは想像できなかった。素晴らしい!ネタをばらしたい気持ちでイッパイですがバウトン&アジモフの『ストライク・ゾーン』でヨレヨレのナックルボール投手が最後の最後でど真ん中にストレートを投げ込むのと争うかそれ以上のアイデアですね。ブラーヴォ!女性が投手として活躍する小説としてはポール・R・ロスワイラー『赤毛のサウスポー』や井上ひさし『突撃する女』と比肩するほどの快作ですね。女流作家が野球をここまで…などと書けば女性に対して失礼千万ですが野球の面白さをここまで描き著してくだされば感謝の言葉あるのみです。最近の野球中継で使われなくなった『ピッチャー(バッター)・イン・ザ・ホール』なんて言葉も思い出させていただきました。おかげで気分良く熟睡できました。

12月14日(月)
プラトンの『饗宴』はチョットしんどいなぁと思って昨晩ベッドに落ち込んだ北村薫『野球の国のアリス』(講談社文庫)を読み出すと結構面白くてあっという間に4分の3ほど読み進む。鏡を抜けて左右が逆なだけの同じ世界で野球の投手として活躍する女子中学生の話。兎も猫も赤の女王も出てくる『鏡の国のアリス』のパロディ仕立てになっている。野球と名のついた本なら手当たり次第に買ったけど表紙があまりに少女漫画チックなので読まないで積んで置いた一冊。おまけに最近女性作家の野球本を何冊か読んで野球のプレイに関する間違いが多くてウンザリしていたから…三塁手が一塁へ大暴投…とか…左投手のカーヴのすっぽ抜けが右打者の臀部に死球…とか。しかし感想は読み終えてからにしますがこの一冊は結構面白い。と思いながらベッドから出て黒兵衛と散歩。ワン。帰宅して『weeklyスポーツ批評』の準備。午後からYuTube録画本番。テーマは『スポーツは不可能に挑戦しない!人間に可能なことを発見する行為!』これは何年か前ムーンサルト(月面宙返り)やツカハラトビを創作した体操選手の塚原光男さんにインタヴューしたときに「体操競技は人間にできることを発見するだけ」と言われた言葉を敷衍したものですね。少し休んで夕方から『ニューズ・オプエド』アンカー出演。今週と来週は年末特集で1年を振り返ってもらう。今日はサッカー・ジャーナリストの大住良之さんと相撲ジャーナリストの荒井太郎さんに各々のジャンルで今年の五大ニューズを選んでもらった。どちらもトップ・ニューズはコロナによる混乱。サッカーはAJリーグがコロナ対策で見事なリーダーシップB日本代表がオランダとオーストリアで親善試合CJは川崎が大独走優勝Dヘディング受難(イングランドの往年の名選手などの認知症が相次ぎヘディングの悪影響が取り沙汰される)そしてマラドーナの死去。大相撲はA今年だけで幕尻優勝が2度も(徳勝龍&照ノ富士)B正代&朝乃山2力士がワンチャンスで大関へC照ノ富士:序二段からの大復活D豪栄道・琴奨菊・栃煌山・豊ノ島ら名力士相次いで引退も2横綱は引退せず。ほかに111年ぶりの現役50歳力士とか稀勢の里以来の16歳の幕下力士などいろいろ語ってもらう。オリンピックと違ってサッカーや大相撲そのものの話をするのは楽しいですね。晩飯&風呂のあと昨夜録画したポリーニのベートーヴェン聴きながら焼酎。いやぁ…この素晴らしい演奏は人類の宝ですね。『ニューズ・オプエド』は今も見られますhttps://op-ed.jp/

12月13日(日)
ベッドのなかでプラトン『饗宴』読み進む。しかし古い岩波文庫版は翻訳がわかりにくい。タイトルを『シンポジウム』に変えればいいのに…いや『酒呑み男色討論大宴会』か?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。散歩日和の好天のなか日曜だからか住宅街は正月のような柔らかい静けさ。ワン。終日デスクワーク。コンピュータ内の整理など雑務イロイロ。長田渚左さんから『スポーツゴジラ49号』が送られてくる。今回は1980年モスクワ五輪ボイコット特集。オリンピックに出られなかった選手も可哀想だけどはたして今五輪を行う価値があるのか?「五輪」というオリンピックの略語を創った川本信正さんの息子さんが父親の生前に「五輪」という言葉を商標登録していたら大金持ちになれたのに…と言ったら「五輪という言葉はスポーツを愛するみんなのものだ!」と叱られたという。それが今ではIOCが登録商標してしまった。商業主義に加えて歴代会長にナチスの支持者や人種差別主義者がいたようなIOCに平和運動のオリンピックを主催する純粋さがあるのでしょうかねえ?柔道の「巌流島決戦」は阿部一二三が勝ちましたね。選手の努力は尊いかもしれませんがオリンピックはどこかオカシイですね。日経新連載の『十選』のなかにベーブ・ルースが来日したときにポスターや戦前の『大坂タイガース』の試合のポスターを選ぶのを忘れていた。これは明日FAXしなければ…などと思いながら晩飯前に『カウボーイ&エイリアン』見てしまう。アメコミ現代版の映画化。見る必要のないどーでもいい映画でした。ハリソン・フォードが出ているのは年寄り向けの免罪符みたいなものかな。晩飯食いながら『ダーウィンが来た!』のヤリイカ特集を楽しんで『日曜美術館』で大原美術館の素晴らしさを味わって(死ぬまでに訪れてみたいですね)風呂のあと『クラシック音楽館』でベートーヴェン特集。アルゲリッチのピアノで協奏曲第1番を楽しく聴いたあとバレンボイムの指揮とピアノ&ムターのヴァイオリン&ヨーヨー・マのチェロで三重協奏曲(コレは何度聴いても面白いと思えたことがない。ベートーヴェンの失敗作?)そして最後はマウリツィオ・ポリーニのピアノでベートーヴェン最晩年のピアノ・ソナタ31番と32番。これは凄かった。なんという音の素晴らしさ!テレビで聞いても震えるような感動!聴衆も全員微動だにしない。ベートーヴェンの死の直前の白鳥の歌を77歳のポリ-二が見事に演奏。この録画は絶対に消せないですね。コンサートのあと(テレビ番組なのにそう書きたい)以前ポリーニの生演奏をサントリーホールへ一緒に聴きに行った長女から電話。ただただ凄い・素晴らしいの一言。世の中にはこーゆー奇跡を演じることのできる人物が存在するのですね。

12月12日(土)
昨日の本欄の「ノガミのズージャーバー」の意味がわからない人がいたみたいです。「上野のジャズ・バー」のことです。終戦直後はそんなふうに逆さに言うことが流行ったそうです。小生より一世代上の人たちの流行語ですね。最近ベッドのなかでつまらない本を読んでしまったので今朝は昨晩本棚から引っ張り出したプラトン『饗宴』(岩波文庫)を読み始める。なるほど。エロス(愛)はカオス(混沌)やガイア(大地)と同じく世界の始まりから存在していたのですね。レナード・バーンスタイン作曲『セレナーデ』はこのプラトン『SYMPOSIUM(饗宴)』に触発されて生まれたもので5つの楽章にはそれぞれ「ファイドロス:パウサニアス」「アリストファネス」「エリュキシマコス」「アガトン」「ソクラテス:アルキピアデス」とタイトルがついている。これまではそんなこと無視してチョイと面白いヴァイオリンとオーケストラの楽曲を聴いていたけどこれからはチョイとギリシアの哲学者やソフィストとの関係を考えながら聴いてみようかな…などと思いながらベッドから出て黒兵衛と散歩。しかし「シンポジウム」とは「酒呑みの宴会(饗宴)」での座談のことなんですね。今はなんで酒が出えへんのや?ワン。終日デスクワークいろいろ。コロナ禍でもナンヤラカンヤラとやることはあるもんですなぁ…なかなかカネにはなりまへんけど…とほほ。晩飯&風呂のあとNHK-BSのドキュメンタリー『映像の世紀』でヒトラーやゲッペルスやゲーリングやヘスやアイヒマンを取りあげた『ナチス狂気の集団』をやっていたので見てしまう。この「狂気」をブランデージやサマランチIOC会長が支持し絶賛していたのはやはりIOCとしてケジメを付けるべきでしょうね。寝ようかと思たら高田賢三の追悼ドキュメンタリーをやっていたので見てしまう。素晴らしい人物だったんですね。寝ようとしたら『カウボーイ&エイリアン』という映画をやっていたので録画。30分だけ見てベッドへ。西部劇もSFも好きな人間には興味を惹かれるタイトルですが…中味はどうかな?

12月11日(金)
コロナ禍のため困ってる人が多いなか一国の首相がネット番組で「ガースーです」と挨拶。阿呆か。終戦直後のノガミのズージャーバーでカッコつけてるチンピラじゃあるまいし(意味わかるかな?)こんな人物に「強い危機感」と言われても誰も信じないでしょう。ドイツの国会で自分の言葉で危機と自粛を激しく訴えたメルケル首相の爪の垢でも煎じて飲んでほしいですね。まったく。黒兵衛と散歩のあと今日も終日デスクワーク。財界展望社の月刊誌『ZAITEN』の連載「今月のスポーツ批評」の原稿執筆。テーマはやっぱりオリンピックのことしかないですね。はたして現在のオリンピックが世界平和や人類社会の発展のために貢献しているのかどうか…大いに疑問ですね。その創始者であるクーベルタン男爵が生前100年後に輪廻で生まれ変わったら「自分が苦労して作り上げたもの(オリンピック)を今度は潰す側にまわる」と発言していた意味を考え直すべきでしょうね。しかしそのクーベルタンも晩年はヒトラーの加護の元でのナチスの年金暮らし。ブランデージ第5代IOC会長はヒトラー絶賛の人種差別主義者。第7代マルキ・ド・サマランチ(侯爵)会長はスペイン・フランコ独裁政権支持者でナチスを支持したスペイン・ファシスト党(ファランヘ党)党員。作家のアーネスト・ヘミングウェイやアンドレ・マルローなどの参加した義勇軍の市民戦争を弾圧。バッハ現IOC会長はどないな人なんでしょうねえ?チコちゃん見ながら晩飯食って早々とネル。

12月10日(木)
《強い危機感を持って…勝負の3週間!》阿呆か。言葉だけを弄んでどないするちうねん!?メディアはまったく報じてくれないけど来年の東京五輪はどうなるのでしょうねえ?暖かくなれば感染者も減るからその隙を突いて開催できる…このまま来年のオリンピックに突き進むことができる…と考えてるのかな?…ベッドで読み始めた本があまりにつまらないので(著者に対する惻隠の情で書名は非公開にします)そんなことを考えながらベッドを出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。ブランデージ元IOC会長の胸像が「人種差別主義者」として撤去された話をしたあと黒兵衛と散歩。そのあと仕事であちこちメールしてたら木村元彦さんがWebSportivaでの感染症の権威岩田健太郎氏へのインタヴュー記事のURLを教えてくれた。東京五輪はやってもやれなくても《できない基準が設定されていないから心配》だという。そのとおりですね。IOCバッハ会長も菅総理も「とにかく開催」ですからね。このままではインパール作戦ですね。撤退する基準…東京の感染状況がどうなれば開催をやめるという基準を示すべきですね。https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/other/2020/12/10/post_15/しかし感染が治まってからやるはずだったGoToも突き進んで感染悪化とは因果関係がないと言ってるくらいですから日本の政府は第二次大戦の帝国陸軍から一歩も進化してないのでしょうか?などと考えながら昨日に続いて日経新連載の『十選』の絵画や写真を昨日に続いて選ぶ作業。あ。バンクシーのテロリストが花束を投げてる絵も選ぼうかな…あれは野球の投手の原点では…?などと思いながら仕事部屋の床は広げた画集でイッパイ。2日がかりでよーやくリストができてメール送稿。ま。ノーマン・ロックウェルやアンディ・ウォーホルと格闘するのは楽しい仕事ですけどね。

12月9日(水)
ベッドのなかで『現代スポーツ評論43号・特集スポーツと人種問題』読む。先に何度か本欄でブランデージ元IOC会長が「人種差別主義者」として糾弾されている話題を書いたがネタ元はこの雑誌。今号は他にも勉強すべき論文が満載だ。下地ローレンス吉孝さんの『「ハーフ」をめぐるスポーツ鑑賞ー人種化された鑑賞行為と反人種主義のアリーナー』も読み応えがあった。ハーフの選手に対して《本人の日々の努力や練習量などをまるでなかったことのように評し勝因を「外国の血」という観念のみに結び付けようとする人種化された鑑賞行為はそれを言われた本人の存在や人生そのものに深い傷を与えかねない》重要な指摘ですね。ナイキのCMを非難した人はどう考えるんかな?ワン。黒兵衛と散歩のあと終日デスクワークは日経の連載の準備。野球の絵画や美術品探しで本棚を漁りまくってコピーをとりまくる。うわっ。コピー機のカラー・インクがあっという間になくなる。シャーナイな。晩飯の時間まで画集やコピー機と大格闘。昼間にNHK-BSでジュリア・ロバーツとリチャード・ギアの『プリティ・ウーマン』をやっていて途中まで見たヨメハンがやっぱり面白いというので晩飯映画劇場にDVDで見直す。ヴェルディの『椿姫』を持ち出したところは映画に深みをもたらしてますね。映画もオペラも主人公の女性の境遇は同じですからね。この映画はハリウッド版『マイ・フェア・レディ』とも言えるかな。

12月8日(火)
ベッドのなかで『ストライク・ゾーン』読了。いやぁ素晴らしい野球小説でした。再読でも大感激。この試合に勝てば優勝というペナントレース最後の試合の1点リード9回2死満塁3ボール2ストライクで完投寸前のよれよれナックルボール投手が最後の1球でど真ん中にストレートを投げるシーンは圧巻ですね。それだけではなく家庭崩壊寸前の投手と八百長を命じられた審判の人生も最高に面白い。さすが元メジャーリーガーが書いただけはありますね。冒頭の次の小咄がイイですね。《悪魔が聖ペテロに野球を挑んだ。「正気か?こっちにはベーブ・ルースもタイ・カッブもいるんだぞ」悪魔はニヤリと笑って答えた「こっちにはアンパイアがいる」》野球大好き人間の訳者・村上博基氏の「あとがき」も見事。《テレビはたしかにプロ野球とプレイヤーを身近な存在にした。がその一方で野球ウォッチングから多くの喜びを取りあげた。絶叫するアナウンサー・喋りまくる解説者・場違いなゲスト・判で押して写真複写したようなヒーローインタビュー・ばかばかしいベンチ情報…》しかもナマの野球も変化した。《屋根付球場は多給の競技性より遊技生を際立たせる…選手は競技者よりもボードゲームの駒の印象…》の訳者が《テレビに愛想を尽かし球場に失望し新聞のスポーツ欄もほとんど見ない》ようになった末に本書を読了すれば《外野スタンドでホームラン・ボールをダイレクト・キャッチしたらこんなかと思う心地だった》と絶賛。プロ野球の試合も《本書一読のスリルとサスペンスとエキサイトメントに遠く遠くはるかおよばない》と断言。いやぁホントそうですねと小生も頷いたのはトシを取ったからかな?ワン。黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。日本経済新聞から新たに《十選》という連載を依頼されたので「選ぶ作業」をする。絵画・彫刻・建築・焼き物…からお薦めを10選べという企画。何日か前の本欄に書いたとおり今の小生の精神状態なら野球の…いやベースボールというテーマのなかから10選ぶほかないでしょうなぁ。モーツァルトやワーグナーの肖像画や大好きなカメラマンのユーサフ・カーシュの撮ったレナード・バーンスタインの写真も選びたかったけど全部野球でやっちゃえ!!ノーマン・ロックウェル&ベン・シャーン&サルバトール・ダリ&アンディ・ウォーホル…ははははは。オモロイオモロイ!

12月7日(月)つづき
夕方からは『ニューズ・オプエド』アンカー出演。今日のゲストは第10回スポーツ政策学生会議(Sport Policy for Japan=SPJ)で最優秀賞に輝いた四国大学大野ゼミの皆さん。《「スポーツつながリズム」が描く未来図〜大学アスリートと農家の共生》と題した発表(約15分)をリモートでやってもらう。地元農家の生産販売と学生アスリートのコラボをサステイナブルな形で提案。じつに見事でした。ゲスト出演していただいた審査委員長の早稲田大学中村好男先生も絶賛。以前からSPJに関わっていた笹川スポーツ財団研究員で産経新聞客員論説委員の佐野慎輔さんも大絶賛。始まる前はパソコンのパワーポイントが上手く表示できるかヤキモキしたえど上手くいって万々歳。アフタートークには四国大ゼミの大野先生にも出演していただいてみんなでワイワイガヤガヤ。視聴者からの質問や意見にも四国大の学生の皆さんに答えていただいてバッチリでした。オプエドにも出ていますので四国大の皆さんの素晴らしいプレゼンテーションを是非とも御覧ください。https://op-ed.jp/

12月7日(月)
『ストライク・ゾーン』はいよいよ大詰め。7回裏フィリーズが4-2で2点リード。しかしカブスは一二塁の大チャンス。投手のピッチングは《ヤマアラシの交尾と同じ》なんて表現が出てくる。《用心に用心を重ねて…》ハハハハハ。ベッドのなかで大笑い。カブスは1点取って1点差とするが生涯初の八百長試合を引き受けてしまった球審が自らの引退試合で微妙なコースをストライクに取って何とか切り抜ける。打者もカブスベンチも大荒れ…さてどーなるか…再読なのに大興奮。しかしコノ小説は野球を知らない人は楽しめないかな?しかし…ということは恋愛を知らない人は恋愛小説を楽しめないと言うことになるのかな?不倫を知らない人は不倫小説を楽しめない?恋愛や不倫を知らなく絵も恋愛や不倫に憧れていれば楽しめるのかな?ならば野球に憧れるってことはあるのかな?…なんてことが頭を巡って収拾がつかなくなったのでベッドから出て黒兵衛と散歩。ワン。人間は自分の知っていることしか知ることができない…なんて確か哲学者の誰かが言っていましたね。新しい知識というのはどーやったら頭に入るのかな?野球を知る…はルールを知ることから始まって技術・戦術・戦略…へと広がるんだろうけど…ならば恋愛や不倫は?感情のなかに本能的に組み込まれてるのかな?ワン。もーええわ。午前中雑務のあと午後から「weeklyスポーツ批評第7回」YuTubeのビデオ撮り。一昨日&昨日本欄に書いた「スポーツと人権」について話す。IOCがオリンピックでの大坂なおみの黒マスクを認めないのは「レイシスト(人種差別主義者)」ブランデージ元IOC会長の過去に口をつぐむのと同じ行為かな?この問題は東京五輪開催を控えてる日本人にとってコロナ以上に大きな問題のはずですよね。

12月6日(日)
朝ベッドで読む『ストライク・ゾーン』はチョットおやすみして『現代スポーツ評論43号』の特集「スポーツと人種問題の現在」を読む。ペレが言うように黒人差別問題は「私の時代から何も変わっちゃいないさ」なのだ。ナルホド。「スポーツに政治を持ち込むな」という主張は「パン屋に政治を持ち込むな」というのと同じなんですね。「黙ってスポーツをしてりゃいいんだ」という言葉は「黙ってパンをこねてりゃいいんだ」と言うのと同じだということに多くの人々が気付かなければ。ということは選手の政治的発言を禁じているIOC憲章第50条は国連の人権宣言違反と言えますね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。寒い。冬だから当たり前か。ワン。終日デスクワーク。ようやく『月刊ファクタ』の東京五輪とIOCに関する原稿を書きあげる。コロナ禍での五輪は大丈夫かという話題にブランデージ元IOC会長が「人種差別主義者」として非難されている話題も含めて。集中して書いたらアッという間に晩飯。ふうううううう。メシ食いながら『ダーウィンが来た』でチベット大上の話題を見て『日曜美術館』でアイヌ文様の素晴らしさを見てフロ入って寝ようとしたらEテレでベートーヴェン特集の第九交響曲の解説を稲垣吾郎と広上の両氏がやっていておまけに演奏がバーンスタイン指揮ウィーン・フィルだったので最後まで見聴きしてしまう。もう何十回見聴きした演奏かわからないけど何度聴いても凄い演奏ですね。独唱がグィネス・ジョーンズ&ハンナ・シュヴァルツ&ルネ・コロ&クルト・モルですからワーグナーのトリスタンとイゾルデとブランゲーネとマルケ王が歌ってるわけですよね。見事なもんです。改めて堪能してベッドへ。

12月5日(土)
《ホームプレートは幅17インチ。ボールの直径は2インチ1/2。ボールがホームプレートのどの部分を掠めてもストライクゾーンを22インチまでのばす気になればストライクである。ベースボールとはインチのゲームである》朝のベッドのなかでこんな文章を読んで大興奮してる俺はヤッパリ野球が好きなんでしょうね。ワン。黒兵衛と散歩のあと今日も終日デスクワーク。東京五輪の原稿を書くために先月送られてきた『現代スポーツ評論43号』(創文企画)を読み直す。この雑誌は我が師であるスポーツ学者の中村敏雄先生が創刊されたもの。先生亡き後は清水諭先生や友添秀則先生が引き継がれてスポーツの根本問題を論じている唯一の雑誌(だと思う)。今号のテーマは「スポーツと人種問題」の現在。『スポーツにおける人種問題』『人種差別の現在ーペレの憂鬱』『「スポーツに政治を持ち込むな」という政治』等々興味深いタイトルが並ぶ。そのなかでも最も目を引かれたのが『オリンピック秘史ー120年の覇権と利権』(早川書房)という名著を書いたジュール・ナボコフらのレポート『アベリー・ブランデージ:人種差別主義者の名誉ある地位からの失墜』。東京札幌両五輪のときのIOC会長が「強権的」であっただけでなくいかにヒドイ「人種差別主義者」で「性差別主義者」で「反ユダヤ主義者」として悪名高かったかが書かれている。そしてBLM(Black Lives matter)運動の対象となり彼の膨大な日本や中国やアジアの美術品などを収めたサンフランシスコ・アジア美術館が施設内に設置していた彼の胸像を撤去すると発表したというのだ。おそらくその美術館には東京五輪招致時に日本から贈られた柿右衛門の壺も飾られているのでしょう(彼の自伝に自慢気に書かれてますからね)こーゆー世の中の動きから「超然」として何も言わないIOCはどこかの国の元総理と似てますね。それどころかIOCは五輪大会での人権擁護発言や反差別発言をすべて政治的発言として禁じてるのですからね。IOCはヒトラーのナチオリンピックを絶賛したブランデージIOC元会長の過去の態度に対する自己批判を行えないまま商業主義に走るのでしょうか?資料読みで原稿書けず。シャーナイですね。晩飯と風呂のあとハヤブサ2の帰還までは起きていられないなぁ…と思ってるとNHK-BSで『江夏の21球』のドキュメンタリーをやっていたので見てしまう。みんな若いなぁと思いながら昔見たことを思い出す。広島ベンチの全員が藤瀬(三塁走者)のスタートを見て大声で「スクイズ!」と叫んだという古葉監督の証言は貴重ですね。野村克也さんの江夏に対する優しく思いやりのある発言(江夏の十何年に及ぶ野球と取り組んだ賜)も素晴らしいですね。やっぱ江夏の「神業」を生んだ野球という球戯は凄い!という結論にしたいですね。寝よ。ハヤブサ2は大丈夫な?

12月4日(金)
『ストライク・ゾーン』最高ですね。《変化しないナックルボールなんて狩猟解禁日に蛍光色を全身に塗って森から出てくる鹿みたいなものだ》朝のベッドで一人ゲラゲラ大笑い。初回に滅多打ちを喰らいながらバックのファインプレイと併殺であっという間に無失点で切り抜けたヨレヨレ先発投手が呟く。《今のは現実の出来事なのか。いい球は一球も投げてないのに》呆然としてダグアウトへ帰ってくる。《ほかに行く場所もない》こんな一言が書けるのは著者が元ヤンキースのエース・ピッチャーだからだろう。しかし…野球を知らない人は読んでも面白くないかな…少なくともベッドのなかで大笑いはしないでしょう。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。しかし…野球は面白いなぁ…様々なフィクション(小説)を生み出す力は他のスポーツにはないなぁ。ワン。終日明日締め切りの原稿書き…と思ったら以前〔スポーツ絵画十選〕〔スポーツ本書評〕などの面白い連載企画を書かせてくれた日経の編集者からメール。絵画・彫刻・写真・建築などアート作品をテーマを設けて10選んで連載を書けという面白い企画の連載以来。モーツァルトやワーグナーやバーンスタインやグールドなど作曲家や演奏家の絵画や写真を集めようかな…いや野球だけで…と本棚を探し始めたら『THE ART OF BASEBALL The Great American Game in Painting,Sculpture,and FolkArt』という昔ニューヨークの本屋で買った本が見つからない!これは大問題!以前大学の授業などで学生に見せるため何度か持ち出したことがあったがその時なくしたか?小生の宝物と言える本なのに!と泣きそうになりながら仕事場やリビングなどにある本を次々と引っ張り出して本棚の本の背後などを片っ端から1時間かけて調べたら…ありましたぁ!良かったぁ!本の背後に隠れてましたぁ!そこで久し振りに見直すとノーマン・ロックウェルやベン・シャーンやダリやウォーホルの野球アートだけで素晴らしい十選ができそう…それにライファーやイウースの写真も加えて…日本の野球絵画も加えて。戦前ベーブ・ルースが来日したときのポスターなんて凄くアーティスティックですからね…なんてイロイロ本を引っ張り出していたら原稿書けないまま晩飯の時間。シャーナイですね。メシ食ってチコちゃん見て風呂入って寝よ。大飯原発設置許可取り消しの判決…もっと大きくニュースで扱ってほしいなぁ。それにしても我が国の総理大臣は何かを見ないと話せないのかな?自分の言葉で話せないのかな。これでは「危機感」も伝わってこないですね。嗚呼。

12月3日(木)
『ストライク・ゾーン』再読だけどメッチャ面白い。そう言えば昔佐瀬稔さんとこの本についても一緒に大興奮して話したことを思いだした。けど…《野球選手の下着はロッカールームの非公式ユニフォームである》なんて文章に笑えるのはヤッパリ野球(メジャー)をよく知らないと無理かな?ワン。ベッドから出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。昨日の本欄に書いたようなことーコロナ禍で屋内競技を冬に移せば…という話をする。しかし現実的には(組織委では)そんな改革案は話せないのかな?五輪は既にToo Big to FailどころかToo Big to Changeにもなってしまいましたからね。ワン。黒兵衛と散歩のあとナンヤラカンヤラと雑用。請求書書いたり領収書書いたり来週月曜の『ニューズ・オプエド』に出演する四国大学の学生諸君(Sport Plicy for Japanで最優秀賞に輝いたグループ)や審査員の大学教具の手配をしたりカレンダーを付け替えて来年1月の予定を考えたり(しかし講演会が次々と中止で仕事が減ったなあ…トホホ)そのうち晩飯。原稿が書けなんだ。シャーナイなぁ。風呂入って屁ぇこいで寝よ。この場合の「こいで」はどんな漢字を使うのかなあ。明日調べよ。

12月2日(水)
朝ベッドでバウトン&アジノフ『ストライク・ゾーン』再読。改めて最高級の野球小説だと再認識。《あなたは野球が好き。わたしは詩が好き》素晴らしい男女の出逢いですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。最近のマラドーナの死については小生はあまり反応できなかった。メキシコW杯当時は野球とボクシングばかり追いかけていて観客のウェーヴを初めてテレビで見て驚いたくらいでしたからね。スポーツマンの死で実感的に一番ショックだったのはアイルトン・セナかな。ワン。大下弘という人物の死も引退後の彼の行為を知っていたので小さくなかったですね。他にも…平尾誠二とかモハメド・アリとか…次々と思い出されてきたので書くのは止めます。ワン。終日デスクワーク。IOC会長選挙はバッハ現会長再選のようですね。対抗馬がいないから。そのつぎはセバスチャン・コーでしょうが現在の肥大化しすぎた五輪をどうする?とりあえず来年の東京五輪は室内競技だけをすべてもう半年延期して北京冬季五輪と一緒に日中共同開催にすればどうかな?そうでもしないと1万3千人の選手+関係者合計3万人以上のPCR検査を何日か置きになど無理でしょう。以前IOC副会長時代の猪谷千春氏は夏の室内競技をすべて冬の五輪に移す案を提唱されてソレは夏の競技を新たに増やすためだったけどワクチンがギリギリ間に合うかどうかという時期のコロナ対策としての室内室外の競技の分離開催は選手のためにも関係者や観客のためにも有効なのでは?東京新聞特報部から電話。今年のスポーツの流(行語を選んでほしいと言われたので「東京五輪延期」を選ぶ。他にないでしょ。その決定の責任の所在がはっきりしないのも最近の日本政治と似てますよね。晩飯のあと高校生のマーチングバンドのドキュメンタリーをテレビで見る。体育会系音楽倶楽部の物語。それなりに面白かったけど体育会系高校野球より自主的でしたね。それにしても「密」だなぁと思ったら2011年のドキュメンタリーだった。今はスポーツよりも音楽がタイヘンかな。東京五輪の文化プログラムはどーなってるんだろ?

12月1日(火)
今日から師走か…小生は師ではないですから別に走らなくてイイですね。ワン。黒兵衛とゆっくり歩いて散歩。これでは運動にならないからやっぱり少しは走ったほうがいいのかな?以前掛かり付けのお医者さんに何か運動してる?と訊かれたので毎日犬の散歩をしてますと言うとソレは犬の散歩だと言われました。犬の散歩は人間の運動ではないのですね。ワン。終日机の虫になって春陽堂Web新小説連載第7回「アメリカの野球小説」の原稿と大格闘。『素晴らしいアメリカ野球Great American Novel』を原稿に短くまとめるのは難題でした。おかげでキンセラの『シューレス・ジョー』と日本の野球小説は来月号へ。それでも晩飯までかかってしまった。ふううううう。晩飯後映画劇場は『砂漠の鬼将軍』砂漠で戦車隊を率いて縦横無尽の活躍をしたナチス・ロンメル将軍が最後にはヒトラーに反抗して暗殺に関わったとされて国家反逆罪で殺されるまでを描いた1951年のアメリカ映画。前にも見たけどノルマンディ上陸作戦や空中戦の実写は迫力ありますね。ただドイツ人がすべて英語は少々シラケます。風呂入って寝よ。

11月30日(月)
『ストライク・ゾーン』の訳者あとがきに村上博基氏が野球はかつてウォッチング・スポーツでなくプレイングス・ポーツだったと書かれている。そのとお通りで小生も餓鬼の頃は近所の建仁寺の境内で野球をやったし花見小路では割烹料理や仕出屋の板場さんが昼休みに前垂れ姿でキャッチボールなんかしてましたからね。建仁寺で野球して壁を傷つける餓鬼を建仁寺ガキと言うのだと和尚さんに言われて小生は高校生の頃までその言葉を信じてました…という話は『京都祇園遁走曲』に書きました。ワン。黒兵衛と散歩。そー言えば最近はキャッチボールをする親子を見かけませんね。サッカーをしている姿は見かけるけど。ワン。散歩のあと今週のスポーツ批評YuTube録画の準備。午後から本番。プレイングスポーツとしての野球のキモを話す。打者はトップ(打ち出す直前)の姿勢ができればOK。スイングしたあとは蕎麦屋の出前。これは長嶋茂雄さんに教えてもらった打者の極意。投手は打者を内角球で詰まらせ外角球で泳がせる。これは杉下茂さんに教わった投手の極意。走者は必ず左足でベースを踏む。これは福本豊さんに聞いた走者の極意。投打の対決の結果は投手が素晴らしい投球をしたか打者が打ち損じたか。津種が投げ損じたか打者が素晴らしい打撃をしたか。この4種類しかない。これは野村克也さんに教わった勝負の極意。野球って面白いですね。夕方は『ニューズ・オプエド』リモート・アンカー出演。今日のゲストは野球解説者の青島健太さんと産経新聞客員論説委員の佐野慎輔さん。日本シリーズのソフトバンク・ホークスのボロ勝ち&読売ジャイアンツのボロ負けについて山ほど喋る。野球を楽しんでやるかどうか…の話が面白かった。今も見ることができますから。どうぞ。https://op-ed.jp/

11月29日(日)
ベッドのなかでジム・バウトン&エリオット・アジノフ『ストライク・ゾーン』(文藝春秋)パラパラと再読。ナックル投手が9回裏2死満塁3-2で最後にストレートを投げる話。野球ファンならスレだけを聞いてもワクワクしますよね。80-90年代は面白い野球の本が山ほど出版されましたね。バウトンはWシリーズでも投げた元ヤンキースの20勝投手でベストセラーとなったメジャーリーグの内幕暴露本『ボール・フォア』を書いた男。江本孟紀『プロ野球を10倍楽しむ方法』(ベストセラーズ)や辻佳紀『ヒゲ辻の阪神ファンを5日でやめる方』(ゴマブックス)など日本のプロ野球内幕暴露本がたくさん出るきっかけにもなった本ですね。後者は小生も深く関係した本です。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと今日も終日デスクワーク。しかし原稿が書けん。昼飯食いながらボクシング観戦。マイク・タイソンは好々爺の顔になったけど左フックを打つスピードは見事でしたね。ジョーンズにモウチョットボクシングをしてほしかった。机の虫にい戻る。がアーモンドアイを見るため再びTVの前へ。見事に美しい走りでしたね。仕事にならないので『フィールド・オブ・ドリームス』の少々長い80分もあるメイキングを見る。原作者のキンセラが初めて脚本を読んだとき泣いてしまったという。うむ。映画のほうが原作より素晴らしいかも。そのまま晩飯&TV『日曜美術館』。自動シャッターのカメラで動物や昆虫など自然の生態を撮り続ける宮崎学氏のドキュメンタリーが面白かった。自然の生態系に注目するとそれを破壊したチェルノブイリやフクシマにも足が向くのは当然ですね。風呂のあと最近逝去した坂田藤十郎が戸無瀬を演じた『仮名手本忠臣蔵』九段目『山科閑居』扇雀の小浪。白鷗の加古川本蔵。幸四郎の由良之助。梅玉の力弥。九段目は小生が小学4年の時親父に南座の顔見世に連れられて見て何も面白くなかったのを憶えている。由良之助は松緑だったけど弁慶を見たかった。しかしイイ体験。大人になって面白さに気付きますからね。ネヨ。原稿は書けんかったなあ。

11月28日(土)
ベッドのなかから読み始めて黒兵衛との散歩を経て終日デスクワークまで高橋源一郎『優雅で感傷的な日本野球』を読み続けて夕方読了。このワケのワカラン第1回三島賞受賞小説を文芸評論家の江藤淳氏は1988年5月25日付東京中日スポーツ紙上で「超一流の野球小説が誕生した」と書いた。このポップ小説を小生はゲラゲラ笑いながら読んだ。何しろランディ・バースが掛布に《野球を知るいちばんいい方法は野球について書かれた文章を読むこと》とジョン・マグローNYジャイアンツ監督の言葉を教えて図書館に籠もってあらゆる野球の書かれた文献を探すのですからね。杉並区図書館だけで7700冊国会図書館には38万冊あるらしい…ということは当然このなかに夢野久作の『ドグラマグラ』も含まれてるはずですよね。何しろ《この脳髄の大作用…ノンセンスの行き止まり…アンポンタンの底抜け…読者の頭をグワーンと一撃…ホームランまで戛っ飛ばさせて》と野球について書かれている部分があるのですからね…などと思いながら読むとメッチャ面白かった。けどコレを野球を好きでもない文学好き老若男女が読んで面白いと感じるのだろうか?また野球場で歌って踊ってチームを応援している「ファン」が読んで面白いと思うだろうか?江藤淳氏は中日ファンで高橋源一郎氏は落合博満ファンらしい(彼らは球場で踊らないだろう)。江藤氏は書く。《中日ドラゴンズと阪神タイガースは小説になるのに巨人軍は絶対に小説にならないのは何故だろう?やはり巨人軍にはそもそも最初から批評的なものが賭けているからではないだろうか?》村上春樹が新潮文庫の解説対談でフィリップ・ロスの作品の中で一番好きと絶賛している『素晴らしいアメリカ野球』をハルキストの女性たちは読んでいるのかな?このハチャメチャ大ケッサク野球小説を読んで自分が崇拝する小説家と同じ《大きな気持ちの昂ぶり》を感じることができるのかな?晩飯はNHK杯フィギュアスケートを見ながら。高橋大輔はこれまで注目されなかったアイスダンスにファンの目を向けさせてエライですね。晩飯後映画劇場は野球小説ばかり読み続けたついでに『フィールド・オブ・ドリームス』。これまで何度か本欄で紹介したから感想は書きませんがアイオワに野球場が生まれただけで号泣してしまいました。野球は父子相伝の文化(ロジャー・カーンの言葉)。イイ映画ですね。昔試写会で見たときは若かったので泣かなかったけど前列で佐瀬稔さんが声をあげて号泣されてました。その後小生はアイオワの野球場へ行くことが出来てホワイトソックスのユニフォームを着た8人の選手たちや観光客と一緒に野球をやって幸せな2日間を過ごしました…と書いても野球を好きでもない人にはナンノコッチャ?でしょうね。

11月27日(金)
『素晴らしいアメリカ野球』熟読々了。最後は老人ホームに入ったマンディーズの生き証人から中国共産党毛沢東首席への手紙か。凄すぎですね。ドタバタスラップスティックベースボール小説とアメリカ名作小説のパロディを徹底的に貫く姿勢は凄いとしか言い様がないですね。《処女作に「さようならコロンバス」という清冽で端正な作品を持つ作家が十五年後にこんな小説を書く。ほんとうに自由でいいな。(略)日本の作家はほとんどこれとは逆。だれもかも絶対に成り下がろうとしない。ロスは他山の石だな》と文庫解説で井上ひさしさんも書いてます。いえいえ『野球盲導犬チビの告白』も『腹鼓記』も『下駄の上の卵』も快作です。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。ボールを投げれば犬は捕りに走って咥えて戻ってくる。猫はコロコロ自分で遊ぶ。この違いは何?禅問答にはならないかな?ワン?終日デスクワーク。昨日書いた原稿の校正と読書。春陽堂Web新小説の連載『スポーツは文芸をどう彩ってきたか』のためにフィリップ・ロスに続いて高橋源一郎『優雅で感傷的な日本野球』再読開始。American Major Baseball は Greatの一言で済むけど日本のYakyu は Elegant & Sentimentalになるのですね。そのとおりかな。面白い。晩飯映画劇場はアラン・ドロンが最も輝いていたときの『SAMURAI』。1967年のフランス・フィルム・ノワール(虚無的犯罪映画)。一匹狼の殺し屋(侍)が高額の請け負い仕事で暗黒街のボスを完璧な方法で殺す。がソノ裏には別の仕掛けが。面白かったけど冒頭の文章「侍は虎のように孤独」が『武士道』からの引用だという。新渡戸稲造の武士道かな?記憶にないなぁ。寝よ。

11月26日(木)
フィリップ・ロスの『素晴らしいアメリカ野球The Great American Novel』は本当に凄い小説ですね。名物球審の判定に怒ってそのアンパイアの喉に豪速球をぶつけて声を出なくして愛国リーグから追放された最高の新人投手ギル・ガメシュが放浪の末監督として戻ってくる。そして怒りと憎しみと恨みに燃えるチームに改造した弱小球団マンディーズは予想を覆して強烈に汚い野次と汚いプレイを連発して勝ち進む。相手選手の足をスパイクで切り裂き金玉に思い切りタッチし相手選手の女房や家族の子供への聞くに堪えない悪口雑言の野次の連続。ガメシュ監督は「目的は手段を正当化させる」と嘯き「憎しみは選手たちを勇猛にする!」と叫ぶ。「あんなの野球じゃない」という声も無視。「憎しみと恨みの一貫した作戦で勝ち続けることは無能と失敗で負け続けるよりもなお悪い見下げ果てたゴロツキチーム」となったマンディーズはスターリンと毛沢東の手先となって愛国リーグ(アメリカ社会)を潰そうとする?20年前くらいに読んだときの印象とドナルド・トランプ米大統領が出現したあとに読んだ印象は全然違う。アルベール・カミュの『ペスト』をCOVID19の世の中で読むのと同じであらゆるGreat Novelはどんなにぶっ飛んだ内容でもリアリズムに貫かれていると言えるのかもしれないですなぁ。ワン。ベッドから出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。日本シリーズでのホークスの打者の鋭いスイングと投手の鮮やかな速球は見ていて気持ち良かったですねぇという話のあと土日で行われたSPJ(Sport Policy for Japan)のコンクールで四国大学が最優秀に輝いた話。全体的に少々話題が小振りになったとは言え(以前は大リーグとかマンUとのコラボなんて企画もありました)地元の農業の人材不足や販売ルート開拓と大学スポーツを結びつけたのは良かったですね。ラジオのあと黒兵衛と散歩。そのあと全力集中して終日デスクワーク。「全集中」などという流行言葉は使わないようにしましょうね。それは最初に使った人の最初の作品にのみ効果を有するものですからね。パロディ効果を狙うなら別ですが間違っても政治家が使う言葉じゃないですね。「Forum8」の機関誌の連載原稿を書きあげ晩飯映画劇場はクリント・イーストウッド主演ドン・シーゲル監督『アルカトラズからの脱出』。実話に基づく面白い脱出ドラマとはいえ脱出劇だけでは物足りなさは否めないですね。寝よ。

11月25日(水)
朝目覚めたら既に午前8時。昨晩少々デスクワークを続けたせいか?歳取ると疲れやすくなるのかな?夜中にトイレに立ったのも1回のみ。熟睡は気持ちイイ。要は夜遅くまで仕事をすれば疲れて熟睡できて健康になる?ホンマカイナ?ワン。黒兵衛と散歩。熟睡はプチモルトpetite mortとは言わないのかな?「死は眠りに過ぎぬ」はハムレットの台詞。関係ないか。ワン。『北國新聞』連載の校正をして『週刊エコノミスト』の再校をチェックして『連合通信』の連載原稿を書いてSPJ(Sport Policy for Japan)の決勝審査の短い講評を書いて送って終日デスクワーク。コロナとは関係なく毎日机の虫。嫌いじゃないからイイですけどね。BGMはゲオルク・ショルティ指揮ウィーン・フィルのワーグナー『ニーベルンクの指環』を数日前から聴き直している。何日か前にフト録音風景のDVDを見聴きしてやっぱり凄い演奏だと再確認したので全曲をボチボチ聴き直し。歌手の力量が現在とは違いますね。ニルソン&ヴィントガッセンの主役級の歌手の力も凄いけどルチア・ポップ&グィネス・ジョーンズの主役級ソプラノがラインの乙女でプリマドンナのサザーランドが小鳥の声ですからね。レベルが高いはずです。この世界で初の『ニーベルンクの指環』全曲録音は足かけ7年。15分ずつのアナログ録音テープに録音されてつながれたそうですけど1958〜64年の技術力もスタッフの根性も凄いですね。この22枚組4万円のLPレコードを高3のとき10か月分割払いで手に入れたときは京都河原町のレコード屋から感激で抱きしめて涙を流しながら歩いて家に帰ったものでした(その様子は蔵出し音楽原稿のどこかに書いてます)。18歳から68歳まで50年間。同じ音楽を聴き続けて飽きないというのも凄いですね。晩飯はもちろん日本シリーズを見ながら。打線入れ替えの巨人の策が当たって1回表に先制点。しかし無死二塁から1点取っただけで凡退はアカンで…と思った瞬間1回裏に柳田が逆転2ラン。2回裏にも甲斐が狙い打ちの2ランで勝負あり、言いたかないけどホークスの選手と巨人の選手では何故か顔の引き締まり具合が違いますね。表彰式までしっかり見てフロ&ネル。来週月曜の『ニューズ・オプエド』は元サンケイ記者の佐野慎輔さんと野球解説者の青島健太さん。2人とも快諾してくれたので日本シリーズのことをたっぷり話し合います。甲斐が優秀選手に選ばれなかったほどホークスは全体のレベルが高かったですね。

11月24日(火)
朝のベッドで少しづつ読み継いできた大長編『素晴らしいアメリカ野球』も遂に最終章。ソ連共産党のスターリン秘密組織が米大リーグの愛国リーグにスパイを送り込み野球を潰そうとするのを米国議会下院非米活動調査委員会の公聴会が公開調査を開始する。要するにエリア・カザンに弾圧を加えチャップリンを国外追放しバーンスタインからパスポートを取りあげた反共マッカーシズムのパロディですね。黒幕のウォルト・ディズニーは出て来ないのかな?ワン。黒兵衛と散歩。マッカーシズム時代のアメリカでは黒犬はアナーキスト犬と認定されたかな?ワン?(笑)。散歩のあと午前中に『週刊エコノミスト』の校正をやっつけて午後から『北國新聞』の連載コラムを書きあげる。どっちもテーマはIOCバッハ会長&コロナ&東京五輪。書きあげて送稿したところへ御近所さんが下さった小生の購読していない読売新聞の21日の紙面を読む。池辺晋一郎さんが「耳の渚」という月イチ連載コラムで「異文化とのコラボレーション」と題したコンサート・シリーズを世田谷区で続けられていて小生も何年か前に「スポーツと音楽」というテーマで招かれたことが書かれていた。他にも「落語と音楽」(柳家小三治)「料理と音楽」(田崎真也&山本益博)「クレオパトラと音楽」(吉村作治)《シェイクスピアと音楽」などタイトルを見るだけで胸ワクの企画が並んでいた。「日本の音楽は常に何かと関わってきた。語り・演劇・舞踊…日本人はたぶん俯瞰的に芸術を俯瞰的に感じるのだ》ナルホド。学術会議の《俯瞰的人選》とは大違いですね。晩飯は日本シリーズを見ながら。確かに巨人よりホークスが強いのは明白ですね。選手の地力も違う。けど弱くても勝てるのが野球。しかし巨人は野球が下手ですね。セ・リーグ自体が蛙の王様を生む狭い井戸になってるのかな?井の中の蛙パ・リーグを知らず…と言われないよう第4戦はどう闘うのか?

11月23日(月)
勤労感謝の日。新嘗祭ですね。今日が日本のホントのハロウィン(収穫祭)ですね。朝起きてベッドで『素晴らしいアメリカ野球』読み継ぐ。アフリカへ野球を伝えたらあらゆる場面でスライディングが流行。四球で一塁へ歩いてもスライディング。それを野球を伝えたルパート・マンデーズ球団の監督が禁止したらそれに反発した部族が槍を持って反乱!凄いですねえ。でも気持ちはわかりますね。19世紀の野球では塁上のランナーに「逆走」が許されていて盗塁が得意で大好きだった選手は何度も「逆走と盗塁」を繰り返すことを楽しんだと言いますからね。野球で走ったりスライディングすることの楽しさはわかりますね。小学生のときの寺の境内での草野球でもズボンが破けて母親に叱られてもスライディングしてましたからね。ちなみにベースに滑り込むスライディングという塁上到達法を発明したのはアメリカのロックフォード・クラブに所属していたロバート・アディー選手で1866年のこと。日本に伝わった野球ではスライディングを「横着」と訳されたそうです。ホンマカイナ。ワン。ベッドから出て昨晩我が家に泊まった長女と小4の孫と3人で黒兵衛と散歩。歩きながら孫に読書感想文の書き方を講義。宮沢賢治『どんぐりと山猫』の感想画が上手く描けたので感想文も上手く仕上げたいという。感想文で大切なことは自分の感動した内容が読者に伝わるよう書いたあと読者の気持ちになって何度も読み直し何度も書き直すこと。ワン。散歩のあと午前中は孫の作文を添削。話し合って書き直し。能動的な作業(執筆)で孫は少々疲れたか。受動的作業(ゲーム等)に慣れると創作に必要な本物のスタミナが身につかなくなりますね。受動的作業に慣れると感性も鈍くなる。本を読むスタミナも身につかなくなる。創作には感性(瞬発力)も知性(スタミナ)も必要だからゲームはできるだけやるな。短くしろと爺の説教。ハイとわかったような返事をしたのは200字の原稿の3度ほどの書き直しに疲れたためかな。昼飯は婆の作る大好きなチャーハンに孫は大喜び。苦労したあとには良いことがあるのだよ。午後孫も長女も帰って行ったあとは自分の原稿。『週刊エコノミスト』のコラムを執筆。選集水曜以来TV3本+インタヴュイー+審査員+原稿で疲れたのかメシ&フロ&サケ&早々にネル。

11月22日(日)
朝起きて少々早めに黒兵衛との散歩を済ませてパソコンの前へ。Sport Policy for Japanの審査員としてリモート参加。決勝進出の大学ゼミは全54チームのなかから四国大・順天堂大×3・立教大×2・明治大・一橋大の合計8チーム。午前と午後に4チームずつの発表を視聴したうえで8人の審査員で討議。イロイロ激論を交わした末に小生も1位に選んだ四国大学大野ゼミの発表『「スポーつながりずむ」が描く未来図〜大学アスリートと農家の共生』が最優秀賞に選ばれた。今年で10年以上つづくSport Policy for Japanの審査員を毎年第1回からやらせていただいてるがコロナの影響もあってか今年は防災や高齢者問題や地域社会や健康…など身近なテーマが多かった。かつて見られた欧州サッカーやメジャー野球とのコラボと言ったブッ飛んだテーマは姿を消してeスポーツやスケボー等新しいスポーツも少なかった。そんななかで農業というテーマを持ち出して地元農家と提携した企画を実現可能な範囲で提案した四国大学チームは新鮮だった。農業をテーマにして決勝まで残るのは初めてのはず。素晴らしかったので今年はリモートで計画しなかった『ニューズ・オプエド』への出演を新たに打診。後日返事をもらえることに。予定より長引いて大相撲の優勝決戦はテレビのニュースで見る。まぁ実力伯仲の2力士が同じ相手に連勝するのはむずかしいでしょうねえ。ということで本割りで敗れた貴景勝が優勝。晩飯は長女と孫二人を連れてやって来た次女と一緒にワイワイガヤガヤ。小生は少々疲れ気味で日本シリーズ見ながらワインをチビチビ。うわっ。ソフトバンク・ホークスが投打ともに破格の強さですね。データの収集と分析でもかなりのリードかな。さぁ。どーする?原巨人!

11月21日(土)
朝。大坂のホテルで目覚めて中之島を散歩がてらぶらぶら10分くらい歩いて朝日放送へ。『教えて!ニュースライブ正義のミカタ』生出演。番組前に司会の東野幸治さんから「オリンピックはホンマにできるんでっか?」と訊かれ「コロナ次第でっしゃろなぁ」ゲストの木村もりよさんは「冬を乗り切れば春には暖かくなって終息しますから順当に行けば大丈夫ですよ」しかし似たような言葉を今年も聞いたからなあ。番組では「現代のオリンピックとは平和運動に名を借りた金権主義の金儲けイベントである!」という主張を展開。コロナをきっかけにToo Big to failの大会が適正規模に小さくなればイイのに…とイロイロ主張。番組終了後以前毎日放送で交互に『近畿は美しく』のMCをやらせていただいたオール巨人さんと歓談。「お互い歳取りましたなぁ」「ちちんぷいぷいも終わりますなぁ」…で久し振りの大坂出張を終えて新幹線で帰鎌。明日のSport Policy for Japanの準備と分科会での予選の発表をリモートで視聴。慶応大学「パラスポーツのきっかけ作り」大阪経済大「副首都から考えるセレッソ大阪」神奈川大学「公有資産活用によるスケートボードの発展」一橋大学「みんなの水族館社会人運動促進プロジェクト」城西大学「野球存続の危機」…などをチョイと覗かせてもらう。学生の皆さんは頑張ってますね。大相撲はいよいよ貴景勝と照ノ富士の一騎討ちですね。

11月20日(金)
アメリカ野球はキリスト教的であるべきなのにユダヤ人のオーナーが存在してイイのかどうか…このあたり結構理解が難しくなる。まぁハチャメチャ物語の一環として楽しみましょう。あ。この物語はアメリカ野球の話ではなくアメリカ社会の話なのですよね。ワン。黒兵衛と散歩のあと仕事。日曜日のSport Policy for Japanの決勝審査に備えて各大学ゼミが考えた企画書を読んだりする。今年は北は北海道教育大学から南は四国大学まで21大学の54チーム(ゼミ)274名の学生が参加。リモートによる発表と審査にもかかわらず盛況。しかし誕生から10年以上経つのに九州以南の大学の参加がマダナイのは少々残念ですね。午後から『昭和40年代男』のZOOM取材を受けてモントリオール五輪について話す。五輪自体は大赤字を出したこと以外に男子体操&女子バレー&コマネチくらいしか印象に残ってないが五輪のあとにメジャーの今はなきエクスポスの取材でオリンピック・スタジアムを訪れた思い出が強く残っている。気温3度のナイターのプレイオフでドジャースのバレンズエラが快投。エクスポスの捕手ゲーリー・カーターが活躍。後に巨人に入ったクロマティはエクスポスへの入団前に「外野にシロクマがいるような球場へ行くのはイヤ」と言ったこともあってかブーイングされてたな。それに野球場でのフランス語の場内アナウンスは少々気持ち悪かった(笑)。いろいろ取材に答えてチョイと大相撲見たあと大船駅へ東海道線品川経由新幹線で新大阪へ。タクシーで朝日放送近くのホテルへ。翌朝のテレビに備えて大阪泊。

11月19日(木)
『素晴らしいアメリカ野球』には某球団オーナーの息子で7歳の天才数学者少年も登場。「犠牲バントは間違いだ。敬遠の四球間違い」でヒット・エンド・ランを多用すれば年間72得点の損失を取り戻せると複雑な方程式を使って導く。『マネー・ボール』の書かれるより約30年前に「冗談で」同じことを書いていたわけで少々驚きですね。ベッドから出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。IOCバッハ会長来日で来年の東京五輪をフル観客で行うと言ったけど本当にできるの?という話。「やる」と言うばかりじゃ話にならないですよね。しかしバッハ会長は安倍前総理に対して「マリオのつぎは何で登場するの?」と訊いたらしい。冗談にしても五輪精神(政治介入を認めない!)を踏みにじる酷い発言ですね。IOCの言うことに従わなければならない面があるとはいえIOCもバッハもコーツも間違ったことを平気で繰り返してますねえ。困ったものです。ワン。黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。週末の大学生たちがオンラインで参加するスポーツ政策の発表コンテストSPJ(スポーツ・ポリシー・フォー・ジャパン)の審査員を今年も務めることになったので資料に目を通す。夕方大相撲。照ノ富士も貴景勝も強いなあ。御嶽海はもっと頑張らないと…と思いながらTV局の迎えのクルマに乗ってお茶の水のBS11へ。岩田公雄さんがアンカーを務める『報道ライブインサイドOUT』に早大の間野義之教授とともに出演。コロナ禍の元で本気でオリンピックを開催しようとするなら参加選手のホテル仕様を禁じてIOC幹部も含めて全員を選手村に入れて隔離せよ…とか…JALやANAがオフィシャル・パートナーとして1年延期で追加の費用20億円を出せるのかという話などイロイロ話したあと局のクルマでビール呑みながら帰宅&メシ&フロ&ネル。しかし…熱中症対策だけで5千人の医療ボランティアが必要と言われるなか東京医師会等には何の連絡もないそうですね。どーなってるんだろ?まだ来年のことだから…なのかな?

11月18日(水)
『素晴らしいアメリカ野球』のSexシーンは見事ですね。女は男のbat swingに感動し男は女に君はhomerunより素晴らしい!と囁く。しかし私は三塁打よりも素晴らしい?と訊く女に対して男は答えに詰まる。かつて長嶋茂雄さんにインタヴューして「自分のプロとしての売り物は三塁打」とおっしゃっていたのを思い出しましたね。「一塁に塁をグイイイイーンと駆け抜けまして三塁へスライディングする姿。それが観客の皆さんに一番アッピールしていると…」(拙著『定本長嶋茂雄』より)野球の醍醐味は三塁打ですよね。フィリップ・ロスの描く野球選手は同衾している女に向かって「嘘は言えないよ。(三塁打は)この世に二つとない(貴方以上に素晴らしい)」と呟く。女は球団オーナー。ベーブ・ルースとも同衾して自分の打ったすべてのホームランを合わせたよりも君のほうが素晴らしいと言わしめたのにこの愛国リーグの選手は三塁打のほうが素晴らしいと言ったのだ。そしてトレードに出されて死ぬ。こんな物語を朝のベッドのなかで読んで興奮して幸せを感じている俺は阿呆かと自分ながら思う。ワン。黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。午後になって週末の朝日放送『正義のミカタ』と明日のBS11『インサイドOUT』の電話打ち合わせなどをこなして夕方フジTVの迎えのクルマに乗ってお台場へ。横浜新道が意外と混んでて時間がかかった。経済が(コロナも)廻ってるようですね。BSフジ『プライム・ニュース』生出演。アンカーの反町さんとも小池百合子東京都知事とも久し振り。番組前に小池都知事に「玉木さんの東京五輪へのスタンスは?」と訊かれたので「コロナをきっかけに五輪とIOCの改革に繋げたいですね」と言うと笑って親指を上にあげられた。本欄に繰り返し書いている小生の東京五輪論(の一部)を話す。JALやANAがオフィシャル・パートナー1年延長の20億円を出せるのか?という話は出来なかったのでそれは明日のBS11で話すこにしましょ。フジTVのスタジオに入る直前小生が初めてTVのレギュラー番組に使ってもらったときのアナウンサーのK氏とバッタリ。余りの懐かしさに嬉しかった。長嶋一茂が新人でアリゾナで取材したあとフロリダに飛んで中日のキャンプで星野監督や落合選手に取材。そのとき2人とも話をしてくれないとの噂を聞いていたのでアリゾナで髭を全部剃り落としてフロリダに入ったら向こうから「どうしたん?」と話しかけてくれて大成功。その時のスタジオアナウンサーがK氏で髭のない小生を別人だと思ったらしかった。懐かしい思い出。局のクルマでコンビニに寄ってもらってビール買って呑みながら帰宅。メシ&フロ&ネル。

11月17日(火)
ギル・ガメシュは最後に愛国リーグに戻ってくるのですね。ユリシーズ(オデュッセウス)の帰還と同じように。しかしそこに共産主義者が現れて…『素晴らしいアメリカ野球』はそろそろハチャメチャにカタルシスを迎えるのか?朝のベッドのなかで興奮してもショーガナイですね。ワン。黒兵衛と散歩のあとZOOMを使って明日のBSフジ『プライムニュース』の打ち合わせ。バッハIOC会長は観客を入れての五輪の来年開催を宣言したけどできる保証はないですね。まぁ来年絶対にヤルからスポンサーの皆さん!1年延長の費用をよろしく!というのが本音でしょうけどね。JALやANAが年間約20億円と言われるスポンサー料を出してオフィシャルパートナーを続けることができるのでしょうか?選手のワクチンはIOCが費用を持つらしいけど世界の人々に行き渡るべきワクチンを五輪が優先的に使用する権利があるのでしょうかねえ?来年開幕できるならやってほしいけど…来年の感染状況は誰にもワカラナイ。嗚呼。午後から『ZAITEN』『Web新小説』などの連載原稿の校正をしていると『週刊現代』から電話。グラビアで大下弘の特集をやるというので20年以上前に福岡で17回忌だったかの記念シンポジウムで司会をさせていただいた話をしてあげる。ゲストは中西太・豊田泰光・稲尾和彦各氏などの錚々たるメンバー。それこそフィリップ・ロスの面白い小説以上のはちゃめちゃなトーク(遠征の旅館では常に全員で女風呂を覗きに行ったとか)の中味を教えてあげる。しかし皆さんの大下弘への敬愛ぶりは凄いものがありました。大下さんのやった少年野球教室に参加した人々も40人ほど会場に来ていたが全員が四番打者でエースでしたからね。エラーをしたら「人生谷あり大下弘」と書かれた色紙をもらったとか。その少年野球教室で中西さんや豊田さんがライン引きをやってたのですからね。凄い!大相撲は琴勝峰が御嶽海を破る!若手の期待No.1ですからね。しかし御嶽海は相変わらずムラのある取り口ですね。

11月16日(月)
フィリップ・ロス『素晴らしいアメリカ野球』読み進む。もう評価も表現もしようもないほどハチャメチャに進んで野球の聖地クーパーズタウンを讃える言葉としてルルドやカンタベリーと並んで京都まで出てくる。そんなことを喜ぶ読者しかコノ小説は喜べないかもしれませんね。ワン。黒兵衛と散歩のあとイロイロ準備して午後からYuTubeの『今週のスポーツ批評』を収録。テーマは「オリンピックはスポーツか?それとも政治か?」答えはもちろん政治ですよね。では「オリンピックはスポーツ大会と言えるのか?」これはむずかしい命題です。が私の結論は「近代(現在の)オリンピックはスポーツでもなければスポーツ大会でもない。平和運動に名を借りたIOCの商業イベントである」というもの。VTR収録を済ませて『ニューズ・オプエド』の準備をしていると東京新聞特報部から電話。IOCバッハ会長が安倍前首相にオリンピック勲章の金賞を与えたという。安倍氏はオリンピックにどんな貢献をしたというのだろう?福島第一原発の汚染水を「Under Control」と言ったことが評価されたのかな?あとで『オプエド』のゲストで出演した小林信也さんがバッハは習近平にも同じ勲章を与えているから驚かないといったけど確かにそうですね。もし南北朝鮮半島統一五輪大会が開かれたら金正恩にも与えられるのでしょうね。クーベルタン男爵が晩年ナチス・ドイツの年金で暮らしていたことを思うと不思議ではないですね。『オプエド』の今日のもう一人のゲストはラグビー元日本代表で神戸親和女子大教授の平尾剛さん。弱者を踏みにじる五輪開催に反対する平尾さんとIOCの問題点は百も承知しながら選手のために五輪開催を主張する小林信也さん。二人の話は来日中のバッハ会長の話の根拠皆無の開催与太話より数段意義がありましたね。番組終了のあと翔猿が貴景勝を破ったことを知ってTVのニュースで観る。真正面からの闘いは見事でした。炎鵬も足取りで碧山破って初日を出したのは良かったですね。いろんなスポーツ大会があるなかで現在のIOCが主催するオリンピックが本当に必要かどうかはあらゆるジャーナリズムが考え直すべきテーマですよね。

11月15日(日)
フィリップ・ロスの『素晴らしいアメリカ野球』の日本語訳の素晴らしさは新潮文庫の解説で井上ひさしさんも書いているとおりだが内野手が一塁へ「暴投」という誤訳(9日付本欄参照)を2個目と書いて1個目を書き忘れていた。それは「汚名挽回」という言葉。正確に言えば「誤訳」でなく日本語の「誤用」。この言葉には思い出があって小生が雑誌「GORO」の記者時代に同じ言葉を使って編集長に叱られたことがあった。「バカヤロー!汚名は返上するもの。挽回するのは名誉だ!汚名返上。名誉挽回。汚名を挽回してどーするんだ!日本語の勉強をしろ!」と叱られたのをきっかけに谷崎潤一郎・丸谷才一・井上ひさし・本多勝一らの「文章読本」を次々と読み漁ったものだった(若い頃は結構真面目でしたからね)。だから「汚名挽回」という文字を発見したときは中野好夫&常盤新平のような両氏(訳者)でもこんな間違いをするのだと喜んだ(失礼)ものだが改めて調べ直してみると「挽回」には「元に戻す」という意味があり「汚名挽回」は「汚名のなかった元の状態に戻す」という意味で間違いとは言えないらしい。なるほど。まぁ勉強になったからイイですけど昔の編集者や編集長は今ではみんなパワハラと言われるでしょうね。ワン。黒兵衛と散歩のあと財界展望社『ZAITEN』の連載『今月のスポーツ批評』を書く。IOCバッハ会長も菅首相も森組織会長も五輪中止は考えていない…というのは現在の世界の新型コロナの状況を考えるとオカシイですよね…という話。夕方までに完成して送稿。明日のバッハ森記者会見で書き直しが出るかな?出ないだろうな?大相撲炎鵬は勝てないなぁ。照ノ富士を破った大栄翔の取り口は良かったですね。晩飯後は風呂のあと山形交響楽団のベートーヴェン『運命』の端正な熱演を聴いてベッドへ。

11月14日(土)
盗癖のある打者が投手の超スローボールを見事に空振りしてそのボールを盗み尻のポケットに入れて走り出す。守備陣はボールがどこに消えたかわからずに空を見上げたり周囲の地面を見回したり。ピンチランナーでベース上にいた走者は後ろから来た打者に尻をつつかれて走り出す。ボールがどこにあるのか自分が何をしているのかわからずとにかく走る。そしてホームインして嬉し泣き。『素晴らしいアメリカ野球』はここまで無茶を書いてますね。まるで『不思議の国アリス』でドードー鳥やいろんな動物がワケわからず棒の廻りを走り回るように。コレってアメリカ社会のパロディか?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。水道管取り替え工事の看板の東京オリンピック・パラリンピックのロゴマークの横に「公認事業」と書いてあった。これも五輪予算?そー言えば国立競技場の建て替え工事の建設費も五輪予算に入ってますね。五輪がなくても国立競技場の建て替えはやる必要があったのでは?国や自治体の予算とはこーゆーふーにあるところに付け替えるのが当たり前なんでしょうね。本当の五輪経費とはいくらなのでしょうねぇ?ワン?終日仕事部屋の出入りと掃除&いろいろ五輪情報を収拾整理。五輪はどんなことがあっても開催するようですね…今のところ。「令和のインパール作戦」にならないようにするには「どうやったらいいのか」組織委と政府は示すべきでしょうね。「ワクチンなしでも開催可能」というIOCバッハ会長はその根拠を示し大会会場で働く医療従事者には無償ボランティアでなく日当を出すべきでしょうね。GoToに兆単位の予算を組んだのですから数億円の人件費くらい当然でしょうね。大相撲は貴景勝が走りそう。炎鵬頑張れ。晩飯後映画劇場は韓国映画第3弾『オールド・ボーイ』う〜んんんんんん。1970年代の新宿文化アートシアターでATGの前衛映画を観ているような雰囲気。耐えきれず20分で風呂。出てきて続きを観るが再び耐えきれずベッドへ。体調の良いときに見直します。

11月13日(金)
『素晴らしいアメリカ野球』は一休みしてJ・サーバー『消えたピンチヒッター』読み直す。著者は漫画家でもあり絵本作家でもあり(『たくさんのお月さま』シリーズは宇野亜喜良さんの絵で日本でも発売されているらしい)発想の破天荒さはサスガで何度読み直してみても爆笑してしまう短編だが身長1mと少しの主人公は今では描けないでしょうね。現実に大リーグに代打として登場したゲーデルは1打席1四球という生涯記録を残したが直後に野球選手は野球に相応しい体格を持つ選手に限るという規則が生まれた。その規則は何年か前に女子選手の排除規定とともに撤廃されているけど四球を選ぶだけが目的の選手が現実に登場することは二度とあり得ないでしょうね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。近くで水道管の交換工事が行われている。その立て看板に東京オリパラのロゴマークが使われているのを発見。神奈川から東京オリンピック・パラリンピックを盛りあげようとの文字も。ひょっとしてコレも五輪予算を使ってるの?本来の予定なら東京五輪は既に終了しているはずだけど…どうなってるのかな?ワン?終日デスクワーク。電話が数本。五輪関係のことについて週刊誌&テレビ局。そろそろ仕事がまともに戻ってくるのか?いや。来週IOCバッハ会長が来日するからだけのことか?五輪中止の発表はないみたいですが欧米印度の感染状況を見る限り中止or大胆縮小案も考えておくべきですね…と言わなくても考えていることでしょう。でないとオカシイですよね。晩飯後映画劇場はマイケル・ムーア監督『ボウリング・フォー・コロンバイン』再見。世界の近代史は銃による犯罪(戦争)の歴史。アメリカだけが普通の平穏な社会のなかでも銃犯罪が起きるのは何故か?これはムーアだけでなく世界中の人々が考えるべきテーマのようですね。

11月12日(木)
フィリップ・ロスの『素晴らしいアメリカ野球』には案の定と言うべきか小人症選手が登場。身長40インチ(約1m1.6p)で15打席連続四球の新記録を達成(過去の記録は8打席連続四球だったとか)。現実にメジャーに存在して1951年に1打席だけ出場して四球出塁したセントルイス・ブラウンズ(後のボルチモア・オリオールズ)のエディ・ゲーデルは身長43インチ(約109p)だったという。背番号は1/8(8分の1)のれっきとした登録選手。ジェームズ・サーバーの傑作スラップスティック野球小説『消えたピンチヒッター(原題はYou can Look It Up)』に走者満塁で代打に登場する(そして大爆笑モノの大騒動を巻き起こす)パール・デュ・モンヴィル選手は34インチか35インチ(約86.4〜88.9p)。この作品は1945年に書かれているからゲーデルのほうが(あるいはブラウンズの監督が)小説を真似たのかな。ロスの作品は1973年だから実際の小人メジャー選手も選考作品もあったわけですね。その割には表現が温和しくなったのは愛国リーグを(ある程度)リアルに描きたかったからかな?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。馬が野球選手として大活躍する小説はあるけど(1945年ウィルバー・L・シュラム『馬が野球をやらない理由』)犬はあるのかな?アメリカにはありそうですね。ワン。井上ひさしさんには狸が集まって野球をする面白い小説『腹鼓記』を書かれてますね。あ。『野球盲導犬チビの告白』という作品もありましたね。しかし犬(チビ)自身が野球をするわけじゃないですよね.ワン。終日デスクワーク。2日連続して東京新聞から取材の電話。今日はオンライン・マラソンについて。よく知らないしスポーツのオンラインゲーム化に小生は反対ですのでコメントはボツかな。大相撲は正代も休場。2横綱はいなくてもイイけどチョット淋しいと思ったら宇良が居反りを成功させた。大相撲はやっぱり面白い!角界のエディ・ゲーデル頑張れ!なんて書くと失礼かな(^^;)晩飯後映画劇場は韓国映画第2弾『ブラザーフッド』。オペラ好きの人間はベタな筋書とベタな演出は嫌いじゃないです。しかし少々ベタベタ過剰かな。戦闘シーンも過剰かな。しかし朝鮮戦争の悲惨なことがよくわかりました。2度と『マッシュ』は見る気にならないかな?

11月11日(水)
愛国リーグの「婦人の日」に女性ならば無料で野球を観られるというので女装した男性が入ってきてファウルボールを片手で捕って男であることがバレてドタバタ。『素晴らしいアメリカ野球』は面白い!けど辛辣な箴言も加わる。「婦人の日」だけでなく今に「ホモの日」もできるだろうと言う選手が「昔みたいに野球だけじゃやっていけないからだ!」そうですね。野球だけじゃなく歌って踊って応援グッズを振り回して…でないと球団経営が成り立たなくなりましたからね。ワン。いや。みんながそれで満足なら良しとしなければ。ワンワン。黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。途中東京新聞特報部から電話取材。五輪延期による払戻が始まったけど約3週間という短期間で終了。延期によって行けなくなって人への配慮かもしれないけど入場者削減の準備?東京五輪の雰囲気を「盛り下げる」話題ではありますね。それより「通常開催/観客削減/やむを得ず中止」の最終決定はいつになるのか知りたいですね。晩飯前ゆっくりと大相撲。朝乃山も休場のうえ正代の左足はアウトですね。こっちも少々「盛り下がり」かな。コロナ禍のなか「盛りあがる」話題はないのかな?晩飯後映画劇場は黒澤明『天国と地獄』後半。やはり素晴らしく面白い映画ではあるけれど麻薬中毒者の存在と誘拐犯の関係がイマイチよくわからないかな。1963年はまだヒロポンの影響も小さくなかったのかな?久し振りにTBS『ひるおび』スタッフから電話があったけど夜遅くになって明日のコロナ関連のスポーツの話題は中止。やっぱりいろいろ動きがあるのは来週のバッハー菅会談のあとでしょうね。

11月10日(火)
あらゆる意味で過剰な表現に埋め尽くされている『素晴らしいアメリカ野球』なのに《彼も道徳感覚さえ持っていなければ名選手になれたかもしれない》なんて文章を朝の寝起きにベッドのなかで平気で読んでゲラゲラ笑ってられるのは小生が野球好きだからか?それとも高血圧気味のせいか?《野球は球場では席を一つ変っても違って見えてくるゲームである。従って球場の観客一人一人が午後のあいだ試合の一齣一齣を同時に見ていて全観衆が眼にしたものを一つに纏めなければ正確に復元できないゲームである》その通りで素晴らしい表現ですけどまったく同じ表現がジョージ・プリンプトンの『遠くから来た大リーガー シド・フィンチの奇妙な事件』にも確か書かれていましたよね。どっちが先かな?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。小春日和。日向は暖かい。けど日陰は寒い。空は雲一つない真っ青。富士山がでかく見える。これでコロナがなければ良いのですが…ワン。終日デスクワーク。HP原稿作り。夕方に警察官の情報誌『BAN』の取材をZOOMで受ける。コロナ禍のなかでのスポーツ界や来年の五輪について警備に当たる警察官の皆さんも「スポーツとは何か?」「スポーツ文化とはどういうことか?」ということを少し意識して知ってもらうと警備やマラソン駅伝の先導にも身が入るというような話をする。晩飯後映画劇場は昨日の続きで『パラサイト 半地下の家族』。初めて韓国映画をキチンと観る。前半のテンポの良いスラップスティック的面白さが後半では一転。韓国社会の厳しい歪みを浮き彫りに。ネタバレは書きませんが一点の小さな光明を残した描き方は良かったですね。イイ映画です。風呂のあと『パラサイト』を観たことと日曜の黒澤明のドキュメンタリーと山崎努のインタヴューを観たせいで黒沢の『天国と地獄』を観たくなりビール呑みながらDVD。やっぱりこれも面白い。後半は明日にしてベッドへ。

11月9日(月)
ベッドで読む『素晴らしいアメリカ野球』は本当に面白い。時代設定が戦前から戦中なので日米開戦&ヒロヒトまでがアメリカ野球のなかに登場する。もちろんトランプ大統領(当時)が日本の大相撲に贈ったアメリカ大統領杯のような「悪意」は含まれていない。しかし大統領が替わってあの大統領杯はどうなるのかな?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。トランプは大統領の座を降りる気はないようだ。誰が首に鈴をつけるのか? Bell the Catほど難しい問題ではないように思えるが…ワン。午後から『玉木正之の今週のスポーツ批評』ZOOM→YuTube収録。先週金曜の本欄に書いた「プロ野球界の田沢ルールは法律違反」という話題を詳しく話す。タイトルは「わかっちゃいるけど(新聞記者は)書けないの!」プロもアマも野球界は新聞社が牛耳ってますから球界の批判はできないのですね。時々読売が高校野球批判をして朝日がプロ野球批判をしたりしますが新聞社が球界を支配していることの批判はしませんからね。いつになったらこのナンセンスが終わるのか?新聞社の記者もみんな元凶はわかってるのでしょうがワカッチャイルケド書けないの音楽ソレスーイスーイスーダララッタスラスラスイスイスーイ。夕方から『ニューズ・オプエド』アンカー出演。今日のゲストはミネソタ州立大学特別功労教授でオリンピックにイロイロと裏で(笑)関わってこられた諸星裕さん&準レギュラーの春日良一さん。日本で行われた国際体操での内村選手の発言「国民の8割が開催できないと思うのもわかるがどうやったら東京五輪を開催できるかを考えてほしい」について考える。ナルホド五輪の主催はIOCだけど大会の主催権は東京に委託されているのですから組織委は参加人数を減らすこともマラソンの「東京開催」ももっと強い意見を出すべきなんですね。ただしそれには各IF(国際競技団体)ともさらに強いパイプを築いておく必要がありソレは招致段階からやっておくべきことだったんですね。さぁ今からどーするか?PCR検査に一人1万円かかるとして選手1万2千人の毎日のPCR検査を20日間やるには24億円。関係者全員を選手村に入れて毎日4万人の検査体制を作っても80億円。GoTravelが1兆円以上なら日本政府にとってできないことじゃないはずですね…とか「アフタートーク」までイロイロ話して番組終了。晩飯のあとWOWOWを録画しておいた『パラサイト』を見始める。テンポの良い展開にカメラワークもナチュラルで喜劇として非常に面白い。けど眠くなったので風呂&ベッドへ。後半はどーなるのかな?

11月8日(日)つづき
朝ベッドで『素晴らしいアメリカ野球』読むなかで2個目の誤訳を発見。この翻訳は本当に素晴らしい日本語なのでそのなかで誤訳を見つけると飛び上がりたくなるほど嬉しい(^^;)それは内野手が「一塁に暴投する」という訳語。暴投wild pitchをするのは投手pitcherだけで内野手infielderは送球throwはしても投球pitchはしない。だから原文ではwild throwと書かれていたはずでソレを暴投と訳すのは明らかな誤訳。しかしこの間違いは野球関係の本で見ることが多い。創刊直後の『NUMBER』でも何度か見たし最近も女流作家の書いた野球小説と野球ノンフィクションで読んだ。その野球小説には《サウスポー投手が投球のときに指を滑らせて右打者の臀部にデッドボール》という表現もあった。サウスポーが指を滑らせたなら投球は右打者の尻には絶対に当たらないでよね。とはいえマァ小生も30歳の頃までは内野手のバックアップと(ベース)カヴァーの違いがはっきりわからなかったしクロスプレイはcross playでclose playとは思わなかったですからね。皆さん勉強しましょう。ベースボールを知ることはアメリカを知ることですから。野球を知ることは日本を知ることかな?ワン。終日ホームページの原稿作り。晩飯映画劇場は『荒野の決闘』(原題はMy Darling Clementine)を全部見てしまう。昨日の本欄に一番印象に残ったのはドク・ホリデイのシェイクスピアのto be or not to beの朗誦と書いたけど再度見てもそうだった。最後のOK牧場の決闘が少々迫力不足でドク・ホリデイもアッサリ死んでしまいますからね。こういうリアリズム(西部の英雄をスーパーマンのようには描かない手法)もジョン・フォード監督の狙いかな。風呂のあと録画しておいたNHKスペシャル『黒澤明映画はこう作られた〜証言秘蔵資料からよみがえる』を見る。2時間たっぷり面白かった。なかでも『天国と地獄』の犯人を26歳で演じた山崎努のインタヴュー「下手糞だったけど若くないとできない演技」などの全発言が面白かった。『天国と地獄』を見直さねば、

11月8日(日)
朝起きてアメリカ大統領選はバイデン氏に当確が出たことを知る。黒兵衛と散歩のあとテレビで勝利演説を聞く。アジア系黒人女性の副大統領カマラ・ハリス氏の演説は爽やかでしたね。バイデン氏の演説は(意外と)実に若々しくてアメリカ的な未来志向が再現されてましたね。さてどんな政治が行われるのか?とりあえずはトランプが大統領時代に相撲協会に寄贈した天皇賜杯にソックリでそれより大きいアメリカ大統領杯を引き取ってもらいましょう。

11月7日(土)
ロスの『素晴らしいアメリカ野球』は本当に素晴らしい!《初めてに言葉ありき。その言葉は「プレイ!」》イイ言葉ですね。何年か前に…イヤ何十年か前に後楽園球場で開幕戦を見たとき当時かなり高齢の鈴木セ・リーグ会長が現れボソボソ挨拶されたが最後に大声で右腕を挙げて「プレエエエエエイイボオオオオオール!」と叫ばれたときには大感激したのを憶えている。鈴木会長には何度かインタヴューさせていただいたが本当に野球の好きな人だった。「いつまでも読売ジャイアンツ中心では限界があるのでは?」と言うと「あんたの言う意味はわかるけど日本のプロ野球の歩んできた歴史というものもあるからねえ」とおっしゃった。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。藤沢で行われている市民ジャズ・フェスティバルにヨメハンに誘われて近所の子供たちが参加しているビッグバンドを聴きに行こうかとも思ったがホームページの原稿作りに専念。意外と時間がかかるんですよね。夕方ジョン・フォード監督ヘンリー・フォンダ主演『荒野の決闘』を少し見る。ワイアット・アープのOK牧場の決闘を描いたこの映画は酒場で荒くれ男に銃で脅された旅役者たちが『ハムレット』の有名な台詞を言えなくなったときドク・ホリデイがTo be or not to be…と助けてやるシーンが好きですね。晩飯は『ブラタモリ』で北海道サロマ湖のホタテの養殖を見ながら。風呂のあとはアメリカ大統領選挙の開票。トランプ大統領はどこまでどのような諍い方をするのでしょうか?誰もがいろんな主張をできるという民主主義の悪い面を民主党の新大統領が共和主義的に修正して纏めることになるのでしょうねぇ…?

11月6日(金)
朝ベッドのなかで『素晴らしいアメリカ野球』読み進む。ギル・ガメシュなんて野球選手が登場。昔ギルガメシュ・ナイトという深夜お色気TV番組がありましたね。関係ないけど。いや。あるのかな。どっちも古代メソポタミアの叙事詩からパクったという意味では同じか。ベッドから出て朝飯食べながらテレビを見るとトランプ大統領が背中を丸くして原稿をぼそぼそと読んでいる。気分がすぐに表に出る人ですね。ナチスの軍隊がスターリングラードの攻防戦に負けたあとのヒトラーの演説も背中が丸まって原稿を読むだけでしたね。トランプの原稿の中味は選挙の不正があったという根拠なき主張。日本の選挙でも負けたあと選挙の不正を声高に主張した人がいましたね。松本智津夫。別名麻原彰晃。真理党党首でしたね。支持者の数では圧倒的にトランプのほうが多いでしょうがこんな人物が4年間もアメリカ大統領をやっていたかと思うと何やら情けないですね。いやこんな人物を支持するアメリカ人の多いことこそ情けない…いや怖ろしいですね。ワン。黒兵衛と散歩。昨日の夕方朝日新聞社会部記者から求められた「田沢ルールが独禁法違反」という公取委の判断に対する小生のコメントが今朝の朝刊に出でていた。もちろん小生の最も言いたいことは掲載されず。米大リーグに選手が流出するのを止めるルールを作るよりリーグを魅力的にするべきですがソレができない。なぜならプロ野球も高校野球もマスメディアが支配している限りマトモなスポーツ団体にはなれないから。スポーツジャーナリズム(野球界に対する批判)も働かない。朝日の記者はもちろん小生の主張を聞いて理解して納得してくれたけど書けない。他の新聞記者も同じ。わかっちゃいるけど書けないの…スイスイスーダラダッタスラスラスイスイス〜イ…。新聞記者もテレビ局員も会社員ならシャーナイですよね。YuTubeの『ニューズ・オプエド』や『今週のスポーツ批評』で喋ることにしましょ。終日デスクワーク。晩飯オペラ劇場はポンキエッリ『ラ・ジョコンダ』。時の踊りのバレエ音楽は有名ですけどやっぱりヴェルディやプッチーニと較べると音楽的に弱いですねえ。途中で明日にまわして「チコちゃん」を楽しんで風呂入ってアメリカ大統領選のニュースを見てベッドへ。トランプと支持者の主張もある意味でアメリカン・デモクラシーの現れと言えるのかもしれないけどコレをどう収めるかというのもアメリカ民主主義の「力」の見せ所と言えそうですね。ナチス・ヒトラーも選挙で選ばれたわけですからね。

11月5日(木)
ベッドのなかで『素晴らしい(偉大なる)アメリカ野球(小説)』読み進む。メッチャ面白いんだけどフト巻末の井上ひさしの解説と村上春樹×柴田元幸の対談を読み出したらこれまたメッチャ面白くて読み切ってしまった。柴田《アメリカの偉大さグレートネス神話性そういったものを解体するのに野球を素材にするのが最適だったのではないでしょうか》村上《アメリカという国家の「神話」とメジャーリーグ・ベースボールの「神話」が重ねられている》柴田《アメリカについて考えたら野球にたどり着いた(略)野球について考えるとそれはアメリカについて考えることになりそうだと》日本について考えるなら大相撲かな?その大相撲に天皇杯そっくりで一回り大きいアメリカ大統領杯をトランプが贈った(安倍は喜んで受け取り拒否しなかった)のはやはり象徴的ですね。村上《音楽の話で言えばビートルズが出てきた時点で「偉大なるアメリカ音楽」というのはありえなくなってしまったんだと思います。70年代の初めというのはアメリカン・ドリームであるとか「偉大なるアメリカの何とか」が生まれる可能性が死んでしまったんじゃないかと思う。ある種その幕引きとしてこういう作品をロスが書いたという意味は大きいですよね》にもかかわらず半世紀近くを経てMake America Great Againと唱える大統領が登場したのは一種のパロディだったんでしょうね。歴史は2度繰り返す。2度目は喜劇として。ベッドから出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。小林哲夫さんの『大学とオリンピック』を紹介しながら1964年のヴォランティアはいかに高額の給料で働いていたかを話す。来年の五輪ヴォランティアは確かに1940年の「学徒動員」に戻ってしまいましたね。ワン。ラジオのあと黒兵衛と散歩。ふ〜ん。バイデン有利か。アメリカにも良識が働くのか?日本にとってどっちの大統領が…などと言う前に人種差別者的な言動を弄して暴力を容認し脱税の疑いがあるような人物がアメリカの大統領に相応しいかどうかが問題のはずですよね。ワンワン。終日雑務。机の上が片付かん。晩飯も晩飯後も大統領選のニュース。さてアメリカはどうなる?日本は「属国」の立場から抜け出せないのか?せめて大相撲のアメリカ大統領杯だけでもホワイトハウスに返してほしいなぁ。

11月4日(水)
アメリカ大統領選挙にミリシアと呼ばれる武装集団が現れたことで映画『イージー・ライダー』がテレビで放送されたときの淀川長治さんの解説を思い出した。「2人の若者は最後に銃で撃ち殺されますねえ。アメリカという国は怖い国ですねえ」……今も「アメリカは怖い国」のままのようだ。もう一つ思い出した。確か『イージー・ライダー』のなかのジャック・ニコルソンの台詞だった。「自由を叫び主張する奴は喝采されるが自由に振る舞う奴は嫌がられる」これはアメリカだけのことではないだろう。ベッドのなかでフィリップ・ロス『素晴らしいアメリカ野球』再読を始める。メッチャ面白い。原題は『Great American Novel』だから『白鯨』や『緋文字』など「偉大なアメリカ小説」が次々に登場。槍玉に挙げられる。ヘミングウェイは本人が登場。なぜ「野球」とタイトルを変えたのか?主人公の語り部が引退した野球記者だから?野球の話が次々と出てくるから?とにかくパロディとギャグと悪巫山戯の連発で「ワルハラ」なんてワーグナーの『ニーベルンクの指環』の神々の天空の城塞の名前の図書館や学校まで登場。野球好きオペラ好きの読者にはタマラン!おまけに誤訳(?)まで発見。ゲリンガーという名前の野球選手が出てくるがコレはゲリンジャーだろう。ただし普通(日本では)ゴスリンと呼ばれている野球選手Goslinをゴズリンと米語の発音に近いように訳されてるからGehlingerを訳者はゲリンガーと呼んでしまったのかもしれない…なんて重箱の箱の隅っこを突っつきたくなるような細かいギャグの連発!ワン。しかしゲリンジャーはベーブ・ルースやルー・ゲーリッグと一緒に大リーグチームの一員として来日もした選手ですからね…とはいえゲリンガーと訳すほうが原作者は喜ぶかな?フィリップ・ロスが「ないす・ぼけ!」と言ったりして。ワンワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。フィリップ・ロスの小説にはパトリオット・リーグなんて架空の大リーグがでっち上げられているけれど日本でも同様の小説が書かれて国民リーグが登場したら読者に嘘っぱちのギャグと思われるかもしれませんね。本当は存在してたのに。ワン。午前中にヨメハンが通院している病院へ同行。インフルエンザの予防接種を受ける。昼飯に中華料理店で蟹玉定食食って帰宅。午後は大統領選開票を気にしながら雑務。晩飯&風呂のあとも開票速報。トランプは大統領を続けないと破産する(?)から必死のようですねぇ。寝よ。『素晴らしいアメリカ野球(小説)』読みながら。

11月3日(火)
『つぎの著者につづく』読了。読み終わっても何が書いてあったのかサッパリわからない小説だった。なのに読み切ったのは文章のリズムが心地良かったことと所々面白い表現興味深い指摘にぶつかったこと。そして短かったこと。最後はジョイスの『フィネガンズウェイク』でそれもまたワケがワカランけど悪い読後感でないところが不思議ですね。ワン。黒兵衛と散歩。住宅街が静かなことで祝日だと気付く。文化の日。旧明治節ですね。文化の日とスポーツの日は文化部と運動部のように別個のものではないですね。スポーツマンも文化の日に勲章をもらったりしますしオリンピックにも文化プログラムがありますからね。ワン。今日は終日原稿書き。春陽堂のWeb新小説に連載中の『スポーツは文芸をいかに彩ってきたか第6回』は山際淳司さんの『江夏の21球』を取りあげる。それが「スポーツ雑誌」でなく「人間雑誌」を標榜しれ創刊された『NUMBER』のノンフィクション第1作だけあって「人間江夏」が書かれていることに注目。江夏はカーヴの握りのままスクイズを外したという結論は「江夏は凄い!」となるけれどその時相手ベンチにいた西本幸雄近鉄監督や江本孟紀氏の言うように投球のとき指が滑って万事が上手くいったとするなら江夏ほど凄い投手でも制御不能の「野球は凄いスポーツ!」となる。どっちが面白い「捉え方」かは読者の判断に任せましょう。西本幸雄氏は「野球とは怖いモンや」とおっしゃってました…といったようなことをイロイロ書く。ふうううう。夕方完成して送稿。結局野球もワケのワカラン競技でワケがワカランから面白いのでしょうねえ。そう言えば岡田武史氏はサッカーを「複雑系の競技」といってましたね。制御できないもの(ワケのわからないもの)を制御しようとし続けるからサッカーの監督も面白くてなかなか辞められないのかな?晩飯を食ったあとNHK-BS映画劇場を録画しておいた『スターリンの葬送行進曲』。英語版のスラップスティック映画だけどモンティパイソン張りのスピーディなギャグの連続がよく理解できない。わかったのはスターリンの死後マレンコフはアホで利用されベリヤは調子に乗りすぎて粛正されワルのフルシチョフが権力を握る話。そのフルシチョフもブレジネフに刺されるわけで共産党の権力興亡史はワカリヤスイですね。民主主義(アメリカ大統領選)のほうがワカリニクイですねぇ。

11月2日(月)
朝ベッドのなかで円城塔『つぎの著者につづく』読み出す。うむむむむ。難解。言語論小説論のようで図書館が出てくるから中島敦の『文字禍』なんかと関係あるのかと思うけど兎に角難解。はっきり言ってワケワカラン。ところが突然気になる文章が目に飛び込む。《無限大の価値を持つものにはそれが得られる確率が零だとしても挑んでみる価値があることも確かである》ってパスカルが「パンセ第三章賭けの必然性について」に書いてるらしい。これって来年の東京五輪開幕の可能性のことかもね。ワン。黒兵衛と散歩のあとデスクワークで午後から『weeklyスポーツ批評』ZOOM収録。野球の親会社はかつては「御三家」と呼ばれる公益企業(新聞・鉄道・映画)しか許されず「私企業」は自分勝手な金儲けをするから参加できなかった。だから1969年に東京オリオンズがロッテ・オリオンズになるのも大問題で大揉めに揉めた。しかし今では公益企業であるはずの新聞(メディア)のほうが勝手なことばかりしているというお話を解説。夕方からは『ニューズ・オプエド』アンカーZOOM出演。今日のゲストは教育ジャーナリストの小林哲夫さん&作家でスポーツライターの小林信也さん。そしてスタジオのナビゲーターは小林厚妃と小林さんが3人も揃うハプニング。そう言えば昔『プロ野球大事典』という本を創ったとき小林や山本という名前だけでプロ野球チームを作る名前遊びをしたことがあったなぁ。小林哲夫さんの最新刊『大学とオリンピック』を中心に1940年1964年2021年の大学とオリンピックの関係をいろいろ教えていただく。64年の大学生はほとんどのボランティアが有給でアルバイト。来年のボランティアは40年の「学徒動員」とほぼ同じらしい。64年東京五輪の素晴らしい大学と五輪組織委の関係が来年に生かされていると思えないところが残念。小林哲夫さんは最近『学校制服とは何か その歴史と思想』(朝日新書)という本も出されていて我々の中高時代は「制服制帽廃止運動」なんかをやったけど最近の中高生はカッコイイ制服を求めているという。時代は変わりましたね。哲夫さんを信也さんに紹介できたのも良かったけどスポーツ以外のジャンルの専門家にもゲストに招きたいですね。さて来年のオリンピックはどーなるか?

11月1日(日)
朝ベッドのなかで『オブ・ザ・ベースボール』読了。最後の最後でレスキューとして空から降ってくる人間をバットで打ち返そうとして一度も成功しなかった主人公が初めて打ち返すことに成功すると打ち返した空から降ってきた人間はどうやら自分自身だったらしい。だから《俺はどうもこれからまだ行き続けるらしい。俺が自分で自分をたばかることに喜びを見出す性質の人間ではない限りにおいて》慌ててベッドから出て仕事机の横にある本棚から新明解国語辞典を引っ張り出し「たばかる」を引く。【謀る】「た」は接辞。㊀だまそうとして策略を練る。㊁策略で相手をだます。そうか。この小説は破天荒で難解だけど真面目な小説なんですね。だからワケわからなくても読後感は爽やかなのかな。この小説の舞台の都市名が「ファウルズ」というのも面白い。人間は人生で失敗ばかりしてますからね。ワン。ベッドを出て朝食のあと長女と孫とチョット早足で黒兵衛と散歩。井上尚弥のボクシングを見なければ。ワン。井上の見事なカウンター。右ストレートがマロニーのテンプル近くの頭にヒット。7ラウンド2分59秒ノックアウト。VTRを見直して夜のフジテレビの再放送と村田諒太との対談でわかったけど井上は何度もこのカウンターのタイミングを計っていたのですね。それで「カウンターパンチを当てるタイミングがわかった」のですね。極めて知性的なボクシング。かつて具志堅用高がアルフォンソ・ロペスを8R一発KOしたときも相手の右フックよりも一瞬早く決まったカウンターの右フックでしたね。どっちも美しい試合でした。こーゆーボクシングの試合を見るとロッキー・マルシアーノが「予言」したボクシングという野蛮で危険な競技はいずれ死滅するという言葉も信じられなくなりますね。午後は天皇杯。アーモンドアイの走りっぷりも見事でしたね。次女が孫たちを迎えに来て長女も自分のねぐらに帰って行って賑やかな週末は幕。